JP6996362B2 - インクジェット記録装置及びメンテナンス方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置及びメンテナンス方法に関する。
従来、インク吐出ヘッドに設けられたノズルから記録媒体に対してインクを吐出させて画像などを形成するインクジェット記録装置がある。インクジェット記録装置では、インク流路からインク吐出ヘッドに対して供給されるインク中に気体が含まれていると、インクを吐出させる際に加えられる圧力が正常にインクに伝わらないといった要因でノズルからのインクの吐出不良が生じ得る。これに対し、インク流路内のインク中の気体を脱離させる脱気部を設けて、インクの吐出不良の発生を抑制する技術がある(例えば、特許文献1)。
この脱気部としては、気体透過性の脱気膜の一方の面をインク流路内のインクと接触させ、当該一方の面とは反対の面側を真空経路に接触させることにより、インク中の気体を真空経路に吸引して脱離させる構成を有するものが多く用いられている。この脱気部では、脱気膜から染み出したインクの液体成分(例えば、モノマー)が、真空経路を真空状態とするための真空ポンプ内に直接侵入しないように、当該インクの液体成分を貯留するトラップが真空経路の途中に設けられている。トラップは、貯留されたインクの液体成分を排出口から外部に排出させることができるようになっている。
脱気部のうち脱気膜は、インク吐出ヘッド及びインク流路を有するヘッドユニットの内部に設けられる。一方、トラップは、貯留された液体成分を排出させる作業を容易にするために、ヘッドユニットの外部に設けられることが多い。
特開2010-58413号公報
しかしながら、脱気膜からトラップまでの経路が長くなると、当該経路中でインクの液体成分の溶媒が気化して溶質が固着したり、当該液体成分自体が固化(相変化)して固着したりすることで、真空経路が詰まってしまう場合がある。
一方で、漏出したインクの液体成分が固着する前にトラップに導かれるように、ヘッドユニットの内部において脱気膜の近傍にトラップを設けると、トラップからインクの液体成分を排出させた後に、排出口に繋がる排出経路内に残留したインクの液体成分が、画像の記録に直接関わる装置構成(例えば、記録媒体が載置される搬送面など)に滴下して当該装置構成を汚損させたり、記録媒体に滴下して記録媒体を汚損させたりするおそれがある。
このように、上記従来の技術では、装置構成や記録媒体の汚損を避けつつ真空経路の詰まりを抑制するのが容易でないという課題がある。
この発明の目的は、装置構成や記録媒体の汚損を避けつつ真空経路の詰まりを抑制することができるインクジェット記録装置及びメンテナンス方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載のインクジェット記録装置の発明は、
インク流路と、ノズルを有し、前記インク流路から供給されたインクを前記ノズルから吐出するインク吐出ヘッドと、前記インク流路を流れるインク中の気体を脱離させる脱気部と、を有するヘッドユニットと、
前記脱気部内の空気を吸引する吸引動作を行う真空吸引部と、
制御部と、
を備え、
前記脱気部は、
前記インク流路の途中に設けられ、一方の面が前記インク流路内のインクと接触する気体透過性の脱気膜と、
前記脱気膜の前記一方の面とは反対の面側と前記真空吸引部とを繋ぎ、前記真空吸引部の前記吸引動作に応じて前記インク中から脱離して前記脱気膜を透過した脱離気体が流れる真空経路と、
前記真空経路の途中に設けられ、前記脱気膜から漏出したインクの液体成分を貯留する貯留部と、前記貯留部に貯留されたインクの液体成分を外部に排出させるための排出経路とを有するトラップと、
前記排出経路を開放させ又は閉止させる排出経路開閉部と、
を有し、
前記制御部は、前記排出経路が開放されているときに前記真空吸引部による前記吸引動作を開始させて前記排出経路内のインクの液体成分を吸引させる吸引制御を行う。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
前記排出経路の排出口は、前記ヘッドユニットの外部に露出している。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のインクジェット記録装置において、
前記ヘッドユニットは、前記ノズルの開口部を当該ヘッドユニットの外部に露出させた状態で前記インク吐出ヘッドを収容する筐体を備え、
前記トラップは、前記筐体に収容されており、
前記排出口は、前記筐体の外部に露出している。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のインクジェット記録装置において、
搬送面上に載置された記録媒体を搬送する搬送部を備え、
前記排出経路は、前記排出口が前記搬送面に対向する位置に設けられている。
請求項5に記載の発明は、請求項2又は3に記載のインクジェット記録装置において、
搬送面上に載置された記録媒体を搬送する搬送部と、
前記インク吐出ヘッドの前記ノズルの開口部が前記搬送面に対向する第1の位置と、前記ノズルの開口部が前記搬送面に対向しない第2の位置との間で前記ヘッドユニットを移動させる移動部と、
を備え、
前記排出経路は、前記ヘッドユニットが前記第1の位置と前記第2の位置との間を移動する間の一部の期間で排出口が前記搬送面に対向する位置に設けられている。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記制御部は、前記排出経路開閉部による前記排出経路の開閉動作を制御する。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のインクジェット記録装置において、
前記脱気部は、前記真空経路の内部と大気圧の外部とを連通させる連通経路を開放させ又は閉止させる連通経路開閉部を有し、
前記制御部は、前記連通経路開閉部による前記連通経路の開閉動作を制御し、
前記連通経路が開放された状態で前記排出経路を開放させて前記貯留部に貯留されたインクの液体成分を外部に排出させる排出制御を行い、
前記排出制御の後に続けて前記吸引制御を行い、
前記吸引制御の後に続けて前記排出経路を閉止させる排出経路閉止制御を行う。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のインクジェット記録装置において、
前記連通経路開閉部は、電磁弁である。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記ヘッドユニットを複数備え、
前記真空吸引部は、前記複数のヘッドユニットにおける前記真空経路内の空気を各々吸引する。
請求項10に記載の発明は、請求項7又は8に記載のインクジェット記録装置において、
前記ヘッドユニットを複数備え、
前記真空吸引部は、前記複数のヘッドユニットにおける前記真空経路内の空気を各々吸引し、
前記制御部は、前記複数のヘッドユニットのうち一のヘッドユニットについての前記吸引制御を行う場合に、当該一のヘッドユニットを除いたヘッドユニットの前記連通経路及び前記排出経路を閉止させる。
請求項11に記載の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記排出経路開閉部は、電磁弁である。
請求項12に記載の発明は、請求項1から11のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記インク吐出ヘッドには、ゲル状態とゾル状態との間で相変化する特性を有するインクが供給され、
前記ヘッドユニットは、前記インクを加熱するインク加熱部を有し、
前記インク吐出ヘッドは、前記インク加熱部により加熱されたインクを前記ノズルから吐出する。
また、上記目的を達成するため、請求項13に記載のメンテナンス方法の発明は、
インク流路と、ノズルを有し、前記インク流路から供給されたインクを前記ノズルから吐出するインク吐出ヘッドと、前記インク流路を流れるインク中の気体を脱離させる脱気部と、を有するヘッドユニットと、
前記脱気部内の空気を吸引する吸引動作を行う真空吸引部と、
を備え、
前記脱気部は、
前記インク流路の途中に設けられ、一方の面が前記インク流路内のインクと接触する気体透過性の脱気膜と、
前記脱気膜の前記一方の面とは反対の面側と前記真空吸引部とを繋ぎ、前記真空吸引部の前記吸引動作に応じて前記インク中から脱離して前記脱気膜を透過した脱離気体が流れる真空経路と、
前記真空経路の途中に設けられ、前記脱気膜から漏出したインクの液体成分を貯留する貯留部と、前記貯留部に貯留されたインクの液体成分を外部に排出させるための排出経路とを有するトラップと、
前記排出経路を開放させ又は閉止させる排出経路開閉部と、
を有するインクジェット記録装置のメンテナンス方法であって、
前記排出経路が開放されているときに前記真空吸引部による前記吸引動作を開始させて前記排出経路内のインクの液体成分を吸引させる吸引ステップを含む。
本発明に従うと、装置構成や記録媒体の汚損を避けつつ真空経路の詰まりを抑制することができるという効果がある。
インクジェット記録装置の概略構成を示す図である。 ヘッドユニットの内部構成を示す図である。 ヘッドユニットの移動の態様を説明する図である。 インク供給機構の構成を示す模式図である。 脱気モジュールの内部構造を示す断面図である。 第1トラップの構成を示す断面図である。 インクジェット記録装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 脱気部メンテナンス処理の制御手順を示すフローチャートである。 脱気部メンテナンス処理における真空ポンプ、大気連通弁及び排出経路開閉弁の動作状態を示すタイムチャートである。
以下、本発明の画像形成装置及び画像形成方法に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態であるインクジェット記録装置1の概略構成を示す図である。
インクジェット記録装置1は、給紙部10と、画像記録部20と、排紙部30と、制御部60(図7)などを備える。インクジェット記録装置1は、制御部60による制御下で、給紙部10に格納された記録媒体Pを画像記録部20に搬送し、画像記録部20で記録媒体Pに画像を記録し、画像が記録された記録媒体Pを排紙部30に搬送する。
記録媒体Pとしては、普通紙や塗工紙といった紙のほか、布帛又はシート状の樹脂等、表面に吐出されたインクを表面で固化させることが可能な種々の媒体を用いることができる。
給紙部10は、記録媒体Pを格納する給紙トレー11と、給紙トレー11から画像記録部20に記録媒体Pを搬送して供給する媒体供給部12とを有する。媒体供給部12は、内側が2本のローラーにより支持された輪状のベルトを備え、このベルト上に記録媒体Pを載置した状態でローラーを回転させることで記録媒体Pを搬送する。
画像記録部20は、搬送ドラム21(搬送部)と、受け渡しユニット22と、用紙加熱部23と、ヘッドユニット24と、定着部25と、デリバリー部26などを有する。
搬送ドラム21は、円柱面状の外周面である搬送面21a上に記録媒体Pを保持した状態で図1の図面に垂直な方向(以下、幅方向と記す)に延びた回転軸の周りで回転することで記録媒体Pを搬送面21aに沿った搬送方向に搬送する。搬送ドラム21は、その搬送面21a上で記録媒体Pを保持するための図示しない爪部211(図3)及び吸気部212(図3)を備える。記録媒体Pは、爪部211により端部が押さえられ、かつ吸気部212により搬送面21aに吸い寄せられることで搬送面21aに保持される。
搬送ドラム21は、搬送ドラム21を回転させるための図示しない搬送ドラムモーターに接続されており、搬送ドラムモーターの回転量に比例した角度だけ回転する。
受け渡しユニット22は、給紙部10の媒体供給部12により搬送された記録媒体Pを搬送ドラム21に引き渡す。受け渡しユニット22は、給紙部10の媒体供給部12と搬送ドラム21との間の位置に設けられ、媒体供給部12から搬送された記録媒体Pの一端をスイングアーム部221で保持して取り上げ、受け渡しドラム222を介して搬送ドラム21に引き渡す。
用紙加熱部23は、受け渡しドラム222の配置位置とヘッドユニット24の配置位置との間に設けられ、搬送ドラム21により搬送される記録媒体Pが所定の温度範囲内の温度となるように当該記録媒体Pを加熱する。用紙加熱部23は、例えば、赤外線ヒーター等を有し、制御部60から供給される制御信号に基づいて赤外線ヒーターに通電してヒーターを発熱させる。
ヘッドユニット24は、画像データに基づいて、記録媒体Pが保持された搬送ドラム21の回転に応じた適切なタイミングで記録媒体Pに対してインクを吐出して画像を記録する。ヘッドユニット24は、インク吐出面が搬送ドラム21に対向して所定の距離を置いて配置される。本実施形態のインクジェット記録装置1では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクにそれぞれ対応する4つのヘッドユニット24が記録媒体Pの搬送方向上流側からY,M,C,Kの色の順に所定の間隔で並ぶように配列されている。
図2は、ヘッドユニット24の内部構成を示す図である。図2(a)は、ヘッドユニット24を正面から見た場合の内部構成の概略図である。図2(b)は、ヘッドユニット24を搬送ドラム21側から見た場合の内部構成の概略図である。なお、ヘッドユニット24を正面から見た場合とは、搬送ドラム21の搬送面21a上のヘッドユニット24と対向する位置で記録媒体Pの搬送方向と平行な方向からヘッドユニット24を見た場合をいう。
ヘッドユニット24は、筐体24aと、当該筐体24aの内部に収容された複数の(ここでは6つの)インク吐出ヘッド240(記録ヘッド)とを有する。インク吐出ヘッド240では、インクを吐出するノズルNが幅方向に沿って2列に配列されて2つのノズル列を構成しており、これら2つのノズル列は、幅方向についてノズルNの配置間隔の2分の1だけ互いにずれた状態で配置されている。インク吐出ヘッド240は、各ノズルNに対応してノズルNからインクを吐出するための記録素子が設けられている。当該記録素子は、ノズルNに連通しインクを貯留する圧力室(チャネル)と、圧力室の壁面に設けられた圧電素子と、圧電素子に電圧を印加して電界を生じさせるための電極とを有する。記録素子の電極に、圧電素子を変形動作させる駆動波形の電圧信号が印加されると、この電圧信号に応じて圧力室が変形して圧力室内の圧力が変化し、当該圧力の変化に応じて圧力室に連通するノズルNからインクが吐出される。
ヘッドユニット24が有する6つのインク吐出ヘッド240は、ノズルNの幅方向についての配置範囲が連続するように千鳥格子状に配置されている。各ヘッドユニット24は、筐体24aの下面を構成する部材に設けられた貫通孔に篏合された状態で固定されており、ノズルNの開口部が設けられたノズル開口面が、筐体24aの外部に露出している。
ヘッドユニット24に含まれるノズルNの幅方向についての配置範囲は、搬送ドラム21により搬送される記録媒体Pのうち画像が記録可能な領域の幅方向の幅をカバーしている。ヘッドユニット24は、画像の記録時には位置が固定されて用いられ、記録媒体Pの搬送に応じて搬送方向についての所定間隔(搬送方向間隔)の各位置に対してノズルNからインクを吐出することで、シングルパス方式で画像を記録する。
なお、インク吐出ヘッド240が有するノズル列の数は、1列又は3列以上であってもよい。また、ヘッドユニット24が有するインク吐出ヘッド240の数は、5つ以下又は7つ以上であってもよい。
インク吐出ヘッド240のノズルNから吐出されるインクとしては、所定のエネルギー(本実施形態では紫外線)を照射することによりモノマーが重合して硬化するインクであって、紫外線が照射されない状態では、温度に応じてゲル状態とゾル状態との間で相変化する特性を有するインク(相変化インク)が用いられる。ここで、ゲル状態は固体に含まれ、ゾル状態は液体に含まれるものとする。このインクは、所定の相変化温度(例えば、40℃~60℃程度)以上に加熱されることで一様に液化(ゾル化)する一方、通常の室温程度(0℃~30℃程度)を含む相変化温度以下の温度範囲ではゲル化する。
本実施形態では、インク吐出ヘッド240に設けられたインク加熱部240cによりインクがゾル状態となる温度に加熱され、ゾル状態のインクがノズルNから吐出される。ノズルNから吐出されて記録媒体Pに着弾したインクは、室温に冷却されて速やかにゲル状態となる。
また、各インク吐出ヘッド240は、インク吐出ヘッド240内に供給されるインクが流入するインレット240aと、インク吐出ヘッド240から排出されるインクが流出するアウトレット240bと、インク吐出ヘッド240内に供給されたインクを加熱するインク加熱部240cなどを有する。
ヘッドユニット24には、インレット240aに供給されるインクやアウトレット240bから排出されるインクが流れるインク流路242が設けられている。図2(a)では、このうちインレット240aに接続されたインク流路242が記載されており、インクの流動方向が実線の矢印で示されている。
また、ヘッドユニット24には、インク流路242を流れるインク中の気体を脱離させる脱気部40(図7)が設けられている。図2では、脱気部40の構成要素のうち脱気モジュール41、第1トラップ42及び真空経路44が描かれている。また、ヘッドユニット24の外部には、真空経路44に接続された第2トラップ43、及び真空経路44の内部の空気を吸引する吸引動作を行う真空ポンプ51(真空吸引部)が設けられている。真空経路44に接続されている構成要素のうち、脱気モジュール41及び第1トラップ42は、筐体24aの内部に設けられ、第2トラップ43は、筐体24aの外部に設けられている。図2(a)では、真空経路44における気体の流動方向が破線の矢印で示されている。真空経路44としては、特には限られないが、例えばシリコン製のチューブなどを用いることができる。
脱気モジュール41は、インク流路242の途中に設けられており、インク中の気体を脱離させる後述の脱気膜416(図5)を内部に備えている。
第1トラップ42及び第2トラップ43は、真空経路44の途中に設けられ、脱気膜416から漏出したインクの液体成分(主に、モノマー)を貯留する。このうち第1トラップ42は、脱気モジュール41の近傍に設けられている。また、第1トラップ42は、筐体24aの下面を構成する部材に設けられた貫通孔に篏合された状態で固定されており、貯留されたインクの液体成分を排出するための排出口が筐体24aの外部に露出している。
このような構成のヘッドユニット24は、筐体の24aの下面から露出したインク吐出ヘッド240のノズル開口面や第1トラップ42の排出口が、搬送ドラム21の搬送面21aに対向した状態で配置される。
また、図3に示されるように、ヘッドユニット24は、それぞれ幅方向に沿って個別に移動可能に設けられている。具体的には、ヘッドユニット24は、インク吐出ヘッド240のノズル開口面が搬送ドラム21の搬送面21aに対向する第1の位置と、インク吐出ヘッド240のノズル開口面が搬送面21aに対向しない第2の位置との間を移動可能に設けられている。ここで、第2の位置にあるヘッドユニット24のノズル開口面に対向する位置には、インク受容部28が設けられている。インク受容部28は、ヘッドユニット24のメンテナンス時に、第1トラップ42の排出口から排出されるモノマーや、ヘッドユニット24から吐き捨てられるインクを受ける部材である。ヘッドユニット24は、制御部60による制御下で、ヘッドユニット移動駆動部72(移動部)により、画像形成の際には第1の位置に移動し、後述するメンテナンス動作の際には第2の位置に移動する。
定着部25は、搬送ドラム21の幅方向の幅に亘って配置された発光部を有し、搬送ドラム21に載置された記録媒体Pに対して当該発光部から紫外線等のエネルギー線を照射して記録媒体P上に吐出されたインクを硬化させて定着させる。定着部25の発光部は、搬送方向についてヘッドユニット24の配置位置に対して搬送方向下流側に搬送ドラム21と対向して配置される。
デリバリー部26は、内側が2本のローラーにより支持された輪状のベルトを有するベルトループ262と、記録媒体Pを搬送ドラム21からベルトループ262に受け渡す円筒状の受け渡しドラム261とを有し、受け渡しドラム261により搬送ドラム21からベルトループ262上に受け渡された記録媒体Pをベルトループ262により搬送して排紙部30に送出する。
排紙部30は、デリバリー部26により画像記録部20から送り出された記録媒体Pが載置される板状の排紙トレー31を有する。
次に、インクジェット記録装置1においてインク吐出ヘッド240にインクを供給するインク供給機構について説明する。
図4は、インク供給機構の構成を示す模式図である。
図4では、インクジェット記録装置1のうち一のヘッドユニット24に係るインク供給機構が抽出されて示されているが、他のヘッドユニット24においても同様のインク供給機構によりインク吐出ヘッド240にインクが供給される。
図4のインク供給機構では、ヘッドユニット24の外部に設けられたインク供給部27が有するメインタンク271のインクが、供給ポンプ272により、ヘッドユニット24に設けられた第1サブタンク241に供給される。ヘッドユニット24では、この第1サブタンク241から、脱気モジュール41、第2サブタンク245、インク吐出ヘッド240を経て第1サブタンク241に戻るインク循環経路が形成されるように太線で示されたインク流路242が設けられており、循環ポンプ243の送液動作によりこのインク循環経路でインクを循環させることができるようになっている。
上述のように、インク吐出ヘッド240内のインクはインク加熱部240cにより加熱されてゾル状となっている。また、ヘッドユニット24内のインク吐出ヘッド240以外の各部にあるインクについても、ヘッドユニット24に設けられた図示しないインク加熱部により加熱されてゾル状に維持されている。
メインタンク271は、ヘッドユニット24の外部に設けられ、当該ヘッドユニット24に対応する色のインクを貯留する。メインタンク271の容量は、特には限られないが、例えば数リットルから数十リットル程度の大容量のものが用いられる。
供給ポンプ272は、メインタンク271に貯留されたインクをヘッドユニット24内の第1サブタンク241に送出する。供給ポンプ272としては、特に限られないが、例えば、ダイヤフラムポンプといった容積移送型のポンプや、チューブをローラーでしごいて送液を行うチューブポンプなどを用いることができる。
第1サブタンク241は、メインタンク271から供給されインク吐出ヘッド240に供給されるインクを貯留する小型のインク室である。第1サブタンク241は、外部に開放された容器であり、インクの量の増減に関わらずほぼ大気圧に保たれる。
脱気モジュール41は、第1サブタンク241から流入したインク中の気体を脱離(脱気)させる。脱気されたインクは、循環ポンプ243により逆止弁244を経て第2サブタンク245に送られる。
循環ポンプ243は、脱気モジュール41で脱気されたインクを第2サブタンク245に送出する。循環ポンプ243の構成は、特には限られないが、例えば供給ポンプ272と同様の構成のものを用いることができる。循環ポンプ243と第2サブタンク245の間に設けられた逆止弁244は、第2サブタンク245へ送られたインクが逆流するのを防止している。
第2サブタンク245は、脱気モジュール41で脱気されたインクが一時的に貯留される小型のインク室であり、インク流路242との接続箇所を除いて密閉されている。第2サブタンク245は、特には限られないが、第1サブタンク241と同様の容量のものである。第2サブタンク245は、インク流路242を介して各インク吐出ヘッド240のインレット240aに接続されて、各インク吐出ヘッド240のノズルNから吐出されるインクを当該インク吐出ヘッド240に供給する。
インク吐出ヘッド240のアウトレット240bは、バルブ246を介して第1サブタンク241に接続されており、インク吐出ヘッド240のノズルNから吐出されないインクの一部を第1サブタンク241に還流させることが可能となっている。
脱気モジュール41は、一方で、真空経路44を介して、第1トラップ42、大気連通弁451(連通経路開閉部)、連通切替弁452、第2トラップ43及び真空ポンプ51に接続されている。真空ポンプ51が真空経路44内の空気を吸引する吸引動作を行うことで、脱気モジュール41においてインク中から気体が脱離され、この脱離された気体がこの真空経路44を流れる。真空ポンプ51は、真空経路44内を必ずしも超高真空状態にまでする必要はなく、脱気に必要な程度の減圧を行う。
これらのうち脱気モジュール41、第1トラップ42、大気連通弁451、連通切替弁452、真空経路44により脱気部40が構成されている。
また、この脱気部40は、各ヘッドユニット24に設けられており、第2トラップ43及び真空ポンプ51は、Y、M、C、Kの4つのヘッドユニット24に対して1つのみ共通に設けられている。
図5は、脱気モジュール41の内部構造を示す断面図である。
脱気モジュール41は、外殻411の内部において、中心管414の周囲を多数の中空糸膜からなる気体透過性の脱気膜416が覆う形状になっている。中心管414の一端は、インク流入口412に繋がり、他方は、プラグ414aで封止されている。中心管414の外壁には、無数の細穴414b(ミシン穴)が設けられており、インク流入口412から中心管414に流入したインクは、これら細穴414bから周囲に流出して、脱気膜416の間を抜けてインク流出口413から流出する。
脱気膜416は、一端が閉塞した多数の中空状の微細糸構造をなし、その膜面は、気体透過性を有する。脱気膜416の微細糸構造の他端は、気体流出口415に繋がっており、真空ポンプ51で真空経路44内の気体が吸引されることにより脱気膜416の微細糸構造内部が減圧される。この状態で、脱気膜416の膜面(微細な中空糸構造の外面、脱気膜の一方の面)にインクが接触することで、インク中の気体のみが選択的に膜面を透過してインクが脱気される。すなわち、微細な脱気膜416を多数設けることで、インクと膜面との接触面積が広げられ、効率良く脱気が行われる構造となっている。
脱気膜416は、通常でもわずかにインクの液体成分であるモノマーが気体成分と共に真空ポンプ51により減圧された真空経路44側に染み出て漏出する場合がある。
第1トラップ42及び第2トラップ43は、脱気モジュール41から気体だけではなく漏出したモノマーが吸引されて真空経路44内に流入した場合に、このモノマーが真空ポンプ51に吸引されることで真空ポンプ51を破壊するなどの不具合を生じさせることを防ぐ役割を担う。第1トラップ42及び第2トラップ43は、例えば、小型のタンク状であり、その内部にモノマーが貯留される。また、第1トラップ42及び第2トラップ43は、排出口を開放することで、貯留されたモノマーを外部に排出することができるようになっている。
上述のとおり、第1トラップ42は、ヘッドユニット24の筐体24a内において脱気モジュール41の近傍位置に設けられている。第1トラップ42には、脱気モジュール41の脱気膜416から漏出した直後のモノマーが貯留される。脱気膜416に劣化や破損がなければ、脱気膜416から漏出するモノマーの量は僅か(例えば、1日に数cc程度)であるため、第1トラップ42は、例えば数十ccといった小容量のものが用いられる。
図6は、第1トラップ42の構成を示す断面図である。
図6に示されるように、第1トラップ42は、真空経路44と連通する貯留部422が内部に設けられた本体部421を有する。貯留部422は、真空経路44に漏出したモノマーを貯留する。本体部421には、貯留部422に連通し貯留部422の底部から下方に伸びる排出経路423が設けられている。また、排出経路423の途中には、当該排出経路423を開放させ又は閉止させる排出経路開閉弁424(排出経路開閉部)が設けられている。この排出経路開閉弁424を開放状態とすることで、貯留部422内に貯留されたモノマーを、排出経路423の下端の排出口425から外部に排出することができる。
第2トラップ43は、第1トラップ42で捕捉しきれなかったモノマーを貯留するほか、脱気モジュール41の脱気膜416が破損して大量にインクが漏出した場合に第1トラップ42に貯留しきれないインクを受け入れて貯留する。また、第2トラップ43には、貯留されたモノマー(又はインク)の貯留量を検出して結果を制御部60に出力するインク貯留量検出部431が設けられている。インク貯留量検出部431によるインクの貯留量の検出結果が所定の上限値を超えた場合に、全てのヘッドユニット24に対応する連通切替弁452を閉止させて各ヘッドユニット24の第1トラップ42から第2トラップ43へのインクやモノマーの流入を止めることで、インクやモノマーが第2トラップ43から溢れて真空ポンプ51に到達しないようにすることができる。第2トラップ43は、このように脱気モジュール41の故障時におけるインクのバッファーとして機能するため、第1トラップ42より大容量のもの、例えば150cc程度のものが用いられる。
真空ポンプ51は、脱気部40において脱気モジュール41から真空ポンプ51までの真空経路44内が大気圧より低い所定の負圧の範囲内に維持されるように気体を吸引して脱気部40の外部へ排出する。真空ポンプ51の動作は、制御部60によって制御される。
大気連通弁451は、開閉動作によって、真空経路44の内部と大気圧の外部とを繋ぐ連通経路44aの連通状態を切り替える。大気連通弁451は、開放状態とされることで、真空ポンプ51により吸引されている脱気部40の内部を外部(大気)と連通させる。
連通切替弁452は、開閉動作によって、第1トラップ42と第2トラップ43との連通状態を切り替える。連通切替弁452は、閉止状態とされることで、第1トラップ42から第2トラップ43への気体や液体(モノマーやインク)の流れを止めて、第2トラップ43からモノマーやインクが溢れる不具合の発生を抑制する。また、4つのヘッドユニット24に対応する連通切替弁452がすべて閉止状態とされることで、第2トラップ43から真空ポンプ51への気体や液体の流れを止めて、真空ポンプ51にモノマーやインクが流入することで真空ポンプ51が故障する不具合の発生を抑制することができる。
なお、第2トラップ43と真空ポンプ51との間に、真空ポンプ51を保護するための保護弁をさらに設けても良い。
これらの大気連通弁451及び連通切替弁452、及び上述した第1トラップ42の排出経路開閉弁424には、例えば、電磁弁が用いられ、制御部60により開閉動作を自動制御することが可能となっている。
図7は、インクジェット記録装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置1は、上述した供給ポンプ272と、循環ポンプ243と、真空ポンプ51と、インク加熱部240cと、排出経路開閉弁424、大気連通弁451、連通切替弁452及びインク貯留量検出部431を有する脱気部40と、用紙加熱部23と、定着部25と、を備えるほか、CPU61(Central Processing Unit)(記録制御手段)、RAM62(Random Access Memory)、ROM63(Read Only Memory)及び記憶部64を有する制御部60と、インク吐出ヘッド制御部71と、ヘッドユニット移動駆動部72と、搬送駆動部73と、入出力インターフェース74と、バス75などを備える。
CPU61は、ROM63に記憶された各種制御用のプログラムや設定データを読み出してRAM62に記憶させ、当該プログラムを実行して各種演算処理を行う。CPU61は、これによりインクジェット記録装置1の全体動作を統括制御する。
RAM62は、CPU61に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。RAM62は、不揮発性メモリーを含んでいてもよい。
ROM63は、CPU61により実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM63に代えてEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられてもよい。
記憶部64には、入出力インターフェース74を介して外部装置2から入力されたプリントジョブ(画像記録命令)及び当該プリントジョブに係る画像データなどが記憶される。記憶部64としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)が用いられ、また、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などが併用されてもよい。
インク吐出ヘッド制御部71は、制御部60からの制御信号に応じた適切なタイミングで、インク吐出ヘッド240に設けられたヘッド駆動部に対して各種制御信号や画像データを出力する。ここで、制御信号には、ヘッド駆動部から記録素子に供給する駆動信号に係る駆動波形を指定する信号が含まれる。ヘッド駆動部は、インク吐出ヘッド制御部71から入力される制御信号や画像データに応じてインク吐出ヘッド240の記録素子における電極に対して駆動波形の駆動信号を供給することで、記録素子のノズルNからインクを吐出させる。
ヘッドユニット移動駆動部72は、制御部60からの制御信号に応じてヘッドユニット24を第1の位置及び第2の位置の間で幅方向に移動させる。
搬送駆動部73は、制御部60から供給される制御信号に基づいて搬送ドラム21の搬送ドラムモーターに駆動信号を供給して搬送ドラム21を所定の速度及びタイミングで回転させる。また、搬送駆動部73は、制御部60から供給される制御信号に基づいて媒体供給部12、受け渡しユニット22、及びデリバリー部26を動作させるためのモーターに駆動信号を供給して、記録媒体Pの搬送ドラム21への供給及び搬送ドラム21からの排出を行わせる。
入出力インターフェース74は、外部装置2との間でデータの送受信を行う手段であり、例えば各種シリアルインターフェース、各種パラレルインターフェースのいずれか又はこれらの組み合わせで構成される。
バス75は、制御部60と他の構成との間で信号の送受信を行うための経路である。
外部装置2は、例えばパーソナルコンピューターであり、入出力インターフェース74を介してプリントジョブ及び画像データ等を制御部60に供給する。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置1における脱気部40のメンテナンス動作について説明する。
脱気部40のうち第1トラップ42の貯留部422には、脱気部40による脱気が行われている間、脱気膜416から漏れ出たモノマーが徐々に貯留されていく。このため、貯留部422からモノマーが溢れる前に、モノマーを排出口425から排出させる動作(脱気部メンテナンス動作)が行われる必要がある。脱気部メンテナンス動作の頻度は、脱気モジュール41から第1トラップ42に漏出するモノマーの量に応じて、第1トラップ42が満杯とならない頻度で、例えば1日に1回、インクジェット記録装置1の起動時に行われる。
第1トラップ42の排出経路423は、ヘッドユニット24が画像記録を行う第1の位置にある場合に、排出口425が搬送ドラム21の搬送面21aと対向する位置に設けられている(図2参照)。また、排出口425は、ヘッドユニット24が第1位置と第2位置との間を移動する場合に、搬送部に対向した状態で搬送部上を移動する。すなわち、排出経路423は、ヘッドユニット24が第1位置と第2位置との間を移動する間の一部の期間で排出口425が搬送面21aに対向する位置に設けられている。
このため、単に排出経路開閉弁424を開放させた後に閉止させる通常の方法で排出口425からモノマーを排出させると、排出経路開閉弁424の閉止後に排出経路423のうち排出口425の近傍に残留したモノマーが、ヘッドユニット24による画像記録が行われている間や、ヘッドユニット24が幅方向に移動している間に、搬送ドラム21の搬送面21aや搬送面21a上の記録媒体Pに滴下してしまうことがある。排出口425からこのようにモノマーが滴下すると、直接又は間接的に記録媒体Pを汚損させるため、記録媒体Pの無駄な消費が増大したり、インクジェット記録装置1のクリーニングのために画像の記録効率が低下したりする。
そこで、本実施形態の脱気部メンテナンス動作では、モノマーの排出のために排出経路開閉弁424が開放されているときに真空ポンプ51による吸引動作を開始させて排出経路423内のモノマーを吸引させる吸引制御が行われる。このような吸引制御を行うことで、貯留部422内のモノマーが排出された後に排出経路423内に残留しているモノマーを貯留部422側に引き込むことができるため、排出経路開閉弁424を閉止させた後にモノマーが排出口425から意図せずに滴下してしまう不具合の発生が抑制される。また、真空ポンプ51の吸引動作で排出経路423内のモノマーを完全に吸引(除去)できず、排出経路開閉弁424と排出口425との間にモノマーが残留したとしても、吸引動作中に排出経路開閉弁424を閉止させることで、排出経路開閉弁424と残留モノマーとの間の空間が負圧となって残留モノマーが排出経路開閉弁424側に引き込まれるため、残留モノマーがあっても排出口425からの滴下は抑制される。
次に、脱気部メンテナンス動作を行わせるための処理(脱気部メンテナンス処理)の制御部60による制御手順について説明する。
図8は、脱気部メンテナンス処理の制御手順を示すフローチャートである。
また、図9は、脱気部メンテナンス処理における真空ポンプ51、大気連通弁451及び排出経路開閉弁424の動作状態を示すタイムチャートである。
脱気部メンテナンス処理の開始に先立って、制御部60は、真空ポンプ51の動作を停止させ、全てのヘッドユニット24における大気連通弁451及び排出経路開閉弁424をいずれも閉止状態とする。
脱気部メンテナンス処理が開始されると、制御部60は、ヘッドユニット移動駆動部72に制御信号を出力して、メンテナンス対象のヘッドユニット24を第1の位置から第2の位置に移動させる(ステップS101)。
制御部60は、大気連通弁451を開放させることで連通経路44aを開放させ、真空経路44の内部及び第1トラップ42の貯留部422を大気圧の外部と連通させる(ステップS102、図9のタイミングT1)。
この状態で、制御部60は、排出経路開閉弁424を開放させることで排出経路423を開放させ、第1トラップ42の貯留部422に貯留されたモノマーを排出経路423を介して排出口425から排出させる排出制御を行う(ステップS103、図9のタイミングT2)。
排出制御の開始後、貯留部422内のモノマーが排出される所定時間が経過すると、制御部60は、大気連通弁451を閉止させることで連通経路44aを閉止させ、真空ポンプ51の吸引動作を開始させて、排出経路423内のモノマーを吸引させる吸引制御を行う(ステップS104、図9のタイミングT3)(吸引ステップ)。
吸引制御の開始後、所定時間が経過すると、制御部60は、排出経路開閉弁424を閉止させることで排出経路423を閉止させる排出経路閉止制御を行う(ステップS105、図9のタイミングT4)。これにより、真空経路44の内部と第1トラップ42の貯留部422の外部との連通が遮断されて、真空ポンプ51による真空経路44内の真空吸引が開始され、脱気部40による脱気が可能な状態に移行する。
排出経路閉止制御の開始後、制御部60は、ヘッドユニット移動駆動部72に制御信号を出力して、ヘッドユニット24を第2の位置から第1の位置に移動させる(ステップS106)。
ステップS106の処理が終了すると、制御部60は、脱気部メンテナンス処理を終了させる。
以上のように、本実施形態に係るインクジェット記録装置1は、インク流路242と、ノズルNを有し、インク流路242から供給されたインクをノズルNから吐出するインク吐出ヘッド240と、インク流路242を流れるインク中の気体を脱離させる脱気部40と、を有するヘッドユニット24と、脱気部40内の空気を吸引する吸引動作を行う真空ポンプ51と、制御部60と、を備え、脱気部40は、インク流路242の途中に設けられ、一方の面がインク流路242内のインクと接触する気体透過性の脱気膜416と、脱気膜416の一方の面とは反対の面側と真空ポンプ51とを繋ぎ、真空ポンプ51の吸引動作に応じてインク中から脱離して脱気膜416を透過した脱離気体が流れる真空経路44と、真空経路44の途中に設けられ、脱気膜416から漏出したモノマー(インクの液体成分)を貯留する貯留部422と、貯留部422に貯留されたモノマーを外部に排出させるための排出経路423とを有する第1トラップ42と、排出経路423を開放させ又は閉止させる排出経路開閉弁424と、を有し、制御部60は、排出経路開閉弁424が開放されることで排出経路423が開放されているときに真空ポンプ51による吸引動作を開始させて排出経路423内のモノマーを吸引させる吸引制御を行う。
このような構成によれば、貯留部422内のモノマーが排出された後に排出経路423内に残留しているモノマーを貯留部422側に引き込むことができる。このため、排出経路開閉弁424により排出経路423を閉止させた後にモノマーが排出口425から意図せずにヘッドユニット24の外部に滴下し、画像の記録に直接関わる装置構成(例えば、搬送面21a)や記録媒体Pを汚損させてしまう不具合の発生を抑制することができる。
また、ヘッドユニット24内に第1トラップ42を設けることで、脱気膜416から漏出したモノマーが真空経路44に固着する前に当該モノマーを第1トラップ42に導いて貯留することができるため、真空経路44にモノマーが固着して詰まる不具合の発生を抑制することができる。
また、排出経路423の排出口425は、ヘッドユニット24の外部に露出している。より具体的には、ヘッドユニット24は、ノズルNの開口部をヘッドユニット24の外部に露出させた状態でインク吐出ヘッド240を収容する筐体24aを備え、第1トラップ42は、筐体24aに収容されており、排出口425は、筐体24aの外部に露出している。このような構成では、排出口425からモノマーが滴下すると搬送面21a等の装置構成や記録媒体Pに着弾して汚損させてしまう不具合が発生し得るが、上述の構成により当該不具合の発生を抑制することができる。
また、搬送面21a上に載置された記録媒体Pを搬送する搬送ドラム21を備え、排出経路423は、排出口425が搬送面21aに対向する位置に設けられている。このような構成では、排出口425からモノマーが滴下すると搬送面21aや当該搬送面21a上の記録媒体Pに着弾して汚損させてしまう不具合が発生するが、上述の構成により当該不具合の発生を抑制することができる。
また、搬送面21a上に載置された記録媒体Pを搬送する搬送ドラム21と、インク吐出ヘッド240のノズルNの開口部が搬送面21aに対向する第1の位置と、ノズルNの開口部が搬送面21aに対向しない第2の位置との間でヘッドユニット24を移動させるヘッドユニット移動駆動部72と、を備え、排出経路423は、ヘッドユニット24が第1の位置と第2の位置との間を移動する間の一部の期間で排出口425が搬送面21aに対向する位置に設けられている。このような構成では、ヘッドユニット24が第1の位置と第2の位置との間を移動するときに排出口425からモノマーが滴下すると、搬送面21aや当該搬送面21a上の記録媒体Pに着弾して汚損させてしまう不具合が発生するが、上述の構成により当該不具合の発生を抑制することができる。
また、制御部60は、排出経路開閉弁424による排出経路423の開閉動作を制御する。これにより、排出経路423の開放及び閉止の切り替えを容易かつ高速に行うことができる。
また、脱気部40は、真空経路44の内部と大気圧の外部とを連通させる連通経路44aを開放させ又は閉止させる大気連通弁451を有し、制御部60は、大気連通弁451による連通経路44aの開閉を制御し、連通経路44aが開放された状態で排出経路423を開放させて貯留部422に貯留されたモノマーを外部に排出させる排出制御を行い、排出制御の後に続けて吸引制御を行い、吸引制御の後に続けて排出経路423を閉止させる排出経路閉止制御を行う。これによれば、貯留部422からモノマーを排出させる動作、及び当該モノマーの排出後に真空経路を減圧する動作を制御部60による制御下で自動的に行いつつ、装置構成や記録媒体Pの汚損を避けることができる。
また、大気連通弁451を電磁弁とすることで、連通経路44aの開放及び閉止の切り替えを、制御部60による制御下で容易かつ高速に行うことができる。
また、インクジェット記録装置1は、ヘッドユニット24を複数備え、真空ポンプ51は、複数のヘッドユニット24における真空経路44内の空気を各々吸引する。このような構成によれば、複数のヘッドユニット24におけるインク中の気体の脱気を一の真空ポンプ51を用いて行うことができるため、インクジェット記録装置1の構成を簡素化して製造コストの上昇を抑えることができる。
また、制御部60は、複数のヘッドユニット24のうち一のヘッドユニット24についての吸引制御を行う場合に、当該一のヘッドユニットを除いたヘッドユニットの連通経路44a及び排出経路423を閉止させる。これにより、吸引制御において排出経路423内のモノマーを引き込む吸引力を十分に確保することができる。
また、排出経路開閉弁424を電磁弁とすることで、排出経路423の開放及び閉止の切り替えを、制御部60による制御下で容易かつ高速に行うことができる。
また、インク吐出ヘッド240には、ゲル状態とゾル状態との間で相変化する特性を有するインクが供給され、ヘッドユニット24は、当該インクを加熱するインク加熱部240cを有し、インク吐出ヘッド240は、インク加熱部240cにより加熱されたインクをノズルNから吐出する。このような構成では、脱気膜416から真空経路44に漏出したモノマーが冷却されてゾル状態に相変化すると真空経路44が詰まる不具合が生じ得るが、ヘッドユニット24内に第1トラップ42を設けることで、モノマーがゾル状態に相変化する前に当該インクを第1トラップ42に導いて貯留することができるため、当該不具合の発生を抑制することができる。
また、上記実施形態のインクジェット記録装置1のメンテナンス方法は、排出経路423が開放されているときに真空ポンプ51による吸引動作を開始させて排出経路423内のモノマーを吸引させる吸引ステップを含む。このような方法によれば、装置構成や記録媒体Pの汚損を避けつつ真空経路の詰まりを抑制することができる。
なお、本発明は、上記実施形態及び各変形例に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、大気連通弁451、連通切替弁452及び排出経路開閉弁424として電磁弁を用いる例を挙げて説明したが、これに限られず、モーターの動作により弁を開閉させる電動弁といった他の各種の弁を用いることができる。
また、上記実施形態では、大気連通弁451、連通切替弁452及び排出経路開閉弁424を制御部60による制御下で開閉させる例を用いて説明したが、これらの弁の少なくとも一部を人の手により開閉可能なものとし、その開閉を人の手により行っても良い。
また、上記実施形態では、脱気部メンテナンス動作をインクジェット記録装置1の起動時に行う例を用いて説明したが、これに限られない。例えば、操作者の指示に従って任意のタイミングで脱気部メンテナンス動作を開始できるようにしても良い。
また、第1トラップ42の貯留部422に、モノマーの貯留量を検出する貯留量検出部を設け、貯留部422内のモノマーの貯留量が所定の基準値を上回った場合に脱気部メンテナンス動作を開始するようにしても良い。なお、このように第1トラップ42に貯留部422を設け、貯留部422の容量を十分に確保した場合には、第1トラップ42のモノマーの貯留量が基準値を上回った場合に真空ポンプ51を停止させる等の措置を講ずることで、第1トラップ42からモノマーが溢れないようにすることができるため、第2トラップ43を設けないこととしても良い。
また、排出口425がヘッドユニット24の外部に露出していないインクジェット記録装置1に対して本発明を適用しても良い。このような構成のインクジェット記録装置1においても、排出口425からヘッドユニット24の内部に滴下したモノマーが、ヘッドユニット24の内部構成を伝って外部に達し得るため、装置構成や記録媒体Pに滴下して汚損する不具合が発生し得るが、本発明を適用することにより、当該不具合の発生を抑えることができる。
また、上記実施形態では、搬送ドラム21により記録媒体Pを搬送する例を用いて説明したが、これに限定する趣旨ではない。例えば、複数の搬送ローラーに支持され搬送ローラーの回転に応じて移動する搬送ベルトにより記録媒体Pを搬送するインクジェット記録装置に本発明を適用しても良い。
また、上記実施形態では、シングルパス形式のインクジェット記録装置1を例に挙げて説明したが、記録ヘッドを走査させながら画像の記録を行うインクジェット記録装置に本発明を適用しても良い。
また、上記実施形態では、常温でゲル状であり加熱によりゾル状となるインクを吐出するインクジェット記録装置1を例に挙げて説明したが、これに限られず、常温で液体のインクを含む他の任意のインクを吐出するインクジェット記録装置1に本発明を適用しても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
1 インクジェット記録装置
10 給紙部
20 画像記録部
21 搬送ドラム
21a 搬送面
24 ヘッドユニット
24a 筐体
25 定着部
27 インク供給部
271 メインタンク
272 供給ポンプ
28 インク受容部
30 排紙部
40 脱気部
41 脱気モジュール
416 脱気膜
42 第1トラップ
421 本体部
422 貯留部
423 排出経路
424 排出経路開閉弁
425 排出口
43 第2トラップ
431 インク貯留量検出部
44 真空経路
44a 連通経路
451 大気連通弁
452 連通切替弁
51 真空ポンプ
60 制御部
71 インク吐出ヘッド制御部
72 ヘッドユニット移動駆動部
73 搬送駆動部
240 インク吐出ヘッド
240c インク加熱部
241 第1サブタンク
242 インク流路
243 循環ポンプ
244 逆止弁
245 第2サブタンク
N ノズル
P 記録媒体

Claims (13)

  1. インク流路と、ノズルを有し、前記インク流路から供給されたインクを前記ノズルから吐出するインク吐出ヘッドと、前記インク流路を流れるインク中の気体を脱離させる脱気部と、を有するヘッドユニットと、
    前記脱気部内の空気を吸引する吸引動作を行う真空吸引部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記脱気部は、
    前記インク流路の途中に設けられ、一方の面が前記インク流路内のインクと接触する気体透過性の脱気膜と、
    前記脱気膜の前記一方の面とは反対の面側と前記真空吸引部とを繋ぎ、前記真空吸引部の前記吸引動作に応じて前記インク中から脱離して前記脱気膜を透過した脱離気体が流れる真空経路と、
    前記真空経路の途中に設けられ、前記脱気膜から漏出したインクの液体成分を貯留する貯留部と、前記貯留部に貯留されたインクの液体成分を外部に排出させるための排出経路とを有するトラップと、
    前記排出経路を開放させ又は閉止させる排出経路開閉部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記排出経路が開放されているときに前記真空吸引部による前記吸引動作を開始させて前記排出経路内のインクの液体成分を吸引させる吸引制御を行うインクジェット記録装置。
  2. 前記排出経路の排出口は、前記ヘッドユニットの外部に露出している請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記ヘッドユニットは、前記ノズルの開口部を当該ヘッドユニットの外部に露出させた状態で前記インク吐出ヘッドを収容する筐体を備え、
    前記トラップは、前記筐体に収容されており、
    前記排出口は、前記筐体の外部に露出している請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 搬送面上に載置された記録媒体を搬送する搬送部を備え、
    前記排出経路は、前記排出口が前記搬送面に対向する位置に設けられている請求項2又は3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 搬送面上に載置された記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記インク吐出ヘッドの前記ノズルの開口部が前記搬送面に対向する第1の位置と、前記ノズルの開口部が前記搬送面に対向しない第2の位置との間で前記ヘッドユニットを移動させる移動部と、
    を備え、
    前記排出経路は、前記ヘッドユニットが前記第1の位置と前記第2の位置との間を移動する間の一部の期間で排出口が前記搬送面に対向する位置に設けられている請求項2又は3に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記制御部は、前記排出経路開閉部による前記排出経路の開閉動作を制御する請求項1から5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記脱気部は、前記真空経路の内部と大気圧の外部とを連通させる連通経路を開放させ又は閉止させる連通経路開閉部を有し、
    前記制御部は、前記連通経路開閉部による前記連通経路の開閉動作を制御し、
    前記連通経路が開放された状態で前記排出経路を開放させて前記貯留部に貯留されたインクの液体成分を外部に排出させる排出制御を行い、
    前記排出制御の後に続けて前記吸引制御を行い、
    前記吸引制御の後に続けて前記排出経路を閉止させる排出経路閉止制御を行う請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記連通経路開閉部は、電磁弁である請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記ヘッドユニットを複数備え、
    前記真空吸引部は、前記複数のヘッドユニットにおける前記真空経路内の空気を各々吸引する請求項1から8のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記ヘッドユニットを複数備え、
    前記真空吸引部は、前記複数のヘッドユニットにおける前記真空経路内の空気を各々吸引し、
    前記制御部は、前記複数のヘッドユニットのうち一のヘッドユニットについての前記吸引制御を行う場合に、当該一のヘッドユニットを除いたヘッドユニットの前記連通経路及び前記排出経路を閉止させる請求項7又は8に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記排出経路開閉部は、電磁弁である請求項1から10のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記インク吐出ヘッドには、ゲル状態とゾル状態との間で相変化する特性を有するインクが供給され、
    前記ヘッドユニットは、前記インクを加熱するインク加熱部を有し、
    前記インク吐出ヘッドは、前記インク加熱部により加熱されたインクを前記ノズルから吐出する請求項1から11のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  13. インク流路と、ノズルを有し、前記インク流路から供給されたインクを前記ノズルから吐出するインク吐出ヘッドと、前記インク流路を流れるインク中の気体を脱離させる脱気部と、を有するヘッドユニットと、
    前記脱気部内の空気を吸引する吸引動作を行う真空吸引部と、
    を備え、
    前記脱気部は、
    前記インク流路の途中に設けられ、一方の面が前記インク流路内のインクと接触する気体透過性の脱気膜と、
    前記脱気膜の前記一方の面とは反対の面側と前記真空吸引部とを繋ぎ、前記真空吸引部の前記吸引動作に応じて前記インク中から脱離して前記脱気膜を透過した脱離気体が流れる真空経路と、
    前記真空経路の途中に設けられ、前記脱気膜から漏出したインクの液体成分を貯留する貯留部と、前記貯留部に貯留されたインクの液体成分を外部に排出させるための排出経路とを有するトラップと、
    前記排出経路を開放させ又は閉止させる排出経路開閉部と、
    を有するインクジェット記録装置のメンテナンス方法であって、
    前記排出経路が開放されているときに前記真空吸引部による前記吸引動作を開始させて前記排出経路内のインクの液体成分を吸引させる吸引ステップを含むメンテナンス方法。
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