JP7002043B2 - 火炎検知システム、報知システム、火炎検知方法、及びプログラム - Google Patents

火炎検知システム、報知システム、火炎検知方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本開示は、一般に火炎検知システム、報知システム、火炎検知方法、及びプログラムに関し、より詳細には、火炎を検知する火炎検知システム、報知システム、火炎検知方法、及びプログラムに関する。
従来、炎と人工光とを区別可能な炎探知装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の炎探知装置は、撮像光学系と、撮像手段と、炎判定手段と、を備える。撮像手段は、撮像光学系を通して所定の監視範囲を撮像するカラーTVカメラである。炎判定手段は、撮像手段からの映像信号を2値化し、得られた2値化信号の時系列的パターンから被写体が炎であるか否かを判定する。
特許文献1に記載の炎探知装置(火炎検知システム)では、炎が左右に動くことに着目して、炎と人工光とを区別している。そのため、左右に動かないような炎(火炎)の場合には、炎として区別することができない可能性があった。
特開平8-307757号公報
本開示の目的は、火炎の検知精度を向上させることができる火炎検知システム、報知システム、火炎検知方法、及びプログラムを提供することにある。
本開示の一態様に係る火炎検知システムは、判定部と、出力部と、を備える。前記判定部は、画像データに対する画像処理によって紫外光が検知されている場合に火炎であると判定する。前記出力部は、前記判定部の判定結果を出力する。前記判定部は、前記画像処理によって紫外光とは異なる波長域の光が検知されている場合には火炎でないと判定する。
本開示の一態様に係る報知システムは、上述の火炎検知システムと、固体撮像素子と、報知部と、を備える。前記固体撮像素子は、紫外光に対して感度を有し、画像データを出力する。前記報知部は、前記出力部の出力結果に応じて異常を報知する。
本開示の一態様に係る火炎検知システムは、固体撮像素子と、判定部と、出力部と、を備える。前記固体撮像素子は、二次元の格子状に配置されている第1画素及び第2画素を有し、前記第2画素に対してフィルタが設けられている。前記判定部は、前記第1画素の第1画素情報から第1画像データを作成する。前記判定部は、前記第2画素の第2画素情報から第2画像データを作成する。前記判定部は、前記第1画像データ及び前記第2画像データの各々の輝度値に基づいて、第1波長の光を発する領域を火炎であると判定する。前記出力部は、前記判定部の判定結果を出力する。前記判定部は、前記第1画像データ及び前記第2画像データに対する画像処理によって紫外光とは異なる波長域の光が検知されている場合には火炎でないと判定する。
本開示の一態様に係る火炎検知方法は、判定ステップと、出力ステップと、を備える。前記判定ステップは、画像データに対する画像処理によって紫外光が検知されている場合に火炎であると判定するステップである。前記出力ステップは、前記判定ステップでの判定結果を出力するステップである。前記判定ステップでは、前記画像処理によって紫外光とは異なる波長域の光が検知されている場合には火炎でないと判定する。
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、上述の火炎検知方法を実行させるためのプログラムである。
図1は、本開示の一実施形態に係る火炎検知システム及び報知システムのブロック図である。 図2Aは、同上の報知システムが備える固体撮像素子のカラーフィルタの配置例を示す模式図である。図2Bは、同上の報知システムが備える固体撮像素子のカラーフィルタの別の配置例を示す模式図である。 図3は、同上の報知システムが備える固体撮像素子の各画素の回路図である。 図4は、同上の報知システムが備える固体撮像素子の模式的な断面図である。 図5は、同上の報知システムが備える固体撮像素子のタイミングチャートである。 図6は、同上の火炎検知システムの動作例1のフローチャートである。 図7は、同上の火炎検知システムの動作例1の説明図である。 図8は、同上の火炎検知システムの動作例2のフローチャートである。 図9は、同上の火炎検知システムの動作例2の説明図である。 図10は、同上の火炎検知システムの動作例3のフローチャートである。 図11は、同上の火炎検知システムの動作例3の説明図である。 図12は、同上の火炎検知システムの動作例4のフローチャートである。 図13は、同上の火炎検知システムの動作例4の説明図である。 図14は、本開示の一実施形態の変形例に係る火炎検知システム及び報知システムのブロック図である。
(1)概要
以下、本実施形態に係る火炎検知システム1及び報知システム10の概要について、図1を参照して説明する。
本実施形態に係る火炎検知システム1は、例えば、水素ステーション、水素発電設備等に適用され、水素漏れによって発生した火炎を検知するためのシステムである。また、本実施形態に係る報知システム10は、火炎検知システム1によって火炎を検知した場合に、異常(水素漏れ)が発生したことを報知するためのシステムである。
本実施形態に係る火炎検知システム1は、図1に示すように、判定部11と、出力部12と、を備えている。判定部11は、画像データD0に対する画像処理の結果から、検知対象としての火炎であるか否かを判定する。言い換えると、判定部11は、画像データD0に対する画像処理によって紫外光(第1波長の光)が検知されている場合に火炎であると判定する。本実施形態では、検知対象としての火炎は水素火炎である。ここでいう「水素火炎」とは、水素が燃焼することによって発生する火炎のことをいい、このとき紫外光のみを発生する。出力部12は、判定部11の判定結果を出力する。
本実施形態に係る報知システム10は、図1に示すように、火炎検知システム1と、固体撮像素子2と、報知部3と、を備えている。固体撮像素子2は、紫外光(紫外線)に対して感度を有しており、火炎検知システム1に対して画像データD0を出力する。報知部3は、火炎検知システム1の出力部12の出力結果に応じて異常を報知する。具体的には、報知部3は、水素火炎が検知されたことを示す結果を出力部12から受け取っている場合に、異常(水素漏れ)が発生していることを報知する。
本実施形態に係る火炎検知システム1によれば、画像データD0における紫外光の有無によって火炎(水素火炎)か否かを判定しており、火炎の動き等から判定する場合と比較して火炎の検知精度を向上させることができる。また、本実施形態に係る報知システム10によれば、火炎検知システム1によって火炎を検知した場合に、異常(水素漏れ)が発生していることを報知することができる。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る火炎検知システム1及び報知システム10の詳細について、図1~図4に基づいて説明する。
本実施形態に係る報知システム10は、図1に示すように、火炎検知システム1と、固体撮像素子2と、報知部3と、を備えている。報知システム10は、更に、固体撮像素子2に光を集光させるレンズ、固体撮像素子2に入射する光の波長域を制御するフィルタ等を備えていてもよい。但し、上記レンズは、可視光だけでなく、紫外光も集光できるレンズであることが必要である。
(2.1)火炎検知システム
火炎検知システム1は、図1に示すように、判定部11と、出力部12と、記憶部13と、を備えている。判定部11は、信号処理部111を含む。
判定部11は、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、判定部11は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが判定部11として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
信号処理部111は、固体撮像素子2からの画像データD0に対して所定の信号処理(画像処理)を行う。例えば、図2Aに示すように、固体撮像素子2が青色のカラーフィルタのみを備えている場合には、信号処理部111は、第1画像データD1及び第2画像データD2を作成する。第1画像データD1は、紫外光、青色光、緑色光及び赤色光を受光可能な画素(図2Aにおいて「W」が表記されている画素)20に基づいて作成される画像である。第2画像データD2は、カラーフィルタのある画素(図2Aにおいて「B」が表記されている画素)20に基づいて作成される画像である。以下、紫外光、青色光、緑色光及び赤色光を受光可能な画素20を「第1画素20」ともいう。第1画像データD1では、カラーフィルタのある画素20については、周囲の第1画素20に基づいて補間される。第2画像データD2では、第1画素20については、周囲のカラーフィルタのある画素20に基づいて補間される。
また、例えば、図2Bに示すように、固体撮像素子2が青色、赤色及び緑色のカラーフィルタを備えている場合には、信号処理部111は、第1画像データD1、第2画像データD2、第3画像データD3及び第4画像データD4を作成する。第1画像データD1は、紫外光、青色光、緑色光及び赤色光を受光可能な画素(図2Bにおいて「W」が表示されている画素)20に基づいて作成される画像である。第2画像データD2は、青色のカラーフィルタのある画素(図2Bにおいて「B」が表記されている画素)20に基づいて作成される画像である。第3画像データD3は、赤色のカラーフィルタのある画素(図2Bにおいて「R」が表記されている画素)20に基づいて作成される画像である。第4画像データD4は、緑色のカラーフィルタのある画素(図2Bにおいて「G」が表記されている画素)20に基づいて作成される画像である。
判定部11は、記憶部13に記憶されている第1画像データD1及び第2画像データD2(又は、第1画像データD1~第4画像データD4)に基づいて判定処理を行う。判定部11は、判定処理において、水素火炎と水素火炎以外の発光源とを判別する。ここでいう「水素火炎以外の発光源」には、火花放電(例えば、雷)、コロナ放電、炭素を含む物質の火炎(以下、「炭素火炎」ともいう)等が含まれる。また、ここでいう「炭素を含む物質の火炎」とは、炭素を含む物質が燃焼することによって発生する火炎のことをいい、このとき紫外光と可視光を発生する。判定部11は、例えば、第1画像データD1及び第2~第4画像データD2~D4のうち炭素火炎の波長に対応した少なくとも1つの画像データに基づいて水素火炎と炭素火炎とを判別する。判定部11は、第1画像データD1及び第2~第4画像データD2~D4のうち炭素火炎の波長に対応した少なくとも1つの画像データのすべてに発光源を検知していれば炭素火炎と判定し、第1画像データD1のみに発光源を検知していれば水素火炎と判定する。
また、火花放電、コロナ放電(以下、「放電」ともいう)の場合、紫外光だけでなく青色光も発生する。判定部11は、例えば、第1画像データD1及び第2画像データD2に基づいて水素火炎と放電とを判別する。判定部11は、第1画像データD1及び第2画像データD2の両方に発光源を検知していれば放電と判定し、第1画像データD1のみに発光源を検知していれば水素火炎と判定する。つまり、判定部11は、画像データD0に対する画像処理によって紫外光とは異なる波長域の光が検知されている場合には水素火炎(火炎)でないと判定する。特に、水素火炎と放電とを判別する場合には、紫外光とは異なる波長域は、青色光の波長域である。青色光の波長域は、例えば、380nm~400nmである。
出力部12は、判定部11の判定結果を報知部3に出力する。言い換えると、出力部12は、検知対象としての水素火炎が検知されていると判定部11が判定した場合に、水素火炎が検知されていることを示す結果を報知部3に出力する。本実施形態では、出力部12は、検知対象としての水素火炎が検知されていることを報知部3に報知させるための報知指令信号S1を報知部3に出力する。
記憶部13は、例えば、フラッシュメモリ等の読み書き可能なメモリで構成されている。記憶部13は、固体撮像素子2から送られてくる画像データD0に基づいて信号処理部111が作成した第1画像データD1及び第2画像データD2(又は、第1画像データD1~第4画像データD4)を記憶する。
(2.2)固体撮像素子
本実施形態に係る固体撮像素子2は、図2A及び図2Bに示すように、m×n(図示例ではm=4、n=4)のアレイ状に配置されている複数(図示例では16個)の画素20を有している。言い換えると、複数の画素20(第1画素及び第2画素)は、二次元の格子状に配置されている。図2Aにおいて、「W」が表記されている画素20は、白色、つまり紫外光、青色光、緑色光及び赤色光を受光可能な第1画素であり、「B」が表記されている画素20は、青色光のみを通すカラーフィルタのある画素(第2画素)である。図2Bにおいて、「R」が表記されている画素20は、赤色光のみを通すカラーフィルタのある画素であり、「G」が表記されている画素20は、緑色光のみを通すカラーフィルタのある画素である。図2A及び図2Bでは、第1画素20とカラーフィルタのある画素20とが交互に並んでいる。
本実施形態に係る火炎検知システム1では、水素火炎と水素火炎以外の発光源とを判別するために、複数の画素20のうちの少なくとも1つがカラーフィルタのある画素20であることが好ましい。特に、水素火炎と放電とを判別する場合には、複数の画素20のうちの少なくとも1つが青色のカラーフィルタのある画素20であることが好ましい。
複数の画素20の各々は、図3及び図4に示すように、第1電極24と、光電変換部25と、第2電極26と、電荷蓄積部28と、第1トランジスタ291と、第2トランジスタ292と、第3トランジスタ293と、を含む。また、複数の画素20の各々は、更に、半導体基板21と、画素回路22と、配線層23と、を含む。図4に示す例では、3つの画素回路22が半導体基板21に実装されている。
第1電極(下部電極)24は、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、窒化チタン(TiN)等の、半導体加工プロセスとの相性の良い材料からなる。第1電極24は、配線層23を介して、画素回路22に設けられている電荷蓄積部28に電気的に接続されている。
光電変換部25は、例えば、紫外光に対して感度を有する有機膜である。有機膜は、紫外光だけでなく、可視光に対しても感度を有している。光電変換部25は、第1電極24上に位置している。光電変換部25は、光を電気信号に変換する。光電変換部25の材料は、有機膜に限らず、例えば、シリコン、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、ダイヤモンド等の、紫外光に対して感度を有する材料であってもよい。
第2電極(上部電極)26は、例えば、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)等からなる透明電極である。第2電極26は、光電変換部25上に位置している。
保護膜27は、例えば、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素等からなる。
電荷蓄積部28は、画素回路22に設けられている。電荷蓄積部28は、光電変換部25で生成された電荷を蓄積する。電荷蓄積部28は、例えば、PN接合容量である。
第1トランジスタ(ソースフォロワトランジスタ)291は、電荷蓄積部28に蓄積されている電荷がゲートに印加されることによって、ソース電圧を信号として出力する。第2トランジスタ(リセットトランジスタ)292は、電荷蓄積部28に蓄積されている電荷を、電荷蓄積部28から消去(リセット)させる。第3トランジスタ(選択トランジスタ)293は、複数の画素20の中からいずれかの画素20を選択する。
次に、固体撮像素子2の動作について簡単に説明する。保護膜27及び第2電極26を透過した光は、光電変換部25において光電変換により光から電荷(電気信号)に変換される。光電変換部25にて変換させた電荷は、電荷蓄積部28に蓄積される。電荷蓄積部28に蓄積された電荷は、第1トランジスタ291のゲートに印加され、第1トランジスタ291のソース電圧が信号として出力される。また、電荷蓄積部28に蓄積された電荷は、第2トランジスタ292によって電荷蓄積部28から消去される。
ところで、一般的な固体撮像素子の回路構成では、途中でデータを読み出す場合に電荷蓄積部から電荷が失われてしまうが、本実施形態に係る固体撮像素子2の回路構成では、電荷蓄積部28に蓄積されている電荷を失うことなく、データを読み出すことができる。すなわち、本実施形態に係る固体撮像素子2の回路構成では、電荷蓄積部28に蓄積されている電荷を破壊せずにデータ(信号)を読み出す非破壊読み出しが可能である。
本実施形態に係る固体撮像素子2では、図5に示すように、第2トランジスタ292により電荷蓄積部28の電荷がリセット(消去)されるまでの間(つまり、1回の電荷蓄積期間)に、第トランジスタ291により電荷蓄積部28から信号電荷を3回出力している。この方法によれば、電荷蓄積部28への電荷の蓄積を継続させた状態において蓄積途中でデータを読み出すことができるので、信号電荷が極めて小さい場合であっても、信号電荷を長時間蓄積することによって信号を認識しやすくなるという利点がある。また、蓄積途中で読み出したデータによって早期の判別が可能になるという利点もある。
(2.3)報知部
報知部3は、火炎検知システム1の出力部12の出力結果に応じて異常を報知するように構成されている。具体的には、報知部3は、検知対象としての水素火炎を検知していると判定部11が判定した場合に、異常(水素漏れ)が発生していることを報知する。報知部3は、例えば、水素ステーションに設置されたモニタ(表示装置)を備えている。報知部3は、出力部12からの報知指令信号S1によって、例えば、「異常が発生しています」等の表示をモニタに表示させる。この場合において、報知部3は、モニタへの表示だけでなく、音(音声、ブザー等)による報知を合わせて行うように構成されていてもよい。また、この場合において、例えば、水素ステーションの管理会社等に対して、異常が発生している旨を通知するように構成されていてもよい。
(3)動作
以下、本実施形態に係る火炎検知システム1の動作について説明する。
(3.1)動作例1
本実施形態に係る火炎検知システム1の動作例1について、図6及び図7を参照して説明する。動作例1では、水素火炎と放電とを判別する場合について説明する。この場合、固体撮像素子2は、図2Aに示すように、青色のカラーフィルタを備えた構成になる。
図7における「パターン1」は、水素火炎及び放電の両方を検知していない場合を示している。図7における「パターン2」は、水素火炎を検知している場合を示している。図7における「パターン3」は、放電を検知している場合を示している。図7における「パターン4」は、水素火炎及び放電の両方を検知している場合を示している。なお、図7における水素火炎及び放電の形状は、水素火炎及び放電を模式的に表しており、実際の形状とは異なっている。
判定部11は、第1画像データD1を記憶部13から読み出す。信号処理部111は、第1画像データD1に基づいて第1領域R1を抽出する(ステップST101)。このとき、信号処理部111は、第1画像データD1において各画素20の輝度値を予め設定した閾値と比較し、輝度値が閾値以上の領域を第1領域R1として抽出する(ステップST102)。判定部11は、第1領域R1が抽出されなければ(ステップST102;No)、水素火炎及び放電がないと判定し、ステップST101,ST102を繰り返す。つまり、図7における「パターン1」である。
判定部11は、第1領域R1が抽出されていれば(ステップST102;Yes)、第2画像データD2を記憶部13から読み出す。信号処理部111は、第2画像データD2に基づいて第2領域R2を抽出する(ステップST103)。ここでいう「第2領域R2」とは、第2画像データD2における第1領域R1と同じ領域であって、各画素20の輝度値が閾値以上の領域をいう。つまり、信号処理部111は、第2画像データD2における第1領域R1と同じ領域の輝度値と閾値とを比較し、輝度値が閾値以上の領域を第2領域R2として抽出する(ステップST104)。
判定部11は、第2領域R2が抽出されていれば(ステップST104;Yes)、放電と判定し、ステップST101に戻る。つまり、図7における「パターン3」である。すなわち、発光源が放電であれば青色光が含まれており、この青色光は青色のカラーフィルタを透過するため、第2画像データD2において第2領域R2として抽出される。
判定部11は、第2領域R2が抽出されなければ(ステップST104;No)、水素火炎と判定する(ステップST105)。つまり、図7における「パターン2,4」である。すなわち、発光源が水素火炎であれば紫外光のみであり、この紫外光は青色のカラーフィルタで吸収されるため、第2画像データD2において第2領域R2として抽出されない。
判定部11は、水素火炎と判定した場合、報知指令信号S1を出力部12から出力させる。そして、出力部12からの報知指令信号S1を受けた報知システム10の報知部3は、異常(水素漏れ)が発生していることを報知する。この場合において、報知部3のモニタに、第1画像データD1及び第2画像データD2を表示させてもよい。
この方法によれば、水素火炎と放電とを判別することができるので、水素ステーション等の設備を誤検知によって停止させる不具合を低減することができる。
(3.2)動作例2
本実施形態に係る火炎検知システム1の動作例2について、図8及び図9を参照して説明する。動作例2では、水素火炎と放電と炭素火炎(一例として、赤色光を発する火炎)とを判別する場合について説明する。この場合、固体撮像素子2は、図2Bに示すように、青色、赤色、緑色のカラーフィルタを備えた構成になる。
図9における「パターン1」は、水素火炎、放電及び炭素火炎のいずれも検知していない場合を示している。図9における「パターン2」は、水素火炎を検知している場合を示している。図9における「パターン3」は、放電を検知している場合を示している。図9における「パターン4」は、炭素火炎を検知している場合を示している。図9における「パターン5」は、水素火炎、放電及び炭素火炎の全てを検知している場合を示している。なお、図9における水素火炎、放電及び炭素火炎の形状は、水素火炎、放電及び炭素火炎を模式的に表しており、実際の形状とは異なっている。
判定部11は、第1画像データD1を記憶部13から読み出す。信号処理部111は、第1画像データD1に基づいて第1領域R1を抽出する(ステップST201)。このとき、信号処理部111は、第1画像データD1において各画素20の輝度値を予め設定した閾値と比較し、輝度値が閾値以上の領域を第1領域R1として抽出する(ステップST202)。判定部11は、第1領域R1が抽出されなければ(ステップST202;No)、水素火炎、放電及び炭素火炎のいずれもないと判定し、ステップST201,ST202を繰り返す。つまり、図9における「パターン1」である。
判定部11は、第1領域R1が抽出されていれば(ステップST202;Yes)、第2画像データD2を記憶部13から読み出す。信号処理部111は、第2画像データD2に基づいて第2領域R2を抽出する(ステップST203)。信号処理部111は、第2画像データD2における第1領域R1と同じ領域の輝度値と閾値とを比較し、輝度値が閾値以上の領域を第2領域R2として抽出する(ステップST204)。
判定部11は、第2領域R2が抽出されていれば(ステップST204;Yes)、放電と判定し、ステップST201に戻る。つまり、図9における「パターン3」である。すなわち、発光源が放電であれば青色光が含まれており、この青色光は青色のカラーフィルタを透過するため、第2画像データD2において第2領域R2として抽出される。
判定部11は、第2領域R2が抽出されなければ(ステップST204;No)、第3画像データD3を記憶部13から読み出す。信号処理部111は、第3画像データD3に基づいて第3領域R3を抽出する(ステップST205)。信号処理部111は、第3画像データD3における第1領域R1と同じ領域の輝度値と閾値とを比較し、輝度値が閾値以上の領域を第3領域R3として抽出する(ステップST206)。
判定部11は、第3領域R3が抽出されていれば(ステップST206;Yes)、炭素火炎と判定する(ステップST208)。つまり、図9における「パターン4」である。すなわち、発光源が炭素火炎であれば赤色光が含まれており、この赤色光は赤色のカラーフィルタを透過するため、第3画像データD3において第3領域R3として抽出される。
判定部11は、第3領域R3が抽出されなければ(ステップST206;No)、水素火炎と判定する(ステップST207)。つまり、図9における「パターン2,5」である。すなわち、発光源が水素火炎であれば紫外光のみであり、この紫外光は赤色のカラーフィルタで吸収されるため、第3画像データD3において第3領域R3として抽出されない。
判定部11は、水素火炎と判定した場合、報知指令信号S1を出力部12から出力させる。そして、出力部12からの報知指令信号S1を受けた報知システム10の報知部3は、異常(水素漏れ)が発生していることを報知する。この場合において、報知部3のモニタに、第1画像データD1、第2画像データD2及び第3画像データD3を表示させてもよい。
この方法によれば、水素火炎と放電と炭素火炎とを判別することができるので、水素ステーション等の設備を誤検知によって停止させる不具合を低減することができる。
なお、動作例2に示すように、一般の炎(「炭素を含む物質の炎」)は赤色に発光しており、赤色のフィルタを透過することになる。このように、誤検知してしまう対象のスペクトルが予め分かっていれば、画素に搭載するフィルタの特性をそのスペクトルに合わせて変更することで、より認識しやすくなるという利点がある。
(3.3)動作例3
本実施形態に係る火炎検知システム1の動作例3について、図10及び図11を参照して説明する。動作例3では、水素火炎と放電とを判別する場合について説明する。この場合、固体撮像素子2は、図2Aに示すように、青色のカラーフィルタを備えた構成になる。
図11における「パターン1」は、水素火炎及び放電の両方を検知していない場合を示している。図11における「パターン2」は、水素火炎を検知している場合を示している。図11における「パターン3」は、放電を検知している場合を示している。図11における「パターン4」は、水素火炎及び放電の両方を検知している場合を示している。なお、図11における水素火炎及び放電の形状は、水素火炎及び放電を模式的に表しており、実際の形状とは異なっている。
判定部11は、第1画像データD1を記憶部13から読み出す。信号処理部111は、第1画像データD1に基づいて第1領域R1を抽出する(ステップST301)。このとき、信号処理部111は、第1画像データD1において各画素20の輝度値を予め設定した閾値と比較し、輝度値が閾値以上の領域を第1領域R1として抽出する(ステップST302)。判定部11は、第1領域R1が抽出されなければ(ステップST302;No)、水素火炎及び放電がないと判定し、ステップST301,ST302を繰り返す。つまり、図11における「パターン1」である。
判定部11は、第1領域R1が抽出されていれば(ステップST302;Yes)、時系列において連続する複数枚(図示例では3枚)の第1画像データD1について第1領域R1を抽出する(ステップST303)。言い換えると、判定部11は、時系列で得られた複数の画像データD0に基づいて火炎であるか否かを判定する。発光源が放電の場合には非連続的に発光するため、判定部11は、時系列において第1領域R1が連続で検知されていなければ(ステップST304;No)、放電と判定し、ステップST301に戻る。つまり、図11における「パターン3」である。
発光源が水素火炎の場合には連続的に発光するため、判定部11は、時系列において第1領域R1が連続で検知されていれば(ステップST304;Yes)、水素火炎と判定する(ステップST305)。言い換えると、判定部11は、複数の画像データD0に対する画像処理によって紫外光が連続で検知されている場合に火炎であると判定する。つまり、図11における「パターン2,4」である。
判定部11は、水素火炎と判定した場合、報知指令信号S1を出力部12から出力させる。そして、出力部12からの報知指令信号S1を受けた報知システム10の報知部3は、異常(水素漏れ)が発生していることを報知する。この場合において、報知部3のモニタに、第1画像データD1、第2画像データD2及び第3画像データD3を表示させてもよい。
この方法によれば、水素火炎と放電とを判別することができるので、水素ステーション等の設備を誤検知によって停止させる不具合を低減することができる。
(3.4)動作例4
本実施形態に係る火炎検知システム1の動作例4について、図12及び図13を参照して説明する。動作例4では、水素火炎と放電とを判別する場合について説明する。この場合、固体撮像素子2は、図2Aに示すように、青色のカラーフィルタを備えた構成になる。
図13における「パターン1」は、水素火炎及び放電の両方を検知していない場合を示している。図13における「パターン2」は、水素火炎を検知している場合を示している。図13における「パターン3」は、放電を検知している場合を示している。図13における「パターン4」は、水素火炎及び放電の両方を検知している場合を示している。
判定部11は、第1画像データD1を記憶部13から読み出す。信号処理部111は、第1画像データD1に基づいて第1領域R1を抽出する(ステップST401)。このとき、信号処理部111は、第1画像データD1において各画素20の輝度値を予め設定した閾値と比較し、輝度値が閾値以上の領域を第1領域R1として抽出する(ステップST402)。判定部11は、第1領域R1が抽出されなければ(ステップST402;No)、水素火炎及び放電がないと判定し、ステップST401,ST402を繰り返す。つまり、図13における「パターン1」である。
判定部11は、第1領域R1が抽出されていれば(ステップST402;Yes)、信号処理部111に第1領域R1の形状を認識させる(ステップST403)。ここで、発光源が水素火炎の場合、高圧配管のスポットリークからガスが噴き出すことによる摩擦熱で着火するため、火炎形状は、対向する2辺の長さの差分が10%以上の長方形状(台形状)になる(以下、「第1形状M1」という)。これに対して、発光源が放電の場合、線状、又は対向する2辺の長さが10%未満の長方形状になる(以下、「第2形状M2」という)。
判定部11は、第1領域R1の形状が第2形状M2であれば(ステップST404;Yes)、放電と判定し、ステップST401に戻る。つまり、図11における「パターン3」である。
判定部11は、第1領域R1の形状が第1形状M1であれば(ステップST404;No)、水素火炎と判定する(ステップST405)。つまり、図11におけるパターン「2,4」である。言い換えると、判定部11は、画像処理によって検知されている紫外光領域の形状に基づいて火炎か否かを判定する。
判定部11は、水素火炎と判定した場合、報知指令信号S1を出力部12から出力させる。そして、出力部12からの報知指令信号S1を受けた報知システム10の報知部3は、異常(水素漏れ)が発生していることを報知する。この場合において、報知部3のモニタに、第1画像データD1及び第2画像データD2を表示させてもよい。
この方法によれば、水素火炎と放電とを判別することができるので、水素ステーション等の設備を誤検知によって停止させる不具合を低減することができる。
(4)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、火炎検知システム1と同様の機能は、火炎検知方法、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。
一態様に係る火炎検知方法は、判定ステップと、出力ステップと、を備える。判定ステップは、画像データD0に対する画像処理によって紫外光が検知されている場合に火炎であると判定するステップである。出力ステップは、判定ステップでの判定結果を出力するステップである。
一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、上述の火炎検知方法を実行させるためのプログラムである。
以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における火炎検知システム1又は火炎検知方法の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における火炎検知システム1又は火炎検知方法の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
また、火炎検知システム1の判定部11(信号処理部111を含む)の機能は、1つの装置に設けられていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。さらに、判定部11の少なくとも一部の機能は、例えば、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されていてもよい。
上述の実施形態では、火炎が水素火炎である場合を例示したが、火炎は水素火炎に限らず、発光する火炎であれば他の火炎でもよい。例えば、一般の炎の場合、酸素が十分にある状態での燃焼(完全燃焼)時と酸素が不足している状態での燃焼(不完全燃焼)時とで発光スペクトルが異なる(完全燃焼時は青色、不完全燃焼時は赤色)。上述したとおり、フィルタの特性を完全燃焼時、不完全燃焼時のそれぞれの発光スペクトルに合わせることで、水素火炎と放電と炭素火炎とを判別するだけでなく、炭素火炎(一般火炎)の燃焼状態を判別することも可能となる。
上述の実施形態では、特定光のみを透過させるカラーフィルタを用いているが、例えば、発光源からの発光がない状態の画像データを基準データとし、この基準データとの差分によってフィルタ機能を実現してもよい。この場合、発光源を識別するためのフィルタ(UVフィルタ、RGBフィルタ等)を省略することができる。
例えば、水素火炎と放電とを判別する場合には、放電に含まれる青色光よりも長波長域の光は不要であるため、青色光よりも長波長域の光を遮断するフィルタが固体撮像素子2に設けられていてもよい。
上述の実施形態では、固体撮像素子2が、カラーフィルタのある画素20と、紫外光、青色光、緑色光及び赤色光を受光可能な画素20とを有している場合を例示した。これに対して、固体撮像素子2は、例えば、カラーフィルタのある画素20と、紫外光のみを透過可能なUVフィルタが搭載された画素とを有していてもよい。
上述の実施形態では、固体撮像素子2が報知システム10に含まれているが、固体撮像素子2は、図14に示すように、火炎検知システム1に含まれていてもよい。言い換えると、火炎検知システム1は、固体撮像素子2と、判定部11と、出力部12と、を備えていてもよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る火炎検知システム(1)は、判定部(11)と、出力部(12)と、を備える。判定部(11)は、画像データ(D0)に対する画像処理によって紫外光が検知されている場合に火炎であると判定する。出力部(12)は、判定部(11)の判定結果を出力する。
この態様によれば、画像データ(D0)における紫外光の有無によって火炎か否かを判定しており、火炎の動き等から判定する場合と比較して火炎の検知精度を向上させることができる。
第2の態様に係る火炎検知システム(1)では、第1の態様において、判定部(11)は、上記画像処理によって紫外光とは異なる波長域の光が検知されている場合には火炎でないと判定する。
この態様によれば、火炎と火炎以外の発光源とを判別することができる。
第3の態様に係る火炎検知システム(1)では、第2の態様において、上記波長域は、青色光の波長域である。
この態様によれば、放電(雷を含む)等の紫外発光源と火炎とを判別することができる。
第4の態様に係る火炎検知システム(1)では、第1~3のいずれかの態様において、判定部(11)は、時系列で得られた複数の画像データ(D0)に基づいて火炎であるか否かを判定する。
この態様によれば、1枚の画像データに基づいて判定する場合と比較して火炎の検知精度を向上させることができる。
第5の態様に係る火炎検知システム(1)では、第4の態様において、判定部(11)は、複数の画像データ(D0)に対する画像処理によって紫外光が連続で検知されている場合に火炎であると判定する。
この態様によれば、火炎に含まれる紫外光であれば時系列において連続で検知されるので、火炎と火炎以外の紫外発光源との判別精度を向上させることができる。
第6の態様に係る火炎検知システム(1)では、第1~5のいずれかの態様において、判定部(11)は、上記画像処理によって検知されている紫外光領域(第1領域R1)の形状(第1形状M1、第2形状M2)に基づいて火炎か否かを判定する。
この態様によれば、紫外光の形状から火炎か否かを判定することができる。
第7の態様に係る報知システム(10)は、第1~6のいずれかの態様の火炎検知システム(1)と、固体撮像素子(2)と、報知部(3)と、を備える。固体撮像素子(2)は、紫外光に対して感度を有し、画像データ(D0)を出力する。報知部(3)は、出力部(12)の出力結果に応じて異常を報知する。
この態様によれば、火炎検知システム(1)によって火炎を検知した場合に、異常が発生していることを報知することができる。
第8の態様に係る報知システム(10)では、第7の態様において、固体撮像素子(2)は、アレイ状に配置されている複数の画素(20)を備える。複数の画素(20)の各々は、第1電極(24)と、光電変換部(25)と、電荷蓄積部(28)と、第2電極(26)と、第1トランジスタ(291)と、第2トランジスタ(292)と、第3トランジスタ(293)と、を含む。光電変換部(25)は、第1電極(24)上に位置しており、光を電気信号に変換する。電荷蓄積部(28)は、第1電極(24)に電気的に接続されており、光電変換部(25)で生成された電荷を蓄積する。第2電極(26)は、光電変換部(25)上に位置している。第1トランジスタ(291)は、電荷蓄積部(28)に蓄積されている電荷を電荷蓄積部(28)から出力させる。第2トランジスタ(292)は、電荷蓄積部(28)に蓄積されている電荷を電荷蓄積部(28)から消去させる。第3トランジスタ(293)は、複数の画素(20)の中からいずれかの画素(20)を選択する。光電変換部(25)は、有機膜である。
この態様によれば、火炎検知システム(1)によって火炎を検知した場合に、異常が発生していることを報知することができる。
第9の態様に係る火炎検知方法は、判定ステップと、出力ステップと、を備える。判定ステップは、画像データ(D0)に対する画像処理によって紫外光が検知されている場合に火炎であると判定するステップである。出力ステップは、判定ステップでの判定結果を出力するステップである。
この態様によれば、火炎の検知精度を向上させることができる。
第10の態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、第9の態様の火炎検知方法を実行させるプログラムである。
この態様によれば、火炎の検知精度を向上させることができる。
第11の態様に係る火炎検知システム(1)は、固体撮像素子(2)と、判定部(11)と、出力部(12)と、を備える。固体撮像素子(2)は、二次元の格子状に配置されている第1画素(20)及び第2画素(20)を有し、第2画素(20)に対してフィルタが設けられている。判定部(11)は、第1画素(20)の第1の画素情報から第1画像データ(D1)を作成する。判定部(11)は、第2画素(20)の第2画素情報から第2画像データ(D2)を作成する。判定部(11)は、第1画像データ(D1)及び第2画像データ(D2)の各々の輝度値に基づいて、第1波長の光を発する領域を火炎であると判定する。出力部(12)は、判定部(11)の判定結果を出力する。
この態様によれば、第1画像データ(D1)及び第2画像データ(D2)の各々の輝度値に基づいて火炎か否かを判定することができる。
第2~6の態様に係る構成については、火炎検知システム(1)の必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
第8の態様に係る構成については、報知システム(10)の必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 火炎検知システム
11 判定部
12 出力部
2 固体撮像素子
20 画素
24 第1電極
25 光電変換部
26 第2電極
28 電荷蓄積部
291 第1トランジスタ
292 第2トランジスタ
293 第3トランジスタ
3 報知部
10 報知システム
D0 画像データ
D1 第1画像データ
D2 第2画像データ
M1 第1形状
M2 第2形状
R1 第1領域

Claims (10)

  1. 画像データに対する画像処理によって紫外光が検知されている場合に火炎であると判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果を出力する出力部と、を備え
    前記判定部は、前記画像処理によって紫外光とは異なる波長域の光が検知されている場合には火炎でないと判定する
    火炎検知システム。
  2. 前記波長域は、青色光の波長域である、
    請求項1に記載の火炎検知システム。
  3. 前記判定部は、時系列で得られた複数の前記画像データに基づいて火炎であるか否かを判定する、
    請求項1又は2に記載の火炎検知システム。
  4. 前記判定部は、前記複数の画像データに対する前記画像処理によって紫外光が連続で検知されている場合に火炎であると判定する、
    請求項3に記載の火炎検知システム。
  5. 前記判定部は、前記画像処理によって検知されている紫外光領域の形状に基づいて火炎か否かを判定する、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の火炎検知システム。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の火炎検知システムと、
    紫外光に対して感度を有し、前記画像データを出力する固体撮像素子と、
    前記出力部の出力結果に応じて異常を報知する報知部と、を備える、
    報知システム。
  7. 前記固体撮像素子は、アレイ状に配置されている複数の画素を備え、
    前記複数の画素の各々は、
    第1電極と、
    前記第1電極上に位置しており、光を電気信号に変換する光電変換部と、
    前記第1電極に電気的に接続されており、前記光電変換部で生成された電荷を蓄積する電荷蓄積部と、
    前記光電変換部上に位置している第2電極と、
    前記電荷蓄積部に蓄積されている電荷を前記電荷蓄積部から出力させる第1トランジスタと、
    前記電荷蓄積部に蓄積されている電荷を前記電荷蓄積部から消去させる第2トランジスタと、
    前記複数の画素の中からいずれかの画素を選択する第3トランジスタと、を含み、
    前記光電変換部は、有機膜である、
    請求項6に記載の報知システム。
  8. 画像データに対する画像処理によって紫外光が検知されている場合に火炎であると判定する判定ステップと、
    前記判定ステップでの判定結果を出力する出力ステップと、を備え、
    前記判定ステップでは、前記画像処理によって紫外光とは異なる波長域の光が検知されている場合には火炎でないと判定する、
    火炎検知方法。
  9. コンピュータシステムに、
    請求項8に記載の火炎検知方法を実行させるためのプログラム。
  10. 二次元の格子状に配置されている第1画素及び第2画素を有し、前記第2画素に対してフィルタが設けられている固体撮像素子と、
    前記第1画素の第1画素情報から第1画像データを作成し、前記第2画素の第2画素情報から第2画像データを作成し、前記第1画像データ及び前記第2画像データの各々の輝度値に基づいて、第1波長の光を発する領域を火炎であると判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果を出力する出力部と、を備え、
    前記判定部は、前記第1画像データ及び前記第2画像データに対する画像処理によって紫外光とは異なる波長域の光が検知されている場合には火炎でないと判定する、
    火炎検知システム。
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