JP5310331B2 - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents

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本発明は、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置および撮像方法に関し、特に撮影画像のダイナミックレンジを拡大することができる撮像装置および撮像方法に関する。
銀塩写真フィルムを用いる従来の銀塩カメラで撮影される画像のダイナミックレンジに比べ、CCD等の固体撮像素子を有するデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等で撮影される画像のダイナミックレンジは極めて狭い。ダイナミックレンジが狭いと、被写体の暗い部分は「黒つぶれ」といわれる現象が発生し、逆に被写体の明るい部分は「白とび」といわれる現象が発生して画像品質が低下する。
そこで、CCD等の固体撮像素子で撮像される画像のダイナミックレンジを拡大するために、例えば、同一被写体に対して露光量を変えて複数回の撮影を行い、露光量の異なる複数の画像を取得し、これらの画像を加算してダイナミックレンジが拡大された合成画像を生成する技術が従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、ダイナミックレンジを拡大するために、前記特許文献1のように露光量を変えて複数回の撮影を行う方法では、移動物体の被写体を撮影したりすると、被写体が2重にずれた画像になり、正しく画像を合成できないことがある。
そこで、本発明は、露光量を変え複数回の撮影を行って画像を合成することなく、1回の撮影によってダイナミックレンジを拡大することができる撮像装置および撮像方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、光学系を通して入射される被写体像を複数の画素を有する受光面に受光して電気信号に変換するとともに、前記各画素の前面側に複数色の色分解フィルタが配置された撮像素子と、デジタル変換された前記各画素からの出力を検出する際の処理単位を、水平・垂直方向に2×2画素の大きさとして、前記各画素からの出力を検出するとともに、検出した画素出力が所定の飽和レベル以上に達しているか否かを判定する画素出力検出手段と、前記画素出力検出手段により、特定色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベル以上に達していると判定した場合に、その周囲の前記特定色以外のフィルタが配置された画素からの出力に基づいて、前記所定の飽和レベル以上に達している前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力を補正する画素出力補正処理手段と、前記画素出力補正処理手段から出力される、第1のビット数から第2のビット数に一度拡張された画素出力のデータを、再度前記第1のビット数にビット圧縮するビット圧縮変換手段と、前記各画素から出力される画像信号に基づいて前記被写体像の輝度ヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、前記ヒストグラム生成手段で生成された輝度ヒストグラムから輝度分布の全画素数に対する、輝度分布を複数に区画分割したうちの最高輝度区画における画素数の割合を算出する算出手段とを備え、前記ビット圧縮変換手段は、前記算出手段で算出された全画素数に対する前記最高輝度区画の画素数の割合に応じて設定された圧縮特性により前記ビット圧縮を行うことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、前記ビット圧縮変換手段は前記算出手段で算出された全画素数に対する前記最高輝度区画の画素数の割合が所定の閾値よりも小さい場合、全画素数に対する前記最高輝度区画の画素数の割合が前記所定の閾値よりも大きい場合に対して、前記最高輝度区画を含む高輝度側に対応した画素出力のデータに対する圧縮率を小さくするように変更された圧縮特性に基づいて、前記ビット圧縮することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、前記ビット圧縮変換手段は前記飽和レベル以上領域における画素出力に対応したデータに対する圧縮率よりも、前記飽和レベル以下における画素出力に対応したデータに対する圧縮率を小さくして圧縮することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、前記ビット圧縮変換手段は前記飽和レベル以下で低輝度レベルにおける画素出力に対応したデータに対しては、ビット圧縮する前とビット圧縮した後で略同じ値となるような圧縮率を用いることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、前記ビット圧縮変換手段は前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベル以上に達していて、その周囲の前記特定色のフィルタと異なる他の色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベルに近い出力レベルにある場合には、前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベル以上に達していて、その周囲の前記特定色のフィルタと異なる他の色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベルの1/2程度の出力レベルにある場合よりも、前記所定の飽和レベル以上領域における画素出力に対応したデータに対する圧縮率を小さくして前記ビット圧縮することを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、前記各画素から出力される画像信号に基づいて生成される表示用画像データを、撮影画像記録前のモニタリング時におけるモニタリング画像として表示可能な表示手段をさらに有し、前記モニタリング時に、前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベル以上の場合に、前記画素出力補正処理手段による前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力の補正処理、および前記ビット圧縮変換手段による前記ビット圧縮処理を行っていなく前記最高輝度区画に階調がなく白飛びした画像と、前記白飛びしている箇所を表示した画像と、前記画素出力補正処理手段による前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力の補正処理、および前記ビット圧縮変換手段による前記ビット圧縮処理により、前記最高輝度区画にも階調を有する画像とを、所定の時間間隔で切替えてモニタリング画像として前記表示手段に表示されるようにしたことを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、前記特定色のフィルタが配置された画素の出力に対して前記画素出力補正処理手段で前記補正させる動作を、選択して実行させるための動作選択手段を備えていることを特徴としている。
請求項16に記載の発明は、前記処理単位内に欠陥画素がある場合は前記欠陥画素の代わりに該欠陥画素の周囲にある前記欠陥画素と同じ色のフィルタが配置された画素を用いることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、光学系を通して入射される被写体像を複数の画素を有する受光面に受光して電気信号に変換するとともに、前記各画素の前面側に複数色の色分解フィルタが配置された撮像素子を有する撮像装置の撮像方法において、デジタル変換された前記各画素からの出力を検出する際の処理単位を、水平・垂直方向に2×2画素の大きさとして、前記各画素からの出力を検出するとともに、検出した画素出力が所定の飽和レベル以上に達しているか否かを判定する判定処理ステップと、前記判定処理ステップにより、特定色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベル以上に達していると判定した場合に、その周囲の前記特定色以外のフィルタが配置された画素からの出力に基づいて、前記所定の飽和レベル以上に達している前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力を補正する画素出力補正処理ステップと、前記画素出力補正処理ステップから出力される、第1のビット数から第2のビット数に一度拡張された画素出力のデータを、再度前記第1のビット数にビット圧縮するビット圧縮変換ステップと、前記各画素から出力される画像信号に基づいて前記被写体像の輝度ヒストグラムを生成するヒストグラム生成ステップと、前記ヒストグラム生成ステップで生成された輝度ヒストグラムから輝度分布の全画素数に対する、輝度分布を複数に区画分割したうちの最高輝度区画における画素数の割合を算出する算出処理ステップとを含み、前記ビット圧縮変換ステップは、前記算出処理ステップで算出された全画素数に対する前記最高輝度区画の画素数の割合に応じて設定された圧縮特性により前記ビット圧縮を行うことを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、前記ビット圧縮変換ステップは前記算出処理ステップで算出された全画素数に対する前記最高輝度区画の画素数の割合が所定の閾値よりも小さい場合、全画素数に対する前記最高輝度区画の画素数の割合が前記所定の閾値よりも大きい場合に対して、前記最高輝度区画を含む高輝度側に対応した画素出力のデータに対する圧縮率を小さくするように変更された圧縮特性に基づいて、前記ビット圧縮することを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、前記ビット圧縮変換ステップは前記飽和レベル以上領域における画素出力に対応したデータに対する圧縮率よりも、前記飽和レベル以下における画素出力に対応したデータに対する圧縮率を小さくして圧縮することを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、前記ビット圧縮変換ステップは前記飽和レベル以下で低輝度レベルにおける画素出力に対応したデータに対しては、ビット圧縮する前とビット圧縮した後で略同じ値となるような圧縮率を用いることを特徴としている。
請求項13に記載の発明は、前記ビット圧縮変換ステップは前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベル以上に達していて、その周囲の前記特定色のフィルタと異なる他の色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベルに近い出力レベルにある場合には、前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベル以上に達していて、その周囲の前記特定色のフィルタと異なる他の色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベルの1/2程度の出力レベルにある場合よりも、前記所定の飽和レベル以上領域における画素出力に対応したデータに対する圧縮率を小さくして前記ビット圧縮することを特徴としている。
請求項14に記載の発明は、前記各画素から出力される画像信号に基づいて生成される表示用画像データを、撮影画像記録前のモニタリング時におけるモニタリング画像として表示可能な表示手段を有し、前記モニタリング時に、前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベル以上の場合に、前記画素出力補正処理ステップによる前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力の補正処理、および前記ビット圧縮変換ステップによる前記ビット圧縮処理を行っていなく前記最高輝度区画に階調がなく白飛びした画像と、前記白飛びしている箇所を表示した画像と、前記画素出力補正処理ステップによる前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力の補正処理、および前記ビット圧縮変換ステップによる前記ビット圧縮処理により、前記最高輝度区画にも階調を有する画像とを、所定の時間間隔で切替えてモニタリング画像として前記表示手段に表示されるようにしたことを特徴としている。
請求項15に記載の発明は、前記特定色のフィルタが配置された画素の出力に対して前記画素出力補正処理ステップで前記補正させる動作を、選択して実行させるための動作選択手段を備えていることを特徴としている。
請求項1、に記載の発明によれば、特定色のフィルタが配置された画素からの出力が所定の飽和レベル以上に達していると判定した場合に、その周囲の特定色以外のフィルタが配置された画素からの出力に基づいて、所定の飽和レベル以上に達している特定色のフィルタが配置された画素からの出力を補正してダイナミックレンジを拡大することにより、露光量を変え複数回の撮影を行って画像を合成することなく、1回の撮影によってダイナミックレンジを拡大することができる。更に、第1のビット数から第2のビット数に一度拡張された画素出力のデータを再度第1のビット数にビット圧縮する際に、輝度分布を複数に区画分割してこの輝度分布の全画素数に対する最高輝度区画の画素数の割合に基づいて設定された圧縮特性によりビット圧縮を行うことにより、最大階調である最高輝度区画の画素を残し、高輝度部分に対して適切な階調を確保することができる。また、各画素の出力を検出する際の処理単位を、必要最小限の水平・垂直方向に2×2画素の大きさとすることで、各画素の出力を検出する際に使用するメモリを抑えることができ、更に、画素出力の検出処理の高速化を図ることができる。
請求項2、10に記載の発明によれば、全画素数に対する最高輝度区画の画素数の割合が所定の閾値よりも小さい場合は、全画素数に対する最高輝度区画の画素数の割合が所定の閾値よりも大きい場合に対して、最高輝度区画を含む高輝度側に対応した画素出力のデータに対する圧縮率を小さくするように変更された圧縮特性に基づいてビット圧縮することにより、最大階調である最高輝度区画の画素を残し、高輝度部分に対して適切な階調を確保することができる。
請求項3、11に記載の発明によれば、飽和レベル以上領域における画素出力に対応したデータに対する圧縮率よりも、飽和レベル以下における画素出力に対応したデータに対する圧縮率を小さくして圧縮することにより、飽和レベル以下における階調性を良好に保持することができる。
請求項4、12に記載の発明によれば、飽和レベル以下で低輝度レベルにおける画素出力に対応したデータに対しては、ビット圧縮する前とビット圧縮した後で略同じ値となるような圧縮率を用いることにより、低輝度レベルにおける階調性を良好に保持することができる。
請求項5、13に記載の発明によれば、特定色のフィルタが配置された画素からの出力が所定の飽和レベル以上に達していて、その周囲の特定色のフィルタと異なる他の色のフィルタが配置された画素からの出力が所定の飽和レベルに近い出力レベルにある場合には、所定の飽和レベル以上領域における画素出力に対応したデータに対する圧縮率を小さくしてビット圧縮することにより、第2のビット数から第1のビット数に再度圧縮された特定色のフィルタと異なる他の色のフィルタの画素出力に対して、ホワイトバランスを合わせるためのゲインを掛けたときに、ゲインが小さくても飽和レベルにすることができるので、白飛びしている画像部分に色ずれが生じることを防止することができる。
請求項6、14に記載の発明によれば、特定色のフィルタが配置された画素からの出力が所定の飽和レベル以上の場合でも、モニタリング時に、最高輝度区画に階調がなく白飛びした画像と、この白飛びしている箇所を表示した画像と、高輝度区画にも階調を有する画像とを、所定の時間間隔で切替えてモニタリング画像として表示手段に表示することができるので、撮影者がモニタリング時にダイナミックレンジの拡大効果を容易に確認することができる。
請求項7、15に記載の発明によれば、特定色のフィルタが配置された画素の出力に対して補正させる動作を、動作選択手段で動作選択することができるので、前記補正させる動作を撮影者の判断で行うことができる。
請求項16に記載の発明によれば、処理単位内に欠陥画素があると判断した場合、欠陥画素を用いずにその処理単位の周囲にある欠陥画素と同じ色のフィルタを有する画素を代わりに用いることにより、特定色のフィルタが配置された画素からの出力が所定の飽和レベル以上に達しているか否かを判定処理する際に、欠陥画素を用いることがなくなるので、常に精度の高い飽和画素補正を行うことができる。
(a)は、本発明の実施形態1に係る撮像装置の一例としてのデジタルカメラを示す正面図、(b)は、その上面図、(c)は、その背面図。 本発明の実施形態1に係る撮像装置の一例としてのデジタルカメラ内のシステム構成の概要を示すブロック図。 本発明の実施形態1におけるYUV変換部の構成を示すブロック図。 本発明におけるダイナミックレンジ拡大の原理を説明するための図。 本発明の実施形態1におけるDレンジ拡大予測補間部の構成を示すブロック図。 本発明の実施形態1におけるRGBフィルタの配置位置と処理単位を示す図。 RGBフィルタの各画素出力に対する所定の飽和判定レベル(TG、TR、TB)を示した図。 本発明の実施形態1におけるダイナミックレンジ拡大モードでの静止画撮影動作を示したフローチャート。 液晶モニタに表示された撮影設定画面の一例を示す図。 (a)、(b)は、それぞれ14ビットデータに拡張したGフィルタの画素出力を12ビットデータに圧縮するときに用いる変換テーブルを示す図。 (a)は、撮影画像の輝度のヒストグラムの一例を示す図、(b)は、図11(a)のヒストグラムに対して、図10(a)の変換テーブルを用いてビット圧縮変換して生成されたヒストグラムの一例を示す図、(c)は、図11(a)のヒストグラムに対して、図10(b)の変換テーブルを用いてビット圧縮変換して生成されたヒストグラムの一例を示す図。 12ビットのRGBのデータを8ビットのRGBのデータに変換(γ変換)する変換テーブルを示す図。 本発明の実施形態4におけるモニタリング動作時でのダイナミックレンジ拡大処理を示したフローチャート。 (a)は、ダイナミックレンジ拡大処理する前のモニタリング画像の一例を示す図、(b)は、ダイナミックレンジ拡大処理された後のモニタリング像の一例を示す図。 モニタリング画像の表示切替えモードを設定した場合に切替え表示されるモニタリング像の一例であり、(a)は、ダイナミックレンジ拡大処理する前のモニタリング画像の一例を示す図、(b)は、ダイナミックレンジ拡大処理する前の白飛びしている部分を表示したモニタリング画像の一例を示す図、(c)は、ダイナミックレンジ拡大処理された後のモニタリング画像の一例を示す図。 Gフィルタの画素出力が飽和レベルAに達していて、その周囲のR、Bフィルタの各画素出力が飽和レベルAの1/2程度の場合を示す図。 (a)は、Gフィルタの画素出力が飽和レベルAに達していて、その周囲のRフィルタの画素出力が飽和レベルAに近い出力レベルにある場合を示す図、(b)は、Gフィルタの画素出力が飽和レベルAに達していて、その周囲のBフィルタの画素出力が飽和レベルAに近い出力レベルにある場合を示す図。 本発明の実施形態6におけるRGBフィルタの配置位置と処理単位を示す図。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
〈実施形態1〉
図1(a)は、本発明の実施形態1に係る撮像装置の一例としてのデジタルスチルカメラ(以下、「デジタルカメラ」という)を示す正面図、図1(b)は、その上面図、図1(c)は、その背面図、図2は、図1(a),(b),(c)に示したデジタルカメラ内のシステム構成の概要を示すブロック図である。
(デジタルカメラの外観構成)
図1(a),(b),(c)に示すように、本実施形態に係るデジタルカメラ1の上面側には、レリーズボタン(シャッタボタン)2、電源ボタン3、撮影・再生切替ダイアル4が設けられており、デジタルカメラ1の正面(前面)側には、撮影レンズ系5を有する鏡胴ユニット6、ストロボ発光部(フラッシュ)7、光学ファインダ8が設けられている。
デジタルカメラ1の背面側には、液晶モニタ(LCD)9、前記光学ファインダ8の接眼レンズ部8a、広角側ズーム(W)スイッチ10、望遠側ズーム(T)スイッチ11、メニュー(MENU)ボタン12、確定ボタン(OKボタン)13等が設けられている。また、デジタルカメラ1の側面内部には、撮影した画像データを保存するためのメモリカード14(図2参照)を収納するメモリカード収納部15が設けられている。
(デジタルカメラのシステム構成)
図2に示すように、このデジタルカメラ1は、鏡胴ユニット6の撮影レンズ系5を通して入射される被写体画像が受光面上に結像する固体撮像素子としてのCCD20、CCD20から出力される電気信号(アナログRGB画像信号)をデジタル信号に処理するアナログフロントエンド部(以下、「AFE部」という)21、AFE部21から出力されるデジタル信号を処理する信号処理部22、データを一時的に格納するSDRAM23、制御プログラム、後述する14ビットデータを12ビットにビット圧縮するための複数の変換テーブル等が記憶されたROM24、鏡胴ユニット6を駆動するモータドライバ25等を有している。
鏡胴ユニット6は、ズームレンズやフォーカスレンズ等を有する撮影レンズ系5、メカシャッタユニット26を備えており、撮影レンズ系5、メカシャッタユニット26の各駆動ユニットは、モータドライバ25によって駆動される。モータドライバ25は、信号処理部22の制御部(CPU)27からの駆動信号により駆動制御される。なお、メカシャッタユニット26は絞り機能も有している。
CCD20は、CCD20を構成する複数の画素上にRGB原色フィルタ(図6参照:以下、「RGBフィルタ」という)が配置されており、RGB3原色に対応した電気信号(アナログRGB画像信号)が出力される。
AFE部21は、CCD20を駆動するTG(タイミング信号発生部)30、CCD20から出力される電気信号(アナログRGB画像信号)をサンプリングするCDS(相関2重サンプリング部)31、CDS31にてサンプリングされた画像信号のゲインを調整するAGC(アナログ利得制御部)32、AGC32でゲイン調整された無加工の画像信号をデジタル信号(以下、「RAW−RGBデータ」という)に変換するA/D変換部33を備えている。
信号処理部22は、AFE部21のTG30からの画面水平同期信号(HD)と画面垂直同期信号(VD)、および画素転送クロック(ピクセルクロック)の出力を受け、これらの同期信号に合わせて、AFE部21のA/D変換部33から出力されるRAW−RGBデータを取り込むカメラインターフェース(以下、「カメラI/F」という)34と、SDRAM23を制御するメモリコントローラ35と、前記RAW−RGBデータを基に輝度ヒストグラムを生成するヒストグラム生成部36、前記RAW−RGBデータを表示や記録が可能なYUV形式の画像データに変換するYUV変換部37と、表示や記録される画像データのサイズに合わせて画像サイズを変更するリサイズ処理部38と、画像データの表示出力を制御する表示出力制御部39と、画像データをJPEG形成などで記録するためのデータ圧縮部40と、画像データをメモリカード14へ書き込み、又はメモリカード14に書き込まれた画像データを読み出すメディアインターフェース(以下、「メディアI/F」という)41と、操作部42からの操作入力情報に基づき、ROM24に記憶された制御プログラムに基づいてデジタルカメラ1全体のシステム制御等を行う前記制御部(CPU)27を備えている。信号処理部22は、1つのICとして構成されている。
カメラI/F34は、AFE部21のA/D変換部33から取り込んだRAW−RGBデータより、後述する被写体画像の合焦度合を示すAF(自動合焦)評価値、被写体画像の輝度度合を示すAE(自動露出)評価値、被写体画像の色合いを示すAWB(オートホワイトバランス)評価値を算出する機能を有している。
操作部42は、デジタルカメラ1(図1(a),(b),(c)参照)の外観表面に設けられているレリーズボタン2、電源ボタン3、撮影・再生切替ダイアル4、広角側ズームスイッチ10、望遠側ズームスイッチ11、メニューボタン12、確定ボタン13等であり、撮影者の操作によって所定の動作指示信号が制御部27に入力される。
SDRAM23には、カメラI/F34に取り込まれたRAW−RGBデータが保存されると共に、YUV変換部37で変換処理されたYUVデータ(YUV形式の画像データ)が保存され、更に、データ圧縮部40で圧縮処理されたJPEG形成などの画像データが保存される。
なお、前記YUVデータのYUVは、輝度データ(Y)と、色差(輝度データと青色(B)成分データの差分(U)と、輝度データと赤色(R)成分データの差分(V))の情報で色を表現する形式である。
YUV変換部37は、図3に示すように、後述するダイナミックレンジ拡大予測補間部(以下、「Dレンジ拡大予測補間部」という)50、ビット圧縮変換部51、ホワイトバランス制御部52、同時化部53、トーンカーブ変換部54、RGB−YUV変換部55、画像サイズコンバータ部56、エッジエンハンス部57を備えている。
(デジタルカメラ1のモニタリング動作、通常の静止画撮影動作)
次に、前記したデジタルカメラ1のモニタリング動作と通常の静止画撮影動作について説明する。このデジタルカメラ1は、通常の静止画撮影モード時には、以下に説明するようなモニタリング動作と静止画撮影動作が行われる。
先ず、撮影者が電源ボタン3をONし、撮影・再生切替ダイアル4を撮影モードに設定することで、デジタルカメラ1が記録モードで起動する。電源ボタン3がONされて、撮影・再生切替ダイアル4が撮影モードに設定されたことを制御部27が検知すると、制御部27はモータドライバ25に制御信号を出力して、鏡胴ユニット6を撮影可能位置に移動させ、かつ、CCD20、AFE部21、信号処理部22、SDRAM23、ROM24、液晶モニタ9等を起動させる。
そして、鏡胴ユニット6の撮影レンズ系5を被写体に向けることにより、撮影レンズ系5を通して入射される被写体像がCCD20の各画素の受光面上に結像する。そして、CCD20から出力される被写体像に応じた電気信号(アナログRGB画像信号)は、CDS31、AGC32を介してA/D変換部33に出力され、A/D変換部33により12ビット(bit)のRAW−RGBデータに変換される。
このRAW−RGBデータは、信号処理部22のカメラI/F34に取り込まれてメモリコントローラ35を介してSDRAM23に保存される。そして、SDRAM23から読み出されたRAW−RGBデータは、YUV変換部37で表示可能な形式であるYUVデータ(YUV信号)に変換された後に、メモリコントローラ35を介してSDRAM23にYUVデータが保存される。
そして、SDRAM23からメモリコントローラ35を介して読み出したYUVデータは、表示出力制御部39を介して液晶モニタ(LCD)9へ送られ、撮影画像(動画)が表示される。前記した液晶モニタ(LCD)9に撮影画像を表示しているモニタリング時においては、カメラI/F34による画素数の間引き処理により1/30秒の時間で1フレームを読み出している。
なお、このモニタリング動作時は、電子ファインダとして機能する液晶モニタ(LCD)9に撮影画像が表示されているだけで、まだレリーズボタン2が押圧(半押も含む)操作されていない状態である。
この撮影画像の液晶モニタ(LCD)9への表示によって、撮影画像を撮影者が確認することができる。なお、表示出力制御部39からTVビデオ信号として出力して、ビデオケーブルを介して外部のTV(テレビ)に撮影画像(動画)を表示することもできる。
そして、信号処理部22のカメラI/F34は、取り込んだRAW−RGBデータより、AF(自動合焦)評価値、AE(自動露出)評価値、AWB(オートホワイトバランス)評価値を算出する。
AF評価値は、例えば高周波成分抽出フィルタの出力積分値や、近接画素の輝度差の積分値によって算出される。合焦状態にあるときは、被写体のエッジ部分がはっきりとしているため、高周波成分が一番高くなる。これを利用して、AF動作時(合焦検出動作時)には、撮影レンズ系5内の各フォーカスレンズ位置におけるAF評価値を取得して、その極大になる点を合焦検出位置としてAF処理が実行される。
AE評価値とAWB評価値は、RAW−RGBデータにおけるRGB値のそれぞれの積分値から算出される。例えば、CCD20の全画素の受光面に対応した画面を256エリアに等分割(水平16分割、垂直16分割)し、それぞれのエリアのRGB積算を算出する。
そして、制御部27は、カメラI/F34で算出されたRGB積算値を読み出し、AE処理では、画面のそれぞれのエリアの輝度を算出して、輝度分布から適正な露光量を決定する。決定した露光量に基づいて、露光条件(CCD20の電子シャッタ回数、絞り値等)を設定する。また、AWB処理では、RGBの分布から被写体の光源の色に合わせたAWBの制御値を決定する。このAWB処理により、YUV変換部37でYUVデータに変換処理するときのホワイトバランスを合わせる。なお、前記したAE処理とAWB処理は、前記モニタリング時には連続的に行われている。
そして、前記したモニタリング動作時に、レリーズボタン2が押圧(半押しから全押し)操作される静止画撮影動作が開始されると、合焦位置検出動作であるAF処理と静止画記録処理が行われる。
即ち、レリーズボタン2が押圧(半押しから全押し)操作されると、制御部27からモータドライバ25への駆動指令により撮影レンズ系5のフォーカスレンズが移動し、例えば、いわゆる山登りAFと称されるコントラスト評価方式のAF処理が実行される。
AF(合焦)対象範囲が無限から至近までの全領域であった場合、撮影レンズ系5のフォーカスレンズは、至近から無限、又は無限から至近までの間の各フォーカス位置に移動し、カメラI/F34で算出されている各フォーカス位置における前記AF評価値を制御部27が読み出す。そして、各フォーカス位置のAF評価値が極大になる点を合焦位置としてフォーカスレンズを合焦位置に移動させ、合焦させる。
そして、前記したAE処理が行われ、露光完了時点で、制御部27からモータドライバ25への駆動指令によりメカシャッタユニット26が閉じられ、CCD20から静止画用のアナログRGB画像信号が出力される。そして、前記モニタリング時と同様に、AFE部21のA/D変換部33によりRAW−RGBデータに変換される。
そして、このRAW−RGBデータは、信号処理部22のカメラI/F34に取り込まれ、YUV変換部37でYUVデータに変換されて、メモリコントローラ35を介してSDRAM23に保存される。そして、このYUVデータはSDRAM23から読み出されて、リサイズ処理部38で記録画素数に対応するサイズに変換され、データ圧縮部40でJPEG形式等の画像データへと圧縮される。圧縮されたJPEG形式等の画像データは、SDRAM23に書き戻された後にメモリコントローラ35を介してSDRAM23から読み出され、メディアI/F41を介してメモリカード14に保存される。
本実施形態のデジタルカメラ1は、前記した通常の静止画撮影モード以外にダイナミックレンジを拡大するダイナミックレンジ拡大モードを有している。
(本発明におけるダイナミックレンジの拡大原理)
デジタルカメラ1のCCD20を構成する各画素上には、一般にベイヤ配列のRGBフィルタ(図6参照)が配置されているが、太陽光のように広い波長帯域を持つ光に対して、通常のRGBフィルタは各色ごとに輝度に対する感度が異なっている。
例えば、図4に示すように、G(グリーン)フィルタの感度が、R(レッド)フィルタ、B(ブルー)フィルタの2倍程度の感度を有するRGBフィルタ(図4のa、b、c)を有するCCD20の場合、太陽光のように広い波長帯域を持つ光が同じだけRGBフィルタに入射したときに、R、Bフィルタの各画素出力に対してGフィルタ(図4のcの斜線部分)の画素出力の方が先に飽和レベルAに達してしまう。なお、図4において、fはGフィルタの画素感度特性、gはR、Bフィルタの各画素感度特性であり、Gフィルタの画素感度特性は、R、Bフィルタの各画素感度特性の2倍程度の感度を有している。
ところで、RGBフィルタが配置されたCCDなどの固体撮像素子を有する従来のデジタルカメラでは、図4のa、b、cのRGBフィルタのように、感度の高いGフィルタの画素出力に応じた飽和レベルAに合わせてダイナミックレンジの範囲を設定している。このため、Gフィルタの画素出力が飽和レベルAに達している場合でも、R、Bフィルタの画素出力は飽和レベルAの1/2程度である。
これに対して、本発明では、図4のd、eのRGBフィルタのように、Gフィルタの画素出力が飽和レベルAを超えていても、R、Bフィルタの各画素出力が飽和レベルAを超えていない範囲内にあるときに、R、Bフィルタの各画素出力レベルから、R、Bフィルタの各画素感度特性(図4のg)とGフィルタの画素感度特性(図4のf)とに基づいてGフィルタの画素出力レベルを予測補間(一点鎖線部分)するように補正し、この予測補間(補正)した分だけダイナミックレンジを拡大するようにした。
前記したように本実施形態では、太陽光のように広い波長帯域を持つ光に対して、Gフィルタの画素感度特性は、R、Bフィルタの各画素感度特性の2倍程度の感度を有している。よって、本実施形態におけるダイナミックレンジの拡大度合の最大値は、ダイナミックレンジの拡大処理動作を行わない通常の静止画撮影モード時に対して2倍程度である。
なお、本実施形態では、Gフィルタの画素感度特性がR、Bフィルタの各画素感度特性の2倍程度の感度を有し、これに基づいてダイナミックレンジの拡大度合の最大値が2倍としたが、RGBフィルタの各画素感度特性を変化させることにより、ダイナミックレンジの拡大度合の最大値を2倍以上の所定値、あるいは2倍以下の所定値に設定することができる。
(Dレンジ拡大予測補間部50の構成)
図3に示したYUV変換部37のDレンジ拡大予測補間部50は、前記したダイナミックレンジを拡大するためのダイナミックレンジ拡大処理機能を有している。Dレンジ拡大予測補間部50は、図5に示すように、画素出力検出部60、画素出力補正処理部61、ビット拡張処理部62を備えている。
画素出力検出部60は、入力される前記RAW−RGBデータからRGBフィルタを設けた各画素の画素出力を検出するとともに、Gフィルタを設けた画素の画素出力(以下、「Gフィルタの画素出力」という)およびその周辺のR、Bフィルタを設けた画素の画素出力(以下、「R、Bフィルタの画素出力」という)のそれぞれの出力が、予め設定されている飽和レベル以上に達しているか否かを判定する。更に、画素出力検出部60は、感度が一番高いGフィルタの画素出力が飽和レベル以上に達していると判定した場合に、その周辺のR、Bフィルタの画素出力に基づいて、Gフィルタの画素出力の補正(予測補間)を行うための後述する補正係数を算出する。
画素出力補正処理部61は、画素出力検出部60で算出された補正係数をGフィルタの画素出力に掛けることによって、Gフィルタの画素出力の補正処理を行う。
ビット拡張処理部62は、画素出力検出部60で前記したようにGフィルタの画素出力が飽和レベル以上に達していると判断された場合に、R、Bフィルタの画素出力に対して、出力レベルの補正を行うことなく12ビットから14ビットにそれぞれビット拡張のみを行う。なお、ビット拡張処理部62は、画素出力検出部60でRGBフィルタの各画素出力が飽和レベルに達していないと判定された場合に、RGBフィルタの各画素出力に対して、出力レベルの補正を行うことなく12ビットから14ビットにそれぞれビット拡張のみを行う。
画素出力検出部60でGフィルタの画素出力の補正係数を算出する際において、本実施形態では、RGBフィルタを有するCCD20の各画素に対して、図6に示すように、太枠A内の2×2画素(2つのGフィルタの画素、1つずつのR、Bフィルタの画素)を処理単位(最小単位)とする。Gフィルタの画素出力の補正係数(K)、補正処理後のGフィルタの画素出力(Ge)、は、それぞれ下記の式(1)、式(2)から算出される。
K={l×f(Ra)+m×f(Ga)+n×f(Ba)}/3 …式(1)
Ge=K×Ga …式(2)
ただし、l、m、nはRGBの各フィルタの感度比率から設定される係数、Gaは補正処理前のGフィルタの画素出力値である。また、f(Ra)、f(Ga)、f(Ba)は、下記の数1(式(3)〜式(5))で設定される係数である。
ただし、RaはRフィルタの画素出力値、TRはRフィルタの画素出力の飽和判定レベル、Gaは補正処理前のGフィルタの画素出力値、TGはGフィルタの画素出力の飽和判定レベル、BaはBフィルタの画素出力値、TBはBフィルタの画素出力の飽和判定レベルである。
前記式(3)〜式(5)における飽和判定レベルTR、TG、TBは、例えば、図7に示したRGBフィルタの各画素出力に対する所定の飽和判定レベルに相当する。なお、図7において、A(TG)はGフィルタの画素出力の飽和レベル(飽和判定レベル)、TRはRフィルタの画素出力の飽和判定レベル、TBはBフィルタの画素出力の飽和判定レベルである。
また、前記式(3)〜式(5)において、RGBフィルタの各画素出力が所定の飽和判定レベル(TR、TG、TB)以下の場合は“1”を設定しているが、これは補正後のGフィルタの画素出力(Ge)の値が、補正前のGフィルタの画素出力(Ga)よりも小さくならないようにするためである。
本実施形態においては、前記したようにGフィルタを設けた画素の感度が、RフィルタおよびBフィルタを設けた画素の感度の2倍としているため、Gフィルタの画素が飽和レベルAに最初に達する。よって、飽和レベルAに達した出力値をGフィルタの画素出力の飽和判定レベルTGとし、RフィルタおよびBフィルタの各画素出力の飽和判定レベルTR、TBは、TGの1/2の値に設定した。なお、TR、TG、TBは、撮像装置(デジタルカメラなど)に用いられるRGBフィルタを有する固体撮像素子(CCDなど)の感度比に依存し、図7に示したような比率に限定されるものではない。
前記式(1)〜式(5)のように、R、G、Bフィルタの各画素出力と各飽和判定レベルTR、TG、TBとの比を算出し、これらの算出値にRGBの各フィルタの感度比率から設定される係数を掛けて平均することで、Gフィルタの画素出力を補正する係数を算出し、算出した補正係数(K)をGフィルタの画素出力に掛けることで補正後のGフィルタの画素出力を算出する。そして、この補正係数(K)により前記式(2)から算出された補正後のGフィルタの画素出力(Ge)の値は、処理単位(図6参照)内にある2つのGフィルタの画素出力値として置き換えられる。
なお、このGフィルタの画素出力値は12ビットを超えたデータになるため、ここでは一度14ビットのデータに置き換える。よって、R、Bフィルタの各画素出力の最大値はいずれも4095(12ビット)なので、Gフィルタの画素出力の最大値は8190となり、14ビットのデータとして扱うことができる。
ところで、画素出力検出部60でGフィルタの画素出力の補正係数(K)を算出する前に、欠陥画素の出力補正が完了している必要がある。即ち、RGBフィルタを設けた各画素中に欠陥画素があり、常に飽和する値を出力する画素があった場合、前記補正係数(K)は大きな値になってしまい、結果として補正後のGフィルタの画素出力を大きな値に置き換えてしまうため、新たな欠陥画素を生成してしまうことになる。
このため、画素出力検出部60により、前記処理単位(2×2画素)内に欠陥画素があると判断した場合、欠陥画素を用いずにその処理単位の周囲にある欠陥画素と同じ色のフィルタを有する画素を代わりに用いる。これにより、画素出力検出部60でGフィルタの画素出力が飽和レベル以上に達しているか否かを判定処理する際に、欠陥画素を用いることがなくなる。よって、Gフィルタの画素出力が所定の飽和レベル以上に達している場合に、常に精度の高い飽和画素補正を行うことができる。
また、本実施形態では、前記したように各画素の出力を検出する際の処理単位を、必要最小限の水平・垂直方向に2×2画素の大きさとしたことにより、各画素の出力を検出する際に使用するメモリを抑えることができ、更に、画素出力の検出処理の高速化を図ることができる。
次に、本実施形態における前記したダイナミックレンジ拡大モードでの静止画撮影動作を、図8に示したフローチャートを参照して説明する。
例えば、被写体の背景の一部に極端に明るい部分がある場合などに、撮影者がメニュー(MENU)ボタン12(図1(C)参照)を押圧操作することにより、例えば、図9に示すような撮影設定画面が液晶モニタ(LCD)9に表示され、この表示画面から「ダイナミックレンジ2倍」の項目を選択することにより、制御部27からYUV変換部37へ制御信号が出力され、ダイナミックレンジを2倍に拡大するダイナミックレンジ拡大モードが実行される。
そして、前記したモニタリング動作から撮影者がレリーズボタン2を押圧(半押しから全押し)することにより、信号処理部22のカメラI/F34は、撮影レンズ系5、CCD20、AFE部21を介してRAW−RGBデータを取り込む(ステップS1)。
そして、カメラI/F34は、取り込んだRAW−RGBデータより、AE(自動露出)評価値、AF(自動合焦)評価値、AWB(オートホワイトバランス)評価値を算出し、制御部27は、算出した前記AE評価値に基づいてAE処理を行い、撮影時の露出を決定する(ステップS2)。更に、制御部27は、算出した前記AF評価値に基づいてAF処理を行い、撮影レンズ系5のフォーカスレンズを合焦位置に移動させ、合焦させる(ステップS3)。
そして、ステップS2で決定した露出条件に基づいて撮影(記録)用の露光を行うことにより(ステップS4)、被写体像がCCD20の各画素の受光面上に結像する。そして、CCD20から出力される被写体像に応じた電気信号(アナログRGB画像信号)は、CDS31、AGC32を介してA/D変換部33に出力され、A/D変換部33により12ビット(bit)のRAW−RGBデータに変換される。このRAW−RGBデータは、信号処理部22のカメラI/F34に取り込まれてメモリコントローラ35を介してSDRAM23に保存される。ここまでの処理は、前記した通常の静止画撮影動作と同様である。
そして、SDRAM23から読み出したRAW−RGBデータをYUV変換部37のDレンジ拡大予測補間部50に入力し、Dレンジ拡大予測補間部50の画素出力検出部60により、前記したようにRGBフィルタを設けた各画素の画素出力を検出し(ステップS5)、予め設定している飽和レベル以上に達しているか否かを判定する(ステップS6)。飽和レベル以上に達している画素出力があると判定した場合には(ステップS6;YES)、飽和レベル以上に達している画素出力が一番感度の高いGフィルタの画素出力のみであるか否かを判定する(ステップS7)。
ステップS7で、飽和レベルに達している画素出力がGフィルタの画素出力のみであると判定した場合(ステップS7;YES)、画素出力検出部60は、前記式(1)、式(3)〜式(5)よりGフィルタの画素出力の補正を行うための補正係数を算出する(ステップS8)。そして、画素出力補正処理部61は、前記式(2)のようにステップS7で算出された補正係数をGフィルタの画素出力に乗算して、Gフィルタの画素出力を補正処理する(ステップS9)。
そして、ヒストグラム生成部36により前記RAW−RGBデータを基に被写体像の輝度のヒストグラムを生成する(ステップS10)。そして、制御部27は、ステップS10で生成されたヒストグラムから、後述するように輝度分布の全画素数に対する最高輝度区画の画素数の割合を算出し、算出した割合に基づいて、Dレンジ拡大予測補間部(画素出力検出部60、画素出力補正処理部61)50で14ビットに拡張されたGフィルタの画素出力データを、ビット圧縮変換部51で12ビットにビット圧縮する際における適切な変換テーブルを、以下のような判定処理により選択する(ステップS11)。
なお、前記ROM24には、例えば、図10(a)、(b)に示すような、14ビットデータを12ビットにビット圧縮するための2つの変換テーブルが格納されている。なお、図10(a)、(b)において、aは12ビットの範囲である。
ステップS11では、ステップS10で生成された、例えば図11(a)に示すようなヒストグラムの輝度分布に対して、輝度0〜255の範囲を例えば32の区画に分割し、最高輝度区画(図11(a)の区画a)の画素数の割合が、例えば全画素数の3%以上であるか否かを制御部27で判定する。なお、前記した区画分割数の32は一例であり、撮影シーン等によって任意の数に区画分割してもよい。また、本実施形態では、全画素数に対する高輝度区画の画素数の割合の判定基準を3%に設定したが、この判定基準は前記区画分割数や撮影シーン等によって任意に設定してもよい。
そして、最高輝度区画の画素数の割合が全画素数の3%以上であると制御部27が判定した場合は、図10(a)の変換テーブルを選択し、最高輝度区画の画素数の割合が全画素数の3%未満であると制御部27が判定した場合は、図10(b)の変換テーブルを選択する。
なお、図11(a)に示したヒストグラムは、例えば、曇天時の風景を撮影したときに生成されたもので、白飛びしている部分が少しある被写体像(飽和レベル以上に達している画素出力が少し存在する被写体像)であり、前記高輝度区画の画素数の割合が全画素数の3%未満である。
そして、ビット圧縮変換部51は、選択された変換テーブルを制御部27からの制御信号によりROM24から読み出し、読み出した変換テーブルを用いて、14ビットデータを12ビットデータにビット圧縮する(ステップS12)。
図10(a)に示した変換テーブルは、入力14ビットデータが8190であるときに出力12ビットデータが最大の4095となるような変換特性(2箇所の節点を指定し、それらの間を直線で近似する3区間の折れ線近似特性)であり、図10(b)に示した変換テーブルは、入力14ビットデータが6142であるときに出力12ビットデータが最大の4095となるような変換特性(2箇所の節点を指定し、それらの間を直線で近似する3区間の折れ線近似特性)である。なお、ビット圧縮変換部51では、Gフィルタの画素出力を14ビットデータから12ビットデータにビット圧縮した変換テーブルに基づいて、拡張されているR、Bフィルタの画素出力の値も14ビットデータから12ビットデータに圧縮する。
図10(a)の変換テーブルの方が図10(b)の変換テーブルよりも、高輝度側でビット割付を多くすることができる。よって、例えば、晴天時の明るい空を有する風景を撮影したときに生成される輝度フストグラムのように、前記最高輝度区画の画素数の割合が全画素数の3%以上あるような被写体像の場合には、図10(a)の変換テーブルを選択することにより、高輝度側でのビット割付を多くして最大階調である最高輝度区画の画素を残し、高輝度部分に対して適切な階調を確保することができる。
一方、例えば、曇天時の風景を撮影したときに生成される図11(a)に示したようなヒストグラムのように、前記最高輝度区画aの画素数の割合が全画素数の3%未満であるような被写体像の場合にも、図10(a)の変換テーブルを用いると高輝度側でのビット割付が多くなり過ぎる。このため、例えば、図11(b)に示すヒストグラムのように、高輝度部分がつぶれて最大階調である最高輝度区画aの画素がなくなってしまい、コントラスト不足の画像になってしまう。
このため、前記最高輝度区画の画素数の割合が全画素数の3%未満であるような被写体像の場合には、図10(b)の変換テーブルを選択することにより、例えば、図11(c)に示すヒストグラムのように、高輝度側でのビット割付を減らして最高輝度区画aの画素を残し、高輝度部分に対して適切なコントラストを確保することができる。
なお、図10(a),(b)に示した各変換テーブルでは、低輝度レベルから中輝度レベルにおける画素出力に対応したデータに対しては、ビット圧縮する前とビット圧縮した後で略同じ値になるような圧縮率となっており、低輝度レベルから中輝度レベルにおける階調性を良好に保持することができる。
そして、ビット圧縮変換部51で14ビットから12ビットに圧縮変換されたRGBフィルタの各画素出力データは、ホワイトバランス制御部52に入力され、ホワイトバランス(AWB)処理される(ステップS13)。詳細には、ホワイトバランス制御部52は、入力されるRGBフィルタの各画素出力データをそれぞれ増幅する。この際、制御部27は、カメラI/F34で算出された前記AWB評価値に基づいてホワイトバランスを合わせるための補正値を算出し、算出した補正値をホワイトバランス制御部52に出力する。ホワイトバランス制御部52は、入力される前記補正値に基づいてホワイトバランスを合わせる。
なお、ステップS6で、飽和レベル以上に達している画素出力がないと判定した場合(ステップS6;NO)、およびステップS7で、飽和レベルに達している画素出力がGフィルタの画素出力のみでなく他のフィルタ(R、Bフィルタの少なくともいずれか一方のフィルタ)の画素出力も飽和レベルに達していると判定した場合(ステップS7;NO)には、前記ステップS8〜S11の処理を行うことなくステップS12で、14ビットにビット拡張されているRGBフィルタの各画素出力データを12ビットデータに圧縮する。
そして、ホワイトバランス制御部52でホワイトバランスが合わされたRGBフィルタの各画素出力データ(12ビット)は、同時化部53に入力される。同時化部53は、1画素に1色のデータしか持っていないRAWデータに対して補間演算処理を行い、1画素に対してRGBの全てのデータを生成する。
そして、同時化部53で生成されたRGBの全てのデータ(12ビット)は、トーンカーブ変換部54に入力される。トーンカーブ変換部54は、例えば、図12に示すような変換テーブルによって、12ビットのRGBのデータを8ビットのRGBのデータに変換するγ変換を行って8ビットのRGB値を生成し、RGB−YUV変換部55に出力する。RGB−YUV変換部55は、入力されるRGBデータ(8ビット)をマトリックス演算によりYUVデータに変換し(ステップS14)、画像サイズコンバータ部56に出力する。画像サイズコンバータ部56は、入力されるYUVデータ(8ビット)に対して所望の画像サイズに縮小または拡大を行い、エッジエンハンス部57に出力する。エッジエンハンス部57は、入力されるYUVデータに対して画像に合わせたエッジ強調等の処理を行い、メモリコントローラ35を介してSDRAM23に保存する。
そして、このYUVデータはSDRAM23から読み出されて、リサイズ処理部38で記録画素数に対応するサイズに変換され、データ圧縮部40でJPEG形式等の画像データへと圧縮される(ステップS15)。圧縮されたJPEG形式等の画像データは、SDRAM23に書き戻された後にメモリコントローラ35を介してSDRAM23から読み出され、メディアI/F41を介してメモリカード14に記録される(ステップS16)。
このように、本実施形態のデジタルカメラ1では、処理単位内の感度の高いGフィルタの画素出力が飽和レベルを超えているような撮影においても、飽和レベルに達していない感度の低いR、Bフィルタの画素出力に基づいて、飽和しているGフィルタの画素出力を補正処理することにより、図4に示したように、Gフィルタ(図4のd、e)の画素出力の補正した拡張領域(図4のd、eのGフィルタの画素出力の一点鎖線部分)に基づいて、1回の撮影でダイナミックレンジを2倍に拡大することが可能となる。よって、被写体の背景等に高輝度部分がある場合でも、白とびの発生を防止して良好な階調性を得ることが可能となる。
更に、本実施形態のデジタルカメラ1では、前記したように被写体像のRAW−RGBデータから生成した輝度のヒストグラムから、輝度0〜255の範囲を例えば32の区画に分割し、最高輝度区画の画素数の割合が例えば全画素数の3%以上であるか否かを判定し、この判定結果に応じて、Dレンジ拡大予測補間部50から出力される補正されたGフィルタの画素出力データ(14ビット)を12ビットにビット圧縮する際における適切な変換テーブル(図10(a),(b)参照)を選択するようにした。
これにより、例えば、曇天時の風景を撮影して図11(a)に示したようなヒストグラムが生成されて、前記最高輝度区画aの画素数の割合が全画素数の3%未満であるような被写体像の場合には、図10(b)の変換テーブルを選択することにより、図11(c)に示すヒストグラムのように、高輝度側でのビット割付を減らして最高輝度区画aの画素を残し、高輝度部分に対しても階調を有し適切なコントラストを確保することができる。
〈実施形態2〉
無彩色の光源(例えば、太陽光のように広い波長帯域を持つ光源)下では、実施形態1のように一番感度の高いGフィルタの画素出力のみが先に先に飽和レベルに達するが、例えば、無彩色の光源に対して赤味を帯びた光源下の場合には、Gフィルタの画素出力とRフィルタの画素出力の両方が飽和レベル以上に達してしまうことがある(この場合、Bフィルタの画素出力は飽和レベルに達していない)。
このように、Gフィルタの画素出力とRフィルタの画素出力の両方が飽和レベル以上に達した場合には、前記式(1)〜式(5)から算出される予測補間したGフィルタの画素出力の値が不正確になるとともに、Rフィルタの画素出力の値を補正しないで、Gフィルタの画素出力で用いた圧縮率でビット圧縮するため、色相が変化してしまう可能性がある。
そこで、Gフィルタの画素出力とRフィルタの画素出力の値が飽和レベル以上に達している場合には、前記した補正によるダイナミックレンジの拡大処理を行わないようにすることが好ましい。あるいは、複数(Gフィルタの画素出力とRフィルタ(またはBフィルタ))の画素出力の値が飽和レベル以上に達しているということは、その処理単位エリアの明るさは極めて明るいと仮定して、Gフィルタの画素出力の値を予め決めた値、例えば、
Gフィルタの画素出力=4096×1.8=7372(14ビット)
などに設定してもよい。
なお、本実施形態では、前記したように無彩色の光源に対して赤味を帯びた光源下の場合について述べたが、無彩色の光源に対して青味を帯びた光源下の場合においても同様である。なお、この場合には、Gフィルタの画素出力とBフィルタの画素出力の両方が飽和レベル以上に達してしまうことがある。
〈実施形態3〉
前記実施形態1では、Gフィルタの画素出力が飽和レベル以上に達している場合に、例えば、曇天時の風景を撮影したときに生成される前記図11(a)に示したようなヒストグラムの輝度分布に対して、輝度0〜255の範囲を例えば32の区画に分割し、最高輝度区画(図11(a)の区画a)の画素数の割合が例えば全画素数の3%未満の場合は、補正によるダイナミックレンジの拡大処理、および図10(b)の変換テーブルを選択してビット圧縮する構成であったが、前記最高輝度区画の画素数の割合が例えば全画素数の3%未満のように小さい場合においては、実施形態1で述べた補正によるダイナミックレンジの拡大処理、および図10(b)の変換テーブルを用いたビット圧縮変換処理を行わないようにしてもよい。
即ち、前記最高輝度区画の画素数の割合が例えば全画素数の3%未満のように小さい場合には、この最高輝度区画における画素数がもともと少なく、このため、飽和レベル以上に達しているGフィルタの画素数が少ないことにより、被写体像の白飛びが発生している部分の割合が小さく、全体として適切な階調を確保することができる。
〈実施形態4〉
前記実施形態1では、ダイナミックレンジ拡大モードでの静止画撮影動作について説明したが、本実施形態では、このダイナミックレンジ拡大モードでの静止画撮影動作前のモニタリング動作時においても、実施形態1で述べたダイナミックレンジの拡大処理を行う構成である。なお、本実施形態のデジタルカメラにおいても、実施形態1で述べたデジタルカメラ1と同様の構成を有している。
以下、本実施形態におけるモニタリング動作時でのダイナミックレンジ拡大処理を、図13に示したフローチャートを参照して説明する。
撮影者が電源ボタン3をONし、撮影・再生切替ダイアル4を撮影モードに設定することで、デジタルカメラ1が記録モードで起動してモニタリング動作が開始される(ステップS21)。そして、信号処理部22のカメラI/F34は、撮影レンズ系5、CCD20、AFE部21を介してRAW−RGBデータを取り込む(ステップS22)。
カメラI/F34は、取り込んだRAW−RGBデータより、AE(自動露出)評価値、AF(自動合焦)評価値、AWB(オートホワイトバランス)評価値を算出し、制御部27は、算出した前記AE評価値に基づいてAE処理を行い、モニタリング時の露出を決定する。そして、決定した露出条件に基づいてモニタリング用の露光を行うことにより(ステップS23)、モニタリング時の被写体像(以下、「モニタリング画像」という)がCCD20の各画素の受光面上に結像する。
そして、CCD20から出力されるモニタリング画像に応じた電気信号(アナログRGB画像信号)は、CDS31、AGC32を介してA/D変換部33に出力され、A/D変換部33により12ビット(bit)のRAW−RGBデータに変換される。このRAW−RGBデータは、信号処理部22のカメラI/F34に取り込まれてメモリコントローラ35を介してSDRAM23に保存される。
そして、SDRAM23から読み出したRAW−RGBデータをYUV変換部37のDレンジ拡大予測補間部50に入力し、Dレンジ拡大予測補間部50の画素出力検出部60により、前記したようにRGBフィルタを設けた各画素の画素出力を検出し(ステップS24)、予め設定している飽和レベル以上に達しているか否かを判定する(ステップS25)。飽和レベル以上に達している画素出力があると判定した場合には(ステップS25;YES)、飽和レベル以上に達している画素出力が一番感度の高いGフィルタの画素出力のみであるか否かを判定する(ステップS26)。
ステップS26で、飽和レベルに達している画素出力がGフィルタの画素出力のみであると判定した場合(ステップS26;YES)、画素出力検出部60は、前記式(1)、式(3)〜式(5)よりGフィルタの画素出力の補正(予測補間)を行うための補正係数を算出する(ステップS27)。そして、画素出力補正処理部61は、前記式(2)のようにステップS25で算出された補正係数をGフィルタの画素出力に掛けて、Gフィルタの画素出力を補正処理する(ステップS28)。
そして、ヒストグラム生成部36により前記RAW−RGBデータを基にモニタリング画像の輝度のヒストグラムを生成する(ステップS29)。そして、制御部27は、ステップS29で生成されたヒストグラムから、後述するように全画素数に対する最高輝度区画の画素数の割合をし、算出した割合に基づいて、Dレンジ拡大予測補間部(画素出力検出部60、画素出力補正処理部61)50で14ビットに拡張されたGフィルタの画素出力データを、ビット圧縮変換部51で12ビットにビット圧縮する際における適切な変換テーブルを選択する(ステップS30)。
ステップS30で適切な変換テーブルを選択する際の判定処理は、前記実施形態1と同様である。即ち、ステップS30では、ステップS29で生成された、例えば図11(a)に示したようなヒストグラムの輝度分布に対して、輝度0〜255の範囲を例えば32の区画に分割し、最高輝度区画(図11(a)の区画a)の画素数の割合が、例えば全画素数の3%以上であるか否かを制御部27で判定する。そして、最高輝度区画の画素数の割合が全画素数の3%以上であると制御部27が判定した場合は、図10(a)の変換テーブルを選択し、最高輝度区画の画素数が全画素数の3%未満であると制御部27が判定した場合は、図10(b)の変換テーブルを選択する。
そして、ビット圧縮変換部51は、選択された変換テーブルを制御部27からの制御信号によりROM24から読み出し、読み出した変換テーブルを用いて、14ビットデータを12ビットデータにビット圧縮する(ステップS31)。なお、ビット圧縮変換部51では、Gフィルタの画素出力を14ビットデータから12ビットデータにビット圧縮した変換テーブルに基づいて、R、Bフィルタの画素出力の値も14ビットデータから12ビットデータに圧縮する。
前記したように、図10(a)の変換テーブルの方が図10(b)の変換テーブルよりも、高輝度側でビット割付を多くすることができる。よって、例えば、晴天時の明るい空を有する風景を撮影したときに生成されるヒストグラムのように、前記最高輝度区画の画素数の割合が全画素数の3%以上あるようなモニタリング画像の場合には、図10(a)の変換テーブルを選択することにより、高輝度側でのビット割付を多くして最高輝度区画(最大階調)の画素を残し、高輝度部分に対して適切な階調を確保することができる。
一方、前記したように、前記最高輝度区画の画素数の割合が全画素数の3%未満であるようなモニタリング画像の場合には、図10(b)の変換テーブルを選択することにより、例えば、図11(c)に示す輝度ヒストグラムのように、高輝度側でのビット割付を減らして最高輝度区画(最大階調)の画素を残し、高輝度部分に対して適切なコントラストを確保することができる。
そして、ビット圧縮変換部51で14ビットから12ビットに圧縮変換されたRGBフィルタの各画素出力データは、ホワイトバランス制御部52に入力され、ホワイトバランス(AWB)処理される(ステップS32)。
なお、ステップS25で、飽和レベル以上に達している画素出力がないと判定した場合(ステップS25;NO)、およびステップS26で、飽和レベルに達している画素出力がGフィルタの画素出力のみでなく他のフィルタ(R、Bフィルタの少なくともいずれか一方のフィルタ)の画素出力も飽和レベルに達していると判定した場合(ステップS26;NO)には、前記ステップS27〜S30の処理を行うことなくステップS31で、14ビットにビット拡張されているRGBフィルタの各画素出力データを12ビットデータに圧縮する。
そして、ホワイトバランス制御部52でホワイトバランスが合わされたRGBフィルタの各画素出力データ(12ビット)は、前記したように、同時化部53、トーンカーブ変換部54、RGB−YUV変換部55、画像サイズコンバータ部56、エッジエンハンス部57を介してYUVデータ(YUV信号)に変換された後に(ステップS33)、メモリコントローラ35を介してSDRAM23にYUVデータが保存される。
そして、SDRAM23からメモリコントローラ35を介して読み出したYUVデータは、表示出力制御部39にてモニタリング用に例えばVGAサイズの画像データに変換され、モニタリング画像が液晶モニタ(LCD)9に表示される(ステップS34)。なお、ステップS34で、液晶モニタ9にモニタリング画像を表示しているモニタリング時においては、カメラI/F34による画素数の間引き処理により1/30秒の時間で1フレームを読み出している。
前記モニタリング動作は、電源ボタン3がON状態で撮影モードに設定されている間は継続され(ステップS35;NO)、撮影者による撮影モードの設定解除、又は電源ボタン3のOFFによって終了する(ステップS35;YES)。
このように、前記したモニタリング動作時でのダイナミックレンジ拡大処理により、ダイナミックレンジ拡大処理する前のモニタリング画像が、例えば、図14(a)に示すように、晴天時の風景画像で雲(図14(a)のa、b)の一部分が白飛びしている場合(Gフィルタの画素出力が飽和レベル以上の場合)でも、図14(b)に示すように、雲の一部分(図14(b)のa1、b1)の白飛びが抑えられ、良好な階調が得られているモニタリング画像を表示することができる。
これにより、前記実施形態1で述べたダイナミックレンジ拡大モードによって静止画撮影を行う前のモニタリング動作時に、撮影者は前記したダイナミックレンジ拡大処理による効果を液晶モニタ9に表示されるモニタリング画像によって事前に確認することができる。
また、本実施形態におけるデジタルカメラは、モニタリング画像の表示切替えモードを有しており、モニタリング時に表示切替えボタン(不図示)を操作して表示切替えモードを設定することにより、制御部27の制御によって、例えば、図15(a)、(b)、(c)に示すようなモニタリング画像を所定の時間間隔(例えば、1秒間隔)で順次切り替えながら液晶モニタ9に表示することができる。
図15(a)は、ダイナミックレンジ拡大処理する前のモニタリング画像(晴天時の風景画像で、雲(図15(a)のa、b)の一部分が白飛びしている)、図15(b)は、雲の白飛びしている部分(黒い部分;図15(b)のa1、b1)を表示したモニタリング画像、図15(c)は、前記したモニタリング動作時でのダイナミックレンジ拡大処理により、雲の白飛びしていた部分(図15(c)のa1、b1)に階調が得られたモニタリング画像である。
このように、モニタリング像の表示切替えモードを設定することにより、例えば、図15(a)、(b)、(c)のようなモニタリング画像を所定の時間間隔で順次切り替えながら液晶モニタ9に表示することができるので、撮影者は液晶モニタ9に表示されるモニタリング画像によって、画面内での白飛び部分と、ダイナミックレンジ拡大処理によるこの白飛び状態の補正を容易に確認することができる。
なお、前記ダイナミックレンジ拡大処理を行っているモニタリング動作時に、撮影者がレリーズボタン2を半押しから全押し操作することで静止画撮影動作が開始されるまでの間、あるいは撮影者がレリーズボタン2を半押し状態から緩めて押し操作が解除されるまでの間は、前記したモニタリング画像の表示切替えモードにより、例えば、図15(c)に示したようなダイナミックレンジ拡大処理したモニタリング画像を保持して表示する。
〈実施形態5〉
前記実施形態1では、例えば、太陽光のような広い波長帯域を持つ光源(以下、「一般的な光源)という)下において、飽和レベルに達している処理単位内のGフィルタの画素出力の補正処理について説明したが、本実施形態では、低色温度又は高色温度の光源下などにおいて、飽和レベルに達している処理単位内のGフィルタの画素出力の補正処理について説明する。
実施形態1で述べたように、一般的な光源下では、例えば、図16に示すように、処理単位(図7参照)内にあるGフィルタの画素出力が飽和レベルAに達している場合に、その周囲のR、Bフィルタの各画素出力が前記飽和レベルAの1/2程度の状況である。
これに対して、低色温度の光源下などでは、例えば、図17(a)に示すように、処理単位内のGフィルタの画素出力が飽和レベルAに達している場合に、処理単位内のRフィルタの画素出力がこの飽和レベルAに近い出力レベルになる。なお、Bフィルタの画素出力は前記飽和レベルAの1/2以下である。また、高色温度の光源下などでは、例えば、図17(b)に示すように、処理単位内のGフィルタの画素出力が飽和レベルAに達している場合に、処理単位内のBフィルタの画素出力がこの飽和レベルAに近い出力レベルになる。なお、Rフィルタの画素出力は前記飽和レベルAの1/2以下である。
そして、例えば、図17(a)に示すように、Rフィルタの画素出力が飽和レベルAに達しているGフィルタの画素出力に近い出力レベルの場合でも、前記式(1)〜式(5)に基づいて、Gフィルタの画素出力を飽和レベルA以上に拡大するように予測補間処理することができる。そして、その後に14ビットデータに拡張されたGフィルタの画素出力を12ビットデータに圧縮し、更に、Gフィルタの画素出力の圧縮率に合わせて14ビットデータに拡張されたR、Bフィルタの各画素出力も12ビットデータに圧縮処理する。
この際、14ビットデータに拡張されたGフィルタの画素出力を12ビットデータに再度圧縮する場合に、図10(a)に示したような変換テーブルを用いると、この変換テーブルでは、高輝度側の最大値8190(14ビット)が4095(12ビット)になるように圧縮される。また、この場合には、ホワイトバランスを合わせるためのゲイン(増幅率)を掛けるときにRフィルタの画素出力のゲインが小さいものとなっている。
このため、14ビットデータから12ビットデータに再度圧縮されたRフィルタの画素出力に対して、ホワイトバランスを合わせるためのゲインを掛けたときに、4095(12ビット)の飽和レベルまで届かないことがある。よって、このような状況下では、前記したGフィルタの画素出力を飽和レベルA以上に拡大するような予測補間処理を行った後でも、白飛びしているような明るい画像部分では飽和白色とならず、色ずれが生じることがある。なお、図17(b)に示すように、Bフィルタの画素出力が飽和レベルAに達しているGフィルタの画素出力に近い出力レベルの場合においても同様である。
そこで、本実施形態では、Rフィルタの画素出力又はBフィルタの画素出力が飽和レベルAに達しているGフィルタの画素出力に近い出力レベルにある場合に、このような色ずれを防止するために、前記したGフィルタの画素出力を飽和レベルA以上に拡大する予測補間処理を行った後、14ビットデータに拡張されたGフィルタの画素出力を12ビットデータに再度圧縮する場合に、図10(b)に示したような変換テーブルを用いる。図10(b)の変換テーブルでは、高輝度側の6143(13ビット)が4095(12ビット)になるようにして、高輝度側の圧縮率を図10(a)の変換テーブルよりも小さくしている。
このように、Rフィルタの画素出力又はBフィルタの画素出力が、飽和レベルAに達しているGフィルタの画素出力に近い出力レベルにある場合においては、実施形態1で述べたGフィルタの画素出力を飽和レベルA以上に拡大する予測補間処理を行った後、図10(b)に示したような変換テーブルを用いて、14ビットデータから12ビットデータに圧縮する際に高輝度側の圧縮率を抑えるようにする。
これにより、14ビットデータから12ビットデータに再度圧縮されたRフィルタの画素出力又はBフィルタの画素出力に対して、ホワイトバランスを合わせるためのゲインを掛けたときに、ゲインが小さくても4095(12ビット)の飽和レベルにすることができるので、Gフィルタの画素出力を飽和レベルA以上に拡大するような予測補間処理を行った後でも、白飛びしているような明るい画像部分に色ずれが生じることを防止することができる。
〈実施形態6〉
前記実施形態1では図6に示したように、RGBフィルタを有するCCD20に対して、2×2画素を処理単位(最小単位)としていたが、本実施形態では、図18に示すように、太枠A内の5画素(1つのGフィルタの画素、2つずつのR(R1、R2)、B(B1、B2)フィルタの画素)を処理単位(最小単位)とし、処理単位を前記実施形態1の場合よりも広い範囲とした例である。なお、デジタルカメラの構成、モニタリング動作、静止画撮影動作、およびダイナミックレンジの拡大処理動作は、前記実施形態1と同様である。
本実施形態では、画素出力検出部60は、処理単位(図18参照)内の1つのGフィルタの画素の周囲にある2つのR1、R2フィルタの画素出力の平均値、および2つのB1、B2フィルタの画素出力の平均値を算出し、算出した各平均値を処理単位(図18参照)内のR、Bフィルタの各画素出力の値とする。
図18に示した太枠Aの処理単位内にあるGフィルタの画素出力が飽和レベル以上に達している場合、Gフィルタの感度は、前記したようにR、Bフィルタの感度の約2倍であるため、Gフィルタの画素出力の補正係数(K)、補正後のGフィルタの画素出力(Ge)は、下記の式(6)、式(7)から算出される。
K={l×f(Ro)+m×f(Go)+n×f(Bo)}/3 …式(6)
Ge=K×Go …式(7)
ただし、l、m、nはRGBの各フィルタの感度比率から設定される係数、Goは補正前のGフィルタの画素出力である。また、f(Ro)、f(Go)、f(Bo)は、下記の数2(式(8)〜式(10))で設定される係数である。
ただし、Roは前記処理単位(図18参照)内でのRフィルタの画素出力の平均値、TRはRフィルタの画素出力の飽和判定レベル、Goは前記処理単位(図18参照)内でのGフィルタの画素出力、TGはGフィルタの画素出力の飽和判定レベル、Boは前記処理単位(図18参照)内でのBフィルタの画素出力の平均値、TBはBフィルタの画素出力の飽和判定レベルである。
なお、前記TR、TG、TBは、前記式(3)〜式(5)と同様である。また、前記係数l、m、nは、R、G、Bフィルタの各画素出力の感度比が実施形態1と同様であれば、係数l、nがそれぞれ3/2、mが0となる。
そして、図5に示したDレンジ拡大予測補間部50の画素出力補正処理部61は、前記式(7)より算出されたGフィルタの画素出力値を、前記処理単位(図18参照)内にあるGフィルタの画素出力値として置き換え、以下、前記実施形態1と同様の処理を行う。
このように、処理単位を広くすることで、処理単位内の他のR1,R2フィルタの画素、B1,B2フィルタの画素が持っている感度差による影響を緩和することができ、Gフィルタの画素出力に対して、より正確なダイナミックレンジ拡大予測補間が可能となる。
なお、前記した各実施形態では、色分解フィルタとしてRGBの3原色系フィルタを配置した構成であったが、色分解フィルタとして補色系フィルタを配置した構成においても、同様に本発明を適用することができる。
1 デジタルカメラ(撮像装置)
5 撮影レンズ系(光学系)
6 鏡胴ユニット
9 液晶モニタ(表示手段)
20 CCD(撮像素子)
21 アナログフロントエンド部
22 信号処理部
23 SDRAM
27 制御部(算出手段)
34 カメラインターフェース
35 メモリコントローラ
36 ヒストグラム生成部(ヒストグラム生成手段)
37 YUV変換部
50 Dレンジ拡大予測補間部
51 ビット圧縮変換部(ビット圧縮変換手段)
60 画素出力検出部(画素出力検出手段)
61 画素出力補正処理部(画素出力補正処理手段)
62 ビット拡張処理部
特開2000−92378号公報

Claims (18)

  1. 光学系を通して入射される被写体像を複数の画素を有する受光面に受光して電気信号に変換するとともに、前記各画素の前面側に複数色の色分解フィルタが配置された撮像素子と、
    デジタル変換された前記各画素からの出力を検出する際の処理単位を、水平・垂直方向に2×2画素の大きさとして、前記各画素からの出力を検出するとともに、検出した画素出力が所定の飽和レベル以上に達しているか否かを判定する画素出力検出手段と、
    前記画素出力検出手段により、特定色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベル以上に達していると判定した場合に、その周囲の前記特定色以外のフィルタが配置された画素からの出力に基づいて、前記所定の飽和レベル以上に達している前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力を補正する画素出力補正処理手段と、
    前記画素出力補正処理手段から出力される、第1のビット数から第2のビット数に一度拡張された画素出力のデータを、再度前記第1のビット数にビット圧縮するビット圧縮変換手段と、
    前記各画素から出力される画像信号に基づいて前記被写体像の輝度ヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、
    前記ヒストグラム生成手段で生成された輝度ヒストグラムから輝度分布の全画素数に対する、輝度分布を複数に区画分割したうちの最高輝度区画における画素数の割合を算出する算出手段とを備え、
    前記ビット圧縮変換手段は、前記算出手段で算出された全画素数に対する前記最高輝度区画の画素数の割合に応じて設定された圧縮特性により前記ビット圧縮を行うことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記ビット圧縮変換手段は、前記算出手段で算出された全画素数に対する前記最高輝度区画の画素数の割合が所定の閾値よりも小さい場合、全画素数に対する前記最高輝度区画の画素数の割合が前記所定の閾値よりも大きい場合に対して、前記最高輝度区画を含む高輝度側に対応した画素出力のデータに対する圧縮率を小さくするように変更された圧縮特性に基づいて、前記ビット圧縮することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記ビット圧縮変換手段は、前記飽和レベル以上領域における画素出力に対応したデータに対する圧縮率よりも、前記飽和レベル以下における画素出力に対応したデータに対する圧縮率を小さくして圧縮することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記ビット圧縮変換手段は、前記飽和レベル以下で低輝度レベルにおける画素出力に対応したデータに対しては、ビット圧縮する前とビット圧縮した後で略同じ値となるような圧縮率を用いることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記ビット圧縮変換手段は、前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベル以上に達していて、その周囲の前記特定色のフィルタと異なる他の色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベルに近い出力レベルにある場合には、
    前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベル以上に達していて、その周囲の前記特定色のフィルタと異なる他の色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベルの1/2程度の出力レベルにある場合よりも、前記所定の飽和レベル以上領域における画素出力に対応したデータに対する圧縮率を小さくして前記ビット圧縮することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記各画素から出力される画像信号に基づいて生成される表示用画像データを、撮影画像記録前のモニタリング時におけるモニタリング画像として表示可能な表示手段をさらに有し、
    前記モニタリング時に、前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベル以上の場合に、前記画素出力補正処理手段による前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力の補正処理、および前記ビット圧縮変換手段による前記ビット圧縮処理を行っていなく前記最高輝度区画に階調がなく白飛びした画像と、前記白飛びしている箇所を表示した画像と、前記画素出力補正処理手段による前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力の補正処理、および前記ビット圧縮変換手段による前記ビット圧縮処理により、前記最高輝度区画にも階調を有する画像とを、所定の時間間隔で切替えてモニタリング画像として前記表示手段に表示されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の撮像装置。
  7. 前記特定色のフィルタが配置された画素の出力に対して前記画素出力補正処理手段で前記補正させる動作を、選択して実行させるための動作選択手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  8. 前記処理単位内に欠陥画素がある場合は、前記欠陥画素の代わりに該欠陥画素の周囲にある前記欠陥画素と同じ色のフィルタが配置された画素を用いることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  9. 光学系を通して入射される被写体像を複数の画素を有する受光面に受光して電気信号に変換するとともに、前記各画素の前面側に複数色の色分解フィルタが配置された撮像素子を有する撮像装置の撮像方法において、
    デジタル変換された前記各画素からの出力を検出する際の処理単位を、水平・垂直方向に2×2画素の大きさとして、前記各画素からの出力を検出するとともに、検出した画素出力が所定の飽和レベル以上に達しているか否かを判定する判定処理ステップと、
    前記判定処理ステップにより、特定色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベル以上に達していると判定した場合に、その周囲の前記特定色以外のフィルタが配置された画素からの出力に基づいて、前記所定の飽和レベル以上に達している前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力を補正する画素出力補正処理ステップと、
    前記画素出力補正処理ステップから出力される、第1のビット数から第2のビット数に一度拡張された画素出力のデータを、再度前記第1のビット数にビット圧縮するビット圧縮変換ステップと、
    前記各画素から出力される画像信号に基づいて前記被写体像の輝度ヒストグラムを生成するヒストグラム生成ステップと、
    前記ヒストグラム生成ステップで生成された輝度ヒストグラムから輝度分布の全画素数に対する、輝度分布を複数に区画分割したうちの最高輝度区画における画素数の割合を算出する算出処理ステップとを含み、
    前記ビット圧縮変換ステップは、前記算出処理ステップで算出された全画素数に対する前記最高輝度区画の画素数の割合に応じて設定された圧縮特性により前記ビット圧縮を行うことを特徴とする撮像方法。
  10. 前記ビット圧縮変換ステップは、前記算出処理ステップで算出された全画素数に対する前記最高輝度区画の画素数の割合が所定の閾値よりも小さい場合、全画素数に対する前記最高輝度区画の画素数の割合が前記所定の閾値よりも大きい場合に対して、前記最高輝度区画を含む高輝度側に対応した画素出力のデータに対する圧縮率を小さくするように変更された圧縮特性に基づいて、前記ビット圧縮することを特徴とする請求項に記載の撮像方法。
  11. 前記ビット圧縮変換ステップは、前記飽和レベル以上領域における画素出力に対応したデータに対する圧縮率よりも、前記飽和レベル以下における画素出力に対応したデータに対する圧縮率を小さくして圧縮することを特徴とする請求項に記載の撮像方法。
  12. 前記ビット圧縮変換ステップは、前記飽和レベル以下で低輝度レベルにおける画素出力に対応したデータに対しては、ビット圧縮する前とビット圧縮した後で略同じ値となるような圧縮率を用いることを特徴とする請求項に記載の撮像方法。
  13. 前記ビット圧縮変換ステップは、前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベル以上に達していて、その周囲の前記特定色のフィルタと異なる他の色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベルに近い出力レベルにある場合には、
    前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベル以上に達していて、その周囲の前記特定色のフィルタと異なる他の色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベルの1/2程度の出力レベルにある場合よりも、前記所定の飽和レベル以上領域における画素出力に対応したデータに対する圧縮率を小さくして前記ビット圧縮することを特徴とする請求項に記載の撮像方法。
  14. 前記各画素から出力される画像信号に基づいて生成される表示用画像データを、撮影画像記録前のモニタリング時におけるモニタリング画像として表示可能な表示手段を有し、
    前記モニタリング時に、前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベル以上の場合に、前記画素出力補正処理ステップによる前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力の補正処理、および前記ビット圧縮変換ステップによる前記ビット圧縮処理を行っていなく前記最高輝度区画に階調がなく白飛びした画像と、前記白飛びしている箇所を表示した画像と、前記画素出力補正処理ステップによる前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力の補正処理、および前記ビット圧縮変換ステップによる前記ビット圧縮処理により、前記最高輝度区画にも階調を有する画像とを、所定の時間間隔で切替えてモニタリング画像として前記表示手段に表示されるようにしたことを特徴とする請求項乃至13のいずれか一項に記載の撮像方法。
  15. 前記特定色のフィルタが配置された画素の出力に対して前記画素出力補正処理ステップで前記補正させる動作を、選択して実行させるための動作選択手段を備えていることを特徴とする請求項に記載の撮像方法。
  16. 前記処理単位内に欠陥画素がある場合は、前記欠陥画素の代わりに該欠陥画素の周囲にある前記欠陥画素と同じ色のフィルタが配置された画素を用いることを特徴とする請求項に記載の撮像方法。
  17. 光学系を通して入射される被写体像を複数の画素を有する受光面に受光して電気信号に変換するとともに、前記各画素の前面側に複数色の色分解フィルタが配置された撮像素子と、
    デジタル変換された前記各画素からの出力を検出する際の処理単位を、水平方向と垂直方向の画素列が十字状に交わり、水平方向に3画素、垂直方向に前記水平方向の中央の画素を含む3画素の大きさとして、前記各画素からの出力を検出するとともに、検出した画素出力が所定の飽和レベル以上に達しているか否かを判定する画素出力検出手段と、
    前記画素出力検出手段により、特定色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベル以上に達していると判定した場合に、その周囲の前記特定色以外のフィルタが配置された画素からの出力に基づいて、前記所定の飽和レベル以上に達している前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力を補正する画素出力補正処理手段と、
    前記画素出力補正処理手段から出力される、第1のビット数から第2のビット数に一度拡張された画素出力のデータを、再度前記第1のビット数にビット圧縮するビット圧縮変換手段と、
    前記各画素から出力される画像信号に基づいて前記被写体像の輝度ヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、
    前記ヒストグラム生成手段で生成された輝度ヒストグラムから輝度分布の全画素数に対する、輝度分布を複数に区画分割したうちの最高輝度区画における画素数の割合を算出する算出手段とを備え、
    前記ビット圧縮変換手段は、前記算出手段で算出された全画素数に対する前記最高輝度区画の画素数の割合に応じて設定された圧縮特性により前記ビット圧縮を行うことを特徴とする撮像装置。
  18. 光学系を通して入射される被写体像を複数の画素を有する受光面に受光して電気信号に変換するとともに、前記各画素の前面側に複数色の色分解フィルタが配置された撮像素子を有する撮像装置の撮像方法において、
    デジタル変換された前記各画素からの出力を検出する際の処理単位を、水平方向と垂直方向の画素列が十字状に交わり、水平方向に3画素、垂直方向に前記水平方向の中央の画素を含む3画素の大きさとして、前記各画素からの出力を検出するとともに、検出した画素出力が所定の飽和レベル以上に達しているか否かを判定する判定処理ステップと、
    前記判定処理ステップにより、特定色のフィルタが配置された画素からの出力が前記所定の飽和レベル以上に達していると判定した場合に、その周囲の前記特定色以外のフィルタが配置された画素からの出力に基づいて、前記所定の飽和レベル以上に達している前記特定色のフィルタが配置された画素からの出力を補正する画素出力補正処理ステップと、
    前記画素出力補正処理ステップから出力される、第1のビット数から第2のビット数に一度拡張された画素出力のデータを、再度前記第1のビット数にビット圧縮するビット圧縮変換ステップと、
    前記各画素から出力される画像信号に基づいて前記被写体像の輝度ヒストグラムを生成するヒストグラム生成ステップと、
    前記ヒストグラム生成ステップで生成された輝度ヒストグラムから輝度分布の全画素数に対する、輝度分布を複数に区画分割したうちの最高輝度区画における画素数の割合を算出する算出処理ステップとを含み、
    前記ビット圧縮変換ステップは、前記算出処理ステップで算出された全画素数に対する前記最高輝度区画の画素数の割合に応じて設定された圧縮特性により前記ビット圧縮を行うことを特徴とする撮像方法。
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