JP5755264B2 - 消去装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、画像形成装置によって画像形成されたシートの画像を消去する消去装置に関する。
従来、MFP(Multi Function Peripheral)などの画像形成装置が使用されており、シート(用紙)に画像を形成するようにしている。またシートに形成した画像を消してリユースできるようにするために、ロイコ染料を含有するインクなどの消色性の色剤を用いてシートに画像を印刷することが行われている。
消色性の色剤は、高い温度を加えることにより消去される。したがって、シートをリユースする際は、消去装置を用いてシートを加熱し、シートに形成した画像を消去する。上述したように、シートに形成した画像を消去することを、以下の説明では「消色」と呼ぶこともある。
消去装置は、シートの搬送路を挟んでヒートローラとプレスローラとを対向して配置し、ヒートローラとプレスローラとの間にシートを搬送することによりシートを加熱し、消色性の色剤を消去する。またヒートローラとプレスローラで成る消去ユニットをシートの搬送路の上流側と下流側に設け、シートの両面を消色できるようにしている。
しかしながら、シート両面にある画像を一度で消色し、消し残りをなくすために下流側の消去ユニットの消去温度を高くすると、シートがカールするという問題があった。シートのカールは、消去装置内でのジャムの発生を招く。
シートがカールする理由としては、シート表面とシート裏面の水分に差が生じ、伸縮率が変わることが考えられ、下流側の消去ユニットの消去温度を上げるほどシートの表裏の伸縮差が加速され、カール量が増える。
特開平7−32624号公報
発明が解決しようとする課題は、シートのカール発生を低減し、かつシートの画像を消去することができる消去装置を提供することにある。
実施形態の消去装置は、加熱により消去される色剤で画像を形成したシートを給紙する給紙部と、前記シートに形成された前記画像を読取る読取部と、前記給紙部から前記読取部に前記シートを搬送する第1の搬送路と、前記読取部によって前記画像を読取った前記シートを搬送する第2の搬送路と、前記第2の搬送路の上流側に、硬質の第1のヒートローラと前記第1のヒートローラよりも軟質の第1のプレスローラを対向して配置し、前記第1のヒートローラと前記第1のプレスローラとの間に前記シートを挟んで加熱しながら搬送する第1の消去ユニットと、前記第2の搬送路の前記第1の消去ユニットよりも下流側に、硬質の第2のヒートローラと前記第2のヒートローラよりも軟質の第2のプレスローラを、前記第1のヒートローラと前記第1のプレスローラに対して反転して対向配置し、前記第2のヒートローラと前記第2のプレスローラとの間に前記シートを挟んで加熱しながら搬送する第2の消去ユニットと、前記第1、第2の消去ユニットを通過した前記シートを再度前記読取部に搬送し、前記第1の搬送路及び前記第2の搬送路とともにループを形成する第3の搬送路と、前記読取部によって読み取った結果に応じて、前記シートをリユース又はリジェクト用に判別して排出する排紙部と、前記第1の消去ユニットの温度を前記シートの画像を消去可能な温度範囲内に設定して、前記第1のヒートローラを前記シートの画像を消去可能な第1の温度に加熱し、第2の消去ユニットの温度を前記第1の消去ユニットの設定温度よりも低い温度に設定して、前記第2のヒートローラを前記第1の温度よりも低い温度に加熱するように制御する制御部と、を備え、前記ループの回り方向に対し、前記第2の消去ユニットを通過したときに生じる前記シートのカールが逆回りの方向になるように、前記第2のヒートローラと第2のプレスローラを前記第2の搬送路に配置してなる。
一実施形態に係る消去装置を示す全体構成図。 一実施形態に係る消去装置の制御系を示すブロック図。 一実施形態における消去部の構成を示す側面図。 一実施形態における消去温度とシートのカール量の関係を示す説明図。 一実施形態における第1、第2の消去ユニットの温度を変えて実験した試行例を示す説明図。
以下、発明を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付す。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る消去装置の全体構成図である。消去装置10は、操作ボタン及び表示部を含む操作パネル11、給紙トレイ12、読取部であるスキャナ13、及び消去部20を備える。
操作パネル11は、タッチパネル式の表示部と各種の操作キーとを有し、操作キーは、例えばテンキー、ストップキー、スタートキー等を含む。ユーザは、操作パネル11を操作して、消色の開始、或いは消色するシートの画像の読取り等の動作を指示する。操作パネル11は、消去装置10の設定情報や動作ステータス、ログ情報、或いはユーザへのメッセージを表示することもできる。
なお、操作パネル11は、消去装置10の本体に配置されるものに限定されない。例えばネットワークを介して消去装置10と接続される外部装置の操作部から操作する構成であっても良い。また消去装置本体から独立した形態とし、有線或いは無線通信によって消去装置10を操作する構成であっても良い。
給紙トレイ12は、再利用する用紙を積載する。給紙トレイ12は、A4、A3、B5等、様々なサイズのシートを積載する。給紙トレイ12に積載するシートは、例えば、所定温度以上に加熱することにより消色する消色性の色剤で画像形成されたシートである。
消色性の色剤は、呈色性化合物、顕色剤、消色剤を含む。呈色性化合物は、例えばロイコ染料が挙げられる。顕色剤は、例えばフェノール類が挙げられる。消色剤は、加熱されると呈色性化合物と相溶し、顕色剤と親和性を有さない物質が挙げられる。消色性の色剤は、呈色性化合物と顕色剤との相互作用により発色し、消色温度以上の加熱により呈色性化合物と顕色剤との相互作用が絶たれるため消色される。
給紙トレイ12は、ピックアップローラ、シート供給ローラ、及び分離ローラ等によって、シートを1枚ずつ第1搬送路141に供給する。スキャナ13は、例えば、CCD(Chare Coupled Device)或いはCMOSセンサ等の読取ユニットを有し、搬送されるシートの第1面及び第2面のそれぞれの画像を読み取る第1のスキャナ131と第2のスキャナ132を含む。
さらに消去装置10は、第1の搬送路141のほかに、第2の搬送路142、第3の搬送路143、第4の搬送路144、第5の搬送路145、及び第1の排紙トレイ15、第2の排紙トレイ(リジェクトボックス)16を備える。各搬送路141〜145は、シートを搬送するため複数の搬送ローラ17を有している。複数の搬送ローラ17は、それぞれモータ41(図2)によって回転駆動する。また搬送路142と搬送路144にシートの搬送を振り分けるため、分岐部材であるゲート18を設けている。
第1の搬送路141は、給紙トレイ12からのシートSをスキャナ13に搬送する。第2の搬送路142は、シートSをスキャナ13から消去部20に向けて矢印A方向に搬送する。第3の搬送路143は、シートSを消去部20から再度スキャナ13に搬送する。第4の搬送路144は、シートSをスキャナ13から第1の排紙トレイ15に搬送する。第5の搬送路145は、シートSをスキャナ13からリジェクトボックス16に搬送する。第1の排紙トレイ15は、例えば画像を消色処理した後に再利用が可能なシートを回収する。リジェクトボックス16は、再利用が不可能であり、通常廃棄してリサイクルするシートを回収する。
また消去装置10は、第1の搬送路141〜第5の搬送路145に搬送されるシートを検知する複数のセンサ19を設けている。センサ19は、例えば、マイクロセンサやマイクロアクチュエータであって良く、センサ19は、搬送路の適切な位置に配置される。
図1の消去装置10は、概ね以下の動作を行う。
先ず、操作部11によって、シートSの消色及び読み取りのモードが選択された場合、給紙トレイ12からシートSを第1の搬送路141を介して読取部であるスキャナ13に搬送する。シートSの画像はスキャナ13でスキャンされ、シートSの画像を消色する前に画像データを読み取る。またシートSの印字率を求める。スキャナ13は、第1のスキャナ131と第2のスキャナ132によってシートSの両面を読み取る。またスキャナ13は、シートSのプリント状況を読み取る。
スキャナ13で読み取った画像データは、記憶部42(図2)に保存し、必要に応じて記憶部42から再度読み出して画像形成に使用する。またスキャナ13で読み取ったプリント状況から、シートSに破れやシワがある場合は、第5の搬送路145にシートSを導き、リジェクトボックス16に搬送する。また印字率が高いシートは消色時にカールしやすいため、リジェクトボックス16に搬送する。破れやシワのないシートSは、第2の搬送路142により消去部20に搬送する。
消去部20に搬送されたシートSは、消去部20を通過する際に加熱され、シートSに形成された画像を熱によって消色する。消去部20は、例えば180〜200℃の比較的高い温度でシートSを加熱加圧して、シートSの画像を消色する。即ち、シートSの画像形成には消色可能な色剤が用いられ、色剤は所定の温度に達することで消色される。したがって、所定の温度で加熱する消去部20に予め設定した搬送速度でシートSを搬送させることにより消色することができる。
消去部20を通過したシートSは、第3の搬送路143を介して再度スキャナ13に搬送する。スキャナ13は、消色性の色剤で形成された画像が確実に消色されたかを確認するため、再度プリント状況を読み取り、シートSを分別する。
リユースのシートSは、第4の搬送路144を介して第1の排紙トレイ15に搬送する。またスキャナ13で読み取ったプリント状況から、画像領域に非消色性色剤で形成した画像、或いは手書きした画像が残っている場合、更には破れやシワを生じたシートSは、第5の搬送路145を介してリジェクトボックス16に搬送する。
またスキャナ13が読み取ったシート画像のデータ中に、機密データ等の消色を禁止すべきデータが含まれているか否かを判定し、消色を禁止すべきデータが含まれる場合には、シートをリジェクトボックス16へ搬送する。第1の排紙トレイ15及びリジェクトボックス16は排紙部を構成する。
尚、消去部20は、図3にて詳しく説明するが、ヒートローラ(加熱部材)31とプレスローラ(加圧部材)32を含む第1の消去ユニット21と、ヒートローラ(加熱部材)33とプレスローラ(加圧部材)34を含む第2の消去ユニット22を有し、ヒートローラ31とプレスローラ32の間、及びヒートローラ33とプレスローラ34との間にシートSを挟んで搬送して加熱する。ヒートローラ31、33は、内部に熱源を備え、外周に温度検知部35,36を備えている。熱源としては、例えばハロゲンランプを用いる。
消去部20は、シートを所定の消色温度まで加熱することにより、シート上に形成された画像を消色する。また消去部20は、2つの消去ユニット21、22によってシートの第1面及び第2面を消色する。
図2は、実施形態に係る消去装置10の制御系を示すブロック図である。消去装置10は、制御部100を備える。制御部100は、例えばCPU(Central Processing Unit)或いはMPU(Micro Processing Unit)からなるプロセッサ101、ランダムアクセスメモリ(RAM)102、リードオンリーメモリ(ROM)103などを含む。
プロセッサ101は、ROM103記憶されている制御プログラムを実行する。RAM102は、ワーキングメモリとして機能するメインメモリであり、プロセッサ101に一時的な作業領域を提供する。RAM102は、スキャナ13で読み取った画像を一時的に保存しても良い。ROM103は、消去装置10の動作を司る制御プログラム及び制御データなどを記憶する。例えば、ROM103は、再利用可否の閾値とする用紙の印字率、画像が消色されたか否かを判断するための濃度閾値等を格納する。
また制御部100は、操作パネル11からの指示、及びセンサ19からの検知結果をもとに、シートSの位置を把握し、給紙トレイ12、スキャナ13、排紙部15、16、モータ41、ゲート18を制御する。また、操作パネル11は、例えば消去開始ボタンを備え、シートSの消去の指示を行う。給紙トレイ12は、画像が形成されたシートを消去装置10に一枚ずつ供給する。スキャナ13は、供給されたシートの画像を読取り保存する。またシートのプリント状態を読み取る。またスキャナ13は、消去部20を通過したシートが消色されたか否かを、読取り結果をもとに判断する。
また制御部100は、モータ41の回転を制御して、第1〜第5の搬送路141〜145の搬送ローラ17を駆動し、シートSの搬送を制御する。さらに制御部100は、ゲート18を制御して、選択した搬送路にシートSを振り分けて搬送する。そして、排紙部15に消色されたシートを排出し、排紙部16に消色されなかったシートや破れやシワを生じたシートを排出するように制御する。
さらに制御部100は、ヒートローラ31とヒートローラ33の熱源をオン・オフを制御する。またヒートローラ31、ヒートローラ33にそれぞれサーミスタ等の温度検出素子35、36を配置している。制御部100は、温度検出素子35、36からの温度検出結果に応答してヒートローラ31、33の温度を制御し、過熱を防止する。また制御部100は、ヒートローラ31、33を回転駆動するモータ37を制御する。
また制御部100には、記憶部42と、通信インターフェース(I/F)43が接続されている。記憶部42は、アプリケーションプログラム及びOSを記憶する。アプリケーションプログラムは、スキャナ13による読取機能、消去部20の消色機能といった消去装置10が有する機能を実行するプログラムを含む。また記憶部42は、スキャナ13で読み取った画像を保存する。また消去装置10で処理したシートの処理枚数を記憶する。
通信I/F43は、外部の機器と接続するインターフェースである。制御部100は、通信I/F43を介して複合機、その他外部機器と通信し、例えばスキャナ13が読み取った画像を外部機器であるユーザ端末(Personal Computer)や複合機、或いはサーバの記憶部へ保存する。
図3は、消去部20の具体的な構成を示す側面図である。図3では、第1の消去ユニット21として、ヒートローラ(加熱部材)31とプレスローラ(加圧部材)32を使用しており、ヒートローラ31はプレスローラ32よりも小さい径を有している。ヒートローラ31とプレスローラ32は、二点鎖線で示す第2の搬送路142を中心にして対向し、シートSの搬送方向と直交する方向に配置している。またヒートローラ31がシートSの第1面(例えば表面)に接するようにし、プレスローラ32の軸321をヒートローラ31の方向(矢印F1で示す)にバネなどの力で加圧している。
また第2の消去ユニット22は、第1の消去ユニット21の下流にあり、ヒートローラ(加熱部材)33とプレスローラ(加圧部材)34を使用しており、ヒートローラ33はプレスローラ34よりも小さい径を有している。ヒートローラ33とプレスローラ34は、シートSの搬送方向と直交する方向に配置し、プレスローラ34は、軸341をヒートローラ33の方向(矢印F2で示す)にバネなどの力で押圧している。
またヒートローラ33とプレスローラ34は、第2の搬送路142を中心に、第1の消去ユニット21のヒートローラ31とプレスローラ32に対して反転して対向配置している。即ち、ヒートローラ31は、シートSの第1面側(例えば表面側)にあり、ヒートローラ33はシートSの第2面側(例えば裏面側)にあり、上流側と下流側でヒートローラ31、33の位置及びプレスローラ32、34の位置を反転している。
シートSが無い状態では、ヒートローラ31はプレスローラ32と接し、ヒートローラ33はプレスローラ34と接する。ヒートローラ31,33は円筒状であり、内部にそれぞれハロゲンランプなどの熱源311,331を備えている。またモータ37(図2)によって、ヒートローラ31を反時計回りに回転し、ヒートローラ33を時計回りに回転し、ヒートローラ31,33を、シートSを搬送する方向に回転する。ヒートローラ31と33が回転することによって、プレスローラ32、34も回転(従動)する。尚、モータ37の回転は、ギア等の伝達機構によってヒートローラ31とヒートローラ33にそれぞれ伝えられる。
第1の消去ユニット21は、シートの第1の面側からシートSを加熱し、消去ユニット22は、シートの第2の面側からシートを加熱する。即ち、消去部20は、搬送されるシートSの両面の画像を一度の搬送で消去する。またヒートローラ31及びヒートローラ33にそれぞれサーミスタ等の温度検出素子35、36を配置している。温度検出素子35、36によりヒートローラ31とヒートローラ33の温度を検知し、制御部100は、その検知結果をもとに熱源311,331の温度を制御し、ヒートローラ31、33の表面温度をコントロールする。即ち、温度検出素子35、36で検知した結果を予め設定した基準温度と比較し、基準温度より低ければ熱源311,331をオンし、基準温度よりも高ければオフするように制御部100で制御する。
図3の構成において、シートSは、ヒートローラ31とプレスローラ32との間、及びヒートローラ33とプレスローラ34の間を通過し、第1の面(例えば表面)の画像は、第1の消去ユニット21によって消色される。このときシートSの第2の面にも熱が伝わるため、第2の面(例えば裏面)の画像も殆ど消色される。また、シートSの第2の面に消されずに残った画像は、第2の消去ユニット22によって消色される。
ところで、シートSは、上流側の消去ユニット21を通過したとき、及び下流側の消去ユニット22を通過したときにカールするという問題がある。つまり消去ユニット21を通過する際に、シートSの表面はヒートローラ31で加熱されるため、表面と裏面で水分差が生じ、伸縮率が変わるためにカールする。またヒートローラ31は比較的硬質であり、プレスローラ32は軟質(例えばゴム材)であるため、シートSは硬質のヒートローラ31に巻きつきやすくなり、図3の点線S1で示すように、ヒートローラ31の方向にカールする。このときのカール量をH1とする。
また、カールしたシートSは、下流側の消去ユニット22に搬送され、下流側の消去ユニット22でカールが矯正される。しかしながら、消去ユニット22を通過する際に、シートSの裏面がヒートローラ33で加熱されるため、表面と裏面で水分差が生じカールする。ヒートローラ33は比較的硬質であり、プレスローラ34は軟質(例えばゴム材)であるため、シートSは硬質のヒートローラ33に巻きつきやすくなり、図3の点線S2で示すように、ヒートローラ33の方向にカールする。このときのカール量をH2とする。
尚、上流側の消去ユニット21で生じたカール量が大きすぎると、下流側の消去ユニット22のプレスローラ34にぶつかり、ジャムが発生する。カールを防ぐ方法としては、消去ユニット21,22の消去温度を下げればよいが、消去温度が低いと、シート上の画像を消去できず、消し残りが生じる。したがって、画像の消去とカールの低減を両立するような温度設定が必要になる。
実施形態では、第1の消去ユニット21の消去温度を高く設定し、第2の消去ユニット22の消去温度を低く設定して、画像を確実に消去するとともにカールの発生を低減するようにしている。
尚、第1の消去ユニット21の消去温度は、シートSに形成した画像を確実に消去可能な温度であり、例えば180°〜200℃程度の温度範囲に設定する。また、第2の消去ユニット22の消去温度は、上記の温度範囲よりも低い温度に設定する。即ち、第1の消去ユニット21では、主にシートSの第1面の画像を消去するため、設定温度範囲内でシートSを加熱する。このときシートSの第2面も加熱されるため、第2面の画像も殆ど消去できる。
一方、第2の消去ユニット22に送られる前にシートSは、第1の消去部31によってプリヒートされるため、第2の消去ユニット22の消去温度を第1の消去ユニット21の消去温度よりも低くしても、シートSに残った画像(特に第2面に残留する消し残りの画像)を十分に消去することができる。しかも、第2の消去ユニット22の消去温度を低くすることでカールの発生を低減することができる。尚、消去温度とは、シートSの画像を消去するための温度であり、ヒートローラ31,33の表面温度に相当する。
図4は、実施形態における消去温度とシートのカール量の関係を示す説明図である。
図4では、第1の消去ユニット21の消去温度をT1とし、第2の消去ユニット22の消去温度をT2としたとき、T1<T2、T1=T2、T1>T2での、第2消去ユニット22でのカールの発生状況とカール量(mm)を示している。カールの発生状況で、×印が多いほどカール量が多く許容範囲外にあり、〇はカール量が許容範囲内にあることを示している。
図4から分かるように、T1>T2のとき、即ち、第1の消去ユニット21の消去温度を高く設定し、第2の消去ユニット22の消去温度を第1の消去ユニット21の消去温度よりも低く設定したときに良好な結果が得られる。
従って、シート表裏の温度差を少なくすると同時に上流での温度よりも、必ず、下流の温度を低くすることで、シートSの表裏の伸びは必然的に下流側のほうが少なくなるので、カール量は低減されることになる。逆に下流側の温度を上げるように設定した場合には、表裏の伸縮差が加速される方向にあるため、カールは必ず悪化する方向にシフトする。
例えば、第1消去ユニット21の消色温度を180℃に設定し、第2消去ユニット22の消去温度を160℃とすることで、紙カールの発生量は許容範囲内に低減可能となる。第2消去ユニット22の消去温度を低くするほどカール量は低減できる。但し、第2消去ユニット22の消去温度を低く設定し過ぎると、消し残りが発生するために、カール量を減らし、かつ消し残りの発生しない領域に温度を設定する必要がある。
図5は、第1消去ユニット21のヒートローラ31の温度T1と、第2消去ユニット22のヒートローラ33の温度T2を様々に変えて実験した時の試行例を示す説明図である。図5では、9つの試行例を示している。尚、温度の「高」とは、シートSに形成した画像を消去可能な温度範囲内(例えば180°〜200℃)のうち、高い温度であり、「中」とは消去可能な温度範囲の中間の温度であり、「低」とは、消去可能な温度範囲内のうち低い温度であることを示している。
またカール量は、第2の消去ユニット22を通過したときのカール量H2であり、「大」,「中」,「小」の3段階で示す。また評価レベルは、×印が多いほどカール量が多く許容範囲外にあり、△は、許容範囲外ではあるが許容範囲に近いことを示し、〇はカール量が許容範囲内にあり、〇印が多いほど良好であることを示している。
図5からも分かるように、試行例3が最も良好な結果となっており、次に試行例6が良好な結果となっている。試行例7〜9は、消去温度が低いため、シートの画像を十分に消去できないため、望ましくない。試行例1〜3を考慮すると、以下の結果となった。
試行例1は、第1消去ユニット21で上向きのカール(図3のS1)が発生し、第2消去ユニット22で上向きのカールは矯正されるが、第2消去ユニット22の消去温度が「高」であるため、第2消去ユニット22で発生する下向きのカール(図3のS2)が「大」となり、評価は×である。
試行例2は、第1消去ユニット21で上向きのカールが発生し、第2消去ユニット22で上向きのカールは矯正されるが、第2消去ユニット22の消去温度が「中」であるため、第2消去ユニット22で発生する下向きのカールが「中」となり、評価は△である。
試行例3は、第1消去ユニット21で上向きのカールが発生し、第2消去ユニット22で上向きのカールは矯正され、第2消去ユニット22の消去温度が「低」であるため、第2消去ユニット22で発生する下向きのカールは「小」となり、評価は〇である。
また第2消去ユニット22の消去温度は、画像を消去可能な温度範囲内よりも低くてもよい。つまり第1消去ユニット21でシートSがプリヒートされるため、画像を消去可能な温度範囲内よりも低くしても、消し残りの画像を消去するには支障はない。また第2消去ユニット22の消去温度が低い分だけ、カールを低減することができる。
また試行例6は、第1消去ユニット21で上向きのカールが発生するが、温度が低い分だけカールは少ない。また第2消去ユニット22で上向きのカールは矯正され、第2消去ユニット22の消去温度が「低」であるため、第2消去ユニット22で発生する下向きのカールは「小」となり、評価は〇である。但し、画像の消去の確実性を考慮すると試行例3よりも〇の数は少ない。また第2消去ユニット22の消去温度は、画像を消去可能な温度範囲内よりも低くしてもよい。
上述したように、第1の消去ユニット21の消去温度を、画像を消去可能な温度範囲内に設定し、第2の消去ユニット22の消去温度を第1の消去ユニット21の消去温度よりも低く設定することで、画像を確実に消去するとともに、カールの発生を低減することができる。
また、消去装置10の第1、第2、第3の搬送路(141〜143)は、図1で示すようにループLを形成しているため、シートSはループLに沿ってカールする傾向にある。したがって、第2の消去ユニット22で発生するカールが、ループLと反対の向きに発生すれば、トータル的にカールが矯正される。即ち、ループLが左回りであれば、第2の消去ユニット22で発生するカールが右回りになるようにすれば良い。図3で示すように、第2の消去ユニット22で発生するカールS2は、ループLと逆回りの方向になるため、トータル的にカールが矯正される。
尚、以上述べた各実施形態では第2の消去ユニット22は、第1の消去ユニット21の下流に設けているが、第1の消去ユニット21と第2の消去ユニット22の間隔は、ヒートローラ31とプレスローラ32、及びヒートローラ33とプレスローラ34とで、最少長さのシートSを同時に挟持することが可能な距離を有し、例えば第1の消去ユニット21と第2の消去ユニット22のそれぞれのニップ間の間隔は60mmである。
また、本実施形態の消去装置を画像形成装置に組み込んで一体に構成してもよい。
以上述べた実施形態によれば、シートに形成された画像を確実に消去するとともに、カールの発生を低減することができる。
尚、本発明のいくつかの実施形態を述べたが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…消去装置
11…操作パネル、
12…給紙部
13…読取部(スキャナ)
141〜145…第1〜第5の搬送路
15、16…排紙トレイ
17…搬送ローラ
18…ゲート
19…シート検知のセンサ
20…消去部
21、22…第1、第2の消去ユニット
31、33…ヒートローラ(加熱部材)
32、34…プレスローラ(加圧部材)
35、36…温度検出素子
37、41…モータ
42…記憶部

Claims (1)

  1. 加熱により消去される色剤で画像を形成したシートを給紙する給紙部と、
    前記シートに形成された前記画像を読取る読取部と、
    前記給紙部から前記読取部に前記シートを搬送する第1の搬送路と、
    前記読取部によって前記画像を読取った前記シートを搬送する第2の搬送路と、
    前記第2の搬送路の上流側に、硬質の第1のヒートローラと前記第1のヒートローラよりも軟質の第1のプレスローラを対向して配置し、前記第1のヒートローラと前記第1のプレスローラとの間に前記シートを挟んで加熱しながら搬送する第1の消去ユニットと、
    前記第2の搬送路の前記第1の消去ユニットよりも下流側に、硬質の第2のヒートローラと前記第2のヒートローラよりも軟質の第2のプレスローラを、前記第1のヒートローラと前記第1のプレスローラに対して反転して対向配置し、前記第2のヒートローラと前記第2のプレスローラとの間に前記シートを挟んで加熱しながら搬送する第2の消去ユニットと、
    前記第1、第2の消去ユニットを通過した前記シートを再度前記読取部に搬送し、前記第1の搬送路及び前記第2の搬送路とともにループを形成する第3の搬送路と、
    前記読取部によって読み取った結果に応じて、前記シートをリユース又はリジェクト用に判別して排出する排紙部と、
    前記第1の消去ユニットの温度を前記シートの画像を消去可能な温度範囲内に設定して、前記第1のヒートローラを前記シートの画像を消去可能な第1の温度に加熱し、第2の消去ユニットの温度を前記第1の消去ユニットの設定温度よりも低い温度に設定して、前記第2のヒートローラを前記第1の温度よりも低い温度に加熱するように制御する制御部と、を備え
    前記ループの回り方向に対し、前記第2の消去ユニットを通過したときに生じる前記シートのカールが逆回りの方向になるように、前記第2のヒートローラと第2のプレスローラを前記第2の搬送路に配置した消去装置。
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