JP2017181425A - 膜式ガスメータ - Google Patents

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Ichiro Muranaka
一郎 村中
浅田 昭治
Shoji Asada
昭治 浅田
雄大 増田
Takehiro Masuda
雄大 増田
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Abstract

【課題】現在出力されている位相検出信号が複数の回転範囲のうちのいずれの回転範囲に対応するものであるかを適切に判別して、ガス流量を良好に求めることができる膜式ガスメータを提供する。
【解決手段】複数の回転範囲の夫々に対応する回転位相表示情報を出力する磁力発生部を備える回転体と、ガス流量を演算する流量演算部Hとが設けられ、磁力発生部が、複数の回転範囲のうちの少なくとも一つについて、回転位相表示情報として、他の回転範囲とは異なる位相特定用表示情報を出力するように構成され、磁気検出部Mが、位相特定用表示情報を検出すると、位相検出信号として、位相特定用位相検出信号を出力するように構成され、流量演算部Hが、位相特定用位相検出信号に基づいて、複数の回転範囲のうちで、回転体が現在回転している回転範囲を判別するように構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、計量用の膜部の往復動に連動して回転しかつ設定角度ごとに区画した複数の回転範囲の夫々に対応する回転位相表示情報を出力する磁力発生部を備える回転体と、
前記磁力発生部の前記回転位相表示情報を検出して、前記回転体が一回転する間において複数の位相検出信号を出力する磁気検出部と、
ガス流量を演算する流量演算部と、が設けられ、
前記流量演算部が、前記位相検出信号に基づいて、前記回転体が前記複数の回転範囲の夫々を現時点において回転するのに要する回転時間を求め、且つ、前記位相検出信号に基づいて、前記回転体が前記複数の回転範囲の夫々を回転する間に流れる複数の回転範囲ガス量のうちから、現時点において回転している前記回転範囲に対応する前記回転範囲ガス量を選択して、その選択した回転範囲ガス量と前記回転時間とから、現在のガス流量を求めるように構成された膜式ガスメータに関する。
かかる膜式ガスメータは、膜部の往復動に連動して回転する回転体が不等速状態で回転しても、回転体が複数の回転範囲の夫々を回転するときのガス流量を求めることができるものである。
ちなみに、回転体が複数の回転範囲の夫々を回転する間に流れる複数の回転範囲ガス量は、ガスを一定流量で流した定流量状態において回転体が一回転する時間である基準一回転時間、定流量状態において回転体が複数の回転範囲の夫々を回転するのに要する複数の基準回転時間、及び、回転体が一回転する間に流れるガス量である基準ガス量から求めることができる。
つまり、例えば、複数の基準回転時間の夫々を基準一回転時間にて除算した複数の除算値を求め、複数の除算値の夫々と基準ガス量との積を求めることにより、回転体が複数の回転範囲の夫々を回転する間に流れる複数の回転範囲ガス量を求めることができる。
かかる膜式ガスメータの従来例として、回転体として、円形磁石を設け、その円形磁石の外周部を、設定角度ごとに着磁して、磁力発生部として、20個の磁極を形成し、磁気検出部としての磁気センサが、円形磁石の磁極を検出するごとに、パルス状の位相検出信号を出力する。
そして、流量演算部が、パルス状の位相検出信号のカウント数が設定数(20個)に達するごとにカウント数を零に戻す形態で、出力される位相検出信号の数を順次カウントすることにより、現在出力されている位相検出信号が複数の回転範囲のうちのいずれの回転範囲に対応するものであるかを判別するように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
つまり、特許文献1においては、パルス状の位相検出信号が出力されてから次のパルス状の位相検出信号が出力されまでの間が、回転体の複数の回転範囲の夫々に対応することになり、流量演算部が、パルス状の位相検出信号を繰り返しカウントすることによって、回転体としての円形磁石が現時点において回転している回転範囲を判別するように構成されている。
ちなみに、特許文献1には、複数の位相検出信号が出力されるときのガス流量を求めることにより、過大な流量が流れる異常状態を判別することが記載されている。
尚、特許文献1には記載されていないが、近年では、求めたガス流量を用いて、流量別積算を行う場合もある。
特開2002−328054号公報
膜式ガスメータは、一般に搭載電池によって電気駆動されることになるが、何等かの原因によって、電力供給が停止されてしまう電源不良を生じる虞がある。
従来の膜式ガスメータでは、電力供給が停止すると、供給される電力にて作動する流量演算部の作動が停止して、出力される位相検出信号をカウントしたカウント数を失い、現在出力されている位相検出信号が複数の位相検出信号のうちのいずれの位相検出信号に対応するものであるかを判別できなくなって、ガス流量を求めることができなくなるトラブルを生じる虞があり、改善が望まれるものであった。
ちなみに、従来の膜式ガスメータにおいては、ガス流量が瞬間的に大きくなって、磁気検出部が出力する位相検出信号の信号発生間隔が異常に速くなる等の原因により、流量演算部が位相検出信号のカウントを誤る状態が生じると、流量演算部が、位相検出信号に基づいて、複数の回転範囲の夫々に対応する複数の回転範囲ガス量のうちから、現時点において回転している回転範囲に対応する回転範囲ガス量とは異なる回転範囲ガス量を誤って選択して、誤ったガス流量を求めるトラブルが継続される異常状態が発生する虞があり、この点からも改善が望まれるものであった。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、現在出力されている位相検出信号が複数の回転範囲のうちのいずれの回転範囲に対応するものであるかを適切に判別して、ガス流量を良好に求めることができる膜式ガスメータを提供する点にある。
本発明の膜式ガスメータは、計量用の膜部の往復動に連動して回転しかつ設定角度ごとに区画した複数の回転範囲の夫々に対応する回転位相表示情報を出力する磁力発生部を備える回転体と、
前記磁力発生部の前記回転位相表示情報を検出して、前記回転体が一回転する間において複数の位相検出信号を出力する磁気検出部と、
ガス流量を演算する流量演算部と、が設けられ、
前記流量演算部が、前記位相検出信号に基づいて、前記回転体が前記複数の回転範囲の夫々を現時点において回転するのに要する回転時間を求め、且つ、前記位相検出信号に基づいて、前記回転体が前記複数の回転範囲の夫々を回転する間に流れる複数の回転範囲ガス量のうちから、現時点において回転している前記回転範囲に対応する前記回転範囲ガス量を選択して、その選択した回転範囲ガス量と前記回転時間とから、現在のガス流量を求めるように構成されたものであって、その特徴構成は、
前記磁力発生部が、複数の前記回転範囲のうちの少なくとも一つについて、前記回転位相表示情報として、他の回転範囲とは異なる位相特定用表示情報を出力するように構成され、
前記磁気検出部が、前記位相特定用表示情報を検出すると、前記位相検出信号として、位相特定用位相検出信号を出力するように構成され、
前記流量演算部が、前記位相特定用位相検出信号に基づいて、前記複数の回転範囲のうちで、前記回転体が現在回転している回転範囲を判別するように構成されている点にある。
すなわち、磁気検出部にて現在出力される位相検出信号が、位相特定用位相検出信号であれば、複数の回転範囲のうちで、回転体が現在回転している回転範囲が、磁力発生部にて位相特定用表示情報が出力されている回転範囲であることを判別することができる。
例えば、位相検出信号のカウント数が設定数に達するごとにカウント数を零に戻す形態で、出力される位相検出信号の数を順次カウントすることにより、複数の回転範囲のうちで、回転体が現在回転している回転範囲を判別する場合において、磁気検出部にて現在出力される位相検出信号が位相特定用位相検出信号であれば、複数の回転範囲のうちで、回転体が現在回転している回転範囲が、磁力発生部にて位相特定用表示情報が出力されている回転範囲であることを判別することができるため、複数の回転範囲のうちで、回転体が現在回転している回転範囲を的確に把握することができる。
つまり、電源不良によって、複数の回転範囲のうちで、回転体が現在回転している回転範囲が不明になっても、電源が復帰して、電力の供給が再開されたときに、位相特定用位相検出信号が検出されれば、複数の回転範囲のうちで、回転体が現在回転している回転範囲を把握することができるため、その後においては、順次検出される位相検出信号に基づいて、複数の回転範囲のうちで、回転体が現在回転している回転範囲を把握することができるのである。
また、ガス流量が瞬間的に大きくなって、磁気検出部が出力する位相検出信号の信号発生間隔が異常に速くなる等の原因により、流量演算部が位相検出信号のカウントを適正通り行えない状態が生じても、磁気検出部にて現在出力される位相検出信号が位相特定用位相検出信号であれば、複数の回転範囲のうちで、回転体が現在回転している回転範囲が、磁力発生部にて位相特定用表示情報が出力されている回転範囲であることを判別することができるため、その後においては、順次検出される位相検出信号に基づいて、複数の回転範囲のうちで、回転体が現在回転している回転範囲を把握することができるのである。
このように、複数の回転範囲のうちで、回転体が現在回転している回転範囲を把握することができるから、回転体が複数の回転範囲の夫々を回転するときのガス流量を良好に求めることができる。
要するに、本発明の膜式ガスメータの特徴構成によれば、現在出力されている位相検出信号が複数の回転範囲のうちのいずれの回転範囲に対応するものであるかを適切に判別して、ガス流量を良好に求めることができる。
また、本発明の膜式ガスメータの更なる特徴構成は、前記磁力発生部が、複数の前記回転範囲の全てについて、他の回転範囲とは異なる前記位相特定用表示情報を出力するように構成され、
前記磁気検出部が、複数の前記回転位相の全てについての前記位相特定用表示情報を検出すると、前記位相検出信号として、互いに異なる状態の前記位相特定用位相検出信号を出力するように構成されている点にある。
すなわち、磁力発生部が、複数の回転位相の全てについて、他の回転位相とは異なる位相特定用表示情報を出力し、磁気検出部が、位相検出信号として、互いに異なる状態の位相特定用位相検出信号を出力する。
そして、流量演算部が、現在出力されている位相検出信号としての位相特定用位相検出信号に基づいて、複数の回転範囲のうちで、回転体が現在回転している回転範囲を、直ちに判別することができる。
したがって、位相検出信号としての位相特定用位相検出信号に基づいて、複数の回転範囲のうちで、回転体が現在回転している回転範囲を、直ちに判別しながら、その回転範囲を回転する間のガス流量を一層的確に求めることができる。
要するに、本発明の膜式ガスメータの更なる特徴構成によれば、回転体が複数の回転範囲の夫々を回転するときのガス流量を一層良好に求めることができる。
また、本発明の膜式ガスメータの更なる特徴構成は、前記磁力発生部が、磁力発生領域と非発生領域とを、前記回転体の回転軸心回りの周方向に沿って、90度ずつの間隔を備える形態で交互に形成し、かつ、対向する一対の磁力発生領域をN極とS極とに着磁する形態で形成するように構成され、
前記磁気検出部が、前記回転軸心回りの周方向に沿って間隔を隔てる状態で固定設置されて、前記磁力発生領域と前記非発生領域とを検出する複数の領域検出作用部と、前記回転体の回転中心部に対応する箇所に固定設置されて、前記磁力発生領域の磁力線方向を検知する磁力線検知部とを備える形態に構成され、
前記複数の領域検出作用部が、180度内を複数に区分した前記回転範囲の夫々において異なる出力パターンとなる状態で領域検出信号を出力し、かつ、180度回転する毎に同じ出力パターンを繰り返す状態で配置され、
前記磁力線検知部が、前記回転体が180度回転するごとに磁力線正信号と磁力線負信号とを交互に出力する形態で磁力線検知信号を出力するように構成されている点にある。
すなわち、磁気検出部の複数の領域検出作用部が、180度内を複数に区分した回転範囲の夫々において異なる出力パターンとなる状態で、かつ、180度回転する毎に同じ出力パターンを繰り返す状態で領域検出信号を出力することになる。
また、回転体が、磁気検出部の磁力線検知部がN極からS極に流れる磁力線を正の向きとして検知する範囲の180度を回転するときには、磁力線検知部が磁力線正信号を出力し、磁力線検知部にてN極からS極に流れる磁力線を負の向きとして検知する範囲の180度を回転するときには、磁力線検知部が磁力線負信号を出力することになる。
つまり、磁力線検知部が、磁力線正信号と磁力線負信号とからなる磁力線検知信号を、回転体の回転に伴って出力することになる。
したがって、位相検出信号としての位相特定用検出信号が、磁気検出部の複数の領域検出作用部から回転範囲ごとに異なる出力パターンで出力される領域検出信号と、磁力線検知部から出力される磁力線検知信号とを組み合わせた信号として作成された形態で出力されることになる。
このように、複数の領域検出作用部の検出信号と磁力線検知部の磁力線検知信号との組み合わせによって、複数の回転範囲の全てについての位相特定用位相検出信号を、互いに異なる状態の位相特定用検出用信号として出力することができるのである。
そして、磁力発生領域と非発生領域とを備える磁力発生部は簡素に構成でき、また、複数の領域検出作用部及び単一の磁力線検知部を備える磁気検出部は簡素に構成できるものであるから、簡素な構成によって、複数の回転範囲の全てについて、他の回転範囲とは異なる位相特定用表示情報を出力させるようにしながら、複数の回転範囲の全てについて、位相検出信号として、互いに異なる状態の位相特定用位相検出信号を出力させることができるのである。
要するに、本発明の膜式ガスメータの更なる特徴構成によれば、構成の簡素化を図りながら、複数の回転位相の全てについて、互いに異なる状態の位相特定用位相検出信号を出力させることができる。
膜式ガスメータの斜視図 リンク機構の分解斜視図 膜式ガスメータの下半部の縦断面図 制御構成のブロック図 回転体と磁気検出部との関係を示す図 回転体と磁気検出部との関係を示す図 磁気検知素子の動作を示すタイムチャート 複数の回転範囲と位相特定用位相検出信号との関係を示す表 ガス流量の算出手順を示す図 第2実施形態の回転体と磁気検出部との関係を示す図 第2実施形態の回転体と磁気検出部との関係を示す図 第2実施形態の複数の回転範囲と位相特定用位相検出信号との関係を示す表 第3実施形態の回転体と磁気検出部との関係を示す図 第3実施形態の回転体と磁気検出部との関係を示す図 第3実施形態の複数の回転範囲と位相特定用位相検出信号との関係を示す表
〔第1実施形態〕
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(膜式ガスメータの全体構成)
図1に示すように、膜式ガスメータは、ガス供給口1及びガス排出口2を有するケーシングCを備え、ガス供給口1から導入した燃料ガスをガス排出口2から住宅等のガス需要先(ガス消費側)に供給する形態で、ガス需要先に設置されることになる。
そして、ガス供給口1から導入してガス排出口2から需要先に供給する燃料ガスの量を計測して、ケーシングCの外部に設けた液晶式の表示部3に計測したガス量を表示するように構成されている。
ケーシングCは、下ケーシング部C1と、当該下ケーシング部C1に対して着脱自在な上ケーシング部C2とから構成されている。
下ケーシング部C1の内部には、図3に示すように、計量室4、及び、計量室4へのガスの給排により往復動する計量用の膜部Fが設けられている。
すなわち、下ケーシング部C1の内部の中央に仕切壁5が設けられ、その仕切壁5の両側に概ね円筒形状の計量室形成用空間が形成される。
そして、左右の計量室形成用空間の中央部に、当該空間を左右に仕切る状態で膜部Fが配置されることにより、各膜部Fの両側夫々に計量室4が形成されている。すなわち、膜部Fが一対設けられ、計量室4が4つ形成されている。
一対の膜部Fの夫々に対応して、回転軸心を上下方向に向け且つ上端側を下ケーシング部C1の上部壁を貫通する状態で支持した翼軸6が設けられている。
そして、翼軸6に取付けた翼7の先端に、膜部Fが上下方向に沿う軸心回りで揺動自在に枢支されている。
上ケーシング部C2の内部には、図2に示すように、4つの計量室4へのガスの給排を制御する弁部V、一対の膜部Fに対してリンク機構Lにて連動連結されて、一対の膜部Fの往復動で回転する回転体R、回転体Rの回転位相を検出する磁気検出部M(図4参照)、及び、当該磁気検出部Mからの位相検出信号に基づいて、需要先に供給される燃料ガスの量を求める制御部H(図4参照)が設けられている。
すなわち、制御部Hが、磁気検出部Mからの位相検出信号に基づいて、需要先に供給される燃料ガスの積算値を求めて、求めた積算値を表示部3に表示するように構成され、また、制御部Hが、ガスの流量が過剰に大きいとき等の異常時においては、後述するガス供給遮断弁を遮断状態に操作するように構成されている。
ちなみに、表示部3にて燃料ガスの積算値を表示するにあたり、回転体Rの回転に連動して積算値を表示する機械式の表示器を設けて、燃料ガスの積算値を表示する形態で実施してもよい。
弁部Vは、4つの計量室4のうちの左側の2つ及び右側の2つの夫々に対応させる状態で、一対の揺動バルブ9を備え、各揺動バルブ9が、一対の膜部Fの往復動により揺動して、4つの計量室4に対する燃料ガスの給排を制御するように構成されている。
尚、周知な構成であるので詳細な説明並びに図示は省略するが、上ケーシング部C2の内部には、燃料ガスの圧力を検出する圧力センサ、地震の震動を検出する感震器、及び、ガス供給遮断弁が設けられ、圧力センサが異常圧力を検出したときや感震器が地震を検出したとき等、異常が発生したときには、制御部Hが、ガス供給遮断弁を遮断状態に制御するように構成されている。
尚、図1において、8は、遮断状態のガス供給遮断弁を開弁状態に復帰するためのスイッチ(図示せず)の操作部を覆う復帰スイッチキャップである。
(リンク機構の詳細)
図2に示すように、一対の翼軸6の上端部に装着した1対の大肘金10、一対の大肘金10の先端部に枢着した小肘金11、及び、一対の小肘金11の先端部が同軸心回りで枢着される完成クランク12が設けられている。
下ケーシング部C1の上部壁に取り付けた支持台13に、軸心を上下方向に向けたクランク軸14が回転自在に支持され、クランク軸14の上端部に、クランクアーム15が装着されている。
クランクアーム15の先端に、上方に突出する軸部15aの下端部が固着され、この軸部15aに、完成クランク12における小肘金11の先端部が枢着される箇所とは異なる箇所が枢支されている。
また、クランクアーム15の軸部15aに枢支連結した2本のクランクロッド16が、弁部Vの一対の揺動バルブ9に連結されている。
クランクアーム15の先端の軸部15aの上端に、回転体Rを支持する支持リンク17が固着され、回転体Rが、クランク軸14の軸心を回転軸心Xとして回転する状態で、支持リンク17に支持されている。
つまり、一対の膜部Fが往復動するに伴って、一対の翼軸6が所定角度で回動し、その一対の翼軸6の回動に伴って、回転体Rが、クランク軸14の軸心を回転軸心Xとして回転するように構成されている。
ちなみに、膜部Fと回転体Rとを連動連結するリンク機構Lが、1対の大肘金10、一対の小肘金11、完成クランク12、クランクアーム15、及び、クランク軸14を主要部として構成されている。
そして、クランク軸14が回転することにより、一対の揺動バルブ9が、クランクロッド16の押し引きにより揺動して、4つの計量室4に対するガスの給排を制御するように構成されている。
(回転体の検出構成)
図5及び図6に示すように、設定角度ごとに区画した複数の回転範囲N1〜N8(図8参照)の夫々に対応する回転位相表示情報を出力する磁力発生部Jが、回転体Rに備えられ、磁力発生部Jの回転位相表示用状態を検出して、回転体Rが一回転する間において複数の位相検出信号を出力する磁気検出部Mが設けられている。
磁力発生部Jが、回転軸心X回りでの周方向に沿って、磁力発生領域JAと非発生領域JBとを交互に備える形態に構成されている。
本実施形態においては、磁力発生部Jが、磁力発生領域JAと非発生領域JBとを、回転軸心X回りの周方向に沿って、90度ずつの間隔で交互に形成し、かつ、対向する一対の磁力発生領域JAを、N極とS極とに着磁する形態で形成するように構成されている。
ちなみに、詳細な説明は省略するが、棒磁石を回転軸心Xと直交する姿勢で回転体Rに装着することによって、磁力発生領域JAと非発生領域JBとを、回転軸心X回りの周方向に沿って、90度ずつの間隔で交互に形成し、かつ、対向する一対の磁力発生領域JAを、N極とS極とに着磁するように構成されている。
磁気検出部Mが、回転体Rの回転軸心X回りの周方向に沿って間隔を隔てる状態で固定設置されて、磁力発生領域JAと非発生領域JBとを検出する一対の領域検出作用部MR1、MR2と、回転体Rの回転中心部に対応する箇所に固定設置されて、磁力発生領域JAの磁力線方向を検知する磁力線検知部HSとを備える形態に構成されている。
つまり、図2に示すように、リンク機構Lの上方箇所に、上ケーシング部C2の内部を上下に区画する隔壁18が設けられ、その隔壁18の上部に設置したセンサ基板SKに、一対の領域検出作用部MR1、MR2及び磁力線検知部HSが設けられている。
一対の領域検出作用部MR1、MR2は、180度内を複数(本実施形態では4つ)に区分した回転範囲N1〜N4、及び、回転範囲N5〜N8の夫々において異なる出力パターンとなる状態で領域検出信号を出力し、かつ、180度回転する毎に同じ出力パターンを繰り返す状態で配置されている(図8参照)。
つまり、一対の領域検出作用部MR1、MR2は、磁気抵抗素子等を用いて構成されるものであって、本実施形態においては、回転体Rの回転軸心X回りの周方向に沿って、135度の間隔を隔てる状態で設けられ、磁力発生領域JAを検出するときには、領域検出信号としてON信号を出力し、かつ、非発生領域JBを検出するときには、領域検出信号としてとしてOFF信号を出力するように構成されている。
すなわち、図7に示すように、一対の領域検出作用部MR1、MR2の夫々が、磁力発生領域JAに対応するON信号と、非発生領域JBに対応するOFF信号とを、回転体Rが90度回転するごとに切換える形態で出力することなる。
また、一対の領域検出作用部MR1、MR2のうちの一方の磁力発生領域JAに対応するON信号及び非発生領域JBに対応するOFF信号に対して、一対の領域検出作用部MR1、MR2のうちの他方の磁力発生領域JAに対応するON信号及び非発生領域JBに対応するOFF信号が、回転体Rが45度回転することに相当する位相でずれることになる。
つまり、回転体が45度回転するごとに次の状態に変化する形態で、一対の領域検出作用部MR1、MR2のうちの一方が磁力発生領域JAに対応するON信号を出力しかつ一対の領域検出作用部MR1、MR2のうちの他方が非発生領域JBに対応するOFF信号を出力する第1状態、一対の領域検出作用部MR1、MR2の夫々が磁力発生領域JAに対応するON信号を出力する第2状態、一対の領域検出作用部MR1、MR2のうちの一方が非発生領域JBに対応するOFF信号を出力しかつ一対の領域検出作用部MR1、MR2のうちの他方が磁力発生領域JAに対応するON信号を出力する第3状態、及び、一対の領域検出作用部MR1、MR2の夫々が非発生領域JBに対応するOFF信号を出力する第4状態が、回転体Rが半回転する間に、現出されることになる。
また、半回転した回転体Rが残りを半回転する間には、回転体Rが45度回転するごとに次の状態に変化する形態で、上記の4つの状態が現出されることになる。
したがって、図8に示すように、一対の領域検出作用部MR1、MR2は、回転体Rが一回転する間に、45度ごとに区画した8つの回転範囲N1〜N8に分解した状態で、磁力発生領域JAに対応するON信号と非発生領域JBに対応するOFF信号とを出力するように構成されている。
ちなみに、図8においては、領域検出作用部MR1の検出信号を、MR1信号出力と記載し、領域検出作用部MR2の検出信号を、MR2信号出力と記載する。
磁力線検知部HSは、ホール素子を用いて構成されるものであり、回転体Rが180度回転するごとに磁力線正信号と磁力線負信号とを交互に出力する形態で磁力線検知信号を出力するように構成されている。
つまり、図5及び図6に示すように、磁力線検知部HSに対するN極からS極に向かう磁力線方向が、回転体Rが180度回転するごとに逆になることにより、磁力線検知部HSは、図8に示すように、回転体Rが180度回転するごとに磁力線正信号(+)と磁力線負信号(−)とを交互に出力する形態で磁力線検知信号を出力するように構成されている。
ちなみに、図8においては、磁力線検知部HSの磁力線検知信号を、HS信号出力と記載し、そして、磁力線正信号を(+)とし、磁力線負信号(−)とする形態で記載している。
すなわち、磁力発生部Jが、磁力発生領域JAと非発生領域JBを備え、かつ、一対の磁力発生領域JAをN極とS極とに着磁することにより、複数(本実施形態は8つ)の回転範囲N1〜N8の全てについて、回転位相表示情報として、他の回転範囲とは異なる位相特定用表示情報を出力するように構成されている。
そして、磁気検出部Mが、複数の回転範囲N1〜N8の全てについての位相特定用表示情報を検出すると、位相検出信号として、互いに異なる状態の位相特定用位相検出信号を出力するように構成されている。
つまり、図8に示すように、領域検出作用部MR1の検出信号、領域検出作用部MR2の検出信号、及び、磁力線検知部HSの磁力線検知信号の組合せにより、複数の回転範囲N1〜N8の全てについて、位相検出信号として、互いに異なる状態の位相特定用位相検出信号を出力するように構成されている。
(流量演算部について)
図4に示すように、制御部Hが、領域検出作用部MR1の検出信号、領域検出作用部MR2の検出信号、及び、磁力線検知部HSの磁力線検知信号に基づいて、ガス流量を演算する流量演算部として機能するように構成されている。
すなわち、図9に示すように、流量演算部としての制御部Hは、位相検出信号に基づいて、回転体Rが複数(本実施形態では8つ)の回転範囲N1〜N8の夫々を現時点において回転するのに要する回転時間(図9では計測時間と記載)t1〜t8を求め、且つ、位相検出信号に基づいて、回転体Rが複数の回転範囲N1〜N8の夫々を回転する間に流れる複数の回転範囲ガス量(K×s1)〜(K×s8)のうちから、現時点において回転している回転範囲N1〜N8に対応する回転範囲ガス量を選択して、その選択した回転範囲ガス量と回転時間とから、現在のガス流量を求めるように構成されている。
つまり、複数の回転範囲ガス量(K×s1)〜(K×s8)の夫々を対応する回転範囲N1〜N8夫々の回転時間t1〜t8で除算することにより、現時点において回転している回転範囲N1〜N8の夫々についてのガス量(K×s1/t1)〜(K×s8/t8)を求めるように構成されている。
ちなみに、Kは、回転体Rが一回転する間に流れるガス量(L)であり、s1〜s8は、次に述べる占有率である。
説明を加えると、本実施形態においては、図8に示すように、ガスを一定流量で流した定流量状態において回転体Rが一回転する時間である基準一回転時間(ΣT)、及び、定流量状態において回転体Rが複数の回転範囲N1〜N8の夫々を回転するのに要する複数の基準回転時間T1〜T8を、実験により予め求める。
尚、基準一回転時間(ΣT)は、複数の基準回転時間T1〜T8の合計時間であることは勿論である。
次に、複数の基準回転時間T1〜T8の夫々を基準一回転時間(ΣT)にて除算することにより、複数の回転範囲N1〜N8の夫々についての占有率s1〜s8を求め、求めた占有率s1〜s8を予め記憶するように構成されている。
そして、回転体Rが複数(本実施形態では8つ)の回転範囲N1〜N8の夫々を現時点において回転するのに要した回転時間(図9では計測時間と記載)t1〜t8を求めたときに、複数の回転範囲N1〜N8の夫々のガス流量を、演算式(K×s1/t1)〜(K×s8/t8)を用いて求めるように構成されている。
尚、回転範囲ガス量(K×s1)〜(K×s8)を予め演算して記憶しておき、記憶した回転範囲ガス量(K×s1)〜(K×s8)を、計測した回転時間t1〜t8にて除算することにより、回転範囲N1〜N8の夫々についてのガス流量(K×s1/t1)〜(K×s8/t8)を求めるようにしてもよい。
ちなみに、制御部Hは、回転範囲N1〜N8の夫々についてのガス流量(K×s1/t1)〜(K×s8/t8)に基づいて、過大なガス流量であると判別したときには、上述したガス供給遮断弁を遮断状態に操作する制御を行うことになり、また、流量別積算が指示されたときには、ガス流量を流量別に積算するように構成されている。
尚、流量別積算は、周知であるため、本実施形態では詳細な説明を省略する。
また、制御部Hは、磁気検出部Mにて出力される位相特定用位相検出信号に基づいて、複数の回転範囲N1〜N8のうちの、回転体Rが現在回転して回転範囲を確認しながら、回転範囲N1〜N8の夫々についてのガス流量(K×s1/t1)〜(K×s8/t8)を求めることにより、複数(本実施形態では8つ)の回転範囲N1〜N8の夫々についてのガス流量(K×s1/t1)〜(K×s8/t8)を適切に求めることができる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態を説明するが、この第2実施形態は、磁気検出部Mの別形態を示すものであって、その他の構成は第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同様な部分についての説明は省略して、第1実施形態と異なる部分を詳細に説明する。
すなわち、この第2実施形態においては、図10及び図11に示すように、磁気検出部Mが、回転体Rの回転軸心X回りの周方向に沿って間隔を隔てる状態で固定設置されて、磁力発生領域JAと非発生領域JBとを検出する3つ領域検出作用部MR1、MR2、MR3と、回転体Rの回転中心部に対応する箇所に固定設置されて、磁力発生領域JAの磁力線方向を検知する磁力線検知部HSとを備える形態に構成されている。
3つ領域検出作用部MR1、MR2、MR3は、180度内を6つに区分した回転範囲の夫々において異なる出力パターンとなる状態で領域検出信号を出力し、かつ、180度回転する毎に同じ出力パターンを繰り返す状態で配置されている。
つまり、本第2実施形態においては、図12に示すように、3つ領域検出作用部MR1、MR2、MR3が、360度を12個に区分した12の回転範囲N1〜N12において領域検出信号を出力し、かつ、回転範囲N1〜N6と回転範囲N7〜N12においては、同じ出力パターンを繰り返すように構成されている。
説明を加えると、3つの領域検出作用部MR1、MR2、MR3のうち、領域検出作用部MR1と領域検出作用部MR2とが、回転体Rの回転軸心X回りの周方向に沿って、30度の間隔を隔てる状態で、かつ、領域検出作用部MR1と領域検出作用部MR3とが、回転体Rの回転軸心X回りの周方向に沿って、60度の間隔を隔てる状態で設けられている。
換言すれば、3つの領域検出作用部MR1、MR2、MR3が、30度の間隔を隔てる状態で回転体Rの回転方向に並ぶ状態で設けられている。
そして、図12に示すように、回転体が30度回転するごとに次の状態に変化する形態で、3つの領域検出作用部MR1、MR2、MR3の領域検出信号が、回転体Rが半回転する間に、第1状態から第6状態に変化することになる。
第1状態は、1つの領域検出作用部MR1が磁力発生領域JAに対応するON信号を出力し、かつ、2つの領域検出作用部MR2、MR3が非発生領域JBに対応するOFF信号を出力する状態である。
第2状態は、2つの領域検出作用部MR1、MR2が磁力発生領域JAに対応するON信号を出力し、かつ、1つの領域検出作用部MR3が非発生領域JBに対応するOFF信号を出力する状態である。
第3状態は、全ての領域検出作用部MR1、MR2、MR3が磁力発生領域JAに対応するON信号を出力する状態である。
第4状態は、1つの領域検出作用部MR1が非発生領域JBに対応するOFF信号を出力し、かつ、2つの領域検出作用部MR2、MR3が磁力発生領域JAに対応するON信号を出力する状態である。
第5状態は、2つの領域検出作用部MR1、MR2が非発生領域JBに対応するOFF信号を出力し、かつ、1つの領域検出作用部MR3が磁力発生領域JAに対応するON信号を出力する状態である。
第6状態は、全ての領域検出作用部MR1、MR2、MR3が非発生領域JBに対応するOFF信号を出力する状態である。
また、半回転した回転体Rが残りを半回転する間には、回転体Rが30度回転するごとに次の状態に変化する形態で、上記の6つの状態が現出されることになる。
ちなみに、図12においては、領域検出作用部MR1の検出信号を、MR1信号出力と記載し、領域検出作用部MR2の検出信号を、MR2信号出力と記載し、領域検出作用部MR3の検出信号を、MR3信号出力と記載する。
磁力線検知部HSは、ホール素子を用いて構成されるものであり、第1実施形態と同様に、回転体Rが180度回転するごとに磁力線正信号と磁力線負信号とを交互に出力する形態で磁力線検知信号を出力するように構成されている。
つまり、磁力線検知部HSに対するN極からS極に向かう磁力線方向が、回転体Rが180度回転するごとに逆になることにより、磁力線検知部HSは、図12に示すように、回転体Rが180度回転するごとに磁力線正信号(+)と磁力線負信号(−)とを交互に出力する形態で磁力線検知信号を出力するように構成されている。
ちなみに、図12においては、磁力線検知部HSの磁力線検知信号を、HS信号出力と記載し、そして、磁力線正信号を(+)とし、かつ、磁力線負信号(−)とする形態で記載している。
すなわち、磁力発生部Jが、磁力発生領域JAと非発生領域JBを備え、かつ、一対の磁力発生領域JAをN極とS極とに着磁することにより、複数(本実施形態は12個)の回転範囲N1〜N12の全てについて、回転位相表示情報として、他の回転範囲とは異なる位相特定用表示情報を出力するように構成されている。
そして、磁気検出部Mが、複数(本実施形態は12個)の回転範囲N1〜N12の全てについての位相特定用表示情報を検出すると、位相検出信号として、互いに異なる状態の位相特定用位相検出信号を出力するように構成されている。
つまり、図12に示すように、領域検出作用部MR1の検出信号、領域検出作用部MR2の検出信号、領域検出作用部MR3の検出信号、及び、磁力線検知部HSの磁力線検知信号の組合せにより、複数(本実施形態は12個)の回転範囲N1〜N12の全てについて、位相検出信号として、互いに異なる状態の位相特定用位相検出信号を出力するように構成されている。
ちなみに、制御部Hは、磁気検出部Mが出力する位相検出信号としての位相特定用位相検出信号に基づきながら、回転範囲N1〜N12の夫々におけるガス流量を演算することになるが、その演算形態は、第1実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態を説明するが、この第3実施形態は、第2実施形態の変形例を示すものであるので、第2実施形態と同様な部分についての説明は省略して、第2実施形態と異なる部分を詳細に説明する。
すなわち、この第3実施形態においては、図13及び図14に示すように、磁気検出部Mが、3つ領域検出作用部MR1、MR2、MR3を備える点は第2実施形態と同じであるが、磁力発生領域JAの磁力線方向を検知する2つの磁力線検知部HS1、HS2を、磁力線の検知方向を90度異ならせる形態で備えている。
3つ領域検出作用部MR1、MR2、MR3は、図15に示すように、第2実施形態と同様に、360度を12個に区分した12の回転範囲N1〜N12において領域検出信号を出力し、かつ、回転範囲N1〜N6と回転範囲N7〜N12においては、同じ出力パターンを繰り返すように構成されるものであって、その詳細は、第2実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
2つの磁力線検知部HS1、HS2は、ホール素子を用いて構成されるものであり、第2実施形態と同様に、回転体Rが180度回転するごとに磁力線正信号と磁力線負信号とを交互に出力する形態で磁力線検知信号を出力するように構成されている。
つまり、磁力線検知部HSに対するN極からS極に向かう磁力線方向が、回転体Rが180度回転するごとに逆になることにより、磁力線検知部HS1、HS2は、図15に示すように、回転体Rが180度回転するごとに磁力線正信号(+)と磁力線負信号(−)とを交互に出力する形態で磁力線検知信号を出力するように構成されている。
ちなみに、図15においては、2つの磁力線検知部HS1、HS2の磁力線検知信号を、HS1信号出力及びHS2信号出力と記載し、そして、磁力線正信号を(+)とし、かつ、磁力線負信号(−)とする形態で記載している。
HS2信号出力は、回転範囲N1〜N6において磁力線正信号を(+)を出力し、回転範囲N7〜N8において磁力線負信号(−)を出力する。
これに対して、HS1信号出力は、回転範囲N1〜N3及びN10〜N12において磁力線正信号を(+)を出力し、回転範囲N4〜N9において磁力線負信号(−)を出力する。
したがって、磁気検出部Mが、領域検出作用部MR1の検出信号、領域検出作用部MR2の検出信号、領域検出作用部MR3の検出信号、磁力線検知部HS1の磁力線検知信号及び磁力線検知部HS1の磁力線検知信号の組合せにより、複数(本実施形態は12個)の回転範囲N1〜N12の全てについて、位相検出信号として、互いに異なる状態の位相特定用位相検出信号を出力するように構成されている。
そして、制御部Hは、2つの磁力線検知部HS1、HS2の磁力線検知信号のうちの信号強度の強い磁力線検知信号を用いて回転範囲N1〜N12を判別するように構成されている。
つまり、磁力線方向が切換る境界箇所においては、磁力線検知信号の強度が弱いものとなるため、2つの磁力線検知部HS1、HS2の磁力線検知信号のうちの信号強度の強い磁力線検知信号を極力用いるようにしながら回転範囲N1〜N12を判別するように構成されている。
以下、一例について説明すると、回転範囲N1、N2においては、2つの磁力線検知部HS1、HS2のうちの磁力線検知部HS1の磁力線検知信号を用いて、回転範囲N1、N2を判別し、回転範囲N3〜N5においては、2つの磁力線検知部HS1、HS2のうちの磁力線検知部HS2の磁力線検知信号を用いて、回転範囲N3〜N5を判別する。
また、回転範囲N6〜N8においては、2つの磁力線検知部HS1、HS2のうちの磁力線検知部HS1の磁力線検知信号を用いて、回転範囲N6〜N8を判別し、回転範囲N9〜N11においては、2つの磁力線検知部HS1、HS2のうちの磁力線検知部HS2の磁力線検知信号を用いて、回転範囲N6〜N8を判別する。
さらに、回転範囲N12においては、2つの磁力線検知部HS1、HS2のうちの磁力線検知部HS1の磁力線検知信号を用いて、回転範囲N12を判別する。
ちなみに、制御部Hは、磁気検出部Mが出力する位相検出信号としての位相特定用位相検出信号に基づきながら、回転範囲N1〜N12の夫々におけるガス流量を演算することになるが、その演算形態は、第1実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を列記する。
(1)上記第1及び第2実施形態においては、磁力発生部Jが、複数の回転範囲の全てについて、他の回転範囲とは異なる位相特定用表示情報を出力し、磁気検出部Mが、位相検出信号として、互いに異なる状態の位相特定用位相検出信号を出力する場合を例示したが、磁力発生部Jが、複数の回転範囲のうちの一つについて、回転位相表示情報として、他の回転範囲とは異なる位相特定用表示情報を出力し、磁気検出部Mが、位相特定用表示情報を検出すると、位相検出信号として、位相特定用位相検出信号を出力する形態で実施してもよい。
例えば、磁力発生部Jが、回転体Rの外周部に複数個の磁極を形成し、磁気検出部Mが、回転体Rの磁極を検出するごとに、パルス状の位相検出信号を出力するようにし、そして、制御部(流量演算部)Hが、パルス状の位相検出信号のカウント数が磁極の形成数に達するごとにカウント数を零に戻す形態で、出力される位相検出信号の数を順次カウントすることにより、現在出力されている位相検出信号が複数の回転範囲のうちのいずれの回転範囲に対応するものであるかを判別するように構成する場合において、磁力発生部Jを、複数の回転範囲のうちの1つの回転範囲について、回転位相表示情報として、他の回転範囲とは異なる位相特定用表示情報を出力させるように構成し、磁気検出部Mを、位相特定用表示情報を検出すると、位相検出信号として、位相特定用位相検出信号を出力するように構成する。
磁力発生部Jを、複数の回転範囲のうちの1つについて、回転位相表示情報として、他の回転範囲とは異なる位相特定用表示情報を出力させるように構成としては、複数個の磁極の1つに対して、回転体Rの回転軸心Xの長手方向に間隔を隔てた位置に、位相特定用の磁石を配置し、その位相特定用の磁石を検出する位相特定用の検知部を、磁気検出部Mに備えさせるようにする。
そして、位相特定用の検知部が位相特定用の磁石を検出して位相特定用位相検出信号を出力するごとに、位相検出信号のカウント数が適正であるか否かを判断し、適正でない場合には、適正状態にリセットすることにより、複数の回転範囲のうちで、回転体が現在回転している回転範囲を的確に把握することができる。
尚、複数の回転範囲のうちの1つの回転範囲だけでなく、複数の回転範囲についても同様に行うようにして、位相検出信号のカウント数が適正であるか否かを判別させるようにしてもよい。
(2)上記第1及び第2実施形態においては、回転体Rを、リンク機構Lの上方箇所に設ける場合を例示したが、回転体Rをクランク軸14の下端部に設けるようにする等、回転体Rをクランク軸14と一体回転する状態で設ける形態は各種変更できる。
(3)上記第1及び第2実施形態においては、磁力発生部Jを、複数の回転範囲の全てについて、他の回転範囲とは異なる位相特定用表示情報を出力するように構成するにあたり、磁力発生領域JAと非発生領域JBとを、回転軸心X回りの周方向に沿って、90度ずつの間隔を備える形態で交互に形成し、かつ、対向する一対の磁力発生領域JAをN極とS極とに着磁する形態で形成する場合を例示したが、例えば、回転体Rの周方向に沿って設定角度おきに、複数個の磁石を回転体Rの径方向に沿って間隔を隔てて配置するようにする形態において、設定角度おきに径方向に沿って配置する磁石の数を変更させるようにする等、磁力発生部Jの具体構成は各種変更でき、磁力発生部Jの具体構成に応じて、磁気検出部Mの具体構成も各種変更できる。
(4)上記第1及び第2実施形態においては、磁力発生部Jを、磁力発生領域JAと非発生領域JBとを、回転軸心X回りの周方向に沿って、90度ずつの間隔を備える形態で交互に形成し、かつ、対向する一対の磁力発生領域JAをN極とS極とに着磁する形態で形成する場合を例示したが、磁力発生領域JAと非発生領域JBに加えて、回転体Rの回転軸心Xの長手方向に間隔を隔てた位置に、1つの位相特定用の磁石を配置し、その位相特定用の磁石を検出する位相特定用の検知部を、磁力線検知部HSの代わりに、磁気検出部Mに備えさせる形態で実施してもよい。
尚、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
F 膜部
H 流量演算部
HS 磁力線検知部
HS1 磁力線検知部
HS2 磁力線検知部
J 磁力発生部
JA 磁力発生領域
JB 非発生領域
M 磁気検出部
MR1 領域検出作用部
MR2 領域検出作用部
MR3 領域検出作用部
R 回転体
X 回転軸心

Claims (3)

  1. 計量用の膜部の往復動に連動して回転しかつ設定角度ごとに区画した複数の回転範囲の夫々に対応する回転位相表示情報を出力する磁力発生部を備える回転体と、
    前記磁力発生部の前記回転位相表示情報を検出して、前記回転体が一回転する間において複数の位相検出信号を出力する磁気検出部と、
    ガス流量を演算する流量演算部と、が設けられ、
    前記流量演算部が、前記位相検出信号に基づいて、前記回転体が前記複数の回転範囲の夫々を現時点において回転するのに要する回転時間を求め、且つ、前記位相検出信号に基づいて、前記回転体が前記複数の回転範囲の夫々を回転する間に流れる複数の回転範囲ガス量のうちから、現時点において回転している前記回転範囲に対応する前記回転範囲ガス量を選択して、その選択した回転範囲ガス量と前記回転時間とから、現在のガス流量を求めるように構成された膜式ガスメータであって、
    前記磁力発生部が、複数の前記回転範囲のうちの少なくとも一つについて、前記回転位相表示情報として、他の回転範囲とは異なる位相特定用表示情報を出力するように構成され、
    前記磁気検出部が、前記位相特定用表示情報を検出すると、前記位相検出信号として、位相特定用位相検出信号を出力するように構成され、
    前記流量演算部が、前記位相特定用位相検出信号に基づいて、前記複数の回転範囲のうちで、前記回転体が現在回転している回転範囲を判別するように構成されている膜式ガスメータ。
  2. 前記磁力発生部が、複数の前記回転範囲の全てについて、他の回転範囲とは異なる前記位相特定用表示情報を出力するように構成され、
    前記磁気検出部が、複数の前記回転範囲の全てについての前記位相特定用表示情報を検出すると、前記位相検出信号として、互いに異なる状態の前記位相特定用位相検出信号を出力するように構成されている請求項1記載の膜式ガスメータ。
  3. 前記磁力発生部が、磁力発生領域と非発生領域とを、前記回転体の回転軸心回りの周方向に沿って、90度ずつの間隔を備える形態で交互に形成し、かつ、対向する一対の磁力発生領域をN極とS極とに着磁する形態で形成するように構成され、
    前記磁気検出部が、前記回転軸心回りの周方向に沿って間隔を隔てる状態で固定設置されて、前記磁力発生領域と前記非発生領域とを検出する複数の領域検出作用部と、前記回転体の回転中心部に対応する箇所に固定設置されて、前記磁力発生領域の磁力線方向を検知する磁力線検知部とを備える形態に構成され、
    前記複数の領域検出作用部が、180度内を複数に区分した前記回転範囲の夫々において異なる出力パターンとなる状態で領域検出信号を出力し、かつ、180度回転する毎に同じ出力パターンを繰り返す状態で配置され、
    前記磁力線検知部が、前記回転体が180度回転するごとに磁力線正信号と磁力線負信号とを交互に出力する形態で磁力線検知信号を出力するように構成されている請求項2記載の膜式ガスメータ。
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