JP7013953B2 - ピラー上部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体側部からの衝撃に対して車体を保護するピラー上部構造に関する。
車両の車体上部構造は、ルーフサイドレールアウターとルーフサイドレールインナーとが、ルーフ側端部の溶接部で溶接されたルーフサイドレールと、ルーフサイドレールのルーフサイドレールアウターと車体側部で結合されたセンターピラーと、車体のルーフにおいて、ルーフサイドレールのルーフサイドレールインナーと結合されたルーフサイドリインフォースと、で構成されている。
特開2003-212148号公報 特開2016-068708号公報
しかしながら、車体が側部から衝撃を受けると、衝撃力がセンターピラーからルーフサイドレールアウターを伝わって、ルーフサイドレールアウターとルーフサイドレールインナーとの溶接部に衝撃を与えるため、ルーフサイドレールインナーが溶接部分で破断し、更に、ルーフサイドリインフォースによってルーフサイドレールインナーが車体外側に向かって潰されるため、ルーフサイドレールが断面崩れを起こし、大きく損壊してしまうという課題があった。
本発明に係るピラー上部構造は、車体上部の車幅方向両端部において、車体前後方向に延び、車幅方向内側のルーフサイドレールインナーの上端部と車幅方向外側のルーフサイドレールアウターの上端部とが第1結合部で結合されたルーフサイドレールと、車体側部において車体上下方向に延び、ルーフサイドレールアウターと第2結合部で結合されたセンターピラーと、ルーフサイドレールインナーとルーフサイドレールアウターとで形成された空間にあって、ルーフサイドレールアウターと第3結合部で結合され、ルーフサイドレールインナーと第4結合部で結合されたバルクと、第1結合部よりも下方において、ルーフサイドレールインナーと第5結合部で結合されたルーフサイドリインフォースと、を備え、第2結合部は、ルーフサイドレールアウターの車幅方向外側面とセンターピラーとの結合部分であり、第3結合部は、ルーフサイドレールアウターの車幅方向外側面の反対側の面である車幅方向内側面とバルクとの結合部分であり、第4結合部は、ルーフサイドレールインナーの車幅方向外側面とバルクとの結合部分であり、第5結合部は、ルーフサイドレールインナーの車幅方向外側面の反対側の面である車幅方向内側面とルーフサイドリインフォースとの結合部分であり、第2結合部と第3結合部とは、車幅方向から見た際に少なくとも一部が重なっており、第4結合部と第5結合部とは、車幅方向から見た際に少なくとも一部が重なっており、第2結合部と、第3結合部と、第4結合部と、及び第5結合部とが、バルクを通してセンターピラーが受けた衝撃力をルーフサイドリインフォースに伝える経路を形成する、ことを特徴とする。
これにより、ルーフサイドレールインナーの第1結合部の破断を防止することができ、ルーフサイドレールの損壊を最小限に留めることができる。
また、本発明に係るピラー上部構造は、バルクが、車幅方向に凹凸を有する凹凸形状若しくは波形形状であることを特徴とする。
これにより、衝撃力がセンターピラーからルーフサイドリインフォースへ効率的に伝わる。
また、本発明に係るピラー上部構造は、バルクは、ルーフサイドレールアウターと複数箇所の第3結合部で結合され、ルーフサイドレールインナーと複数箇所の第4結合部で結合されており、第4結合部の結合箇所数が、第3結合部の結合個所数よりも少ないことを特徴とする。
これにより、衝撃力が効率的にセンターピラーからルーフサイドリインフォースへ集中して伝わる。
本発明に係るピラー上部構造は、上記のような構成とすることにより、車体側部から衝撃を受けた場合に、衝撃力を、センターピラーから、ルーフサイドレールインナーとルーフサイドレールアウターとで形成された空間に配置されたバルクを介して(第2結合部、第3結合部、第4結合部、及び第5結合部を介して)、ルーフサイドリインフォースの方向へと誘導することができる。そのため、ルーフサイドレールアウターとルーフサイドレールインナーとの溶接部である第1結合部に伝わる衝撃力を減少させることができ、ルーフサイドレールインナーの第1結合部の破断を防止することができるため、ルーフサイドレールの損壊を最小限に留めることができる。
本発明の前提となるピラー上部構造を説明する外観斜視図である。 本発明の前提となるピラー上部構造を説明する断面図である。 本発明の前提となるピラー上部構造において、車体外側から衝撃を受けた場合の変形例を示した図である。 本発明の第1実施形態に係るピラー上部構造の断面図である。 本発明の第2実施形態に係るピラー上部構造の断面図である。 本発明の実施形態に係るピラー上部構造において、車体外側から衝撃を受けた場合の変形例を示した図である。
(ピラー上部構造の説明)
以下に、本発明の前提となるピラー上部構造について説明する。
図1は、本発明の前提となるピラー上部構造を説明する外観斜視図である。
図1において、ルーフサイドレール10は、車体のルーフ両端部であって、車体前側から車体後側に渡って掛け渡されて、車体外側のルーフサイドレールアウター12と車体内側のルーフサイドレールインナー14とが結合されて形成されている。
センターピラー16は、その上端部18がルーフサイドレールアウター12と結合されている。
ルーフサイドリインフォース20は、車体のルーフ材(図示せず)を車幅方向に補強する補強材であり、車幅方向一端がルーフサイドレールインナー14と結合されている。
(ピラー上部構造の断面詳細)
次に、本発明の前提となるピラー上部構造の詳細を説明する。
図2は、本発明の前提となるピラー上部構造を説明する断面図であって、図1のA-A線で切った断面図である。
図2において、ルーフサイドレール10は、ルーフサイドレールアウター12とルーフサイドレールインナー14とが、少なくとも、それぞれの上端部の第1結合部22で結合されている。
ルーフサイドレールアウター12とルーフサイドレールインナー14によって空間26が形成されている。図2では、ルーフサイドレールアウター12とルーフサイドレールインナー14とが第1結合部22のみで結合しており、下端は開放されているが、下端も結合されることにより、空間26は閉空間とすることもできる。
センターピラー16は、その上端部18が、第2結合部24でルーフサイドレールアウター12と結合されている。
ルーフサイドリインフォース20は、車幅方向の一端が、第5結合部34でルーフサイドレールインナー14と結合されている。
(ピラー上部構造が衝撃を受けた場合の変形例)
次に、図2で説明した本発明の前提となるピラー上部構造が、車体外側から衝撃を受けた場合の変形例を、図3を用いて説明する。
図3は、本発明の前提となるピラー上部構造において、車体外側から衝撃を受けた場合の変形例を示した図であって、ルーフサイドレール10内に後述するバルクを設けない場合に、車体外側から衝撃を受けた場合のピラー上部構造の変形例を示した図である。なお、その他の構成は図2と同様であるので、構成の説明は省略する。
図3において、車体の外側から矢印Aの方向に衝撃力を受けると、その衝撃力はセンターピラー16内を矢印B方向に伝わり、第2結合部24を介してルーフサイドレールアウター12の内部を伝わり、矢印Cのように、ルーフサイドレールアウター12とルーフサイドレールインナー14との結合部である第1結合部22に直接到達する。
これによって、ルーフサイドレールアウター12の上端部は矢印C方向に強い力を受けるのに対して、ルーフサイドレールインナー14はルーフサイドリインフォース20によって矢印D方向に抗力を受ける。
すなわち、第1結合部22には、ルーフサイドレールアウター12に矢印C方向の強い衝撃力を受け、同時に、ルーフサイドレールインナー14には矢印C方向とは逆方向の矢印D方向に強い力が瞬時に加わる。
このため、ルーフサイドレールインナー14は、点線で囲まれた範囲(破断部36)で破断する。
そして、破断したルーフサイドレールインナー14は、ルーフサイドリインフォース20に矢印D方向に押されて変形して断面崩れを起こし、ルーフサイドレールアウター12とルーフサイドレールインナー14で形成された空間26は潰れてしまう。
ルーフサイドリインフォース20は、破断したルーフサイドレールインナー14とルーフサイドレールアウター12を更に車体外側に圧迫するため、ルーフサイドレール10全体やセンターピラー16が大きく車体外側に変形し、損壊する。
(第1実施形態)
以下に、本発明の第1実施形態に係るピラー上部構造について説明する。
図4は、本発明の第1実施形態に係るピラー上部構造の断面図である。
図4において、ルーフサイドレール10は、ルーフサイドレールアウター12とルーフサイドレールインナー14とが、少なくとも、それぞれの上端部の第1結合部22で結合されている。ここで、ルーフサイドレールアウター12とルーフサイドレールインナー14とは、それぞれの上端部の第1結合部22で結合するのみでなく、下端部でも互いに結合していてもよい。これによって、ルーフサイドレールアウター12とルーフサイドレールインナー14による閉じた空間26が形成されていてもよい。
センターピラー16は、その上端部18が、ルーフサイドレールアウター12を下側から支えており、センターピラー16の車幅方向内側面とルーフサイドレールアウター12の車幅方向外側面とが第2結合部24で結合されている。
ルーフサイドレールアウター12とルーフサイドレールインナー14で形成された空間26には、補強材としてのバルク28が格納されている。バルク28は、車幅方向外側面が、ルーフサイドレールアウター12の車幅方向内側面と第3結合部30で結合されている。また、バルク28は、車幅方向内側面が、ルーフサイドレールインナー14の車幅方向外側面と第4結合部32で結合されている。
なお、バルク28は、空間26を図4の上側端から下側端まで埋め尽くした形状であってもよく、若しくは、図4に示すように、一部(例えば、上側端)に空間26が残る形状であってもよい。バルク28を設けることにより、ルーフサイドレール10の剛性が高まり、ルーフサイドレール10の破断を回避できる。
バルク28の材質は、本明細書全編において、アルミニウム、スチールなどの剛体であり得る。
ルーフサイドリインフォース20は、その一端の車幅方向外側面と、ルーフサイドレールインナー14の車幅方向内側面とが、第5結合部34で結合されている。第5結合部34は、第1結合部22より更に下方に形成されている。
なお、本明細書全編において、「結合」とは、文字通り、物理的化学的に結合している場合の他、通常時は離間しており、又は接しており、車体が外側から衝撃力を受けた際に、強く押し付け合う場合も含まれる。
図4において、第2結合部24、第3結合部30、第4結合部32、及び第5結合部34は、車体側部に車体の外側から衝撃力を受けた場合に、その衝撃力が、センターピラー16からルーフサイドリインフォース20へ向かう点線矢印Eで示す経路を形成する。すなわち、車体側部に外側から矢印A方向に衝撃力を受けた場合に、その衝撃力は、センターピラー16上を矢印B方向に伝わり、その後、第2結合部24、第3結合部30を介してバルク28の内部を点線矢印E方向に伝わり、更に、第4結合部32、第5結合部34の順で伝わって、点線矢印E方向にルーフサイドリインフォース20へと伝わっていく。
点線矢印Eは、センターピラー16からルーフサイドリインフォース20へ向かう最短経路を形成してもよい。
このように構成することで、車体側部に車体の外側から矢印A方向に衝撃を受けても、衝撃力は、バルク28を通して点線矢印E方向に、ルーフサイドリインフォース20へ誘導される。従って、ルーフサイドレールアウター12を通じて矢印C方向に向かう衝撃力が減少されるので、最終的にルーフサイドレールアウター12とルーフサイドレールインナー14との結合部である第1結合部22に加わる衝撃力を減少させることができる。このため、ルーフサイドレールインナー14の第1結合部22は破断から回避され、ルーフサイドレールの変形は最小限に留まる。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態に係るピラー上部構造の断面図である。第2実施形態は、バルク42の形状に特徴を有し、バルク42は、図5に示すように、車体幅方向に凹凸を有する凹凸形状又は波形形状で形成されている。
図5において、センターピラー16は、センターピラー16の車幅方向内側面とルーフサイドレールアウター12の車幅方向外側面とが第2結合部24で結合されている。バルク42は、その車幅方向外側面と、ルーフサイドレールアウター12の車幅方向内側面とが、3か所の第3結合部30で結合されている。また、バルク42は、車幅方向内側面と、ルーフサイドレールインナー14の車幅方向外側面とが、2か所の第4結合部32で結合されている。但し、2か所の第4結合部32は、通常時は離間していてもよい。
すなわち、第4結合部32の結合箇所数は、第3結合部30の結合箇所数よりも少なく構成することができる。これにより、衝撃力が効率的にセンターピラー16からルーフサイドリインフォース20へ集中して伝わる。
ルーフサイドリインフォース20は、その一端の車幅方向外側面と、ルーフサイドレールインナー14の車幅方向内側面とが、少なくとも2か所の第5結合部34で結合されている。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。
図5において、第2結合部24、3か所の第3結合部30、2か所の第4結合部32、及び2か所の第5結合部34は、車体側部に車体の外側から衝撃力を受けた場合に、その衝撃力が、センターピラー16からルーフサイドリインフォース20へ向かう点線矢印Eで示す経路を形成する。
すなわち、第2結合部24、第3結合部30、第4結合部32、及び第5結合部34は、車体側部に車体の外側から衝撃力を受けた場合に、その衝撃力は、センターピラー16から、矢印B方向にセンターピラー16を伝わり、第2結合部24でルーフサイドレールアウター12に伝わり、3か所の第3結合部30に分散されて、バルク42の内部を矢印G方向に伝わり、更に、2か所の第4結合部32でルーフサイドレールアウター12に伝わり、2か所の第5結合部34の順で伝わって、ルーフサイドリインフォース20へと伝わっていく。
矢印B,G,Hは、センターピラー16からルーフサイドリインフォース20へ向かう最短経路であってもよい。
このように構成することで、車体側部に車体の外側から衝撃を受けても、衝撃力は、バルク42を通して矢印B,G,H方向に、効率的にルーフサイドリインフォース20へ誘導される。
更に、3か所の第3結合部30で受けた衝撃力が、2か所の第4結合部32、及び2か所の第5結合部34に伝わるため、衝撃力が効率的にセンターピラー16からルーフサイドリインフォース20へ集中して伝わる。
従って、図4で説明したように、ルーフサイドレールアウター12を通じて、矢印C方向に向かう衝撃力が減少されるので、最終的にルーフサイドレールアウター12とルーフサイドレールインナー14との結合部である第1結合部22に加わる衝撃力を減少させることができる。このため、ルーフサイドレールインナー14の第1結合部22は破断から回避され、ルーフサイドレールの変形は最小限に留まる。
(本発明の実施形態に係るピラー上部構造が衝撃を受けた場合の変形例)
次に、本発明に係るピラー上部構造において、車体が車体外側から衝撃力を受けた場合の、ピラー上部構造の変形例を説明する。
図6は、本発明の実施形態に係るピラー上部構造において、車体外側から衝撃を受けた場合の変形例を示した図であって、ルーフサイドレール10内に、第1実施形態で示したバルク28を設けた場合の変形例を示した図である。図6は、先述した図4のピラー上部構造と同様の構成であるので、構成の説明は省略する。
図6において、点線で示した部分が、図4で説明した通常時のピラー上部構造である。図6において、車体の外側から矢印Aのように衝撃力を受けると、衝撃力はセンターピラー16内を矢印B方向に伝わり、その後、第2結合部24、第3結合部30を介してバルク28の内部を点線矢印F方向に伝わり、更に、第4結合部32、第5結合部34の順で伝わって、矢印F方向にルーフサイドリインフォース20へと伝わっていく。
すなわち、車体の外側から矢印Aのように衝撃力を受けると、センターピラー16内を矢印B方向に伝わり、点線矢印Fのように、ルーフサイドレールアウター12、バルク42、ルーフサイドレールインナー14、ルーフサイドリインフォース20へと力が伝播していく。
このとき、ルーフサイドリインフォース20は、点線矢印Fの力に抗して車幅方向外側に反発力を発生させるが、ルーフサイドレールインナー14はバルク28に車幅方向外側を補強されているため、小さな変形に留まる。
従って、図6のように、ルーフサイドレールアウター12とルーフサイドレールインナー14との結合部である第1結合部22に向かう、矢印C方向への衝撃力の伝播は抑えられ、第1結合部22は破断しない。このため、ルーフサイドレール10は、図6に示すように、全体として車体の外側に若干歪むが、ルーフサイドレールインナー14の第1結合部22における破断や、ルーフサイドレールインナー14の断面崩れは防止され、ルーフサイドレール10全体やセンターピラー16は大きな変形、損壊から免れる。
なお、この時のルーフサイドレール10の耐力は、図3のようにバルクを設けない場合に比べて、18%程度上昇しており、車体外側への変形量は、12mm低減でき、ドア進入速度に換算して、0.05m/s減速できるという実験結果を得ている。
以上の通り、本願発明は、車体上部の車幅方向両端部において、車体前後方向に延び、車幅方向内側のルーフサイドレールインナー14の上端部と車幅方向外側のルーフサイドレールアウター12の上端部とが第1結合部22で結合されたルーフサイドレール10と、 車体側部において車体上下方向に延び、ルーフサイドレールアウター12と第2結合部24で結合されたセンターピラー16と、ルーフサイドレールインナー14とルーフサイドレールアウター12とで形成された空間26にあって、ルーフサイドレールアウター12と第3結合部30で結合され、ルーフサイドレールインナー14と第4結合部32で結合されたバルク28と、第1結合部22よりも下方において、ルーフサイドレールインナー14と第5結合部34で結合されたルーフサイドリインフォース20と、を備え、第2結合部24と、第3結合部30と、第4結合部32と、及び第5結合部34とが、センターピラー16が受けた衝撃力をルーフサイドリインフォース20に伝える経路を形成する、ことを特徴とするピラー上部構造である。
10 ルーフサイドレール、 12 ルーフサイドレールアウター、 14 ルーフサイドレールインナー、 16 センターピラー、 18 上端部、 20 ルーフサイドリインフォース、 22 第1結合部、 24 第2結合部、 26 空間、 28 バルク、 30 第3結合部、 32 第4結合部、 34 第5結合部、 36 破断部、 38 空間、 40 バルク。

Claims (3)

  1. 車体上部の車幅方向両端部において、車体前後方向に延び、車幅方向内側のルーフサイドレールインナーの上端部と車幅方向外側のルーフサイドレールアウターの上端部とが第1結合部で結合されたルーフサイドレールと、
    車体側部において車体上下方向に延び、前記ルーフサイドレールアウターと第2結合部で結合されたセンターピラーと、
    前記ルーフサイドレールインナーと前記ルーフサイドレールアウターとで形成された空間にあって、前記ルーフサイドレールアウターと第3結合部で結合され、前記ルーフサイドレールインナーと第4結合部で結合されたバルクと、
    前記第1結合部よりも下方において、前記ルーフサイドレールインナーと第5結合部で結合されたルーフサイドリインフォースと、を備え、
    前記第2結合部は、前記ルーフサイドレールアウターの車幅方向外側面と前記センターピラーとの結合部分であり、
    前記第3結合部は、前記ルーフサイドレールアウターの車幅方向外側面の反対側の面である車幅方向内側面と前記バルクとの結合部分であり、
    前記第4結合部は、前記ルーフサイドレールインナーの車幅方向外側面と前記バルクとの結合部分であり、
    前記第5結合部は、前記ルーフサイドレールインナーの車幅方向外側面の反対側の面である車幅方向内側面と前記ルーフサイドリインフォースとの結合部分であり、
    前記第2結合部と前記第3結合部とは、車幅方向から見た際に少なくとも一部が重なっており、
    前記第4結合部と前記第5結合部とは、車幅方向から見た際に少なくとも一部が重なっており、
    前記第2結合部と、前記第3結合部と、前記第4結合部と、及び前記第5結合部とが、前記バルクを通して前記センターピラーが受けた衝撃力を前記ルーフサイドリインフォースに伝える経路を形成する、
    ことを特徴とするピラー上部構造。
  2. 請求項1に記載のピラー上部構造であって、
    前記バルクは、車幅方向に凹凸を有する凹凸形状若しくは波形形状であること、
    を特徴とするピラー上部構造。
  3. 請求項1または2に記載のピラー上部構造であって、
    前記バルクは、前記ルーフサイドレールアウターと複数箇所の前記第3結合部で結合され、前記ルーフサイドレールインナーと複数箇所の前記第4結合部で結合されており、前記第4結合部の結合箇所数が、前記第3結合部の結合個所数よりも少ないこと
    を特徴とするピラー上部構造。
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