JP2006293082A - 撮像装置 - Google Patents

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充夫 橋本
Tetsuya Kuno
徹也 久野
Narihiro Matoba
成浩 的場
Hiroshi Nagatoshi
裕志 永利
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Abstract

【課題】 被写体がどれだけ高照度下、あるいは低照度下にあった場合でもAF所要時間の長時間化を防ぎ、かつ一定時間内に収めることができる撮像装置を提供する。
【解決手段】 露出制御手段で決定した電荷蓄積時間が垂直同期信号周期より長い場合には、あるレンズ位置の高周波成分の積算値を算出波成分の積算値を算出する際のレンズの移動量を電荷蓄積時間に応じて可変させる。
【選択図】 図7

Description

本発明はCCDイメージセンサなどの固体撮像素子を用いた撮像装置に関するものであり、自動合焦位置制御(Automatic Focusing:AF)機能を有する撮像装置に関する。
近年、固体撮像素子としてCCD(Charge Coupled Device)等を用いる撮像装置において、レンズを通して入射される被写体像を固体撮像素子で光電変換することにより得られた画像信号の高周波成分を積算し、該積算値がピークとなる光軸上のレンズ位置にフォーカスレンズをステップ移動させて焦点検出を行う、パッシブ方式の自動合焦点検出装置が多く用いられている。
通常画像信号の高周波成分の積算値算出は1画面につき1回実行される。つまり、レンズ位置の移動ステップ数は1フレームにつき1ステップであるため、ステップ数が多いほど、また画面レート(フレームレート)が遅いほどAFの所要時間は増加する。
AFの所要時間を短縮するために、画像の輝度に応じて通常レートと高速レートといったようにフレームレートを切り替えるように動作する撮像処理回路を用意し、被写体が低照度である場合は通常レート、被写体が高照度である場合は高速レートで動作させるとともにフォーカスレンズの1ステップあたりの移動量を制御する技術が開示されている。(例えば、特許文献1参照)
特開平11−103412号公報(第6−7頁、第5図)
しかしながら、上記特許文献1の公報では、1フレーム期間(垂直同期信号(VD)期間)の幅を変更しているが、通常フレームレート動作時も高速フレームレート動作時も、どちらも電荷蓄積時間は1フレーム期間以内であり、被写体が低照度下にある場合において1フレーム期間以上露光を行う場合には、たとえ通常レートを選択したとしてもAF所要時間が長くなることは避けられない。
本発明は、上述したような課題を解決するためになされたもので、被写体がどれだけ高照度下、あるいは低照度下にあった場合でも、フレームレートに応じてAFのステップ数を切り替えることにより、AF所要時間の長時間化を防ぎ、かつ一定時間内に収めることができる撮像装置を提供するものである。
本発明に係る撮像装置は、光軸上での移動が可能なレンズと、上記レンズを通して入射される被写体像を固体撮像素子上に結像して映像信号に変換する撮像手段と、前記映像信号の高周波成分の積算値が最大となる前記レンズの位置を検出する自動合焦位置制御手段と、前記被写体像の輝度レベルを算出する輝度レベル算出手段と、該輝度レベル算出手段で算出される輝度をもとに上記固体撮像素子の電荷蓄積時間を制御する露出制御手段と、
積算値を算出してから次に積算値を算出するまでの前記レンズの移動量を、前記露出制御手段で決定される電荷蓄積時間に応じて制御するレンズ移動量制御手段とを有する。
本発明によれば、被写体がどれだけ高照度下、あるいは低照度下にあった場合でも、フレームレートに応じてAFのステップ数を切り替えることにより、AF所要時間の長時間化を防ぎ、かつ一定時間内に収めることができる撮像装置を提供できる。
本実施の形態の固体撮像素子は、G(Green)が素が市松格子状に配置され、その他の部分にR(Red)/B(Blue)画素が線順次に位置された、いわゆるベイヤー方式や、該ベイヤー方式の色フィルタを45度回転させたハニカム方式と称される色フィルタ配列を有するインターライン型のCCDイメージセンサであって、線順次走査により1ラインずつ順番にすべての画素信号を読み出す「全画素読み出し」方式や、2ライン毎に1ライン分の画素信号を垂直CCD転送部にて混合させて読み出したり、あるいは水平方向の2画素をラインメモリにて混合させて水平CCD転送部に読み出したりする「画素混合読み出し」モードに対応している。ただしCCDに限定されるわけではなく、CMOSイメージセンサやその他の方式の撮像素子でも構わない。
また、本撮像装置には2段押し込み型のシャッターボタン(図示せず)が設けられており、AF制御モードが設定されている場合にはシャッターボタン半押しにてAF制御を行うと共に、全押しにすることで画像を撮像して圧縮記録するまでの動作が実施される。以下、本発明の実施の形態を図にもとづいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明における撮像装置の基本構成を示す図である。図1に示すようにレンズ1を通して入射した被写体像をCCD等の固体撮像素子2で光電変換する。レンズ1は、フォーカス駆動部9からレンズ1を駆動するための電動手段であるAF用モータ24へ出力される制御信号により、光軸上(図示しない)での移動が可能である。
固体撮像素子2で光電変換された被写体像の出力信号は、アナログ信号処理部3内にて相関二重サンプリング処理(CDS)ならびに自動増幅処理(AGC)が施される。固体撮像素子2の水平転送パルス、垂直転送パルスならびにアナログ信号処理部3のCDSのサンプリングパルスはタイミングジェネレータ8によって供給される。タイミングジェネレータ8から出力される固体撮像素子2の水平駆動パルス、垂直駆動パルスならびに、アナログ信号処理部3のCDSのサンプリングパルス、AF制御時における所定画像領域中の出力信号レベルと電荷蓄積時間との関係において電子シャッター機能を制御する電子シャッターパルスは、CPU7からの制御信号によって生成タイミングが規定される。
アナログ信号処理部3の出力信号は、A/D変換部4にてR(Red)、G(Green)、B(Blue)の3色に分離されたデジタル信号に変換され、信号処理部5で、R、G、Bのデジタル信号から色差信号(YCbCr)へ変換される。また、信号処理部5では、ホワイトバランス補正、γ(ガンマ)補正、輪郭強調補正等が行われ、合わせて映像信号に変換される。信号処理部5から出力された映像信号はLCD6に表示される。
一般的に撮影者は静止画を撮影する際、LCD6に動画表示される被写体を見ながら構図を決める。撮影時に記録された映像信号は画像記録部10にて圧縮された後、本体内のメモリ25あるいは外部の記録メディア(図示しない)に記録される。画像圧縮形式についてはたとえばJPEG(Joint Photographic Group)形式を用いるが、他の形式であっても良い。
ROM11にはCPU7の制御に必要なデータが格納されており、例えばAF制御時における所定画像領域中の平均輝度信号レベルに対する増幅率の設定値のLUT(Look Up Table)が収められている。ここでいう平均輝度信号レベルとは固体撮像素子からの出力信号をA/D変換部でデジタル信号に変換されたデジタルデータを一画面分積算した後、一画面を構成する全画素数で除算した値である。
CPU7は本撮像装置を総括して制御を行うとともに各種演算を実施する手段として機能している。CPU7はアナログ信号処理部3への増幅率制御、信号処理部5でデジタル信号を映像信号に変換する際、自動露光制御(AE)/自動ホワイトバランス制御(AWB)、タイミングジェネレータ8で生成される固体撮像素子2の駆動パルス制御、フォーカス駆動部9からAF用モータ24へ出力される制御信号の制御を行う。またROM11からのデータ読み込み、画像記録部10における映像信号の読み込み、ならびに書き込み制御等を行う。
次に、図2を用いてレンズ1の移動方法を説明する。レンズが光軸上を移動できるように支えているレンズ筒(図示しない)の両端をメカ端A、メカ端Bと定義し、レンズ繰り出し量は、メカ端Aを0%、メカ端Bを100%とする。
合焦時、レンズから被写体までの距離が短い場合をマクロ側、レンズから被写体までの距離が長い場合をINF側と呼ぶこととする。レンズ繰り出し量が30%の時、INF側基準位置にあり、レンズ位置Xと定義する。レンズ繰り出し量70%の時、レンズ位置はマクロ側基準位置にあり、レンズ位置Yと定義する。
レンズ1を移動させるときのAF用モータ24の回転方向は、メカ端A側からメカ端B側に移動させるときを「正転」、メカ端B側からメカ端A側に移動させるときを「逆転」と定義する。また、撮像装置を起動させるたびに合焦位置初期化(リセット)を行い、レンズ1をレンズ繰り出し量20%の位置(リセット位置)に固定する。AF動作はレンズ繰り出し量30%から70%の範囲において実行される。
制御パルスとは、CPU7からフォーカス駆動部9に対して供給される制御信号であり、メカ端Aからメカ端Bまでは200パルス供給することで移動する。つまり1パルスあたり0.5%のレンズ繰り出し量に相当する。
撮像装置起動時にリセット位置にあるレンズ1をレンズ位置Xまで移動させるのに20パルス必要とし、さらにレンズ位置Xからレンズ位置Yまで移動させるとすると80パルスを必要とする。レンズがどこに位置しているのかについては、レンズのリセット位置を基準として、CPU7からフォーカス駆動部9へ供給される正転/逆転信号、ならびに制御パルス数をもとにCPU7で管理する。
次に図3、図4を用いてAF制御における合焦位置決定方法について詳細を述べる。図3で示すように1フレームごとに、例えば画像中央部の水平M画素×垂直N画素(M、Nは任意の自然数)と規定したAF対象エリア(図示せず)における映像信号20をハイパスフィルタ(HPF)21に通すことで(空間的)高周波成分のみが通過する。映像信号については例えばR、G、B信号のうちのG信号を用いる。このときのハイパスフィルタ21を通過した後の信号波形22は高周波成分が多いほど、積分領域面積(積算値)23が大きくなる。積算値23はCPU7に渡される。以後、高周波成分の積算値を「焦点評価値」と表記することとする。
焦点評価値とレンズ位置の関係を図4を用いて説明する。図4で示すように、「山登りサーボ方式」にて、図1で説明したCPU7でフォーカス駆動部9を制御してレンズを移動させ、焦点評価値を更新させながら、最終的に最大の焦点評価値が得られたレンズの位置を合焦位置と判定する。
詳しく説明すると、予めP1、P2、・・・P17という17箇所のレンズ位置が用意されているとする。これら17箇所のレンズ位置は図2におけるレンズ位置Xからレンズ位置Yの間に配置され、P1がレンズ位置X、P17がレンズ位置Yに相当する。それぞれのレンズ位置間隔(例えばP1とP2間の距離)は一定であり、あるレンズ位置にて焦点評価値を算出した後に次のレンズ位置にて焦点評価値を算出する際のレンズの移動を「1ステップ」と定義する。すなわち、P1からP17は全部で16ステップあり、1ステップあたり制御パルス5パルス分の移動量となる。
レンズ位置P1から順に正転方向にレンズを移動させ、各レンズ位置において焦点評価値を算出する。このとき焦点評価値が1ステップ前の焦点評価値より下回るまで右方向にステップを進め、あるレンズ位置における焦点評価値が1ステップ前の焦点評価値より下回った時点で逆転方向にレンズを移動させて1ステップ前にレンズ位置を戻し、その位置を合焦位置として確定する。図4ではP10の焦点評価値が1ステップ前のP9の焦点評価値より下回っているので、P9が合焦位置となる。このような焦点評価値で描かれるグラフの勾配を「山登りサーボ方式の山の勾配」という。
次に図4(a)、(b)、(c)、(d)について詳細を説明する。図4(a)は30フレーム/秒(30fps)にてAF動作をしているときのAFのステップ数を示している。この場合は被写体が中〜高照度下にあり、撮像素子の電荷蓄積時間は1フレーム期間(垂直同期信号(VD))期間以内であって、1フレーム期間に1回電荷読み出しを行っている状態である。このとき、AFステップ数は最多の16ステップとする。多くのステップ数を用意することで数多くの焦点評価値を評価することが出来るため、AFの精度を向上することができる。
図4(b)は図4(a)よりも被写体が低照度下にある場合である。1フレームの時間で電荷蓄積を行っても画像の平均輝度値が所定値に達していないために2フレームの時間で電荷蓄積を行った後に電荷を読み出している。つまり30フレーム/秒(30fps)から15フレーム/秒(15fps)にフレームレートを下げている。このとき図4(b)の焦点評価値を得るために必要とする時間は、図4(a)に比べて2倍となることから、ステップ数を図(a)での16から、その半分の8に設定することにより、合焦位置が確定するまでの時間を図(a)と同じにできる。
図(c)はさらに図(b)よりも被写体が低照度下にある場合であり、4フレームの時間で電荷蓄積を行った後に電荷を読み出している。つまり7.5フレーム/秒(7.5fps)にフレームレートを下げている。このとき図4(c)の焦点評価値を得るために必要とする時間は、図4(b)に比べて2倍となることから、ステップ数を図(b)での8から、その半分の4に設定することにより、合焦位置が確定するまでの時間を図(a)、(b)と同じにできる。
図(d)はさらに図(c)よりも被写体が低照度下にある場合であり、8フレームの時間で電荷蓄積を行った後に電荷を読み出すことにより3.75フレーム/秒(3.75fps)にフレームレートを下げている。このとき図4(d)の焦点評価値を得るために必要とする時間は、図4(c)に比べて2倍となることから、ステップ数を図(c)での4から、その半分の2に設定することにより、合焦位置が確定するまでの時間を図(a)、(b)、(c)と同じにできる。
一般に暗い場所において被写体を確認できることを優先して、被写体が低輝度になるに従ってフレームレートを下げる場合、高周波成分が低下するので、山登りサーボ方式の山の勾配は緩くなる傾向にある。このような状況においてAFのステップ数を多く取ることはAF合焦時間の長時間化からみても得策ではなく、フレームレートの低下幅に応じてAFのステップ数を減じることは有意であるといえる。
AFのステップ数については制御パルス数を越えない限りにおいて任意で設定可能であり、ステップ数が多いほどAF精度は向上するが、焦点評価値を求めるための演算回数が多くなるため、AF精度よりもAFスピードを重視する必要がある場合は例えばステップ数を極力減らすことで対応する。
次にAF動作におけるタイミングチャートについて図5、図6を用いて説明する。図5が図4(a)に、図が6図4(b)に対応している。
図5、図6ともに合焦位置制御手段において撮像される前までの固体撮像素子の画素信号の読み出しモードを画素混合読み出しモードとした場合のタイミングチャートである。ベイヤー配列のCCDを用いて2ライン毎に1ライン分の画素信号を垂直CCD転送部にて混合させて読み出す画素混合読み出しモードの場合、画素数が全画素読み出しモードに比べて半分になるとともに、読み出し後の各画素については2画素を混合させるので出力信号レベルも2倍となるため、アナログ信号処理部3のゲイン設定値を変えずにフレームレートを倍にできるので、動画をよりなめらかに表示させることができる。
また、画素混合読み出しモードを有するハニカム配列のCCDを用いても同様の動作を実現できる。この場合、水平方向の2画素を混合させて、垂直方向については2ライン中1ラインを間引く方式を採用し、全画素読み出しモード時の2倍のフレームレートとなるように固体撮像素子2駆動用パルス信号(水平CCD電荷転送パルス信号ならびに垂直CCD電荷転送パルス信号)発生タイミング調整を行う。
図5では、撮像される前までのフレームレートは30フレーム/秒であり、シャッターボタンを押した次の垂直同期信号(VD)の立ち上がりでAF制御が開始される。AF制御開始から終了までのステップ数は最大16である。AF制御時の固体撮像素子の電荷蓄積時間が1フレーム以内であり、1フレーム毎にAF対象エリアの焦点評価値の算出が行われるために、電荷蓄積時間が数フレームに及ぶ図4の(b)、(c)、(d)の場合に比べて焦点評価値の算出時間が短い。
図6では、撮像される前までのフレームレートは15フレーム/秒であり、AF制御開始から終了までのステップ数は最大8である。AF制御時の固体撮像素子の電荷蓄積時間が2フレームの時間分であり、2フレーム毎にAF対象エリアの焦点評価値の算出が行われるために図4(a)に比べてAF処理のステップ数を半分にすることで合焦位置確定までの時間を図4(a)と同じとしている。
また、図4(c)、(d)に対応するタイミングチャートについては図示しないが、図4(c)については、撮像される前までのフレームレートは7.5フレーム/秒であり、AF制御時の固体撮像素子の電荷蓄積時間が4フレームの時間分となり、図4(d)については、撮像される前までのフレームレートは3.75フレーム/秒であり、AF制御時の固体撮像素子の電荷蓄積時間が8フレームの時間分となる点が図5、図6と異なる。
図5の説明では、撮像される前までのフレームレートを30フレーム/秒、撮像時のフレームレートを7.5フレーム/秒としているが、この値に固執するものではなく、任意に決定できることは自明である。
次に静止画像を記録するまでのプロセスについて図7のフローチャートを用いて説明する。撮像装置の電源を入れて固体撮像素子を電荷蓄積時間が1/30秒の画素混合読み出しモードにて動作させ、LCD6上に被写体を動画にてプレビュー表示させた状態から開始とする。
信号処理部5からの映像データに基づき、CPU7において映像信号の平均輝度信号レベルが所定の信号レベルに達しているか比較を行う(ステップS1)。被写体が晴天の屋外にあるような状態で平均輝度信号レベルが所定の信号レベル以上である場合は(ステップS1:YES)、適正露出制御(1)を実施してフレームレートを30フレーム/秒に固定したうえで所定の信号レベルに近づける制御を行う(ステップS2)。
被写体が低照度下にあり、平均輝度信号レベルが所定のレベルに達していない場合(ステップS1:NO)は適正露出制御(2)を実施して、CPU7にて電荷蓄積時間を垂直同期信号(VD)周期以上に設定するとともに、電荷読み出しパルス発生のタイミングを制御することにより、フレームレートを低下させる処理を実施する(ステップS10)。このときのフレームレートは画像の平均輝度信号レベルに応じて30フレーム/秒、15フレーム/秒、7.5フレーム/秒、3.75フレーム/秒のいずれかに設定する。
次にシャッターボタンが半押しされたかどうかの判定を行い(ステップS3)、シャッターボタンが半押しされると同時にAF制御を開始する(ステップS4)。AF制御が開始されると適正露光制御(1)または適正露光制御(2)で決定したフレームレートを基にAFステップ数制御を行い、30フレーム/秒の場合はAFステップ数16、15フレーム/秒の場合はAFステップ数8、7.5フレーム/秒の場合はAFステップ数4、3.75フレーム/秒の場合はAFステップ数2に設定する(ステップS5)。
ステップS5で決定したAFステップ数にて「山登りサーボ方式」にて光軸上でレンズ位置を前後させて合焦位置を決定する最大焦点評価値が得られたかどうかの判定を行う(ステップS6)。ステップS6にて最大の焦点評価値が得られた場合はそのときのレンズ位置を合焦位置と判断し、レンズをこの位置に移動後固定する(ステップS7)。
また、被写体が肉眼で確認が困難なほど低照度下にある場合等でステップS6にて最大の焦点評価値が得られなかった場合(ステップS6:NO)には、あらかじめ定めた所定合焦位置へレンズを移動させる(ステップS7)。この場合の所定合焦位置とは経験的に被写体が撮影者の数m先にあることを想定して、この被写体までの距離で合焦させるためにINF側基準位置よりマクロ側基準位置に近いところへレンズ位置を設定する。例えば図2におけるレンズ繰り出し量60%位置に固定する(ステップ11)。
ステップS7にて合焦位置へのレンズ移動が終了次第、撮影者に対して合焦位置が確定したことを知らせるメッセージをLCD6上に表示、あるいは撮像装置の意匠一体となった発光ダイオードランプ(図示せず)にて表示して、シャッターボタン全押し動作を促すようにする。次にシャッターボタンが全押しされたかどうかの判定を行い(ステップS8)、撮影者がシャッターボタンを全押しした場合には画像を撮像するとともに画像を圧縮記録(ステップS9)して一連のフローを終了する。
図7における適正露光制御(1)、(2)において平均輝度信号レベルを所定レベルに近づけるために電荷蓄積時間を制御しているが、いわゆる羽根式等の絞り機構を用いて開口絞り制御を行い、固体撮像素子への光束量を調整することによって露光制御をすることも可能である。
以上説明したように、被写体がどれだけ高照度下、あるいは低照度下にあった場合でも、フレームレートに応じてAFのステップ数を切り替えることにより、AF所要時間の長時間化を防ぎ、かつ一定時間内に収めることができる撮像装置を提供できる。
実施の形態2.
実施の形態2は実施の形態1の合焦位置検出方法が異なる。つまり実施の形態1では焦点評価値の算出を行う際に「山登りサーボ方式」を採用したが、本実施の形態2ではレンズ可動範囲全域において一方の最端レンズ位置から他方の最端レンズ位置に向かって焦点評価値を算出、かつ焦点評価値が最大となる度に該最大焦点評価値を与えるレンズ位置を更新しながらレンズを移動させ、他方の最端レンズ位置までレンズを移動し終えた後に最大焦点評価値を与えたレンズ位置まで直接レンズを移動させてこのレンズ位置を合焦位置とする方式を採用する。(以後本実施の形態2の合焦位置検出方法を「全レンズ位置測定方式」と呼ぶこととする。)その他の固体撮像素子動作モード、フレームレート設定については実施の形態1と同じであるので、説明を省略する。
図8を用いて「全レンズ位置測定方式」について説明する。フレームレートごとにAFステップ数を変更しながら焦点評価値を算出する点は実施の形態1と同じであるが、レンズ位置P1からP17まで焦点評価値を算出し、レンズがP17まできた後に最大焦点評価値を与えるレンズ位置まで直接レンズを移動させている。図8ではP9が合焦レンズ位置である。
本実施の形態2では初期状態である30フレーム/秒(30fps)時のAFステップ数を16としているが、初期状態のAFステップ数を少なく設定する場合、あるいはAFステップ数は多く設定しても1ステップ値の移動時間が短時間にできる場合は、「全レンズ位置測定方式」を用いると、全レンズ位置の焦点評価値を算出した上で最大焦点評価値を決定するので、高い精度での合焦位置検出が可能である。
実施の形態3.
本実施の形態3では実施の形態1と同様に「山登りサーボ方式」にて合焦位置検出を行うが、焦点評価値の算出を行う際のレンズの移動範囲が異なり、レンズの移動範囲が限定される。その他の固体撮像素子動作モード、フレームレート設定については実施の形態1、2と変わらない。
本実施の形態3におけるレンズ位置の移動範囲を図9に示す。図中の(X)、(Y)は図2におけるX点(レンズ繰り出し量30%)、Y点(レンズ繰り出し量70%)と同一である。マクロ撮影を行う場合にはレンズ可動範囲全域の焦点評価値を算出する必要はないため、レンズ位置をレンズ繰り出し量70%近傍に限定することとし、例えば、レンズ繰り出し量62%〜70%の範囲に限定する。
図9で(Z)の位置がレンズ繰り出し量62%のレンズ位置に相当する。この場合も実施の形態1と同様、30フレーム/秒(30fps)時には17箇所のレンズ位置(16ステップ)を設定する。
フレームレートとAFステップ数についての関係は図4(a)、(b)、(c)、(d)と同一であり、図9(a)が30フレーム/秒(ステップ数16)、図9(b)が15フレーム/秒(ステップ数8)、図9(c)が7.5フレーム/秒(ステップ数4)、図9(d)が3.75フレーム/秒(ステップ数2)である。フレームレートに応じてステップ数を可変させているため、合焦位置が確定するまでの時間はフレームレートによらず一定時間内で終了できる。
次に図10を用いてマクロ撮影時を考慮したフローチャートを説明する。図10は実施の形態1で説明した図7のフローチャートと、マクロモードが選択されたかどうかを判定するフローの部分が追加されている点のみが異なるので、図7からの変更点についてのみ説明する。ステップS4にてAF制御が開始された後、マクロ撮影を行うかどうか(マクロモード)の判定を行う(ステップS12)。マクロモードでない場合(ステップ12:NO)はフレームレートに応じてAFステップ数を制御するステップS5以降のフローに移る。マクロモードが選択された場合(ステップ12:YES)はマクロ用AF制御としてレンズ位置を図9中のZ点に移動させると共にレンズ可動範囲をY点近傍に限定しつつY点に向けてレンズを繰り出してAF制御を行う(ステップS13)。その後はステップS5以下のフローに移行する。
上記説明したとおり、CPU7からフォーカス駆動部9に供給される制御パルスについては0.5%のレンズ繰り出し量に1パルス要することは変わらないため、Y点、Z点間のレンズ移動に要する制御パルス数は16である。つまりレンズ移動1ステップに要する制御パルスは1パルスであり、焦点評価値算出においては1パルス単位での算出が可能であるためより高い精度で合焦位置の検出が可能である。
実施の形態4.
本実施の形態4は実施の形態2、実施の形態3を組み合わせたものである。すなわちAF制御時のレンズ可動範囲をレンズ繰り出し量62%〜70%の範囲に限定した上で「山登りサーボ方式」ではなく、「全レンズ位置測定方式」を採用する。
本実施の形態4のフローチャートは図10と同じである。焦点評価算出におけるフレームレートごとのAFステップ数を示す図については、図9の「山登りサーボ方式」を「全レンズ位置測定方式」に変更している点が異なるだけであるため、あらためて図示は行わない。
本実施の形態4も実施の形態3と同様にレンズ移動1ステップに要する制御パルスは1パルスであるので、焦点評価値算出においては1パルス単位での算出が可能であるためより高い精度で合焦位置の検出が可能である。
なお、実施の形態1乃至4では2段押し込み型のシャッターボタンを用いたが、AF制御開始用のボタンと画像撮像用のシャッターボタンを別々に用意しても構わない。
本発明に係わる撮像装置のブロック図である。 本発明に係わるレンズ位置を示す図である。 本発明に係わる高周波成分と合焦位置の関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係わる焦点評価値算出方式を示す図である。 本発明に係わる撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明に係わる撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1、2に係わる撮像装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係わる焦点評価値算出方式を示す図である。 本発明の実施の形態3に係わる焦点評価値算出方式を示す図である。 本発明の実施の形態3、4に係わる撮像装置の動の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 レンズ、 2 固体撮像素子(CCD)、 3 アナログ信号処理部、 4 A/D変換部、 5 信号処理部、 6 LCD、 7 CPU、
8 タイミングジェネレータ、 9 フォーカス駆動部、 10 画像記録部、 11 ROM、 20 映像信号、 21 ハイパスフィルタ
(HPF)、 22 HPFを通した信号波形、 23 積分面積、 24 AF用モータ、 25 メモリ

Claims (5)

  1. 光軸上での移動が可能なレンズと、
    上記レンズを通して入射される被写体像を固体撮像素子上に結像して映像信号に変換する撮像手段と、
    前記映像信号の高周波成分の積算値が最大となる前記レンズの位置を検出する自動合焦位置制御手段と、
    前記被写体像の輝度レベルを算出する輝度レベル算出手段と、
    該輝度レベル算出手段で算出される輝度をもとに上記固体撮像素子の電荷蓄積時間を制御する露出制御手段と、
    積算値を算出してから次に積算値を算出するまでの前記レンズの移動量を、前記露出制御手段で決定される電荷蓄積時間に応じて制御するレンズ移動量制御手段と
    を備える撮像装置。
  2. 積算値を算出してから次に積算値を算出するまでのレンズの移動量は、露出制御手段で決定される電荷蓄積時間が垂直同期信号周期より短いときに最小となることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 積算値を算出してから次に積算値を算出するまでのレンズの移動量は、露出制御手段で決定される電荷蓄積時間が垂直同期信号周期より長い場合には、前記電荷蓄積時間に比例して増加することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 積算値を算出してから次に積算値を算出するまでのレンズの移動量は、最大の焦点評価値が得られなかった場合は、合焦位置が確定するまでの時間を露出制御手段で決定される電荷蓄積時間にかかわらず一定であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 光軸上での移動が可能なレンズと、
    上記レンズを通して入射される被写体像を固体撮像素子上に結像して映像信号に変換する撮像手段と、
    前記映像信号の高周波成分の積算値が最大となる前記レンズの位置を検出する自動合焦位置制御手段と、
    前記被写体像の輝度レベルを算出する輝度レベル算出手段と、
    該輝度レベル算出手段で算出した輝度をもとに上記固体撮像素子の電荷蓄積時間を制御する露出制御手段とを備え、
    前記電荷蓄積時間にかかわらず、積算値を算出してから次に積算値を算出するまでのレンズの移動量が1パルス分である撮像装置。
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