JP2013198350A - 電力変換装置 - Google Patents

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【課題】リアクトルとコンデンサを備えた電力変換装置においてバスバを通じたリアクトルからコンデンサへの熱伝達を抑制する。
【解決手段】電力変換装置5は、リアクトル14とコンデンサ13を接続するバスバ31、32を備える。リアクトル側のバスバ31が、絶縁性の伝熱部材36を介してケース41aと接触している。バスバ31、32は、リアクトル14から出て上方へ折れ曲がり、次いで水平に折れ曲がり、さらに下方へ折れ曲がってフィルタコンデンサ13に繋がっており、水平部分31aで伝熱部材36を介して上ケース41aと接触している。
【選択図】図3

Description

本明細書が開示する技術は、リアクトルとコンデンサを備える電力変換装置に関する。
インバータやコンバータなどの電力変換装置は、リアクトルとコンデンサとスイッチング素子で構成される昇圧回路あるいは降圧回路を含むことが多い。典型的な昇圧回路(あるいは降圧回路)では、リアクトルとコンデンサは直列に接続されている。より具体的には、昇圧回路(あるいは降圧回路)は、リアクトルとコンデンサの接続点が入力端に繋がっており、リアクトルの他端がスイッチング素子に繋がっており、コンデンサの他端がグランドに繋がっている回路構成を有している。昇圧回路あるいは降圧回路でリアクトルとセットで用いられるコンデンサはフィルタコンデンサと呼ばれることがある。
リアクトルもコンデンサも共に発熱するが、特にリアクトルは発熱量が多い。他方、コンデンサはリアクトルと比較すると耐熱性が低い。
近年、ハイブリッド車を含む電気自動車の開発が盛んであり、モータのパワーコントロールユニットは高容量化/コンパクト化の傾向にある。コンパクト化に伴ってリアクトルとコンデンサは近接配置されるようになり、リアクトルの熱がコンデンサに影響を及ぼさないように、リアクトルとコンデンサの間の遮熱技術が検討されている。
例えば特許文献1には、リアクトルとコンデンサの間に遮熱部材を配置するとともに、リアクトルとコンデンサを樹脂などの絶縁性伝熱材で覆う技術が開示されている。絶縁性熱伝材には例えばエポシキ系樹脂が用いられる。リアクトルとコンデンサは大電流が流れるため、バスバと呼ばれる導電性の高い金属細棒状の導電部材で接続されるが、特許文献1の技術はバスバも含めて伝熱材で覆ってしまう。特許文献1の技術は、遮熱部材と伝熱材でコンデンサをリアクトルの熱から保護する。
特開2010−233294号公報
特許文献1の技術は、バスバを含めて伝熱材で覆い、熱を拡散させる。しかしながら、リアクトルとコンデンサを樹脂などの伝熱材で覆わない場合もある。他方、バスバは金属細棒状であるため熱伝導率が高く、バスバがリアクトルからコンデンサへの熱伝達経路の一つとなる。本明細書は、リアクトルとコンデンサを備えた電力変換装置においてバスバを通じたリアクトルからコンデンサへの熱伝達を抑制する技術を提供する。
本明細書が開示する技術を具現化した電力変換装置の一態様は、リアクトルとコンデンサを接続しているバスバが、絶縁性の伝熱部材を介してケースと接触している。そのような構成を採用することで、リアクトルからバスバを伝わる熱の一部はコンデンサへ伝わらずケースへと拡散する。リアクトルからコンデンサへ伝わる熱量を抑制することができる。
本明細書が開示する電力変換装置の別の態様は、電力変換装置のケースが上ケースと下ケースに分かれている。そして、リアクトルとコンデンサは下ケースに固定されており、バスバは伝熱部材を介して上ケースと接触している。この構成は、リアクトルとコンデンサを固定している下ケースとは別体の上ケースにバスバの熱を拡散させる。従ってコンデンサへの伝熱がより一層抑制できる。さらに、上ケースは、下ケースに対する蓋に相当する。すなわち、上記の構成によると、上ケースを外すとリアクトル、コンデンサ及びバスバが露出することになり、組み付け性やメンテナンス性に優れている。
本明細書が開示する電力変換装置のさらに別の態様では、バスバは、リアクトルから延びて上方へ折れ曲がり、次いで水平に折れ曲がり、さらに下方へ折れ曲がってコンデンサに繋がっており、水平部分で伝熱部材を介して上ケースと接触している。通常は電気抵抗を小さくするためにバスバは短い方がよい。しかしながら、本明細書が開示する新規な電力変換装置の一態様では、リアクトルとコンデンサを最短でつなぐようにバスバを配索するのではなく、上方へ迂回してでも上ケースとの接触を図りコンデンサへの伝熱を抑えることにより、電力変換装置のトータルの性能を向上させる。
また、バスバの水平部分が上ケースと近接して平行に並ぶことにより、バスバのインダクタンスを低減する付加的な効果も期待できる。通常、ケース(上ケースと下ケース)は、アルミニウムなどの導電材料で作られる。バスバにはリアクトルから交流電流が流れることになるが、バスバに流れる交流に起因してバスバと平行な部分において上ケースに誘導磁界が発生する。誘導磁界はバスバに流れる電流が発生する磁界を打ち消すように作用し、その結果インダクタンスが低減される。
さらに、バスバは、リアクトルから延びているリアクトル側バスバと、コンデンサから延びているコンデンサ側バスバがボルト止めされて構成されており、リアクトル側バスバが伝熱部材を介してケースと接触しているとよい。ボルト止めされている場所が熱溜りとなるが、その熱溜りよりもリアクトル側で熱の一部をケースに拡散させることによって、ボルト周辺、ひいては、コンデンサに伝わる熱量が低減される。
伝熱部材は弾性を有するシート状であるとよい。リアクトル、コンデンサ、及びバスバが下ケースに固定され、上ケースを後から閉じる態様の場合、バスバと上ケースとの寸法公差を確保する必要がある。伝熱部材として弾性を有するシート状の部材を採用することによって、バスバと上ケースとの隙間にばらつきが生じても伝熱部材を介した接触を確保できる。
本明細書が開示する技術の詳細、及び、さらなる改良は、発明の実施の形態で説明する。
実施例のハイブリッド車の電力系のブロック図である。 パワーコントロールユニット(一部)の上面図である。 図2のIII−III矢視に相当する断面図である。 バスバの斜視図である。
図面を参照して実施例の電力変換装置を説明する。実施例の電力変換装置は、ハイブリッド車に搭載されるパワーコントロールユニットである。そのパワーコントロールユニットは、メインバッテリの電力を昇圧した後に交流に変換してモータへ出力する回路と、メインバッテリの電力を降圧して別の電気デバイスへ供給する回路を備える。
パワーコントロールユニットの説明に先立って、ハイブリッド車の電力系を概説する。図1にハイブリッド車2の電力系のブロック図を示す。ハイブリッド車2は、走行用の駆動源として、モータ8とエンジン6を備えている。モータ8の出力トルクとエンジン6の出力トルクは、動力分配機構7で適宜に分配/合成され、車軸9(即ち車輪)へ伝達される。なお、図1は、本明細書が開示する技術の説明に要する部品だけを表しており、説明に関係のない一部の部品は図示を省略していることに留意されたい。
モータ8を駆動するための電力はメインバッテリ3から供給される。メインバッテリ3の出力電圧は、例えば300ボルトである。また、ハイブリッド車2は、メインバッテリ3の他に、カーナビゲーション装置やルームランプなど、メインバッテリ3の出力電圧よりも低い電圧で駆動するデバイス群に電力を供給するための補機バッテリ24も備える。図1では、メインバッテリ3の出力電圧よりも低い電圧で駆動するデバイス群を「補機25」と総称している。なお、パワーコントロールユニット5の大電流系回路を除く信号処理回路(PWM生成回路など)も補機の一種である。また、「メインバッテリ」との呼称は、「補機バッテリ」と区別するための便宜上のものである。以下、説明を簡略化するため、パワーコントロールユニット5を「PCU5」と称することがある。
メインバッテリ3は、システムメインリレー4を介してPCU5に接続される。システムメインリレー4は、メインバッテリ3と車両の駆動系を接続したり切断したりするスイッチである。システムメインリレー4は、上位コントローラ(不図示)により切り換えられる。
PCU5は、メインバッテリ3とモータ8の間に介在する電子回路である。PCU5は、メインバッテリ3の電圧をモータ8の駆動に適した電圧(例えば600ボルト)まで昇圧する第1コンバータ回路12、昇圧後の直流電力を交流に変換するインバータ回路21、メインバッテリ3の電力を補機25の駆動に適した電圧(例えば12ボルト)に降圧する第2コンバータ回路18を含む。
なお、ハイブリッド車2は、エンジン6の駆動力、あるいは車両の減速エネルギを利用してモータ8で発電することもできる。モータ8が発電する場合、インバータ回路21が交流を直流に変換し、さらに第1コンバータ回路12がメインバッテリ3よりも僅かに高い電圧まで降圧し、メインバッテリ3へ供給する。
第1コンバータ回路12は、フィルタコンデンサ13とリアクトル14、及び、2個のスイッチング回路23aを主とする回路である。スイッチング回路23aは、IGBTとダイオードの逆並列回路で構成される。より詳しくは、第1コンバータ回路12の構成は次の通りである。リアクトル14とフィルタコンデンサ13は直列に接続され、その接続点が第1コンバータ回路12の入力に相当する。フィルタコンデンサ13の他端はグランドに接続している。リアクトル14の他端は直列に接続された2個のスイッチング素子の接続点に接続している。そのような回路構成は昇降圧コンバータとして良く知られている。
インバータ回路21は、モータ8のU、V、Wの各相の交流電流を生成すべくスイッチングを繰り返す6個のスイッチング回路23bを主とする回路である。スイッチング回路23bも、IGBTとダイオードの逆並列回路で構成される。
第1コンバータ回路12のスイッチング回路23aとインバータ回路21のスイッチング回路23bを構成するIGBTとダイオード、及びその周辺回路は、インテリジェントパワーモジュール(IPM)としてパッケージ化されている。なお、本明細書では、そのようなパッケージについては、説明を省略する。
第1コンバータ回路12の高電圧側(即ちインバータ回路側)には平滑化コンデンサ16が第1コンバータ回路12と並列に接続されている。平滑化コンデンサ16は、インバータ回路21に入力される電流を平滑化するために挿入されている。なお、第1コンバータ回路12のスイッチング回路23aの高電位側や、インバータ回路21のスイッチング回路23bの高電位側の電線をP線と称する。これに対し、第1コンバータ回路12とインバータ回路21の低電位側の電線をN線と称する。N線はグランドGに接続している。メインバッテリ3からモータ8へは大電流が供給されるので、その大電流が流れるフィルタコンデンサ13とリアクトル14は特に発熱量が大きい。
PCU5では、さらに、メインバッテリ3の電圧を降圧する第2コンバータ回路18も、システムメインリレー4を介してメインバッテリ3と接続されている。図1に示されているように、第2コンバータ回路18は、補機25に電力を供給するとともに、補機バッテリ24を充電する。補機バッテリ24は、メインバッテリ3から電力が供給されない場合(例えばシステムメインリレー4が開放されている場合)に補機25へ電力を供給するために備えられている。
次に、PCU5のハードウエア構成を説明する。図2に、PCU5の一部(リアクトル14とフィルタコンデンサ13に関係する部分)の平面図を示し、図3に図2のIII−III矢視に相当する断面図を示す。ただし、図2と図3では、スイッチング回路23bを構成するIGBTとダイオードを収めたIPMなど、一部ハードウエアの図示を省略していることに留意されたい。また、図3では、第2コンバータユニット52の内部の図示を省略している。第2コンバータユニット52は、前述した第2コンバータ回路18を収めた筐体である。
PCU5のケース41は、上ケース41aと下ケース41bに2分割されている。上ケース41a、下ケース41bのいずれもアルミニウムで作られており、導電性である。図2では上ケース41aの図示を省略している。ケース41の内部には、フィルタコンデンサ13、平滑化コンデンサ16、リアクトル14、及び、前述のIPM(不図示)が主たるユニットとして格納されている。ケース41には他に、前述したスイッチング回路23a、23bのためのPWM信号を生成する基板ユニットや、電子部品などを冷却する冷却器が格納されるが、その図示は省略している。
リアクトル14は、図3に示すように、コア15a、コア15aに捲回されたコイル15b、及び、コア15aを覆う樹脂15cで構成される。コア15aは、磁性体の鉄粉を焼成したものである。樹脂15cの下側が下ケース41bに固定される。図示を省略しているが、より具体的には樹脂15cはボルトにて下ケース41bに固定される。
リアクトル14に隣接するようにフィルタコンデンサ13が配置される。リアクトル14とフィルタコンデンサ13の間で下ケース41bの底から上方に向けて遮蔽板41cが立設している。遮蔽板41cは、リアクトル14が発する熱が直接にフィルタコンデンサ13に伝わることを防いでいる。なお、リアクトル14とフィルタコンデンサ13はいずれも下ケース41bに固定される。
リアクトル14のコイル15bの一端14aにはリアクトル正極バスバ31(リアクトル側バスバ)が接続されており、コイル15bの他端14bにはリアクトル負極バスバ34が接続されている。図示を省略しているが、リアクトル負極バスバ34はグランドGに接続している。なお、「バスバ」は抵抗値の低い金属棒状の部材であり、大電流を流すための導電部材を意味する。
図1のブロック図からも明らかなとおり、リアクトル14の一端14aはフィルタコンデンサ13に接続している。ハードウエア的には、図2と図3に示すように、リアクトル14の一端14aで接続しているリアクトル正極バスバ31と、フィルタコンデンサ13から延びているコンデンサ側バスバ32が、ボルト38で連結されている。なお、図示を省略しているが、ボルト38には、メインバッテリ3から電力を供給するバスバも接続される。コンデンサ側バスバ32は、途中から分岐端32aが延びており、その分岐端32aがフィルタコンデンサ13の一方の電極に接続している。フィルタコンデンサ13の他方の電力はグランドGに接続している。コンデンサ側バスバ32の他端は、分岐端32aから更に下方へ延びており、DCコンバータ側バスバ35とボルト39で接続している。
図4に、リアクトル正極バスバ31(リアクトル側バスバ31)とコンデンサ側バスバ32の斜視図を示す。リアクトル正極バスバ31の一端はリアクトル14のコイルの一端14aと接続している(図4の符号Paが示す箇所)。リアクトル正極バスバ31とコイルの一端14aは溶接にて接合している。リアクトル正極バスバ31は、コイルの一端14aから水平方向に延び、次いで上方に折れ曲がり、次いで水平に折れ曲がり、さらに下方へ折れ曲がってコンデンサ側バスバ32と接続している。リアクトル正極バスバ31とコンデンサ側バスバ32の接続点Pbは、フィルタコンデンサ13の上方である。コンデンサ側バスバ32は、フィルタコンデンサ13に沿って下方へと延びており、途中で分岐端32aがフィルタコンデンサ13の側方へと回り込んでいる。分岐端32aは、フィルタコンデンサ13の端部電極(メタリコン電極)に接続している。コンデンサ側バスバ32はさらに下方へ延びており、フィルタコンデンサ13の下側に回り込み、そこでDCコンバータ側バスバ35とボルト39を介して接続している(図4の符号Pcが示す箇所)。なお、各図におけるXYが水平面を示しており、Z軸が鉛直方向を示している。
リアクトル正極バスバ31の最上方の水平部分31aの上に伝熱部材36が配置されており、その伝熱部材36は上ケース41aと接している(図3参照)。即ち、リアクトル正極バスバ31は伝熱部材36を介して上ケース41aと接している。伝熱部材36は絶縁材でもある。伝熱部材36は、例えばシリコンゴム製であり、絶縁性と伝熱性に優れている。また、伝熱部材36は適度な弾力があり、上ケース41aを下ケース41bに被せる際、伝熱部材36はリアクトル正極バスバ31と上ケース41aとの間で縮み、リアクトル正極バスバ31と上ケース41aの双方に密着する。
リアクトル14にはモータを駆動する大電流が流れるため、発熱量が大きい。リアクトル14を構成するコイル15bは平角線で作られており、また、コイル15bに電気的に接続するバスバも細板状であるため、熱が伝達し易い。図3によく示されているように、リアクトル正極バスバ31は一旦上方に折れ曲がり、次に水平方向に折れ曲がっている。その水平部分31aが伝熱部材36を介して上ケース41aと接している。リアクトル14の熱は、リアクトル正極バスバ31とコンデンサ側バスバ32を介してフィルタコンデンサ13に伝わるが、一部の熱は水平部分31aから伝熱部材36を介して上ケース41aに放出される。即ち、バスバを介してリアクトル14からフィルタコンデンサ13へ伝わる熱量が抑制される。水平部分31aはフィルタコンデンサ13から比較的に離れているため、上ケース41aから下ケース41bへと迂回してコンデンサ13に伝わる熱量も多くはない。図3、図4に良く示されているように、リアクトルの一端14aとフィルタコンデンサ13の電極を最短距離で繋ぐにはリアクトル正極バスバ31を上方へ迂回させる必要はない。しかし本明細書が開示する技術は、上ケース41aの近傍を通るようにバスバを迂回させ、バスバと上ケース41aを、伝熱部材36を介して接触させる。そのような構造により、リアクトル14からフィルタコンデンサ13へ伝わる熱量を抑制し、フィルタコンデンサ13を熱的に保護する。
さらに、リアクトルの熱を上ケース41aに伝える水平部分31aは、リアクトル正極バスバ31とコンデンサ側バスバ32の接続点であるボルト38よりもリアクトル側に位置している。ボルト38は熱を溜めやすいが、ボルト38よりもリアクトル側でバスバが上ケース41aと接しているので、ボルト38に達する前に熱を上ケース41aへ拡散させることができる。ボルト38に熱量が溜まるのを抑制することにより、リアクトル14からフィルタコンデンサ13に伝わる熱量をより一層効果的に抑制している。
さらに、水平部分31aは上ケース41aの天板の近傍を平行に延びている。上ケース41aはアルミニウムで導電性である。バスバにはリアクトル14を通じて交流が流れる。バスバを流れる電流の変化に起因して上ケース41aには誘導磁界が発生する。その誘導磁界はバスバを流れる電流が発生する磁界の一部を相殺する。バスバを流れる電流が発生する磁界の一部が相殺されるため、上記の構造は、バスバのインダクタンスを低減するという付加的な効果も得られる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:ハイブリッド車
3:メインバッテリ
4:システムメインリレー
5:パワーコントロールユニット(電力変換装置)
6:エンジン
8:モータ
12:コンバータ回路
13:フィルタコンデンサ
14:リアクトル
15b コイル
16:平滑化コンデンサ
18:コンバータ回路
21:インバータ回路
23a、23b:スイッチング回路
24:補機バッテリ
25:補機
31:リアクトル正極バスバ(リアクトル側バスバ)
31a 水平部分
32:コンデンサ側バスバ
32a:分岐端
36:伝熱部材
38、39:ボルト
41:ケース
41a:上ケース
41b:下ケース
52:コンバータユニット

Claims (5)

  1. リアクトルとコンデンサを接続しているバスバが、絶縁性の伝熱部材を介してケースと接触していることを特徴とする電力変換装置。
  2. ケースは上ケースと下ケースに分かれており、
    リアクトルとコンデンサは下ケースに固定されており、
    バスバは伝熱部材を介して上ケースと接触していることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. バスバは、リアクトルから延びて上方へ折れ曲がり、次いで水平に折れ曲がり、さらに下方へ折れ曲がってコンデンサに繋がっており、水平部分で伝熱部材を介して上ケースと接触していることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記バスバは、リアクトルから延びているリアクトル側バスバと、コンデンサから延びているコンデンサ側バスバがボルト止めされて構成されており、リアクトル側バスバが伝熱部材を介してケースと接触していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 伝熱部材は弾性を有するシート状であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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