JP7013649B2 - 接着剤組成物、フィルム状接着剤、接続構造体及びその製造方法 - Google Patents

接着剤組成物、フィルム状接着剤、接続構造体及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、接着剤組成物、回路接続材料、回路部材の接続構造及び接続構造体の製造方法に関する。
従来、回路接続を行うために各種の接着材料が使用されている。例えば、液晶ディスプレイとテープキャリアパッケージ(TCP)との接続、フレキシブルプリント配線基板(FPC)とTCPとの接続、又はFPCとプリント配線板との接続のための接着続材料として、接着剤中に導電性粒子が分散された異方導電性接着剤が使用されている。また、最近では、半導体シリコンチップを基板に実装する場合でも、従来のワイヤーボンドではなく、半導体シリコンチップを基板に直接実装するいわゆるチップオングラス(COG)実装が行われており、この場合も異方導電性接着剤が適用されている。
異方導電性接着剤が使用される精密電子機器の分野では、回路の高密度化が進んでおり、電極幅及び電極間隔が極めて狭くなっている。このため、例えば従来のエポキシ樹脂を主成分とする接着材料を用いた場合の回路接続条件では、配線の脱落、剥離、位置ずれ等が生じるといった問題があり、また、回路部材間(例えばチップと基板との間)の熱膨張差に起因する反りが発生するという問題がある。加えて、電子機器の製造コストを削減するために、スループットを向上させる必要がある。
以上のような事情から、接着材料には、低温(例えば60~170℃)かつ短時間(例えば10秒間以内)で硬化(低温速硬化)することが要求されている。これに対し、低温での加熱により硬化する接着材料、又は硬化の際に加熱を必要としない接着材料として、光照射によって硬化する異方導電性接着剤が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2014-210878号公報
しかし、上述のような従来技術においては、例えば100℃以下の低温加熱により硬化させた場合の硬化物の物性(ガラス転移温度、弾性率等)が必ずしも充分であるとはいえず、また、接着剤をフィルム状接着剤として用いた場合、回路接続時に樹脂が溶融しないという問題が生じる。そのため、従来の接着材料には、特に低い温度(例えば60~80℃)で硬化した場合に良好な接続抵抗を得ることが困難であるという問題があり、実用に供し得るためには未だ改善の余地がある。
本発明は、上述の従来技術における問題点に鑑み、低温かつ短時間で硬化した場合でも硬化物の物性(特に弾性率)に優れる接着剤組成物、フィルム状接着剤、接続構造体及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、一態様において、2つ以上のメルカプト基を有するチオール化合物と、アリル基を有するアリル化合物と、光重合開始剤と、を含有する接着剤組成物であって、接着剤組成物中のメルカプト基の物質量とアリル基の物質量との合計に占めるメルカプト基の物質量の割合が40%以下である、接着剤組成物を提供する。
チオール化合物は、好ましくは1級又は2級のチオール化合物である。
アリル基を有する化合物は、好ましくはイソシアヌル環を更に有する。
光重合開始剤は、好ましくはオキシムエステル化合物である。
接着剤組成物は、好ましくは熱可塑性樹脂を更に含有する。
接着剤組成物は、好ましくは導電性粒子を更に含有する。
本発明は、他の一態様において、上記の接着剤組成物をフィルム状にしてなるフィルム状接着剤を提供する。
フィルム状接着剤は、好ましくは導電性接着層と非導電性接着層とを備える。
フィルム状接着剤の60℃における溶融粘度は、好ましくは2000Pa・s以下である。
本発明は、他の一態様において、第一の回路電極を有する第一の回路部材と、第二の回路電極を有する第二の回路部材と、第一の回路部材及び第二の回路部材の間に配置され、第一の回路電極と第二の回路電極とを互いに電気的に接続する回路接続部材と、を備え、回路接続部材が上記の接着剤組成物の硬化物を含有する、接続構造体を提供する。
本発明は、他の一態様において、第一の回路電極を有する第一の回路部材と、第二の回路電極を有する第二の回路部材との間に上記の接着剤組成物を配置し、接着剤組成物を介して第一の回路部材及び第二の回路部材を加圧して、第一の回路電極及び第二の回路電極を互いに電気的に接続する工程を備える、接続構造体の製造方法を提供する。
本発明によれば、低温かつ短時間で硬化した場合でも硬化物の物性(特に弾性率)に優れる接着剤組成物、フィルム状接着剤、接続構造体及びその製造方法を提供することができる。
フィルム状接着剤の実施形態を示す模式断面図である。 接続構造体の製造方法の一実施形態を示す模式断面図である。
本実施形態に係る接着剤組成物は、(A)2つ以上のメルカプト基を有するチオール化合物(以下、「(A)成分」又は単に「チオール化合物」ともいう)と、(B)アリル基を有する化合物(以下、「(B)成分」又は「アリル化合物」ともいう)と、(C)光重合開始剤(以下「(C)成分」ともいう)とを含有する。
(A)成分としては、分子内に2つ以上のメルカプト基を有するチオール化合物(二官能以上のチオール化合物)であれば特に制限されず、公知の化合物が用いられる。(A)成分は、低温速硬化性に更に優れ、硬化物の弾性率、ガラス転移温度、機械特性等が更に向上する観点から、好ましくは1級又は2級のチオール化合物である。1級又は2級のチオール化合物は、メルカプト基が1級又は2級の炭素原子に結合した部分構造を少なくとも1つ有するチオール化合物を意味する。(A)成分は、硬化物の弾性率、ガラス転移温度、機械特性等に優れる観点から、分子内にベンゼン環、イソシアヌル環等の剛直な骨格を更に有する化合物である。
(A)成分としては、例えば、1,2-エタンジチオール、1,3-プロパンジチオール、1,4-ブタンジチール、2,3-ブタンジチオール、1,5-ペンタンジチオール、1,6-ヘキサンジチオール、1,8-オクタンジチオール、1,10-デカンジチオール、1,3-ベンゼンジチオール、1,4-ベンゼンジチオール、4,4‘-チオビスベンゼンチオール、4,4‘-ビフェニルジチオール、1,5-ジメルカプトナフタレン、4,5-ビス(メルカプトメチル)-オルト-キシレン、1,3,5-ベンゼントリチオール、1,4-ブタンジオールビス(チオグリコレート)、ジチオエチトリトール、3,6-ジオキサ-1,8-オクタンジチオール、3,7-ジチア-1,9-ノナンジチオール、ビス(2-メルカプトエチル)スルフィド、エチレングリコールビス(メルカプトアセテート)、エチレングリコールビス(3-メルカプトプロピオネート)、エチレングリコールビス(3-メルカプトブチレート)、エチレングリコールビス(3-メルカプトイソブチレート)、ブタンジオールビス(メルカプトアセテート)、ブタンジオールビス(3-メルカプトプロピオネート)、ブタンジオールビス(3-メルカプトブチレート)、ブタンジオールビス(3-メルカプトイソブチレート)、ペンタエリトリトールトリ(メルカプトアセテート)、ペンタエリトリトールトリ(3-メルカプトプロピオネート)、ペンタエリトリトールトリ(3-メルカプトブチレート)、ペンタエリトリトールトリ(3-メルカプトイソブチレート)、ペンタエリスリトールテトラキス(メルカプトアセテート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトブチレート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトイソブチレート)、トリメチロールエタン(メルカプトアセテート)、トリメチロールエタン(3-メルカプトプロピオネート)、トリメチロールエタン(3-メルカプトブチレート)、トリメチロールエタン(3-メルカプトイソブチレート)、トリメチロールプロパントリス(メルカプトアセテート)、トリメチロールプロパントリス(3-メルカプトプロピオネート)、トリメチロールプロパントリス(3-メルカプトブチレート)、トリメチロールプロパントリス(3-メルカプトイソブチレート)、ジペンタエリスリトールヘキサキス(メルカプトアセテート)、ジペンタエリスリトールヘキサキス(3-メルカプトプロピオネート)、ジペンタエリスリトールヘキサキス(3-メルカプトブチレート)、ジペンタエリスリトールヘキサキス(3-メルカプトイソブチレート)、1,4-ビス(3-メルカプトプロピルオキシ)ブタン、1,4-ビス(3-メルカプトブチリルオキシ)ブタン、1,3,5-トリス(3-メルカプトブチルオキシエチル)-1,3,5-トリアジン-2,4,6(1H,3H,5H)-トリオン、トリス[(3-メルカプトプロピオニルオキシ)エチル]イソシアヌレート、テトラエチレングリコールビス(3-メルカプトプロピオネート)等のチオール基を2~5個有するポリチオール化合物を挙げることができる。これらの中でも、反応性及び取扱性に優れる観点から、1,3,5-トリス(3-メルカプトブチルオキシエチル)-1,3,5-トリアジン-2,4,6(1H,3H,5H)-トリオン、トリス[(3-メルカプトプロピオニルオキシ)エチル]イソシアヌレートが好ましく用いられる。これらのチオール化合物は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用される。
(A)成分の含有量は、接着剤組成物全量基準で、例えば、0.1質量%以上、5質量%以上、又は10質量%以上であってよく、50質量%以下、又は30質量%以下であってよい。
(B)成分としては、分子内にアリル基を有する化合物であれば特に制限されず、公知の化合物が用いられる。(B)成分としては、硬化物の弾性率、ガラス転移温度、機械特性等に優れる観点から、分子内にイソシアヌル環等の剛直な骨格を更に有する化合物が好ましく用いられる。
(B)成分としては、1,3-ジアリルフタレート、1,2-ジアリルフタレート、トリアリルイソシアヌレート、ジアリルイソフタレート、ジアリルシアヌレート、ジアリルイソシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレート、ペンタエリスリトールジアリルエーテル、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ペンタエリスリトールテトラアリルエーテル、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、トリメチロールプロパントリアリルエーテル、グリセリンジアリルエーテル、ビスフェノールAジアリルエーテル、ビスフェノールFジアリルエーテル、エチレングリコールジアリルエーテル、ジエチレングリコールジアリルエーテル、トリエチレングリコールジアリルエーテル、プロピレングリコールジアリルエーテル、ジプロピレングリコールジアリルエーテル、トリプロピレングリコールジアリルエーテル等が挙げられる。これらの化合物は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用される。分子内に剛直な骨格を有する化合物の観点から、ジアリルフタレート、ジアリルイソフタレート、ジアリルシアヌレート、ジアリルイソシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレートが好ましい。が挙げられる。
(B)成分の含有量は、接着剤組成物全量基準で、例えば、5質量%以上、又は10質量%以上であってよく、50質量%以下、又は30質量%以下であってよい。
接着剤組成物中の(A)成分のメルカプト基の物質量と(B)成分のアリル基の物質量との合計に占める(A)成分のメルカプト基の物質量の割合は、硬化物の弾性率、ガラス転移温度、機械特性等の観点から、40%以下であり、好ましくは35%以下、より好ましくは33%以下、更に好ましくは31%以下であり、また、好ましくは5%以上、より好ましくは9%以上、更に好ましくは15%以上、特に好ましくは20%以上である。当該メルカプト基の物質量の割合R(%)は、接着剤組成物中の(A)成分の含有量をW(g)、(A)成分のメルカプト基当量をE(g/mol)、接着剤組成物中の(B)成分の含有量をW(g)、(B)成分のアリル基当量をE(g/mol)としたときに、以下の式により算出される。
R(%)=(W/E)/(W/E+W/E)×100
なお、接着剤組成物が、(A)成分及び(B)成分としてそれぞれ2種以上含有する場合は、上記式中のW/E及びW/Eは、それぞれ各(A)成分、(B)成分について算出したW/Eの和及びW/Eの和として定義される。
本実施形態に係る接着剤組成物では、(C)光重合開始剤から発生したラジカルが、主として(A)成分のメルカプト基と(B)成分のアリル基における炭素-炭素二重結合との反応を促進することにより、低温であっても接着剤組成物の硬化反応が速やかに進行する(すなわち低温速硬化性が向上する)。
(C)成分としては、150~750nmの光照射によってラジカルを発生する化合物が好ましく用いられる。このような化合物は、特に制限されず、公知の化合物であってよい。(C)成分としては、例えば、オキシムエステル化合物、過酸化物、アゾ化合物、α-アセトアミノフェノン誘導体又はホスフィンオキサイド誘導体が用いられ、光照射に対する感度が高い観点から、オキシムエステル化合物が好ましく用いられる。
(C)成分の含有量は、接着剤組成物全量基準で、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下である。含有量が0.1質量%以上であると、低温速硬化性に更に優れ、また、20質量%以下であると、接着剤組成物の貯蔵安定性が向上する傾向にある。
接着剤組成物は、接着剤組成物の増粘化及びフィルム化を目的として、(B)アリル基を有する化合物以外の炭素-炭素二重結合を有する化合物を更に含有していてもよい。炭素-炭素二重結合を有する化合物としては、(B)成分の硬化を阻害しないものであれば特に制限はなく、公知の化合物を使用することができる。かかる化合物としては、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー等のオリゴマー、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニロキシエチル(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸変性2官能(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸変性3官能(メタ)アクリレート、2,2’-ジ(メタ)アクリロイロキシジエチルホスフェート、2-(メタ)アクリロイロキシエチルアシッドホスフェート等の多官能(メタ)アクリレート化合物、1-メチル-2,4-ビスマレイミドベンゼン、m-フェニレンビスマレイミド、p-フェニレンビスマレイミド、m-トルイレンビスマレイミド、4,4’-ビフェニレンビスマレイミド、4,4’-(3,3’-ジメチル-ビフェニレン)ビスマレイミド、4,4’-(3,3’-ジメチルジフェニルメタン)ビスマレイミド、4,4’-(3,3’-ジエチルジフェニルメタン)ビスマレイミド、4,4’-ジフェニルメタンビスマレイミド、4,4’-ジフェニルプロパンビスマレイミド、4,4’-ジフェニルエーテルビスマレイミド、3,3’-ジフェニルスルホンビスマレイミド、2,2’-ビス(4-(4-マレイミドフェノキシ)フェニル)プロパン、1,1-ビス(4-(4-マレイミドフェノキシ)フェニル)デカン、4,4’-シクロヘキシリデン-ビス(1-(4マレイミドフェノキシ)-2-シクロヘキシルベンゼン、2,2’-ビス(4-(4-マレイミドフェノキシ)フェニル)ヘキサフルオロプロパン等のマレイミド化合物、ジエチレングリコールジビニルエーテル、ジプロピレングリコールジビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル等のビニルエーテル化合物、スチレン誘導体、アクリルアミド誘導体、ナジイミド誘導体、天然ゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、ブタジエンゴム、スチレン-ブタジエンゴム、アクリロニトリル-ブタジエンゴム、カルボキシル化ニトリルゴム等が挙げられる。炭素-炭素二重結合を有する化合物は、アクリル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂の末端又は側鎖にビニル基、(メタ)アクリロイル基等を導入した化合物であってもよい。
接着剤組成物は、熱可塑性樹脂を更に含有していてもよい。熱可塑性樹脂としては、特に制限されないが、接着性に優れる観点から、主鎖又は側鎖に水酸基、エーテル基、エステル基、ウレタン基、アミド基、イミド基、カルボンキシル基等の極性基を有する樹脂が好ましく用いられる。熱硬化性樹脂としては、具体的には、フェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、ブチラール樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂等が好適に使用される。
接着剤組成物が熱可塑性樹脂を含有する場合、熱可塑性樹脂の含有量は、接着剤組成物全量基準で、例えば5~50質量%であってよい。
接着剤組成物は、導電性粒子を更に含有する(異方)導電性接着剤組成物であってよい。導電性粒子としては、導電性を有する粒子であれば特に制限されず、Au、Ag、Ni、Cu、はんだ等の金属粒子、導電性カーボン粒子などが挙げられる。導電性粒子は、非導電性のガラス、セラミック、プラスチック(ポリスチレン等)などを核とし、この核を上記金属又は導電性カーボンで被覆した被覆導電性粒子であってもよい。これらの中でも、熱溶融性の金属で形成された金属粒子、又はプラスチックを核とし、この核を金属又は導電性カーボンで被覆した被覆導電性粒子が好ましく用いられる。この場合、接着剤組成物の硬化物を加熱又は加圧により変形させることが容易であるため、回路電極同士を電気的に接続する際に、回路電極と接着剤組成物との接触面積を増加させ、電極間の導電性を向上させることができる。
導電性粒子は、上記の金属粒子、導電性カーボン粒子、又は被覆導電性粒子の表面を、樹脂等の絶縁材料で被覆した絶縁被覆導電性粒子であってもよい。導電性粒子が絶縁被覆導電性粒子であると、導電性粒子の含有量が多い場合であっても、導電性粒子の表面が樹脂で被覆されているため、導電性粒子同士の接触による短絡の発生を抑制でき、また、隣接する回路電極回路間の絶縁性も向上させることができる。導電性粒子は、上述した各種導電性粒子の1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いられる。
導電性粒子の平均粒径は、分散性及び導電性に優れる観点から、好ましくは1~18μmである。導電性粒子の含有量は、接着剤組成物全量基準で、好ましくは5~60質量%、より好ましくは20~50質量%である。導電性粒子の含有量が5質量%以上であると、良好な導電性が得られ、また、50質量%以下であると、接続構造体における短絡を抑制できる。
接着剤組成物は、接着性の更なる向上を目的として、カップリング剤を更に含有していてもよい。カップリング剤としては、(メタ)アクリロイル基、メルカプト基、アミノ基、イミダゾール基等の有機官能基を有するシランカップリング剤、テトラアルコキシチタネート誘導体、ポリジアルキルチタネート誘導体などが挙げられる。ただし、カップリング剤がメルカプト基を有する場合、分子内に存在するメルカプト基は1つのみである。カップリング剤の含有量は、接着剤組成物全量基準で、例えば0.1~20質量%であってよい。
接着剤組成物は、充填材、軟化剤、促進剤、劣化防止剤着色剤、難燃化剤、チキソトロピック剤などのその他の添加剤を含有していてもよい。その他の添加剤の含有量は、接着剤組成物全量基準で、例えば0.1~10質量%であってよい。
接着剤組成物が室温(25℃)で液体である場合には、接着剤組成物は、ペースト状接着剤として使用できる。接着剤組成物が室温で固体である場合には、接着剤組成物は、加熱によるペースト化する、又は溶剤に溶解させてペースト化することにより、ペースト状接着剤として使用できる。かかる溶剤としては、接着剤組成物と反応せず、かつ接着剤組成物が充分な溶解性を示す溶剤であれば特に制限されないが、室温、大気圧下での沸点が50~150℃である溶剤が好ましく用いられる。溶剤の沸点が50℃以上であると、溶剤が室温で揮発することが抑制され、ペース状接着剤を作製する際の作業性が向上する。溶剤の沸点が150℃以下であると、接着後に溶剤が揮発しやすくなり、残存する溶剤による接着強度の低下を抑制できる。
接着剤組成物は、取扱性に優れ、スループットを向上させる観点から、フィルム状に成形されたフィルム状接着剤として好適に用いられる。フィルム状接着剤は、例えば、接着剤組成物と溶剤との混合溶液を、フッ素樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、剥離紙等の剥離性基材上に塗布し、又は不織布等の基材に上記混合溶液を含浸させて剥離性基材上に載置し、溶剤を除去することによって得られる。
接着剤組成物が導電性粒子を含有する場合、当該接着剤組成物をフィルム状にしてなるフィルム状接着剤は、(異方)導電性接着剤フィルムとして好適に用いられる。図1(a)は、フィルム状接着剤の第1実施形態を示す模式断面図である。図1に示すように、フィルム状接着剤((異方)導電性接着剤フィルム)1Aは、非導電性の接着剤成分2A中に導電性粒子3が分散されてなる。接着剤成分2Aは、上述の(A)成分、(B)成分及び(C)成分(場合により、熱可塑性樹脂等の他の成分)を含有している。フィルム状接着剤1Aの厚さは、例えば10~50μmであってよい。
図1(b)は、フィルム状接着剤の第2実施形態を示す模式断面図である。図1(b)に示すように、フィルム状接着剤((異方)導電性接着剤フィルム)1Bは、導電性接着層4と、非導電性接着層5とを備えている。
導電性接着層4は、例えば、上記実施形態のフィルム状接着剤1Aと同様に、非導電性の接着剤成分2A中に導電性粒子3が分散されてなる。導電性接着層4の厚さは、例えば3~10μmであってよい。非導電性接着層5は、非導電性の接着剤成分2Bからなる。非導電性接着層5の厚さは、例えば10~40μmであってよい。接着剤成分2A,2Bは、上述の(A)成分、(B)成分及び(C)成分(場合により、熱可塑性樹脂等の他の成分)を含有している。導電性接着層4における接着剤成分2Aと非導電性接着層5における接着剤成分2Bとは、互いに同一であっても異なっていてもよい。
フィルム状接着剤の60℃における溶融粘度は、好ましくは2000Pa・s以下、より好ましくは1800Pa・s以下、更に好ましくは1500Pa・s以下である。60℃における溶融粘度が2000Pa・s以下であると、例えば60~80℃といった低温での回路接続時にも、樹脂成分が溶融して、接着剤と回路部材との密着性が確保され、良好な接続抵抗が得られる。
次に、上述したフィルム状接着剤を用いた接続構造体の製造方法について説明する。図2は、接続構造体の製造方法の一実施形態を示す模式断面図である。
まず、図2(a)に示すように、第一の回路基板6と、第一の回路基板6の主面上に形成された第一の回路電極7とを備える第一の回路部材8、及び、第二の回路基板9と、第二の回路基板9の主面上に形成された第二の回路電極10とを備える第二の回路部材11を用意する。
第一の回路部材8及び第二の回路部材11は、互いに同じであっても異なっていてもよい。第一及び第二の回路部材8,11は、導体チップ(ICチップ)、抵抗体チップ、コンデンサチップ等のチップ部品、プリント基板、半導体搭載用基板等の基板などであってよい。回路部材8,11の組合せとしては、例えば、半導体チップ及び半導体搭載用基板の組合せが挙げられる。
第一及び第二の回路基板6,9は、半導体、ガラス、セラミック等の無機物、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、(メタ)アクリル樹脂、環状オレフィン樹脂等の有機物、ガラス/エポキシ等の複合物などで形成されていてよい。これらの回路基板6,9の主面上には、例えば絶縁層が設けられていてもよい。第一及び第二の回路電極7,10は、金、銀、錫、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金、インジウム錫酸化物(ITO)等で形成されていてよい。
次に、第一の回路部材8と第二の回路部材11とを、第一の回路電極7と第二の回路電極10とが対向するように配置し、第一の回路部材8と第二の回路部材11との間にフィルム状接着剤1Aを配置する。
そして、矢印A及びB方向に全体を加圧しながら、フィルム状接着剤1Aに対して光を照射する。加圧時の圧力は、例えば10~100MPaであってよい。光照射には、150~750nmの照射光を用いることが好ましく、UV-LED、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンランプ、メタルハライドランプ等を使用して光照射することができる。加圧及び光照射の時間は、例えば1~180秒間であってよい。加圧及び光照射時に、必要に応じて加熱を行ってもよい。加熱温度は、例えば60~170℃であってよい。
これにより、図2(b)に示すように、フィルム状接着剤1Aが硬化し、フィルム状接着剤1Aの硬化物12を介して第一の回路部材8と第二の回路部材11とが互いに接続され、接続構造体13が得られる。このとき、導電性粒子3が第一の回路電極7と第二の回路電極10との間に介在することによって、第一の回路電極7と第二の回路電極10とが互いに電気的に接続される。すなわち、接着剤成分2Aの硬化物14及び導電性粒子3を含有する硬化物12が回路接続部材12として機能する。
以上のようにして得られる本実施形態に係る接続構造体13は、第一の回路電極7を有する第一の回路部材8と、第二の回路電極10を有する第二の回路部材11と、第一の回路部材8及び第二の回路部材11の間に配置され、第一の回路電極7及び第二の回路電極10を互いに電気的に接続する回路接続部材12とを備えている。このような接続構造体は、例えば半導体装置であってよい。
上記実施形態では、第一の回路部材8と第二の回路部材11との間に第1実施形態に係るフィルム状接着剤1Aを配置したが、第1実施形態に係るフィルム状接着剤1Aに代えて、第2実施形態に係るフィルム状接着剤1Bを配置してもよく、あるいは、ペースト状の接着剤組成物を、第一の回路部材8又は第二の回路部材11上に塗布してもよい。
以下、実施例及び比較例に基づき本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
<フィルム状接着剤Aの作製>
以下に示す成分を表1に示す質量比で混合し、接着剤組成物を調製した。(A)成分のメルカプト基の物質量と(B)成分のアリル基の物質量との合計に占める(A)成分のメルカプト基の物質量の割合(%)も併せて表1に示す。
(メルカプト基を有するチオール化合物)
A1:イソシアヌレート変性チオール化合物(3官能、メルカプト基当量:175、1級チオール化合物、商品名:THEIC-BMPA、淀化学株式会社製)
A2:1,3,5-トリス(2-(3-スルファニルブタノイルオキシ)エチル)-1,3,5-トリアジナン-2,4,6-トリオン(3官能、メルカプト基当量:189、2級チオール化合物、商品名:MT-NR1、昭和電工株式会社製)
(アリル化合物)
B1:トリアリルイソシアヌレート(アリル基当量:83、商品名:TAIC、日本合成化学株式会社製)
B2:トリアリルシアヌレート(アリル基当量:83、商品名:Triallyl Cyanurate、東京化成工業株式会社)を用いた。
(アクリル化合物)
b1:イソシアヌル酸EO変性ジ及びトリアクリレート(商品名:M313、東亞合成株式会社製)
(光重合開始剤)
C1:オキシムエステル化合物(商品名:Irgacure(登録商標)Oxe02、BASF社製)
なお、オキシムエステル化合物は、10質量%メチルエチルケトン(MEK)溶液として用いた。
(熱可塑性樹脂)
D1:フェノキシ樹脂:(商品名:FX293、東都化成株式会社製)
(アクリレート化合物)
E1:ウレタンアクリレートオリゴマー(UA5500T、新中村化学工業株式会社製)
なお、ウレタンアクリレートオリゴマーは、70質量%トルエン溶液として用いた。
得られた接着剤組成物を、厚み40μmのPET樹脂フィルムに塗工装置を用いて塗布し、70℃、5分間の熱風乾燥によって、PET樹脂フィルム上に形成された厚みが20μmのフィルム状接着剤Aを得た。
<フィルム状接着剤Aの硬化物の作製>
得られた各フィルム状接着剤Aを100℃に加熱した状態で、波長365nmの光を60秒間照射(250mW/cm)し、フィルム状接着剤Aの硬化物を得た。
<硬化物の物性評価>
上述のとおり作製した硬化物を1.0cm×5.0cmに切断し、切断した試験片について、粘弾性測定装置(商品名:RSA-3、TAインスツルメンツ社製)を用いた引張り試験により、ガラス転移温度Tg(℃)、及び200℃における貯蔵弾性率E’(Pa)を評価した。測定条件は、測定温度:-10~250℃、昇温速度:5℃/min、周波数:1.0Hz、ひずみ:0.1%とした。結果を表1に示す。
Figure 0007013649000001
硬化物のガラス転移温度Tg及び貯蔵弾性率E’の評価において、チオール化合物とアリル化合物とを含有する接着剤組成物を用いた実施例1~4では、チオール化合物とアクリル化合物とを含有する接着剤組成物を用いた比較例1及び2と比べ、Tgは同等以上であり、かつE’は向上することが確認された。
メルカプト基の物質量とアリル基の物質量との合計に占めるメルカプト基の物質量の割合(%)が40%以下である場合(実施例1~4)、当該割合が40%を超える場合(比較例3)に比べて、Tg及びE’の向上が確認された。
<導電性粒子の作製>
ポリスチレン粒子の表面上に、層の厚さが0.2μmとなるようにニッケルからなる層を設け、このニッケル層上に、層の厚さが0.02μmとなるように金からなる層を更に設けた。このようにして、平均粒径4μm、比重2.5の導電性粒子を得た。
<フィルム状接着剤Bの作製>
[導電性接着層]
上述した成分に加えて、以下に示す成分を表2に示す質量比で混合し、上記で得た導電性粒子55質量部を更に混合して、接着剤組成物を得た。メルカプト基の物質量とアリル基の物質量との合計に占めるメルカプト基の物質量の割合(%)も併せて表2に示す。
(シランカップリング剤)
F1:8-メタクリロキシオクチルトリメトキシシラン(商品名:KBM5803、信越化学工業株式会社製)
F2:3(又は2)-トリエトキシシリル-N-(1,3-ジメチル-ブチリデン)プロピルアミンの加水分解縮合物(商品名:KBE9103、信越化学工業株式会社製)
F3:3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン(KBM802、信越化学工業株式会社製)
(リン酸エステル)
G1:2-ヒドロキシエチルメタクリレートの6-ヘキサノリド付加物と無水リン酸との反応生成物(商品名:PM-21、日本化薬株式会社)
(無機微粒子)
H1:シリカ粒子(商品名:R202、日本エアロジル株式会社製)
なお、シリカ粒子は、18質量%トルエン溶液として用いた。
得られた接着剤組成物を、厚み40μmのPET樹脂フィルムに塗工装置を用いて塗布し、70℃、5分間の熱風乾燥によって、PET樹脂フィルム上に形成された厚みが7μmの導電性接着層を得た。
[非導電性接着層]
上述した成分を表2に示す質量比で混合し、接着剤組成物を得た。得られた接着剤組成物を、厚み40μmのPET樹脂フィルムに塗工装置を用いて塗布し、70℃、5分間の熱風乾燥によって、PET樹脂フィルム上に形成された厚みが13μmの非導電性接着層を得た。
上記で得られたPET樹脂フィルム付き導電性接着層とPET樹脂フィルム付き非導電性接着層とを、40℃で加熱しながらロールラミネータでラミネートし、PET樹脂フィルム間に設けられた厚み20μmのフィルム状接着剤B(導電性接着層と非導電性接着層との積層体)を得た。
<溶融粘度の測定>
得られたフィルム状接着剤Bを0.8cmφに切断し、溶融粘度測定装置(商品名:ARES-G2、TAインスツルメンツ社製)を用い、切断した試験片の60℃における溶融粘度を測定した。測定条件は、測定温度:0~120℃、昇温速度:10℃/min、周波数:10Hz、ひずみ:0.3%とした。結果を表2に示す。
<接続構造体の作製>
ガラス基板(外形38mm×28mm、厚さ0.3mm、表面にITO(酸化インジウム錫)配線パターンを有するもの)に、2.5×25mmの大きさのPET樹脂フィルム付きフィルム状接着剤Bを、導電性接着層側のPET樹脂フィルムを剥離した上で貼り付けた。次いで、70℃、0.5MPaで5秒間加熱及び加圧をして、ガラス基板にフィルム状接着剤Bを仮接続した、フィルム状接着剤Bから非導電性接着層側のPET樹脂フィルムを剥離した。その後、ICチップ(外形0.9mm×20.3mm、厚さ0.3mm、バンプの大きさ12μm×70μm、バンプのピッチ7μm)を、ガラス基板とフィルム状接着剤Bとの積層体に、温度60℃、60MPa(バンプ面積換算)、3秒間で圧着後、温度及び圧力をそのままの状態にして、LED-UV装置を用いて波長365nmの光を2秒間照射(照度250W/cm)し、接続構造体を得た。
<接続構造体の評価>
得られた接続構造体における隣接回路間の抵抗値を、マルチメーターで測定した。抵抗値は、隣接回路間の抵抗14点の平均値として求めた。結果を表2に示す。
Figure 0007013649000002
1A,1B…フィルム状接着剤、3…導電性粒子、4…導電性接着層、5…非導電性接着層、7…第一の回路電極、8…第一の回路部材、10…第二の回路電極、11…第二の回路部材、12…回路接続部材、13…接続構造体。

Claims (9)

  1. イソシアヌル環及び2つ以上のメルカプト基を有するチオール化合物と、アリル基を有するアリル化合物と、光重合開始剤と、導電性粒子と、を含有する接着剤組成物であって、
    前記接着剤組成物中の前記メルカプト基の物質量と前記アリル基の物質量との合計に占める前記メルカプト基の物質量の割合が40%以下であり、
    前記アリル化合物が、ジアリルフタレート、ジアリルイソフタレート、ジアリルシアヌレート、ジアリルイソシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、及びトリアリルシアヌレートからなる群より選ばれる少なくとも1種である、接着剤組成物。
  2. 前記チオール化合物が1級又は2級のチオール化合物である、請求項1に記載の接着剤組成物。
  3. 前記光重合開始剤がオキシムエステル化合物である、請求項1又は2に記載の接着剤組成物。
  4. 熱可塑性樹脂を更に含有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の接着剤組成物。
  5. 請求項1~のいずれか一項に記載の接着剤組成物をフィルム状にしてなる、フィルム状接着剤。
  6. 導電性接着層と、非導電性接着層とを備える、請求項に記載のフィルム状接着剤。
  7. 60℃における溶融粘度が2000Pa・s以下である、請求項又はに記載のフィルム状接着剤。
  8. 第一の回路電極を有する第一の回路部材と、
    第二の回路電極を有する第二の回路部材と、
    前記第一の回路部材及び前記第二の回路部材の間に配置され、前記第一の回路電極と前記第二の回路電極とを互いに電気的に接続する回路接続部材と、を備え、
    前記回路接続部材が請求項1~のいずれか一項に記載の接着剤組成物の硬化物を含有する、接続構造体。
  9. 第一の回路電極を有する第一の回路部材と、第二の回路電極を有する第二の回路部材との間に請求項1~のいずれか一項に記載の接着剤組成物を配置し、前記接着剤組成物を介して前記第一の回路部材及び前記第二の回路部材を加圧して、前記第一の回路電極及び前記第二の回路電極を互いに電気的に接続する工程を備える、接続構造体の製造方法。
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