JP2010068064A - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数色に分解する色分解フィルタと、光学系から入射し前記色分解フィルタを介して受光した光を画像信号に光電変換する撮像素子と、該撮像素子の受光面に対応した画面が分割されてなる複数の画面領域毎にホワイトバランス補正係数を算出するホワイトバランス補正係数算出手段と、前記複数の画面領域の中のいずれか1の画面領域のホワイトバランス補正係数に、または、前記複数の画面領域の中の2以上の画面領域のホワイトバランス補正係数の平均値に基づいて、飽和した画素の飽和信号量を予測して補間する飽和画素補間手段と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
この白とび現象の発生を抑制するために、例えば特許文献1及び2では、白とび現象が発生している飽和画素における飽和画素データを、この飽和画素の近傍に存在する非飽和画素の画素データから修正する技術が開示されている。
上述したように従来の飽和画素データの修正にかかる技術では、飽和画素の近傍に存在する非飽和画素の画素データから予測するため、充分正確に色味が再現されないものであった。これに対して本出願人は、撮像素子より出力された信号において白とびした領域の階調を復元する為に、R成分と、G成分と、ホワイトバランス補正係数とから、Gr、Gb成分の飽和信号量を予測して補間し、補間によって拡張された信号を一定の範囲内に収めるためにR、B、Gr、Gbに対してトーンカーブによる圧縮処理を施す技術を提案している。
しかしながら、複数の画面領域で異なるホワイトバランス補正係数を設定する場合、飽和信号量の予測に用いたホワイトバランス補正係数に対応する領域以外では、Gr、Gbを補間した領域において色味が変わってしまうことがあるため、更なる改善が要求される。
そこで、本発明に係る撮像装置は、複数色に分解する色分解フィルタと、光学系から入射し前記色分解フィルタを介して受光した光を画像信号に光電変換する撮像素子と、該撮像素子の受光面に対応した画面が分割されてなる複数の画面領域毎にホワイトバランス補正係数を算出するホワイトバランス補正係数算出手段と、前記複数の画面領域の中のいずれか1の画面領域のホワイトバランス補正係数に、または、前記複数の画面領域の中の2以上の画面領域のホワイトバランス補正係数の平均値に基づいて、飽和した画素の飽和信号量を予測して補間する飽和画素補間手段と、を備えることを特徴とする。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限りこれらの態様に限られるものではない。
(デジタルカメラの外観構成)
図1に示すように、本実施形態に係るデジタルカメラの上面側には、レリーズボタン(シャッタボタン)、電源ボタン、撮影・再生切替ダイアルが設けられており、デジタルカメラの正面(前面)側には、撮影レンズ系を有する鏡胴ユニット、ストロボ発光部、光学ファインダが設けられている。
図2は、本発明に係る撮像装置の第1の実施の形態であるデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
図2に示すように、このデジタルカメラ内には、鏡胴ユニットに設置した撮影レンズ系(光学系)を通して入射される被写体画像が受光面上に結像する固体撮像素子としてのCCD、CCDから出力される電気信号(アナログRGB画像信号)をデジタル信号に処理するアナログフロントエンド部(AFE部)、AFE部から出力されるデジタル信号を処理する信号処理部、データを一時的に格納するSDRAM、制御プログラム等が記憶されたROM、モータドライバ等が設けられている。
次に、デジタルカメラのモニタリング動作と静止画撮影動作について説明する。このデジタルカメラは、静止画撮影モード時には、以下に説明するようなモニタリング動作を実行しながら静止画撮影動作が行われる。
次いで、本発明の特徴となるダイナミックレンジ拡大処理について詳細に説明する。
本実施の形態では、G(グリーン)フィルタの画素出力レベルを、R(レッド)、B(ブルー)フィルタの各画素出力から予測補間することを特徴としている。
ここで、デジタルカメラのCCDを構成する各画素上には、RGB原色フィルタが配置されていて、太陽光のように広い波長帯域を持つ光に対して、通常のRGB原色フィルタは各色ごとに輝度に対する感度が異なっている。
図4は本発明に係る撮像装置の第1の実施の形態におけるダイナミックレンジ拡大処理動作をフローにしたフロー図である。
先ず、RAW−RGBがCCDI/Fに取り込まれた後、256エリアに等分割されたエリア毎に出力されるRGB積算値を取得する(S1)。尚、本発明における分割されたエリアの数は256に限られるものではなく、任意の数としても良い。また、エリア各々の形状や画面全体に対する割合も任意のものとしても良い。
この日向領域と日陰領域とに領域分割する方法は、従来公知の方法を適用することができる。例えば、輝度とB/Rとの関係から細かい領域分割する方法や、これに加えてさらに、距離情報を補助的に用いて領域をまとめる方法などがある。
R信号とB信号がある閾値を超える場合、G信号に対して補間処理を行う。これは上述したとおり撮像素子から出力される信号でGの感度が一番高く先に飽和する為である。ある光源で白を映したときのWB補正前のRGBの比率は決まっている。よって、ホワイトバランス補正係数の逆数から撮影時の光源で白を映したときのG信号のレベルがわかる。更に補間したG信号とR、B信号に対してWB補正を行うことでRGBが1:1:1になる。
Gb=B×Bgain
このときRGBの比率を保持するため当該Gに付随するRBに対しても同様のトーンカーブを施す。
上記第1の実施の形態では日向領域のホワイトバランス補正係数を基に飽和したG画素を補間するものであったが、本実施の形態はストロボ撮影で領域分割を行った場合において、飽和したG画素を予測するために使用するホワイトバランス補正係数を、ストロボの影響が強い領域のホワイトバランス補正係数とするものである。
先ず、RAW−RGBがCCDI/Fに取り込まれた後、256エリアに等分割されたエリア毎に出力されるRGB積算値を取得する(S1)。尚、本発明における分割されたエリアの数は256に限られるものではなく、任意の数としても良い。また、エリア各々の形状や画面全体に対する割合も任意のものとしても良い。
Gb=B×Bgain
このときRGBの比率を保持するため当該Gに付随するRBに対しても同様のトーンカーブを施す。
本実施の形態は飽和したG画素を予測するために使用するホワイトバランス補正係数を、分割されてなる複数の画面領域毎の平均輝度を取得し、この複数の画面領域の中で平均輝度が所定の輝度以上である画面領域のホワイトバランス補正係数とするものである。
先ず、RAW−RGBがCCDI/Fに取り込まれた後、256エリアに等分割されたエリア毎に出力されるRGB積算値を取得する(S1)。尚、本発明における分割されたエリアの数は256に限られるものではなく、任意の数としても良い。また、エリア各々の形状や画面全体に対する割合も任意のものとしても良い。
Gb=B×Bgain
このときRGBの比率を保持するため当該Gに付随するRBに対しても同様のトーンカーブを施す。
Claims (12)
- 複数色に分解する色分解フィルタと、
光学系から入射し前記色分解フィルタを介して受光した光を画像信号に光電変換する撮像素子と、
該撮像素子の受光面に対応した画面が分割されてなる複数の画面領域毎にホワイトバランス補正係数を算出するホワイトバランス補正係数算出手段と、
前記複数の画面領域の中のいずれか1の画面領域のホワイトバランス補正係数に、または、前記複数の画面領域の中の2以上の画面領域のホワイトバランス補正係数の平均値に基づいて、飽和した画素の飽和信号量を予測して補間する飽和画素補間手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記ホワイトバランス補正係数算出手段は、日向領域と、日陰領域と、で異なるホワイトバランス補正係数を算出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記ホワイトバランス補正係数算出手段は、ストロボの影響が強い領域と、ストロボの影響が弱い領域と、で異なるホワイトバランス補正係数を算出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記飽和画素補間手段は、前記複数の画面領域毎の平均輝度を取得し、該複数の画面領域の中で前記平均輝度が所定の輝度以上である画面領域のホワイトバランス補正係数に基づいて飽和した画素の飽和信号量を予測して補間することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 光学系から入射し複数色に分解する色分解フィルタを介して受光した光を撮像素子で画像信号に光電変換する光電変換工程と、
前記撮像素子の受光面に対応した画面が分割されてなる複数の画面領域毎にホワイトバランス補正係数を算出するホワイトバランス補正係数算出工程と、
前記複数の画面領域の中のいずれか1の画面領域のホワイトバランス補正係数に、または、前記複数の画面領域の中の2以上の画面領域のホワイトバランス補正係数の平均値に基づいて、飽和した画素の飽和信号量を予測して補間する飽和画素補間工程と、
を備えることを特徴とする撮像方法。 - 前記ホワイトバランス補正係数算出工程は、日向領域と、日陰領域と、で異なるホワイトバランス補正係数を算出することを特徴とする請求項5に記載の撮像方法。
- 前記ホワイトバランス補正係数算出工程は、ストロボの影響が強い領域と、ストロボの影響が弱い領域と、で異なるホワイトバランス補正係数を算出することを特徴とする請求項5に記載の撮像方法。
- 前記飽和画素補間工程は、前記複数の画面領域毎の平均輝度を取得し、該複数の画面領域の中で前記平均輝度が所定の輝度以上である画面領域のホワイトバランス補正係数に基づいて飽和した画素の飽和信号量を予測して補間することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の撮像方法。
- 画像処理機能を有する装置が備えるコンピュータに、
光学系から入射し複数色に分解する色分解フィルタを介して受光した光を撮像素子で画像信号に光電変換する光電変換処理と、
前記撮像素子の受光面に対応した画面が分割されてなる複数の画面領域毎にホワイトバランス補正係数を算出するホワイトバランス補正係数算出処理と、
前記複数の画面領域の中のいずれか1の画面領域のホワイトバランス補正係数に、または、前記複数の画面領域の中の2以上の画面領域のホワイトバランス補正係数の平均値に基づいて、飽和した画素の飽和信号量を予測して補間する飽和画素補間処理と、
を実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 前記ホワイトバランス補正係数算出処理は、日向領域と、日陰領域と、で異なるホワイトバランス補正係数を算出することを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 前記ホワイトバランス補正係数算出処理は、ストロボの影響が強い領域と、ストロボの影響が弱い領域と、で異なるホワイトバランス補正係数を算出することを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 前記飽和画素補間処理は、前記複数の画面領域毎の平均輝度を取得し、該複数の画面領域の中で前記平均輝度が所定の輝度以上である画面領域のホワイトバランス補正係数に基づいて飽和した画素の飽和信号量を予測して補間することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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