JP7019878B1 - ストレーナ装置 - Google Patents

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Abstract

ストレーナ装置100は、ドレンの流入路11および流出路12が形成されたケーシング10と、ケーシング10内に設けられ、流入路11から流出路12に流れるドレン中の異物を捕捉するスクリーン20と、ケーシング10に設けられ、スクリーン20を通過したドレンが排出される排出孔33、排出孔33を開閉する弁体31を有する弁機構30とを備え、弁機構30は、弁体31を開弁方向に付勢するバネ34を有し、スクリーン20を通過したドレンの圧力が所定値まで低下すると、バネ34の付勢力によって弁体31が排出孔33を開放するように構成されている。

Description

本願は、ストレーナ装置に関するものである。
従来より、蒸気システムに設けられ、蒸気の排出を抑制する一方、ドレンを排出するドレントラップが知られている。蒸気システムの運転開始時には、システム内に残存している低温ドレンに蒸気が混合することによって発生し得るウォーターハンマーを防止する観点から、残存している多量のドレンをドレントラップによっていち早く排出する必要がある。
また、蒸気システムには、ドレントラップの上流側に設けられ、蒸気の中に含まれる異物を捕捉して除去するストレーナ装置が設けられている。このようなストレーナ装置としては、例えば特許文献1に開示されているものが知られている。
特開2011-5419号公報
ところで、上述したような蒸気システムでは、システム内に残存するドレンの量が想定以上に多い場合があり、そのため、ドレントラップのドレン排出容量が不十分になる。また、ドレントラップの設置スペースの制限により、ドレントラップのドレン排出容量を増大させることが困難な場合がある。そうすると、蒸気システムの運転開始時にドレンをいち早く排出することが困難になる虞がある。
本願に開示の技術は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、運転開始時に流体をいち早く排出することが可能なストレーナ装置を提供することにある。
本願に開示の技術は、ケーシングと、スクリーンと、弁機構とを備えたストレーナ装置である。前記ケーシングは、流体の流入路および流出路が形成されている。前記スクリーンは、前記ケーシング内に設けられ、前記流入路から前記流出路に流れる流体中の異物を捕捉するものである。前記弁機構は、前記ケーシングに設けられ、前記スクリーンを通過した流体が排出される排出孔、前記排出孔を開閉する弁体を有している。そして、前記弁機構は、前記弁体を開弁方向に付勢するバネを有し、前記スクリーンを通過した流体の圧力が所定値まで低下すると、前記バネの付勢力によって前記弁体が前記排出孔を開放するように構成されている。
本願に開示の技術によれば、運転開始時に流体をいち早く排出することができる。
図1は、実施形態に係るストレーナ装置の一状態を示す断面図である。 図2は、実施形態に係るストレーナ装置の一状態を示す断面図である。
以下、本願の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本願に開示の技術、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
本実施形態のストレーナ装置100は、蒸気システム等に設けられ、流入してきたドレンまたは蒸気の中に含まれる異物を捕捉除去し、異物が除去された後のドレンまたは蒸気を下流側に流出させる。蒸気システムでは、例えば、ストレーナ装置100の下流側にドレントラップが設けられている。つまり、ドレントラップには、ストレーナ装置100で異物が除去された蒸気またはドレンが流入する。ドレントラップは、ドレンが流入してきた場合にはドレンを流出させる一方、蒸気が流入してきた場合には蒸気の流出を阻止する。なお、ドレンは、流体の一例である。
図1に示すように、ストレーナ装置1は、ケーシング10と、スクリーン20と、弁機構30とを備えている。
ケーシング10には、流体の流路が形成されている。具体的に、流路は、流入路11、流出路12、捕捉路13および排出路14によって形成されている。流路は、流入してきたドレンを下流側に流出させるための第1流路と、流入してきたドレンをケーシング10の外部(大気)に排出するための第2流路とを有している。第1流路は、流入路11、捕捉路13および流出路12によって形成されている。第2流路は、流入路11、捕捉路13および排出路14によって形成されている。
流入路11は、ドレンが流入してくる流路であり、流出路12は、ドレンが流出していく流路である。流入路11および流出路12は、互いに同軸に且つ水平に延びる流路である。つまり、流入路11および流出路12は、互いに対向しており、水平に延びる共通の軸心X1を有している。流入路11および流出路12の流路径は、互いに同じである。流入路11および流出路12は、蒸気システムにおける配管と接続される。なお、軸心X1は流路の流路軸であり、後述する軸心X2も同様である。
捕捉路13は、流入路11と流出路12とに接続され、スクリーン20が設けられる流路である。より詳しくは、流入路11は、一端が蒸気システムにおけるストレーナ装置100の上流側に連通し、他端が捕捉路13に連通している。流出路12は、一端が蒸気システムにおけるストレーナ装置100の下流側に連通し、他端が捕捉路13に連通している。つまり、流入路11と流出路12とは、捕捉路13を介して連通している。
より詳しくは、捕捉路13は、流入路11から斜め下方に延びており、捕捉路13の側部が流出路12に接続されている。つまり、捕捉路13の軸心X2は、流出路12側にいくに従って軸心X1に対し下方に傾いている。捕捉路13の一端(流入端)は流入路11に接続され、捕捉路13の他端は後述するスクリーンホルダ21によって閉塞されている。
排出路14は、捕捉路13の下方に位置して捕捉路13と連通し、弁機構30が設けられる流路である。より詳しくは、排出路14は、上下方向(即ち、鉛直方向)に延びている。つまり、排出路14は、流入路11および流出路12に対しては垂直となる方向に延びており、捕捉路13に対しては傾斜する方向に延びている。排出路14は、一端が捕捉路13の側部に連通し、他端がケーシング10の外部(大気)に連通している。
ケーシング10には、捕捉路13と排出路14とを仕切る仕切壁15が設けられている。仕切壁15には、捕捉路13と排出路14とを連通させる連通孔16が設けられている。つまり、捕捉路13の側部と排出路14の一端とは、連通孔16を介して連通している。こうして構成された排出路14には、捕捉路13からドレンが連通孔16を通じて流入(流下)する。
スクリーン20は、ケーシング10内に設けられ、流入路11から流出路12に流れるドレン中の異物を捕捉するフィルタ部材である。具体的に、スクリーン20は、捕捉路13に設けられている。スクリーン20は、捕捉路13の軸心X2方向に延びる円筒状に形成され、捕捉路13と同軸に設けられている。スクリーン20の一端は、流入路11に向かって開口しており、スクリーン20の他端は、捕捉路13の他端に螺合されたスクリーンホルダ21によって保持されている。
捕捉路13は、流入路11から流入したドレンが、スクリーン20を通過するように構成されている。つまり、捕捉路13では、流入路11からのドレンが、スクリーン20の内部に流入し、スクリーン20の内部から周壁を通過する。こうしてドレンがスクリーン20を通過する際に、ドレン中の異物が捕捉される。スクリーンホルダ21には、ブロー弁22が設けられている。ブロー弁22は、開弁することにより、スクリーン20に捕捉された異物をドレンの流れによってケーシング10の外部に排出する。流入路11、流出路12および捕捉路13(スクリーン20を含む)は、実質、いわゆるY型ストレーナを構成している。
弁機構30は、排出路14に設けられ、第2流路を開閉するものである。具体的に、弁機構30は、排出路14から直接、ケーシング10外(大気)にドレンを排出する一方、排出路14からケーシング10外への蒸気の流出を阻止する。
弁機構30は、弁体31、弁座32、バネ34および邪魔板35を有している。
弁体31は、円板状(ディスク形)に形成されている。弁体31は、軸心が上下方向に延びる状態で排出路14に収容されている。弁体31は、上下動自在に設けられている。弁体31は、後述する排出孔33の上方に配置され、上下動することによって排出孔33を開閉する。
ケーシング10には、排出路14を形成する略円筒状の流路壁が設けられており、流路壁の内周面には、ガイド部17が設けられている。ガイド部17は、流路壁の内周面から径方向内方へ突出し、且つ、上下方向に延びている。ガイド部17は、流路壁の周方向において互いに間隔を置いて複数設けられている。弁体31は、複数のガイド部17の内側に設けられており、ガイド部17に沿って上下動する。
弁座32は、排出路14の他端(図1において下側の端部)に設けられている。弁座32には、弁孔であるドレンの排出孔33が形成されている。つまり、排出孔33は、ケーシング10に設けられ、捕捉路13でスクリーン20を通過したドレンが排出される。排出孔33は、排出路14において上下方向に開口している。排出孔33は、排出路14とケーシング10外(大気)とを連通させている。
バネ34は、弁体31を開弁方向に付勢するものであり、コイルバネにより構成されている。バネ34は、排出路14における弁体31の下方に設けられ、弁体31を上方へ付勢している。つまり、バネ34は、弁体31と弁座32との間に設けられている。
バネ34は、一端が弁体31の下面に接続されて弁体31を支持している。より詳しくは、バネ34の一端は、弁体31の下面に形成された環状の凹部31aに嵌め込まれて接続されている。バネ34の他端は、弁座32によって支持されている。より詳しくは、バネ34の他端は、弁座32の上流側端面における排出孔33の周囲に形成された環状の凹部32aに嵌め込まれている。
邪魔板35は、捕捉路13から連通孔16を通じて排出路14に流下するドレンが弁体31の上面に当たるのを阻止するものである。邪魔板35は、排出路14における弁体31の上方に設けられている。
邪魔板35は、略円錐面状に形成された板部材である。邪魔板35は、円錐面の軸心が上下方向に延びる状態で設けられ、円錐面の頂点が上側に位置する状態で設けられている。邪魔板35は、円錐面の最大直径が弁体31の直径と略同じであり、弁体31と同軸に設けられている。つまり、邪魔板35は弁体31の上面を覆うように設けられている。弁体31は、開弁時にはバネ34の付勢力によって邪魔板35に押し付けられている。
邪魔板35は、自身の上方に位置する仕切壁15に固定されている。具体的に、邪魔板35は、円錐面の頂点に相当する部分がねじ36によって仕切壁15に固定されている。仕切壁11aに対するねじ46のねじ込み長さを変えることで、邪魔板45の上下方向の位置が変更される。つまり、邪魔板45は、開弁時の第2弁体41の上限位置を規制する規制部材としても機能する。
そして、弁機構30は、スクリーン20を通過したドレンの圧力が所定値まで低下すると、バネ34の付勢力によって弁体31が排出孔33を開放するように構成されている。つまり、弁機構30は、排出路14の圧力に応じて弁体31が変位(上昇下降)し排出孔33を開閉するように構成されている。
具体的に、弁機構30では、排出路14の圧力が所定の値まで低下すると、バネ34の付勢力によって弁体31が上昇して弁座32から離座し、排出孔33が開放される。また、弁機構30では、排出路14の圧力が所定の値まで上昇すると、該圧力によって第2弁体41がバネ44の付勢力に抗して下降し弁座32に着座する。これにより、排出孔33が閉鎖される。こうして、排出孔33が開閉されることにより、第2流路が開閉される。
より詳しくは、蒸気システムの運転時には、排出孔33の上流側の圧力は所定値(以下、運転時の圧力Paとも言う)まで上昇する。即ち、排出孔33の上下流において圧力差(上流側である排出路14の圧力と、下流側であるケーシング10外の大気圧との差)が生じる。一方、運転開始時(運転立ち上げ時)では、排出孔33の上流側の圧力は直ぐには上昇しないため、排出孔33の上流側の圧力は運転時の圧力Paよりも低い圧力(以下、運転開始時の圧力Pbとも言う)となる。即ち、運転開始時の排出孔33における圧力差は運転時よりも小さくなる。
ここに、排出孔33の上流側の圧力は、流入路11、流出路12、捕捉路13および排出路14の圧力とも言え、スクリーン20を通過したドレンの圧力、即ち排出路14内のドレンの圧力とも言える。
弁体31には、運転時の圧力Paおよび運転開始時の圧力Pbによって閉弁方向の力(以下、閉弁力とも言う)が作用する。言い換えれば、排出孔33において圧力差が生じることによって、弁体31に閉弁力が作用する。なお、当然であるが、弁体31は、運転開始時の圧力Pbによる閉弁力よりも運転時の圧力Paによる閉弁力が大きい。
バネ34の付勢力は、運転開始時の圧力Pbによる弁体31の閉弁力よりも大きく設定されている。また、バネ34の付勢力は、運転時の圧力Paによる弁体31の閉弁力よりも小さく設定されている。そのため、弁機構30は、運転開始時には、排出路14の圧力が運転開始時の圧力Pbまで低下するので開弁し、その後の運転時には、排出路14の圧力が運転時の圧力Paまで上昇するので閉弁する。
〈運転開始時の動作〉
蒸気システムの運転開始時(運転立ち上げ時)における上述したストレーナ装置100の動作について説明する。運転開始時は、排出孔33の上流側の圧力は低い状態となっており、蒸気システムの配管等には低温低圧のドレンが残留している。つまり、捕捉路13や排出路14の圧力が運転開始時の圧力Pbまで低下している。
弁機構30では、バネ44の付勢力が、運転開始時の圧力Pbによる第2弁体41の閉弁力よりも大きいため、第2弁体41が第2弁座42から離座し、第2排出孔43が開放されている(図1参照)。つまり、弁機構30は開弁している。
運転開始時には、蒸気システムの残留ドレンがストレーナ装置100に流入する。ストレーナ装置100では、図1に矢印で示すように、流入路11に流入したドレンが、スクリーン20を通過した後、連通孔16を通じて排出路14に流れ、開放されている排出孔33からケーシング10外に排出される。こうして、運転開始時には、蒸気システム内に残留している低温ドレンがストレーナ装置100からいち早く外部に排出される。なお、排出路14に流れたドレンは、隣り合うガイド部17とガイド部17との間を流通して排出孔33へ流れる。
また、排出路14が、流入路11から斜め下方に延びる捕捉路13の下方に位置しているため、流入路11から捕捉路13に流入したドレン、即ちスクリーン20を通過したドレンは、流出路12よりも排出路14へ流れ易くなる。そのため、排出孔33からケーシング10外へのドレンの排出が促進される。
また、排出路14にはスクリーン20を通過したドレンが流入するため、ドレン中に含まれる異物に起因して発生し得る弁機構30の作動不良が抑制される。
また、ドレンが捕捉路13から連通孔16を通じて排出路14へ流下する際、ドレンが弁体31の上面に当たることを邪魔板35によって阻止することができる。そのため、ドレンが弁体31の上面に当たることによって発生し得る弁体31の揺れが防止される。さらに、弁体31は、バネ34によって邪魔板35に押し付けられているため、これによっても、ドレンが当たることに起因する弁体31の揺れが防止される。
〈運転時の動作〉
蒸気システムの運転時における上述したストレーナ装置100の動作について説明する。運転時は、排出孔33の上流側の圧力は高い状態となり、高温高圧のドレンがストレーナ装置100に流入してくる。つまり、捕捉路13や排出路14の圧力が運転時の圧力Paまで上昇する。
弁機構30では、バネ34の付勢力が、運転時の圧力Paによる弁体31の閉弁力よりも小さいため、図2に示すように、運転時の圧力Paによって弁体31が弁座32に着座し、排出孔33が閉鎖される。つまり、弁機構30は閉弁する。そのため、ストレーナ装置100に流入したドレンは、捕捉路13から排出路14に流れて貯留されていく。
排出路14のドレンが満杯になると、図2に矢印で示すように、流入路11から捕捉路13に流入したドレン、即ちスクリーン20を通過したドレンは、流出路12から下流側へ流出していく。流出路12から流出したドレンは、例えば、ドレントラップを介してドレンの利用場所へ供給される。また、ストレーナ装置100に蒸気が流入してきた場合、弁機構30は閉弁しているため、排出孔33からケーシング10外への蒸気の流出は阻止される。
このように、ストレーナ装置100は、運転時には、流入してきた高温ドレン中の異物を捕捉し、その後の高温ドレンを下流側へ流出させる一方、流入してきた蒸気の流出を阻止する。また、運転時では、弁機構30は閉弁状態に維持され、排出路14にはドレンが溜まったままである。
蒸気システムの運転が停止すると、排出孔33の上流側の圧力は次第に低下していく。そして、排出路14の圧力が運転開始時の圧力Pbまで低下すると、弁体31はバネ34の付勢力によって上昇し弁座32から離座する。こうして、弁機構30が開弁することで、排出路14に溜まっていたドレンが排出孔33からケーシング10外に排出される。弁機構30は、次回の運転開始時まで開弁状態に維持される。
以上のように、上記実施形態のストレーナ装置100は、ケーシング10と、スクリーン20と、弁機構30とを備えている。ケーシング10は、ドレンの流入路11および流出路12が形成されている。スクリーン20は、ケーシング10内に設けられ、流入路11から流出路12に流れるドレン中の異物を捕捉する。弁機構30は、ケーシング10に設けられ、スクリーン20を通過したドレンが排出される排出孔33、排出孔33を開閉する弁体31を有している。そして、弁機構30は、弁体31を開弁方向に付勢するバネ34を有し、スクリーン20を通過したドレンの圧力が所定値まで低下すると、バネ34の付勢力によって弁体31が排出孔33を開放するように構成されている。
上記の構成によれば、運転開始時に弁機構30を開弁させることができる。そのため、運転開始時に、蒸気システム内に残留している多量の低温ドレンをいち早く排出することができる。したがって、低温ドレンに蒸気が混合することによって発生し得るウォーターハンマーを未然に防止することができる。
また、上記の構成によれば、スクリーン20を通過したドレンを排出孔33から排出させるため、ドレン中に含まれる異物に起因して発生し得る弁機構30の作動不良を抑制することができる。
また、上記実施形態のストレーナ装置100において、ケーシング10には、流入路11と流出路12とに接続され、スクリーン20が設けられる捕捉路13と、捕捉路13の下方に位置して捕捉路13と連通し、弁機構30が設けられる排出路14とがさらに形成されている。
上記の構成によれば、弁機構30が設けられた排出路14が、スクリーン20が設けられた捕捉路13の下方に位置するので、スクリーン20を通過したドレンは、排出路14へ流れ易くなる。そのため、排出孔33からのドレンの排出を促進することができる。
さらに、上記実施形態のストレーナ装置100において、流入路11および流出路12は、互いに同軸に且つ水平に延びている。そして、捕捉路13は、流入路11から斜め下方に延び、側部が流出路12に接続されている。
上記の構成によれば、排出路14が、流入路11から斜め下方に延びる捕捉路13の下方に位置する。そのため、スクリーン20を通過したドレンは、捕捉路13の上方に位置する流出路12よりも捕捉路13の下方に位置する排出路14へより流れ易くなる。したがって、排出孔33からのドレンの排出をより促進することができる。
また、排出孔33は、排出路14において上下方向に開口しており、弁体31は、排出孔33の上方に配置され、バネ34は、前記弁体の下方に設けられ、前記弁体を上方へ付勢している。そして、弁機構30は、排出路14における弁体31の上方に設けられ、捕捉路13から排出路14に流下するドレンが弁体31に当たるのを阻止する邪魔板35を有している。
上記の構成によれば、弁機構30が開弁状態において、捕捉路13から流下するドレンが弁体31の上面に当たることによって発生し得る弁体31の揺れを防止することができる。弁体31が不規則に揺れると、排出孔33へ向かうドレンの流れが乱れてしまい、それによってドレンの排出効率が損なわれる虞があるが、本実施形態ではそれを防止することができる。特に、弁体31は下面に接続されたバネ34によって支持されていることから揺れの発生が顕著になる虞があるところ、それを効果的に防止することができる。
さらに、上記実施形態のストレーナ装置100では、弁体31がバネ34の付勢力によって邪魔板35に押し付けられているので、これによっても、ドレンが当たることに起因する弁体31の揺れを防止することができる。
(その他の実施形態)
本願に開示の技術は、上記実施形態において以下のような構成としてもよい。
例えば、上記実施形態では、バネ34を弁体31の下方に設けたが、弁体の上方に設けるようにしてもよい。その場合、バネは、弁体を開弁方向(上方)に付勢する引っ張りバネとして構成される。
また、上記実施形態において、弁体31は、円板状(ディスク形)以外の形式のものを設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態において、邪魔板35は、上下方向の位置が変更可能に構成されてもよい。例えば、邪魔板35と仕切壁15との間にスペーサを設け、そのスペーサの厚さを変更することにより、邪魔板35の上下方向の位置を変更することができる。つまり、仕切壁15に対するねじ36のねじ込み長さを変更することで、邪魔板35の位置を上下方向に変更することができる。これにより、蒸気システムの運転条件の変更に応じて、バネ34の付勢力を調整することができる。
即ち、運転時の圧力Paや運転開始時の圧力Pbが変更になった場合、変更後の圧力Pa,Pbの下で弁体31が適切に開弁および閉弁するように、バネ34の付勢力を調整することができる。例えば、バネ34の付勢力を減少させる場合には、邪魔板35の位置を上方へずらし、バネ34の付勢力を増加させる場合には、邪魔板35の位置を下方へずらす。
本願に開示の技術は、ストレーナ装置について有用である。
100 ストレーナ装置
10 ケーシング
11 流入路
12 流出路
13 捕捉路
14 排出路
20 スクリーン
30 弁機構
31 弁体
33 排出孔
34 バネ
35 邪魔板

Claims (3)

  1. 流体の流入路および流出路が形成されたケーシングと、
    前記ケーシング内に設けられ、前記流入路から前記流出路に流れる流体中の異物を捕捉するスクリーンと、
    前記ケーシングに設けられ、前記スクリーンを通過した流体が排出される排出孔、前記排出孔を開閉する弁体を有する弁機構とを備え、
    前記弁機構は、前記弁体を開弁方向に付勢するバネを有し、前記スクリーンを通過した流体の圧力が所定値まで低下すると、前記バネの付勢力によって前記弁体が前記排出孔を開放するように構成されており、
    前記ケーシングには、前記流入路と前記流出路とに接続され、前記スクリーンが設けられる捕捉路と、前記捕捉路の下方に位置して前記捕捉路と連通し、前記弁機構が設けられる排出路とがさらに形成されており、
    前記流入路および流出路は、互いに同軸に且つ水平に延びており、
    前記捕捉路は、前記流入路から斜め下方に延び、側部が前記流出路に接続されている
    ことを特徴とするストレーナ装置。
  2. 請求項に記載のストレーナ装置において、
    前記排出孔は、前記排出路において上下方向に開口しており、
    前記弁体は、前記排出孔の上方に配置され、
    前記バネは、前記弁体の下方に設けられ、前記弁体を上方へ付勢しており、
    前記弁機構は、前記排出路における前記弁体の上方に設けられ、前記捕捉路から前記排出路
    に流下する流体が前記弁体に当たるのを阻止する邪魔板を有している
    ことを特徴とするストレーナ装置。
  3. 請求項に記載のストレーナ装置において、
    前記弁体は、前記バネの付勢力によって前記邪魔板に押し付けられている
    ことを特徴とするストレーナ装置。
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