JP7008787B2 - ペプチドアミド系化合物及びその製造方法、並びに医薬品における用途 - Google Patents

ペプチドアミド系化合物及びその製造方法、並びに医薬品における用途 Download PDF

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Description

本発明は、鎮痛作用を有するペプチドアミド系化合物及びその製造方法、並びに医薬品における用途に関する。
オピオイド系薬物は、数千年前から痛みの治療に用いられ、主に既知の3種の代表的なオピオイド受容体μ、δ及びκと互いに結合して生理作用を発揮するものである。これらの3種の受容体は、いずれもGタンパク質共役受容体ファミリーの一員であり、主に中枢神経系に配布するとともに、多くの周辺組織にも存在する。その中に、最も代表的な薬物としてはモルヒネであり、当該モルヒネは主にμオピオイド受容体の作用によって鎮痛効果を発揮する。
また、汎用的な臨床鎮痛薬物には、ジヒドロモルフォン、フェンタニルを代表とする伝統的なオピオイド薬物のようなほかのμオピオイド受容体薬物を含む。
しかし、μオピオイド受容体系薬物は、長期間使用すると、耐性、依存性、呼吸抑制及び胃腸運動への影響などのような複数の副作用を生じ、これにより、治療費の増加の原因となるだけではなく、さらに患者の治療周期に影響する。アセトアミノフェン、NSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)などの非オピオイド注射剤は、その鎮痛効果が劣るので、その使用範囲及び投与量が制限され、また副作用があり、例えば、アセトアミノフェンは肝臓毒性の増加の原因となり、NSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)は、さまざまな胃腸疾患の原因となる。
現代社会における生活及び仕事のストレスの増加並びに高齢社会の到来に伴い、さらにオピオイド受容体がさまざまな種類の痛みの治療に重要であることを背景として、鎮痛活性が高く、且つ低毒な副作用を有する新規なオピオイドを見出すことは科学的及び社会的意義が重要である。
検討によれば、κオピオイド受容体アゴニストを使用することにより、κオピオイド受容体を介入のターゲットとして、痛みの治療及び種類多くの疾患及び病態の予防に用いられる、ことを発見した。例えば、1993年に、Wooldらは、非特許文献1に、κオピオイド受容体アゴニストを、痛覚過敏を含む痛みの治療に用いることを開示した。1999年に、Wuらは、非特許文献2に、κオピオイド受容体アゴニストを、心血管疾患を予防及び治療するためのターゲットとすることを提案した。2003年に、Kaushikらは、非特許文献3に、κオピオイド受容体アゴニストの神経保護作用を開示した。2004年に、Potterらは、非特許文献4に、κオピオイド受容体アゴニストの、目の障害や目の痛みへの応用を開示した。2005年に、Wikstromらは、非特許文献5に、κアゴニストの、尿毒症やオピオイドによる痒みへの応用を開示した。2006年に、Bileviciute-Ljungarらは、非特許文献6に、κオピオイド受容体アゴニストが骨関節炎、リウマチ性関節炎などの炎性疾患に用いられる特性を評価した。2006年に、Lemboは、非特許文献7に、κオピオイド受容体アゴニストの、胃腸疾患への応用を評価した。2006年に、Jolivaltらは、非特許文献8に、κオピオイド受容体アゴニストであるアシマドリンの、げっ歯類動物の糖尿病性神経障害への応用を評価した。2008年に、株式会社カラセラピーのSchteingart,Claudio,Dらは、特許文献1に、κオピオイド受容体アゴニストの、内臓痛、pH感受性侵害受容器活性化の関連痛みおよびカプサイシン誘発性眼部痛みへの応用を評価した。
国際公開第2008/057608号 中国特許出願公開第101627049号明細書
Wooldら、「Anesthesia and Analgesia」、77巻、362-379頁、1993年 Wuら、「Circulation Res」、84巻、1388-1395頁、1999年 Kaushikら、「J.Postgraduate Medicine」、49巻1号、90-95頁、2003年 Potterら、「Pharmacol.Exp.Ther」、209巻、548-553頁、2004年 Wikstromら、「J.Am.Soc.Nephrol」、16巻、3742-3747頁、2005年 Bileviciute-Ljungarら、「Rheumatology」、45巻、295-302頁、2006年 Lembo、「Diges.Dis.」、24巻、91-98頁、2006年 Jolivaltら、「Diabetologia」、49巻11号、2775-2785頁、2006年
本発明は、新規な構造で、生理活性により優れ、鎮痛効果にも優れたκオピオイド受容体アゴニスト及びその製造方法、並びに医薬品における用途を提供することを目的とする。
本発明は、一般式(I)で表される化合物またはその立体異性体、水和物、代謝産物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶を提供する。
Figure 0007008787000001
[式(I)中、
は、
Figure 0007008787000002
から選ばれ、
、mは、それぞれ独立して、1、2、3又は4から選ばれ、
、mは、それぞれ独立して、0、1、2、3又は4から選ばれ(ただし、m及びmは同時に0にすることができない。)、
、nは、それぞれ独立して、0、1、2、3又は4から選ばれ、
Zは、CRz1z2又はNRz3から選ばれ、
z1、Rz2は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、CF、ニトロ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、-C(=O)-C1-6アルキル基、-(CH-C(=O)O-C1-6アルキル基、-(CH-NR1e1f、-(CH-COOH、-(CH-CONH、C3-8炭素環基又は3~8員複素環基から選ばれ、前記アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルキニル基、炭素環基又は複素環基は、任意にさらに0~5個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、=O、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8炭素環基又は3~8員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから任意に選ばれるヘテロ原子を1~3個含むが、前記ヘテロ原子がSから選ばれる場合に、さらにS、S=O又はS(=O)から任意に選ばれるものであり、
1e、R1fは、それぞれ独立して、H、C1-6アルキル基、-C(=O)O-C1-6アルキル基、-C(=O)O-(CH-C3-8炭素環基又は-C(=O)O-(CH-3~8員複素環基から選ばれ、前記アルキル基、炭素環基又は複素環基は、任意にさらに0~5個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、シアノ基、ニトロ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8炭素環基又は3~8員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
或いは、Rz1及びRz2は、これらに結合する炭素原子とともに3~10員窒素含有複素環を形成し、前記環は、任意にさらにF、Cl、Br、I、OH、CF、シアノ基、ニトロ基、=O、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8炭素環基又は3~8員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、
1a、R1bは、それぞれ独立して、F、CF、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基又は3~8員複素環基から選ばれ、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基又は複素環基は、任意にさらに0~5個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、ニトロ基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8炭素環基又は3~8員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから任意に選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
z3は、独立して、H、-C(=O)-C1-6アルキル基、-C(=O)O-C1-6アルキル基、-C(=O)-C3-8炭素環基、-C(=O)O-C3-8炭素環基、-C(=O)O-(3~8員複素環基)、-S(=O)-C1-6アルキル基、-S(=O)-C3-8炭素環基、-S(=O)-(3~8員複素環基)、-C(=O)NR1g1h、-S(=O)-NR1i1j又は3~8員複素環基から選ばれ、前記アルキル基、炭素環基又は複素環基は、任意にさらに0~5個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8炭素環基又は3~8員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから任意に選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
1g、R1h、R1i、R1jは、それぞれ独立して、H又はC1-6アルキル基から選ばれ、
或いは、R1g、R1hは、これらに結合する窒素原子とともに3~10員複素環を形成し、前記環は、任意にさらにF、Cl、Br、I、OH、CF、シアノ基、ニトロ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基又は-S(=O)-C1-6アルキル基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
qは、0、1、2、3又は4から選ばれ、
pは、0、1又は2から選ばれ、
aは、0、1、2又は3から選ばれ、
は、独立して、H、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基又は-(CH-C3-8炭素環基から選ばれ、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基又は炭素環基は、任意にさらに0~5個の、F、Cl、Br、I、OH、CN、CF、NO、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8炭素環基又は3~8員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
、R、R、Rは、それぞれ独立して、H、C1-6アルキル基、-C(=O)O-C1-4アルキル基、-C(=O)O-(CH-C3-8炭素環基、-C(=O)O-(CH-3~8員複素環基又は
Figure 0007008787000003
から選ばれ、前記アルキル基、炭素環基又は複素環基は、任意にさらに0~5個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、ニトロ基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8炭素環基又は3~8員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから任意に選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
bは、0、1、2、3、4又は5から選ばれ、
cは、0、1、2、3、4又は5から選ばれ、
、Rは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、CF、シアノ基、ニトロ基、C1-4アルキル基、-OR5a、-C(O)OR5b、-SR5c、-S(O)R5d、-S(O)5e又は-NR5f5gから選ばれ、
5a、R5b、R5c、R5d、R5e、R5f及びR5gは、それぞれ独立して、H又はC1-4アルキル基から選ばれ、
或いは、R5f、R5gは、これらに結合する窒素原子とともに5~6員複素環を形成し、前記複素環基は、N、O又はSから任意に選ばれるヘテロ原子を1~3個含む。]
本発明の好ましい態様としては、以下に示すように一般式(I)で表される化合物またはその立体異性体、水和物、代謝産物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶である。
[式(I)中に、
は、
Figure 0007008787000004
から選ばれ、
、m、m、mは、それぞれ独立して、1又は2から選ばれ、
、nは、それぞれ独立して、0、1又は2から選ばれ、
Zは、CRz1z2又はNRz3から選ばれ、
z1、Rz2は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、CF、ニトロ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、-C(=O)-C1-4アルキル基、-(CH-C(=O)O-C1-4アルキル基、-(CH-NR1e1f、-(CH-COOH、-(CH-CONH、C3-6炭素環基又は3~6員複素環基から選ばれ、H、C1-4アルキル基、-(CH-C(=O)O-C1-4アルキル基、-(CH-NR1e1f、-(CH-COOH、-(CH-CONH、C3-6炭素環基又は3~6員複素環基が好ましく、前記アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルキニル基、炭素環基又は複素環基は、任意にさらに0~3個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、ニトロ基、=O、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6炭素環基又は3~6員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから任意に選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、前記複素環基は、N、O又はSから任意に選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、前記ヘテロ原子がSから選ばれる場合に、さらにS、S=O又はS(=O)から任意に選ばれるものであり、
1e、R1fは、それぞれ独立して、H、C1-4アルキル基、-C(=O)O-C1-4アルキル基、-C(=O)O-(CH-C3-6炭素環基又は-C(=O)O-(CH-3~6員複素環基から選ばれ、H、C1-4アルキル基、-C(=O)O-C1-4アルキル基又は-C(=O)O-(CH-C3-6炭素環基が好ましく、前記アルキル基、炭素環基又は複素環基は、任意にさらに0~3個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、シアノ基、ニトロ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6炭素環基又は3~6員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
或いは、Rz1及びRz2は、これらに結合する炭素原子とともに3~10員窒素含有複素環を形成し、4~6員窒素含有複素環を形成することが好ましく、前記環は、任意にさらにF、Cl、Br、I、OH、CF、シアノ基、ニトロ基、=O、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6炭素環基又は3~6員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、
1a、R1bは、それぞれ独立して、F、CF、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基又は3~6員複素環基から選ばれ、F、CF、C2-4アルケニル基又はC2-4アルキニル基が好ましく、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基又は複素環基は、任意にさらに0~3個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、ニトロ基、シアノ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6炭素環基又は3~6員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから任意に選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
z3は、独立して、H、-C(=O)-C1-4アルキル基、-C(=O)-C3-6炭素環基、-C(=O)O-C1-4アルキル基、-C(=O)-C3-4炭素環基、-C(=O)O-C3-6炭素環基又は-C(=O)O-(3~6員複素環基)、-S(=O)-C1-4アルキル基、-S(=O)-C3-6炭素環基、-S(=O)-(3~6員複素環基)、-C(=O)NR1g1h、-S(=O)-NR1i1j又は3~6員複素環基から選ばれ、H、-C(=O)-C1-4アルキル基、-C(=O)O-C1-4アルキル基、-S(=O)-C1-4アルキル基、-S(=O)-C3-6炭素環基、-C(=O)NR1g1h又は3~6員複素環基が好ましく、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、炭素環基又は複素環基は、任意にさらに0~3個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6炭素環基又は3~6員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから任意に選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
1g、R1h、R1i、R1jは、それぞれ独立して、H又はC1-6アルキル基から選ばれ、H又はC1-4アルキル基が好ましく、
或いは、R1g、R1hは、これらに結合する窒素原子とともに3~10員複素環を形成し、4~6員複素環を形成することが好ましく、前記環は、任意にさらにF、Cl、Br、I、OH、CF、シアノ基、ニトロ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基又は-S(=O)-C1-4アルキル基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
qは、0、1、2、3又は4から選ばれ、0又は1が好ましく、
pは、0、1又は2から選ばれ、2が好ましく、
aは、0、1、2又は3から選ばれ、3が好ましく、
は、独立して、H、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基又は-(CH-C3-6炭素環基から選ばれ、C1-4アルキル基が好ましく、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基又は炭素環基は、任意にさらに0~3個の、F、Cl、Br、I、OH、CN、CF、NO、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6炭素環基又は3~6員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
、R、R、Rは、それぞれ独立して、H、C1-4アルキル基、-C(=O)O-C1-4アルキル基、-C(=O)O-(CH-C3-6炭素環基、-C(=O)O-(CH-3~6員複素環基又は
Figure 0007008787000005
から選ばれ、H、C1-4アルキル基、-C(=O)O-C1-4アルキル基、-C(=O)O-(CH-C3-6炭素環基が好ましく、前記アルキル基、炭素環基又は複素環基は、任意にさらに0~3個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、ニトロ基、シアノ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6炭素環基又は3~6員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから任意に選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
bは、0、1、2、3、4又は5から選ばれ、0又は1が好ましく、
cは、0、1、2、3、4又は5から選ばれ、0又は1が好ましく、
、Rは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、CF、シアノ基、ニトロ基、C1-4アルキル基、又は-NR5f5gから選ばれ、F、CF又はC1-4アルキル基が好ましく、
5f及びR5gは、それぞれ独立して、H又はC1-4アルキル基から選ばれる。]
本発明の好ましい態様としては、以下に示すように一般式(I)で表される化合物またはその立体異性体、水和物、代謝産物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶である。
[式(I)中、
、m、m、mは、それぞれ独立して、1又は2から選ばれ、
、nは、それぞれ独立して、0、1又は2から選ばれ、
Zは、CRz1z2又はNRz3から選ばれ、
z1、Rz2は、それぞれ独立して、H、C1-4アルキル基、-(CH-C(=O)O-C1-4アルキル基、-(CH-NR1e1f、-(CH-COOH、-(CH-CONH、C3-6炭素環基又は3~6員複素環基から選ばれ、前記アルキル基、炭素環基又は複素環基は、任意にさらに0~5個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、=O、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6炭素環基又は3~6員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから任意に選ばれるヘテロ原子を1~3個含むが、前記ヘテロ原子がSから選ばれる場合に、さらにS、S=O又はS(=O)から任意に選ばれるものであり、
1e、R1fは、それぞれ独立して、H、C1-4アルキル基、-C(=O)O-C1-4アルキル基又は-C(=O)O-(CH-C3-6炭素環基から選ばれ、前記アルキル基又は炭素環基は、任意にさらに0~3個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、ニトロ基、シアノ基、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、フェニル基から選ばれる置換基で置換されてもよく、
或いは、Rz1及びRz2は、これらに結合する炭素原子とともに4~6員窒素含有複素環を形成してもよく、前記環は、任意にさらに=Oという置換基で置換されてもよく、
1a、R1bは、独立して、F、CF、メチル基、エチル基、プロピル基又はイソプロピル基から選ばれ、
z3は、それぞれ独立して、H、-C(=O)-C1-4アルキル基、-C(=O)-C3-6炭素環基、-C(=O)O-C1-4アルキル基、-S(=O)-C1-4アルキル基、-S(=O)-C3-6炭素環基、-C(=O)NR1g1h、-S(=O)-NR1i1j又は3~6員複素環基から選ばれ、前記アルキル基、炭素環基又は複素環基は、任意にさらに0~3個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、シクロプロピル基又はフェニル基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
1g、R1h、R1i、R1jは、それぞれ独立して、H又はC1-4アルキル基から選ばれ、
或いは、R1g、R1hは、これらに結合する窒素原子とともに4~6員複素環を形成し、前記環は、任意にさらにF、Cl、Br、I、OH、CF、シアノ基、ニトロ基、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基又は-S(=O)-C1-4アルキル基(-S(=O)-メチル基が好ましく、-S(=O)-エチル基が好ましく)から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
pは、2から選ばれ、
qは、0又は1から選ばれ、
aは、3から選ばれ、
は、プロピル基又はイソプロピル基から選ばれ、
、R、R、Rは、それぞれ独立して、H、C1-4アルキル基、-C(=O)O-C1-4アルキル基又は-C(=O)O-ベンジル基から選ばれ、
bは、0から選ばれ、
cは、0から選ばれる。]
本発明の好ましい態様としては、一般式(II)で表される化合物から選ばれる、一般式(I)で表される化合物またはその立体異性体、水和物、代謝産物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶を提供する。
Figure 0007008787000006
[式(II)中に、
は、
Figure 0007008787000007
から選ばれ、
、m、m、mは、それぞれ独立して、1又は2から選ばれ、
、nは、それぞれ独立して、0又は2から選ばれ、
1a、R1bは、独立して、Fから選ばれ、
Zは、CRz1z2又はNRz3から選ばれ、
z1、Rz2は、それぞれ独立して、H、カルボキシル基、
Figure 0007008787000008
Figure 0007008787000009
アミノ基、-CHNH又は
Figure 0007008787000010
から選ばれ、
或いは、Rz1及びRz2は、これらに結合する炭素原子とともにラクタムである
Figure 0007008787000011
を形成してもよく、
z3は、それぞれ独立して、H、-C(=O)-C1-4アルキル基、-C(=O)-C3-6炭素環基、-C(=O)O-C1-4アルキル基、-S(=O)-C1-4アルキル基、-S(=O)-C3-6炭素環基、-C(=O)NR1g1h、-S(=O)-NR1i1j又は3~6員複素環基から選ばれ、前記アルキル基、炭素環基又は複素環基は、任意にさらに0~3個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、シクロプロピル基又はフェニル基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
1g、R1h、R1i、R1jは、それぞれ独立して、H又はC1-4アルキル基から選ばれ、
或いは、R1g、R1hは、これらに結合する窒素原子とともに4~6員複素環を形成し、前記環は、任意にさらにF、CF、メチル基、メトキシ基又は-S(=O)-C1-4アルキル基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
pは、2から選ばれ、
、R、R、Rは、それぞれ独立して、H、メチル基又は-C(=O)O-tert-ブチル基から選ばれる。]
本発明の好ましい態様としては、以下に示すように一般式(II)で表される化合物、又はその立体異性体、水和物、代謝産物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶を提供する。
[式(II)中、
は、
Figure 0007008787000012
から選ばれ、
、m、m、mは、それぞれ独立して、1又は2から選ばれ、
、nは、それぞれ独立して、0又は2から選ばれ、
1a、R1bは、Fから選ばれ、
Zは、CRz1z2又はNRz3から選ばれ、
z1、Rz2は、それぞれ独立して、H、カルボキシル基、
Figure 0007008787000013
Figure 0007008787000014
アミノ基、-CHNH又は
Figure 0007008787000015
から選ばれ、
或いは、Rz1及びRz2は、これらに結合する炭素原子とともにラクタムである
Figure 0007008787000016
を形成してもよく、
z3は、それぞれ独立して、H、
Figure 0007008787000017
Figure 0007008787000018
Figure 0007008787000019
又は
Figure 0007008787000020
から選ばれ、
、R、R、Rは、それぞれ独立して、H、メチル基又は-C(=O)O-tert-ブチル基から選ばれる。]
本発明の好ましい態様としては、以下に示すように一般式(II)で表される化合物、又はその立体異性体、水和物、代謝産物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶を提供する。
[式(II)中、
は、
Figure 0007008787000021
Figure 0007008787000022
又は
Figure 0007008787000023
から選ばれ、
Zは、CRz1z2又はNRz3から選ばれ、
z1、Rz2は、それぞれ独立して、H、カルボキシル基、
Figure 0007008787000024
Figure 0007008787000025
アミノ基、-CHNH又は
Figure 0007008787000026
から選ばれ、
或いは、Rz1及びRz2は、これらに結合する炭素原子とともにラクタムである
Figure 0007008787000027
を形成してもよく、
z3は、それぞれ独立して、H、
Figure 0007008787000028
Figure 0007008787000029
Figure 0007008787000030
又は
Figure 0007008787000031
から選ばれ、
、R、R、Rは、それぞれ独立して、H、メチル基又は-C(=O)O-tert-ブチル基から選ばれる。]
本発明の好ましい態様としては、下記の構造式で表される化合物の一つを含む(これらに限定されず)、一般式(I)又は(II)で表される化合物またはその立体異性体、水和物、代謝産物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶を提供する。
Figure 0007008787000032
Figure 0007008787000033
Figure 0007008787000034
Figure 0007008787000035
Figure 0007008787000036
本発明の好ましい態様としては、前記薬学的に許容可能な塩は、トリフルオロ酢酸塩から選ばれる、一般式(I)又は(II)で表される化合物またはその立体異性体、水和物、代謝産物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶を提供する。
本発明は、一般式(I)又は(II)で表される化合物またはその立体異性体、水和物、代謝産物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶と、1種又は複数種の薬学的に許容可能なキャリア及び/又は賦形剤と、を含む薬物組成物を提供する。
本発明は、一般式(I)又は(II)で表される化合物またはその立体異性体、水和物、代謝産物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶、或いは、一般式(I)又は(II)で表される化合物またはその立体異性体、水和物、代謝産物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶を含む薬物組成物の、哺乳動物のκオピオイド受容体の関連疾患又は病態を治療又は予防するための薬物の製造への応用に関する。
本発明の好ましい態様としては、前記κオピオイド受容体の関連疾患又は病態は、痛み、炎症、痒み、水腫、低ナトリウム血症、低カリウム血症、腸梗塞、咳及び緑内障からなる群より選択されるものである。
本発明の好ましい態様としては、前記痛みは、神経痛、体性痛、内臓痛及び皮膚痛からなる群より選択されるものである。
本発明の好ましい態様としては、前記痛みは、関節炎痛み、腎臓結石痛み、子宮痙攣、月経痛、異所性子宮内膜症、消化不良、外科手術後痛み、医療処理後痛み、眼部痛み、耳炎痛み、爆発的癌痛み及びGI乱れの関連痛みからなる群より選択されるものである。
本発明は、一般式(I)又は(II)で表される化合物またはその立体異性体、水和物、代謝産物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶、或いは、一般式(I)又は(II)で表される化合物またはその立体異性体、水和物、代謝産物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶を含む薬物組成物を施薬することを含む、哺乳動物のκオピオイド受容体の関連疾患又は病態を治療又は予防する方法を提供する。さらに、前記κオピオイド受容体の関連疾患又は病態は、痛み、炎症、痒み、水腫、低ナトリウム血症、低カリウム血症、腸梗塞、咳及び緑内障からなる群より選択されるものが好ましく、前記痛みは、神経痛、体性痛、内臓痛及び皮膚痛からなる群より選択されるものが好ましく、或いは、前記痛みは、関節炎痛み、腎臓結石痛み、子宮痙攣、月経痛、異所性子宮内膜症、消化不良、外科手術後痛み、医療処理後痛み、眼部痛み、耳炎痛み、爆発的癌痛み及びGI乱れ(胃腸乱れ)の関連痛みからなる群より選択されるものが好ましい。
とくに断わらない限り、明細書及び請求の範囲に用いられる用語は、下記の意味を含む。
本発明に記載の上記の基及び化合物に係る炭素、水素、酸素、硫黄、窒素又はハロゲンは、いずれもそれらの同位体を含み、また本発明に記載の上記の基及び化合物に係る炭素、水素、酸素、硫黄、窒素又はハロゲンは、任意にさらに1つまたは複数の対応する同位体で置換されてもよく、その中に、炭素の同位体は12C、13C及び14Cを含み、水素の同位体はプロチウム(H)、ジュウテリウム(D、重水素ともいう)及びトリチウム(T、三重水素ともいう)を含み、酸素の同位体は16O、17O及び18Oを含み、硫黄の同位体は32S、33S、34S及び36Sを含み、窒素の同位体は14N及び15Nを含み、フッ素の同位体は19Fを含み、塩素の同位体は35Cl及び37Clを含み、臭素の同位体は79Br及び81Brを含む。
「アルキル基」とは、直鎖状又は分岐鎖状の一価飽和炭化水素基を意味し、主鎖は炭素数1~10、好ましく炭素数1~8、より好ましく炭素数1~6、さらに好ましく炭素数1~4の直鎖状及び分岐鎖状の基を含み、炭素数1~2が最も好ましく、アルキル基の例としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、2-ペンチル基、3-ペンチル基、2-メチル-2-ブチル基、3-メチル-2-ブチル基、n-ヘキシル基、n-ヘプチル基、n-オクチル基、n-ノニル基及びn-デシル基等を含むが、これらに限定されず、前記アルキル基は、任意にさらに0、1、2、3、4又は5個の、F、Cl、Br、I、=O、ヒドロキシル基、-SR19、ニトロ基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8炭素環基、3~8員複素環基、-(CH-C(=O)-R19、-(CH-C(=O)-O-R19、-(CH-C(=O)-NR1919a、-(CH-S(=O)-R19、-O-C(=O)-O-R19又は-NR1919aから選ばれる置換基で置換されてもよく、その中に、R19及びR19aは、それぞれ独立して、H、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシル基、C1-8アルキル基、C1-8アルコキシ基、C2-8アルケニル基、C2-8アルキニル基、3~10員炭素環基、4~10員複素環基、3~10員炭素環基オキシ基又は4~10員複素環基オキシ基から選ばれ、kは0、1、2、3、4又は5から選ばれ、jは0、1又は2から選ばれる。本文に記載のアルキル基、k、j、R19及びR19aは、その定義が以上の通りである。
「アルキレン基」とは、直鎖状又は分岐鎖状の二価飽和炭化水素基を意味し、-(CH-(vが1~10の整数)を含み、アルキレン基の例としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基及びブチレン基等を含むが、これらに限定されず、前記アルキレン基は、任意にさらに0、1、2、3、4又は5個の、F、Cl、Br、I、=O、ヒドロキシル基、-SR19、ニトロ基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8炭素環基、3~8員複素環基、-(CH-C(=O)-R19、-(CH-C(=O)-O-R19、-(CH-C(=O)-NR1919a、-(CH-S(=O)-R19、-O-C(=O)-O-R19又は-NR1919aから選ばれる置換基で置換されてもよく、当該アルキレン基における置換基数が2つ以上である場合に、置換基が縮合して環状構造を形成してもよい。本文に記載のアルキレン基、その定義が以上の通りである。
「アルコキシ基」とは、O-アルキル基の一価基を意味し、その中に、アルキル基は本明細書で定義されるものであり、アルコキシ基の例としては、メトキシ基、エトキシ基、1-プロポキシ基、2-プロポキシ基、1-ブトキシ基、2-メチル-1-プロポキシ基、2-ブトキシ基、2-メチル-2-プロポキシ基、1-ペンチルオキシ基、2-ペンチルオキシ基、3-ペンチルオキシ基、2-メチル-2-ブトキシ基、3-メチル-2-ブトキシ基、3-メチル-1-ブトキシ基及び2-メチル-1-ブトキシ基等を含むが、これらに限定されない。
「アルケニル基」とは、直鎖状又は分岐鎖状の一価不飽和炭化水素基を意味し、少なくとも1個、一般的に1、2又は3個の炭素-炭素二重結合を含み、主鎖は、炭素数2~10、より好ましく炭素数2~6、さらに好ましく炭素数2~4を含み、アルケニル基の例としては、ビニル基、アリル基、1-プロペニル基、2-プロペニル基、1-ブテニル基、2-ブテニル基、3-ブテニル基、1-ペンテニル基、2-ペンテニル基、3-ペンテニル基、4-ペンテニル基、1-メチル-1-ブテニル基、2-メチル-1-ブテニル基、2-メチル-3-ブテニル基、1-ヘキセニル基、2-ヘキセニル基、3-ヘキセニル基、4-ヘキセニル基、5-ヘキセニル基、1-メチル-1-ペンテニル基、2-メチル-1-ペンテニル基、1-ヘプテニル基、2-ヘプテニル基、3-ヘプテニル基、4-ヘプテニル基、1-オクテニル基、3-オクテニル基、1-ノネニル基、3-ノネニル基、1-デセノイル基、4-デセノイル基、1,3-ブタジエン、1,3-ペンタジエン、1,4-ペンタジエン及び1,4-ヘキサジエン等を含むが、これらに限定されない。前記アルケニル基は、任意にさらに0、1、2、3、4又は5個の、F、Cl、Br、I、=O、ヒドロキシル基、-SR19、ニトロ基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8炭素環基、3~8員複素環基、-(CH-C(=O)-R19、-(CH-C(=O)-O-R19、-(CH-C(=O)-NR1919a、-(CH-S(=O)-R19、-O-C(=O)-O-R19又は-NR1919aから選ばれる置換基で置換されてもよい。本文に記載のアルケニル基は、その定義が以上の通りである。
「アルキニル基」とは、直鎖状又は分岐鎖状の一価不飽和炭化水素基を意味し、少なくとも1つ、一般的に1、2又は3つの炭素-炭素三重結合を含み、主鎖は、炭素数2~10、より好ましく炭素数2~6、さらに好ましく炭素数2~4を含み、アルキニル基の例としては、エチニル基、1-プロピニル基、2-プロピニル基、ブチニル基、2-ブチニル基、3-ブチニル基、1-メチル-2-プロピニル基、4-ペンチニル基、3-ペンチニル基、1-メチル-2-ブチニル基、2-ヘキシニル基、3-ヘキシニル基、2-ヘプチニル基、3-ヘプチニル基、4-ヘプチニル基、3-オクチニル基、3-ノニニル基及び4-デシニル基等を含むが、これらに限定されない。前記アルキニル基は、任意にさらに0、1、2、3、4又は5個の、F、Cl、Br、I、=O、ヒドロキシル基、-SR19、ニトロ基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8炭素環基、3~8員複素環基、-(CH-C(=O)-R19、-(CH-C(=O)-O-R19、-(CH-C(=O)-NR1919a、-(CH-S(=O)-R19、-O-C(=O)-O-R19又は-NR1919aから選ばれる置換基で置換されてもよい。本文に記載のアルキニル基は、その定義が以上の通りである。
「シクロアルキル基」とは、一価飽和の炭素環状炭化水素基を意味し、一般的に炭素数3~10を含むが、非限定的な例としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基またはシクロヘプチル基を含む。前記シクロアルキル基は、任意にさらに0、1、2、3、4又は5個の、F、Cl、Br、I、=O、ヒドロキシル基、-SR19、ニトロ基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8炭素環基、3~8員複素環基、-(CH-C(=O)-R19、-(CH-C(=O)-O-R19、-(CH-C(=O)-NR1919a、-(CH-S(=O)-R19、-O-C(=O)-O-R19又は-NR1919aから選ばれる置換基で置換されてもよい。本文に記載のシクロアルキル基は、その定義が以上の通りである。
「炭素環」とは、飽和又は不飽和の芳香環又は非芳香環を意味し、芳香環又は非芳香環は、3~10員単環、4~12員二環又は10~15員三環系であってもよく、炭素環基は、架橋環又はらせん環に結合されていてもよい。非限定的な例としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、1-シクロペンチル-1-アルケニル基、1-シクロペンチル-2-アルケニル基、1-シクロペンチル-3-アルケニル基、シクロヘキシル基、1-シクロヘキシル-2-アルケニル基、1-シクロヘキシル-3-アルケニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘキサジエニル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノニル基、シクロデシル基、シクロウンデシル基、シクロドデシル基、フェニル基又はナフチル基を含む。前記炭素環基は、任意にさらに0、1、2、3、4又は5個の、F、Cl、Br、I、=O、ヒドロキシル基、-SR19、ニトロ基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8炭素環基、3~8員複素環基、-(CH-C(=O)-R19、-(CH-C(=O)-O-R19、-(CH-C(=O)-NR1919a、-(CH-S(=O)-R19、-O-C(=O)-O-R19又は-NR1919aから選ばれる置換基で置換されてもよい。本文に記載の炭素環は、その定義が以上の通りである。
「複素環」とは、飽和又は不飽和の芳香環又は非芳香環を意味し、芳香環又は非芳香環は、3~10員単環、4~12員二環又は10~15員三環系であってもよく、且つ、1~4個の、N、O又はSから選ばれるヘテロ原子を含み、3~8員複素環基が好ましく、複素環基の環における選択に置換されるN、Sは種々の酸化状態に酸化されてもよい。複素環基は、ヘテロ原子又は炭素原子に結合されていてもよく、架橋環又はらせん環に結合されていてもよい。非限定的な例としては、エポキシエチル基、エポキシプロピル基、アザシクロプロピル基、オキセタニル基、アザシクロブチル基、チエタニル基、1,3-ジオキソラン基、1,4-ジオキソラン基、1,3-ジオキサン基、アザシクロヘプチル基、オキサシクロヘプチル基、チオシクロヘプチル基、オキサゼピン基、ジアゼピン基、チアゼピン基、ピリジル基、ピペリジル基、ハイピペリジル基、フラニル基、チエニル基、ピラニル基、N-アルキルピロリル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジニル基、ピペラジン基、ハイピペラジン基、イミダゾリル基、ピペリジル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、チオキサン基、ジヒドロフラニル基、ジヒドロピラニル基、ジチオラン基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロチオピラニル基、テトラヒドロピロリル基、テトラヒドロイミダゾリル基、テトラヒドロチアゾリル基、テトラヒドロピラニル基、ベンズイミダゾリル基、ベンズピリジル基、ピロロピリジル基、ベンズジヒドロフラニル基、2-ピロリニル基、3-ピロリニル基、ジヒドロインドリル基、2H-ピラニル基、4H-ピラニル基、ジオキソシクロヘキシル基、1,3-ジオキソシクロペンチル基、ピラゾリニル基、ジチアニル基、ジチオラニル基、ジヒドロチエニル基、ピラゾリジル基、イミダゾリニル基、イミダゾリジニル基、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリニル基、3-アザジシクロ[3.1.0]ヘキシル基、3-アザジシクロ[4.1.0]ヘプチル基、アザジシクロ[2.2.2]ヘキシル基、3H-インドリルキナジニル基、N-ピリジル尿素、1,1-ジオキソチオモルホリニル基、アザジシクロ[3.2.1]オクチル基、アザジシクロ[5.2.0]ノニル基、オキサトリシクロ[5.3.1.1]ドデシル基、アザアダマンチル基及びオキサスピロ[3.3]ヘプチル基を含む。前記複素環基は、任意にさらに0、1、2、3、4又は5個の、F、Cl、Br、I、=O、ヒドロキシル基、-SR19、ニトロ基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8炭素環基、3~8員複素環基、-(CH-C(=O)-R19、-(CH-C(=O)-O-R19、-(CH-C(=O)-NR1919a、-(CH-S(=O)-R19、-O-C(=O)-O-R19又は-NR1919aから選ばれる置換基で置換されてもよい。本文に記載の複素環は、その定義が以上の通りである。
「任意に・・・てもよい」又は「任意に選ばれる」とは、その後に記載の状況又は条件が発生可能なことであるが、必ず発生することではないことを意味し、当該状況又は条件が発生すること又は発生しないことの両方も含む。例えば、「任意にFで置換されてもよいアルキル基」とは、アルキル基がFで置換されていてもよいが、必ずしもFで置換されていなくてもよく、アルキル基がFで置換されている場合と、アルキル基がFで置換されていない場合を含む。
「薬物組成物」は、1種類又は複数種類の本文に記載の化合物又はその生理学/薬学的に許容可能な塩又はその立体異性体、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶とほかの組成との混合物を意味し、その中に、ほかの組成は、生理学/薬学的に許容可能なキャリア及び賦形剤を含む。
「立体異性体」とは、分子において原子の立体配置の相違による異性体を意味し、シスおよびトランス異性体、鏡像異性体及び配座異性体を含む。
「有効投与量」とは、組織、システム又は被験者の生理学的または医学的反応を引き起こす化合物の量を意味し、当該量は求めたいものであり、被験者に投与された時に被治療の疾患又は病症の一つ又はいくつかの症状の発生を予防できる、又はある程度に低減させるのに十分な量を含む。
「溶媒和物」とは、本発明の化合物又はその塩を意味し、それらには分子間非共有結合力によって結合される化学量論的又は非化学量論的な溶媒も含まれる。当該溶媒が水である場合に、水和物である。
以下、図面及び実施例を参照しながら、本発明を実施するための形態を説明するが、本発明の保護範囲はここに限定されない。
化合物の構造は、核磁気共鳴(NMR)又は(及び)質量分析(MS)によって定まる。NMRシフト(δ)は10-6(ppm)の単位で表われる。NMRの測定には、(Bruker Avance III 400及びBruker Avance 300)核磁気機器を用いて、測定溶媒が重水素化ジメチルスルホキシド(DMSO-d)、重水素化クロロホルム(CDCl)、重水素化メタノール(CDOD)であり、内部基準物質はテトラメチルシラン(TMS)である。
MSの測定は、(Agilent 6120B(ESI)及びAgilent 6120B(APCI))を用いる。
HPLCの測定には、Agilent 1260DAD高速液体クロマトグラフィー(Zorbax SB-C18 100×4.6mm)を用いる。
薄層クロマトグラフィーシリカゲルプレートは、煙台黄海HSGF254又は青島GF254シリカゲルプレートを用い、薄層クロマトグラフィー(TLC)に用いられるシリカゲルプレートの仕様としては0.15mm~0.20mmであり、薄層クロマトグラフィーによる製品の分離精製の仕様としては0.4mm~0.5mmである。
カラムクロマトグラフィーは、一般に煙台黄海製Silica Gel200~300メッシュのシリカゲルを担体として用いる。
本発明の既知の出発物質は、本分野で既知の方法により、またはそれに従って合成されてもいいし、Titan Technology、An Naiji Chemical、Shanghai Demo、Chengdu Kelon Chemical、Suiyuan Chemical Technology、Belling Technologyなどの会社から購入されてもいい。
窒素雰囲気とは、反応瓶を容積約1Lの窒素バルーンに接続することを意味する。
水素雰囲気とは、反応瓶を容積約1Lの水素バルーンに接続することを意味する。
通常に、水素化反応は、真空排気して水素ガスを充填することを3回繰り返す。
実施例において、とくに断わらない限り、反応は窒素雰囲気で行われる。
実施例において、とくに断わらない限り、溶液とは水溶液を意味する。
実施例において、とくに断わらない限り、反応温度は室温である。
室温は最適な反応温度であって、20℃~30℃である。
実施例において、とくに断わらない限り、Mはmol/Lである。
Boc:tert-ブチルオキシカルボニル基を意味する。
Cbz:ベンジルオキシカルボニル基を意味する。
THP:テトラヒドロピラニル基を意味する。
中間体1:
(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサン酸(中間体1)
(2R)-6-(tert-butoxycarbonylamino)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-butoxycarbonylamino)-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoic acid
Figure 0007008787000037
ステップ1:(2R)-2-[[(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸メチル(1b)
methyl(2R)-2-[[(2R)-2-(benzyloxycarbonylamino)-4-methyl-pentanoyl]amino]-6-(tert-butoxycarbonylamino)hexanoate
Figure 0007008787000038
室温で、(2R)-2-アミノ-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸メチル(1a)(2.6g,10mmol)を酢酸エチル(50mL)に溶解させ、0℃まで降温した。磁気攪拌下で、(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-4-メチル-ペンタン酸(2.8g,11mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.62g,12mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(2.3g,12mmol)を反応液に順次加え、25℃まで昇温し、当該温度で15h反応させた。反応液に1M塩酸水溶液(25mL)を加えて洗浄し、分液した。有機相に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(25mL)を加えて30分間攪拌し、分液した。有機相を1M塩酸水溶液(25mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(25mL)、飽和塩化ナトリウム水溶液(25mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム(2g)で乾燥した。濾過し、ろ液を減圧濃縮し、(2R)-2-[[(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸メチル(1b)を白色泡状固体(5.0g、収率99%)として得た。
ステップ2:(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸メチル(1c)
methyl(2R)-2-[[(2R)-2-amino-4-methyl-pentanoyl]amino]-6-(tert-butoxycarbonylamino)hexanoate
Figure 0007008787000039
室温で、(2R)-2-[[(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸メチル(1b)(5.0g,10mmol)を酢酸エチル(50mL)に溶解させ、10%パラジウム炭素(1g,20%w/w)を反応液に加え、水素で3回置換し、水素雰囲気において室温で5h反応させた。反応液を珪藻土(3g)で濾過し、ろ液を減圧濃縮し、(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸メチル(1c)粗製品を白色泡状固体(3.7g、収率99%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸メチル(1d)
methyl(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(benzyloxycarbonylamino)-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]-6-(tert-butoxycarbonylamino)hexanoate
Figure 0007008787000040
室温で、(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸メチル(1c)粗製品(3.7g,9.9mmol)を酢酸エチル(50mL)に溶解させ、0℃まで降温した。(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパン酸(3.3g,11mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.62g,12mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(2.3g,12mmol)を反応液に順次加え、25℃まで昇温し、当該温度で5h反応させた。1M塩酸水溶液(25mL)を加えて洗浄し、分液した。有機相に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(25mL)を加えて30分間攪拌し、分液した。有機相を1M塩酸水溶液(25mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(25mL)、飽和塩化ナトリウム水溶液(25mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム(2g)で乾燥した。濾過し、ろ液を減圧濃縮し、(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸メチル(1d)粗製品を白色泡状固体(3.0g、収率46%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ4:(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸メチル(1e)
methyl(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]-6-(tert-butoxycarbonylamino)hexanoate
Figure 0007008787000041
室温で、(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸メチル(1d)粗製品(3.0g,4.58mmol)を酢酸エチル(50mL)に溶解させ、10%パラジウム炭素(1g,33%w/w)を反応液に加え、水素で3回置換し、水素雰囲気(バルーン)において室温で5h反応させた。反応液を珪藻土(3g)で濾過し、ろ液を乾燥まで減圧濃縮した。酢酸エチル(6mL)を加えて加熱溶解し、石油エーテル(6mL)を加えた後に、室温までゆっくり降温して固体を析出させ、ろ過し、ケーキを50℃で減圧乾燥し、(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸メチル(1e)を白色泡状固体(2.1g、収率88%)として得た。
ステップ5:(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサン酸メチル(1f)
methyl(2R)-6-(tert-butoxycarbonylamino)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-butoxycarbonylamino)-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoate
Figure 0007008787000042
室温で、(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸メチル(1e)(2.1g,4.0mmol)を酢酸エチル(30mL)に溶解させ、0℃まで降温した。(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニル)-3-フェニル-プロパン酸(1.3g,4.9mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.65g,4.8mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(1.1g,5.7mmol)を反応液に順次加え、25℃まで昇温し、当該温度で5h反応させた。1M塩酸水溶液(15mL)を加えて洗浄し、分液した。有機相に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(15mL)に加えて30分間攪拌し、分液した。有機相を1M塩酸水溶液(15mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(15mL)、飽和塩化ナトリウム水溶液(15mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル/酢酸エチル(v/v)=100:1~5:1)、(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサン酸メチル(1f)を白色泡状固体(2.3g、収率74%)として得た。
ステップ6:(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサン酸(中間体1)
(2R)-6-(tert-butoxycarbonylamino)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-butoxycarbonylamino)-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoic acid
Figure 0007008787000043
室温で、(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサン酸メチル(1f)(2.3g,3.0mmol)をメタノール(20mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム(200mg,5.0mmol)の水溶液(20mL)を反応液に加え、当該温度で5h反応させた。反応液がpH<4になるように1M塩酸水溶液で調整し、酢酸エチル(40mL)で抽出し、分液した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサン酸(中間体1)を白色泡状固体(2.1g、収率93%)として得た。
Ms m/z(ESI):752.5[M-H]-;
HNMR(400MHz,CDCl)δ 7.38-7.27(m,3H),7.25-7.07(m,7H),4.82-4.62(m,1H),4.61-4.41(m,2H),4.37-4.18(m,1H),3.37-2.67(m,6H),2.00-1.65(m,3H),1.59-1.37(m,15H),1.35-1.26(m,9H),0.90-0.80(m,6H)。
2-アミノ-7-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸 トリス(トリフルオロ酢酸)塩
2-amino-7-[(2R)-6-amino-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-7-azaspiro[3.5]nonane-2-carboxylic acid;tri-trifluoroacetate
Figure 0007008787000044
ステップ1:2-[(1S)-1-フェニルエチル]イミノ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(2B)
tert-butyl 2-[(1S)-1-phenylethyl]imino-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000045
室温で、2-オキソ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-ギ酸tert-ブチル(2A)(7.2g,30mmol)、(1S)-1-フェニルエチルアミン(3.7g,31mmol)をトルエン(100mL)に溶解させ、p-トルエンスルホン酸(300mg,1.74mmol)を加え、Dean-Starkで還流水切った。6h後、反応液を乾燥まで減圧濃縮し、2-[(1S)-1-フェニルエチル]イミノ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(2B)粗製品を黄色泡状固体(10g,収率97%)として得た。
ステップ2:2-シアノ-2-[[(1S)-1-フェニルエチル]アミノ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(2C)
tert-butyl 2-cyano-2-[[(1S)-1-phenylethyl]amino]-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000046
室温で、2-[(1S)-1-フェニルエチル]イミノ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(2B)粗製品(10g,29.2mmol)をメタノール(90mL)に溶解させ、氷浴で0℃に冷却した。攪拌しながら塩化亜鉛(210mg,1.54mmol)を加え、シアノトリメチルシラン(3g,30.2mmol)をゆっくり滴下し、0℃を維持しながら3h反応させた。反応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v/v)=4:1)、2-シアノ-2-[[(1S)-1-フェニルエチル]アミノ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(2C)を黄色泡状固体(4.7g,収率44%)として得た。
ステップ3:2-[[(1S)-1-フェニルエチル]アミノ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸(2D)
2-[[(1S)-1-phenylethyl]amino]-7-azaspiro[3.5]nonane-2-carboxylic acid
Figure 0007008787000047
室温で、2-シアノ-2-[[(1S)-1-フェニルエチル]アミノ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(2C)(2g,5.4mmol)を濃塩酸(20mL)に溶解させた後、40h還流反応させた。室温まで降温し、反応液を減圧濃縮し、2-[[(1S)-1-フェニルエチル]アミノ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸(2D)粗製品を黄色油状液体(1.5g,収率96%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ4:7-tert-ブトキシカルボニル-2-[[(1S)-1-フェニルエチル]アミノ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸(2E)
7-tert-butoxycarbonyl-2-[[(1S)-1-phenylethyl]amino]-7-azaspiro[3.5]nonane-2-carboxylic acid
Figure 0007008787000048
室温で、2-[[(1S)-1-フェニルエチル]アミノ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸(2D)粗製品(1g,3.47mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム(0.5g,12.5mmol)の水(10mL)溶液を加えた後、二炭酸ジ-tert-ブチル(908mg,4.16mmol)を加え、室温で6h反応させた。反応液をろ過し、7-tert-ブトキシカルボニル-2-[[(1S)-1-フェニルエチル]アミノ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸(2E)粗製品を白色固体(0.8g,収率60%)として得た。
ステップ5:O7-tert-ブチル O2-メチル 2-[[(1S)-1-フェニルエチル]アミノ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2,7-ジカルボキシレート(2F)
O7-tert-butyl O2-methyl 2-[[(1S)-1-phenylethyl]amino]-7-azaspiro[3.5]nonane-2,7-dicarboxylate
Figure 0007008787000049
室温で、7-tert-ブトキシカルボニル-2-[[(1S)-1-フェニルエチル]アミノ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸(2E)(775mg,2.0mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解させ、メタノール(10mL)を加えた。室温で、攪拌しながら1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(270mg,2.0mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(0.6g,3.13mmol)を順次加え、15h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=1:1)、O7-tert-ブチル O2-メチル 2-[[(1S)-1-フェニルエチル]アミノ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2,7-ジカルボキシレート(2F)を淡黄色泡状固体(560mg,収率70%)として得た。
ステップ6:2-[[(1S)-1-フェニルエチル]アミノ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸メチル(2G)
methyl 2-[[(1S)-1-phenylethyl]amino]-7-azaspiro[3.5]nonane-2-carboxylate
Figure 0007008787000050
室温で、O7-tert-ブチル O2-メチル 2-[[(1S)-1-フェニルエチル]アミノ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2,7-ジカルボキシレート(2F)(500mg,1.24mmol)をジクロロメタン(4.5mL)に溶解させ、0℃まで降温した。トリフルオロ酢酸(1.5mL)を加え、室温で3h反応させ、反応液を減圧濃縮し、2-[[(1S)-1-フェニルエチル]アミノ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸メチル(2G)を黄色油状液体(320mg,収率85%)として得た。
ステップ7:7-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R))-2-[[(2R)フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-2-[[(1S)-1-フェニルエチル]アミノ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸メチル
methyl 7-[(2R)-6-(tert-butoxycarbonylamino)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-butoxycarbonylamino)-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-2-[[(1S)-1-phenylethyl]amino]-7-azaspiro[3.5]nonane-2-carboxylate
Figure 0007008787000051
室温で、2-[[(1S)-1-フェニルエチル]アミノ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸メチル(2G)(300mg,1.0mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解させ、中間体1(753mg,1.0mmol)を加えた。室温で、攪拌しながら1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(135mg,1.0mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(0.23g,1.2mmol)を順次加え、15h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、溶離液を収集し、減圧濃縮し、7-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R))-2-[[(2R)フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-2-[[(1S)-1-フェニルエチル]アミノ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸メチル(2H)を白色泡状固体(710mg,収率69%)として得た。
ステップ8:2-アミノ-7-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸メチル(2I)
methyl 2-amino-7-[(2R)-6-(tert-butoxycarbonylamino)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-butoxycarbonylamino)-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-7-azaspiro[3.5]nonane-2-carboxylate
Figure 0007008787000052
室温で、7-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R))-2-[[(2R)フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-2-[[(1S)-1-フェニルエチル]アミノ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸メチル(2H)(700mg,0.7mmol)を酢酸エチル(10mL)に溶解させた。パラジウム炭素(0.1g、20wt%)を加え、水素で3回置換し、水素雰囲気(バルーン)において室温で5h反応させた。反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を乾燥まで濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、2-アミノ-7-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸メチル(2I)を白色泡状固体(370mg,収率60%)として得た。
ステップ9:2-アミノ-7-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキシラート トリス(トリフルオロ酢酸)塩(2J)
methyl 2-amino-7-[(2R)-6-amino-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-7-azaspiro[3.5]nonane-2-carboxylate;2,2,2-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000053
室温で、2-アミノ-7-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸メチル(2I)(370mg,0.4mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解させ、0℃まで降温した。トリフルオロ酢酸(1mL)を加え、室温までe昇温し、3h反応させた。反応液を乾燥まで減圧濃縮し、2-アミノ-7-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキシラート トリス(トリフルオロ酢酸)塩(2J)粗製品を黄色油状液体(305mg,収率72%)として得た。
ステップ10:2-アミノ-7-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸 トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物2)
2-amino-7-[(2R)-6-amino-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-7-azaspiro[3.5]nonane-2-carboxylic acid; tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000054
室温で、水酸化ナトリウム(50mg、1.25mmol)を水(2mL)に溶解させ、2-アミノ-7-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキシラート トリス(トリフルオロ酢酸)塩(2J)粗製品(305mg,0.288mmol)を加え、室温で5h反応させた。反応液を乾燥まで減圧濃縮し、分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150mmol)[[(2R)-2-met;移動相:A for ACN and B for H2O;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、2-アミノ-7-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸 トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物2)(92mg,収率31%)として得た。
MS m/z(ESI):360.8[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.44-7.18(m,10H),4.65(t,1H),4.33-4.18(m,2H),3.58(br,2H),3.52-3.41(m,1H),3.41-3.29(m,1H),3.17(d,2H),3.10-2.90(m,4H),2.70-2.46(m,2H),2.32-2.18(m,2H),2.05-1.28(m,14H),0.98-0.84(m,6H)。
化合物2-1(遊離形態の化合物2):
化合物2(7.3g,6.88mmo)をイオン交換樹脂(300mL)に通じ(水~3.3%アンモニア水で溶出)、得られた溶出溶液を減圧濃縮し(水温60℃で100mLまで減圧濃縮し)、さらにフリーズドライし、化合物2-1を白色固体(4,5g、収率90.8%)として得た。
MS m/z=720.5[M+2H]+;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.34-7.22(m,6H),7.18-7.06(m,4H),4.78-4.72(m,1H),4.55(t,1H),4.25(t,1H),3.65-3.46(m,3H),3.45-3.25(m,2H),3.09-2.97(m,1H),2.95-2.84(m,3H),2.85-2.73(m,2H),2.51-2.33(m,2H),2.00-1.83(m,2H),1.82-1.25(m,13H),0.96-0.78(m,6H)。
(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2-オキソ-3,10-ジアザスピロ[4.1.5^{7}.1^{5}]トリデカン-10-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物3)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-(2-oxo-3,10-diazadispiro[4.1.5^{7}.1^{5}]tridecane-10-carbonyl)pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000055
ステップ1:2-(2-エトキシ-2-オキソ-エチリデン)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(3B)
tert-butyl 2-(2-ethoxy-2-oxo-ethylidene)-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000056
テトラヒドロフラン(50mL)を反応瓶に入れ、窒素保護で水素化ナトリウム(1.3g、54.2mmol)を加え、氷浴で0℃に冷却し、ホスホノ酢酸トリエチル(6.9g、31mmol)をゆっくり滴下し、滴下完了後0℃で20min反応させた。-5~0℃に冷却し、2-オキソ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(3A)(5g、20.9mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液をゆっくり滴下し、滴下完了後室温まで昇温し、1h反応させた。飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、有機層を合併し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、2-(2-エトキシ-2-オキソ-エチリデン)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(3B)粗製品を淡黄色油状液体(6.0g、収率92.8%)として得た後、そのまま次のステップに供する。
ステップ2:2-(2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-2-(ニトロメチル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(3C)
tert-butyl 2-(2-ethoxy-2-oxo-ethyl)-2-(nitromethyl)-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000057
2-(2-エトキシ-2-オキソ-エチリデン)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(3B)を反応瓶に入れ、テトラヒドロフラン(60mL)を加え、室温で完全に溶解するまで攪拌した後、ニトロメタン(6.0g、98.3mmol)及びフッ化テトラブチルアンモニウム(7.85g、30mmol)を加えた。滴下完了後、昇温し5h還流反応させた。反応液を室温に冷却し、酢酸エチル(150mL)を加え、飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL×1)で洗浄し、分液した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、乾燥まで減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=10:1)、2-(2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-2-(ニトロメチル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(3C)を無色透明の油状液体(6.5g、収率90%)として得た。
ステップ3:2-(アミノメチル)-2-(2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(3D)
tert-butyl 2-(aminomethyl)-2-(2-ethoxy-2-oxo-ethyl)-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000058
2-(2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-2-(ニトロメチル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(3C)(6.5g、18mmol)を反応瓶に入れ、エタノール(75mL)及び水(25mL)、鉄粉(4.9g、88mmol)及び塩化アンモニウム(4.7g、88.00mmol)を加えた後、5h還流反応させた。室温まで降温し、反応系を20mLに濃縮し、水(30mL)を加え、アンモニア水でpH>10になるように調整し、ジクロロメタン(50mL×2)で抽出し、有機相を合併し、有機相を乾燥まで減圧濃縮し、2-(アミノメチル)-2-(2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(3D)を淡黄色油状液体(5.1g、収率85%)として得た。
ステップ4:2-オキソ-3,10-ジアザスピロ[4.1.5^{7}.1^{5}]トリデカン-10-カルボン酸tert-ブチル(3E)
tert-butyl 2-oxo-3,10-diazadispiro[4.1.5^{7}.1^{5}]tridecane-10-carboxylate
Figure 0007008787000059
2-(アミノメチル)-2-(2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(3D)(3g、8.8mmol)を反応瓶に入れ、水酸化ナトリウム(400mg、10mmol)の水(30mL)溶液を加え、室温で5h反応させた。反応液をろ過し、2-オキソ-3,10-ジアザスピロ[4.1.5^{7}.1^{5}]トリデカン-10-カルボン酸tert-ブチル(3E)を白色固体(2.10g、収率81%)として得た。
ステップ5:3,10-ジアザスピロ[4.1.5^{7}.1^{5}]トリデカン-2-オン(3F)
3,10-diazadispiro[4.1.5^{7}.1^{5}]tridecan-2-one
Figure 0007008787000060
2-オキソ-3,10-ジアザスピロ[4.1.5^{7}.1^{5}]トリデカン-10-カルボン酸tert-ブチル(3E)(1g、3.4mmol)をジクロロメタン(9mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(3mL)を加え、室温で5h反応させ、完全に反応した。反応液を乾燥まで減圧濃縮し、水(20mL)を加え、2M水酸化ナトリウムの水溶液で体系PH>10になるように調整し、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出し、分液し、有機相を合併し、有機相を減圧濃縮し、3,10-ジアザスピロ[4.1.5^{7}.1^{5}]トリデカン-2-オン(3F)粗製品を黄色油状液体(0.6g,収率85%)として得た。
ステップ6:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)1-(2-オキソ-3,10-ジアザスピロ[4.1.5^{7}.1^{5}]トリデカン-10-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(3G)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxycarbonylamino)-1-(2-oxo-3,10-diazadispiro[4.1.5^{7}.1^{5}]tridecane-10-carbonyl)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000061
窒素保護でジクロロメタン(30mL)を反応瓶に入れ、中間体1(2.25g、2.98mmol)、3,10-ジアザスピロ[4.1.5^{7}.1^{5}]トリデカン-2-オン(3F)粗製品(0.6g、2.88mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.39g、2.89mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(0.83g、4.33mmol)を加え、室温で15h反応させた。その後、水(20mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、分液し、有機相を合併し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=20:1)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)1-(2-オキソ-3,10-ジアザスピロ[4.1.5^{7}.1^{5}]トリデカン-10-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(3G)を白色泡状固体(1.77g、収率73.2%)として得た。
ステップ7:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2-オキソ-3,10-ジアザスピロ[4.1.5^{7}.1^{5}]トリデカン-10-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物3)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-(2-oxo-3,10-diazadispiro[4.1.5^{7}.1^{5}]tridecane-10-carbonyl)pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000062
窒素保護で、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)1-(2-オキソ-3,10-ジアザスピロ[4.1.5^{7}.1^{5}]トリデカン-10-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(3G)(0.90g,1mmol)及びジクロロメタン(21mL)を反応瓶に入れ、攪拌しながらトリフルオロ酢酸(7mL)を加え、室温で3h反応させた。反応液を乾燥まで減圧濃縮し、残留物を分取クロマトグラフィーにより分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2-オキソ-3,10-ジアザスピロ[4.1.5^{7}.1^{5}]トリデカン-10-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物3)を白色固体(0.98g、率54%)として得た。
MS m/z(ESI):365.9[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.86-8.67(m,1H),8.40-8.23(m,1H),8.14-8.01(m,3H),7.84-7.72(m,2H),7.52-7.42(m,1H),7.37-7.15(m,10H),4.76-3.94(m,4H),3.59-2.65(m,12H),2.29-2.15(m,2H),1.93-1.19(m,17H),0.88(dd,6H)。
(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(9-オキソ-2,8-ジアザスピロ[3.1.4^{6}.1^{4}]ウンデカン-2-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物4)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-(9-oxo-2,8-diazadispiro[3.1.4^{6}.1^{4}]undecane-2-carbonyl)pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide; di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000063
ステップ1:tert-ブチル6-(2-エトキシ-2-オキソ-エチリデン)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(4B)
tert-butyl tert-butyl 6-(2-ethoxy-2-oxo-ethylidene)-2-azaspiro[3.3]heptane-2-carboxylate
Figure 0007008787000064
テトラヒドロフラン(50mL)を反応瓶に入れ、水素化ナトリウム(2.5g、59.2mmol)を加え、氷水浴で0℃に冷却し、ホスホノ酢酸トリエチル(7.96g、35.5mmol)をゆっくり滴下し、滴下完了後0℃で20min反応させた。続いて、-5~0℃に冷却し、6-オキソ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(4A)(5g、23.7mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液をゆっくり滴下し、滴下完了後、室温で1h反応させた。その後、反応液に飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、分液し、有機相を合併した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、tert-ブチル6-(2-エトキシ-2-オキソ-エチリデン)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(4B)粗製品を黄色油状液体(5.5g、収率83%)として得た後、そのまま次のステップに供する。
ステップ2:6-(2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-6-(ニトロメチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(4C)
tert-butyl 6-(2-ethoxy-2-oxo-ethyl)-6-(nitromethyl)-2-azaspiro[3.3]heptane-2-carboxylate
Figure 0007008787000065
tert-ブチル 6-(2-エトキシ-2-オキソ-エチリデン)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(4B)粗製品を反応瓶に入れ、テトラヒドロフラン(60mL)を加え、室温で完全に溶解するまで攪拌した後、ニトロメタン(6.0g、98.3mmol)及びフッ化テトラブチルアンモニウム(7.85g、30mmol)を加えた。滴下完了後、昇温し5h還流反応させた。反応液を室温に冷却し、酢酸エチル(150mL)を加え、飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、分液した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=4:1)、6-(2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-6-(ニトロメチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(4C)を無色透明の油状液体(5.1g、収率76%)として得た。
ステップ3:6-(アミノメチル)-6-(2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(4D)
tert-butyl 6-(aminomethyl)-6-(2-ethoxy-2-oxo-ethyl)-2-azaspiro[3.3]heptane-2-carboxylate
Figure 0007008787000066
6-(2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-6-(ニトロメチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(4C)(5.1g、15mmol)を反応瓶に入れ、エタノール(75mL)及び水(25mL)、鉄粉(4.2g、74mmol)及び塩化アンモニウム(4.0g、74mmol)を加え、昇温し、5h還流反応させた。室温まで降温し、反応系を約20mLに濃縮し、水(30mL)を加え、アンモニア水でpH>10になるように調整し、ジクロロメタン(50mLx2)で抽出し、分液し、有機相を合併し、有機相を減圧濃縮し、6-(アミノメチル)-6-(2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(4D)粗製品(4.6g、収率99%)を得た後、そのまま次のステップに供する。
ステップ4:9-オキソ-2,8-ジアザスピロ[3.1.4^{6}.1^{4}]ウンデカン-2-カルボン酸tert-ブチル(4E)
tert-butyl 9-oxo-2,8-diazadispiro[3.1.4^{6}.1^{4}]undecane-2-carboxylate
Figure 0007008787000067
6-(アミノメチル)-6-(2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(4D)粗製品(4.6g、15mmol)を反応瓶に入れ、水酸化ナトリウム(600mg、15mmol)の水(45mL)溶液を加え、室温で5h反応させた。反応液をろ過し、9-オキソ-2,8-ジアザスピロ[3.1.4^{6}.1^{4}]ウンデカン-2-カルボン酸tert-ブチル(4E)を白色固体(2.90g、収率74%)として得た。
ステップ5:2,8-ジアザスピロ[3.1.4^{6}.1^{4}]ウンデカン-9-オン塩酸塩(4F)
2,8-diazadispiro[3.1.4^{6}.1^{4}]undecan-9-one;hydrochloride
Figure 0007008787000068
9-オキソ-2,8-ジアザスピロ[3.1.4^{6}.1^{4}]ウンデカン-2-カルボン酸tert-ブチル(4E)(2g、7.5mmol)を4N HCl-イソプロパノール溶液(9mL)に溶解させ、室温で5h反応させた。反応液を乾燥まで減圧濃縮し、2,8-ジアザスピロ[3.1.4^{6}.1^{4}]ウンデカン-9-オン塩酸塩(4F)粗製品を白色固体(0.95g、収率62%)として得た後、そのまま次のステップに供する。
ステップ6:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)1-(9-オキソ-2,8-ジアザスピロ[3.1.4^{6}.1^{4}]ウンデカン-2-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(4G)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxycarbonylamino)-1-(9-oxo-2,8-diazadispiro[3.1.4^{6}.1^{4}]undecane-2-carbonyl)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate;
Figure 0007008787000069
窒素保護でジクロロメタン(30mL)を反応瓶に入れ、中間体1(2.25g、2.98mmol)、2,8-ジアザスピロ[3.1.4^{6}.1^{4}]ウンデカン-9-オン塩酸塩(4F)(0.6g、3.0mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.39g、2.89mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(0.83g、4.33mmol)を加え、室温で15h反応させた。その後、水(20mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、分液し、有機相を合併し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=10:1)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)1-(9-オキソ-2,8-ジアザスピロ[3.1.4^{6}.1^{4}]ウンデカン-2-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(4G)を白色泡状固体(1.9g,収率70%)として得た。
ステップ7:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(9-オキソ-2,8-ジアザスピロ[3.1.4^{6}.1^{4}]ウンデカン-2-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル〕アミノ〕-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物4)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-(9-oxo-2,8-diazadispiro[3.1.4^{6}.1^{4}]undecane-2-carbonyl)pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide; di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000070
窒素保護で、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)1-(9-オキソ-2,8-ジアザスピロ[3.1.4^{6}.1^{4}]ウンデカン-2-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(4G)(1.7g,1.9mmol)及びジクロロメタン(21mL)を反応瓶に入れ、攪拌しながらトリフルオロ酢酸(7mL)を加え、室温で3h反応させた。反応液を乾燥まで減圧濃縮し、残留物を分取クロマトグラフィーにより分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(9-オキソ-2,8-ジアザスピロ[3.1.4^{6}.1^{4}]ウンデカン-2-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物4)を白色固体(0.7g、収率40%)として得た。
MS m/z(ESI):351.8[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.76(d,1H),8.32(d,1H),8.11-7.97(m,4H),7.85-7.69(m,3H),7.50(s,1H),7.33-7.18(m,10H),4.74-3.74(m,8H),3.24-2.63(m,8H),2.27-2.05(m,6H),1.71-1.17(m,9H),0.89(dd,6H)。
(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2-シクロプロピルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド(化合物6)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-(2-cyclopropylsulfonyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide
Figure 0007008787000071
ステップ1:2-tert-ブチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2,7-ジカルボン酸7-ベンジル(6B)
7-benzyl 2-tert-butyl 2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2,7-dicarboxylate
Figure 0007008787000072
0℃で、50mLのシングルボトルに、トリエチルアミン(0.15mL,1.1mmol)を2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(6A)(0.23g,1mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液に滴下し、滴下完了後、ベンジルクロロホルメート(340mg,2mmol)を加え、10min攪拌した。室温まで昇温し、1h攪拌し続け、反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を減圧濃縮し、2-tert-ブチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2,7-ジカルボン酸7-ベンジル(6B)を無色油状生成物(362mg、収率99%)として得た。
MS m/z=383.2[M+Na]+;
HNMR(400MHz,CDCl)δ 7.34-7.32(m,5H),5.12(s,2H),3.64(s,4H),3.43(dd,4H),1.77-1.61(m,4H),1.44(s,9H)。
ステップ2:2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(6C)
benzyl 2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000073
50mLの反応瓶に、2-tert-ブチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2,7-ジカルボン酸7-ベンジル(6B)(0.36g、1mmol)及びジクロロメタン(7mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(1mL)を滴下し、滴下完了後室温で3h反応させた。反応液を直接減圧濃縮し、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(6C)粗製品を黄色油状液体(260mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
MS m/z=261.2[M+H]+;
ステップ3:2-シクロプロピルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(6D)
benzyl 2-cyclopropylsulfonyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000074
50mLの反応瓶に、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(6C)粗製品(260mg、1mmol)、トリエチルアミン(200mg、2mmol)及びジクロロメタン(7mL)を加えた。氷浴で0℃に冷却し、シクロプロピルスルホニルクロリド(170mg、1.2mmol)を滴下し、滴下完了後室温まで昇温し、4h反応させた。その後、反応系を飽和炭酸水素ナトリウム(10mL)で停止させ、酢酸エチル(5mL×3)で抽出し、有機相を合併し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=4:1)、2-シクロプロピルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル化合物(6D)を白色固体(360mg、収率99%)として得た。
MS m/z=365.2[M+H]+;
HNMR(400MHz,CDCl)δ 7.43-7.28(m,5H),5.12(s,2H),3.70(s,4H),3.53-3.36(m,4H),2.41-2.22(m,1H),1.85-1.69(m,4H),1.19-1.09(m,2H),1.04-0.93(m,2H)。
ステップ4:2-シクロプロピルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(6E)
2-cyclopropylsulfonyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane
Figure 0007008787000075
50mLの反応瓶に、2-シクロプロピルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(6D)(360mg,0.99mmol)、パラジウム炭素(72mg,20wt%)及び酢酸エチル(10mL)を加えた。水素で3回置換し、水素(バルーン)の雰囲気において室温で2h反応させた。反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を減圧濃縮し、2-シクロプロピルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(6E)を淡黄色固体(210mg、収率92%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ5:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(2-シクロプロピルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(6F)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxycarbonylamino)-1-(2-cyclopropylsulfonyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000076
50mLの反応瓶に、2-シクロプロピルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(6E)(161mg、0.7mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(124mg、0.8mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(108mg、0.8mmol)、中間体1(500mg、0.7mmol)及びジクロロメタン(30mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=1:2)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(2-シクロプロピルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(6F)を白色固体(610mg、収率95%)として得た。
ステップ6:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2-シクロプロピルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド(化合物6)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-(2-cyclopropylsulfonyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide
Figure 0007008787000077
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)1-(2-シクロプロピルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(6F)(300mg、0.31mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、白色粉末状の化合物が得られた。さらにイオン交換樹脂(水~3.3%アンモニア水で溶出)を通じて、得られた溶出溶液を減圧濃縮し(水温60℃で25mLに減圧濃縮し)、さらにフリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2-シクロプロピルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド(化合物6)を白色固体(153mg、収率63%)として得た。
MS m/z=383.8[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.40-7.24(m,6H),7.16(dd,4H),4.72-4.73(m,1H),4.58-4.52(m,1H),4.25(t,1H),3.84(dd,,4H),3.67-3.55(m,3H),3.46-3.45(m,1H),3.35-3.34(m,1H),3.03(dd,1H),2.91(dd,3H),2.82(d,2H),2.69(ddd,1H),1.85-1.86(m,3H),1.670-1.66(m,5H),1.51-1.49(m,3H),1.38-1.36(m,2H),1.23-1.06(m,4H),0.88(dd,6H)。
(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物7)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-(2-methylsulfonyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide; di-trifluoroacetate
Figure 0007008787000078
(ステップ1:2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(7A)
benzyl 2-methylsulfonyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000079
50mLの反応瓶に、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(6C)(330mg、1.3mmol)、トリエチルアミン(263mg、2.6mmol)及びジクロロメタン(20mL)を加え、攪拌し溶解させた。-10℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド(164mg、1.43mmol)を滴下し、4h反応させた。その後、室温まで昇温し、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(60mL)、3N塩酸水溶液(60mL)で順次洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=1:1)、2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(7A)を淡黄色油状物(236mg、収率54.6%)として得た。
MS m/z=339.0[M+H]+;
HNMR(400MHz,CDCl)δ 7.41-7.28(m,5H),5.12(s,2H),3.68(s,4H),3.50-3.38(m,4H),2.86(s,3H),1.83-1.70(m,4H)。
ステップ2:2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(7B)
2-methylsulfonyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane
Figure 0007008787000080
50mLの反応瓶に、2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(7A)(236mg、0.7mmol)、パラジウム炭素(40mg、20wt%)及びメタノール(20mL)を加えた。水素で3回置換し、水素(バルーン)の雰囲気において室温で8h反応させた。その後、反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を減圧濃縮し、2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(7B)粗製品を淡黄色固体(133mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
MS m/z=205.1[M+1]+;
ステップ3:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(7C)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxy carbonylamino)-1-(2-methylsulfonyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000081
50mLの反応瓶に、2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(7B)粗製品(133mg、0.65mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(374mg,1.95mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(96.6mg、0.72mmol)、中間体1(490mg、0.65mmol)及びジクロロメタン(30mL)を加え、室温で5h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=1:2)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(7C)を淡黄色固体(317mg、収率52%)として得た。
ステップ4:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド(化合物7)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-(2-methylsulfonyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide
Figure 0007008787000082
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)1-(2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(7C)(317mg、0.34mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を収集し、減圧濃縮によって大部分の有機溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド(化合物7)を白色粉末(217mg、収率66.5%)として得た。
MS m/z=370.8[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.43-7.27(m,6H),7.25-7.20(m,4H),4.67-4.62(m,2H),4.33-4.20(m,2H),3.87-3.71(m,4H),3.69-3.56(m,2H),3.53-3.41(m,1H),3.40-3.29(m,1H),3.23-3.12(m,2H),3.11-3.07(m,3H),3.07-2.91(m,4H),1.94-1.78(m,3H),1.78-1.60(m,5H),1.58-1.48(m,3H),1.46-1.28(m,2H),0.98-0.82(m,6H)。
(2R)-N-[(1R)-1-(2-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)-5-アミノ-ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物8)
(2R)-N-[(1R)-1-(2-acetyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)-5-amino-pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide; di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000083
ステップ1:2-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(8A)
benzyl 2-acetyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000084
窒素保護で、50mLの反応瓶に、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(6C)(520mg,2.0mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、攪拌しながらトリエチルアミン(607mg,6.0mmol)を加えた。その後、-20℃まで降温し、塩化アセチル(314mg,4.0mmol)を滴下し、滴下完了後室温まで放冷し、2h攪拌した。続いて反応に0.5M希塩酸水溶液(20mL)を加え、攪拌し分層し、分液し、ジクロロメタンで水層を抽出し(20mLx2)、有機相を合併し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(純酢酸エチル)、2-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル化合物(8A)を淡黄色油状液体(440mg,収率72.8%)として得た。
ステップ2:1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)エタノン(8B)
1-(2,7-diazaspiro[3.5]nonan-2-yl)ethanone
Figure 0007008787000085
50mLの反応瓶に、2-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(8A)(440mg,1.46mmol)を、酢酸エチル(5mL)とメタノール(2mL)との混合溶液に加えた。その後、パラジウム炭素(80mg,20wt%)を加え、水素(バルーン)の雰囲気において室温で2h攪拌した。続いて、反応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮し、1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)エタノン(8B)粗製品を淡黄色油状液体(250mg,收率99%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:N-[(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(2-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(8C)
tert-butyl N-[(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(2-acetyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)-5-(tert-butoxycarbonylamino)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-1-benzyl-2-oxo-ethyl]amino]-1-benzyl-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000086
窒素保護で、50mLの反応瓶に、1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)エタノン(8B)粗製品(200mg、1.19mmol)を酢酸エチル(10mL)に加えた。氷浴で0℃に冷却し、中間体1(867mg,1.15mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(331mg,1.73mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(186mg,1.38mmol)を加え、滴下完了後室温で1.5h反応させた。続いて、反応液に1N塩酸水溶液(15mL)を加え、攪拌して分液した。有機相に飽和炭酸ナトリウム水溶液(15mL)を加え、30分間攪拌して分液した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、N-[(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(2-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(8C)粗製品を淡黄色泡状固体(1.04g,収率99%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ4:(2R)-N-[(1R)-1-(2-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)-5-アミノ-ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物8)
(2R)-N-[(1R)-1-(2-acetyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)-5-amino-pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide; di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000087
N-[(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(2-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(8C)粗製品(1.04g,1.15mmol)をジクロロメタン(7.5mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(3.5mL)に加え、室温で1h攪拌した。続いて、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製した後(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を収集し、減圧濃縮によって大部分の有機溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-1-(2-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)-5-アミノ-ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物8)を白色固体(460mg,2段階の収率42.9%)として得た。
MS m/z(ESI):352.8[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.49-7.00(m,10H),4.66-4.49(m,2H),4.30-3.93(m,4H),3.79-3.54(m,4H),3.52-3.25(m,2H),3.22-2.90(m,6H),1.92-1.27(m,16H),1.02-0.75(m,6H).
化合物8-1:
化合物8(1.0g,1.07mmo)をイオン交換樹脂(60mL)(水~3.3%アンモニア水で溶出)に通じて、得られた溶出溶液を減圧濃縮し(水温60℃で100mLに減圧濃縮し)、さらにリーズドライし、化合物8の遊離形態である化合物8-1を白色固体(451mg、収率60.0%)として得た。
MS m/z(ESI):352.8[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.45-7.32(m,6H),7.23(dd,4H),4.85-4.75(m,1H),4.64(t,1H),4.35(t,1H),4.07(d,2H),3.83(d,2H),3.74-3.63(m,3H),3.62-3.50(m,1H),3.50-3.39(m,1H),3.17-2.65(m,6H),2.01-1.66(m,9H),1.65-1.30(m,7H),0.96(dd,6H).
7-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸イソプロピル ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物9)
isopropyl 7-[(2R)-6-amino-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carboxylate;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000088
ステップ1:O7-ベンジル O2-イソプロピル 2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2,7-ジカルボキシレート(9A)
O7-benzyl O2-isopropyl 2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2,7-dicarboxylate
Figure 0007008787000089
50mLのシングルボトルに、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(6C)(310mg、1.2mmol)、トリエチルアミン(364mg、3.6mmol)及びジクロロメタン(20mL)を加え、室温で攪拌し溶解させた。その後、-10℃に冷却し、クロロギ酸イソプロピル(146mg、1.2mmol)を滴下し、滴下完了後室温まで昇温し、4h反応させた。反応系を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(60mL)、3M塩酸水溶液(60mL)で順次洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=1:1)、O7-ベンジル O2-イソプロピル 2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2,7-ジカルボキシレート化合物(9A)を淡黄色油状液体(279mg、収率68%)として得た。
MS m/z=347.2[M+H]+;
HNMR(400MHz,CDCl)δ 7.38-7.30(m,5H),5.12(s,2H),4.95-4.80(m,1H),3.68(s,4H),3.47-3.39(m,4H),1.75-1.68(m,4H),1.23(d,6H)。
ステップ2:2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸イソプロピル(9B)
isopropyl 2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carboxylate
Figure 0007008787000090
50mLのシングルボトルに、O7-ベンジル O2-イソプロピル 2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2,7-ジカルボキシレート(9A)(260mg、0.75mmol)、パラジウム炭素(52mg、20wt%l)及びメタノール(20mL)を加えた。水素で3回置換し、水素(バルーン)の雰囲気において室温で8h反応させた。その後、反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を減圧濃縮し、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸イソプロピル(9B)粗製品を淡黄色固体(159mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
MS m/z=213.2[M+1]。
ステップ3:7-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチルペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸イソプロピル(9C)
isopropyl 7-[(2R)-6-(tert-butoxycarbonylamino)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-butoxycarbonylamino)-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carboxylate
Figure 0007008787000091
50mLのシングルボトルに、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸イソプロピル(9B)粗製品(159mg、0.75mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(374mg、1.95mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(110mg、0.81mmol)、中間体1(565mg、0.75mmol)及びジクロロメタン(30mL)を加え、室温で5h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=1:2)、7-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチルペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸イソプロピル(9C)を淡黄色固体(556mg、収率78%)として得た。
ステップ4:7-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸イソプロピル ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物9)
isopropyl 7-[(2R)-6-amino-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carboxylate;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000092
50mLのシングルボトルに、7-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチルペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸イソプロピル(9C)(317mg、0.334mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、7-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸イソプロピル ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物9)を白色粉末状生成物(326mg、収率98%)として得た。
MS m/z=374.9[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.50-7.14(m,10H),4.89-4.78(m,1H),4.66(t,1H),4.30(t,1H),4.22(t,1H),3.89-3.74(m,4H),3.69-3.54(m,2H),3.54-3.41(m,1H),3.41-3.28(m,1H),3.21-3.11(m,2H),3.11-2.90(m,4H),1.93-1.30(m,14H),1.27(d,6H),0.93(q,6H)。
((2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物10)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-(2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide; tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000093
ステップ1:7-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(10A)
tert-butyl7-[(2R)-6-(tert-butoxycarbonylamino)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-butoxycarbonylamino)-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carboxylate
Figure 0007008787000094
50mLのシングルボトルに、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(6A)(0.11g,0.5mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(115mg、0.6mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(81mg、0.6mmol)、中間体1(378mg、0.5mmol)及びジクロロメタン(30mL)を加え、室温で5h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=1:2)、7-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(10A)を白色固体(450mg、収率93%)として得た。
ステップ2:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物10)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-(2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000095
50mLのシングルボトルに、7-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(10A)(450mg、0.468mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物10)を白色粉末状生成物(358mg、収率76%)として得た。
MS m/z=331.8[M-2CFCOOH+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.48-7.10(m,10H),4.65-4.61(m,2H),4.28-4.20(m,2H),3.93(d,4H),3.70-3.57(m,2H),3.52-3.39(m,1H),3.39-3.27(m,1H),3.15(d,2H),3.02-2.94(m,4H),1.98-1.87(m,3H),1.82-1.60(m,5H),1.51-1.50(m,3H),1.44-1.36(m,2H),0.89(dd,6H)。
(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物11)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-(2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl)pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000096
ステップ1:2-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R))-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチルペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(11A)
Benzyl 2-[(2R)-6-(tert-butoxycarbonylamino)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-butoxycarbonylamino)-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000097
50mLのシングルボトルに、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(6C)(0.26g、1mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(230mg、1.2mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(162mg、1.2mmol)、中間体1(0.75g、1mmol)及びジクロロメタン(30mL)を加え、室温で5h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=1:2)、2-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R))-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(11A)を白色固体(850mg、収率85%)として得た。
ステップ2:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(11B)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxycarbonylamino)-1-(2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000098
50mLのシングルボトルに、2-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R))-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(11A)(850mg、0.85mmol)、パラジウム炭素(170mg、20wt%)及びメタノール(20mL)を加えた。水素で3回置換し、水素(バルーン)の雰囲気において室温で8h反応させた。その後、反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を減圧濃縮し、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(11B)粗製品を白色固体(580mg、収率79%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物11)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-(2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl)pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000099
50mLのシングルボトルに、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(11B)(0.5g、0.58mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物11)を白色粉末状生成物(380mg、収率66%)として得た。
MS m/z=331.8[M-2CFCOOH+2H]+/2;
1HNMR(400MHz,D2O)δ 7.43-7.13(m,10H),4.61(t,1H),4.28-4.06(m,5H),3.84-3.74(m,2H),3.19-3.14(m,6H),2.99-2.95(m,4H),2.09-1.94(m,4H),1.79-1.61(m,4H),1.55-1.31(m,5H),0.89(dd,6H)。
2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(7-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物12)
2R)-N-[(1R)-5-amino-1-(7-methylsulfonyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl)pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000100
ステップ1:7-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(12A)
tert-butyl 7-methylsulfonyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carboxylate
Figure 0007008787000101
50mLの反応瓶に、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(6A)(0.23g,1mmol)、トリエチルアミン(210mg、2.0mmol)及びジクロロメタン(7mL)を加え、攪拌し溶解させた。-10℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド(140mg、1.2mmol)を滴下し、4h反応させた。その後、室温に昇温した後、反応系を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)で停止させ、酢酸エチル(5mL×3)で抽出し、有機相を合併し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=4:1)、7-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(12A)を淡黄色油状物(250mg、収率81%)として得た。
MS m/z=327.2[M+Na]+
ステップ2:7-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(12B)
7-methylsulfonyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane
Figure 0007008787000102
50mLの反応瓶に、7-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(12A)(0.25g、0.81mmol)及びジクロロメタン(7mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(1mL)を滴下し、滴下完了後室温で3h反応させた。反応液を直接減圧濃縮し、7-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(12B)粗製品を淡黄色油状液体(165mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(7-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(12C)
tert-butylN-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxycarbonylamino)-1-(7-methylsulfonyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000103
50mLのシングルボトルに、7-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(12B)粗製品(165mg、0.75mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(192mg、1mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(135mg、1mmol)、中間体1(610mg、0.81mmol)及びジクロロメタン(30mL)を加え、室温で5h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=1:2)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(7-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(12C)を白色固体(630mg、収率82.7%)として得た。
ステップ4:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(7-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物12)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-(7-methylsulfonyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl)pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000104
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(7-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(12C)(630mg、0.34mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(7-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物12)を白色粉末(410mg、収率63.2%)として得た。
MS m/z=370.8[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.43-7.15(m,10H),4.61(t,1H),4.33-3.96(m,5H),3.79-3.69(m,2H),3.25-3.13(m,7H),3.02-2.93(m,6H),1.91-1.86(m,3H),1.70-1.64(m,3H),1.56-1.31(m,5H),1.25(t,2H),0.89(dd,6H)。
(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-(ピロリジン-1-カルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物13)
(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-N-[(1R)-5-amino-1-[2-(pyrrolidine-1-carbonyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]-4-methyl-pentanamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000105
ステップ1:ピロリジン-1-カルボニルクロリド(13B)
pyrrolidine-1-carbonyl chloride
Figure 0007008787000106
50mLのシングルボトルに、NaHCO(5.04g、60mmol)、トリホスゲン(5.94g、20mmol)及びジクロロメタン(10mL)を加え、反応液を-10℃に冷却した後、ピロリジン(2.16g、30.4mmol)をゆっくり滴下し、滴下完了後室温に戻し、一晩反応させた。反応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=3:1)、ピロリジン-1-カルボニルクロリド(13B)を無色油状物(2.07g,収率51.65%)として得た。
HNMR(400MHz,CDCl)δ 3.62-3.56(m,2H),3.54-3.44(m,2H),2.02-1.90(m,4H)。
ステップ2:2-(ピロリジン-1-カルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(13C)
benzyl 2-(pyrrolidine-1-carbonyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000107
50mLのシングルボトルに、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(6C)(350mg、1.3mmol)、トリエチルアミン(408mg、4.03mmol)及びジクロロメタン(20mL)を加え、室温で攪拌し溶解させた。その後、反応液を0℃に冷却し、ピロリジン-1-カルボニルクロリド(13B)(123mg、0.92mmol)を滴下し、滴下完了後室温まで昇温し、4h反応させた。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(60mL)、3mol/L塩酸水溶液(60mL)で順次洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、ろ液を減圧濃縮し、2-(ピロリジン-1-カルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(13C)粗製品を淡黄色油状液体(460mg、収率100%)として得た。
MS m/z=358.2[M+H]+
ステップ3:2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル(ピロリジン-1-イル)メタノン(13D)
2,7-diazaspiro[3.5]nonan-2-yl(pyrrolidin-1-yl)methanone
Figure 0007008787000108
50mLのシングルボトルに、2-(ピロリジン-1-カルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(13C)粗製品(460mg、1.3mmol)、水酸化パラジウム/炭素(100mg、20wt%)及びイソプロパノール(20mL)を加えた。水素で3回置換し、水素(バルーン)の雰囲気においてオイルバスで100℃に加熱し8h反応させた。その後、反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を減圧濃縮し、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル(ピロリジン-1-イル)メタノン(13D)粗製品を淡黄色固体(290mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
MS m/z=224.3[M+H]+
ステップ4:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(ピロリジン-1-カルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(13E)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxycarbonylamino)-1-[2-(pyrrolidine-1-carbonyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000109
50mLの反応瓶に、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル(ピロリジン-1-イル)メタノン(13D)粗製品(167mg、0.75mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(374mg、1.95mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(108mg、0.81mmol)、中間体1(556mg、0.75mmol)及びジクロロメタン(30mL)を順次加え、滴下完了後室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=1:2)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(ピロリジン-1-カルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(13E)を白色固体(360mg、収率29%)として得た。
ステップ5:(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-(ピロリジン-1-カルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物13)
(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-N-[(1R)-5-amino-1-[2-(pyrrolidine-1-carbonyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]-4-methyl-pentanamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000110
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(ピロリジン-1-カルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(13E)(360mg、0.38mmol)及びジクロロメタン(10mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(3mL)を滴下し、滴下完了後2h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-(ピロリジン-1-カルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物13)を白色固体(169mg、収率45.6%)として得た。
MS m/z=380.4[M+2H]+/2。
HNMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.75(d,1H),8.35(d,1H),8.09(d,1H),8.01(br,3H),7.73(br,3H),7.34-7.17(m,10H),4.71-4.60(m,2H),4.40-4.32(m,1H),4.08-3.96(m,2H),3.73-3.23(m,8H),3.16-3.01(m,3H),2.98-2.86(m,1H),2.85-2.69(m,3H),1.82-1.69(m,4H),1.69-1.42(m,11H),1.36-1.22(m,2H),0.89(dd,6H)。
(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-(3-メチルスルホニルアゼチジン-1-カルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物14)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[2-(3-methylsulfonylazetidine-1-carbonyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000111
ステップ1:3-メチルスルホニルアゼチジン-1-カルボニルクロリド(14B)
3-methylsulfonylazetidine-1-carbonyl chloride
Figure 0007008787000112
50mLのシングルボトルに、NaHCO3(756mg、9.0mmol)、トリホスゲン(0.89g、4.5mmol)及びジクロロメタン(8mL)を加え、反応液を-10℃に冷却した後、3-メチルスルホニルアゼチジン塩酸塩(772mg、4.5mmol)をゆっくり滴下し、滴下完了後室温に戻し、一晩反応させた。反応液をろ過し、減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=1:1)、3-メチルスルホニルアゼチジン-1-カルボニルクロリド(14B)を無色油状物(494mg,収率50%)として得た。
HNMR(400MHz,CDCl3)δ 4.62-4.32(m,4H),4.07-3.92(m,1H),2.93(s,3H)。
ステップ2:2-(3-メチルスルホニルアゼチジン-1-カルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(14C)
benzyl 2-(3-methylsulfonylazetidine-1-carbonyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000113
50mLのシングルボトルに、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(6C)(350mg、1.3mmol)、トリエチルアミン(406mg、4.01mmol)及びジクロロメタン(20mL)を加え、室温で攪拌し溶解させた。その後、反応液を0℃に冷却し、3-メチルスルホニルアゼチジン-1-カルボニルクロリド(14B)(293mg、1.48mmol)を滴下し、滴下完了後室温まで昇温し、4h反応させた。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(60mL)、3mol/L塩酸水溶液(60mL)で順次洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、2-(3-メチルスルホニルアゼチジン-1-カルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(14C)を白色固体(300mg、収率55%)として得た。
MS m/z=422.2[M+H]+;
HNMR(400MHz,CDCl3)δ 7.41-7.28(m,5H),5.12(s,2H),4.30-4.19(m,4H),4.00-3.89(m,1H),3.69(s,4H),3.49-3.36(m,4H),2.90(s,3H),1.79-1.67(m,4H)。
ステップ3:2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-(3-メチルスルホニルアゼチジン-1-イル)メタノン(14D)
2,7-diazaspiro[3.5]nonan-2-yl-(3-methylsulfonylazetidin-1-yl)methanone
Figure 0007008787000114
50mLのシングルボトルに、2-(3-メチルスルホニルアゼチジン-1-カルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(14C)(300mg、0.7mmol)、水酸化パラジウム/炭素(60mg、20wt%)及びイソプロパノール(20mL)を順次加えた。水素で3回置換し、水素(バルーン)の雰囲気においてオイルバスで100℃に加熱し8h反応させた。その後、反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を減圧濃縮し、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-(3-メチルスルホニルアゼチジン-1-イル)メタノン(14D)粗製品を淡黄色固体(202mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
MS m/z=288.1[M+H]+
ステップ4:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(3-メチルスルホニルアゼチジン-1-カルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(14E)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxy carbonylamino)-1-[2-(3-methylsulfonylazetidine-1-carbonyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000115
50mLの反応瓶に、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-(3-メチルスルホニルアゼチジン-1-イル)メタノン(14D)粗製品(202mg、0.7mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(402mg、2.10mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(115mg、0.85mmol)、中間体1(536mg、0.71mmol)及びジクロロメタン(30mL)を順次加え、滴下完了後室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=40:1)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(3-メチルスルホニルアゼチジン-1-カルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(14E)を淡黄色固体(686mg、収率96%)として得た。
ステップ5:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-(3-メチルスルホニルアゼチジン-1-カルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物14)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[2-(3-methylsulfonylazetidine-1-carbonyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;2,2,2-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000116
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(3-メチルスルホニルアゼチジン-1-カルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(14E)(680mg、0.66mmol)及びジクロロメタン(10mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(3mL)を滴下し、滴下完了後室温で2h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-(3-メチルスルホニルアゼチジン-1-カルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物14)を白色固体(330mg、収率41.3%)として得た。
MS m/z=412.3[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.44-7.18(m,10H),4.66(t,1H),4.47-4.16(m,7H),3.90-3.72(m,4H),3.69-3.55(m,2H),3.53-3.41(m,1H),3.39-3.27(m,1H),3.24-3.14(m,2H),3.10(s,3H),3.09-2.90(m,4H),1.94-1.26(m,14H),0.92(d,6H)。
7-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキサミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物15)
7-[(2R)-6-amino-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-N-methyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carboxamide;2,2,2-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000117
ステップ1:2-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(15B)
benzyl 2-(methylcarbamoyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000118
50mLのシングルボトルに、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(6C)(310mg、1.2mmol)、トリエチルアミン(364mg、3.6mmol)及びジクロロメタン(20mL)を加え、室温で攪拌し溶解させた。その後、反応液を0℃に冷却し、メチルカルバミド酸クロリド(15A)(123mg、1.32mmol)を滴下し、滴下完了後室温まで昇温し、4h反応させた。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(60mL)、3mol/L塩酸水溶液(60mL)で順次洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、ろ液を減圧濃縮し、2-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(15B)粗製品を黄色油状(440mg、収率100%)として得た。
MS m/z=318.2[M+H]+;
HNMR(400MHz,CDCl3)δ 7.39-7.28(m,5H),5.12(s,2H),3.66(s,4H),3.50-3.36(m,4H),2.79(s,3H),1.82-1.63(m,4H)。
ステップ2:N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキサミド(15C)
N-methyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carboxamide
Figure 0007008787000119
50mLのシングルボトルに、2-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(15B)粗製品(260mg、0.82mmol)、水酸化パラジウム/炭素(50mg、20wt%)及びイソプロパノール(20mL)を順次加えた。水素で3回置換し、水素(バルーン)の雰囲気においてオイルバスで100℃に加熱し8h反応させた。その後、反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を減圧濃縮し、N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキサミド(15C)粗製品を淡黄色固体(150mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
MS m/z=184.3[M+H]+
ステップ3:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(15D)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxycarbonylamino)-1-[2-(methylcarbamoyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000120
50mLの反応瓶に、N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキサミド(15C)粗製品(150mg、0.82mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(374mg、1.95mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(110mg、0.81mmol)、中間体1(565mg、0.75mmol)及びジクロロメタン(30mL)を順次加え、滴下完了後室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=40:1)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(15D)を淡黄色固体(480mg、収率63%)として得た。
ステップ4:7-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキサミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物15)
7-[(2R)-6-amino-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-N-methyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carboxamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000121
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(15D)(480mg、0.52mmol)及びジクロロメタン(10mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(3mL)を滴下し、滴下完了後2h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、7-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキサミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物15)を白色固体(260mg、収率53%)として得た。
MS m/z=360.3[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.43-7.28(m,6H),7.27-7.21(m,4H),4.66(t,1H),4.30(t,1H),4.21(t,1H),3.74(s,2H),3.70(s,2H),3.69-3.59(m,2H),3.55-3.43(m,1H),3.41-3.31(m,1H),3.24-3.12(m,2H),3.11-2.92(m,4H),2.69(s,3H),1.94-1.27(m,14H),0.93(dd,6H)。
(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(5,5-ジフルオロ-2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物16)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-(5,5-difluoro-2-methylsulfonyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;2,2,2-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000122
ステップ1:O7-ベンジル O2-tert-ブチル 5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2,7-ジカルボキシレート(16B)
O7-benzyl O2-tert-butyl 5,5-difluoro-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2,7-dicarboxyl ate
Figure 0007008787000123
50mLのシングルボトルに、トリエチルアミン(0.85mL,8.4mmol)、5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(16A)(2.1g,8.0mmol)及びテトラヒドロフラン(15mL)を順次加え、反応液を0℃に冷却した後、ベンジルクロロホルメート(1.5g,8.8mmol)をゆっくり滴下し、滴下完了後0℃で保持し10分間反応させ、再び室温に昇温し5h攪拌し続いた。反応液を濾過し、ろ液を減圧濃縮し、O7-ベンジル O2-tert-ブチル 5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2,7-ジカルボキシレート(16B)を淡黄色油状の生成物(3.5g、収率100%)として得た。
MS m/z=419.3[M+Na]+;
ステップ2:5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(16C)
benzyl 5,5-difluoro-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000124
50mLの反応瓶に、O7-ベンジル O2-tert-ブチル 5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2,7-ジカルボキシレート(16B)(3.17g、8.0mmol)及びジクロロメタン(30mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(6.0mL)を滴下し、滴下完了後室温で3h反応させた。反応液をpHが約13になるようにアンモニア水で調整した後分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(16C)を黄色油状液体(2.43g、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
MS m/z=297.1[M+H]+;
ステップ3:5,5-ジフルオロ-2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(16D)
benzyl 5,5-difluoro-2-methylsulfonyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000125
50mLの反応瓶に、5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(16C)(310mg、1.05mmol)、トリエチルアミン(318mg、3.14mmol)及びジクロロメタン(20mL)を加え、攪拌し溶解させた。-10℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド(156mg、1.36mmol)を滴下し、4時間反応させた。その後、室温まで昇温し、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(60mL)、3M塩酸水溶液(60mL)で順次洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=60:1)、5,5-ジフルオロ-2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(16D)を白色固体(233mg、収率59%)として得た。
MS m/z=397.2[M+Na]+;
HNMR(400MHz,CDCl3)δ 7.42-7.29(m,5H),5.15(s,2H),4.09(d,2H),3.78-3.59(m,4H),3.51(t,2H),2.89(s,3H),2.08(s,2H)。
ステップ4:5,5-ジフルオロ-2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(16E)
5,5-difluoro-2-methylsulfonyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane
Figure 0007008787000126
50mLの反応瓶に、5,5-ジフルオロ-2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(16D)(230mg、0.5mmol)、パラジウム/炭素(40mg、20wt%)及びイソプロパノール(20mL)を加えた。水素で3回置換し、水素(バルーン)の雰囲気においてオイルバスで100℃に加熱し8h反応させた。その後、反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を減圧濃縮し、5,5-ジフルオロ-2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(16E)を淡黄色固体(155mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
MS m/z=241.1[M+H]+;
ステップ5:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(5,5-ジフルオロ-2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(16F)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxycarbonylamino)-1-(5,5-difluoro-2-methylsulfonyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000127
50mLの反応瓶に、5,5-ジフルオロ-2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(16E)(155mg、0.5mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(300mg,2.0mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(115mg、0.85mmol)、中間体1(377mg、0.5mmol)及びジクロロメタン(30mL)を加え、室温で5時間反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=40:1)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(5,5-ジフルオロ-2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(16F)を白色固体(380mg、収率78%)として得た。
ステップ6:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(5,5-ジフルオロ-2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物16)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-(5,5-difluoro-2-methylsulfonyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;2,2,2-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000128
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(5,5-ジフルオロ-2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(16F)(380mg、0.34mmol)及びジクロロメタン(10mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(3mL)を滴下し、滴下完了後2h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(5,5-ジフルオロ-2-メチルスルホニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物16)を白色粉末(270mg、収率71%)として得た。
MS m/z=388.8[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.44-7.17(m,10H),4.66(t,1H),4.42-4.13(m,4H),4.13-3.49(m,7H),3.25-2.92(m,9H),2.30-2.00(m,2H),1.91-1.26(m,9H),0.93(q,6H).。
(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-[(2R)-2-アミノプロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物17)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[2-[(2R)-2-aminopropanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000129
ステップ1:(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパン酸(17B)
(2R-2-(tert-butoxycarbonylamino)propanoic acid
Figure 0007008787000130
250mLの反応瓶に、D-アラニン(17A)(10g、112.24mmol)及び水(56mL)を加え、反応液を0℃に冷却した後、水酸化ナトリウム(6.73g、168.36mmol)を加え、滴下完了後0℃に保持し10分間反応させ、二炭酸ジ-tert-ブチル(31.85g,145.91mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液を滴下し、滴下完了後室温まで昇温し、一晩攪拌した。反応液を石油エーテル(100mL×2)で抽出し、有機相を廃棄し、水相をpHが約1になるように4Mの塩酸溶液で酸性化した後、酢酸エチル(100mL×4)で抽出し、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、ろ液を減圧濃縮し、(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパン酸(17B)を無色油状(21.2g、收率:100%)として得た。
MS m/z=212.1[M+Na]+;
HNMR(400MHz,DMSO-d)δ 12.34(br,1H),7.05(d,1H),3.98-3.87(m,1H),1.38(s,9H),1.22(d,3H)。
ステップ2:2-[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(17C)
benzyl 2-[(2R)-2-(tert-butoxycarbonylamino)propanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000131
50mLの反応瓶に、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(6C)(335mg、1.3mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(748mg,3.9mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(211mg、1.56mmol)、(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパン酸(17B)(246mg、1.3mmol)及びジクロロメタン(30mL)を加え、室温で5h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=3:1)、2-[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(17C)を白色固体(510mg、収率91%)として得た。
MS m/Z=454.3[M+Na]+;
ステップ3:N-[(1R)-2-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-1-メチル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(17D)
tert-butyl N-[(1R)-2-(2,7-diazaspiro[3.5]nonan-2-yl)-1-methyl-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000132
50mLの反応瓶に、2-[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(17C)(460mg、1.1mmol)、水酸化パラジウム/炭素(92mg、20wt%)及びイソプロパノール(20mL)を加えた。水素で3回置換し、水素(バルーン)の雰囲気においてオイルバスで100℃に加熱し8h反応させた。その後、室温まで降温し、反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を減圧濃縮し、N-[(1R)-2-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-1-メチル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(17D)粗製品を淡黄色固体(252mg、収率77%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
MS m/z=298.3[M+H]+;
ステップ4:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(17E)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxycarbonylamino)-1-[2-[(2R)-2-(tert-butoxycarbonylamino)propanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000133
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-2-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-1-メチル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(17D)粗製品(223mg、0.75mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(374mg,1.95mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(110mg、0.81mmol)、中間体1(565mg、0.75mmol)及びジクロロメタン(30mL)を順次加え、室温で5h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=40:1)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(17E)を淡黄色固体(560mg、収率69%)として得た。
ステップ5:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-[(2R)-2-アミノプロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物17)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[2-[(2R)-2-aminopropanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000134
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(17E)(560mg、0.52mmol)及びジクロロメタン(10mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(3mL)を滴下し、滴下完了後室温で2h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-[(2R)-2-アミノプロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物17)を白色粉末(310mg、収率45%)として得た。
MS m/z=367.3[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.44-7.28(m,6H),7.26-7.20(m,4H),4.65(t,2H),4.33-4.21(m,2H),4.19-4.01(m,3H),3.96-3.78(m,2H),3.75-3.59(m,2H),3.56-3.42(m,1H),3.42-3.30(m,1H),3.24-3.12(m,2H),3.10-2.92(m,4H),1.99-1.79(m,3H),1.80-1.63(m,5H),1.53(d,3H),1.50-1.30(m,5H),0.92(dd,6H)。
(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[7-[(2R)-2-アミノプロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル〕アミノ〕-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物18)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[7-[(2R)-2-aminopropanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000135
ステップ1:N-[(1R)-2-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)-1-メチル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸ベンジル(18B)
benzyl N-[(1R)-2-(2,7-diazaspiro[3.5]nonan-7-yl)-1-methyl-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000136
50mLの反応瓶に、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(6A)(0.45g,2mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(780mg,4.1mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(340mg、2.5mmol)、(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロパン酸(446mg、2.0mmol)及びジクロロメタン(30mL)を加え、室温で5h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、N-[(1R)-2-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)-1-メチル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸ベンジル(18B)を白色固体(860mg、収率99%)として得た。
MS m/Z=454.2[M+Na]+
ステップ2:N-[(1R)-2-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)-1-メチル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸ベンジル(18C)
benzyl N-[(1R)-2-(2,7-diazaspiro[3.5]nonan-7-yl)-1-methyl-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000137
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-2-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)-1-メチル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸ベンジル(18B)(0.86g、2mmol)及びジクロロメタン(20mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(2mL)を滴下し、滴下完了後室温で3h反応させた。反応液を直接減圧濃縮し、N-[(1R)-2-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)-1-メチル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸ベンジル(18C)粗製品を黄色油状液体(660mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
MS m/z=332.2[M+H]+;
ステップ3:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(18D)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-(benzyloxycarbonylamino)propanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]-5-(tert-butoxycarbonylamino)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000138
100mLの反応瓶に、N-[(1R)-2-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)-1-メチル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸ベンジル(18C)(243mg、0.7mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(300mg、2.0mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(200mg、1.0mmol)、中間体1(500mg、0.7mmol)及びジクロロメタン(50mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=30:1)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(18D)を淡黄色固体(740mg、収率99%)として得た。
ステップ4:N-[(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-アミノプロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(18E)
tert-butyl N-[(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-aminopropanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]-5-(tert-butoxycarbonylamino)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-1-benzyl-2-oxo-ethyl]amino]-1-benzyl-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000139
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(18D)(700mg、0.7mmol)、パラジウム炭素(140mg、20wt%)及びメタノール(15mL)を加えた。水素で3回置換し、水素の雰囲気において室温で8h反応させた。その後、反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を減圧濃縮し、(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-アミノプロパノイル]-1,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]-5-(tert-ブトキシカルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(18E)粗製品を淡黄色油状物(650mg、収率99%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ5:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[7-[(2R)-2-アミノプロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)(化合物18)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[7-[(2R)-2-aminopropanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane -2-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000140
50mLの反応瓶に、(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-アミノプロパノイル]-1,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]-5-(tert-ブトキシカルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(18E)粗製品(650mg、0.7mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[7-[(2R)-2-アミノプロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)(化合物18)を白色粉末(170mg、収率19%)として得た。
MS m/z=733.5[M+H]+;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.44-7.28(m,6H),7.27-7.20(m,4H),4.64(t,1H),4.55-4.46(m,1H),4.32-4.23(m,2H),4.21-4.05(m,3H),3.86-3.71(m,2H),3.63-3.40(m,4H),3.25-3.10(m,2H),3.10-2.90(m,4H),2.00-1.60(m,8H),1.60-1.29(m,8H),0.92(dd,6H)。
(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[7-[(2R)-2-アミノプロパノイル]-5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル〕アミノ〕-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物19)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[7-[(2R)-2-aminopropanoyl]-5,5-difluoro-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000141
ステップ1:2-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル〕アミノ〕-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(19A)
benzyl 2-[(2R)-6-(tert-butoxycarbonylamino)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-butoxycarbonylamino)-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-5,5-difluoro-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000142
100mLの反応瓶に、5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸エチルベンジル(16C)(797mg、2.69mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(1.04g、5.4mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(400mg、3mmol)、中間体1(2.03g、2.69mmol)及びジクロロメタン(50mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=30:1)、2-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル〕アミノ〕-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(19A)を淡黄色固体(2.49g、収率89.6%)として得た。
ステップ2:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(19B)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxycarbonylamino)-1-(5,5-difluoro-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000143
50mLの反応瓶に、2-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル〕アミノ〕-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(19A)(2.49g、2.41mmol)、パラジウム炭素(500mg、20wt%)及びメタノール(25mL)を加えた。水素で3回置換し、水素(バルーン)の雰囲気において室温で4h反応させた。その後、反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を減圧濃縮し、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(19B)粗製品を淡黄色油状物(2.16g、収率99%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
MS m/z=899.5[M+H]+;
ステップ3:N-(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[7-[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノイル]-5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル〕アミノ〕-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(19C)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxycarbonylamino)-1-[7-[(2R)-2-(tert-butoxycarbonylamino)propanoyl]-5,5-difluoro-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000144
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(19B)粗製品(400mg、0.4mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(0.23g、1.2mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(70mg、0.5mmol)、Boc-D-アラニン(78mg、0.41mmol)及びジクロロメタン(50mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=30:1)、N-(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[7-[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノイル]-5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル〕アミノ〕-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(19C)を淡黄色固体(340mg、収率79%)として得た。
ステップ4:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[7-[(2R)-2-アミノプロパノイル]-5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル〕アミノ〕-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物19)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[7-[(2R)-2-aminopropanoyl]-5,5-difluoro-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide; tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000145
50mLの反応瓶に、N-(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[7-[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノイル]-5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル〕アミノ〕-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(19C)(340mg、0.32mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[7-[(2R)-2-アミノプロパノイル]-5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル〕アミノ〕-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物19)を白色粉末(170mg、収率48%)として得た。
MS m/z(ESI):385.3[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.43-7.29(m,6H),7.27-7.21(m,4H),4.67-4.47(m,3H),4.31-4.09(m,5H),4.09-3.76(m,3H),3.74-3.46(m,2H),3.18(d,2H),3.10-2.91(m,4H),2.33-1.97(m,2H),1.84-1.61(m,4H),1.61-1.26(m,8H),0.92(dd,6H)。
(2R)-N-[(1R)-1-(7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)-5-アミノ-ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物20)
(2R)-N-[(1R)-1-(7-acetyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl)-5-amino-pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide; di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000146
ステップ1:7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(20B)
tert-butyl 7-acetyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carboxylate
Figure 0007008787000147
窒素保護で、50mLの反応瓶に、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(6A)(450mg,2.0mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、攪拌しながらトリエチルアミン(606mg,6.0mmol)を加えた。その後、-20℃まで降温し、塩化アセチル(310mg,4.0mmol)を滴下し、滴下完了後室温まで放冷し、2h攪拌した。続いて、反応に0.5M希塩酸水溶液(20mL)を加え、攪拌し分層し、分液し、ジクロロメタンで水層を抽出し(20mLx2)、有機相を合併し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(純酢酸エチル)、7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(20B)を淡黄色油状液体(520mg,収率97.0%)として得た。
ステップ2:1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)エタノン(20C)
1-(2,7-diazaspiro[3.5]nonan-7-yl)ethanone
Figure 0007008787000148
50mLの反応瓶に、7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(20B)(520mg、1.9mmol)及びジクロロメタン(6mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(3mL)を滴下し、滴下完了後室温で3h反応させた。反応液を直接減圧濃縮し、残留物に濃アンモニア水4mLを加え、さらに無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥し、メタノール(20mL)で洗浄し、洗浄液を濃縮し、1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)エタノン(20C)粗製品を黄色油状液体(250mg、収率77%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:N-(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(20D)
tert-butylN-[(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(7-acetyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl)-5-(tert-butoxycarbonylamino)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-1-benzyl-2-oxo-ethyl]amino]-1-benzyl-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000149
窒素保護で、50mLの反応瓶に、1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)エタノン(20C)(250mg、1.49mmol)を酢酸エチル(10mL)に加えた。氷浴で0℃に冷却し、中間体1(800mg,1.06mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(305mg,1.6mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(172mg,1.27mmol)を加え、滴下完了後室温で1.5h反応させた。続いて、反応液に1M塩酸水溶液(15mL)を加え、攪拌して分液した。有機相に飽和炭酸ナトリウム水溶液(15mL)を加え、30分間攪拌して分液した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、N-(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(20D)粗製品を淡黄色泡状固体(0.85g,収率88%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ4:((2R)-N-[(1R)-1-(7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)-5-アミノ-ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物20)
(2R)-N-[(1R)-1-(7-acetyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl)-5-amino-pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide; di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000150
N-(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(20D)粗製品(0.85g,0.94mmol)をジクロロメタン(7.5mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(3.5mL)を加え、室温で1h攪拌した。続いて、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製した後(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-1-(7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)-5-アミノ-ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物20)を白色固体(310mg,収率40.0%)として得た。
MS m/z(ESI):352.8[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.46-7.17(m,10H),4.64(t,1H),4.29-4.05(m,5H),3.83-3.74(m,2H),3.57-3.35(m,4H),3.24-3.11(m,2H),3.09-2.93(m,4H),2.17-1.29(m,16H),0.92(dd,6H)。
(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-(1,1-ジオキソ-1,4-チアジナン-4-イル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル〕アミノ〕-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物21)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[2-(1,1-dioxo-1,4-thiazinan-4-yl)-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000151
ステップ1:(1,1-ジオキソ-1,4-チアジナン-4-イル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(21A)
tert-butyl 2-(1,1-dioxo-1,4-thiazinan-4-yl)-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000152
50mLの反応瓶に、2-オキソ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(3A)(129mg、0.54mmol)、酢酸(65mg、1.08mmol)、1,4-チアジナン1,1-ジオキシド(72mg、0.54mmol)、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(229mg、1.08mmol)及びジクロロメタン(20mL)を順次加え、滴下完了後室温で16h反応させた。反応液をろ過し、ろ液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)で洗浄し、分液して有機層用無水硫酸ナトリウムで乾燥した、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、(1,1-ジオキソ-1,4-チアジナン-4-イル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(21A)を白色粉末(147mg、収率76%)として得た。
ステップ2:4-(7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-1,4-チアジナン-1,1-ジオキシド(21B)
4-(7-azaspiro[3.5]nonan-2-yl)-1,4-thiazinane 1,1-dioxide
Figure 0007008787000153
50mLの反応瓶に、(1,1-ジオキソ-1,4-チアジナン-4-イル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(21A)(147mg、0.41mmol)及びジクロロメタン(10mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(2mL)を滴下し、滴下完了後室温で3h反応させた。反応液を直接減圧濃縮し、4-(7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-1,4-チアジナン-1,1-ジオキシド(21B)粗製品を黄色油状液体(106mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(1,1-ジオキソ-1,4-チアジナン-4-イル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(21C)
tert-butylN-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxycarbonylamino)-1-[2-(1,1-dioxo-1,4-thiazinan-4-yl)-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000154
50mLのシングルボトルに、4-(7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-1,4-チアジナン-1,1-ジオキシド(21B)粗製品(106mg、0.41mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(94mg、0.49mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(66mg、0.49mmol)、中間体1(309mg、0.41mmol)及びジクロロメタン(50mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(1,1-ジオキソ-1,4-チアジナン-4-イル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(21C)を白色固体(367mg、収率90%)として得た。
ステップ4:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-(1,1-ジオキソ-1,4-チアジナン-4-イル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル〕アミノ〕-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物21)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[2-(1,1-dioxo-1,4-thiazinan-4-yl)-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000155
50mLの反応瓶に、(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(1,1-ジオキソ-1,4-チアジナン-4-イル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(21C)(367mg、0.37mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-(1,1-ジオキソ-1,4-チアジナン-4-イル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル〕アミノ〕-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物21)を白色粉末(295mg、収率70%)として得た。
MS m/z=397.9[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.36-7.19(m,10H),4.63-4.60(m,1H),4.32-4.16(m,3H),3.92-3.78(m,1H),3.63(d,9H),3.53-3.22(m,3H),3.15(d,2H),3.01-2.91(m,4H),2.48-2.32(m,2H),1.98-2.06(m,2H),1.75-1.23(m,13H),0.89(dd,6H)。
7-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-N-メチル-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-カルボキサミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物22)
7-[(2R)-6-amino-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-N-methyl-2,7-diazaspiro[4.4]nonane-2-carboxamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000156
ステップ1:7-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(22B)
tert-butyl 7-(methylcarbamoyl)-2,7-diazaspiro[4.4]nonane-2-carboxylate
Figure 0007008787000157
50mLの反応瓶に、2-Boc-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン(22A)(452mg、2.0mmol)、トリエチルアミン(400mg、4.0mmol)及びジクロロメタン(15mL)を加え、攪拌し溶解させた。-10℃に冷却し、メチルカルバミド酸クロリド(188mg、2.01mmol)を滴下し、滴下完了後室温で3時間反応させた。反応液に3M希塩酸(50mL)を加えた後、ジクロロメタン(60mL×2)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、ろ液を減圧濃縮し、7-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(22B)を白色固体(570mg、収率65.5%)として得た。
HNMR(400MHz,CDCl3)δ 3.51-3.16(m,8H),2.82(s,3H),1.98-1.74(m,4H),1.46(s,9H)。
ステップ2:N-メチル-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-カルボキサミド(22C)
N-methyl-2,7-diazaspiro[4.4]nonane-2-carboxamide
Figure 0007008787000158
50mLの反応瓶に、7-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(22B)(161mg、0.568mmol)、ジクロロメタン(10mL)及びトリフルオロ酢酸(1.2mL)を加え、室温で2h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、N-メチル-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-カルボキサミド(22C)粗製品を淡黄色油状物が得られ、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(22D)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxycarbonylamino)-1-[2-(methylcarbamoyl)-2,7-diazaspiro[4.4]nonane-7-carbonyl]pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000159
50mLの反応瓶に、N-メチル-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-カルボキサミド(22C)粗製品(81mg、0.44mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(0.288g、1.5mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(81mg、0.6mmol)、中間体1(330mg、0.44mmol)及びジクロロメタン(50mL)を順次加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=30:1)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(22D)を淡黄色固体(420mg、収率98%)として得た。
ステップ4:7-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-N-メチル-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-カルボキサミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物22)
7-[(2R)-6-amino-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-N-methyl-2,7-diazaspiro[4.4]nonane-2-carboxamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000160
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(22D)(400mg、0.44mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、7-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-N-メチル-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-カルボキサミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物22)を白色粉末(130mg、収率31.5%)として得た。
MS m/z(ESI):360.3[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.43-7.19(m,10H),4.68-4.60(m,1H),4.50-4.19(m,3H),3.93-3.62(m,2H),3.55-3.27(m,5H),3.24(s,1H),3.18(d,2H),3.09-2.94(m,4H),2.74-2.66(m,3H),2.10-1.85(m,4H),1.84-1.62(m,4H),1.59-1.43(m,4H),1.43-1.29(m,1H),0.92(dd,6H)。
(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-(1-ピペリジル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-4-メチルペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物23)
(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-N-[(1R)-5-amino-1-[2-(1-piperidyl)-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]-4-methyl-pentanamide;tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000161
ステップ1:2-(1-ピペリジル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(23A)
tert-butyl 2-(1-piperidyl)-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000162
2-オキソ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-ギ酸tert-ブチル(0.48g、2mmol)、ピペリジン(0.25g、3mmol)及びジクロロメタン(10mL)を反応瓶に入れ、30min攪拌して、0-5℃に冷却し、シアノ水素化ほう素ナトリウム(0.13g、4mmol)を加え、添加完了後室温で4h反応させ、完全に反応したまでにTLC監視した。ジクロロメタン(10mL)及び水(10mL)を加えて5min攪拌し、静置分層し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮し、2-(1-ピペリジル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(23A)粗製品を淡黄色固体(0.53g、収率86%)として得た後、そのまま次のステップに供する。
ステップ2:2-(1-ピペリジル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン トリフルオロ酢酸塩(23B)
2-(1-piperidyl)-7-azaspiro[3.5]nonane;2,2,2-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000163
窒素保護で、50mLの反応瓶に、2-(1-ピペリジル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(23A、0.53g、1.7mmol)をジクロロメタン(5mL)に加え、攪拌しながらトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、滴下完了後室温で2h反応させた。完全に反応したまでにTLC監視し、乾燥まで減圧濃縮し、2-(1-ピペリジル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン トリフルオロ酢酸塩(23B)を淡黄色油状物(0.50g、収率90%)として得た後、そのまま次のステップに供する。
ステップ3:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(1-ピペリジル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(23C)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxycarbonylamino)-1-[2-(1-piperidyl)-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000164
窒素保護で、50mLの反応瓶に、2-(1-ピペリジル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン トリフルオロ酢酸塩(23B、0.50g、1.60mmol)をジクロロメタン(10mL)に加えた。氷浴で0℃に冷却し、中間体1(0.50g、0.66mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(190mg、0.99mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(110mg、0.81mmol)を加え、滴下完了後室温で3h反応させた。続いて、反応液に1M塩酸水溶液(15mL)を加え、攪拌して分液した。有機相に飽和炭酸ナトリウム水溶液(15mL)を加え、30分間攪拌して分液した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(1-ピペリジル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(23C)粗製品を淡黄色泡状固体(0.45g,収率72%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ4:(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-(1-ピペリジル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-4-メチルペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物23)
(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-N-[(1R)-5-amino-1-[2-(1-piperidyl)-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]-4-methyl-pentanamide;tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000165
N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(1-ピペリジル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(23C)粗製品(0.45g,0.48mmol)をジクロロメタン(7.5mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(3.5mL)を加え、室温で1h攪拌した。続いて、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製した後(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-(1-ピペリジル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-4-メチルペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物23)を白色固体(260mg,収率56%)として得た。
MS m/z(ESI):372.9[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.48-7.09(m,10H),4.68-4.60(m,1H),4.34-4.17(m,2H),3.73-3.52(m,3H),3.52-2.92(m,10H),2.80-2.64(m,2H),2.47-2.24(m,2H),2.05-1.88(m,4H),1.88-1.20(m,18H),1.00-0.81(m,6H)。
(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-N-[(1R)-5-アミノ-1-(7-テトラヒドロピラン-4-イル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン2-カルボニル)ペンチル]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物24)
(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-N-[(1R)-5-amino-1-(7-tetrahydropyran-4-yl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl)pentyl]-4-methyl-pentanamide tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000166
ステップ1:7-テトラヒドロピラン-4-イル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(24A)
tert-butyl7-tetrahydropyran-4-yl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carboxylate
Figure 0007008787000167
50mLの反応瓶に、2,7-ジアザスピロ[3.4]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(6A)(0.452g,2mmol)、テトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン(200mg、2mmol)、酢酸(120mg、2.0mmol)及びジクロロエタン(7mL)を加え、0.5h攪拌し、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.636g、3mmol)を加え、5h反応させた後、反応液を水(10mL)で停止させ、酢酸エチル(5mL×3)で抽出し、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=4:1)、7-テトラヒドロピラン-4-イル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(24A)を淡黄色油状物(500mg、収率80.64%)として得た。
MS m/z=311.2[M+H]+
ステップ2:7-テトラヒドロピラン-4-イル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(24B)
7-tetrahydropyran-4-yl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane
Figure 0007008787000168
50mLの反応瓶に、7-テトラヒドロピラン-4-イル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(24A)(0.5g、1.61mmol)及びジクロロメタン(7mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(1mL)を滴下し、滴下完了後室温で3h反応させた。反応液を直接減圧濃縮し、7-テトラヒドロピラン-4-イル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(24B)粗製品を淡黄色油状液体(338mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(7-テトラヒドロピラン-4-イル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(24C)
tert-butylN-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxycarbonylamino)-1-(7-tetrahydropyran-4-yl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000169
50mLのシングルボトルに、7-テトラヒドロピラン-4-イル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(24B)粗製品(338mg、1.61mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(384mg、2mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(270mg、2mmol)、中間体1(400mg、0.53mmol)及びジクロロメタン(30mL)を加え、室温で5h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=1:2)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(7-テトラヒドロピラン-4-イル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(24C)を白色固体(200mg、収率39.93%)
ステップ4:(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-N-[(1R)-5-アミノ-1-(7-テトラヒドロピラン-4-イル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン2-カルボニル)ペンチル]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物24)
(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-N-[(1R)-5-amino-1-(2-piperazin-1-yl-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)pentyl]-4-methyl-pentanamide tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000170
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(7-テトラヒドロピラン-4-イル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(24C)(200mg、0.21mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-N-[(1R)-5-アミノ-1-(7-テトラヒドロピラン-4-イル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン2-カルボニル)ペンチル]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物24)を白色粉末(135mg、収率86.1%)として得た。
MS m/z=373.9[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.46-7.29(m,10H),4.71(t,1H),4.27-4.16(m,7H),3.93-3.86(m,2H),3.66-3.53(m,5H),3.25-3.05(m,8H),2.34-2.13(m,6H),1.79-1.43(m、11H),1.02-0.95(m,6H)。
(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル)アミノ)-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2-ピロリジン-1-イル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物25)
(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-N-[(1R)-5-amino-1-(2-pyrrolidin-1-yl-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)pentyl]-4-methyl-pentanamide tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000171
ステップ1:2-ピロリジン-1-イル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-ギ酸tert-ブチル(25A)
tert-butyl 2-pyrrolidin-1-yl-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000172
50mLの反応瓶に、2-オキソ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(3A)(131mg、0.55mmol)、酢酸(66mg、1.1mmol)、ピロリジン(39mg、0.55mmol)、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(233mg、1.1mmol)及びジクロロメタン(20mL)を順次加え、滴下完了後室温で6h反応させた。反応液をろ過し、ろ液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(30mL)で洗浄し、分液して有機層用無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、2-ピロリジン-1-イル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-ギ酸tert-ブチル(25A))を白色粉末(120mg、収率75%)として得た。
ステップ2:2-ピロリジン-1-イル-7-アザスピロ[3.5]ノナン(25B)
2-pyrrolidin-1-yl-7-azaspiro[3.5]nonane
Figure 0007008787000173
50mLの反応瓶に、(2-ピロリジン-1-イル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-ギ酸tert-ブチル(25A)(120mg、0.41mmol)及びジクロロメタン(10mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(2mL)を滴下し、滴下完了後室温で3h反応させた。反応液を直接減圧濃縮し、2-ピロリジン-1-イル-7-アザスピロ[3.5]ノナン(25B)粗製品を黄色油状液体(80mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(2-ピロリジン-1-イル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル (25C)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxycarbonylamino)-1-(2-pyrrolidin-1-yl-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000174
50mLのシングルボトルに、2-ピロリジン-1-イル-7-アザスピロ[3.5]ノナン(25B)粗製品(80mg、0.41mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(96mg、0.5mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(67.5mg、0.5mmol)、中間体1(309mg、0.41mmol)及びジクロロメタン(20mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(2-ピロリジン-1-イル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(25C)を淡黄色固体(344mg、収率90%)として得た。
ステップ4:(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル)アミノ)-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2-ピロリジン-1-イル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物25)
(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-N-[(1R)-5-amino-1-(2-pyrrolidin-1-yl-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)pentyl]-4-methyl-pentanamide tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000175
50mLの反応瓶に、(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(2-ピロリジン-1-イル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(25C)(344mg、0.37mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、((2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル)アミノ)-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2-ピロリジン-1-イル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物25)を白色粉末(249mg、収率70%)として得た。
MS m/z=365.8[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.43-7.13(m,10H),4.71-4.70(m,1H),4.62(t,1H),4.30-4.17(m,2H),3.82-3.74(m,1H),3.68-3.39(m,5H),3.38-3.21(m,1H),3.15(d,2H),3.06-2.90(m,6H),2.43-2.25(m,2H),2.16-1.89(m,6H),1.78-1.27(m,13H),0.89(dd,6H)。
(2R)-1-[7-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]ピロリジン-2-カルボン酸 トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物26)
(2R)-1-[7-[(2R)-6-amino-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-7-azaspiro[3.5]nonan-2-yl]pyrrolidine-2-carboxylic acid tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000176
ステップ1:2-[(2R)-2-メトキシカルボニルピロリジン-1-イル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-ギ酸tert-ブチル 26A
tert-butyl2-[(2R)-2-methoxycarbonylpyrrolidin-1-yl]-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000177
50mLの反応瓶に、2-オキソ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(3A)(287mg、1.2mmol)、酢酸(144mg、2.4mmol)、D-プロリンメチル(154mg、1.2mmol)、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(233mg、2.4mmol)及びジクロロメタン(30mL)を順次加え、滴下完了後室温で6h反応させた。反応液をろ過し、ろ液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)で洗浄し、分液して有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、2-ピロリジン-1-イル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-ギ酸tert-ブチル(26A))を白色粉末(275mg、収率65%)として得た。
ステップ2:(2R)-1-(7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)ピロリジン-2-カルボン酸メチル(26B)
methyl(2R)-1-(7-azaspiro[3.5]nonan-2-yl)pyrrolidine-2-carboxylate
Figure 0007008787000178
50mLの反応瓶に、2-[(2R)-2-メトキシカルボニルピロリジン-1-イル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-ギ酸tert-ブチル 26A(275mg、0.78mmol)及びジクロロメタン(10mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(2mL)を滴下し、滴下完了後室温で3h反応させた。反応液を直接減圧濃縮し、(2R)-1-(7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)ピロリジン-2-カルボン酸メチル(26B)を黄色油状液体(196mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:(2R)-1-[7-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニルプロパノイル)アミノ)-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]ピロリジン-2-カルボン酸メチル(26C)
Methyl(2R)-1-[7-[(2R)-6-(tert-butoxycarbonylamino)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-butoxycarbonylamino)-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-7-azaspiro[3.5]nonan-2-yl]pyrrolidine-2-carboxylate
Figure 0007008787000179
50mLのシングルボトルに、(2R)-1-(7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)ピロリジン-2-カルボン酸メチル 26B(196mg,0.78mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(180mg、0.94mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(127mg、0.94mmol)、中間体1(587mg、0.78mmol)及びジクロロメタン(20mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、(2R)-1-[7-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニルプロパノイル)アミノ)-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]ピロリジン-2-カルボン酸メチル(26C)を白色固体(385mg、収率50%)として得た。
ステップ4:(2R)-1-[7-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル)アミノ)-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]ピロリジン-2-カルボン酸(26D)
(2R)-1-[7-[(2R)-6-(tert-butoxycarbonylamino)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-butoxycarbonylamino)-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-7-azaspiro[3.5]nonan-2-yl]pyrrolidine-2-carboxylic acid
Figure 0007008787000180
室温で、(2R)-1-[7-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニルプロパノイル)アミノ)-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]ピロリジン-2-カルボン酸メチル26C(385mg,0.39mmol)をメタノール(5mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム(16mg,0.4mmol)の水溶液(10mL)を反応液に加え、室温で5h反応させた。1M塩酸水溶液で反応液をpH<4になるように調整し、酢酸エチル(20mL)で抽出し、分液した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、(2R)-1-[7-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル)アミノ)-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]ピロリジン-2-カルボン酸(26D)を白色固体(345mg、収率93%)として得た。
ステップ5:(2R)-1-[7-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]ピロリジン-2-カルボン酸 トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物26)
(2R)-1-[7-[(2R)-6-amino-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-7-azaspiro[3.5]nonan-2-yl]pyrrolidine-2-carboxylic acid tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000181
50mLの反応瓶に、(2R)-1-[7-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル)アミノ)-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]ピロリジン-2-カルボン酸(26D)(345mg、0.36mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-1-[7-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]ピロリジン-2-カルボン酸 トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物26)を白色粉末(240mg、収率60%)として得た。
MS m/z=387.8[M+2H]+ /2;
1HNMR(400MHz,D2O)δ 7.44-7.09(m,10H),4.27-4.19(m,3H),3.96-3.84(m,2H),3.67-3.50(m,3H),3.48-3.21(m,3H),3.19-2.89(m,7H),2.50-2.22(m,3H),2.18-1.91(m,5H),1.78-1.24(m,13H),0.88(dd,6H)。
2-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチルペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキサミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物27)
2-[(2R)-6-amino-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-N-methyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000182
ステップ1:7-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ-[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(27A)
tert-butyl 7-(methylcarbamoyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carboxylate
Figure 0007008787000183
窒素保護で、2-tert-ブトキシカルボニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(0.45g、2mmol)、ジクロロメタン(10mL)及びトリエチルアミン(0.30g、3mmol)を反応瓶に加え、0-5℃に冷却し、メチルカルバミド酸クロリド(0.20g、2.2mmol)を滴入し、滴入完了後冷却を外し、室温に昇温し1h反応させた。完全に反応したまでにTLC監視し、ジクロロメタン(10mL)及び水(10mL)を加え、5 min攪拌した後、静置分層し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン/メタノール=(v/v)20/1)、7-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ-[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(27A)を淡黄色油状物(0.48g、収率85%)として得た。
ステップ2:N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩(27B)
N-methyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxamide;2,2,2-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000184
窒素保護で、50mLの反応瓶に、7-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ-[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(27A、0.48g、1.7mmol)をジクロロメタン(5mL)に加え、攪拌しながらトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、滴下完了後室温で2h反応させた。完全に反応したまでにTLC監視し、乾燥まで減圧濃縮し、N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩(27B)を淡黄色油状物(0.49g、収率97%)として得た後、そのまま次のステップに供する。
ステップ3:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[7-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(27C)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxycarbonylamino)-1-[7-(methylcarbamoyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000185
窒素保護で、50mLの反応瓶に、N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩(27B)粗製品(0.48g、2.60mmol)をジクロロメタン(10mL)に加えた。氷浴で0℃に冷却し、中間体1(0.50g、0.66mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(200mg、1.73mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(125mg、0.93mmol)を加え、滴下完了後室温で3h反応させた。続いて、反応液に1M塩酸水溶液(15mL)を加え、攪拌して分液した。有機相に飽和炭酸ナトリウム水溶液(15mL)を加え、30分間攪拌して分液した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[7-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(27C)粗製品を淡黄色泡状固体(0.5g,収率80%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ4:2-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチルペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキサミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物27)
2-[(2R)-6-amino-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-N-methyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000186
N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[7-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(27C)粗製品(0.5g,0.5mmol)をジクロロメタン(7.5mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(3.5mL)を加え、室温で1h攪拌した。続いて、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製した後(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、フリーズドライし、2-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチルペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキサミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物27)を白色固体(220mg,収率40%)として得た。
MS m/z(ESI):360.3[M+1H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.45-7.16(m,10H),4.66-4.57(m,1H),4.32-4.19(m,2H),4.19-3.99(m,3H),3.83-3.66(m,2H),3.40-3.22(m,4H),3.22-3.12(m,2H),3.06-2.99(m,4H),2.69(s,3H),1.80-1.62(m,8H),1.58-1.27(m,5H),1.03-0.79(m,6H)。
7-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-5,5-ジフルオロ-N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキサミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物28)
7-[(2R)-6-amino-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-5,5-difluoro-N-methyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carboxamide; di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000187
ステップ1:5,5-ジフルオロ-2-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(28A)
benzyl 5,5-difluoro-2-(methylcarbamoyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000188
50mLの反応瓶に、5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸エチルベンジル(16C)(330mg、1.11mmol)、トリエチルアミン(364mg、3.6mmol)及びジクロロメタン(20mL)を加え、攪拌し溶解させた。-10℃に冷却し、メチルカルバミド酸クロリド(104mg、1.11mmol)を滴下し、滴下完了後室温で3時間反応させた。反応液に3M希塩酸(50mL)を加え、ジクロロメタン(60mL×2)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、ろ液を減圧濃縮し、5,5-ジフルオロ-2-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(28A)を白色固体(268mg、収率68.6%)として得た。
MS m/z(ESI):354.1[M+H]+;
HNMR(400MHz,CDCl3)δ 7.41-7.28(m,5H),5.14(s,2H),4.09(d,2H),3.65(dd,4H),3.51-3.44(m,2H),2.79(s,3H),2.01(s,2H)。
ステップ2:5,5-ジフルオロ-N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキサミド(28B)
5,5-difluoro-N-methyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carboxamide
Figure 0007008787000189
50mLの反応瓶に、5,5-ジフルオロ-2-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(28A)(269mg、0.76mmol)、パラジウム炭素(54mg、20wt%)及びメタノール(5mL)を加えた。水素で3回置換し、水素(バルーン)の雰囲気において室温で3h反応させた。その後、反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を減圧濃縮し、5,5-ジフルオロ-N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキサミド(28B)粗製品を淡黄色油状物(164mg、収率98.55%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
MS m/z(ESI):220.2[M+H]+;
ステップ3:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[5,5-ジフルオロ-2-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(28C)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxy carbonylamino)-1-[5,5-difluoro-2-(methylcarbamoyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000190
50mLの反応瓶に、5,5-ジフルオロ-N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキサミド(28B)粗製品(164mg、0.75mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(0.374g、1.95mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(110mg、0.81mmol)、中間体1(565mg、0.75mmol)及びジクロロメタン(50mL)を順次加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[5,5-ジフルオロ-2-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(28C)を淡黄色固体(600mg、収率84%)として得た。
ステップ4:7-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-5,5-ジフルオロ-N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキサミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物28)
7-[(2R)-6-amino-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-5,5-difluoro-N-methyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carboxamide;ditrifluoroacetic acid
Figure 0007008787000191
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[5,5-ジフルオロ-2-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(28C)(600mg、0.6mmol)及びトリフルオロ酢酸(3mL)を加え、室温で2h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、7-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-5,5-ジフルオロ-N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキサミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物28)を白色粉末(100mg、収率13%)として得た。
MS m/z(ESI):755.5[M+H]+;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.43-7.18(m,10H),4.86-4.75(m,1H),4.65(t,1H),4.39-4.17(m,2H),4.15-4.05(m,2H),4.04-3.45(m,6H),3.24-3.10(m,2H),3.10-2.90(m,4H),2.77-2.60(m,3H),2.06(d,2H),1.85-1.61(m,4H),1.60-1.46(m,3H),1.45-1.27(m,2H),0.92(dt,6H)。
2-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-5,5-ジフルオロ-N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキサミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物29)
2-[(2R)-6-amino-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-5,5-difluoro-N-methyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxamide ditrifluoroacetic acid
Figure 0007008787000192
ステップ1:5,5-ジフルオロ-7-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(29B)
tert-butyl5,5-difluoro-7-(methylcarbamoyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carboxylate
Figure 0007008787000193
50mLの反応瓶に、5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸エチルベンジル(16C)(113mg、0.43mmol)、トリエチルアミン(43mg、0.43mmol)及びジクロロメタン(10mL)を加え、攪拌し溶解させた。-10℃に冷却し、メチルカルバミド酸クロリド(42mg、0.45mmol)を滴下し、滴下完了後室温で3時間反応させた。反応液に0.3M希塩酸(10mL)を加えた後、ジクロロメタン(5mL×2)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、ろ液を減圧濃縮し、5,5-ジフルオロ-7-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(29B)を白色固体(96mg、収率70%)として得た。
ステップ2:5,5-ジフルオロ-N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキサミド(29C)
5,5-difluoro-N-methyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxamide
Figure 0007008787000194
50mLの反応瓶に、5,5-ジフルオロ-7-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(29B)(96mg、0.3mmol)及びジクロロメタン(8mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(2mL)を滴下し、滴下完了後室温で3h反応させた。反応液を直接減圧濃縮し、5,5-ジフルオロ-N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキサミド(29C)を黄色油状液体(66mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[5,5-ジフルオロ-7-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(29D)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxy carbonylamino)-1-[5,5-difluoro-7-(methylcarbamoyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000195
50mLのシングルボトルに、5,5-ジフルオロ-N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキサミド(29C)(66mg、0.3mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(239mg、0.36mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(49mg、0.36mmol)、中間体1(226mg、0.3mmol)及びジクロロメタン(30mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[5,5-ジフルオロ-7-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(29D)を白色固体(286mg、収率90%)として得た。
ステップ4:2-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-5,5-ジフルオロ-N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキサミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物29)
2-[(2R)-6-amino-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-5,5-difluoro-N-methyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxamide ditrifluoroacetic acid
Figure 0007008787000196
50mLの反応瓶に、(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[5,5-ジフルオロ-7-(メチルカルバモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(29D)(286mg、0.3mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、2-[(2R)-6-アミノ-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-5,5-ジフルオロ-N-メチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキサミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物29)を白色粉末(192mg、収率65%)として得た。
MS m/z=378.3[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.46-7.12(m,10H),4.64-4.58(m,1H),4.53-4.43(m,1H),4.26-4.19(m,2H),4.17-4.02(m,3H),3.80-3.76(m,1H),3.72-3.57(m,2H),3.36(s,2H),3.19-3.11(m,2H),3.03-2.95(m,4H),2.68(s,3H),2.03-1.99(m,2H),1.75-1.63(m,4H),1.54-1.26(m,5H),0.89(dd,6H)。
(2R)-N-[(1R)-1-(7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボニル)-5-アミノ-ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物30)
(2R)-N-[(1R)-1-(7-acetyl-2,7-diazaspiro[3.4]octane-2-carbonyl)-5-amino-pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000197
ステップ1:7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボン酸tert-ブチル(30A)
tert-butyl 7-acetyl-2,7-diazaspiro[3.4]octane-2-carboxylate
Figure 0007008787000198
50mLの反応瓶に、2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボン酸tert-ブチル(A)(0.414g,2mmol)、トリエチルアミン(420mg、4.0mmol)及びジクロロメタン(7mL)を加え、攪拌し溶解させた。-10℃に冷却し、塩化アセチル(188mg、2.4mmol)を滴下し、10min反応させた。その後、室温に昇温し3h攪拌した後、反応系を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)で停止させ、酢酸エチル(5mL×3)で抽出し、有機相を合併し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=4:1)、7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボン酸tert-ブチル(30A)を淡黄色油状物(411mg、収率81%)として得た。
MS m/z=255.2[M+H]+
ステップ2:7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン(30B)
7-acetyl-2,7-diazaspiro[3.4]octane
Figure 0007008787000199
50mLの反応瓶に、7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボン酸tert-ブチル(30A)(0.41g、1.62mmol)及びジクロロメタン(7mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(1mL)を滴下し、滴下完了後室温で3h反応させた。反応液を直接減圧濃縮し、7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン(30B)粗製品を淡黄色油状液体(249mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:N-[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボニル)-5(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(30C)
tert-butyl N-[(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(7-acetyl-2,7-diazaspiro[3.4]octane-2-carbonyl)-5-(tert-butoxycarbonylamino)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-1-benzyl-2-oxo-ethyl]amino]-1-benzyl-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000200
50mLのシングルボトルに、7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン(30B)粗製品(249mg、1.62mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(384mg、2mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(270mg、2mmol)、中間体1(400mg、0.53mmol)及びジクロロメタン(30mL)を加え、室温で5h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=1:2)、N-[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボニル)-5(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(30C)を白色固体(200mg、収率42.3%)として得た。
ステップ4:(2R)-N-[(1R)-1-(7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボニル)-5-アミノ-ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物30)
(2R)-N-[(1R)-1-(7-acetyl-2,7-diazaspiro[3.4]octane-2-carbonyl)-5-amino-pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000201
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボニル)-5(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(30C)(200mg、0.22mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-1-(7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボニル)-5-アミノ-ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物30)を白色粉末(120mg、収率79.1%)として得た。
MS m/z=345.9[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.45-7.29(m,10H),4.71(t,1H),4.37-4.2(m,5H),4.05-4.00(m,2H),3.82-3.52(m,4H),3.26-3.05(m,6H),2.32-2.11(m,5H),1.8-1.76(m,4H),1.61-1.45(m,5H),1.02-0.96(dd,6H)。
(2R)-N-[(1R)-1-(7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-カルボニル)-5-アミノ-ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物31)
(2R)-N-[(1R)-1-(7-acetyl-2,7-diazaspiro[4.4]nonane-2-carbonyl)-5-amino-pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide; di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000202
ステップ1:7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(31A)
tert-butyl 7-acetyl-2,7-diazaspiro[4.4]nonane-2-carboxylate
Figure 0007008787000203
50mLの反応瓶に、2-Boc-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン(22A)(452mg、2.0mmol)、トリエチルアミン(400mg、4.0mmol)及びジクロロメタン(15mL)を加え、攪拌し溶解させた。-10℃に冷却し、塩化アセチル(160mg、2.0mmol)を滴下し、滴下完了後室温で4時間反応させた。反応液に1M希塩酸(50mL)を加え、ジクロロメタン(60mL×2)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、ろ液を減圧濃縮し、7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(31A)を淡黄色油状物(392mg、収率73%)として得た。
MS m/z=291.2[M+Na]+
ステップ2:1-(2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-イル)エタノン(31B)
1-(2,7-diazaspiro[4.4]nonan-2-yl)ethanone
Figure 0007008787000204
50mLの反応瓶に、7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(31A)(161mg、0.6mmol)、ジクロロメタン(10mL)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。反応液を減圧濃縮し、1-(2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-イル)エタノン(31B)粗製品を淡黄色油状物(100mg、収率99%)として得た。
ステップ3:N-[(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-カルボニル)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(31C)
tert-butyl N-[(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(7-acetyl-2,7-diazaspiro[4.4]nonane-2-carbonyl)-5-(tert-butoxycarbonylamino)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-1-benzyl-2-oxo-ethyl]amino]-1-benzyl-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000205
50mLの反応瓶に、1-(2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-イル)エタノン(31B)粗製品(100mg、0.6mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(0.288g、1.5mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(81mg、0.6mmol)、中間体1(400mg、0.5mmol)及びジクロロメタン(50mL)を順次加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=30:1)、N-[(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-カルボニル)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(31C)を淡黄色固体(120mg、収率22%)として得た。
ステップ4:(2R)-N-[(1R)-1-(7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-カルボニル)-5-アミノ-ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物31)
(2R)-N-[(1R)-1-(7-acetyl-2,7-diazaspiro[4.4]nonane-2-carbonyl)-5-amino-pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000206
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-カルボニル)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(31C)(120mg、0.22mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-1-(7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-カルボニル)-5-アミノ-ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物31)を白色粉末(77mg、収率85%)として得た。
MS m/z(ESI):352.7[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.43-7.18(m,10H),4.68-4.60(m,1H),4.47-4.19(m,3H),3.91-3.27(m,8H),3.18(d,2H),3.08-2.92(m,4H),2.13-1.86(m,7H),1.85-1.63(m,4H),1.62-1.27(m,5H),0.92(dd,6H)。
(2R)-N-[(1R)-1-(7-アセチル-5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)-5-アミノ-ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物32)
(2R)-N-[(1R)-1-(7-acetyl-5,5-difluoro-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl)-5-amino-pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide; di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000207
ステップ1:N-[(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(7-アセチル-5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(32A)
tert-butyl N-[(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(7-acetyl-5,5-difluoro-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl)-5-(tert-butoxycarbonylamino)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-1-benzyl-2-oxo-ethyl]amino]-1-benzyl-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000208
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(19B)(430mg、0.48mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(0.18g、0.94mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(71mg、0.53mmol)、酢酸(28.8mg、0.48mmol)及びジクロロメタン(20mL)を順次加え、室温で3h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、N-[(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(7-アセチル-5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(32A)を白色固体(430mg、収率95%)として得た。
ステップ2:(2R)-N-[(1R)-1-(7-アセチル-5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)-5-アミノ-ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物32)
(2R)-N-[(1R)-1-(7-acetyl-5,5-difluoro-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl)-5-amino-pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide; di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000209
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(7-アセチル-5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(32A)(430mg、0.46mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-1-(7-アセチル-5,5-ジフルオロ-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル)-5-アミノ-ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物32)を白色粉末(273mg、収率61%)として得た。
MS m/z(ESI):370.8[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.43-7.19(m,10H),4.67-4.60(m,1H),4.58-4.47(m,1H),4.31-4.08(m,5H),3.98-3.70(m,3H),3.70-3.43(m,2H),3.18(d,2H),3.06-2.94(m,4H),2.23-1.94(m,5H),1.80-1.63(m,4H),1.56-1.29(m,5H),0.91(dd,6H)。
(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[7-(オキセタン-3-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)(化合物33)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[7-(oxetan-3-yl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide; tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000210
ステップ1:7-(オキセタン-3-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(33A)
tert-butyl 7-(oxetan-3-yl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carboxylate
Figure 0007008787000211
50mLの反応瓶に、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(6A)(0.452g、2.0mmol)、酢酸(0.24g、4.0mmol)、オキセタン-3-オン(0.288g、4.0mmol)、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(1.48g、6.98mmol)及びジクロロメタン(20mL)を順次加え、滴下完了後室温で16h反応させた。反応液をろ過し、ろ液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)で洗浄し、分液して有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、7-(オキセタン-3-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(33A)を白色粉末(432mg、収率76%)として得た。
HNMR(400MHz,CDCl3)δ 4.67-4.55(m,4H),3.61(s,4H),3.41(p,1H),2.19(s,4H),1.78(t,4H),1.44(s,9H)。
ステップ2:7-(オキセタン-3-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(33B)
7-(oxetan-3-yl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane
Figure 0007008787000212
50mLの反応瓶に、7-(オキセタン-3-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(33A)(0.14g、0.5mmol)及びジクロロメタン(5mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(57mg、0.5mmol)を滴下し、滴下完了後室温で3h反応させた。反応液を直接減圧濃縮し、7-(オキセタン-3-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(33B)粗製品を黄色油状液体(70.5mg、収率88%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[7-(オキセタン-3-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(33C)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxycarbonylamino)-1-[7-(oxetan-3-yl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000213
100mLの反応瓶に、7-(オキセタン-3-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(33B)粗製品(70.5mg、0.44mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(288mg、1.5mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(81mg、0.60mmol)、中間体1(330mg、0.44mmol)及びジクロロメタン(50mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[7-(オキセタン-3-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(33C)を淡黄色固体(400mg、収率99%)として得た。
ステップ4:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[7-(オキセタン-3-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)(化合物33)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[7-(oxetan-3-yl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide; tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000214
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[7-(オキセタン-3-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(33C)(400mg、0.40mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。その後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[7-(オキセタン-3-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)(化合物33)を白色粉末(160mg、収率56%)として得た。
MS m/z(ESI):359.8[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.42-7.20(m,10H),4.96(t,2H),4.85(dd,2H),4.66-4.56(m,2H),4.48-4.35(m,2H),4.30-4.10(m,5H),3.84(s,2H),3.43(br,1H),3.17(d,2H),3.14(s,1H),3.07-2.93(m,4H),2.12(br,4H),1.80-1.60(m,4H),1.58-1.29(m,5H),0.91(dd,6H)。
(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[7-(ジメチルスルファモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物34)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[7-(dimethylsulfamoyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide; di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000215
ステップ1:7-(ジメチルスルファモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(34A)
tert-butyl 7-(dimethylsulfamoyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carboxylate
Figure 0007008787000216
50mLの反応瓶に、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(6A)(0.452g、2mmol)、トリエチルアミン(400mg、4.0mmol)及びジクロロメタン(15mL)を加え、攪拌し溶解させた。-10℃に冷却し、ジメチルスルファモイルクロリド(287mg、2.0mmol)を滴下し、滴下完了後室温で3時間反応させた。反応液に3M希塩酸(50mL)を加えた後、ジクロロメタン(60mL×2)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、ろ液を減圧濃縮し、7-(ジメチルスルファモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(34A)粗製品を淡黄色固体(440mg、収率66%)として得た。
ステップ2:N,N-ジメチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-スルホンアミド(34B)
N,N-dimethyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-sulfonamide
Figure 0007008787000217
50mLの反応瓶に、7-(ジメチルスルファモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(34A)粗製品(0.22g、0.66mmol)及びジクロロメタン(5mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(2mL)を滴下し、滴下完了後室温で3h反応させた。反応液を直接減圧濃縮し、N,N-ジメチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-スルホンアミド(34B)粗製品を黄色油状液体(103mg、収率76%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[7-(ジメチルスルファモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(34C)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxy carbonylamino)-1-[7-(dimethylsulfamoyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000218
100mLの反応瓶に、N,N-ジメチル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-スルホンアミド(34B)粗製品(103mg、0.44mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(288mg、1.5mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(81mg、0.60mmol)、中間体1(330mg、0.44mmol)及びジクロロメタン(50mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[7-(ジメチルスルファモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(34C)を淡黄色固体(240mg、収率56%)として得た。
ステップ4:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[7-(ジメチルスルファモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物34)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[7-(dimethylsulfamoyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000219
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[7-(ジメチルスルファモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(34C)(400mg、0.4mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[7-(ジメチルスルファモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物34)を白色粉末(130mg、収率29%)として得た。
MS m/z(ESI):385.3[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.46-7.29(m,6H),7.29-7.18(m,4H),4.65(t,1H),4.32-3.99(m,5H),3.85-3.68(m,2H),3.35-3.11(m,6H),3.11-2.92(m,4H),2.81(d,6H),1.96-1.79(m,4H),1.71(dd,4H),1.60-1.32(m,5H),0.93(dd,6H)。
(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(7-(ジメチルスルファモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物35)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[7-(dimethylsulfamoyl)-2,7-diazaspiro[3.4]octane-2-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000220
ステップ1:7-(ジメチルスルファモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボン酸tert-ブチル(35A)
tert-butyl 7-(dimethylsulfamoyl)-2,7-diazaspiro[3.4]octane-2-carboxylate
Figure 0007008787000221
50mLの反応瓶に、2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボン酸tert-ブチル(A)(0.414g,2mmol)、トリエチルアミン(420mg、4.0mmol)及びジクロロメタン(7mL)を加え、攪拌し溶解させた。-10℃に冷却し、ジメチルスルファモイルクロリド(343mg、2.4mmol)を滴下し、10分間反応させた。その後、室温に昇温し3h攪拌し、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)で停止させ、酢酸エチル(5mL×3)で抽出し、有機相を合併し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=4:1)、7-(ジメチルスルファモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボン酸tert-ブチル(35A)を淡黄色油状物(414mg、収率0.65%)として得た。
MS m/z=320.2[M+H]+;
ステップ2:7-(ジメチルスルファモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン(35B)
7-(dimethylsulfamoyl)-2,7-diazaspiro[3.4]octane
Figure 0007008787000222
50mLの反応瓶に、7-(ジメチルスルファモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボン酸tert-ブチル(35A)(0.41g、1.3mmol)及びジクロロメタン(7mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(1mL)を滴下し、滴下完了後室温で3h反応させた。反応液を直接減圧濃縮し、7-(ジメチルスルファモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン(35B)粗製品を淡黄色油状液体(284mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:N-[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(7-ジメチルスルファモイル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボニル)-5(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(35C)
tert-butyl N-[(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(7-dimethylsulfamoyl-2,7-diazaspiro[3.4]octane-2-carbonyl)-5-(tert-butoxycarbonylamino)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-1-benzyl-2-oxo-ethyl]amino]-1-benzyl-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000223
50mLのシングルボトルに、7-(ジメチルスルファモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン(35B)粗製品(284mg、1.3mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(384mg、2mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(270mg、2mmol)、中間体1(400mg、0.53mmol)及びジクロロメタン(30mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=1:2)、N-[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボニル)-5(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(35C)を白色固体(201mg、収率39.7%)として得た。
ステップ4:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(7-(ジメチルスルファモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物35)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[7-(dimethylsulfamoyl)-2,7-diazaspiro[3.4]octane-2-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000224
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-(7-アセチル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボニル)-5(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(35C)(201mg、0.17mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-(7-(ジメチルスルファモイル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物35)を白色粉末(115mg、収率89.7%)として得た。
MS m/z=378.3[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.46-7.29(m,10H),4.71(t,1H),4.38-4.21(m,5H),4.07-4.05(m,2H),3.60-3.46(m,4H),3.23-3.05(m,6H),2.9-2.89(d,6H),2.32-2.26(m、2H)1.8-1.59(m,9H),1.02-0.96(dd,6H)。
(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2-ピペラジン-1-イル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]-4-メチル-ペンタンアミド テトラ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物36)
(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-N-[(1R)-5-amino-1-(2-piperazin-1-yl-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)pentyl]-4-methyl-pentanamide tetra -trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000225
ステップ1:2-(4-ベンジルオキシカルボニルピペラジン-1-イル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(36A)
tert-butyl2-(4-benzyloxycarbonylpiperazin-1-yl)-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000226
50mLの反応瓶に、2-オキソ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(C)(0.478g,2mmol)、1-ピペラジンカルボン酸ベンジル(440mg、2mmol)、酢酸(120mg、2.0mmol)及びジクロロエタン(7mL)を加え、半時間攪拌し、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.636g、3mmol)を加え、5h反応させ、反応系を水(10mL)で停止させ、酢酸エチル(5mL×3)で抽出し、有機相を合併し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=4:1)、2-(4-ベンジルオキシカルボニルピペラジン-1-イル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(36A)を淡黄色油状物(450mg、収率50.79%)として得た。
MS m/z=444.2[M+H]+;
ステップ2:4-(7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)ピペラジン-1-カルボン酸ベンジル(36B)
benzyl 4-(7-azaspiro[3.5]nonan-2-yl)piperazine-1-carboxylate
Figure 0007008787000227
50mLの反応瓶に、2-(4-ベンジルオキシカルボニルピペラジン-1-イル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸tert-ブチル(36A)(0.45g、1.20mmol)及びジクロロメタン(7mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(1mL)を滴下し、滴下完了後室温で3h反応させた。反応液を直接減圧濃縮し、4-(7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)ピペラジン-1-カルボン酸ベンジル(36B)粗製品を淡黄色油状液体(411mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:4-[7-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチルペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]ピペラジン-1-カルボン酸ベンジル(36C)
benzyl4-[7-[(2R)-6-(tert-butoxycarbonylamino)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-butoxycarbonylamino)-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanoyl]amino]hexanoyl]-7-azaspiro[3.5]nonan-2-yl]piperazine-1-carboxylate
Figure 0007008787000228
50mLのシングルボトルに、4-(7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)ピペラジン-1-カルボン酸ベンジル(36B)粗製品(411mg、1.2mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(384mg、2mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(270mg、2mmol)、中間体1(400mg、0.53mmol)及びジクロロメタン(30mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=1:2)、4-[7-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチルペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]ピペラジン-1-カルボン酸ベンジル(36C)を白色固体(300mg、収率52.4%)として得た。
ステップ4:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(2-ピペラジン-1-イル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(36D)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxycarbonylamino)-1-(2-piperazin-1-yl-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000229
50mLの反応瓶に、4-[7-[(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチルペンタノイル]アミノ]ヘキサノイル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]ピペラジン-1-カルボン酸ベンジル(36C)(300mg、0.27mmol)及びメタノール(5mL)、Pd/C(30mg)を加え、水素の雰囲気において室温で4h反応させた。反応液を珪藻土にろ過し、減圧濃縮し、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(2-ピペラジン-1-yl-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(36D)(255mg、100%)として得た後、そのまま次のステップに供する。
ステップ5:(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2-ピペラジン-1-イル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]-4-メチル-ペンタンアミド テトラ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物36)
(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-N-[(1R)-5-amino-1-(2-piperazin-1-yl-7-azaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)pentyl]-4-methyl-pentanamide tetra-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000230
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(2-ピペラジン-1-イル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(36D)粗製品(255mg、0.27mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2-ピペラジン-1-イル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]-4-メチル-ペンタンアミド テトラ(トリフルオロ酢酸)塩(化合物36)を白色粉末(160mg、収率77.6%)として得た。
MS m/z=373.4[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.47-7.30(m,10H),4.71(t,1H),4.36-4.29(m,2H),3.90-3.86(m,1H),3.85-3.24(m,12H),3.23-3.04(m,6H),2.52-2.44(m,2H),2.14-2.12(m,2H),1.77-1.47(m、14H),1.03-0.96(dd,6H)。
(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[7-[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物37)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[7-[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000231
ステップ1:7-[(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(37A)
tert-butyl 7-[(2R)-2-(benzyloxycarbonylamino)-3-phenyl-propanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carboxylate
Figure 0007008787000232
50mLの反応瓶に、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(6A)(83mg,0.35mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(80mg,0.42mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(57mg、0.42mmol)、(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパン酸(105mg、0.35mmol)及びジクロロメタン(30mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、7-[(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(37A)を白色固体(177mg、収率80%)として得た。
ステップ2:N-[(1R)-1-ベンジル-2-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)-2-オキソ-エチル]カルバミン酸ベンジル(37B)
Benzyl N-[(1R)-1-benzyl-2-(2,7-diazaspiro[3.5]nonan-7-yl)-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000233
50mLの反応瓶に、7-[(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(37A)(177mg、0.35mmol)及びジクロロメタン(20mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(2mL)を滴下し、滴下完了後室温で3h反応させた。反応液を直接減圧濃縮し、N-[(1R)-1-ベンジル-2-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)-2-オキソ-エチル]カルバミン酸ベンジル (37B)を黄色油状液体(143mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:N-(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(37C)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-(benzyloxycarbonylamino)-3-phenyl-propanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]-5-(tert-butoxycarbonylamino)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000234
50mLのシングルボトルに、N-[(1R)-1-ベンジル-2-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)-2-オキソ-エチル]カルバミン酸ベンジル(37B)(143mg、0.35mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(80mg、0.42mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(57mg、0.42mmol)、中間体1(264mg、0.35mmol)及びジクロロメタン(30mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(37C)を白色固体(400mg、収率99%)として得た。
ステップ4:N-(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(37D)
tert-butyl N-[(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]-5-(tert-butoxycarbonylamino)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-1-benzyl-2-oxo-ethyl]amino]-1-benzyl-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000235
50mLのシングルボトルに、(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル37C(400mg、0.35mmol)、パラジウム炭素(80mg、20wt%l)及びメタノール(20mL)を加えた。水素で3回置換し、水素(バルーン)の雰囲気において室温で3h反応させた。反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を減圧濃縮し、(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(37D)粗製品を淡黄色固体(353mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ5:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[7-[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物37)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[7-[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000236
50mLの反応瓶に、(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]-5-(tert-ブトキシカルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(37D)(353mg、0.35mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[7-[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物37)を白色粉末(282mg、収率70%)として得た。
MS m/z=405.3[M+2H]+/2;
1HNMR(400MHz,D2O)δ 7.52-7.09(m,15H),4.78-4.74(m,1H),4.64-4.58(m,1H),4.26-4.19(m,2H),4.15-3.96(m,3H),3.83(d,1H),3.71-3.63(m,1H),3.59-3.50(m,1H)3.43-2.90(m,11H),1.90-1.18(m,13H),0.98-0.80(m,6H)。
(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[7-[(2R)-2-アミノ-4-メチル-ペンタノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物38)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[7-[(2R)-2-amino-4-methyl-pentanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000237
ステップ1:7-[(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-4-メチル-ペンタノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(38A)
tert-butyl 7-[(2R)-2-(benzyloxycarbonylamino)-4-methyl-pentanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carboxylate
Figure 0007008787000238
50mLの反応瓶に、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(6A)(93mg,0.41mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(94mg,0.49mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(66mg、0.49mmol)、(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロパン酸(446mg、2.0mmol)及びジクロロメタン(10mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、7-[(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-4-メチル-ペンタノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(38A)を白色固体(175mg、収率90%)として得た。
ステップ2:N-[(1R)-1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)-3-メチル-ブチル]カルバミン酸ベンジル(38B)
Benzyl N-[(1R)-1-(2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)-3-methyl-butyl]carbamate
Figure 0007008787000239
50mLの反応瓶に、7-[(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-4-メチル-ペンタノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(38A)(175mg、0.37mmol)及びジクロロメタン(20mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(2mL)を滴下し、滴下完了後室温で3h反応させた。反応液を直接減圧濃縮し、N-[(1R)-1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)-3-メチル-ブチル]カルバミン酸ベンジル(38B)を黄色油状液体(138mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:N-(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-4-メチル-ペンタノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(38C)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-(benzyloxycarbonylamino)-4-methyl-pentanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]-5-(tert-butoxycarbonylamino)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000240
50mLのシングルボトルに、N-[(1R)-1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)-3-メチル-ブチル]カルバミン酸ベンジル(38B)(138mg、0.37mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(84mg、0.44mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(59mg、0.44mmol)、中間体1(279mg、0.37mmol)及びジクロロメタン(30mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-4-メチル-ペンタノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(38C)を白色固体(366mg、収率90%)として得た。
ステップ4:N-(1R)-2-[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-アミノ-4-メチル-ペンタノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]-5-(tert-ブトキシカルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(38D)
tert-butyl N-[(1R)-2-[[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-amino-4-methyl-pentanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]-5-(tert-butoxycarbonylamino)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-1-benzyl-2-oxo-ethyl]amino]-1-benzyl-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000241
50mLのシングルボトルに、(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニル)-4-メチル-ペンタノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(38C)(366mg、0.33mmol)、パラジウム炭素(73mg、20wt%l)及びメタノール(20mL)を加えた。水素で3回置換し、水素(バルーン)の雰囲気において室温で3h反応させた。反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を減圧濃縮し、(1R)-2-[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-アミノ-4-メチル-ペンタノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]-5-(tert-ブトキシカルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(38D)粗製品を淡黄色固体(322mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ5:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[7-[(2R)-2-アミノ-4-メチル-ペンタノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物38)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[7-[(2R)-2-amino-4-methyl-pentanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000242
50mLの反応瓶に、(1R)-2-[(1R)-2-[[(1R)-1-[[(1R)-1-[7-[(2R)-2-アミノ-4-メチル-ペンタノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]-5-(tert-ブトキシカルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-ベンジル-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(38D)(322mg、0.33mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[7-[(2R)-2-アミノ-4-メチル-ペンタノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)塩(化合物38)を白色粉末(240mg、収率65%)として得た。
MS m/z=388.3[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.44-7.14(m,10H),4.61(t,1H),4.50-4.42(m,1H),4.28-4.02(m,5H),3.83-3.70(m,2H),3.66-3.36(m,4H),3.14(t,2H),2.97(t,4H),1.94-1.64(m,10H),1.54-1.30(m,6H),1.01-0.81(m,12H)。
(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-(シクロプロパンカルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物39)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[2-(cyclopropanecarbonyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide; di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000243
ステップ1:2-(シクロプロパンカルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(39A)
benzyl 2-(cyclopropanecarbonyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000244
50mLのシングルボトルに、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(6C)(390mg、1.5mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(760mg、4.9mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(300mg、2.0mmol)、シクロプロパンカルボン酸(172mg、2.0mmol)及びジクロロメタン(50mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、2-(シクロプロパンカルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(39A)を淡黄色油状物(320mg、収率65%)として得た。
ステップ2:シクロプロピル(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)メタノン(39B)
cyclopropyl(2,7-diazaspiro[3.5]nonan-2-yl)methanone
Figure 0007008787000245
50mLのシングルボトルに、2-(シクロプロパンカルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(39A)(320mg、0.97mmol)、パラジウム炭素(64mg、20wt%l)及びメタノール(10mL)を加えた。水素で3回置換し、水素(バルーン)の雰囲気において室温で3h反応させた。反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を減圧濃縮し、シクロプロピル(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)メタノン(39B)粗製品を淡黄色固体(189mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(シクロプロパンカルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(39C)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxy carbonylamino)-1-[2-(cyclopropanecarbonyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000246
50mLのシングルボトルに、シクロプロピル(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)メタノン(39B)粗製品(189mg、0.75mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(216mg、1.13mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(122mg、0.9mmol)、中間体1(565mg、0.75mmol)及びジクロロメタン(30mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=1:2)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(シクロプロパンカルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(39C)を淡黄色固体(410mg、収率45%)として得た。
ステップ4:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-(シクロプロパンカルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物39)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[2-(cyclopropanecarbonyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000247
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(シクロプロパンカルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(39C)(410mg、0.44mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-(シクロプロパンカルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミドジ(トリフルオロ酢酸)(化合物39)を白色粉末(330mg、収率78%)として得た。
MS m/z=365.8[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.45-7.18(m,10H),4.66(t,1H),4.26(dt,2H),4.13(d,2H),3.78(d,2H),3.71-3.61(m,2H),3.56-3.45(m,1H),3.42-3.31(m,1H),3.18(d,2H),3.10-2.93(m,4H),1.99-1.30(m,15H),1.01-0.77(m,10H)。
(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[7-(シクロプロパンカルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物40)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[7-(cyclopropanecarbonyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide; di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000248
ステップ1:7-(シクロプロパンカルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(40A)
tert-butyl 7-(cyclopropanecarbonyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carboxylate
Figure 0007008787000249
50mLのシングルボトルに、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(6A)(0.453g、2.0mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(767mg、4.0mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(324mg、2.4mmol)、シクロプロパンカルボン酸(176mg、2.2mmol)及びジクロロメタン(50mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、7-(シクロプロパンカルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(40A)を淡黄色油状物(590mg、収率96%)として得た。
HNMR(400MHz,CDCl)δ 3.68(s,4H),3.62-3.52(m,4H),1.81-1.69(m,5H),1.45(s,9H),1.00-0.93(m,2H),0.78-0.71(m,2H)。
ステップ2:シクロプロピル(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)メタノン(40B)
cyclopropyl(2,7-diazaspiro[3.5]nonan-7-yl)methanone
Figure 0007008787000250
50mLの反応瓶に、7-(シクロプロパンカルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボン酸tert-ブチル(40A)(0.25g、0.83mmol)及びジクロロメタン(7mL)を加え、室温でトリフルオロ酢酸(1mL)を滴下し、滴下完了後室温で3h反応させた。反応液を直接減圧濃縮し、シクロプロピル(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)メタノン(40B)粗製品を黄色油状液体(161mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[7-(シクロプロパンカルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(40C)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxy carbonylamino)-1-[7-(cyclopropanecarbonyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000251
50mLのシングルボトルに、(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)メタノン(40B)粗製品(0.16g、0.83mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(239mg、1.25mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(135mg、1.0mmol)、中間体1(625mg、0.83mmol)及びジクロロメタン(50mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[7-(シクロプロパンカルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(40C)を淡黄色固体(700mg、収率90%)として得た。
ステップ4:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[7-(シクロプロパンカルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物40)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[7-(cyclopropanecarbonyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-2-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000252
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[7-(シクロプロパンカルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(40C)(700mg、0.75mmol)及びトリフルオロ酢酸(3mL)を加え、室温で2h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[7-(シクロプロパンカルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物40)を白色粉末(200mg、収率28%)として得た。
MS m/z=365.8[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.40-7.17(m,10H),4.62(t,1H),4.32-4.00(m,5H),3.82-3.60(m,4H),3.48(br,2H),3.23-3.08(m,2H),3.07-2.91(m,4H),2.01-1.61(m,9H),1.58-1.27(m,5H),0.97-0.67(m,10H)。
(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)(化合物41)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[2-[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide; tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000253
ステップ1:2-[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(41A)
benzyl 2-[(2R)-2-(tert-butoxycarbonylamino)-3-phenyl-propanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000254
50mLのシングルボトルに、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(6C)(390mg、1.5mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(760mg、4.9mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(300mg、2.0mmol)、Boc-D-フェニルアラニン(530mg、2.0mmol)及びジクロロメタン(50mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、2-[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(41A)を白色固体(514mg、収率67%)として得た。
ステップ2:N-[(1R)-1-ベンジル-2-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(41B)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-(2,7-diazaspiro[3.5]nonan-2-yl)-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000255
50mLのシングルボトルに、2-[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(41A)(514mg、1.01mmol)、パラジウム炭素(100mg、20wt%)及びメタノール(20mL)を加えた。水素で3回置換し、水素(バルーン)の雰囲気において室温で3h反応させた。反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を減圧濃縮し、N-[(1R)-1-ベンジル-2-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(41B)粗製品を淡黄色固体(377mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(41C)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxy carbonylamino)-1-[2-[(2R)-2-(tert-butoxycarbonylamino)-3-phenyl-propanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000256
50mLのシングルボトルに、N-[(1R)-1-ベンジル-2-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(41B)粗製品(377mg、1.01mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(290mg、1.52mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(164mg、1.21mmol)、中間体1(761mg、1.01mmol)及びジクロロメタン(30mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(石油エーテル:酢酸エチル(v:v)=1:2)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(41C)を淡黄色固体(410mg、収率36.6%)として得た。
ステップ4:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)(化合物41)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[2-[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide;tri-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000257
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-[(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(41C)(410mg、0.37mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド トリス(トリフルオロ酢酸)(化合物41)を白色粉末(298mg、収率70%)として得た。
MS m/z=405.4[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.52-7.28(m,11H),7.28-7.20(m,4H),4.67-4.62(m,1H),4.32-4.15(m,3H),3.85-3.38(m,6H),3.37-3.22(m,2H),3.22-3.13(m,2H),3.12-2.90(m,6H),2.65(dd,1H),1.83-1.48(m,9H),1.47-1.28(m,3H),1.25-1.11(m,1H),0.92(dd,6H)。
(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-(2-ヒドロキシアセチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物42)
(2R)-N-[(1R)-5-amino-1-[2-(2-hydroxyacetyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-4-methyl-pentanamide; di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000258
ステップ1:2-テトラヒドロピラン-2-イルオキシ酢酸(42B)
2-tetrahydropyran-2-yloxyacetic acid
Figure 0007008787000259
250mLのシングルボトルに、3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(840mg、10mmol)、ヒドロキシ酢酸メチル(42A)(900mg、10mmol)、p-トルエンスルホン酸一水和物(100mg、0.5mmol)及びジクロロメタン(100mL)を順次加え、滴下完了後室温で2h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物に水酸化リチウム溶液(75mLメタノール+25mL水の混合溶液)を加え、滴下完了後室温で一晩反応した。測定反応液pHが2~3になるように反応液に0.1M希塩酸(12mL)を滴下し、反応液をジクロロメタン(100mL×2)で抽出し、有機層用無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、2-テトラヒドロピラン-2-イルオキシ酢酸(42B)を淡黄色油状物、(510mg、収率30%)として得た。
MS m/z=183.1[M+Na]+;
ステップ2:2-(2-テトラヒドロピラン-2-イルオキシアセチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(42C)
benzyl 2-(2-tetrahydropyran-2-yloxyacetyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000260
50mLのシングルボトルに、2-テトラヒドロピラン-2-イルオキシ酢酸(42B)(510mg、3.2mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(1.2g、6.3mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(516mg、3.82mmol)、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(6C)(830mg、3.2mmol)及びジクロロメタン(50mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、2-(2-テトラヒドロピラン-2-イルオキシアセチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(42C)を淡黄色固体(580mg、収率45%)として得た。
ステップ3:1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-2-テトラヒドロピラン-2-イルオキシ-エタノン(42D)
1-(2,7-diazaspiro[3.5]nonan-2-yl)-2-tetrahydropyran-2-yloxy-ethanone
Figure 0007008787000261
50mLのシングルボトルに、2-(2-テトラヒドロピラン-2-イルオキシアセチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(42C)(580mg、1.4mmol)、パラジウム炭素(120mg、20wt%l)及びメタノール(20mL)を加えた。水素で3回置換し、水素(バルーン)の雰囲気において室温で3h反応させた。反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を減圧濃縮し、1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-2-テトラヒドロピラン-2-イルオキシ-エタノン(42D)粗製品を淡黄色固体(387mg、収率100%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ4:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(2-テトラヒドロピラン-2-イルオキシアセチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(42E)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxy carbonylamino)-1-[2-(2-tetrahydropyran-2-yloxyacetyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000262
50mLのシングルボトルに、1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-2-テトラヒドロピラン-2-イルオキシ-エタノン(42D)粗製品(387mg、1.4mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(553mg、2.88mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(233mg、1.72mmol)、中間体1(1.09g、1.45mmol)及びジクロロメタン(50mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(2-テトラヒドロピラン-2-イルオキシアセチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(42E)を淡黄色固体(590mg、収率41%)として得た。
ステップ5:(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-(2-ヒドロキシアセチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物42)
Figure 0007008787000263
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(2-テトラヒドロピラン-2-イルオキシアセチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(42E)(590mg、0.59mmol)及びトリフルオロ酢酸(4mL)を加え、室温で2h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-(2-ヒドロキシアセチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物42)を白色粉末(286mg、収率67%)として得た。
MS m/z=720.3[M+H]+;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.44-7.29(m,6H),7.24(d,4H),4.66(t,1H),4.34-4.20(m,2H),4.14(d,2H),4.02(d,2H),3.83(d,2H),3.72-3.60(m,2H),3.56-3.42(m,1H),3.42-3.30(m,1H),3.18(d,2H),3.10-2.94(m,4H),1.96-1.29(m,14H),0.92(dd,6H)。
(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2-プロパノイル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物43)
(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-N-[(1R)-5-amino-1-(2-propanoyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)pentyl]-4-methyl-pentanamide; di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000264
ステップ1:2-プロパノイル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(43A)
benzyl 2-propanoyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000265
50mLのシングルボトルに、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(6C)(390mg、1.5mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(575mg、3.0mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(243mg、1.80mmol)、プロパン酸(122mg、1.65mmol)及びジクロロメタン(50mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、2-プロパノイル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(43A)を淡黄色固体(245mg、収率52%)として得た。
ステップ2:1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)プロパン-1-オン(43B)
1-(2,7-diazaspiro[3.5]nonan-2-yl)propan-1-one
Figure 0007008787000266
50mLのシングルボトルに、2-プロパノイル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(43A)(245mg、0.775mmol)、パラジウム炭素(49mg、20wt%l)及びメタノール(20mL)を加えた。水素で3回置換し、水素の雰囲気において室温で3h反応させた。反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を減圧濃縮し、1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)プロパン-1-オン(43B)粗製品を淡黄色固体(141mg、収率99.8%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(2-プロパノイル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(43C)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxy carbonylamino)-1-(2-propanoyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000267
50mLのシングルボトルに、1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)プロパン-1-オン(43B)粗製品(141mg、0.774mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(383mg、2.0mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(135mg、1.0mmol)、中間体1(0.565g、0.75mmol)及びジクロロメタン(50mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(2-プロパノイル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(43C)を淡黄色固体(500mg、収率72.7%)として得た。
ステップ4:(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2-プロパノイル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物43)
(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-N-[(1R)-5-amino-1-(2-propanoyl-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl)pentyl]-4-methyl-pentanamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000268
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(2-プロパノイル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(43C)(260mg、0.28mmol)及びトリフルオロ酢酸(1.3mL)を加え、室温で2h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-N-[(1R)-5-アミノ-1-(2-プロパノイル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル)ペンチル]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物43)を白色粉末(125mg、収率51%)として得た。
MS m/z=359.8[M+2H]+/2;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.45-7.28(m,6H),7.24(d,4H),4.80-4.75(m,1H)4.66(t,1H),4.29(t,1H),4.27(t,1H),4.01(d,2H),3.77(d,2H),3.71-3.60(m,2H),3.55-3.42(m,1H),3.41-3.27(m,1H),3.18(dd,2H),3.11-2.93(m,4H),2.19(qd,2H),1.95-1.63(m,8H),1.61-1.49(m,3H),1.48-1.30(m,2H),1.07(td,3H),0.92(dd,6H)。
(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物44)
(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-N-[(1R)-5-amino-1-[2-(2,2,2-trifluoroacetyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]-4-methyl-pentanamide; di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000269
ステップ1:2-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(44A)
benzyl 2-(2,2,2-trifluoroacetyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carboxylate
Figure 0007008787000270
50mLのシングルボトルに、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(6C)(390mg、1.5mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(575mg、3.0mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(243mg、1.80mmol)、トリフルオロ酢酸(171mg、1.5mmol)及びジクロロメタン(50mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、2-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(44A)を淡黄色固体(224mg、収率63%)として得た。
ステップ2:1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノン(44B)
1-(2,7-diazaspiro[3.5]nonan-2-yl)-2,2,2-trifluoro-ethanone
Figure 0007008787000271
50mLのシングルボトルに、2-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボン酸ベンジル(44A)(223mg、0.63mmol)、パラジウム炭素(46mg、20wt%l)及びメタノール(20mL)を加えた。水素で3回置換し、水素(バルーン)の雰囲気において室温で3h反応させた。反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を減圧濃縮し、1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノン(44B)粗製品を淡黄色固体(116mg、収率83%)として得た後、そのまま次の反応に供する。
ステップ3:N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(44C)
tert-butyl N-[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-benzyl-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-butoxy carbonylamino)-1-[2-(2,2,2-trifluoroacetyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]carbamoyl]-3-methyl-butyl]amino]-2-oxo-ethyl]amino]-2-oxo-ethyl]carbamate
Figure 0007008787000272
50mLのシングルボトルに、1-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノン(44B)粗製品(116mg、0.52mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(575mg、3.7mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(240mg、1.3mmol)、中間体1(0.47g、0.626mmol)及びジクロロメタン(50mL)を加え、室温で5h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール(v:v)=50:1)、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(44C)を淡黄色固体(216mg、収率42%)として得た。
ステップ4:(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物44)
(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-amino-3-phenyl-propanoyl]amino]-3-phenyl-propanoyl]amino]-N-[(1R)-5-amino-1-[2-(2,2,2-trifluoroacetyl)-2,7-diazaspiro[3.5]nonane-7-carbonyl]pentyl]-4-methyl-pentanamide;di-trifluoroacetic acid
Figure 0007008787000273
50mLの反応瓶に、N-[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-ベンジル-2-[[(1R)-1-[[(1R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-[2-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]カルバモイル]-3-メチル-ブチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(44C)(210mg、0.22mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物を分取液相により分離精製し(分取条件としては、装置:Gilson GX-281;カラム:Xbridge C18,150×30mm I.D.,5μm;移動相:A for ACN and B for HO;アイソメトリックス:A 65%;流量:30mL/min;背圧:1000 PSI;カラム温度:30℃;波長:210nm;サイクル:18min;試料分取:化合物を12mLのメタノールに溶解させたもの;注射:0.9mL/針)、分取液を減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、フリーズドライし、(2R)-2-[[(2R)-2-[[(2R)-2-アミノ-3-フェニル-プロパノイル]アミノ]-3-フェニルプロパノイル]アミノ]-N-[(1R)-5-アミノ-1-[2-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボニル]ペンチル]-4-メチル-ペンタンアミド ジ(トリフルオロ酢酸)(化合物44)を白色粉末(111mg、収率51%)として得た。
MS m/z=758.3[M+H]+;
HNMR(400MHz,DO)δ 7.44-7.28(m,6H),7.24(d,4H),4.64(t,1H),4.38-4.21(m,4H),3.97(d,2H),3.73-3.58(m,2H),3.56-3.43(m,1H),3.40-3.32(m,1H),3.25-3.11(m,2H),3.11-2.93(m,4H),1.99-1.63(m,9H),1.53(d,3H),1.49-1.33(m,2H),0.93(dd,6H)。
[生物試験例]
試験1:人体κ-オピオイド受容体に対するアゴニスト作用
Forskolin(フォルスコリン)は、人体κ-オピオイド受容体高発現細胞株-OPRK1細胞(DiscoveRx)cAMPの放出を刺激することができるが、κ-オピオイド受容体アゴニストは、forskolinの刺激によるcAMPの放出を抑制できる。試験化合物の、forskolinの刺激によるcAMPの放出を抑制する効果を検出することにより、当該化合物の、人体κ-オピオイド受容体に対するアゴニスト作用を測定できる。先ず、一定の濃度のforskolin及び異なる濃度の試験化合物を用いて人体κ-オピオイド受容体高発現細胞株とともに培養した。時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TR-FRET)に基づくcAMP免疫試験法(LANCE(登録商標),PerkinElmer)により、刺激されたOPRK1細胞におけるcAMPレベルを確定した。具体的な方法は次のとおりである。
高発現人体κ-オピオイド受容体のOPRK1細胞(DiscoveRx)を、10%FBS(Gibco 10099-141)を含むMcCoy's 5A(Gibco 16600-082)培養基に培養させた。実験当日に、指数的生長周期にある細胞をPBS/5mM EDTAですすぎ分離し、遠心コレクションし、Stimulation Bufferで細胞を再懸濁させてカウントし、細胞の濃度が3*10cells/mlになるように調整した。母液濃度がそれぞれに10mmになるようにDMSOでForskolin及び試験化合物をそれぞれに溶解させ、Stimulation BufferでForskolinを4μMまでに希釈し、異なる濃度の試験化合物(濃度はそれぞれ80、16、3.2、0.64、0.128、0.0256、0.00512、0.001024、0μM)を加え、オリフィスあたり5μlで384オリフィスプレートに添加した。さらに各オリフィスに5μlの細胞懸濁液を加え、室温で30min培養させた。続いて、各オリフィスにそれぞれ5μl 4xEu-cAMP tracer作動溶液(cAMP Detection BufferでEu-cAMP stock solutionを 50倍希釈したもの)及び5μl 4xUlight-anti-cAMP作動溶液(cAMP Detection BufferでULight-anti-cAMP stock solutionを150倍希釈したもの)に加え、室温で1時間培養させた。384オリフィスプレートを、マイクロプレートリーダー(Perkin Elmer、Envision)を用いてTR-FRET方法によってcAMPレベルを測定した。得られたデータを、origin7.5ソフトで解析してEC50をフィッティングした。本発明化合物の人体κ-オピオイド受容体に対するアゴニスト作用は、上記の試験によって測定し、測定したEC50の値を表1に示した。
Stimulation Bufferの調整方法としては、14mL 1*HBSS(invitrogen,cat.#14025-092)、75μL 1M HEPES(Invitrogen,cat.#15630-080)、30μL 250mmIBMXをDMSO(Sigma,cat.#17018)に溶解させて200μL 7.5%BSA Stabilizerと混合し、0.1N NaOHで溶液をpH7.4までに調整し、1*HBSSで15mLに定容した。
Figure 0007008787000274
結果として、本発明化合物は、人体κ-オピオイド受容体に対して明らかなアゴニスト作用を示す。
試験2:マウスのホットプレートテスト
雌C57マウス18-22gは、Chengdu Dashuo experimental animal Co.,Ltdから購入した。ホットプレートの温度を56℃に設定し、昇温した後30min安定化させてテストを始めた。動物のそれぞれをホットプレートに入れて測定を行い、痛み反応指標として動物の後足舐め反応を観察し、動物の、ホットプレートに入ったから熱刺激を受けて後足舐め反応を引き起こったまでの時間を記録し、要件を満たす(後足舐め反応までの時間は25s未満)動物をグループ化して番号付けた。ベースライン閾値に従ってグループ化し、グループあたり10匹とした。10ml/kgで異なる濃度の化合物を皮下投与し、投与したから15min後に検出し、30秒を終了時間とし、反応時間を記録した。結果を統計分析し、下記式に従って%MPE値を算出した。実験の結果を表2に示した。
%MPE=(T-T)/(30-T
(Tは、投与後に動物の後足舐め時間を表し、Tは、投与前に動物の後足舐め時間を表す)。
Figure 0007008787000275
結果として、本発明化合物の鎮痛作用は、末梢κオピオイド受容体によるものである。
試験3:マウスの身もだえテスト
マウスの腹腔に酢酸を注射すると、マウスの身もだえ行動を引き起こすことができる。身もだえ反応とは、マウスが典型的な腹部筋肉の収縮又は伸張特性を示している行動反応を意味する。化合物の、酢酸によるマウス身もだえ行動を抑制する作用を検出することによって、化合物の鎮痛活性を反映することができる。具体的な方法は次のとおりである。
8週齢のICRマウス(Chengdu Dasuo Biotechnology Co.,Ltdより購入し、ライセンス番号:SCXK(川)2008-24(NO:51203500002150))を用意した。ランダムにグループ分け、各グループに10匹の動物とし、オスとメスが半分ずつとし、テスト前の12h以内に断水せず断食した。実験当日に、それぞれに静脈内に1.0mg/kgの試験化合物を投与し、対照群としてブランク試薬を投与した。投与した15min内に、0.4mL/匹の投与量で腹腔に0.6%(v/v)酢酸溶液を注射した。それぞれに、酢酸注射から15min及び6h内のマウス身もだえ回数を記録し、試験化合物の、酢酸によるマウス身もだえ行動に対する抑制百分率をそれぞれに算出し、分析結果を表3に示した。
抑制百分率%=(対照群の身もだえ回数-投与群の身もだえ回数)/対照群の身もだえ回数。
Figure 0007008787000276
NQは、測定していないことを意味する。
対照としては
Figure 0007008787000277
であり、特許文献2に開示した化合物25は、その遊離アルカリである。
結果として、本発明化合物は、明らかな鎮痛作用を有することを示す。
一部の試験化合物について、さらに酢酸によるマウス身もだえ行動に対する長期間試験を行った。上記と同様なテスト方法に従って、投与方式は静脈注射であり、投与量は3mg/kg又は10mg/kgであり、酢酸注射から18h内のマウス身もだえ回数を記録し、試験化合物の、酢酸によるマウス身もだえ行動に対する抑制百分率をそれぞれに算出し、その結果を表4に示した。
Figure 0007008787000278
CR845の構造は
Figure 0007008787000279
である。
結果として、本発明の一部化合物は、明らかな鎮痛作用を有し、また長期間働く利点もあることを示す。
4.ラットPKテスト
Figure 0007008787000280
Figure 0007008787000281
5.マウスPKテスト
Figure 0007008787000282
Figure 0007008787000283

Claims (12)

  1. 下記一般式(I)で表される化合物またはその立体異性体、水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶。
    Figure 0007008787000284
    [式(I)中、
    は、
    Figure 0007008787000285
    から選ばれ、
    、mは、それぞれ独立して、1、2、3又は4から選ばれ、
    、mは、それぞれ独立して、0、1、2、3又は4から選ばれ(ただし、m及びmは同時に0にすることができない。)、
    、nは、それぞれ独立して、0、1、2、3又は4から選ばれ、
    Zは、CRz1z2又はNRz3から選ばれ、
    z1、Rz2は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、CF、ニトロ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、-C(=O)-C1-6アルキル基、-(CH-C(=O)O-C1-6アルキル基、-(CH-NR1e1f、-(CH-COOH、-(CH-CONH、C3-8炭素環基又は3~8員複素環基から選ばれ、前記アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルキニル基、炭素環基又は複素環基は、任意にさらに0~5個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、=O、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8炭素環基又は3~8員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから任意に選ばれるヘテロ原子を1~3個含むが、前記ヘテロ原子がSから選ばれる場合に、さらにS、S=O又はS(=O)から任意に選ばれるものであり、
    1e、R1fは、それぞれ独立して、H、C1-6アルキル基、-C(=O)O-C1-6アルキル基、-C(=O)O-(CH-C3-8炭素環基又は-C(=O)O-(CH-3~8員複素環基から選ばれ、前記アルキル基、炭素環基又は複素環基は、任意にさらに0~5個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、シアノ基、ニトロ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8炭素環基又は3~8員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
    或いは、Rz1及びRz2は、これらに結合する炭素原子とともに3~10員窒素含有複素環を形成し、前記環は、任意にさらにF、Cl、Br、I、OH、CF、シアノ基、ニトロ基、=O、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8炭素環基又は3~8員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、
    1a、R1bは、それぞれ独立して、F、CF、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基又は3~8員複素環基から選ばれ、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基又は複素環基は、任意にさらに0~5個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、ニトロ基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8炭素環基又は3~8員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから任意に選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
    z3は、独立して、H、-C(=O)-C1-6アルキル基、-C(=O)O-C1-6アルキル基、-C(=O)-C3-8炭素環基、-C(=O)O-C3-8炭素環基、-C(=O)O-(3~8員複素環基)、-S(=O)-C1-6アルキル基、-S(=O)-C3-8炭素環基、-S(=O)-(3~8員複素環基)、-C(=O)NR1g1h、-S(=O)-NR1i1j又は3~8員複素環基から選ばれ、前記アルキル基、炭素環基又は複素環基は、任意にさらに0~5個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8炭素環基又は3~8員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから任意に選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
    1g、R1h、R1i、R1jは、それぞれ独立して、H又はC1-6アルキル基から選ばれ、
    或いは、R1g、R1hは、これらに結合する窒素原子とともに3~10員複素環を形成し、前記環は、任意にさらにF、Cl、Br、I、OH、CF、シアノ基、ニトロ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基又は-S(=O)-C1-6アルキル基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
    qは、0、1、2、3又は4から選ばれ、
    pは、0、1又は2から選ばれ、
    aは、0、1、2又は3から選ばれ、
    は、独立して、H、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基又は-(CH-C3-8炭素環基から選ばれ、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基又は炭素環基は、任意にさらに0~5個の、F、Cl、Br、I、OH、CN、CF、NO、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8炭素環基又は3~8員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
    、R、R、Rは、それぞれ独立して、H、C1-6アルキル基、-C(=O)O-C1-4アルキル基、-C(=O)O-(CH-C3-8炭素環基、-C(=O)O-(CH-3~8員複素環基又は
    Figure 0007008787000286
    から選ばれ、前記アルキル基、炭素環基又は複素環基は、任意にさらに0~5個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、ニトロ基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8炭素環基又は3~8員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから任意に選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
    bは、0、1、2、3、4又は5から選ばれ、
    cは、0、1、2、3、4又は5から選ばれ、
    、Rは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、CF、シアノ基、ニトロ基、C1-4アルキル基、-OR5a、-C(O)OR5b、-SR5c、-S(O)R5d、-S(O)5e又は-NR5f5gから選ばれ、
    5a、R5b、R5c、R5d、R5e、R5f及びR5gは、それぞれ独立して、H又はC1-4アルキル基から選ばれ、
    或いは、R5f、R5gは、これらに結合する窒素原子とともに5~6員複素環を形成し、前記複素環基は、N、O又はSから任意に選ばれるヘテロ原子を1~3個含む。]
  2. 、m、m、mは、それぞれ独立して、1又は2から選ばれ、
    、nは、それぞれ独立して、0、1又は2から選ばれ、
    Zは、CRz1z2又はNRz3から選ばれ、
    z1、Rz2は、それぞれ独立して、H、C1-4アルキル基、-(CH-C(=O)O-C1-4アルキル基、-(CH-NR1e1f、-(CH-COOH、-(CH-CONH、C3-6炭素環基又は3~6員複素環基から選ばれ、前記アルキル基、炭素環基又は複素環基は、任意にさらに0~5個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、=O、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6炭素環基又は3~6員複素環基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから任意に選ばれるヘテロ原子を1~3個含むが、前記ヘテロ原子がSから選ばれる場合に、さらにS、S=O又はS(=O)から任意に選ばれるものであり、
    1e、R1fは、それぞれ独立して、H、C1-4アルキル基、-C(=O)O-C1-4アルキル基又は-C(=O)O-(CH-C3-6炭素環基から選ばれ、前記アルキル基又は炭素環基は、任意にさらに0~3個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、ニトロ基、シアノ基、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、フェニル基から選ばれる置換基で置換されてもよく、
    或いは、Rz1及びRz2は、これらに結合する炭素原子とともに4~6員窒素含有複素環を形成してもよく、前記環のいずれは、さらに=Oという置換基で置換され、
    1a、R1bは、独立して、F、CF、メチル基、エチル基、プロピル基又はイソプロピル基から選ばれ、
    z3は、それぞれ独立して、H、-C(=O)-C1-4アルキル基、-C(=O)-C3-6炭素環基、-C(=O)O-C1-4アルキル基、-S(=O)-C1-4アルキル基、-S(=O)-C3-6炭素環基、-C(=O)NR1g1h、-S(=O)-NR1i1j又は3~6員複素環基から選ばれ、前記アルキル基、炭素環基又は複素環基は、任意にさらに0~3個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、シクロプロピル基又はフェニル基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
    1g、R1h、R1i、R1jは、それぞれ独立して、H又はC1-4アルキル基から選ばれ、
    或いは、R1g、R1hは、これらに結合する窒素原子とともに4~6員複素環を形成し、前記環は、任意にさらにF、Cl、Br、I、OH、CF、シアノ基、ニトロ基、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基又は-S(=O)-C1-4アルキル基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
    pは、2から選ばれ、
    qは、0又は1から選ばれ、
    aは、3から選ばれ、
    は、プロピル基又はイソプロピル基から選ばれ、
    、R、R、Rは、それぞれ独立して、H、C1-4アルキル基、-C(=O)O-C1-4アルキル基又は-C(=O)O-ベンジル基から選ばれ、
    bは、0から選ばれ、
    cは、0から選ばれる、
    請求項1に記載の化合物またはその立体異性体、水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶。
  3. 一般式(II)で表される化合物から選ばれる、請求項2に記載の化合物またはその立体異性体、水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶。
    Figure 0007008787000287
    [式(II)中、
    は、
    Figure 0007008787000288
    から選ばれ、
    、m、m、mは、それぞれ独立して、1又は2から選ばれ、
    、nは、それぞれ独立して、0又は2から選ばれ、
    1a、R1bは、独立して、Fから選ばれ、
    Zは、CRz1z2又はNRz3から選ばれ、
    z1、Rz2は、それぞれ独立して、H、カルボキシル基、
    Figure 0007008787000289
    から選ばれ、
    或いは、Rz1及びRz2は、これらに結合する炭素原子とともにラクタムである
    Figure 0007008787000290
    を形成してもよく、
    z3は、それぞれ独立して、H、-C(=O)-C1-4アルキル基、-C(=O)-C3-6炭素環基、-C(=O)O-C1-4アルキル基、-S(=O)-C1-4アルキル基、-S(=O)-C3-6炭素環基、-C(=O)NR1g1h、-S(=O)-NR1i1j又は3~6員複素環基から選ばれ、前記アルキル基、炭素環基又は複素環基は、任意にさらに0~3個の、F、Cl、Br、I、OH、CF、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、シクロプロピル基又はフェニル基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
    1g、R1h、R1i、R1jは、それぞれ独立して、H又はC1-4アルキル基から選ばれ、
    或いは、R1g、R1hは、これらに結合する窒素原子とともに4~6員複素環を形成し、前記環は、任意にさらにF、CF、メチル基、メトキシ基又は-S(=O)-C1-4アルキル基から選ばれる置換基で置換されてもよく、前記複素環基は、N、O又はSから選ばれるヘテロ原子を1~3個含み、
    pは、2から選ばれ、
    、R、R、Rは、それぞれ独立して、H、メチル基又は-C(=O)O-tert-ブチル基から選ばれる。]
  4. z3は、それぞれ独立して、H、
    Figure 0007008787000291
    から選ばれる、
    一般式(II)で表される化合物から選ばれる、請求項3に記載の化合物またはその立体異性体、水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶。
  5. は、
    Figure 0007008787000292
    から選ばれる、
    請求項3に記載の化合物またはその立体異性体、水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶。
  6. 下記の構造の一つから選ばれる、請求項3に記載の化合物またはその立体異性体、水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶。
    Figure 0007008787000293
    Figure 0007008787000294
    Figure 0007008787000295
    Figure 0007008787000296
  7. 前記薬学的に許容可能な塩は、トリフルオロ酢酸塩から選ばれる、請求項1乃至6のいずれかに記載の化合物またはその立体異性体、水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の化合物またはその立体異性体、水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶と、1種又は複数種の薬学的に許容可能なキャリア及び/又は賦形剤と、を含む、薬物組成物。
  9. 哺乳動物のκオピオイド受容体の関連疾患又は病態を治療又は予防するための薬物の製造への、請求項1乃至7のいずれかに記載の化合物またはその立体異性体、水和物、溶媒和物、薬学的に許容可能な塩又は共晶、或いは、請求項8に記載の薬物組成物の使用。
  10. 前記κオピオイド受容体の関連疾患又は病態は、痛み、炎症、痒み、水腫、低ナトリウム血症、低カリウム血症、腸梗塞、咳及び緑内障からなる群より選択されるものである、請求項9に記載の使用。
  11. 前記痛みは、神経痛、体性痛、内臓痛及び皮膚痛からなる群より選択されるものである、請求項10に記載の使用。
  12. 前記痛みは、関節炎痛み、腎臓結石痛み、子宮痙攣、月経痛、異所性子宮内膜症、消化不良、外科手術後痛み、医療処理後痛み、眼部痛み、耳炎痛み、爆発的癌痛み及びGI乱れの関連痛みからなる群より選択されるものである、請求項10に記載の使用。
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