JP7344991B2 - 液体検出システム - Google Patents

液体検出システム Download PDF

Info

Publication number
JP7344991B2
JP7344991B2 JP2021572964A JP2021572964A JP7344991B2 JP 7344991 B2 JP7344991 B2 JP 7344991B2 JP 2021572964 A JP2021572964 A JP 2021572964A JP 2021572964 A JP2021572964 A JP 2021572964A JP 7344991 B2 JP7344991 B2 JP 7344991B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
inclined surface
ink
liquid storage
storage bottle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021572964A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021149302A5 (ja
JPWO2021149302A1 (ja
Inventor
浩 奥野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Roland DG Corp
Original Assignee
Roland DG Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Roland DG Corp filed Critical Roland DG Corp
Publication of JPWO2021149302A1 publication Critical patent/JPWO2021149302A1/ja
Publication of JPWO2021149302A5 publication Critical patent/JPWO2021149302A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7344991B2 publication Critical patent/JP7344991B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/19Ink jet characterised by ink handling for removing air bubbles
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F23/00Indicating or measuring liquid level or level of fluent solid material, e.g. indicating in terms of volume or indicating by means of an alarm
    • G01F23/22Indicating or measuring liquid level or level of fluent solid material, e.g. indicating in terms of volume or indicating by means of an alarm by measuring physical variables, other than linear dimensions, pressure or weight, dependent on the level to be measured, e.g. by difference of heat transfer of steam or water
    • G01F23/28Indicating or measuring liquid level or level of fluent solid material, e.g. indicating in terms of volume or indicating by means of an alarm by measuring physical variables, other than linear dimensions, pressure or weight, dependent on the level to be measured, e.g. by difference of heat transfer of steam or water by measuring the variations of parameters of electromagnetic or acoustic waves applied directly to the liquid or fluent solid material
    • G01F23/284Electromagnetic waves
    • G01F23/292Light, e.g. infrared or ultraviolet

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、液体検出システムに関する。
なお、本出願は、2020年1月23日に出願された日本国特許出願2020-009027号に基づく優先権を主張しており、その出願の全内容は本明細書中に参照として組み入れられている。
例えば、特許文献1には、インクを吐出する複数のノズルを有するインクヘッドと、インクを貯留するインクカートリッジとインクヘッドとを接続するインク経路と、インク経路に配置されかつインクヘッドに向けてインクを供給するインク供給装置と、を備えたインクジェットプリンタ(以下、プリンタとする)が開示されている。
日本国特許出願公開2017-209826号公報
ところで、液体としてのインクが流通する上述のようなプリンタでは、インクを収容する液体収容ボトルが設けられている。例えば、液体収容ボトルとして廃液ボトルが挙げられる。廃液ボトルは、インクヘッドのクリーニングを行う際にノズルから吐出されたインクを回収する容器である。また、インク経路内を流通するインクを脱気する脱気装置を用いる場合、脱気装置はインクを一時的に貯留する液体収容ボトルを有する。かかる液体収容ボトルは真空ポンプにインクが流れ込むのを抑制するために用いられる容器である。
液体収容ボトル内のインクの有無は、例えば、重量センサを用いて測定することが考えられるが、重量センサが比較的高価であるという問題がある。また、液体収容ボトルにチューブ等が接続されている場合は、チューブの反力によって重量が安定しないという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体収容ボトル内のインクの有無をより簡易な構成で検出することができる液体検出システムを提供することである。
本発明に係る液体検出システムは、液体収容空間を有する本体ケースを備えた液体収容ボトルと、前記液体収容ボトル内の液体の有無を検出する検出装置と、を備えている。前記液体収容ボトルは、前記本体ケースの表面に形成されかつ透光性を有する第1傾斜面と、前記本体ケースの表面に形成されかつ透光性を有しかつ前記第1傾斜面に対向する位置に配置された第2傾斜面とを有している。前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とは、面対称に配置されている。前記検出装置は、前記第1傾斜面と対向する位置に配置されかつ所定の光を発する発光部と、前記第2傾斜面と対向する位置に配置されかつ前記発光部から発せられた光を受光する受光部と、を備えている。前記検出装置は、前記受光部が前記発光部から発せられた光を受光するか否かによって前記液体収容ボトル内の液体の有無を検出するように構成されている。
本発明の液体検出システムによると、本体ケースの液体収容空間に液体が流れ込む。第1傾斜面および第2傾斜面は透光性を有する材料から形成されているため、液体収容空間に液体が存在する場合と存在しない場合とでは、発光部から発せられた光に関して第1傾斜面を通過した後の光路が異なり得る。例えば、液体収容空間に液体がほとんど存在しない場合(例えば第1傾斜面および第2傾斜面のいずれの面にも液体が到達していない場合)には第1傾斜面を通過した光は第2傾斜面を通過して受光部に到達する。一方、液体収容空間に液体が多量に存在する場合(例えば第1傾斜面および第2傾斜面の少なくともいずれか一方の面に液体が到達している場合)には第1傾斜面を通過した光は第2傾斜面で反射されて受光部に到達しない。このように、本体ケースの表面に第1傾斜面および第2傾斜面を設けることにより、検出装置は液体収容ボトル内の液体の有無を検出することができる。
本発明によれば、液体収容ボトル内のインクの有無をより簡易な構成で検出することができる液体検出システムを提供することができる。
図1は、第1実施形態に係るプリンタの斜視図である。 図2は、第1実施形態に係るプリンタの主要部の正面図である。 図3は、第1実施形態に係るインク供給システムを示す模式図である。 図4は、第1実施形態に係るキャリッジの底面図である。 図5は、第1実施形態に係る液体検出システムの斜視図である。 図6は、第1実施形態に係る液体検出システムの上面図である。 図7は、第1実施形態に係る液体検出システムの側面図である。 図8は、第1実施形態に係る液体検出システムの背面図である。 図9は、第1実施形態に係る液体収容ボトルの斜視図である。 図10は、第1実施形態に係る液体収容ボトルの側面図である。 図11は、第1実施形態に係る液体収容ボトルの背面図である。 図12は、図6のA-A線に沿う断面図であり、液体収容ボトルに所定量のインクが収容されていない状態を示す図である。 図13は、図6のA-A線に沿う断面図であり、液体収容ボトルに所定量のインクが収容されている状態を示す図である。 図14は、第2実施形態に係る液体検出システムの斜視図である。 図15は、第2実施形態に係る液体検出システムの上面図である。 図16は、第2実施形態に係る液体検出システムの側面図である。 図17は、第2実施形態に係る液体検出システムの背面図である。 図18は、第2実施形態に係るホルダーの斜視図である。 図19は、第2実施形態に係る液体収容ボトルの斜視図である。 図20は、第2実施形態に係る液体収容ボトルの側面図である。 図21は、第2実施形態に係る液体収容ボトルの背面図である。 図22は、図15のB-B線に沿う断面図であり、液体収容ボトルに所定量のインクが収容されていない状態を示す図である。 図23は、図15のB-B線に沿う断面図であり、液体収容ボトルに所定量のインクが収容されている状態を示す図である。 図24は、第3実施形態に係る液体検出システムの斜視図である。 図25は、第3実施形態に係る液体検出システムの上面図である。 図26は、第3実施形態に係る液体収容ボトルの斜視図である。 図27は、図25のC-C線に沿う断面図であり、液体収容ボトルに所定量のインクが収容されていない状態を示す図である。 図28は、図25のC-C線に沿う断面図であり、液体収容ボトルに所定量のインクが収容されている状態を示す図である。 図29は、第4実施形態に係る液体検出システムの斜視図である。 図30は、第4実施形態に係る液体検出システムの上面図である。 図31は、第4実施形態に係る液体収容ボトルの斜視図である。 図32は、図29のD-D線に沿う断面図であり、液体収容ボトルに所定量のインクが収容されていない状態を示す図である。 図33は、図29のD-D線に沿う断面図であり、液体収容ボトルに所定量のインクが収容されている状態を示す図である。 図34は、第5実施形態に係るインク供給システムを示す模式図である。 図35は、第5一実施形態に係る液体検出システムを示す斜視図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係る液体検出システム80およびそれを備えたインクジェットプリンタ(以下、プリンタ10とする。)について説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら本発明を特に限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1は、本実施形態に係るプリンタ10の正面図である。以下の説明において、図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、プリンタ10を正面から見たときの前、後、左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。図面中の符号Yは主走査方向を示し、図面中の符号Xは副走査方向を示している。本実施形態では、主走査方向Yは左右方向である。副走査方向Xは、前後方向であり、平面視において主走査方向Yと直交する方向である。ただし、これら方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、プリンタ10の設置態様を何ら限定するものではなく、本発明を何ら限定するものでもない。
図1に示すように、プリンタ10は、記録媒体12に印刷を行う。記録媒体12は、例えば、長尺に形成され、ロール状に巻かれて用いられる。なお、記録媒体12は、ロール状に巻かれたものが所定の長さに切断されたシート状のものであってもよい。記録媒体12は、例えば、記録紙である。ただし、記録媒体12は、記録紙に限定されない。例えば、記録媒体12には、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステルなどの樹脂材料から形成されたシート、台紙と台紙上に積層されかつ接着剤が塗布された剥離紙とからなるシール材等が含まれる。
図1に示すように、プリンタ10は、ベース部材40と、本体ケース50と、右脚部16Rと、左脚部16Lと、インクヘッドユニット20(図2参照)と、制御装置30(図2参照)とを備えている。ベース部材40は、主走査方向Yに延びる。ベース部材40は、プラテン15を備えている。右脚部16Rおよび左脚部16Lは、ベース部材40の下部に取り付けられている。右脚部16Rおよび左脚部16Lは、ベース部材40を支持する。
図2に示すように、インクヘッドユニット20は、ベース部材40に設けられている。インクヘッドユニット20は、本体ケース50の内方に配置されている。インクヘッドユニット20は、プラテン15より上方に配置されている。インクヘッドユニット20は、キャリッジ22、後述するインクヘッド21およびダンパー48を備えている。
図2に示すように、プリンタ10は、ベース部材40に設けられたガイドレール13を備えている。ガイドレール13は、主走査方向Yに延びている。ガイドレール13には、インクヘッドユニット20のキャリッジ22が係合している。キャリッジ22は、キャリッジ移動機構8によって、ガイドレール13に沿って主走査方向Yに往復移動する。キャリッジ移動機構8は、ガイドレール13の左端側に配置された左側のプーリ19aと、ガイドレール13の右端側に配置された右側のプーリ19bとを有している。右側のプーリ19bには、キャリッジモータ8aが連結されている。なお、キャリッジモータ8aは左側のプーリ19aに連結されていてもよい。右側のプーリ19bは、キャリッジモータ8aによって駆動される。左側のプーリ19aおよび右側のプーリ19bには、それぞれ無端状のベルト16が巻き掛けられている。キャリッジ22はベルト16に固定されている。左側のプーリ19aおよび右側のプーリ19bが回転してベルト16が走行すると、キャリッジ22が主走査方向Yに移動する。このように、キャリッジ22はガイドレール13に沿って主走査方向Yに移動可能に構成されている。
図2に示すように、プラテン15は、ベース部材40の中央部に設けられている。プラテン15は、本体ケース50の左前カバー54Lと右前カバー54Rとの間に配置されている。プラテン15には、記録媒体12が載置される。プラテン15は、主走査方向Yに延びる。プラテン15には、複数のグリットローラ17が設けられている。グリットローラ17は、ベース部材40に設けられた図示しないピンチローラと対向する位置に配置されている。グリットローラ17はフィードモータ17aに連結されている。グリットローラ17はフィードモータ17aによって回転駆動される。記録媒体12がグリットローラ17とピンチローラとの間に挟まれた状態でグリットローラ17が回転すると、記録媒体12は副走査方向X(図1参照)に搬送される。
図2に示すように、本体ケース50には、複数のインクタンク45が収容される。インクタンク45はインクを貯留する容器である。本実施形態では、8個のインクタンク45が本体ケース50に収容されるが、インクタンク45の数は、8個に限定されない。インクタンク45は、後述するインク経路60(図3参照)の上流側端部62(図3参照)に着脱自在に接続されている。図3に示すように、上流側端部62にインクタンク45が取り付けられているとき、インクタンク45は、インクヘッド21より上方に位置する。なお、上流側端部62にインクタンク45が取り付けられているとき、インクタンク45は、インクヘッド21より下方に位置していてもよい。インクタンク45には、例えば、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ライトシアンインク、ライトマゼンタインク、および、ブラックインクなどのプロセスカラーインクや、ホワイトインク、メタリックインク、および、クリアインクなどの特色インクのうち何れかのインクが貯留されている。
インクタンク45は、インクを補充可能な構成を有している。そのため、本実施形態では、インクタンク45に貯留されたインクの量が少なくなったとき、インクタンク45が取り換えられるのではなく、インクタンク45にインクが新たに補充される。また、本実施形態では、インクタンク45の内部には、インクと共に空気が存在し、インクタンク45は、内部にインクと空気とが接する気液界面を有する。また、インクタンク45は、内部を大気開放可能な構成を有している。
図2に示すように、プリンタ10は、インクタンク45ごとにインク供給システム55を備えている。図3は、インクタンク45からインクヘッド21へインクを供給するインク供給システム55を示す模式図である。図3に示すように、インク供給システム55は、インクタンク45に加えて、インクヘッド21、インク経路60、供給ポンプ64、脱気装置68、液体検出システム80、ダンパー48を備えている。供給ポンプ64は、インク供給装置の一例である。図2に示すように、インクヘッド21およびダンパー48はキャリッジ22に搭載され、主走査方向Yに往復移動する。一方、インクタンク45は、キャリッジ22に搭載されておらず、主走査方向Yに往復移動しない。そのため、キャリッジ22が主走査方向Yに移動してもインク経路60が破損しないように、インク経路60の大部分(少なくとも全長の半分以上)は、主走査方向Yに延びた状態で配置されている。本実施形態では、合計8つインク経路60が設けられている。インク経路60は、ケーブル類保護案内装置46で覆われている。
図4に示すように、インクヘッド21は、副走査方向X(前後方向)の長さが主走査方向Y(左右方向)の長さよりも長い形状に形成されている。インクヘッド21は、副走査方向Xに並ぶ複数のノズル23と、ノズル23が形成されたノズル面24とを備えている。ノズル23は、記録媒体12にインクを吐出する。ノズル23内は、負圧(大気圧より低い圧力)に設定されている。なお、ノズル23は微小であるため、図4では複数のノズル23を直線で表している。インクヘッド21は、ノズル面24がそれぞれ外部に露出されるようにキャリッジ22に収容されている。
図3に示すように、インクタンク45とインクヘッド21とは、インク経路60を介して連通している。インク経路60は、上流側端部62と、下流側端部63と、中途部65と、を有する。上流側端部62は、インクタンク45のインク取り出し口に着脱可能に接続されている。下流側端部63は、インクヘッド21に接続されている。中途部65は、上流側端部62と下流側端部63との間に位置する。インク経路60は、インクタンク45からインクヘッド21にインクを導く流路を形成している。インク経路60は、柔軟性や可撓性を有し、弾性変形可能なように構成されている。インク経路60の構成は特に限定されないが、本実施形態では樹脂製の変形容易なチューブである。ただし、チューブ以外の材料で構成されていてもよい。インク経路60の一部がチューブによって構成されていてもよい。
図3に示すように、中途部65は、チューブ65A、チューブ65B、チューブ65Cおよびチューブ65Dを備えている。チューブ65Aは、インクタンク45と供給ポンプ64とを連通する。チューブ65Bは、供給ポンプ64と脱気装置68とを連通する。チューブ65Cは、脱気装置68とダンパー48とを連通する。チューブ65Dは、ダンパー48とインクヘッド21とを連通する。上流側端部62は、チューブ65Aに設けられている。下流側端部63は、チューブ65Dに設けられている。
図3に示すように、供給ポンプ64は、インク経路60の中途部65に配置されている。供給ポンプ64は、インクタンク45と脱気装置68との間に配置されている。供給ポンプ64は、インクタンク45からインクヘッド21に向けてインクを供給する。なお、供給ポンプ64の種類は特に限定されない。供給ポンプ64は、例えばダイヤフラムポンプや、チューブポンプなどである。また、供給ポンプ64は、制御装置30に制御される。
脱気装置68は、インクタンク45から供給されるインクを脱気する装置である。脱気装置68は、脱気モジュール70と、脱気モジュール70内の空気を吸引する吸引ポンプ74と、第1流路76と、第2流路78とを備えている。脱気モジュール70は、インク経路60の中途部65に配置されている。脱気モジュール70は、供給ポンプ64とダンパー48との間に配置されている。脱気モジュール70は、ケース71と、ケース71内に配置されインクが流通する流路72とを備えている。ケース71は、第1流路76に接続されている。流路72は、チューブ65Bおよびチューブ65Cに接続されている。流路72は、例えば、中空糸膜によって形成されている。第1流路76は、後述する流体流入管87(図5参照)に接続されている。吸引ポンプ74は、第2流路78に接続されている。第2流路78は、後述する空気排出管88(図5参照)に接続されている。吸引ポンプ74は、第2流路78、空気排出管88、後述する液体収容ボトル81(図5参照)、流体流入管87および第1流路76を介して脱気モジュール70のケース71と連通している。吸引ポンプ74は、ケース71内の空気を吸引することによって、流路72内の空気を吸引することができる。吸引ポンプ74は、制御装置30に制御される。第1流路76および第2流路78は、例えば、可撓性を有するチューブである。
図3に示すように、ダンパー48は、中途部65に配置されている。ダンパー48は、脱気装置68とインクヘッド21との間に配置されている。ダンパー48は、インクが一時的に貯留される貯留室49を有している。貯留室49には、インクタンク45から供給されたインクが一時的に貯留される。ダンパー48は、インクヘッド21と連通している。ダンパー48、例えばインクヘッド21の上部に設けられる。
図5は、液体検出システム80の斜視図である。図5に示すように、液体検出システム80は、液体収容ボトル81と、蓋部材85と、流体流入管87と、空気排出管88と、ホルダー90と、検出装置95と、を備えている。本実施形態では、プリンタ10は、2つの液体検出システム80を備えている。
図9に示すように、液体収容ボトル81は、本体ケース82と、凸部83と、を有する。本体ケース82は、上部が開口した有底筒状に形成されている。本体ケース82は、液体収容空間82Aを有する。液体収容空間82Aは、液体として例えば水やインクを収容する。凸部83は、本体ケース82の表面に位置する。凸部83は、本体ケース82の表面から突出する。凸部83は、液体収容空間82Aと連通する内部空間83H(図12参照)を有する。内部空間83Hは、液体として例えば水やインクを収容する。本体ケース82および凸部83は、透光性を有する材料から形成されている。透光性を有する材料とは、完全な無色透明な材料や若干着色された材料(半透明な材料)を含み、後述する発光部96(図12参照)から発せられた光(例えば赤外線)が透過可能な材料である。本体ケース82および凸部83は、例えば、ポリプロピレン(PP)から形成されている。本実施形態では、本体ケース82および凸部83は一体的に形成されている。
図10に示すように、液体収容ボトル81は、第1傾斜面83Aと、第1傾斜面83Aに対向する位置に配置された第2傾斜面83Bと、を有している。第1傾斜面83Aおよび第2傾斜面83Bは、凸部83に設けられている。即ち、凸部83は、第1傾斜面83Aと、第2傾斜面83Bと、第1傾斜面83Aの前端と第2傾斜面83Bの前端とを接続する曲面83Cと、第1傾斜面83Aの右端と第2傾斜面83Bの右端とを接続する右傾斜面83Dと、第1傾斜面83Aの左端と第2傾斜面83Bの左端とを接続する左傾斜面83E(図9参照)と、を有する。図11に示すように、第2傾斜面83Bは、第1傾斜面83Aの上方に配置されている。第1傾斜面83Aと第2傾斜面83Bとは、凸部83の中心線CLを含む水平面HPに対して面対称に配置されている。本実施形態では、第1傾斜面83Aと第2傾斜面83Bとは、上下対称に形成されている。第1傾斜面83Aおよび第2傾斜面83Bの水平面HPに対する傾斜角θA(図12参照)は、凸部83から外部(大気中)に光が向かうときの臨界角より小さくなるように設定されている。例えば、凸部83がPETから形成されている場合には、臨界角が39.6°であるため、傾斜角θAは35°に設定される。これにより、内部空間83Hに液体が存在しないときには後述する検出装置95の発光部96から発せられた光は受光部97に受光され、内部空間83Hに液体が存在するときには発光部96から発せられた光は受光部97に受光されない。左傾斜面83Eは、右傾斜面83Dの左方に配置されている。右傾斜面83Dと左傾斜面83Eとは、凸部83の中心線CLを含む鉛直面PPに対して面対称に配置されている。本実施形態では、右傾斜面83Dと左傾斜面83Eとは、左右対称に形成されている。
図11に示すように、本体ケース82の表面には4つの凹部82Dが形成されている。2つの凹部82Dは、第1傾斜面83Aより下方に位置する。2つの凹部82Dは、第2傾斜面83Bより上方に位置する。凹部82Dは、略矩形状に形成されている。
図5に示すように、蓋部材85は、液体収容ボトル81に着脱自在に設けられている。蓋部材85は、いわゆるスクリューキャップである。蓋部材85は、凸部83より上方に位置する。蓋部材85が液体収容ボトル81の本体ケース82に取り付けられると、本体ケース82の液体収容空間82Aおよび凸部83の内部空間83Hは密閉される。蓋部材85は、本体ケース82に着脱可能に構成された本体部85Aと、本体部85Aから側方に延びかつベース部材40(図2参照)に取り付けられる一対の取り付け部85Bと、本体部85Aの上面に設けられかつ流体流入管87および空気排出管88を保持する管保持部85Cとを備えている。取り付け部85Bには、ベース部材40に取り付けるときに用いられるねじ(図示せず)が挿入されるねじ穴85Hが形成されている。
図5に示すように、流体流入管87は、蓋部材85に設けられている。流体流入管87は、蓋部材85の管保持部85Cに保持されている。流体流入管87は、蓋部材85の本体部85Aを貫通するように配置されている。流体流入管87は、凸部83(図7参照)より上方に位置する。流体流入管87は、本体ケース82の液体収容空間82A(図9参照)と連通する。上述したように、流体流入管87は、第1流路76(図3参照)を介して脱気モジュール70(図3参照)に接続されている。流体流入管87には、液体(例えばインクや水)および空気が流入する。なお、脱気モジュール70が正常に動作している場合には、通常、流体流入管87には空気のみが流入し、まれに水蒸気が流入する。また、脱気モジュール70に不具合が発生すると、流体流入管87にはインクが流入しうる。流体流入管87に流入した液体は液体収容空間82Aに収容される。本実施形態では、1つの液体検出システム80に4つの流体流入管87が設けられているが、その数は特に限定されない。
図5に示すように、空気排出管88は、蓋部材85に設けられている。空気排出管88は、蓋部材85の管保持部85Cに保持されている。空気排出管88は、蓋部材85の本体部85Aを貫通するように配置されている。図6に示すように、空気排出管88および流体流入管87は、同一円上に配置されている。空気排出管88は、凸部83(図7参照)より上方に位置する。空気排出管88、本体ケース82の液体収容空間82A(図9参照)と連通する。上述したように、空気排出管88は、第2流路78(図3参照)を介して吸引ポンプ74(図3参照)に接続されている。空気排出管88は、液体収容空間82Aの空気を排出する。本実施形態では、1つの液体検出システム80に1つの空気排出管88が設けられている。
図5に示すように、ホルダー90は液体収容ボトル81を着脱自在に保持する。ホルダー90には、検出装置95が設けられている。図6に示すようにホルダー90は、本体部91と、板バネ92とを備えている。本体部91は、検出装置95を保持する第1部分91Aと、第1部分91Aの右方に設けられかつ前斜め右方に延びる第2部分91Bと、第1部分91Aの左方に設けられかつ前斜め左方に延びる第3部分91Cとを備えている。第1部分91Aは略直方体形状に形成されている。第2部分91Bの前端には板バネ92を取り付ける取り付け部91Mが形成されている。第3部分91Cの前端には板バネ92を取り付ける取り付け部91Nが形成されている。板バネ92は取り付け部91Mおよび取り付け部91Mに着脱自在に取り付けられる。図8に示すように、ホルダー90は、本体ケース82の凹部82Dに係止する係止突起91Hを備えている。第2部分91Bおよび第3部分91Cには、それぞれ2つの係止突起91Hが設けられている。係止突起91Hは略直方体形状に形成されている。板バネ92は、略U字形状に形成されている。板バネ92は、液体収容ボトル81の本体ケース82の表面に接触する。板バネ92を本体部91に取り付けることによって、板バネ92は液体収容ボトル81を本体部91に向けて付勢する。液体収容ボトル81は、本体部91と板バネ92とによって挟まれることで保持されている。
検出装置95は、液体収容ボトル81内の液体の有無を検出する。図12に示すように、検出装置95は、例えば、赤外線などの光を発する発光素子を有する発光部96と、発光部96から発せられた光を受光する受光素子を有する受光部97とを備えている。発光部96と受光部97とは、互いに対向するように配置されている。本実施形態では、発光部96は受光部97の下方に配置されている。発光部96は、第1傾斜面83Aと対向する位置に配置される。受光部97は、第2傾斜面83Bと対向する位置に配置される。なお、ホルダー90の係止突起91H(図8参照)が本体ケース82の凹部82D(図8参照)に係止するとき、発光部96は第1傾斜面83Aと対向する位置に配置されかつ受光部97は第2傾斜面83Bと対向する位置に配置されるように構成されている。検出装置95は、受光部97が発光部96から発せられた光を受光するか否かによって液体収容ボトル81内の液体の有無を検出する。本実施形態では、検出装置95は、受光部97が発光部96から発せられた光を受光しないときに、液体収容ボトル81内に所定量(内部空間83Hに到達する量)の液体があることを検出するように構成されている。
図12に示すように、液体収容ボトル81の凸部83の内部空間83Hに液体が存在しないとき、発光部96から発せられた光は図12の矢印LE1に示すように第1傾斜面83Aおよび第2傾斜面83Bにおいて曲げられて受光部97に到達する。すなわち、受光部97は発光部96から発せられて光を受光する。一方、図13に示すように、液体収容ボトル81の凸部83の内部空間83Hに液体LQが存在するとき、発光部96から発せられた光は図13の矢印LE2に示すように第1傾斜面83Aおよび第2傾斜面83Bにおいて曲げられて受光部97に到達しない。すなわち、受光部97は発光部96から発せられて光を受光しない。このように、内部空間83H内に液体が存在するか否かによって発光部96から発せられた光が受光部97に到達しなかったり到達したりする。
図1に示すように、本体ケース50のうち右前カバー54Rの後方には、操作パネル18が設けられている。操作パネル18は、プリンタの状態を表示するディスプレイ(図示せず)と、ユーザによって操作される入力キー(図示せず)が設けられている。操作パネル18は、プリンタ10の各種の動作を制御する制御装置30(図2参照)に接続されている。
プリンタ10の全体の動作は、制御装置30によって制御されている。制御装置30の構成は特に限定されない。制御装置30は、例えばマイクロコンピュータである。制御装置30は、検出装置95によって液体収容ボトル81内に所定量の液体があることが検出されたときに吸引ポンプ74(図3参照)の駆動を停止してもよい。なお、インクタンク45からインクヘッド21に向けてインクが供給されるときには、制御装置30によって吸引ポンプ74は駆動される。制御装置30は、吸引ポンプ74の駆動を停止したときに脱気装置68のメンテナンスが必要なことを通知してもよい。制御装置30による通知方法は特に限定されず、例えば、視覚的な表示、音声等による通知が挙げられる。本実施形態では、制御装置30は、操作パネル18を通じて視覚的にユーザに対する通知を行う。制御装置30は、例えば、ユーザに対して脱気モジュール70に不具合が発生していないかを確認するよう通知したり、液体収容ボトル81を交換するように通知したりする。制御装置30は、吸引ポンプ74の駆動を停止したときに供給ポンプ64の駆動を停止するとよい。制御装置30は、検出装置95によって液体収容ボトル81内に所定量の液体があることが検出されたときにインクヘッド21のノズル23から記録媒体12にインクが吐出される印刷動作が実行されている場合、印刷動作を停止するように構成されていてもよい。
以上のように、本実施形態の液体検出システム80によると、本体ケース82の液体収容空間82Aに例えば流体流入管87を介して液体が流れ込む。第1傾斜面83Aおよび第2傾斜面83Bは透光性を有する材料から形成されているため、液体収容空間82Aに液体が存在する場合と存在しない場合とでは、発光部96から発せられた光に関して第1傾斜面83Aを通過した後の光路が異なる。例えば、液体収容空間82Aに液体がほとんど存在しない場合(例えば第1傾斜面83Aおよび第2傾斜面83Bのいずれの面にも液体が到達していない場合)には第1傾斜面83Aを通過した光は第2傾斜面83Bを通過して受光部97に到達する。一方、液体収容空間82Aに液体が多量に存在する場合(例えば第1傾斜面83Aおよび第2傾斜面83Bの少なくともいずれか一方の面に液体が到達している場合)には第1傾斜面83Aを通過した光は第2傾斜面83Bで反射されて受光部97に到達しない。このように、本体ケース82の表面に第1傾斜面83Aおよび第2傾斜面83Bを設けることにより、検出装置95は液体収容ボトル81内の液体の有無を検出することができる。
本実施形態の液体検出システム80によると、液体収容ボトル81は、液体収容空間82Aと連通する内部空間83Hを有しかつ本体ケース82の表面に位置する凸部83を有し、凸部83に設けられた第1傾斜面83Aと第2傾斜面83Bとは、凸部83の中心線CLを含む平面HPに対して面対称に配置されている。かかる構成によると、液体収容空間82Aは内部空間83Hに連通しているため、流体流入管87から流れ込む液体が所定の量以上になると、液体は内部空間83Hに流れ込む。内部空間83Hに液体が存在する場合には第1傾斜面83Aを通過した光は第2傾斜面83Bで反射されて受光部97に到達しない。このように、本体ケース82の表面に所定形状の凸部83を設けることにより、検出装置95は液体収容ボトル81内の液体の有無を検出することができる。
本実施形態の液体検出システム80によると、検出装置95は、受光部97が発光部96から発せられた光を受光しないときに、液体収容ボトル81内に所定量の液体があることを検出するように構成されている。これにより、液体収容ボトル81から液体が溢れ出すことを抑制することができる。
本実施形態の液体検出システム80は、検出装置95が設けられ、液体収容ボトル81を着脱自在に保持するホルダー90を備えている。これにより、液体収容ボトル81内の液体の廃棄や、液体収容ボトル81自体の交換を容易に行うことができる。
本実施形態の液体検出システム80によると、ホルダー90の係止突起91Hが本体ケース82の凹部82Dに係止するとき、発光部96は第1傾斜面83Aと対向する位置に配置されかつ受光部97は第2傾斜面83Bと対向する位置に配置されるように構成されている。このように、係止突起91Hおよび凹部82Dは、凸部83に対する検出装置95の位置決めの機能を有する。これにより、液体収容ボトル81をホルダー90に取り付けるときには、凸部83に対して発光部96および受光部97を所定の位置に確実に配置することができる。
本実施形態のプリンタ10は、インクタンク45から供給されるインクを脱気する脱気装置68を備えている。このため、インクヘッド21に供給されるインクには空気がほとんど存在しない。これにより、ノズル23から空気が排出されることが抑制され、ノズル23からのインクの吐出不良が抑制される。また、脱気装置68の脱気モジュール70は第1流路76を介して流体流入管87に接続され、かつ、吸引ポンプ74は第2流路を78介して空気排出管88に接続されている。このように、脱気モジュール70と吸引ポンプ74との間には液体を収容可能な液体収容ボトル81が配置されるため、仮に脱気モジュール70から液体(例えば水やインク)が第1流路76に流れ込むことがあっても、吸引ポンプ74に液体が流れ込むことが抑制される。即ち、検出装置95によって液体収容ボトル81内に所定量の液体があることが検出されるため、吸引ポンプ74に液体が流れ込むことを未然に防止することができる。
本実施形態のプリンタ10によると、制御装置30は、検出装置95によって液体収容ボトル81内に所定量の液体があることが検出されたときに吸引ポンプ74の駆動を停止する。これにより、脱気モジュール70から液体が更に液体収容ボトル81に流れ込むことが停止される。
本実施形態のプリンタ10によると、制御装置30は、吸引ポンプ74の駆動を停止したときに脱気装置68のメンテナンスが必要なことを通知する。例えば、脱気装置68の脱気モジュール70に不具合が発生すると、インク経路60を流れるインクの脱気が十分に行われていない虞があり、ノズル23からのインクの吐出不良が発生する場合がある。ここで、脱気モジュール70に不具合が発生しているときには、空気と共にインクが液体収容ボトル81に流れ込む。このため、液体収容ボトル81の着色具合を確認することによって、脱気モジュール70を交換するか判断することができる。なお、脱気モジュール70が正常に動作している場合であっても、空気と共に微量の蒸気が液体収容ボトル81に流れ込むことがあり得る。この場合には、例えば、液体収容ボトル81を交換すればよい。
本実施形態のプリンタ10によると、制御装置30は、検出装置95によって液体収容ボトル81内に所定量の液体があることが検出されたときにインクヘッド21のノズル23から記録媒体12にインクが吐出される印刷動作が実行されている場合、印刷動作を停止する。液体収容ボトル81に所定量の液体がある場合には、脱気装置68の脱気モジュール70に不具合が発生している虞が高い。脱気モジュール70に不具合が発生すると、インク経路60を流れるインクの脱気が十分に行われていない虞があり、ノズル23からのインクの吐出不良が発生する場合がある。このため、印刷を停止することで、印刷の不具合の発生を抑制することができる。
<第2実施形態>
図14は、第2実施形態に係る液体検出システム280の斜視図である。図14に示すように、液体検出システム280は、液体収容ボトル281と、蓋部材85と、流体流入管87と、空気排出管88と、ホルダー290と、検出装置295と、を備えている。
図19に示すように、液体収容ボトル281は、本体ケース82と、凸部283と、を有する。凸部283は、本体ケース82の表面に位置する。凸部283は、本体ケース82の表面から突出する。凸部283は、液体収容空間82Aと連通する内部空間283H(図22参照)を有する。内部空間283Hは、液体として例えば水やインクを収容する。凸部283は、透光性を有する材料から形成されている。凸部283を構成する材料は上述した凸部83を構成する材料と同じである。
図20に示すように、凸部283は、第1傾斜面283Aと、第1傾斜面283Aに対向する位置に配置された第2傾斜面283Bと、第1傾斜面283Aの後端(後縁)と第2傾斜面283Bの後端(後縁)とを接続する曲面283Cと、を有する。図21に示すように、第1傾斜面283Aは、後方に行くほど上方に傾斜しかつ左右方向の長さが短くなる。第2傾斜面283Bは、後方に行くほど下方に傾斜しかつ左右方向の長さが短くなる。第2傾斜面283Bは、第1傾斜面283Aの上方に配置されている。第1傾斜面283Aと第2傾斜面283Bとは、凸部283の中心線CLを含む水平面HPに対して面対称に配置されている。本実施形態では、第1傾斜面283Aと第2傾斜面283Bとは、上下対称に形成されている。第1傾斜面283Aおよび第2傾斜面283Bの水平面HPに対する傾斜角θA(図22参照)は、凸部283から外部(大気中)に光が向かうときの臨界角より小さくなるように設定されている。
図16に示すように、蓋部材85、流体流入管87および空気排出管88は、凸部283より上方に位置する。
図14に示すように、ホルダー290は液体収容ボトル281を着脱自在に保持する。ホルダー290には、検出装置295が設けられている。図15に示すようにホルダー290は、本体部291と、板バネ92とを備えている。図18に示すように、本体部291は、円弧状に形成されたベース部292と、ベース部292の下面292Dから下方に延びかつ発光部296(図22参照)を保持する第1保持部293と、ベース部292の上面292Uから上方に延びかつ受光部297(図22参照)を保持する第2保持部294と、を備えている。ベース部292の側面292Sの左側の前端および前端には、板バネ92を取り付ける取り付け部291Mがそれぞれ形成されている。板バネ92は取り付け部291Mに着脱自在に取り付けられる。ホルダー290は、本体ケース82の凹部82Dに係止する係止突起291H(図17も参照)を備えている。ベース部292の上面292Uおよび下面292Dには、それぞれ2つの係止突起291Hが設けられている。係止突起291Hは略直方体形状に形成されている。液体収容ボトル281は、ホルダー290と板バネ92とによって挟まれることで保持されている。
図22に示すように、第1保持部293には、発光部296に通じかつ光が通過可能な第1光通路293Aと、第1傾斜面283A側に位置しかつ第1光通路293Aと連通する第1絞り孔293B(図18も参照)とが形成されている。第1光通路293Aおよび第1絞り孔293Bは、横断面円形状に形成されている。第1絞り孔293Bの径は、第1光通路293Aの径よりも小さい。第1絞り孔293Bは、ベース部292の下面292Dを貫通する。第1保持部293は、発光部296の発光面が第1光通路293Aおよび第1絞り孔293Bと対向するように発光部296を保持する。第2保持部294には、受光部297に通じかつ光が通過可能な第2光通路294Aと、第2傾斜面283B側に位置しかつ第2光通路294Aと連通する第2絞り孔294B(図18も参照)とが形成されている。第2光通路294Aおよび第2絞り孔294Bは、横断面円形状に形成されている。第2絞り孔294Bの径は、第2光通路294Aの径よりも小さい。第2絞り孔294Bは、ベース部292の上面292Uを貫通する。第2保持部294は、受光部297の受光面が第2光通路294Aおよび第2絞り孔294Bと対向するように受光部297を保持する。ここでは、第1絞り孔293Bと第2絞り孔294Bとは同一直線上に位置する。
検出装置295は、液体収容ボトル281内の液体の有無を検出する。図22に示すように、検出装置295は、例えば、赤外線などの光を発する発光素子を有する発光部296と、発光部296から発せられた光を受光する受光素子を有する受光部297とを備えている。発光部296および受光部297は、別途独立して設けられている。即ち、検出装置295は、分離型のセンサである。発光部296と受光部297とは、互いに対向するように配置されている。本実施形態では、発光部296は受光部297の下方に配置されている。発光部296および受光部297は、上下方向に配置されている。発光部296は、第1傾斜面283Aと対向する位置に配置される。受光部297は、第2傾斜面283Bと対向する位置に配置される。なお、ホルダー290の係止突起291H(図18参照)が本体ケース82の凹部82D(図19参照)に係止するとき、発光部296は第1傾斜面283Aと対向する位置に配置されかつ受光部297は第2傾斜面283Bと対向する位置に配置されるように構成されている。検出装置295は、受光部297が発光部296から発せられた光を受光するか否かによって液体収容ボトル281内の液体の有無を検出する。本実施形態では、検出装置295は、受光部297が発光部296から発せられた光を受光しないときに、液体収容ボトル281内に所定量(内部空間283Hに到達する量)の液体があることを検出するように構成されている。
図22に示すように、液体収容ボトル281の凸部283の内部空間283Hに液体が存在しないとき、発光部296から発せられた光は図22の矢印LE3に示すように第1傾斜面283Aおよび第2傾斜面283Bにおいて曲げられて受光部297に到達する。すなわち、受光部297は発光部296から発せられて光を受光する。一方、図23に示すように、内部空間283Hに液体LQが存在するとき、発光部296から発せられた光は図23の矢印LE4に示すように第1傾斜面283Aおよび第2傾斜面283Bにおいて曲げられて受光部297に到達しない。すなわち、受光部297は発光部296から発せられて光を受光しない。このように、内部空間283H内に液体が存在するか否かによって発光部296から発せられた光が受光部297に到達しなかったり到達したりする。
本実施形態の液体検出システム280によると、凸部283は、第1傾斜面283Aと第2傾斜面283Bとを接続する曲面283Cを備えている。かかる構成によると、凸部283の剛性を高めることができる。例えば、吸引ポンプ74によってケース71内の空気を吸引するときに内部空間283Hが負圧になっても、凸部283の形状を維持することができる。
本実施形態の液体検出システム280によると、ホルダー290は、発光部296を保持する第1保持部293と、受光部297を保持する第2保持部294とを有する。このように、発光部296と受光部297とをそれぞれ独立して保持させることができるため、発光部296と受光部297との距離を容易に離すことができる。発光部296と受光部297との距離をある程度離すことにより、液体の有無による光軸の曲がりの影響が大きくなり、誤検出を抑制することができる。
本実施形態の液体検出システム280によると、第1保持部293には、第1傾斜面283A側に位置する第1絞り孔293Bが形成され、第2保持部294には、第2傾斜面283B側に位置する第2絞り孔294Bが形成されている。これにより、液体の有無による光軸の曲がりの影響が大きくなり、誤検出を抑制することができる。
<第3実施形態>
図24は、第3実施形態に係る液体検出システム380の斜視図である。図24に示すように、液体検出システム380は、液体収容ボトル381と、ホルダー390と、検出装置295と、を備えている。なお、図24では図示を省略しているが、液体検出システム380は、液体検出システム80(図5参照)と同様に、蓋部材85(図5参照)と、流体流入管87(図5参照)と、空気排出管88(図5参照)とを備えている。
図26に示すように、液体収容ボトル381は、本体ケース382と、第1段差部383と、第2段差部384と、を有する。本体ケース382は、上部が開口した有底筒状に形成されている。本体ケース382は、液体収容空間382Aを有する。液体収容空間382Aは、液体として例えば水やインクを収容する。第1段差部383および第2段差部384は、本体ケース382の表面に位置する。第1段差部383および第2段差部384は、本体ケース382の表面から凹む。第1段差部383および第2段差部384は、平面状に形成されている。液体収容ボトル381は、透光性を有する材料から形成されている。液体収容ボトル381を構成する材料は上述した本体ケース82を構成する材料と同じである。
図25に示すように、第1段差部383には、第1傾斜面383Aが形成されている。第2段差部384には、第2傾斜面384Aが形成されている。図27に示すように、第1傾斜面383Aは、右方に行くほど下方に傾斜している。第2傾斜面384Aは、左方に行くほど下方に傾斜している。第1傾斜面383Aおよび第2傾斜面384Aは、平面である。第1傾斜面383Aと第2傾斜面384Aとは、本体ケース382の中心軸CS(図26参照)を含む鉛直面CPに対して面対称に配置されている。本実施形態では、第1傾斜面383Aと第2傾斜面384Aとは、左右対称に形成されている。第1傾斜面383Aおよび第2傾斜面384Aの鉛直面CPに対する傾斜角θAは、第2段差部384から外部(大気中)に光が向かうときの臨界角より小さくなるように設定されている。
図24に示すように、ホルダー390は液体収容ボトル381を着脱自在に保持する。ホルダー390には、検出装置295が設けられている。ホルダー390は、本体部391と、板バネ(図示せず)とを備えている。本体部391は、円弧状に形成されたベース部392(図25も参照)と、ベース部392の側面392Sから左方に延びかつ発光部296を保持する第1保持部393と、ベース部392の側面392Sから右方に延びかつ受光部297を保持する第2保持部394と、を備えている。液体収容ボトル381は、ホルダー390と図示しない板バネとによって挟まれることで保持されている。
図27に示すように、第1保持部393には、発光部296に通じかつ光が通過可能な第1光通路293Aと、第1傾斜面383A側に位置しかつ第1光通路293Aと連通する第1絞り孔293Bとが形成されている。第1絞り孔293Bは、ベース部392の側面392Sを貫通する。第1保持部393は、発光部296の発光面が第1光通路293Aおよび第1絞り孔293Bと対向するように発光部296を保持する。第2保持部394には、受光部297に通じかつ光が通過可能な第2光通路294Aと、第2傾斜面384A側に位置しかつ第2光通路294Aと連通する第2絞り孔294Bとが形成されている。第2絞り孔294Bは、ベース部392の側面392Sを貫通する。第2保持部394は、受光部297の受光面が第2光通路294Aおよび第2絞り孔294Bと対向するように受光部297を保持する。
検出装置295は、液体収容ボトル381内の液体の有無を検出する。本実施形態では、発光部296は受光部297の左方に配置されている。発光部296および受光部297は、左右方向に配置されている。検出装置295は、受光部297が発光部296から発せられた光を受光するか否かによって液体収容ボトル381内の液体の有無を検出する。本実施形態では、検出装置295は、受光部297が発光部296から発せられた光を受光しないときに、液体収容ボトル381内に所定量(第1傾斜面383Aおよび第2傾斜面384Aに到達する量)の液体があることを検出するように構成されている。
図27に示すように、液体収容ボトル381の本体ケース382の液体収容空間382Aに液体が存在しないとき、発光部296から発せられた光は図27の矢印LE5に示すように第1傾斜面383Aおよび第2傾斜面384Aにおいて曲げられて受光部297に到達する。すなわち、受光部297は発光部296から発せられて光を受光する。一方、図28に示すように、液体収容空間382Aに液体LQが存在するとき、発光部296から発せられた光は図28の矢印LE6に示すように第1傾斜面383Aおよび第2傾斜面384Aにおいて曲げられて受光部297に到達しない。すなわち、受光部297は発光部296から発せられて光を受光しない。このように、液体収容空間382A内に液体が存在するか否かによって発光部296から発せられた光が受光部297に到達しなかったり到達したりする。
本実施形態の液体検出システム380によると、液体収容ボトル381は、第1傾斜面383Aが形成された第1段差部383と、第2傾斜面384Aが形成された第2段差部384と、を備えている。このように、液体収容ボトル381に第1段差部383および第2段差部384を形成することで、検出装置295は液体収容ボトル381内の液体の有無を容易に検出することができる。
<第4実施形態>
図29は、第4実施形態に係る液体検出システム480の斜視図である。図29に示すように、液体検出システム480は、液体収容ボトル481と、ホルダー490と、検出装置295と、を備えている。なお、図29では図示を省略しているが、液体検出システム480は、液体検出システム80(図5参照)と同様に、蓋部材85(図5参照)と、流体流入管87(図5参照)と、空気排出管88(図5参照)とを備えている。
図31に示すように、液体収容ボトル481は、本体ケース482と、第1段差部483と、第2段差部484と、を有する。本体ケース482は、上部が開口した有底筒状に形成されている。本体ケース482は、液体収容空間482Aを有する。液体収容空間482Aは、液体として例えば水やインクを収容する。第1段差部483および第2段差部484は、本体ケース482の表面に位置する。第1段差部483および第2段差部484は、本体ケース482の表面から凹む。液体収容ボトル481は、透光性を有する材料から形成されている。液体収容ボトル481を構成する材料は上述した本体ケース82を構成する材料と同じである。
図31に示すように、第1段差部483には、第1傾斜面483Aが形成されている。第2段差部484には、第2傾斜面484Aが形成されている。図32に示すように、第2傾斜面484Aは、右方に行くほど前方に傾斜している。第2傾斜面484Aは、左方に行くほど前方に傾斜している。第1傾斜面483Aおよび第2傾斜面484Aは、上下方向に延びる平面である。なお、第2傾斜面484Aは、右方に行くほど後方に傾斜し、かつ、第2傾斜面484Aは、左方に行くほど後方に傾斜していてもよい。第1傾斜面483Aと第2傾斜面484Aとは、本体ケース482の中心軸CSX(図31参照)を含む鉛直面CPX(図32参照)に対して面対称に配置されている。本実施形態では、第1傾斜面483Aと第2傾斜面484Aとは、左右対称に形成されている。第1傾斜面483Aおよび第2傾斜面484Aは、中心軸CSXより前方に位置する。第1傾斜面483Aおよび第2傾斜面484Aの鉛直面CPXに対する傾斜角θAは、第2段差部484から外部(大気中)に光が向かうときの臨界角より小さくなるように設定されている。
図30に示すように、ホルダー490は液体収容ボトル481を着脱自在に保持する。ホルダー490には、検出装置295が設けられている。ホルダー490は、本体部491と、板バネ(図示せず)とを備えている。本体部491は、円弧状に形成されたベース部492(図29も参照)と、ベース部492の側面492Sから左方に延びかつ発光部296を保持する第1保持部493と、ベース部492の側面492Sから右方に延びかつ受光部297を保持する第2保持部494と、を備えている。液体収容ボトル481は、ホルダー490と図示しない板バネとによって挟まれることで保持されている。
図32に示すように、第1保持部493には、発光部296に通じかつ光が通過可能な第1光通路293Aと、第1傾斜面483A側に位置しかつ第1光通路293Aと連通する第1絞り孔293Bとが形成されている。第1絞り孔293Bは、ベース部492の側面492Sを貫通する。第1保持部493は、発光部296の発光面が第1光通路293Aおよび第1絞り孔293Bと対向するように発光部296を保持する。第2保持部494には、受光部297に通じかつ光が通過可能な第2光通路294Aと、第2傾斜面484A側に位置しかつ第2光通路294Aと連通する第2絞り孔294Bとが形成されている。第2絞り孔294Bは、ベース部492の側面492Sを貫通する。第2保持部494は、受光部297の受光面が第2光通路294Aおよび第2絞り孔294Bと対向するように受光部297を保持する。
検出装置295は、液体収容ボトル481内の液体の有無を検出する。本実施形態では、発光部296は受光部297の左方に配置されている。発光部296および受光部297は、左右方向に配置されている。検出装置295は、受光部297が発光部296から発せられた光を受光するか否かによって液体収容ボトル481内の液体の有無を検出する。本実施形態では、検出装置295は、受光部297が発光部296から発せられた光を受光しないときに、液体収容ボトル481内に所定量(第1傾斜面483Aおよび第2傾斜面484Aに到達する量)の液体があることを検出するように構成されている。
図32に示すように、液体収容ボトル481の本体ケース482の液体収容空間482Aに液体が存在しないとき、発光部296から発せられた光は図32の矢印LE7に示すように第1傾斜面483Aおよび第2傾斜面484Aにおいて曲げられて受光部297に到達する。すなわち、受光部297は発光部296から発せられて光を受光する。一方、図33に示すように、液体収容空間482Aに液体LQが存在するとき、発光部296から発せられた光は図33の矢印LE8に示すように第1傾斜面483Aおよび第2傾斜面484Aにおいて曲げられて受光部297に到達しない。すなわち、受光部297は発光部296から発せられて光を受光しない。このように、液体収容空間482A内に液体が存在するか否かによって発光部296から発せられた光が受光部297に到達しなかったり到達したりする。
<第5実施形態>
図34は、第2実施形態に係る液体検出システム180を含むインク供給システム155を示す模式図である。インク供給システム155では、供給ポンプ64とダンパー48との間に液体検出システム180が配置されている点を除き、インク供給システム55と同様の構成である。図35は、液体検出システム180の斜視図である。図35に示すように、液体検出システム180液体収容ボトル181と、流体流入管187と、流体排出管188と、検出装置95と、を備えている。
流体排出管188は、液体収容ボトル181の液体収容空間82Aと連通する。流体排出管188は、液体収容空間82Aの液体および空気を排出する。流体排出管188は、流体流入管187より下方に配置されている。インク経路60のチューブ65Bは、流体流入管187に接続されている。インク経路60のチューブ65Cは、流体排出管188に接続されている。チューブ65Bは、第1流路の一例である。チューブ65Cは、第2流路の一例である。検出装置95は、検出装置95の受光部97が発光部96から発せられた光を受光するときに、液体収容ボトル181内に所定量の液体がないことを検出するように構成されている。即ち、第2実施形態に係る液体検出システム180では、通常、液体収容ボトル181内には所定量の液体(例えばインク)が収容されている。このため、受光部97は発光部96の光を受光しない。しかしながら、流体流入管187から液体が流入しなくなると液体収容ボトル181内の液体が減少していき、やがて受光部97は発光部96の光を受光する。このようにして、液体収容ボトル181内の液体の有無が検出される。
本実施形態の液体検出システム180によると、検出装置95は、受光部97が発光部96から発せられた光を受光するときに、液体収容ボトル181内に所定量の液体がないことを検出するように構成されている。これにより、液体収容ボトル181内に液体が供給されていないことを検知することができる。
本実施形態のプリンタ10によると、インク経路60は、流体流入管187に接続されたチューブ65Bと、流体排出管188に接続されたチューブ65Cとを備えている。インク経路60内をインクが正常に流通しているときには、液体収容ボトル181内には所定量の液体が常に存在するが、例えば、インク経路60のチューブ65Bの一部が閉鎖されると、液体収容ボトル181内にインクが供給されなくなる。かかる場合には、検出装置95によって液体収容ボトル181内に所定量の液体がないことが検出することができるため、インク経路60に不具合が生じている虞が高いことを認識することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。しかし、上述の各実施形態は例示に過ぎず、本発明は他の種々の形態で実施することができる。
上述した第1実施形態では、発光部96は第1傾斜面83Aと対向しかつ受光部97は第2傾斜面83Bと対向するように配置されていたが、例えば、発光部96は右傾斜面83Dと対向しかつ受光部97は左傾斜面83Eと対向するように配置されていてもよい。
上述した第1実施形態および第2実施形態では、流体流入管87は、凸部83より上方に位置するが、これに限定されない。流体流入管87は、凸部83より下方に位置していてもよい。
上述した第1実施形態および第2実施形態では、本体ケース82および凸部83、283の全体は、透光性を有する材料から形成されているが、少なくとも第1傾斜面83A、283Aおよび第2傾斜面83B、283Bが透光性を有する材料から形成されていれば他の部分は透光性を有していなくてもよい。
10 プリンタ(インクジェットプリンタ)
21 インクヘッド
45 インクタンク
64 供給ポンプ(インク供給装置)
68 脱気装置
74 吸引ポンプ
80 液体検出システム
81 液体収容ボトル
82 本体ケース
82A 液体収容空間
83 凸部
83H 内部空間
83A 第1傾斜面
83B 第2傾斜面
87 流体流入管
88 空気排出管
90 ホルダー
95 検出装置
96 発光部
97 受光部

Claims (14)

  1. 蓋部材が取り付けられる係合部と、前記係合部と一体に形成されかつ液体収容空間を有する収容部とを有する本体ケースを備えた液体収容ボトルと、
    前記液体収容ボトル内の液体の有無を前記液体収容ボトルの外部から検出する検出装置と、
    前記検出装置が設けられ、前記液体収容ボトルを着脱自在に保持するホルダーと、を備え、
    前記液体収容ボトルは、前記本体ケースの前記収容部の表面に形成されかつ透光性を有する第1傾斜面と、前記本体ケースの前記収容部の表面に形成されかつ透光性を有しかつ前記第1傾斜面に対向する位置に配置された第2傾斜面とを有し、
    前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とは、面対称に配置され、
    前記検出装置は、前記第1傾斜面と対向する位置に配置されかつ所定の光を発する発光部と、前記第2傾斜面と対向する位置に配置されかつ前記発光部から発せられた光を受光する受光部と、を備え、
    前記検出装置は、前記受光部が前記発光部から発せられた光を受光するか否かによって前記液体収容ボトル内の液体の有無を検出するように構成され、
    前記ホルダーは、前記第1傾斜面および前記第2傾斜面を覆うように前記収容部の外周面に沿って設けられている、液体検出システム。
  2. 前記液体収容ボトルは、前記液体収容空間と連通する内部空間を有しかつ前記本体ケースの前記収容部の表面に位置する凸部を有し、
    前記第1傾斜面および前記第2傾斜面は、前記凸部に設けられ、
    前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とは、前記凸部の中心線を含む平面に対して面対称に配置されている、請求項1に記載の液体検出システム。
  3. 前記凸部は、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とを接続する曲面を備えている、請求項2に記載の液体検出システム。
  4. 前記液体収容ボトルは、前記第1傾斜面が形成された第1段差部と、前記第2傾斜面が形成された第2段差部と、を備えている、請求項1に記載の液体検出システム。
  5. 前記本体ケースの前記収容部の表面には、凹部が形成され、
    前記ホルダーは、前記凹部に係止する係止突起を備え、
    前記係止突起が前記凹部に係止するとき、前記発光部は前記第1傾斜面と対向する位置に配置されかつ前記受光部は前記第2傾斜面と対向する位置に配置されるように構成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の液体検出システム。
  6. 前記ホルダーは、前記発光部を保持する第1保持部と、前記受光部を保持する第2保持部とを有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の液体検出システム。
  7. 前記第1保持部には、前記発光部に通じかつ光が通過可能な第1光通路と、前記第1傾斜面側に位置しかつ前記第1光通路と連通する第1絞り孔とが形成され、
    前記第2保持部は、前記受光部に通じかつ光が通過可能な第2光通路と、前記第2傾斜面側に位置しかつ前記第2光通路と連通する第2絞り孔とが形成されている、請求項6に記載の液体検出システム。
  8. 前記検出装置は、前記受光部が前記発光部から発せられた光を受光しないときに、前記液体収容ボトル内に所定量の液体があることを検出するように構成されている、請求項1から7のいずれか一項に記載の液体検出システム。
  9. 請求項8に記載の液体検出システムと、
    前記液体収容空間に連通し、液体および空気が流入する流体流入管と、
    前記第1傾斜面および前記第2傾斜面よりも上方に位置し、前記液体収容空間に連通し、前記液体収容空間の空気を排出する空気排出管と、
    記録媒体にインクを吐出する複数のノズルを有するインクヘッドと、
    一端がインクを貯留するインクタンクに接続され、他端が前記インクヘッドに接続されたインク経路と、
    前記インク経路に配置され、前記インクタンクから前記インクヘッドに向けてインクを供給するインク供給装置と、
    前記インクタンクから供給されるインクを脱気する脱気装置と、を備え、
    前記脱気装置は、
    前記インク経路に配置された脱気モジュールと、
    前記脱気モジュール内の空気を吸引する吸引ポンプと、
    一端が前記脱気モジュールに接続され、他端が前記流体流入管に接続された第1流路と、
    一端が前記空気排出管に接続され、他端が前記吸引ポンプに接続された第2流路と、を備えている、インクジェットプリンタ。
  10. 前記吸引ポンプを制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、前記検出装置によって前記液体収容ボトル内に所定量の液体があることが検出されたときに前記吸引ポンプの駆動を停止する、請求項9に記載のインクジェットプリンタ。
  11. 前記制御装置は、前記吸引ポンプの駆動を停止したときに前記脱気装置のメンテナンスが必要なことを通知する、請求項10に記載のインクジェットプリンタ。
  12. 前記制御装置は、前記検出装置によって前記液体収容ボトル内に所定量の液体があることが検出されたときに前記インクヘッドの前記ノズルから前記記録媒体にインクが吐出される印刷動作が実行されている場合、前記印刷動作を停止する、請求項10または11に記載のインクジェットプリンタ。
  13. 前記検出装置は、前記受光部が前記発光部から発せられた光を受光するときに、前記液体収容ボトル内に所定量の液体がないことを検出するように構成されている、請求項1から7のいずれか一項に記載の液体検出システム。
  14. 請求項13に記載の液体検出システムと、
    前記液体収容空間に連通し、液体および空気が流入する流体流入管と、
    前記液体収容空間に連通し、前記液体収容空間の液体および空気を排出する流体排出管と、
    記録媒体にインクを吐出する複数のノズルを有するインクヘッドと、
    一端がインクを貯留するインクタンクに接続され、他端が前記インクヘッドに接続されたインク経路と、を備え、
    前記インク経路は、前記流体流入管に接続された第1流路と、前記流体排出管に接続された第2流路とを備えている、インクジェットプリンタ。
JP2021572964A 2020-01-23 2020-09-17 液体検出システム Active JP7344991B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020009027 2020-01-23
JP2020009027 2020-01-23
PCT/JP2020/035260 WO2021149302A1 (ja) 2020-01-23 2020-09-17 液体検出システム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPWO2021149302A1 JPWO2021149302A1 (ja) 2021-07-29
JPWO2021149302A5 JPWO2021149302A5 (ja) 2022-09-08
JP7344991B2 true JP7344991B2 (ja) 2023-09-14

Family

ID=76992929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021572964A Active JP7344991B2 (ja) 2020-01-23 2020-09-17 液体検出システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7344991B2 (ja)
WO (1) WO2021149302A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE29705889U1 (de) 1997-04-03 1997-08-07 Regel, Wilfried, 12689 Berlin Flüssigkeitspegeldetektor mit Alarmeinrichtung zur Überwachung der Infusionslösung einer Tropfinfusionseinrichtung
DE10201767A1 (de) 2001-11-30 2003-06-12 Mecoswiss Mechanische Componen Haushaltsmaschine zum Reinigen von Haushaltsgegenständen
US20050151764A1 (en) 2004-01-08 2005-07-14 Eastman Kodak Company Liquid level detection method and apparatus
JP2019116053A (ja) 2017-12-27 2019-07-18 ブラザー工業株式会社 液体収容装置
JP2019155671A (ja) 2018-03-12 2019-09-19 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置及びメンテナンス方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3167789B2 (ja) * 1992-06-03 2001-05-21 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置及びインク残量低下検知方法
JPH0814989A (ja) * 1994-07-01 1996-01-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非接触型液位検知装置
JPH1172369A (ja) * 1997-08-29 1999-03-16 Toyobo Co Ltd ボトルの液切れ検出装置及びその液切れ検出方法
US6520612B1 (en) * 2001-03-26 2003-02-18 Xerox Corporation Sensing system for detecting presence of an ink container
JP5782959B2 (ja) * 2011-09-26 2015-09-24 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
JP6302255B2 (ja) * 2014-01-16 2018-03-28 株式会社キーエンス カートリッジ式インクジェット記録装置
JP7069705B2 (ja) * 2017-12-27 2022-05-18 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE29705889U1 (de) 1997-04-03 1997-08-07 Regel, Wilfried, 12689 Berlin Flüssigkeitspegeldetektor mit Alarmeinrichtung zur Überwachung der Infusionslösung einer Tropfinfusionseinrichtung
DE10201767A1 (de) 2001-11-30 2003-06-12 Mecoswiss Mechanische Componen Haushaltsmaschine zum Reinigen von Haushaltsgegenständen
US20050151764A1 (en) 2004-01-08 2005-07-14 Eastman Kodak Company Liquid level detection method and apparatus
JP2019116053A (ja) 2017-12-27 2019-07-18 ブラザー工業株式会社 液体収容装置
JP2019155671A (ja) 2018-03-12 2019-09-19 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置及びメンテナンス方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021149302A1 (ja) 2021-07-29
JPWO2021149302A1 (ja) 2021-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10226934B2 (en) Liquid storing tank having a first chamber and a second chamber below the first chamber
US20230391091A1 (en) Liquid jetting apparatus
US7303271B2 (en) Ink jet printer
JP4882243B2 (ja) 液体供給装置及び液体噴射装置
WO2005071368A2 (en) Liquid level detection method and apparatus
JP7218774B2 (ja) 液体供給装置
US20100085398A1 (en) Ink surface detecting systems and ink cartridge
JP7344991B2 (ja) 液体検出システム
JP7138725B2 (ja) インクジェットプリンタ及びインク供給装置
US10173433B2 (en) Tank and liquid consuming apparatus including the same
JP7151130B2 (ja) システム
JP7329621B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP7387761B2 (ja) インクジェットプリンタ
US10569545B2 (en) Flow channel member, liquid ejecting apparatus, and method for manufacturing flow channel member
US10226932B2 (en) Supply apparatus
US10583661B2 (en) Tank and liquid consuming apparatus including the same
JP5842474B2 (ja) 液体容器
JP2019116017A (ja) 液体排出装置
JP5838654B2 (ja) 液体容器
US10661572B2 (en) Tank and liquid consuming apparatus including the same
JP7063065B2 (ja) システム
JP2009073115A (ja) 液滴噴射装置
JP2024111242A (ja) システム
JP5343755B2 (ja) インクジェット記録装置のメンテナンス方法
JP2023136542A (ja) 記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220714

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230425

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230621

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230821

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7344991

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150