JP6996015B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施様態は、シートに形成された画像を加熱することにより消色させる機能を有する画像処理装置及び画像処理方法に関する。
近年、シート上に形成された画像に対して熱を加えることにより当該画像を消色する処理(以下、消色処理とする)を施せる装置がある。従来、シートの片面からの加熱により消色処理を行う構成においては、消色処理の対象とするシートの面が片面であるか両面であるかに基づき、消色処理を行う回数を変更していた。
しかしながら、これでは、消色処理が完了するまでの時間の増加や、消費電力の増大を招くことがあった。
特開平9-44042
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、効率的な消色処理を実行することができる画像処理装置および画像消色方法を提供することである。
上記課題を達成するために、実施形態の画像処理装置は、給紙部と、第1の搬送路と、検知部と、加熱部と、制御部とを備える。
前記給紙部はシートを給紙する。前記第1の搬送路は、前記給紙部から給紙されたシートの搬送路となる。前記検知部は、前記第1の搬送路に沿って前記給紙部の下流に設けられ、前記シート上に形成された画像を検知する。前記加熱部は、前記第1の搬送路に沿って前記検知部の下流に設けられ、前記シートの第1の面側から加熱して当該シート上の画像に消色処理を行う。前記制御部は、前記検知部の検知結果に基づき、前記第1の面とは反対の第2の面に画像が形成されていない第1のシートに対して前記消色処理を1回行い、前記第2の面に画像が形成された第2のシートに対して前記消色処理を2回行うよう制御し、前記加熱部が前記第2のシートに対して2回目の前記消色処理を行う際に、当該加熱部への通電をしないことによって、前記第2のシートに対して2回目の前記消色処理時に与える熱量を1回目の前記消色処理時に与える熱量よりも低い熱量に制御する。
第1の実施形態における画像処理装置のハードウェア構成の制御ブロック図。 第1の実施形態の画像処理装置の断面図。 第1の実施形態の制御フローチャート。 第2の実施形態における画像処理装置のハードウェア構成の制御ブロック図。 第2の実施形態の画像処理装置の断面図。
以下、発明を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態では画像処理装置の例として消色機能付きの画像形成装置を挙げて説明する。
画像形成装置1は、シートにトナー像を形成可能であるとともに、画像が形成されたシートを消色する機能を有する複合機(MFP;Multi Function Peripheral)である。ここで消色とは、シートの下地の色とは異なる色(有彩色のみならず白色及び黒色等の無彩色を含む。)で形成された画像を視覚的に見えなくさせることを意味する。
図1は、画像形成装置1のハードウェア構成の制御ブロック図である。
画像形成装置1は検知部100、制御部110、記憶部120、読取部130、コントロールパネル140、プリンタ部150、加熱部160、搬送部170、及び通信インターフェース(I/F)部180を有する。画像形成装置1の各部は、バスライン190を介して接続される。
検知部100は、消色処理が施されるシートの両面にそれぞれ画像が形成されているか否かを検知する。検知部100は、例えば、図2に示す2つのCCDイメージセンサ(Charge Coupled Device Image Sensor、以下CCDと称する)によって、1つのCCD102が一方のシート面を撮像し、他のCCD104が他方のシート面を撮像する。後述する制御部110は、CCD102、104によって得られる画像データを用いて、どの面に画像が形成されているかを判断する。
なお、ここでは検知部100の例としてCCDを挙げたが、ラインセンサを用いてもよい。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)或いはMPU(Micro Processing Unit)からなるプロセッサ112とメモリ114を有する。メモリ114は、例えば、半導体メモリであり、各種制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)116と、プロセッサ112に一時的な作業領域を提供するRAM(Random Access Memory)118を有する。例えば、ROM116は、シート上に画像が形成されているか否かを判断するための閾値とするシートの印字率等を格納する。RAM118は、検知部100で読み取った画像を一時的に保存してもよい。制御部110は、ROM116又は後述する記憶部120に格納された各種プログラム等に基づいて、画像形成装置1の各部を制御する。
記憶部120は、検知部100が読み取った画像を保存する。記憶部120は、例えば、ハードディスクドライブ、その他の磁気記憶装置、光学式記憶装置、若しくはフラッシュ・メモリ等の半導体記憶装置、又はこれらの任意の組み合わせであってよい。例えば制御部110は、検知部100が読み取ったシートの画像を記憶部120へ保存する。このことにより、ユーザは消色処理によって消色された画像データが後に必要となった場合に、記憶部120から当該画像データを取り出すことが出来る。
読取部130は、例えば対象となるシートの画像を読み取るスキャナである。読取部130は、読み取った画像情報を画像データとして記憶部120へ保存する記憶部120に保存された画像データ、ネットワークを介して他の情報処理装置に送信されてもよい。また、記憶部120に保存された画像データは、後述するプリンタ部150によって別のシート上に画像形成されてもよい。
コントロールパネル140は、表示部および操作部を備える。表示部は、液晶ディスプレイおよび有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示装置である。表示部は、画像形成装置1に関する種々の情報を表示する。コントロールパネル140は、複数のボタンなどを備える。操作部は、ユーザの操作を受け付ける。操作部は、ユーザによって行われた操作に応じた信号を制御部110に出力する。なお、表示部と操作部とは一体のタッチパネルとして構成されてもよい。
プリンタ部150は、例えば、トナーによってシートの表面上に画像を形成する。本実施形態におけるトナーは、非消色性記録剤のトナー(以下、「通常トナー」という。)と、消色性記録剤のトナー(以下、「消色トナー」という。)と、を含む。通常トナーは、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)などのトナーである。消色トナーは、通常トナーと同様に有色のトナーであり、例えば青色である。消色トナーは、通常トナーがシートに定着する温度よりも高い温度で加熱されると消色する。
加熱部160は、加熱ローラ162と加圧ローラ164を備える。加熱ローラ162は、シートの第1の面側からシートに熱を加える。加圧ローラ164はシートの第2の面側からシートに圧力を与える。加熱部160は、この熱と圧力とによって、画像形成時にはシートに転写されたトナー像を定着させ、画像消色時にはシート上の画像を消色させる。
なお、本実施形態におけるシートの第1の面とは、図2に示すシート収容部200内に置かれたシートの上面を指し(以下、表面とする)、シートの第2の面とは、シート収容部200内に置かれたシートの下面を指す(以下、裏面とする)。
搬送部170は、図2に示す第1の搬送路172、第2の搬送路174に配置される複数の搬送ローラ175、排紙ローラ179、及びこれら各ローラを駆動する複数の搬送モータを有する。
通信I/F部180は、外部の機器と接続するインターフェースである。通信I/F部180は、例えば、Bluetooth(登録商標)、赤外線接続、光接続といったIEEE802.15、IEEE802.11、IEEE802.3、IEEE3304等の適切な無線又は有線を介してネットワーク上の外部装置と通信する。通信I/F部180は、更に、USB規格の接続端子が接続されるUSB接続部やパラレルインターフェース等を含んでもよい。制御部110は、通信I/F部180を介して複合機、その他外部機器と通信する。
図2は、図1で説明した画像形成装置1の断面図である。
シート収容部200は、筐体下部に設けられ、複数の給紙カセット200A、200B及び200Cを備える。各給紙カセット200A、200B、200Cは、それぞれに所定のサイズ及び種類のシートを収納する。なお、各給紙カセット200A、200B及び200Cの設定は適宜変更可能である。各給紙カセット200A、200B及び200Cは、それぞれピックアップローラ202A、202B及び202Cを備える。各ピックアップローラ202A、202B及び202Cは、各給紙カセット200A、200B及び200Cからシートを1枚ずつ取り出す。ピックアップローラ202A、202B及び202Cは、取り出したシートを第1の搬送路172へ供給する。
プリンタ部150は第1の搬送路172に沿って検知部100と加熱部160との間に配置される。プリンタ部150は転写ユニットと、各色の画像形成ユニットを有する。転写ユニットは、転写ローラ152と転写ベルト154を有し、転写ローラ152は転写ベルト154上に形成された画像をシート上に転写する。画像形成ユニットは、現像部156と感光体を有し、現像部はトナーによる静電潜像を感光体上に形成する。
搬送部170は、給紙ローラ173A、給紙ローラ173B、給紙ローラ173C、搬送ローラ175、及びレジストローラ176を有する。給紙ローラ173A、173Bまたは173Cは、それぞれピックアップローラ202A、202Bまたは202Cによって搬送されるシートをレジストローラ176へ第1の搬送路172を介して搬送する。レジストローラ176は、プリンタ部150の転写ローラ152がトナー像をシートの表面上に転写するタイミングに応じて、シートを転写ローラ152へ搬送する。
第2の搬送路174は、加熱部160よりも第1の搬送路172の下流に位置する分岐点180において第1の搬送路172より分岐する。さらに、第2の搬送路174は、加熱部160よりも第1の搬送路172の上流に位置する合流点181で第1の搬送路172と合流する。すなわち、第1の搬送路172と第2の搬送路174は、分岐点180及び合流点181を介して循環する搬送路を形成する。第2の搬送路は、加熱部160から搬送されるシートを、スイッチバックにより反転させた後に再度レジストローラ176の手前に搬送する。第2の搬送路174は、シートの裏面に画像を形成させる場合の搬送路となる。また、第2の搬送路174は、画像が形成されたシートに対して2回目の消色処理を行う場合の搬送路となる。なお、消色処理の詳細な説明は後述する。
経路切替部177は、分岐点180に配置される。経路切替部177は、加熱部160から搬送されるシートを排紙ローラ179または第2の搬送路174へ振り分ける。経路切替部177は、例えば、通常の状態(非駆動状態)では、シートが排紙ローラ179へ搬送されるように制御される。他方、駆動状態では、経路切替部177はシートが第2の搬送路174へ搬送されるように制御される。
次に、シートの反転動作について説明する。加熱部160から搬送されたシートは、排紙ローラ179で把持される。ここで制御部110が排紙ローラ179を逆回転させるとともに、経路切替部177を駆動状態に制御することにより、シートは分岐点180において第2の搬送路174へ搬送される。その後、シートは第2の搬送路174を搬送された後に表裏が反転された状態で合流点181へ搬送される。
排紙ローラ179は、シートをシート保持トレイ210に排出する。
次に、消色処理の制御について説明する。本実施形態の画像形成装置1は、消色処理の対象となるシートのどの面に画像が形成されているかに基づいて消色処理の制御を決定する。
まず、制御部110は、検知部100が読み取った画像データに基づいて消色処理の対象となるシートのどの面に画像が形成されているかを判断する。具体的に制御部110は、画像データに基づいてシート全体に対して画像が形成されている領域の面積の割合(以下、印字率とする)が所定の割合以上であるか否かを判断する。印字率が所定の割合以上であれば、制御部110は当該面に画像が形成されていると判断する。制御部110は、CCD102、104によって得られる画像データを用いて、シートの両面についてそれぞれ画像が形成されているか否かを判断する。
なお、消色処理の対象となるシートは、制御部110による判断結果に基づいて下記の4パターンに分類される。
(A)シートの表面にのみ画像が形成されている。
(B)シートの裏面にのみ画像が形成されている。
(C)シートの両面とも画像が形成されている。
(D)シートの両面とも画像が形成されていない。
本実施形態の画像形成装置1は、上記4パターンに応じて搬送部170および加熱部160の制御を変更する。
まず制御部110は、消色処理の対象となるシートが(A)および(D)の場合(第1のシート)と(B)および(D)の場合(第2のシート)とで搬送部170の制御を変更する。
シートが第1のシートである場合、制御部110は搬送部170を制御し、シートを加熱部160に1回通紙させた後に排紙する。すなわち加熱部160は第1のシートに対して消色処理を1回実行する。一方でシートが第2のシートである場合、制御部110は搬送部170を制御し、シートを加熱部160に1回通紙させた後に、第2の搬送路174を介して加熱部160に再度通紙させた後に排紙する。すなわち加熱部160は第2のシートに対して消色処理を2回実行する。
また制御部110は、上記(A)~(D)の各パターンに応じて消色処理時の加熱部160の制御を変更する。
(A)の場合、制御部110は加熱部160の温度を温度Aに制御して消色処理を行う。
なお、温度Aはシートの表面画像を消色することができる温度である。
(B)の場合、制御部110は1回目の消色処理時には加熱部160の温度を温度B1に制御し、2回目の消色処理時の温度を温度B1よりも高いB2に制御する。
なお、温度B2はシートの裏面画像を消色することができる温度であり、温度Aと同様であるが、シートは1回目の通紙時に温度B1に制御された加熱部160により既に加熱されているため、Aより低く設定されてもよい。
また、温度B1は、温度B2より低ければいずれの温度でもよい。温度B1は例えば加熱部に通電させていない待機時の温度でもよいし、制御部110が加熱部160の温度を上昇させる過程(ウォームアップ動作)における途中の温度でもよい。
(C)の場合、制御部110は1回目の消色処理時は加熱部160の温度を温度C1に制御し、2回目の消色処理時は加熱部160の温度を1回目の通紙時の温度C1よりも低い温度C2に制御する。
なお、温度C1は温度Aと同様にシートの表面画像を消色することができる温度である。また、温度C2は、2回目の消色処理時にシートの裏面画像を消色することができる温度である。2回目の消色処理時は既にシートは1回目の消色処理時に加熱部160より熱を受け取っているため、温度C2は温度C1より低く設定される。
(D)の場合、制御部110は加熱部160の温度を(A)の場合より低い温度Dに制御する。
なお、温度Dは、例えば加熱部160に通電させていない待機時の温度でもよいし、制御部110が加熱部160の温度を上昇させる過程(ウォームアップ動作)における途中の温度でもよい。
また、第2の読取結果の場合において、2回の消色処理でシートが受け取る熱量の総和は変わらないため、温度B1とB2および温度C1とC2をそれぞれ入れ替えてもよい。すなわち、(B)の場合、制御部110が1回目の消色処理時には加熱部160の温度を温度B2に制御し、2回目の消色処理時の温度を温度B2よりも低いB1に制御してもよい。
以上述べた制御部110による各制御について、以下図3のフローチャートを用いて説明する。
ユーザからの消色ジョブの実行要求を取得すると、制御部110は、加熱部160の温度を消色処理が可能な温度(例えば温度A)まで高くするため、ウォームアップ動作として、加熱部160への通電を開始する。その後、制御部110は、例えばシート収容部200Aのピックアップローラ202Aを駆動させてシート収容部200Aに載置されたシートの給紙を行う。制御部110は、給紙されたシートを給紙ローラ173により第1の搬送路172へ搬送する。次に検知部100がシート両面の画像を読み取り、シートの両面の画像を取得する(ACT100)。制御部110は、検知部100が取得したシートの両面画像に基づき、それぞれの面に画像が形成されているかを判断する(ACT101)。
制御部110は、読取結果に基づいて、シートに画像がいずれの面にも印字されていないと判断した場合(ACT101、No)、制御部110は加熱部160への通電を止めることで加熱部160の加熱を停止する(ACT102)。シートは、第1の搬送路172に沿って搬送され、シート保持トレイ210へ排紙される(ACT112)。制御部110は、シート収容部200Aにシートが有るか否かを判断し、シートが無い場合はジョブを終了して(ACT113、Yes)、一連の制御を終了する。制御部110は、シート保持トレイ210にシートがある場合はジョブを継続し(ACT113、No)、ACT100に戻る。
一方、画像が印字されていると判断した場合(ACT101、Yes)、制御部110はシートの裏面に画像が印字されているか否かを判断する(ACT103)。裏面に印字されていないと判断した場合(ACT103、No)、すなわちシートの表面のみに画像が印字されていると判断した場合、制御部110は、搬送部170によりシートを加熱部160に搬送する。加熱部160は、制御部110により温度Aに制御され、搬送されるシートの表面画像を消色する(ACT104)。消色処理が施されたシートは、第1の搬送路172に沿って搬送され、シート保持トレイ210へ排紙される(ACT112)。
次に裏面に画像が形成されていると判断した場合(ACT103、Yes)、制御部110は、さらにシートの表面にも画像が形成されているか否かを判断する(ACT105)。表面にも画像が形成されていると判断した場合(ACT105、Yes)、すなわちシートの両面に画像が形成されていると判断した場合、制御部110は、搬送部170によりシートを加熱部160に搬送する。加熱部160は、制御部110により温度C1に制御され、搬送されるシートの表面画像を消色する(ACT106)。その後、第1の搬送路172に沿って搬送されたシートは、第2の搬送路174を搬送され、反転された状態で第1の搬送路172と合流する(ACT107)。加熱部160は、制御部110により温度C2に制御され、合流点180から搬送されるシートの裏面画像を消色する(ACT108)。なお、この2回目の消色処理において、制御部110は加熱部160への通電量を1回目の消色処理の際の通電量よりも下げておく。すなわち制御部110は、1回目の消色処理時と比べて2回目の消色処理時にシートへ与える熱量を下げる。その後、シートは第1の搬送路172に沿って搬送されシート保持トレイ210へ排紙される(ACT112)。
裏面にのみ画像が形成されている場合(ACT105、No)、搬送部170はシートを加熱部160に通紙させる。この時制御部110は加熱部160に通電しないことで熱量を下げている(ACT109)。その後、第1の搬送路172に沿って搬送されたシートは、第2の搬送路174を搬送され、反転された状態で第1の搬送路172と合流する(ACT110)。加熱部160は、制御部110により温度B2に制御され、合流点180から搬送されるシートの裏面画像を消色する(ACT111)。この2回目の消色処理において、制御部110は、加熱部160への通電量を1回目の消色処理の際の通電量よりも上げておく。すなわち制御部110は、1回目の消色処理時と比べて2回目の消色処理時にシートへ与える熱量を上げる。その後、シートは第1の搬送路172に沿って搬送されシート保持トレイ210へ排紙される(ACT112)。
シートが保持トレイ210へ排紙されると、制御部110は消色ジョブが終了したか否かを判断する(ACT113)。制御部110は、シート収容部200Aにシートが有るか否かに基づいて消色ジョブが終了したか否かを判断する。消色ジョブが終了した場合(ACT113、Yes)、制御部110は、一連の制御を終了する。消色ジョブが終了していない場合(ACT113、No)、制御部110はACT100に戻る。なお、上記フローでは、制御部110はシートが排紙された後に消色ジョブが終了したか否かを判断していたが、シートが排紙される前に判断してもよい。この場合、制御部110は排紙されるシートをもって消色ジョブが終了するか否かを判断する。
以上、本実施形態の画像形成装置は、シートの読取結果に応じて搬送経路や加熱温度を制御することで、処理時間や消費電力を最適化することができる。
なお、本実施形態において、加熱ローラの温度を制御することで消色処理の際にシートに与える熱量を制御したが、シートの搬送速度により熱量を制御してもよい。例えば、シートへの熱量を大きくしたい場合、制御部は加熱部において遅い搬送速度でシートを通紙させる。一方で、シートへの熱量を小さくしたい場合、制御部は加熱部において速い搬送速度でシートを通紙させる。
(第2の実施形態)
本実施形態では画像処理装置の例として消色装置を挙げて説明する。
図4は消色装置2のハードウェア構成の制御ブロック図である。
消色装置2は、検知部300、制御部310、記憶部320、コントロールパネル340、消色部360、搬送部370、及び通信インターフェース(I/F)部380を有する。消色装置2の各部は、バスライン390を介して接続される。
なお、検知部300、制御部310、記憶部320、コントロールパネル340、搬送部370、及び通信インターフェース(I/F)部380は第1の実施形態と同様の構成であるため説明は省略する。
消色部360は、対象となるシートを加熱することで消色処理を実行する。具体的な構成については図5を用いて後述する。
消色装置2は、画像が形成されたシートを消色する機能を有する。ここで消色とは、シートの下地の色とは異なる色(有彩色のみならず白色及び黒色等の無彩色を含む。)で形成された画像を視覚的に見えなくさせることを意味する。
図5は、図4で説明した消色装置2の断面図である。
給紙トレイ410は、筐体上部に設けられる。給紙トレイ410は再利用するシートを積載する。再利用するシートは、例えば、記録材料で画像形成されたシートである。なお、シートはA3、A4、B5等、様々なサイズであってよい。給紙部材412は、ピックアップローラ、シート供給ローラ、及びシート供給ローラに対向配置される分離ローラ等を有する。給紙部材412は、給紙トレイ410上のシートを1枚ずつ消色装置2内部の第1の搬送路372へ搬送する。
第1の搬送路372は、給紙トレイ410及び消色部360においてシートを搬送する。 第1の搬送路372は、複数の搬送ローラ375を有し、給紙トレイ410から合流点381、検知部300、消色部360及び分岐点380を経て排紙トレイ400へ向かう搬送路を形成する。
検知部300は、第1の搬送路372に沿って給紙トレイ410の下流に設けられる。検知部300は、第1の搬送路372を挟んでCCD302とCCD304を有する。検知部300は、各CCD302、304により搬送されるシートの両面画像を取得する。
消色部360は、第1の搬送路372に沿って、検知部300の下流に設けられている。消色部360は、加熱ローラ362と加圧ローラ364を備える。加熱ローラ362は、シートの第1の面側からシートに熱を加える。加圧ローラ364はシートの第2の面側からシートに圧力を与える。消色部360は、この熱と圧力とによってシート上の画像を消色する。
なお、本実施形態におけるシートの第1の面とは、給紙トレイ410内に置かれたシートの上面を指し(以下、表面とする)、シートの第2の面とは、給紙トレイ410内に置かれたシートの下面を指す(以下、裏面とする)。
第2の搬送路374は、消色部360よりも第1の搬送路372の下流に位置する分岐点380において第1の搬送路372より分岐する。さらに、第2の搬送路374は、消色部360よりも第1の搬送路372の上流に位置する合流点381で第1の搬送路372と合流する。すなわち、第1の搬送路372と第2の搬送路374は、分岐点380及び合流点381を介して循環する搬送路を形成する。第2の搬送路374は、消色部360から搬送されるシートを、スイッチバックにより反転させた後に再度消色部360の手前に搬送する。第2の搬送路374は、シートの裏面に画像を形成させる場合の搬送路となる。また、第2の搬送路374は、画像が形成されたシートに対して2回目の消色処理を行う場合の搬送路となる。
経路切替部377は、分岐点380に配置される。経路切替部377は、消色部360から搬送されるシートを排紙ローラ378または第2の搬送路374へ振り分ける。経路切替部377は、例えば、通常の状態(非駆動状態)では、シートが搬送ローラ376へ搬送されるように制御される。そこで、シートの反転が必要な場合には、経路切替部377は駆動状態となり、搬送ローラ376の逆回転によって逆流してきたシートを第2の搬送路374へ搬送されるように制御される。
次に、シートの反転動作について説明する。消色部360から搬送されたシートは、搬送ローラ376で把持される。ここで制御部310が搬送ローラ376を逆回転させるとともに、経路切替部377を駆動状態に制御することにより、シートは分岐点380において第2の搬送路374へ搬送される。その後、シートは第2の搬送路374を搬送された後に表裏が反転された状態で合流点381へ搬送される。
排紙ローラ378は、シートを排紙トレイ400に排出する。
次に、消色処理の制御について説明する。本実施形態の消色装置2は、消色処理の対象となるシートのどの面に画像が形成されているかに基づいて消色処理の制御を決定する。
なお、シートのどの面に画像が形成されているかの判断及びその結果に応じた消色処理の制御については第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
以上、本実施形態の消色装置は、シートの読取結果に応じて搬送経路や加熱温度を制御することで、処理時間や消費電力を最適化することができる。
なお、上述した各実施形態において、加熱ローラの温度を制御することで消色処理の際にシートに与える熱量を制御したが、シートの搬送速度により熱量を制御してもよい。例えば、シートへの熱量を大きくしたい場合、制御部は加熱部において遅い搬送速度でシートを通紙させる。一方で、シートへの熱量を小さくしたい場合、制御部は加熱部において速い搬送速度でシートを通紙させる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…画像形成装置
2…消色装置
100、300…検知部
110、310…制御部
160…加熱部
170…搬送部
172、372…第1の搬送路
174、374…第2の搬送路、
200…シート収容部
360…消色部
410…給紙部

Claims (5)


  1. シートを給紙する給紙部と、
    前記給紙部から給紙された前記シートの搬送路となる第1の搬送路と、
    前記第1の搬送路に沿って前記給紙部の下流に設けられ、前記シート上に形成された画像を検知する検知部と、
    前記第1の搬送路に沿って前記検知部の下流に設けられ、前記シートの第1の面側から加熱して当該シート上の画像に消色処理を行う加熱部と、
    前記検知部の検知結果に基づき、前記第1の面とは反対の第2の面に画像が形成されていない第1のシートに対して前記消色処理を1回行い、前記第2の面に画像が形成された第2のシートに対して前記消色処理を2回行うよう制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記加熱部が前記第2のシートに対して2回目の前記消色処理を行う際に、当該加熱部への通電をしないことによって、前記第2のシートに対して2回目の前記消色処理時に与える熱量を1回目の前記消色処理時に与える熱量よりも低い熱量に制御する
    画像処理装置。
  2. 前記第1の搬送路の搬送方向において前記加熱部の下流にあるシートに対して前記消色処理を行う場合に、当該シートの表裏を反転させた状態で、前記加熱部に向けて搬送する第2の搬送路をさらに有する

    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記検知部はシート上に形成された画像を画像データとして取り込み、前記制御部は、前記検知部が前記画像データの印字率に基づいて画像の有無を判断する

    請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記加熱部は、前記制御部によって通電量を増加させることで、前記消色処理時にシートへ与える熱量が上がり、
    前記制御部は、前記第2のシートにおいて第2の面にのみ画像が形成されている場合、1回目の前記消色処理の際に前記加熱部に通電せず、2回目の前記消色処理時に前記第2のシートに与える熱量を1回目の前記消色処理時に与える熱量よりも高い熱量に制御する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. シート上に形成された画像を検知し、

    検知結果に基づき、前記シートの第1の面とは反対の第2の面に画像が形成された前記シートに対して、加熱部第1の面側から加熱する消色処理を、1回目の前記消色処理時よりも前記加熱部への通電をしないことによって2回目の前記消色処理時に前記シートに与える熱量が少なくなるように2回実行する
    画像処理方法。








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