JP7004160B2 - ベルトテンショナ - Google Patents

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Description

本発明は、ベルトテンショナに関する。
特許文献1に記載のベルトテンショナは、内燃機関のクランクプーリと補機プーリとに巻かれているベルトの張力を調整する。ベルトテンショナは、補機のハウジングに固定されていて、円環板状に形成されているベース板を有している。補機の回転軸は、ベース板の中心部に挿通されていて、該回転軸の先端部に補機プーリが連結されている。ベルトテンショナは、ベース板に対して揺動可能に設けられている一対のテンショナアームを有している。一対のテンショナアームは、補機プーリを挟むようにして配置されている。
テンショナアームは、テンショナプーリと、該テンショナプーリが一端部に連結されていて、テンショナプーリを回転可能に支持する第1揺動アーム部と、該第1揺動アーム部の他端部を相対回動可能に支持する第2揺動アーム部とを有している。テンショナプーリは、補機プーリに巻かれているベルトを外側から押すように当接している。第1揺動アーム部には、ベース板に固定されている揺動軸が連結されている。第1揺動アーム部は、該揺動軸を中心としてベース板に対して揺動可能に設けられている。第1揺動アーム部と第2揺動アーム部の間には摺動板が配置されている。第1揺動アーム部及び第2揺動アーム部は、各々が摺動板に接触している。また、第1揺動アーム部と第2揺動アーム部との間には捩りばねが配置されている。捩りばねは、第1揺動アーム部を第2揺動アーム部に対して第1回動方向に相対回動するように付勢しており、これにより、テンショナプーリはベルトに外側から押しつけられる。
一対のテンショナアームのうち、一方のテンショナアームの第2揺動アーム部には、圧縮された状態のコイルばねの一端が連結され、他方のテンショナアームの第2揺動アーム部には該コイルばねの他端が連結されている。コイルばねによって、第2揺動アーム部は互いに離間する方向に付勢されている。このコイルばねの付勢力によって、一対のテンショナアームの各々のテンショナプーリは互いに接近する方向に付勢される。テンショナプーリは、コイルばねの付勢力によってもベルトに外側から押しつけられる。このように、テンショナプーリがベルトを押すことで、該ベルトに張力が付与される。
また、クランクプーリの回転変動などによってベルトの張力が一時的に高くなったときには、ベルトからテンショナプーリに作用する押圧力が増大する。そのため、捩りばねの付勢力に抗して第1回動方向とは反対の第2回動方向に第1揺動アーム部が回動する。これにより、テンショナプーリはベルトの張力を弱める外側方向に移動してベルトの張力が過度に上昇することを抑制する。また、ベルトの張力が一時的に低くなったときには、ベルトからテンショナプーリに作用する押圧力が減少するため、捩りばねの付勢力によって第1揺動アーム部が第2揺動アーム部に対して第1回動方向に相対回動する。これにより、テンショナプーリがベルトの張力を増大させる内側方向に移動してベルトの張力が過度に減少することを抑制する。
特表2017‐524879号公報
第2揺動アーム部には、ストッパが設けられる場合がある。ストッパは、ベルトの張力が増大して、第1揺動アーム部が第2揺動アーム部に対して第2回動方向へ相対回動したときに、第1揺動アーム部と当接してそれ以上の回動を制限する。こうしたストッパを設けた場合には、第1揺動アーム部とストッパとが当接する度に衝突音が発生するおそれがある。第1揺動アーム部と第2揺動アーム部との間に設けられている摺動板の摺動抵抗を増大させることで、第1揺動アーム部が第2揺動アーム部に対して相対回動する際の移動速度を抑えることはできる。しかしながら、こうした場合には、第1揺動アーム部の第2回動方向への移動速度も低下するため、ベルトの張力が低下した際のテンショナプーリの追従性が低下するおそれがある。
上記課題を解決するためのベルトテンショナは、クランクプーリ及び補機プーリに巻かれているベルトに当接するテンショナプーリと、前記テンショナプーリが一端部に連結されていて、該テンショナプーリを回転可能に支持する第1揺動アーム部と、前記第1揺動アーム部の他端部を相対回動可能に支持する第2揺動アーム部と、前記第1揺動アーム部及び前記第2揺動アーム部の間に配置され、前記第1揺動アーム部が前記第2揺動アーム部に対して相対回動する際に該第1揺動アーム部と摺動する摺動板と、前記第1揺動アーム部が前記第2揺動アーム部に対して第1回動方向に相対回動するように付勢する捩りばねと、前記第1揺動アーム部が前記第2揺動アーム部に対して前記第1回動方向とは反対の第2回動方向へ回動するときの移動量を制限するストッパとを備え、前記ベルトの張力が減少したときには、前記第1揺動アーム部を前記第1回動方向に回動させて前記テンショナプーリを前記ベルトの張力を増大させる方向に移動させるとともに、前記ベルトの張力が増大したときには、前記第1揺動アーム部を前記第2回動方向に回動させて前記テンショナプーリを前記ベルトの張力を減少させる方向に移動させるベルトテンショナであって、前記摺動板の前記第1揺動アーム部と対向している摺動部には、前記第1揺動アーム部が前記第1回動方向に回動するときの前記摺動部との摺動抵抗よりも、前記第1揺動アーム部が前記第2回動方向に回動するときの前記摺動部との摺動抵抗の方が大きくなるように突部が設けられている。
上記構成では、第1揺動アーム部が第2揺動アーム部に対して第2回動方向に相対回動するときには、第1回動方向に相対回動するよりも、摺動板との摺動抵抗が大きくなる。そのため、第1揺動アーム部が第2揺動アーム部に対して相対回動する場合、ストッパによって移動が規制される第2回動方向への移動速度を、第1回動方向へ相対回動する際の移動速度よりも低下させることができる。したがって、上記構成によれば、第1揺動アーム部と摺動板との摺動抵抗を回動方向によって異なるものとすることができるため、ベルトの張力が低下した際のテンショナプーリの追従性の低下を抑制しつつも、第1揺動アーム部とストッパとの衝突音の低減を図ることが可能になる。
内燃機関に組付けられたベルトテンショナの構成を模式的に示す側面図。 ベルトテンショナの構成を模式的に示す拡大図。 第1揺動アーム部と第2揺動アーム部との間の構成を示す断面図。 摺動板の構成を模式的に示す斜視図。 第1揺動アーム部と摺動板との摺動態様を示す断面図。 第1揺動アーム部の第2揺動アーム部に対する相対回動の一例を示す側面図。
ベルトテンショナの一実施形態について、図1~図6を参照して説明する。
図1に示すように、内燃機関の機関本体10における一側部には、クランクプーリ11が配置されている。クランクプーリ11は、円盤形状に形成されている。クランクプーリ11の中心には、クランクシャフト12の一端が挿通されている。クランクシャフト12は、クランクプーリ11に連結されている一端部が機関本体10の外部に配置され、該一端部よりも他端部側(図1の紙面奥側)が機関本体10の内部に延びている。クランクシャフト12は機関本体10に回転可能に支持されている。クランクプーリ11は、クランクシャフト12の回転に伴って回転する。クランクプーリ11の側方(図1の右方)には、第1補機プーリ13が配置されている。第1補機プーリ13は円盤状に形成されている。第1補機プーリ13の中心には、空調装置のコンプレッサにおける第1駆動軸14が挿通されている。第1駆動軸14は、第1補機プーリ13と一体に回転する。
クランクプーリ11及び第1補機プーリ13の間であって、これらクランクプーリ11及び第1補機プーリ13よりも上方には、アイドラプーリ15が配置されている。アイドラプーリ15は円盤状に形成されている。アイドラプーリ15の中心には、回転軸16が挿通されている。回転軸16は機関本体10の側面に固定されている。アイドラプーリ15は回転軸16を中心に回転可能である。アイドラプーリ15よりも上方であって、該アイドラプーリ15よりもクランクシャフト12側(図1の左方)には、第2補機プーリ17が配置されている。第2補機プーリ17は円盤状に形成されている。第2補機プーリ17の中心には、ウォータポンプの第2駆動軸18が挿通されている。第2駆動軸18は、第2補機プーリ17と一体に回転する。また、アイドラプーリ15よりも上方であって、該アイドラプーリ15よりも第1補機プーリ13側(図1の右方)には、第3補機プーリ19が配置されている。第3補機プーリ19は円盤状に形成されている。第3補機プーリ19の中心には、モータジェネレータ20の第3駆動軸21が挿通されている。第3駆動軸21は、第3補機プーリ19と一体に回転する。
クランクプーリ11、第1補機プーリ13、アイドラプーリ15、第2補機プーリ17、及び第3補機プーリ19には、環状のベルト30が巻かれている。ベルト30は、全体として、クランクプーリ11、第1補機プーリ13、第2補機プーリ17、及び第3補機プーリ19を外側から囲むように巻かれている。また、ベルト30は、アイドラプーリ15を内側から囲むように巻かれている。ベルト30は、クランクプーリ11の回転トルクを他のプーリに伝達する。
モータジェネレータ20は、第3駆動軸21を回転可能に支持しているハウジング22を有している。ハウジング22は、有底筒状に形成されている。ハウジング22の底部22Aには、ベルトテンショナ40が固定されている。
図2に示すように、ベルトテンショナ40は、モータジェネレータ20のハウジング22の底部22Aに固定されている板状のベース板50を有している。ベース板50は、固定部51と、該固定部51の両端部から屈曲して延びている一対の支持部52とからなる。一対の支持部52は互いに離間しており、該一対の支持部52の間に第3補機プーリ19が配置されている。固定部51の両端部には、ボルト孔がそれぞれ形成されている。ボルト孔に挿通されたボルト35をモータジェネレータ20のハウジング22の底部22Aに締結することによって、ベース板50がハウジング22に固定されている。
ベルトテンショナ40は、ベース板50に連結されている一対のテンショナアーム60を有している。一対のテンショナアーム60の構成は、ベルトテンショナ40の中心軸Lに対して左右対称である。以下では、一対のテンショナアーム60のうち、第3補機プーリ19の下方に配置されている第1テンショナアーム60Aの構成について説明し、第3補機プーリ19の上方に配置されている第2テンショナアーム60Bの同様な構成については共通の符号を付して説明を省略する。
第1テンショナアーム60Aは、ベルト30に当接しているテンショナプーリ70を有している。テンショナプーリ70は、円盤状に形成されている。テンショナプーリ70は、第1揺動アーム部80の一端部に連結されている。第1揺動アーム部80は、板状の第1本体部81を有している。第1本体部81の一端部には、固定孔81Aが形成されている。固定孔81Aには、支持軸82が固定されている。支持軸82は、テンショナプーリ70の中心に挿通されていて、該テンショナプーリ70を回転可能に支持している。これにより、第1揺動アーム部80は、テンショナプーリ70を回転可能に支持している。
第1本体部81の他端部には、挿通孔81Bが形成されている。挿通孔81Bには、第2揺動アーム部90の揺動軸91が挿通されている。第2揺動アーム部90は、板状の第2本体部92を有している。揺動軸91は、第2本体部92の一端部に立設されている。
図3に示すように、揺動軸91は、第2本体部92の第1本体部81側の第2左端面92Aから第1本体部81側(図3の左側)に延びている。揺動軸91の直径D1は、第1揺動アーム部80の挿通孔81Bの内径D2よりも小さい(D1<D2)。揺動軸91と第1本体部81との間には、すべり軸受け95が配置されている。これにより、第1揺動アーム部80の他端部が揺動軸91を中心として第2揺動アーム部90に相対回動可能に支持されている。
第1揺動アーム部80及び第2揺動アーム部90の間には、摺動板100が配置されている。摺動板100は、円環板状に形成されていて、中心に揺動軸91が挿通されている。摺動板100の第2揺動アーム部90と対向している第3右端面101は、第2揺動アーム部90の第2左端面92Aと当接している。摺動板100は、第2揺動アーム部90に対して相対回動しないように配置されている。摺動板100の第1揺動アーム部80と対向している摺動部102は、第1揺動アーム部80の第1本体部81における摺動板100側の第1右端面81Cと当接している。第1揺動アーム部80が第2揺動アーム部90に対して相対回動すると、第1揺動アーム部80は摺動板100に対しても相対回動する。これにより、第1揺動アーム部80の第1右端面81Cと摺動板100の摺動部102とが摺動する。
図4に示すように、摺動部102は、第3右端面101と平行な平面形状に形成されている平面部103と、該平面部103から突出した複数の突部104とを含む。突部104は、周方向に相応の長さを有し、該周方向において互いに離間した状態で並んで配置されている。また、各突部104は、摺動板100の内周縁から外周縁まで径方向に連続して延びている。突部104は、周方向における断面が三角形状に形成されている。すなわち、図4に矢印で示す時計回り方向において、前方側の端部は、平面部103からの立設高さが最も高く、時計回り方向における後方側ほど徐々に平面部103からの立設高さが低くなっている。また、突部104は、径方向における内側の周方向長さd1が、径方向における外側の周方向長さd2よりも短い(d1<d2)。突部104は、平面部103から垂直に立設されている先端面104A、及び先端面104Aの先端から周方向に延びている扇状の傾斜面104Bを有している。また、突部104は、平面部103の外周縁から立設していて先端面104Aと傾斜面104Bとを繋ぐ外側面104C、及び平面部103の内周縁から立設していて先端面104Aと傾斜面104Bとを繋ぐ内側面104Dを有している。
図5に示すように、摺動板100と第1揺動アーム部80とが当接している状態において、第1揺動アーム部80の第1右端面81Cと摺動板100の先端面104Aとなす角度θ1は、第1右端面81Cと摺動板100の傾斜面104Bとなす角度θ2よりも大きい(θ1>θ2)。なお、傾斜面104Bは、周方向に湾曲した形状に形成されており、上記時計回り方向における前方側(図5の下側)ほど角度θ2は徐々に小さくなる。
図3に示すように、第1揺動アーム部80と第2揺動アーム部90との間には、捩りばね105が配置されている。捩りばね105は、摺動板100の外周側に位置し、第1揺動アーム部80と第2揺動アーム部90とを互いに接近させる方向に付勢している。この捩りばね105の付勢力によって、第1揺動アーム部80は、摺動板100に押し付けられている。また、捩りばね105は、第1揺動アーム部80が第2揺動アーム部90に対して第1回動方向に相対回動するように付勢している。図2に示すベルトテンショナ40の側面視において、第1テンショナアーム60Aにおける第1回動方向は時計回り方向と一致しており、第2テンショナアーム60Bにおける第1回動方向は反時計回り方向と一致している。
図2に示すように、第2揺動アーム部90には、ストッパ110が連結されている。ストッパ110は、第2本体部92の一端部に連結されていて、板状に形成されている。ストッパ110は、第2本体部92の外側の側面から、第1揺動アーム部80の第1本体部81の他端部の側方まで延びている。
図6に矢印で示すように、第1揺動アーム部80が揺動軸91を中心として第2揺動アーム部90に対して第1回動方向とは反対の第2回動方向(反時計回り方向)へ回動すると、第1揺動アーム部80がストッパ110に当接する。これにより、第1揺動アーム部80は、図6に二点鎖線で示す位置よりも第2回動方向へさらに回動することが制限される。このように、ストッパ110は、第1揺動アーム部80が第2回動方向に移動するときの移動量を制限する。
ベルトテンショナ40には、一対のテンショナアーム60に連結されたコイルばね120が設けられている。コイルばね120は圧縮された状態で、一対のテンショナアーム60の第2揺動アーム部90に組付けられている。すなわち、コイルばね120は、その一端が第1テンショナアーム60Aの第2揺動アーム部90の第2本体部92の他端部に連結され、その他端が第2テンショナアーム60Bの第2揺動アーム部90の第2本体部92の他端部に連結されている。コイルばね120によって、一対のテンショナアーム60において第2揺動アーム部90は互いに離間する方向に付勢されている。第2揺動アーム部90は、揺動軸91と同軸上に配置された図示しない回動軸を介してベース板50に組付けられている。第2揺動アーム部90は、この回動軸を中心としてベース板50に揺動可能である。そのため、コイルばね120の付勢力は、一対のテンショナアーム60の各々のテンショナプーリ70を互いに接近させる方向に作用する。テンショナプーリ70は、コイルばね120の付勢力及び捩りばね105の付勢力によってベルト30に外側から押しつけられている。各テンショナプーリ70がベルト30を押すことで、該ベルト30に張力が付与される。
このベルトテンショナ40では、例えばクランクシャフト12の回転変動によって第1テンショナアーム60Aのテンショナプーリ70が当接している部分のベルト30の張力が瞬間的に減少したときには、第1テンショナアーム60Aの第1揺動アーム部80が捩りばね105の付勢力によって第1回動方向に移動する。その結果、テンショナプーリ70がベルト30の内側に移動してベルト30を押圧することにより、該ベルト30の張力を増大させる。
また、例えばクランクシャフト12の回転変動によって第1テンショナアーム60Aのテンショナプーリ70が当接している部分のベルト30の張力が瞬間的に増大したときには、ベルト30からテンショナプーリ70が押圧される。これにより、第1テンショナアーム60Aの第1揺動アーム部80が捩りばね105の付勢力に抗して第2回動方向に回動する。その結果、テンショナプーリ70がベルト30の外側に移動して該ベルト30の張力を減少させる。このように、ベルトテンショナ40では、第1テンショナアーム60Aのテンショナプーリ70が当接している部分のベルト30の張力が減少したときには、第1揺動アーム部80を第1回動方向に回動させてテンショナプーリ70をベルト30の張力を増大させる方向に移動させる。また、第1テンショナアーム60Aのテンショナプーリ70が当接している部分のベルト30の張力が増大したときには、第1揺動アーム部80を第2回動方向に回動させてテンショナプーリ70をベルト30の張力を減少させる方向に移動させる。
なお、一対のテンショナアーム60における第2テンショナアーム60Bによってベルト30の張力を調節する場合の動作態様は、上述した第1テンショナアーム60Aによってベルト30の張力を調節する場合の動作態様と同様であるため説明を省略する。第2テンショナアーム60Bでは、第1回動方向は図2の反時計回り方向と一致し、第2回動方向は図2の時計回り方向と一致する。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)本実施形態では、第1揺動アーム部80と摺動板100とが摺動するときには、第1揺動アーム部80の回動方向によって摺動板100との摺動抵抗が異なる。
図5に示すように、第1揺動アーム部80が第1回動方向(図5の下方)に回動する際には、第1右端面81Cが摺動板100の突部104の傾斜面104B側から先端面104A側に摺動する。そのため、第1右端面81Cの表面粗さに伴う凹凸が傾斜面104Bに沿って摺動することとなり、摺動抵抗を小さくできる。一方で、第1揺動アーム部80が第2回動方向(図5の上方)に回動する際には、第1右端面81Cが摺動板100の突部104の先端面104A側から傾斜面104B側に摺動する。第1右端面81Cと先端面104Aとのなす角度θ1は、第1右端面81Cと傾斜面104Bとのなす角度θ2よりも大きい。そのため、第1右端面81Cの表面粗さに伴う凹凸は先端面104Aに引っかかり易く摺動抵抗が大きくなる。このように、突部104は、第1揺動アーム部80が第1回動方向に回動するときの摺動部102との摺動抵抗よりも、第1揺動アーム部80が第2回動方向に回動するときの摺動部102との摺動抵抗の方を大きくするように機能している。
そのため、第1揺動アーム部80が第2揺動アーム部90に対して相対回動する場合、ストッパ110によって移動が規制される第2回動方向への移動速度が、第1回動方向へ相対回動する際の移動速度よりも低下する。このように、第1揺動アーム部80と摺動板100との摺動抵抗を回動方向によって異なるものとすることができるため、ベルト30の張力が低下した際のテンショナプーリ70の追従性の低下を抑制しつつも、第1揺動アーム部80とストッパ110との衝突音の低減を図ることが可能になる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・一対のテンショナアーム60の双方の摺動板100に突部104を設けたが、一方の摺動板100のみに突部104を設けるようにしてもよい。
・摺動板100を一つの板材によって構成したが、複数の板材を重ねて構成することも可能である。この構成では、複数の板材のうち最も第1揺動アーム部80側に位置する板材に、上記実施形態と同様の摺動部102を設ければよい。
・ベルトテンショナ40は、一対のテンショナアーム60を備えたが、一方のテンショナアーム60を省略してもよい。この場合、コイルばね120の一端を固定することでテンショナアーム60に付勢力を作用させることができる。
・ストッパ110を第2揺動アーム部90に連結したが、ストッパ110を第1揺動アーム部80やベース板50に連結するようにしてもよい。これらの場合であっても、ストッパ110によって、第1揺動アーム部80が第2揺動アーム部90に対して第2回動方向へ回動するときの移動量を制限することができればよい。
・ベース板50を省略することも可能である。この場合、第2揺動アーム部90をハウジング22の底部22Aに揺動可能に連結すればよい。
・突部104の形状は、上記実施形態のものに限らない。例えば、突部104が摺動板100の内周縁から外周縁まで径方向に連続していなくてもよい。また、先端面104Aが径方向に対して円弧状に湾曲した形状であってもよい。すなわち、例えば、先端面104Aの内周縁側の端部と外周縁側の端部とが時計回り方向において同じ位置に配置され、先端面104Aの両端部の間の中間部が周方向において時計回り方向の後方側に配置されていてもよい。また、先端面104Aが外周縁側ほど時計回り方向後方側に位置するように、径方向に対して傾斜して設けられていてもよい。また、突部104は、径方向における内側の周方向長さd1が、径方向における外側の周方向長さd2よりも短い構成としたが、周方向長さd1は、周方向長さd2よりも長くてもよいし(d1>d2)、周方向長さd2と同じであってもよい(d1=d2)。また、傾斜面104Bは、周方向に湾曲させずに平面状に構成してもよい。
・第1右端面81Cと先端面104Aとのなす角度θ1、及び第1右端面81Cと傾斜面104Bとのなす角度θ2の関係は上述したものに限らない。第1揺動アーム部80が第1回動方向に回動するときの摺動部102との摺動抵抗よりも、第1揺動アーム部80が第2回動方向に回動するときの摺動部102との摺動抵抗の方が大きくなるのであれば、上記各角度θ1,θ2を適宜設定することが可能である。
・突部104の数は適宜変更が可能である。
・ベルトテンショナ40をモータジェネレータ20に組付けたが、例えばコンプレッサやウォータポンプ等の他の補機に組付けるようにしてもよい。
10…機関本体、11…クランクプーリ、12…クランクシャフト、13…第1補機プーリ、14…第1駆動軸、15…アイドラプーリ、16…回転軸、17…第2補機プーリ、18…第2駆動軸、19…第3補機プーリ、20…モータジェネレータ、21…第3駆動軸、22…ハウジング、22A…底部、30…ベルト、35…ボルト、40…ベルトテンショナ、50…ベース板、51…固定部、52…支持部、60…一対のテンショナアーム、60A…第1テンショナアーム、60B…第2テンショナアーム、70…テンショナプーリ、80…第1揺動アーム部、81…第1本体部、81A…固定孔、81B…挿通孔、81C…第1右端面、82…支持軸、90…第2揺動アーム部、91…揺動軸、92…第2本体部、92A…第2左端面、95…すべり軸受け、100…摺動板、101…第3右端面、102…摺動部、103…平面部、104…突部、104A…先端面、104B…傾斜面、104C…外側面、104D…内側面、105…捩りばね、110…ストッパ、120…コイルばね。

Claims (1)

  1. クランクプーリ及び補機プーリに巻かれているベルトに当接するテンショナプーリと、
    前記テンショナプーリが一端部に連結されていて、該テンショナプーリを回転可能に支持する第1揺動アーム部と、
    前記第1揺動アーム部の他端部を相対回動可能に支持する第2揺動アーム部と、
    前記第1揺動アーム部及び前記第2揺動アーム部の間に配置され、前記第1揺動アーム部が前記第2揺動アーム部に対して相対回動する際に該第1揺動アーム部と摺動する摺動板と、
    前記第1揺動アーム部が前記第2揺動アーム部に対して第1回動方向に相対回動するように付勢する捩りばねと、
    前記第1揺動アーム部が前記第2揺動アーム部に対して前記第1回動方向とは反対の第2回動方向へ回動するときの移動量を制限するストッパとを備え、
    前記ベルトの張力が減少したときには、前記第1揺動アーム部を前記第1回動方向に回動させて前記テンショナプーリを前記ベルトの張力を増大させる方向に移動させるとともに、前記ベルトの張力が増大したときには、前記第1揺動アーム部を前記第2回動方向に回動させて前記テンショナプーリを前記ベルトの張力を減少させる方向に移動させるベルトテンショナであって、
    前記摺動板の前記第1揺動アーム部と対向している摺動部には、前記第1揺動アーム部に向かい合う平面部と、前記平面部から突出しているとともに前記第1揺動アーム部と摺動する複数の突部とが設けられており、
    前記突部は、前記第1回動方向側の端部において前記平面部からの立設高さが最も高くなっているとともに、前記第2回動方向側ほど徐々に前記平面部からの立設高さが低くなっており、
    複数の前記突部は、前記第1回動方向において、互いに離間した状態で並んで配置されている
    ベルトテンショナ。
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