JPH05318142A - 電縫管溶接の監視方法およびその装置および電縫管溶接制御装置 - Google Patents

電縫管溶接の監視方法およびその装置および電縫管溶接制御装置

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JPH05318142A
JPH05318142A JP4131264A JP13126492A JPH05318142A JP H05318142 A JPH05318142 A JP H05318142A JP 4131264 A JP4131264 A JP 4131264A JP 13126492 A JP13126492 A JP 13126492A JP H05318142 A JPH05318142 A JP H05318142A
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welding
signal
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resistance welded
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Yuji Ishizaka
雄二 石坂
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 管素材の対向する縁部に生じる溶融を含む発
熱金属部を撮像手段によって走査して複数の画像として
捕え、これらの画像の特長量を画像処理部によって求め
て解析信号を得、この解析信号を基に溶接状態の適否を
判定することにより、溶接状態の適正な判別と入熱制御
を可能にする。 【構成】 電縫管溶接において、溶接点1a上に測定区
画部材21を配設して、溶接点1aから縁部1b,1c
に形成される溶融を含む発光金属部4a,4bをそれぞ
れ複数の走査領域に区画し、これら複数の走査領域にお
ける特長量を画像処理部10で解析し、その解析信号S
5と他の溶接条件信号S9を基に溶接状態を推論部16に
よって推論し、その推論結果を基に監視部17で警報・
表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高周波溶接における溶接
状態の監視方法およびその装置および電縫管溶接制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】電縫管はストリップを成形機で円筒状に
成形しながら、そのV字状両エッジに高周波電流を流し
て加熱溶融し、スクイブロールで加圧接着して製管され
る。
【0003】溶接状態はほぼ適度な温度と適度な成形具
合,適正素材および運転レベルに反映される。ここで、
計測可能な要素の変化を捕えて、溶接適否を判別するこ
と、不敵原因を判別すること及び投入電力量をフィード
フォアード的に抑制し、更に他の要因による変化を包括
的に温度で捕えてフィードバック的に設定しようとする
のが溶接監視及び入熱制御の基本的な考え方である。
【0004】図7は誘導式高周波電縫管溶接を示し、図
8は接触式高周波電縫管溶接を示す。図中、3aは電磁
誘導のためのワークコイル、3b,3cは接触通電のた
めのチップ(接触子)、2a,2bはスクイブロール、
1は溶接される管素材、1b,1cはV字状ギャップを
形成する縁部、1aは溶接点、3dは高周波発振装置で
ある。
【0005】ワークコイル3a又はチップ3b,3cは
スクイブロール2a,2bの前段部に配置されており、
これらにより多段の成形ロール(図示省略)によって管
素材1に作られたV字状ギャップの対向する縁部1b,
1cに高周波電流iを流すと、対向する縁部1b,1c
が高周波電流によって加熱され溶接点1aにおいて最高
温度に達するとともにスクイブロール2a,2bによっ
て加圧溶接される。
【0006】高周波溶接はVスロートエッジ部に高周波
電流を集中通電して溶接温度まで加熱圧接する。高周波
電流は2つのエッジに沿って往復するので、近接効果で
エッジに集中すると同時に表皮効果によってエッジのコ
ーナに電流が集中する。エッジの中央まで溶接温度で加
熱すると、コーナが過熱されて溶けてしまい反発する電
磁力と衝合点に向かって近接する材料の速度と衝合点の
移動と加熱電流の変動とそれに伴う入熱変動と溶融金属
の表面張力による復元作用等が相互作用する複雑なモー
ドになり不良が出やすくなる。
【0007】このような電縫管溶接においては、入熱の
大小,管径,板厚によって溶接状態に特色のある現象が
現れる。余り入熱を加えない状態では溶接点1aで溶接
され、溶接点の位置はほぼ不変である。入熱を上げる
と、図6に示すように、溶融金属が流れる電流による電
磁力で排除されて、V収束点1aで溶接されず、縁部1
b,1cにおいて収束点1aからスクイブロール2a,
2bの後方に溶融部4a,4bが形成される。管素材1
は移動しており、溶融部4a,4bが溶接されることに
なる。
【0008】上述した電縫管溶接において、溶接状態の
うち溶接入熱状態を監視する従来の方法を以下に述べ
る。
【0009】(1)操作員の肉眼による判断方法。
(2)溶接部の温度を放射温度計を用いて計測する方法
であって、全放射エネルギーを温度に換算する方法と、
全放射エネルギーのうち特定の2波長のエネルギーレベ
ルの比を用いて温度に換算する方法。(3)共振周波数
の変化を電気的な検出し、入熱量の過多を判別する方
法。(4)溶接後のビートの突起の形状を把握する方
法。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したいずれの方法
も溶接状態を入熱(温度)が適正か過大もしくは過小か
を判別し、溶接状態を監視しようとするものである。
【0011】入熱が適正でも、エッジの成形状態に捩れ
があったり、エッジが振れたり或はスクイブロールの加
圧が(アップセット)が変化すると、入熱が適正でも溶
接不良をもたらすことがある。従って、このような条件
変化をも含めて把握できる監視方法が望まれていた。
【0012】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は管素材の対向する縁部に生じる溶融を
含む発熱金属部を撮像手段によって走査して複数の画像
として捕え、これらの画像の特長量を画像処理部によっ
て求めて解析信号を得、この解析信号を基に溶接状態の
適否を判定することにより、溶接状態の適正な判別と入
熱制御を可能にすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、管素材をV字状ギャップを有する管状に
成形し、該V字状ギャップの対向する縁部をその縁部同
志が接合する溶接点で連続的に溶接する電縫管溶接にお
いて、前記溶接点近傍と前記各縁部に生じる溶融を含む
発熱金属部を視覚的に複数領域に分割し、この複数分割
された発熱金属部の各輝度レベル又は輝度分布を撮像手
段により走査して画像信号として捕え、前記各溶融を含
む発熱金属部の面積,周長,重心位置および傾斜からな
る特長量を画像処理し、予め作成しておいた判定ロジッ
クに基づいて溶接状態の適否を判別するとともに、前記
各特長量に基づいて溶接不良原因の判別を行うことを特
徴とする。
【0014】
【作用】電縫管溶接における発熱金属部は測定区画部材
によって複数の走査領域に分割される。複数に分割され
た走査領域は、撮像手段によって走査され走査画像信号
が得られる。画像処理部は走査画像信号を基に発光金属
部の各走査領域における特長量として捕えて画像解析信
号を得る。この画像処理部の解析信号と予め設定された
判定ロジックによって推論部で溶接状態を推論し、この
推論部の推論結果に基づいて溶接状態を監視する。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を図1〜図5によって
説明する。
【0016】図1は本発明の実施例に係る電縫管溶接の
監視制御方法およびその装置を示し、20は電縫管溶接
における溶接部位を側面よりみたものである。図2は溶
接部位20を上方より見た平面図である。図1におい
て、5はCCD素子を備えたカメラで、管素材1の溶接
点1a上に配設されている。6はカメラ5からアナログ
画像信号S1をディジタル画像信号S2に変換するアナロ
グ/ディジタル変換器(A/D変換器)、7はディジタ
ル画像信号S2を格納する画像メモリ、8は予め設定さ
れた画像パターンを格納しておくための設定メモリ、9
は演算処理部(CPU)で、画像メモリ7の画像メモリ
信号S3と設定信号S4をもとに演算処理して画像解析を
行う。これらのA/D変換器6,画像メモリ7,設定メ
モリ8および演算処理部(CPU)9によって画像処理
部10が構成され、この画像処理部10の処理信号をも
とに種々の監視と制御を実行する。
【0017】11は信号補正部で、CPU9の解析信号
5に基づいて適正な電気制御信号を得るものである。
すなわち、信号補正部11は、補正量演算回路12と、
信号変換回路13および信号制御回路14によって構成
される。
【0018】補正量演算回路12は画像処理部10から
の画像解析信号S5と、溶接条件信号S9および溶接基準
設定値信号S0を入力として補正すべき補正量の演算を
行う。溶接条件信号S9としては、高周波電力,高周波
インピータンス、溶接速度,材料巾,材料厚み、材料抵
抗,Vスロートエッジ変位スクイブロール回転フレ等計
測可能な信号があり、このような状態の変化は溶接欠陥
を発生させる。また、溶接基準値設定信号S0として設
定される。
【0019】信号変換回路13は補正量演算回路12の
補正量信号S6を電気信号に変換し、信号制御回路14
は信号変換回路13の電気信号S7に基づいて電力制御
信号S8を電力制御部に入力する。電力制御部15は電
力制御信号S8に基づいてワークコイル3aに電力を供
給する。
【0020】本発明の最も特徴とするところは、図3に
示すように溶接点の近傍溶接状態を画像的に複数分割
し、これらの溶接状態を画像処理部10によって画像処
理するとともに、画像処理部10によって解析された解
析信号S5を基に溶接不良原因を推論する推論部16
と、この推論部16の推論結果を基に溶接状態を監視す
る監視部17を設けたことである。
【0021】推論部16は画像処理部10によって金属
溶融を含む発熱部4の面積,軸長,周長,傾斜などの特
長量を推論する。監視部17は、推論部16の推論結果
に基づいて警報を発する警報回路18、および画像処理
部10の画像解析結果と推論部16の推論結果を基に視
覚的に表示するとともに記録印字を行う表示回路19に
よって構成されている。
【0022】さらに、本発明の特徴とするところは、ノ
イズレベルを下げるために検出端の振動を100μm以
下とし、100画素数以上の分解能を持たせること及び
外乱となる外光をしゃへいすることである。
【0023】図1に示す装置の動作をさらに詳しく説明
すると、まず横×縦方向にn×m個のCCD素子を備え
たカメラ5は図6に代表例を示した溶接点近傍の発熱状
態を各CCD素子ごとにその対応する位置の輝度レベル
(従って全体としては輝度分布パターン)としてとら
え、スキャニングによる画像信号S1を出力する。画像
信号S1は輝度信号であって、n×m個のCCD素子よ
りなるカメラ5の受光体からの電気信号である。この電
気信号は、A/D変換器6によってディジタル信号S2
に変換された後、n×m個の各画素ごとの輝度Cd/M
2を例えば128の段階のレベルに解析したディジタル
量として画像メモリ7に格納される。画像メモリ7内の
画像データS3はCPU9に入力される。CPU9は、
画像データS3を受け入れ、図4に示す、横×縦方向に
n×m個の各画素の輝度レベルに従って、例えば図4の
パターンP1,P2に示すようにディジタル計測を行う。
図4の各パターンP1,P2は各画素ごとの輝度分布を
X,Y軸方向の位置関係で示したものである。
【0024】図4に例示したパターンは溶接点1aの近
傍における前記の図3に示した溶接現象モードに相当す
るものであって図4におけるP1,P2で囲まれた部位は
Fゾーンの一定輝度レベル以上の高い部分であって図3
の溶融金属を含む発熱部4a,4bに相当する。また図
4におけるP2は図3のVゾーンの発熱部位の輝度分布
であって、P3は図3の溶融金属を含む発熱部Sゾーン
に相当する。CPU9は、一方で設定メモリ8に予め記
憶していた基準値としての複数の溶接現象モードにもと
づく基準の輝度レベルおよび輝度分布データS4を受け
入れ、画像メモリ7からの信号S3にもとづく前記の図
4のパターンと後述する走査領域の各ゾーンの特長量を
基準データS4と比較演算してその形状(輝度分布)や
輝度レベルから溶接状態が適正レベルに対してどのよう
なレベルにあるかを判断することによってVシームを形
成する対向エッジ部への投入電力の適否を判断して解析
信号S5を信号補正部11と推論部16および監視部1
7に入力する。
【0025】なおCPU9において、カメラ5がとらえ
た溶接現象モードにもとづく輝度レベルおよび輝度分布
データ(S3)を複数の基準データ(S4)と比較せしめ
るには、例えば最も単純な方法の1例としては前記の図
4のパターンにおけるP1で囲まれた部分のX方向の長
さを基準データの基準長と比較することでよい。即ちこ
れによって前記の図3における溶融金属を含む発熱部の
4の存在する部位の特長量から溶接状態(レベル)の適
否を判断することができる。
【0026】さらに詳しくは、図3に示すように、マス
ク21は透明体からなる窓部21aが設けられており、
この窓部21aには走査基準線F12,E12,V
12,V34およびV56はCCDカメラをセットした
後走査線の何番線になるかを設定する撮像部のカメラ5
によって、E11方向,F12方向に画像走査を行う。
【0027】図3において、E1342によってEゾ
ーンが形成され、V3564によってVゾーンが、V
5126によってFゾーンが形成される。E12はス
クイブロール側であり、F12はフォーミングロール側
である。線分C12は発熱金属部の中心線である。
【0028】画像処理部10は撮像部のカメラ5によっ
て走査して得られた画像を処理して溶接の特長量を求め
解析信号S5を出力する。
【0029】すなわち、画像処理部10のCPU9は次
のような各特長量を算出する。
【0030】(1)(F+V+E)ゾーンに相当する四
辺形E1221内で高放射エネルギー分布部である発
熱金属部4の面積,重心,周長および最大輝度を算出す
る。
【0031】(2)四辺形V5621内の画像を微分
演算してB11線とB21線を判別し、そのパイプ軸線
12との間の角度θ1とθ2を求めるとともに、発熱金
属部4a,4bの面積A1とA2を求める。
【0032】(3)四辺形V3465の重心を求め
る。
【0033】(4)四辺形E1243内の画像を微分
演算してスリットの有無を判別する。
【0034】上記(1)の面積,輝度,周長値は入熱量
に比例的に上昇する温度を代表し、(2)の角度θ1
θ2に基づく発熱金属部4a,4bの傾斜は、成形のバ
ランス状態と、Vスロート進入角の大小を代表する。
(3)の重心位置は溶接アップセットの大小を代表し、
(4)の判別結果によりスリットが頻繁に出ると過入熱
であることを意味する。
【0035】図5は監視部17の最も単純な動作の一例
を示すもので、画像重心X位置に対する動作状態を示す
ものである。図5において曲線C0は許容範囲内の重心
X位置の変動を示し、曲線C1は現実の変化状態を示し
ている。また、C2は監視下限のアラーム信号、C3は監
視上限のアラーム信号を示し、直線L1は下限値で、L1
は画素数が80.0に対応し、L2は画素数100.0
に対応する。また、直線L3とL4は上限値で、L3は画
素数350.0に対応し、L4は画素数400.0に対
応する。直線L1以下の帯域と直線L4以上の帯域は溶接
状態が悪いことを示している。
【0036】図5に示すように、直線L1とL2間の帯域
は監視下限ヒステリシスであり、直線L3とL4間の帯域
は監視上限ヒステリシスを示している。また、時刻t0
〜t3間の時間Tsは画像処理周期である。重心X位置
が時刻t3で監視下限になると、推論部16がこれを推
論し警報回路18を動作させてアラーム信号を発生させ
る。また、時刻t5で重心X位置が監視上限ヒステリシ
ス帯域を越えると、推論部16がこれを検出し、警報回
路18がアラーム信号を発生する。
【0037】さらに、監視部17において、表示部は図
4に示す画像モードを時系列的に常時表示する。これに
より、操作員が変わっても、溶接状態の良否を常に判別
でき、人間の主観から解放された監視が可能になる。
【0038】監視上限値,監視下限値,監視上限ヒステ
リシス幅および監視下限ヒステリシス幅は監視部15の
推論部16において任意の値に設定できる。また、ヒス
テリシス幅は、アラーム信号の必要以上のオン,オフを
防ぐために必要である。
【0039】図5に示す良否判別法では画像重心X位置
についての一例について示したが、画像Y位置,面積,
等価台形主軸長,等価台形副軸長,等価台形周長および
重心についても行うことあできる。
【0040】本発明は、高周波溶接のうちVスロートの
両エッジ部に沿って溶融金属部が発生する場合に有効で
あって、溶接衝合点を含む上・下流領域をCCD走査線
で設定して複数の画像として観測する。カメラで検出し
た発光状態を画像処理するに当って、取り込んだ画像の
データは各画素ごとに輝度(W/Sr/M2)値を測定
できる。輝度値を2値化し、白黒の画像に変換しその画
像の特長量を求める。この場合、画像はVスロート(衝
合点)でつながった一つの画像になるが、衝合点よりや
や入側からマスキングをかけることにより、画像を二値
化画像にした上で複数に分割し、Vスロートの両エッジ
の夫々の輝度分布を画像として捕える。夫々の画像を特
長量として求め、EゾーンとFゾーンの特長量を平均化
することによって得られる量(全体の加熱状態を代表)
とF1265領域の特長量の差を求めて得られる量
(両エッジの加熱状態のバランス状態を代表)を求め
る。
【0041】また、溶接状態の監視をするには、溶接衝
合点を含む入側を監視できるようにCCDカメラの検出
点を設定する。視野は約5×5mm角程度でよい。衝合
点を判別するには、材料が静止しているVスロートに少
量の高周波入熱を投入すると衝合点が最高温度にスポッ
ト状に加熱されるので認識できる。
【0042】さらに、画素数は片側エッジで100画素
以上とし、観測検出端の振動を100μmとするととも
に、外乱となる外光をしゃへいすることが重要である。
【0043】信号補正部11の補正量演算回路12が解
析信号S5,および溶接条件信号S9を基に補正量を演算
して、補正量信号S6を信号交換回路13に導く。信号
変換回路13は補正量信号S6を電気信号S7に変換し
て、該電気信号S7を信号制御回路14に入力する。信
号制御回路14は信号変換回路13の電気信号S7を電
力設定信号S0と比較して電力制御信号S8を得、この電
力制御信号S8を電力制御部15に入力する。電力制御
部15は電力制御信号S8に応じてワークコイル3への
供給電力の電圧を調整する。
【0044】なお前記の画像処理部10内のCPU9で
の比較判断処理に際しての設定メモリ8に予め記憶せし
める基準値の数を増やすほど高精度で溶接電力の補正を
行うことができる。または基準値の数をふやす代わりに
リニアライザーによる処理を行わせることによってもよ
い。
【0045】
【発明の効果】本発明は電縫管溶接の際の適正な溶接条
件(温度,成形,運転レベル)を維持するものにおい
て、前述のように被加工物である管素材の板厚の変動や
移送速度の変動等の外乱要因による影響はすべて包含
し、最終的な溶接レベルに直接的に対応する現象である
溶接点近傍での変化する溶接状態を輝度レベルおよびそ
の輝度分布としてとらえて画像処理が行うことにより、
測定することができ、従来より高精度のかつ総合的な溶
接状態の適/不敵の判定を行うことができると共に的確
な異常警報および表示を行うことができる。あわせて入
熱については適正な自動入熱制御を行うことができる。
【0046】従って常に最適溶接条件で高品質の電縫管
溶接を実施できるので、安定して高品質の電縫管を製造
できると共に製品の歩留まりを向上できる効果が大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による電縫管溶接の監視制御装
置のブロック図。
【図2】電縫管溶接における溶接部位を示す平面図。
【図3】溶接部位の測定方式を示す説明図。
【図4】溶接部位のパターン測定図。
【図5】溶接点近傍における良否判別法を示す説明図。
【図6】溶接モードを示す説明図。
【図7】誘導式高周波電縫管溶接を示す斜視図。
【図8】溶解式高周波電縫管溶接を示す斜視図。
【符号の説明】
1…管素材 1a…溶接点 1b,1c…縁部 3a…ワークコイル 4a,4b…溶融を含む発熱金属部 5…カメラ 6…アナログ/ディジタル変換回路 7…画像メモリ 8…設定メモリ 9…演算処理部 10…画像処理部 11…信号補正部 12…補正量演算回路 13…信号変換回路 14…信号制御回路 15…電力制御部 16…推論部 17…監視部 18…警報回路 19…表示回路 21…測定区画部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管素材をV字状ギャップを有する管状に
    成形し、該V字状ギャップの対向する縁部をその縁部同
    志が接合する溶接点で連続的に溶接する電縫管溶接にお
    いて、前記溶接点近傍と前記各縁部に生じる溶融を含む
    発熱金属部を視覚的に複数領域に分割し、この複数分割
    された発熱金属部の各輝度レベル又は輝度分布を撮像手
    段により走査して画像信号として捕え、前記各溶融を含
    む発熱金属部の面積,周長,重心位置および傾斜からな
    る特長量を画像処理し、予め作成しておいた判定ロジッ
    クに基づいて溶接状態の適否を判別するとともに、前記
    各特長量に基づいて溶接不良原因の判別を行うことを特
    徴とする電縫管溶接の監視方法。
  2. 【請求項2】 管素材をV字状ギャップを有する管状に
    成形し、該V字状ギャップの対向する縁部をその縁部同
    志の接合点で連続的に溶接する電縫管溶接装置におい
    て、 前記溶接点近傍の各縁部に生じる溶融を含む発熱金属部
    を視覚的に複数領域に分割する手段と、 上記複数分割された溶融を含む発熱金属部をそれぞれ走
    査して走査画像信号を得る撮像手段と、 上記撮像手段により得られた各走査画像信号を解析し
    て、溶融の特長量求める画像処理部と、 上記画像処理部の特長量解析信号(S5)と、溶接条件
    信号(S9)を基に予め作成された判定ロジックに基づ
    いて溶接状態の適否を判別する推論部(16)と、 上記推論部(16)の推論信号を基に溶接状態を監視す
    る監視部(17)からなり、 上記監視部(17)は、上記推論部(16)の推論信号
    に基づいて警報を発する警報回路(18)と、前記画像
    処理部(10)の解析信号に基づく前記各溶融を含む発
    熱金属部の特長量と、前記推論部(16)の推論信号を
    基に判別結果を表示・記録する表示回路(19)によっ
    て構成されていることを特徴とする、電縫管溶接の監視
    装置。
  3. 【請求項3】 管素材をV字状ギャップを有する管状に
    成形し、該V字状ギャップの対向する縁部をその縁部同
    志が接合する溶接点で連続的に溶接する電縫管におい
    て、前記溶接点近傍と前記各縁部に生じる溶融を含む発
    熱金属部を視覚的に複数に分割し、この複数分割された
    溶融を含む発熱金属部の各輝度レベル又は輝度分布を撮
    像手段により走査して走査画像信号として捕え、前記各
    溶融を含む発熱金属部の面積,周長,重心位置および傾
    斜からなる特長量を捕えて解析信号(S5)を得、溶接
    条件信号(S9)を基に前記解析信号(S5)を補正演算
    して補正量信号(S6)を得、この補正量信号(S6)と
    基準設定信号(S0)を基に前記管素材への入熱量を制
    御することを特徴とする電縫管溶接制御装置。
JP4131264A 1991-07-23 1992-05-25 電縫管溶接の監視方法およびその装置および電縫管溶接制御装置 Pending JPH05318142A (ja)

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