JP7003605B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、リアクトルを備えた電力変換装置に関する。
例えば、直流電力と交流電力との間において電力変換を行う電力変換装置として、半導体モジュールと共にリアクトルを備えたものがある。電力変換装置は、ケース内に、半導体モジュール及びリアクトルを、各種配線や他の電子部品とともに、収容してなる。そして、ケースに収容されるリアクトルは、1個である場合もあるが、特許文献1に開示されているように、2個以上とすることもある。
すなわち、リアクトルの個数は、電力変換装置の設計仕様に応じて、適宜変更し得るものである。
特開2015-180118号公報
しかしながら、リアクトルの個数が互いに異なる複数の設計仕様の電力変換装置を製造するにあたり、各仕様ごとに、リアクトル、配線部材、ケースなどの部品を変更することは、コストアップにつながる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、製造コストを低減することができる電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、直流電源(103)の正極に第1の端部(201)が直接的又は間接的に接続される中継配線(2)と、
上記中継配線の第2の端部(202)に接続されたリアクトルである端部リアクトル(32)と、
上記端部リアクトル及び上記中継配線を収容するケース(4)と、を少なくとも有し、
上記中継配線は、上記第1の端部を備えた第1中継バスバー(21、21a、21b)と、上記第2の端部を備えた第2中継バスバー(22)とを、互いに直列接続してなり、
上記第1中継バスバーと上記第2中継バスバーとは、互いにバスバー締結部材(203)によって締結されており、
上記ケースは、上記第1の端部と上記バスバー締結部材との並び方向(Y)における、上記第1の端部と上記バスバー締結部材との間に、中間締結部材(42)が締結される被締結部(41)を有し、
上記被締結部と上記中間締結部材とによって、上記第1中継バスバーと、上記端部リアクトル以外のリアクトルとのいずれかが、選択的に、上記ケースに固定され、
上記ケース内には、上記端部リアクトル、上記中継配線と共に、上記直流電源に接続される発熱部品(5)が収容配置されており、上記中継配線の上記第2の端部と、上記発熱部品との間に、上記バスバー締結部材及び上記中間締結部材が配置されている、電力変換装置(1)にある。
上記電力変換装置においては、互いに直列に接続された第1中継バスバーと第2中継バスバーとを有する上記中継配線によって、上記端部リアクトルが直流電源に接続される。これにより、リアクトルの個数を1個とする場合と、複数個とする場合とにおいて、第1中継バスバーと第2中継バスバーとの少なくとも一方を、共通化しやすい。そのため、リアクトルの個数の異なる電力変換装置を製造する際、用意する部品の種類を低減して、コスト低減を図りやすい。
また、上記ケースは、上記中間締結部材が締結される上記被締結部を有する。これにより、被締結部と中間締結部材とによって、リアクトル又は第1中継バスバーを、ケースに固定することができる。つまり、リアクトルを複数配置する場合、端部リアクトル以外のリアクトルを、被締結部と中間締結部材とによって、ケースに固定することができる。また、リアクトルを1個配置する場合は、第1中継バスバーを、被締結部と中間締結部材とによって、ケースに固定することができる。
このようにして、リアクトルの配設個数に応じて、被締結部及び中間締結部材の役割を変えることができる。その結果、リアクトルの配設個数に応じて、ケースの種類を増やす必要がない。それゆえ、電力変換装置の製造コストを低減することができる。
以上のごとく、上記態様によれば、製造コストを低減することができる電力変換装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、電力変換装置の平面説明図。 図1のII-II線矢視断面図 実施形態1における、電力変換装置の回路図。 実施形態1における、第1中継バスバーを備えたバスバーモジュールの平面図。 実施形態1における、第2中継バスバーの平面図。 実施形態1における、冷媒流路の経路を説明する平面説明図。 実施形態2における、電力変換装置の平面説明図。 図7のVIII-VIII線矢視断面図 実施形態2における、電力変換装置の回路図。 実施形態2における、第1中継バスバーの平面図。 実施形態1における、第1中継バスバーの側面図。 実施形態2における、冷媒流路の経路を説明する平面説明図。 実施形態3における、電力変換装置の平面説明図。 図13のXIV-XIV線矢視断面図。
(実施形態1)
電力変換装置に係る実施形態について、図1~図6を参照して説明する。
本実施形態の電力変換装置1は、図1、図2に示すごとく、中継配線2と、端部リアクトル32と、ケース4と、を少なくとも有する。
中継配線2は、直流電源の正極に第1の端部201が直接的又は間接的に接続される。端部リアクトル32は、中継配線2の第2の端部202に接続されたリアクトルである。ケース4は、端部リアクトル32及び中継配線2を収容する。
中継配線2は、第1の端部201を備えた第1中継バスバー21と、第2の端部202を備えた第2中継バスバー22とを、互いに直列接続してなる。
第1中継バスバー21と第2中継バスバー22とは、互いにバスバー締結部材203によって締結されている。
ケース4は、中間締結部材42が締結される被締結部41を有する。被締結部41は、第1の端部201とバスバー締結部材203との並び方向における、第1の端部201とバスバー締結部材203との間に設けてある。
本実施形態の電力変換装置1は、車両等に搭載され、直流電力と交流電力との間において、電力の変換を行うよう構成されている。また、電力変換装置1は、図3に示すごとく、直流電力を昇圧する昇圧部101と、昇圧後の直流電力を交流電力に変換するインバータ部102とを備えている。そして、昇圧部101の一部を、端部リアクトル32が構成している。また、インバータ部102は、複数のスイッチング素子13を備えている。昇圧部101も、複数のスイッチング素子13を備えている。
また、本実施形態の電力変換装置1は、直流電力の電圧を変換するDC-DCコンバータ5を備えている。DC-DCコンバータ5は、図示を省略するトランス等を備えている。DC-DCコンバータ5は、直流電源103の正極と負極とに接続されている。
本形態の電力変換装置1は、リアクトルを1個備えたものである。その1個のリアクトルが端部リアクトル32である。
図1、図2に示すごとく、電力変換装置1は、外部の直流電源に接続するための直流端子を備えている。直流端子としては、直流電源の正極に電気的に接続される正極端子23と、直流電源の負極に電気的に接続される負極端子(図示略)とを備えている。正極端子23及び負極端子は、ケース4の底壁部43に形成された開口部431に面するように配置されている。なお、図1、図2等の構造図においては、電力変換装置1の構成部品の一部を省略しており、例えば、スイッチング素子やコンデンサ等も省略してある。
正極端子23と端部リアクトル32とは、互いに離れた位置に配置されている。特に、本実施形態の電力変換装置1は、ケース4の長手方向において、その中央位置の一方側と他方側とに分かれて、正極端子23と端部リアクトル32とが配置されている。また、DC-DCコンバータ5は、ケース4の長手方向における中央位置に対して、正極端子23と同じ側に配置されている。本形態において、DC-DCコンバータ5と端部リアクトル32との並び方向は、ケース4の長手方向と略同等である。このDC-DCコンバータ5と端部リアクトル32との並び方向を、適宜、Y方向という。
そして、端部リアクトル32は、Y方向において、リアクトル1個分以上、DC-DCコンバータ5から離れるように配置されている。これにより、後述する実施形態2のように、リアクトルを2個備えた電力変換装置を、本形態の電力変換装置1の基本構成を維持したまま、軽微な変更にて、得ることができる。
図4に示すごとく、第1中継バスバー21は、第1中継バスバー21の一部を被覆したモールド樹脂部214と共に、バスバーモジュール210を構成している。図1、図2に示すごとく、バスバーモジュール210は、モールド樹脂部214において、被締結部41と中間締結部材42とによって、ケース4に固定されている。
ケース4は、底壁部43から突出した複数のボス432を有し、該ボス432の一つに、被締結部41が設けてある。被締結部41は、ボス432に形成された雌ネジ部とすることができる。中間締結部材42は、被締結部41に螺合するボルトとすることができる。そして、中間締結部材42を、モールド樹脂部214に設けた挿通孔に挿通して、被締結部41に締結することで、バスバーモジュール210をケース4に固定してある。このように、本形態においては、被締結部41と中間締結部材42とによって、第1中継バスバー21を備えたバスバーモジュール210が、ケース4に固定されている。
なお、図1に示すごとく、ケース4に形成された複数のボス432の中には、特に部品が締結されていないものもある。すなわち、本形態においては、Y方向における、DC-DCコンバータ5と端部リアクトル32との間の位置に、使用されていないボス432が存在する。これらのボス432は、後述する実施形態2のように、リアクトルを2個配置する際に、一方のリアクトルをケース4に固定する際に利用される。
また、図1、図2に示すごとく、第2中継バスバー22は、バスバー締結部材203によって、第1中継バスバー21と共に、バスバー端子台11に固定されている。本形態において、バスバー端子台11は、バスバーモジュール210のモールド樹脂部214の一部である。
第2中継バスバー22は、バスバー締結部材203よりも第2の端部202に近い位置において、固定座部12に固定されている。すなわち、雄ネジ121を、第2中継バスバー22に形成された挿通孔に挿通すると共に、固定座部12に形成された雌ネジ部に螺合することで、第2中継バスバー22を固定座部12に固定してある。
固定座部12は、端部リアクトル32と一体化されている。すなわち、端部リアクトル32は、リアクトルを構成するコイルやコアを内部に配置する、リアクトルケースを備えている。そして、リアクトルケースの一部に、固定座部12を形成してある。リアクトルケースは、例えば、樹脂により形成することができる。
リアクトルケースは、Y方向の2か所において、X方向に突出した突出座部341を有する。これらの2つの突出座部341のうち、中継配線2の第1の端部201に近い側の突出座部341が、固定座部12となっている。そして、他方の突出座部341には、特に部品が締結されていない。
端部リアクトル32は、リアクトルケースに形成された複数のフランジ部33を有する。これらのフランジ部33において、端部リアクトル32は、ボルト331によって、ケース4の底壁部43に固定されている。フランジ部33は、突出座部341よりも、底壁部43に近い位置に配置されている。
上述したボルトやネジは、これらの軸方向が、いずれも、底壁部43に直交する方向となるように配置されている。また、これらのボルト及びネジの先端方向も、同じである。なお、底壁部43に直交する方向は、上述のY方向に直交する方向であり、この方向を、適宜、Z方向という。さらに、Y方向とZ方向との双方に直交する方向を、適宜X方向という。
中間締結部材42とバスバー締結部材203とは、互いに隣り合う位置に配置されている。本実施形態において、中間締結部材42とバスバー締結部材203とは、Y方向において互いに隣り合う位置に配されている。
ケース4内には、端部リアクトル32、中継配線2と共に、直流電源103に接続される発熱部品として、DC-DCコンバータ5が収容配置されている。中継配線2の第2の端部202と、DC-DCコンバータ5との間に、バスバー締結部材203及び中間締結部材42が配置されている。
中継配線2の第2の端部202は、端部リアクトル32のリアクトル端子321に接続されている。本形態においては、第2の端部202とリアクトル端子321とは、溶接されている。つまり、第2中継バスバー22は、図5に示すごとく、本体部220の長手方向の一端に、溶接用端子221を有する。溶接用端子221は、本体部220に対して略直角に、Z方向へ立設している。この溶接用端子221が、図1、図2に示すごとく、リアクトル端子321とY方向に重なると共に、Z方向の端縁において溶接されている。
また、中継配線2の第1の端部201は、正極端子23を一端に有する正極バスバー230に接続されている。すなわち、第1の端部201は、直流電源103の正極に、正極バスバー230を介して間接的に接続されている。
正極バスバー230と第1の端部201との接続部は、端子台231において、ネジ232を締結することにより接続されると共に端子台231に固定される。端子台231は、ケース4に固定されている。なお、DC-DCコンバータ5は、正極バスバー230に電気的に接続されている。
図2、図6に示すごとく、電力変換装置1は、端部リアクトル32及びDC-DCコンバータ5を冷却する冷媒流路6を有する。冷媒流路6は、外部から冷媒を導入する冷媒導入部61と、外部へ冷媒を排出する冷媒排出部62とを有する。端部リアクトル32は、DC-DCコンバータ5よりも、冷媒導入部61に近い位置に配置されている。
なお、ここで、外部とは、冷媒流路6の外部を意味し、必ずしも、電力変換装置1の外部を意味するものではない。例えば、冷媒導入部61が、電力変換装置1内の他の冷媒流路につながっていてもよいし、冷媒排出部62が、電力変換装置1内の他の冷媒流路につながっていてもよい。
また、本形態において、冷媒流路6は、ケース4の底壁部43の一部に形成されている。
本形態においては、冷媒導入部61及び冷媒排出部62は、ケース4のY方向の一端側であり、Y方向において、端部リアクトル32が配されている側に、設けてある。そして、Z方向から見たとき、冷媒流路6は、冷媒導入部61と冷媒排出部62とを、略U字状に繋ぐように形成されている。そして、Z方向から見たとき、冷媒流路6は、冷媒導入部61から、端部リアクトル32と重なる部分を通過した後、DC-DCコンバータ5に重なる部分において折り返され、再度、端部リアクトル32と重なる部分を通過して、冷媒排出部62に至るように形成されている。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
上記電力変換装置1においては、互いに直列に接続された第1中継バスバー21と第2中継バスバー22とを有する中継配線2によって、端部リアクトル32が直流電源に接続される。これにより、リアクトルの個数を1個とする場合と、複数個とする場合(下記の実施形態2参照)とにおいて、第1中継バスバー21と第2中継バスバー22との少なくとも一方を、共通化しやすい。本形態においては、特に第2中継バスバー22を共通化することができる。そのため、リアクトルの個数の異なる電力変換装置1を製造する際、用意する部品の種類を低減して、コスト低減を図りやすい。
また、ケース4は、中間締結部材42が締結される被締結部41を有する。これにより、被締結部41と中間締結部材42とによって、第1中継バスバー21を、ケース4に固定することができる。そして、実施形態2のように、リアクトルを複数配置する場合、端部リアクトル32以外のリアクトル(後述する、図7、図8に示す中間リアクトル31)を、被締結部41と中間締結部材42とによって、ケース4に固定することができる。
このようにして、リアクトルの配設個数に応じて、被締結部41及び中間締結部材42の役割を変えることができる。その結果、リアクトルの配設個数に応じて、ケース4の種類を増やす必要がない。それゆえ、電力変換装置1の製造コストを低減することができる。
第2中継バスバー22は、バスバー締結部材203によって、第1中継バスバー21と共に、バスバー端子台11に固定されている。これにより、バスバー締結部材203によって、第1中継バスバー21と第2中継バスバー22との互いの接続を行うと共に、これらを安定してケース4に対して直接又は間接的に固定することができる。
第2中継バスバー22は、バスバー締結部材203よりも第2の端部202に近い位置において、固定座部12に固定されている。これにより、第2中継バスバー22を、第2の端部202に近い位置において固定することができる。その結果、第2の端部202における端部リアクトル32との接合部の耐久性を向上させることができる。すなわち、例えば、第2中継バスバー22の振動を、第2の端部202の近傍にて抑制することができるため、第2の端部202における接合部への、振動等の負荷を低減することができる。
固定座部12は、端部リアクトル32と一体化されている。これにより、端部リアクトル32との接合部に対する第2中継バスバー22の振動を効果的に抑制することができる。その結果、一層接合部の耐久性を向上させることができる。
また、中継配線2の第2の端部202と、発熱部品(本形態においては、DC-DCコンバータ5)との間に、バスバー締結部材203及び中間締結部材42が配置されている。これにより、ケース4の小型化を図りやすい。
本形態においては、発熱部品として、DC-DCコンバータ5を設けてある。これにより、DC-DCコンバータ5を一体化した電力変換装置1において、製造コストを効果的に低減することができる。
本形態の電力変換装置1は、冷媒流路6を有する。そして、端部リアクトル32は、発熱部品としてのDC-DCコンバータ5よりも、冷媒導入部61に近い位置に配置されている。これにより、端部リアクトル32を、比較的低温の冷媒によって冷却することができる。そのため、端部リアクトル32を、効果的に冷却することができる。
中間締結部材42とバスバー締結部材203とは、互いに隣り合う位置に配置されている。これにより、ケース4内のスペースを有効活用しやすい。その結果、電力変換装置1の小型化を図りやすい。
第1中継バスバー21は、バスバーモジュール210を構成しており、バスバーモジュール210は、モールド樹脂部214において、被締結部41と中間締結部材42とによって、ケース4に固定されている。これにより、第1中継バスバー21と周囲の部材との間の電気的絶縁を確保しつつ、第1中継バスバー21を容易にケース4に固定することができる。
また、端部リアクトル32は、発熱部品であるDC-DCコンバータ5に対して、離れた位置に配置されている。これにより、端部リアクトル32とDC-DCコンバータ5との間の熱干渉を緩和することができる。これにより、例えば、冷媒流路6に流通させる冷媒の流量を低減したり、冷媒温度を比較的高い温度としたりするなど、冷媒による冷却能力を比較的小さくしておくこともできる。
すなわち、後述する実施形態2のようにリアクトルを複数個配置する場合には、リアクトル複数個分の発熱や、配置間隔が狭くなる分の熱のこもりを解消すべく、ある程度大きな冷却性能を、冷媒に持たせる必要がある。これに対して、リアクトルを1個とする場合は、DC-DCコンバータ5から離してリアクトルを配置することで、冷媒の冷却能力を比較的小さくすることが可能となる。その結果、電力変換装置1の運転コストの低減にもつながる。
特に、リアクトルを複数配置する場合と1個配置する場合とで、ケース4を共通化するにあたっては、リアクトルを1個配置する場合に、DC-DCコンバータ5から端部リアクトル32を離して配置することが可能となる。そして、そのような配置とすることで、上述のように、電力変換装置1の運転効率を向上させることもできる。
このように、リアクトルの個数が互いに異なる電力変換装置を製造するにあたり、部品の共通化を図ると共に、リアクトルの個数が少ないものについては、極力、熱的に有利な配置とすることが可能となる。そして、後者の電力変換装置については、運転の効率を向上させることができる。その結果、全体として、低コストの電力変換装置を提供することが可能となる。
以上のごとく、上記態様によれば、製造コストを低減することができる電力変換装置を提供することができる。
(実施形態2)
本実施形態は、図7~図12に示すごとく、リアクトルを2個備えた電力変換装置1の形態である。
リアクトルを2個配置する場合には、図7、図8に示すごとく、Y方向において、端部リアクトル32とDC-DCコンバータ5との間に、他の1個のリアクトル31を配置する。このリアクトル31を、中間リアクトル31というものとする。
中間リアクトル31は、端部リアクトル32と同一の構造を有するものとすることができる。つまり、互いに同型のリアクトルを、中間リアクトル31及び端部リアクトル32として、電力変換装置1に組み込んでいる。なお、中間リアクトル31と端部リアクトル32とは、フランジ部33や突出座部341も、それぞれ同様に有する。
本形態の電力変換装置1と実施形態1の電力変換装置1とにおいて、ケース4、DC-DCコンバータ5、端部リアクトル32は、共通のものとしている。また、ケース4内におけるDC-DCコンバータ5及び端部リアクトル32の配置も、実施形態1のものと同じである。さらに、正極バスバー230も共通のものであり、その配置も共通である。
実施形態1の電力変換装置1(図1参照)に対して、中継配線2の構成を変更すると共に、DC-DCコンバータ5と端部リアクトル32との間のスペースに、中間リアクトル31を配置した構成が、本形態の電力変換装置1となる。
図9に示すごとく、本形態の電力変換装置1は、昇圧部101におけるスイッチング素子13の数を、実施形態1のものと異ならせている。具体的には、本形態の電力変換装置1は、昇圧部101に、上アーム側のスイッチング素子13を2つ、下アーム側のスイッチング素子13を2つ、設けてある。そして、これに対応して、リアクトルを2つ設けてある。この2つのリアクトルが、中間リアクトル31と端部リアクトル32とである。
本形態においては、図7、図8、図10、図11に示すごとく、中継配線2における第1中継バスバー21aの形状が、実施形態1における第1中継バスバー21(図4参照)と異なる。すなわち、本形態において、第1中継バスバー21aは、中間リアクトル31のリアクトル端子311と接続するための中間端子215を有する。
中間端子215は、中間リアクトル31のリアクトル端子311に溶接されている。すなわち、中間端子215は、リアクトル端子311に対して、Y方向に重なると共に、Z方向の端縁において溶接されている。
また、第1中継バスバー21aは、リアクトル端子311との干渉を防ぎつつ、第1の端部201側の部分とバスバー締結部材203側の部分とを連結するための、迂回部216を有する。また、本形態においては、第1中継バスバー21aは、樹脂モールドされていない。
図7に示すごとく、中間リアクトル31は、実施形態1の電力変換装置1においては利用されていなかったボス432(図1参照)も適宜利用して、ケース4に固定されている。具体的には、実施形態1(図1参照)において、利用されていなかった2個のボス432と、バスバーモジュール210が固定されていた1個のボス432とに、図7に示すごとく、中間リアクトル31の3箇所のフランジ部33が固定されている。つまり、これらのフランジ部33がボルト331によってボス432に締結されることにより、中間リアクトル31がケース4に固定されている。
また、本形態において、バスバー締結部材203が締結されるバスバー端子台11は、中間リアクトル31の一部である。すなわち、中間リアクトル31のリアクトルケースに設けた突出座部341の一つが、バスバー端子台11となる。より具体的には、中間リアクトル31の2個の突出座部341のうち、第2の端部202に近い側の突出座部341が、バスバー端子台11となる。そして、第1の端部201に近い側の突出座部341には、第1中継バスバー21aの中間部が固定される。
上述のように、中間リアクトル31は、Y方向において、DC-DCコンバータ5と端部リアクトル32との間に配置される。つまり、Z方向から見たとき、DC-DCコンバータ5と、中間リアクトル31と、端部リアクトル32とが、Y方向に、略一直線状に配列される。
そして、図8、図12に示すごとく、ケース4には、実施形態1と同様に、冷媒流路6が形成されている。それゆえ、Z方向から見たとき、冷媒流路6は、冷媒導入部61から、端部リアクトル32と重なる部分と、中間リアクトル31と重なる部分とを、順次通過した後、DC-DCコンバータ5に重なる部分に至る。そして、DC-DCコンバータ5に重なる部分において折り返され、再度、中間リアクトル31と重なる部分と、端部リアクトル32と重なる部分とを順次通過して、冷媒排出部62に至る。
その他の構成は、実施形態1と同様である。なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
上述のように、本形態の電力変換装置1は、ケース4、端部リアクトル32、DC-DCコンバータ5、正極バスバー230を、実施形態1のものと共通のものを用いることができる。さらには、ケース4に対する、端部リアクトル32、DC-DCコンバータ5、正極バスバー230の配置を、実施形態1のものと同様にすることができる。それゆえ、リアクトルを1個配設する電力変換装置(すなわち、実施形態1のもの)と、2個配設する電力変換装置(すなわち、実施形態2のもの)との双方を製造するにあたり、部品の共通化を図ることができる。さらには、組付け方法等をも共通化することができる。その結果、製造コストを大幅に低減することができる。
(実施形態3)
本形態は、図13、図14に示すごとく、リアクトルを1個配置する電力変換装置1において、第1中継バスバー21bの構成を、実施形態1のものと異ならせたものである。
すなわち、本形態の電力変換装置1においては、第1中継バスバー21bの一端に、正極端子23が形成されている。つまり、実施形態1において示した正極バスバー230(図1参照)を、本形態の電力変換装置1は有しない。つまり、中継配線2の第1の端部201が、そのまま正極端子23となっている。
そして、バスバーモジュール210は、第1の端部201すなわち正極端子23の近傍まで、モールド樹脂部214にて、第1中継バスバー21bを被覆している。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
本形態のおいては、部品点数を低減することができる。それゆえ、組付け工数を低減して、製造コストを一層低減することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
なお、本形態の変形形態として、正極バスバー230(図1参照)をバスバーモジュール210に一体化した形態とすることもできる。この場合、第1中継バスバー21(図1参照)とは別体の正極バスバー230を、第1中継バスバー21と電気的に接続する。そのうえで、第1中継バスバー21と共に、モールド樹脂部214にインサートすることとなる。この場合にも、組付け工数の低減につながる。
また、上記各実施形態においては、発熱部品として、DC-DCコンバータを配置した形態を示したが、発熱部品は、これに限られず、例えば、コンデンサ等、他の部品とすることもできる。
また、リアクトルを3個以上備えた電力変換装置とすることもできる。例えば、実施形態2における、中間リアクトル31と、中継配線2の第1の端部201との間に、さらに他のリアクトルを接続するような構成とすることも考えられる。もちろん、この場合は、ケース内に、3個以上のリアクトルを配置できるスペースを確保することにはなる。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1 電力変換装置
2 中継配線
201 第1の端部
202 第2の端部
203 バスバー締結部材
21、21a、21b 第1中継バスバー
22 第2中継バスバー
32 端部リアクトル
4 ケース
41 被締結部
42 中間締結部材

Claims (7)

  1. 直流電源(103)の正極に第1の端部(201)が直接的又は間接的に接続される中継配線(2)と、
    上記中継配線の第2の端部(202)に接続されたリアクトルである端部リアクトル(32)と、
    上記端部リアクトル及び上記中継配線を収容するケース(4)と、を少なくとも有し、
    上記中継配線は、上記第1の端部を備えた第1中継バスバー(21、21a、21b)と、上記第2の端部を備えた第2中継バスバー(22)とを、互いに直列接続してなり、
    上記第1中継バスバーと上記第2中継バスバーとは、互いにバスバー締結部材(203)によって締結されており、
    上記ケースは、上記第1の端部と上記バスバー締結部材との並び方向(Y)における、上記第1の端部と上記バスバー締結部材との間に、中間締結部材(42)が締結される被締結部(41)を有し、
    上記被締結部と上記中間締結部材とによって、上記第1中継バスバーと、上記端部リアクトル以外のリアクトルとのいずれかが、選択的に、上記ケースに固定され、
    上記ケース内には、上記端部リアクトル、上記中継配線と共に、上記直流電源に接続される発熱部品(5)が収容配置されており、上記中継配線の上記第2の端部と、上記発熱部品との間に、上記バスバー締結部材及び上記中間締結部材が配置されている、電力変換装置(1)。
  2. 上記第2中継バスバーは、上記バスバー締結部材によって、上記第1中継バスバーと共に、バスバー端子台(11)に固定されている、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 上記第2中継バスバーは、上記バスバー締結部材よりも上記第2端部に近い位置において、固定座部(12)に固定されている、請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 上記固定座部は、上記端部リアクトルと一体化されている、請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 上記発熱部品は、DC-DCコンバータ(5)である、請求項に記載の電力変換装置。
  6. 上記端部リアクトル及び上記発熱部品を冷却する冷媒流路(6)を有し、該冷媒流路は、外部から冷媒を導入する冷媒導入部(61)と、外部へ冷媒を排出する冷媒排出部(62)とを有し、上記端部リアクトルは、上記発熱部品よりも、上記冷媒導入部に近い位置に配置されている、請求項4又は5に記載の電力変換装置。
  7. 上記中間締結部材と上記バスバー締結部材とは、互いに隣り合う位置に配置されている、請求項1~のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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