JP7014222B2 - 撮像装置、および画像処理方法、並びにプログラム - Google Patents

撮像装置、および画像処理方法、並びにプログラム Download PDF

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Description

本開示は、撮像装置、および画像処理方法、並びにプログラムに関する。特に、撮像装置の表示部の表示画像制御を行う撮像装置、および画像処理方法、並びにプログラムに関する。
カメラ(撮像装置)を用いて画像撮影を行う場合、多くのユーザ(撮影者)はカメラのLCD表示部やEVF(electric viewfinder)等の表示部に表示された画像を確認する。
例えば、ユーザ(撮影者)は、この表示部に表示される画像を観察して、撮影タイミングを決定して、レリーズボタン(シャッターボタン)を押下することができる。
また、ユーザ(撮影者)は、撮影した画像を表示部に表示して、撮影画像の確認を行うことができる。
撮影を行っていない場合、撮像装置の表示部には、撮像装置の撮像素子に入射している現在の画像、すなわちライブビュー画像(LV画像)が表示される。ライブビュー画像(LV画像)はスルー画とも呼ばれ、ユーザ(撮影者)は、この表示部に表示されるライブビュー画像(LV画像)を確認して、撮影タイミングを決定することができる。
ユーザ(撮影者)が撮影処理を行う場合、レリーズボタン(シャッターボタン)を押下する。このレリーズボタン操作処理に伴い、例えば撮像素子のモード切り換え等の露光準備処理が開始される。
しかし、多くの撮像装置では、この露光準備処理の開始により、撮像素子のライブビュー画像(LV画像)の撮像が停止され、この結果、表示部に何も表示されない期間が発生する。いわゆる表示部のブラックアウトが発生する。なお、表示部のブラックアウトについては、例えば、特許文献1(特開2015-186234号公報)等に記載がある。
ブラックアウトが発生すると、ユーザ(撮影者)は表示画像の確認ができなくなる。
また、レリーズボタンの押下に伴い発生する表示部のブラックアウトが影響して、ユーザは、違和感や、操作ミスを行ったと勘違いする等の問題が発生する恐れがある。
特開2008-186234号公報
本開示は、例えば、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、レリーズボタンの押下に伴い発生する表示部のブラックアウトによるユーザの違和感や、操作ミスを行ったと勘違いする等の問題の発生を防止可能とした撮像装置、および画像処理方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
本開示の第1の側面は、
撮像素子と、
前記撮像素子が取得する表示用画像を格納するフレームメモリと、
前記フレームメモリが格納する前記表示用画像を表示する表示部と、
撮像操作の入力検出に応じて、記録用画像の露光準備処理を開始し、前記記録用画像の表示が可能となるまで、前記フレームメモリに格納済みの前記表示用画像を前記表示部に表示させる表示制御を行う制御部と、
を備える撮像装置にある。
さらに、本開示の第2の側面は、
撮像装置において実行する画像処理方法であり、
前記撮像装置は、
撮像素子と、
前記撮像素子による取得画像を格納するフレームメモリと、
前記フレームメモリの格納画像を表示する表示部と、
撮像装置において実行する処理の制御を行う制御部を有し、
前記制御部が、
撮影操作の入力検出に応じて、記録用画像の露光準備処理を開始し、前記記録用画像の表示が可能となるまで、前記フレームメモリに格納済みの表示用画像を前記表示部に表示させる表示制御を行う画像処理方法にある。
さらに、本開示の第3の側面は、
撮像装置において画像処理を実行させるプログラムであり、
前記撮像装置は、
撮像素子と、
前記撮像素子による取得画像を格納するフレームメモリと、
前記フレームメモリの格納画像を表示する表示部と、
撮像装置において実行する処理の制御を行う制御部を有し、
前記プログラムは、前記制御部に、
撮像操作の入力検出に応じて、記録用画像の露光準備処理を開始させ、前記記録用画像の表示が可能となるまで、前記フレームメモリに格納済みの前記表示用画像を前記表示部に表示させる表示制御を行わせるプログラムにある。
なお、本開示のプログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な情報処理装置やコンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体によって提供可能なプログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、情報処理装置やコンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
本開示のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本開示の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
本開示の一実施例の構成によれば、記録用画像の撮影時に、表示部のブラックアウトを回避する表示制御を行う装置、方法が実現される。
具体的には、例えば、撮像素子と、フレームメモリと、表示部と、制御部を有し、制御部は、撮像装置に対する撮影操作の入力検出に応じて、記録用画像の露光準備処理を開始し、露光準備処理の完了後に撮像素子における記録用画像の露光処理と、記録用画像のフレームメモリへの格納処理を実行する。さらに、制御部は、露光準備処理の開始に伴い、撮像素子の表示用画像の露光を停止させ、記録用画像が表示可能となるまで、表示部に表示用画像を表示してブラックアウトを回避する。
これらの処理により、記録用画像の撮影時に、表示部のブラックアウトを回避する表示制御を行う装置、方法が実現される。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また付加的な効果があってもよい。
撮像装置における画像の撮影、および表示処理におけるデータ処理シーケンスについて説明する図である。 撮像装置の表示部に表示用画像(LV画像)を表示する場合の処理シーケンスを説明するタイミングチャートを示す図である。 撮像装置の表示部に表示用画像(LV画像)を表示し、その間に、撮影処理を行い、記録用画像(CAP画像)の記録処理を行った場合の処理シーケンスを説明するタイミングチャートを示す図である。 撮像装置の構成例について説明する図である。 実施例1に従った処理シーケンスを説明する図である。 撮影操作のタイミングによりレリーズタイムラグが変化してしまう問題点について説明する図である。 実施例2に従った処理シーケンスを説明する図である。 実施例3に従った処理シーケンスを説明する図である。 実施例4に従った処理シーケンスを説明する図である。 実施例5に従った処理シーケンスを説明する図である。 撮像装置の実行する処理シーケンスを説明するフローチャートを示す図である。 撮像装置の構成例について説明する図である。
以下、図面を参照しながら本開示の撮像装置、および画像処理方法、並びにプログラムの詳細について説明する。なお、説明は以下の項目に従って行う。
1.撮像装置における画像の撮影、および表示処理の概要について
2.本開示の撮像装置の構成例について
3.表示部のブラックアウトを防止した撮像装置の実施例について
3-1.(実施例1)表示用画像の露光完了後に露光準備処理を開始することで表示部のブラックアウトを防止した実施例
3-2.(実施例2)表示用画像の露光完了後、レリーズタイムラグを一定とするための待機時間経過後に露光準備処理を開始することで表示部のブラックアウトを防止した実施例
3-3.(実施例3)露光未完了画像の表示予約をキャンセルして、表示部の表示画像の継続表示を行うことで、表示部のブラックアウトを防止した実施例
3-4.(実施例4)フレームメモリ格納済み最新画像のフレームメモリ間コピーを行うことで、メモリ切り換え後も同一画像を表示部に継続表示させて、表示部のブラックアウトを防止した実施例
4.(実施例5)記録用画像(CAP画像)の露光期間が規定時間以上であるか否かを判定し、判定結果に応じた表示制御を実行する実施例
5.撮像装置の実行する処理のシーケンスについて
6.その他の実施例について
7.本開示の構成のまとめ
[1.撮像装置における画像の撮影、および表示処理の概要について]
まず、図1以下を参照して、撮像装置(カメラ)における画像の撮影、および表示処理の概要について説明する。
図1には、撮像装置における以下の処理例を示している。
(1)撮影処理非実行時(ライブビュー画像(LV)表示処理実行時)のデータ処理例
(2)撮影処理実行時(キャプチャ画像(CAP)記録処理実行時)のデータ処理例
なお、ライブビュー画像(LV)とは、撮像装置の表示部、例えばLCDや、EVF等、ユーザ(撮影者)が確認可能な表示部に表示される画像である。スルー画とも呼ばれ、撮影処理の実行、非実行に関わらず、継続的に表示部に表示される画像である。
一方、キャプチャ画像(CAP)とは、ユーザ(撮影者)が、撮像装置のレリーズボタン(シャッターボタン)を操作することで撮影される画像である。キャプチャ画像(CAP)は、撮像措置の記録部(メディア)に記録される。
なお、一般的に、キャプチャ画像(CAP)は、撮像素子の画素数を反映した高画素数の高解像度画像として取得され、記録されるが、ライブビュー画像(LV)は、表示部の表示可能な画素数に合わせた低画素の画像として取得されて表示される。
すなわち、ライブビュー画像(LV)は、キャプチャ画像(CAP)より低画素の画像となる。
図1に示す(1)撮影処理非実行時(ライブビュー画像(LV)表示処理実行時)のデータ処理例について説明する。
光学レンズ11を介して入射される光は撮像部、例えばCMOSイメージセンサなどによって構成される撮像素子12に入射し、光電変換による画像データを出力する。なお、この場合の出力画像は、表示部21に表示するための表示用画像(LV画像)である。
以下において、表示部に表示するための画像を、表示用画像、またはLV画像と呼び、一方、撮影記録用の画像を記録用画像、またはキャプチャ画像、またはCAP画像と呼ぶ。
撮像素子12は、表示部に表示するための表示用画像(LV画像)を出力する際は、撮像素子の全画素データの出力を行うことなく、一部を間引いた低画素数の画像出力を行う。
撮影処理が実行された場合には、高画素数の記録用画像を生成する必要があるため、撮像素子のほぼ全画素データの出力を行う。
図1に示す(1)撮影処理非実行時(ライブビュー画像(LV)表示処理実行時)には、撮像素子12は、低画素数の出力画像(LV画像)をAD変換部13に入力する。
AD変換部13は、入力信号のA/D変換、すなわちアナログ信号をデジタル信号に変換する処理を実行して、変換後のデジタル値を、フレームメモリ14に格納する。
フレームメモリ14は、図に示す例では、2つの画像フレームを格納可能な構成を持つ。撮像素子12の撮像画像は、第1フレームメモリ(FM1)と、第2フレームメモリ(FM2)に交互に格納される。
すなわち、フレームメモリ14は、同時に2つの連続撮影された画像フレームを格納する。
フレームメモリ14に格納された画像は、先行格納フレームから、順次、信号処理部(信号処理LSI)15に出力される。
すなわち、第1フレームメモリ(FM1)と、第2フレームメモリ(FM2)から、交互に撮影順に従って、順次、信号処理部(信号処理LSI)15に出力される。
信号処理部15は、例えばホワイトバランス(WB)調整、ガンマ補正等、一般的なカメラにおける信号処理を実行して出力画像、すなわち、表示部21に表示するための画像(LV画像)を生成してメモリ16に格納する。
表示部21は、メモリ16に格納されたLV画像を表示する。
表示部21は、例えばLCDやEVF等によって構成され、撮影者が確認することができる。
次に、図1に示す(2)撮影処理実行時(キャプチャ画像(CAP)記録処理実行時)のデータ処理例について説明する。
撮影者が、レリーズボタン(シャッターボタン)を操作(押下)すると、この(2)の処理が行われることになる。
撮影者が、レリーズボタン(シャッターボタン)を操作(押下)すると、光学レンズ11を介して入射される光は撮像部、例えばCMOSイメージセンサなどによって構成される撮像素子12に入射し露光処理が開始される。
ただし、レリーズボタン(シャッターボタン)を押下後、撮像素子12における露光処理が開始されるまでには一定の時間間隔、すなわち、レリーズラグ(レリーズタイムラグ)がある。
レリーズラグは、カメラによって多少の差はあるが、多くのカメラにおいて、約15msec~30msecの時間となる。
撮像素子12における露光処理が終了すると、撮像素子12は、光電変換による画像データをAD変換部13に出力する。なお、この場合の出力画像は、記録部22に記録、保存するための記録用画像(CAP画像)である。
記録用画像(CAP画像)は、撮像素子12の画素数を反映した高画素の画像である。(1)を参照して説明した表示用画像(LV画像)より画素数の多い高画素画像となる。
図1では、(1)に示すLV画像の矢印を細く、(2)に示すCAP画像の矢印を太く示し、画素数の高低を矢印の太さで示している。
AD変換部13は、入力信号のA/D変換、すなわちアナログ信号をデジタル信号に変換する処理を実行して、変換後のデジタル値を、フレームメモリ14に格納する。
撮像素子12の撮像画像は、第1フレームメモリ(FM1)と、第2フレームメモリ(FM2)に交互に格納される。
フレームメモリ14に格納された画像は、先行格納フレームから、順次、信号処理部(信号処理LSI)15に出力される。
すなわち、第1フレームメモリ(FM1)と、第2フレームメモリ(FM2)から、交互に撮影順に従って、順次、信号処理部(信号処理LSI)15に出力される。
信号処理部15は、例えばホワイトバランス(WB)調整、ガンマ補正等、一般的なカメラにおける信号処理を実行して出力画像を生成する。
この場合、信号処理部15は、記録部22に格納するための高画素の記録用画像(CAP画像)を生成するとともに、さらに、表示部21に表示するための表示用画像(LV画像)も併せて生成してメモリ16に格納する。表示用画像(LV画像)は、例えば、高画素画像である記録用画像(CAP画像)の間引き処理によって生成される低画素画像である。
記録部22には、メモリ16に格納された高画素の記録用画像(CAP画像)を格納する。
一方、表示部21は、メモリ16に格納された低画素の表示用画像(LV画像)を表示する。
以上が、撮像装置における撮影実行時と非実行時の処理の概要である。
次に、これらの処理の時間的な流れについて、図2以下に示すタイミングチャートを参照して説明する。
図2は、ユーザ(撮影者)による撮影処理、すなわちレリーズボタン(シャッターボタン)の押下処理が行われていない期間における処理、すなわち、撮像装置の表示部に表示用画像(LV画像)が表示される場合の処理シーケンスを説明するタイミングチャートである。
左から右に時間が経過する。
図2には、以下の(a)~(g)の処理タイミングを個別に示している。
(a)撮像素子入力同期信号
(b)撮像素子の露光処理とフレームメモリに対する出力
(c1)第1フレームメモリ(FM1)の格納画像
(c2)第2フレームメモリ(FM2)の格納画像
(d)撮影操作(レリーズ(シャッター)操作)
(e)制御部の処理
(f)表示部入力同期信号
(g)表示部表示画像
(a)撮像素子入力同期信号は、撮像装置の制御部の制御によって撮像素子12に入力される同期信号である。本例では16.7msecごとの同期信号が、撮像素子12に入力される設定である。
撮像素子12は、この同期信号の入力に応じて、様々な処理の開始や、処理の切り換え等の実行する処理の更新を行う。
(b)撮像素子の露光処理とフレームメモリに対する出力は、撮像素子12における露光処理と、露光結果に対するAD変換後の画像のフレームメモリ14に対する格納処理を示す。
図に示すLV1、LV2、LV3・・は、表示部21に表示する表示用画像(LV画像)の露光処理を示している。
これらの各画像の露光処理は、16.7msecごとの同期信号ごとに実行される。
(c1)第1フレームメモリ(FM1)の格納画像
(c2)第2フレームメモリ(FM2)の格納画像
これらは、フレームメモリ14の2つのメモリ部である第1フレームメモリ(FM1)と、第2フレームメモリ(FM2)の格納画像のシーケンスを示している。
前述したように、第1フレームメモリ(FM1)と、第2フレームメモリ(FM2)には、撮像素子12の撮影画像が、交互に格納される。
図に示す例では、まず、最初の表示用画像(LV1)が、第1フレームメモリ(FM1)に格納され、次の表示用画像(LV2)が、第2フレームメモリ(FM2)に格納される。
その後、表示用画像(LV3,LV4,LV5・・・)が、第1フレームメモリ(FM1)と、第2フレームメモリ(FM2)に交互に格納される。
(d)撮影操作(レリーズ(シャッター)操作)は、ユーザ(撮影者)による撮影操作、すなわちレリーズボタン(シャッターボタン)の押下処理を示す。
図2は、ユーザ(撮影者)による撮影操作が行われていない場合の処理シーケンスであるので、撮影操作タイミングは図示していない。
なお、撮影処理が実行された場合の処理については、図3を参照して後段で説明する。
(e)制御部の処理は、撮像装置の制御部において実行する制御処理のシーケンスを説明している。なお、先に説明した図1には制御部を示していないが、撮像装置は、例えば記憶部に格納されたプログラムに従って撮像装置の実行する処理の制御を行う制御部を有している。制御部は、図1に示す各構成部の実行する処理の制御を行う。
図2の(e)制御部の処理には、制御部が実行する様々な処理の一部の処理を示している。図2には、主として表示部に表示する画像の制御に関する処理のシーケンスを示している。
図には、(e)制御部の処理のシーケンスとしてFM1,FM2,FM1,FM2,・・・の矩形ボックスを示している。
FM1は、第1フレームメモリ(FM1)に格納される最新画像の表示予約処理と、第1フレームメモリ(FM1)に格納された最新画像を表示部21に表示する表示処理の制御を意味する。
FM2は、第2フレームメモリ(FM2)に格納される最新画像の表示予約処理と、第2フレームメモリ(FM2)に格納された最新画像を表示部21に表示する表示処理の制御を意味する。
制御部は、(e)制御部の処理のシーケンスに示すように、FM1,FM2,FM1,FM2,・・・、と各フレームメモリ対応の処理を交互に実行する。すなわち、
(1)第1フレームメモリ(FM1)に対する表示予約と、第1フレームメモリ(FM1)の格納画像の表示処理、
(2)第2フレームメモリ(FM2)に対する表示予約と、第2フレームメモリ(FM2)の格納画像の表示処理、
この(1),(2)の処理を交互に実行する。
この制御処理により、表示部21には、フレームメモリ14の第1フレームメモリ(FM1)と第2フレームメモリ(FM2)の格納画像が交互に表示されることになる。
(f)表示部入力同期信号は、撮像装置の制御部の制御によって表示部21に入力される同期信号である。表示部21は、この同期信号の入力に応じて、表示画像の切り換え等の処理を行う。
(g)表示部表示画像は、表示部21に表示される画像を示したものである。
LV1,LV2・・は、表示画像の画像フレーム1,2に対応し、表示部入力同期信号の信号間隔で表示フレームが切り換えられることを意味する。すなわち、表示部21には、ライブビュー画像(スルー画像)による動画像の表示がなされる。
次に、図3を参照して、ユーザ(撮影者)による撮影処理、すなわちレリーズボタン(シャッターボタン)の押下処理が行われた場合の処理、すなわち、撮像装置の表示部に表示用画像(LV画像)が表示されている期間に、ユーザ(撮影者)による撮影処理が実行され、撮影された記録用画像(CAP画)を表示部に表示する場合の処理シーケンスについて説明する。
左から右に時間が経過する。
図3には、図2と同様、以下の(a)~(g)の処理タイミングを個別に示している。
(a)撮像素子入力同期信号
(b)撮像素子の露光処理とフレームメモリに対する出力
(c1)第1フレームメモリ(FM1)の格納画像
(c2)第2フレームメモリ(FM2)の格納画像
(d)撮影操作(レリーズ(シャッター)操作)
(e)制御部の処理
(f)表示部入力同期信号
(g)表示部表示画像
図3の(d)撮影操作(レリーズ(シャッター)操作)のライン上の中央付近に示すように、ステップS01においてユーザによる撮影操作、すなわち、レリーズボタン(シャッターボタン)の押下処理が行われたものとする。
このユーザによる撮影操作、すなわち、レリーズボタン(シャッターボタン)の押下処理が行われると、制御部は、露光準備処理を開始する。
この露光準備処理は、例えば制御部から、撮像素子や信号処理部に対する制御信号の出力処理や、撮像素子や信号処理部における制御信号に基づく設定処理等の処理である。
この露光準備処理には、例えば撮像素子(イメージセンサ)12のモード切り換え処理が含まれる。
撮像素子12は、表示部21に表示するための表示用画像(LV画像)を出力する際は、撮像素子の全画素データの出力を行うことなく、一部を間引いた低画素数の画像出力を行う。
しかし、撮影処理が実行された場合には、高画素数の記録用画像を生成する必要があるため、撮像素子のほぼ全画素データの出力を行う。
露光準備処理には、この撮像素子12の出力データを変更するためのモード切り換え処理等が含まれる。
撮像素子12は、出力データを変更するためのモード切り換え処理を開始すると、表示用画像(LV画像)の露光処理、メモリ出力処理を停止せざる得なくなる。
なお、露光準備処理は、カメラによって多少の差はあるが、多くのカメラにおいて、約15msec~30msecの時間となる。
図3の(d)撮影操作(レリーズ(シャッター)操作)のラインの中央付近に示すように、ステップS01においてユーザによる撮影操作、すなわち、レリーズボタン(シャッターボタン)の押下処理が行われると、制御部は、ステップS02において、露光準備処理を開始する。
さらに、このステップS02の露光準備処理開始に伴い、ステップS03において、撮像素子12に対して、表示用画像(LV画像)の露光処理の停止と、モード切り換えの開始を要求する。
図に示す例では、表示用画像(LV5)の露光途中で、露光処理が停止されている。
さらに、制御部は、ステップS02の露光準備処理開始に伴い、ステップS04において、表示部21に対して、表示画像の停止、すなわちブラックアウト処理を要求する。
これは、撮像素子12による表示用画像(LV画像)の露光処理停止により、フレームメモリ14から、次の表示予定の表示用画像(LV画像)の取得ができなくなるためである。
図に示す例では、表示用画像(LV4)の表示中に表示画像の停止、すなわちブラックアウト処理の要求が表示部に出力され、表示部21は画面をブラックアウト(黒画出力)に切り換えられる。
その後、露光準備処理が完了すると、制御部は、ステップS05において、撮像素子12に露光準備処理が完了したことを通知し、記録用画像(CAP画像)の露光処理を開始させる。
ステップS06において、撮像素子12は、記録用画像(CAP画像)の露光処理を開始する。
露光期間は、例えばユーザの設定した期間、すなわちシャッタースピードに対応して設定される。
制御部は、さらに、ステップS07において、記録用画像(CAP画像)の表示予約を実行し、ステップS08において記録用画像(CAP画像)の表示処理を実行する。
すなわち、ステップS06における撮像素子12による記録用画像(CAP画像)の露光処理によって得られた記録用画像(CAP画像)は、第2フレームメモリ(FM2)に格納される。
これは、制御部の実行する表示予約シーケンスが、FM1,FM2,FM1.FM2・・と交互に実行され、記録用画像(CAP画像)の撮影開始前の最新の表示予約が第1フレームメモリ(FM1)に対して発行されており、次の表示予約は第2フレームメモリ(FM2)に対して発行されることに対応させたものである。
制御部は、ステップS07において、第2フレームメモリ(FM2)に対して記録用画像(CAP画像)の表示予約を実行し、ステップS08において、第2フレームメモリ(FM2)から記録用画像(CAP画像)を読み取り、表示部21に記録用画像(CAP画像)を表示する処理を実行する。
なお、この表示処理に際しては、第2フレームメモリ(FM2)に格納された記録用画像(CAP画像)に対して、表示部21の表示画素数に応じた間引き処理を行って表示する処理を行う。
図3に示すシーケンス図から理解されるように、ユーザ(撮影者)による撮影処理、すなわちレリーズボタン(シャッターボタン)の押下がなされると、制御部は、表示部21に対して表示画像の停止、すなわちブラックアウト処理を要求し、表示部21は画面をブラックアウト(黒画出力)する。
その後、記録用画像(CAP画像)の露光処理、フレームメモリ14への格納処理が終了して、記録用画像(CAP画像)が表示可能となるまで、表示部21は、ブラックアウト(黒画出力)状態が継続してしまうことになる。
なお、図1~図3を参照して説明した構成では、フレームメモリを2つ持つ撮像装置の利用例について説明したが、1つのフレームメモリに順次、撮影画像を格納する構成においても、同様のブラックアウトが発生する。
以下、このような表示部のブラックアウトの発生を防止した構成を有する本開示の実施例について説明する。
[2.本開示の撮像装置の構成例について]
まず、図4を参照して本開示の撮像装置100の構成例について説明する。
図4に示す撮像装置100は、光学レンズ101、撮像素子102、AD変換部103、フレームメモリ104、信号処理部(信号処理LSI)105、メモリ106、表示部(LCD/EVF)107、記録部108、操作部109、制御部110を有する。
フレームメモリ104には、第1フレームメモリ(FM1)121、第2フレームメモリ(FM2)122が構成され、2つの画像フレームを格納可能な構成となっている。
操作部109は、例えばレリーズボタン(シャッターボタン)や、撮影態様、撮影モードの設定、表示部107の表示画像の設定などのユーザ入力を行うための操作部である。
なお、表示部107をタッチパネル形式としてユーザ操作部として利用することも可能である。
制御部110は、撮像素子102~記録部108に対する制御信号や同期信号を入力し、各構成部の処理の実行タイミングの制御等、様々な処理制御を実行する。
例えば、撮像素子102の処理タイミングを規定する同期信号の出力制御や、表示部107の表示画像の切り換えタイミングを規定する同期信号の出力制御等を実行する。
制御部110は、具体的には、図示しない記憶部に格納されたプログラムに従った処理を実行するCPU等によって構成される。
プログラムは、例えば、画像撮影、画像記録、画像表示処理の制御プログラム、同期信号出力制御プログラム等によって構成される。
光学レンズ101を介して入射される光は撮像部、例えばCMOSイメージセンサなどによって構成される撮像素子102に入射し、光電変換による画像データを出力する。なお、撮像素子102の出力画像は、撮影処理が実行されていない場合は、表示部107に表示するための低画素の表示用画像(LV画像)であり、撮影処理が実行された場合は、記録部108に格納するための高画素の記録用画像(CAP画像)となる。
撮像素子102からの出力画像はAD変換部103に入力される。
AD変換部103は、入力信号のA/D変換、すなわちアナログ信号をデジタル信号に変換する処理を実行して、変換後のデジタル値を、フレームメモリ104に格納する。
フレームメモリ104は、図に示す例では、2つの画像フレームを格納可能な構成を持つ。撮像素子102の撮像画像は、第1フレームメモリ(FM1)と、第2フレームメモリ(FM2)に交互に格納される。
すなわち、フレームメモリ14は、同時に2つの連続撮影された画像フレームを格納する。
フレームメモリ104に格納された画像は、先行格納フレームから、順次、信号処理部(信号処理LSI)105に出力される。
すなわち、第1フレームメモリ(FM1)と、第2フレームメモリ(FM2)から、交互に撮影順に従って、順次、信号処理部(信号処理LSI)105に出力される。
なお、図4に示す例は、フレームメモリを2つ持つ構成であるが、1つのフレームメモリに順次、撮影画像を格納する構成としてもよい。
信号処理部105は、例えばホワイトバランス(WB)調整、ガンマ補正等、一般的なカメラにおける信号処理を実行して出力画像、すなわち、表示部107に表示するための表示用画像(LV画像)、または、記録部108に格納するための記録用画像(CAP画像)の少なくともいずれかを生成してメモリ106に格納する。
表示部107は、メモリ106に格納された表示用画像(LV画像)を表示する。
表示部107は、例えばLCDやEVF等によって構成され、撮影者が確認することができる。
また、記録部108は、メモリ106に格納された記録用画像(CAP画像)を格納する。
[3.表示部のブラックアウトを防止した撮像装置の実施例について]
次に、表示部のブラックアウトを防止した撮像装置の実施例について説明する。
以下の各実施例について、順次、説明する。
(実施例1)表示用画像の露光完了後に露光準備処理を開始することで表示部のブラックアウトを防止した実施例
(実施例2)表示用画像の露光完了後、レリーズタイムラグを一定とするための待機時間経過後に露光準備処理を開始することで表示部のブラックアウトを防止した実施例
(実施例3)露光未完了画像の表示予約をキャンセルして、表示部の表示画像の継続表示を行うことで、表示部のブラックアウトを防止した実施例
(実施例4)フレームメモリ格納済み最新画像のフレームメモリ間コピーを行うことで、メモリ切り換え後も同一画像を表示部に継続表示させて、表示部のブラックアウトを防止した実施例
[3-1.(実施例1)表示用画像の露光完了後に露光準備処理を開始することで表示部のブラックアウトを防止した実施例]
まず、実施例1として、表示用画像の露光完了後に露光準備処理を開始することで表示部のブラックアウトを防止した実施例について説明する。
図5は、本実施例1の処理シーケンスを説明するタイミングチャートである。
図5は、先に説明した図3と同様、撮像装置の表示部に表示用画像(LV画像)を表示し、その間に、ユーザ(撮影者)による撮影処理、すなわちレリーズボタン(シャッターボタン)の押下処理が行われた場合の処理シーケンスを示している。
具体的には、撮像装置の表示部に表示用画像(LV画像)が表示されている期間に、ユーザ(撮影者)による撮影処理が実行され、撮影された記録用画像(CAP画)を表示部に表示する場合の処理シーケンスである。
左から右に時間が経過する。
図5には、先に説明した図2、図3と同様、以下の(a)~(g)の処理タイミングを個別に示している。
(a)撮像素子入力同期信号
(b)撮像素子の露光処理とフレームメモリに対する出力
(c1)第1フレームメモリ(FM1)の格納画像
(c2)第2フレームメモリ(FM2)の格納画像
(d)撮影操作(レリーズ(シャッター)操作)
(e)制御部の処理
(f)表示部入力同期信号
(g)表示部表示画像
以下、図5に示す処理ステップS11~S18の各処理について、順次、説明する。
(ステップS11)
まず、ステップS11において、図5の(d)撮影操作(レリーズ(シャッター)操作)のラインの中央付近に示すように、ユーザによる撮影操作、すなわち、レリーズボタン(シャッターボタン)の押下処理が行われる。
(ステップS12)
ステップS11において、ユーザによる撮影操作、すなわち、レリーズボタン(シャッターボタン)の押下処理が行われると、制御部110は、ステップS12において、撮像素子102で実行中の表示用画像(LV画像)の露光処理と露光データのフレームメモリ104に対する出力処理の完了まで待機する。
図5に示す例では、S11の撮影操作の実行時点で撮像素子102において露光実行中の表示用画像は、LV5画像である。ステップS12では、このLV5画像の露光処理と露光データのフレームメモリ104に対する出力処理の完了まで待機する。
なお、この待機時間には、露光データのフレームメモリ104に対する格納時間、すなわち撮像素子102からの露光データ読み出し時間も含まれる。
(ステップS13)
制御部110は、ステップS12の待機処理の完了後に、ステップS13において、露光準備処理を開始する。
この露光準備処理は、例えば制御部110から、撮像素子102や信号処理部105に対する制御信号の出力処理や、撮像素子や信号処理部における制御信号に基づく設定処理等に要する時間である。
この露光準備処理には、例えば撮像素子102のモード切り換え処理が含まれる。
前述したように、撮像素子102は、表示部107に表示するための表示用画像(LV画像)を出力する際は、撮像素子102の全画素データの出力を行うことなく、一部を間引いた低画素数の画像出力を行う。
しかし、撮影処理が実行された場合には、高画素数の記録用画像を生成する必要があるため、撮像素子102のほぼ全画素データの出力を行う。
露光準備処理には、この撮像素子102の出力データを変更するためのモード切り換え処理等が含まれる。
(ステップS14)
制御部110は、ステップS13において露光準備処理を開始すると、さらに、ステップS14において、撮像素子102に対して露光停止処理、および記録用画像(CAP画像)露光処理の準備要求を行う。
撮像素子102は、記録用画像(CAP画像)露光処理の準備、例えば、高画素の出力データに変更するためのモード切り換え処理を開始する。この処理を開始すると、撮像素子102は、表示用画像(LV画像)の露光処理、メモリ出力処理を停止する。
ただし、本実施例では、ステップS12の待機処理により、撮影操作実行時点で撮像素子102が露光実行中の表示用画像(LV5画像)は、第1フレームメモリ(FM1)に格納済みである。
(ステップS15)
制御部110は、ステップS14の露光準備処理開始前に実行済みの第1フレームメモリ(FM1)に対する表示予約に従って、ステップS15において、第1フレームメモリ(FM1)に格納されている最新画像、すなわち表示用画像(LV5)を読み出して、表示部107に表示する。
この表示画像は、上述したステップS12の待機処理の間に、第1フレームメモリ(FM1)に格納された表示用画像(LV5)である。
(ステップS16)
その後、露光準備処理が完了すると、制御部110は、ステップS16において、撮像素子102に露光準備処理が完了したことを通知し、記録用画像(CAP画像)の露光処理を開始させる。
(ステップS17)
ステップS17において、撮像素子102は、記録用画像(CAP画像)の露光処理を開始する。
露光期間は、例えばユーザの設定した期間、すなわちシャッタースピードに対応して設定される。
(ステップS18~S19)
制御部110は、さらに、ステップS18において、記録用画像(CAP画像)の表示予約を実行し、ステップS19において記録用画像(CAP画像)の表示処理を実行する。
なお、ステップS17における撮像素子102による記録用画像(CAP画像)の露光処理によって得られた記録用画像(CAP画像)は、第2フレームメモリ(FM2)に格納される。
これは、制御部の実行する表示予約シーケンスが、FM1,FM2,FM1.FM2・・と交互に実行され、記録用画像(CAP画像)の撮影開始前の最新の表示予約が第1フレームメモリ(FM1)に対して発行されており、次の表示予約は第2フレームメモリ(FM2)に対して発行されることに対応する。
制御部は、ステップS18において、第2フレームメモリ(FM2)に対して記録用画像(CAP画像)の表示予約を実行し、ステップS19において、第2フレームメモリ(FM2)から記録用画像(CAP画像)を読み取り、表示部107に記録用画像(CAP画像)を表示する処理を実行する。
なお、この表示処理に際しては、第2フレームメモリ(FM2)に格納された記録用画像(CAP画像)に対して、表示部107の表示画素数に応じた間引き処理を行って表示する処理を行う。
図5に示すシーケンス図から理解されるように、ユーザ(撮影者)による撮影処理、すなわちレリーズボタン(シャッターボタン)の押下がなされると、制御部110は、ステップS12において、撮像素子102で実行中の表示用画像(LV画像)の露光処理と露光データのフレームメモリ104に対する出力処理の完了まで待機する。
図5に示す例では、S11の撮影操作の実行時点で撮像素子102において露光実行中の表示用画像は、LV5画像である。ステップS12では、このLV5画像の露光処理と露光データのフレームメモリ104に対する出力処理の完了まで待機する。
この待機処理によって、レリーズボタン(シャッターボタン)の押下タイミングで露光中の表示用画像(LV5)をフレームメモリに格納することが可能となり、表示部107に表示用画像(LV5)を表示することができる。
表示部107に対する表示用画像(LV5)の表示処理は、記録用画像(CAP画像)がフレームメモリ104に格納され、表示可能となるまで、継続される。
記録用画像(CAP画像)がフレームメモリ104に格納され、表示可能となると、ステップS18~S19において、記録用画像(CAP画像)がフレームメモリ104から読み出されて、表示部107に表示される。
これらの処理の結果、表示部107には、撮影操作実行時点以前の表示用画像(LV4)の表示処理に継続して、撮影操作実行時点で露光中の表示用画像(LV5)が
表示され、さらに、この表示用画像(LV5)の表示処理に継続して、記録用画像(CAP画像)が表示される。
すなわち、ブラックアウトを発生させることなく、表示部107に対する画像表示が継続して実行されることになる。
なお、本実施例について、フレームメモリを2つ持つ構成における処理例として説明したが、本実施例は、1つのフレームメモリに順次、撮影画像を格納する構成においても、同様の効果を奏することができる。
[3-2.(実施例2)表示用画像の露光完了後、レリーズタイムラグを一定とするための待機時間経過後に露光準備処理を開始することで表示部のブラックアウトを防止した実施例]
次に、実施例2として、表示用画像の露光完了後、レリーズタイムラグを一定とするための待機時間経過後に露光準備処理を開始することで表示部のブラックアウトを防止した実施例について説明する。
この実施例2は、先に説明した実施例1の改良版である。
先に図5を参照して説明したように、実施例1では、撮影操作実行時点で実行中の表示用画像(LV画像)の露光の完了まで待機して、この待機時間経過後に、記録用画像(CAP画像)の露光準備処理を開始することで表示部のブラックアウトを防止する構成としていた。
しかし、この構成とすると、ユーザ(撮影者)の実行する撮影操作、すなわちレリーズボタンの押下操作から、その撮影操作に対応する撮影画像である記録用画像(CAP画像)の露光開始までの時間(レリーズタイムラグ)が、様々な時間に変化してしまうという問題がある。
レリーズタイムラグについて簡単に説明する。
レリーズボタン(シャッターボタン)を押下して、実際にカメラの撮像素子の露光処理が開始されるまでには、一定のタイムラグ(時間遅れ)がある。
このタイムラグは、レリーズタイムラグ、あるいはレリーズラグと呼ばれる。
レリーズタイムラグは、カメラによって多少の差はあるが、多くのカメラにおいて、レリーズラグは、約15msec~30msecの時間範囲にある。
1つのカメラでは一定時間、例えば20msec等の時間となる。
移動しない静止被写体を撮影する場合には、レリーズボタン(シャッターボタン)を押下したタイミングと、レリーズタイムラグ経過後の被写体に大きな変化が発生しないため、撮影者が意図した被写体画像を記録画像としてカメラのメモリに記録することができる。
しかし、例えば、高速で移動する被写体を撮影する場合、レリーズボタン(シャッターボタン)を押下したタイミングの被写体と、レリーズタイムラグ経過後の被写体は、大きく異なる場合がある。このような場合には、撮影者が意図した被写体画像と異なる画像がカメラのメモリに記録されることになる。
一般的なユーザは、このレリーズタイムラグを気にすることなく撮影を行っているが、例えばプロのカメラマン等は、使用するカメラのレリーズタイムラグを考慮した上で撮影処理を行うことが多い。すなわち、カメラのLCD表示部やEVF(electric viewfinder)等の表示部の表示画像を確認し、さらに、レリーズラグを考慮して、レリーズボタン(シャッターボタン)の押下タイミングを押下する。
具体的には、カメラの表示部の表示画像を確認し、さらに、レリーズタイムラグ経過後の画像を推定して、その推定画像が撮影できるように、推定画像の直前のタイミングで、レリーズボタン(シャッターボタン)を押下するといった撮影処理を行う。
しかし、このようにレリーズボタン(シャッターボタン)の押下タイミングを制御して、撮影者の想定した画像を撮影するためには、レリーズタイムラグの時間が常に一定であるということが条件となる。
レリーズタイムラグの時間が、レリーズボタン押下タイミングによって異なってしまうと、レリーズタイムラグを考慮した高度な撮影ができなくなり、撮影者の意図した画像の撮影が困難になる。
このように、撮影者の意図した画像を撮影するためにはレリーズタイムラグを一定にすることが要求される。
前述したように、先に図5を参照して説明した実施例1では、撮影操作実行時点で実行中の表示用画像(LV画像)の露光の完了まで待機して、この待機時間経過後に、記録用画像(CAP画像)の露光準備処理を開始することで表示部のブラックアウトを防止する構成である。しかし、この構成では、ユーザ(撮影者)によるレリーズボタンの押下操作から、その撮影操作に対応する記録用画像(CAP画像)の露光開始までの時間(レリーズタイムラグ)が変化してしまう。
この問題について、図6を参照して説明する。
図6には、先に図5を参照して説明した実施例1を適用した以下の2つの処理例を示している。
(1)表示用画像(LV5)の露光終了直前に撮影操作が実行された場合
(2)表示用画像(LV5)の露光開始時点で撮影操作が実行された場合
図6(1)のケースに、先に図5を参照して説明した実施例1を適用した場合、待機時間は、撮影操作時点から、表示用画像(LV5)の露光終了までの時間であり、図に示す時間t11~t12の時間となる。
この場合のレリーズタイムラグは、待機時間(t11~t12)に、露光準備処理期間(t12~t13)を加えた時間(t11~t13)の時間となる。
なお、前述したように、露光準備処理期間は、撮像装置によっても異なるが、1つのカメラでは一定時間、例えば20msec等の時間となる。
図6(1)のケースでは、露光準備処理期間(t12~t13)が、この20msecであり、レリーズタイムラグ(t11~ta3)は、この20msecにに待機時間(t11~t12)を加えた時間となる。
一方、図6(2)のケースに、先に図5を参照して説明した実施例1を適用した場合、待機時間は、撮影操作時点から、表示用画像(LV5)の露光終了までの時間であり、図に示す時間t21~t22の時間となる。
この場合のレリーズタイムラグは、待機時間(t21~t22)に、露光準備処理期間(t22~t23)を加えた時間(t21~t23)の時間となる。
この図6(1),(2)のケースにおいて、ケース(1)の露光準備処理期間(t12~t13)と、ケース(2)の露光準備処理期間(t22~t23)は、いずれも同じ、例えば20msecである。
しかし、ケース(1)の待機時間(t11~t12)は、表示用画像(LV5)の露光終了直前の撮影操作開始時点(t11)から、表示用画像(LV5)の露光が終了してメモリに格納された時点(t12)までの時間であり、図から理解されるように図6(2)のケースより短く設定されている。
図6(2)のケースの待機時間(t21~t22)は、表示用画像(LV5)の露光開始時点の撮影操作開始時点(t21)から、表示用画像(LV5)の露光が終了してメモリに格納された時点(t22)までの時間であり、図から理解されるように図6(1)のケースより長く設定されている。
結果として、図6(1),(2)の両者を比較すると、図6(2)のケースのレリーズタイムラグ(t21~t23)は、図6(1)のケースのレリーズタイムラグ(t11~t13)より長くなる。
このように、図5を参照して説明した実施例1を適用した場合、ユーザ(撮影者)の撮影操作のタイミングによってレリーズタイムラグに差が生じるという問題が発生する。
以下に説明する実施例2は、この点を改良し、ユーザ(撮影者)の撮影操作のタイミングにかかわらず、レリーズタイムラグを一定とした実施例である。
具体的には、待機時間を想定される最長時間、すなわち、図6(2)に示すケースと同様、撮影操作が表示用画像(LV画像)の露光開始時点で実行されたものと想定して待機時間を設定する。このような待機時間の設定を行うことでレリーズタイムラグを一定にすることを可能とした。
図7を参照して本実施例2、すなわち、表示用画像の露光完了後、レリーズタイムラグを一定とするための待機時間経過後に露光準備処理を開始することで表示部のブラックアウトを防止した実施例について説明する。
図7は、本実施例2の処理シーケンスを説明するタイミングチャートである。
図7は、先に説明した図5と同様、撮像装置の表示部に表示用画像(LV画像)を表示し、その間に、ユーザ(撮影者)による撮影処理、すなわちレリーズボタン(シャッターボタン)の押下処理が行われた場合の処理シーケンスを示している。
具体的には、撮像装置の表示部に表示用画像(LV画像)が表示されている期間に、ユーザ(撮影者)による撮影処理が実行され、撮影された記録用画像(CAP画)を表示部に表示する場合の処理シーケンスを示している。
左から右に時間が経過する。
図7には、先に説明した図5と同様、以下の(a)~(g)の処理タイミングを個別に示している。
(a)撮像素子入力同期信号
(b)撮像素子の露光処理とフレームメモリに対する出力
(c1)第1フレームメモリ(FM1)の格納画像
(c2)第2フレームメモリ(FM2)の格納画像
(d)撮影操作(レリーズ(シャッター)操作)
(e)制御部の処理
(f)表示部入力同期信号
(g)表示部表示画像
以下、図7に示す処理ステップS21~S28の各処理について、順次、説明する。
(ステップS21)
まず、ステップS21において、図7の(d)撮影操作(レリーズ(シャッター)操作)のラインの中央付近に示すように、ユーザによる撮影操作、すなわち、レリーズボタン(シャッターボタン)の押下処理が行われる。
(ステップS22)
ステップS21において、ユーザによる撮影操作、すなわち、レリーズボタン(シャッターボタン)の押下処理が行われると、制御部110は、ステップS22において、予め規定した待機時間が経過するまで、待機する。
この予め規定した待機時間とは、先に図6(2)を参照して説明したケースに従った待機時間である。すなわち、撮影操作が、撮像素子102における表示用画像(LV画像)の露光処理開始時点で行われたものと想定し、1つの表示用画像(LV画像)の露光処理と、フレームメモリ104に対する出力処理に要する時間を待機時間とする。
この待機時間には、露光データのフレームメモリ104に対する格納時間、すなわち撮像素子102からの露光データ読み出し時間も含まれ、さらに、本実施例2においては、先に説明した実施例1とは異なり、露光途中の露光が完了した場合であっても、1フレームの露光にかかる露光時間を待ってから記録用画像の露光準備処理を開始する設定としている。
すなわち、本実施例2の待機時間は、撮影操作のタイミングにかかわらず一定となる。
この処理により、レリーズタイムラグ、すなわち、撮影操作から、撮影操作に対応する記録用画像(CAP画像)の露光開始までの時間は、(一定の待機時間)+(一定の露光準備処理時間)となり、常に一定となる。
(ステップS23)
制御部110は、ステップS22の待機処理の完了後に、ステップS23において、露光準備処理を開始する。
この露光準備処理は、例えば制御部110から、撮像素子102や信号処理部105に対する制御信号の出力処理や、撮像素子や信号処理部における制御信号に基づく設定処理等に要する時間である。
この露光準備処理には、例えば撮像素子102のモード切り換え処理が含まれる。
前述したように、撮像素子102は、表示部107に表示するための表示用画像(LV画像)を出力する際は、撮像素子102の全画素データの出力を行うことなく、一部を間引いた低画素数の画像出力を行う。
しかし、撮影処理が実行された場合には、高画素数の記録用画像を生成する必要があるため、撮像素子102のほぼ全画素データの出力を行う。
露光準備処理には、この撮像素子102の出力データを変更するためのモード切り換え処理等が含まれる。
(ステップS24)
制御部110は、ステップS23において露光準備処理を開始すると、さらに、ステップS24において、撮像素子102に対して露光停止処理、および記録用画像(CAP画像)露光処理の準備要求を行う。
撮像素子102は、記録用画像(CAP画像)露光処理の準備、例えば、高画素の出力データに変更するためのモード切り換え処理を開始する。この処理を開始すると、撮像素子102は、表示用画像(LV画像)の露光処理、メモリ出力処理を停止する。
ただし、本実施例2でも、先に図5を参照して説明した実施例1と同様、ステップS22の待機処理により、撮影操作実行時点で撮像素子102が露光実行中の表示用画像(LV5画像)は、第1フレームメモリ(FM1)に格納済みである。
(ステップS25)
制御部110は、ステップS24の露光準備処理開始前に実行済みの第1フレームメモリ(FM1)に対する表示予約に従って、ステップS25において、第1フレームメモリ(FM1)に格納されている最新画像、すなわち表示用画像(LV5)を読み出して、表示部107に表示する。
この表示画像は、上述したステップS22の待機処理の間に、第1フレームメモリ(FM1)に格納された表示用画像(LV5)である。
(ステップS26)
その後、露光準備処理が完了すると、制御部110は、ステップS26において、撮像素子102に露光準備処理が完了したことを通知し、記録用画像(CAP画像)の露光処理を開始させる。
(ステップS27)
ステップS27において、撮像素子102は、記録用画像(CAP画像)の露光処理を開始する。
露光期間は、例えばユーザの設定した期間、すなわちシャッタースピードに対応して設定される。
(ステップS28~S29)
制御部110は、さらに、ステップS28において、記録用画像(CAP画像)の表示予約を実行し、ステップS29において記録用画像(CAP画像)の表示処理を実行する。
図7に示すシーケンス図から理解されるように、ユーザ(撮影者)による撮影処理、すなわちレリーズボタン(シャッターボタン)の押下がなされると、制御部110は、ステップS22において、予め規定した待機時間の待機処理を行う。
すなわち、1つの表示用画像(LV画像)の露光処理と、フレームメモリ104に対する出力処理(格納処理)に要する時間に相当する一定の待機時間の待機を行う。
この処理により、レリーズタイムラグ、すなわち、撮影操作から、撮影操作に対応する記録用画像(CAP画像)の露光開始までの時間は、(一定の待機時間)+(一定の露光準備処理時間)となり、常に一定となる。
また、図7に示す実施例2においても、先に図5を参照して説明した実施例1と同様、S21の撮影操作の実行時点で撮像素子102において露光実行中の表示用画像は、LV5画像であり、ステップS22における待機時間内に、レリーズボタン(シャッターボタン)の押下タイミングで露光中の表示用画像(LV5)は、フレームメモリに格納されることになり、表示部107に表示用画像(LV5)を表示することができる。
表示部107に対する表示用画像(LV5)の表示処理は、記録用画像(CAP画像)がフレームメモリ104に格納され、表示可能となるまで、継続される。
記録用画像(CAP画像)がフレームメモリ104に格納され、表示可能となると、ステップS28~S29において、記録用画像(CAP画像)がフレームメモリ104から読み出されて、表示部107に表示される。
なお、この表示処理に際しては、第2フレームメモリ(FM2)に格納された記録用画像(CAP画像)に対して、表示部107の表示画素数に応じた間引き処理を行って表示する処理を行う。
これらの処理の結果、表示部107には、撮影操作実行時点以前の、表示用画像(LV4)の表示処理に継続して、撮影操作実行時点で露光中の表示用画像(LV5)が
表示され、さらにこの表示用画像(LV5)の表示処理に継続して、記録用画像(CAP画像)が表示される。
すなわち、ブラックアウトを発生させることなく、表示部107に画像表示が継続して実行されることになる。
なお、本実施例について、フレームメモリを2つ持つ構成における処理例として説明したが、本実施例は、1つのフレームメモリに順次、撮影画像を格納する構成においても、同様の効果を奏することができる。
[3-3.(実施例3)露光未完了画像の表示予約をキャンセルして、表示部の表示画像の継続表示を行うことで、表示部のブラックアウトを防止した実施例]
つぎに、実施例3として、露光未完了画像の表示予約をキャンセルして、表示部の表示画像の継続表示を行うことで、表示部のブラックアウトを防止した実施例について説明する。
図8は、本実施例3の処理シーケンスを説明するタイミングチャートである。
図8は、先に説明した図5と同様、撮像装置の表示部に表示用画像(LV画像)を表示し、その間に、ユーザ(撮影者)による撮影処理、すなわちレリーズボタン(シャッターボタン)の押下処理が行われた場合の処理を示している。
すなわち、撮像装置の表示部に表示用画像(LV画像)が表示されている期間に、ユーザ(撮影者)による撮影処理が実行され、撮影された記録用画像(CAP画)を表示部に表示する場合の処理シーケンスを示している。
左から右に時間が経過する。
図8には、先に説明した図5と同様、以下の(a)~(g)の処理タイミングを個別に示している。
(a)撮像素子入力同期信号
(b)撮像素子の露光処理とフレームメモリに対する出力
(c1)第1フレームメモリ(FM1)の格納画像
(c2)第2フレームメモリ(FM2)の格納画像
(d)撮影操作(レリーズ(シャッター)操作)
(e)制御部の処理
(f)表示部入力同期信号
(g)表示部表示画像
以下、図8に示す処理ステップS31~S38の各処理について、順次、説明する。
(ステップS31)
まず、ステップS31において、図8の(d)撮影操作(レリーズ(シャッター)操作)のラインの中央付近に示すように、ユーザによる撮影操作、すなわち、レリーズボタン(シャッターボタン)の押下処理が行われる。
(ステップS32)
ステップS31において、ユーザによる撮影操作、すなわち、レリーズボタン(シャッターボタン)の押下処理が行われると、制御部110は、ステップS32において、露光準備処理を開始する。
この露光準備処理は、先に説明した実施例1,2と同様の処理である。例えば制御部110から、撮像素子102や信号処理部105に対する制御信号の出力処理や、撮像素子や信号処理部における制御信号に基づく設定処理等に要する時間である。
この露光準備処理には、例えば撮像素子102のモード切り換え処理が含まれる。
(ステップS33)
制御部110は、ステップS32において露光準備処理を開始すると、さらに、ステップS33において、撮像素子102に対して露光停止処理、および記録用画像(CAP画像)露光処理の準備要求を行う。
撮像素子102は、記録用画像(CAP画像)露光処理の準備、例えば、高画素の出力データに変更するためのモード切り換え処理を開始する。この処理を開始すると、撮像素子102は、表示用画像(LV画像)の露光処理、メモリ出力処理を停止する。
本実施例3では、図8に示すように、撮影操作実行時点で撮像素子102が露光実行中の画像は、表示用画像(LV5画像)であり、この露光期間の途中に撮像素子102は、表示用画像(LV5)の露光処理、メモリ出力処理を停止する。
(ステップS34)
本実施例3では、制御部110は、ステップS34において、露光処理が途中で停止され、フレームメモリに格納されていない表示用画像(LV5)の表示予約をキャンセルする処理を行う。
このキャンセル対象となる表示予約は、ステップS31の撮影操作の直前に実行された表示予約である。図8に示す撮像素子同期信号(ta5)の時点で行われた表示予約である。
この表示予約は、第1フレームメモリに格納予定の表示用画像(LV5)に対する表示予約である。
この表示予約のキャンセル処理によって、図8に示す撮像素子同期信号(ta5)の時点で行われた表示予約に従って行われる予定の表示処理、すなわち、第1フレームメモリ(FM1)に格納予定の表示用画像(LV5)の第1フレームメモリ(FM1)からの画像データの取得や表示部107に対する出力処理は行われないことになる。
この処理中止の結果、表示部107には、表示用画像(LV5)の表示タイミング前に表示されていた画像、すなわち、第2フレームメモリ(FM2)から取得した表示用画像(LV4)が継続して表示される。
(ステップS35)
その後、露光準備処理が完了すると、制御部110は、ステップS35において、撮像素子102に露光準備処理が完了したことを通知し、記録用画像(CAP画像)の露光処理を開始させる。
(ステップS36)
ステップS36において、撮像素子102は、記録用画像(CAP画像)の露光処理を開始する。
露光期間は、例えばユーザの設定した期間、すなわちシャッタースピードに対応して設定される。
(ステップS37~S38)
制御部110は、さらに、ステップS37において、記録用画像(CAP画像)の表示予約を実行し、ステップS38において記録用画像(CAP画像)の表示処理を実行する。
図8に示すシーケンス図から理解されるように、(g)表示部表示画像は、第2フレームメモリ(FM2)から取得された表示用画像(LV4)の表示期間が、長く設定され、この表示用画像(LV4)の表示後に、記録用画像(CAP画像)が継続して表示される。
すなわち、本実施例では、表示部107に対する表示用画像(LV4)の表示処理は、記録用画像(CAP画像)がフレームメモリ104に格納され、表示可能となるまで、継続される。
記録用画像(CAP画像)がフレームメモリ104に格納され、表示可能となると、ステップS37~S38において、記録用画像(CAP画像)がフレームメモリ104から読み出されて、表示部107に表示される。
なお、この表示処理に際しては、第2フレームメモリ(FM2)に格納された記録用画像(CAP画像)に対して、表示部107の表示画素数に応じた間引き処理を行って表示する処理を行う。
これらの処理の結果、表示部107には、撮影操作実行時点以前の、表示用画像(LV4)の表示処理に継続して、記録用画像(CAP画像)が表示される。
すなわち、ブラックアウトを発生させることなく、表示部107に画像表示が継続して実行されることになる。
なお、本実施例について、フレームメモリを2つ持つ構成における処理例として説明したが、本実施例は、1つのフレームメモリに順次、撮影画像を格納する構成においても、同様の効果を奏することができる。
[3-4.(実施例4)フレームメモリ格納済み最新画像のフレームメモリ間コピーを行うことで、メモリ切り換え後も同一画像を表示部に継続表示させて、表示部のブラックアウトを防止した実施例]
次に、実施例4として、フレームメモリ格納済み最新画像のフレームメモリ間コピーを行うことで、メモリ切り換え後も同一画像を表示部に継続表示させて、表示部のブラックアウトを防止した実施例について説明する。
図9は、本実施例4の処理シーケンスを説明するタイミングチャートである。
図9は、先に説明した図5と同様、撮像装置の表示部に表示用画像(LV画像)を表示し、その間に、ユーザ(撮影者)による撮影処理、すなわちレリーズボタン(シャッターボタン)の押下処理が行われた場合の処理シーケンスである。
すなわち、撮像装置の表示部に表示用画像(LV画像)が表示されている期間に、ユーザ(撮影者)による撮影処理が実行され、撮影された記録用画像(CAP画)を表示部に表示する場合の処理シーケンスを示している。
左から右に時間が経過する。
図9には、先に説明した図5と同様、以下の(a)~(g)の処理タイミングを個別に示している。
(a)撮像素子入力同期信号
(b)撮像素子の露光処理とフレームメモリに対する出力
(c1)第1フレームメモリ(FM1)の格納画像
(c2)第2フレームメモリ(FM2)の格納画像
(d)撮影操作(レリーズ(シャッター)操作)
(e)制御部の処理
(f)表示部入力同期信号
(g)表示部表示画像
以下、図9に示す処理ステップS41~S49の各処理について、順次、説明する。
(ステップS41)
まず、ステップS41において、図9の(d)撮影操作(レリーズ(シャッター)操作)のラインの中央付近に示すように、ユーザによる撮影操作、すなわち、レリーズボタン(シャッターボタン)の押下処理が行われる。
(ステップS42)
ステップS41において、ユーザによる撮影操作、すなわち、レリーズボタン(シャッターボタン)の押下処理が行われると、制御部110は、ステップS42において、露光準備処理を開始する。
この露光準備処理は、先に説明した実施例と同様の処理である。例えば制御部110から、撮像素子102や信号処理部105に対する制御信号の出力処理や、撮像素子や信号処理部における制御信号に基づく設定処理等に要する時間である。
この露光準備処理には、例えば撮像素子102のモード切り換え処理が含まれる。
(ステップS43)
制御部110は、ステップS42において露光準備処理を開始すると、さらに、ステップS43において、撮像素子102に対して露光停止処理、および記録用画像(CAP画像)露光処理の準備要求を行う。
撮像素子102は、記録用画像(CAP画像)露光処理の準備、例えば、高画素の出力データに変更するためのモード切り換え処理を開始する。この処理を開始すると、撮像素子102は、表示用画像(LV画像)の露光処理、メモリ出力処理を停止する。
本実施例4では、図9に示すように、撮影操作実行時点で撮像素子102が露光実行中の画像は、表示用画像(LV5画像)であり、この露光期間の途中に撮像素子102は、表示用画像(LV5)の露光処理、メモリ出力処理を停止する。
(ステップS44~S45)
本実施例4では、制御部110が、ステップS44において、第2フレームメモリ(FM2)に格納されている最新の表示用画像(LV4)を第1フレームメモリ(FM1)にコピーする処理を実行する。
このコピー対象となる表示用画像(LV)は、ステップS43の露光停止時点で、フレームメモリ104に格納済みの最新の表示用画像である。
図9に示す例では、第2フレームメモリ(FM2)に格納されている表示用画像(LV4)となる。
この最新の表示用画像(LV4)をもう1つのフレームメモリである第1フレームメモリ(FM1)にコピーする処理を実行する。
このコピー処理の結果として、ステップS41の撮影処理の直前に実行された表示予約、すなわち、第1フレームメモリに格納予定の表示用画像(LV5)に対する表示予約に従った表示処理(ステップS45)において、表示部107に対して、表示用画像(LV4)の表示処理が行われる。
すなわち、ステップS45では、第1フレームメモリ(FM1)にコピーされて格納された表示用画像(LV4)が第1フレームメモリ(FM1)から読み出されて、表示部107に出力されて表示される。
この結果、図9に示す撮像素子同期信号(ta4)の時点では、まず、第1フレームメモリ(FM1)から表示用画像(LV4)が読み出されて、表示部107に表示される。次に、図9に示す撮像素子同期信号(ta5)の時点で、第2フレームメモリ(FM2)から表示用画像(LV4)のコピーデータが読み出されて、表示部107に表示される。
このように、表示用画像(LV4)は、2つのフレームメモリ(FM1,FM2)から順次、読み出されて表示部に継続して表示されることになる。
(ステップS46)
その後、露光準備処理が完了すると、制御部110は、ステップS46において、撮像素子102に露光準備処理が完了したことを通知し、記録用画像(CAP画像)の露光処理を開始させる。
(ステップS47)
ステップS47において、撮像素子102は、記録用画像(CAP画像)の露光処理を開始する。
露光期間は、例えばユーザの設定した期間、すなわちシャッタースピードに対応して設定される。
(ステップS48~S49)
制御部110は、さらに、ステップS48において、記録用画像(CAP画像)の表示予約を実行し、ステップS49において記録用画像(CAP画像)の表示処理を実行する。
図9に示すシーケンス図から理解されるように、(g)表示部表示画像は、第2フレームメモリ(FM2)から取得された表示用画像(LV4)と、第1フレームメモリ(FM1)から取得されたコピー画像である表示用画像(LV4)が、本来の画像フレームの表示期間より長く継続して表示され、この表示用画像(LV4)の表示後に、記録用画像(CAP画像)が継続して表示される。
すなわち、本実施例では、表示部107に対する表示用画像(LV4)の表示処理は、記録用画像(CAP画像)がフレームメモリ104に格納され、表示可能となるまで、継続される。
記録用画像(CAP画像)がフレームメモリ104に格納され、表示可能となると、ステップS48~S49において、記録用画像(CAP画像)がフレームメモリ104から読み出されて、表示部107に表示される。
なお、この表示処理に際しては、第2フレームメモリ(FM2)に格納された記録用画像(CAP画像)に対して、表示部107の表示画素数に応じた間引き処理を行って表示する処理を行う。
これらの処理の結果、表示部107には、撮影操作実行時点以前の、表示用画像(LV4)の表示処理に継続して、記録用画像(CAP画像)が表示される。
すなわち、ブラックアウトを発生させることなく、表示部107に画像表示が継続して実行されることになる。
[4.(実施例5)記録用画像(CAP画像)の露光期間が規定時間以上であるか否かを判定し、判定結果に応じた表示制御を実行する実施例]
次に、実施例5として、記録用画像(CAP画像)の露光期間が規定時間以上であるか否かを判定し、判定結果に応じた表示制御を実行する実施例について説明する。
本実施例5は、例えば、ユーザ(撮影者)の設定した記録用画像の露光期間、すなわち露光期間を規定するユーザのシャッタースピード情報を制御部が入力し、制御部において、記録用画像(CAP画像)の露光期間が規定時間以上であるか否かを判定し、判定結果に応じた表示制御を実行する実施例である。
具体的には、記録用画像(CAP画像)の露光期間が規定時間以上である場合は、表示部107にブラックアウトを発生させ、記録用画像(CAP画像)の露光が完了し、フレームメモリに格納された後、ブラックアウト状態から記録用画像(CAP画像)表示に遷移させる。
一方、記録用画像(CAP画像)の露光期間が規定時間以上でない場合は、先に説明した実施例1~4のいずれかの処理を実行して、ブラックアウトのない表示処理を実行する。
先に説明した実施例1~4は、いずれも、表示用画像(LV4)、または表示用画像(LV5)を、本来の表示用画像の切り換えタイミングより長く表示部107に表示する設定であり、このような同一画像の継続表示が長くなると、ユーザは、動画表示から静止画表示に切り換えられていると勘違いする可能性がある。
撮影操作によって表示部107に表示される画像は、静止画表示がなされ、ユーザ(撮影者)は、表示部に表示された静止画によって、撮影された画像の確認を行う。
しかし、その以前に、本来、動画像として表示されているべき表示用画像(LV4)、または表示用画像(LV5)が長い時間、継続して表示されると、この静止画が撮影画像であると誤認する可能性がある。
このような誤認処理を発生させないため、本実施例5では、記録用画像(CAP画像)の露光期間が規定時間以上である場合は、表示部107にブラックアウトを発生させ、記録用画像(CAP画像)の露光が完了し、フレームメモリに格納された後、ブラックアウト状態から記録用画像(CAP画像)表示に遷移させる。
図10は、本実施例4の処理シーケンスを説明するタイミングチャートである。
図10は、先に説明した図5と同様、撮像装置の表示部に表示用画像(LV画像)を表示し、その間に、ユーザ(撮影者)による撮影処理、すなわちレリーズボタン(シャッターボタン)の押下処理が行われた場合の処理シーケンスを示している。
すなわち、撮像装置の表示部に表示用画像(LV画像)が表示されている期間に、ユーザ(撮影者)による撮影処理が実行され、撮影された記録用画像(CAP画)を表示部に表示する場合の処理シーケンスを示している。
左から右に時間が経過する。
図10には、先に説明した図5と同様、以下の(a)~(g)の処理タイミングを個別に示している。
(a)撮像素子入力同期信号
(b)撮像素子の露光処理とフレームメモリに対する出力
(c1)第1フレームメモリ(FM1)の格納画像
(c2)第2フレームメモリ(FM2)の格納画像
(d)撮影操作(レリーズ(シャッター)操作)
(e)制御部の処理
(f)表示部入力同期信号
(g)表示部表示画像
以下、図10に示す処理ステップS51~S58の各処理について、順次、説明する。
(ステップS51)
まず、ステップS51において、図10の(d)撮影操作(レリーズ(シャッター)操作)のラインの中央付近に示すように、ユーザによる撮影操作、すなわち、レリーズボタン(シャッターボタン)の押下処理が行われる。
(ステップS52)
ステップS51において、ユーザによる撮影操作、すなわち、レリーズボタン(シャッターボタン)の押下処理が行われると、制御部110は、ステップS52において、露光準備処理を開始する。
この露光準備処理は、先に説明した実施例と同様の処理である。例えば制御部110から、撮像素子102や信号処理部105に対する制御信号の出力処理や、撮像素子や信号処理部における制御信号に基づく設定処理等に要する時間である。
この露光準備処理には、例えば撮像素子102のモード切り換え処理が含まれる。
(ステップS53)
制御部110は、ステップS52において露光準備処理を開始すると、さらに、ステップS53において、撮像素子102に対して露光停止処理、および記録用画像(CAP画像)露光処理の準備要求を行う。
撮像素子102は、記録用画像(CAP画像)露光処理の準備、例えば、高画素の出力データに変更するためのモード切り換え処理を開始する。この処理を開始すると、撮像素子102は、表示用画像(LV画像)の露光処理、メモリ出力処理を停止する。
本実施例5では、図10に示すように、撮影操作実行時点で撮像素子102が露光実行中の画像は、表示用画像(LV5画像)であり、この露光期間の途中に撮像素子102は、表示用画像(LV5)の露光処理、メモリ出力処理を停止する。
(ステップS54)
本実施例5では、制御部110は、ステップS54において、記録用画像(CAP画像)の露光期間が規定時間以上であるか否かを判定し、規定時間以上であると判定した場合は、表示部107に対してブラックアウト処理要求を行う。
なお、記録用画像(CAP画像)の露光期間については、ユーザ(撮影者)の撮影設定情報、具体的にはシャッタースピードを入力して判定する。規定時間は、予め設定された時間であり、メモリに格納されている。
なお、記録用画像(CAP画像)の露光期間が規定時間以上でないと判定した場合は、表示部107に対するブラックアウト処理要求は行わず、先に説明した実施例1~4のいずれかの処理を実行する。
(ステップS55)
その後、露光準備処理が完了すると、制御部110は、ステップS55において、撮像素子102に露光準備処理が完了したことを通知し、記録用画像(CAP画像)の露光処理を開始させる。
(ステップS56)
ステップS56において、撮像素子102は、記録用画像(CAP画像)の露光処理を開始する。
露光期間は、例えばユーザの設定した期間、すなわちシャッタースピードに対応して設定される。
(ステップS57~S58)
制御部110は、さらに、ステップS57において、記録用画像(CAP画像)の表示予約を実行し、ステップS58において記録用画像(CAP画像)の表示処理を実行する。
図10に示すシーケンス図から理解されるように、(g)表示部表示画像は、第2フレームメモリ(FM2)から取得された表示用画像(LV4)の表示期間後、ブラックアウトされ、その後、記録用画像(CAP画像)がフレームメモリ104に格納され、表示可能となると、ステップS57~S58において、記録用画像(CAP画像)がフレームメモリ104から読み出されて、表示部107に表示される。
なお、この表示処理に際しては、第2フレームメモリ(FM2)に格納された記録用画像(CAP画像)に対して、表示部107の表示画素数に応じた間引き処理を行って表示する処理を行う。
なお、ブラックアウト処理が実行されるのは、ステップS54において、記録用画像(CAP画像)の露光期間が規定時間以上であると判定した場合のみである。
記録用画像(CAP画像)の露光期間が規定時間以上でないと判定した場合は、表示部107に対するブラックアウト処理要求は行わず、先に説明した実施例1~4のいずれかの処理を実行する。
これらの処理の結果、記録用画像(CAP画像)の露光期間が規定時間以上である場合にのみ、表示部107のブラックアウトを発生させることができる。
この処理により、記録用画像(CAP画像)の露光期間が規定時間以上である場合に表示用画像(LV画像)が長期間静止画として表示され、ユーザ(撮影者)が撮影画像と勘違いするといった誤認処理を回避することができる。
なお、本実施例について、フレームメモリを2つ持つ構成における処理例として説明したが、本実施例は、1つのフレームメモリに順次、撮影画像を格納する構成においても、同様の効果を奏することができる。
[5.撮像装置の実行する処理のシーケンスについて]
次に、図11に示すフローチャートを参照して、撮像装置の制御部において実行する画像表示制御シーケンスについて説明する。
図11に示すフローは、先に図10を参照して説明した実施例5に従った処理に対応する画像表示制御シーケンスを説明するフローである。
すなわち、記録用画像(CAP画像)の露光期間が規定時間以上であると判定した場合にブラックアウト処理を行い、記録用画像(CAP画像)の露光期間が規定時間以上でない場合は、ブラックアウトを行わず、先に説明した実施例1~4のいずれかの処理を実行する設定とした場合の画像表示制御シーケンスを説明するフローである。
図11に示すフローは、プログラム実行機能を持つプロセッサを有する制御部110の制御の下、例えば撮像装置100の記憶部に予め格納されたプログラムに従って実行される。
以下、順次、各ステップの処理について説明する。
(ステップS101)
まず、ステップS101において、撮像装置100の制御部110は、撮影処理が実行されたか、すなわちユーザ(撮影者)によってレリーズボタンが押下されたか否かを判定する。これは、制御部110における操作部109からの入力検出処理として行われる。
撮影処理(レリーズボタン押下)が実行されたと判定した場合、ステップS102に進み、撮影処理(レリーズボタン押下)が実行されていないと判定した場合は、ステップS111に進む。
(ステップS111)
まず、ステップS101において、撮影処理(レリーズボタン押下)が実行されていないと判定された場合の処理について説明する。
ステップS101において、撮影処理(レリーズボタン押下)が実行されていないと判定された場合、ステップS111に進み、制御部110は、予め規定された間隔で、表示画像フレームの切り換えを行って、表示用画像(LV画像)の表示処理を行う。
(ステップS102)
ステップS101において、撮影処理(レリーズボタン押下)が実行されたと判定した場合、ステップS102に進み、ステップS102において、制御部110は、ステップS101において検出された撮影操作に対応する記録用画像(CAP画像)の露光期間がしきい値(規定時間)以上であるか否かを判定する。
なお、前述したように、記録用画像(CAP画像)の露光期間については、ユーザ(撮影者)の撮影設定情報、具体的にはシャッタースピードを入力して判定する。しきい値(規定時間)は、予め設定された時間であり、メモリに格納されている。
ステップS102において、露光期間がしきい値(規定時間)以上でないと判定した場合は、ステップS103に進み、しきい値(規定時間)以上であると判定した場合は、ステップS105に進む。
(ステップS103)
ステップS102において、露光期間がしきい値(規定時間)以上でないと判定した場合は、ステップS103に進む。
この場合、制御部110は、表示部107のブラックアウトを回避した処理、具体的には、先に説明した実施例1~4のいずれかの処理を実行し、露光準備処理を実行し、露光準備処理完了後に、撮影画像(記録用画像(CAP画像))の露光を開始する。
ここでは、先に説明した実施例1~4のいずれかの処理、すなわち、表示部のブラックアウトを防止した以下の実施例のいずれかに従った表示制御を実行する。
以下の各実施例について、順次、説明する。
(実施例1)表示用画像の露光完了後に露光準備処理を開始することで表示部のブラックアウトを防止した実施例
(実施例2)表示用画像の露光完了後、レリーズタイムラグを一定とするための待機時間経過後に露光準備処理を開始することで表示部のブラックアウトを防止した実施例
(実施例3)露光未完了画像の表示予約をキャンセルして、表示部の表示画像の継続表示を行うことで、表示部のブラックアウトを防止した実施例
(実施例4)フレームメモリ格納済み最新画像のフレームメモリ間コピーを行うことで、メモリ切り換え後も同一画像を表示部に継続表示させて、表示部のブラックアウトを防止した実施例
これらのいずれかの処理を実行することで、表示部107には、継続して画像表示が行われ、ブラックアウトを発生させることのない画像表示が行われることになる。
(ステップS104)
ステップS103において、露光準備処理が完了して撮影画像(記録用画像(CAP画像))の露光が開始されると、次にステップS104において、撮影画像(記録用画像(CAP画像))の露光処理とフレームメモリ104への格納処理が完了したか子中を判定する。
完了したと判定した場合に、ステップS107に進む。
(ステップS107)
ステップS107では、フレームメモリ104に格納された撮影画像(記録用画像(CAP画像))を読み出して表示部107に表示する。
このステップS103~S104~S107の処理が行われた場合、表示部107は、ブラックアウトを発生させることなく、表示用画像(LV画像)の表示後に撮影画像(記録用画像(CAP画像))が行われることになる。
(ステップS105)
次に、ステップS102において、露光期間がしきい値(規定時間)以上であると判定した場合のステップS105以下の処理について説明する。
この場合、制御部110は、ステップS105において、表示部107のブラックアウト処理を実行するとともに露光準備処理を開始し、露光準備処理完了後に、撮影画像(記録用画像(CAP画像))の露光を開始する。
これは、先に図10を参照して説明した実施例5のブラックアウトを伴う処理である。この処理は、撮影画像(記録用画像(CAP画像))の露光期間が規定時間以上である場合にのみ実行される。
このブラックアウトを行う理由の一つは、撮影画像(記録用画像(CAP画像))の露光期間が長い場合に実施例1~4の処理を行うと、表示用画像(LV画像)が長期間、静止画として表示されてしまい、ユーザ(撮影者)が撮影画像と勘違いするといった誤認処理が起こる可能性があり、これを回避するためである。
(ステップS106)
ステップS105において、露光準備処理が完了して撮影画像(記録用画像(CAP画像))の露光が開始されると、次にステップS106において、撮影画像(記録用画像(CAP画像))の露光処理とフレームメモリ104への格納処理が完了したか子中を判定する。
完了したと判定した場合に、ステップS107に進む。
(ステップS107)
ステップS107では、フレームメモリ104に格納された撮影画像(記録用画像(CAP画像))を読み出して表示部107に表示する。
このステップS105~S106~S107の処理が行われた場合、表示部107は、表示用画像(LV画像)の表示が停止されブラックアウトを発生させた後に、撮影画像(記録用画像(CAP画像))が行われることになる。
[6.その他の実施例について]
次に、その他の実施例について説明する。
先に図4を参照して本開示の処理を実行する撮像装置の一例について説明した。
本開示の処理は、図4に示す撮像装置100の構成と異なる構成を有する撮像装置においても適用可能である。
図12に本開示の処理を実行可能な図4に示す構成とは異なる構成を有する撮像装置200の構成例を示す。
図12に示す撮像装置200は、光学レンズ101、撮像素子デバイス210、信号処理部(信号処理LSI)105、メモリ106、表示部(LCD/EVF)107、記録部108、操作部109、制御部110を有する。
撮像素子デバイス210以外の構成は、先に図4を参照して説明した構成と同様である。
図12に示す撮像装置200の撮像素子デバイス210は、撮像素子211、AD変換部212、フレームメモリ213を有する。
光学レンズ101を介して入射される光は撮像素子デバイス210の撮像素子211、例えばCMOSイメージセンサなどによって構成される撮像素子211に入射し、撮像素子211は、光電変換による画像データを同じ撮像デバイス210内に構成されたAD変換部212に出力する。
撮像デバイス210内のAD変換部212は、入力信号のA/D変換、すなわちアナログ信号をデジタル信号に変換する処理を実行して、変換後のデジタル値を、同じ撮像デバイス210内に構成されたフレームメモリ213に格納する。
フレームメモリ213は、2つの画像フレームを格納可能な構成であり、第1フレームメモリ(FM1)251、第2フレームメモリ(FM2)252を有する。これらの2つのフレームメモリに、交互に画像が格納される。
これらの2つのフレームメモリから、撮影順に画像データが信号処理部(信号処理LSI)105に出力される。
信号処理部(信号処理LSI)105は、フレームメモリ213から画像データを入力して信号処理を行う。
以下の処理は、先に図4を参照して説明した撮像装置100の処理と同様の処理となる。
図12に示す撮像装置200は、撮像素子211、AD変換部212、フレームメモリ213を有する撮像デバイス210を有する点が特徴である。
この撮像デバイス210には、制御部110から制御信号、同期信号が入力され、同期信号に基づいて処理の開始、変更、終了等、更新処理が行われる。
この図12に示す構成においても、先に説明した図5~図11のタイミングチャートやフローチャートに従った処理を行うことが可能である。
[7.本開示の構成のまとめ]
以上、特定の実施例を参照しながら、本開示の実施例について詳解してきた。しかしながら、本開示の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本開示の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
なお、本明細書において開示した技術は、以下のような構成をとることができる。
(1) 撮像素子と、
前記撮像素子が取得する表示用画像を格納するフレームメモリと、
前記フレームメモリが格納する前記表示用画像を表示する表示部と、
撮像操作の入力検出に応じて、記録用画像の露光準備処理を開始し、前記記録用画像の表示が可能となるまで、前記フレームメモリに格納済みの前記表示用画像を前記表示部に表示させる表示制御を行う制御部と、
を備える撮像装置。
(2) 前記制御部は、前記記録用画像の露光準備処理の完了後に、前記撮像素子における前記記録用画像の露光処理と、該露光処理によって取得した前記記録用画像の前記フレームメモリへの格納処理を実行する(1)に記載の撮像装置。
(3) 前記制御部は、
前記記録用画像の露光処理、および前記記録用画像の前記フレームメモリへの格納処理の終了後、前記表示部の表示画像を前記表示用画像から前記記録用画像の表示に切り換える(2)に記載の撮像装置。
(4) 前記制御部は、
前記撮影操作の入力検出時に前記記録用画像の露光準備処理を開始するとともに、前記撮像素子における前記表示用画像の露光処理を停止させる(1)~(3)いずれかに記載の撮像装置。
(5) 前記制御部は、
前記撮影操作の入力検出時に前記撮像素子において露光中の前記表示用画像の露光完了に要する時間を待機する待機処理を実行し、待機完了後に前記記録用画像の露光準備処理を開始するとともに、
前記記録用画像の表示が可能となるまで、前記待機処理の間に露光され、前記フレームメモリに格納済みの前記表示用画像を前記表示部に表示させる表示制御を行う(1)~(4)いずれかに記載の撮像装置。
(6) 前記制御部は、
前記撮影操作の入力検出時から、1枚の表示用画像フレームの露光処理の完了に要する時間を待機する待機処理を実行し、待機処理後に前記記録用画像の露光準備処理を開始するとともに、
前記記録用画像の表示が可能となるまで、前記待機処理の間に露光され、前記フレームメモリに格納済みの前記表示用画像を前記表示部に表示させる表示制御を行う(1)~(5)いずれかに記載の撮像装置。
(7) 前記制御部は、
前記撮影操作の入力検出に応じて、前記撮影操作の入力前に実行済みの最新の表示予約処理をキャンセルする処理を行い、
キャンセル対象の表示予約処理以前の表示予約処理に対応して実行される前記表示部に対する表示用画像の表示処理を、前記記録用画像が表示可能となるまで継続することで前記表示部のブラックアウトを回避する表示制御を行う(1)~(6)いずれかに記載の撮像装置。
(8) 前記フレームメモリは、2つの画像フレームを格納可能な2つのフレームメモリを有する構成であり、
前記制御部は、
前記撮影操作の入力検出に応じて、前記2つのフレームメモリのいずれか一方のフレームメモリに格納された最新の表示用画像を、他方のフレームメモリにコピーして格納する処理を実行し、
前記記録用画像が表示可能となるまで、同一の表示用画像を前記2つのフレームメモリから交互に読み出して、前記表示部に表示することで前記表示部のブラックアウトを回避する表示制御を行う(1)~(7)いずれかに記載の撮像装置。
(9) 前記制御部は、
前記撮影操作に応じて前記撮像素子において実行される露光期間が、予め設定したしきい値以上であるか否かを判定し、
しきい値以上でないと判定した場合に、前記表示部のブラックアウトを回避する表示制御を行う(1)~(8)いずれかに記載の撮像装置。
(10) 前記制御部は、
前記撮影操作に応じて前記撮像素子において実行される露光期間が、予め設定したしきい値以上であるか否かを判定し、
しきい値以上であると判定した場合は、前記表示部に、ブラックアウトを回避することなく、ブラックアウトを発生させる表示制御を行う(1)~(9)いずれかに記載の撮像装置。
(11) 前記制御部は、
前記記録用画像の露光処理およびフレームメモリ格納処理の終了後、前記表示部をブラックアウト状態から前記記録用画像の表示に切り換える(10)に記載の撮像装置。
(12) 前記撮像素子は、
前記撮像素子の出力信号に対するAD変換処理を実行するAD変換部と、
前記AD変換部の生成したデジタル信号を格納するフレームメモリを構成要素とする撮像デバイス内に構成されている(1)~(11)いずれかに記載の撮像装置。
(13) 撮像装置において実行する画像処理方法であり、
前記撮像装置は、
撮像素子と、
前記撮像素子による取得画像を格納するフレームメモリと、
前記フレームメモリの格納画像を表示する表示部と、
撮像装置において実行する処理の制御を行う制御部を有し、
前記制御部が、
撮影操作の入力検出に応じて、記録用画像の露光準備処理を開始し、前記記録用画像の表示が可能となるまで、前記フレームメモリに格納済みの表示用画像を前記表示部に表示させる表示制御を行う画像処理方法。
(14) 撮像装置において画像処理を実行させるプログラムであり、
前記撮像装置は、
撮像素子と、
前記撮像素子による取得画像を格納するフレームメモリと、
前記フレームメモリの格納画像を表示する表示部と、
撮像装置において実行する処理の制御を行う制御部を有し、
前記プログラムは、前記制御部に、
撮像操作の入力検出に応じて、記録用画像の露光準備処理を開始させ、前記記録用画像の表示が可能となるまで、前記フレームメモリに格納済みの前記表示用画像を前記表示部に表示させる表示制御を行わせるプログラム。
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。例えば、プログラムは記録媒体に予め記録しておくことができる。記録媒体からコンピュータにインストールする他、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介してプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
以上、説明したように、本開示の一実施例の構成によれば、記録用画像の撮影時に、表示部のブラックアウトを回避する表示制御を行う装置、方法が実現される。
具体的には、例えば、撮像素子と、フレームメモリと、表示部と、制御部を有し、制御部は、撮像装置に対する撮影操作の入力検出に応じて、記録用画像の露光準備処理を開始し、露光準備処理の完了後に撮像素子における記録用画像の露光処理と、記録用画像のフレームメモリへの格納処理を実行する。さらに、制御部は、露光準備処理の開始に伴い、撮像素子の表示用画像の露光を停止させ、記録用画像が表示可能となるまで、表示部に表示用画像を表示してブラックアウトを回避する。
これらの処理により、記録用画像の撮影時に、表示部のブラックアウトを回避する表示制御を行う装置、方法が実現される。
11 光学レンズ
12 撮像素子
13 AD変換部
14 フレームメモリ
15 信号処理部
16 メモリ
21 表示部
22 記録部
101 光学レンズ
102 撮像素子
103 AD変換部
104 フレームメモリ
105 信号処理部
106 メモリ
107 表示部
108 記録部
109 操作部
110 制御部
121 第1フレームメモリ(FM1)
122 第2フレームメモリ(FM2)
200 撮像装置
210 撮像デバイス
211 撮像素子
212 AD変換部
213 フレームメモリ
251 第1フレームメモリ(FM1)
252 第2フレームメモリ(FM2)

Claims (14)

  1. 撮像素子と、
    前記撮像素子が取得する表示用画像を格納するフレームメモリと、
    前記フレームメモリが格納する前記表示用画像を表示する表示部と、
    撮影操作の入力検出に応じて、記録用画像の露光準備処理を開始し、前記記録用画像の表示が可能となるまで、前記フレームメモリに格納済みの前記表示用画像を前記表示部に表示させる表示制御を行う制御部を有し、
    前記制御部は、
    前記撮影操作の入力検出時に前記記録用画像の露光準備処理を開始するとともに、前記撮像素子における前記表示用画像の露光処理を停止させる撮像装置。
  2. 撮像素子と、
    前記撮像素子が取得する表示用画像を格納するフレームメモリと、
    前記フレームメモリが格納する前記表示用画像を表示する表示部と、
    撮影操作の入力検出に応じて、記録用画像の露光準備処理を開始し、前記記録用画像の表示が可能となるまで、前記フレームメモリに格納済みの前記表示用画像を前記表示部に表示させる表示制御を行う制御部を有し、
    前記制御部は、
    前記撮影操作の入力検出時に前記撮像素子において露光中の前記表示用画像の露光完了に要する時間を待機する待機処理を実行し、待機完了後に前記記録用画像の露光準備処理を開始するとともに、
    前記記録用画像の表示が可能となるまで、前記待機処理の間に露光され、前記フレームメモリに格納済みの前記表示用画像を前記表示部に表示させる表示制御を行う撮像装置。
  3. 撮像素子と、
    前記撮像素子が取得する表示用画像を格納するフレームメモリと、
    前記フレームメモリが格納する前記表示用画像を表示する表示部と、
    撮影操作の入力検出に応じて、記録用画像の露光準備処理を開始し、前記記録用画像の表示が可能となるまで、前記フレームメモリに格納済みの前記表示用画像を前記表示部に表示させる表示制御を行う制御部を有し、
    前記制御部は、
    前記撮影操作の入力検出時から、1枚の表示用画像フレームの露光処理の完了に要する時間を待機する待機処理を実行し、待機処理後に前記記録用画像の露光準備処理を開始するとともに、
    前記記録用画像の表示が可能となるまで、前記待機処理の間に露光され、前記フレームメモリに格納済みの前記表示用画像を前記表示部に表示させる表示制御を行う撮像装置。
  4. 撮像素子と、
    前記撮像素子が取得する表示用画像を格納するフレームメモリと、
    前記フレームメモリが格納する前記表示用画像を表示する表示部と、
    撮影操作の入力検出に応じて、記録用画像の露光準備処理を開始し、前記記録用画像の表示が可能となるまで、前記フレームメモリに格納済みの前記表示用画像を前記表示部に表示させる表示制御を行う制御部を有し、
    前記制御部は、
    前記撮影操作の入力検出に応じて、前記撮影操作の入力前に実行済みの最新の表示予約処理をキャンセルする処理を行い、
    キャンセル対象の表示予約処理以前の表示予約処理に対応して実行される前記表示部に対する表示用画像の表示処理を、前記記録用画像が表示可能となるまで継続することで前記表示部のブラックアウトを回避する表示制御を行う撮像装置。
  5. 撮像素子と、
    前記撮像素子が取得する表示用画像を格納するフレームメモリと、
    前記フレームメモリが格納する前記表示用画像を表示する表示部と、
    撮影操作の入力検出に応じて、記録用画像の露光準備処理を開始し、前記記録用画像の表示が可能となるまで、前記フレームメモリに格納済みの前記表示用画像を前記表示部に表示させる表示制御を行う制御部を有し、
    前記フレームメモリは、2つの画像フレームを格納可能な2つのフレームメモリを有する構成であり、
    前記制御部は、
    前記撮影操作の入力検出に応じて、前記2つのフレームメモリのいずれか一方のフレームメモリに格納された最新の表示用画像を、他方のフレームメモリにコピーして格納する処理を実行し、
    前記記録用画像が表示可能となるまで、同一の表示用画像を前記2つのフレームメモリから交互に読み出して、前記表示部に表示することで前記表示部のブラックアウトを回避する表示制御を行う撮像装置。
  6. 前記制御部は、前記記録用画像の露光準備処理の完了後に、前記撮像素子における前記記録用画像の露光処理と、該露光処理によって取得した前記記録用画像の前記フレームメモリへの格納処理を実行する請求項1~5いずれかに記載の撮像装置。
  7. 前記制御部は、
    前記記録用画像の露光処理、および前記記録用画像の前記フレームメモリへの格納処理の終了後、前記表示部の表示画像を前記表示用画像から前記記録用画像の表示に切り換える請求項6に記載の撮像装置。
  8. 撮像素子と、
    前記撮像素子が取得する表示用画像を格納するフレームメモリと、
    前記フレームメモリが格納する前記表示用画像を表示する表示部と、
    撮影操作の入力検出に応じて、記録用画像の露光準備処理を開始し、前記記録用画像の表示が可能となるまで、前記フレームメモリに格納済みの前記表示用画像を前記表示部に表示させる表示制御を行う制御部を有し、
    前記制御部は、
    前記撮影操作に応じて前記撮像素子において実行される露光期間が、予め設定したしきい値以上であるか否かを判定し、
    しきい値以上でないと判定した場合に、前記表示部のブラックアウトを回避する表示制御を行う撮像装置。
  9. 前記制御部は、
    前記撮影操作に応じて前記撮像素子において実行される露光期間が、予め設定したしきい値以上であるか否かを判定し、
    しきい値以上であると判定した場合は、前記表示部に、ブラックアウトを発生させる表示制御を行う請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記制御部は、
    前記記録用画像の露光処理およびフレームメモリ格納処理の終了後、前記表示部をブラックアウト状態から前記記録用画像の表示に切り換える請求項9に記載の撮像装置。
  11. 前記撮像素子は、
    前記撮像素子の出力信号に対するAD変換処理を実行するAD変換部と、
    前記AD変換部の生成したデジタル信号を格納するフレームメモリを構成要素とする撮像デバイス内に構成されている請求項1~10いずれかに記載の撮像装置。
  12. 撮像装置において実行する画像処理方法であり、
    前記撮像装置は、
    撮像素子と、
    前記撮像素子による取得画像を格納するフレームメモリと、
    前記フレームメモリの格納画像を表示する表示部と、
    撮像装置において実行する処理の制御を行う制御部を有し、
    前記制御部が、
    撮影操作の入力検出に応じて、記録用画像の露光準備処理を開始し、前記記録用画像の表示が可能となるまで、前記フレームメモリに格納済みの表示用画像を前記表示部に表示させる表示制御を行うとともに、
    前記撮影操作の入力検出時に前記記録用画像の露光準備処理を開始するとともに、前記撮像素子における前記表示用画像の露光処理を停止させる表示制御を行う画像処理方法。
  13. 撮像装置において実行する画像処理方法であり、
    前記撮像装置は、
    撮像素子と、
    前記撮像素子による取得画像を格納するフレームメモリと、
    前記フレームメモリの格納画像を表示する表示部と、
    撮像装置において実行する処理の制御を行う制御部を有し、
    前記制御部が、
    撮影操作の入力検出に応じて、記録用画像の露光準備処理を開始し、前記記録用画像の表示が可能となるまで、前記フレームメモリに格納済みの表示用画像を前記表示部に表示させる表示制御を行うとともに、
    前記撮影操作の入力検出時に前記撮像素子において露光中の前記表示用画像の露光完了に要する時間を待機する待機処理を実行し、待機完了後に前記記録用画像の露光準備処理を開始するとともに、
    前記記録用画像の表示が可能となるまで、前記待機処理の間に露光され、前記フレームメモリに格納済みの前記表示用画像を前記表示部に表示させる表示制御を行う画像処理方法。
  14. 撮像装置において画像処理を実行させるプログラムであり、
    前記撮像装置は、
    撮像素子と、
    前記撮像素子による取得画像を格納するフレームメモリと、
    前記フレームメモリの格納画像を表示する表示部と、
    撮像装置において実行する処理の制御を行う制御部を有し、
    前記プログラムは、前記制御部に、
    撮影操作の入力検出に応じて、記録用画像の露光準備処理を開始させ、前記記録用画像の表示が可能となるまで、前記フレームメモリに格納済みの表示用画像を前記表示部に表示させる表示制御を行わせるとともに、
    前記撮影操作の入力検出時に前記記録用画像の露光準備処理を開始するとともに、前記撮像素子における前記表示用画像の露光処理を停止させる表示制御を行わせるプログラム。
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