JP6852991B2 - X線検査装置 - Google Patents

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本発明は、外部装置の搬送手段により搬送経路に沿って搬送される連続帯状の被検査物にX線を照射し、被検査物を透過したX線から生成した透過画像に基づいて被検査物の検査を行うX線検査装置に係り、特に、X線検査部と制御部と表示操作部が別体のユニットとして構成されたX線検査装置に関するものである。
下記特許文献1には、X線を利用した物品検査装置の発明が開示されている。この発明の物品検査装置は、連包品1を水平に搬送しながらX線で検査する検査部5と、境界センサ18と、切断部10と、接合部12を有し、連包品1から不良部分を切断除去した後に前後の切断箇所を接合することができる。さらに、検査部5からの判定信号と境界センサ18からの境界信号を利用して、不良の個装部2’を含む連包品の一部分を切断除去するために最適な境界部3の切断位置を判定して実行することができる。例えば、不良の個装部2’が単独で検出された場合、これを含む前後2個の個装部2’の合計3個を健全な境界部3,3で切断して除去する。最適な切断位置の判断を行なうことで接合工程の時間を短くした能率的な連包品の物品検査が行なえる。
特開2013−163535号公報
上記特許文献1に記載の物品検査装置の発明によれば、連続帯状の被検査物を水平な状態でコンベアによって搬送しながら検査を行なうため、システム全体の長さが大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、上に説明した従来の技術における課題に鑑みてなされたものであり、連続帯状の被検査物を搬送しながら検査を行なう検査システムにおけるスペースの効率化を図ることができるX線検査装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載されたX線検査装置4は、
外部装置3のフレーム8の前面に取り付けられた搬送手段12,13により搬送経路に沿って搬送される連続帯状の被検査物1にX線を照射し、前記被検査物1を透過したX線から生成した透過画像に基づいて前記被検査物1の検査を行うX線検査装置4であって、
前記搬送経路の所望の位置に設けられ、前記被検査物1を挟むように対向して配置されることで前記被検査物が通過する検査空間24を構成する第1カバー21と第2カバー22を有し、前記第1カバー21にはX線を照射するX線源10が収納され、前記第2カバー22にはX線を検出するX線検出器11が収納されたX線検査部5と、
前記X線検査部5を含む装置全体を制御する制御部6と、
前記X線検査部5の操作及び表示を行う表示操作部7と
前記検査空間24の開口を開閉するとともに遮蔽板43が設けられた正面カバー30とを備え、
前記X線検査部5と前記制御部6と前記表示操作部7が別体として構成され、前記X線検査部5は前記フレーム8の前面に取り付けられていることを特徴としている。
請求項に記載されたX線検査装置4は、請求項1に記載のX線検査装置4において、
前記X線検査部5は、前記フレーム8の前面に取り付けられる基板20を有しており、
前記第1カバー21と前記第2カバー22の少なくとも一方は、前記検査空間24の高さを変更できるように前記基板20に対する取り付け位置を変更できることを特徴としている。
請求項3に記載されたX線検査装置4は、請求項2に記載のX線検査装置4において、
前記X線検査部5は、前記基板20と前記第1カバー21と前記第2カバー22を含むアルミ製の筐体と、前記第1カバー21に設けられた遮蔽板46とを有することを特徴としている。
請求項に記載されたX線検査装置4は、請求項に記載のX線検査装置4において、
前記X線検査部5において、前記検査空間24と前記検査空間24の外部との境界となる前記筐体の縁辺部を曲面形状としたことを特徴としている。
請求項に記載されたX線検査装置4は、請求項に記載のX線検査装置4において、
前記X線検査部5において、前記検査空間24を挟んで対向して配置されるように前記筐体に形成された前記X線源10の窓部23と前記X線検出器11の窓部33に、それぞれ前記筐体の内部から防塵部材47,34を取り付けたことを特徴としている。
請求項1に記載されたX線検査装置を、搬送される連続帯状の被検査物に何らかの操作を加える外部装置に取り付けようとする場合には、この外部装置の搬送経路においてX線検査部を設置できるだけのスペースを見つけ、このスペースにおいてX線源とX線検出器で被検査物を挟むようにX線検査部を配置し、外部装置のフレームの前面側にX線検査部を取り付けることができる。また、X線検査部とは別体に構成された制御部や表示操作部も、X線検査部の配置に制約を受けることなく、外部装置に対してそれぞれ任意の位置にスペースを見つけて設置できる。従って、X線検査部と制御部と表示操作部が一体となった大型のX線検査装置であれば、外部装置に隣接して配置せざるを得ないため、外部装置とX線検査装置からなる検査システム全体の横幅が拡大することを避けられないが、本発明のX線検査装置によれば、連続帯状の被検査物を搬送しながら検査を行なう検査システムにおけるスペースの効率化が図れる。また、検査空間の開口に遮蔽板43が設けられた正面カバー30を設けたので充分な安全性も確保されている。
請求項に記載されたX線検査装置によれば、X線源の第1カバーと、X線検出器の第2カバーの少なくとも一方の基板に対する取り付け位置を変更すれば、両カバーの隙間にある検査空間の高さを変更することができる。
請求項に記載されたX線検査装置によれば、X線検査部の筐体をアルミ製の基板と第1カバーと第2カバーで構成して全体としての重量が過重とならないようにしつつ、必要な位置にはX線を遮蔽する遮蔽板を設けることで安全性も確保した構造としている。
請求項に記載されたX線検査装置によれば、外部装置の搬送手段が搬送する連続帯状の被検査物は、X線検査部において、第1カバーと第2カバーの隙間から検査空間に入り、ここでX線の照射を受けて検査が行なわれ、検査後には検査空間から搬出されていく。ここで、検査空間と外部空間の境界である筐体の縁辺部が曲面形状であるため、搬送されて検査空間を出入りする被検査物が筐体の縁に引っ掛かって破損したり、搬送が妨害されたりする不具合が発生する可能性は可及的に低減される。
請求項に記載されたX線検査装置によれば、筐体に形成されたX線源の窓部とX線検出器の窓部には、それぞれ防塵部材が取り付けられて筐体内に塵埃等が侵入しないようになっているが、さらにこの防塵部材は、筐体の内部から取り付けられており、窓部の外の検査空間内に突出していないため、搬送されて検査空間を出入りする被検査物が引っ掛かって破損したり、搬送が妨害されたりする不具合が発生する可能性は可及的に低減される。
外部装置に取り付けられた実施形態に係るX線検査装置の正面図である。 実施形態のX線検査装置のX線検査部をX線源の側から見た斜視図である。 実施形態のX線検査装置のX線検査部をX線検出器の側から見た分解斜視図である。 実施形態のX線検査装置のX線検査部を正面カバーを外した状態で見た正面図である。 図4のA部の拡大図である。 実施形態のX線検査装置のX線検査部を正面から見た断面図である。 分図(a)は図6のB部の拡大図、分図(b)は図6の矢視Cの拡大図である。 実施形態のX線検査装置のX線検査部の斜視図である。 分図(a)は図8のD部に示す正面カバーを裏側から見た展開図、分図(b)は図8のE部の断面図である。
図1に示す本実施形態は、連続帯状の処理対象物品である連包品1を搬送しながら折り畳んで箱2内に収納していく自動折り畳み装置3と、これに取り付けられ、この連包品1を被検査物としてX線で検査するX線検査装置4とに関するものである。このX線検査装置4は、互いに別体である複数のユニットとして、X線検査部5と、制御部6と、表示操作部7を有しているが、独自の搬送手段は備えていない。そして、このX線検査装置4は、連包品1の自動折り畳み装置3を取り付け対象装置(すなわち外部装置)とし、この外部装置のフレーム8に対して各ユニットを後付けで取り付けることにより、自動折り畳み装置3にX線検査機能を付加することができる。
X線検査部5は、詳細は後述するが、搬送経路の所望の位置に設けられ、被検査物である連包品1を挟むように対向して配置されたX線を照射するX線源10と、X線を検出するX線検出器11を有している。また、制御部6は、X線検査部5を含む装置全体を制御する。また、表示操作部7は、X線検査部5の操作及び表示を行う。このような各ユニットを備えることにより、自動折り畳み装置3の内部では、搬送手段によって連包品1を搬送しつつ、これにX線を照射し、透過したX線から生成した透過画像に基づいて連包品1の検査を行うことができる。この場合、X線検査部5の上流及び下流には、搬送経路に沿って超音波センサ等の検知手段が設けられており、連包品1における内容物の袋部と、袋部と袋部を接続するシール部とを識別し、その位置情報を制御部6に送っているので、連包品1の中の特定の袋部について問題がある場合には、それを特定することができる。
なお、自動折り畳み装置3が搬送し、箱2に収納していく連包品1としては、例えば、袋詰めのインスタント食品に同封する液体調味料の小分け包装品等があり、X線を用いた検査としては、例えば異物の有無のチェック、質量の測定等がある。
本実施形態では、図1に示すように、右側の不図示の生産ラインから自動折り畳み装置3に連包品1が搬送されてくると、自動折り畳み装置3において連包品1は搬送経路に沿って配置された搬送手段としてのローラ12や案内部材13等によって搬送される。自動折り畳み装置3において、搬送経路はフレーム8の前面に設けられたローラ12や案内部材13で構成されている。搬送経路は、自動折り畳み装置3に入った後に上方に向きを変えるが、この搬送経路の鉛直方向に平行となった部分において、自動折り畳み装置3のフレーム8の前面にX線検査部5が取り付けられている。X線検査部5を通過した搬送経路は、案内部材13を経て再び下方に屈曲し、さらに幾つかのローラ12を経て上下に屈曲した形態を示しながら、下方の搬入部14に導かれる。そして、帯状の連包品1は、搬入部14に設けられたアーム状の可動式の搬入手段15によって蛇腹状に折り畳まれつつ箱2に収納される。製品が満杯となった箱2は搬出手段16で図示左方へ搬出され、次に待機している図示右方の空の箱2が搬入部14に運び込まれて次の連包品1の搬入に備える。
図2〜図9は、X線検査装置4の一ユニットであるX線検査部5の構造を説明するための図であり、以下、各図を参照しながらX線検査部5の構造上の特徴を順次説明する。
図2は、X線検査部5をX線源10の側から見たカバーの一部を除いた斜視図であり、図3はX線検査部5をX線検出器11の側から見た分解斜視図である。
これらの図からわかるように、X線検査部5は、アルミ製の基板20と、X線源10を収納して基板20に取り付けられるアルミ製の箱型の第1カバー21と、X線検出器11を収納して基板20に取り付けられる薄いアルミ製の箱型又はトレイ状の第2カバー22とを含む筐体を備えている。第1カバー21には、X線源10からのX線を通過させるスリット23が形成されている。第2カバー22に取り付けられたX線検出器11は、X線源10からスリット23を通過して扇状に照射されるX線を受ける照射面上の長細い照射領域に平行な方向を長手方向とするラインセンサ等のX線検出器11を有している。
X線検査部5において、第1カバー21と第2カバー22は互いに隙間をおいて対向するように基板20に対して取り付けられている。この隙間は、ここを通過する連包品1にX線が照射されて検査が行なわれる部分であるため、検査空間24と称する。この検査空間24を挟む両カバー21,22の各表面、すなわち図3において、第1カバー21のスリット23が形成された面と、これと対向する第2カバー22の図示下側の面は、互いに平行であり、第1カバー21と第2カバー22の対向する各表面に垂直な方向に測定した寸法を検査空間24の高さと称する。検査空間24の高さは一定の寸法であり、この寸法は、連包品1の種類やX線源10の出力等にもよるが、例えば前述した液体調味料等であれば、10cm程度と相当に小型化することができる。この隙間は、基板20がある部分を除く各カバー21,22の3つの縁部において外部に開放されている。
第1カバー21と第2カバー22の少なくとも一方は、検査空間24の高さを変更できるように基板20に対する取り付け位置を変更できる。基板20には、第1カバー21と第2カバー22を取り付けるねじ孔等の取り付け構造25が複数箇所に設けられており、必要な位置にある取り付け構造25を選択して第1カバー21等の取り付けを行なうことにより、前述した検査空間24の高さ、すなわち第1カバー21と第2カバー22の間隔(カバー間の最短距離)を所望の値に設定できる。この第1カバー21と第2カバー22の間隔の設定は、対象とする連包品1の厚さが変わる等の条件の変更に合せて必要に応じて行なう。
前述した通り、自動折り畳み装置3のフレーム8の前面には、連包品1の搬送経路を構成する搬送手段であるローラ12等が取り付けられているので、X線検査部5の基板20を、フレーム8の前面の必要な位置に取り付けることにより、フレーム8の前面側に検査空間24を開口させるとともに、この開口した検査空間24を連包品1の搬送経路が通過するように構成できる。
このように、本実施形態のX線検査装置4を、連包品1の自動折り畳み装置3に取り付けようとする場合には、図1に示したように、この自動折り畳み装置3のフレーム8の前面に配置されている搬送経路においてX線検査部5を設置できるだけのスペースを見つけ、このスペースにおいて、検査空間24の中央を連包品1が両カバー21,22に平行に通過するようにX線検査部5を配置すればよい。また、X線検査部5とは別体に構成された制御部6や表示操作部7は、X線検査部5の配置に特段の制約を受けることもなく、自動折り畳み装置3のフレーム8に対してそれぞれ適当なスペースを見つけて任意の位置で設置できる。従って、自動折り畳み装置3にX線検査の機能を加えても全体として大型化することはなく、連包品1を搬送しながら検査を行なう検査システムにおいてスペースの効率化を図ることができる。
また、この自動折り畳み装置3において連包品1を搬送する搬送手段はローラ12や案内部材13等であり、帯状に連続した連包品1を中空に浮かせ、この連包品1に直接駆動力を与えて移動させるため、ベルトコンベアなどに比べて搬送速度を大きくすることができ、また搬送精度が高い。すなわち、ベルトコンベアでは、被搬送物をベルトの上に載置して当該ベルトを循環駆動し、これによって被搬送物を移動させるため、特にベルトの循環駆動の速度が速くなると、被搬送物とベルトの間にすべりが生じて被搬送物の搬送状態が不安定になってしまうが、この自動折り畳み装置3の搬送手段(ローラ12、案内部材13等)はそのような問題を有していない。
そして、特に、図1に示す自動折り畳み装置3が対象とする連包品1が、前述したような液体調味料等の液体である場合には、図1に示すように連包品1の搬送経路が鉛直方向となっている位置にX線検査部5を取り付けることにより、これを中空に浮かせた搬送する搬送手段(ローラ12、案内部材13等)による高速・高精度の搬送能力と相俟って、X線検査部5による検査の精度の向上を期待することができる。これは、連包品1の内容物が液体の調味料(スープ等)等であれば、これを鉛直方向の搬送経路に沿って搬送すると液体が各袋部分で相対的に下方に集まり、袋部の厚さが大きくなるため、得られるX線透過画像の濃度がその部分で高くなり、例えば質量測定時に採用可能な濃度データが増え、その結果、より正確な質量測定を行なうことができると考えられるからである。
また、このX線検査装置4によれば、上述したようなX線検査部5の配置による種々の効果を、自動折り畳み装置3のフレーム8の前面側からX線検査部5を取り付けるという簡易な作業で容易に達成することができる。さらにまた、このX線検査装置4によれば、X線源10の第1カバー21と、X線検出器11の第2カバー22の少なくとも一方の基板20に対する取り付け位置を変更できるので、連包品1のサイズ、特に厚さの大小に応じて両カバー21,22の隙間に相当する検査空間24の高さを任意に変更することができる。
図4は、実施形態のX線検査装置4のX線検査部5を正面カバー30を外した状態で見た正面図であり、図5は、図4のA部の拡大図である。
これらの図は、図1と同方向から見た図であり、自動折り畳み装置3のフレーム8の前面に取り付けたX線検査部5の検査空間24は、後述する正面カバー30を取り外したため前面側に開放されて視認可能な状態となっている。そして、自動折り畳み装置3のフレーム8には、その前面側に沿って連包品1の搬送経路が設定されているが、この搬送経路は、X線検査部5の取り付け位置では鉛直方向に沿っており、検査空間24を鉛直方向に通過している。
従って、X線検査部5を自動折り畳み装置3に取り付ける場合、図1に示したように、自動折り畳み装置3の前面側からフレーム8にアクセスしてX線検査部5を位置決め、固定し、フレーム8の前面側を走っている連包品1をX線検査部5の検査空間24に通すだけで、X線検査部5の取付作業を完了することができる。
図5に拡大して示すように、X線検査部5の検査空間24を正面から見て、連包品1が通過する上部と下部の隙間には、それぞれ一対の回転可能なガイドローラ31が設けられている。一対のガイドローラ31は、第1カバー21と第2カバー22にそれぞれ治具32を介して取り付けられている。一対のガイドローラ31,31は、検査空間24の幅(図中横方向の長さ)の中間線を中心として、所定の隙間をおいて取り付けられており、その隙間は搬送される連包品1の厚さと略同一か、又はこれよりもやや大きく設定されている。従って、ガイドローラ31によれば、検査空間24の下方の入口と上方の出口において、検査空間24の幅(図中横方向の長さ)の中間線の位置に連包品1を保持できるので、連包品1にX線が照射される検査空間24の縦方向の中央部分において、検査空間24の幅(図中横方向の長さ)の中間線の位置に連包品1を保持し、検査条件を可及的に一定化することができ、検査精度が安定化する効果が得られる。
図6は、実施形態のX線検査装置4のX線検査部5を正面から見た断面図であり、図7の分図(a)は図6のB部の拡大図、同分図(b)は図6の矢視Cの拡大図である。
図6において、自動折り畳み装置3が搬送する連包品1は、X線検査部5の第1カバー21と第2カバー22の隙間である検査空間24に下方の搬入開口から入り、検査空間24内でX線の照射を受けて検査され、検査後には上方の搬出開口を抜けて検査空間24から搬出されていく。ここで、検査空間24と外部空間の境界である各カバー21,22の縁辺部は、中心角度が略45度程度の円柱の周面のような曲面形状(図中両矢印Rで示す)に加工されている。このため、検査空間24を出入りする連包品1が各カバー21,22の縁に引っ掛かって破損したり、連包品1の搬送が妨害されたりする不具合は発生しにくい。
図7に示すように、第2カバー22の検査空間24に面している部分には、第2カバー22の内部にあるX線検出器11と対応する位置に、検査空間24を伝播して来るX線を通過させるための窓部としてのスリット33が形成されている。この第2カバー22のスリット33には、第2カバー22の内側(箱の内部)から、スリット23よりも一回り大きいポリイミド粘着テープからなる防塵部材34が貼付されており、この防塵部材34にはスリット35が形成されたステンレス製の固定板36が防塵部材34を覆って貼着されている。
防塵部材34は第2カバー22のスリット33を覆っているので、検査空間24からスリット33を経て第2カバー22内に塵埃等が侵入することは確実に防止できる。また、第2カバー22のスリット33を覆っている防塵部材34は、第2カバー22の内側(箱の内部)に設けられており、検査空間24に突出してはいないので、検査空間24内を通過していく連包品1が防塵部材34に引っ掛かるといった不具合が起きることもない。
なお、図6に示すように、第1カバー21に設けられたX線が放射されるスリットにも、第2カバー22のスリット33における防塵部材34と略同様の構成が設けられているが、これは図8及び図9を参照して後に説明する。
図8は、実施形態のX線検査装置4のX線検査部5において第2カバー22を省略して示した斜視図であり、図9の分図(a)は図8のD部に示す正面カバー30を裏側から見た展開図、同分図(b)は図8のE部の断面図である。
図8において、基板20と平行な第1カバー21の正面には、検査空間24の開口の縁辺に近い部分に、正面カバー30がヒンジ38で連結されており、矢印で示すように図8における上下方向に揺動して検査空間24の開口を開閉できるようになっている。正面カバー30は、図9(a)の展開図に示すように、比較的大きい中央の矩形の正面板40と、比較的小さい矩形及び5角形の2枚の側板41,42が略コの字形に配置された構成となっている。そして、このX線検査部5を自動折り畳み装置3に取り付けたときには、第1カバー21と、図8には示さない第2カバー22との間にある検査空間24は、図6に示すように正面側から見て上下に貫通した縦長の隙間として現れるが、前記正面カバー30は、この隙間の正面側と、上下両面側の各隙間の各一部分を覆うようになっている。そして、この正面カバー30(正面板40及び2枚の側板41,42)の裏側には、X線を遮蔽するステンレス製の遮蔽板43が貼り付けられている。遮蔽板43は、少なくとも、上述した検査空間24の正面側の隙間と、上下両面側の隙間の各一部分を閉止できるような寸法・形状とされている。
このように、本実施形態のX線検査装置4によれば、X線検査部5の筐体を構成する基板20と第1カバー21と第2カバー22がアルミ製なので、全体としての重量はさほど大きくないが、検査空間24の開口部分や、X線が放射されるスリットの周辺部分等にはX線の遮蔽板43を設けたので、充分な安全性も確保されている。
図9(b)に示すように、第1カバー21に設けられたX線が放射される窓部としてのスリット23には、図7を参照して先に説明した防塵構造が設けられているが、この部分にはX線の遮蔽構造も設けられている。すなわち、第1カバー21の検査空間24に面している部分には、第1カバー21の内部にあるX線源10と対応する位置に、X線を検査空間24に照射するためのスリット23が形成されている。この第1カバー21の内面のスリット23の部分には、第1カバー21のスリット23と同一形状のスリット45が形成されたステンレス製の遮蔽板46が、スリット23,45の位置を合せて溶接されている。そして、この遮蔽板46のスリット45を覆うように、ポリイミド粘着テープからなる防塵部材47が貼付されており、この防塵部材47には、遮蔽板46のスリット45と同一形状のスリット48が形成されたステンレス製の固定板49が防塵部材47を覆って貼着されている。第1カバー21のスリット23と遮蔽板46のスリット45と固定板49のスリット48は同一位置にあり、重なっている。
このように、本実施形態のX線検査装置4によれば、第1カバー21のスリット23は防塵部材47で覆われているので、検査空間24からスリット23を経て第1カバー21内に塵埃等が侵入することは確実に防止できる。また、第1カバー21のスリット23を覆っている防塵部材47は、第1カバー21の内側(箱の内部)に設けられており、検査空間24に突出してはいないので、検査空間24内を通過していく連包品1が防塵部材47に引っ掛かるといった不具合が起きるこもはない。
以上説明した本実施形態によれば、X線検査装置4を構成するX線検査部5と制御部6と表示操作部7の3つのユニットを、いずれも自動折り畳み装置3のフレーム8に取り付けていた。しかしながら、少なくともX線検査部5は自動折り畳み装置3のフレーム8に取り付ける必要があり、これによって自動折り畳み装置3の搬送手段で連包品1を搬送しながら検査を行なうという効果を得ることができるわけであるが、制御部6と表示操作部7の2つのユニットについては必ずしも自動折り畳み装置3のフレーム8に取り付ける必要はない。例えば、これらの2ユニットには、自動折り畳み装置3等を含む連包品1の生産ラインから離れた位置にある面積的に余裕のある場所に設置してもよい。
また、本発明が対象とする連続帯状の被検査物としては、実施形態で挙げた液体の調味料等の連包品1の他、粉薬や粉末状食品の連包品、さらに連続帯状のシート状の湿布薬、連続帯状のPTPの錠剤等を例示することができる。
さらに、また、本発明が対象とする外部装置としては、実施形態で挙げた連包品1の自動折り畳み装置3に限らず、上に例示したような連続帯状のワークを搬送しながら、これに対して所要の目的で何らかの操作を与えるものであればその目的は問わない。
1…連続帯状の被検査物である連包品
3…外部装置としての自動折り畳み装置
4…X線検査装置
5…X線検査部
6…制御部
7…表示操作部
8…フレーム
10…X線源
11…X線検出器
12…搬送手段としてのローラ
13…搬送手段としての案内手段
20…筐体を構成する基板
21…筐体を構成する第1カバー
22…筐体を構成する第2カバー
23…窓部としてのスリット
24…検査空間
33…窓部としてのスリット
34…防塵部材
43…遮蔽板
46…遮蔽板
47…防塵部材

Claims (5)

  1. 外部装置(3)のフレーム(8)の前面に取り付けられた搬送手段(12,13)により搬送経路に沿って搬送される連続帯状の被検査物(1)にX線を照射し、前記被検査物を透過したX線から生成した透過画像に基づいて前記被検査物の検査を行うX線検査装置(4)であって、
    前記搬送経路の所望の位置に設けられ、前記被検査物を挟むように対向して配置されることで前記被検査物が通過する検査空間(24)を構成する第1カバー(21)と第2カバー(22)を有し、前記第1カバーにはX線を照射するX線源(10)が収納され、前記第2カバーにはX線を検出するX線検出器(11)が収納されたX線検査部(5)と、
    前記X線検査部を含む装置全体を制御する制御部(6)と、
    前記X線検査部の操作及び表示を行う表示操作部(7)と
    前記検査空間の開口を開閉するとともに遮蔽板(43)が設けられた正面カバー(30)とを備え、
    前記X線検査部と前記制御部と前記表示操作部が別体として構成され、前記X線検査部は前記フレームの前面に取り付けられていることを特徴とするX線検査装置(4)。
  2. 前記X線検査部は、前記フレームの前面に取り付けられる基板(20)を有しており、
    前記第1カバーと前記第2カバーの少なくとも一方は、前記検査空間の高さを変更できるように前記基板に対する取り付け位置を変更できることを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 前記X線検査部は、前記基板と前記第1カバーと前記第2カバーを含むアルミ製の筐体と、前記第1カバーに設けられた遮蔽板(46)とを有することを特徴とする請求項2に記載のX線検査装置。
  4. 前記X線検査部において、前記検査空間と前記検査空間の外部との境界となる前記筐体の縁辺部を曲面形状としたことを特徴とする請求項に記載のX線検査装置。
  5. 前記X線検査部において、前記検査空間を挟んで対向して配置されるように前記筐体に形成された前記X線源の窓部(23)と前記X線検出器の窓部(33)に、それぞれ前記筐体の内部から防塵部材(47,34)を取り付けたことを特徴とする請求項に記載のX線検査装置。
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