JP7010138B2 - 金属管の製造方法、管理システム、及びプログラム - Google Patents
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<電縫鋼管の製造システム>
図2は、本発明の実施形態に係る電縫鋼管の製造システムの構成の一例を示す図である。尚、本実施形態では、電縫鋼管の製造システムの各構成要素の位置と、撮像された画像の位置は、それぞれ同一の3次元直交座標(x,y,z座標)で表されるものとする。すなわち、各図に示すx,y,z座標は、その方向のみを示すものであり、その原点の位置は各図において同一であるものとする。
図4A及び図4Bは、2段収束型第2種溶接状態におけるV字収束領域の一例を概念的に示す図である。具体的に図4Aは、V字収束領域をその上方(z方向)から見た図であり、図4Bは、鋼板1の搬送方向(x軸方向)の上流側からV収束点V1の方向を見た図である。
図5は、画像処理によって得られるV0点、W点、及びアスペック角θを用いて、アプセット量を計算する例を説明するための図である。図5に示すように、まず、一対のスクイズロールの回転軸の方向から見て、V0点を通り鋼板の両端11a、11bそれぞれの延長線に垂直な2つの仮想線PLaを引く。なお、図5では、2つの仮想線のうち1本の線PLaを図示し、もう1本の線の図示を省略している。次に、これらの線PLaとスクイズロールセンターSQCとの2つの交点C1aのそれぞれを中心としてW点を通る2つの円E2a、E2bを描く。なお、図5では、2つの円E2a、E2bの中心のうちの1つの中心C1aを図示し、もう1つの中心の図示を省略している。これら2つの円E2a、E2bとスクイズロールセンターSQCとの2つの交点K1a、K1bの間の距離をアプセット量として計算することができる。
アプセット量推定部103は、溶接中に撮影された画像を基に、リアルタイムで、アプセット量を算出することができる。制御部104は、溶接中にアプセット量推定部103で算出されるアプセット量を基に、入力電力を制御することができる。制御部104は、例えば、アプセット量が、予め決められた目標値に近づくよう、又は、予め決められた目標範囲に入るように、入力電力を制御する。ここで、制御部104は、第1種溶接状態の場合に、アプセット量を大きくするためには、入力電力を大きくするよう制御することが有効である。第2種溶接状態又は2段階収束型第2種溶接状態の場合には、アプセット量を大きくするためには、入力電力を小さくするよう制御することが有効である。
(第1種溶接状態の場合)
u>uaのとき
入力電力を小さくする。これにより、W点がSQCに近づき、Lwが小さくなる。その結果、アップセット量が小さくなる。
u<ubのとき
入力電力を大きくする。これにより、W点がSQCから遠のき、Lwが大きくなる。その結果、アップセット量が大きくなる。
(第2種溶接状態、及び2段収束型第2種溶接状態の場合)
u>uaのとき
入力電力を大きくする。これにより、W点がロールに近づき、Lwが小さくなる。その結果、アプセット量が小さくなる。
u<ubのとき
入力電力を小さくする。これにより、W点がロールから遠のき、Lwが大きくなる。その結果、アップセット量が大きくなる。
図7は、算出したアプセット量と、溶接欠陥面積率との関係の実験結果を示すグラフである。この実験では、溶接後の溶接衝合部の高温シャルピー試験を行い、溶接欠陥面積率を求めた。また、溶接中のアプセット量を、上記実施形態と同じ方法で算出した。図7に示す結果は、算出されたアプセット量と、溶接欠陥面積率との相関関係があることを示している。
3a、3b コンタクトチップ
4 インピーダー
5 撮像装置
6 高周波電源
100 管理システム
Claims (5)
- 金属管の製造方法であって、
金属板を搬送方向に搬送して、ロール群により前記金属板を円筒状に成形しつつ、前記金属板の周方向の両端を、径方向外側から見てV字状になるよう互いに対向させ、前記両端が接触する衝合部に交流電流を流すことにより溶融金属を形成して溶接する工程と、
前記金属板の両端の衝合部及びその周辺部を前記径方向から撮影した画像を取得する工程と、
前記画像に基づいて、前記金属板の両端の衝合部の上流における接触前の前記両端の延長線の幾何学的な交点である幾何学的V収束点V0と、溶接が始まる溶接点Wと、前記金属板の両端の衝合部の上流における接触前の前記両端の延長線の成す角であるアペックス角θを特定する工程と、
前記ロール群のうち前記衝合部に最も近い一対のスクイズロールの回転軸の方向から見て前記一対のスクイズロールの回転軸中心を結ぶ線であるスクイズロールセンターと前記幾何学的V収束点V0との距離Lv0と、前記スクイズロールセンターと前記溶接点Wとの距離Lwと、を算出する工程と、
前記距離Lv0、前記距離Lw及び前記アペックス角θを用いて、前記一対のスクイズロールのアプセット量を算出する工程と、
前記算出されたアプセット量を示す情報を表示するか、又は、前記算出されたアプセット量に基づいて前記溶接のための入力電力を制御する工程とを、有する金属管の製造方法。 - 前記アプセット量は、前記一対のスクイズロールの回転軸の方向から見て、前記幾何学的V収束点V0を通り前記金属板の両端それぞれの延長線に垂直な2つの線と前記スクイズロールセンターとの2つの交点のそれぞれを中心とする2つの円であって、前記溶接点Wを通る2つの円と、前記スクイズロールセンターとの2つの交点の間の距離を計算することにより得られる値である、請求項1に記載の金属管の製造方法。
- 金属板を搬送方向に搬送して、ロール群により前記金属板を円筒状に成形しつつ、前記金属板の周方向の両端を、径方向外側から見てV字状になるよう互いに対向させ、前記両端が接触する衝合部に交流電流を流すことにより溶融金属を形成して溶接する金属管の製造工程を管理する管理システムであって、
前記金属板の両端の衝合部及びその周辺部を前記径方向から撮影した画像に基づいて、前記金属板の両端の衝合部の上流における接触前の前記両端の延長線の幾何学的な交点である幾何学的V収束点V0と、溶接が始まる溶接点Wと、前記金属板の両端の衝合部の上流における接触前の前記両端の延長線の成す角であるアペックス角θとを特定する画像解析部と、
前記ロール群のうち前記衝合部に最も近い一対のスクイズロールの回転軸の方向から見て前記一対のスクイズロールの回転軸中心を結ぶ線であるスクイズロールセンターと前記幾何学的V収束点V0との距離Lv0と、前記スクイズロールセンターと前記溶接点Wとの距離Lwと、を算出する距離算出部と、
前記距離Lv0、前記距離Lw及び前記アペックス角θを用いて、前記一対のスクイズロールのアプセット量を算出するアプセット量推定部と、
前記算出されたアプセット量を示す情報を表示するか、又は、前記算出されたアプセット量に基づいて前記溶接のための入力電力を制御する制御部とを備える、管理システム。 - 金属板を搬送方向に搬送して、ロール群により前記金属板を円筒状に成形しつつ、前記金属板の周方向の両端を、径方向外側から見てV字状になるよう互いに対向させ、前記両端が接触する衝合部に交流電流を流すことにより溶融金属を形成して溶接する工程を管理するプログラムであって、
前記金属板の両端の衝合部及びその周辺部を前記径方向から撮影した画像を取得する処理と、
前記画像に基づいて、前記金属板の両端の衝合部の上流における接触前の前記両端の延長線の幾何学的な交点である幾何学的V収束点V0と、溶接が始まる溶接点Wと、前記金属板の両端の衝合部の上流における接触前の前記両端の延長線の成す角であるアペックス角θを特定する処理と、
前記ロール群のうち前記衝合部に最も近い一対のスクイズロールの回転軸の方向から見て前記一対のスクイズロールの回転軸中心を結ぶ線であるスクイズロールセンターと前記幾何学的V収束点V0との距離Lv0と、前記スクイズロールセンターと前記溶接点Wとの距離Lwと、を算出する処理と、
前記距離Lv0、前記距離Lw及び前記アペックス角θを用いて、前記一対のスクイズロールのアプセット量を算出する処理と、
前記算出されたアプセット量を示す情報を表示するか、又は、前記算出されたアプセット量に基づいて前記溶接のための入力電力を制御する処理とを、コンピュータに実行させるプログラム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018094861A JP7010138B2 (ja) | 2018-05-16 | 2018-05-16 | 金属管の製造方法、管理システム、及びプログラム |
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JP2019198878A JP2019198878A (ja) | 2019-11-21 |
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