JP2021196029A - バルブ及びバルブに用いる弁座部 - Google Patents

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Abstract

【課題】弁座の弁口周辺に付着した異物を自動的に除去することができるバルブ及びバルブに用いる弁座部を提供すること。【解決手段】スチームトラップの弁室に設けられる弁座50の弁座先端面50aには、円状の第一溝31、第二溝32及び第三溝33が形成されており、各溝の境界部分に、先端が弁座先端面50aの表面に向けて尖った形状の刃として形成された第一粉砕刃11及び第二粉砕刃12が設けられる。そして、フロート70は弁室95内に流入してくるドレンの影響等を受け、弁座50に着座した状態で頻繁に揺動しており、フロート球面70aによって、弁座先端面50aに付着した異物は第一粉砕刃11や第二粉砕刃12に繰り返し押し付けられる。これによって、異物は第一粉砕刃11や第二粉砕刃12で粉砕され除去される。【選択図】図2

Description

本願に係るバルブ及びバルブに用いる弁座部は、オリフィス等が形成された弁座の構造についての技術に関する。
バルブとしては、たとえば産業プラントに設置されるスチームトラップがある。産業プラントには、ボイラーで生成された蒸気等を供給先に向けて高温・高圧で移送する配管系統が設置されていることがある。そして、この配管内で蒸気が液化しドレン(蒸気の凝縮水)が発生した場合、蒸気等の移送の障害になるため、適宜、ドレンを配管外に排出する必要がある。
このため、配管系統の随所に設けられているのがスチームトラップである。たとえば、フロート式スチームトラップは弁室内に中空の球形フロートを浮動自在に内蔵している。そして、弁室の下方には、小径のオリフィス(弁口)が形成された弁座部が設けられており、通常時においてこのオリフィスはフロート球面が着座することによって閉塞されている。
スチームトラップの弁室にドレンが流入して滞留した場合、これに従ってフロートが浮上(離座)して、弁座部のオリフィスを開放する。この開放によって、滞留したドレンはオリフィスに連通する出口流路を介して、スチームトラップの外部に自動的に排出される。ドレン排出後はフロートが下降して着座することによりオリフィスを閉塞するため、蒸気漏れは生じない。
スチームトラップの弁座部に形成されたオリフィスに関する技術としては後記特許文献1に開示された弁座部がある。この弁座部は、弁座7に形成された弁口8周辺の先端平面部に切欠溝20を備え、弁口8周囲の肉厚を薄くして構成されている。これによって、ドレンの毛細管現象、表面張力等によって、弁口8を開放しようとするフロート6に動作不良が生じることを回避している。
実開昭48-40128号公報
しかし、前述の特許文献1に開示された弁座部においては、使用条件によっては弁口の開閉動作に動作不良が生じる場合がある。すなわち、スチームトラップ等のバルブ内には、蒸気やドレンに混入してゴミやスケール等の異物が流入することがあり、このような異物が弁口周辺に付着することにより動作不良が生じることがある。
このような場合であっても、フロートが弁口を完全に開放すると、ドレンの流出の勢いで異物も同時に排出されることがあるが、弁室内のドレンの滞留が少量のときは、フロートは完全に浮上しないため、付着した異物が堆積して固着してしまう。弁口の周辺に異物が固着すると、弁口とフロートとの間に隙間が生じ、ここからドレンや蒸気の漏れが生じてしまう。
スチームトラップ等のバルブのメンテナンスの一環として、バルブを分解して弁口周辺の異物を除去するクリーニング作業を行うことがあるが、クリーニング作業には手間がかかり頻繁に行うことはできない。
そこで本願に係るバルブ及びバルブに用いる弁座部は、弁座の弁口周辺に付着した異物を自動的に除去することができるバルブ及びバルブに用いる弁座部を提供することを課題とする。
本願に係るバルブは、
バルブ本体、
バルブ本体内に設けられた流路、
バルブ本体内に配置された弁座部であって、前記流路に連通する弁口を有する弁座部、
バルブ本体内に配置された弁体であって、前記弁口を閉塞又は開放させる弁体、
を備えたバルブにおいて、
前記弁口を囲む弁座端面であって前記弁体に対向する弁座端面には、先端が尖った形状を有する尖り部が含まれていることを特徴とする。
また、本願に係るバルブに用いられる弁座部は、
バルブ本体内に配置され、前記バルブ本体内に設けられた流路に連通する弁口を有する弁座部であって、
バルブ本体内に配置された弁体であって前記弁口を閉塞又は開放させる弁体に対向し前記弁口を囲む弁座端面には、先端が尖った形状を有する尖り部が含まれていることを特徴とする。
本願に係るバルブ及びバルブに用いる弁座部においては、弁口を囲む弁座端面であって弁体に対向する弁座端面には、先端が尖った形状を有する尖り部が含まれている。したがって、弁口周辺に異物が付着した場合、弁体の着座動作により弁体と尖り部との間で異物が粉砕されて除去される。このため、弁口周辺に付着した異物を自動的に除去することができる。
本願に係るバルブ及びバルブに用いる弁座部の第1の実施形態を示すスチームトラップ90及び弁座50の断面図である。 図1に示す弁座50の弁座先端面50aの一部拡大断面図であり、図3に示すII−II方向の矢視断面図である。 図1に示す弁座50の弁座先端面50aをフロート70側から見た正面図である。 本願に係るバルブ及びバルブに用いる弁座部の第2の実施形態を示す図であって、弁座250の弁座先端面250aをフロート70側から見た正面図である。 本願に係るバルブ及びバルブに用いる弁座部の第3の実施形態を示す図であって、弁座350の弁座先端面350aをフロート70側から見た正面図である。 本願に係るバルブ及びバルブに用いる弁座部の第4の実施形態を示す図であって、弁座450の弁座先端面450aをフロート70側から見た正面図である。
[実施形態における用語説明]
実施形態において示す主な用語は、それぞれ本願に係るバルブ及びバルブに用いる弁座部の下記の要素に対応している。
第一粉砕刃11、211、311、411、511、611、711、第二粉砕刃12、212、312、412、512、612、712・・・尖り部
弁座50、250、350、450・・・弁座部
弁座先端面50a、250a、350a、450a・・・弁座端面
オリフィス51、251、351、451・・弁口
中間室53、弁室95、流入口97、流出路98、流出口99・・・流路
フロート70・・・弁体
上部本体91及び下部本体92・・・バルブ本体
[第1の実施形態]
本願に係るバルブ及びバルブに用いる弁座部の第1の実施形態を説明する。本実施形態では、本願に係るバルブ及びバルブに用いる弁座部をスチームトラップに適用した例を掲げる。
(スチームトラップの構成及び動作の説明)
産業プラントには、ボイラーで生成された蒸気を供給先に向けて高温・高圧で移送する配管系統が設置されていることがある。この配管内で蒸気が液化するとドレンが滞留し、蒸気の移送の障害になる。
このような事態を回避するために、配管系統の随所には多数のスチームトラップが設けられている。図1は本実施形態におけるスチームトラップ90の断面図である。上部本体91と下部本体92とはボルト94によって固定され、内部に気密性を保った弁室95を形成する。
配管の主管(図示せず)には支管81が連通して設けられており、この支管81に、上部本体91に形成された流入口97が接続される。そして、流入口97 から弁室95内に蒸気やドレンが矢印101方向に流入する。なお、弁室95の上部には、網状のストレーナ80が設けられており、蒸気やドレンはこのストレーナ80を透過して弁室95に流入する。ストレーナ80を透過することによって、蒸気やドレンに混入しているゴミやスケール等の異物がストレーナ80によって捕捉される。
弁室95の下方には弁座50が固定されており、この弁座50にはオリフィス51が形成されている。このオリフィス51は、弁座50の後方に円筒形状を有して形成されている中間室53に通じており、さらに中間室53は上部本体91及び下部本体92に連続的に形成されている流出路98に連通している。
そして、流出路98は、上部本体91の流出口99に接続されたドレン回収管82に連通している。これによって、弁室95内に滞留したドレン9を、オリフィス51からドレン回収管82に向けて矢印102方向に排出することができる。なお、オリフィス51を基点とした弁室95側が一次側、中間室53側が二次側である。
弁室95内には、中空の球状体として構成されたフロート70が浮動可能に配置されている。弁室95内に滞留したドレン9の水位が基準レベルL1にあるとき、フロート70は図1に示す状態に位置し、弁座50に着座してオリフィス51を閉塞する。
弁室95にドレンが流入してドレン9の水位が上昇した場合、フロート70はこれにともなって矢印103に浮上してオリフィス51から離座し始め、ドレン9の水位が開放レベルL2に達したときオリフィス51を完全に開放する(図示せず)。これによって、弁室95内に滞留したドレン9は、配管内の高圧に基づく勢いに従い、オリフィス51から中間室53及び流出路98を通して矢印102方向に抜け、ドレン回収管82に排出される。
ドレン排出後は、弁室95内のドレン9の水位が下降するため、これに伴ってフロート70も下降し、ドレン9の水位が基準レベルL1に戻ったとき、フロート70は図1に示す状態に復位して弁座50に着座しオリフィス51を閉塞する。こうして、フロート70の上昇、下降によってオリフィ51が開閉を繰り返すが、オリフィス51は常時、ドレン9に水没した状態にあるため、オリフィス51からドレン漏れや蒸気漏れが生じることはない。
なお、弁室95内の下部にはカーブを描くように屈曲させたバイメタル85が設けられている。バイメタル85は、膨張係数の異なる2枚の合金薄板を貼り合わせた感温部材であり、周辺温度が高温のときは端部85aが下降して図1に示す状態に収まるが、周辺温度が低温になったときはこれに反応して形状が変化し、端部85aが上昇してフロート70を押し上げ、ドレン9の水位にかかわらず強制的にオリフィス51を開放するようになっている。
このバイメタル85は、低温のエアーやドレンを適切にオリフィス51から排出するために設けられている。たとえば、設備の稼働を開始した初期段階においては、弁室95内には低温のエアーが充満しているため、低温状態のバイメタル85はフロート70を押し上げオリフィス51を強制的に開放した状態にする。このため、蒸気移送が開始されるとこの初期のエアーはオリフィス51から適正に排出され、エアーバインディング(空気障害)が回避される。また、弁室95内に流入してくる低温のドレン9も同様にオリフィス51から適正に排出される。
そして、続いて弁室95に高温の蒸気が流入したとき、バイメタル85は高温に反応して変形し、端部85aが下降して図1に示す状態に至る。これによって、以後、フロート70はバイメタル85の干渉を受けずに、前述のように滞留するドレン9の水位に従って上昇、下降を繰り返し、オリフィス51を通じて弁室内95のドレンを適宜排出する。
ところで、蒸気やドレンに混入しているゴミやスケール等の異物は、前述のようにストレーナ80によって捕捉されるが、細かな異物がストレーナ80を透過して弁室95内に流入することがある。そして、このような異物がオリフィス51に付着し、オリフィス51に詰まりが生じることがある。特に、オリフィス51はフロート70の球面によって確実に閉塞可能なように小径に形成されているため、詰まりが生じやすい。
このようなオリフィス51の詰まりを自動的にクリーニングするために、中間室53内には、クリーニングバー2が設けられていることがある。クリーニングバー2のバー先端25は細く形成されており、オリフィス51に向けて配置されている。このバー先端25の太さの径は、オリフィス51の内径よりもやや小さい。なお、クリーングバー2は、オリフィス51の中心軸方向である矢印105、106方向に沿って往復的に移動可能に位置している。
クリーニングバー2には、バイメタル30が固定されている。バイメタル30は、周辺温度が所定の低温基準以下になったとき、巻径が小さくなることによって螺旋が伸びて矢印106方向に伸張する。そして、この状態から部材の温度が逆に低温基準を上回ったとき、巻径が大きくなることによって螺旋が縮んで矢印105方向に圧縮するように構成されている。すなわち、バイメタル30の伸縮に従ってクリーニングバー2は矢印106又は矢印105方向に移動するようになっている。
通常時においては、オリフィス51の開閉に応じて中間室53内には高温のドレンが流入するため、バイメタル30は高温に曝されて圧縮している。このため、クリーニングバー2は、図1に示すように矢印105方向に退避した状態にある。これに対して、オリフィス51に異物が付着して詰まり状態が生じた場合、バイメタル30は高温に曝されなくなり伸長する。これによって、クリーニングバー2は矢印106方向に進出してバー先端25がオリフィス51を貫通し、付着した異物をオリフィス51から剥ぎ落として除去する。
クリーニングバー2によって異物が除去された後は、弁室95内のドレン9がオリフィス51を通じて中間室53に流入するため、バイメタル30は高温に曝されて再び圧縮する。これによって、クリーニングバー2は矢印105方向に退避して図1に示す状態に復位する。
(弁座先端面に付着した異物を除去するための構成及び動作の説明)
オリフィス51に異物が付着して詰まりが生じた場合、前述のようにクリーニングバー2が移動して自動的にクリーニングが行われ異物は除去される。しかし、異物がオリフィス51ではなく、オリフィス51を囲む周辺部分である弁座50の先端面に付着することがある。このような場合、オリフィス51に詰まりは生じないが、フロート70が弁座50に着座した際、オリフィス51とフロート70との間に隙間が生じた場合、ここからドレンや蒸気の漏れが生じるという動作不良が発生することがある。
本実施形態においては、このような動作不良を回避するため図2及び図3に示すように、弁座50に平坦面として形成され、オリフィス51を囲みフロート70に対向する弁座先端面50a上に、第一粉砕刃11及び第二粉砕刃12(何れも尖り部)を設けている。すなわち、図2及び図3に示すように、弁座50の弁座先端面50aには第一溝31、第二溝32及び第三溝33が、オリフィス51から外側に向けて順次、形成されている。第一溝31、第二溝32及び第三溝33は、それぞれ円形状を有するオリフィス51に沿う円弧形状を有している。
そして、第一溝31、第二溝32及び第三溝33が形成されていることによって、各溝の境界部分に第一粉砕刃11及び第二粉砕刃12が設けられている。第一粉砕刃11及び第二粉砕刃12は、先端が弁座先端面50aの表面に向けて尖った形状の刃として形成され、図3に示すように第一溝31、第二溝32及び第三溝33の形状に対応して円弧形状を有している。
本実施形態における弁座50は以上のような構成を備えているため、フロート70の動きに従って、弁座先端面30aに付着した異物を粉砕して除去することができる。すなわち、フロート70は弁室95内に流入してくるドレンの影響等を受け、弁座50に着座した状態で頻繁に揺動している。
このため、弁座先端面30aに付着した異物は、揺動するフロート70のフロート球面70aによって第一粉砕刃11や第二粉砕刃12に繰り返し押し付けられる。これによって、異物は第一粉砕刃11や第二粉砕刃12で粉砕され、弁座先端面30aから剥がれ落ちて除去される。除去された異物は、フロート70が完全にオリフィス51を開放した際、滞留していたドレン9とともにオリフィス51を通過して排出される。
なお、本実施形態においては、弁座50の弁座先端面50aに第一溝31、第二溝32及び第三溝33を形成することによって、第一粉砕刃11及び第二粉砕刃12を設けたが、第一溝31、第二溝32及び第三溝33を形成せず、弁座先端面50aから突出するように第一粉砕刃11及び第二粉砕刃12を設けることもできる。この場合であっても、前述のように第一粉砕刃11は円形状を有しているため、フロート70が弁座50に着座した際、第一粉砕刃11にフロート球面70aが接することで、オリフィス51を完全に閉塞することができる。
[第2の実施形態]
次に、本願に係るバルブ及びバルブに用いる弁座部の第2の実施形態である弁座250を図4に基づいて説明する。本実施形態における弁座250は、第1の実施形態の弁座50に代えてスチームトラップ90(図1)に取り付けられる。図4に示すように、弁座250の弁座先端面250aには、半円状の第一溝231、第二溝232及び第三溝233が、オリフィス251から外側に向けて順次、形成されている。第一溝231、第二溝232及び第三溝233は、それぞれ円形状を有するオリフィス251に沿う円弧形状を有している。
そして、第一溝231、第二溝232及び第三溝233が形成されていることによって、各溝の境界部分に第一粉砕刃211及び第二粉砕刃212が設けられている。第一粉砕刃211及び第二粉砕刃212は、先端が弁座先端面250aの表面に向けて尖った形状の刃として形成され、第一溝231、第二溝232及び第三溝233の形状に対応して円弧形状を有している。
第一粉砕刃211及び第二粉砕刃212が、フロート70の揺動を受けて弁座先端面250aに付着した異物を粉砕して除去する動作は第1の実施形態と同様である。
そして、これら第一溝231、第二溝232、第三溝233、第一粉砕刃211及び第二粉砕刃212は、弁座先端面250aの鉛直方向における下方にのみ形成されている。このため、オリフィスの全周に円形状で溝を形成する場合に比べ、溝加工を施し易く、弁座の製造が容易である。
本実施形態においては、オリフィス251の下方にのみ第一粉砕刃211及び第二粉砕刃212が形成されているが、異物は自重によってオリフィス251の下方に付着しやすいため、効率的に異物を除去することができる。また、フロート70は図1に示す矢印103方向に動くため、フロート70が揺動する際、オリフィス251の下方の開きが大きくなり、第一粉砕刃211及び第二粉砕刃212に対するフロート球面70aの押し付け力が大きくなる。したがって、オリフィス251の下方に配置された第一粉砕刃211及び第二粉砕刃212によって、確実に異物を粉砕して除去することができる。
なお、第一溝231、第二溝232及び第三溝233の両端部は、弁座先端面250aに連続するように緩やかな傾斜面として形成されている。このため、第一溝231、第二溝232及び第三溝233と弁座先端面250aとの境界部に異物が集積して付着する事態を回避することができる。
[第3の実施形態]
次に、本願に係るバルブ及びバルブに用いる弁座部の第3の実施形態を図5に基づいて説明する。本実施形態における弁座350は、第1の実施形態の弁座50に代えてスチームトラップ90に取り付けられる(図1)。図5に示すように、弁座350の弁座先端面350aには、直線状の第一溝331、第二溝332及び第三溝333が、オリフィス351から外側に向けて順次、形成されている。
そして、第一溝331、第二溝332及び第三溝333が形成されていることによって、各溝の境界部分に第一粉砕刃311及び第二粉砕刃312が設けられている。第一粉砕刃311及び第二粉砕刃312は、先端が弁座先端面350aの表面に向けて尖った形状の刃として形成され、第一溝331、第二溝332及び第三溝333の形状に対応して直線形状を有している。
第一粉砕刃311及び第二粉砕刃312が、フロート70の揺動を受けて弁座先端面350aに付着した異物を粉砕して除去する動作は第1の実施形態と同様である。
そして、これら第一溝331、第二溝332、第三溝333、第一粉砕刃311及び第二粉砕刃312は、第2の実施形態における弁座250と同様、弁座先端面350aの鉛直方向における下方にのみ形成されている。このため、オリフィスの全周に円形状や円弧形状で溝を形成する場合に比べ、溝加工を施し易く、弁座の製造が容易である。そして、第2の実施形態における弁座250と同様、オリフィス351の下方に付着し易い異物を、下方が大きく開くフロート70の揺動によって効率的かつ確実に粉砕して除去することができる。
本実施形態における第一溝331、第二溝332、第三溝333は、図5に示すように両端が弁座350の側方向に向かって開放されている。このため、フロート70が弁座350に着座した状態(閉弁)から、フロート球面70aが弁座先端面350aを離れて開弁しようとする際、オリフィス351の下方におけるドレンの毛細管現象、表面張力等によって、フロート70の矢印103方向への円滑な移動が妨げられることを防止することができる。これによって、適正な開弁動作を得ることができる。
[第4の実施形態]
次に、本願に係るバルブ及びバルブに用いる弁座部の第4の実施形態を図6に基づいて説明する。本実施形態における弁座450は、第1の実施形態の弁座50に代えてスチームトラップ90に取り付けられる(図1)。
図6に示すように、弁座450の弁座先端面450aには、鉛直方向におけるオリフィス451の下方及び上方にそれぞれ直線状の第一溝431、第二溝432及び第三溝433、並びに直線状の第一溝531、第二溝532及び第三溝533が、オリフィス451から外側に向けて順次、形成されている。
そして、第一溝431、第二溝432及び第三溝433、並びに第一溝531、第二溝532及び第三溝533が形成されていることによって、各溝の境界部分に第一粉砕刃411及び第二粉砕刃412、並びに第一粉砕刃511及び第二粉砕刃512が設けられている。第一粉砕刃411及び第二粉砕刃412、並びに第一粉砕刃511及び第二粉砕刃512は、先端が弁座先端面450aの表面に向けて尖った形状の刃として形成され、第一溝431、第二溝432及び第三溝433、並びに第一溝531、第二溝532及び第三溝533の形状に対応して直線形状を有している。
また、弁座450の弁座先端面450aには、鉛直方向におけるオリフィス451の両側箇所にそれぞれ半円状の第一溝631、第二溝632及び第三溝633、並びに円弧形状の第一溝731、第二溝732及び第三溝733が、オリフィス451から外側に向けて順次、形成されている。第一溝631、第二溝632及び第三溝633、並びに第一溝731、第二溝732及び第三溝733は、それぞれ円形状を有するオリフィス451に沿う円弧形状を有している。
そして、第一溝631、第二溝632及び第三溝633、並びに第一溝731、第二溝732及び第三溝733が形成されていることによって、各溝の境界部分に第一粉砕刃611及び第二粉砕刃612、並びに第一粉砕刃711及び第二粉砕刃712が設けられている。第一粉砕刃611及び第二粉砕刃612、並びに第一粉砕刃711及び第二粉砕刃712は、先端が弁座先端面450aの表面に向けて尖った形状の刃として形成され、第一溝631、第二溝632及び第三溝633、並びに第一溝731、第二溝732及び第三溝733の形状に対応して円弧形状を有している。
弁座先端面450aに形成された第一粉砕刃411及び第二粉砕刃412、第一粉砕刃511及び第二粉砕刃512、第一粉砕刃611及び第二粉砕刃612、並びに第一粉砕刃711及び第二粉砕刃712が、フロート70の揺動を受けて弁座先端面450aに付着した物を粉砕して除去する動作は第1の実施形態と同様である。
直線状の第一溝431、第二溝432及び第三溝433、並びに直線状の第一溝531、第二溝532及び第三溝533は、第3の実施形態における第一溝331、第二溝332及び第三溝333と同様、図6に示すように両端が弁座450の側方向に向かって開放されている。このため、ドレンの毛細管現象、表面張力等によって、フロート70の矢印103方向への円滑な移動が妨げられることを防止することができ、適正な開弁動作を得ることができる。
なお、本実施形態においては、第一溝431及び第一溝531と、第一溝631及び第一溝731とは互いに連通してオリフィス451を囲む形状の溝として形成されているが、他の溝と同様に連通せず、第一溝431及び第一溝531についても、各々の両端を弁座450の側方向に向かって開放するよう構成してもよい。また、逆にすべての溝を第一溝431、第一溝531、第一溝631及び第一溝731と同様に、互いに連通させてオリフィス451を囲む形状の溝として形成することもできる。
[その他の実施形態]
前述の各実施形態においては、本願に係るバルブ及びバルブに用いる弁座部をスチームトラップに適用した例を掲げたが、これに限定されるものではなく、流路上に設けられた弁座部の弁口を、フロート等の開閉手段によって開閉するものである限り、他のバルブに適用することができる。
また、前述の各実施形態においては、弁座部として弁座50、250、350、450を例示したが、バルブ本体に設けられた流路に連通する弁口を有する限り、他の形状、構造を採用することができる。
弁座先端面に設けられるそれぞれの溝や粉砕刃は、前述の各実施形態において示した形状、構造に限るものではなく、他の形状や構造を採用することができる。また、前述の各実施形態においては、オリフィスの内側から外側に2つの粉砕刃(第一粉砕刃及び第二粉砕刃)を設けた例を掲げた、1又は3以上設けることもできる。
11、211、311、411、511、611、711:第一粉砕刃
12、212、312、412、512、612、712:第二粉砕刃
50、250、350、450:弁座 50a、250a、350a、450a:弁座先端面
51、251、351、451:オリフィス 53:中間室 95:弁室 97:流入口
98:流出路 99:流出口 70:フロート 91:上部本体 92:下部本体

Claims (4)

  1. バルブ本体、
    バルブ本体内に設けられた流路、
    バルブ本体内に配置された弁座部であって、前記流路に連通する弁口を有する弁座部、
    バルブ本体内に配置された弁体であって、前記弁口を閉塞又は開放させる弁体、
    を備えたバルブにおいて、
    前記弁口を囲む弁座端面であって前記弁体に対向する弁座端面には、先端が尖った形状を有する尖り部が含まれていることを特徴とするバルブ。
  2. 請求項1に係るバルブにおいて、
    前記尖り部は、少なくとも、前記弁口に対して鉛直方向における下方に形成されていることを特徴とするバルブ。
  3. 請求項1に係るバルブにおいて、
    前記弁口は円形状に形成されており、
    前記尖り部は、前記弁座端面において前記弁口の円形状に沿った円弧形状を有していることを特徴とするバルブ。
  4. バルブ本体内に配置され、前記バルブ本体内に設けられた流路に連通する弁口を有する弁座部であって、
    バルブ本体内に配置された弁体であって前記弁口を閉塞又は開放させる弁体に対向し前記弁口を囲む弁座端面には、先端が尖った形状を有する尖り部が含まれていることを特徴とするバルブに用いられる弁座部。

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