JP2014010239A - 消色装置、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者に負担をかけることなく、再利用不可能な用紙に対する消色処理を避けエネルギーの浪費、無駄を防ぎつつ、用紙に対する消色処理を行う。
【解決手段】消色装置は用紙トレイと、用紙トレイに載置された用紙を搬送する搬送部と、用紙の消色処理を行う消色部と、利用可能な用紙を収容する再利用用紙収容部と、再利用しない用紙を収容する廃棄用紙収容部と、消色部よりも用紙搬送方向上流側に設けられ、搬送される用紙を読み取る第1読取部と、第1読取部の出力に基づき、用紙1ページの全画素に対し、トナー又はインクにより色が付された画素の割合を示す第1演算値を求める処理部と、を含み、搬送部1は、求められた第1演算値が予め定められた第1閾値以上の用紙を、消色部を通過させずに廃棄用紙収容部に搬送し、第1演算値が第1閾値未満の用紙を、消色部に向けて搬送し消色部を通過させる。
【選択図】図3

Description

本発明は消色可能な材料(例えば、消色可能なトナーやインク)を用いて印刷された用紙の消色処理を行う消色装置に関する。又、消色装置を含む画像形成装置に関する。
オフィスから排出されるゴミを減らし、資源の有効活用や森林資源の保護の観点から、用紙を有効活用するための各種工夫がなされている。例えば、両面印刷や、集約印刷は用紙を有効活用するための1つの手法である。更に、近年では消色処理(例えば、色が消える温度にまで印刷物を加熱する処理)を行うことで無色化(透明化)するトナーやインクを用いて印刷を行い、利用後の印刷物に消色処理を施し、用紙を再利用することがある。
このような消色処理を行う消色装置の一例が特許文献1に記載されている。具体的に特許文献1には、記録媒体を搬送する記録媒体搬送機構と、記録媒体を消色温度以上に加熱する加熱ローラーと、加熱ローラーの記録媒体搬送方向下流に設けられ、記録媒体が反射する反射光を検知するセンサーと、センサーの記録媒体搬送方向下流に設けられ、記録媒体搬送路を切り替える切り替え機構と、センサーの出力に基づいて記録媒体上の消色された画像を検知し、記録媒体が再利用不可能かどうかを消色された画像に基づいて判定し、記録媒体が再利用不可能である場合には切り替え機構を制御して記録媒体を分別する制御部と、を備える消色装置が記載されている。この構成により、再利用不可能な記録媒体を正確に分別しようとする(特許文献1:請求項1、段落[0044]等参照)。
特開2011−209711号公報
例えば、使用者は両面又は片面印刷済みで、消色処理を施そうとする用紙を消色装置にセットする。そして、消色装置はセットされた用紙を搬送しつつ、消色処理部に用紙を通過させる。これにより、印刷物のうち、消色可能なトナーやインクで描かれた部分は透明化し、用紙を再利用可能とする。
ここで、毛筆を模して印刷した場合のように、用紙1ページ中、全画素に対しトナーやインクにより色が付された画素の割合(印字率)が大きい用紙は消色処理後に残る樹脂が多く皺などが生じやすい、消色処理を行っても消色しきれない等の理由で、再利用に適さない場合がある。
又、一見しただけでは、消色可能なトナーやインクを用いて用紙が印刷されているか、わからない。そのため、消色装置が消色できないトナーやインクを用いて印刷されたものがセットされることがある。例えば、同じ社内、部署内でも、全ての画像形成装置が消色トナーで印刷可能な訳ではない。更には、外部から受領した書類を消色装置にセットする可能性もある。このように、消色できないトナーやインクで印刷されたものなど、消色処理を行っても再利用できない用紙が消色装置にセットされることがある。
このように、消色装置には、再利用に適さない用紙や、消色処理を行っても再利用できない用紙がセットされ、消色処理により再利用可能となる用紙だけがセットされるわけではない。言い換えると、消色装置にセットされた用紙には、消色処理を施しても再利用不能な用紙が混じる。そのため、消色処理には一定のエネルギーを要するところ、従来のように、消色装置にセットされた全ての用紙に対して消色処理を行うと、再利用不能な用紙に対してまで消色処理を行うことになり、エネルギーの浪費、無駄が生ずるという問題がある。
ここで、特許文献1記載の消色装置はセットされた全用紙に対して消色処理を行う。そして、センサーの出力に基づいて消色処理された用紙の印字率を検知し、記録媒体を分別する。このように、特許文献1記載の消色装置は従来のように、セットされた用紙の全てに対して消色処理を施し、再利用不可能な用紙に対してまで消色処理が行われることが前提であり、エネルギーの浪費、無駄が生ずるという上記の問題を解決することはできない。又、エネルギーの無駄を省くとすれば、使用者が自己判断のもとに、消色装置にセットする用紙のうち、再利用ができなさそうな用紙を取り除くという選別作業が必要となる。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、使用者に負担をかけることなく、再利用不可能な用紙に対する消色処理を避け、エネルギーの浪費、無駄を防ぎつつ、用紙に対する消色処理を行って用紙の再利用により資源の有効活用を図ることを課題とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る消色装置は、印刷済の用紙が載置される用紙トレイと、前記用紙トレイに載置された用紙を搬送する搬送部と、用紙の消色処理を行う消色部と、前記用紙トレイに載置された用紙のうち再利用する用紙を収容する再利用用紙収容部と、前記用紙トレイに載置された用紙のうち再利用しない用紙を収容する廃棄用紙収容部と、前記消色部よりも用紙搬送方向上流側に設けられ、搬送される用紙を読み取る第1読取部と、前記第1読取部の出力に基づき、用紙1ページの全画素に対し、トナー又はインクにより色が付された画素の割合を示す第1演算値を求める処理部と、を含み、前記搬送部は、前記処理部により求められた前記第1演算値が予め定められた第1閾値以上の用紙を、前記消色部を通過させずに前記廃棄用紙収容部に搬送し、前記第1演算値が前記第1閾値未満の用紙を、前記消色部に向けて搬送し前記消色部を通過させることとした。
この構成によれば、搬送部は、処理部により求められた第1演算値が予め定められた第1閾値以上の用紙を、消色部を通過させずに廃棄用紙収容部に搬送し、第1演算値が予め定められた第1閾値未満の用紙を、消色部に向けて搬送し消色部を通過させる。これにより、用紙上のトナーやインクがのせられた部分の面積が多く、消色処理を行っても完全に消色されにくく、消色処理を行っても皺等が生じやすいような再利用しづらい用紙を消色部に通過させることなく、廃棄用紙収容部に収容させることができる。又、再利用しやすいと認められる用紙のみを消色部に通過させることができる。従って、使用者に選別作業などの負担をかけることなく、再利用できない用紙に対し、消色処理を行わないようにすることができ、消色処理でのエネルギーの無駄、浪費の発生を防ぐことができる。
又、請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、前記第1読取部は用紙の両面の読み取りを行い、前記処理部は用紙の各面のそれぞれの前記第1演算値を求め、前記搬送部は、両面ともに前記第1演算値が前記第1閾値以上の用紙を、前記消色部を通過させずに前記廃棄用紙収容部に搬送し、少なくとも一方の面の前記第1演算値が前記第1閾値未満の用紙を前記消色部に向けて搬送して前記消色部を通過させることとした。
この構成によれば、搬送部は、第1演算値が両面ともに第1閾値以上の用紙を、消色部を通過させずに廃棄用紙収容部に搬送し、用紙の面のうち、少なくとも一方の第1演算値が第1閾値未満の用紙を消色部に向けて搬送して消色部を通過させる。これにより、両面ともに第1演算値が第1閾値以上であり、用紙上のトナーやインクがのせられた面積が多く、消色処理を行っても再利用しづらい用紙を廃棄用紙収容部に収容させることができる。従って、両面ともに利用不能と認められる用紙には消色処理を行わないようにして、消色処理でのエネルギーの無駄、浪費の発生を防ぐことができる。又、片面でも再利用できると認められる用紙は消色部により消色処理が施される。従って、片面でも利用可能な用紙に対しては消色処理が施されるので、用紙の有効利用を図ることができる。
又、請求項3に係る発明は、請求項1又は2の発明において、前記消色部よりも用紙搬送方向下流側に搬送される用紙を読み取る第2読取部を含み、前記処理部は前記第2読取部の出力に基づき、用紙1ページの全画素に対し、消色されずに残った色の画素の割合を示す第2演算値を求め、求めた前記第2演算値に応じて、消色処理後の用紙が利用可能な用紙であるか否かを判断し、前記搬送部は、前記処理部が再利用不可能と判断した用紙を前記廃棄用紙収容部に搬送し、前記処理部が再利用可能であると判断した用紙を前記再利用用紙収容部に搬送することとした。
この構成によれば、消色部よりも用紙搬送方向下流側に搬送される用紙を読み取る第2読取部を含み、搬送部は、処理部が再利用不可能と判断した用紙を廃棄用紙収容部に搬送し、処理部が利用可能であると判断した用紙を再利用用紙収容部に搬送する。これにより、消色処理後の用紙が利用可能か否かの判断がなされ、その判断結果に基づき、用紙が仕分けされる。従って、使用者が消色処理後の用紙を一枚ずつ確認することなく、利用可能な用紙と再利用不可能な用紙に仕分けることができる。
又、請求項4に係る発明は、請求項3の発明において、前記再利用用紙収容部は片面のみ利用可能と判断された用紙を収容する片面用紙収容部と、両面ともに利用可能と判断された用紙を収容する両面用紙収容部と、を含み、前記第2読取部は用紙の両面の読み取りを行い、前記処理部は前記第2読取部の出力に基づき、用紙の面のそれぞれについて、消色処理後、利用可能であるか否かを判断し、前記搬送部は、前記処理部が片面のみ利用可能と判断した用紙を前記片面用紙収容部に搬送し、前記処理部が両面とも利用可能と判断した用紙を前記両面用紙収容部に搬送することとした。
この構成によれば、搬送部は、処理部が片面のみ利用可能と判断した用紙を片面用紙収容部に搬送し、処理部が両面とも利用可能と判断した用紙を両面用紙収容部に搬送する。これにより、消色処理後の用紙に対し、片面のみ利用可能か両面の利用可能かが判断され、その判断結果に基づき、片面のみ利用可能な用紙と、両面ともに利用可能な用紙とに仕分けされる。従って、使用者が消色処理後の用紙を一枚ずつ確認することなく、片面のみ利用可能な用紙と、両面ともに利用可能な用紙に仕分けることができる。
又、請求項5に係る発明は、請求項4の発明において、利用可能と判断された面を上又は下に揃えて前記片面用紙収容部に用紙を収容するために表と裏を反転させる必要がある場合、用紙の表裏を反転させる前記反転部を有し、前記搬送部は片面のみ利用可能と判断された用紙を前記反転部に向けて搬送し、前記反転部が反転した用紙を前記片面用紙収容部に搬送することとした。
この構成によれば、反転部は利用可能と判断された面を上又は下に揃えて片面用紙収容部に用紙を収容するために表と裏を反転させる必要がある場合、用紙の表裏を反転させる。これにより、利用可能な面が揃えられつつ、片面が利用可能な用紙が片面用紙収容部に収容される。従って、片面のみ利用可能な用紙について、使用者が一枚ずつ利用可能な面を確認しつつ、利用可能な面を揃える作業をせずに済む。
又、請求項6に係る発明は、請求項1乃至5の発明において、前記消色部から前記再利用用紙収容部までの搬送経路の間に、用紙の皺と折れの有無を検知するための検知体を有し、前記処理部は前記検知体の出力に基づき、用紙の皺や折れの有無を検知し、前記搬送部は皺や折れのある用紙を前記廃棄用紙収容部に搬送することとした。
例えば、消色装置での消色処理では、加熱や用紙搬送などの要因によって、用紙に皺や折れが生ずることがある。特に、消色処理が用紙に対して繰り返されると、用紙表面に残る樹脂や消色処理の影響により、用紙に皺や折れが発生しやすくなり、用紙としての品質が低下してゆく場合がある。そして、皺や折れが生じた用紙は画像形成装置内を搬送させる際に詰まりやすく、印刷などに用いることを避けるべきである。そこで、この構成によれば、搬送部は皺や折れのある用紙を廃棄用紙収容部に搬送する。これにより、消色処理後、皺や折れが生じ、再利用しづらい用紙を廃棄用紙収容部に送り込み、利用可能な用紙から除外することができる。従って、消色処理が施された用紙を再利用して印刷を行ったとき、ジャム(用紙の詰まり)の発生や、皺や折れ等により不完全な印刷結果となった場合の印刷のやり直しの手間を避けることができる。
又、請求項7に係る発明は、請求項1乃至6の発明において、前記第1閾値を設定するための入力部を含み、前記搬送部は前記入力部に入力された前記第1閾値に基づき、用紙を前記廃棄用紙収容部又は前記消色部に向けて搬送することとした。
画質を重視する使用者もいれば、画質よりも経済性を重視する使用者もいる。そこで、この構成によれば、搬送部は入力部に入力された第1閾値に基づき、用紙を廃棄用紙収容部又は消色部に向けて搬送する。これにより、消色処理を行うか廃棄用紙収容部に搬送するかの第1閾値を使用者が設定することができる。従って、用紙を廃棄用紙収容部に搬送するか、消色部に向けて搬送するかの仕分けに使用者の意思を反映させることができる。
又、請求項8に係る画像形成装置は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の消色装置と、前記再利用用紙収容部から用紙の供給を受け、印刷を行う印刷エンジン部を含むこととした。
この構成によれば、画像形成装置は再利用不可能な用紙に対する消色処理を避けることができる消色装置を含む。これにより、画像形成装置でのエネルギーの浪費、無駄が少ない画像形成装置を提供することができる。又、消色処理がなされた用紙を再利用して印刷することができ、資源の有効活用を図ることができる画像形成装置を提供することができる。
上述したように、本発明によれば、消色装置や画像形成装置での再利用不可能な用紙や再利用しづらい用紙に対する消色処理を避け、エネルギーの浪費、無駄を防ぐことができる。しかも、用紙に対する消色処理を行って用紙の再利用により資源の有効活用を図ることができる。
消色装置の一例を示す断面図である。 消色装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 消色装置での処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る複合機の断面図である。 第2の実施形態の複合機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
以下、図1〜図5を用いて、本発明の実施形態を説明する。まず、図1〜図3を用いて、第1の実施形態を説明する。第1の実施形態を説明した後、図4、図5を用いて第2の実施形態を説明する。
(消色装置1の構成)
まず、図1を用いて、第1の実施形態に係る消色装置1を説明する。図1は消色装置1の一例を示す断面図である。
実施形態に係る消色装置1は、用紙トレイ11、搬送部12、消色部13、廃棄用紙収容部14、片面用紙収容部151(再利用用紙収容部に相当)、両面用紙収容部152(再利用用紙収容部に相当)、第1読取部16、第2読取部17等を含む。
まず、用紙トレイ11には、消色装置1に消色処理を行わせる用紙(印刷済の用紙)が載置される。例えば、消色可能なトナーやインクで印刷された用紙が用紙トレイ11に載置される。本実施形態の消色装置1では、用紙トレイ11に載置する用紙は、片面のみ印刷された用紙でもよいし、両面が印刷された用紙でもよいし、白紙の用紙が混入してもよい。
用紙トレイ11に載置された用紙には、給紙ローラー11aが接する。例えば、最上位の用紙と給紙ローラー11aが接するように、用紙トレイ11を付勢する(例えば、上方向)付勢機構11bが設けられる。付勢機構11bはバネなどでもよいし、モーター12m(図2参照)、ギア等により用紙トレイ11を昇降させるものでもよい。
搬送部12は用紙トレイ11に載置され、給紙ローラー11aによって供給された用紙を消色装置1内で搬送する。搬送部12による用紙搬送経路を図1において実線矢印で図示している。そして、用紙の搬送のために、消色装置1内には複数の搬送ローラー対12aが設けられる(便宜上、図1では各搬送ローラー対12aに同じ符号を付す)。搬送ローラー対12aは用紙搬送時回転し、用紙を搬送する。又、搬送部12による搬送経路には、用紙の仕分けのために、用紙の搬送経路(搬送方向)を切り替える切替装置12bが複数設けられる(便宜上、図1では各切替装置12bに同じ符号を付す)。例えば、切替装置12bは角度が変化する板状の用紙ガイドである。切替装置12bは用紙に対し消色処理を行うか否か、及び、消色処理を行った結果に応じ、設置位置において回動し、用紙の搬送方向を切り替える。尚、用紙を導くガイドなども消色装置1内に設けられる(ガイドは不図示)。
消色部13は用紙の消色処理を行う。本実施形態の消色部13は接し合う2本の加熱ローラー131を含む。そして、2本の加熱ローラー131のニップに用紙を通過させることにより、消色処理が行われる。いずれかの加熱ローラー131又は両方の加熱ローラー131にヒーター132(図2参照)が内蔵される。そして、消色処理を行うとき、通電によりヒーター132は発熱し、トナーやインクが消色する(透明化する)温度にまで用紙を温める。例えば、消色部13はトナーの定着に適した温度よりも数十度程度(例えば、20〜50°C程度)高い温度に用紙を温める。
又、消色装置1の内部には、用紙トレイ11に載置された用紙のうち、再利用に適さない用紙(再利用できない用紙)を収容する廃棄用紙収容部14が設けられる。又、用紙トレイ11に載置された用紙のうち、再利用可能な(再利用する)用紙を収容する再利用用紙収容部としての片面用紙収容部151と両面用紙収容部152が設けられる。搬送部12は用紙トレイ11から送り出された用紙のうち、用紙の品質的に再利用が難しいと認められる用紙を廃棄用紙収容部14に収容する(送り込む)。又、搬送部12は用紙トレイ11から送り出された用紙のうち、片面のみ利用可能と認められる用紙を片面用紙収容部151に収容する(送り込む)。又、搬送部12は用紙トレイ11から送り出された用紙のうち、両面ともに利用可能と認められる用紙を両面用紙収容部152に収容する(送り込む)。
尚、廃棄用紙収容部14、片面用紙収容部151、両面用紙収容部152はカセットとして取り外し可能である。使用者は、満杯状態となればカセットを引き出して、収容された用紙の一部、又は、全てを取り出すことができる。
ここで、利用可能な面を揃えて、片面用紙収容部151に用紙を収容する(送り込む)ため、搬送部12の一部として反転部18が設けられる。表裏を反転させる必要がある用紙が反転部18に導入され、その後、反転部18内の搬送ローラー対12aが逆方向に回転する(スイッチバック)。その後、反転部18や搬送部12はスイッチバックされた用紙を片面用紙収容部151にまで搬送する。
そして、消色処理を行うか否かを判断するため、用紙トレイ11と消色部13の間(消色部13よりも用紙搬送方向上流側)に第1読取部16が設けられる。又、消色部13の用紙搬送方向下流側に消色処理後の用紙を廃棄用紙収容部14と、片面用紙収容部151と、両面用紙収容部152のうち、いずれの収容部に用紙を搬送するか判断するための第2読取部17が設けられる。
第1読取部16はラインセンサー16sを、第2読取部17はラインセンサー17sを含み(図2参照)、原稿を読み取る。本実施形態の消色装置1では、用紙の両面を読み取るため、第1読取部16と第2読取部17のいずれもが、用紙のそれぞれの面に対向するように配された2つのラインセンサーを含む(詳細は後述)。
そして、第1読取部16と第2読取部17はそれぞれ、内部にA/D変換器等の回路を内蔵し、ラインセンサーに含まれる各画素からのアナログ出力をディジタル化して、画像データを生成、出力する。
(消色装置1のハードウェア)
次に、図1、図2に基づき、実施形態に係る消色装置1のハードウェア構成の一例を説明する。図2は消色装置1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
消色装置1には、消色装置1の動作を制御する制御部10(処理部に相当)が設けられる。制御部10には、消色装置1の制御用のプログラムやデータを記憶する記憶部10aや、記憶部10aに記憶された消色装置1の制御用のプログラムやデータに基づき、演算や処理を行うCPU10bが設けられる。記憶部10aは不揮発性の記憶装置(例えば、ROMやフラッシュROM)や揮発性の記憶装置(例えば、RAM)の記憶装置を含み、消色装置1の制御用のプログラムやデータを記憶する。
又、例えば、消色装置1の用紙トレイ11には用紙が載置されたことを検知する載置検知センサー11sが設けられる(図1参照)。載置検知センサー11sは用紙が用紙トレイ11に載置されているときと載置されていないときで出力が変化するセンサーである。例えば、載置検知センサー11sは反射型や透過型の光センサーである。尚、用紙が載置されているか否かを検知できればよく、載置検知センサー11sは光センサーに限られない。
そして、載置検知センサー11sの出力は制御部10に入力される。制御部10は載置検知センサー11sの出力に応じて(例えば、出力レベルがHighかLowかに基づき)、用紙トレイ11に用紙が載置されているか否かを認識する(検知する)。
又、制御部10は用紙トレイ11に載置された用紙を搬送するとき、各搬送ローラー対12aを回転させる駆動力を供給するモーター12mを回転させる。これにより、消色装置1内で用紙が搬送される。そして、制御部10は消色装置1内の各切替装置12bの回動を制御し、用紙の搬送経路(搬送方向)を制御する。
又、制御部10は片面用紙収容部151に搬送する用紙の表面と裏面を入れ替える必要があるとき、反転部18内の各搬送ローラー対12aを回転させるモーター18mの回転を制御する。言い換えると、反転部18での用紙搬送用の駆動原が別途設けられる。反転を行うとき、制御部10はモーター18mを回転させ、反転部18内に用紙を導入する方向に各搬送ローラー対12aを回転させる。その後、制御部10はモーター18mの回転方向を逆転させ、反転部18にスイッチバックを行わせる。その後、制御部10は片面用紙収容部151に向けて、反転された用紙を搬送部12に搬送させる。
又、制御部10は用紙トレイ11に載置された用紙に対して消色処理や仕分けを行うとき、加熱ローラー131のヒーター132に通電を行い、ヒーター132をON状態とする。そして、消色部13には加熱ローラー131の温度を検知するための温度センサー133が設けられる。例えば、温度センサー133はサーミスターであり、温度センサー133の出力値に対する温度を示すデータが記憶部10aに記憶される。制御部10は温度センサー133の出力と記憶部10a内のデータに基づき、加熱ローラー131の温度を認識する。そして、制御部10は加熱ローラー131の温度を保つ必要がある間(例えば、用紙トレイ11上の用紙が無くなるまでの間)、ヒーター132のON/OFFやヒーター132の出力を制御し、消色部13の温度をトナーやインクの消色に適した温度で維持する。
尚、一定範囲の波長の光を照射することにより消色するトナーやインクもある。そこで、図2に示すように、用紙に光を照射し消色部にはトナーやインクを消色する発光部134を設けてもよい。発光部134を設けるとき、制御部10は消色処理を行うとき発光部134を点灯させる。
又、制御部10は用紙搬送を行って消色処理を行うとき、第1読取部16に用紙を読み取らせる。第1読取部16による読み取りが行われるとき、制御部10は用紙のそれぞれの面に対して光を照射するランプ161を点灯させる。そして、制御部10は用紙の各面に対向するそれぞれのラインセンサー16sを駆動させ、用紙を読み取らせる。
第1読取部16のそれぞれのラインセンサー16sの出力(画像データ)は制御部10に送られる。そして、制御部10(画像処理部10e)は第1読取部16(それぞれのラインセンサー16s)の出力(画像データ)に基づき、各用紙面において、用紙1ページの全画素に対し、トナー又はインクにより色が付された画素の割合を示す第1演算値を求める。言い換えると、用紙中、地肌部分とトナーやインクによって色がつけられた部分との比を求める。尚、第1演算値は印字率と呼ばれることもある。又、第1演算値は制御部10のCPUが演算により求めてもよい。制御部10は求められた第1演算値に基づき、用紙の搬送経路を定める(詳細は後述)。
又、制御部10は消色部13に用紙を通過させたとき、第2読取部17に用紙を読み取らせる。第2読取部17による読み取りが行われるとき、制御部10は用紙のそれぞれの面に対して光を照射するランプ171を点灯させる。そして、制御部10は用紙の各面に対向するそれぞれのラインセンサー17sを駆動させ、用紙を読み取らせる。
第2読取部17のラインセンサー17sの出力(画像データ)は制御部10に送られる。そして、制御部10(画像処理部10e)は第2読取部17(それぞれのラインセンサー17s)の出力に基づき、消色処理された用紙の1ページの全画素のうち、各用紙面において、消色されずに残った色の画素の割合を示す第2演算値を求める。そして、制御部10は求められた第2演算値に基づき、消色処理後の用紙が利用可能な用紙であるか否かを判断する。言い換えると、用紙中、消色処理後の地肌部分とトナーやインクによって色が残っている部分との比を求める。例えば、消色できないトナーやインクを用いて印刷されている面の第2演算値は第1演算値とほぼ同様となる。尚、制御部10のCPU10bが第2演算値を求めてもよい。そして、制御部10は求めた第2演算値に応じ、利用可能な面を判断し、用紙の搬送経路を定める(詳細は後述)。
又、例えば、第2読取部17の用紙搬送方向下流側には、用紙品質検知部10d(検知体に相当)が設けられる。用紙品質検知部10dは消色処理後の用紙での皺や折れの有無を検知するためのセンサーであり、皺の程度によって出力が変化し、折れの有無により出力が変化する。例えば、用紙品質検知部10dには光センサーやラインセンサーを用いることができるが、皺の程度や折れの有無を検知できればよく、光センサーやラインセンサーに限られない(例えば、超音波センサーなどでもよい)。
そして、用紙品質検知部10dの出力は制御部10に入力される。制御部10は用紙品質検知部10dの出力に基づき、再利用が難しいほどの皺の有無や、折れの有無を判断する。尚、用紙品質検知部10dの出力値に対して、再利用が難しいほどの皺や、折れが有ると判断するための基準値が定められており、制御部10は基準値に基づき、消色処理後の用紙に再利用が難しいほどの皺や、折れが有るか否かを判断する。
又、消色装置1には、消色装置1の動作、処理を設定するための操作パネル19(入力部に相当)を設けることができる。例えば、操作パネル19は設定入力用の操作キー191や、消色装置1の状態や設定画面や設定用のキーなどを表示する表示部192(例えば、液晶表示パネル)や、表示部192でタッチされた位置(設定用のキー)を検知するためのタッチパネル部193等を含む。
(消色処理の流れ)
次に、図1〜図3を用いて、実施形態に係る消色装置1での処理の流れの一例を説明する。図3は消色装置1での処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、図3のスタートは用紙トレイ11に載置された1枚目の用紙の送り出し(給紙)を開始する時点である。例えば、用紙トレイ11に用紙が載置された状態で、操作パネル19に消色処理や仕分けの開始の指示がなされた時点である。あるいは、用紙トレイ11に用紙が載置されてから予め定められた時間(例えば、数秒)が経過すると、用紙トレイ11から用紙の送り出しが開始されてもよい。
消色処理や仕分けの開始に伴い、制御部10は給紙ローラー11aを回転させて給紙を行わせて、搬送部12に用紙の搬送を開始させる(ステップ♯1)。そして、制御部10は搬送部12に用紙搬送を行わせつつ、第1読取部16(ラインセンサー16s)に用紙の各面を読み取らせる(ステップ♯2)。そして、第1読取部16の出力に基づき、制御部10(画像処理部10e)は搬送される用紙の各面について第1演算値を求める(ステップ♯3)。
具体的に、例えば、制御部10(画像処理部10e)は用紙の読み取りに要するラインセンサー16sの主走査方向での画素数に、用紙の1ページの読み取りに必要な副走査方向でのライン数(走査回数)を乗じた値を用紙1ページの全画素数と扱う。そして、例えば、制御部10(画像処理部10e)は用紙の読み取り開始から読み取り終了までのそれぞれのラインセンサー16sの出力に基づく第1読取部16からの画像データを参照し、各ラインで白(用紙色、地肌色)とは認められないとして予め定められた画素値の範囲の画素の数をカウントする。そして、制御部10(画像処理部10e)はカウント値を用紙1ページの全画素数で除すことにより、第1演算値を求める。尚、第1演算値の認め方は一例に過ぎず、用紙1ページの全画素に対し、トナー又はインクにより色が付された画素の割合を示す値を求めることができればよい。
そして、制御部10は求められた各面の第1演算値に基づき、用紙の両面とも再利用不可であるか否かを判断する(ステップ♯4)。具体的に、制御部10は求められた各面の第1演算値と第1閾値とを比較し、いずれの第1演算値も第1閾値以上であるか否かを確認する。
ここで、操作パネル19を用いて、第1閾値を設定可能としてもよい。第1閾値は第1演算値に対する閾値であり、用紙が利用可能か否か(消色部13に用紙を通過させるか、用紙を廃棄用紙収容部14に搬送するか)を判断するための値である。第1閾値を設定できるようにすれば、使用者の意思を反映させつつ、消色装置1に用紙の仕分けを行わせることができる。例えば、用紙の品質を重視する使用者は第1閾値を小さめに設定すれば、印字率の高めの用紙を廃棄用紙収容部14に直送することができる。一方、経済性を重視する使用者は第1閾値を大きめに設定すれば、印字率の高めの用紙を消色部13に送り込むことができる。尚、第1閾値は実験等に基づき、固定の値(デフォルト値)としてもよい。
設定入力された第1閾値又はデフォルトの第1閾値に基づき、制御部10は両面ともに第1演算値が第1閾値以上であるか否かが確認される。もし、両面ともに第1演算値が第1閾値以上であるとき(ステップ♯4のYes)、制御部10は消色部13を通過させずに、用紙を廃棄用紙収容部14に向けて搬送する(ステップ♯5)。言い換えると、両面ともに印字率が高く、再利用が難しい用紙と認められる場合、消色部13を通過させずに、用紙を廃棄用紙収容部14に仕分ける。具体的に、制御部10は切替装置12bを制御して、図1でのA1方向に(廃棄用紙収容部14の方向に)用紙が搬送されるように、搬送部12に用紙を搬送させる。
そして、制御部10は用紙トレイ11に用紙が無くなり、消色処理や仕分けが完了したか否かを確認する(ステップ♯6)。もし、完了していれば(ステップ♯6のYes)、本フローは終了する(エンド)。一方、完了していなければ(ステップ♯6のNo)、フローはステップ♯1に戻る。
又、少なくとも一方の面の第1演算値が第1閾値未満のとき(少なくとも一方の面が再利用可能と認められるとき、ステップ♯4のYes)、制御部10は消色部13に向けて用紙を搬送し、消色部13を用紙が通過するように、搬送部12に用紙を搬送させ、消色処理を用紙に対して行う(ステップ♯7)。言い換えると、少なくとも一方の面の印字率が廃棄用紙と判断する場合よりも低く、再利用できそうな場合、消色部13を通過させる。具体的に、制御部10は切替装置12bを制御して、図1でのB1の方向に(消色部13の方向に)用紙が搬送されるように、搬送部12に用紙を搬送させる。
制御部10は搬送部12に用紙搬送を行わせつつ、第2読取部17(ラインセンサー17s)に用紙の各面を読み取らせる(ステップ♯8)。そして、第2読取部17の出力に基づき、制御部10(画像処理部10e)は搬送される用紙の各面について、消色処理された用紙の1ページの全画素のうち、各用紙面において、消色されずに残った色の画素の割合を示す第2演算値を求める(ステップ♯9)。
例えば、制御部10(画像処理部10e)は用紙の読み取りに要するラインセンサー17sの主走査方向での画素数に、用紙の1ページの読み取りに必要な副走査方向でのライン数(副走査方向での走査回数)を乗じた値を用紙1ページの全画素数と扱う。そして、例えば、制御部10(画像処理部10e)は用紙の読み取り開始から読み取り終了までのそれぞれのラインセンサー17sの出力に基づく第2読取部17からの画像データを参照し、各ラインで白(用紙色)とは認められず、予め定められた画素値の範囲(消色されずに残っていると認められる画素の画素値の範囲)の画素の数をカウントする。そして、制御部10(画像処理部10e)はカウント値を用紙1ページの全画素数で除すことにより、第2演算値を求める。
更に、制御部10は用紙品質検知部10dの出力に基づき、消色処理後の用紙に皺や折れが無いかどうかの検知を行う(ステップ♯10)。そして、制御部10は消色処理後の用紙が利用可能であるか否かを確認する(ステップ♯11)。具体的に、例えば、制御部10は求められた各面の第2演算値が、予め定められた第2閾値以上であるか否かを確認する。
性質上、第2閾値は第1閾値よりも小さい値とされる。ここで、操作パネル19を用いて、第2閾値を設定可能としてもよい。第2閾値は第2演算値に対する閾値であり、消色処理を行った用紙が利用可能か否か(消色処理後の用紙を再利用用紙収容部に搬送するか、廃棄用紙収容部14に搬送するか)を判断するための値である。第2閾値を設定できるようにすれば、使用者の意思を反映させつつ、消色装置1に用紙の仕分けを行わせることができる。例えば、用紙の品質を重視する使用者は第2閾値を小さめに設定すれば、消色されていない画素が多めの用紙を廃棄用紙収容部14に送ることができる。一方、経済性を重視する使用者は第2閾値を大きめに設定すれば、消色されていない画素が多めの用紙を、両面用紙収容部152や片面用紙収容部151に送ることができる。尚、第2閾値は実験等に基づき、固定の値(デフォルト値)としてもよい。
例えば、消色できないトナーやインクで印刷されている場合などでは、第2演算値は第2閾値以上となる。制御部10は設定入力された第2閾値又はデフォルトの第2閾値に基づき、第2演算値が第2閾値以上であるか否かを確認する。
そして、制御部10は第2演算値が第2閾値以上の用紙の面を再利用不可と判断し、第2演算値が第2閾値未満の用紙の面を利用可能と判断する。又、制御部10は用紙の両面ともに、第2演算値が第2閾値以上であると、用紙は再利用不可と判断する。又、制御部10は用紙に皺や折れがあると判断したとき、用紙は再利用不可と判断する。
消色処理後の用紙が再利用不可と判断されたとき(ステップ♯11のNo)、フローはステップ♯5に移行する。具体的に、制御部10は切替装置12bを制御して、消色部13通過後の用紙を図1でのA2の方向に(廃棄用紙収容部14の方向に)搬送されるように、搬送部12に用紙を搬送させる。
一方、消色処理後の用紙のいずれか一方の面が利用可能と判断されたとき(ステップ♯11のYes)、制御部10は切替装置12bを制御して、消色部13通過後の用紙を図1でのB2の方向に(再利用用紙収容部方向に)搬送されるように、搬送部12に用紙を搬送させる。そして、制御部10は求められた各面の第2演算値に基づき、両面とも利用可能と認められるか否かを確認する(ステップ♯12)。
具体的に、制御部10は用紙の両面ともに、第2演算値が第2閾値未満であると、用紙の両面ともに利用可能と判断する。制御部10は用紙の面うち、一方の面のみ第2演算値が第2閾値未満のとき、用紙の片面のみ利用可能と判断する。
もし、第2読取部17の出力に基づき、制御部10は両面とも利用可能と判断したとき(ステップ♯12のYes)、制御部10は両面とも利用可能な用紙を両面用紙収容部152に向けて搬送部12に搬送させる(ステップ♯13)。具体的に、制御部10は切替装置12bを制御して、図1でのB3の方向に(両面用紙収容部152方向に)搬送されるように、搬送部12に用紙を搬送させる。ステップ♯13の後、フローはステップ♯6に移行する。
一方、第2読取部17の出力に基づき、制御部10が片面のみ利用可能と判断したとき(ステップ♯12のNo)、制御部10は消色部13通過後の用紙を図1でのB4の方向に(片面用紙収容部151方向に)搬送されるように、搬送部12に用紙を搬送させつつ、用紙の表裏の反転が必要か否かを判断する(ステップ♯14)。
そのまま用紙を片面用紙収容部151に向けて搬送すると、利用可能な面が予め定められた側と逆側となってしまうとき、制御部10は用紙の反転(スイッチバック)が必要と判断する。一方、そのまま用紙を片面用紙収容部151に向けて搬送すると、利用可能な面が予め定められた側となるとき、制御部10は用紙の反転の必要はないと判断する。
本実施形態では、例えば、利用可能な面は上側にして片面用紙収容部151に用紙を収容すると予め定められる。そして、制御部10は片面用紙収容部151に向けて搬送される用紙のうち、利用可能な面が下側である用紙を反転の必要がある用紙と認識する。反対に、制御部10は片面用紙収容部151に向けて搬送される用紙のうち、利用可能な面が上側である用紙を反転の必要がない用紙と認識する。
もし、反転が必要なければ(ステップ♯14のNo)、制御部10は用紙を反転させずにそのまま片面用紙収容部151に向けて搬送部12に用紙を搬送させる(ステップ♯15)。具体的に、制御部10は切替装置12bを制御して、図1でのB5の方向に(片面用紙収容部151方向に)用紙が搬送されるように、搬送部12に用紙を搬送させる。
一方、反転が必要であれば(ステップ♯14のYes)、制御部10は用紙を反転させるため、反転部18に向けて用紙を搬送し、反転部18に用紙を導入した後、反転した用紙を片面用紙収容部151に向けて搬送部12に搬送させる(ステップ♯16)。具体的に、制御部10は切替装置12bを制御して、用紙をいったん図1でのC1方向に(反転部18方向に)搬送し、反転部18に用紙を導入した後、モーター18mを逆回転させ、切替装置12bを制御して、図1でのC2方向に(片面用紙収容部151方向に)搬送部12に用紙を搬送させる。
そして、ステップ♯15やステップ♯16の後、フローはステップ♯6に移行する。
(第2の実施形態)
次に、図4、図5を用いて、第2の実施形態を説明する。本実施形態では、上述した実施形態に係る消色装置1を含む画像形成装置を説明する。画像形成装置として複合機100を例に挙げ説明する。言い換えると、複合機100は本発明に係る消色装置1を含む。消色装置1の構成や処理は第1の実施形態と同様でよく、第1の実施形態での説明は、第2の実施形態の説明に援用でき、特に説明する場合を除き、同様の部分の説明、図示を省略する。
(複合機100の構成の概要)
まず、図4を用い、第2の実施形態に係る画像形成装置(複合機100)の概略を説明する。図4は第2の実施形態に係る複合機100の断面図である。
図4に示すように、本実施形態の複合機100は上部に原稿搬送装置2aを含む原稿読取部2が配される。原稿読取部2はコンタクトガラス21に載置された原稿や原稿搬送装置2aが搬送する原稿を読み取る。そして、原稿の読み取り結果としての画像データを出力する。又、原稿読取部2の前面に操作パネル3(破線で図示)が設けられる。又、複合機100本体内には給紙部4、用紙搬送部5、画像形成部6、定着部7からなる印刷エンジン部101等が設けられる。
図4に示すように、操作パネル3は複合機100の正面上方に設けられる。そして、操作パネル3は複合機100の状態や各種メッセージを表示する液晶表示部31を備える。液晶表示部31は機能の選択、設定や文字入力等を行うためのキーを1又は複数表示できる。又、液晶表示部31の上面にタッチパネル部32(例えば、抵抗膜方式)が設けられる。タッチパネル部32は液晶表示部31で押された部分の位置、座標を抽出するためのものである。又、操作パネル3には、複写等の各種機能の実行開始を指示するための各種のハードキーを設けることもできる。そして、操作パネル3の液晶表示部31に表示された設定用の画面に対して操作を行うことにより、用紙の両面又は片面への複写の設定や、給紙元(例えば、消色装置1の片面用紙収容部151や両面用紙収容部152)などを設定することができる。
給紙部4は複数の用紙(例えば、コピー用紙、普通紙、再生紙、厚紙、OHPシート等の各種シート)を収容し、1枚ずつ用紙搬送部5に送り込む。用紙搬送部5は給紙部4から排出トレイ53まで用紙を搬送する通路である。そして、用紙搬送部5には、用紙搬送の際に回転駆動する搬送ローラー対51a〜51gや、搬送されてくる用紙を画像形成部6の手前で待機させ、トナー像形成のタイミングを合わせて用紙を送り出すレジストローラー対52等が設けられる。
そして、本実施形態の複合機100の右側面に消色装置1が取り付けられる。言い換えると、本実施形態の消色装置1は複合機100のオプション装置として、複合機100に装着される。
本実施形態の消色装置1には、片面用紙収容部151に給紙ローラー151aが設けられる。本実施形態の片面用紙収容部151には用紙を載置する載置板151bが設けられる。載置板151bは最上位の用紙が給紙ローラー151aと接するように、バネやモーター等の付勢部材151cによって付勢される。これにより、給紙ローラー151aは片面用紙収容部151に収容された用紙のうち、最上位の用紙と接する。
そして、片面用紙収容部151の給紙ローラー151aは複合機100の用紙搬送部5に向けて用紙を搬送する方向に回転する。片面用紙収容部151から供給された用紙は複合機100の用紙搬送部5に合流させるための合流搬送路151dを通り、用紙搬送部5に合流する。これにより、消色装置1の片面用紙収容部151から給紙を行って印刷を行うことができる。
又、本実施形態の消色装置1には、両面用紙収容部152に給紙ローラー152aが設けられる。又、本実施形態の両面用紙収容部152には用紙を載置する載置板152bが設けられる。載置板152bは最上位の用紙が給紙ローラー152aと接するように、バネやモーター等の付勢部材152cによって付勢される。これにより、給紙ローラー152aは両面用紙収容部152に収容された用紙のうち、最上位の用紙と接する。
そして、両面用紙収容部152の給紙ローラー152aは複合機100の用紙搬送部5に向けて用紙を搬送する方向に回転する。両面用紙収容部152から供給された用紙は複合機100の用紙搬送部5に合流させるための合流搬送路152dを通り、用紙搬送部5に合流する。これにより、消色装置1の両面用紙収容部152から給紙を行って印刷を行うことができる。
画像形成部6は画像データに基づきトナー像を形成し、搬送される用紙にトナー像を転写する。そのため、画像形成部6は図4中に示す矢印方向に回転駆動可能に支持された感光体ドラム61、及び、感光体ドラム61の周囲に配設された帯電装置62、露光装置63、現像装置64、転写ローラー65、清掃装置66等を備える。
トナー像形成及び転写プロセスを説明する。感光体ドラム61は画像形成部6の略中心に設けられ、所定方向に回転駆動される。帯電装置62は所定電位に感光体ドラム61を帯電させる。図4において、露光装置63は画像データに基づき、レーザ光を出力し、感光体ドラム61表面を走査露光して画像データに応じた静電潜像を形成する。尚、画像データは原稿読取部2で得られた画像データや、ネットワーク等により接続される外部のコンピューター200や相手方のFAX装置300(図5参照)から送信された画像データ等が用いられる。
そして、現像装置64は感光体ドラム61に形成された静電潜像にトナーを供給して現像する。転写ローラー65は感光体ドラム61に圧接し、ニップが形成される。そして、トナー像の形成にあわせタイミングを図られつつ、用紙はニップに進入する。用紙進入時、転写ローラー65には所定の電圧が印加され、用紙に感光体ドラム61上のトナー像が転写される。清掃装置66は転写後に感光体ドラム61に残留するトナーを除去する。
定着部7は用紙に転写されたトナー像を用紙に定着させる。本実施形態における定着部7は主として発熱体を内蔵する加熱ローラー71と加圧ローラー72で構成される。加熱ローラー71と加圧ローラー72は圧接しニップを形成する。そして、用紙がこのニップを通過することで、用紙表面のトナーが溶融・加熱され、トナー像が用紙に定着する。トナー定着後の用紙(印刷済用紙)は排出トレイ53に排出される。このようにして、複写機能、プリンタ機能の使用時、画像形成(印刷)が行われる。
次に、図5に基づき、第2の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成を説明する。図5は第2の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図5に示すように、本実施形態に係る複合機100は内部に主制御部8を有する。主制御部8は複合機100全体の制御を司る。例えば、主制御部8はCPU81、記憶部82等を含む。尚、主制御部8は全体制御や画像処理を行うメイン制御部や、画像形成や各種回転体を回転させるモーター等のON/OFF等を行い、印刷を制御するエンジン制御部等、機能ごとに分割して複数種設けられてもよい。尚、本説明では、これらの複数種の制御部をまとめた形態を示し、説明する。
CPU81は中央演算処理装置であって、記憶部82に格納され、展開される制御プログラムに基づき複合機100の各部の制御や演算を行う。記憶部82はROM、RAM、HDD、フラッシュROM等の記憶装置で構成される。記憶部82は複合機100の制御用プログラム、制御用データ、設定データ、原稿読取部2で原稿を読み取ることにより得られた画像データ等を記憶する。
そして、主制御部8は消色装置1、原稿読取部2、及び、印刷エンジン部101(給紙部4、用紙搬送部5、画像形成部6、定着部7)、操作パネル3等と接続され、記憶部82の制御プログラムやデータに基づき、適切に画像形成が行われるように各部の動作を制御する。
更に、主制御部8は各種コネクタ、ソケット、通信制御用のチップ等を備えた通信部83と接続される。通信部83はネットワークやケーブルや公衆回線等によりコンピューター200(例えば、パーソナルコンピューターやサーバー)や、相手方のFAX装置300と複合機100とを通信可能に接続する。例えば、設定データ等を含む画像データを外部のコンピューター200や相手方FAX装置300(インターネットFAXでもよい)と送受信することができる(スキャナ機能、FAX機能)。又、外部のコンピューター200や相手方FAX装置300からの画像データを記憶部82に蓄積したり、印刷したりすることもできる(プリンター機能、FAX機能)。
そして、操作パネル3は給紙を行う部分(給紙元)として、消色装置1の両面用紙収容部152又は片面用紙収容部151を、給紙元と指定する設定を受け付ける。尚、両面印刷を行う設定がなされると、操作パネルは片面用紙収容部151を、給紙元とする設定を受け付けない。操作パネル3での給紙元を指定する設定内容は主制御部8に伝達される。
尚、複合機100をプリンターとして用いる場合、コンピューター200にインストールされたドライバーソフトウェア上で、給紙元として、消色装置1の両面用紙収容部152又は片面用紙収容部151を、給紙元に指定できるようにしてもよい。この場合、印刷を行う画像データとともに、消色装置1の両面用紙収容部152又は片面用紙収容部151を、給紙元として指定された旨を示すデータがコンピューター200から通信部83に向けて送信される。そして、主制御部8は通信部83が受信したデータに基づき、消色装置1の両面用紙収容部152又は片面用紙収容部151が給紙元として指定されたことを認識する。
主制御部8は消色装置1から給紙を行って印刷ジョブを行うとき、両面用紙収容部152又は片面用紙収容部151から給紙を行わせる。具体的には、主制御部8は消色装置1の制御部10に対して、消色装置1から給紙を行うべき旨の指示を与える。この指示を受け、制御部10はモーターにより給紙ローラー152a又は給紙ローラー151aを回転させて、両面用紙収容部152又は片面用紙収容部151から用紙を送り出し、用紙搬送部5に合流させる。そして、主制御部8は消色装置1から供給を受けた用紙に対し、印刷エンジン部101に印刷を行わせる。
このようにして、第1、第2の実施形態に係る消色装置1は、印刷済の用紙が載置される用紙トレイ11と、用紙トレイ11に載置された用紙を搬送する搬送部12と、用紙の消色処理を行う消色部13と、用紙トレイ11に載置された用紙のうち利用可能な用紙を収容する再利用用紙収容部(両面用紙収容部152、片面用紙収容部151)と、用紙トレイ11に載置された用紙のうち再利用しない用紙を収容する廃棄用紙収容部14と、消色部13よりも用紙搬送方向上流側に設けられ、搬送される用紙を読み取る第1読取部16と、第1読取部16の出力に基づき、用紙1ページの全画素に対し、トナー又はインクにより色が付された画素の割合を示す第1演算値を求める処理部(制御部10)と、を含み、搬送部12は、処理部により求められた第1演算値が予め定められた第1閾値以上の用紙を、消色部13を通過させずに廃棄用紙収容部14に搬送し、第1演算値が第1閾値未満の用紙を、消色部13に向けて搬送し消色部13を通過させる。これにより、用紙上のトナーやインクがのせられた部分の面積が多く、消色処理を行っても完全に消色されにくく、消色処理を行っても皺等が生じやすいような再利用しづらい用紙を消色部13に通過させることなく、廃棄用紙収容部14に収容させることができる。又、再利用しやすいと認められる用紙のみを消色部13に通過させることができる。従って、使用者に選別作業などの負担をかけることなく、再利用できない用紙に対し、消色処理を行わないようにすることができ、消色処理でのエネルギーの無駄、浪費の発生を防ぐことができる。
又、第1読取部16は用紙の両面の読み取りを行い、処理部(制御部10)は用紙の各面のそれぞれの第1演算値を求め、搬送部12は、両面ともに第1演算値が第1閾値以上の用紙を、消色部13を通過させずに廃棄用紙収容部14に搬送し、少なくとも一方の面の第1演算値が第1閾値未満の用紙を消色部13に向けて搬送して消色部13を通過させる。これにより、両面ともに第1演算値が第1閾値以上であり、用紙上のトナーやインクがのせられた面積が多く、消色処理を行っても再利用しづらい用紙を廃棄用紙収容部14に収容させることができる。従って、両面ともに利用不能と認められる用紙には消色処理を行わないようにして、消色処理でのエネルギーの無駄、浪費の発生を防ぐことができる。又、片面でも再利用できると認められる用紙は消色部13により消色処理が施される。従って、片面でも利用可能な用紙に対しては消色処理が施されるので、用紙の有効利用を図ることができる。
又、実施形態に係る消色装置1は、消色部13よりも用紙搬送方向下流側に搬送される用紙を読み取る第2読取部17を含み、処理部(制御部10)は第2読取部17の出力に基づき、用紙1ページの全画素に対し、消色されずに残った色の画素の割合を示す第2演算値を求め、求めた第2演算値に応じて、消色処理後の用紙が利用可能な用紙であるか否かを判断し、搬送部12は、処理部が再利用不可能と判断した用紙を廃棄用紙収容部14に搬送し、処理部が再利用可能であると判断した用紙を再利用用紙収容部(両面用紙収容部152、片面用紙収容部151)に搬送する。これにより、消色処理後の用紙が利用可能か否かの判断がなされ、その判断結果に基づき、用紙が仕分けされる。従って、使用者が消色処理後の用紙を一枚ずつ確認することなく、利用可能な用紙と再利用不可能な用紙に仕分けることができる。
又、実施形態に係る消色装置1は、再利用用紙収容部は片面のみ利用可能と判断された用紙を収容する片面用紙収容部151と、両面ともに利用可能と判断された用紙を収容する両面用紙収容部152と、を含み、第2読取部17は用紙の両面の読み取りを行い、処理部(制御部10)は第2読取部17の出力に基づき、用紙の面のそれぞれについて、消色処理後、利用可能であるか否かを判断し、搬送部12は、処理部が片面のみ利用可能と判断した用紙を片面用紙収容部151に搬送し、処理部が両面とも利用可能と判断した用紙を両面用紙収容部152に搬送する。これにより、消色処理後の用紙に対し、片面のみ利用可能か両面の利用可能かが判断され、その判断結果に基づき、片面のみ利用可能な用紙と、両面ともに利用可能な用紙とに仕分けされる。従って、使用者が消色処理後の用紙を一枚ずつ確認することなく、片面のみ利用可能な用紙と、両面ともに利用可能な用紙に仕分けることができる。
又、実施形態に係る消色装置1は、利用可能と判断された面を上又は下に揃えて片面用紙収容部151に用紙を収容するために表と裏を反転させる必要がある場合、用紙の表裏を反転させる反転部18を有し、搬送部12は片面のみ利用可能と判断された用紙を反転部18に向けて搬送し、反転部18が反転した用紙を片面用紙収容部151に搬送する。これにより、利用可能な面が揃えられつつ、片面が利用可能な用紙が片面用紙収容部151に収容される。従って、片面のみ利用可能な用紙について、使用者が一枚ずつ利用可能な面を確認しつつ、利用可能な面を揃える作業をせずに済む。
又、例えば、消色処理では、加熱や用紙搬送などの要因によって、用紙に皺や折れが生ずることがある。特に、消色処理が用紙に対して繰り返されると、用紙表面に残る樹脂や消色処理の影響により、用紙に皺や折れが発生しやすくなり、用紙としての品質が低下してゆく場合がある。そして、皺や折れが生じた用紙は画像形成装置内を搬送させる際に詰まりやすく、印刷などに用いることを避けるべきである。そこで、実施形態に係る消色装置1は、消色部13から再利用用紙収容部(両面用紙収容部152、片面用紙収容部151)までの搬送経路の間に、用紙の皺と折れの有無を検知するための検知体(用紙品質検知部10d)を有し、処理部(制御部10)は検知体の出力に基づき、用紙の皺や折れの有無を検知し、搬送部12は皺や折れのある用紙を廃棄用紙収容部14に搬送する。これにより、消色処理後、画像形成装置内を搬送させる際に、皺や折れが生じ、再利用しづらい用紙を廃棄用紙収容部14に送り込み、利用可能な用紙から除外することができる。従って、消色処理が施された用紙を再利用して印刷を行ったとき、ジャム(用紙の詰まり)の発生や、皺や折れ等により不完全な印刷結果となった場合の印刷のやり直しの手間を避けることができる。
又、画質を重視する使用者もいれば、画質よりも経済性を重視する使用者もいる。そこで、実施形態に係る消色装置1は、第1閾値を設定するための入力部(操作パネル19)を含み、搬送部12は入力部(操作パネル19)に入力された第1閾値に基づき、用紙を廃棄用紙収容部14又は消色部13に向けて搬送する。これにより、消色処理を行うか廃棄用紙収容部14に搬送するかの第1閾値を使用者が設定することができる。従って、用紙を廃棄用紙収容部14に搬送するか、消色部13に向けて搬送するかの仕分けに使用者の意思を反映させることができる。
又、第2の実施形態に係る画像形成装置(複合機100)は、実施形態に係る消色装置1と、再利用用紙収容部(両面用紙収容部152、片面用紙収容部151)から用紙の供給を受け、印刷を行う印刷エンジン部101を含む。画像形成装置は再利用不可能な用紙に対する消色処理を避けることができる消色装置1を含む。これにより、画像形成装置(複合機100)でのエネルギーの浪費、無駄が少ない画像形成装置(複合機100)を提供することができる。又、消色処理がなされた用紙を再利用して印刷することができ、資源の有効活用を図ることができる画像形成装置(複合機100)を提供することができる。
次に、他の実施形態を説明する。上記の本実施形態では、第1読取部16は用紙の両面を読み取るため、ラインセンサーを2つ含む例を説明したが、ラインセンサーを1つとし、用紙の片面のみ読み取ってもよい。この場合、制御部10は片面の画像データに基づき、第1演算値を求め、第1閾値と比較し、搬送部12に用紙を廃棄用紙収容部14又は消色部13に向けて搬送させる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は消色装置や消色装置を含む画像形成装置に利用可能である。
1 消色装置 10 制御部(処理部)
10d 用紙品質検知部(検知体) 11 用紙トレイ
12 搬送部 13 消色部
14 廃棄用紙収容部 151 片面用紙収容部(再利用用紙収容部)
152 両面用紙収容部(再利用用紙収容部)
16 第1読取部 17 第2読取部
18 反転部 19 操作パネル(入力部)
100 複合機(画像形成装置) 101 印刷エンジン部

Claims (8)

  1. 印刷済の用紙が載置される用紙トレイと、
    前記用紙トレイに載置された用紙を搬送する搬送部と、
    用紙の消色処理を行う消色部と、
    前記用紙トレイに載置された用紙のうち、再利用する用紙を収容する再利用用紙収容部と、
    前記用紙トレイに載置された用紙のうち、再利用しない用紙を収容する廃棄用紙収容部と、
    前記消色部よりも用紙搬送方向上流側に設けられ、搬送される用紙を読み取る第1読取部と、
    前記第1読取部の出力に基づき、用紙1ページの全画素に対し、トナー又はインクにより色が付された画素の割合を示す第1演算値を求める処理部と、を含み、
    前記搬送部は、前記処理部により求められた前記第1演算値が予め定められた第1閾値以上の用紙を、前記消色部を通過させずに前記廃棄用紙収容部に搬送し、前記第1演算値が前記第1閾値未満の用紙を、前記消色部に向けて搬送し前記消色部を通過させることを特徴とする消色装置。
  2. 前記第1読取部は用紙の両面の読み取りを行い、
    前記処理部は用紙の各面のそれぞれの前記第1演算値を求め、
    前記搬送部は、両面ともに前記第1演算値が前記第1閾値以上の用紙を、前記消色部を通過させずに前記廃棄用紙収容部に搬送し、少なくとも一方の面の前記第1演算値が前記第1閾値未満の用紙を前記消色部に向けて搬送して前記消色部を通過させることを特徴とする請求項1記載の消色装置。
  3. 前記消色部よりも用紙搬送方向下流側に搬送される用紙を読み取る第2読取部を含み、
    前記処理部は前記第2読取部の出力に基づき、用紙1ページの全画素に対し、消色されずに残った色の画素の割合を示す第2演算値を求め、求めた前記第2演算値に応じて、消色処理後の用紙が利用可能な用紙であるか否かを判断し、
    前記搬送部は、前記処理部が再利用不可能と判断した用紙を前記廃棄用紙収容部に搬送し、前記処理部が再利用可能であると判断した用紙を前記再利用用紙収容部に搬送することを特徴とする請求項1又は2に記載の消色装置。
  4. 前記再利用用紙収容部は片面のみ利用可能と判断された用紙を収容する片面用紙収容部と、
    両面ともに利用可能と判断された用紙を収容する両面用紙収容部と、を含み、
    前記第2読取部は用紙の両面の読み取りを行い、
    前記処理部は前記第2読取部の出力に基づき、用紙の面のそれぞれについて、消色処理後、利用可能であるか否かを判断し、
    前記搬送部は、前記処理部が片面のみ利用可能と判断した用紙を前記片面用紙収容部に搬送し、前記処理部が両面とも利用可能と判断した用紙を前記両面用紙収容部に搬送することを特徴とする請求項3記載の消色装置。
  5. 利用可能と判断された面を上又は下に揃えて前記片面用紙収容部に用紙を収容するために表と裏を反転させる必要がある場合、用紙の表裏を反転させる前記反転部を有し、
    前記搬送部は片面のみ利用可能と判断された用紙を前記反転部に向けて搬送し、前記反転部が反転した用紙を前記片面用紙収容部に搬送することを特徴とする請求項4に記載の消色装置。
  6. 前記消色部から前記再利用用紙収容部までの搬送経路の間に、用紙の皺と折れの有無を検知するための検知体を有し、
    前記処理部は前記検知体の出力に基づき、用紙の皺や折れの有無を検知し、
    前記搬送部は皺や折れのある用紙を前記廃棄用紙収容部に搬送することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の消色装置。
  7. 前記第1閾値を設定するための入力部を含み、
    前記搬送部は前記入力部に入力された前記第1閾値に基づき、用紙を前記廃棄用紙収容部又は前記消色部に向けて搬送することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の消色装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の消色装置と、
    前記再利用用紙収容部から用紙の供給を受け、印刷を行う印刷エンジン部を含むことを特徴とする画像形成装置。
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