JP7017888B2 - 縫製装置、及び縫製検査方法 - Google Patents
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Description
上糸を保持しながら生地を貫通する上針と、
下糸を保持しながら前記上針と協働して前記生地に縫い目を形成するルーパーと、
前記縫い目が形成された生地を搬送する送り歯と、
を備えた縫製装置であって、
前記生地を挟んで前記上針と対向する側に、当該生地に形成された直後の縫い目を撮影するカメラを設けてあることにある。
前記カメラで撮影した前記縫い目を含む画像を二値化する画像処理手段と、
前記二値化画像から縫い目パラメータを生成するパラメータ生成手段と、
前記縫い目パラメータに基づいて、前記生地に施された縫製の状態を判定する判定手段と、
を備えることが好ましい。
生地に施された縫製の状態を検査する縫製検査方法であって、
生地に上針を貫通させ、当該上針が保持している上糸にルーパーが保持している下糸を絡ませて、前記生地に縫い目を形成する縫製工程と、
前記縫い目が形成された生地を搬送する搬送工程と、
前記生地を挟んで前記上針と対向する側から、当該生地に形成された直後の縫い目を撮影する撮影工程と、
を包含することにある。
前記撮影工程により得られた前記縫い目を含む画像を二値化する画像処理工程と、
前記二値化画像から縫い目パラメータを生成するパラメータ生成工程と、
前記縫い目パラメータに基づいて、前記生地に施された縫製の状態を判定する判定工程と、
を包含することが好ましい。
本発明の縫製検査装置に係る実施形態について説明する。図1は、縫製装置1の説明図である。縫製装置1は、二本針環縫いミシンであって、上針11、ルーパー12、送り歯13、及びカメラ14を備え、さらに任意の構成として、同期手段15、画像処理手段16、パラメータ生成手段17、及び判定手段18を備えている。縫製装置1は、さらに、通常の環縫いミシンと同様に、押さえ板19、はずみ車20、ルーパー駆動装置31、及び送り歯駆動装置32等を備えている。縫製装置1において縫製を施す被縫製物100は、例えば、立体縫製を伴うエアバッグであり、上針11の直下近傍で、押さえ板19によって縫製台3に押し当てられている。
縫い目パラメータとして糸間隔を用いた判定の具体例を説明する。図4は、判定手段18による糸間隔の判定を説明するグラフである。図5は、図4のグラフに糸間隔がプロットされている縫い目をカメラで撮影した画像である。図4(a)は右側縫い目についてのグラフであり、図4(b)は左側縫い目についてのグラフであり、夫々横軸に糸目数、縦軸に糸間隔をプロットしている。右側縫い目、及び左側縫い目の何れでも、縫製速度等が安定していない縫製開始初期(例えば、5~7針目まで)を未検査領域として、それ以降(例えば、6~8針目から)を判定手段18により糸間隔の判定を行う。
縫い目パラメータとして糸目径を用いた判定の具体例を説明する。図6は、判定手段18による糸目径の判定を説明するグラフである。図7は、図6のグラフに糸目径がプロットされている縫い目をカメラで撮影した画像である。図6(a)は右側縫い目についてのグラフであり、図6(b)は左側縫い目についてのグラフであり、夫々横軸に糸目数、縦軸に糸目径をプロットしている。右側縫い目、及び左側縫い目の何れでも、縫製速度等が安定していない縫製開始初期(例えば、5~7針目まで)を未検査領域として、それ以降(例えば、6~8針目から)を判定手段18により糸目径の判定を行う。
縫い目パラメータとして縫い代を用いた判定の具体例を説明する。図8は、判定手段18による縫い代の判定を説明するグラフである。図9は、図8のグラフに縫い代がプロットされている縫い目をカメラで撮影した画像である。図8のグラフでは、横軸に糸目数、縦軸に縫い代をプロットしている。判定手段18による判定では、例えば、閾値として、縫い代の下限値が10.0mm、上限値が14.0mmに設定される。図8のグラフにおいて、縫製開始から糸目数77の縫い目までは、縫い代が下限値である10.0mmから上限値である14.0mmまでの範囲内にあることから、判定手段18は、縫製に異常が発生していないと判定する。例えば、図8のグラフにおいてfで示す糸目数10の左側縫い目は、パラメータ生成手段17において、図9(a)の画像の二値化画像から縫い代(M)が、11.4mmと求められ、判定手段18は、縫い代が下限値である10.0mmから上限値である14.0mmまでの範囲内にあることから、糸目数10の左側縫い目で縫製に異常が発生していないと判定する。しかし、図8のグラフにおいてgで示す糸目数78の左側縫い目は、パラメータ生成手段17において、図9(b)の画像の二値化画像から縫い代(M)が、14.1mmと求められる。縫い代が14.1mmとなり、上限値である14.0mmより大きいことから、判定手段18は、糸目数78の縫い目で縫製に異常が発生していると判定する。
本発明の縫製検査方法に係る実施形態について説明する。図10は、縫製検査方法の手順を示すフローチャートである。フローチャートに示す各工程の詳細な説明は、上述した縫製装置1の説明と重複するため省略し、ここでは、フローチャートにより示した手順に重点を置いて説明する。
本発明の縫製装置は、立体縫製を伴う被縫製物100に環縫いで縫い目を形成する際に、縫製の異常を検出することができるという本発明の効果を奏するものであれば、上記の実施形態で説明した構成を変更することも可能である。そのような幾つかの変更例を別実施形態として説明する。
上記の実施形態に係る縫製装置1において、同期手段15は、上下動により上針11が光軸を横切る位置に反射部材15a、及びレーザセンサ15bを設けることが可能である。また、同期手段15は、反射部材15a、及びレーザセンサ15bからなる光学的に同期をとる構成に限らず、例えば、上針11、ルーパー12、及び送り歯13を駆動させる機構と、ベルトドライブ等とにより機械的に同期をとる構成であってもよい。
上記の実施形態に係る縫製装置1において、判定手段18は、グラフのベースラインとして、縫い目パラメータの移動平均を用いるように構成することが可能である。例えば、パラメータ生成手段17において、縫い目パラメータとして糸間隔(I)を求める場合、判定手段18は、直近の3箇所以上の糸間隔(I)から移動平均を求め、この移動平均を中心に所定幅(例えば、0.5mm)内に最新の糸間隔(I)がある場合に、縫製に異常がないと判定し、この移動平均を中心に所定幅内に最新の糸間隔(I)がない場合に、縫製に異常があると判定することができる。
上記の実施形態に係る縫製装置1において、カメラ14の最短撮影距離を、連続する4箇所以上の縫い目を視野内に入れて撮影可能な距離に設定することで、パラメータ生成手段17では、一枚の画像から連続する4箇所の縫い目の間で計測される3つの糸間隔(I)を求めることができる。この場合、判定手段18は、3つの糸間隔(I)のうち、他の2つと所定値(例えば、0.25mm)以上はなれている糸間隔(I)があれば、縫製に異常があると判定することができる。
11 上針
12 ルーパー
13 送り歯
14 カメラ
15 同期手段
16 画像処理手段
17 パラメータ生成手段
18 判定手段
T1 上糸
T2 下糸
OP 開口領域
Claims (7)
- 上糸を保持しながら生地を貫通する上針と、
下糸を保持しながら前記上針と協働して前記生地に環縫いの縫い目を形成するルーパーと、
前記縫い目が形成された生地を搬送する歯部を有する送り歯と、
前記生地を挟んで前記上針と対向する側に設けられるカメラと、
を備えた縫製装置であって、
前記送り歯の搬送タイミングと、前記カメラの撮影タイミングとを同期させる同期手段と、
前記歯部が挿通され、且つ前記同期手段が撮影指示を出力するタイミングで開口する開口部分を含むガイド孔を有する針受け板と、
を備え、
前記送り歯に、前記生地に形成された直後における、前記ガイド孔の前記開口部分から露出する縫い目を下側に露出させる開口領域を設け、
前記カメラは、前記ガイド孔の前記開口部分から露出する前記生地に形成された直後の縫い目を、前記送り歯に設けられた前記開口領域を通して撮影する縫製装置。 - 前記カメラの最短撮影距離は、当該生地上の連続する2箇所以上の縫い目を撮影可能な距離に設定されている請求項1に記載の縫製装置。
- 前記カメラで撮影した前記縫い目を含む画像を二値化する画像処理手段と、
前記二値化画像から縫い目パラメータを生成するパラメータ生成手段と、
前記縫い目パラメータに基づいて、前記生地に施された縫製の状態を判定する判定手段と、
を備える請求項1又は2に記載の縫製装置。 - 前記パラメータ生成手段は、前記縫い目パラメータとして、隣接する縫い目の間隔である糸間隔、縫い目の直径である糸目径、及び生地の端部から縫い目までの距離である縫い代からなる群から選択される少なくとも一つを求める請求項3に記載の縫製装置。
- 前記判定手段は、横軸に前記生地に形成された各縫い目の順番、縦軸に各縫い目に対応する縫い目パラメータをプロットしたグラフにおいて、縫い目パラメータが、予め設定されている上限値より大きい場合、又は下限値より小さい場合、前記生地に施される縫製に異常が発生したと判定する請求項3又は4に記載の縫製装置。
- 請求項1~5の何れか一項に記載の縫製装置によって生地に施された縫製の状態を検査する縫製検査方法であって、
生地に上針を貫通させ、当該上針が保持している上糸にルーパーが保持している下糸を絡ませて、前記生地に環縫いの縫い目を形成する縫製工程と、
前記縫い目が形成された生地を搬送する搬送工程と、
前記生地を挟んで前記上針と対向する側から、前記ガイド孔の前記開口部分から露出する当該生地に形成された直後の縫い目を、前記送り歯に設けられた前記開口領域を通して撮影する撮影工程と、
を包含する縫製検査方法。 - 前記撮影工程により得られた前記縫い目を含む画像を二値化する画像処理工程と、
前記二値化画像から縫い目パラメータを生成するパラメータ生成工程と、
前記縫い目パラメータに基づいて、前記生地に施された縫製の状態を判定する判定工程と、
を包含する請求項6に記載の縫製検査方法。
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JP2017175561A JP7017888B2 (ja) | 2017-09-13 | 2017-09-13 | 縫製装置、及び縫製検査方法 |
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JP2017175561A JP7017888B2 (ja) | 2017-09-13 | 2017-09-13 | 縫製装置、及び縫製検査方法 |
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