JP6996404B2 - 電力変換器 - Google Patents

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Description

本明細書が開示する技術は、電力変換器に関する。特に、電力変換用のスイッチング素子と、リアクトルを備えている電力変換器に関する。
特許文献1に、電力変換用のスイッチング素子とリアクトルを備える電力変換器が開示されている。電力変換器は、電気自動車に搭載されている。電力変換器は、バッテリの直流電力を昇圧する昇圧コンバータ回路と、昇圧された直流電力をモータ駆動に適した周波数の交流電力に変換するインバータ回路を備えている。昇圧コンバータ回路とインバータ回路の主要部品は、電力変換用のスイッチング素子である。昇圧コンバータ回路は、その他の主要部品として、リアクトルを含んでいる。特許文献1の電力変換器は、昇圧コンバータ回路用のスイッチング素子とインバータ回路用のスイッチング素子を、電力変換ユニットに集約している。
大電流が流れるとリアクトルは発熱する。リアクトルの過熱を防ぎつつ、リアクトルを含む昇圧コンバータ回路にできるだけ多くの電流を流すには、リアクトルの温度管理が必要である。特許文献1の電力変換器では、リアクトルから延びるバスバの温度を計測し、リアクトルの近似温度を得る。電力変換器のケース内のスペースを有効に使うため、温度センサは、電力変換ユニットの出力バスバが通るセンサユニットに備えられている。センサユニットは、出力バスバの電流を計測する電流センサを有している。センサユニットから、電力変換ユニットのスイッチング素子を制御する制御基板へ、電流センサの信号線が延びている。温度センサの信号線も、電流センサの信号線に平行に延びており、制御基板に接続されている。特許文献1の電力変換器は、電力変換用のスイッチング素子に流れる電流を平滑化する大型のコンデンサも備えている。
特開2017-093221号公報
リアクトルの温度を正確に計測するには、リアクトルから延びるバスバの温度ではなく、リアクトルそのものの温度を計測するのがよい。本明細書は、リアクトルに温度センサを備えるとともに、温度センサの信号線の配索を工夫した電力変換器を提供する。
本明細書が開示する電力変換器は、第1ケースと第2ケースに分割されているケースと、温度センサを備えているリアクトルと、電力変換用の複数のスイッチング素子と、コンデンサユニットと、制御基板を備えている。リアクトルは、第1ケースに固定されている。他方、コンデンサユニットと制御基板は第2ケースに固定されている。コンデンサユニットは、スイッチング素子に流れる電流を平滑化するコンデンサを収容している。第1ケースのコンデンサユニットと対向する位置に孔が設けられている。温度センサから延びる第1信号線と、制御基板と導通している第2信号線が、コンデンサユニットにおいて、孔から見える箇所にて接続されている。
本明細書が開示する電力変換器は、リアクトルは第1ケースに固定されており、温度センサの信号線を接続すべき制御基板は第2ケースに固定されている。従って、第1ケースと第2ケースを連結した後に、温度センサと制御基板を結線しなければならない。そこで、本明細書が開示する電力変換器では、第1ケースに固定されるコンデンサユニットにおいて、孔から見える位置で、温度センサから延びる第1信号線と制御基板と導通している第2信号線を接続する。従って、第1ケースと第2ケースを連結した後に、外部から工具を孔に差し込んで第1信号線と第2信号線を結線することができる。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
第1実施例の電力変換器の回路図である。 側板をカットした電力変換器の断面図である。 図2のIII-III線でカットした電力変換器の断面図である。 第2実施例の電力変換器の回路図である。 側板をカットした第2実施例の電力変換器の断面図である。
(第1実施例)図面を参照して第1実施例の電力変換器2を説明する。電力変換器2は、電気自動車100に搭載される。図1に、電力変換器2を含む電気自動車100の電力系のブロック図を示す。第1実施例の電気自動車100は、走行用モータ83a、83bを備えている。電力変換器2は、バッテリ81の直流電力を走行用モータ83a、83bの駆動電力に変換するデバイスである。2個の走行用モータ83a、83bの出力は、ギアボックス85で合成されて車軸86(即ち駆動輪)へと伝達される。
電力変換器2は、システムメインリレー82を介してバッテリ81と接続されている。電力変換器2は、バッテリ81の電圧を昇圧する電圧コンバータ回路12と、昇圧後の直流電力を交流に変換する2セットのインバータ回路13a、13bを備えている。第1インバータ回路13aが走行用モータ83aの駆動電力を生成し、第2インバータ回路13bが走行用モータ83bの駆動電力を生成する。
電圧コンバータ回路12は、バッテリ側の端子に印加された電圧を昇圧してインバータ側の端子に出力する昇圧動作と、インバータ側の端子に印加された電圧を降圧してバッテリ側の端子に出力する降圧動作の双方を行うことが可能な双方向DC-DCコンバータである。説明の便宜上、以下では、バッテリ側(低電圧側)の端子を入力端18と称し、インバータ側(高電圧側)の端子を出力端19と称する。また、入力端18の正極と負極を夫々、入力正極端18aと入力負極端18bと称する。出力端19の正極と負極を夫々、出力正極端19aと出力負極端19bと称する。「入力端18」、「出力端19」との表記は説明の便宜を図るためのものであり、先に述べたように、電圧コンバータ回路12は双方向DC-DCコンバータであるので、出力端19から入力端18へ電力が流れる場合がある。
電圧コンバータ回路12は、2個のスイッチング素子9a、9bの直列回路、リアクトル7、フィルタコンデンサ5、各スイッチング素子に逆並列に接続されているダイオードで構成されている。リアクトル7は、一端が入力正極端18aに接続されており、他端は直列回路の中点に接続されている。フィルタコンデンサ5は、入力正極端18aと入力負極端18bの間に接続されている。入力負極端18bは、出力負極端19bと直接に接続されている。スイッチング素子9bが主に昇圧動作に関与し、スイッチング素子9aが主に降圧動作に関与する。図1の電圧コンバータ回路12はよく知られているので詳細な説明は省略する。なお、符号8aが示す破線矩形の範囲の回路が、後述するパワーモジュール8aに対応する。符号11a、11b、11cは、パワーモジュール8aから延出している端子を示している。符号11aは、スイッチング素子9a、9bの直列回路の正極側と導通している端子(正極端子11a)を示している。符号11bは、スイッチング素子9a、9bの直列回路の負極側と導通している端子(負極端子11b)を示している。符号11cは、スイッチング素子9a、9bの直列回路の中点と導通している端子(中点端子)を示している。
インバータ回路13aは、2個のスイッチング素子の直列回路が3セット並列に接続された構成を有している。スイッチング素子9cと9d、スイッチング素子9eと9f、スイッチング素子9gと9hがそれぞれ直列回路を構成している。各スイッチング素子にはダイオードが逆並列に接続されている。3セットの直列回路の正極側の端子(正極端子11a)が電圧コンバータ回路12の出力正極端19aに接続されており、3セットの直列回路の負極側の端子(負極端子11b)が電圧コンバータ回路12の出力負極端19bに接続されている。3セットの直列回路の中点端子から3相交流(U相、V相、W相)が出力される。3セットの直列回路の夫々が、後述するパワーモジュール8b、8c、8dに対応する。
インバータ回路13bの構成はインバータ回路13aと同じであるため、図1では具体的な回路の図示を省略している。インバータ回路13bもインバータ回路13aと同様に、2個のスイッチング素子の直列回路が3セット並列に接続された構成を有している。3セットの直列回路の正極側の端子が電圧コンバータ回路12の出力正極端19aに接続されており、3セットの直列回路の負極側の端子が電圧コンバータ回路12の出力負極端19bに接続されている。各直列回路に対応するハードウエアをパワーモジュール8e、8f、8gと称する。
インバータ回路13a、13bの入力端に平滑コンデンサ6が並列に接続されている。平滑コンデンサ6は、別言すれば、電圧コンバータ回路12の出力端19に並列に接続されている。平滑コンデンサ6は、電圧コンバータ回路12とインバータ回路13a、13bの間を流れる電流の脈動を除去する。
スイッチング素子9a-9hは、トランジスタであり、典型的にはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であるが、他のトランジスタ、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であってもよい。また、ここでいうスイッチング素子は、電力変換に用いられるものであり、パワー半導体素子と呼ばれることもある。パワーモジュール8e-8gに含まれているスイッチング素子も同様である。
図1において、破線8a-8gの夫々がパワーモジュールに相当する。電力変換器2は、2個のスイッチング素子の直列回路を7セット備えている。ハードウエアとしては、直列回路を構成する2個のスイッチング素子、および各スイッチング素子に逆並列に接続されているダイオードが一つのパッケージ(パワーモジュール)に収容されている。以下では、パワーモジュール8a-8gのいずれか一つを区別なく示すときにはパワーモジュール8と表記する。
7個のパワーモジュール(7セットの直列回路)の正極側の端子(正極端子11a)が平滑コンデンサ6の正極電極に接続され、負極側の端子(負極端子11b)が平滑コンデンサ6の負極電極に接続される。
パワーモジュール8b-8dの夫々の中点端子がモータ83aと接続されており、パワーモジュール8e-8gの夫々の中点端子がモータ83bと接続されている。電力変換器2のハードウエア構造は次に詳しく説明するが、6個のパワーモジュール8b-8gの中点端子は、後述する出力バスバ23を介して、モータ83a、83bから延びているパワーケーブル87に接続される。
先に述べた平滑コンデンサ6は、パワーモジュール8a-8gに含まれている電力変換用のスイッチング素子を流れる電流を平滑化するための素子である。パワーモジュール8a-8gに含まれているスイッチング素子には、走行用のモータ83a、83bを駆動するための大電流が流れるため、コンデンサ6の素子は体格が大きい。
電力変換器2は、リアクトル7の温度を計測する温度センサ17と、平滑コンデンサ6の温度を計測する温度センサ14を備えている。なお、平滑コンデンサ6とフィルタコンデンサ5に対応するコンデンサ素子は、1個のコンデンサユニットに収容されており、温度センサ14は、平滑コンデンサ6とフィルタコンデンサ5の平均温度を計測する。温度センサ14、17の計測データは、制御回路3に送られる。制御回路3は、温度センサ17の温度をモニタし、コンデンサ5、6やリアクトル7が過熱しないように、パワーモジュール8a-8gのスイッチング素子に流れる電流を調整する。
電力変換器2のハードウエア構成について説明する。図2に、電力変換器2のケース30の図中手前側(図中座標系の+Y方向側)の側板をカットした断面図を示す。図3に、図2のIII-III線でカットした断面図を示す。図3で示されている端子ユニット40は、図2では図示を省略している。
電力変換器2のケース30は、アッパーカバー31、アッパーケース32、ロアケース33に分割されている。アッパーケース32は、上下が開口しており、上側の開口がアッパーカバー31で塞がれ、下側の開口はロアケース33で塞がれる。アッパーカバー31は複数のボルト71でアッパーケース32に取り付けられる。ロアケース33は、複数のボルト72でアッパーケース32に取り付けられる。
ロアケース33には、モータ83a、83bから延びるパワーケーブル87(図1参照)のコネクタ(不図示)が接続されるコネクタ孔331が設けられている(図3参照)。コネクタ孔331の内側には、端子ユニット40が配置されている。端子ユニット40に、パワーケーブル87のコネクタに接続される6個の接続端子23aが取り付けられている。6個の接続端子23aは、それぞれ、6個のパワーモジュール8b-8gのそれぞれの中点端子11cに接続されている出力バスバ23の端部に相当する。
図2に示すように、7個のパワーモジュール8a-8gは、複数の冷却器28と1個ずつ交互に積層されている。図2では、いくつかのパワーモジュールにのみ符号を付し、残りのパワーモジュールには符号を省略した。また、図2において左端の2個の冷却器にのみ符号28を付し、残りの冷却器には符号を省略した。複数のパワーモジュール8と複数の冷却器28の積層体は、アッパーケース32に収容され、固定されている。アッパーケース32は、中板321を備えている。図2に示すように、中板321から支持壁322が延びており、積層体は、支持壁322と、アッパーケース32の側板の間に挟まれている。積層体と支持壁322の間にバネ323が挟まれている。バネ323は、積層体を積層方向に加圧する。加圧によって、積層体のパワーモジュール8と冷却器28が密着し、パワーモジュール8に対する高い冷却性能が確保される。以下では、複数のパワーモジュール8と複数の冷却器28の積層体を、電力変換ユニット20と称する。
制御基板29も、アッパーケース32の中板321に固定されている。制御基板29は、アッパーカバー31に覆われる。アッパーカバー31を外すことで、制御基板29の交換を含むメンテナンスが可能となる。制御基板29には、パワーモジュール8から延びている制御端子11dが接続されている。制御端子11dは、パワーモジュール8に収容されているスイッチング素子のゲートと導通しているゲート端子や、スイッチング素子の温度を計測する温度センサと導通しているセンサ端子などである。制御基板29には、パワーモジュール8に収容されているスイッチング素子を制御する制御回路3(図1参照)が実装されており、その制御回路3は、制御端子11dを介してスイッチング素子へ駆動信号を送る。
図1の平滑コンデンサ6に相当するコンデンサ素子61は、コンデンサユニット60に内蔵されている。図3は、コンデンサユニット60を横断する断面であるが、コンデンサユニット60の内部を理解し易くするために、コンデンサユニット60の断面を示すハッチングを省略した。コンデンサユニット60は、樹脂で作られている。
コンデンサユニット60も、アッパーケース32に固定される。図2に示すように、アッパーケース32の対向する内壁から支持部325が延びており、その支持部325の先端に、コンデンサユニット60の側面に設けられたタブ62がボルト74で固定されている。図3において、コンデンサ素子61の奥側に、フィルタコンデンサ5(図1参照)に相当するコンデンサ素子が格納されている。
コンデンサ素子61の一方の電極と、インバータ回路13aに含まれるパワーモジュール8cの正極端子11aは、正極バスバ21で接続されている。パワーモジュール8cの負極端子11bは、負極バスバ22でコンデンサ素子61の他方の電極と接続されている。図では隠れて見えないが、他のパワーモジュール8の正極端子11aも正極バスバ21によってコンデンサ素子61と接続されている。パワーモジュール8の負極端子11bも負極バスバ22によってコンデンサ素子61と接続されている。
パワーモジュール8cの中点端子11cには出力バスバ23が接続されている。インバータ回路に含まれる他のパワーモジュール8b、8d-8gの中点端子11cにも同様に出力バスバ23が接続されている。出力バスバ23は、端子ユニット40を通過している。先に述べたように、出力バスバ23の一端は、接続端子23aに相当する。接続端子23aの夫々は、コネクタ孔331に接続されるパワーケーブル87(図1参照)のコネクタ側の端子の夫々と接続される。図示は省略しているが、端子ユニット40には、複数の出力バスバ23の夫々を流れる電流(即ち、インバータ回路の出力電流)を計測する電流センサが備えられている。電流センサは、信号線で制御基板29と接続される。
図3を参照しつつコンデンサユニット60の内部の構造についてさらに説明する。コンデンサユニット60の内部で、温度センサ14がコンデンサ素子61に接している。先に述べたように、温度センサ14は、コンデンサ素子61(即ち、平滑コンデンサ6)の温度を計測する。温度センサ14のデータを伝送する信号線52が、信号線カバ-63を通じて制御基板29へと延びている。信号線52の一端は、制御基板29に接続されている。信号線カバ-63は、コンデンサユニット60と一体化した部品であり、樹脂で作られている。
リアクトル7の上部に温度センサ17が備えられている。温度センサ17から延びる信号線54は、コンデンサユニット60の下面へ到達する。信号線54の他端は、コンデンサユニット60の下面にて、信号線53に接続されている。信号線54と信号線53は、ボルト55でコンデンサユニット60に共締めされ、固定される。ロアケース33の底板には孔332が設けられている。孔332は、コンデンサユニット60の下面と対向する位置に設けられている。別言すれば、孔332は、信号線53、54の締結箇所に面するように設けられている。信号線53、54は、孔332から見える箇所で、ボルト55で固定される。信号線53、54は、孔332を通して外側から挿入されるボルト55で共締めされ、固定される。孔332は、ボルト55を取り付けた後、不図示の樹脂キャップで塞がれる。孔322は、コンデンサユニット60をメンテナンスするためのサービスホールを兼ねている。
コンデンサユニット60の内部で信号線53の他端に信号線51が接続されている。信号線51は、信号線カバ-63を通じて制御基板29へと延びている。信号線51の一端は、制御基板29へ接続されている。温度センサ17の計測データは、信号線54、53、51を通じて制御基板29へ送られる。温度センサ17の信号線51と温度センサ14の信号線52は、コンデンサユニット60から平行に延びており、制御基板29に達している。
複数のパワーモジュール8(複数のスイッチング素子)を含んでいる電力変換ユニット20と、コンデンサユニット60と、制御基板29と、端子ユニット40は、アッパーケース32に固定されている。一方、ロアケース33には、リアクトル7が固定されている。リアクトル7には温度センサ17が取り付けられており、温度センサ17の信号線は、制御基板29に接続される。しかし、温度センサ17(リアクトル7)がロアケース33に固定されており、制御基板29はアッパーケース32に固定されている。従って、アッパーケース32とロアケース33を結合した後でないと、温度センサ17と制御基板29の結線ができない。制御基板29に接続している信号線51は、アッパーケース32に固定されているコンデンサユニット60の内部で信号線53に接続されており、信号線53の先端はコンデンサユニット60において孔332に対向する面に露出している。そして、温度センサ17から延びる信号線54が、ボルト55で信号線53と共締めされ、接続される。図3に示されているように、信号線54と信号線53を共締めしているボルト55は、孔332を通じてケース30の外から見える。即ち、信号線54と信号線53は、アッパーケース32とロアケース33を結合した後に、孔332を通じてツールを挿入して接続することが可能である。
また、温度センサ17の計測データを伝送する信号線51は、コンデンサユニット60に埋設されている温度センサ14から延びる信号線52とともに、平行に制御基板29へと延びている。温度センサ17の信号を伝える信号線51を温度センサ14の信号を伝える信号線52と平行に配置することで、温度センサ17の信号を伝える信号線51の配索がシンプルになる。
(第2実施例)次に、第2実施例の電力変換器2aを説明する。図4に、第2実施例の電力変換器2aを含む電気自動車100aの回路図を示す。電力変換器2aは、2個の電圧コンバータ回路12a、12bを備えている点が第1実施例の電力変換器2と異なる。そのほかは、第1実施例の電力変換器2と同じである。電気自動車100aの電力変換器2a以外の構成は、電気自動車100と同じである。
第1電圧コンバータ回路12aは、2個のスイッチング素子9a、9bの直列回路、リアクトル7a、フィルタコンデンサ5、各スイッチング素子に逆並列に接続されているダイオードで構成されている。リアクトル7aは、一端が入力正極端18aに接続されており、他端は直列回路の中点に接続されている。フィルタコンデンサ5は、入力正極端18aと入力負極端18bの間に接続されている。入力負極端18bは、出力負極端19bと直接に接続されている。第1電圧コンバータ回路12aの2個のスイッチング素子9a、9bは、第1実施例の電力変換器2の電圧コンバータ回路12と同様に、パワーモジュール8aを構成する。
第2電圧コンバータ回路12bは、2個のスイッチング素子9a、9bの直列回路、リアクトル7b、フィルタコンデンサ5、各スイッチング素子に逆並列に接続されているダイオードで構成されている。リアクトル7bは、一端が入力正極端18aに接続されており、他端は直列回路の中点に接続されている。フィルタコンデンサ5は、第1電圧コンバータ回路12aと共用される。第2電圧コンバータ回路12bの2個のスイッチング素子9a、9bは、パワーモジュール8hを構成する。
第1電圧コンバータ回路12aと第2電圧コンバータ回路12bは、並列に接続されている。また、第1電圧コンバータ回路12aと第2電圧コンバータ回路12bは、同じ回路構成を有している。制御回路3は、第1電圧コンバータ回路12aのスイッチング素子9aと第2電圧コンバータ回路12bのスイッチング素子9aを同じタイミングでオンオフする。また、制御回路3は、第1電圧コンバータ回路12aのスイッチング素子9bと第2電圧コンバータ回路12bのスイッチング素子9bを同じタイミングでオンオフする。第1電圧コンバータ回路12aと第2電圧コンバータ回路12bは、あたかもひとつの電圧コンバータ回路のように動作する。電力変換器2aは、並列に接続された2個の電圧コンバータ回路12a、12bを備えることで、大きな電力を扱うことができる。また、電力変換器2aは、リアクトル7aの温度を計測する温度センサ17aと、リアクトル7bの温度を計測する温度センサ17bを備えている。温度センサ17a、17bの計測データを伝える信号線は制御回路3に接続されている。制御回路3は、温度センサ17a、17bの温度をモニタし、リアクトル7a、7bが過熱しないように、2個の電圧コンバータ回路12a、12bの出力を調整する。
図5に、手前側の側面をカットした電力変換器2aの断面図を示す。ロアケース33には、2個のリアクトル7a、7bが固定されている。リアクトル7aの上部には温度センサ17aが取り付けられており、リアクトル7bの上部には温度センサ17bが取り付けられている。アッパーケース32には、複数のパワーモジュール8を含んでいる電力変換ユニット20a、コンデンサモジュール60、制御基板29、センサユニット40が固定されている。なお、電力変換ユニット20aには、8個のパワーモジュール8が含まれている。第2実施例の電力変換器2aは、パワーモジュール8の個数とリアクトル7a、7bの個数が第1実施例の電力変換器2と相違するだけで、ほかは第1実施例の電力変換器2と同じである。
図5のA-A断面は図3と同じである。即ち、温度センサ17aから延びる信号線54が、ボルト55で信号線53と共締めされ、接続される。信号線54と信号線53を共締めしているボルト55は、孔332を通じてケース30の外から見える。即ち、信号線54と信号線53は、アッパーケース32とロアケース33を結合した後に、孔332を通じてツールを挿入して接続することが可能である。図5のB-B断面は、コンデンサユニット60の下部周辺については、図3と同じである。即ち、温度センサ17bから延びる信号線が、別のボルトで別の信号線と共締めされ、接続される。2本の信号線を共締めしている別のボルトは、孔332を通じてケース30の外から見える。共締めされた一方の信号線は、信号線カバ-63の中を、温度センサ17aと導通している信号線52と平行に延びており、制御基板29に接続されている。
第2実施例の電力変換器2aのように、本明細書が開示する技術は、複数のリアクトルを備える電力変換器に適用されてもよい。複数のリアクトルを備える場合、少なくとも1個のリアクトルが温度センサを備えており、温度センサから延びる第1信号線と、制御基板と導通している第2信号線が、コンデンサユニットにおいて、ロアケースに設けられた孔から見える箇所にて接続されていればよい。もちろん、全てのリアクトルが温度センサを備えており、夫々の温度センサから延びる第1信号線と、制御基板と導通している第2信号線が、ロアケースに設けられた孔から見える箇所にて接続されていてもよい。
実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。信号線54が第1信号線の一例に相当し、信号線51、53が第2信号線の一例に相当する。ロアケース33が第1ケースの一例に相当し、アッパーケース32が第2ケースの一例に相当する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2、2a:電力変換器
3:制御回路
5、6:コンデンサ
7、7a、7b:リアクトル
8a-8g:パワーモジュール
9a-9h:スイッチング素子
11a:正極端子
11b:負極端子
11c:中点端子
11d:制御端子
12、12a、12b:電圧コンバータ回路
13a、13b:インバータ回路
14、17、17a、17b:温度センサ
20:電力変換ユニット
21:正極バスバ
22:負極バスバ
23:出力バスバ
28:冷却器
29:制御基板
30:ケース
31:アッパーカバー
32:アッパーケース
33:ロアケース
40:端子ユニット
51、52、53、54:信号線
55:ボルト
60:コンデンサユニット
61:コンデンサ素子
62:タブ
71、72、74:ボルト
100、100a:電気自動車
331:コネクタ孔
332:孔

Claims (1)

  1. 第1ケースと第2ケースに分割されているケースと、
    前記第1ケースに固定されているとともに、温度センサを備えているリアクトルと、
    前記第2ケースに固定されており、電力変換用の複数のスイッチング素子を制御する制御基板と、
    前記第2ケースに固定されており、前記スイッチング素子に流れる電流を平滑化するコンデンサを収容しているコンデンサユニットと、
    を備えており、
    前記第1ケースの前記コンデンサユニットと対向する位置に孔が設けられており、
    前記温度センサから延びる第1信号線と、前記制御基板と導通している第2信号線が、前記コンデンサユニットにおいて、前記孔から見える箇所にて接続されている、電力変換器。
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