JP2005244423A - 撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 撮影時間の短縮化が図られるとともに、S/N比の劣化が抑えられて高品質な画像が得られる撮影装置を提供する。
【解決手段】 撮影光学系を経由してきた被写体光をCCD126で捉えることにより画像信号を生成する撮影を行なうデジタルカメラ100において、CCD126上の各位置に応じてゲインを調整することによりシェーディング補正を行なうシェーディング補正部143と、今回の撮影シーンが、その撮影シーン中に所定面積以上に広がるとともに所定以上の輝度を有する一様領域が存在するシーンを補正対象シーンであると判定するシーン判定部144と、シーン判定部144により補正対象シーンであると判定された場合にシェーディング補正部143に今回の撮影により得られた画像信号にシェーディング補正を行なわせるシェーディング補正制御部145とを備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、撮影光学系を経由してきた被写体光を撮像素子で捉えることにより画像信号を生成する撮影を行なう撮影装置に関する。
撮影装置の一つであるデジタルカメラには、撮影素子として、電荷結合素子であるCCD(Charge Coupled Device)が広く用いられている。このCCDには、入射された被写体光を電気信号である画像信号に変換するフォトダイオード等の光電変換素子が多数個備えられている。また、多くのCCDには、これら多数個の光電変換素子それぞれへの入射光量を増大させるために、それら多数個の光電変換素子に対応して配置された多数個のマイクロレンズが備えられている。このようなCCDにおいて、マイクロレンズに入射される光の角度が大きいほど光電変換素子の中心から離れた部分に光が集光するというように、マイクロレンズに入射される光の角度により光電変換素子への集光率は異なる。また、被写体光が撮影レンズ等からなる撮影光学系を通過するにあたり、その撮影光学系の中心軸近傍を通過する被写体光に比べて周辺部を通過する被写体光が暗くなってしまうという現象も生じる。従って、例えば赤一色といった均一な被写体光を撮影光学系を介してCCDで受光した時、被写体光が均一であったにも関わらず各光電変換素子からの各画像信号の間にばらつきが発生し、撮影して得られた表示画面上の画像には、その画面の位置により色味が異なるというシェーディング現象が発生する。
また、CCD上には、R(赤),G(緑),B(青)の各色の信号を得るためのカラーフィルタが配置されている。ここで、被写体光中の赤外線は、このカラーフィルタを通過してしまうため、一般に、CCDの前面には赤外線をカットする赤外カットフィルタ(IRフィルタ)が配置されている。しかし、赤外カットフィルタの製造ばらつきにより、カットオフ周波数のずれや特定の周波数における透過率のずれに起因して、やはり撮影して得られた表示画面上の画像にはシェーディング現象が発生する。
ここで、CCDを構成するマイクロレンズに入射する光の角度は、カメラレンズの絞りによって変化する。そこで、カメラレンズの絞り値に対応したCCDの感度値を補正データとして記憶しておき、撮影にあたり、CCDから出力される画像信号を増幅するための増幅器のゲインを上記補正データで調整してCCDの感度を補正することによりシェーディングを補正する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開平6−178198号公報
上述した特許文献1に提案された技術では、画像が表示される画面上の全画素や各領域毎に、カメラレンズの絞り値に対応した感度補正用のデータで増幅器のゲインを調整することによりシェーディング補正が行なわれる。このため、シェーディング補正を行なうための処理時間(演算時間)は長く、従って撮影時間が長いという問題がある。また、画面上の全画素や各領域毎にシェーディング補正を施すため、画像信号の、必要とする強さと不必要な雑音の強さの比であるS/N比が劣化するという問題もある。さらに、画面上の各領域毎に増幅器のゲインを調整して補正を行なうにあたり、画面の場所によりS/N比が異なるため、高品質の画像を得ることは困難であるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、撮影時間の短縮化が図られるとともに、S/N比の劣化が抑えられて高品質な画像が得られる撮影装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の撮影装置のうちの第1の撮影装置は、撮影光学系を経由してきた被写体光を撮像素子で捉えることにより画像信号を生成する撮影を行なう撮影装置において、
上記撮像素子上の各位置に応じてゲインを調整することによりシェーディング補正を行なうシェーディング補正部と、
今回の撮影シーンが、その撮影シーン中に所定面積以上に広がる一様領域が含まれる補正対象シーンであるか否かを判定するシーン判定部と、
上記シーン判定部により補正対象シーンであると判定された場合に上記シェーディング補正部に今回の撮影により得られた画像信号にシェーディング補正を行なわせるシェーディング補正制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の第1の撮影装置は、今回の撮影シーン中に所定面積以上に広がる一様領域(例えば、空や白壁等)が含まれる場合、即ち、撮像素子の感度むらに起因して発生するシェーディングが目立つ場合は、補正対象シーンであると判定してシェーディング補正を行なう。一方、今回の撮影シーン中に所定面積以上に広がる一様領域が含まれない場合(例えば、複雑な模様や絵柄等の多様な領域の場合)は、撮像素子の感度むらに起因して発生するシェーディングは目立たないため、補正対象シーンでないと判定してシェーディング補正を行なわないようにする。このようにすることにより、シェーディング補正を行なうための処理時間が短くて済み、撮影時間の短縮化が図られるとともに、S/N比の劣化が抑えられて高品質な画像を得ることができる。
ここで、上記本発明の第1の撮影装置における上記シーン判定部は、上記補正対象シーンであることの判定に代わり、今回の撮影シーンが、その撮影シーン中に所定面積以上に広がるとともに所定以上の輝度を有する一様領域が存在するシーンを補正対象シーンであると判定するものであることが好ましい。
このようにすると、シェーディングがあまり目立たない領域、即ち輝度が低い一様領域(例えば夜空等)についてはシェーディング補正が行なわれないため、撮影時間のさらなる短縮化を図ることができる。
また、上記目的を達成する本発明の撮影装置のうちの第2の撮影装置は、撮影光学系を経由してきた被写体光を撮像素子で捉えることにより画像信号を生成する撮影を行なう撮影装置において、
上記撮像素子上の各位置に応じてゲインを調整することによりシェーディング補正を行なうシェーディング補正部と、
今回の撮影シーンが所定の輝度以上の被写体輝度下で撮影された補正対象シーンであるか否かを判定するシーン判定部と、
上記シーン判定部により補正対象シーンであると判定された場合に上記シェーディング補正部に今回の撮影により得られた画像信号にシェーディング補正を行なわせるシェーディング補正制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の第2の撮影装置は、今回の撮影シーンが所定の輝度以上の被写体輝度下で撮影された補正対象シーン(例えば、太陽光での撮影シーン)の場合、即ち、撮像素子の感度むらに起因して発生するシェーディングが目立つ場合は、補正対象シーンであると判定してシェーディング補正を行なう。一方、今回の撮影シーンが所定の輝度未満の被写体輝度下で撮影されたシーン(例えば、夜景シーン)の場合、即ち、撮像素子の感度むらに起因して発生するシェーディングが目立たない場合は、補正対象シーンでないと判定してシェーディング補正を行なわないようにする。このようにすることにより、シェーディング補正を行なうための処理時間が短くて済み、撮影時間の短縮化が図られるとともに、S/N比の劣化が抑えられて高品質な画像を得ることができる。
ここで、上記本発明の第2の撮影装置が、撮影に同期して被写体に向けて閃光を発光する閃光発光部を備え、
上記シェーディング補正制御部は、上記シーン判定部により補正対象シーンであると判定されても、上記閃光発光部を用いた撮影により得られた画像信号については、上記シェーディング補正部でのシェーディング補正を行なわさせないものであることが好ましい。
閃光発光部を用いた撮影は比較的暗い場所、即ち、所定の輝度未満の被写体輝度下で行なわれる場合が多い。そこで、閃光発光部を用いた撮影により得られた画像信号については、シェーディング補正を行なわさせないようにすると、撮影時間のさらなる短縮化が図られる。
さらに、上記目的を達成する本発明の撮影装置のうちの第3の撮影装置は、撮影光学系を経由してきた被写体光を撮像素子で捉えることにより画像信号を生成する撮影を行なう撮影装置において、
上記撮像素子前面に配置された、被写体光中の赤外線をカットする赤外カットフィルタと、
上記撮像素子上の各位置に応じてゲインを調整することによりシェーディング補正を行なうシェーディング補正部と、
今回の撮影シーンが、上記赤外カットフィルタの分光ずれに起因してシェーディング補正を行なう必要のある光源下で撮影された補正対象シーンであるか否かを判定するシーン判定部と、
上記シーン判定部により補正対象シーンであると判定された場合に上記シェーディング補正部に今回の撮影により得られた画像信号にシェーディング補正を行なわせるシェーディング補正制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の第3の撮影装置は、今回の撮影シーンが、赤外カットフィルタの分光ずれに起因してシェーディング補正を行なう必要のある光源(例えば、太陽光)下で撮影されたシーンの場合は、その赤外カットフィルタの製造ばらつきによりカットオフ周波数のずれや特定の周波数における透過率のずれに起因してシェーディングが目立つため、補正対象シーンであると判定してシェーディング補正を行なう。一方、今回の撮影シーンが、赤外カットフィルタの分光ずれに起因してシェーディング補正を行なう必要のない光源(例えば、蛍光灯)下で撮影されたシーンの場合は、特定の周波数成分しかなく、カットオフ周波数のずれや特定の周波数における透過率のずれによる影響は小さく、シェーディングは目立たないため、補正対象シーンでないと判定してシェーディング補正を行なわないようにする。このようにすることにより、シェーディング補正を行なうための処理時間が短くて済み、撮影時間の短縮化が図られるとともに、S/N比の劣化が抑えられて高品質な画像を得ることができる。
ここで、上記目的を達成する本発明の第3の撮影装置が、撮影に同期して被写体に向けて閃光を発光する閃光発光部を備え、
上記シェーディング補正制御部は、上記シーン判定部により補正対象シーンであると判定されても、上記閃光発光部を用いた撮影により得られた画像信号については、上記シェーディング補正部でのシェーディング補正を行なわさせないものであることが好ましい。
閃光発光部を用いた撮影は比較的暗い場所、即ち、上記シェーディング補正を行なう必要のある光源(例えば、太陽光)下以外の光源下で行なわれる場合が多い。そこで、閃光発光部を用いた撮影により得られた画像信号については、シェーディング補正を行なわさせないようにすると、撮影時間のさらなる短縮化を図ることができる。
本発明の撮影装置によれば、撮影時間の短縮化が図られるとともに、S/N比の劣化が抑えられて高品質な画像が得られる撮影装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の撮影装置の一実施形態であるデジタルカメラの外観図である。図1(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は側面図、(d)は背面図である。
図1(a)〜図1(d)に示すデジタルカメラ100は、撮影光学系を構成するズームレンズ101を経由してきた被写体光を撮像素子で捉えることにより画像信号を生成する撮影を行なう撮像装置である。
このデジタルカメラ100で自在に撮影を行なわせるため、図1(d)に示すように本実施形態のデジタルカメラ100の背面にはこのデジタルカメラ100を作動させるための電源投入用のパワースイッチ102、撮影モードと再生モードとを切替自在にする撮影モード・再生モード切替レバー103、モードダイヤル107、ポップアップスイッチ109aなどが設けられている。それらスイッチ類の中のモードダイヤル107の中には、手動撮影モード(M)用のスイッチ1071(図2参照)、静止画撮影モード用のスイッチ1072、自動撮影モード(AUTO)用のスイッチ1073、シーンポジションモード(SP)用のスイッチ1074、動画撮影モード用のスイッチ1075などがあり、撮影・再生モード切替レバー103により撮影側スイッチ103aが選択され、さらにモードダイヤル107によっていずれかのモードが設定され、このデジタルカメラ100の上方にあるレリーズ釦108が操作されると撮影の開始指示がカメラ内部へと伝えられ、それらのモードに応じた撮影処理がデジタルカメラ100内部で行なわれる。モードダイヤル107によって自動撮影モード(AUTO)が選択されると、自動的に調整された撮影条件下で撮影が行なわれ、手動撮影モード(M)が選択されると、撮影条件のうちの少なくとも1つを手動設定し手動設定された撮影条件下で撮影が行なわれる。また、静止画撮影モードが選択されると、静止画像撮影に適した撮影条件下で、また動画撮影モードが選択されると、動画像撮影に適した撮影条件下で、さらにシーンポジションモード(SP)が選択されると、撮影シーンに応じた撮影条件下で撮影が行なわれる。
また、夜間撮影を行なうときにはポップアップスイッチ109aを操作すれば閃光発光部109がポップアップされ、撮影に同期して被写体に向けて閃光が発光される。尚、この閃光発光部109がポップアップされなければフラッシュオフになる。
また、撮影・再生切替レバー103が撮影側に切り替えられたときにスルー画像を表示するとともに、各スイッチの操作状況などを撮影者に示すための画像表示装置(LCD)106が設けられている。この画像表示装置106をファインダとして使用しフレーミングを行なうことも、図1(a)に示すように直視型のファインダ1001を使用してフレーミングを行なうこともできる。
その画像表示装置106の右斜め上方には操作キーとして十字キー104が設けられており、画像表示装置106上にメニュー画面などが表示された場合には、その十字キー104のUPキー104a、DOWNキー104b、右キー104c、左キー104dの4つのキーを操作することによってメニューの選択を行なうことができる。また、その十字キー104の左横には、そのメニューを画像表示装置106上に表示させるためのメニュー釦105aと、そのメニュー釦105aの操作によりメニューが表示され、十字キー104のいずれかのキーにより画像表示装置106に表示されたメニュー画面の中の多数の選択項目のうちいずれかの項目が選択されたときに、その選択をキャンセルするために操作されるバック釦105bが備えられている。このメニュー釦105aとバック釦105bとは、画像が表示されたときにはTELE/WIDE用のズームスイッチとして働く。
また、撮影・再生切替レバー103が再生モード側スイッチ103bに切り替えられると、記録メディアに記録されている画像データのいずれかが読み出されてその画像データに基づく画像が画像表示装置106に表示される。
さらに、図1(c)に示すように、デジタルカメラ100の側面には、このデジタルカメラ100により撮影された被写体の画像データをテレビやプロジェクタ等に出力するためのケーブルが接続される映像出力端子111と、このデジタルカメラ100により撮影された被写体の画像データをUSBコネクタが備えられたパーソナルコンピュータ等に送信するためのUSBケーブルが接続されるUSBコネクタ112と、ACアダプタからの直流電圧が入力される直流電圧入力端子113とが備えられている。
図2は、図1に示すデジタルカメラの内部構成を示す図である。
このデジタルカメラ100には、撮影光学系を構成するズームレンズ101,アイリス121,フォーカスレンズ122と、それらズームレンズ101,アイリス121,フォーカスレンズ122を駆動することによりズーミング,フォーカシング,露光量調整を行なうためのモータドライバ123,124,125が備えられている。
また、デジタルカメラ100には、CCD126と、タイミングジェネレータ127と、MPU(Micro Processor Unit)128と、CDSAMP129とが備えられている。
CCD126は、本発明にいう撮像素子の一例に相当し、ズームレンズ101,アイリス121,フォーカスレンズ122を経由してきた被写体光を捉える固体撮像素子である。このCCD126には、入射された被写体光を電気信号である画像信号に変換するフォトダイオード等の光電変換素子が多数個備えられており、さらに、これら多数個の光電変換素子それぞれへの入射光量を増大させるために、それら多数個の光電変換素子に対応して配置された多数個のマイクロレンズも備えられている。
タイミングジェネレータ127は、MPU128からの指示により所定のタイミングでCCD126を駆動する。これにより、CCD126に入射されている被写体光が所定のフレームレートで光電変換され、そのCCD126からアナログ画像信号として出力される。
MPU128は、このデジタルカメラ100全体の制御を行なう。具体的には、MPU128にはROM128aが内蔵されており、その内蔵されたROM128aのプログラムの手順にしたがってデジタルカメラ100全体の動作が制御される。
さらに、デジタルカメラ100には、CCD126から出力されたアナログ画像信号の雑音を低減する処理等を行なうCDSAMP129と、その処理等が施されたアナログ画像信号をデジタル画像信号にアナログ/デジタル変換するA/D変換部130と、A/D変換部130でデジタル画像信号に変換されたRGBからなる画像データをデータバスを介して、メモリであるSDRAM138に転送する画像入力コントローラ131とが備えられている。
また、デジタルカメラ100には、SDRAM138の画像データを読み出させ、YC信号への変換を行なう画像処理プロセスを実行する画像信号処理部132と、画像処理プロセスが終了した時点でJPEGプロセスを実行して画像データの圧縮を行なう圧縮処理部133と、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を受信して得られたGPS位置(現在位置)データを撮影データに変換するGPS位置変換部134と、これら画像データや撮影データをビデオ信号に変換して前述した画像表示装置106に導くためのVideo/LCDエンコーダ135とが備えられている。
さらに、デジタルカメラ100には、画像のピント情報を検出するAF検出部136と、画像の輝度情報と白色バランス情報を検出するAE&AWB検出部137と、作業領域用のメモリとしても使用されるSDRAM138と、A領域,B領域を有する表示用のバッファとしてのVRAM139と、画像データを記録メディア141に記憶するための制御を行なうメディアコントローラ140と、このデジタルカメラ100と外部のパーソナルコンピュータ等との間で画像データのやり取りを行なうUSBI/F部142とが備えられている。
また、デジタルカメラ100には、本実施形態の特徴である、シェーディング補正部143、シーン判定部144、およびシェーディング補正制御部145が備えられている。
シェーディング補正部143は、CCD126上の各位置に応じてゲインを調整することによりシェーディング補正を行なう。
シーン判定部144は、今回の撮影シーンが、その撮影シーン中に所定面積以上に広がるとともに所定以上の輝度を有する一様領域が存在するシーンを補正対象シーンであると判定する。
シェーディング補正制御部145は、シーン判定部144により補正対象シーンであると判定された場合にシェーディング補正部143に今回の撮影により得られた画像信号にシェーディング補正を行なわせる。尚、これらシェーディング補正部143,シーン判定部144,シェーディング補正制御部145の詳細な動作については後述する。
次に、このデジタルカメラ100の概略動作について説明する。このデジタルカメラ100の動作は統括的にMPU128により制御される。このMPU128内にはROM128aが内蔵されており、その内蔵されたROM128a内にプログラムが格納されている。このプログラムの手順にしたがってデジタルカメラ100全体の動作がMPU128により制御される。また、SDRAM138にはROM128aに記述されているプログラムの手順にしたがってMPU128がこのデジタルカメラ100全体を制御しているときに、処理中の画像データが一時的に格納されたりする。
また、表示用のバッファとしてのVRAM139にはスルー画像を表わす画像データがA領域、B領域に順次記憶され、それらの領域にある画像データが交互にVideo/LCDエンコーダ135に供給され画像データに基づく画像が順次切り換えられてスルー画像として画像表示装置106上に表示される。
先ず、モードダイヤル107(図1参照)が自動撮影モード(AUTO)に切り替えられて撮影が行なわれた場合の画像データの流れを、図2を参照して説明する。
モードダイヤル107が自動撮影モード(AUTO)に切り替えられると、MPU128は撮影光学系を経由した被写体光をCCD126で捉え、そのCCD126で生成される画像データを所定の間隔ごとにCDSAMP129側へ出力させ、A/D変換部130,画像入力コントローラ131,画像信号処理部132で表示可能な画像データに変換してスルー画像を画像表示装置106の画面上に表示させる。そのスルー画像に基づいて任意にフレーミングが行なわれ、AF検出部136が絶えずフォーカスレンズ122を前後させ合焦点検出を行なってフレーミングの中央に焦点のあった画像をCCD126に結像させる。このときにはAE&AWB検出部137によって被写界輝度が検出され、その検出結果に基づいてモータドライバ124により小絞、あるいは開放絞りが設定されたり、ホワイトバランス調整のため、R、G、Bの各色信号のゲインが調整されたりする。このように被写界輝度に応じて露出が調節され焦点のあった画像を表わす画像データを、タイミングジェネレータ127からのタイミング信号に応じて所定の間隔ごとにCDSAMP129へ出力させ、後段でスルー画像を得ている。撮影者はこのスルー画像を見ながらフレーミングを行ない、シャッタチャンスにレリーズ操作を行なう。
レリーズ操作が行なわれると、MPU128は、CCD126にレリーズ操作時の画像を結像させるため、タイミングジェネレータ127からタイミング信号を供給させる。このタイミング信号はCCD126に露光開始および露光終了を告げるものでありいわゆるシャッタスピードに相当する。MPU128はこの露光終了時にCCD126から画像データ(RGBの光の3原色R,G、Bからなる画像データ)を出力させ、後段のCDSAMP129に供給させる。さらに、CDSAMP129でそのCCD126から出力された画像データの雑音が低減され、その雑音が低減された画像データがA/D変換部130でデジタル信号に変換される。このA/D変換部130でデジタル信号に変換されたRGBからなる画像データは、後段の画像入力コントローラ131によりデータバスを介してSDRAM138に供給され、このSDRAM138にCCD126のすべての画素の画像データが記憶される。すべての画素データに対応する画像データがSDRAM138に記憶されると、MPU128が画像信号処理部132の画像処理プロセスを起動させ、その画像処理プロセスによってSDRAM138の画像データを読み出させ、YC信号への変換を行なわせる。さらに、この画像信号処理部132の画像処理プロセスが終了したことをMPU128が検知すると、MPU128は圧縮処理部133のJPEGプロセスを起動させ、JPEGプロセスによって画像データの圧縮を行なわせる。この圧縮処理部133での圧縮が完了したことをMPU128が検知すると、MPU128は次に記録処理プロセスを起動させ、JPEG圧縮された画像データを、必要に応じてGPS位置変換部134で変換されたGPS位置を表わす撮影データとともに、メディアコントローラ140を介して記録メディア141に記録させる。以上が自動撮影モードのときの撮影データの流れである。
以降、モードダイヤル107が手動撮影モードに切り替えられたときの画像データの処理について説明する。
モードダイヤル107が手動撮影モード(M)に切り替えられると、撮影条件が手動により設定されて撮影が行なわれる。このデジタルカメラ100においては撮影条件の一つであるフォーカスポイントも自在に設定することができるが、ここでは撮影条件の1つとして露出条件を挙げて以降説明する。
モードダイヤル107が手動撮影モード(M)に切り替えられると、スルー画像とともに露出補正値、シャープネス、フラッシュ光量などの補正を行なうための表示画面が画像表示装置106に表示される。この表示画面の中の選択項目、例えば露出値の切り替えを十字キー104により行なうことができる。
このように手動撮影モードのときには、撮影者が任意に撮影条件の設定を行なえるようになっており、これらの撮影条件下で撮影が行なわれる。
このような手動撮影モードで撮影が行なわれるときには、その設定された撮影条件によって露光アンダーであろうが、露光オーバであろうがそのまま撮影が行なわれる。例えば、この露光アンダー、露光オーバーは、AE&AWB検出部137の検出結果に基づきMPU128が判定する。
次に、シェーディング補正部143、シーン判定部144、およびシェーディング補正制御部145の動作について図3を参照して説明する。
図3は、図2に示すデジタルカメラを構成するシェーディング補正部、シーン判定部、およびシェーディング補正制御部における処理ルーチンを示すフローチャートである。
先ず、ステップS1において、MPU128により、撮影画像の16×16分割した各エリアのRGBのヒストグラムを求める。
次に、ステップS2において、シーン判定部144により、データ値が広い範囲に分布しているか否かが判定される。データ値が広い範囲に分布していないと判定された場合、即ち、今回の撮影シーンが、その撮影シーン中に所定面積以上に広がる一様領域が含まれる補正対象シーンである場合は、CCD126の感度むらに起因して発生するシェーディングが目立つため、ステップS3に進む。一方、データ値が広い範囲に分布していると判定された場合、即ち、今回の撮影シーンが、その撮影シーン中に所定面積以上に広がる一様領域が含まれない場合は、CCD126の感度むらに起因して発生するシェーディングは目立たないため、後述するステップS5に進む。
ステップS3では、シーン判定部144により、1色(もしくは2色)がデータ値200(もしくは255)以上であって、その他の色がデータ値50(もしくは255)以下であるか否かが判定される(1色あたりの最大データ値を255とする)。1色(もしくは2色)がデータ値200(もしくは255)以上であって、その他の色がデータ値50(もしくは255)以下でないと判定された場合、即ち、所定以上の輝度を有する一様領域が存在すると判定された場合は、シェーディングが目立つため、ステップS4に進む。ステップS4では、色シェーディング補正を行なってこのルーチンを終了する。具体的には、シェーディング補正制御部145がシェーディング補正部143に今回の撮影により得られた画像信号にシェーディング補正を行なわせて、このルーチンを終了する。
一方、ステップS3において、所定以上の輝度を有する一様領域が存在しないと判定された場合は、シェーディングは目立たないため、ステップS5に進む。
ステップS5では、色シェーディング補正を行なうことなくこのルーチンを終了する。具体的には、シェーディング補正制御部145がシェーディング補正部143に今回の撮影により得られた画像信号にシェーディング補正を行なわせないように制御して、このルーチンを終了する。
このように、本発明の第1の撮影装置の一実施形態であるデジタルカメラ100は、今回の撮影シーンが、その撮影シーン中に所定面積以上に広がるとともに所定以上の輝度を有する一様領域が含まれる場合、即ち、CCD126の感度むらに起因して発生するシェーディングが目立つ場合は、補正対象シーンであると判定してシェーディング補正を行なう。一方、今回の撮影シーン中に所定面積以上に広がるとともに所定以上の輝度を有する一様領域が含まれない場合は、CCD126の感度むらに起因して発生するシェーディングは目立たないため、補正対象シーンでないと判定してシェーディング補正を行なわないようにする。このようにすることにより、シェーディング補正を行なうための処理時間が短くて済み、撮影時間の短縮化が図られるとともに、S/N比の劣化が抑えられて高品質な画像を得ることができる。
尚、本発明の第1の撮影装置の一実施形態では、今回の撮影シーンが、その撮影シーン中に所定面積以上に広がるとともに所定以上の輝度を有する一様領域が存在するシーンを補正対象シーンであると判定する例で説明したが、本発明は、今回の撮影シーン中に所定面積以上に広がる一様領域(例えば、空や白壁等)が含まれるシーンを補正対象シーンであると判定するものであればよい。
次に、本発明の第2の撮影装置の一実施形態であるデジタルカメラについて説明する。尚、本発明の第2の撮影装置の一実施形態であるデジタルカメラの外観図は、前述した図1に示すデジタルカメラ100の外観図と同じであるので図示省略する。
図4は、本発明の第2の撮影装置の一実施形態であるデジタルカメラの内部構成を示す図である。
尚、図2に示すデジタルカメラ100の構成要素と同じ構成要素については同一の符号を付し重複説明は省く。
図4に示すデジタルカメラ200には、今回の撮影シーンが所定の輝度以上の被写体輝度下で撮影された補正対象シーンであるか否かを判定するシーン判定部244が備えられている。
また、このデジタルカメラ200には、シーン判定部244により補正対象シーンであると判定された場合にシェーディング補正部143に今回の撮影により得られた画像信号にシェーディング補正を行なわせるシェーディング補正制御部245が備えられている。さらに、詳細には、このシェーディング補正制御部245は、シーン判定部244により補正対象シーンであると判定されても、閃光発光部109を用いた撮影により得られた画像信号については、シェーディング補正部143でのシェーディング補正を行なわさせないものである。
図5は、図4に示すデジタルカメラを構成するシェーディング補正部、シーン判定部、およびシェーディング補正制御部における処理ルーチンを示すフローチャートである。
先ず、ステップS11において、MPU128により、撮影画像の16×16分割した各エリアの輝度を求める。
次に、ステップS12において、夜間撮影モードであるか否かが判定される。夜間撮影モードであると判定された場合は、CCD126の感度むらに起因して発生するシェーディングは目立たないため、後述するステップS16に進む。一方、夜間撮影モードでないと判定された場合はステップS13に進む。
ステップS13では、シーン判定部244により、輝度が30以下のエリアがデータ値128/256以上か否か、即ち、今回の撮影シーンが所定の輝度以上の被写体輝度で撮影された補正対象シーンであるか否かが判定される。輝度が30以下のエリアがデータ値128/256以上(所定の輝度未満の被写体輝度)であると判定された場合は、シェーディングが目立たないため、後述するステップS16に進む。一方、輝度が30以下のエリアがデータ値128/256未満(所定の輝度以上の被写体輝度)であると判定された場合は、ステップS14に進む。
ステップS14では、閃光発光するか否かが判定される。閃光発光すると判定された場合はステップS16に進み、閃光発光しないと判定された場合はステップS15に進む。
ステップS15では、色シェーディング補正を行なってこのルーチンを終了する。具体的には、シェーディング補正制御部245がシェーディング補正部143に今回の撮影により得られた画像信号にシェーディング補正を行なわせて、このルーチンを終了する。
また、ステップS16では、色シェーディング補正を行なうことなくこのルーチンを終了する。具体的には、シェーディング補正制御部245がシェーディング補正部143に今回の撮影により得られた画像信号にシェーディング補正を行なわせないように制御して、このルーチンを終了する。
このように、本発明の第2の撮影装置の一実施形態であるデジタルカメラ200は、今回の撮影シーンが所定の輝度以上の被写体輝度下で撮影された補正対象シーン(例えば、太陽光での撮影シーン)の場合、即ち、CCD126の感度むらに起因して発生するシェーディングが目立つ場合は、シェーディング補正制御部245は、補正対象シーンであると判定してシェーディング補正を行なう。一方、シーン判定部244により補正対象シーンであると判定されても、閃光発光部109を用いた撮影により得られた画像信号については、シェーディング補正制御部245は、シェーディング補正部143でのシェーディング補正を行なわさせないように制御する。閃光発光部109を用いた撮影は比較的暗い場所で行なわれる場合が多いため、閃光発光部109を用いた撮影により得られた画像信号については、シェーディング補正を行なわさせないようにすることにより、撮影時間の短縮化が図られる。
尚、本発明の第2の撮影装置の一実施形態では、今回の撮影シーンが所定の輝度未満の被写体輝度下で撮影されたシーンの場合や閃光発光が行なわれた場合は、CCD126の感度むらに起因して発生するシェーディングが目立たないため、補正対象シーンでないと判定してシェーディング補正を行なわないようにする例で説明したが、本発明は、今回の撮影シーンが所定の輝度未満の被写体輝度下で撮影されたシーンの場合に補正対象シーンでないと判定してシェーディング補正を行なわないようにするものであればよい。即ち、本発明は、今回の撮影シーンが所定の輝度以上の被写体輝度下で撮影されたシーンを補正対象シーンであると判定するものであればよい。このようにすることにより、シェーディング補正を行なうための処理時間が短くて済み、撮影時間の短縮化が図られるとともに、S/N比の劣化が抑えられて高品質な画像を得ることができる。
図6は、本発明の第3の撮影装置の一実施形態であるデジタルカメラの内部構成を示す図、図7は、図6に示すフォーカスレンズ、赤外カットフィルタ、およびCCDの斜視図である。尚、図2に示すデジタルカメラ100の構成要素と同じ構成要素については同一の符号を付し重複説明は省く。
図6に示すデジタルカメラ300には、CCD126の前面に配置された、被写体光中の赤外線をカットする赤外カットフィルタ301が備えられている。詳細には、赤外カットフィルタ301は、図7に示すように、フォーカスレンズ122とCCD126との間に配備されている。
また、このデジタルカメラ300には、今回の撮影シーンが、赤外カットフィルタ301の分光ずれに起因してシェーディング補正を行なう必要のある光源下で撮影された補正対象シーンであるか否かを判定するシーン判定部344が備えられている。
さらに、このデジタルカメラ300には、シーン判定部344により補正対象シーンであると判定された場合にシェーディング補正部143に今回の撮影により得られた画像信号にシェーディング補正を行なわせるシェーディング補正制御部345が備えられている。詳細には、このシェーディング補正制御部345は、シーン判定部344により補正対象シーンであると判定されても、閃光発光部109を用いた撮影により得られた画像信号については、シェーディング補正部143でのシェーディング補正を行なわさせないものである。さらに、詳細に説明する。
図8は、CCDの分光特性を示す図である。
図8の横軸は波長(nm)を示し、縦軸は相対感度(%)を示す。この図8に示すように、R(赤)は波長600nm近傍における相対感度がもっとも高く、G(緑)は波長520nm近傍における相対感度がもっとも高く、B(青)は波長460nm近傍における相対感度がもっとも高いというように、CCD126の波長に対する相対感度はそれぞれ異なっている。
図9は、赤外カットフィルタの左右における、波長に対するばらつきを示す図である。
図9の横軸は波長(nm)を示し、縦軸は赤外カットフィルタ301の波長に対する変換率(%)を示す。実線で示すグラフAは、赤外カットフィルタ301の左半分における、波長に対する変換率を示すグラフである。また、点線で示すグラフBは、赤外カットフィルタ301の右半分における、波長に対する変換率を示すグラフである。この図9に示すように、赤外カットフィルタ301は、630nm〜680nmの波長に対して、左半分と右半分とで変換率にばらつきがある。
図10は、蛍光灯の光源による分光特性を示す図である。
図10の横軸は波長(nm)を示し、縦軸は分光パワー(%)を示す。この図10に示すように、蛍光灯下では、G(緑)の分光パワーがもっとも高く、次にR(赤)の分光パワーが高く、B(青)の分光パワーが一番低いというように、大きくばらついている。
図11は、自然光や人工光におけるホワイトバランス検出枠を示す図である。
自然光での撮影モードである晴れモードや曇りモードにおいては、R/Gに対するB/Gの値は大きく、従って青味が多い。一方、人工光での撮影モードである蛍光灯モードや電球モードにおいては、R/Gに対するB/Gの値は小さく、従って赤味が多い。自然光での撮影と人工光での撮影では光の波長分布が異なり、また同じ自然光でも晴れモードと曇りモードとでは光の波長分布は異なるとともに、同じ人工光でも蛍光灯と白熱電球とでは光源の波長分布が異なる。このため、同じ被写体を、図7に示すフォーカスレンズ122,赤外カットフィルタ301,CCD126を経由して撮影しても、光源の種類により異なる色に撮影される場合がある。そこで、白色の物体をどのような撮影条件においても白色として撮影できるように、図11に示すように、自然光や人工光におけるホワイトバランス検出枠を設定し、この検出枠に基づいて色信号のゲインを調整することにより色の再現性を一定に保つための補正が行なわれる。
しかし、上述したように、CCD126の波長に対する相対感度はそれぞれ異なっており、また赤外カットフィルタ301には分光ずれがある。さらに、蛍光灯下では、R(赤),G(緑),B(青)の分光パワーは大きくばらついている。そこで、本発明の第3の撮影装置の一実施形態であるデジタルカメラ300は、今回の撮影シーンが、赤外カットフィルタ301の分光ずれに起因してシェーディング補正を行なう必要のある光源(例えば、太陽光)下で撮影されたシーンの場合は、その赤外カットフィルタ301の製造ばらつきによりカットオフ周波数のずれや特定の周波数における透過率のずれに起因してシェーディングが目立つため、補正対象シーンであると判定してシェーディング補正を行なう。一方、今回の撮影シーンが、赤外カットフィルタ301の分光ずれに起因してシェーディング補正を行なう必要のない光源(例えば、蛍光灯)下で撮影されたシーンの場合は、特定の周波数成分しかなく、カットオフ周波数のずれや特定の周波数における透過率のずれによる影響は小さく、シェーディングは目立たないため、補正対象シーンでないと判定してシェーディング補正を行なわないようにする。このようにすることにより、シェーディング補正を行なうための処理時間が短くて済み、撮影時間の短縮化が図られるとともに、S/N比の劣化が抑えられて高品質な画像を得ることができる。
また、閃光発光部109を用いた撮影は比較的暗い場所、即ち、シェーディング補正を行なう必要のある光源(例えば、太陽光)下以外の光源下で行なわれる場合が多い。そこで、閃光発光部109を用いた撮影により得られた画像信号については、シェーディング補正を行なわさせないようにすると、撮影時間のさらなる短縮化を図ることができる。
尚、本実施形態では、本発明の撮影装置としてデジタルカメラを例示して説明したが、本発明の撮影装置はこれに限られるものではなく、例えば、近年普及しているカメラ機能付の携帯電話等であってもよく、あるいは静止画撮影に限ったものではなく動画撮影機能を持った撮影装置にも用いられることは当然である。
本発明の第1の撮影装置の一実施形態であるデジタルカメラの外観図である。 図1に示すデジタルカメラの内部構成を示す図である。 図2に示すデジタルカメラを構成するシェーディング補正部、シーン判定部、およびシェーディング補正制御部における処理ルーチンを示すフローチャートである。 本発明の第2の撮影装置の一実施形態であるデジタルカメラの内部構成を示す図である。 図4に示すデジタルカメラを構成するシェーディング補正部、シーン判定部、およびシェーディング補正制御部における処理ルーチンを示すフローチャートである。 本発明の第3の撮影装置の一実施形態であるデジタルカメラの内部構成を示す図である。 図6に示すフォーカスレンズ、赤外カットフィルタ、およびCCDの斜視図である。 CCDの分光特性を示す図である。 赤外カットフィルタの左右における、波長に対するばらつきを示す図である。 蛍光灯の光源による分光特性を示す図である。 自然光や人工光におけるホワイトバランス検出枠を示す図である。
符号の説明
100,200、300 デジタルカメラ
101 ズームレンズ
102 パワースイッチ
103 撮影モード・再生モード切替レバー
103a,103b,1071,1072,1073,1074,1075 スイッチ
104 十字キー
104a UPキー
104b DOWNキー
104c 右キー
104d 左キー
105a メニュー釦
105b バック釦
106 画像表示装置
107 モードダイヤル
108 レリーズ釦
109 閃光発光部
109a ポップアップスイッチ
111 映像出力端子
112 USBコネクタ
113 直流電圧入力端子
121 アイリス
122 フォーカスレンズ
123,124,125 モータドライバ
126 CCD
127 タイミングジェネレータ
128 MPU
128a ROM
129 CDSAMP
130 A/D変換部
131 画像入力コントローラ
132 画像信号処理部
133 圧縮処理部
134 GPS位置変換部
135 Video/LCDエンコーダ
136 AF検出部
137 AE&AWB検出部
138 SDRAM
139 VRAM
140 メディアコントローラ
141 記録メディア
142 USBI/F部
143 シェーディング補正部
144,244,344 シーン判定部
145,245,345 シェーディング補正制御部
301 赤外カットフィルタ
1001 ファインダ

Claims (6)

  1. 撮影光学系を経由してきた被写体光を撮像素子で捉えることにより画像信号を生成する撮影を行なう撮影装置において、
    前記撮像素子上の各位置に応じてゲインを調整することによりシェーディング補正を行なうシェーディング補正部と、
    今回の撮影シーンが、該撮影シーン中に所定面積以上に広がる一様領域が含まれる補正対象シーンであるか否かを判定するシーン判定部と、
    前記シーン判定部により補正対象シーンであると判定された場合に前記シェーディング補正部に今回の撮影により得られた画像信号にシェーディング補正を行なわせるシェーディング補正制御部とを備えたことを特徴とする撮影装置。
  2. 前記シーン判定部は、前記補正対象シーンであることの判定に代わり、今回の撮影シーンが、該撮影シーン中に所定面積以上に広がるとともに所定以上の輝度を有する一様領域が存在するシーンを補正対象シーンであると判定するものであることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  3. 撮影光学系を経由してきた被写体光を撮像素子で捉えることにより画像信号を生成する撮影を行なう撮影装置において、
    前記撮像素子上の各位置に応じてゲインを調整することによりシェーディング補正を行なうシェーディング補正部と、
    今回の撮影シーンが所定の輝度以上の被写体輝度下で撮影された補正対象シーンであるか否かを判定するシーン判定部と、
    前記シーン判定部により補正対象シーンであると判定された場合に前記シェーディング補正部に今回の撮影により得られた画像信号にシェーディング補正を行なわせるシェーディング補正制御部とを備えたことを特徴とする撮影装置。
  4. 撮影に同期して被写体に向けて閃光を発光する閃光発光部を備え、
    前記シェーディング補正制御部は、前記シーン判定部により補正対象シーンであると判定されても、前記閃光発光部を用いた撮影により得られた画像信号については、前記シェーディング補正部でのシェーディング補正を行なわさせないものであることを特徴とする請求項3記載の撮影装置。
  5. 撮影光学系を経由してきた被写体光を撮像素子で捉えることにより画像信号を生成する撮影を行なう撮影装置において、
    前記撮像素子前面に配置された、被写体光中の赤外線をカットする赤外カットフィルタと、
    前記撮像素子上の各位置に応じてゲインを調整することによりシェーディング補正を行なうシェーディング補正部と、
    今回の撮影シーンが、前記赤外カットフィルタ又はレンズの分光ずれに起因してシェーディング補正を行なう必要のある光源下で撮影された補正対象シーンであるか否かを判定するシーン判定部と、
    前記シーン判定部により補正対象シーンであると判定された場合に前記シェーディング補正部に今回の撮影により得られた画像信号にシェーディング補正を行なわせるシェーディング補正制御部とを備えたことを特徴とする撮影装置。
  6. 撮影に同期して被写体に向けて閃光を発光する閃光発光部を備え、
    前記シェーディング補正制御部は、前記シーン判定部により補正対象シーンであると判定されても、前記閃光発光部を用いた撮影により得られた画像信号については、前記シェーディング補正部でのシェーディング補正を行なわさせないものであることを特徴とする請求項5記載の撮影装置。
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