JP7020199B2 - パッケージ及びシート材 - Google Patents

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本発明は、チョコレートやビスケットといった物品のパッケージ及びこのパッケージに組立可能なシート材に関する。
従来、容器状の本体部と、この本体部に対して回動自在な蓋部とを備えたパッケージ(いわゆるヒンジリッド型の箱)が知られている。例えば特許文献1には、紙箱容器において、蓋部(蓋板)の回動軸となる直線状のヒンジ折目を底板に設けた構造が記載されている。この構造では、ヒンジ折目が紙箱容器の幅方向に沿って設けられており、底板がヒンジ折目で折り曲げられた場合に、紙箱容器の長さ方向の一側に開口が形成されるようになっている。
特開2003-170929号公報
しかしながら、前述した紙箱容器のように、蓋部が幅方向に延びる軸まわりに回動することで長さ方向の一側に開口が形成される構造では、開口の大きさが確保されにくいため、内部の物品を取り出すことが難しい。よって、前述した構造は、物品の取出性を確保するうえで改善の余地がある。一方で、蓋部の回動により形成される開口を、パッケージの幅方向における両側の側面まで広げた構造とすれば、幅方向の外側から物品を取り出しやすくなる。しかし、この場合、物品がパッケージの幅方向の両側から脱落しやすくなるという課題が生じる。したがって、物品の取出性を向上させつつ、物品の脱落を抑制できる構造の開発が望まれている。
本件のパッケージ及びシート材は、前述したような課題に鑑みて創案されたものであり、物品の取出性を高めつつ、物品の脱落を抑制することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用及び効果であって、従来の技術では得られない作用及び効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
(1)ここで開示するパッケージは、長さ方向の一側に配置された開口が閉鎖された閉状態と前記開口が開放された開状態とに切替可能であり、前記閉状態で直方体をなす。本パッケージは、前記開口をもつ容器状の本体部と、前記本体部に対して回動自在に設けられ、前記開口を閉鎖又は開放する蓋部と、前記本体部と前記蓋部との間に設けられ、前記本体部に対して前記蓋部を回動自在に連結し、幅方向に対して傾斜して延びる罫線と、を備えている。なお、前記長さ方向と前記幅方向とは、互いに直交する。
さらに、前記罫線が、前記直方体の天面における四つの角部のうちの一つから延設され、前記蓋部が、前記天面の一部をなすとともに前記罫線を斜辺とする直角三角形状の天蓋部と、前記直方体において前記天面と垂直な側面の一部をなすとともに前記天蓋部と連接された側蓋部とを有し、前記蓋部が、前記天蓋部よりも小さい直角三角形状であって、前記直方体において前記天面と平行な底面の一部をなすとともに、前記底面における四つの角部のうち、前記天蓋部の直角の角部と対向する角部を含んで前記側蓋部と連接された底蓋部を有している。
(2)前記蓋部は、使用者が前記天蓋部及び前記底蓋部を上下から挟持することができることが好ましい。
)前記本体部が、前記底面のうちの前記底蓋部以外をなす底部と、前記底部から延長されたラップ部とを有し、前記底蓋部が、前記閉状態で前記ラップ部の外側に重なって配置されることが好ましい。
)前記本体部が、前記側面に沿って立設されて前記閉状態で前記側蓋部と重なるとともに前記開状態で前記開口の一部を閉鎖する壁部を有することが好ましい。
)前記側面を構成する四つの平面には、その全体が前記側蓋部で構成される全開面と、その一部が前記側蓋部で構成される半開面とが含まれ、前記壁部が、前記半開面に沿って立設されていることが好ましい。
)前記壁部は、前記天面側の端辺が前記底面側の端辺よりも短く形成されていることが好ましい。
)ここで開示するシート材は、前記パッケージに組立可能である。本シート材は、前記本体部となる本体片と、前記蓋部となる蓋片と、を備え、前記本体片と前記蓋片とが、傾斜した前記罫線を介して連接されている。
開示のパッケージ及びシート材によれば、物品の取出性を高めつつ、物品の脱落を抑制することができる。
一実施形態に係るパッケージが開状態である場合を示す斜視図である。 図1のパッケージが閉状態である場合を示す斜視図である。 図1のパッケージが閉状態である場合を示す下面図(底面側から見た図)である。 図1のパッケージに組立可能なシート材の平面図(図1のパッケージの展開図)である。
以下、図面を参照して、実施形態としてのパッケージ及びシート材について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
[1-1.パッケージ]
図1に示すように、本実施形態に係るパッケージ1は、開口2aをもつ容器状の本体部2と、本体部2に対して回動自在に設けられた蓋部3とを備えた、いわゆるヒンジリッド型の角箱である。本体部2は、複数の小粒のチョコレートやビスケットといった物品を収容する。本体部2に収容された物品は、開口2aを通じて外部に取り出される。
蓋部3は、本体部2に対して回動することで開口2aを閉鎖又は開放する。以下、開口2aが蓋部3で閉鎖された状態を「閉状態」といい、開口2aが外部に開放された状態を「開状態」という。また、パッケージ1において物品が収容される空間に向かう側を「内側」とし、この反対側を「外側」とする。パッケージ1は、本体部2に対する蓋部3の位置(回動状態)に応じて開状態と閉状態とに切替可能である。
本実施形態では、物品がフィルム4に覆われた状態で本体部2に収容されている場合を例示する。物品は、フィルム4が開封された後に外部へ取り出される。フィルム4には、フィルム4を開封しやすくするためのV字状の切れ込み4aが形成されている。本実施形態の切れ込み4aは、パッケージ1が開状態である場合に、開口2aから外部に露出する位置に設けられている。
図2に示すように、パッケージ1は閉状態で直方体をなす。この直方体における六つの長方形状の平面は、互いに平行に配置された天面11及び底面12と、天面11及び底面12の間に立設される側面13とに大別される。本実施形態の天面11及び底面12は、幅方向に対して長さ方向に長い長方形である。なお、幅方向及び長さ方向は、天面11及び底面12の各延在面において互いに直交する。
以下、天面11及び底面12の幅方向及び長さ方向をそれぞれパッケージ1の幅方向及び長さ方向として説明する。前述した開口2aは、パッケージ1の長さ方向の一側(図1及び図2中の右側)に配置される。また、ここでは底面12に対して天面11が配置された側を上側として上下方向を定める。
側面13は、天面11及び底面12の各周縁の間で上下方向に(天面11及び底面12と垂直に)立設される。本実施形態の側面13は、その上下方向の寸法が天面11及び底面12の幅方向及び長さ方向の各寸法よりも小さくされている。側面13は、長さ方向に沿って配置された二つの長側面13a,13bと、幅方向に沿って配置された二つの短側面13c,13dとに細別される。
まず、蓋部3について説明する。
蓋部3は、天面11の一部をなす天蓋部31と、底面12の一部をなす底蓋部32と、側面13a~13dのうち、一方(図2中の手前側)の長側面13aの一部及び一方(図2中の右側)の短側面13cをなす側蓋部33とを有する。以下、側蓋部33によって一部が構成される一方の長側面13aを「第一長側面(半開面)13a」といい、他方の長側面13bを「第二長側面13b」という。また、側蓋部33によって全体が構成される一方の短側面13cを「第一短側面(全開面)13c」といい、他方の短側面13dを「第二短側面13d」という。
天蓋部31は、天面11の四つの角部のうち、第二長側面13bと第一短側面13cとの間に形成される角部11cから斜設された罫線5を斜辺とする直角三角形状とされる。本実施形態の天蓋部31は、その直角の角部31cをなす二辺31a,31bのうち、幅方向に沿う一方の第一辺31aが、長さ方向に沿う他方の第二辺31bよりも長くされている。なお、第一辺31aは第一短側面13cの上辺(天面11側の辺)であり、第二辺31bは第一長側面13aの上辺の一部である。
側蓋部33は、第一辺31a及び第二辺31bのそれぞれを介して天蓋部31と連接される。側蓋部33は、第一短側面13cをなす第一側蓋部33aと、第一長側面13aの一部をなす第二側蓋部33bとを有する。本実施形態の第一側蓋部33a及び第二側蓋部33bは、何れも平面視で長方形状である。
底蓋部32は、底面12の四つの角部のうち、天蓋部31の直角の角部31cと対向する角部32cを含むとともに、天蓋部31よりも小さい直角三角形状とされる。本実施形態では、底蓋部32が略直角二等辺三角形状とされている場合を例示する。底蓋部32は、その直角の角部32cをなす二辺32a,32bのそれぞれを介して側蓋部33と連接されている。
次に、本体部2について説明する。
本体部2は、天面11,底面12及び側面13のうち、蓋部3で構成される部分以外の部分(残部)を構成する。本体部2は、天面11の残部をなす天部21と、側面13の残部をなす側部23と、底面12の残部をなす底部22とを有する。また、本実施形態の本体部2は、側部23から延長された壁部24と、底部22から延長されたラップ部25とを有する。
壁部24は、第一長側面13aに沿って立設されている。壁部24は、閉状態では第二側蓋部33bと重なって配置される。一方、図1に示すように壁部24は、開状態では開口2aの一部を閉鎖する。本実施形態の壁部24は、その上端辺(天面11側の端辺)24aが下端辺(底面12側の端辺)24bよりも短く形成されている。また、壁部24の端辺のうち、上端辺24aと下端辺24bとを側部23から離隔した位置で繋ぐ開口端辺24cは、上端辺24aから下端辺24bへ向けて直線状に延びている。
図3に示すように、ラップ部25は、底面12に沿って設けられる。本実施形態のラップ部25は、底蓋部32がなす直角二等辺三角形状の斜辺側の略半分に対応した形状とされている。ラップ部25は、閉状態で底蓋部32の内側に重なって配置される。言い換えると、底蓋部32は、閉状態でラップ部25の外側に重なって配置される。
図1及び図2に示すように、本体部2と蓋部3とは、罫線5を介して互いに連接され、罫線5を軸にして回動自在とされている。言い換えると、罫線5は、本体部2と蓋部3との間に設けられ、本体部2に対して蓋部3を回動自在に連結している。罫線5は、前述したように、パッケージ1の幅方向に対して傾斜して延びている。
図2に示すように、本実施形態の本体部2及び蓋部3は、パッケージ1が一度も開状態となっていない未開封状態(閉状態)では、三つの切離線14~16を介しても互いに連接されている。より具体的には、未開封状態において、第一側蓋部33aが、第一切離線14を介して側部23に連接されているとともに第二切離線15を介して底部22にも連接され、第二側蓋部33bが、第三切離線16を介して側部23に連接されている。
第一切離線14は、第一短側面13cと第二長側面13bとの境界線上に設けられている。第二切離線15は、第一短側面13cと底面12との境界線上に設けられている。第三切離線16は、第一長側面13aの長さ方向の中間部よりもやや第一短側面13c側(図2中の右側)に設けられている。なお、これらの切離線14~16は、具体的には、ミシン目状の切れ込みである(図4参照)。パッケージ1は、蓋部3が上方へ引っ張られた場合に、各切離線14~16が切断されることで開封される。そして、パッケージ1は、罫線5を軸にして蓋部3が本体部2に対して回動することにより、閉状態から開状態に切り替わる。
[1-2.シート材]
図4は、前述したパッケージ1に組立可能なシート材10の平面図である。シート材10は、例えば、物品を支持しうる剛性を備えるとともに手で破れる程度の厚みをもつ紙材で形成される。シート材10は、組み立てられた状態で、パッケージ1の本体部2となる本体片6と、パッケージ1の蓋部3となる蓋片7とを備えている。また、シート材10は、前述した罫線5と、各切離線14~16とを備えている。
本体片6は、シート材10がパッケージ1に組み立てられた状態で、天部21となる天片61と、底部22となる底片62と、側部23となる側片63a~63eと、壁部24となる壁片64と、ラップ部25となるラップ片65とを有する。本実施形態の天片61及び底片62は、前述した第二長側面13bとなる連結側片63aを介して互いに連接されている。また、天片61は、罫線5を介して蓋片7と連接されている。
以下、天片61,連結側片63a及び底片62が並ぶ方向のうち、底片62に対して天片61が位置する側を「右側」といい、この反対側を「左側」という。また、シート材10の延在面においてこの左右方向と直交する方向のうち、天片61に対して蓋片7が位置する側を「蓋側」といい、この反対側を「本体側」という。シート材10において、罫線5は、左右方向に対して傾斜して延びている。
連結側片63a以外の四つの側片63b~63eは、天片61の右側に連接された外長側片63bと、底片62の左側に連接された内長側片63cと、天片61の本体側に連接された外短側片63dと、底片62の本体側に連接された内短側片63eとで構成される。外長側片63bは、シート材10がパッケージ1に組み立てられた状態では、内長側片63cの外側に貼合(接合)され、内長側片63cと共に前述した第一長側面13aの残部となる。一方、外短側片63dは、シート材10がパッケージ1に組み立てられた状態では、内短側片63eの外側に貼合され、内短側片63eと共に前述した第二短側面13dとなる。
壁片64は、内長側片63cから蓋側に突設され、底片62と連接されている。ラップ片65は、底片62から蓋側かつ左側に突設されている。本実施形態の本体片6は、前述した各片に加えて、外長側片63bの本体側に連接された第一折込片66と、連結側片63aの本体側に連接された第二折込片67とを有する。第一折込片66は、前述した第二短側面13dと第一長側面13aとを貼合して両者間の隙間を埋めるための部位である。同様に、第二折込片67は、前述した第二短側面13dと第二長側面13bとを貼合して両者間の隙間を埋めるための部位である。これらの折込片66,67は、シート材10がパッケージ1に組み立てられた状態では、内短側片63eの内側に貼合される。なお、本体片6において、連接される片どうしの間には、罫線5と同様の罫線(溝)が加工される。
蓋片7は、シート材10がパッケージ1に組み立てられた状態で、天蓋部31となる天蓋片71と、底蓋部32となる底蓋片72a,72bと、側蓋部33となる側蓋片73a,73bとを有する。側蓋片73a,73bは、より詳細には、シート材10がパッケージ1に組み立てられた状態で、第一側蓋部33aとなる第一側蓋片73aと、第二側蓋部33bとなる第二側蓋片73bとで構成される。
天蓋片71は、直角三角形状であって、罫線5を介して天片61(本体片6)と連接されている。第一側蓋片73aは、天蓋片71の蓋側に連接される。また、第二側蓋片73bは、天蓋片71の右側に連接される。本実施形態の第二側蓋片73bは、前述した第三切離線16を介して外長側片63bとも連接されている。
底蓋片72a,72bは、より詳細には、第二側蓋片73bの蓋側から右側に連接された外底蓋片72aと、第一側蓋片73aの右側から蓋側に連接された内底蓋片72bと、で構成される。本実施形態では、外底蓋片72a及び内底蓋片72bのそれぞれが、底蓋部32に対応する略直角二等辺三角形状とされている。外底蓋片72aは、シート材10がパッケージ1に組み立てられた状態では、内底蓋片72bの外側に貼合され、内底蓋片72bと共に底蓋部32となる。
本実施形態の蓋片7は前述した各片に加えて、底片62の蓋側に連接された内側蓋片74と、第二側蓋片73bの蓋側に連接された第三折込片75と、連結側片63aの蓋側に連接された第四折込片76とを更に有する。内側蓋片74は、未開封状態において、前述した底面12と第一短側面13cとを貼合して両者間の隙間を埋めるための部位である。内側蓋片74は、シート材10がパッケージ1に組み立てられた状態では、第一側蓋片73aの内側に貼合される。本実施形態の内側蓋片74は、前述した第二切離線15を介して底片62と連接されている。
第三折込片75は、前述した第一短側面13cと第一長側面13aとを貼合して両者間の隙間を埋めるための部位である。第三折込片75は、第一シート材10がパッケージ1に組み立てられた状態では、第一側蓋片73aの内側に貼合される。一方、第四折込片76は、未開封状態において、前述した第一短側面13cと第二長側面13bとを貼合して両者間の隙間を埋めるための部位である。第四折込片76は、第一シート材10がパッケージ1に組み立てられた状態では、内側蓋片74の内側に貼合される。本実施形態の第四折込片76は、前述した第一切離線14を介して連結側片63aと連接されている。なお、蓋片7においても、連接される片どうしの間には、罫線5と同様の罫線(溝)が加工される。
[2.作用,効果]
(1)図1に示すように、パッケージ1では、本体部2に対して蓋部3を回動自在に連結する罫線5が幅方向に対して傾斜して延びている。このため、蓋部3が罫線5まわりに回動することで開放される開口2aを、幅方向の一側から他側(図1中の奥側から手前側)へ向けて次第に大きくすることができる。よって、パッケージ1の使用者は、開口2aにおける幅方向の他側(図1中の手前側,第一長側面13a側)から容易に物品を取り出すことができる。特に、使用者は、図1に示すようにパッケージ1の幅方向の両側のうち、開口2aが大きくなる側(第一長側面13a側)を手前側に配置してパッケージ1を開封すれば、物品をより取り出しやすくすることができる。
また、パッケージ1によれば、罫線5が幅方向に対して傾斜して延びているため、幅方向の他側(図1中の手前側,第一長側面13a側)では開口2aの大きさを確保しつつも、この反対側(図1中の奥側,第二長側面13b側)では開口2aを小さくすることができる。このため、開状態であっても、幅方向の一側(図1中の奥側,第二長側面13b側)からの物品の脱落は抑制することができる。以上のことから、パッケージ1によれば、物品の取出性を高めつつ、物品の脱落を抑制することができる。
そのほか、パッケージ1によれば、物品がフィルム4に覆われている場合に、使用者がフィルム4に覆われた物品を開口2aから引き出すことなく、パッケージ1の幅方向に沿って切れ込み4aからフィルム4を容易に開封することができる。言い換えると、フィルム4に覆われた物品の全体が本体部2に収容された状態のままであっても、パッケージ1の幅方向に沿ってフィルム4を開封しやすくすることができる。
(2)罫線5が天面11の一つの角部11cから斜設され、蓋部3が、罫線5を斜辺とする直角三角形状の天蓋部31と、天蓋部31と連接された側蓋部33とを有する。このため、開状態のパッケージ1では、上面視で(天面11側から見て)直角三角形状の開口2aが形成される。すなわち、パッケージ1によれば、開状態である場合に、上面視で天蓋部31の直角三角形状に対応した形状の開口2aを形成することができる。したがって、使用者は、開口2aを通じてパッケージ1の幅方向の全域から物品を取り出すことができる。
また、開状態では、天蓋部31がなす天面11の一部に加えて、側蓋部33がなす側面13の一部も開放される。このため、開口2aをより大きくすることが容易となるとともに、使用者は、パッケージ1の長さ方向の一側だけでなく、幅方向の外側(図1中の手前側,第一長側面13a側)からも物品を容易に取り出すことができる。よって、物品の取出性をより高めることができる。
また、天蓋部31が前述した直角三角形状とされるため、幅方向の一側(図1中の奥側,第二長側面13b側)では、長さ方向の全域にわたって本体部2の側部23が配置される。このため、開状態であっても、第二長側面13b側では長さ方向の全域にわたって物品の脱落を防止することができる。よって、物品の脱落を更に抑制することができる。
また、罫線5が天面11に設けられるため、開状態において底面12の面積を確保することができる。言い換えると、パッケージ1は、底面12が折り曲げられることなく開状態に切り替わることができる。このため、開状態において、底面12で物品を支持しやすくすることができる。
(3)蓋部3が、天蓋部31よりも小さい直角三角形状であって天蓋部31の直角の角部31cと対向する角部32cを含む底蓋部32を有するため、使用者が蓋部3を回動させる場合に天蓋部31及び底蓋部32を上下から挟持することができる。すなわち、天蓋部31と対向する底蓋部32を蓋部3に設けることで、使用者が蓋部3をより安定して保持することが可能となる。これにより、蓋部3を本体部2に対して回動させる作業がより容易となるため、パッケージ1の開閉性を向上させることができる。
(4)閉状態において、底蓋部32が本体部2の底部22から延長されたラップ部25の外側に重なって配置されるため、本体部2に対する蓋部3の回動を規制することができる。すなわち、閉状態である場合に蓋部3が罫線5を軸にして上方へ回動しようとすると、底蓋部32がラップ部25に引っ掛かることから、蓋部3の開動作を制限することができる。よって、パッケージ1の封緘性を高めることができる。
また、パッケージ1が開状態から閉状態に切り替えられる場合には、底蓋部32がラップ部25の内側から外側へ移動させられる。このとき、側蓋部33とラップ部25とが接触する(互いに打ち合う)ことで生じる音により、パッケージ1が閉状態に切り替わったことを使用者に知らせることができる。
(5)本体部2が、閉状態で側蓋部33と重なるとともに開状態で開口2aの一部を閉鎖する壁部24を有するため、開状態において、上面視での開口2aの面積を確保しつつ、壁部24により側面視での(本実施形態では第二側蓋部33b側から見た)開口2aの面積は縮小させることができる。よって、物品の取出性を高めつつ、物品の脱落をより抑えることができる。
(6)図2に示すように、側面13を構成する四つの平面には、その全体が第一側蓋部33aで構成される第一短側面13cと、その一部が第二側蓋部33bで構成される第一長側面13aとが含まれ、壁部24が第一長側面13aに沿って立設されている。このため、図1に示すように、開状態では、第一短側面13cに対応する領域の全てを開放することができるとともに、第一長側面13aに対応する領域の一部は壁部24で閉鎖することができる。よって、第一短側面13c側からの物品の取出性を確保しつつ、第一長側面13a側からの物品の脱落を抑制することができる。言い換えると、本実施形態では、長さ方向に沿って開口2aから物品を引き出すことは容易としつつも、壁部24により幅方向に沿う物品の移動は抑制することができる。
(7)図1に示すように、壁部24の上端辺24aが下端辺24bよりも短く形成されているため、開状態において開口2aを下側よりも上側で大きくすることができる。よって、上方からの物品の取出性を確保しつつ、壁部24により物品の脱落をより抑えることができる。
(8)シート材10はパッケージ1に組立可能であるため、シート材10によってもパッケージ1と同様の作用,効果を得ることができる。また、図4に示すように、シート材10では、本体片6と蓋片7とが罫線5を介して連接されているため、本体片6と蓋片7とを繋げる作業をすることなく、シート材10をパッケージ1に組み立てることができる。よって、パッケージ1の生産性を向上させることができる。
(9)シート材10では、各側蓋片73a,73bが天蓋片71と連接されているとともに、外底蓋片72aが第二側蓋片73bと連接され、内底蓋片72bが第一側蓋片73aと連接されている。このため、各側蓋片73a,73bと天蓋片71とを繋げる作業や、底蓋片72a,72bを側蓋片73a,73bと繋げる作業をすることなく、シート材10をパッケージ1に組み立てることができる。このように、パッケージ1において互いに連接される部位どうしをシート材10においても互いに連接させることで、パッケージ1を一枚のシート材10から形成することができる。よって、パッケージ1の生産性をより向上させることができる。
シート材10には、外短側片63dの内側に貼合される第一折込片66及び第二折込片67と、第一側蓋片73aの内側に貼合される内側蓋片74及び第三折込片75と、内側蓋片74の内側に貼合される第四折込片76とが設けられる。これらの折込片66,67,75,76及び内側蓋片74により、パッケージ1で隣接する平面どうしの間の隙間が封鎖されることから、パッケージ1の密閉性を向上させることができる。
シート材10では、第二側蓋片73bと外長側片63bとが第三切離線16を介して連接されているため、未開封状態(第三切離線16が切断される前)のパッケージ1において、第二側蓋部33bと側部23との間の隙間をなくすことができる。これによっても、パッケージ1の密閉性を向上させることができる。
一方で、シート材10では、本体片6と蓋片7とが連接される箇所のうち、罫線5以外の箇所には切離線14~16が設けられている。これらの切離線14~16により、未開封状態のパッケージ1を開封する場合に、側蓋部33をより簡単かつ適切に本体部2から分離させることができる。このため、パッケージ1の開封作業性を向上させることができる。
[3.変形例]
前述した本体部2及び蓋部3の各構成は一例である。本体部2は壁部24やラップ部25が省略されてもよいし、蓋部3は底蓋部32や側蓋部33が省略されてもよい。また、前述した天蓋部31,底蓋部32及び側蓋部33の各形状も一例である。天蓋部31は、二等辺三角形状とされてもよいし、第二辺31bが第一辺31aよりも長く形成されてもよい。同様に、底蓋部32は、二辺32a,32bの長さが互いに異なる直角三角形状とされてもよい。また、第二側蓋部33bは、閉状態において側部23に隣接する端辺が上下方向に対して傾斜する形状とされてもよい。
なお、罫線5は、幅方向に対して傾斜していればよく、天面11における一つの角部11cから延びていなくてもよい。また、パッケージ1が閉状態でなす直方体は、長さ方向よりも幅方向に長い形状であってもよいし、長さ方向及び幅方向の各寸法が等しい形状であってもよい。
パッケージ1及びシート材10は、シート状の部材で構成されればよく、その材料は紙に限定されない。また、パッケージ1及びシート材10は、複数枚のシート状の部材から構成されてもよい。なお、パッケージ1で包装される物品の種類は特に限定されず、物品がフィルム4で覆われていなくてもよい。
1 パッケージ
2 本体部
2a 開口
3 蓋部
5 罫線
6 本体片
7 蓋片
10 シート材
11 天面
11c 角部
12 底面
13 側面
13a 第一長側面(半開面)
13b 第二長側面
13c 第一短側面(全開面)
13d 第二短側面
22 底部
24 壁部
24a 上端辺(天面11側の端辺)
24b 下端辺(底面12側の端辺)
24c 開口端辺
25 ラップ部
31 天蓋部
31c 直角の角部
32 底蓋部
32c 角部
33 側蓋部

Claims (7)

  1. 長さ方向の一側に配置された開口が閉鎖された閉状態と前記開口が開放された開状態とに切替可能であり、前記閉状態で直方体をなすパッケージであって、
    前記開口をもつ容器状の本体部と、
    前記本体部に対して回動自在に設けられ、前記開口を閉鎖又は開放する蓋部と、
    前記本体部と前記蓋部との間に設けられ、前記本体部に対して前記蓋部を回動自在に連結し、幅方向に対して傾斜して延びる罫線と、を備え
    前記罫線が、前記直方体の天面における四つの角部のうちの一つから延設され、
    前記蓋部が、前記天面の一部をなすとともに前記罫線を斜辺とする直角三角形状の天蓋部と、前記直方体において前記天面と垂直な側面の一部をなすとともに前記天蓋部と連接された側蓋部とを有し、
    前記蓋部が、前記天蓋部よりも小さい直角三角形状であって、前記直方体において前記天面と平行な底面の一部をなすとともに、前記底面における四つの角部のうち、前記天蓋部の直角の角部と対向する角部を含んで前記側蓋部と連接された底蓋部を有する
    ことを特徴するパッケージ。
  2. 前記蓋部は、使用者が前記天蓋部及び前記底蓋部を上下から挟持することができる
    ことを特徴とする、請求項1に記載のパッケージ。
  3. 前記本体部が、前記底面のうちの前記底蓋部以外をなす底部と、前記底部から延長されたラップ部とを有し、
    前記底蓋部が、前記閉状態で前記ラップ部の外側に重なって配置される
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載のパッケージ。
  4. 前記本体部が、前記側面に沿って立設されて前記閉状態で前記側蓋部と重なるとともに前記開状態で前記開口の一部を閉鎖する壁部を有する
    ことを特徴とする、請求項1~3の何れか1項に記載のパッケージ。
  5. 前記側面を構成する四つの平面には、その全体が前記側蓋部で構成される全開面と、その一部が前記側蓋部で構成される半開面とが含まれ、
    前記壁部が、前記半開面に沿って立設されている
    ことを特徴とする、請求項に記載のパッケージ。
  6. 前記壁部は、前記天面側の端辺が前記底面側の端辺よりも短く形成されている
    ことを特徴とする、請求項4又は5に記載のパッケージ。
  7. 請求項1~の何れか1項に記載のパッケージに組立可能なシート材であって、
    前記本体部となる本体片と、
    前記蓋部となる蓋片と、を備え、
    前記本体片と前記蓋片とが、傾斜した前記罫線を介して連接されている
    ことを特徴とするシート材。
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