JP3779956B2 - X線異物検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば生肉、魚、加工食品、医薬などの各品種の被検査物にX線を曝射し、このX線の曝射に伴って被検査物を透過するX線透過量を検出し、このX線透過量に基づいて被検査物中の異物混入の有無を判別するX線異物検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線異物検出装置は、搬送ライン上を順次搬送されてくる各品種の被検査物(生肉、魚、加工食品、医薬など)にXを曝射し、金属、ガラス、石、骨などの異物が被検査物中に混入しているか否かを、曝射したX線の透過量から検出する装置である。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては下記のものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−243668号公報
【特許文献2】
特開2002−168802号公報
【0004】
図9は上記特許文献1に開示されるX線異物検出装置の概略構成図である。図9に示すように、特許文献1のX線異物検出装置51は、被検査物Wを搬送する搬送部52と、被検査物WにX線を曝射するX線発生器53と、搬送部52内にX線発生器53と対向して設けられ、X線を光に変換するシンチレータと、シンチレータからの光を光電変換するフォトダイオードによって略構成されるX線検出器54と、X線検出器54からの検出信号に基づいて被検査物W中の異物混入の有無を判別するCPU等及びメモリ等で構成される処理手段55とを備えている。
【0005】
このX線異物検出装置51では、搬送部52によって順次搬送されてくる被検査物Wに対してX線発生器53よりX線を曝射し、このX線の曝射に伴って被検査物Wを透過するX線をX線検出器54によって検出する。X線検出器54は、検出したX線透過量を多階調のデジタル信号に変換し、この変換された多階調のデジタル信号を処理手段55に対してパラレルに出力する。処理手段55では、X線検出器54からパラレル入力されるデジタル信号(X線透過量を示すデータ)をデータメモリ55aに保存し、このデータメモリ55aに保存されたデータに基づいて被検査物W中に異物が混入しているか否かを画像処理部55bで判別している。そして、画像処理部55bは、判別結果に基づいて良否選別信号を出力している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図9に示すX線異物検出装置51では、X線検出器54からの電気信号がX線透過量を示すデータとして処理手段55にパラレル入力されるが、このパラレルデータが多階調のデジタル信号からなる。
【0007】
ここで、X線検出器54から処理手段55に入力される信号が多階調のデジタル信号ではなくアナログ信号であった場合は、処理手段55に入力するまでの間にノイズの影響を受けたり、処理に時間がかかる。そのため、処理手段55に入力されるまでの間のノイズを減らし、X線検出器54を構成するラインセンサの幅方向(スキャン方向)を高分解能にして高速処理するため、X線検出器54の内部でX線透過量を示すデータをアナログ信号からデジタル信号に変換して処理手段55にパラレル入力している。
【0008】
しかしながら、従来のX線異物検出装置51では、上述した多階調のデジタル信号をX線検出器54から処理手段55にパラレル入力する構成なので、X線検出器54と処理手段55を接続するケーブルが多階調数だけの線数を必要としていた。このため、ケーブルが太くなってしまい、X線異物検出装置51内の配線が難易になり、小型化の妨げになるという課題がある。
【0009】
また、処理手段55と一体となっている操作手段56を、被検査物WにX線を曝射する位置から離して遠隔に配置し、遠隔操作する場合には、太いケーブルを引き延ばすことになり、配線が難易でかつ高価になってしまうという課題がある。
【0010】
ところで、この種のX線異物検出装置51では、被検査物Wにある異物の形状や配置によって異物を検出し難いことがある。X線異物検出装置51では、X線発生器53からX線検出器54に上下方向にX線が曝射されており、搬送部52にて搬送される被検査物Wにある異物が例えば薄板状の場合、異物が水平な配置にあって薄板面にX線が曝射されると、薄い部分ではX線の透過率が高くなるために異物として認識することができない。また、同じ形状の異物であっても、曝射されるX線に対して垂直な配置にあれば、X線の透過率が低くなって異物として認識することが可能となる。
【0011】
このように、異物があるにも係わらず異物が無いと誤検出し、本来不良品と判別されるべき被検査物を良品として搬送する恐れがあった。
【0012】
図10は上述した問題を解決した特許文献2に開示されるX線異物検出装置の一例を示す図である。
【0013】
図10に示すように、特許文献2に開示されるX線異物検出装置61は、X線を面状に曝射する複数のX線発生器62(62A,62B)と、各X線発生器62A,62BからのX線をそれぞれ受けるようにライン状に形成された複数のX線検出器63(63A,63B)と、各X線発生器62と各X線センサ63との間に被検査物Wを搬送させる平坦状の搬送面をなす搬送部64を備えている。図10の例では、X線発生器62とX線検出器63を2つずつ備えており、これら2組のX線発生器62A,62BとX線検出器63A,63Bは、各面状の各X線が搬送面上にて被検査物Wの搬送方向に対して直交するようにし、且つ、搬送面に向けて異なる角度を持たせるように配置する。これにより、搬送面上に搬送される被検査物Wに異なる方向から複数の面状のX線によって形状や配置に係わらず異物を高精度に検出している。そして、制御手段65は、2つのX線検出器63A,63Bから入力される検出信号に基づいて被検査物W中の異物混入の有無を判別している。
【0014】
しかし、図10に示すX線異物検出装置61では、複数組のX線発生器62とX線検出器63を備えた構成なので、X線検出器63から制御手段65に入力される検出信号も増加することになる。このため、X線検出器63からの検出信号を制御手段65にパラレル入力する場合、X線検出器63と制御手段65との間のケーブルがさらに太くなり、取り扱いにくく、装置内の配線がさらに複雑になるという課題を招く。しかも、X線異物検出に関する各種設定を行うための操作手段をX線検出器63(装置本体)から離して遠隔位置に配置すると、結果として、配線数が増えた太いケーブルを引き延ばすことになり、さらに配線が難易でかつ高価になってしまうという課題が生じる。
【0015】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、装置本体内の配線を容易に行え、操作手段を遠隔位置に配置した場合でも配線を容易に行うことができ、さらには高速なデータ通信を安価に実現することができるX線異物検出装置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、被検査物WにX線を曝射し、このX線の曝射に伴って前記被検査物を透過するX線透過量を搬送方向と直交する方向にライン上に配置されたX線検出器で検出し、この検出したX線透過量に応じた多階調のデジタル信号をシリアルデータに変換して出力する複数のX線検出手段3と、
該複数のX線検出手段からのシリアルデータを選択的に切り替えて出力する切替手段31と、
該切替手段により切り替えられて出力される前記複数のX線検出手段からのシリアルデータに基づいて前記被検査物中の異物の有無を判断処理する制御を行なう制御手段4とを備え、
前記複数のX線検出手段は、クロック、前記X線透過量に基づく多階調のデータ、該データが有効であることを示すデータイネーブル信号とによりデータ転送を行う同期式のシリアル通信回線5により前記切替手段を介して前記制御手段に接続されていることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明によるX線異物検出装置の第1実施の形態を示す図、図2は図1のX線異物検出装置におけるX線検出手段と制御手段との間の電気的接続構成を示す図、図3は図1のX線異物検出装置におけるX線検出器の電気信号をパラレルからシリアルに変換する際のタイミングチャート、図4は本発明によるX線異物検出装置の第2実施の形態を示す図、図5は図4のX線異物検出装置におけるX線検出器の電気信号をパラレルからシリアルに変換する際のタイミングチャート、図6は本発明によるX線異物検出装置の第3実施の形態を示す図、図7は図6のX線異物検出装置におけるX線検出手段と制御手段との間の電気的接続構成を示す図、図8は図6のX線検出装置におけるデータイネーブル信号のタイミングチャートである。
【0021】
以下に説明する各実施の形態のX線異物検出装置1(1A〜1C)は、搬送ラインの一部に設けられ、所定間隔をおいて順次搬送されてくる被検査物W中(表面も含む)に混入される異物の有無を検出するものである。
【0022】
まず、本発明に係るX線異物検出装置の第1実施の形態について図1乃至図3を参照しながら説明する。
【0023】
図1に示すように、X線異物検出装置1A(1)は、搬送部2を装備した装置本体にX線検出手段3が設けられる。そして、X線検出手段3と、装置全体の動作を統轄制御する制御手段4との間がシリアル通信回線5により接続されている。
【0024】
シリアル通信回線5としては、クロック、X線透過量に基づく多階調のデータ、データが有効であることを示すデータイネーブル信号によりデータ転送を行う同期式の通信回線が使用される。本例では、シリアル通信回線5の入出力インターフェースとして、高速長距離伝送の入出力インターフェースであるRS−644を使用している。なお、高速長距離伝送の入出力インターフェースとしては、RS−422(1対1)、RS−485(マルチドロップ)の他、信号を電流として伝送する2線式のカレントループなどを本例のシリアル通信回線5の入出力インターフェースに使用することもできる。この高速長距離伝送の入出力インターフェースを使用したシリアル通信回線5によれば、伝送レベルが既定されるが、通信プロトコルを特に必要とせず、単電圧で外乱に強い特徴がある。これにより、X線検出手段3から制御手段4への信号伝送を高速に行うことができる。また、シリアル通信で一般に良く用いられる非同期式(調歩同期)RS232Cを同期式で使用することも可能である。
【0025】
搬送部2は、被検査物Wとして、例えば生肉、魚、加工食品、医薬などの各品種のいずれかの製品を搬送するもので、例えばトレイや包装フィルム、箱等の収容体に収容された各ライン毎に同一品種の被検査物Wを所定間隔をおいて順次搬送している。
【0026】
この搬送部2は、装置本体に対して水平に配置されたベルトコンベアで構成される。搬送部2は、不図示の駆動モータの駆動により予め設定された所定の搬送速度で搬入口から搬入された被検査物Wを搬出口側(図中搬送方向X)に向けて搬送させる。
【0027】
X線検出手段3は、搬送される被検査物Wを搬送路途中において異物を検出するもので、搬送部2の上方に所定高さ離れて設けられるX線発生器6と、搬送部2内にX線発生器6と対向して設けられるX線検出器7と、P/S変換器8とを備えて構成される。
【0028】
X線発生器6は、図示はしないが、金属製の箱体内部に設けられる円筒状のX線管を絶縁油により浸漬した構成であり、X線管の陰極からの電子ビームを陽極ターゲットに照射させてX線を生成している。X線管は、その長手方向が被検査物Wの搬送方向Xと直交する方向に設けられている。X線管により生成されたX線は、下方のX線検出器7に向けて、長手方向に沿った不図示のスリットにより略三角形状のスクリーン状にして曝射するようになっている。
【0029】
X線検出器7は、搬送部2上を搬送される被検査物Wの搬送方向Xと直交する方向に沿って設けられる。X線検出器7は、被検査物Wに対してX線が曝射されたときに、被検査物Wを透過してくるX線を検出し、この検出したX線の透過量に応じた電気信号(多階調のデジタル信号)をパラレルデータとして出力している。
【0030】
さらに説明すると、X線検出器7は、図2に示すように、シンチレータ7a、フォトダイオード7b、A/D変換器7c、クロック発生部7dを備えて構成される。シンチレータ7aは、被検査物Wの搬送方向と直交する方向(図1の紙面と直交するベルトコンベアの幅方向)にライン状に複数配列され、被検査物Wから透過してくるX線を光に変換している。フォトダイオード7bは、各シンチレータ7aに対応してライン状に複数配列され、シンチレータ7aで変換された光を電気信号に変換している。A/D変換器7cは、各フォトダイード7bからの電気信号を多階調のデジタル信号に変換している。この変換された多階調のデジタル信号は、P/S変換器8に出力される。クロック発生部7dは、図4に示すようなパラレル用クロック信号CLKを発生している。このパラレル用クロック信号CLKは、A/D変換器7cからの多階調のデジタル信号をP/S変換器8にパラレル出力する際のタイミング信号として用いられる。また、クロック発生部7dは、パラレル用クロック信号CLKにより所定期間でデータが有効であることを示すバリッド信号VALIDを出力している。
【0031】
なお、図示はしないが、搬送部2の搬入口側には、被検査物Wの通過(被検査物Wの先端と後端)を検出するための位置検出手段が設けられている。この位置検出手段は、搬送部2としてのベルトコンベアの入口側に設けられる例えば一対の投受光器からなるフォトセンサで構成される。この構成により、被検査物Wがフォトセンサの前を通過している間では位置検出手段からオン信号が制御手段4に入力される。
【0032】
P/S変換器8は、P/S変換部8aを備えている。P/S変換部8aでは、X線検出器7のクロック発生部7dからのパラレル用クロック信号CLKを元にシリアルクロックを生成している。このシリアルクロックは、例えばデータが8bitの場合、パラレル用クロック信号CLKの8倍になる。また、P/S変換部8aは、シリアルクロックにより所定期間(X線検出器7のクロック発生部7dがバリッド信号VALIDを出力している間)でデータが有効であることを示すデータイネーブル信号を出力している。さらに、P/S変換部8aは、データイネーブル信号が出力している間に、シリアルクロックのタイミングでX線検出器7からパラレル入力される多階調のデジタル信号をシリアル変換している。このシリアル変換されたデジタル信号は、シリアル通信回線5を介して制御手段4に伝送される。
【0033】
制御手段4は、P/S変換器8からのシリアルのデジタル信号を階調数に対応したパラレルのデジタル信号に変換し、この多階調のデジタル信号を被検査物Wのライン毎の各ポイントのX線透過量データとし、全てのラインのX線透過量データに基づいて被検査物W中の異物混入の有無を判別している。また、制御手段4は、S/P変換器9と処理部10を備えている。さらに、処理部10は、被検査物W毎のX線透過量データを保存するデータメモリ10aと、データメモリ10aに保存されたX線透過量データに基づいて画像処理を行う画像処理部10bを備えている。また、制御手段4には、X線異物検出に関する各種設定を行うための操作部11や各種設定項目やX線異物検出結果などの表示を行う表示部12が接続されている。
【0034】
S/P変換器9は、S/P変換部9aを備えている。S/P変換部9aは、シリアル通信回線5を介してP/S変換器8から伝送されるシリアルのデジタル信号をパラレル変換している。また、S/P変換部9aは、パラレル変換された多階調のデジタル信号をデータメモリ10aに格納するためのデータ書込み用のクロック信号MCLKを生成している。このクロック信号MCLKは、P/S変換器8からのシリアルクロックを元に生成される。そして、S/P変換部9aによってパラレル変換された多階調のデジタル信号は、被検査物Wの1ライン毎の各ポイントのX線透過量データとしてクロック信号MCLKのタイミングでデータメモリ10aに格納される。このデータメモリ10aには、1ライン当たり所定数(例えば640個)のX線透過量データが少なくとも被検査物Wの搬送方向の長さに対応した所定ライン数(例えば480ライン)が格納される。
【0035】
画像処理部10bは、データメモリ10aに格納された全てのラインのX線透過量データに基づいて被検査物W中の異物の有無判別を含む検査結果(例えば被検査物Wの異物混入の有無を示す2次元平面画像や異物混入の有無、総検査数、良品数、不良品数などの検査結果)を表示部12に表示するべく画像処理を行っている。また、画像処理部10bは、検査結果に基づいて良否選別信号を外部に出力する判定部10baを有している。
【0036】
上記構成による第1実施の形態のX線異物検出装置1Aでは、搬送部2上を搬送される被検査物Wに対してX線発生器6からX線が曝射されると、この被検査物WへのX線の曝射に伴って被検査物Wを透過してくるX線をシンチレータ7aで受けて光に変換する。このシンチレータ7aで変換された光は、その下部に配置されるフォトダイオード7bによって受光される。そして、各フォトダイオード7bは、受光した光を電気信号に変換してA/D変換器7cに出力する。A/D変換器7cは、各フォトダイード7bからの電気信号を多階調のデジタル信号に変換する。この多階調のデジタル信号のデータ(DATA:A0,A1,A2…A639)は、図3に示すように、クロック発生部7dからバリッド信号VALIDが出力されている期間中、1ライン毎の各ポイントのX線透過量データとしてクロック発生部7dのパラレル用クロック信号CLKのタイミングでP/S変換器8に出力される。P/S変換器8は、図3に示すように、データイネーブル信号が出力されている期間中、シリアルクロックのタイミングでX線検出器7のA/D変換器7cから入力される多階調のデジタル信号をビット単位にシリアル変換する。
【0037】
P/S変換器8によりシリアル変換されたデジタル信号は、シリアル通信回線5を介して制御手段4のS/P変換器9に伝送される。S/P変換器9は、P/S変換器8からのシリアルのデジタル信号を多階調のデジタル信号にパラレル変換し、このパラレル変換された多階調のデジタル信号を1ライン毎の各ポイントのX線透過量データとしてデータメモリ10aに格納する。この処理は、被検査物W毎に全てのラインについて実行される。画像処理部10bは、データメモリ10aに格納された全てのラインのX線透過量データ(1つの被検査物WのX線透過量データに相当)に基づいて被検査物W中の異物混入の有無を判別する。そして、その検査結果(例えば被検査物Wの異物混入の有無を示す2次元平面画像や異物混入の有無、総検査数、良品数、不良品数などの検査結果)を表示部12に表示する。また、画像処理部10bの判定部10baは、検査結果に基づいて良否選別信号を外部に出力する。
【0038】
次に、本発明に係るX線異物検出装置の第2実施の形態について図4及び図5を参照しながら説明する。なお、図4において、上述した第1実施の形態と同一の構成要素には同一番号を付し、その説明を省略している。
【0039】
この第2実施の形態のX線異物検出装置1B(1)では、図4に示すように、高速アクセスが可能なFIFO(First In First Out)メモリ21をX線検出手段3に備えている。FIFOメモリ21は、先入れ先出し方式の読み書き可能なメモリであり、X線検出器7とP/S変換器8との間に設けられる。このFIFOメモリ21を設けることにより、X線検出器7からのX線透過量データとX線検出器7からの出力に対し非同期に出力させるP/S変換器8からの多階調のデジタル信号を整合させるべく、多階調のデジタル信号を遅延させている。すなわち、X線検出器7からの多階調のX線透過量データを高速にFIFOメモリ21に書き込み、読み出し時には書込み速度より遅い速度で読み出しが可能となっている。
【0040】
また、P/S変換器8のP/S変換部8aは、FIFOメモリ21に書き込まれたX線透過量データを読み出すにあたって、FIFOメモリ21のアドレスをリセットして戻すためのリセット信号RRESを出力している。また、P/S変換部8aは、FIFOメモリ21のX線透過量データを読み出すための読み出しクロックRCLKを出力している。
【0041】
上記構成による第2実施の形態のX線異物検出装置1Bにおいて、多階調のデジタル信号のデータ(DATA:A0,A1,A2…,A638,A639)は、図5に示すように、クロック発生部7dからバリッド信号VALIDが出力されている期間中、パラレル用クロックCLKのタイミングで1ライン毎の各ポイントのX線透過量データとしてFIFOメモリ21に書き込まれる。P/S変換器8は、リセット信号RRESによりFIFOメモリ21のアドレスをリセットした後、シリアルクロックに同期した読み出しクロックRCLK(シリアルクロックをパラレルのビット数だけ分周した周波数のクロック)のタイミングでFIFOメモリ21に書き込まれたX線透過量データを読み出す。なお、書込みアドレスのリセットはバリッド信号VALID=Lの期間中に行われる。そして、P/S変換器8は、データイネーブル信号が出力されている期間中、シリアルクロックのタイミングでFIFOメモリ21から読み出した多階調のデジタル信号をビット単位にシリアル変換する。
【0042】
P/S変換器8によりシリアル変換されたデジタル信号は、シリアル通信回線5を介して制御手段4のS/P変換器9に伝送される。S/P変換器9は、P/S変換器8からのシリアルのデジタル信号を多階調のデジタル信号にパラレル変換し、このパラレル変換された多階調のデジタル信号を1ライン毎の各ポイントのX線透過量データとしてデータメモリ10aに格納する。この処理は、被検査物W毎に全てのラインについて実行される。画像処理部10bは、データメモリ10aに格納された全てのラインのX線透過量データ(1つの被検査物WのX線透過量データに相当)に基づいて被検査物W中の異物混入の有無を判別する。そして、その検査結果(例えば被検査物Wの異物混入の有無を示す2次元平面画像や異物混入の有無、総検査数、良品数、不良品数などの検査結果)を表示部12に表示する。また、画像処理部10bの判定部10baは、検査結果に基づいて良否選別信号を外部に出力する。
【0043】
次に、本発明に係るX線異物検出装置の第3実施の形態について図6乃至図8を参照しながら説明する。なお、図6において、上述した第1実施の形態と同一の構成要素には同一番号を付し、その説明を省略している。
【0044】
この第3実施の形態のX線異物検出装置1(1C)では、被検査物Wの異物混入の検出精度を向上させるため、装置本体内に複数のX線検出手段3を備えている。図6の例では、3組のX線検出手段3A〜3Cを備えている。各X線検出手段3A〜3Cは、X線発生器6(6A〜6C)と、X線検出器7(7A〜7C)、P/S変換器8(8A〜8C)を有している。そして、各P/S変換器8A〜8Cと制御手段4のS/P変換器9との間は、図7に示すように、切替手段31を介してシリアル通信回線5により接続されている。
【0045】
切替手段31は、複数のX線検出手段3A〜3Cからのシリアルデータを選択的に切り替えて出力している。具体的に、切替手段31は、内部メモリを有し、複数のX線検出手段3A〜3Cからのシリアルデータを内部メモリに一旦格納する。そして、パラレル用クロックCLKに同期した図8に示すP/Sデータイネーブル信号をスキャンし、このスキャンされたP/Sデータイネーブル信号のタイミングで選択的に切り替えて出力している。これにより、各P/S変換器8A〜8Cから出力されるシリアルデータは、パラレル用クロックCLKに同期したP/Sデータイネーブル信号のタイミングで順次選択的に切り替えられ、S/P変換器9に伝送される。
【0046】
なお、図6および図7の例において、切替手段31をX線検出手段3側に設けた構成としているが、複数のX線検出手段3A〜3Cからのパラレルデータを制御手段4側で切り替えたい場合には、切替手段31が制御手段4側に設けられることになる。また、切替手段31は、図8に示すP/Sデータイネーブル信号のタイミングで切り替える他、操作部からユーザの操作(例えばキー操作による設定など)により切り替えるようにしてもよい。
【0047】
上記構成による第3実施の形態のX線異物検出装置では、図8に示すようなP/Sデータイネーブル信号のタイミングで複数のP/S変換器8A〜8Cをスキャンさせ、各P/S変換器8A〜8Cでシリアル変換されたデジタル信号が順次選択的に切り替えられ、この切り替えにより選択されたデジタル信号がシリアル通信回線5を介して制御手段4のS/P変換器9に伝送される。S/P変換器9は、P/S変換器8からのシリアルのデジタル信号を多階調のデジタル信号にパラレル変換し、このパラレル変換された多階調のデジタル信号を1ライン毎の各ポイントのX線透過量データとしてデータメモリ10aに格納する。この処理は、被検査物W毎に全てのラインについて実行される。画像処理部10bは、データメモリ10aに格納された全てのラインのX線透過量データ(1つの被検査物WのX線透過量データに相当)に基づいて被検査物W中の異物混入の有無を判別する。そして、その検査結果(例えば被検査物Wの異物混入の有無を示す2次元平面画像や異物混入の有無、総検査数、良品数、不良品数などの検査結果)を表示部12に表示する。また、画像処理部10bの判定部10baは、検査結果に基づいて良否選別信号を外部に出力する。
【0048】
なお、上述した第3実施の形態では、X線検出手段3を3組備えた構成についてとして説明したが、X線発生器6を1つにし、このX線発生器6のX線曝射範囲内に複数のX線検出器7を配置する構成としても良い。また、搬送部2の水平な搬送面に対し、所定の傾斜角度でX線発生器6とX線検出器7とを対向して複数組配置する構成とすることもできる。
【0049】
このように、本例のX線異物検出装置1では、X線検出手段3と制御手段4との間がシリアル通信回線5で接続されるので、X線検出器7と処理部10を接続するケーブルが細くなり、X線異物検出装置内の配線を容易に行うことができ、装置の小型化が可能になる。また、制御手段4に接続される操作部11により遠隔操作する場合にも、配線が容易でかつ安価に構成することができる。
【0050】
さらに、シリアル通信回線5としては、同期クロック、X線透過量データ、データが有効であることを示すデータイネーブル信号によりデータ伝送を行う同期式の通信回線が使用されるので、高速なデータ通信を安価に実現することができる。特に、高速長距離伝送の入出力インターフェースであるRS−644を使用したシリアル通信回線5によれば、単電圧で外乱に強く、X線検出手段3から制御手段4への信号伝送を高速に行うことができる。
【0051】
また、X線検出器7とP/S変換器8の間には、P/S変換器8から多階調のデジタル信号を出力するタイミングを同期クロックに整合させるためのFIFOメモリ21を有するので、X線検出器7のスキャン速度とシリアル通信速度を非同期にすることができる。これにより、X線検出器7のスキャン速度に対し、任意のシリアル通信速度に設定できる。例えばX線検出器7のスキャン速度が5MHzの場合、8ビット階調では通信速度が高速な40MHzになってしまうが、それを中速の20MHzに設定することができ、高速なデータ通信を安価に実現することができる。
【0052】
さらに、複数のX線検出手段3(3A〜3C)と制御手段4との間をシリアル通信回線5で接続される構成とすれば、被検出物Wに曝射されるX線の出力量や波長を変えて被検査物Wに他方向からX線を曝射して誤検出の少ない高精度のX線異物検出装置を実現する場合であっても、配線を容易にすることができる。
【0053】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、複数のX線検出手段と制御手段との間をシリアル通信回線で接続する構成とすれば、両者を接続するケーブルが細くなり、X線異物検出装置内の配線を容易に行うことができ、装置の小型化が可能になる。また、制御手段に接続される操作部により遠隔操作する場合にも、配線が容易でかつ安価に構成することができる。しかも、各X線発生器からのX線出力量や波長を変えて被検査物に他方向からX線を曝射して誤検出の少ない高精度のX線異物検出装置を実現する場合であっても、配線を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるX線異物検出装置の第1実施の形態を示す図である。
【図2】図1のX線異物検出装置におけるX線検出手段と制御手段との間の電気的接続構成を示す図である。
【図3】図1のX線異物検出装置におけるX線検出器の電気信号をパラレルからシリアルに変換する際のタイミングチャートである。
【図4】本発明によるX線異物検出装置の第2実施の形態を示す図である。
【図5】図4のX線異物検出装置におけるX線検出器の電気信号をパラレルからシリアルに変換する際のタイミングチャートである。
【図6】本発明によるX線異物検出装置の第3実施の形態を示す図である。
【図7】図6のX線異物検出装置におけるX線検出手段と制御手段との間の電気的接続構成を示す図である。
【図8】図6のX線検出装置におけるデータイネーブル信号のタイミングチャートである。
【図9】特許文献1に開示される従来のX線異物検出装置の概略構成図である。
【図10】特許文献2に開示される従来のX線異物検出装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…X線異物検出装置、3(3A〜3C)…X線検出手段、4…制御手段、5…シリアル通信回線、7(7A〜7C)…X線検出器、8(8A〜8C)…P/S変換器、9…S/P変換器、10…処理部、11…操作部、21…FIFOメモリ、31…切替手段、W…被検査物。
Claims (1)
- 被検査物(W)にX線を曝射し、このX線の曝射に伴って前記被検査物を透過するX線透過量を搬送方向と直交する方向にライン上に配置されたX線検出器で検出し、この検出したX線透過量に応じた多階調のデジタル信号をシリアルデータに変換して出力する複数のX線検出手段(3)と、
該複数のX線検出手段からのシリアルデータを選択的に切り替えて出力する切替手段(31)と、
該切替手段により切り替えられて出力される前記複数のX線検出手段からのシリアルデータに基づいて前記被検査物中の異物の有無を判断処理する制御を行なう制御手段(4)とを備え、
前記複数のX線検出手段は、クロック、前記X線透過量に基づく多階調のデータ、該データが有効であることを示すデータイネーブル信号とによりデータ転送を行う同期式のシリアル通信回線(5)により前記切替手段を介して前記制御手段に接続されていることを特徴とするX線異物検出装置。
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