JP7017828B1 - 廃プラスチックの油化還元システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 再生油Roの生産量の増加及び再廃棄物の削減を図るとともに、メンテナンスや洗浄に係わる作業労力や作業時間の削減を図る。【解決手段】 主熱分解処理部3の分解ガスGrが供給される主凝縮槽7.及びこの主凝縮槽7を冷却する冷却部8を有し、分解ガスGrを凝縮して再生油Roを生成する主凝縮部9を備える主凝縮処理部6と、主凝縮槽7内に残留する残留ガス成分Grmが供給される副熱分解槽102,及びこの副熱分解槽102を加熱する加熱部103を有し、かつ当該残留ガス成分Grmを加熱して再分解ガスGrsを生成する副熱分解処理部101と、この副熱分解処理部101により生成された再分解ガスGrsが供給される副凝縮槽105.及びこの副凝縮槽105を冷却する冷却部106を有し、かつ再分解ガスGrsを凝縮して再生油Roを生成する副凝縮部107を有する副凝縮処理部104とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、廃プラスチックを再資源化する際に用いて好適な廃プラスチックの油化還元システムに関する。
従来、廃プラスチック(高分子廃棄物)を加熱して熱分解した後、A重油相当の再生油に還元する油化還元システムとしては、特許文献1で開示される廃プラスチック油化還元装置が知られている。
同文献1に開示される油化還元システムは、コンデンサに備える熱交換管の内部に異物が詰まりやすい問題,熱交換効率及び熱交換能力の低下や再生油の品質低下を招く問題等を解消することを目的とするものであり、具体的には、廃プラスチックを加熱して熱分解し、発生した分解ガスを凝縮して再生油を生成する廃プラスチック油化還元装置を構成するに際して、廃プラスチックを可塑化して排出する前段処理部と、この前段処理部からの可塑化した廃プラスチックが収容される熱分解槽,及びこの熱分解槽を加熱する加熱部を有することにより、当該廃プラスチックを熱分解して分解ガスを発生させる熱分解処理部と、上部が開口した仕切壁を内部に設けることにより、前槽部と後槽部を形成し、この前槽部に熱分解処理部で発生した分解ガスが供給される凝縮槽,及びこの凝縮槽を冷却する冷却部を有することにより、前槽部に供給された分解ガスを凝縮して再生油を生成する凝縮部を備える凝縮処理部と、後槽部から供給される再生油を貯留する貯油部とを設けて構成したものである。
国際公開公報No.WO2019/224985
しかし、上述した従来の廃プラスチック油化還元装置は、次のような解決すべき課題も存在した。
即ち、廃プラスチックは、熱分解槽により加熱され、熱分解されることにより分解ガスとして発生するとともに、発生した分解ガスは、凝縮されることにより再生油となる。この場合、大部分の分解ガスは、再生油となるが、一部の分解ガス(蒸発ガス)は凝縮槽の内部に残存するとともに、この残存した分解ガスは、補助コンデンサや排出系統を通して処理されるため、凝縮槽の内部や補助コンデンサを含む排出系統の内部で未分解プラスチックとして残存する。
このような残存する未分解プラスチックは、再生油としては再生されないため、油化還元を行う際の再生効率を低下させる要因になる。結局、再生油の生産量の減少及び再廃棄物の増加を招いてしまう。しかも、未分解プラスチックの残存は、定期的に除去する必要があるため、メンテナンスや洗浄に係わる作業労力や作業時間の増加を招くとともに、故障やトラブルの発生を招く要因になるなど、更なる改善すべき点も残されていた。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した廃プラスチックの油化還元システムの提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、廃プラスチックRrを加熱して熱分解し、発生した分解ガスGrを凝縮して再生油を生成する廃プラスチックの油化還元システム1を構成するに際して、廃プラスチックRrを可塑化して排出する前段処理部2と、この前段処理部2からの可塑化した廃プラスチックRmが収容される主熱分解槽4,及びこの主熱分解槽4を加熱する加熱部5を有し、かつ当該廃プラスチックRmを熱分解して分解ガスGrを発生させる主熱分解処理部3と、この主熱分解処理部3の分解ガスGrが供給される主凝縮槽7.及びこの主凝縮槽7を冷却する冷却部8を有し、分解ガスGrを凝縮して再生油Roを生成する主凝縮部9を備える主凝縮処理部6と、主凝縮槽7内に残留する残留ガス成分Grmが供給される副熱分解槽102,及びこの副熱分解槽102を加熱する加熱部103を有し、かつ当該残留ガス成分Grmを加熱して再分解ガスGrsを生成する副熱分解処理部101と、この副熱分解処理部101により生成された再分解ガスGrsが供給される副凝縮槽105.及びこの副凝縮槽105を冷却する冷却部106を有し、かつ再分解ガスGrsを凝縮して再生油Roを生成する副凝縮部107を備える副凝縮処理部104と、主凝縮部9から供給される再生油Ro及び副凝縮部107から供給される再生油Roを貯留する貯油部10とを備えることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、副熱分解処理部101には、主凝縮槽7内に残留する残留ガス成分Grmが副熱分解槽102に供給される際に当該残留ガス成分Grmを冷却してゲル化する予冷却部108を設けることが望ましい。一方、前段処理部2には、加熱シリンダ19cの内部に回転するスクリュ19sを内蔵した押出機19を用いることができる。なお、主熱分解処理部3を構成するに際しては、外周にコイル5cを配した主熱分解槽4を設けるとともに、コイル5cに高周波電流を流すことにより主熱分解槽4を誘導加熱する加熱部5を設けて構成できるとともに、副熱分解処理部101を構成するに際しては、外周にコイル103cを配した副熱分解槽102を備えるとともに、コイル103cに高周波電流を流すことにより副熱分解槽102を誘導加熱する加熱部103を設けて構成できる。また、主凝縮処理部6は、上部7uが開口した仕切壁7wを内部に設けて前槽部7fと後槽部7rを形成し、この前槽部7fに主熱分解処理部3で発生した分解ガスGrが供給される主凝縮槽7,及びこの主凝縮槽7を冷却する冷却部8を有し、かつ前槽部7fに供給された分解ガスGrを凝縮して再生油Roを生成する主凝縮部9を設けて構成できる。
このような構成を有する本発明に係る廃プラスチックの油化還元システム1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 主凝縮槽7内に残留する残留ガス成分Grmが供給される副熱分解槽102,及びこの副熱分解槽102を加熱する加熱部103を有し、かつ当該残留ガス成分Grmを加熱して再分解ガスGrsを生成する副熱分解処理部101と、この副熱分解処理部101により生成された再分解ガスGrsが供給される副凝縮槽105.及びこの副凝縮槽105を冷却する冷却部106を有し、かつ再分解ガスGrsを凝縮して再生油Roを生成する副凝縮部107を備える副凝縮処理部104を設けたため、残存する残留ガス成分Grmを再生油Roとして効果的に再生することができる。これにより、油化還元を行う際の再生効率をより高めることができ、再生油Roの生産量の増加及び再廃棄物の削減を図れるとともに、メンテナンスや洗浄に係わる作業労力や作業時間の削減、更には故障やトラブルの発生を招きやすい弊害を改善することができる。
(2) 好適な態様により、副熱分解処理部101を構成するに際し、主凝縮槽7内に残留する残留ガス成分Grmが副熱分解槽102に供給される際に当該残留ガス成分Grmを冷却してゲル化する予冷却部108を設ければ、ゲル化した未分解プラスチックを得ることができる。これにより、このゲル化した未分解プラスチックが供給される副熱分解槽102では速やかな熱分解が行われ、効率的かつ良好な再分解ガスGrs、更には再生油Roを得ることができる。
(3) 好適な態様により、前段処理部2に、加熱シリンダ19cの内部に回転するスクリュ19sを内蔵した押出機19を用いれば、前段処理部2の工程段階で廃プラスチックRrを可塑化できるため、次の熱分解処理部3による熱分解処理、即ち、分解ガスGrを発生させる熱分解処理を、より効率的かつ能率的に行うことができるとともに、再生油Roに係わる良好かつ安定した品質の確保に寄与できる。
(4) 好適な態様により、主熱分解処理部3を構成するに際し、外周にコイル5cを配した主熱分解槽4を設けるとともに、コイル5cに高周波電流を流すことにより主熱分解槽4を誘導加熱する加熱部5を設ければ、コイル5cにより熱分解槽4を誘導加熱できるため、炭酸ガスを排出しない主熱分解槽4における加熱部5を構築できるとともに、熱分解処理部3全体の小型コンパクト化に寄与できる。
(5) 好適な態様により、副熱分解処理部101を構成するに際し、外周にコイル103cを配した副熱分解槽102を備えるとともに、コイル103cに高周波電流を流すことにより副熱分解槽102を誘導加熱する加熱部103を設ければ、コイル103cにより副熱分解槽102を誘導加熱できるため、炭酸ガスを排出しない副熱分解槽102における加熱部103を構築できるとともに、副熱分解処理部101全体の小型コンパクト化に寄与できる。
(6) 好適な態様により、主凝縮処理部6を構成するに際し、上部7uが開口した仕切壁7wを内部に設けて前槽部7fと後槽部7rを形成し、この前槽部7fに主熱分解処理部3で発生した分解ガスGrが供給される主凝縮槽7,及びこの主凝縮槽7を冷却する冷却部8を有し、かつ前槽部7fに供給された分解ガスGrを凝縮して再生油Roを生成する主凝縮部9を設けて構成すれば、上部7uが開口した仕切壁7wにより、前槽部7fにおいて、異物をそのまま沈殿させることができるため、後槽部7rでは、異物の無い又は少ない上澄みの再生油Roを得ることができる。しかも、凝縮槽7の基本形状は、単純な槽構造となるため、異物を除去するためのメンテナンス及び洗浄なども容易かつ迅速に行うことができる。
本発明の好適実施形態に係る油化還元システム全体のブロック系統図、 同油化還元システムの前段側における模式的系統図、 同油化還元システムの後段側における模式的系統図、 同油化還元システムの全体を示す外観平面図、 同油化還元システムに備える主凝縮処理部を構成する主凝縮槽及び冷却部の内部構造を示す断面側面図、 同油化還元システムに備える副熱分解処理部に備える予冷却部の内部構造を示す断面側面図、 同油化還元システムに備える冷却処理部を構成する冷却槽及び冷却部の内部構造を示す断面側面図、 同油化還元システムの処理及び動作を説明するためのフローチャートで示した工程図、
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る廃プラスチックの油化還元システム1の構成について、図1-図7を参照して具体的に説明する。
図1は、油化還元システム1の全体構成(全体系統)を示す。油化還元システム1は、大別して、前段処理部2,主熱分解処理部3,主凝縮処理部6,副熱分解処理部101,副凝縮処理部104及び貯油部10を備え、これらが油化還元システム1における主要構成部となる。
前段処理部2は、廃プラスチックRrを可塑化することにより、次の処理工程である熱分解処理部3に供給する機能を備えており、図2に示すように、加熱シリンダ19cの内部に回転するスクリュ19sを内蔵した押出機19を用いる。この押出機19において、21は加熱シリンダ19cの外周面に付設したシリンダ加熱用のヒータ部、22はスクリュ19sを回転させるモータ部、23は廃プラスチックRrを加熱シリンダ19cの後内部に投入するホッパーをそれぞれ示す。
これにより、加熱シリンダ19cの前端における樹脂押出口24からは、可塑化した溶融樹脂が押出され、後述する熱分解槽4の内部に注入される。なお、ホッパー23に投入する廃プラスチックRrは、再生できない廃棄物などを分別して除去する分別工程,廃プラスチックRrを破砕する破砕工程,破砕した廃プラスチックRrを洗浄する洗浄工程及び乾燥させる乾燥工程等を経ることにより、予め、再生用原料として準備される。
このように、前段処理部2として押出機19を用いれば、前段処理部2の工程段階で廃プラスチックRrを可塑化できるため、次の主熱分解処理部3による熱分解処理、即ち、分解ガスGrを発生させる熱分解処理を、より効率的かつ能率的に行うことができるとともに、再生油Roに係わる良好かつ安定した品質の確保に寄与できる利点がある。
主熱分解処理部3は、図2に示すように、上述した前段処理部2からの可塑化した廃プラスチックRmが収容される主熱分解槽4,及びこの主熱分解槽4を加熱する加熱部5を備え、当該廃プラスチックRmを熱分解して分解ガスGrを発生させる機能を備える。主熱分解槽4は、図1及び図2に一例として示すように、円筒形の上下中間位置から下側を漸次絞った形状となるように、鉄,ステンレス等により一体に構成し、底部中央には、残渣プラスチックを外部に排出するための排出孔25を設ける。この排出孔25は、開閉バルブ26を介して密閉状に構成した残渣槽27の内部に連通させる。この残渣槽27は複数のキャスタ27c…により任意に移動させることができる。さらに、主熱分解槽4の上端開口を蓋部30で覆うことにより当該主熱分解槽4を密閉状に構成するとともに、蓋部30の所定位置に、内部で発生した分解ガスGrを、次の処理工程である主凝縮処理部6に送出するガス送出管31の上流端口を連通接続する。
また、主熱分解槽4の外周には、加熱部5を構成するコイル5cを巻付状に配設する。これにより、コイル5cに対して、不図示の電源部から高周波電流を流せば、主熱分解槽4を誘導加熱するとともに、内部の廃プラスチックRmを加熱溶解させる。この結果、熱分解による分解ガスGrを発生させることができる。このように、主熱分解処理部3を構成するに際して、外周にコイル5cを配した主熱分解槽4を設けるとともに、コイル5cに高周波電流を流すことにより主熱分解槽4を誘導加熱する加熱部5を設ければ、コイル5cにより主熱分解槽4を誘導加熱できるため、炭酸ガスを排出しない主熱分解槽4における加熱部5を構築できるとともに、熱分解処理部3全体の小型コンパクト化に寄与できる利点がある。
その他、主熱分解槽4の内部には、モータ部28により回転し、内部の廃プラスチックRmを撹拌する撹拌機構29を配設する。また、主熱分解槽4には、必要に応じて、各種付属機構を付設することができる。例えば、主熱分解槽4に接続したガス送出管31に、不図示の三方バルブを接続し、ガス改質部(不図示)を選択的に接続することもできる。ガス改質部は、ペットボトル等のポリエチレンテレフタレート(PET)成形物を熱分解した際に大量に発生するテレフタル酸を分解する機能、即ち、テレフタル酸を気相分解することにより結晶化しない低沸点化合物に変換する機能を備えるものであり、PET成形物が投入された場合には、ガス改質部を通して主凝縮処理部6に送出することができる。さらに、主熱分解槽4における熱分解を促進させるゼオライト等の触媒を当該主熱分解槽4の内部に供給する触媒投入機構(不図示)を接続することもできる。
主凝縮処理部6は主凝縮部9を備える。この主凝縮部9は、図5に示すように、冷却部8を付設した主凝縮槽7を備えて構成する。この主凝縮槽7は、耐熱材料により形成した湾曲底部を有する円筒形の内槽部7i及び外槽部7oを備え、この内槽部7iにおける外面の外方の全部を外槽部7oで覆う二重構造により構成する。内槽部7iと外槽部7oは、全体形状を略相似形に形成し、内槽部7iと外槽部7o間には所定の間隔(隙間)を設ける。これにより、内槽部7iと外槽部7o間には、循環する冷却水Wが収容される水冷空間8sが形成される。この水冷空間8sは内槽部7iを冷却する冷却部8を構成する。図5中、35iは外槽部7oの底部中央に設けた冷却水Wの流入口、35eは外槽部7oの上端付近に設けた冷却水Wの流出口をそれぞれ示す。
このように、主凝縮部9を構成するに際し、内槽部7iの外方を、所定の間隔を介して外槽部7oで覆う二重構造により構成した主凝縮槽7を設けるとともに,内槽部7iと外槽部7o間を、循環する冷却水Wを収容する水冷空間8sとして形成した冷却部8を設ければ、比較的単純な構造により構成できるとともに、主凝縮槽7全体を万遍なく冷却できるため、実施の容易化及び冷却処理の効率化に寄与できる利点がある。
また、内槽部7iの内部には、この内槽部7iを前後に仕切る仕切壁7wを設ける。この実施形態では、処理工程の流れの上流側を前側、下流側を後側として説明する。この仕切壁7wを設けることにより、内槽部7iの内部には、前槽部7fと後槽部7rが形成される。この場合、仕切壁7wの高さは、内槽部7iの上端位置よりも低く形成する。これにより、仕切壁7wの上部7uは開口し、前槽部7fと後槽部7rは、上部7uの開口を介して連通するため、前槽部7fに溜まる再生油(A重油相当)Roの上澄み部分が仕切壁7wを越えて後槽部7rの内部に流入可能となる。
このように、主凝縮処理部6を構成するに際して、上部7uが開口した仕切壁7wを内部に設けて前槽部7fと後槽部7rを形成し、この前槽部7fに主熱分解処理部3で発生した分解ガスGrが供給される主凝縮槽7,及びこの主凝縮槽7を冷却する冷却部8を有し、かつ前槽部7fに供給された分解ガスGrを凝縮して再生油Roを生成する主凝縮部9を設けて構成すれば、上部7uが開口した仕切壁7wにより、前槽部7fにおいて、異物をそのまま沈殿させることができるため、後槽部7rでは、異物の無い又は少ない上澄みの再生油Roを得ることができる。しかも、凝縮槽7の基本形状は、単純な槽構造となるため、異物を除去するためのメンテナンス及び洗浄なども容易かつ迅速に行うことができる。
なお、仕切壁7wの上端は、図5に示すように、前槽部7f側へ直角に折曲した規制片7wsを形成することが望ましい。この規制片7wsにより、異物が規制され、後槽部7rへの進入が阻止されるとともに、仕切壁7wの上端辺における強度(剛性)を高めることができる。また、例示の仕切壁7wは、配設位置として内槽部7iの前後方向中央位置に配設する場合を示したが、この配設位置は任意に選定可能である。例えば、前寄りに配設すれば、前槽部7fの容積を小さくし、かつ後槽部7rの容積を大きくできる。
そして、主凝縮槽7、即ち、内槽部7i及び外槽部7oの上端開口は、蓋部43で覆うことにより内槽部7iと水冷空間8sを密閉状に構成する。そして、前槽部7fに位置する蓋部43には、図5に示すガス流入口44iを設け、このガス流入口44iに、図1及び図2に示すガス送出管31の下流端口を接続する。この場合、図5に示すように、ガス送出管31の下流端口は、内槽部7iの内部まで収容し、送出管下端31oが内槽部7iの上下方向中間位置に位置させることが望ましい。
これにより、主熱分解槽4で発生した分解ガスGrは、ガス送出管31を通して前槽部7fの内部に進入するため、分解ガスGrは、前槽部7f内で冷却され、凝縮処理が行われることにより、再生油Roが生成される。この再生油Roは、仕切壁7wの上端から溢れ出て、後槽部7rの内部に流入して一時的に蓄積されるとともに、後槽部7r内の再生油Roは、内槽部7iの上下方向の中間位置であって下部寄りの位置に設けた油流出口47から排出される。
その他、図2及び図5において、37は前槽部7fにおける内槽部7iの底面に設けたドレン口、38は後槽部7rにおける内槽部7iの底面に設けたドレン口をそれぞれ示し、各ドレン口37,38には、ドレンバルブ39,40をそれぞれ接続する。41は前槽部7fの周面に設けた内部監視用の透視窓、42は後槽部7rの周面に設けた内部監視用の透視窓、45…は、外槽部7oの外周面に固定した設置用脚部をそれぞれ示す。
ところで、前槽部7f内に進入した分解ガスGrは、その大部分が前槽部7f内で冷却され、凝縮処理されて再生油Roとなるが、一部の分解ガス(蒸発ガス)Grは、主凝縮槽7の内部に残存する。この残存した分解ガスGrは、従来の油化還元装置の場合、補助コンデンサや排出系統を通して排出されるが、この際に、凝縮槽の内部や補助コンデンサを含む排出系統の内部で未分解プラスチックとして残存してしまう。
そこで、本発明では、主凝縮槽7内に残留する分解ガスGr、即ち、主凝縮槽7内の残留ガス成分Grmを再処理し、残留ガス成分Grmから再生油Roを生成することにより、廃プラスチックRrが無駄なく再生油Roに還元できるようにした。このため、主凝縮槽7内に残留する残留ガス成分Grmを加熱して再分解ガスGrsを生成する副熱分解処理部101と、この副熱分解処理部101により生成された再分解ガスGrsを凝縮して再生油Roを生成する副凝縮処理部104とを設けることにより、いわば、残留ガス成分Grmに対するマイナー(内部的)な油化還元系統を設けて構成した。
この場合、図2に示すように、副熱分解処理部101は、主凝縮処理部6における主凝縮槽7内に残留する残留ガス成分Grmが供給される副熱分解槽102,及びこの副熱分解槽102を加熱する加熱部103を備え、当該残留ガス成分Grmを加熱して再分解ガスGrsを生成する機能を備える。副熱分解槽102は、図2に一例として示すように、鉄,ステンレス等により円筒状に一体に形成するとともに、上端開口を蓋部102hで覆うことにより当該副熱分解槽102を密閉状に構成する。また、副熱分解槽102の外周には、加熱部103を構成するコイル103cを巻付状に配設する。これにより、コイル103cに対して、不図示の電源部から高周波電流を流せば、副熱分解槽102を誘導加熱する。
このように、副熱分解処理部101を構成するに際し、外周にコイル103cを配した副熱分解槽102を備えるとともに、コイル103cに高周波電流を流すことにより副熱分解槽102を誘導加熱する加熱部103を設ければ、コイル103cにより副熱分解槽102を誘導加熱できるため、炭酸ガスを排出しない副熱分解槽102における加熱部103を構築できるとともに、副熱分解処理部101全体の小型コンパクト化に寄与できる利点がある。その他、符号202は、副熱分解槽102の底部中央に設けたドレンバルブを示す。なお、副熱分解槽102は、基本的に、残留ガス成分Grmを加熱処理するため、主熱分解槽4側に設けた撹拌機構(29)や残渣槽(27)は不要となる。
一方、副熱分解槽102の内部と主凝縮槽7の内部は、ガス送出回路220により接続する。ガス送出回路220は、図1に示すように、切換管路221を備え、この切換管路221により、主凝縮槽7の内部の残留ガス成分Grmをそのまま副熱分解槽102の内部に供給する第一モード,又は主凝縮槽7の内部の残留ガス成分Grmを予冷却部108を通して副熱分解槽102に供給する第二モードに切換えることができる。
第一モードと第二モードの切換えは、廃プラスチックの種類等により切換えることができる。特に、廃プラスチックがポリエチレン(PE)樹脂の場合には第二モードに切換えることにより最適な分解処理を行うことができる。この場合、第一モードのように、主凝縮槽7の内部の残留ガス成分Grmをそのまま副熱分解槽102の内部に供給した場合、残留ガス成分Grmはそのまま同じ状態で副熱分解槽102を通過し、後述する副凝縮槽107に供給されることになるが、予冷却部108を通し、予冷を行うことにより残留ガス成分Grmをゲル化させることができる。ゲル状の未分解プラスチックは加熱することにより再度熱分解させることができることが分かっており、予冷却部108を通すことにより、未分解プラスチックと同様の状態をつくり出すことができる。
このように、副熱分解処理部101を構成するに際し、主凝縮槽7内に残留する残留ガス成分Grmが副熱分解槽102に供給される際に当該残留ガス成分Grmを冷却してゲル化する予冷却部108を設ければ、ゲル化した未分解プラスチックを得ることができるため、このゲル化した未分解プラスチックが供給される副熱分解槽102では速やかな熱分解が行われ、効率的かつ良好な再分解ガスGrs、更には再生油Roを得ることができる。
図6に、予冷却部108の構造の一例を示す。例示の予冷却部108は、内部を中空に形成した円柱形の外郭ケース210を備え、この外郭ケース210の一端側の周面にガス流入口210iを設けるとともに、他端側の端面に油流出口210eを設ける。また、一方の端面210sの内部には、当該端面210sから所定の間隔を置いて閉塞板211を取付けることにより、流入側マニホールド211sを設けるとともに、他方の端面210t側の内部には、当該端面210tから所定の間隔を置いて閉塞板212を取付けることにより、流出側マニホールド212sを設ける。そして、閉塞板211と閉塞板212間に、複数本の熱交換管216…を架設し、流入側マニホールド211sと流出側マニホールド212sを、各熱交換管216…を通して連通させる。また、閉塞板211と閉塞板212間の空間は、冷却部(熱交換室)217となるため、閉塞板212側に位置する外郭ケース210には、冷却部217に冷却水Wを流入させる流入口215iを設けるとともに、閉塞板211側に位置する外郭ケース210には、冷却部217から冷却水Wを流出させる流出口215eを設ける。
予冷却部108のガス流入口210iは、ガス送出管223を介して図5に示す主凝縮槽7に設けたガス排出口44eに接続するとともに、予冷却部108のガス流出口210eは、図1(図2)に示すように、ガス送出管222,更に切換管路221を介して副熱分解槽102の内部に連通接続する。なお、図2中、72はガス送出管223に接続した開閉バルブを示す。
一方、副凝縮処理部104は、副熱分解処理部101により生成された再分解ガスGrsが供給される副凝縮槽105.及びこの副凝縮槽105を冷却する冷却部106を有し、かつ再分解ガスGrsを凝縮して再生油Roを生成する副凝縮部107を備える。
副凝縮部107は、耐熱材料により有底の円筒状に形成する。例示の副凝縮部107は、図2に示すように、円筒状の内槽部107i及び外槽部107oを備え、この内槽部107iにおける外面の外方の全部を外槽部107oで覆う二重構造により構成する。内槽部107iと外槽部107oは、全体形状を略相似形に形成し、内槽部107iと外槽部107o間には所定の間隔(隙間)を設ける。これにより、内槽部107iと外槽部107o間には、循環する冷却水Wが収容される水冷空間を有する冷却部106が形成される。図2中、106iは外槽部107oの底部中央に設けた冷却水Wの流入口、106eは外槽部107oの上端付近に設けた冷却水Wの流出口をそれぞれ示す。
なお、副凝縮槽105は、基本的に、残留ガス成分Grmを加熱して得る再分解ガスGrsを冷却処理するため、主凝縮槽7側に設けた仕切壁(7w)は不要である。したがって、副凝縮槽105の内部に前槽部(7f)と後槽部(7r)は存在しない。
また、副凝縮槽105の上端開口を蓋部105hで覆うことにより当該副凝縮槽105を密閉状に構成する。そして、副凝縮槽105の蓋部105hと副熱分解槽102の蓋部102hを、ガス送出管109により接続し、副熱分解槽102の内部と副凝縮槽105の内部を、ガス送出管109を介して連通させる。符号203は、副凝縮槽105の底面に設けたドレンバルブを示す。
他方、12は冷却槽であり、図7に示すように、耐熱素材により形成した円筒形の内槽部12i及び外槽部12oを備え、この内槽部12iの外面(周面)の外方の全部を外槽部12oで覆う二重構造により構成する。内槽部12iと外槽部12oは、全体形状を略相似形に形成し、内槽部12iと外槽部12o間には所定の間隔(隙間)を設ける。これにより、内槽部12iと外槽部12o間には、循環する冷却水Wが収容される水冷空間13sが形成され、この水冷空間13sは内槽部12iを冷却する冷却部13となる。また、内槽部12i及び外槽部12oにおける、上端開口を上蓋部51により覆うとともに、下端開口を下蓋部52により覆うことにより、内槽部12i及び水冷空間13sを密閉状に構成する。例示の下蓋部52は、一枚のパネル材を用いているが、必要により、主凝縮槽7と同様に二重構造により構成してもよい。図7中、53iは外槽部12oの底部中央に設けた冷却水Wの流入口を示すとともに、53eは外槽部12oの上端付近に設けた冷却水Wの流出口を示す。
そして、図2及び図3に示すように、主凝縮槽7に設けた油流出口47は送油管49を介して冷却槽12の油流入口55miに接続するとともに、副凝縮槽105に設けた油流出口225は送油管200を介して冷却槽12の油流入口55siに接続する。なお、48は送油管49に接続した開閉バルブ、201は送油管200に接続した開閉バルブをそれぞれ示す。
このように、主凝縮槽7及び副凝縮槽105から排出される再生油Ro…が供給される冷却槽12,及びこの冷却槽12に付設して内部の再生油Roを冷却する冷却部13を有する冷却処理部を設ければ、後槽部7rからの再生油Ro及び副凝縮槽105からの再生油Roに対して、追加的な冷却を行うことができるため、後槽部7rからの再生油Roが十分に冷却されていない状態であっても、例えば、目的となる常温への冷却処理も十分かつ確実に行うことにより、冷却した再生油Roを貯油部10に供給することができる利点がある。また、この冷却処理部を構成するに際し、内槽部12iの外方を、所定の間隔を介して外槽部12oで覆う二重構造により構成した冷却槽12を設けるとともに、内槽部12iと外槽部12o間を、循環する冷却水Wを収容する水冷空間13sとして形成した冷却部13を設けて構成すれば、比較的単純な構造により構成できるとともに、冷却槽12全体を万遍なく冷却できるため、実施の容易化及び冷却処理の効率化に寄与できる。
そして、図3及び図7に示すように、内槽部12iの周面における上端付近に設けた油流入口55miに、前述した図2に示す送油管49の下流端口を接続する。さらに、この油流入口55miに隣接して設けた油流入口55siに、前述した図2に示す送油管200の下流端口を接続する。
また、図7に示す下蓋部52の中央位置には、内槽部12iの内部で冷却された再生油Roが流出する油流出口55eを設ける。この油流出口55eから流出する再生油Roは、開閉バルブ57を接続した送油管58を通して貯油部10に供給される。他方、上蓋部51には、ガス排出口59を設ける。このガス排出口59からは冷却槽12内における残留ガスGeが排出され、図1に示すガス送出管60を通して後述する水封槽18に供給される。なお、図7中、61は冷却槽12の周面に設けた内部監視用の透視窓を示すとともに、62…は、外槽部12oの外周面に固定した設置用脚部を示す。
貯油部10は、冷却槽12から供給される再生油Roを貯留する機能を備える。貯油部10は、貯油タンク85及びこの貯油タンク85に接続した送油ポンプ86を備え、冷却槽12に接続した送油管58は、送油ポンプ86を介して貯油タンク85に接続する。なお、図3中、87は貯油タンク85の底部に接続したドレンバルブ、88は貯油タンク85の下部に接続した開閉バルブを示す。この場合、再生油Roの一部は、この開閉バルブ88を通して、再生油Roを燃料として使用可能なボイラーや発電機等の燃料機器に供給される。
他方、図3に示す17は、オフガス処理部であり、内部に処理水Wtを収容した水封槽18及びこの水封槽18の内部の浄化ガスGaを外部(大気中)に排出する排気ブロワ91を備える。水封槽18は、全体を密閉状に構成し、内部に所定量の処理水(水道水)Wtを収容する。そして、前述した冷却槽12に接続したガス送出管60の下流端口を処理水Wtの中に浸漬するとともに、前述した残渣槽27に接続したガス送出管89の下流端口を処理水Wtの中に浸漬する。なお、図3中、92は水封槽18の底面に接続したドレンバルブを示す。
このようなオフガス処理部17を設けることにより、冷却槽12及び残渣槽27の内部における残留ガスGeの有害又は無用な物質成分を、処理水Wtにより吸収できるため、清浄化した気体を大気中に放出することができる。
さらに、図1中、95は冷却水Wを供給するクーリングタワー(水冷装置)であり、このクーリングタワー95の冷却水供給口は、供給水路95pを介して、前述した、主凝縮槽7に付設した冷却部8の流入口35i,冷却部106の流入口106i,冷却部13の流入口53i及び冷却部217の流入口215iにそれぞれ接続するとともに、前述した、冷却部8の流出口35e,冷却部106の流出口106e,冷却部13の流出口53e及び冷却部217の流出口215eは、戻り水路95rを介して、クーリングタワー95の冷却水戻り口に接続する。このような循環系統により、クーリングタワー95で冷却された冷却水Wは、供給水路95pを介して、冷却部8,冷却部13,冷却部106及び冷却部217にそれぞれ供給されるため、冷却水Wにより、主凝縮槽7,副凝縮槽105,冷却槽12及び予冷却部108が冷却処理される。また、熱交換により暖められた冷却水Wは、戻り水路95rを介して、クーリングタワー95に戻され、再冷却された後、供給水路95pに供給される冷却水Wの循環系が構成される。
さらに、図1中、96はチッ素ガス供給部であり、このチッ素ガス供給部96からのチッ素ガス(一般的には不活性ガス)Giは、ガス配管97を介して、主熱分解槽4の内部空間,残渣槽27の内部空間,主凝縮槽7の内部空間,副熱分解槽102の内部空間及び副凝縮槽105の内部空間及び冷却槽12の内部空間にそれぞれ供給される。これにより、これらの内部空間が直接空気に接触するのが回避される。なお、油化還元システム1の全体の外観構成(平面構成)を図4に示す。
次に、本実施形態に係る油化還元システム1の全体動作について、図1~図7を参照しつつ図8に示す処理工程図に従って説明する。
例示の動作は、前述した第二モード、即ち、予冷却部108を使用する場合について説明する。まず、廃プラスチックRrは、予め、再利用可能な廃プラスチックRrを分別し、再利用できない廃プラスチック或いは混入した異物(金属類等)を除去するとともに、再利用可能な廃プラスチックRrを、所定の大きさ以下のチップ状に破砕し、洗浄工程及び乾燥工程を経て再生用原料として準備する(ステップS1)。
そして、再生用原料となる廃プラスチックRrを押出機19のホッパー23に投入する(ステップS2)。ホッパー23に投入された廃プラスチックRrは、押出機19による前段可塑化処理が行われる(ステップS3)。即ち、押出機19では、スクリュ19sの回転とヒータ部21の加熱により廃プラスチックRrの可塑化処理が行われる。これにより、可塑化溶融した廃プラスチックRmは、加熱シリンダ19cの前端における樹脂押出口24から押出され、主熱分解槽4の内部に注入される(ステップS4)。
主熱分解槽4は、コイル5cに流れる高周波電流により誘導加熱される。この場合、主熱分解槽4は、廃プラスチックRmの熱分解に必要な450~500〔℃〕程度に加熱される。なお、この主熱分解槽4は、通常、待機時に200〔℃〕程度に加熱されているが、廃プラスチックRmの加熱時には、処理する廃プラスチックRm(Rr)の種類に応じて加熱温度を任意に設定することができる。これにより、主熱分解槽4では、450~500〔℃〕程度の高温により、収容された廃プラスチックRmが溶解及び熱分解処理される(ステップS5)。この際、撹拌機構29により、溶解した廃プラスチックRmに対して撹拌処理が行われる。
主熱分解槽4における廃プラスチックRmが熱分解処理されることにより分解ガスGrが発生する(ステップS6)。そして、主熱分解槽4内の分解ガスGrは、ガス送出管31を通り、主凝縮槽7における前槽部7fの内部に進入する(ステップS7)。主凝縮槽7は全体が冷却部8により冷却されているため、前槽部7f内に進入した分解ガスGrは、冷却部8により冷却処理が行われる。即ち、主凝縮部9による分解ガスGrに対する凝縮処理が行われる(ステップS8)。これにより、前槽部7f内に再生油(A重油相当)Roが貯留され、異物は前槽部7fの底部に沈殿する異物の第一分離処理が行われる(ステップS9)。
また、前槽部7fに貯留された再生油Roの液面が仕切壁7wの上端位置に達すれば、再生油Roの上澄み部分が後槽部7rに流入する(ステップS10)。後槽部7rに流入した再生油Roは、後槽部7r内に貯留され、貯留された再生油Roの液面が油流出口47に達すれば、再生油Roの上澄み部分が油流出口47から流出する。即ち、異物の第二分離処理が行われ、次段の冷却槽12に供給される(ステップS11,S12)。
一方、前述した前槽部7fの内部に、分解ガスGrが進入した場合、冷却部8の冷却作用、即ち、凝縮処理により再生油Roが生成されるとともに、主凝縮槽7の内部には、分解ガスGrが蔓延する。蔓延した分解ガスGrは、いわば残留ガス成分Grmとして、ガス排出口44eから排出される。そして、排出された残留ガス成分Grmは、予冷却部108に通過し、この予冷却部108による予冷却処理により、残留ガス成分Grmは、ゲル化される(ステップS13)。
予冷却部108によりゲル化された残留ガス成分Grgは、ガス送出管222を通して副熱分解槽102に供給される(ステップS14)。このため、ゲル状態(粘性状態)の度合は、予冷却部108の冷却温度の調整により設定することができる。粘性状態が大きい場合には、予冷却部108に詰まりを生じる虞れがあるため、ゲル状態であっても確実に副熱分解槽102に供給されるように設定する。
また、副熱分解槽102に供給されたゲル状態の残留ガス成分Grmは、加熱された副熱分解槽102により熱分解処理され、副熱分解槽102の内部で再分解ガスGrsが発生する(ステップS15)。この副熱分解槽102の加熱温度は、主熱分解槽4と同様の、450~500〔℃〕程度に設定される。さらに、副熱分解槽102の再分解ガスGrsは、ガス送出管109を通して、副凝縮槽105の内部に供給され、冷却部106の冷却作用、即ち、副凝縮部107による再分解ガスGrsに対する凝縮処理が行われる(ステップS16)。これにより、副凝縮部107の内部に再生油(A重油相当)Roが貯留されるとともに、この再生油Roは、油流出口225から流出し、送油管200を介して次段の冷却槽12に供給される(ステップS12)。
冷却槽12には冷却部13が付設されているため、冷却槽12に流入した混在する主凝縮部9からの再生油Roと副凝縮部107からの再生油Roは冷却部13による冷却処理が行われる(ステップS17)。この場合、各凝縮部9及び107から流出する再生油Roは、200〔℃〕程度の高温状態にあり、十分に冷却されていない。このため、冷却槽12により常温付近まで冷却処理される。そして、冷却処理された再生油Roは、送油ポンプ86により貯油タンク85に貯留される(ステップS18)。
なお、オフガス処理部17では、廃プラスチックRmを順次処理する各過程で発生するオフガス、即ち、冷却槽12及び残渣槽27で発生する残留ガス(オフガス)Geを無害化して大気に放出するオフガス処理が行われる。この場合、残留ガスGeは、水封槽18に収容した処理水Wt中に供給されるため、残留ガスGeの有害成分などは、処理水Wtにより吸収される。また、水封槽18の処理水Wtから浮上した浄化ガスGaは、排気ブロワ91により大気中に排出される。
よって、このような本実施形態に係る廃プラスチックの油化還元システム1によれば、基本的構成として、廃プラスチックRrを可塑化して排出する前段処理部2と、この前段処理部2からの可塑化した廃プラスチックRmが収容される主熱分解槽4,及びこの主熱分解槽4を加熱する加熱部5を有し、かつ当該廃プラスチックRmを熱分解して分解ガスGrを発生させる主熱分解処理部3と、この主熱分解処理部3の分解ガスGrが供給される主凝縮槽7.及びこの主凝縮槽7を冷却する冷却部8を有し、分解ガスGrを凝縮して再生油Roを生成する主凝縮部9を備える主凝縮処理部6と、主凝縮槽7内に残留する残留ガス成分Grmが供給される副熱分解槽102,及びこの副熱分解槽102を加熱する加熱部103を有し、かつ当該残留ガス成分Grmを加熱して再分解ガスGrsを生成する副熱分解処理部101と、この副熱分解処理部101により生成された再分解ガスGrsが供給される副凝縮槽105.及びこの副凝縮槽105を冷却する冷却部106を有し、かつ再分解ガスGrsを凝縮して再生油Roを生成する副凝縮部107を備える副凝縮処理部104と、主凝縮部9から供給される再生油Ro及び副凝縮部107から供給される再生油Roを貯留する貯油部10とを備えるため、残存する残留ガス成分Grmを再生油Roとして効果的に再生することができる。これにより、油化還元を行う際の再生効率をより高めることができ、再生油Roの生産量の増加及び再廃棄物の削減を図れるとともに、メンテナンスや洗浄に係わる作業労力や作業時間の削減、更には故障やトラブルの発生を招きやすい弊害を改善することができる。
以上、好適実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、副熱分解処理部101には、主凝縮槽7内に残留する残留ガス成分Grmが副熱分解槽102に供給される際に当該残留ガス成分Grmを冷却してゲル化する予冷却部108を設けることが望ましいが、必須の構成となるものではなく、例示のように、廃プラスチックの種類によっては、予冷却部108を通すことなく、主凝縮槽7内に残留する残留ガス成分Grmを、直接、副熱分解槽102に供給する場合を排除するものではない。一方、前段処理部2に、加熱シリンダ19cの内部に回転するスクリュ19sを内蔵した押出機19を用いる場合を例示したが、必須の構成となるものではない。また、各熱分解処理部3,103を構成するに際し、外周にコイル5c,103cを配した各熱分解槽4,102を設けるとともに、コイル5c,103cに高周波電流を流すことにより各熱分解槽4,102を誘導加熱する加熱部5,103を例示したが、他の加熱方式に基づく加熱部を排除するものではない。他方、主凝縮部9を構成するに際し、内槽部7iの外方を、所定の間隔を介して外槽部7oで覆う二重構造により構成した主凝縮槽7を備えるとともに,内槽部7iと外槽部7o間を、循環する冷却水Wを収容する水冷空間8sとして形成した冷却部8を備える例を示したが、他の構成を排除するものではない。したがって、二重構造は、内槽部7iの外方を外槽部7oで覆うに際し、内槽部7iの全部を覆ってもよいし一部を覆ってもよい。また、二重構造とすることなく、別途の構造により構成した冷却部8を付設してもよい。同様に、副凝縮部107を構成するに際し、内槽部107iの外方を、所定の間隔を介して外槽部107oで覆う二重構造により構成した副凝縮槽105を備えるとともに,内槽部107iと外槽部107o間を、循環する冷却水Wを収容する水冷空間として形成した冷却部106を備える例を示したが、他の構成を排除するものではない。したがって、二重構造は、内槽部107iの外方を外槽部107oで覆うに際し、内槽部107iの全部を覆ってもよいし一部を覆ってもよい。また、二重構造とすることなく、別途の構造により構成した冷却部106を付設してもよい。
本発明に係る廃プラスチックの油化還元システムは、プラスチック製品等の各種の廃プラスチック(高分子廃棄物)をA重油相当の再生油に還元して再資源化する際に利用することができる。
1:油化還元システム,2:前段処理部,3:主熱分解処理部,4:主熱分解槽,5:加熱部,5c:コイル,6:主凝縮処理部,7:主凝縮槽,7u:上部,7w:仕切壁,7f:前槽部,7r:後槽部,8:冷却部,9:主凝縮部,10:貯油部,19:押出機,19s:スクリュ,19c:加熱シリンダ,101:副熱分解処理部,102:副熱分解槽,103:加熱部,103c:コイル,104:副凝縮処理部,105:副凝縮槽,106:冷却部,107:副凝縮部,108:予冷却部,Gr:分解ガス,Grs:再分解ガス,Rr:廃プラスチック,Rm:可塑化した廃プラスチック,Ro:再生油,Grm:残留ガス成分

Claims (6)

  1. 廃プラスチックを加熱して熱分解し、発生した分解ガスを凝縮して再生油を生成する廃プラスチックの油化還元システムにおいて、廃プラスチックを可塑化して排出する前段処理部と、この前段処理部からの可塑化した廃プラスチックが収容される主熱分解槽,及びこの主熱分解槽を加熱する加熱部を有し、かつ当該廃プラスチックを熱分解して分解ガスを発生させる主熱分解処理部と、この主熱分解処理部の分解ガスが供給される主凝縮槽.及びこの主凝縮槽を冷却する冷却部を有し、前記分解ガスを凝縮して再生油を生成する主凝縮部を備える主凝縮処理部と、前記主凝縮槽内に残留する残留ガス成分が供給される副熱分解槽,及びこの副熱分解槽を加熱する加熱部を有し、かつ当該残留ガス成分を加熱して再分解ガスを生成する副熱分解処理部と、この副熱分解処理部により生成された再分解ガスが供給される副凝縮槽.及びこの副凝縮槽を冷却する冷却部を有し、かつ前記再分解ガスを凝縮して再生油を生成する副凝縮部を備える副凝縮処理部と、前記主凝縮部から供給される再生油及び前記副凝縮部から供給される再生油を貯留する貯油部とを備えることを特徴とする廃プラスチックの油化還元システム。
  2. 前記主凝縮処理部は、上部が開口した仕切壁を内部に設けて前槽部と後槽部を形成し、この前槽部に前記主熱分解処理部で発生した分解ガスが供給される主凝縮槽,及びこの主凝縮槽を冷却する冷却部を有し、かつ前記前槽部に供給された分解ガスを凝縮して再生油を生成する主凝縮部を備えることを特徴とする請求項1記載の廃プラスチックの油化還元システム。
  3. 前記前段処理部は、加熱シリンダの内部に回転するスクリュを内蔵した押出機を用いることを特徴とする請求項1記載の廃プラスチックの油化還元システム。
  4. 前記主熱分解処理部は、外周にコイルを配した主熱分解槽を備えるとともに、前記コイルに高周波電流を流すことにより前記主熱分解槽を誘導加熱する加熱部を備えることを特徴とする請求項1記載の廃プラスチックの油化還元システム。
  5. 前記副熱分解処理部は、前記主凝縮槽内に残留する残留ガス成分が前記副熱分解槽に供給される際に当該残留ガス成分を冷却してゲル化する予冷却部を備えることを特徴とする請求項1記載の廃プラスチックの油化還元システム。
  6. 前記副熱分解処理部は、外周にコイルを配した副熱分解槽を備えるとともに、前記コイルに高周波電流を流すことにより前記副熱分解槽を誘導加熱する加熱部を備えることを特徴とする請求項1記載の廃プラスチックの油化還元システム。
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