JP5663573B2 - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置及び撮像方法に関する。
これまで、それぞれ感度の異なる信号が得られる2種類の光電変換素子群を持つ固体撮像素子を搭載した撮像装置が種々提案されている(例えば特許文献1〜3参照)。
特許文献1に記載の撮像装置は、それぞれ選択波長性の異なる赤色のカラーフィルタを上方に持つ2つの光電変換素子の画素部対と、それぞれ選択波長性の異なる緑色のカラーフィルタを上方に持つ2つの光電変換素子の画素部対と、それぞれ選択波長性の異なる青色のカラーフィルタを上方に持つ2つの光電変換素子の画素部対とを含む固体撮像素子を有する。そして、この撮像装置は、各画素部対の2つの光電変換素子からそれぞれ得られる信号を合成することで、色再現性の向上を実現している。
特許文献1に記載の撮像装置で撮像を行う場合、撮像装置で撮像する対象となる被写体の明るさは環境によって変化するため、明るさによって最適な色再現性を得られることが求められる。しかし、特許文献1は、明るさによって最適な色再現性を得ることについては特に考慮していない。
特許文献2は、それぞれ異なる分光特性のカラーフィルタを上方に持ち、受光面積がそれぞれ異なる主感光部及び副感光部を有する固体撮像素子を開示している。しかし、特許文献2は、照明光源の識別精度向上を主たる目的とするものであり、色再現性の向上については特に考慮していない。
特許文献3には、それぞれの光電変換感度が同一又は異なる2つの光電変換素子のペアを複数有する固体撮像素子が開示されている。しかし、特許文献3は、ダイナミックレンジの拡大にしか言及しておらず、色再現性の向上についての記載はない。
日本国特開2009−268078号公報 日本国特開2004−289728号公報 日本国特開2008−270832号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、幅広い光量条件下で最適な色再現性の画像を得ることが可能な撮像装置及び撮像方法を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、それぞれ分光感度特性が異なる第一の光電変換素子及び第二の光電変換素子のペアを複数有する固体撮像素子を備える撮像装置であって、各ペアの前記第一の光電変換素子が主として分光感度を有する波長範囲と前記各ペアの第二の光電変換素子が主として分光感度を有する波長範囲とが、それぞれ可視光の特定の色の波長範囲に入っており、前記複数のペアは、前記特定の色がそれぞれ異なる複数種類のペアを含み、各ペアの前記第二の光電変換素子の分光感度特性における半値幅が、当該各ペアの前記第一の光電変換素子の分光感度特性における半値幅よりも広くなっており、前記複数の第一の光電変換素子から出力された撮像信号を利用して第一の輝度信号と第一の色信号を生成し、前記複数の第二の光電変換素子から出力された撮像信号を利用して第二の輝度信号と第二の色信号を生成する第一の信号生成部と、前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号の少なくとも一方を利用して記録媒体への記録用の第三の輝度信号を生成し、前記第一の色信号及び前記第二の色信号の少なくとも一方を利用して前記記録媒体への記録用の第三の色信号を生成する第二の信号生成部と、各第一の光電変換素子及び各第二の光電変換素子から出力される撮像信号を取得して測光を行う測光部とを備え、前記第二の信号生成部は、前記第三の輝度信号の生成方法と前記第三の色信号の生成方法を、前記測光部による測光結果に応じて変更するものである。
本発明の撮像方法は、それぞれ分光感度特性が異なる第一の光電変換素子及び第二の光電変換素子のペアを複数有する固体撮像素子を用いた撮像方法であって、各ペアの前記第一の光電変換素子が主として分光感度を有する波長範囲と前記各ペアの第二の光電変換素子が主として分光感度を有する波長範囲とが、それぞれ可視光の特定の色の波長範囲に入っており、前記複数のペアは、前記特定の色がそれぞれ異なる複数種類のペアを含み、各ペアの前記第二の光電変換素子の分光感度特性における半値幅が、当該各ペアの前記第一の光電変換素子の分光感度特性における半値幅よりも広くなっており、前記複数の第一の光電変換素子から出力された撮像信号を利用して第一の輝度信号と第一の色信号を生成し、前記複数の第二の光電変換素子から出力された撮像信号を利用して第二の輝度信号と第二の色信号を生成する第一の信号生成ステップと、前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号の少なくとも一方を利用して記録媒体への記録用の第三の輝度信号を生成し、前記第一の色信号及び前記第二の色信号の少なくとも一方を利用して前記記録媒体への記録用の第三の色信号を生成する第二の信号生成ステップと、各第一の光電変換素子及び各第二の光電変換素子から出力される撮像信号を取得して測光を行う測光ステップとを備え、前記第二の信号生成ステップでは、前記第三の輝度信号の生成方法と前記第三の色信号の生成方法を、前記測光ステップによる測光結果に応じて変更するものである。
本発明によれば、幅広い光量条件下で最適な色再現性の画像を得ることが可能な撮像装置及び撮像方法を提供することができる。
本発明の一実施形態を説明するための撮像装置の概略構成を示す図 図1に示したデジタルカメラにおける固体撮像素子の概略構成を示す平面模式図 図2に示した固体撮像素子における光電変換素子51Wと光電変換素子51Nの分光感度特性を示した図 図1に示したデジタルカメラにおけるデジタル信号処理部の内部構成を示す図 図1に示したデジタルカメラの撮像モード時の動作を説明するためのフローチャート 図5に示したフローチャートにおけるナロー優先処理(ステップS4)の詳細を示すフローチャート 図5に示したフローチャートにおけるワイド優先処理(ステップS7)の詳細を示すフローチャート 図5に示したフローチャートにおけるナロー・ワイド加算処理(ステップS9)の詳細を示すフローチャート 図1に示したデジタルカメラにおける撮像素子駆動部10が実行するワイド優先駆動を説明するための図 図1に示したデジタルカメラにおける撮像素子駆動部10が実行するナロー優先駆動を説明するための図 図1に示したデジタルカメラにおける撮像素子駆動部10が実行するワイド優先駆動を説明するための図 図1に示したデジタルカメラにおける撮像素子駆動部10が実行するナロー優先駆動を説明するための図
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態を説明するための撮像装置の概略構成を示す図である。撮像装置としては、デジタルカメラ及びデジタルビデオカメラ等の撮像装置、電子内視鏡及びカメラ付携帯電話機等に搭載される撮像モジュール、等がある。以下ではデジタルカメラを例にして説明する。
図示するデジタルカメラの撮像系は、撮影レンズ1と、CCD型の固体撮像素子5と、この両者の間に設けられた絞り2と、赤外線カットフィルタ3と、光学ローパスフィルタ4とを備える。また、撮影レンズ1の前方には、図示しないメカニカルシャッタも設けられている。
デジタルカメラの電気制御系全体を統括制御するシステム制御部11は、フラッシュ発光部12を制御する。また、システム制御部11は、レンズ駆動部8を制御して撮影レンズ1の位置をフォーカス位置に調整したりズーム調整を行ったりする。また、システム制御部11は、絞り駆動部9を介し絞り2の開口量を制御して露光量調整を行う。
また、システム制御部11は、撮像素子駆動部10を介して固体撮像素子5を駆動し、撮影レンズ1を通して撮像した被写体像を撮像信号として出力させる。撮像素子駆動部10は、メカニカルシャッタの開閉制御も行う。システム制御部11には、操作部14を通してユーザからの指示信号が入力される。
デジタルカメラの電気制御系は、更に、固体撮像素子5の出力に接続された相関二重サンプリング処理等のアナログ信号処理を行うアナログ信号処理部6と、このアナログ信号処理部6から出力された撮像信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路7とを備える。アナログ信号処理部6及びA/D変換回路7は、システム制御部11によって制御される。
更に、このデジタルカメラの電気制御系は、メインメモリ16と、メインメモリ16に接続されたメモリ制御部15と、補間演算やガンマ補正演算、同時化処理、RGB/YC変換処理等を行って撮像画像データを生成するデジタル信号処理部17と、デジタル信号処理部17で生成された撮像画像データをJPEG形式に圧縮したり圧縮画像データを伸張したりする圧縮伸張処理部18と、固体撮像素子5から出力される撮像信号に基づいて測光を行う測光部19と、着脱自在の記録媒体21が接続される外部メモリ制御部20と、カメラ背面等に搭載された液晶表示部23が接続される表示制御部22とを備える。
メモリ制御部15、デジタル信号処理部17、圧縮伸張処理部18、測光部19、外部メモリ制御部20、及び表示制御部22は、制御バス24及びデータバス25によって相互に接続され、システム制御部11からの指令によって制御される。
図2は、図1に示したデジタルカメラにおける固体撮像素子5の概略構成を示す平面模式図である。
図2に示したように、固体撮像素子5は、複数の光電変換素子51Wからなる第一グループと、複数の光電変換素子51Nからなる第二グループと、複数の垂直電荷転送部54と、水平電荷転送部52と、出力部53とを備える。
固体撮像素子5に含まれる全ての光電変換素子は、半導体基板表面の列方向Yとこれに交差する(図2の例では直交する)行方向Xとに二次元状に配置されている。この全ての光電変換素子は、列方向Yに並ぶ複数の光電変換素子51Wからなる第一の光電変換素子列と、列方向Yに並ぶ複数の光電変換素子51Nからなる第二の光電変換素子列とを有する。これら第一の光電変換素子列と第二の光電変換素子列は、行方向Xに交互に一定ピッチで並べられている。更に、第一の光電変換素子列は、第二の光電変換素子列に対して、各光電変換素子列の光電変換素子の列方向Yにおける配列ピッチの1/2だけ列方向Yにずらして配置されている。このような配列は、正方格子状に配置した各光電変換素子51Wに対して斜め45°方向にずれた位置に光電変換素子51Nを配置することで得ることができる。
このように、各光電変換素子51Wに対して所定方向の隣には、光電変換素子51Nが配置されている。各光電変換素子51Wと、各光電変換素子51Wに対して所定方向に隣接する光電変換素子51Nとにより、画素のペアが構成される。
固体撮像素子5に含まれる全ての光電変換素子は、略同一構成(設計上同一構成)となっている。略同一構成とは、半導体基板内に形成される光電変換領域(フォトダイオード)のサイズが略同じ(設計上同じ)であり、その光電変換領域の上方に形成される遮光膜の開口サイズも略同じ(設計上同じ)であることを意味する。
光電変換素子51Wからなる第一グループの露光時間と、光電変換素子51Nからなる第二グループの露光時間は、独立に制御可能となっている。
この固体撮像素子5は、ペアを構成する光電変換素子51Wと光電変換素子51Nが、次の条件を満たしている。
(1)光電変換素子51Wの分光感度特性と光電変換素子51Nの分光感度特性が互いに異なる。
(2)光電変換素子51Wが主として分光感度を有する波長範囲と、光電変換素子51Nが主として分光感度を有する波長範囲(例えば光電変換素子51Nの分光感度特性における半値幅)とが、可視光のうちの特定の色の光の波長範囲に入っている。
(3)光電変換素子51Nの分光感度特性における半値幅が、光電変換素子51Wの分光感度特性における半値幅よりも狭い。
(4)光電変換素子51Wが主として分光感度を有する波長範囲の各波長における分光感度の値が、光電変換素子51Nの当該各波長における分光感度の値よりも大きくなっている。
(5)光電変換素子51Wの分光感度特性における半値幅に対する、光電変換素子51Wの分光感度のピーク値の比(半値幅/ピーク値)が、光電変換素子51Nの分光感度特性における半値幅に対する、光電変換素子51Nの分光感度のピーク値の比(半値幅/ピーク値)より大きい。
なお、光電変換素子が主として分光感度を有する波長範囲とは、その光電変換素子から出力される信号のうちの大部分が、その波長範囲の光に応じた信号であることを意味し、その波長範囲以外の光に応じた信号成分が、その光電変換素子から出力される信号の色に対してほとんど影響を与えないような範囲のことを示す。以下では、各光電変換素子の分光感度特性における半値幅を、その各光電変換素子が主として分光感度を有する波長範囲として説明する。
ペアを構成する光電変換素子51Wと光電変換素子51Nとで分光感度特性を異ならせる方法としてはいくつか挙げられる。この固体撮像素子5では、ペアを構成する光電変換素子51Wと光電変換素子51Nの各々の上方に設けるカラーフィルタの分光感度特性を異ならせる方法を採用している。
各光電変換素子51Wの上方には、全体としてベイヤ状に配置された赤色光を透過するカラーフィルタR1と、緑色光を透過するカラーフィルタG1と、青色光を透過するカラーフィルタB1とが設けられている。
図2においては、カラーフィルタR1が上方に設けられた光電変換素子51Wに“R1”の文字を付してある。また、カラーフィルタG1が上方に設けられた光電変換素子51Wに“G1”の文字を付してある。また、カラーフィルタB1が上方に設けられた光電変換素子51Wに“B1”の文字を付してある。
各光電変換素子51Nの上方には、全体としてベイヤ状に配置された赤色光を透過するカラーフィルタR2と、緑色光を透過するカラーフィルタG2と、青色光を透過するカラーフィルタB2とが設けられている。
図2においては、カラーフィルタR2が上方に設けられた光電変換素子51Nに“R2”の文字を付してある。また、カラーフィルタG2が上方に設けられた光電変換素子51Nに“G2”の文字を付してある。また、カラーフィルタB2が上方に設けられた光電変換素子51Nに“B2”の文字を付してある。
以下の説明では、カラーフィルタR1とカラーフィルタR2を総称して赤色フィルタともいう。また、カラーフィルタG1とカラーフィルタG2を総称して緑色フィルタともいう。また、カラーフィルタB1とカラーフィルタB2を総称して青色フィルタともいう。
このように、ペアを構成する光電変換素子51W及び光電変換素子51Nの各々の上方には同一色のフィルタ(赤色フィルタ、緑色フィルタ、又は青色フィルタ)が配置されている。したがって、固体撮像素子5には、上方に設けられるフィルタの色がそれぞれ異なる3種類のペア(赤色フィルタを上方に持つRペア、緑色フィルタを上方に持つGペア、青色フィルタを上方に持つBペア)が含まれる。
なお、Rペアの各光電変換素子に対する上記条件(2)における特定の色は赤色になる。Gペアの各光電変換素子に対する上記条件(2)における特定の色は緑色になる。Bペアの各光電変換素子に対する上記条件(2)における特定の色は青色になる。
Rペアの各光電変換素子では、カラーフィルタR1とカラーフィルタR2のそれぞれの分光感度特性を異ならせることで、光電変換素子51Wと光電変換素子51Nとに分光感度特性の差を設けている。
Gペアの各光電変換素子では、カラーフィルタG1とカラーフィルタG2のそれぞれの分光感度特性を異ならせることで、光電変換素子51Wと光電変換素子51Nとに分光感度特性の差を設けている。
Bペアの各光電変換素子では、カラーフィルタB1とカラーフィルタB2のそれぞれの分光感度特性を異ならせることで、光電変換素子51Wと光電変換素子51Nとに分光感度特性の差を設けている。
以下では、Rペアの各光電変換素子、Gペアの各光電変換素子、Bペアの各光電変換素子の分光感度特性の具体例を説明する。
図3は、図2に示した固体撮像素子5における光電変換素子51Wと光電変換素子51Nの分光感度特性の一例を示した図である。図3において、符号R1(λ),G1(λ),B1(λ)で示した特性が、それぞれカラーフィルタR1,G1,B1が設けられた光電変換素子51Wの分光感度特性を示す。また、符号R2(λ),G2(λ),B2(λ)で示した特性が、それぞれカラーフィルタR2,G2,B2が設けられた光電変換素子51Nの分光感度特性を示す。
図3に示した例では、Rペアの光電変換素子51Wが主として分光感度を有する波長範囲(半値幅)の各波長における分光感度の値は、Rペアの光電変換素子51Nの当該各波長における分光感度の値よりも大きくなっている。また、分光感度特性R2(λ)における半値幅は、分光感度特性R1(λ)における半値幅よりも狭く、かつ、それよりも内側となっている。更に、分光感度特性R1(λ)における半値幅が、赤色の波長範囲に入っている。また、分光感度特性R1(λ)の半値幅に対するピーク値の比が、分光感度特性R2(λ)の半値幅に対するピーク値の比よりも大きくなっている。なお、分光感度特性R1(λ),R2(λ)における各半値幅は、可視光の波長範囲における値とした。
図3に示した例では、Gペアの光電変換素子51Wが主として分光感度を有する波長範囲(半値幅)の各波長における分光感度の値は、Gペアの光電変換素子51Nの当該各波長における分光感度の値よりも大きくなっている。また、分光感度特性G2(λ)における半値幅は、分光感度特性G1(λ)における半値幅よりも狭く、かつ、それよりも内側となっている。更に、分光感度特性G1(λ)における半値幅が、緑色の波長範囲に入っている。更に、分光感度特性G1(λ)の半値幅に対するピーク値の比が、分光感度特性G2(λ)の半値幅に対するピーク値の比よりも大きくなっている。
図3に示した例では、Bペアの光電変換素子51Wが主として分光感度を有する波長範囲(半値幅)の各波長における分光感度の値は、Bペアの光電変換素子51Nの当該各波長における分光感度の値よりも大きくなっている。また、分光感度特性B2(λ)における半値幅は、分光感度特性B1(λ)における半値幅よりも狭く、かつ、それよりも内側となっている。更に、分光感度特性B1(λ)における半値幅が、青色の波長範囲に入っている。更に、分光感度特性B1(λ)の半値幅に対するピーク値の比が、分光感度特性B2(λ)の半値幅に対するピーク値の比よりも大きくなっている。なお、分光感度特性B1(λ),B2(λ)における各半値幅は、可視光の波長範囲における値とした。
このように、図3に示した分光感度特性にすることで、上記(1)〜(5)の条件を満たすことができる。
各ペアを構成する光電変換素子51Wは、当該各ペアを構成する光電変換素子51Nよりも半値幅が広いワイドな分光感度特性を持つ。このため、以下では第一グループの光電変換素子51Wのことをワイド素子群ともいう。また、このワイド素子群の各光電変換素子51Wから出力される撮像信号の集合である撮像画像信号のことを以下ではワイド信号とも言う。
また、各ペアを構成する光電変換素子51Nは、当該各ペアを構成する光電変換素子51Wよりも半値幅が狭いナローな分光感度特性を持つ。このため、以下では第二グループの光電変換素子51Nのことをナロー素子群ともいう。また、このナロー素子群の各光電変換素子51Nから出力される撮像信号の集合である撮像画像信号のことを以下ではナロー信号とも言う。
第一グループの光電変換素子51Wの分光特性は、第二グループの光電変換素子51Nよりもワイドな分光を持つ。このため、光源に依存せずに安定した色再現性が得られるという利点がある。また、この分光特性は、光吸収量が多いため、高感度かつ低ノイズを実現できるという利点がある。
これに対し、第二グループの光電変換素子51Nは、第一グループの光電変換素子51Wよりもナローな分光を持つ。このため、彩度の高い画像が得られるという利点がある。また、この分光特性は、光吸収量が少ないため、色弁別性がよく、色再現域が広いという利点がある。
図2に戻り、複数の垂直電荷転送路54は、各光電変換素子列に対応して1つずつ設けられている。各垂直電荷転送路54は、対応する光電変換素子列の各光電変換素子から読み出した電荷を、列方向Yに転送する。
垂直電荷転送部54は、半導体基板内に形成された電荷転送チャネル54aと、この上方に列方向Yに並べて設けられた転送電極V1〜V8とで構成されている。転送電極V1〜V8には、撮像素子駆動部10から駆動パルスが供給されるようになっている。この駆動パルスによって、垂直電荷転送部54が駆動される。
電荷転送チャネル54aと、これに対応する光電変換素子列の各光電変換素子との間には、電荷読み出し領域56(図2では模式的に矢印で示した)が形成されている。
転送電極V3は、第一グループの光電変換素子51Wのうち、固体撮像素子5の水平電荷転送部52が設けられた側とは反対側の端部(上端部)から数えて奇数行目の光電変換素子51Wの電荷読み出し領域56も覆っている。つまり、転送電極V3は、前記奇数行目の光電変換素子51Wから電荷を読み出すための読み出し電極も兼ねている。
転送電極V7は、第一グループの光電変換素子51Wのうち、固体撮像素子5の上端部から数えて偶数行目の光電変換素子51Wの電荷読み出し領域56も覆っている。つまり、転送電極V7は、前記偶数行目の光電変換素子51Wから電荷を読み出すための読み出し電極も兼ねている。
転送電極V5は、第二グループの光電変換素子52Nのうち、固体撮像素子5の上端部から数えて奇数行目の光電変換素子52Nの電荷読み出し領域56も覆っている。つまり、転送電極V5は、前記奇数行目の光電変換素子52Nから電荷を読み出すための読み出し電極も兼ねている。
転送電極V1は、第二グループの光電変換素子52Nのうち、固体撮像素子5の上端部から数えて偶数行目の光電変換素子52Nの電荷読み出し領域56も覆っている。つまり、転送電極V1は、前記偶数行目の光電変換素子52Nから電荷を読み出すための読み出し電極も兼ねている。
水平電荷転送部52は、複数の垂直電荷転送部54を転送されてきた電荷を、行方向Xに転送する。
出力部53は、水平電荷転送部52を転送されてきた電荷を、その電荷量に応じた信号に変換して出力する。
図1に戻り、測光部19は、ワイド素子群から出力されるワイド信号を利用して測光値(ワイド測光値)を算出する。また、測光部19は、ナロー素子群から出力されるナロー信号を利用して測光値(ナロー測光値)を算出する。
システム制御部11は、ナロー測光値又はワイド測光値に基づいて適正露出値を決定するAE(自動露出)機能を有する。
次に、図1に示したデジタルカメラにおけるデジタル信号処理部17の詳細構成について説明する。
図4は、図1に示したデジタルカメラにおけるデジタル信号処理部の内部構成を示す図である。図4に示すように、デジタル信号処理部17は、同時化処理部171W,171Nと、輝度・色差信号生成部172W,172Nと、輝度・色差信号生成部173とを備える。
同時化処理部171Wは、ワイド素子群から出力され、メインメモリ16に記憶されたワイド信号に同時化処理を施してワイド撮像画像データを生成する。
同時化処理とは、撮像画像信号を構成する各撮像信号のメモリ上の位置に、当該撮像信号の色成分以外の色成分の撮像信号を、周囲の撮像信号を用いて補間する処理である。この処理により、ワイド素子群の各光電変換素子51Wに対応するメモリ位置に、R(赤)、G(緑)、B(青)の3つの色成分の撮像信号からなる撮像画素信号が生成される。この撮像画素信号の集合によってワイド撮像画像データが生成される。
同時化処理部171Nは、ナロー素子群から出力され、メインメモリ16に記憶されたナロー信号に同時化処理を施してナロー撮像画像データを生成する。この同時化処理により、ナロー素子群の各光電変換素子51Nに対応するメモリ位置に、R、G、Bの3つの色成分の撮像信号からなる撮像画素信号が生成される。この撮像画素信号の集合によってナロー撮像画像データが生成される。
輝度・色差信号生成部172Wは、同時化処理部171Wで生成されたワイド撮像画像データの各撮像画素信号を利用して、周知の演算により、輝度信号Yと、色信号である色差信号Cr,Cbを生成する。
輝度・色差信号生成部172Nは、同時化処理部171Nで生成されたナロー撮像画像データの各撮像画素信号を利用して、周知の演算により、輝度信号Yと、色信号である色差信号Cr,Cbを生成する。
輝度・色差信号生成部173は、輝度信号Yと輝度信号Yの少なくとも一方を利用して、記録媒体21に記録用の輝度信号である輝度信号Yを生成する。また、輝度・色差信号生成部173は、色差信号Crと色差信号Crの少なくとも一方を利用して、記録媒体21に記録用の色信号である色差信号Crを生成する。また、輝度・色差信号生成部173は、色差信号Cbと色差信号Cbの少なくとも一方を利用して、記録媒体21に記録用の色信号である色差信号Cbを生成する。
輝度・色差信号生成部173で生成された輝度信号Yと色差信号Cr,Cbで構成される撮像画像データは、圧縮伸張処理部18で圧縮された後に、記録媒体21に記録される。
このデジタルカメラの特徴は、輝度・色差信号生成部173が、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbの生成方法を、測光部19による測光結果に応じて変更することにある。
具体的に、輝度・色差信号生成部173は、以下の式(1)、(2)、(3)にしたがって、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する。
Y=ε+ε (1)
Cr=αCr+αCr (2)
Cb=αCb+αCb (3)
ε、ε、α、αは、それぞれ係数
以下、輝度・色差信号生成部173による輝度信号Yと色差信号Cr,Cbの生成処理を具体的に説明する。
ナロー測光値が、それに基づいて決定される適正露出値である閾値Th1以上であった場合は、ナロー素子群で適正露出が得られる(ナロー素子群で露光量が十分に足りている)ことになる。この場合には、輝度・色差信号生成部173が、ε=1、ε=0、0<α≦1、α=(1−α)として、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する。
具体的には、輝度・色差信号生成部173は、次の第一の処理と第二の処理のいずれかを、ナロー測光値を求める際に用いたナロー信号に応じて選択して実行する。
第一の処理は、輝度信号Yそのものを輝度信号Yとし、色差信号Crと色差信号Crを所定割合で加算したものを色差信号Crとし、色差信号Cbと色差信号Cbを所定割合で加算したものを色差信号Cbとすることで、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する処理である。第一の処理は、式(1)においてε=1、ε=0とし、式(2)、(3)においてαを0<α<1とし、αを(1−α)として演算する処理に相当する。
第二の処理は、輝度信号Yそのものを輝度信号Yとし、色差信号Crそのものを色差信号Crとし、色差信号Cbそのものを色差信号Cbとすることで、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する処理である。第二の処理は、式(1)においてε=1、ε=0とし、式(2)、(3)においてα=1、α=0として演算する処理に相当する。
ナロー測光値が閾値Th1以上であっても、ナロー測光値を求める際に用いたナロー信号から同時化処理によって生成されるナロー撮像画像データにおいて、色飽和している撮像画素信号の占める割合が大きくなると、第二の処理を実行した場合に、色飽和した撮像画像データが得られてしまう。
そこで、輝度・色差信号生成部173は、ナロー測光値を求める際に用いたナロー信号に基づくナロー撮像画像データのうち、色飽和している撮像画素信号の割合が閾値以上になる場合には第一の処理を実行する。また、輝度・色差信号生成部173は、当該色飽和している撮像画素信号の割合が閾値未満になる場合には第二の処理を実行する。つまり、輝度・色差信号生成部173は、ナロー測光値を求める際に用いたナロー信号に基づくナロー撮像画像データの色飽和度合に応じて、第一の処理と第二の処理のいずれかを選択して実行する。
このようにすることで、ナロー撮像画像データの大部分が色飽和している場合でも、第一の処理を実行することで色差信号Cr,Cbのダイナミックレンジを変更(彩度を変更)して色飽和を防ぎ、色再現性を向上させることができる。なお、このときのαの値は、色飽和を防ぐことができる値に設定すればよい。
また、ナロー測光値が閾値Th1未満であり、かつ、ワイド測光値がそれに基づいて決定される適正露出値である閾値Th2以上であった場合は、ナロー素子群では適正露出を得られないが、ワイド素子群では適正露出を得られる(ワイド素子群で露光量が十分に足りている)ことになる。このため、この場合には、輝度・色差信号生成部173が、ε=0、ε=1、0≦α<1、α=(1−α)として、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する。
具体的には、輝度・色差信号生成部173は、次の第三の処理と第四の処理のいずれかを、ワイド測光値を求める際に用いたワイド信号に応じて選択して実行する。
第三の処理は、輝度信号Yそのものを輝度信号Yとし、色差信号Crと色差信号Crを所定割合で加算したものを色差信号Crとし、色差信号Cbと色差信号Cbを所定割合で加算したものを色差信号Cbとすることで、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する処理である。第三の処理は、式(1)においてε=0、ε=1とし、式(2)、(3)においてαを0<α<1とし、αを(1−α)として演算する処理に相当する。
第四の処理は、輝度信号Yそのものを輝度信号Yとし、色差信号Crそのものを色差信号Crとし、色差信号Cbそのものを色差信号Cbとすることで、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する処理である。第四の処理は、式(1)においてε=0、ε=1とし、式(2)、(3)においてα=0、α=1として演算する処理に相当する。
ワイド測光値が閾値Th2以上であっても、ワイド測光値を求める際に用いたワイド信号から同時化処理によって生成されるワイド撮像画像データにおいて、色飽和している撮像画素信号の占める割合が大きくなると、第四の処理を実行した場合に色飽和した撮像画像データが得られてしまう。
そこで、輝度・色差信号生成部173は、ワイド測光値を求める際に用いたワイド信号に基づくワイド撮像画像データのうち、色飽和している撮像画素信号の割合が閾値以上になる場合には第三の処理を実行する。また、輝度・色差信号生成部173は、当該色飽和している撮像画素信号の割合が閾値未満になる場合には第四の処理を実行する。つまり、輝度・色差信号生成部173は、ワイド測光値を求める際に用いたワイド信号に基づくワイド撮像画像データの色飽和度合に応じて、第三の処理と第四の処理のいずれかを選択して実行する。
このようにすることで、ワイド撮像画像データの大部分が色飽和している場合でも、第三の処理を実行することで、色差信号Cr,Cbのダイナミックレンジを変更(彩度を変更)して色飽和を防ぎ、色再現性を向上させることができる。なお、このときのαの値は、色飽和を防ぐことができる値に設定すればよい。
また、ワイド測光値が閾値Th2未満であった場合、この場合は、ナロー素子群、ワイド素子群のいずれでも適正露出を得られないほど暗いシーンであることが分かる。このため、この場合には、輝度・色差信号生成部173が、0<ε≦1、0<ε≦1、0<α≦1、0<α≦1として、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する。
具体的には、輝度・色差信号生成部173は、次の第五の処理と第六の処理と第七の処理のいずれかを、被写体シーンに応じて切り替えて実行する。
第五の処理は、輝度信号Yと輝度信号Yを所定割合で加算したものを輝度信号Yとし、色差信号Crと色差信号Crを、色差信号Crの比率を多くした割合で加算したものを色差信号Crとし、色差信号Cbと色差信号Cbを、色差信号Cbの比率を多くした割合で加算したものを色差信号Cbとすることで、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する処理である。第五の処理は、式(1)において0<ε<1、0<ε<1とし、式(2)、(3)において0<α<1、0<α<1、α<αとして演算する処理に相当する。
第六の処理は、輝度信号Yと輝度信号Yを所定割合で加算したものを輝度信号Yとし、色差信号Crと色差信号Crを、色差信号Crの比率を多くした割合で加算したものを色差信号Crとし、色差信号Cbと色差信号Cbを、色差信号Cbの比率を多くした割合で加算したものを色差信号Cbとすることで、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する処理である。第六の処理は、式(1)において0<ε<1、0<ε<1とし、式(2)、(3)において0<α<1、0<α<1、α>αとして演算する処理に相当する。
第七の処理は、輝度信号Yと輝度信号Yを単純加算したものを輝度信号Yとし、色差信号Crと色差信号Crを単純加算したものを色差信号Crとし、色差信号Cbと色差信号Cbを単純加算したものを色差信号Cbとすることで、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する処理である。第七の処理は、式(1)においてε=1、ε=1とし、式(2)、(3)においてα=α=1として演算する処理に相当する。
第五の処理は、色差信号Cr,Cbに含まれる色差信号Cr,Cbの割合が多いため、最終的に生成される撮像画像データの彩度は高くなる。このため、色鮮やかな被写体を再現するのに適した処理となる。
第六の処理は、色差信号Cr,Cbに含まれる色差信号Cr,Cbの割合が多いため、最終的に生成される撮像画像データの彩度は低くなる。このため、肌色等、色鮮やかでない被写体を再現するのに適した処理となる。
第七の処理は、色差信号Cr,Cbに含まれる色差信号Cr,Cbと色差信号Cr,Cbの割合が同じである。このため、彩度の変化はほとんどないが、輝度信号Y、色差信号Cr,Cb共に感度を上げることができ、夜景等の暗いシーンに適した処理となる。
第五の処理から第七の処理は、このような特徴を持つ。このため、輝度・色差信号生成部173は、被写体シーンが感度を優先する被写体シーン(例えば夜景を含むシーン)であるときには第七の処理を実行する。また、輝度・色差信号生成部173は、被写体シーンが色再現性を優先する被写体シーン(例えば風景や人物を含むシーン)であるときには第五の処理又は第六の処理を実行する。このようにすることで、被写体シーンに応じて最適な画質を得ることができる。
なお、第五の処理と第六の処理における、輝度信号Yと輝度信号Yを加算する際の輝度信号Yと輝度信号Yの比率は、輝度信号Yが、適正露出値Th2に基づく露光量に相当する信号レベルと同じかそれ以上になるように設定すればよい。
以下、図1に示したデジタルカメラの撮像モード時の動作について説明する。
図5は、図1に示したデジタルカメラの撮像モード時の動作を説明するためのフローチャートである。
操作部14に含まれるシャッタボタンが半押しされると、システム制御部11は、AE(自動露出制御)、AF(自動焦点調節制御)を行うための準備撮像を固体撮像素子5により実行する(ステップS1)。システム制御部11は、この準備撮像を、ナロー素子群とワイド素子群とで露光時間を同じにして行う。
次に、測光部19が、準備撮像で固体撮像素子5から得られたナロー信号を取得し、ナロー信号に基づいて第一の測光値を算出する(ステップS2)。
次に、システム制御部11が、第一の測光値に基づいて適正露出値(閾値Th1)を決定し、第一の測光値が閾値Th1以上か否かを判定する(ステップS3)。
第一の測光値が閾値Th1以上であった場合(ステップS3:YES)、ナロー優先処理が実行される(ステップS4)。
第二の測光値が閾値Th1未満であった場合(ステップS3:NO)、測光部19が、準備撮像で固体撮像素子5から得られたワイド信号を取得し、このワイド信号に基づいて第二の測光値を算出する(ステップS5)。
次に、システム制御部11が、第二の測光値に基づいて適正露出値(閾値Th2)を決定し、第二の測光値が閾値Th2以上か否かを判定する(ステップS6)。
第二の測光値が閾値Th2以上であった場合(ステップS6:YES)、ワイド優先処理が実行される(ステップS7)。
第二の測光値が閾値Th2未満であった場合(ステップS6:NO)、ナロー・ワイド加算処理が実行される(ステップS9)。
次に、図5に示したフローチャートにおけるナロー優先処理、ワイド優先処理、ナロー・ワイド加算処理の詳細について説明する。
図6は、図5に示したフローチャートにおけるステップS4の内容を示すフローチャートである。
ナロー優先処理が開始されると、システム制御部11が、彩度ダイナミックレンジ(色差信号Cr,Cbのダイナミックレンジ)を変更するか否かを、準備撮像で得られたナロー信号に基づいて判定する(ステップS41)。
具体的には、システム制御部11は、準備撮像で得られたナロー信号をデジタル信号処理部17で同時化処理してナロー撮像画像データを生成する。そして、システム制御部11は、このナロー撮像画像データのうち、色飽和している撮像画素信号の当該ナロー撮像画像データ全体に占める割合を算出する。システム制御部11は、この割合が閾値以上であった場合には、彩度ダイナミックレンジを変更すべきと判定し、この割合が閾値未満であった場合には、彩度ダイナミックレンジを変更しなくてよいと判定する。
ステップS41の判定がYESであった場合は、システム制御部11が撮像素子駆動部10を駆動し、第一の測光値に基づいて決定した適正露出値Th1にしたがって本撮像を実行する(ステップS42)。システム制御部11は、この本撮像を、ナロー素子群とワイド素子群とで露光時間を同じにして行う。
ステップS42の撮像で固体撮像素子5から得られたナロー信号とワイド信号は、それぞれ、デジタル信号処理部17で同時化処理されて、ナロー撮像画像データとワイド撮像画像データが生成される(ステップS43)。
次に、デジタル信号処理部17は、ステップS43で生成したナロー撮像画像データから輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する。また、デジタル信号処理部17は、ステップS43で生成したワイド撮像画像データから輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する。続いて、デジタル信号処理部17は、第一の処理により、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する(ステップS44)。即ち、デジタル信号処理部17は、輝度信号Yそのものを輝度信号Yとし、色差信号Crと色差信号Crを所定割合で加算したものを色差信号Crとし、色差信号Cbと色差信号Cbを所定割合で加算したものを色差信号Cbとする。
一方、ステップS41の判定がNOであった場合、システム制御部11は、撮像素子駆動部10を駆動し、第一の測光値に基づいて決定した適正露出値Th1にしたがって本撮像を実行する(ステップS45)。システム制御部11は、この本撮像を、ナロー素子群とワイド素子群とで露光時間を同じにして行う。
ステップS45の撮像で固体撮像素子5から得られたナロー信号とワイド信号は、それぞれ、デジタル信号処理部17で同時化処理されて、ナロー撮像画像データとワイド撮像画像データが生成される(ステップS46)。
次に、デジタル信号処理部17は、ステップS46で生成したナロー撮像画像データから輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する。また、デジタル信号処理部17は、ステップS46で生成したワイド撮像画像データから輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する。続いて、デジタル信号処理部17は、第二の処理により、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する(ステップS47)。即ち、デジタル信号処理部17は、輝度信号Yそのものを輝度信号Yとし、色差信号Crそのものを色差信号Crとし、色差信号Cbそのものを色差信号Cbとする。
ステップS44、ステップS47で生成された、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbで構成される撮像画像データは、圧縮された後に、記録媒体21に記録される。そして、撮像動作が終了する。
図7は、図5に示したフローチャートにおけるステップS7の内容を示すフローチャートである。
ワイド優先処理が開始されると、システム制御部11が、彩度ダイナミックレンジを変更するか否かを、準備撮像で得られたワイド信号に基づいて判定する(ステップS71)。
具体的には、システム制御部11は、準備撮像で得られたワイド信号をデジタル信号処理部17で同時化処理してワイド撮像画像データを生成する。そして、システム制御部11は、このワイド撮像画像データのうち、色飽和している撮像画素信号の当該ワイド撮像画像データ全体に占める割合を算出する。更に、システム制御部11は、この割合が閾値以上であった場合には、彩度ダイナミックレンジを変更すべきと判定し、この割合が閾値未満であった場合には、彩度ダイナミックレンジを変更しなくてよいと判定する。
ステップS71の判定がYESであった場合、システム制御部11が撮像素子駆動部10を駆動し、第二の測光値に基づいて決定した適正露出値Th2にしたがって本撮像を実行する(ステップS72)。システム制御部11は、この本撮像を、ナロー素子群とワイド素子群とで露光時間を同じにして行う。
ステップS72の撮像で固体撮像素子5から得られたナロー信号とワイド信号は、それぞれ、デジタル信号処理部17で同時化処理されて、ナロー撮像画像データとワイド撮像画像データが生成される(ステップS73)。
次に、デジタル信号処理部17は、ステップS73で生成したナロー撮像画像データから輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する。また、デジタル信号処理部17は、ステップS73で生成したワイド撮像画像データから輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する。続いて、デジタル信号処理部17は、第三の処理により、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する(ステップS74)。即ち、デジタル信号処理部17は、輝度信号Yそのものを輝度信号Yとし、色差信号Crと色差信号Crを所定割合で加算したものを色差信号Crとし、色差信号Cbと色差信号Cbを所定割合で加算したものを色差信号Cbとする。
一方、ステップS71の判定がNOであった場合、システム制御部11が撮像素子駆動部10を駆動し、第二の測光値に基づいて決定した適正露出値Th2にしたがって本撮像を実行する(ステップS75)。システム制御部11は、この本撮像を、ナロー素子群とワイド素子群とで露光時間を同じにして行う。
ステップS75の撮像で固体撮像素子5から得られたナロー信号とワイド信号は、それぞれ、デジタル信号処理部17で同時化処理されて、ナロー撮像画像データとワイド撮像画像データが生成される(ステップS76)。
次に、デジタル信号処理部17は、ステップS76で生成したナロー撮像画像データから輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する。また、デジタル信号処理部17は、ステップS76で生成したワイド撮像画像データから輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する。続いて、デジタル信号処理部17は、第四の処理により、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する(ステップS77)。即ち、デジタル信号処理部17は、輝度信号Yそのものを輝度信号Yとし、色差信号Crそのものを色差信号Crとし、色差信号Cbそのものを色差信号Cbとする。
ステップS74、ステップS77で生成された、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbで構成される撮像画像データは、圧縮された後に、記録媒体21に記録されて、撮像動作が終了する。
図8は、図5に示したフローチャートにおけるステップS9の内容を示すフローチャートである。
ナロー・ワイド加算処理が開始されると、システム制御部11が、彩度ダイナミックレンジを変更するか否かを、準備撮像で得られたナロー信号又はワイド信号に基づいて判定する(ステップS91)。
具体的には、システム制御部11は、準備撮像で得られたナロー信号又はワイド信号に基づいて、撮像中の被写体シーンを周知の方法により判別する。そして、システム制御部11は、被写体シーンが色再現性を優先する被写体シーン(風景や人物を含むシーン)であるときには、彩度ダイナミックレンジを変更すべきと判定し、被写体シーンが感度を優先する被写体シーン(夜景を含むシーン)であるときには、彩度ダイナミックレンジを変更しなくてよいと判定する。なお、システム制御部11は、被写体シーンを判別できなかったときには、彩度ダイナミックレンジを変更しなくてよいと判定する。
ステップS91の判定がYESであった場合は、システム制御部11が更に、被写体シーンが主要被写体として風景を含むシーンと主要被写体として人物を含むシーンのどちらであるかを判定する(ステップS92)。
ステップS92の判定で、被写体シーンが風景を含むシーンであった場合、システム制御部11は、撮像素子駆動部10を駆動し、第二の測光値に基づいて決定した適正露出値Th2にしたがって本撮像を実行する(ステップS93)。システム制御部11は、この本撮像を、ナロー素子群とワイド素子群とで露光時間を同じにして行う。
ステップS93の撮像で固体撮像素子5から得られたナロー信号とワイド信号は、それぞれ、デジタル信号処理部17で同時化処理されて、ナロー撮像画像データとワイド撮像画像データが生成される(ステップS94)。
次に、デジタル信号処理部17は、ステップS94で生成したナロー撮像画像データから輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する。また、デジタル信号処理部17は、ステップS94で生成したワイド撮像画像データから輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する。続いて、デジタル信号処理部17は、第五の処理により、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する(ステップS95)。即ち、デジタル信号処理部17は、輝度信号Yと輝度信号Yを所定割合で加算したものを輝度信号Yとし、色差信号Crと色差信号Crを、色差信号Crの比率を多くした割合で加算したものを色差信号Crとし、色差信号Cbと色差信号Cbを、色差信号Cbの比率を多くした割合で加算したものを色差信号Cbとする。
一方、ステップS92の判定で、被写体シーンが人物を含むシーンであった場合、システム制御部11が撮像素子駆動部10を駆動し、第二の測光値に基づいて決定した適正露出値Th2にしたがって本撮像を実行する(ステップS96)。システム制御部11は、この本撮像を、ナロー素子群とワイド素子群とで露光時間を同じにして行う。
ステップS96の撮像で固体撮像素子5から得られたナロー信号とワイド信号は、それぞれ、デジタル信号処理部17で同時化処理されて、ナロー撮像画像データとワイド撮像画像データが生成される(ステップS97)。
次に、デジタル信号処理部17は、ステップS97で生成したナロー撮像画像データから輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する。また、デジタル信号処理部17は、ステップS97で生成したワイド撮像画像データから輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する。続いて、デジタル信号処理部17は、第六の処理により、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する(ステップS98)。即ち、デジタル信号処理部17は、輝度信号Yと輝度信号Yを所定割合で加算したものを輝度信号Yとし、色差信号Crと色差信号Crを、色差信号Crの比率を多くした割合で加算したものを色差信号Crとし、色差信号Cbと色差信号Cbを、色差信号Cbの比率を多くした割合で加算したものを色差信号Cbとする。
ステップS91の判定がNOのとき、システム制御部11は、撮像素子駆動部10を駆動し、第二の測光値に基づいて決定した適正露出値Th2にしたがって本撮像を実行する(ステップS99)。システム制御部11は、この本撮像を、ナロー素子群とワイド素子群とで露光時間を同じにして行う。
ステップS99の撮像で固体撮像素子5から得られたナロー信号とワイド信号は、それぞれ、デジタル信号処理部17で同時化処理されて、ナロー撮像画像データとワイド撮像画像データが生成される(ステップS100)。
次に、デジタル信号処理部17は、ステップS100で生成したナロー撮像画像データから輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する。また、デジタル信号処理部17は、ステップS100で生成したワイド撮像画像データから輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する。続いて、デジタル信号処理部17は、第七の処理により、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成する(ステップS101)。即ち、デジタル信号処理部17は、輝度信号Yと輝度信号Yを単純加算したものを輝度信号Yとし、色差信号Crと色差信号Crを単純加算したものを色差信号Crとし、色差信号Cbと色差信号Cbを単純加算したものを色差信号Cbとする。
ステップS95、ステップS98、ステップS101で生成された、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbで構成される撮像画像データは、圧縮された後に、記録媒体21に記録されて、撮像動作が終了する。
以上のように、図1に示したデジタルカメラは、被写体が明るいとき(第一の測光値が閾値Th1以上のとき)には、ナロー素子群から得たナロー信号を主体にして撮像画像データを生成する。このため、明るい被写体に対して良好な色再現性を実現することができる。また、色飽和が発生しているときには、ワイド信号の情報を利用して彩度を変更することで色飽和を防ぐことができる。
また、図1に示したデジタルカメラは、被写体が暗いとき(第一の測光値が閾値Th1未満かつ第二の測光値が閾値Th以上のとき)には、ワイド素子群から得たワイド信号を主体にして撮像画像データを生成する。このため、暗い被写体に対しても良好な色再現性を実現することができる。また、色飽和が発生しているときには、ナロー信号の情報を利用して彩度を変更することで色飽和を防ぐことができる。
また、図1に示したデジタルカメラは、被写体が更に暗いとき(第二の測光値が閾値Th2未満のとき)には、ナロー素子群から得たナロー信号とワイド素子群から得たワイド信号の両方を用いて撮像画像データを生成する。このため、非常に暗い被写体に対しても、高感度かつ良好な色再現性を実現することができる。また、被写体シーンに応じて、ナロー信号とワイド信号の利用比率を変更することができるため、被写体シーンに応じて最適な画質を得ることができる。
このように、図1に示したデジタルカメラによれば、明るい被写体から非常に暗い被写体までを、色再現性を確保しながら良好に撮像することができる。このため、デジタルカメラの使い方に慣れないユーザであっても、画角を決めてシャッタボタンを押すだけで、あらゆる光量下でも最適な画質を得ることができるようになる。この結果、使い勝手のよいカメラを実現することができる。
なお、図5のステップS3:YESのとき(被写体が明るいとき)に、ナロー優先処理ではなく、ワイド優先処理を行ってもよい。この場合、適正露出が、ナロー素子群の受光量から決められたものであるため、ワイド素子群の受光量に基づいて適正露出を計算しなおす必要がある。このように適正露出を再計算してから、ワイド優先処理を行うと、ナロー素子群にとっては露光不足となり(S/Nが低くなり)、ナロー優先処理を行う場合よりも色ノイズが増える。そのため、図5に示したように、被写体が明るいときは、ナロー優先処理を実施することが好ましい。
なお、以上の説明では、撮像素子駆動部10が、本撮像時に、ナロー素子群とワイド素子群とで露光時間を同じにする駆動を行っている。しかし、撮像素子駆動部10は、本撮像時において、ナロー素子群とワイド素子群とで露光時間を異ならせる駆動を採用してもよい。
例えば、図6のステップS42における撮像時には、ワイド素子群の露光時間をナロー素子群の露光時間よりも短くすることが好ましい。
図6のステップS42の撮像の後は、ステップS44に示したように、彩度を変更するための第一の処理が行われる。この第一の処理を実行するにあたり、ワイド素子群から得られたワイド信号が飽和していると、第一の処理による色再現性向上の効果が薄れてしまう。ワイド素子群は、ナロー素子群よりも高感度である。このため、ワイド素子群の露光時間とナロー素子群の露光時間を同じにしておくと、ワイド素子群がナロー素子群よりも多くの電荷を蓄積することになり、ワイド素子群が飽和しやすい。そこで、ワイド素子群の露光時間をナロー素子群の露光時間よりも短くしておくことで、ワイド素子群の飽和を防ぐことが可能となる。勿論、ワイド素子群が飽和しないことを前提にすれば、前述してきたように、ワイド素子群とナロー素子群とで露光時間を同じにしておいてもよい。
なお、図6のステップS45における撮像時には、ワイド素子群の露光時間を、ナロー素子群の露光時間と同じにしても、ナロー素子群の露光時間より短くしても、どちらでもよい。駆動のシンプルさから考えると、ワイド素子群とナロー素子群の露光時間を同じにしておくことが好ましい。また、図6のステップS45における撮像時には、ワイド素子群からは信号を読み出さないようにしてもよい。
また、図7のステップS72における撮像時には、ナロー素子群の露光時間をワイド素子群の露光時間よりも短くすることが好ましい。
図7のステップS72の撮像の後は、ステップS74に示したように、彩度を変更するための第三の処理が行われる。この第三の処理を実行するにあたり、ナロー素子群から得られたナロー信号が飽和していると、第三の処理による色再現性向上の効果が薄れてしまう。そこで、ナロー素子群の露光時間をワイド素子群の露光時間よりも短くしておくことで、ナロー素子群の飽和を防ぐことが可能となる。勿論、ナロー素子群が飽和しないことを前提にすれば、前述してきたように、ワイド素子群とナロー素子群とで露光時間を同じにしておいてもよい。
なお、図7のステップS75における撮像時には、ナロー素子群の露光時間を、ワイド素子群の露光時間と同じにしても、ワイド素子群の露光時間より短くしても、どちらでもよい。駆動のシンプルさから考えると、ワイド素子群とナロー素子群の露光時間を同じにしておくことが好ましい。また、図7のステップS75における撮像時には、ナロー素子群からは信号を読み出さないようにしてもよい。
また、以上の説明では、デジタル信号処理部17が、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbの生成方法を演算によって変更するものとした。しかし、ナロー・ワイド加算処理に限っては、ナロー素子群とワイド素子群の露光時間制御によって輝度信号Yと色差信号Cr,Cbの生成方法を変更することも可能である。
例えば、図8のステップS93、ステップS96の撮像時には、システム制御部11が、ナロー素子群とワイド素子群の露光時間比を被写体シーンや必要なダイナミックレンジに応じて決めた上で、撮像を行う。つまり、ステップS93の撮像時には、システム制御部11が、ナロー素子群の露光時間をワイド素子群の露光時間よりも長くして撮像を行い、ステップS96の撮像時には、ワイド素子群の露光時間をナロー素子群の露光時間よりも長くして撮像を行えばよい。
このようにした場合、輝度・色差信号生成部173は、輝度信号Yと輝度信号Yを単純加算することで輝度信号Yを生成し、色差信号Crと色差信号Crを単純加算して色差信号Crを生成し、色差信号Cbと色差信号Cbを単純加算して色差信号Cbを生成する。
次に、ナロー素子群とワイド素子群で露光時間を変える具体例について説明する。以下では、ナロー素子群の露光時間をワイド素子群の露光時間よりも長くする駆動をナロー優先駆動といい、ワイド素子群の露光時間をナロー素子群の露光時間よりも長くする駆動をワイド優先駆動という。
図9は、図1に示したデジタルカメラにおける撮像素子駆動部10が実行するワイド優先駆動を説明するための図である。
ワイド優先駆動時には、撮像指示があると、撮像素子駆動部10がメカニカルシャッタ(メカシャッタ)を開にし、それまで固体撮像素子5の半導体基板に印加していた電子シャッタパルスの供給を停止する。この電子シャッタパルスの停止をもって、各光電変換素子51Wの露光期間aを開始する。次に、撮像素子駆動部10は、露光期間aの途中で、転送電極V1,V5に読み出しパルスを印加して、各光電変換素子51Nから垂直電荷転送部54に電荷を読み出す。この読み出しパルスの印加の停止をもって、各光電変換素子51Nの露光期間bを開始する。
露光期間b開始後、撮像素子駆動部10は、転送電極V1〜V8にパルスを印加して、各光電変換素子51Nから読み出した電荷を掃き出す転送を行う。
次に、露光期間aの終了タイミングになると、撮像素子駆動部10がメカニカルシャッタを閉じる。これにより、露光期間aを終了すると共に、露光期間bも同時に終了する。
その後は、撮像素子駆動部10が、転送電極V1,V3,V5,V7に読み出しパルスを印加し、各光電変換素子51W,51Nから垂直電荷転送部54に電荷を読みだす。続いて、撮像素子駆動部10が、転送電極V1〜V8にパルスを印加して、各光電変換素子51W,51Nから読み出した電荷に応じた信号を、固体撮像素子5から出力させる。
このようにして、ワイド素子群の光電変換素子51Wをナロー素子群の光電変換素子51Nよりも長い時間露光する駆動を実現することができる。
図10は、図1に示したデジタルカメラにおける撮像素子駆動部10が実行するナロー優先駆動を説明するための図である。
ナロー優先駆動時には、撮像指示があると、撮像素子駆動部10がメカニカルシャッタを開にし、それまで固体撮像素子5の半導体基板に印加していた電子シャッタパルスの供給を停止する。この電子シャッタパルスの停止をもって、各光電変換素子51Nの露光期間aと各光電変換素子51Wの露光期間bを同時に開始する。
次に、撮像素子駆動部10は、露光期間aの途中で、転送電極V3,V7に読み出しパルスを印加して、各光電変換素子51Wから垂直電荷転送部54に電荷を読み出す。この読み出しパルスの印加の停止をもって、各光電変換素子51Wの露光期間bを終了する。
次に、露光期間aの終了タイミングになると、撮像素子駆動部10が、メカニカルシャッタを閉じる。これにより、露光期間aを終了する。
その後は、撮像素子駆動部10が、転送電極V1,V5に読み出しパルスを印加して、各光電変換素子51Nから垂直電荷転送部54に電荷を読みだす。続いて、撮像素子駆動部10が、転送電極V1〜V8にパルスを印加して、各光電変換素子51W,51Nから読み出した電荷に応じた信号を、固体撮像素子5から出力させる。
このようにして、ナロー素子群の光電変換素子51Nをワイド素子群の光電変換素子51Wよりも長い時間露光する駆動を実現することができる。
以上の説明では、ペアを構成する光電変換素子51Wと光電変換素子51Nが、上記(1)〜(5)の条件を満たすものとしたが、幅広い光量下で最適な画質を得られるようにするには、少なくとも(1)〜(3)の条件を満たしていればよい。
条件(1)、(3)を満たしていないと色再現性の光量に応じた最適化といった効果は得られず、条件(2)を満たしていないとペアから得られる信号の相関性が低くなってしまうためである。なお、上記(4)の条件を満たした場合には、画質を更に向上させることができる。また、上記(5)の条件を満たした場合には、画質を更に向上させることができる。
また、ペアを構成する光電変換素子51Wと光電変換素子51Nとで分光感度特性を異ならせる方法としては、次のような方法を採用してもよい。
すなわち、カラーフィルタR1とカラーフィルタR2の各々の分光感度特性は同じとし、カラーフィルタG1とカラーフィルタG2の各々の分光感度特性は同じとし、カラーフィルタB1とカラーフィルタB2の各々の分光感度特性は同じとする。そして、ペアの光電変換素子51Wと光電変換素子51Nの構造を異ならせることで、光電変換素子51Wと光電変換素子51Nの分光感度特性に差をつける。例えば、ペアを構成する光電変換素子51W,51Nのうち、光電変換素子51Wを構成するフォトダイオードのpn接合面の深さと、光電変換素子51Nを構成するフォトダイオードのpn接合面の深さとを変える方法等がある。
また、固体撮像素子5の各光電変換素子51W,51Nの配列は、図11及び図12に示したようなものであってもよい。
図11は、図2に示した固体撮像素子の変形例を示す図である。この変形例の固体撮像素子は、複数の光電変換素子を正方格子状に配列し、そのうちの奇数列を光電変換素子51Wとし、偶数列を光電変換素子51Nとしたものである。
図12は、図2に示した固体撮像素子の変形例を示す図である。この変形例の固体撮像素子は、複数の光電変換素子を正方格子状に配列し、そのうちの一方の市松位置に光電変換素子51Wを配置し、他方の市松位置に光電変換素子51Nを配置した構成である。
図11に示したような配列であっても、各光電変換素子51Wと、各光電変換素子51Wに対して下方向に隣接する光電変換素子51Nとをペアとして扱うことで、前述してきた処理を適用することができる。また、図12に示したような配列であっても、奇数列においては、各光電変換素子51Wと、各光電変換素子Wに対して右方向に隣接する光電変換素子51Nをペアとして扱い、偶数列においては、各光電変換素子51Wと、各光電変換素子Wに対して左方向に隣接する光電変換素子51Nをペアとして扱うことで、前述してきた処理を適用することができる。
なお、これまでの説明では、固体撮像素子5が3種類のペアを有し、この3種類のペアでR,G,Bの三原色を検出するものとしたが、これに限らない。例えば、3種類のペアでそれぞれシアン、マゼンタ、イエローの補色を検出する構成としてもよい。また、ペアの種類は3種類に限らず、少なくとも2種類あれば、カラー撮像を実行することができる。
また、固体撮像素子5はCCD型に限らず、MOS型であってもよい。この場合は、特開2007−124137号公報に記載のように、第一グループと第二グループとで別々に走査回路とCDS回路を設けておけばよい。また、この場合は、アナログ信号処理部6において信号増幅処理のみ行うようにすればよい。
また、本発明は、図2に示した固体撮像素子5に限らず、裏面照射型や積層型(シリコン基板上方に光電変換層を有する撮像素子)等、周知の固体撮像素子に適用することができる。
以上説明してきたように、本明細書には以下の事項が開示されている。
開示された撮像装置は、それぞれ分光感度特性が異なる第一の光電変換素子及び第二の光電変換素子のペアを複数有する固体撮像素子を備える撮像装置であって、各ペアの前記第一の光電変換素子が主として分光感度を有する波長範囲と前記各ペアの第二の光電変換素子が主として分光感度を有する波長範囲とが、それぞれ可視光の特定の色の波長範囲に入っており、前記複数のペアは、前記特定の色がそれぞれ異なる複数種類のペアを含み、各ペアの前記第二の光電変換素子の分光感度特性における半値幅が、当該各ペアの前記第一の光電変換素子の分光感度特性における半値幅よりも広くなっており、前記複数の第一の光電変換素子から出力された撮像信号を利用して第一の輝度信号と第一の色信号を生成し、前記複数の第二の光電変換素子から出力された撮像信号を利用して第二の輝度信号と第二の色信号を生成する第一の信号生成部と、前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号の少なくとも一方を利用して記録媒体への記録用の第三の輝度信号を生成し、前記第一の色信号及び前記第二の色信号の少なくとも一方を利用して前記記録媒体への記録用の第三の色信号を生成する第二の信号生成部と、前記各第一の光電変換素子及び前記各第二の光電変換素子から出力される撮像信号を取得して測光を行う測光部とを備え、前記第二の信号生成部は、前記第三の輝度信号の生成方法と前記第三の色信号の生成方法を、前記測光部による測光結果に応じて変更するものである。
開示された撮像装置は、前記複数の第一の光電変換素子で測光して得られる第一の測光値が当該第一の測光値に基づいて決まる適正露出値である第一の閾値以上である第一の場合には、前記第二の信号生成部は、前記複数の第一の光電変換素子から出力される撮像信号に応じて、第一の処理と第二の処理を切り替えて行い、前記第一の処理は、前記第一の輝度信号そのものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号及び前記第二の色信号を所定割合で加算したものを前記第三の色信号とする処理であり、前記第二の処理は、前記第一の輝度信号そのものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号そのものを前記第三の色信号とする処理である。
開示された撮像装置は、前記第一の測光値が前記第一の閾値未満であり、かつ、前記複数の第二の光電変換素子で測光して得られる第二の測光値が当該第二の測光値に基づいて決まる適正露出値である第二の閾値以上である第二の場合には、前記第二の信号生成部は、前記複数の第二の光電変換素子から出力される撮像信号に応じて、第三の処理と第四の処理を切り替えて行い、前記第三の処理は、前記第二の輝度信号そのものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号及び前記第二の色信号を所定割合で加算したものを前記第三の色信号とする処理であり、前記第四の処理は、前記第二の輝度信号そのものを前記第三の輝度信号とし、前記第二の色信号そのものを前記第三の色信号とする処理である。
開示された撮像装置は、前記第二の測光値が前記第二の閾値未満である第三の場合には、前記第二の信号生成部は、第五の処理と第六の処理と第七の処理とを、被写体シーンに応じて切り替えて実行し、前記第五の処理は、前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号を所定割合で加算したものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号及び前記第二の色信号を前記第一の色信号の比率を前記第二の色信号よりも高くした割合で加算したものを前記第三の色信号とする処理であり、前記第六の処理は、前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号を所定割合で加算したものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号及び前記第二の色信号を前記第二の色信号の比率を前記第一の色信号よりも高くした割合で加算したものを前記第三の色信号とする処理であり、前記第七の処理は、前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号を単純加算したものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号と前記第二の色信号を単純加算したものを前記第三の色信号とする処理である。
開示された撮像装置は、前記第三の場合において、前記第二の信号生成部は、色再現性を優先する被写体シーンのときには前記第五の処理及び前記第六の処理のいずれかを実行し、感度を優先する被写体シーンのときには前記第七の処理を実行するものである。
開示された撮像装置は、前記色再現性を優先する被写体シーンが、主要被写体として人物を含むシーンと主要被写体として風景を含むシーンを含み、前記感度を優先する被写体シーンが、夜景を含むシーンを含み、前記第二の信号生成部は、前記風景を含むシーンのときには前記第五の処理を実行し、前記人物を含むシーンのときには前記第六の処理を実行するものである。
開示された撮像装置は、前記固体撮像素子を駆動する駆動部を備え、前記駆動部は、前記複数の第二の光電変換素子からなる第二グループの露光時間よりも、前記複数の第一の光電変換素子からなる第一グループの露光時間を長くした第一の駆動と、前記第一グループの露光時間よりも前記第二のグループの露光時間を長くした第二の駆動と、前記第一グループと前記第二グループとで露光時間を同じにした第三の駆動と切り替えて行い、前記駆動部は、前記第二の信号生成部により前記第一の処理が実行される場合には前記第一の駆動を実行し、前記第二の信号生成部により前記第三の処理が実行される場合には前記第二の駆動を実行し、前記第二の信号生成部により前記第七の処理が実行される場合には前記第三の駆動を実行するものである。
開示された撮像装置は、前記固体撮像素子を駆動する駆動部を備え、前記第二の測光値が前記第二の閾値未満である第三の場合には、前記第二の信号生成部は、前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号を単純加算したものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号及び前記第二の色信号を単純加算したものを前記第三の色信号とする第八の処理を実行し、前記駆動部は、前記複数の第二の光電変換素子からなる第二グループの露光時間よりも、前記複数の第一の光電変換素子からなる第一グループの露光時間を長くした第一の駆動と、前記第一グループの露光時間よりも前記第二のグループの露光時間を長くした第二の駆動と、前記第一グループと前記第二グループとで露光時間を同じにした第三の駆動と切り替えて行い、前記駆動部は、前記第三の場合において、色再現性を優先する被写体シーンのときには前記第一の駆動及び前記第二の駆動のいずれかを実行し、感度を優先する被写体シーンのときには前記第三の駆動を実行するものである。
開示された撮像装置は、前記色再現性を優先する被写体シーンが、主要被写体として人物を含むシーンと主要被写体として風景を含むシーンを含み、前記感度を優先する被写体シーンが、夜景を含むシーンを含み、前記駆動部は、前記風景を含むシーンのときには前記第一の駆動を実行し、前記人物を含むシーンのときには前記第二の駆動を実行するものである。
開示された撮像装置は、前記固体撮像素子が、前記各第一の光電変換素子の上方と前記各第二の光電変換素子の上方に設けられたカラーフィルタを備え、前記ペアの前記第一の光電変換素子と前記第二の光電変換素子のそれぞれの分光感度特性の違いが、それぞれの上方の前記カラーフィルタの分光感度特性の違いによって得られているものである。
開示された撮像装置は、前記各第一の光電変換素子及び前記各第二の光電変換素子の配置が、前記第一の光電変換素子を列方向に複数並べた第一の光電変換素子列と前記第二の光電変換素子を列方向に複数並べた第二の光電変換素子列とを前記列方向に交差する行方向に交互に並べた配置となっており、前記第一の光電変換素子列に対して、前記第二の光電変換素子列が、前記第一の光電変換素子及び前記第二の光電変換素子の各々の前記列方向における配列ピッチの1/2だけ前記列方向にずれて配置され、前記各第一の光電変換素子とそれに対して所定方向に隣接する前記第二の光電変換素子とが前記各ペアを構成するものである。
開示された撮像装置は、前記固体撮像素子に含まれる全ての前記第一の光電変換素子及び前記第二の光電変換素子の構成が略同一であるものである。
開示された撮像方法は、それぞれ分光感度特性が異なる第一の光電変換素子及び第二の光電変換素子のペアを複数有する固体撮像素子を用いた撮像方法であって、各ペアの前記第一の光電変換素子が主として分光感度を有する波長範囲と前記各ペアの第二の光電変換素子が主として分光感度を有する波長範囲とが、それぞれ可視光の特定の色の波長範囲に入っており、前記複数のペアは、前記特定の色がそれぞれ異なる複数種類のペアを含み、各ペアの前記第二の光電変換素子の分光感度特性における半値幅が、当該各ペアの前記第一の光電変換素子の分光感度特性における半値幅よりも広くなっており、前記複数の第一の光電変換素子から出力された撮像信号を利用して第一の輝度信号と第一の色信号を生成し、前記複数の第二の光電変換素子から出力された撮像信号を利用して第二の輝度信号と第二の色信号を生成する第一の信号生成ステップと、前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号の少なくとも一方を利用して記録媒体への記録用の第三の輝度信号を生成し、前記第一の色信号及び前記第二の色信号の少なくとも一方を利用して前記記録媒体への記録用の第三の色信号を生成する第二の信号生成ステップと、各第一の光電変換素子及び各第二の光電変換素子から出力される撮像信号を取得して測光を行う測光ステップとを備え、前記第二の信号生成ステップでは、前記第三の輝度信号の生成方法と前記第三の色信号の生成方法を、前記測光ステップによる測光結果に応じて変更するものである。
開示された撮像方法は、前記複数の第一の光電変換素子で測光して得られる第一の測光値が当該第一の測光値に基づいて決まる適正露出値である第一の閾値以上である第一の場合には、前記第二の信号生成ステップでは、前記複数の第一の光電変換素子から出力される撮像信号に応じて、第一の処理と第二の処理を切り替えて行い、前記第一の処理は、前記第一の輝度信号そのものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号及び前記第二の色信号を所定割合で加算したものを前記第三の色信号とする処理であり、前記第二の処理は、前記第一の輝度信号そのものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号そのものを前記第三の色信号とする処理である。
開示された撮像方法は、前記第一の測光値が前記第一の閾値未満であり、かつ、前記複数の第二の光電変換素子で測光して得られる第二の測光値が当該第二の測光値に基づいて決まる適正露出値である第二の閾値以上である第二の場合には、前記第二の信号生成ステップでは、前記複数の第二の光電変換素子から出力される撮像信号に応じて、第三の処理と第四の処理を切り替えて行い、前記第三の処理は、前記第二の輝度信号そのものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号及び前記第二の色信号を所定割合で加算したものを前記第三の色信号とする処理であり、前記第四の処理は、前記第二の輝度信号そのものを前記第三の輝度信号とし、前記第二の色信号そのものを前記第三の色信号とする処理である。
開示された撮像方法は、前記第二の測光値が前記第二の閾値未満である第三の場合には、前記第二の信号生成ステップでは、第五の処理と第六の処理と第七の処理とを、被写体シーンに応じて切り替えて実行し、前記第五の処理は、前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号を所定割合で加算したものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号及び前記第二の色信号を前記第一の色信号の比率を前記第二の色信号よりも高くした割合で加算したものを前記第三の色信号とする処理であり、前記第六の処理は、前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号を所定割合で加算したものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号及び前記第二の色信号を前記第二の色信号の比率を前記第一の色信号よりも高くした割合で加算したものを前記第三の色信号とする処理であり、前記第七の処理は、前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号を単純加算したものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号と前記第二の色信号を単純加算したものを前記第三の色信号とする処理である。
開示された撮像方法は、前記第三の場合において、前記第二の信号生成ステップでは、色再現性を優先する被写体シーンのときには前記第五の処理及び前記第六の処理のいずれかを実行し、感度を優先する被写体シーンのときには前記第七の処理を実行するものである。
開示された撮像方法は、前記色再現性を優先する被写体シーンが、主要被写体として人物を含むシーンと主要被写体として風景を含むシーンを含み、前記感度を優先する被写体シーンが、夜景を含むシーンを含み、前記第二の信号生成ステップでは、前記風景を含むシーンのときには前記第五の処理を実行し、前記人物を含むシーンのときには前記第六の処理を実行するものである。
開示された撮像方法は、前記固体撮像素子を駆動する駆動ステップを備え、前記駆動ステップでは、前記複数の第二の光電変換素子からなる第二グループの露光時間よりも、前記複数の第一の光電変換素子からなる第一グループの露光時間を長くした第一の駆動と、前記第一グループの露光時間よりも前記第二のグループの露光時間を長くした第二の駆動と、前記第一グループと前記第二グループとで露光時間を同じにした第三の駆動と切り替えて行い、前記駆動ステップでは、前記第二の信号生成ステップで前記第一の処理が実行される場合には前記第一の駆動を実行し、前記第二の信号生成ステップで前記第三の処理が実行される場合には前記第二の駆動を実行し、前記第二の信号生成ステップで前記第七の処理が実行される場合には前記第三の駆動を実行するものである。
開示された撮像方法は、前記固体撮像素子を駆動する駆動ステップを備え、前記第二の測光値が前記第二の閾値未満である第三の場合には、前記第二の信号生成ステップでは、前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号を単純加算したものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号及び前記第二の色信号を単純加算したものを前記第三の色信号とする第八の処理を実行し、前記駆動ステップでは、前記複数の第二の光電変換素子からなる第二グループの露光時間よりも、前記複数の第一の光電変換素子からなる第一グループの露光時間を長くした第一の駆動と、前記第一グループの露光時間よりも前記第二のグループの露光時間を長くした第二の駆動と、前記第一グループと前記第二グループとで露光時間を同じにした第三の駆動と切り替えて行い、前記駆動ステップでは、前記第三の場合において、色再現性を優先する被写体シーンのときには前記第一の駆動及び前記第二の駆動のいずれかを実行し、感度を優先する被写体シーンのときには前記第三の駆動を実行するものである。
開示された撮像方法は、前記色再現性を優先する被写体シーンが、主要被写体として人物を含むシーンと主要被写体として風景を含むシーンを含み、前記感度を優先する被写体シーンが、夜景を含むシーンを含み、前記駆動ステップでは、前記風景を含むシーンのときには前記第一の駆動を実行し、前記人物を含むシーンのときには前記第二の駆動を実行するものである。
開示された撮像方法は、前記固体撮像素子が、前記各第一の光電変換素子の上方と前記各第二の光電変換素子の上方に設けられたカラーフィルタを備え、前記ペアの前記第一の光電変換素子と前記第二の光電変換素子のそれぞれの分光感度特性の違いが、それぞれの上方の前記カラーフィルタの分光感度特性の違いによって得られているものである。
開示された撮像方法は、前記各第一の光電変換素子及び前記各第二の光電変換素子の配置が、前記第一の光電変換素子を列方向に複数並べた第一の光電変換素子列と前記第二の光電変換素子を列方向に複数並べた第二の光電変換素子列とを前記列方向に交差する行方向に交互に並べた配置となっており、前記第一の光電変換素子列に対して、前記第二の光電変換素子列が、前記第一の光電変換素子及び前記第二の光電変換素子の各々の前記列方向における配列ピッチの1/2だけ前記列方向にずれて配置され、前記各第一の光電変換素子とそれに対して所定方向に隣接する前記第二の光電変換素子とが前記各ペアを構成するものである。
開示された撮像方法は、前記固体撮像素子に含まれる全ての前記第一の光電変換素子及び前記第二の光電変換素子の構成が略同一であるものである。
本発明によれば、幅広い光量条件下で最適な色再現性の画像を得ることが可能な撮像装置及び撮像方法を提供することができる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2010年6月22日出願の日本出願(特願2010−142000)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
5 固体撮像素子
10 撮像素子駆動部
51W,51N 光電変換素子

Claims (24)

  1. それぞれ分光感度特性が異なる第一の光電変換素子及び第二の光電変換素子のペアを複数有する固体撮像素子を備える撮像装置であって、
    各ペアの前記第一の光電変換素子が主として分光感度を有する波長範囲と前記各ペアの第二の光電変換素子が主として分光感度を有する波長範囲とが、それぞれ可視光の特定の色の波長範囲に入っており、
    前記複数のペアは、前記特定の色がそれぞれ異なる複数種類のペアを含み、
    各ペアの前記第二の光電変換素子の分光感度特性における半値幅が、当該各ペアの前記第一の光電変換素子の分光感度特性における半値幅よりも広くなっており、
    前記複数の第一の光電変換素子から出力された撮像信号を利用して第一の輝度信号と第一の色信号を生成し、前記複数の第二の光電変換素子から出力された撮像信号を利用して第二の輝度信号と第二の色信号を生成する第一の信号生成部と、
    前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号の少なくとも一方を利用して記録媒体への記録用の第三の輝度信号を生成し、前記第一の色信号及び前記第二の色信号の少なくとも一方を利用して前記記録媒体への記録用の第三の色信号を生成する第二の信号生成部と、
    各第一の光電変換素子及び各第二の光電変換素子から出力される撮像信号を取得して測光を行う測光部とを備え、
    前記第二の信号生成部は、前記第三の輝度信号の生成方法と前記第三の色信号の生成方法を、前記測光部による測光結果に応じて変更する撮像装置。
  2. 請求項1記載の撮像装置であって、
    前記複数の第一の光電変換素子から出力される撮像信号を用いて測光して得られる第一の測光値が当該第一の測光値に基づいて決まる適正露出値である第一の閾値以上である第一の場合には、前記第二の信号生成部は、前記複数の第一の光電変換素子から出力される撮像信号に応じて、第一の処理と第二の処理を切り替えて行い、
    前記第一の処理は、前記第一の輝度信号そのものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号及び前記第二の色信号を所定割合で加算したものを前記第三の色信号とする処理であり、
    前記第二の処理は、前記第一の輝度信号そのものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号そのものを前記第三の色信号とする処理である撮像装置。
  3. 請求項2記載の撮像装置であって、
    前記第一の測光値が前記第一の閾値未満であり、かつ、前記複数の第二の光電変換素子から出力される撮像信号を用いて測光して得られる第二の測光値が当該第二の測光値に基づいて決まる適正露出値である第二の閾値以上である第二の場合には、前記第二の信号生成部は、前記複数の第二の光電変換素子から出力される撮像信号に応じて、第三の処理と第四の処理を切り替えて行い、
    前記第三の処理は、前記第二の輝度信号そのものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号及び前記第二の色信号を所定割合で加算したものを前記第三の色信号とする第三の処理であり、
    前記第四の処理は、前記第二の輝度信号そのものを前記第三の輝度信号とし、前記第二の色信号そのものを前記第三の色信号とする処理である撮像装置。
  4. 請求項3記載の撮像装置であって、
    前記第二の測光値が前記第二の閾値未満である第三の場合には、前記第二の信号生成部は、第五の処理と第六の処理と第七の処理とを、被写体シーンに応じて切り替えて実行し、
    前記第五の処理は、前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号を所定割合で加算したものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号及び前記第二の色信号を前記第一の色信号の比率を前記第二の色信号よりも高くした割合で加算したものを前記第三の色信号とする処理であり、
    前記第六の処理は、前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号を所定割合で加算したものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号及び前記第二の色信号を前記第二の色信号の比率を前記第一の色信号よりも高くした割合で加算したものを前記第三の色信号とする処理であり、
    前記第七の処理は、前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号を単純加算したものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号と前記第二の色信号を単純加算したものを前記第三の色信号とする処理である撮像装置。
  5. 請求項4記載の撮像装置であって、
    前記第三の場合において、前記第二の信号生成部は、色再現性を優先する被写体シーンのときには前記第五の処理及び前記第六の処理のいずれかを実行し、感度を優先する被写体シーンのときには前記第七の処理を実行する撮像装置。
  6. 請求項5記載の撮像装置であって、
    前記色再現性を優先する被写体シーンが、主要被写体として人物を含むシーンと主要被写体として風景を含むシーンを含み、
    前記感度を優先する被写体シーンが、夜景を含むシーンを含み、
    前記第二の信号生成部は、前記風景を含むシーンのときには前記第五の処理を実行し、前記人物を含むシーンのときには前記第六の処理を実行する撮像装置。
  7. 請求項4〜6のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記固体撮像素子を駆動する駆動部を備え、
    前記駆動部は、前記複数の第二の光電変換素子からなる第二グループの露光時間よりも、前記複数の第一の光電変換素子からなる第一グループの露光時間を長くした第一の駆動と、前記第一グループの露光時間よりも前記第二グループの露光時間を長くした第二の駆動と、前記第一グループと前記第二グループとで露光時間を同じにした第三の駆動と切り替えて行い、
    前記駆動部は、前記第二の信号生成部により前記第一の処理が実行される場合には前記第一の駆動を実行し、前記第二の信号生成部により前記第三の処理が実行される場合には前記第二の駆動を実行し、前記第二の信号生成部により前記第七の処理が実行される場合には前記第三の駆動を実行する撮像装置。
  8. 請求項3記載の撮像装置であって、
    前記固体撮像素子を駆動する駆動部を備え、
    前記第二の測光値が前記第二の閾値未満である第三の場合には、前記第二の信号生成部は、前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号を単純加算したものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号及び前記第二の色信号を単純加算したものを前記第三の色信号とする第八の処理を実行し、
    前記駆動部は、前記複数の第二の光電変換素子からなる第二グループの露光時間よりも、前記複数の第一の光電変換素子からなる第一グループの露光時間を長くした第一の駆動と、前記第一グループの露光時間よりも前記第二グループの露光時間を長くした第二の駆動と、前記第一グループと前記第二グループとで露光時間を同じにした第三の駆動と切り替えて行い、
    前記駆動部は、前記第三の場合において、色再現性を優先する被写体シーンのときには前記第一の駆動及び前記第二の駆動のいずれかを実行し、感度を優先する被写体シーンのときには前記第三の駆動を実行する撮像装置。
  9. 請求項8記載の撮像装置であって、
    前記色再現性を優先する被写体シーンが、主要被写体として人物を含むシーンと主要被写体として風景を含むシーンを含み、
    前記感度を優先する被写体シーンが、夜景を含むシーンを含み、
    前記駆動部は、前記風景を含むシーンのときには前記第一の駆動を実行し、前記人物を含むシーンのときには前記第二の駆動を実行する撮像装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記固体撮像素子が、前記各第一の光電変換素子の上方と前記各第二の光電変換素子の上方に設けられたカラーフィルタを備え、
    前記ペアの前記第一の光電変換素子と前記第二の光電変換素子のそれぞれの分光感度特性の違いが、それぞれの上方の前記カラーフィルタの分光感度特性の違いによって得られている撮像装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記各第一の光電変換素子及び前記各第二の光電変換素子の配置が、前記第一の光電変換素子を列方向に複数並べた第一の光電変換素子列と前記第二の光電変換素子を列方向に複数並べた第二の光電変換素子列とを前記列方向に交差する行方向に交互に並べた配置となっており、
    前記第一の光電変換素子列に対して、前記第二の光電変換素子列が、前記第一の光電変換素子及び前記第二の光電変換素子の各々の前記列方向における配列ピッチの1/2だけ前記列方向にずれて配置され、
    前記各第一の光電変換素子とそれに対して所定方向に隣接する前記第二の光電変換素子とが前記各ペアを構成する撮像装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記固体撮像素子に含まれる全ての前記第一の光電変換素子及び前記第二の光電変換素子の構成が略同一である撮像装置。
  13. それぞれ分光感度特性が異なる第一の光電変換素子及び第二の光電変換素子のペアを複数有する固体撮像素子を用いた撮像方法であって、
    各ペアの前記第一の光電変換素子が主として分光感度を有する波長範囲と前記各ペアの第二の光電変換素子が主として分光感度を有する波長範囲とが、それぞれ可視光の特定の色の波長範囲に入っており、
    前記複数のペアは、前記特定の色がそれぞれ異なる複数種類のペアを含み、
    各ペアの前記第二の光電変換素子の分光感度特性における半値幅が、当該各ペアの前記第一の光電変換素子の分光感度特性における半値幅よりも広くなっており、
    前記複数の第一の光電変換素子から出力された撮像信号を利用して第一の輝度信号と第一の色信号を生成し、前記複数の第二の光電変換素子から出力された撮像信号を利用して第二の輝度信号と第二の色信号を生成する第一の信号生成ステップと、
    前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号の少なくとも一方を利用して記録媒体への記録用の第三の輝度信号を生成し、前記第一の色信号及び前記第二の色信号の少なくとも一方を利用して前記記録媒体への記録用の第三の色信号を生成する第二の信号生成ステップと、
    各第一の光電変換素子及び各第二の光電変換素子から出力される撮像信号を取得して測光を行う測光ステップとを備え、
    前記第二の信号生成ステップでは、前記第三の輝度信号の生成方法と前記第三の色信号の生成方法を、前記測光ステップによる測光結果に応じて変更する撮像方法。
  14. 請求項13記載の撮像方法であって、
    前記複数の第一の光電変換素子から出力される撮像信号を用いて測光して得られる第一の測光値が当該第一の測光値に基づいて決まる適正露出値である第一の閾値以上である第一の場合には、前記第二の信号生成ステップでは、前記複数の第一の光電変換素子から出力される撮像信号に応じて、第一の処理と第二の処理を切り替えて行い、
    前記第一の処理は、前記第一の輝度信号そのものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号及び前記第二の色信号を所定割合で加算したものを前記第三の色信号とする処理であり、
    前記第二の処理は、前記第一の輝度信号そのものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号そのものを前記第三の色信号とする処理である撮像方法。
  15. 請求項14記載の撮像方法であって、
    前記第一の測光値が前記第一の閾値未満であり、かつ、前記複数の第二の光電変換素子から出力される撮像信号を用いて測光して得られる第二の測光値が当該第二の測光値に基づいて決まる適正露出値である第二の閾値以上である第二の場合には、前記第二の信号生成ステップでは、前記複数の第二の光電変換素子から出力される撮像信号に応じて、第三の処理と第四の処理を切り替えて行い、
    前記第三の処理は、前記第二の輝度信号そのものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号及び前記第二の色信号を所定割合で加算したものを前記第三の色信号とする処理であり、
    前記第四の処理は、前記第二の輝度信号そのものを前記第三の輝度信号とし、前記第二の色信号そのものを前記第三の色信号とする処理である撮像方法。
  16. 請求項15記載の撮像方法であって、
    前記第二の測光値が前記第二の閾値未満である第三の場合には、前記第二の信号生成ステップでは、第五の処理と第六の処理と第七の処理とを、被写体シーンに応じて切り替えて実行し、
    前記第五の処理は、前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号を所定割合で加算したものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号及び前記第二の色信号を前記第一の色信号の比率を前記第二の色信号よりも高くした割合で加算したものを前記第三の色信号とする処理であり、
    前記第六の処理は、前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号を所定割合で加算したものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号及び前記第二の色信号を前記第二の色信号の比率を前記第一の色信号よりも高くした割合で加算したものを前記第三の色信号とする処理であり、
    前記第七の処理は、前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号を単純加算したものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号と前記第二の色信号を単純加算したものを前記第三の色信号とする処理である撮像方法。
  17. 請求項16記載の撮像方法であって、
    前記第三の場合において、前記第二の信号生成ステップでは、色再現性を優先する被写体シーンのときには前記第五の処理及び前記第六の処理のいずれかを実行し、感度を優先する被写体シーンのときには前記第七の処理を実行する撮像方法。
  18. 請求項17記載の撮像方法であって、
    前記色再現性を優先する被写体シーンが、主要被写体として人物を含むシーンと主要被写体として風景を含むシーンを含み、
    前記感度を優先する被写体シーンが、夜景を含むシーンを含み、
    前記第二の信号生成ステップでは、前記風景を含むシーンのときには前記第五の処理を実行し、前記人物を含むシーンのときには前記第六の処理を実行する撮像方法。
  19. 請求項16〜18のいずれか1項記載の撮像方法であって、
    前記固体撮像素子を駆動する駆動ステップを備え、
    前記駆動ステップでは、前記複数の第二の光電変換素子からなる第二グループの露光時間よりも、前記複数の第一の光電変換素子からなる第一グループの露光時間を長くした第一の駆動と、前記第一グループの露光時間よりも前記第二グループの露光時間を長くした第二の駆動と、前記第一グループと前記第二グループとで露光時間を同じにした第三の駆動と切り替えて行い、
    前記駆動ステップでは、前記第二の信号生成ステップで前記第一の処理が実行される場合には前記第一の駆動を実行し、前記第二の信号生成ステップで前記第三の処理が実行される場合には前記第二の駆動を実行し、前記第二の信号生成ステップで前記第七の処理が実行される場合には前記第三の駆動を実行する撮像方法。
  20. 請求項15記載の撮像方法であって、
    前記固体撮像素子を駆動する駆動ステップを備え、
    前記第二の測光値が前記第二の閾値未満である第三の場合には、前記第二の信号生成ステップでは、前記第一の輝度信号及び前記第二の輝度信号を単純加算したものを前記第三の輝度信号とし、前記第一の色信号及び前記第二の色信号を単純加算したものを前記第三の色信号とする第八の処理を実行し、
    前記駆動ステップでは、前記複数の第二の光電変換素子からなる第二グループの露光時間よりも、前記複数の第一の光電変換素子からなる第一グループの露光時間を長くした第一の駆動と、前記第一グループの露光時間よりも前記第二グループの露光時間を長くした第二の駆動と、前記第一グループと前記第二グループとで露光時間を同じにした第三の駆動と切り替えて行い、
    前記駆動ステップでは、前記第三の場合において、色再現性を優先する被写体シーンのときには前記第一の駆動及び前記第二の駆動のいずれかを実行し、感度を優先する被写体シーンのときには前記第三の駆動を実行する撮像方法。
  21. 請求項20記載の撮像方法であって、
    前記色再現性を優先する被写体シーンが、主要被写体として人物を含むシーンと主要被写体として風景を含むシーンを含み、
    前記感度を優先する被写体シーンが、夜景を含むシーンを含み、
    前記駆動ステップでは、前記風景を含むシーンのときには前記第一の駆動を実行し、前記人物を含むシーンのときには前記第二の駆動を実行する撮像方法。
  22. 請求項13〜21のいずれか1項記載の撮像方法であって、
    前記固体撮像素子が、前記各第一の光電変換素子の上方と前記各第二の光電変換素子の上方に設けられたカラーフィルタを備え、
    前記ペアの前記第一の光電変換素子と前記第二の光電変換素子のそれぞれの分光感度特性の違いが、それぞれの上方の前記カラーフィルタの分光感度特性の違いによって得られている撮像方法。
  23. 請求項13〜22のいずれか1項記載の撮像方法であって、
    前記各第一の光電変換素子及び前記各第二の光電変換素子の配置が、前記第一の光電変換素子を列方向に複数並べた第一の光電変換素子列と前記第二の光電変換素子を列方向に複数並べた第二の光電変換素子列とを前記列方向に交差する行方向に交互に並べた配置となっており、
    前記第一の光電変換素子列に対して、前記第二の光電変換素子列が、前記第一の光電変換素子及び前記第二の光電変換素子の各々の前記列方向における配列ピッチの1/2だけ前記列方向にずれて配置され、
    前記各第一の光電変換素子とそれに対して所定方向に隣接する前記第二の光電変換素子とが前記各ペアを構成する撮像方法。
  24. 請求項13〜23のいずれか1項記載の撮像方法であって、
    前記固体撮像素子に含まれる全ての前記第一の光電変換素子及び前記第二の光電変換素子の構成が略同一である撮像方法。
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