JP7007183B2 - 交通流制御装置、走行シナリオのデータ構造 - Google Patents

交通流制御装置、走行シナリオのデータ構造 Download PDF

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Description

本発明は、交通流制御装置、および走行シナリオのデータ構造に関する。
近年、自動車の自動運転技術の開発が盛んである。開発した自動運転装置の性能を検証するために、シミュレーションが用いられることが多い。このシミュレーションでは、現実に発生する可能性がある様々な状況を作り出し、自動運転装置の性能を検証する。具体的にはシミュレーションでは、自動運転装置が制御対象とする車両だけでなく、周囲の車両のパラメータを様々に変化させて膨大なパターンを用意する必要がある。
特許文献1には、模擬運転席に着座する運転者に対して模擬視界画像を表示するための表示手段と、前記運転者の運転操作に基づいて、該運転操作に応じて模擬走行路上を走行する仮想的な自車両の模擬走行路座標上における位置を表す第1の位置情報を順次更新する自車両情報更新手段と、前記順次更新される第1の位置情報に基づいて、模擬走行路上又はその近傍に存在する移動体の移動が自車両の移動に同期するように、模擬走行路座標上の移動体の位置を表す第2の位置情報を順次更新する移動体情報更新手段と、前記第1の位置情報が表す自車両の位置と前記第2の位置情報が表す移動体の位置とに基づいて、自車両の運転席からの視界を模擬した模擬視界画像を表す情報を順次生成し、前記模擬視界画像を前記表示手段に表示させる模擬視界生成手段と、を含む自動車模擬運転装置が開示されている。
特開平8-248871号公報
特許文献1に記載されている発明では、様々なバリエーションを有するシミュレーションの実現が非常に煩雑である。
本発明の第1の態様による交通流制御装置は、基準車両の走行状態が入力される基準車両動作入力部と、前記基準車両の前記走行状態を用いた複数の被制御車両の目標走行状態の定義が含まれる走行シナリオを読み込むシナリオ入力部と、前記走行状態および前記走行シナリオに基づき前記被制御車両の前記目標走行状態を算出する目標設定部とを備え、前記走行シナリオには、第1の前記被制御車両の走行状態を用いた第2の前記被制御車両の目標走行状態の定義が含まれ、前記被制御車両の走行状態が入力される被制御車両動作入力部をさらに備え、前記目標設定部は、第1の前記被制御車両の走行状態を用いて第2の前記被制御車両の目標走行状態を算出する
本発明によれば、様々なバリエーションを有するシミュレーションの実現が容易である。
運転シミュレーションシステムSのハードウエア構成図 第1の実施の形態における運転シミュレーションシステムSの機能構成図 走行シナリオDB41の概念図 図4(a)は、初期状態43の一例を示す図、図4(b)は図4(a)に対応する初期状態を示す模式図 図5(a)は、動作定義44の一例を示す図、図5(b)は、図5(a)に対応する他車両D1の動作を示す概要図 目標設定部31の動作を表すフローチャート 操作量決定部32の動作を表すフローチャート 動作例における他車両D1の目標速度を示す図 変形例1における運転シミュレーションシステムSの機能構成図 図10(a)は変形例7における初期状態43の一例を示す図、図10(b)は変形例7における動作定義44の一例を示す図 第2の実施の形態における他車両制御装置30のハードウエア構成図 第2の実施の形態における動作定義44の一例を示す図
―第1の実施の形態―
以下、図1~図8を参照して、交通流制御装置である他車両制御装置の第1の実施の形態を説明する。
(ハードウエア構成)
図1は、運転シミュレーションシステムSのハードウエア構成を示す図である。運転シミュレーションシステムSは、接続装置10と、シミュレーション装置20と、他車両制御装置30と、データベース装置40と、自動運転ECU90とを備える。本システムはシミュレーション装置20を中心として構成される。シミュレーション装置20は接続装置10および他車両制御装置30と信号線により接続され、接続装置10はシミュレーション装置20および自動運転ECU90と信号線により接続され、他車両制御装置30はシミュレーション装置20およびデータベース装置40と信号線により接続される。
接続装置10は、中央演算装置であるCPU10Aと、読み込み専用の記憶装置であるROM10Bと、読み書き可能な記憶装置であるRAM10Cと、第1通信部10Dと、第2通信部10Eとを備える。CPU10Aは、ROM10Bに格納されるプログラムをRAM10Cに展開して実行することにより後述する機能を実現する。第1通信部10Dは、自動運転ECU90と通信を行う通信インタフェースであり、たとえばCAN(Controller Area Network;登録商標)に対応する。第2通信部10Eはシミュレーション装置20と通信を行う通信インタフェースであり、たとえばIEEE802.3に対応する。なお自動運転ECU90とシミュレーション装置20が同一の通信方式に対応する場合は、接続装置10は第1通信部10Dおよび第2通信部10Eのいずれか一方を備えればよい。
シミュレーション装置20は、中央演算装置であるCPU20Aと、読み込み専用の記憶装置であるROM20Bと、読み書き可能な記憶装置であるRAM20Cと、第3通信部20Dとを備える。CPU20Aは、ROM20Bに格納されるプログラムをRAM20Cに展開して実行することにより、後述する機能を実現する。第3通信部20Dは接続装置10および他車両制御装置30と通信を行う通信インタフェースであり、たとえばIEEE802.3に対応する。
他車両制御装置30は、中央演算装置であるCPU30Aと、読み込み専用の記憶装置であるROM30Bと、読み書き可能な記憶装置であるRAM30Cと、第4通信部30Dと、シナリオ選択部30Eとを備える。CPU30Aは、ROM30Bに格納されるプログラムをRAM30Cに展開して実行することにより、後述する機能を実現する。第4通信部30Dはシミュレーション装置20およびデータベース装置40と通信を行う通信インタフェースであり、たとえばIEEE802.3に対応する。シナリオ選択部30Eは、たとえば複数のボタンから構成されオペレータにより後述するいずれかの走行シナリオが選択される。
データベース装置40は、中央演算装置であるCPU40Aと、読み込み専用の記憶装置であるROM40Bと、読み書き可能な記憶装置であるRAM40Cと、第5通信部40Dと、記憶部40Fとを備える。CPU40Aは、ROM40Bに格納されるプログラムをRAM40Cに展開して実行することにより、後述する機能を実現する。記憶部40Fは不揮発性の記憶装置、たとえばハードディスクドライブである。記憶部40Fには走行シナリオデータベース(以下、走行シナリオDB)41が格納される。走行シナリオDB41の構成は後述する。
自動運転ECU90は、車両に搭載されることを念頭に開発、作成された電子制御装置(Electronic Control Unit)である。ただし本実施の形態では自動運転ECU90は車両には搭載されず、接続装置10に接続される。自動運転ECU90は、中央演算装置であるCPU90Aと、読み込み専用の記憶装置であるROM90Bと、読み書き可能な記憶装置であるRAM90Cと、第6通信部90Dとを備える。CPU90Aは、ROM90Bに格納されるプログラムをRAM90Cに展開して実行することにより、後述する機能を実現する。第6通信部90Dは、接続装置10と通信を行う通信インタフェースであり、たとえばCANに対応する。
(機能構成)
図2は、運転シミュレーションシステムSの機能構成を示す図である。運転シミュレーションシステムSは、様々な状況における自動運転ECU90の挙動をシミュレーションにより確認するシステムである。以下では、自動運転ECU90が動作させる車両を「自車両」または「基準車両」と呼ぶ。そして運転シミュレーションシステムSにおける自車両以外の車両を「他車両」または「被制御車両」と呼ぶ。また運転シミュレーションシステムSを利用する者を「ユーザ」や「オペレータ」と呼ぶ。
シミュレーション装置20は、自車両モデル21および複数の他車両モデル22を備える。自車両モデル21および複数の他車両モデル22は、前述のプログラムにより実現される。シミュレーション装置20は、シミュレーション内での単位時間ごと、たとえば10msごとに自車両および他車両の挙動を算出して走行状態25として出力する。走行状態25には、各車両の位置、速度、加速度、および姿勢角が含まれる。姿勢角とは、ヨー角、ロール角、およびピッチ角である。本実施の形態では、車両の挙動を算出するシミュレーション内での単位時間ごとのタイミングを「フレーム」と呼ぶ。
なおシミュレーション内における時間の経過と、実世界での時間の経過は一致しなくてもよい。たとえばシミュレーション装置20は実世界での時間の経過を考慮せずに演算を行い、走行状態25を出力してもよい。また装置間の通信の遅延、すなわち実世界での時間の経過を無視してよい。
自車両モデル21の操作量は接続装置10を介して自動運転ECU90からシミュレーション装置20に入力され、他車両モデル22の操作量は他車両制御装置30からシミュレーション装置20に入力される。ただし以下では、自車両モデル21の操作量を自車両操作量96とも呼び、他車両モデル22の操作量を他車両操作量36とも呼ぶ。
自車両モデル21は、あるフレームにおける自車両の状態と外部から入力される操作量とに基づき、次のフレームにおける自車両の位置、速度、加速度、およびエンジンの回転数を算出する。操作量には、アクセルペダルの踏込量、ブレーキペダルの踏込量、およびステアリングホイールの操作角度が含まれる。他車両モデル22は、あるフレームにおける他車両の状態と外部から入力される操作量とに基づき、次のフレームにおける他車両の位置、速度、加速度、およびエンジンの回転数を算出する。自車両モデル21およびそれぞれの他車両モデル22には、あらかじめ各車両の諸元、すなわち車両の質量、エンジンの特性、およびブレーキの特性などが設定されている。
シミュレーション装置20には、接続装置10を介して自動運転ECU90から自車両操作量96が入力され、他車両制御装置30から他車両操作量36が入力される。シミュレーション装置20は、接続装置10および他車両制御装置30に走行状態25を出力する。すなわちシミュレーション装置20は、自動運転ECU90および他車両制御装置30の両方に、自車両および他車両の状態を送信する。
自動運転ECU90は、前述したプログラムにより実現される自動運転部91を備える。自動運転部91はあらかじめ作成された動作アルゴリズムにしたがって動作し、入力されるあるフレームの走行状態25に基づき、次のフレームの自車両の最適な操作量を算出し、自車両操作量96として出力する。自車両操作量96は、接続装置10を介してシミュレーション装置20に送信される。
接続装置10は、前述したプログラムにより実現される中継部11を備える。中継部11は、自動運転ECU90から入力される自車両操作量96をシミュレーション装置20に送信し、シミュレーション装置20から入力される走行状態25を接続装置10に送信する。
他車両制御装置30は、前述したプログラムにより実現される目標設定部31および操作量決定部32を備える。他車両制御装置30は、オペレータがシナリオ選択部30Eを操作していずれかのシナリオを選択すると、その選択をデータベース装置40に伝達してデータベース装置40から走行シナリオ42を受信する。目標設定部31は、シミュレーション装置20から受信する走行状態25およびデータベース装置40から受信した走行シナリオ42に基づき他車両の目標状態35を出力する。操作量決定部32は、目標設定部31が出力する他車両の目標状態35に基づき、それぞれの他車両の操作量を決定して他車両操作量36としてシミュレーション装置20に出力する。目標設定部31および操作量決定部32の動作の詳細は後述する。
他車両制御装置30は、シミュレーションにおける基準車両以外の多数の被制御車両を制御する。そのため他車両制御装置30は、多数の被制御車両によりシミュレーション内で交通流を制御しているとも言える。したがって他車両制御装置30は、「交通流制御装置」と呼ぶこともできる。第4通信部30Dには走行状態25が入力され、この走行状態25は基準車両や被制御車両の走行状態を含むので、第4通信部30Dは「基準車両動作入力部」や「被制御車両動作入力部」と呼ぶこともできる。また第4通信部30Dには走行シナリオ42が入力されるので、第4通信部30Dは「シナリオ入力部」と呼ぶこともできる。
データベース装置40は、前述したプログラムにより実現されるシナリオ選択部46を備える。シナリオ選択部46は、他車両制御装置30から要求された走行シナリオ42を走行シナリオDB41から読み取り、他車両制御装置30に送信する。
(走行シナリオDB41)
図3は走行シナリオDB41の概念図である。走行シナリオDB41には複数の走行シナリオ42が格納される。それぞれの走行シナリオ42は、初期状態43と、複数の動作定義44とから構成される。初期状態43には、自車両および全ての他車両のシミュレーション開始時の情報が格納される。それぞれの動作定義44には、ある1台分の他車両の動作の規定が記述される。それぞれ具体例とともに説明する。
(初期状態43)
図4(a)は、初期状態43の一例を示す図である。初期状態43はたとえば図4(a)に示すように複数のレコードを有する表形式で表され、各レコードは、車両、初期位置、初期速度、および走行レーンのフィールドを有する。車両のフィールドには、該当するレコードが対象とする車両の識別情報が格納される。図4(a)に示す例では自車両は「EGO」と表され、他車両はD1~D3で表される。初期位置のフィールドには、シミュレーション開始時の各車両の位置が格納される。たとえば図4(a)に示す例では自車両EGOの初期位置は、シミュレーションにおいてあらかじめ定義された基準位置から100m離れた位置である。また図4(a)に示す例では「D1」~「D3」の初期位置は全て、自車両EGOの位置を基準とする相対位置で表されている。
初期速度のフィールドには、シミュレーション開始時の各車両の速度が格納される。図4(a)に示す例では単位を記載していないが、速度の単位はたとえば「km/時」でもよいし「マイル/分」でもよい。図4(a)に示す例では「D1」および「D2」は初期速度が「相対0」である。これは自車両EGOとの相対速度がゼロ、すなわち速度が自車両EGOと同一であることを示している。走行レーンのフィールドには、シミュレーション開始時に各車両が存在する走行レーンの識別子が格納される。
なお図4(a)に示す例では他車両の初期位置、および初期速度は全て自車両EGOを基準とする相対位置や相対速度であった。しかしいくつかの他車両は自車両EGOのように絶対位置や絶対速度が規定されてもよい。
図4(b)は図4(a)に対応する初期状態を示す模式図である。図4(b)では図示左端が基準位置、すなわち距離ゼロの位置である。そして自車両EGOは100mの位置にあり、他車両D1は相対位置が+80mなので180mの位置にある。他車両D2は相対位置が-80mなので20mの位置にあり、他車両D3は相対位置が-40mなので60mの位置にある。また自車両EGOの初期状態での速度は50であり、他車両D1および他車両D2は相対速度がゼロなので自車両EGOと同じく速度は50である。一方で他車両D3は相対速度が「+20」なので速度は70である。
(動作定義44)
図5(a)は、動作定義44の一例を示す図である。動作定義44はたとえば図5(a)に示すように複数のレコードを有する表形式で表され、各レコードは、状態、概要、目標速度、次状態、および遷移条件のフィールドを有する。またこれらのフィールドとは独立して、動作定義44が適用される対象の他車両の識別子が動作定義44の上部に記載される。状態のフィールドには、状態を示す識別子が格納される。図5(a)に示す例では状態の識別子は「S」と2桁の数字の連番で表されるが、識別子のフォーマットは任意である。
概要のフィールドには、各状態における動作の概要が記載される。たとえば1つ目のレコードである状態「S-00」は、概要が「初期状態」なので、図5(a)に示す動作定義44が適用される他車両は、S-00から動作を開始する。目標速度のフィールドには、それぞれの状態における他車両の目標速度が格納される。目標速度は、自車両EGOを基準とする相対速度でもよいし、絶対速度でもよい。
次状態のフィールド、および遷移条件のフィールドは組み合わせて判断され、遷移条件のフィールドに記載された条件を満たすと、次状態のフィールドに記載された状態に遷移する。遷移条件のフィールドに記載された条件を満たさない場合は、現在の状態に留まる。なお遷移条件のフィールドに記載される条件式で用いられている記号の意味は以下のとおりである。すなわちTsimはシミュレーション内におけるシミュレーション開始からの経過時間であり、Vegoは自車両の速度である。
動作定義44において、1つの状態は次状態と遷移条件を複数組有する場合があり、その場合は先に満たされた遷移条件に対応する次状態に遷移する。たとえば図5(a)に示す例ではS-00は次状態と遷移条件を2組有しており、それぞれ次の意味である。すなわち第1には、シミュレーション開始からの経過時間が10秒よりも長い時間が経過し、かつ自車両EGOの速度が時速50kmよりも速い場合はS-01に遷移する。第2には、シミュレーション開始からの経過時間が50秒よりも長い時間が経過すると、ENDへの遷移、すなわちシミュレーションを終了する。
図5(a)の状態S-01以下を説明する。状態S-01では、他車両は目標速度を相対速度ゼロ、すなわち自車両EGOと同じ速度を目標として走行しながらレーン移動を行い、レーン移動が完了するとS-02に遷移する。レーン移動は別途詳細が定められており、たとえば次のように行われる。すなわち、レーン移動を開始する際の他車両自身の速度に応じて、レーン移動のための仮想的な軌跡を生成し、生成した軌跡をなぞるように移動する。
状態S-02では他車両は、自車両EGOよりも時速10km遅い速度を目標速度として1秒間走行して、状態S-03に遷移する。状態S-03では他車両は、目標速度をゼロとし、他車両の速度がゼロになると状態ENDへの遷移、すなわちシミュレーションを終了する。
図5(b)は、図5(a)に対応する他車両D1の動作を示す概要図である。図3(b)では左端から状態S-00、状態S-01、状態S-02、状態S-03を経て状態ENDに至る様子を示している。図5(b)に示す他車両D1は、状態S-00では目標速度を自車両EGOと同じとし、その速度が時速50kmより速く、かつ10秒よりも長く継続したので状態S-01に遷移してレーン移動を行う。レーン移動が完了すると他車両D1は状態S-02に遷移して目標速度を自車両よりも時速10km遅い速度として1秒間走行し、その後に状態S-03に遷移する。状態S-03では他車両D1は目標速度をゼロとし、速度がゼロになるとシミュレーションを終了する。
(目標設定部31)
図6は目標設定部31の動作を表すフローチャートである。以下に説明するフローチャートの各ステップの実行主体は他車両制御装置30のCPU30Aである。ただし図6に示すフローチャートではある1つの他車両についてのみ記載している。実際には目標設定部31は複数の他車両について同様の処理を行う。
最初のステップであるS601では目標設定部31は、データベース装置40から受信した走行シナリオ42から初期状態を表すレコードを特定して読み込む。続くS602では目標設定部31は、読み込んだレコードの記載に基づき目標状態35を決定し、操作量決定部32に送信する。たとえば図5に示す例において初期状態である状態S-00の場合は、目標状態35を「基準車両との速度差ゼロ」とする。続くS603では目標設定部31は、読み込んだレコードにおける遷移条件に合致するか否かを判断する。目標設定部31は遷移条件に合致すると判断する場合はS604に進み、遷移条件に合致しないと判断する場合はS602に戻る。なお読み込んだレコードに複数の遷移条件が含まれる場合は、いずれかの遷移条件に合致すると判断する場合にS602を肯定判断する。
S604では目標設定部31は、S603において合致すると判断した遷移条件に対応する遷移先がENDであるか否かを判断する。目標設定部31は遷移先がENDであると判断する場合は本フローチャートの処理を終了し、遷移先がENDではないと判断する場合はS605に進む。S605では目標設定部31は、遷移先のレコードを読み込みS602に戻る。
(操作量決定部32)
図7は操作量決定部32の動作を表すフローチャートである。以下に説明するフローチャートの各ステップの実行主体は他車両制御装置30のCPU30Aである。ただし図7に示すフローチャートではある1つの他車両についてのみ記載している。実際には操作量決定部32は複数の他車両について同様の処理を行う。図7において操作量を決定する対象としている他車両を、ここでは「制御対象他車両」と呼ぶ。操作量決定部32は目標設定部31から目標状態35が入力されるたびに図7に示す動作を行う。
最初のステップであるS651では操作量決定部32は、目標設定部31から受信した目標状態35を読み込む。続くS652では操作量決定部32は、シミュレーション装置20から受信した走行状態25を読み込む。ただしこのとき走行状態25の全てを読み込まなくてもよく、S651において読み込んだ目標状態35に関連する情報のみを読み込んでもよい。たとえば目標状態35が「基準車両との速度差ゼロ」である場合は、基準車両の速度と制御対象他車両の速度だけを読み込んでもよい。続くS653では操作量決定部32は、目標状態35と現在の状態、すなわち走行状態25との差分を算出する。たとえば目標状態35が「基準車両との速度差ゼロ」である場合は、直前のフレームにおける基準車両の速度と制御対象他車両の速度の差分を算出する。
続くS654では操作量決定部32は、S653において算出した差分に基づき操作量を決定し、決定した操作量を他車両操作量36としてシミュレーション装置20に出力する。差分と操作量の関係はたとえばあらかじめ作成されたルックアップテーブルで表されてもよいし、あらかじめ定義された両者の関係式で表されてもよい。以上で操作量決定部32の動作が終了する。
(動作例)
他車両制御装置30の動作例として、他車両制御装置30が図4(a)に示した初期状態43および図5(a)に示した動作定義44を読み込んだ場合の他車両D1の状態遷移および目標速度が、基準車両の速度によりどのように変化するかを説明する。基準車両の操作量は自動運転ECU90から入力されるので、基準車両の速度は走行シナリオ42を変更することなく変化させることができる。
図8は、動作例における他車両D1の目標速度を示す図である。ただし図8では他車両D1の目標速度の単位の記載を省略している。この動作例では図4(a)に示した初期状態43および図5(a)に示した動作定義44を用いてテスト1~テスト3の3回のシミュレーションを行った。自動運転ECU90は、基準車両の速度が、テスト1では時速80km、テスト2では時速100km、テスト3では時速150kmとなるように操作量を出力した。この場合に他車両D1の目標速度は図8に示すように、基準車両の速度に応じて変化している。このように、他車両制御装置30を用いることで走行シナリオ42を変更することなく複数のシミュレーションを行うことができる。
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)交通流制御装置とも呼べる他車両制御装置30は、基準車両および他車両の走行状態25が入力される第4通信部30D(基準車両動作入力部)と、基準車両の走行状態を用いた複数の被制御車両の目標走行状態の定義が含まれる走行シナリオ42を読み込む第4通信部30D(シナリオ入力部)と、走行状態25および走行シナリオ42に基づき被制御車両の目標状態35を算出する目標設定部31とを備える。そのため走行シナリオ42を書き換えなくても、基準車両の走行状態、たとえば速度を変化させるだけで異なる状況のシミュレーションが可能となる。仮に自車両の速度を10とおりに変化させると、異なる10の状況でのシミュレーションが可能となる。すなわち他車両制御装置30を用いることで様々なバリエーションを有するシミュレーションの実現が容易になる。
(2)他車両制御装置30は、目標設定部31が算出した目標状態35に基づき、被制御車両の操作量を決定する操作量決定部32を備える。他車両制御装置30が被制御車両の操作量を決定するので、他車両制御装置30と組み合わされて動作するシミュレーション装置20は操作量を算出する必要がない。
(3)操作量は、アクセル、ブレーキ、およびステアリングホイールの操作量である。車両の動作に直接影響する操作量を決定することにより被制御車両の動作を現実に近いものとすることができる。
(4)走行シナリオ42には、複数の被制御車両の初期状態43、およびそれぞれの被制御車両の動作定義44とが含まれ、動作定義44には、被制御車両の動作を規定する複数の状態と、状態に遷移する条件である遷移条件とが含まれる。目標設定部31は、被制御車両のそれぞれについて初期状態からの状態の遷移を管理する。そのため目標設定部31は、それぞれの他車両について状態ごとに定義された目標状態を設定できる。すなわち個別の他車両に複雑な場合分けを行い、様々な目標状態を設定できる。
(5)複数の被制御車両の動作を決定するために用いられる走行シナリオ42のデータ構造は、被制御車両に含まれない基準車両を基準として被制御車両の初期状態を定義する被制御車両初期状態と、被制御車両のそれぞれについて初期状態以後の動作を定義する動作定義とを含む。そのため基準車両の初期状態以後の動作を異ならせることで、走行シナリオ42を書き換えることなく様々なバリエーションを有するシミュレーションを実現できる。
(6)動作定義44には、被制御車両の動作を規定する複数の状態と、状態に遷移する条件である遷移条件とが含まれる。状態ごとに被制御車両の目標制御状態が設定される。少なくとも1つの状態に設定される目標制御状態は、基準車両の動作との相対関係を示す。そのため被制御車両の動作を状態ごとに定義することで、被制御車両の複雑な動作を実現できる。さらに被制御車両の動作が基準車両との相対関係で記述されるので、走行シナリオ42を書き換えることなく様々なバリエーションを有するシミュレーションを実現できる。
(変形例1)
第1の実施の形態では操作量決定部32は他車両制御装置30に備えられた。しかし操作量決定部32は、シミュレーション装置20に備えられてもよい。この場合に他車両制御装置30は、目標状態35をシミュレーション装置20に送信する。
図9は変形例1における運転シミュレーションシステムSの機能構成を示す図である。前述のとおり、本変形例では操作量決定部32はシミュレーション装置20に備えられる。この変形例1によれば、他車両制御装置30は操作量決定部32を備えないので計算量を削減できる。
(変形例2)
中継部11は、シミュレーション装置20から入力される走行状態25をそのまま自動運転ECU90に送信する代わりに、自動運転ECU90が搭載される車両が備えるセンサの出力を模擬してもよい。たとえば中継部11は、シミュレーション装置20から入力される走行状態25に基づきレーザーレンジファインダやカメラに模擬した出力を生成して自動運転ECU90に出力してもよい。
(変形例3)
基準車両および被制御車両の諸元がシミュレーション装置20に予め設定されていなくてもよい。その場合は走行シナリオ42にそれぞれの車両の諸元が含まれ、シミュレーション装置20はデータベース装置40から走行シナリオ42を受信する。そしてシミュレーション装置20は走行シナリオ42に含まれるそれぞれの車両の諸元を用いて自車両モデル21および他車両モデル22を動作させる。
(変形例4)
接続装置10、シミュレーション装置20、他車両制御装置30、およびデータベース装置40は2つ以上の装置が一体に構成されてもよい。またシナリオ選択部30Eは、他車両制御装置30以外の装置に備えられてもよい。なお自車両モデル21と他車両モデル22は異なる装置で実行されてもよいし、複数の他車両モデル22がそれぞれ異なる装置で実行されてもよい。また目標設定部31と操作量決定部32とが異なる装置で実行されてもよい。
(変形例5)
接続装置10と自動運転ECU90は同一箇所に設置される必要があるが、接続装置10、シミュレーション装置20、他車両制御装置30、およびデータベース装置40は、物理的に隔てられた場所に設置されてもよい。すなわちこれらの装置がそれぞれ異なる場所に設置され、長距離の通信、たとえばインターネットを経由して接続されてもよい。たとえば自動運転ECU90を開発するA社が、シミュレーションサービスを提供するB社から接続装置10を借り受けて自動運転ECU90とともにA社内に設置し、B社に設置されたシミュレーション装置20とインターネットを経由して通信してもよい。さらにB社に対して走行シナリオ41を提供するC社が存在し、C社内に設置されたデータベース装置40からB社内に設置された他車両制御装置30にインターネットを経由して接続してもよい。
(変形例6)
走行シナリオ42を構成する初期状態43には、自車両および他車両の初期状態が含まれた。しかし初期状態43は他車両の初期状態が含まれればよく、自車両の初期状態は含まれなくてもよい。この場合は自車両の初期状態はシミュレーション装置20に別途提供される。
(変形例7)
上述した第1の実施の形態では、走行シナリオ42の初期状態43および動作定義44には、基準車両の動作状態を基準とする相対的な記載がされた。しかし相対的な記載の基準は基準車両に限定されない。すなわちある他車両の初期状態や目標状態を別の他車両を基準として記載してもよい。
図10(a)は変形例7における初期状態43の一例を示す図、図10(b)は変形例7における動作定義44の一例を示す図である。図10に示す例では、初期状態や目標状態における相対関係の基準が複数ありえるので、いずれを基準にするかを明記している。たとえば初期状態43の他車両D1の初期位置は「EGO相対+80m」とし、基準車両EGOを基準として+80mとしている。また他車両D3の初期位置は「D2相対+40m」とし、他車両D2を基準として+40mとしている。
この変形例7によれば、次の作用効果が得られる。
(7)走行シナリオ42には、ある被制御車両の走行状態を用いた別のある被制御車両の目標走行状態の定義が含まれる。他車両制御装置30は被制御車両の走行状態が入力される第4通信部30D(被制御車両動作入力部)を備える。目標設定部31は、ある被制御車両の走行状態を用いて別のある被制御車両の目標走行状態を算出する。そのため他車両制御装置30は被制御車両同士の相対関係が記載された走行シナリオ42を用いて被制御車両の目標状態を設定できる。
(8)走行シナリオ42の動作定義44には、被制御車両の動作を規定する複数の状態と、状態に遷移する条件である遷移条件とが含まれる。動作定義44には、状態ごとに被制御車両の目標制御状態が設定される。動作定義44の少なくとも1つの状態に設定される目標制御状態は、他の被制御車両の動作との相対関係を示す。そのためある走行シナリオ42を編集して別の走行シナリオ42とする場合に、被制御車両同士の相対関係が変化しない場合はその記載を変更する必要がなく、編集が簡便である。
(変形例8)
データベース装置40は、CPU40A、ROM40B、およびRAM40Cを備えなくてもよく、記憶部40Fおよび他車両制御装置30との通信インタフェースを備えればよい。この場合に他車両制御装置30は、走行シナリオDB41を検索してオペレータがシナリオ選択部30Eから選択した走行シナリオ42を読み取る。
(変形例9)
接続装置10は表示部を備え、シミュレーション装置20から入力される走行状態25を表示してもよい。また他車両制御装置30は、接続装置10に備えられる表示部に、それぞれの他車両の動作定義44および現在の状態を表示させてもよい。
(変形例10)
目標設定部31は具体的な目標量を算出して操作量決定部32に出力してもよい。たとえば第1の実施の形態では、目標状態35が「基準車両との速度差ゼロ」と設定される場合があった。しかし目標設定部31が走行状態25に含まれる基準車両の速度を参照し、具体的にたとえば基準車両の速度が時速55kmの場合は目標状態35を「目標速度:時速55km」としてもよい。
(変形例11)
上述した第1の実施の形態では動作定義44は他車両の目標状態は基準車両の速度との相対関係で規定された。しかし他車両の目標状態を規定する基準車両の物理量は速度に限定されない。たとえば、加速度、ヨーレイト、または位置を用いてもよい。たとえば他車両の目標状態を基準車両のヨーレイトとの相対関係で規定すると、基準車両が車線変更を行った際に、その他車両も同様に車線変更を行うことになる。
―第2の実施の形態―
図11~図12を参照して、交通流制御装置である他車両制御装置の第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、他車両制御装置30がシナリオに影響を与える入力部を備える点で、第1の実施の形態と異なる。また走行シナリオ42の動作定義44も第1の実施の形態と異なる。
図11は、第2の実施の形態における他車両制御装置30のハードウエア構成図である。第2の実施の形態における他車両制御装置30は、第1の実施の形態における構成に加えてシナリオイベント発生部30Gをさらに備える。シナリオイベント発生部30Gはたとえば1または複数のボタンである。シナリオイベント発生部30Gはオペレータにより操作され、いずれかのボタンが押されるとCPU30Aにボタンが押された旨が伝達される。本実施の形態ではシナリオイベント発生部30GはSW1とSW2の2つのスイッチを含む。またこれらスイッチのデフォルトの状態はオフであり、オペレータが操作することによりオン状態に切り替わる。
図12は、第2の実施の形態における動作定義44の一例を示す図である。図12に示す動作定義44は、第1の実施の形態において図5(a)に示した動作定義44とは、遷移条件の欄の最上段、および下から2段目の記載が異なる。すなわち最上段は「SW1=”ON”」であり、下から2行目は「SW2=”ON”」である。そのため目標設定部31は、他車両D1が状態S-00の場合にSW1がオペレータによりオンにされると、状態S-01に遷移させる。また他車両D1が状態S-02の場合にSW2がオペレータによりオンにされると、状態S-03に遷移させる。
上述した第2の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(9)走行シナリオ42は、ユーザ、すなわちオペレータによる任意のタイミングでの入力が可能なシナリオイベント発生部30Gと接続される装置において実行される複数の車両の動作のシミュレーションに用いられる。走行シナリオ42の動作定義44に含まれる遷移条件には、シナリオイベント発生部30Gへの入力が含まれる。そのためオペレータによるシナリオイベント発生部30Gの操作タイミングを異ならせることで、走行シナリオ42を書き換えることなく様々なバリエーションを有するシミュレーションの実現が容易である。
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
10…接続装置
11…中継部
20…シミュレーション装置
21…自車両モデル
22…他車両モデル
25…走行状態
30…他車両制御装置
30G…シナリオイベント発生部
31…目標設定部
32…操作量決定部
35…目標状態
36…他車両操作量
40…データベース装置
40F…記憶部
41…走行シナリオデータベース
42…走行シナリオ
43…初期状態
44…動作定義
46…シナリオ選択部
91…自動運転部
96…自車両操作量

Claims (1)

  1. 基準車両の走行状態が入力される基準車両動作入力部と、
    前記基準車両の前記走行状態を用いた複数の被制御車両の目標走行状態の定義が含まれる走行シナリオを読み込むシナリオ入力部と、
    前記走行状態および前記走行シナリオに基づき前記被制御車両の前記目標走行状態を算出する目標設定部とを備え、
    前記走行シナリオには、第1の前記被制御車両の走行状態を用いた第2の前記被制御車両の目標走行状態の定義が含まれ、
    前記被制御車両の走行状態が入力される被制御車両動作入力部をさらに備え、
    前記目標設定部は、第1の前記被制御車両の走行状態を用いて第2の前記被制御車両の目標走行状態を算出する交通流制御装置
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