JP7001320B2 - X線検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線の漏洩を抑えるように構成されたX線の遮蔽空間に被検査物を搬入し、遮蔽空間の内部で被検査物にX線を照射して検査を行うX線検査装置に係り、特に、被検査物が通過する遮蔽ゲートの開口部の形状を、被検査物の外形に合せて設定できるようにしたX線検査装置に関するものである。
X線を遮蔽する構造の筐体を備え、この筐体内の遮蔽空間に被検査物を搬入し、遮蔽空間内で被検査物にX線を照射し、被検査物を透過したX線を検出して被検査物の検査を行うX線検査装置が知られている。このX線検査装置では、被検査物をX線の遮蔽空間内に搬入するために、筐体には被検査物の入口及び出口となる2つの開口が形成されており、コンベアのような搬送手段が2つの開口を経て筐体を貫通するように配置されている。被検査物は、搬送手段に搬送されて筐体内の遮蔽空間に一方の開口から搬入され、遮蔽空間内でX線による検査を受けた後、搬送手段に搬送されて他方の開口から筐体の外に搬出される。このようなX線検査装置は、例えば、食品中の異物を検出する等、各種の目的乃至用途で広く使用されている。
前述したようなX線検査装置によれば、筐体内で被検査物に照射されたX線の一部は不特定の方向に散乱されるため、何等の手当てをしなければ筐体の開口から外にX線が漏洩する可能性がある。そこで、一般的には、X線を遮蔽するための遮蔽部材を筐体の開口に設けて散乱X線の外部への漏洩を防止している。例えば、鉛等の遮蔽物質を練り込んだゴム等からなる短冊状の遮蔽カーテンを遮蔽部材として開口に設けておく。検査時、被検査物が所定間隔をおいて搬送手段で連続的に搬送されてくると、被検査物は遮蔽カーテンの一部を押し広げて筐体内に進入することができるが、開口の大部分は遮蔽カーテンで閉塞されたままであり、また被検査物が筐体内に入れば押し開かれた遮蔽カーテンは原位置に復帰して開口を塞ぐため、連続的な被検査物の検査を行っても開口からのX線の漏洩は効果的に防止できる。
しかしながら、被検査物が、横幅(直径)に対して高さが大きく縦に細長い製品、例えばボトルなどである場合には、そのような被検査物が遮蔽カーテンの一部を押し広げて筐体内に入ろうとすると、カーテンから受ける反力でバランスを崩して倒れてしまうことがあるという問題があった。
このような問題のある可撓性の遮蔽カーテンを設ける代わりに、その他のX線遮蔽手段を設けたX線検査装置が提案されている。
図11は、筐体100の2つの開口101,101に、搬送手段の搬送方向を長手方向とする箱型の延長カバー102,102を設けた例である。筐体100の開口101にはX線を遮蔽する手段はなく、延長カバー102の開口も開放された状態にあるが、延長カバー102は被検査物の搬送方向について十分な長さがあるため、筐体100の開口101から漏洩したX線は延長カバー102の内部で十分に減衰される。
また、下記特許文献1には、常時閉であるが開放が可能な一対の遮蔽板を筐体の開口に設けたX線検査装置の発明が開示されている。一対の遮蔽板11a,11bは、各基端側15が搬送路外に軸支されており、各先端側16は、搬送路のセンターラインL上において基端側15よりも搬送方向Yの下流側にある。一対の遮蔽板11a,11bは、各先端部16が互いに当接する方向に付勢されることによって常時閉状態となり、搬送される被検査物Wが当接することにより開放されて被検査物Wを通過させ、通過後には再び閉止されるようになっている。この発明によれば、直立して搬送されるボトルのような被検査物がX線遮蔽部材を通過する際の衝突抵抗を緩和して転倒することを防止し、また、筐体外にX線が漏洩することを防止できるものとされている。
しかしながら、先述した図11に示す延長カバーを設けたX線検査装置によれば、被検査物の搬送方向についての機長が大きくなり、広い設置場所が必要であるという他の問題があった。また、下記特許文献1に開示されたX線検査装置によれば、一対の遮蔽板を通過すべく搬入されてくる被検査物の搬入ピッチによっては、一対の遮蔽板の開放状態が継続することとなり、X線遮蔽の実効性に問題が生じる可能性が否定できなかった。また、被検査物が通過した後に、開いた一対の遮蔽板が閉止方向に戻る勢いで次の被検査物に衝突すれば、次の被検査物が倒れてしまうことがあるという問題もあった。
そこで、上述したようなX線遮蔽構造に起因した問題点を解消したX線検査装置、すなわち機長が増大することもなく、被検査物が短い搬送ピッチで連続的に搬入されてもX線漏洩の可能性が小さく、さらにボトルのような縦長の被検査物が転倒する可能性が低いX線遮蔽構造を備えたX線検査装置として、図12に示すようなものが提案されている。
図12に示すX線検査装置は、筐体100の2つの開口101,101に、被検査物W(図示の例ではボトル)の外形と同一の開口部105を形成したX線遮蔽板106を設けた例である。ボトル形状の開口部105は開かれたままであり、ボトルが通過している時間帯は当該ボトル自体がX線を遮蔽することができるため、ボトルの搬入が連続的であり、搬入されるボトルとボトルの間隔が十分に短ければ事実上X線の漏洩はなく、十分なX線遮蔽効果が得られる。なお、このようなボトル形状の開口部105を有するX線遮蔽板106は、図12に示すように筐体100の開口101(出入り口)に設けてもよいし、筐体100の内部でX線照射領域となる遮蔽空間に所定間隔をおいて設けてもよい。
特開2008-281482号公報
図12に示すX線検査装置の発明によれば、被検査物Wの外形に合致した形状の開口105成した遮蔽板106を使用するため、外形が異なる他の被検査物Wを検査する場合には、前の遮蔽を、新たな被検査物の外形に対応した開口部が形成されている別の遮蔽に交換しなければならなかった。そのためには、検査対象となりうる被検査物Wの種類を特定し、それらの外形に合せた複数種類の遮蔽板を予め用意しておき、必要に応じて直ちに交換できるように準備しておかなければならなかった。従って、遮蔽板を用意していない被検査物Wを検査することになった場合には、直ちに検査を開始することはできず、新たな被検査物Wの外形に対応した開口部を形成した遮蔽板が準備できるまで検査を行うことができなかった。
本発明は、以上説明した従来の技術における種々の課題に鑑みてなされたものであり、機長が増大せず、X線漏洩の可能性が小さく、さらにボトルのような縦長の被検査物が転倒する可能性が低く、しかも種々の被検査物の外形に柔軟に対応できるX線検査装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載されたX線検査装置1a,1b,1cは
X線の遮蔽空間Sに搬入された被検査物WにX線を照射して検査を行うX線検査装置であって、
被検査物Wが通過する開口部9を搬入しようとする被検査物Wの外形に合せて任意に設定できるように移動可能とされた複数の遮蔽材6a,6b,7,8a,8b,から構成され、前記遮蔽空間Sに設けられて前記遮蔽空間Sの外部にX線が漏洩するのを防止する遮蔽ゲート5a,5b,5cをし、
前記遮蔽材が、
前記開口部9の幅を被検査物Wの幅に合せて設定するために左右方向に移動可能とされた少なくとも一対の第1遮蔽材6a,6bと、
前記開口部9の高さを被検査物Wの高さに合せて設定するために上下方向に移動可能とされた第2遮蔽材7と、
を含むことを特徴としている。
請求項に記載されたX線検査装置1cは、請求項に記載のX線検査装置1aにおいて、
前記遮蔽材が、
前記開口部9に傾斜した角部を設定するために斜め方向に移動可能とされた第3遮蔽材8a,8bをさらに含むことを特徴としている。
請求項に記載されたX線検査装置1a,1b,1cは、請求項1又は2に記載のX線検査装置1a,1b,1cにおいて、
前記遮蔽材6a,6b,7,8a,8bがアクチュエータ10によって移動することを特徴としている。
請求項1に記載されたX線検査装置によれば、遮蔽ゲートを構成する複数の遮蔽材を移動させることにより、被検査物が通過する遮蔽ゲートの開口部を被検査物の外形に合せて任意に設定することができる。遮蔽ゲートの開口部と、これを通過する被検査物の隙間は十分に狭いため、この開口部を被検査物が通過している時間帯は当該被検査物自体がX線を効果的に遮蔽できる。従って、被検査物の搬入が連続的であり、搬入される被検査物と被検査物の間隔が十分に短ければ事実上X線の漏洩はなく、必要にして十分なX線遮蔽効果が得られる。所定の外形の被検査物を検査している途中で、外形が異なる他の被検査物を検査することになった場合には、複数の遮蔽材を移動させることにより、遮蔽ゲートの開口部の形状を、新たな被検査物の外形に合せて変更することができるため、遅滞なく新たな被検査物の検査にとりかかることができる。
請求項2に記載されたX線検査装置によれば、一対の第1遮蔽材を左右方向に移動させることにより一対の第1遮蔽材の間隔を設定でき、第2遮蔽材を上下方向に移動させることにより第2遮蔽材の上下方向の位置を設定できる。このため、これら第1及び第2遮蔽材の移動により、検査しようとする被検査物の幅及び高さに合せた幅及び高さの開口部を容易に構成することができる。
請求項3に記載されたX線検査装置によれば、第3遮蔽材を移動して適当な位置へ設定することにより、第1及び第2遮蔽材によって構成した矩形の開口部の直角な角部を、任意のサイズの傾斜した角部とすることができる。このため、遮蔽材によって構成する開口部の形状を、被検査物の外形により近似させることができ、X線が漏洩する可能性のある被検査物と開口部の隙間を、より小さくすることができる。
請求項4に記載されたX線検査装置によれば、アクチュエータを制御することによって各遮蔽材を必要な方向に必要な寸法だけ直ちに移動することができるため、被検査物の幅及び高さに合せて開口部のサイズを変更する作業を容易かつ迅速に実行することができる。例えば、被検査物のサイズに関するデータが得られるのであれば、被検査物を指定して直ちに検査作業を開始しても、当該被検査物がX線検査装置に搬入される前に、前記データを基にしてアクチュエータを制御することにより、当該被検査物の外形に沿った形状の開口部を遮蔽デートに構成することができる。
分図(a)は第1実施形態のX線検査装置の斜視図であり、分図(b)は同X線検査装置を被検査物の搬送方向と平行な視線で見た図である。 第1実施形態のX線検査装置を被検査物の搬送方向と平行な視線で見た図であって、遮蔽ゲートの開口部を第1の被検査物に合せて設定した状態を示す図である。 第1実施形態のX線検査装置を被検査物の搬送方向と平行な視線で見た図であって、遮蔽ゲートの開口部を第2の被検査物に合せて設定した状態を示す図である。 第2実施形態のX線検査装置の内部構造を示す透視斜視図である。 第2実施形態のX線検査装置を被検査物の搬送方向と直交する水平な視線で見た内部構造を示す透視図である。 第3実施形態のX線検査装置の斜視図である。 第3実施形態のX線検査装置を被検査物の搬送方向と平行な視線で見た図であって、遮蔽ゲートの開口部を第1の被検査物に合せて設定した状態を示す図である。 第3実施形態のX線検査装置を被検査物の搬送方向と平行な視線で見た図であって、遮蔽ゲートの開口部を第2の被検査物に合せて設定した状態を示す図である。 第4実施形態のX線検査装置を被検査物の搬送方向と平行な視線で見た図であって、遮蔽ゲートの開口部を第1の被検査物に合せて設定した状態を示す図である。 第5実施形態のX線検査装置を被検査物の搬送方向と平行な視線で見た図であって、遮蔽ゲートの開口部を第1の被検査物に合せて設定した状態を示す図である。 従来のX線検査装置の第1の遮蔽構造を示す透視斜視図である。 従来のX線検査装置の第2の遮蔽構造を示す斜視図である。
図1~図3を参照して第1実施形態のX線検査装置1aを説明する。
このX線検査装置1aは、装置本体として筐体2を備えている。筐体2は、装置の各部が取り付けられるフレームであるとともに、外部へのX線の漏洩が防止された遮蔽空間Sを区画する構造体でもある。また、この筐体2には、内部の遮蔽空間Sに被検査物Wを搬入する搬入口としての開口3と、内部の遮蔽空間Sから被検査物Wを搬出する搬出口としての開口3が設けられており、両開口3,3は連通している。筐体2の内部には、搬入口である開口3と、遮蔽空間Sと、搬出口である開口3の間で被検査物Wを搬送する搬送手段としてコンベア4が配置されている。なお、図1では、図示の都合上、搬入口である開口3のみが図示され、搬出口である開口3は表されていない。
図1(a)中、X線検査装置1aのコンベア4は、図中、右手前側から左手奥側に被検査物Wを搬送する。その搬送方向の上流側に当たるX線検査装置1aの一方の隣部には、図1(a)中に矢印A1で搬送方向を示すように、X線検査装置1aのコンベア4に被検査物Wを搬入する搬入手段として搬入コンベア(図1には示さず)が設けられている。この搬入コンベアは、被検査物Wの製造ライン等に連続しており、製造された製品を被検査物WとしてX線検査装置1aに搬入する。また、コンベア4の搬送方向の下流側に当たるX線検査装置1aの他方の隣部には、図1(a)中に矢印A2で搬送方向を示すように、X線検査装置1aのコンベア4から被検査物Wを搬出する搬出手段として搬出コンベア(図1には示さず)が設けられている。この搬出コンベアは、検査後の被検査物Wの処理ライン等に連続しており、この処理ライン等では検査済みの製品を検査結果に応じて振り分け、対応する後工程に搬送する。なお、この実施形態では、被検査物Wは、矢印A1で機能的に示す搬入コンベアの幅方向の中央に位置決めされ、所定間隔でX線検査装置1aに搬入されることになっている。なお、この搬入コンベアは図6に示す第3実施例の搬入コンベア20に相当し、搬出コンベアは図6に示す第3実施例の搬出コンベア21に相当する。
図示はしないが、図1に示す筐体2の内部には、遮蔽空間Sの上方にX線照射部が下向きに配置されている。また、図示はしないが、図1に示す筐体2の内部には、遮蔽空間Sの下方であってコンベア4が搬送する被検査物Wより下方の位置に、X線検出部が配置されている。X線照射部は、コンベア4によって遮蔽空間S内を搬送される被検査物WにX線を照射し、被検査物Wを透過したX線はX線検出部が検出する。X線検出部の検出結果に基づき、被検査物Wに異物が含まれるか否かといった異常の有無が制御部によって判定される。
図1を参照して説明したように、筐体2の内部の遮蔽空間Sは、搬入口と搬出口の2つの開口3によって被検査物Wの搬送方向の前後で外部に開放されている。しかしながら、これら2つの開口3には、X線を遮蔽する遮蔽ゲート5aがそれぞれ設けられているため、遮蔽空間Sから遮蔽ゲート5aを通して外部に漏洩するX線は可及的に減少せしめられ、このX線検査装置1aは外部に対する必要な遮蔽性能を備えている。なお、図1では、斜視図における図示の都合上、搬入口側の遮蔽ゲート5aのみが表され、搬出口側の遮蔽ゲート5aは図示されていない。
図1に示すように、遮蔽ゲート5aは、移動可能とされた3枚の遮蔽材6a,6b,7から構成されている。各遮蔽材6a,6b,7は、鉛等のX線遮蔽材料を含む板状の部材である。
遮蔽ゲート5aは、筐体2の開口3の右縁と左縁をそれぞれ覆い、それぞれ左右方向に移動する一対の第1遮蔽材6a,6bを有している。2枚の第1遮蔽材6a,6bのサイズは同一であり、両者で開口3の全体を覆える程度に設定されている。そして、一対の第1遮蔽材6a,6bは、コンベア4の幅方向の中央位置と各外側の位置との間を、特に図1(b)中に矢印AH1,AH2で機能的に示すように任意に移動する。このような構成により、一対の第1遮蔽材6a,6bを左右方向に移動させれば、一対の第1遮蔽材6a,6bの隙間である開口部9の幅を、筐体2内に搬入しようとする被検査物Wの幅に合せて設定することができる。搬入コンベア4に積載されて搬送されてくる被検査物Wは、その幅方向の寸法に関しては隙間に引っ掛かることなく、隙間を通過することができる。
遮蔽ゲート5aは、筐体2の開口3の上縁を覆い、上下方向に移動する第2遮蔽材7を有している。第2遮蔽材7は、開口3に関して第1遮蔽材6a,6bの外側にある。すなわち、第1遮蔽材6a,6bと第2遮蔽材7の各表面は互いに平行であり、第2遮蔽材7は、第1遮蔽材6a,6bの開口3の外側の表面に接している。そして、第2遮蔽材7は、上限位置と下限位置との間を上下方向に移動する。このような構成により、第2遮蔽材7を上下方向に移動させて任意の位置に設定すれば、第2遮蔽材7とコンベア4の上面との隙間である開口部9の高さを、筐体2内に搬入しようとする被検査物Wの高さに合せて設定することができる。
以上説明した遮蔽ゲート5aを構成する各遮蔽材は、図1に示すように、直動型のアクチュエータ10によって上述したように往復して移動するよう構成されている(図2及び図3ではアクチュエータ10の図示は省略している。)。各アクチュエータ10は、その基部が、筐体2の開口3の左右両縁部及び上縁部に取り付けられており、その移動部が、各遮蔽材6a,6b,7に取り付けられている。また、図2及び図3に示すように、各遮蔽材6a,6b,7には、案内ボス及びこれに係合する案内ピン等の案内構造11が設けられており、前記アクチュエータ10による移動の際に動作が安定するように構成されている。
次に、図2及び図3を参照して、遮蔽ゲート5aの作用について説明する。
図2及び図3は、X線検査装置1aを被検査物Wの搬送方向A1,A2と平行な視線で見た図であって、図2は、幅及び高さともに比較的小さい第1の被検査物Wである小ボトルWSに合せて遮蔽ゲート5aの開口部9を設定した状態を示す図である。また、図3は、同じく、小ボトルWSよりも高さと幅が大きい第2の被検査物Wである大ボトルWBに合せて遮蔽ゲート5aの開口部9を設定した状態を示す図である。
小ボトルWSを検査対象とする場合には、図2に示すように第1遮蔽材6a,6bを矢印AH1,AH2の方向に移動して間隔を比較的狭く設定するとともに、第2遮蔽材7を矢印AVの方向に移動して比較的低い位置に設定する。これに対し、大ボトルWBを検査対象とする場合には、図3に示すように第1遮蔽材6a,6bを矢印AH1,AH2の方向に移動して間隔を比較的広く設定するとともに、第2遮蔽材7を矢印AVの方向に移動して比較的高い位置に設定する。
X線検査装置1aに送り込まれる被検査物Wの形状・寸法等については、製造ラインから取得できる情報により予め知ることが可能である。従って、被検査物Wの必要な情報をX線検査装置1aに適時に与えてアクチュエータ10で遮蔽材6a,6b,7を必要な位置に移動させれば、遮蔽ゲート5aの開口部9の寸法・形状を、被検査物Wの外形に合せた形状に設定できる。遮蔽ゲート5aの開口部9と被検査物Wの隙間は、被検査物Wが引っ掛かって倒れることがない程度には隙間があるが、X線の漏洩に関しては十分に狭いため、この開口部9を被検査物Wが通過している時間帯は当該被検査物W自体がX線を効果的に遮蔽できる。従って、被検査物Wの搬入が連続的であり、搬入される被検査物Wと被検査物Wの間隔が十分に短ければ、事実上X線の漏洩はなく、十分なX線遮蔽効果が得られる。
所定の外形の被検査物Wを検査している途中で、外形が異なる他の被検査物Wを検査することになった場合には、前述したように、製造ライン等から取得できる情報等に基づいて複数の遮蔽材6a,6b,7を自動的な制御で必要な方向へ必要な寸法だけ移動させることにより、遮蔽ゲート5aの開口部9の形状を、新たな被検査物Wの外形に合せて変更することができる。このため、遅滞なく新たな被検査物Wの検査にとりかかることができる。すなわち、如何なる形状の被検査物Wが送り込まれようとも、必要なX線遮蔽機能を直ちに確保して検査作業を開始又は続行することができる。もとより、予め被検査物Wの外形に応じた形状の開口部を有する遮蔽材を何種類も用意しておく必要もなければ、遮蔽材を筐体2に取付直す煩雑な作業も不要である。
また、このX線検査装置1aで検査する被検査物Wの種類が限定されているのであれば、それらの被検査物Wの形状データを予め制御部のメモリに登録して制御に用いれば便利である。すなわち、制御部は、検査すべき被検査物Wの種類が作業員の入力操作により指定されるか、外部からの信号で指定されると、指定された被検査物Wの種類に対応するデータをメモリから読み出し、これに基づいてアクチュエータ10を駆動し、遮蔽ゲート5aの開口部9の形状を被検査物Wに合せて設定する。
図2及び図3は、被検査物W(小ボトルWS,小ボトルWB)が搬入コンベア4の幅方向の略中央に載置されて搬送されてくる状態を示しており、従って一対の第1遮蔽材6a,6bの隙間の中心の位置も、搬入コンベア4の幅方向の中心に略一致していた。しかしながら、この実施形態によれば、構成を若干変更することにより、被検査物Wが搬入コンベア4の幅方向の略中央に載置されておらず、搬入コンベア4の幅方向の位置がばらついた状態で配置されて搬送されきた場合にも対応できる。このような場合には、搬入コンベア4の幅方向における被検査物Wの位置情報を前段の機器等からその都度取得し、当該被検査物Wが遮蔽ゲート5aに到達するまでにアクチュエータ10を適宜に駆動し、遮蔽ゲート5aの開口部9の幅を適宜に設定するとともに、開口部9の幅方向の中心位置を当該被検査物Wの幅方向の位置に合せて設定すればよい。
なお、このように開口部9の幅方向の中心位置を、搬入コンベア4の幅方向の中心位置から外れた位置に設定する場合には、どの程度外れて設定される場合があるのかに応じて、左右一対の遮蔽材6a,6bの幅方向の寸法を適宜に設定しておき、遮蔽材6a,6bの隙間の幅方向の中心位置が何れの位置にきても、開口3の開口部9以外の部分が、常に一対の遮蔽材6a,6bによって覆われるように配慮する必要がある。
なお、第1実施形態では、遮蔽材6a,6b,7の移動はアクチュエータ10で行なうこととしたが、手動でもよい。すなわち、遮蔽材6a,6b,7を移動可能かつ任意の位置に設定可能な構成とすれば、遮蔽材6a,6b,7を手動で移動させて任意の位置に設定し、被検査物Wの外形に合せた開口部9を構成することも可能である。
図4及び図5を参照して第2実施形態のX線検査装置1bを説明する。
このX線検査装置1bは、装置としての基本構成は第1実施形態と同じであり、第1実施形態と対応する部分については、図4及び図5において第1実施形態と同一の符号を付し、明細書においては第1実施形態の説明を援用する。遮蔽材6a,6b,7及びアクチュエータ10等を有する遮蔽ゲート5bの構成も第1実施形態と同一であるが、その設置位置と設置構造が第1実施形態とは異なる部分がある。第1実施形態では、遮蔽ゲート5aは、筐体2の搬入口及び搬出口である2つの開口3,3、すなわち遮蔽空間Sの出入り口に設けられていた。第2実施形態では、遮蔽ゲート5bは、遮蔽空間Sの内部、すなわち遮蔽空間Sの出入り口である開口3,3よりも内方に、互いに間隔をおいて設けられている。また、図中12は、遮蔽ゲート5bを遮蔽空間Sの内部に設置するために設けたフレームである。
遮蔽空間Sの内部に設置された2つの遮蔽ゲート5b,5bの位置をより具体的に説明すれば、図5に示すように、被検査物Wの搬送方向A(同図中左右方向)に関する遮蔽空間Sの長さLを1とした場合、搬入口である開口3から搬入口側の遮蔽ゲート5bまでの長さの相対値は0.34となり、搬入口側の遮蔽ゲート5bと搬出口側の遮蔽ゲート5bの間隔は0.32となり、搬出口側の遮蔽ゲート5bから搬出口である開口3までの長さは0.34となる。これは一例にすぎないが、長さの相対値が0.32である2つの遮蔽ゲート5b,5bの間隔は、コンベア4の搬送速度、被検査物Wの搬送間隔、X線照射による検査に要する時間等を考慮して、無理のない範囲でなるべく小さく設定することが外部に対するX線遮蔽の点では好ましい。
また、図4及び図5に示すように、この実施形態では、遮蔽空間S内に、コンベア4に搬送される被検査物Wをガイドするガイド部15が設けられている。ガイド部15は、コンベア4の搬送方向について搬入口側の遮蔽ゲート5bよりも上流の搬入領域と、搬出口側の遮蔽ゲート5bよりも下流の搬出領域に設けられている。ガイド部15は棒材16を有している。棒材16は、各領域ごとに、被検査物Wの左右両側に上下2本ずつ、合計4本が設けられている。棒材16は、遮蔽ゲート5bのフレーム12に連結されており、図示しない駆動機構により位置を調整できる。すなわち、棒材16は、被検査物Wの高さや形状に合せて上下の位置を任意に設定できる。また、棒材16は、被検査物Wの幅や形状に合せて左右の位置を調整し、搬入コンベア4の幅方向の中央に載って搬入されてくる被検査物Wを受け入れ、被検査物Wのコンベア4上の位置が維持されるように案内することができる。このように、ガイド部15の棒材16は、遮蔽空間S内を搬送されていく被検査物Wの外形寸法に合せて位置を適宜に設定され、被検査物Wの表面の適当な4つの位置に摺動可能に接触し、コンベア4で搬送される被検査物Wを倒れないようにガイドする。
本実施形態では、遮蔽ゲート5bを筐体2の内部である遮蔽空間Sに設置したので、遮蔽材6a,6b,7の移動による開口部9の形状設定を手動で行うこととすると作業が困難になるが、遮蔽材6a,6b,7は第1実施形態と同様、アクチュエータ10で行うこととしたので、そのような問題が生じる余地はない。
図6乃至図8を参照して第3実施形態のX線検査装置1cを説明する。
このX線検査装置1cは、装置としての基本構成は第1実施形態と同じであり、第1実施形態と対応する部分については、図6乃至図8において第1実施形態と同一の符号を付し、明細書においては第1実施形態の説明を援用する。遮蔽材6a,6b,7及びアクチュエータ10等を有する遮蔽ゲート5cの構成は、第1実施形態と共通点があるが、第1遮蔽材6a,6bと第2遮蔽材7を有する他、さらに第3遮蔽材8a,8bを有する点が第1実施形態とは異なる。また、第1及び第2実施形態については、前述したように、被検査物Wが、搬入コンベア4の幅方向の任意の位置に配置されて搬送される状況にも対応できるような変形例を考えることができたが、本実施形態では、被検査物Wは、搬入コンベア4の幅方向の中央に位置決めされて搬入されることが前提となる。
図6乃至図8に示すように、遮蔽ゲート5cは、開口部9に傾斜した角部を設定するために斜め方向に移動可能とされた一対の第3遮蔽材8a,8bをさらに有している。被検査物Wの搬送方向A1に関して、開口部9について、第3遮蔽材8a,8bは第2遮蔽材7よりも外側にある。すなわち、第3遮蔽材8a,8bと第2遮蔽材7の各表面は互いに平行であり、第3遮蔽材8a,8bは、開口部9について第2遮蔽材7の外側の表面に接している。また、一対の第3遮蔽材8a,8bは、第1遮蔽材6a,6bが水平方向に移動し、第2遮蔽材7が垂直方向に移動すると考えると、水平方向と垂直方向の中間角度である2つの45度方向(後に説明する図7及び図8では、矢印AD1,AD2で示す方向。)についてそれぞれ移動可能とされている。第3遮蔽材8a,8bが矩形の板状であり、その移動方向が第3遮蔽材8a,8bの一組の対辺と平行であり、他組の対辺と垂直である点は、第1及び第2の遮蔽材と同様である。従って、本実施形態の遮蔽ゲート5cの開口部9の幅の中央は、コンベア4の幅方向の中央と一致することになる。前述のように、本実施形態において被検査物Wが搬入コンベア20の幅方向の中央に位置決めされて搬入されてくることが前提となっているのは、このためである。
そして、一対の第1遮蔽材6a,6bは、コンベア4の幅方向の中央位置と各外側の位置との間を、特に図7中に矢印AH1,AH2で機能的に示すように、対称的な動作で互いに反対方向に移動する。従って、一対の第1遮蔽材6a,6bの間隔の如何に係わらず、一対の第1遮蔽材6a,6bの間隔の中央は、コンベア4の幅方向の中央と一致する。このような構成により、一対の第1遮蔽材6a,6bを左右方向に移動させれば、一対の第1遮蔽材6a,6bの隙間である開口部9の幅を、筐体2内に搬入しようとする被検査物Wの幅に合せて設定することができる。また、一対の第1遮蔽材6a,6bの隙間の中心は、コンベア4の幅方向の中心と一致しているので、搬入コンベア4の幅方向の中央に位置決めされて搬送されてくる被検査物Wは、その幅方向の寸法に関しては隙間に引っ掛かることなく、隙間を通過することができる。
図6に示すように、被検査物Wの搬送方向についてX線検査装置1cの上流側には、図1において矢印A1で機能的に示した搬入コンベア20が設けられている。また、同様に、X線検査装置1cの下流側には、図1において矢印A2で機能的に示した搬出コンベア21が設けられている。これら両コンベア20,21には、図4及び図5に示し、これらの図に基づいて説明したのと略同様のガイド部15が設けられている。ガイド部15については、図4及び図5と同様の符号を付し、第1実施形態の説明を援用する。また、これらのガイド部15の各棒材16は、図示しない周辺機器のフレーム等に取り付けられており、被検査物Wの外形・寸法に合せて位置を手動又は自動で調整することができる。従って、被検査物Wは、各コンベア20、21の幅方向の中心に位置決めされて安定して搬送される。このため、本実施形態のように、遮蔽ゲート5cの開口部9が、被検査物Wの外形に沿った狭い形状であっても、その狭い開口部9に被検査物Wが引っ掛かることはなく、円滑な搬入及び搬出が行なわれる。
次に、図7及び図8を参照して、遮蔽ゲート5aの作用について説明する。
図7及び図8は、X線検査装置1cを被検査物Wの搬送方向A(A1,A2)と平行な視線で見た図であって、図7は、前述した小ボトルWSに合せて遮蔽ゲート5cの開口部9を設定した状態を示す図である。また、図8は、同じく、大ボトルWBに合せて遮蔽ゲート5cの開口部9を設定した状態を示す図である。
この小ボトルWSを検査対象とする場合には、図7に示すように第1遮蔽材6a,6b及び第2遮蔽材7の位置は第1実施形態の場合と同じ(図2参照)とし、第3遮蔽材8a,8bは、それぞれ矢印AD1,AD2の方向に移動して、小ボトルWSのショルダーの斜めのラインに概ね沿うような位置に設定する。また、大ボトルWBを検査対象とする場合には、図8に示すように第1遮蔽材6a,6b及び第2遮蔽材7の位置は第1実施形態の場合と同じ(図3参照)とし、第3遮蔽材8a,8bは、それぞれ矢印AD1,AD2の方向に移動して、大ボトルWBのショルダーの斜めのラインに概ね沿うような位置に設定する。図7と図8の例では、第3遮蔽材8a,8bの位置はボトルの形状が異なるにも係わらず概ね同じ位置であったが、ボトルの形状、特にショルダーの斜めのラインの形状、長さ等に応じて第3遮蔽材8a,8bの位置を調整し、被検査物Wと第3遮蔽材8a,8bとの隙間がなるべく小さくなるようにすることが好ましい。
本実施形態によれば、遮蔽ゲート5cの開口部9の形状を、被検査物Wの外形に大略合せることができ、被検査物Wと遮蔽材6a,6b,7,8a,8bの隙間を第1実施形態よりもさらに小さくすることができる。このため、遮蔽空間Sの外部に対するX線の遮蔽性能はさらに向上する。
図9を参照して第4実施形態のX線検査装置1dを説明する。
このX線検査装置1dは、装置としての基本構成は第1実施形態と同じであり、第1実施形態と対応する部分については、図9において第1実施形態と同一の符号を付し、明細書においては第1実施形態の説明を援用する。遮蔽材及びアクチュエータ10等を有する遮蔽ゲート5dの基本的構成は第1実施形態と類似するが、具体的構成が異なる。
図9に示すように、本実施形態の遮蔽ゲート5dは、多数の短冊状(又は長棒板状)の遮蔽材25から構成されている。図示例では15本の遮蔽材25が、長手方向を鉛直方向に一致させて筐体2の開口3を覆うように並設されており、各遮蔽材25は、図9中に複数の矢印AVで統括的に示すように、個々に上下方向に移動して上下方向の任意の位置に設定できるように構成されている。詳細にわたる図示と説明は省略するが、各遮蔽材25は上下方向にガイドされており、図示しない駆動手段により昇降可能である。
図9に示すように、本実施形態によれば、搬入コンベア20により搬入されてくる被検査物Wの高さ、幅、形状に合せて各遮蔽材25の位置を調整、設定することにより、開口部9の形状を被検査物W(図示例では小ボトルWS)の外形に沿ったものとすることができるので、被検査物Wと遮蔽材25の隙間を第3実施形態よりもさらに小さくすることができる。このため、遮蔽空間Sの外部に対するX線の遮蔽性能はさらに向上する。
また、本実施形態では、被検査物Wの位置が搬入コンベア20の幅方向の中央に位置決めされていなくても、コンベア4上の被検査物Wの位置に対応して開口部9の位置を定めることができる。すなわち、搬入されてくる被検査物Wが搬入コンベア20の幅方向について一定しない場合であっても、個々の被検査物Wの搬入コンベア20上の位置に合せて、その形状だけでなく開口部9の位置も調整して被検査物Wの位置に合せることができる。従って、X線検査装置1dの上流側において、コンベア4の幅方向の中心に被検査物Wを位置決めするといった被検査物Wの位置調整の手間を省くことができる。
図10を参照して第5実施形態のX線検査装置1eを説明する。
このX線検査装置1eは、基本構成は第4実施形態と同じであるが、遮蔽ゲート5eの構成が異なる。本実施形態では、長手方向をコンベア4の幅方向に一致させた左右一対の遮蔽材26,26が、筐体2の開口3を覆うように水平方向に並設されている。各遮蔽材26は、図10中に複数の矢印AH1,AH2で統括的に示すように、個々に左右方向に移動して左右方向の任意の位置に設定できるように構成されている。
図10に示すように、本実施形態によれば、搬入コンベア20により搬入されてくる被検査物Wの高さ、幅、形状に合せて各遮蔽材26の位置を調整、設定することにより、開口部9の形状を被検査物W(図示例では小ボトルWS)の外形に沿ったものとできるので、第4実施形態と同様の効果を得ることができる。また、被検査物Wの位置が搬入コンベア20の幅方向の中央に位置決めされていなくても、コンベア4上の被検査物Wの位置に対応して開口部9の位置を定めることができる点においても、第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
1a,1b,1c,1d,1e…X線検査装置
2…筐体
3…筐体の開口
5a,5b,5c,5d,5e…遮蔽ゲート
6a,6b…第1の遮蔽材
7…第2の遮蔽材
8a,8b…第3の遮蔽材
9…遮蔽ゲートの開口部
10…アクチュエータ
25…遮蔽材
26…遮蔽材
W…被検査物
WS…被検査物としての小ボトル
WB…被検査物としての大ボトル
S…遮蔽空間

Claims (3)

  1. X線の遮蔽空間(S)に搬入された被検査物(W)にX線を照射して検査を行うX線検査装置であって、
    被検査物が通過する開口部(9)を搬入しようとする被検査物の外形に合せて任意に設定できるように移動可能とされた複数の遮蔽材(6a,6b,7,8a,8b)から構成され、前記遮蔽空間に設けられて前記遮蔽空間の外部にX線が漏洩するのを防止する遮蔽ゲート(5a,5b,5c,)を有し、
    前記遮蔽材が、
    前記開口部(9)の幅を被検査物(W)の幅に合せて設定するために左右方向に移動可能とされた少なくとも一対の第1遮蔽材(6a,6b)と、
    前記開口部の高さを被検査物の高さに合せて設定するために上下方向に移動可能とされた第2遮蔽材(7)と、
    を含むことを特徴とするX線検査装置(1a,1b,1c,)
  2. 前記遮蔽材が、
    前記開口部(9)に傾斜した角部を設定するために斜め方向に移動可能とされた第3遮蔽材(8a,8b)をさらに含むことを特徴とする請求項に記載のX線検査装置(1c)。
  3. 前記遮蔽材(6a,6b,7,8a,8b,)がアクチュエータ(10)によって移動することを特徴とする請求項1又は2に記載のX線検査装置(1a,1b,1c,)
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