JPH1155558A - デジタルカメラ - Google Patents

デジタルカメラ

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JPH1155558A
JPH1155558A JP9212127A JP21212797A JPH1155558A JP H1155558 A JPH1155558 A JP H1155558A JP 9212127 A JP9212127 A JP 9212127A JP 21212797 A JP21212797 A JP 21212797A JP H1155558 A JPH1155558 A JP H1155558A
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JP9212127A
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Inventor
Noriyuki Nobuyuki
宣之 沖須
Shinichi Fujii
真一 藤井
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の部分画像を貼り合せてなる撮像画像の
境界部分における濃度段差を目立たなくする。 【解決手段】 被写体は2枚のCCD12,13により
境界部分が重複するように左右に分割されて撮像され
る。両撮像画像はアナログ信号処理回路191及びA/
D変換部192を経て画像メモリ193に記憶される。
更にシェーディング補正部194で撮像面内の感度分布
のバラツキが補正された後、画像合成部196で境界部
分を貼り合わせて被写体全体の撮像画像が生成される。
撮像画像は左右の部分画像のうち、境界部分の画像の平
均値演算等の処理により当該境界部分の濃度段差を低減
した境界部分の画像が生成され、この境界部分の画像と
左右の境界部分の画像を除く部分画像とを合成して生成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体を複数のブ
ロックに分割し、各ブロックを複数の撮像素子で撮像し
た後、各撮像画像を画像処理で合成して被写体全体に対
する撮像画像を生成するデジタルカメラに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、CCD等の固体撮像素子を用いた
デジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の撮像
装置においては、例えば特開平5−137059号公報
や特開平6−141246号公報に示されるように、複
数のCCDを用いて被写体をそれぞれ部分的に撮像し、
画像処理においてそれらの部分画像を合成して被写体全
体の撮像画像を得ることにより解像度を高める方法が知
られている。
【0003】また、特開平3−74991号公報には、
画像情報を分割して読み取るべく複数の撮像素子を設
け、隣接する撮像素子の撮像範囲を境界部分で重複さ
せ、両撮像素子の撮像画像を境界部分で貼り合わせて画
像情報全体の画像を得る画像読取装置において、構成す
る画像データの中から近接画素との間の空間的な濃度変
化の小さい画素位置を検出し、その画素位置で一方の撮
像素子の撮像画像を構成する画像データと他方の撮像素
子の撮像画像を構成する画像データとを貼り合わせるよ
うにした画像読取装置が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】複数の撮像素子により
被写体を部分的に分割して撮像し、それらの撮像画像を
貼り合わせて被写体全体の撮像画像を得る場合、各撮像
素子間の感度差が異なると、貼り合わせ部分(境界部
分)で感度差に起因する画像濃度の段差が生じ、不自然
な画質の撮像画像が得られるという不具合が生じる。
【0005】上記特開平5−137059号公報及び特
開平6−141246号公報には、複数の撮像素子によ
り被写体を部分的に分割撮像する技術については開示さ
れているが、撮像素子間の感度差に起因して撮像画像の
境界部分に生じる濃度段差の問題については記載がな
く、この問題の解決方法も開示されていない。
【0006】一方、特開平3−74991号公報には、
境界部分での画像の乱れ等の画質不良を改善する方法が
示されているが、ライン毎に境界部分の濃度変化の少な
い位置を検出して2つの部分画像を単純に貼り合わせる
ようにしているので、貼合処理が複雑で処理時間が長く
なる。また、この方法は2つの撮像画像の貼り合わせ位
置を横方向のライン単位で制御するに過ぎないので、縦
方向の境界部分の急激な濃度変化を効果的に抑制するこ
とは困難である。特に、撮像素子間の感度差に起因して
境界部分に生じる濃度段差を効果的に低減し、貼り合わ
せの目立たない撮像画像を得ることは困難である。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、境界部分での濃度段差の目立たない撮像画像を
得ることのできるデジタルカメラを提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、被写体光像を
境界部分が互いに重複するように複数の部分光像に分割
する光像分割手段と、上記光像分割手段で分割された複
数の部分光像をそれぞれ画像信号に光電変換して取り込
む複数の撮像手段と、上記複数の撮像手段で取り込まれ
た画像のうち、重複した境界部分の画像を用いて当該境
界を挟む2つの画像の濃度差を低減した当該境界部分の
画像を生成する境界画像生成手段と、上記複数の撮像手
段で取り込まれた上記境界部分の画像を除く複数の画像
と上記境界画像生成手段で生成された境界部分の画像と
を合成して上記被写体光像の撮像画像を生成する画像合
成手段とを備えたものである(請求項1)。
【0009】上記構成によれば、被写体光像は境界部分
が重複するように複数の部分光像に分割され、それぞれ
対応する撮像手段で画像信号に光電変換されて取り込ま
れる。被写体の撮像画像を構成する複数の部分画像のう
ち、境界部分を構成する画像を用いて当該境界を挟む2
つの部分画像の濃度差を低減した合成用の境界部分の画
像が生成され、更にこの境界部分の画像と複数の部分画
像のうち、境界部分を除く画像とを合成して(貼り合わ
せて)被写体全体に対する撮像画像が生成される。
【0010】また、本発明は、上記デジタルカメラにお
いて、上記境界画像生成手段は、境界線が波状となるよ
うに一方の境界部分の画像と他方の境界部分の画像とを
切貼合成して合成用の境界部分の画像を生成するもので
ある(請求項2)。
【0011】上記構成によれば、境界線が、例えば鋸波
状や正弦波状等の波状となるように、一方の部分画像の
境界部分を構成する画像と他方の部分画像の境界部分を
構成する画像とを選択的に切り貼りして合成用の境界部
分の画像が生成される。
【0012】また、本発明は、上記デジタルカメラにお
いて、上記境界画像生成手段は、画素単位又は2以上の
画素からなるブロック単位で一方の境界部分の画像を構
成する画像データと他方の境界部分の画像を構成する画
像データとを交互に混合して合成用の境界部分の画像を
生成するものである(請求項3)。
【0013】上記構成によれば、画素単位又は2以上の
画素からなるブロック単位で一方の境界部分の画像を構
成する画素データと他方の境界部分の画像を構成する画
像データとを交互に配置して合成用の境界部分の画像が
生成される。
【0014】また、本発明は、上記デジタルカメラにお
いて、上記境界画像生成手段は、一方の境界部分の画像
を構成する画像データと他方の境界部分の画像を構成す
る画像データとを予め設定された所定の重みで加重平均
することにより合成用の境界部分の画像を生成するもの
である(請求項4)。
【0015】上記構成によれば、一方の境界部分の画像
を構成する画像データと他方の境界部分の画像を構成す
る画像データとを所定の重みで加重平均して境界部分の
画像信号が生成される。両画像データに対する重みは、
例えば境界部分が一方の部分画像に近接するほど、他方
の部分画像の画像データに対する一方の部分画像の画像
データの重みの比率が連続的に大きくなるように設定さ
れている。これにより生成された境界部分の画像の濃度
は、一方の部分画像側から他方の部分画像側に連続的に
変化して境界部分の濃度段差が低減される。
【0016】また、本発明は、上記デジタルカメラにお
いて、一方の境界部分の画像の平均濃度レベルと他方の
境界部分の画像の平均濃度レベルとに基づいて一方の撮
像手段で取り込まれた画像と他方の撮像手段で取り込ま
れた画像の濃度レベルを略同一に補正するレベル補正手
段を備え、上記境界画像生成手段は、濃度レベルが補正
された2つの境界部分の画像を用いて合成用の境界部分
の画像を生成するものである(請求項5)。
【0017】上記構成によれば、合成用の境界部分の画
像の生成処理を行う前に、一方の境界部分の画像の平均
濃度レベルと他方の境界部分の画像の平均濃度レベルと
に基づいて一方の撮像手段で取り込まれた部分画像と他
方の撮像手段で取り込まれた部分画像の濃度レベルが略
同一となるように補正される。これにより一方の撮像手
段と他方の撮像手段との感度差が補正され、生成された
合成用の境界部分の画像の濃度変化が滑らかとなる。
【0018】また、本発明は、被写体光像を境界部分が
互いに重複するように複数の部分光像に分割する光像分
割手段と、上記光像分割手段で分割された複数の部分光
像をそれぞれ画像信号に光電変換して取り込む複数の撮
像手段と、この複数の撮像手で取り込まれた画像のう
ち、重複して撮像された境界部分の画像を用いて、それ
ぞれの撮像手段で撮像された画像感度レベルを一致させ
るべく撮像手段の画像感度差を補正する補正手段と、こ
の補正手段で補正した撮像手段からの出力を合成して上
記被写体光像の撮像画像を生成する画像合成手段とを備
えたものである(請求項6)。
【0019】上記構成によれば、被写体光像は境界部分
が重複するように複数の部分光像に分割され、それぞれ
対応する撮像手段で画像信号に光電変換されて取り込ま
れる。被写体の撮像画像を構成する複数の部分画像のう
ち、境界部分を構成する画像を用いて、各撮像手段で撮
像された部分画像の感度レベルを一致されるように画像
感度差が補正される。そして、感度差の補正された部分
画像を合成して(貼り合わせて)被写体全体に対する撮
像画像が生成される。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るデジタルカ
メラの一の実施の形態の外観を示す斜視図、図2は、同
デジタルカメラ内に設けられた撮像光学系の概略構成を
示す図である。
【0021】同図において、デジタルカメラ1は、前面
の略中央にズームレンズからなる撮影レンズ2が配設さ
れ、その上部にアクティブ測距方式により被写体距離を
測定するための投光窓4と受光窓5とが配設され、両窓
の間に被写体の輝度を測定するための測光窓3が配設さ
れている。また、投光窓4の左側にファインダー対物窓
6が配設されている。
【0022】投光窓4は、被写体に対して赤外光を照射
する窓であり、受光窓5は、この赤外光の被写体からの
反射光を受光する窓である。なお、本実施の形態では測
距方式としてアクティブ測距方式を採用しているが、パ
ッシブ測距方式でもよい。
【0023】デジタルカメラ1の側面にはハードディス
クカード10(以下、HDカード10と略称する。)が
装着脱されるカード挿入口7が設けられ、このカード挿
入口7の上部にHDカード10をイジェクトするための
カード取出ボタン9が設けられている。また、デジタル
カメラ1の上面の左端部にシャッタボタン9が設けられ
ている。
【0024】撮影結果をプリントアウトする場合、カー
ド取出ボタン9を押してHDカード10をデジタルカメ
ラ1から取り外し、HDカード10が装着可能なプリン
タにこのHDカード10を装着してプリントアウトする
ことができる。
【0025】なお、デジタルカメラ1にSCSIケーブ
ルのインターフェースを設け、デジタルカメラ1とプリ
ンタとをSCSIケーブルで接続し、デジタルカメラ1
からプリンタに画像データを転送して直接、撮影画像を
プリントアウトさせるようにしてもよい。
【0026】また、本実施の形態では画像データの記録
媒体としてPCMCIA準拠のハードディスクカードを
採用しているが、撮影結果を画像データとして記憶でき
るものであれば、メモリカードやミニディスク(MD)
等の他の記録媒体でもよい。
【0027】カメラ本体の撮影レンズ2の後方位置に
は、図2に示すように、例えばプリズム等で構成された
光路分離部11と一対のCCDカラーエリアセンサで構
成されたカラー撮像素子12,13とからなる撮像光学
系が配設されている。
【0028】撮像光学系は、図3に示すように、横長長
方形状の撮影画面を有しているが、この撮影画面内の被
写体光像Aは、左半分の光像A1の右端部と右半分の光
像A2の左端部とに境界部分Cが含まれるように、光路
分離部11により横方向に二分され、左半分の光像A1
はCCD12で撮像され、右半分の光像A2はCCD1
3で撮像されるようになっている。そして、両CCD1
2,13で撮像された画像の境界部分Cの画像を画像処
理で貼り合わせることにより被写体光像Aに対する撮像
画像を得る(すなわち、撮影画面内の被写体全体を撮像
する)ようにしている。
【0029】従って、図4に示すように、被写体光像A
に対する撮像面(横長の撮像面)Sを構成する画素数を
M(縦)×(2N−W)(横)とし、境界部分Cの横方
向の画素数をWとすると、CCD12,13の各撮像面
S1,S2を構成する画素数は、M(縦)×N(横)と
なっている。
【0030】また、CCD12,13は、ベイヤー方式
の単板式カラーCCDからなり、撮像面の各画素位置に
は、図5に示す色配列でR,G,Bの各色フィルタが設
けられている。なお、図5に示す色配列は、R(赤)及
びB(青)とG(緑)とを市松模様状に配列したもの
で、画素位置を(i行(i=1,2,…M),j列(j=1,2,…
N))で表すと、奇数行/偶数列の交差位置(2ζ+
1,2ξ+2)及び偶数行/奇数列の交差位置(2ζ+
2,2ξ+1)(ζ=0,1,2,…M/2、ξ=0,1,2,…N/
2)にはGの色フィルタが配列され、奇数行/奇数列の
交差位置(2ζ+1,2ξ+1)にはRの色フィルタが
配列され、偶数行/偶数列の交差位置(2ζ+2,2ξ
+2)にはBの色フィルタが配列されている。
【0031】更に、各画素位置には、図6及び図7に示
すように、凸レンズからなるマイクロレンズ14が設け
られている。このマイクロレンズ14は、各画素の受光
感度を高めるために光束を集光するものである。
【0032】図8は、本発明に係るデジタルカメラのブ
ロック構成図である。同図において、図1,図2に示し
た部材と同一の部材には同一番号を付している。また、
絞り15は、撮影レンズ2内に設けられた光量調節部材
である。レンズ駆動制御部16は、撮影レンズ2内のフ
ォーカシングレンズ(図略)を駆動して焦点の自動調節
を行うものである。上記フォーカシングレンズは、例え
ば撮影レンズ2の前端部に光軸方向に移動可能に設けら
れ、電動モータ(図略)の駆動力より移動する。レンズ
駆動制御部16は、カメラの撮影動作を集中制御する制
御部25から入力されるAF制御値に基づき電動モータ
の駆動を制御して撮影レンズ2の焦点調節を自動的に行
う。
【0033】絞り駆動制御部17は、絞り15の開口量
を調整するものである。絞り駆動制御部17は、制御部
25から入力される露出制御値(絞り値)に基づき絞り
15の開口量を制御する。CCD駆動制御部18は、C
CD12,13の撮像動作(電荷蓄積及び蓄積電荷の読
出)を制御するものである。CCD駆動制御部18は、
制御部25から入力される露出制御値(シャッタスピー
ド)に基づきCCD12,13の電荷蓄積時間(積分時
間)を制御して露光量を制御する。また、CCD12,
13の露光(電荷蓄積)が終了すると、その蓄積電荷を
CCD12、CCD13の順に画像処理部19に読み出
す。
【0034】画像処理部19は、CCD12,13から
読み出された蓄積電荷(画像信号)にホワイトバラン
ス、γ補正、シェーディング補正等の所定の処理を施す
とともに、CCD12で撮像された画像(左側半分の被
写体光像A1の撮像画像。以下、左側画像G1とい
う。)とCCD13で撮像された画像(右側半分の被写
体画像A2の撮像画像。以下、右側画像G2いう。)と
の貼合処理(被写体光像A全体に対する撮影画像の生成
処理)を行うものである。画像処理部19のシェーディ
ング補正及び撮影画像の生成等の処理については後述す
る。
【0035】HDカード10は、画像を構成する画像デ
ータを記録する記録媒体である。HDカード10には、
左側画像G1と右側画像G2とを貼合してなる被写体全
体の撮像画像(以下、撮像画像Gという。)が記録され
る。カード駆動制御部20は、画像データを記録するべ
くHDカード10の駆動を制御するものである。
【0036】測距部21は、投光窓4及び受光窓5の後
方位置に設けられた被写体距離を検出するものである。
測光部22は、測光窓3の後方位置に設けられたSPC
等の受光素子を有し、被写体輝度を検出するものであ
る。
【0037】ROM(Read Only Memory)23は、撮像
系の駆動制御に必要なデータや後述するシェーディング
補正、画像の貼合処理及び画像データの補間処理等の画
像処理を行うために必要なデータや処理プログラムが記
録されたメモリである。RAM(Random Access Memor
y)24は、制御部25が撮像に関する処理を行うため
のメモリである。
【0038】図9は、画像処理部19内のシェーディン
グ補正、撮影画像の生成、画像データの補間等の処理に
関するブロック構成を示す図である。
【0039】画像処理部19内には、シェーディング補
正、撮影画像の生成、画像データの補間等の処理を行う
ための処理部として、アナログ信号処理部191、A/
D変換部192、画像メモリ193、シェーディング補
正部194、画像データ補間部195、画像合成部19
6及び出力I/F(インターフェース)197が設けら
れている。
【0040】アナログ信号処理部191は、図略のCD
S回路(Correlative Double Sampling)回路、アナロ
グアンプ等の信号処理回路を有し、CCD12,13か
ら出力されるR,G,Bの各色成分のアナログ信号から
なる画像信号にノイズ低減やレベル調整(増幅)等の所
定の信号処理を施すものである。また、A/D変換部1
92は、アナログ信号処理部191から出力される画像
信号を、例えば8ビット構成のデジタル信号からなる画
像データに変換するものである。また、画像メモリ19
3は、A/D変換部192から出力される画像データを
記憶するものである。画像メモリ193は、CCD12
により撮像された画像の画像データとCCD13により
撮像された画像の画像データとをそれぞれ記憶する記憶
領域を有している。なお、各記憶領域にはR,G,Bの
色成分毎に画像データが記憶される。
【0041】シェーディング補正部194は、CCD1
2,13の撮像面を構成する画素間の出力レベルのバラ
ツキを補正するものである。出力レベルのバラツキは、
各画素から出力される受光レベルを予め設定されたシェ
ーディング補正テーブルを用いて補正することにより行
われる。このシェーディング補正テーブルは、撮影レン
ズ2の瞳位置及び絞り15の絞り量をパラメータとして
予めに設定されたもので、ROM23に記憶されてい
る。撮影に際し、検出された撮影レンズ2の瞳位置及び
絞り15の絞り量に対応した所定のシェーディング補正
テーブルがシェーディング補正部194に設定され、画
像メモリ193に記憶されたCCD12,13の撮像画
像の画像データは、このシェーディング補正テーブルで
レベル調整される。
【0042】ここで、シェーディング補正テーブルにつ
いて簡単に説明する。シェーディング補正は、撮影レン
ズにより均一な濃度を有する光像がCCDの撮像面に均
一に投影されたとした場合に生じる画素間の出力レベル
のバラツキを補正するものである。
【0043】画素間の出力レベルのバラツキは、主とし
て画素自体の感度特性のバラツキと各画素に入射される
光量のバラツキとに起因して発生する。画素自体の感度
特性のバラツキには、画素間での光電変換率の相違に基
づくものだけでなく、各画素の受光面に設けられたマイ
クロレンズ14の特性の相違に基づくものも含まれる。
すなわち、図11〜図13に示すようにマイクロレンズ
14の形状に基づく集光特性のバラツキや屈折率、透過
率等のマイクロレンズ14の組成に基づく光学的特性の
バラツキに起因して画素間の出力レベルのバラツキが発
生する。なお、図11は、マイクロレンズ14の厚みが
標準のもの(図7参照)より薄い場合であり、図12
は、マイクロレンズ14の厚みが標準のものより厚い場
合である。また、図13は、画素の受光面におけるマイ
クロレンズ14の位置が中心位置からずれている場合で
ある。
【0044】各画素への入射光量のバラツキは、図14
に示すように、光束24が正面方向nに対して斜め方向
(角度θ)から画素の受光面に入射した場合で、このよ
うな入射方向の変化に基づく光量のバラツキは、画素の
受光面に対する撮影レンズ2の瞳位置の変化と絞り量の
変化とによって発生する。
【0045】すなわち、CCD12を例に説明すると、
図15に示すように、CCD12の撮像面S1の中心を
通る縦方向の垂直平面において、中心部Z及び上下の両
端部C,Dにおける入射光束を考えると、撮像面S1に
対して撮影レンズ2の瞳位置が遠くなるほど、図16に
示すように、端部C,Dでは入射光束中心26C,26
Dは、撮像面S1の正面方向に対して外側から入射する
ようになり、撮像面S1に対して撮影レンズ2の瞳位置
が近くなるほど、図17に示すように、端部C,Dでは
入射光束中心26C,26Dは、撮像面S1の正面方向
に対して内側から入射するようになる。また、図16及
び図17の場合と同一の瞳位置において、絞り15の開
口量が絞られると、それぞれ図18と図19とに示すよ
うに、入射光束の幅(入射範囲)が狭くなり、入射光量
が少なくなる。なお、図16〜図19において、点線
は、各入射光束の範囲を示すものである。
【0046】このため、CCD12の撮像面S1の中心
部Zでは、入射光束中心26Zは撮像面S1に対して略
垂直に入射するが、両端部C,Dでは撮像面S1に対し
て傾斜して入射し、この部分の画素については、図14
に示すように、光束24は受光面に対して傾斜した状態
で入射することになるので、仮に画素自体の感度特性の
バラツキがないとしても、撮像面S1の中心部Zの画素
と両端部C,Dの画素との間では出力レベルの差が生じ
ることになる。このことは、CCD12の撮像面S1の
中心を通る横方向の垂直平面(図15のA,Z,Bを含
む平面)においても同様である。
【0047】従って、均一に照明された均一濃度の被写
体を撮影した場合、CCD12で取り込まれた画像デー
タの出力レベルは、図20に示すように、撮像面S1の
周辺部が中央部より低下した形となる。シェーディング
補正テーブルは、図20において、画像データの波形を
仮想線で示す中心Zの出力レベルLzを通るフラットな
波形に変換するもので、各画素について補正係数(倍率
係数)Kを求めたものである。例えばA点の画素の出力
レベルをLaとすると、A点の画素に対する補正係数K
AはKA=Lz/Laとなる。
【0048】ところで、任意の画素位置(i,j)にお
ける出力レベルをL(i,j)とし、補正係数をK(i,j)とす
ると、シェーディング補正テーブルとしては、M×N個
の補正係数K(i,j)=Lz/L(i,j)(i=1,2,…
M、j=1,2,…N)のデータが必要となる。画素間
の出力レベルのバラツキがマイクロレンズ14の特性を
含めてCCD12固有の光電変換特性のバラツキにのみ
起因するものであれば、1個のシェーディング補正テー
ブルを用意すれば足りるが、上述のように、撮影レンズ
2の瞳位置及び絞り15の絞り量によってCCD12で
取り込まれた画像データの出力レベルは変化するため、
シェーディング補正テーブルは、撮影レンズ2の瞳位置
及び絞り15の絞り量をパラメータとして複数個、用意
する必要がある。
【0049】しかし、すべてのパラメータに対応して全
画素に対する補正係数K(i,j)を用意すると、シェーデ
ィング補正テーブルの容量が大きくなるので、本実施の
形態では、以下に説明するように、補正係数K(i,j)自
体の数を低減したり、パラメータに対応したテーブル数
を低減する等の方法でシェーディング補正テーブルの容
量を低減するようにしている。
【0050】まず、第1の方法は、図21に示すよう
に、CCD12の撮像面S1を複数個の画素(例えば1
6×24個の画素)からなるブロックB(h,k)(h=
1,2,…、k=1,2,…)に分割し、ブロック単位
で補正係数K(h,k)を設定することによりシェーディン
グ補正テーブルそのものの容量を低減している。
【0051】また、第2の方法は、絞り値をパラメータ
とするシェーディング補正テーブルのテーブル数を低減
するものである。すなわち、絞り15の絞り量に対する
CCD12の出力レベルの変化が略線形であると近似で
きるときは、絞り15の絞り量を最も大きくしたときと
最も小さくしたときの2点についてシェーディング補正
テーブルを用意し、中間の絞り量についてはこれらのシ
ェーディング補正テーブルを用いて演算によりブロック
単位の補正係数K(h,k)を算出するものである。
【0052】例えば絞り値F=2とF=32とについて
補正係数K(h,k)F=2とK(h,k)F=32とが設定されている
とすると、2<x<32の任意の絞り値F=xに対する
補正係数K(h,k)F=xを下記(1)式で算出、設定するも
のである。
【0053】
【数1】
【0054】なお、絞り15の絞り量に対するCCD1
2,13の出力レベルの変化が非線形であってもその関
数K(h,k)F=x=f(K(h,k)F=2,K(h,k)F=32)が分か
っていれば、その関数K(h,k)F=x=f(K(h,k)F=2,K
(h,k)F=32)を用いて2<x<32の任意の絞り値F=
xに対する補正係数K(h,k)F=xを算出、設定することが
できる。
【0055】また、第3の方法は、撮影レンズ2の瞳位
置をパラメータとするシェーディング補正テーブルのテ
ーブル数を低減するものである。すなわち、CCD12
の撮像面S1の周辺部では撮影レンズ2の瞳位置により
入射光束の入射角θが変化し、これにより出力レベルも
変化するが、瞳位置と入射角θとは一定の関係で変化す
るから、例えば入射角θが最も大きくなる瞳位置でのシ
ェーディング補正テーブルを用意し、他の瞳位置に対す
るシェーディング補正テーブルは入射角θが最も大きく
なる瞳位置でのシェーディング補正テーブルを用いて演
算により算出、設定するものである。
【0056】入射角θが最も大きくなる瞳位置以外の瞳
位置では入射角θは最大入射角θmaxより小さくなるか
ら、当該瞳位置においては、入射角θが最も大きくなる
瞳位置でのシェーディング補正テーブルの補正係数K
(h,k)うち、当該入射角θの対応する部分の補正係数K
(h,k)を用いて補正係数K(h,k)′を算出、設定すること
ができる。
【0057】すなわち、全体的に入射光束の入射角θが
最大入射角θmaxより小さくなる瞳位置での入射光束と
CCD12の撮像面S1との関係は、図22に示すよう
に、等価的に撮影レンズ2を入射角θが最大となる瞳位
置に固定した状態で撮像面S1を撮影レンズ2から離隔
する方向に移動したものと考えられる。この瞳位置で
は、入射光束の入射角はθからθ′(<θ)に小さくな
るので、図23に示すように、シェーディング補正テー
ブルの補正係数K(h,k)のうち、入射角θ′に対応する
領域S1′に含まれる一部の補正係数K(h,k)を撮像面
S1のサイズに拡大することにより当該瞳位置に対する
補正係数K(h,k)′を算出することができる。
【0058】なお、図23において、z点は撮像面S1
の中心位置である。また、撮像面S1内の小矩形のブロ
ックB(h,k)は、シェーディング補正テーブルにより補
正係数(h,k)が設定されているブロックB(h,k)である。
また、領域S1′は、撮影レンズ2の瞳位置が全体的に
入射光束の入射角θが最大値より小さくなる位置に変化
した場合のシェーディング補正テーブルの補正係数K
(h,k)が適用される領域である。
【0059】次に、入射角θが最も大きくなる瞳位置以
外の瞳位置に対する補正係数K(h,k)′の算出方法につ
いて説明する。
【0060】図24は、領域S1′を撮像面S1のサイ
ズに拡大した場合のブロックB(h,k)のサイズの変化の
一例を示す図である。
【0061】同図は、中心zを通る直交座標により撮像
面S1を4分割した場合の左上領域に含まれる4個のブ
ロックBa〜Bd(図23の点描したブロック)につい
てサイズの拡大状態を示したものである。また、同図に
おいて、実線で示すブロックBa〜Bdは、撮像面S1
に設定されたブロックサイズであり、一点鎖線で示すブ
ロックBa′〜Bd′は拡大されたサイズである。
【0062】ブロックBa〜Bdに対して予め設定され
た補正係数をそれぞれKa〜Kdとし、瞳位置の変化に
対して算出される補正係数をそれぞれKa′〜Kd′と
すると、同図に示すように、ブロックBaはブロックB
a′内に含まれるので、ブロックBaに対する補正係数
Kaがそのまま適用され、Ka′=Kaとなる。
【0063】一方、ブロックBa以外のブロックBb〜
Bdについては、そのブロックを拡大したものを含み複
数の拡大後のブロックで構成されているので、構成され
ているブロックの面積比を重み係数として当該ブロック
について設定されている補正係数の加重平均値を算出す
ることによりそのブロックの補正係数が算出される。
【0064】例えばブロックBdは、4個の拡大後のブ
ロックBa′〜Bd′で構成されており、拡大倍率をQ
(>1)とすると、各構成ブロックBa′〜Bd′の面
積比は、Ba′:Bb′:Bc′:Bd′=(1−Q)
2:Q(1−Q):Q(1−Q):Q2となるから、補正
係数Kd′は、下記(2)式により算出される。
【0065】
【数2】
【0066】同様の方法によりブロックBb,Bcに対
する補正係数Kb′,Kc′も下記(3),(4)式に
より算出される。
【0067】 Kb′=(1-Q)・Ka+Q・Kc …(3) Kc′=(1-Q)・Ka+Q・Kb …(4) なお、撮像面S1の周辺部におけるブロックB(h,k)に
おいては、そのブロック(h,k)を拡大したブロックB(h,
k)′を含まない1又は2以上の拡大後のブロックB
(h′,k′)′(h′≠h,k′≠k)で構成されるものが
生じるが、この場合にも上述のブロックBb〜Kdと同
様に、構成されている拡大後のブロックの面積比を重み
係数として当該ブロックについて設定されている補正係
数の加重平均値を算出することによりそのブロックの補
正係数が算出される。
【0068】なお、CCD12を例にシェーディング補
正テーブルについて説明したが、CCD13についても
同様である。
【0069】従って、本実施の形態では、絞り量及び瞳
位置等のパラメータに対応したシェーディング補正テー
ブルとしては、下記(A)〜(D)に示す4種類の基本
的なシェーディング補正テーブル(以下、これらのテー
ブルを基本補正テーブルという。)がCCD12,13
についてそれぞれ用意され、瞳位置及び絞り量が基本補
正テーブルのパラメータと異なる場合は、そのパラメー
タのシェーディング補正テーブルが上述の演算方法によ
り算出されるようになっている。
【0070】(A) 撮像面に対して外側からの入射光束の
入射角が最大となる瞳位置において、絞り15の開口量
を最大にした場合(図16に対応するケース) (B) 撮像面に対して内側からの入射光束の入射角が最大
となる瞳位置において、絞り15の開口量を最大にした
場合(図17に対応するケース) (C) 撮像面に対して外側からの入射光束の入射角が最大
となる瞳位置において、絞り15の開口量を最小にした
場合(図18に対応するケース) (D) 撮像面に対して内側からの入射光束の入射角が最大
となる瞳位置において、絞り15の開口量を最小にした
場合(図19に対応するケース) そして、基本補正テーブル用いて絞り値及び瞳位置に応
じて算出されたシェーディング補正テーブルに予め設定
されたマイクロレンズの特性を含むCCD12,13固
有の光電変換特性のバラツキを補正するための補正テー
ブルを乗じて最終的なシェーディング補正テーブルが算
出、設定される。なお、光電変換特性のバラツキを補正
するための補正テーブルは基本補正テーブルとともにR
OM23に記憶されている。
【0071】図9に戻り、画像データ補間部195は、
R,G,Bの各色成分毎に、データの不足している画素
位置の画像データを補間処理により補充するものであ
る。CCD12,13はベイヤー方式の単板式カラーC
CDを用いているので、R,G,Bの各色成分の画像
は、画像データの存在しない画素位置を有し(図5参
照)、色成分間の画素密度は一致していない。画像デー
タ補間部195は、R,G,Bの各色成分の画像の画素
密度を一致させて撮像画像のカラーCRTへの表示やプ
リンタでの印字を可能にするものである。
【0072】すなわち、画像データ補間部195は、R
の色成分の画像については、奇数列の画像データと偶数
行/偶数列の交差位置の画像データとを補充し、Bの色
成分の画像については、偶数列の画像データと奇数行/
奇数列の交差位置の画像データとを補間する。また、G
の色成分の画像については、奇数行/偶数列の交差位置
及び奇数行/偶数列の交差位置の画像データを補間す
る。
【0073】R,G,Bの各色成分の画像は、例えば図
25に示す処理手順に従い上述の画像データの補間処理
が行われる。
【0074】なお、図25において、R,G,Bの各色
成分の画像データ27R,27G,27Bにおいて、マ
トリックス内の「R」,「G」,「B」の記号は、その
画素位置に画像データが存在することを示し、空白の画
素位置は画像データが存在しないこと(補間すべき画素
位置であること)を示している。また、画像データ27
R′,27G′,27B′は補間後の画像データを示
し、マトリックス内の「R′」,「G′」,「B′」の
記号は、補間された画像データが存在していることを示
している。また、色差データ28Rは、補間後のGの色
成分の画像データ27G′を用いてRの色成分の画像デ
ータ27Rを色差データに変換したものであり、色差デ
ータ28R′は、色差データ28Rを予め設定された補
間フィルタ29を用いて補間処理したものである。同様
に、色差データ28Bは、補間後のGの色成分の画像デ
ータ27G′を用いてBの色成分の画像データ27Bを
色差データに変換したものであり、色差データ28B′
は、色差データ28Bを予め設定された補間フィルタ3
0を用いて補間処理したものである。そして、マトリッ
クス内の「Cr」,「Cb」の記号は、色差データが存
在していることを示し、「Cr′」,「Cb′」の記号
は、補間された色差データが存在していることを示して
いる。
【0075】Gの色成分の画像データ27Gについて
は、補間すべき画素位置(2ζ+1,2ξ+1),(2
ζ+2,2ξ+2)の画像データがその画素位置に隣接
する画素位置の4個の画像データのうち、最大値と最小
値とを除いた2個の画像データの平均値で補間される。
例えば画素位置(2,2)の画像データG(2,2)は、隣
接する画像データG(1,2),G(2,3),G(3,2),G(2,1)
のうち、G(1,2),G(2,3)が最大値又は最小値であれ
ば、(G(3,2)+G(2,1))/2で算出される。なお、画
素位置(1,1)のように隣接する画像データが2個と
なる周辺の画素位置では、その2個の画像データの平均
値により、また、画素位置(3,1)のように隣接する
画像データが3個となる画素位置では、最大値又は最小
値を除く2個の画像データの平均値によりその画素位置
の画像データが補間される。
【0076】また、R,Bの色成分の画像データ27
R,27Bについては、補間後のGの色成分の画像デー
タ27G′の画像データを用いてR,Gの色データが色
差データCr,Cbに変換され、この色差データ28
R,28Bに対して予め設定された所定の補間フィルタ
29,30により補間処理が行われる。そして、補間後
の色差データ28R′,28B′を補間後のGの色成分
の画像データ27G′の画像データを用いてR,Gの色
データに再変換して補間後のR,Bの色成分の画像デー
タ27R′,27B′が求められる。
【0077】例えばRの色成分の画像データ27Rの画
素位置(2,2)の補間処理は、まず、画素位置(1,
1),(1,3),(3,1),(3,3)において、
その画素位置の画像データR(1,1),R(1,3),R(3,
1),R(3,3)から補間後のGの色成分の画像データG(1,
1)′,G(1,3)′,G(3,1)′,G(3,3)′を減算して色
差データCr(1,1),Cr(1,3),Cr(3,1),Cr(3,3)
が生成される。続いて、これらの色差データCr(1,
1),Cr(1,3),Cr(3,1),Cr(3,3)に補間フィルタ
29でフィルタリング処理を行うことにより画素位置
(2,2)の色差データCr(2,2)が補充される。な
お、本実施の形態に係る補間フィルタ29では、Cr
(1,1),Cr(1,3),Cr(3,1),Cr(3,3)に対するフィ
ルタ係数が「1」であるので、色差データCr(2,2)
は、Cr(2,2)=Cr(1,1)+Cr(1,3)+Cr(3,1)+C
r(3,3)となる。続いて、補間後の色差データCr(2,2)
に補間後のGの色成分の画像データG(2,2)′を加算し
てRの色データからなる画像データR(2,2)′が生成さ
れる。
【0078】画像データ補間部195で補間処理が行わ
れたR,G,Bの各色成分の画像データ27R′,27
G′,27B′は、画像合成部196に入力され、図略
のメモリに記憶される。
【0079】なお、本実施の形態では、画像データ補間
部195の後段に画像合成部196を配置し、R,G,
Bの各色成分の画像データの補間処理を行った後、左側
画像G1と右側画像G2との貼合処理を行うようにして
いるが、図10に示すように、画像データ補間部195
と画像合成部196の配置を入替えて画像合成部196
の後段に画像データ補間部195を配置し、左側画像G
1と右側画像G2との貼合処理を行った後、R,G,B
の各色成分の画像データの補間処理を行うようにしても
よい。
【0080】画像合成処理の前に画像データの補間処理
を行う方法では、貼合処理における偽色の発生を防止し
得るという利点がある。すなわち、例えば境界部分Cが
無彩色の均一輝度を有している場合、CCD12とCC
D13との感度が相違し、例えばその感度比が100:
93であるすると、CCD12により撮像されたR,
G,Bの各色成分の境界部分の画像の出力レベルLr1,
Lg1,Lb1がLr1=Lg1=Lb1=255であるとする
と、CCD13により撮像されたR,G,Bの各色成分
の境界部分の画像の出力レベルLr2,Lg2,Lb2はLr2
=Lg2=Lb2=237(≒255×0.93)となる。
この場合、画像データの補間処理の前に、例えば単純な
画像データのランダム混合による画像合成処理を行う
と、出力レベルが「255」のGの画像データと出力レ
ベルが「237」のR,Bの画像データとが混合され、
生成された境界画像Gcに偽色が発生することになる。
これに対し、画像合成処理を行う前に画像データの補間
処理を行っていれば、出力レベルが「255」のR,
G、Bの画像データと出力レベルが「237」のR,
G、Bの画像データとがランダムに混合され、偽色の発
生を抑制することができる。
【0081】一方、画像データの補間処理の前に画像合
成処理を行う方法では、被写体全体の撮像画像Gを生成
するまでの処理時間を短縮することができるという利点
がある。
【0082】図9に戻り、画像合成部196は、CCD
12で撮像された左側画像G1とCCD13で撮像され
た右側画像G2とを境界部分Cで貼り合わせて被写体全
体の撮像画像Gを生成するものである。また、出力I/
F197は、画像合成部196で生成された撮像画像G
を構成する画像データをHDカード10に出力するため
のインターフェースである。
【0083】画像合成部196は、左側画像G1内の境
界部分Cの画像(以下、左側境界画像Gc1という。)と
右側画像G2内の境界部分Cの画像(以下、右側境界画
像Gc2という。)とを用いて左側画像G1から右側画像
G2に亘って濃度が連続的に変化するような合成用の境
界部分Cの画像(すなわち、貼合部分の濃度変化が目立
たない画像。以下、境界画像Gcという。)を生成し、
この境界画像Gcと境界画像Gc1,Gc2を除く左側画像
G1及び右側画像G2とを合成して撮像画像Gを生成す
る。この撮像画像Gの合成処理は、R,G,Bの各色成
分毎に行われる。そして、画像合成部195で生成され
た被写体全体の撮像画像Gを構成する画像データは、出
力I/F197を介してHDカード10に転送され、記
録される。
【0084】境界画像Gcの濃度変化が目立たないよう
に左側境界画像Gc1と右側境界画像Gc2とを合成する方
法には、種々の方法が考えられる。ここで、右側境界画
像Gc1と右側境界画像Gc2とを用いて撮像画像Gを生成
するための合成用の境界画像Gcを合成する方法につい
て説明する。
【0085】図26は、境界画像生成方法の第1の実施
形態を示す図である。同図に示す境界画像生成方法は、
境界線31が縦方向にジクザクとなるように、左側境界
画像Gc1と右側境界画像Gc2とを単純に貼り合わせたも
のである。同図(a)は、境界線31を鋸波状にしたも
のであり、同図(b)は、境界線31を正弦波状にした
ものである。境界線31の縦方向のジグザグ形状は変化
が多いほど濃度の急激な変化が緩和されるので、好まし
くは規則性がなく、変化の多いものにするとよい。な
お、境界線31の縦方向のジグザク形状は図26の例の
限定されるものではなく、直線状でなければ種々の形状
のものを採用することができる。
【0086】この方法を採用した場合は、画像合成部1
96は、予め設定された境界線31の縦方向のジグザグ
形状が生成されるように、画像合成部196内に設けら
れたメモリに記憶された左側境界画像Gc1及び右側境界
画像Gc2を構成する画像データから各ライン毎に所定の
貼合位置までの一部の画像データをそれぞれ読出し、こ
れらを単純に繋ぎ合わせて境界画像Gcを生成する。
【0087】今、境界画像Gcの横方向の画素数をm個
とし、境界画像Gc1,Gc2の横方向の画素位置のアドレ
スpを、図27に示すように、左端側から右端側にp=
1,2,…mとする。第i行目の画像データの貼合位置
(左側境界画像Gc1の境界線31に隣接する画素のアド
レス)をr(i)とすると、境界画像Gcを構成する画素位
置(i,p)の画像データDc(i,p)は、 1≦p≦r(i) Dc(i,p)=Dc1(i,p) r(i)<p≦m Dc(i,p)=Dc2(i,p) となる。但し、Dc1(i,p)は左側境界画像Gc1を構成す
る画素位置(i,p)の画像データ、Dc2(i,p)は右側境界画
像Gc2を構成する画素位置(i,p)の画像データである。
【0088】図28は、境界画像生成方法の第2の実施
形態を示す図である。第2の実施形態に係る境界画像生
成方法は、左側境界画像Gc1を構成する画像データDc1
と右側境界画像Gc2を構成する画像データDc2とを市松
模様状に合成するものである。図28は、境界画像Gc
を構成する画像データを示すもので、例えば点描部分の
画素位置には左側境界画像Gc1を構成する画像データD
c1が配置され、白抜き部分の画素位置には右側境界画像
Gc2を構成する画像データDc2が配置されている。
【0089】従って、境界画像Gcを構成する画像デー
タDc(i,p)は、下記(a1)〜(d1)のように構成さ
れる。
【0090】
【数3】
【0091】図29は、第2の実施形態に係る境界画像
生成方法の変形例である。同図に示す境界画像生成方法
は、ブロック単位で市松模様状に左側境界画像Gc1を構
成する画像データと右側境界画像Gc2を構成する画像デ
ータとを合成するものである。同図は、1ブロックを2
×2の4個で構成した場合であるが、一般に1ブロック
をK×L(K=L=2,3,4,…)個の画素で構成し
た場合の境界画像Gcを構成する画像データDc(i,p)
は、sを行方向のブロック番号、tを列方向のブロック
番号とすると、下記(a2)〜(d2)のように構成さ
れる。
【0092】
【数4】
【0093】なお、上記第2の実施形態に係る境界画像
生成方法を本実施の形態に係るベイヤー方式の単板式カ
ラーCCDを用いた場合に適用するには、CCD12,
13のR,G,Bの色成分の画素位置を考慮して、左側
境界画像Gc1を構成する画像データDc1と右側境界画像
Gc2を構成する画像データDc2とを、図30に示すよう
に合成するとよい。
【0094】図30は、R,G,Bの色成分について、
それぞれ縦方向に左側境界画像Gc1を構成する画像デー
タDc1と右側境界画像Gc2を構成する画像データDc2と
が交互に配置されるように合成したものである。点描部
分には画像データDc1が配置され、白抜き部分には画像
データDc2が配置されている。
【0095】Rの色成分の画素は奇数行/偶数列にのみ
配列され、Bの色成分の画素は偶数行/奇数列にのみ配
列されているので、R,Bの色成分の画素については、
図31,図32に示すように、縦方向にだけ左側境界画
像Gc1を構成する画像データDc1と右側境界画像Gc2を
構成する画像データDc2とが交互に配置されるようにな
っている。一方、Gの色成分の画素は奇数行/奇数列と
偶数行/偶数列とに配列されているので、Gの色成分の
画素については、図33に示すように、縦/横両方向に
左側境界画像Gc1を構成する画像データDc1と右側境界
画像Gc2を構成する画像データDc2とが交互に配置され
るようなっている。
【0096】従って、図30には示す境界画像Gcを構
成する画像データDc(i,p)は、下記(a3)〜(d3)
のように構成される。
【0097】
【数5】
【0098】このように、R,G,Bの各色成分につい
て、縦方向又は横方向に左側境界画像Gc1を構成する画
像データDc1と右側境界画像Gc2を構成する画像データ
Dc2とが交互に配置されているので、図28の場合と
同様に、境界部分Cの濃度変化を目立たなくすることが
できる。
【0099】ところで、第2の実施の形態に係る境界画
像生成方法は、画素単位若しくはブロック単位で左側境
界画像Gc1を構成する画像データDc1と右側境界画像
Gc2を構成する画像データDc2とを市松模様状に合成す
るものであったが、境界画像Gcを複数のブロックに分
割し、各ブロック内で左側境界画像Gc1を構成する画像
データDc1と右側境界画像Gc2を構成する画像データD
c2とを合成するようにしてもよい。この境界画像生成方
法(第3の実施形態に係る境界画像生成方法)では、ブ
ロック位置により左側境界画像Gc1と右側境界画像Gc2
との面積比(画素数の比)と両画像の画素配置とを変化
させることにより境界部分Cの濃度変化が目立たなくす
ることができる。
【0100】濃度変化を目立たなくするためのブロック
内の左側境界画像Gc1を構成する画像データDc1と右側
境界画像Gc2を構成する画像データDc2との合成方法と
しても種々の方法が考えられる。
【0101】第1の方法は、境界部分Cを横方向に2つ
の領域に分け、左側画像G1側の領域では、あるブロッ
ク内に含まれる左側境界画像Gc1を構成する画像データ
Dc1の画素数をN1、右側境界画像Gc2を構成する画像
データDc2の画素数をN2とすると、ブロックが左側画
像G1との境界に近くなるほど、画素数比N1/N2を
大きくするとともに、そのブロック内での右側境界画像
Gc2を構成する画像データDc2を左側画像G1との境界
から遠い位置(中央に近い位置)に配置し、逆に、右側
画像G2側の領域では、ブロックが右側画像G2との境
界に近くなるほど、画素数比N2/N1を大きくすると
ともに、そのブロック内での左側境界画像Gc1を構成す
る画像データDc1を右側画像G2との境界から遠い位置
(中央に近い位置)に配置するものである。
【0102】図34は、ブロックが4×4の16個の画
素から構成されている場合の例で、左側画像G1に隣接
するブロックB1では、N1=15、N2=1とし、1
個の右側境界画像Gc2を構成する画像データDc2はブロ
ックB1内の右上隅の画素位置に配置され、ブロックB
1に隣接するブロックB2では、N=14、N2=2と
し、2個の右側境界画像Gc2を構成する画像データDc2
はブロックB1内の右上隅の画素位置とその下の画素位
置に配置されている。また、右側画像G2に隣接するブ
ロックBtでは、N2=15、N1=1とし、1個の左
側境界画像Gc1を構成する画像データDc1はブロックB
1内の左上隅の画素位置に配置されている。なお、図3
4において、「C1」は、左側境界画像Gc1を構成する
画像データDc1であることを示し、「C2」は、右側境
界画像Gc2を構成する画像データDc2であることを示し
ている。同図から明らかなように、中央に対して左右対
象の位置関係にあるブロックでは、互いに右側境界画像
Gc1と左側境界画像Gc2とを入れ替えた関係になってい
る。
【0103】第2の方法は、例えばブロックが左側画像
G1との境界から離れるのに応じてブロック内の右側境
界画像Gc2を構成する画像データDc2の画像数を増加す
るとともに、その画素位置をランダムに配置するように
したものである。
【0104】図35は、全画素が左側境界画像Gc1を構
成する画像データDc1で構成されたブロックから当該ブ
ロック内の画素を右側境界画像Gc2を構成する画像デー
タDc2に置換する際の各画素位置の置換順を示すマトリ
ックス表である。このマトリックス表は、「□」がブロ
ック内の画素位置を示し、その中の番号は置換順を示し
ている。
【0105】図35に示すマトリックス表は、境界部分
Cの横方向の画素数が64個で、ブロックが4×4の1
6個の画素から構成されている場合のものである。この
マトリックス表は、境界画像Gcが横方向に16個のブ
ロックに分割されている場合に適用にされる。図34の
場合と同様に、左側画像G1との境界から右側画像G2
との境界に亘って16個のブロックB1,B2,…B1
5,B16が並んでいるとすると、これらのブロックB
1,B2,…B16は、すべての画素が左側境界画像G
c1を構成する画像データDc1で構成されたブロック内の
各画素を図35に示すマトリックス表の順番に従って右
側境界画像Gc2を構成する画像データDc2に置換したも
のとなっている。従って、例えば境界部分Cの中央のブ
ロックB8は、図36に示すように、左側境界画像Gc1
を構成する画像データDc1と右側境界画像Gc2を構成す
る画像データDc2とが市松模様状に配置されている。な
お、図36において、「C1」は、左側境界画像Gc1を
構成する画像データDc1であり、「C2」は、右側境界
画像Gc2を構成する画像データDc2であることを示して
いる。
【0106】図37は、上述の方法をベイヤー方式の単
板式カラーCCDを用いた場合に適用する際の図35に
相当するマトリックス表である。同図において、「□」
内の(R),(G),(B)は色成分を示し、数字は置
換順を示している。
【0107】同図は、ブロックの周辺部から中央部に向
かってG,G,R,Bの色の順を繰り返すようにして各
画素位置の画像データが順次、置換されるようになって
いる。従って、図35における説明の例において、例え
ばブロックB2,B8を構成する画像データは、それぞ
れ図38,図39に示すようになる。
【0108】なお、(G,G,R,B)の色順は、
(G,R,B,G)、(R,B,G,G)等の他の順番
でもよく、(G,G,R,B)の色順の順列を変更すれ
ば、図37の例の他に11通りの変換方法を採用するこ
とができる。
【0109】図40は、境界画像生成方法の第4の実施
形態を説明するための図である。同図は、境界画像Gc
を構成する画像データの横方向の信号レベルを示したも
ので、横方向アドレス1〜mは、境界画像Gcの横方向
アドレスを示している。実線で示す信号波形32は、左
側画像G1と右側画像G2を合成した場合の信号波形を
示し、一点鎖線で示す信号波形33は、左側境界画像G
c1を構成する画像データDc1の波形を示し、一点鎖線で
示す信号波形33は、右側境界画像Gc2を構成する画像
データDc2の波形を示している。
【0110】第4の実施形態に係る境界画像生成方法
は、左側境界画像Gc1を構成する画像データDc1(i,p)
と右側境界画像Gc2を構成する画像データDc2(i,p)と
の平均値により境界画像Gcを構成する画像データDc
(i,p)を生成するようにしたものである。すなわち、Dc
(i,p)={Dc1(i,p)+Dc2(i,p)}/2,p=1,2,…
mとしたものである。
【0111】この方法は、左側境界画像Gc1と右側境界
画像Gc2との画像データDc1,Dc2を単純平均するもの
であるため、境界画像Gcを生成する演算処理が簡単に
なるという利点がある。しかし、左側境界画像Gc1の濃
度と右側境界画像Gc2の濃度との濃度差が大きくなる
と、境界部分Cでの濃度段差が目立つようになるので、
左側境界画像Gc1の濃度と右側境界画像Gc2の濃度との
濃度差が比較的小さい場合に有効な方法である。
【0112】図41は、境界画像生成方法の第5の実施
形態を説明するための図である。同図の表記内容は、図
40と同一である。第5の実施形態に係る境界画像生成
方法は、境界画像Gcの濃度がそれ以外の部分の画像の
濃度に対して連続的に変化するように、左側境界画像G
c1を構成する画像データDc1(i,p)と右側境界画像Gc2
を構成する画像データDc2(i,p)との加重平均値により
境界画像Gcを構成する画像データDc(i,p)を生成する
ようにしたものである。
【0113】画像データDc1(i,p)に対する重み係数を
w1(i,p)、画像データDc2(i,p)に対する重み係数をw
2(i,p)とすると、画素位置(i,p)の画像データDc(i,p)
は、Dc(i,p)={w1(i,p)・Dc1(i,p)+w2(i,p)・
Dc2(i,p)}で算出される。
【0114】この場合、演算処理が容易になるように、
境界画像Gcの横方向の画素数mは、2のべき乗(m=
n)にするとよい。例えば画素数mを26=64個とす
ると、重み係数w1(i,p),w2(i,p)は、それぞれw1
(i,p)=(65−p)/65、w2(i,p)=p/65,p
=1,2,…64で与えられ、画像データDc(i,
p)は、Dc(i,p)={(65−p)・Dc1(i,p)
+p・Dc2(i,p)}/65で算出される。なお、簡易的
にDc(i,p)={(64−p)・Dc1(i,p)+p・Dc2(i,
p)}/64の演算式で算出するようにしてもよい。
【0115】図42は、境界画像生成方法の第6の実施
形態を説明するための図で、CCD12,13の境界部
分の画像データの横方向の出力レベルの波形の一例を示
す図である。また、図43も境界画像生成方法の第6の
実施形態を説明するための図で、CCD12,13の出
力レベルを調整した後、境界画像Gcを合成したときの
出力レベルの波形の一例を示す図である。
【0116】両図の表記方法も図40又は図41のもの
と同一である。また、両図において、実線で示す信号波
形35は、CCD12で撮像された左側画像G1の信号
波形であり、実線で示す信号波形36は、CCD13で
撮像された右側画像G2の信号波形である。また、点線
で示す信号波形37は、右側画像G2の平均レベルが左
側画像G1の平均レベルと略同一となるようにレベル調
整したものである。
【0117】また、図43において、一点鎖線で示す信
号波形38は、左側境界画像Gc1を構成する画像データ
Dc1とレベル調整された右側境界画像Gc2を構成する画
像データDc2′との平均値により生成された境界画像G
cの信号波形である。
【0118】第6の実施形態に係る境界画像生成方法
は、CCD12とCCD13との平均感度(光学系に起
因するものを含む)に差がある場合に、左側境界画像G
c1を構成する画像データDc1の平均レベルと右側境界画
像Gc2を構成する画像データDc2の平均レベルとを調整
した後、第4又は第5の実施形態に係る境界画像生成方
法を適用するものである。
【0119】第4又は第5の実施形態に係る境界画像生
成方法は、主として境界画像Gcとその両側の左側画像
G1及び右側画像G2との境界部分の急激な濃度変化の
緩和を目的とするものであるため、CCD12とCCD
13との平均感度の差が大きい場合は、境界部分Cでの
濃度変化を目立たなくするにも一定の限界がある。第6
の実施形態に係る境界画像生成方法は、CCD12とC
CD13との間でシェーディング補正に相当するレベル
補正を行った後に境界画像Gcを生成することで、境界
部分Cでの濃度変化を目立たなくする効果を確実かつよ
り有効に行うものである。
【0120】第i行目の画像データにおいて、左側境界
画像Gc1を構成する画像データDc1(i,p)(p=1,
2,…m)の平均値{Dc1(i,1)+Dc1(i,2)+…+Dc1(i,
m)}/mをVa、右側境界画像Gc2を構成する画像デー
タDc2(i,p)(p=1,2,…m)の平均値{Dc2(i,1)
+Dc2(i,2)+…+Dc2(i,m)}/mをVbとすると、図4
2において、信号波形37は、CCD13から出力され
る第i行目の全画像データD2(i,j)(j=1,2,…
m,…N)をVa/Vb倍したものである。
【0121】このように、CCD13で取り込まれた第
i行目の画像データD2(i,j)をレベル調整することに
よりCCD13で撮像された右側画像G2とCCD12
で撮像された左側画像G1との感度差が補正される。こ
の結果、レベル調整された右側画像G2の右側境界画像
Gc2を構成する画像データDc2(i,j)′(=(Va/V
b)・Dc2(i,j))と左側画像G1の左側境界画像Gc1
を構成する画像データDc1(i,j)とを合成することによ
り境界部分Cでの濃度変化がより目立たなくなる(図4
0,図41と図43とを比較参照)。
【0122】なお、図42,図43の例では、CCD1
3で取り込まれ左側画像G2の信号レベルをCCD12
で取り込まれた右側画像G1の信号レベルに調整するよ
うにしたが、逆に左側画像G1の信号レベルを右側画像
G2の信号レベルに調整するようにしてもよく、あるい
は、両画像G1,G2の信号レベルをそれぞれ特定のレ
ベルに調整するようにしてもよい。
【0123】また、図43では、平均値演算により境界
画像Gcを構成する画像データDcを生成するようにして
いるが、上述した他の方法により境界画像Gcを構成す
る画像データDcを生成するようにしてもよい。
【0124】ところで、図42,図43の例では、横ラ
イン毎にそのラインの画像データを用いてレベル調整用
の倍率係数K(=Va/Vb)を算出しているが、この
方法では補正後の画像にラインノイズが発生するおそれ
がある。そこで、図44に示すように、前後2本の近接
の横ラインを合わせたブロックにおいて、左側境界画像
Gc1を構成する画像データDc1(i,p)(p=1,2,…
m)の平均値Va′と右側境界画像Gc2を構成する画像
データDc2(i,p)の平均値Vb′とを算出し、両平均値
Va′,Vb′から倍率係数K′(=Va′/Vb′)
を算出してラインノイズの発生を防止するようにしても
よい。
【0125】なお、図44の例では、第k行目のライン
における倍率係数K′は、(k-2),(k−1),k,
(k+2),(k+1)の各行における左側境界画像Gc
1を構成する画像データDc1(i,p)(p=1,2,…m)
の平均値をVa(k-2),Va(k-1),Va(k),Va(k+1),V
a(k+2)とし、右側境界画像Gc2を構成する画像データD
c2(i,p)(p=1,2,…m)の平均値をVb(k-2),Vb
(k-1),Vb(k),Vb(k+1),Vb(k+2)とすると、下記
(5)式で算出される。
【0126】
【数6】
【0127】次に、デジタルカメラ1の撮影制御につい
て、図45,図46のフローチャートを用いて説明す
る。
【0128】メインスイッチをオンにし、デジタルカメ
ラ1が起動すると、撮影可能状態となる(#2のルー
プ)。撮影者によりシャッタボタン9が操作され、撮影
指示の信号が入力されると(#2でYES)、測距部2
1により被写体距離のデータが取り込まれ、このデータ
から撮影レンズ2の焦点制御値が算出される(#4)。
続いて、測光部22により被写体輝度のデータが取り込
まれ(#6)、この被写体輝度のデータを用いて露出制
御値(絞り値とシャッタスピード)が算出される(#
8)。
【0129】続いて、算出された絞り値のデータが絞り
駆動制御部17に出力され、絞り15の開口量の調節が
行われるとともに、算出されたシャッタスピードのデー
タがCCD駆動制御部18に出力される(#10)。ま
た、算出された焦点制御値がレンズ駆動制御部17に出
力され、撮影レンズ21のフォーカシングレンズを移動
して焦点調節が行われる(#12)。
【0130】続いて、撮影レンズ2の種類、焦点距離、
レンズ繰出量等に基づいて撮影レンズ2の瞳位置が算出
され(#14)、この算出結果に基づきCCD12,1
3に対する基本補正テーブルがそれぞれ選択され、RO
M23から読み出される(#16)。ROM23には、
上述の(A)〜(D)の4種類の基本補正テーブルがC
CD12,13に対応して記憶されており、瞳位置が近
い場合は、(A)(図15のケースに対応するテーブ
ル)及び(C)(図17のケースに対応するテーブル)
の基本補正テーブルが選択される。また、瞳位置が近い
場合は、(B)(図16のケースに対応するテーブル)
及び(D)(図18のケースに対応するテーブル)の基
本補正テーブルが選択される。
【0131】続いて、選択された基本補正テーブルを用
いて算出された絞り15の絞り値に応じたシェーディン
グ補正テーブルが算出されるとともに(#18)、算出
された撮影レンズ2の瞳位置に応じたシェーディング補
正テーブルが算出され(#20)、更にこのシェーディ
ング補正テーブルにCCD12,13の光電変換特性の
バラツキを補正するための補正テーブルを乗じて最終的
なシェーディング補正テーブルが設定される(#2
2)。
【0132】続いて、CCD12,13を所定時間だけ
駆動して(シャッタスピードに相当する時間だけ積分し
て)被写体の撮像が行われる(#24)。CCD12,
13で撮像された左側画像G1,右側画像G2を構成す
る画像信号はR,G,Bの色成分毎にアナログ信号処理
部191で所定の信号処理が施された後、A/D変換部
192で画像データに変換された後、画像メモリ193
に記憶される。
【0133】画像メモリ193に記憶された左側画像G
1,右側画像G2を構成する画像データは、R,G,B
の色成分毎にステップ#22で設定されたシェーディン
グ補正テーブルを用いてシェーディング補正部194で
シェーディング補正が行われた後(#26)、画像デー
タ補間部195で上述した補間処理により画像データの
不足した画素位置の画像データが補充される(#2
8)。更に、画像合成部196で上述した境界画像生成
方法により左側画像G1の左側境界画像Gc1及び右側画
像G2の右側境界画像Gc2の画像データを用いて、境界
部分Cでの濃度変化を目立たなくした合成用の境界画像
Gcの画像データが生成され(#30)、この境界画像
Gcを構成する画像データと左側画像G1及び右側画像
G2の境界画像Gc1,Gc2を除いた部分の画像を構成す
る画像データとを合成して被写体全体の撮像画像Gを構
成する画像データが生成される(#32)。
【0134】そして、この撮像画像Gを構成する画像デ
ータは、出力I/F197を介してHDカード10に出
力され、記録される(#34)。これにより1枚の撮像
動作は完了し、次の撮像動作を行うべくステップ#2に
戻る。
【0135】なお、上記実施の形態では、2枚のCCD
を用いて被写体光像Aを分割撮像していたが、3枚以上
のCCDを用いて被写体光像Aを分割撮像する場合につ
いても本発明を適用することができる。また、カラー撮
影に限定されず、モノクロ撮影についても適用すること
ができる。
【0136】更に、上記実施の形態では、デジタルスチ
ルカメラについて説明したが、本発明は、デジタルビデ
オカメラにおいても適用することができる。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被写体光像を複数の部分光像に分割してそれぞれ複数の
撮像手段で撮像し、各撮像画像を貼合合成して被写体全
体の撮像画像を生成するデジタルカメラにおいて、重複
する境界部分の画像を用いて当該境界を挟む2つの画像
の濃度差を低減した合成用の境界部分の画像を生成し、
この境界部分の画像と境界を挟む両画像とを合成して被
写体全体の撮像画像を生成するようにしたので、境界部
分での濃度段差が低減され、複数の部分画像の合成処理
に基づく撮像画像の画質の低下を低減することができ
る。
【0138】また、境界線が波状となるように一方の境
界部分の画像を他方の境界部分の画像とを切貼合成して
境界部分の画像を生成するようにしたので、容易かつ簡
単な処理で合成用の境界部分の画像を生成することがで
きる。
【0139】また、画素単位又は2以上の画素からなる
ブロック単位で一方の境界部分の画像を構成する画像デ
ータと他方の境界部分の画像を構成する画像データとを
混合して合成用の境界部分の画像を生成するようにした
ので、簡単な処理でより濃度段差の目立たない合成用の
境界部分の画像を生成することができる。
【0140】また、一方の境界部分の画像を構成する画
像データと他方の境界部分の画像を構成する画像データ
とを両画像データに対して予め設定された所定の重みで
加重平均することにより合成用の境界部分の画像を生成
するようにしたので、境界部分の画像の濃度変化を連続
的に変化させることができ、より濃度段差の少ない自然
な撮像画像を得ることができる。
【0141】また、一方の境界部分の画像の平均濃度レ
ベルと他方の境界部分の画像の平均濃度レベルとに基づ
いて境界を挟む両方の部分画像の濃度レベルを略同一に
補正した後、合成用の境界部分の画像を生成するように
したので、撮像手段間の感度差に基づく濃度段差が確実
に低減され、全体的に濃度バランスのとれた自然な感じ
の撮像画像を得ることができる。
【0142】また、被写体光像を複数の部分光像に分割
してそれぞれ複数の撮像手段で撮像し、各撮像画像を貼
合合成して被写体全体の撮像画像を生成するデジタルカ
メラにおいて、重複する境界部分の画像を用いて各撮像
手段の画像感度差を補正した後、各画像手段で撮像され
た画像を合成して被写体光像の撮像画像を生成するよう
にしたので、部分画像間の濃度差が低減され、複数の画
像の合成画像であることが目立たない好適な濃度バラン
スの撮像画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタルカメラの第1の実施形態
の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るデジタルカメラに設けられた撮像
光学系の概略構成を示す図である。
【図3】撮像画面内の被写体光像とカラー撮像素子の撮
像面に結像される被写体光像の部分光像との関係を示す
図である。
【図4】カラー撮像素子の画素数と撮像画面の画素数と
の関係を示す図である。
【図5】カラー撮像素子の撮像面に設けられたベイヤー
方式の色フィルタの配列を示す図である。
【図6】カラー撮像素子の各画素に設けられたマイクロ
レンズを示す平面図である。
【図7】カラー撮像素子の各画素に設けられたマイクロ
レンズを示す断面図である。
【図8】本発明に係るデジタルカメラのブロック構成の
一実施の形態を示す図である。
【図9】画像処理部内のシェーディング補正、撮影画像
の生成、画像データの補間等の処理に関するブロック構
成を示す図である。
【図10】画像処理部内のシェーディング補正、撮影画
像の生成、画像データの補間等の処理に関するブロック
構成の変形例を示す図である。
【図11】標準より厚みの薄いマイクロレンズの断面図
である。
【図12】標準より厚みの厚いマイクロレンズの断面図
である。
【図13】位置ずれを起こしているマイクロレンズの断
面図である。
【図14】入射光線がマイクロレンズに対して斜め入射
した状態を示す図である。
【図15】撮像素子の撮像面を示す平面図である。
【図16】撮像素子の撮像面に対して撮影レンズの瞳位
置が遠い場合の入射光線の入射方向を示す図である。
【図17】撮像面に対して撮影レンズの瞳位置が近い場
合の入射光線の入射方向を示す図である。
【図18】図16の場合において、絞りを絞ったときの
入射光線の光線幅の変化を示す図である。
【図19】図17の場合において、絞りを開いたときの
入射光線の光線幅の変化を示す図である。
【図20】撮像素子の撮像面の感度のバラツキを示す斜
視図である。
【図21】撮像素子の撮像面を複数のブロックに分割し
た状態を示す図である。
【図22】撮影レンズの瞳位置が変化した場合の入射光
束の入射角の変化量を説明するための図である。
【図23】撮影レンズの瞳位置が全体的に入射光束の入
射角が最大値より小さくなる位置に変化した場合の撮像
面におけるシェーディング補正テーブルの補正係数K
(h,k)が適用される領域を示す図である。
【図24】撮影レンズの瞳位置が全体的に入射光束の入
射角が最大値より小さくなる位置に変化した場合の補正
係数K(h,k)の補正方法を説明するための図である。
【図25】R,G,Bの各色成分の画像の画像データの
補間処理手順を示す図である。
【図26】境界画像生成方法の第1の実施形態を示す図
で、(a)は境界を鋸波状とした図であり、(b)は境
界を正弦波状とした図である。
【図27】境界部分を構成する画像データの横方向のア
ドレスを示す図である。
【図28】境界画像生成方法の第2の実施形態を示す図
である。
【図29】第2の実施形態に係る境界画像生成方法の変
形例を示す図である。
【図30】第2の実施形態に係る境界画像生成方法をベ
イヤー方式のカラー撮像素子を用いた場合に適用する方
法を説明するための図である。
【図31】境界部分におけるRの色成分の画像を構成す
る画像データを示す図である。
【図32】境界部分におけるBの色成分の画像を構成す
る画像データを示す図である。
【図33】境界部分におけるRの色成分の画像を構成す
る画像データを示す図である。
【図34】第3の実施形態に係る境界画像生成方法を説
明するための図である。
【図35】全画素が左側境界画像を構成する画像データ
で構成されたブロックから当該ブロック内の画素を右側
境界画像を構成する画像データに置換する際の各画素位
置の置換順を示すマトリックス表である。
【図36】図35に示すマトリックス表に基づいて生成
された境界部分中央のブロックB8の画像データの構成
を示す図である。
【図37】ベイヤー方式の単板式カラーCCDを用いた
場合に適用される図35に相当するマトリックス表であ
る。
【図38】図37に示すマトリックス表に基づいて生成
されたブロックB2の画像データの構成を示す図であ
る。
【図39】図37に示すマトリックス表に基づいて生成
された境界部分中央のブロックB8の画像データの構成
を示す図である。
【図40】第4の実施形態に係る境界画像生成方法によ
り生成された境界部分の画像の出力レベルの波形を示す
図である。
【図41】第5の実施形態に係る境界画像生成方法によ
り生成された境界部分の画像の出力レベルの波形を示す
図である。
【図42】被写体光像を撮像する2個のCCDの境界部
分の出力レベルの波形を示す図である。
【図43】2個のCCDの出力レベルを調整した後、両
撮像画像を合成したときの出力レベルの波形を示す図で
ある。
【図44】ライン単位でレベル調整を行う際のレベル調
整用の倍率係数Kを対象ラインを含む前後の数ラインに
含まれる画像データを用いて算出する方法を説明するた
めの図である。
【図45】撮影制御のフローチャートを示す図である。
【図46】撮影制御のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ 2 撮影レンズ 3 測光窓 4 投光窓 5 受光窓 6 ファインダー対物窓 7 カード挿入口 8 カード取出ボタン 9 シャッタボタン 10 HDカード 11 光路分離部(光像分割手段) 12,13 カラー撮像素子(撮像手段) 14 マイクロレンズ 15 絞り 16 レンズ駆動制御部 17 絞り駆動制御部 18 CCD駆動制御部 19 画像処理部 191 アナログ信号処理部 192 A/D変換部 193 画像メモリ 194 シェーディング補正部 195 画像データ補間部 196 画像合成部(境界画像生成手段、画像合成手
段,レベル補正手段) 197 出力I/F 20 カード駆動制御部 21 測距部 22 測光部 23 ROM 24 RAM 25 制御部 26 光束中心 27R〜27B,27R′〜27B′ R,G,Bの色
成分の画像データ 28R,28B,28R′,28B′ R,Bの色成分
の色差データ 29,30 補間フィルタ 31 境界線 32〜38 信号波形

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体光像を境界部分が互いに重複する
    ように複数の部分光像に分割する光像分割手段と、上記
    光像分割手段で分割された複数の部分光像をそれぞれ画
    像信号に光電変換して取り込む複数の撮像手段と、上記
    複数の撮像手段で取り込まれた画像のうち、重複した境
    界部分の画像を用いて当該境界を挟む2つの画像の濃度
    差を低減した当該境界部分の画像を生成する境界画像生
    成手段と、上記複数の撮像手段で取り込まれた上記境界
    部分の画像を除く複数の画像と上記境界画像生成手段で
    生成された境界部分の画像とを合成して上記被写体光像
    の撮像画像を生成する画像合成手段とを備えたことを特
    徴とするデジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデジタルカメラにおい
    て、上記境界画像生成手段は、境界線が波状となるよう
    に一方の境界部分の画像と他方の境界部分の画像とを切
    貼合成して合成用の境界部分の画像を生成するものであ
    ることを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のデジタルカメラにおい
    て、上記画像信号生成手段は、画素単位又は2以上の画
    素からなるブロック単位で一方の境界部分の画像を構成
    する画像データと他方の境界部分の画像を構成する画像
    データとを交互に混合して合成用の境界部分の画像を生
    成するものであることを特徴とするデジタルカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のデジタルカメラにおい
    て、上記境界画像生成手段は、一方の境界部分の画像を
    構成する画像データと他方の境界部分の画像を構成する
    画像データとを両画像データに対して予め設定された所
    定の重みで加重平均することにより合成用の境界部分の
    画像を生成するものであることを特徴とするデジタルカ
    メラ。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載のデジタ
    ルカメラにおいて、一方の境界部分の画像の平均濃度レ
    ベルと他方の境界部分の画像の平均濃度レベルとに基づ
    いて一方の撮像手段で取り込まれた画像と他方の撮像手
    段で取り込まれた画像の濃度レベルを略同一に補正する
    レベル補正手段を備え、上記境界画像生成手段は、濃度
    レベルが補正された2つの境界部分の画像を用いて合成
    用の境界部分の画像を生成するものであることを特徴と
    するデジタルカメラ。
  6. 【請求項6】 被写体光像を境界部分が互いに重複する
    ように複数の部分光像に分割する光像分割手段と、上記
    光像分割手段で分割された複数の部分光像をそれぞれ画
    像信号に光電変換して取り込む複数の撮像手段と、この
    複数の撮像手で取り込まれた画像のうち、重複して撮像
    された境界部分の画像を用いて、それぞれの撮像手段で
    撮像された画像感度レベルを一致させるべく撮像手段の
    画像感度差を補正する補正手段と、この補正手段で補正
    した撮像手段からの出力を合成して上記被写体光像の撮
    像画像を生成する画像合成手段とを備えたことを特徴と
    するデジタルカメラ。
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