JP7016792B2 - ハンドルロック装置 - Google Patents
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Description
しかも、操作部の回転操作に伴い、電源スイッチの操作と、制御部の電源検出スイッチの操作と、を行うことができる。この場合、制御部は、電源スイッチのオンオフ状態に応じて携帯機との通信形態を切り替える等の制御を行うことができる。
その結果、小型化を図った上で、操作部と制御部との連係を図ることができる。
本態様によれば、操作部の回転操作に伴い、カム部が回転軸回りに偏心回転することで、第1可動部が第2方向に移動する。これにより、小型化を図った上で、第1可動部をスムーズに移動させることができる。
本態様によれば、第1可動部に連動して第2可動部が移動する。これにより、操作部の第1位置までの回転操作とは別に第2可動部をロック解除位置まで移動させる必要がない。その結果、操作性の向上を図ることができる。
本態様によれば、露出孔を通じて電源検出スイッチが操作可能とされているため、操作部と制御部とを別々のハウジングに収納できる。そのため、本態様では、操作部と、制御部と、を別々にハウジングに組み付けた後、各ハウジング同士を組み付けることで、ハンドルロック装置を製造することができる。これにより、組付性を向上させることができる。また、操作部及び制御部を同一ハウジング内に収納する場合に比べて、各ハウジング内でのレイアウト性を向上させることができる。
本態様によれば、操作部の操作により認証動作を開始することで、待機時(電源オフ時)における省電力化を図ることができる。しかも、本態様では、電源スイッチのオンオフ操作とは異なる操作(第1方向へのスライド操作)によって認証動作を開始させることで、誤操作の発生を抑制できる。
本態様によれば、携帯機との認証が正常に完了した時点で、操作部の回転操作が許容されるので、防盗性の向上を図ることができる。
[自動二輪車]
図1は、自動二輪車1の概略側面図である。
図1に示す自動二輪車1は、例えばスクータ型である。自動二輪車1は、前輪2と、後輪3と、車体フレーム4と、車体カバー5と、パワーユニット6と、シート(蓋部材)7と、燃料タンク(収納部)8と、ハンドルロック装置9と、を備えている。
車体カバー5は、車体フレーム4やフロントフォーク11等を覆っている。車体カバー5は、例えば合成樹脂等により形成されている。
エンジンには、排気管18が接続されている。排気管18の後端部は、後輪3の側方に配置されたマフラー19に接続されている。
アーム部の後端部は、後輪3を軸支する。
ハンドルロック装置9は、自動二輪車1の前部において、車体カバー5の内側に収納されている。本実施形態のハンドルロック装置9は、車体フレーム4のうち、バーハンドル13の下方に位置する部分に固定されている。したがって、バーハンドル13(操舵系15)の回動操作を行っても、ハンドルロック装置9自体は移動しない。本実施形態のハンドルロック装置9は、後述する操作部34の回転操作や押込操作等によって、例えば以下の機能を実現する。
(1)自動二輪車1の電源のオン操作及びオフ操作。
(2)操舵系15のロック操作及びロック解除操作。
(3)シートロック機構7aの操作(収納ボックス21の開閉操作)。
(4)カバーロック機構23aの操作(露出開口22の開閉操作)。
図2、図3に示すように、ハンドルロック装置9は、操作ユニット30と、制御ユニット(制御部)31と、を備えている。操作ユニット30と制御ユニット31は、Y方向に重ね合わされた状態(対向配置された状態)で組み付けられている。
操作ユニット30は、操作ハウジング33と、操作部34と、駆動機構35と、ロータリスイッチ36と、を備えている。
図4は、ハンドルロック装置9の分解斜視図である。
図4に示すように、操作ハウジング33は、ハウジング本体41と、アクチュエータカバー42と、ノブカバー43と、外装カバー44と、を備えている。
ハウジング本体41は、X方向に延びるブロック状に形成されている。ハウジング本体41には、ハウジング本体41をX方向に貫通する貫通孔45が形成されている。
アクチュエータカバー42は、+Z方向に開口する箱型に形成されている。アクチュエータカバー42は、ハウジング本体41の-Z方向を向く面に連結されている。アクチュエータカバー42には、+Y方向に開口する端子露出孔42aが形成されている。
図4に示すように、操作部34は、X方向に延びる回転軸O1回りに回転可能に、ハウジング本体41の貫通孔45内に挿通されている。操作部34は、第1インナーノブ53と、第2インナーノブ54と、アウターノブ55と、を有している。操作部34のうち、第1インナーノブ53、第2インナーノブ54及びアウターノブ55は、X方向に連結されて構成されている。
第1インナーノブ53は、棒状に形成されている。第1インナーノブ53は、貫通孔45内に回転可能に収容されている。
図5、図6に示すように、第1インナーノブ53は、スイッチ係合部61と、ロックカム(カム部)62と、ノブ連結部63と、が接続軸64を介して連なっている。
ロックカム62は、第1インナーノブ53においてX方向の中央部に位置している。
図7に示すように、ロックカム62は、スイッチ係合部61に接続軸64を介して連なっている。ロックカム62は、回転軸O1に対して偏心した位置でX方向に延在している。ロックカム62は、正面視において、矩形の一部が切り欠かれた形状をなしている。具体的に、ロックカム62において、一の対角には、円弧部62a及び傾斜部62bが各別に形成されている。
図8に示すように、ノブ連結部63には、ノブ連結部63を回転軸O1の径方向(以下、単に径方向という。)に貫通する第1係合溝66が形成されている。第1係合溝66は、径方向から見た側面視でT字状に形成されている。具体的に、第1係合溝66は、X方向に延びる縦溝部66aと、縦溝部66aにおける-X方向端部から回転軸O1の周方向に延びる横溝部66bと、を有している。なお、第1係合溝66は、ノブ連結部63において、径方向で対向する位置にそれぞれ形成されている。
図9に示すように、第2インナーノブ54において、小径部54aと大径部54bとの段差面54cには、突起部74が形成されている。突起部74は、例えば回転軸O1を間に挟んで対向する位置に一対で形成されている。
付勢部材68は、大径部54bに形成されたばね収容部54d内に収容されている。ばね収容部54dは、大径部54bの外周面において、径方向に開口している。
クリックボール69は、付勢部材68の先端部(径方向の外側端部)に保持されている。
装着キャップ75は、上述した連結キャップ70に対して-X方向から装着されている。装着キャップ75は、連結キャップ70に対して相対回転不能に取り付けられている。
図10に示すように、装着キャップ75には、径方向の外側に張り出すフランジ部75aが形成されている。装着キャップ75は、フランジ部75aがノブカバー43における貫通孔48の開口縁に係合することで、操作ハウジング33に対するアウターノブ55の-X方向への移動が規制されている。なお、装着キャップ75は、貫通孔48を通じて外部に露出している。
図4に示すように、駆動機構35は、操作部34の操作に伴い駆動する。具体的に、駆動機構35は、認証機構100と、ノブロック機構101と、ハンドルロック機構102と、開放機構103と、を備えている。
図4、図10に示すように、認証機構100は、ハウジング本体41のうち、貫通孔45に対して+Z方向に位置する認証機構収容部110内に収容されている。認証機構収容部110は、+Z方向及び-X方向に開口している。
第1スライダ111は、X方向に延びる円柱状に形成されている。第1スライダ111は、認証機構収容部110内でX方向に移動可能に収容され、アウターノブ55(装着キャップ75)に対向して配置されている。第1スライダ111は、操作ハウジング33に対するアウターノブ55の+X方向の移動に伴い、認証機構収容部110内で+X方向に押し込まれる。
図4、図5に示すように、ノブロック機構101は、ハウジング本体41に-Z方向から連結されるとともに、アクチュエータカバー42によって-Z方向から覆われている。ノブロック機構101は、操作部34の回転の規制及び許容を切り替える。
ノブロック機構101は、いわゆるソレノイド機構である。具体的に、ノブロック機構101は、フレーム120と、コイル121と、プランジャ122と、レバー123と、端子124と、を備えている。
支持部125は、Y方向に沿う回動軸O2回りに回動可能にフレーム120に支持されている。
図4に示すように、ハンドルロック機構102は、ハウジング本体41において、貫通孔45をY方向に貫くハンドルロック収容部130内に収容されている。ハンドルロック収容部130の開口部は、閉塞プレート131によって閉塞されている。
ベースプレート137には、貫通孔140が形成されている。貫通孔140内には、上述したロックカム62が挿通されている。本実施形態において、貫通孔140は、正面視でクランク状に形成されている。
バー係止部139は、ベースプレート137における-Y方向端部に位置している。バー係止部139は、蟻溝状(T字状)に形成されている。
図4に示すように、開放機構103は、切替部155と、開放ユニット156と、を備えている。
ベース筒部157には、第1インナーノブ53のノブ連結部63が挿通されている。
図11に示すように、開放ユニット156は、ケーブルケース160と、切替レバー161と、ケーブルスライダ(シートスライダ162及びフエルスライダ163)と、付勢部材164と、を備えている。
ケース本体165は、+Z方向に開口する箱型に形成されている。
カバー166は、ケース本体165を覆っている。
フエルケーブル係止部171には、フエルケーブル151のアウタが係止されている。
切替ベース180は、Z方向に延びる支持ピン185を介してケーブルケース160に回動可能に支持されている。
ピン係止部181は、切替ベース180から-X方向に延在している。ピン係止部181は、上述した切替ピン83をY方向の両側から保持している。
フエルアーム183は、切替ベース180から-Y方向に延在している。
図4に示すように、ロータリスイッチ36は、ハウジング本体41に対して+X方向から連結されている。ロータリスイッチ36は、操作部34の回転操作に伴い、自動二輪車1に搭載された本体ECU187(図1参照)に対して電源のオン信号を出力する。具体的に、ロータリスイッチ36は、スイッチハウジング186内にロータ(不図示)や固定接点(不図示)が収納されて構成されている。
図4に示すように、制御ユニット31は、ハウジング本体41に対して+Y方向から連結されている。Y方向から見た側面視において、制御ユニット31の外形は、ハウジング本体41よりも大きい矩形状に形成されている。制御ユニット31は、ハンドルロック装置9の動作を制御する。制御ユニット31は、制御ハウジング200内に複数の電子部品が収納されて構成されている。
図12に示すように、制御ハウジング200は、第1ハウジング201及び第2ハウジング202がY方向で組み合わされて構成されている。本実施形態において、第1ハウジング201及び第2ハウジング202は、スナップフィット等によって組み付けられている。
収納部210は、+Y方向に開口する箱型に形成されている。収納部210には、第1露出孔220及び第2露出孔221が形成されている。第1露出孔220及び第2露出孔221は、収納部210をY方向に貫通している。第1露出孔220は、制御ユニット31が操作ユニット30に組み付けられた状態において、操作ユニット30における認証機構100の第2スライダ112に対向する。
第2露出孔221は、制御ユニット31が操作ユニット30に組み付けられた状態において、閉塞プレート131の第1出没孔145に対向している。
第1係合爪部230は、収納部210の底壁において、X方向の中心に対して+X方向寄りに位置している。第1係合爪部230は、収納部210から-Y方向に片持ちで延在している。
図13に示すように、第1係合爪部230は、ハウジング本体41の第1爪固定部240に係合されている。第1爪固定部240は、ハウジング本体41から+Y方向に突出している。
図14に示すように、第2係合爪部231は、ハウジング本体41の第2爪固定部241に係合されている。第2爪固定部241は、ハウジング本体41から+Y方向に突出している。
図15に示すように、操作ハウジング33のうち、ハウジング本体41に対して-Z方向に位置する部分には、第1取付台座242が形成されている。第1取付台座242は、制御ユニット31が操作ユニット30に組み付けられた状態において、第1挿通部232に+Z方向で重ね合わされている。第1取付台座242には、第1挿通部232を通じて第1締結部材245が-Z方向から螺着されている。なお、第1締結部材245の頭部は、操作ユニット30及び制御ユニット31よりも+Z方向に位置している。すなわち、第1締結部材245の周囲は、操作ユニット30及び制御ユニット31により取り囲まれている。
図16に示すように、ハウジング本体41には、第2取付台座243が形成されている。第2取付台座243は、制御ユニット31が操作ユニット30に組み付けられた状態において、第2挿通部233に対して-Z方向に重ね合わされている。第2取付台座243には、第2挿通部233を通じて第2締結部材246が+Z方向から螺着されている。なお、第2締結部材246の頭部は、操作ユニット30及び制御ユニット31よりも-Z方向に位置している。すなわち、第2締結部材246の周囲は、操作ユニット30及び制御ユニット31により取り囲まれている。なお、操作ユニット30と制御ユニット31との組み付け方法は適宜変更が可能である。
具体的に、送信アンテナ250は、所定の通信範囲内にリクエスト信号を送信する。受信アンテナ251は、LF信号に応答する携帯機からの応答信号を受信する。
認証スイッチ257は、制御基板249において、第1ハウジング201の第1露出孔220と対向する位置に配置されている。認証スイッチ257は、防水ラバー260により覆われた状態で、第1露出孔220を通じて-Y方向に突出している。認証スイッチ257は、第2スライダ112の+Y方向への移動に伴い、押圧操作が可能となっている。制御ユニット31は、認証スイッチ257が押圧操作されることで、上述した送信アンテナ250からリクエスト信号を送信する。
次に、上述したハンドルロック装置9の作用について説明する。以下の説明では、操作部34の指示部76aがハンドルロック位置50Aを指し示した状態から、指示部76aが電源オフ位置50B、開操作位置50C及び電源オン位置50Dに移行する動作について主に説明する。なお、ハンドルロック位置50Aにおいて、ノブロック機構101のレバー123(第2アーム127)が、操作部34(第2インナーノブ54)の第2係合溝72内に係合することで、操作部34の回転が規制されている(規制状態)。
図17は、認証動作を説明するための説明図であって、図10に対応する断面図である。
図10、図17に示すように、ハンドルロック装置9の認証を開始するには、携帯機を所持した状態で、アウターノブ55を+X方向に押し込む。この際、図8に示すように、第1インナーノブ53及び第2インナーノブ54を連結する係合ピン65は、縦溝部66a内における-X方向端部に位置している(係合位置)。そのため、アウターノブ55の押込み操作に伴い、アウターノブ55及び第2インナーノブ54が第1インナーノブ53に対して+X方向に移動する。
図5、図18に示すように、ノブロック機構101に電力が供給されると、コイル121とプランジャ122との間に作用する電磁力によって、プランジャ122が+X方向に移動する。プランジャ122が+X方向に移動することで、レバー123が回動軸O2回りに回動する。すると、レバー123が第2係合溝72から退避する(許容状態)。すなわち、レバー123が第2係合溝72から退避することで、操作部34の回転軸O1回りの回転が許容される。
次に、ハンドルロック位置50Aから電源オフ位置50Bへ移行させる。具体的には、操作部34を図2で示す時計回りに回転させる。この際、係合ピン65は、縦溝部66a内における-X方向端部に位置している(係合位置)。すなわち、第1インナーノブ53及び第2インナーノブ54は係合ピン65を介して周方向に係合している。そのため、操作部34は、アウターノブ55、第1インナーノブ53及び第2インナーノブ54が一体となって回転する。操作部34が回転すると、ロックカム62の回転軸O1回りの偏心回転によりカムプレート133が+Y方向に移動する。
図19に示すように、ロックカム62が回転軸O1回りに偏心回転すると、カムプレート133の第2基準面141bに対してロックカム62の円弧部62aが摺動する。これにより、カムプレート133が+Y方向に移動する。カムプレート133の移動に伴い、ロックバー134が+Y方向に移動する。これにより、ロックバー134が操舵系15から退避する(ロック解除位置)。その結果、操舵系15による操舵が許容される。カムプレート133は、第1膨出部141dがロックカム62の傾斜部62bに係合することで、付勢部材135によるカムプレート133及びロックバー134の+Y方向への移動が規制されている。なお、電源オフ位置50Bにおいて、カムプレート133の突起部138は、第1出没孔145から突出していない。
次に、電源オフ位置50Bから開操作位置50Cに向け、操作部34を図2で示す時計回りに回転させる。すると、操作部34は、アウターノブ55、第1インナーノブ53及び第2インナーノブ54が一体となって回転する。
図20に示すように、ロックカム62が回転軸O1回りに偏心回転すると、ロックカム62が第1膨出部141dから退避する。これにより、カムプレート133が付勢部材135の付勢力によって+Y方向に移動する。その後、カムプレート133は、第1基準面141aがロックカム62に突き当たる。これにより、カムプレート133は、突起部138が電源検出スイッチ258に近接又は当接した状態で、+Y方向への移動が規制される。
図21に示すように、操作部34が開操作位置50Cまで移動すると、第2インナーノブ54の突起部74と、切替部155の係合凹部158aと、が対向する。操作部34が開操作位置50Cに位置している状態で、アウターノブ55を介して操作部34を+X方向に押し込む。すると、係合筒部82による第2インナーノブ54の+X方向の移動が許容され、突起部74が係合凹部158a内に進入する。これにより、第2インナーノブ54と切替部155とが周方向で係合する(操作位置)。
図22に示すように、第2インナーノブ54の+X方向への移動に伴い、係合ピン65が係合溝66の横溝部66b内に進入する(係合解除位置)。すると、係合ピン65を介した第1インナーノブ53及び第2インナーノブ54の係合が解除される。これにより、第1インナーノブ53に対するアウターノブ55及び第2インナーノブ54の回転軸O1回りの相対回転が許容される(アウターノブ55及び第2インナーノブ54が第1インナーノブ53に対して空転する)。
図23に示すように、第2インナーノブ54と切替部155との操作位置において、操作部34を例えば図2で示す時計回りに回転させる。すると、第2インナーノブ54の回転に伴い、切替部155が-X方向から見て回転軸O1を時計回りに回転する。すると、切替部155の回転に伴い、切替レバー161が回動軸O3を時計回りに回動する。切替部155の回動に伴い、シートアーム182がシートスライダ162を-X方向に引っ張る。これにより、シートスライダ162が-X方向に移動することで、シートケーブル150が引っ張られる。シートケーブル150が引っ張られることで、シートロック機構7aが作動する。その結果、シートロック機構7aによるシート7の回動規制が解除される。シート7の回動規制が解除されることで、収納ボックス21を開放することができる。
次に、電源オフ位置50Bから電源オン位置50Dに向け、操作部34を図2で示す時計回りに回転させる。すると、操作部34は、アウターノブ55、第1インナーノブ53及び第2インナーノブ54が一体となって回転する。これにより、ロータリスイッチ36の固定接点と可動接点とが接触する。その結果、ロータリスイッチ36から本体ECU187に対してオン信号が送信される。電源オン位置50Dにおいて、自動二輪車1に配設されたスタータ等を操作することで、パワーユニット6のエンジンが点火される。
図20、図24に示すように、操作部34が回転すると、ロックカム62の回転軸O1回りの偏心回転によりカムプレート133が+Y方向に移動する。具体的に、ロックカム62が回転軸O1回りに偏心回転すると、ロックカム62の円弧部62aがカムプレート133の第2基準面141bを通って第2膨出部141eに到達する。これにより、カムプレート133の突起部138は、第2出没孔148を通じて電源検出スイッチ258を押し込む。制御ユニット31は、電源検出スイッチ258が押し込み操作に伴い、例えばリクエスト信号の送信タイミングの変更等を行う。なお、カムプレート133は、ロックカム62が凹部141cに係合することで、+Y方向への移動が規制される。
この構成によれば、操作部34の回転操作に伴い、カムプレート133が電源検出スイッチ258を直接操作する。これにより、電源検出スイッチ258を有する制御基板249を操作部34に近付けることができる。
しかも、操作部34の回転操作に伴い、ロータリスイッチ36の操作と、電源検出スイッチ258の操作と、を行うことができる。この場合、制御ユニット31は、自動二輪車1のオンオフ状態に応じて携帯機との通信形態を切り替える等の制御を行うことができる。
その結果、小型化を図った上で、操作部34と基板249との連係を図ることができる。
この構成によれば、カムプレート133に連動してロックバー134が移動する。これにより、操作部34の電源オン位置50Dまでの回転操作とは別にロックバー134をロック解除位置まで移動させる必要がない。その結果、操作性の向上を図ることができる。換言すれば、電源検出スイッチ258の押下と、ロックバー134の移動とを一つのカムプレート133行う構成としているので、部品点数の削減も図れている。
この構成によれば、第2露出孔221を通じて電源検出スイッチ258が操作可能とされているため、操作部34と制御ユニット31とを別々のハウジングに収納できる。そのため、操作部34と、制御基板249と、を別々にハウジング33,200に組み付けた後、各ハウジング33,200同士を組み付けることで、ハンドルロック装置9を製造することができる。これにより、組付性を向上させることができる。
また、操作部34及び制御基板249を同一ハウジング内に収納する場合に比べて、各ハウジング33,200内でのレイアウト性を向上させることができる。
この構成によれば、アウターノブ55の操作により認証動作を開始することで、待機時(電源オフ時)における省電力化を図ることができる。しかも、本実施形態では、ロータリスイッチ36のオンオフ操作とは異なる操作(X方向へのスライド操作)によって認証動作を開始させることで、誤操作の発生を抑制できる。すなわち、従来の双方向通信式のハンドルロックと同様な操作により、携帯機との認証及びハンドルロックの解除が行うことができ、ユーザが操作に戸惑うことがない。
この構成によれば、携帯機との認証が正常に完了した時点で、操作部34の回転操作が許容されるので、防盗性の向上を図ることができる。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、上述した実施形態では、ノブロック機構101としてソレノイド機構を採用した場合について説明したが、この構成のみに限られない。ノブロック機構101は、ソレノイド機構以外の種々のアクチュエータを採用できる。
上述した実施形態では、認証機構100がアウターノブ55の押込み操作により動作する構成について説明したが、この構成のみに限られない。認証機構100は、例えば操作部34の回転操作により動作する構成であってもよい。
上述した実施形態では、開放機構103が収納ボックス21及び燃料タンク8の開放操作を行う構成について説明したが、この構成のみに限られない。開放機構103は、収納ボックス21や燃料タンク8以外に、リアボックス等を開放する構成であってもよい。また、開放機構103は、本実施形態のように複数の収納部を開放する構成であってもよく、単数の収納部を開放する構成であってもよい。単数の収納部を開放する構成の場合、横溝部66bは、例えば縦溝部66aから周方向の第1側のみに延在する。
上述した実施形態では、横溝部66bを1つのみ設ける構成について説明したが、この構成のみに限られない。横溝部66bは、X方向に間隔をあけて複数形成してもよい。すなわち、アウターノブ55及び第2インナーノブ54は、X方向に多段に移動させる構成であってもよい。
上述した実施形態では、第2インナーノブ54の+X方向への移動を規制する規制部として、係合筒部158を採用した場合について説明したが、この構成のみに限られない。規制部は、少なくとも開操作位置50Cにおいて、第2インナーノブ54(突起部74)とX方向で対向する位置に形成されていれば筒状以外の構成を採用してもよい。
上述した実施形態では、カムプレート133が電源検出スイッチ258を直接操作する構成について説明したが、この構成に限られない。例えば、第1可動部が、中間部材を介して電源検出スイッチ258を操作する構成であってもよい。この構成においても、中間部材の長さを短くすることで、制御基板249を操作部34に近付けることができる。
(1)自動二輪車1の電源のオン操作及びオフ操作。
(2)操舵系15のロック操作及びロック解除操作。
(3)シートロック機構7aの操作(収納ボックス21の開閉操作)。
(4)カバーロック機構23aの操作(燃料タンク8の開閉操作)。
9…ハンドルロック装置
15…操舵系
31…制御ユニット(制御部)
33…操作ハウジング
34…操作部
36…ロータリスイッチ(電源スイッチ)
50A…ハンドルロック位置(第2位置)
50B…電源オフ位置(第2位置)
50C…電源オン位置(第1位置)
62…ロックカム(カム部)
76…摘み部
100…認証機構
101…ノブロック機構(アクチュエータ)
133…カムプレート(第1可動部)
134…ロックバー(第2可動部)
221…第2露出孔(第2露出孔)
249…制御基板(制御部)
257…認証スイッチ
258…電源検出スイッチ
Claims (6)
- 第1位置と第2位置との間を第1方向に沿う回転軸回りに回転可能に構成された操作部と、
前記操作部に接続されるとともに、前記操作部が前記第1位置にあるときに、車両の電源を起動させる電源スイッチと、
前記第1方向に交差する第2方向で前記操作部に対向配置されるとともに、前記操作部が前記第1位置にあることを検出する電源検出スイッチを有する制御部と、
前記電源検出スイッチを操作する操作位置と、前記電源検出スイッチから退避した退避位置と、の間を前記操作部の回転に伴い前記第2方向に移動する第1可動部と、を備えているハンドルロック装置。 - 前記操作部は、
前記操作部を回転操作させる摘み部と、
前記摘み部に連なるとともに、前記回転軸に対して偏心するカム部と、を有し、
前記第1可動部は、前記カム部に係合するカム従節部を有している請求項1に記載のハンドルロック装置。 - 前記車両の操舵系による操舵を規制するロック位置、及び前記操作部が少なくとも前記第1位置にあるとき、前記操舵系による操舵を許容するロック解除位置に移動可能な第2可動部を備え、
前記第2可動部は、前記第1可動部に固定されている請求項1又は請求項2に記載のハンドルロック装置。 - 前記操作部が収納された操作ハウジングと、
前記操作ハウジングに前記第2方向で重ね合わされるとともに、前記制御部を収納する制御ハウジングと、を備え、
前記制御ハウジングには、前記電源検出スイッチを露出させるとともに、前記制御ハウジングの外部から前記第1可動部により前記電源検出スイッチを操作可能とする露出孔が形成されている請求項1から請求項3の何れか1項に記載のハンドルロック装置。 - 前記制御部は、携帯機との認証動作を開始させるとともに、前記操作部に対して前記第2方向で対向配置された認証スイッチを有し、
前記操作部は、前記第2位置において、前記第1方向にスライド移動可能に構成され、
前記操作部の前記第1方向の移動に伴い、前記認証スイッチを操作する操作位置と、前記認証スイッチから退避した退避位置と、の間を移動する認証機構を備えている請求項1から請求項4の何れか1項に記載のハンドルロック装置。 - 前記操作部に係合して前記操作部の回転を規制する規制状態、及び前記操作部から退避して前記操作部の回転を許容する退避状態の間を移動可能なアクチュエータを備え、
前記制御部は、前記認証スイッチの操作に伴い、前記携帯機との認証動作を開始するとともに、前記認証動作が正常に完了した場合に、前記アクチュエータを前記退避状態に移動させる請求項5に記載のハンドルロック装置。
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