JP2002307759A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002307759A
JP2002307759A JP2001113807A JP2001113807A JP2002307759A JP 2002307759 A JP2002307759 A JP 2002307759A JP 2001113807 A JP2001113807 A JP 2001113807A JP 2001113807 A JP2001113807 A JP 2001113807A JP 2002307759 A JP2002307759 A JP 2002307759A
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temperature
paper
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image forming
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JP2001113807A
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English (en)
Inventor
Suehiro Ueda
末弘 植田
Yoshifumi Yonetani
善文 米谷
Kenichi Morimoto
賢一 森元
Norihide Kunikawa
憲英 国川
Satoru Murakami
哲 村上
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像情報がモノクロ/カラー/混在のいずれで
あっても略均一速度で印字できる両面印字方法が可能な
画像形成装置を提供する。 【解決手段】インクジェット方式の印字部を、電子写真
方式の定着部に近接させて設け、かつ、インクジェット
方式による印字に際して、印字用紙をプレ乾燥、また
は、印字後のインク乾燥、を行う電子写真方式の定着部
の定着ローラ保護カバー、または、用紙搬送路を兼用す
る定着ローラ保護カバー、の温度を検出する温度センサ
ー38からの温度検出信号を受け、前記インクジェット
方式の印字を開始するか否かを判定する制御部41を設
けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式によ
るモノクロ印字と、インクジェット方式によるカラー印
字が可能な画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー画像を得るための画像形成
装置としては、主に電子写真方式(トナー型)による方
法と、インクジェット方式(インク型)による方法があ
る。しかし、これら2つの方法には、下記の長所と短所
があり両者の長所を有効に使用する手法はなかった。
【0003】即ち、電子写真方式は、長所として印字の
高速化が可能な反面、トナーと熱定着機構を用いるた
め、色の再現性ではトナーの透明性に依存すると共に定
着温度によって色相が変化するという難点があった。
【0004】また、トナーを用いることから、記録用紙
にトナー層厚の凹凸が発生する欠点があった。また、イ
ンクジェットプリンタ方式は、インクの色再現性には優
れているものの、インクの乾燥に長時間必要となり印字
の高速化が図れなかった。
【0005】ところで、一般的に印字される画像情報
は、カラー表現するフルカラーの印字比率は低く、書類
等に印鑑、イラスト、グラフ等を挿入する”部分カラ
ー”が主流であることはよく知られている。
【0006】このような市場性ならびに前記両方式の長
所を活かすために、電子写真方式とインクジェットプリ
ンタを1つの装置に併設し、電子写真部分では白黒印字
を行い、インクジェットプリンタ方式ではカラー印字を
行って、両者の長所を有効に活用する手法が提案されて
いる。
【0007】例えば特開平8−95463号報において
は、電子写真方式による印字の後にインクジェット方式
の印字をおこなうようにした画像形成装置が提案されて
いて、用紙の表面温度とインクジェット方式のインクの
乾燥を制御することによってインクの惨み状態を一定と
する技術が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の技術(特開平8−95463号報)では、用紙への印
字は片面印字に限られ、近年、印字として必要とされる
片面印字機能/両面印字機能の他方の機能を満足するこ
とはできない。
【0009】また、電子写真方式とインクジェット方式
を1つの搬送パス上で処理するために、電子写真方式の
定着部からインクジェット方式の印字部までの距離が必
要以上に長くなり、装置の大型化並びに印字速度の低下
(インクジェット方式の印字速度に依存する)を招来し
ていた。
【0010】本発明は、このような実情に鑑みてなさ
れ、画像情報がモノクロ/カラー/混在のいずれであっ
ても略均一速度で高品位な両面印字が可能な画像形成装
置を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明は、インクジェット方式で印
字を行なった時のインクの用紙への吸収効率の向上と、
インクの乾燥時間の短縮化を図った画像形成装置を提供
することをも目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するための手段を以下のように構成している。
【0013】(1)電子写真方式とインクジェット方式
を併設し、モノクロ印字並びにカラー印字が可能である
と共に、片面印字並びに両面印字も可能である画像形成
装置において、前記電子写真方式の定着部に近接させて
前記インクジェット方式の印字部を配設し、かつ、前記
インクジェット方式による印字に際して、印字用紙のプ
レ乾燥または印字後のインク乾燥を行う前記電子写真方
式の定着部の温度を検出する温度センサーを設けると共
に、前記温度センサーからの温度検出信号を受け、前記
インクジェット方式の印字を開始するか否かを判定する
制御部を設けたことを特徴とする。
【0014】インクジェット方式では、用紙上のインク
を速やかに用紙に吸収させ、かつ、乾燥させる必要があ
る。すなわち、印字直後に排紙トレイに用紙を排出する
場合には用紙が乾燥した状態で排紙されれば次の印字を
速やかに実施しても支障はない。また、印字後に、裏面
印字を行う時には、用紙の表面が速やかに乾燥している
ことによって、印字の乱れを防止できる。
【0015】そこで、本構成では、インクジェット方式
での印字に先立ち用紙のプレ乾燥または印刷後のインク
の乾燥を行う役目も有する電子写真方式の定着部の温度
を検出し、乾燥条件が整っていることを確認した後に印
字を実行することで、用紙を適切に乾燥させた状態で印
字し、印字品位を安定に向上させることができる。
【0016】また、電子写真方式の定着部に近接させて
インクジェット方式の印字部を設け、カラー印字をおこ
なうインクジェット方式の印字に際して、電子写真方式
の定着部で用紙の乾燥をおこなうので、画像情報がモノ
クロ/カラー/混在のいずれであっても略均一速度で高
品位な両面印字が可能となる。
【0017】(2)前記定着部の温度を検出する温度セ
ンサーを、用紙搬送路を兼用する定着ローラ保護カバー
に設けたことを特徴とする。
【0018】この構成によれば、温度センサーを、用紙
搬送路を兼用する定着ローラ保護カバーに設けたので、
インクジェット方式で用紙のプレ乾燥または印刷後のイ
ンクの乾燥をおこなうために必要な温度を的確に検出す
ることができ、インクジェット方式での印字開始の判断
を適切におこなうことができる。
【0019】(3)前記温度センサーは、用紙搬送に支
障のない用紙搬送側の位置に配設されていることを特徴
とする。
【0020】この構成によれば、用紙の搬送に支障のな
い位置で、用紙のプレ乾燥または印刷後のインクの乾燥
をおこなう用紙搬送側の温度を精度よく検出することが
できる。
【0021】(4)前記温度センサーによって検出され
た温度が、インクジェット方式の乾燥設定温度より低い
時には、前記制御部からの指令により、搬送される用紙
を、前記インクジェット方式の印字工程の直前で待機さ
せると共に、前記電子写真方式の定着温度コントロール
を継続させることを特徴とする。
【0022】この構成によれば、前記定着部(または定
着ローラ保護カバー)の温度が設定値以下の時は、イン
クジェット方式の印字を停止し、その温度の上昇を待つ
ことにより、用紙を適切に乾燥させた状態で印字を開始
することができ、印字品位の安定向上を図ることができ
る。
【0023】(5)前記温度センサーによって検出され
た温度が、インクジェット方式の前記乾燥設定温度より
高い時には、前記制御部からの指令により、搬送される
用紙を、前記インクジェット方式の印字工程の直前で待
機させると共に、前記定着部または定着ローラ保護カバ
ーを冷却する空冷ファンを回転させることを特徴とす
る。
【0024】この構成によれば、前記定着ローラ保護カ
バーの温度が設定値以上の時は、インクジェット方式の
印字を停止し、定着部または定着ローラ保護カバー温度
の降下を待つことにより、印字された用紙が過乾燥とな
り用紙のカール、変色、印字色相の変化等の発生を未然
に防止することができる。
【0025】(6)前記空冷フアンは、前記画像形成装
置の非通電時、または、前記画像形成装置が通電時にお
いても非動作時、および動作時であってもインクジェッ
ト方式による印字が不必要な時には、前記制御部からの
指令により、停止状態とされることを特徴とする。
【0026】この構成によれば、冷却が不要な時には、
空冷ファンを停止状態とするので、定着ローラ(のヒー
タ)の温度の損失を極減することができ、かつ、インク
ジェット方式の印字スタート時間の短縮を図ることもで
きる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態に係る
画像形成装置を図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0028】(装置の構成と動作)本実施形態に係る画
像形成装置は、図1に示すように、上面に透明なガラス
等からなる原稿台3を有している。
【0029】(原稿読取り部)この原稿台3の下方に
は、スキャナ光学系4が配置されている。このスキャナ
光学系4は、原稿台3上に載置される原稿に光を照射す
る露光用光源5と、原稿からの反射光を例えば図中の一
点鎖線で示すように、このスキャナ光学系4内の結像レ
ンズ6を通した向こう側(右側)に配置されている光電
変換素子(CCD)7に導く複数の反射鏡8と、光路中
に配される前記結像レンズ6と、前記CCD7とを備え
ている。
【0030】(印字部1:電子写真方式)まず、CCD
7によって読み取られた原稿中のモノクロ画像データ
は、画像処理が施されレーザスキャニングユニット(以
下LSUと称する)11によりレーザ光を感光体12の
表面に照射し静電潜像が形成される。
【0031】感光体12は、矢印方向に回転駆動される
ドラム形状をなし、この感光体12の周囲には、レーザ
照射点から感光体12の回転方向に向かって、レーザに
よって露光された感光体表面の静電潜像をトナーにより
可視像に現像する現像装置13、感光体12上のトナー
像を用紙に転写する転写チャージャ14、感光体表面の
残留トナーを除去するクリーニング装置(図示省略)、
感光体表面の電位を除去する除電装置15、感光体12
を所定の電位に帯電させる主帯電器16、および感光体
12のレーザ照射点にむかってレーザを照射させるLS
U11等が順に設けられる。
【0032】また、転写用の用紙Pは用紙カセット17
に収められる。用紙カセット17の先端部には用紙Pを
給紙するための半月状ローラ18が配置されており、下
流側に向かって(便宜上用紙Pの流れ出す側(カセット
側)を上流側、排紙側を下流側とする)、用紙Pの通過
を検知するためのアイドルローラ前検知スイッチ(入紙
センサー)19、そのアイドルローラ前検知スイッチ1
9の信号に基づいて感光体12上のトナー像と用紙Pの
位置合せを行うアイドルローラ20、感光体12上のト
ナー像を転写紙Pに転写する転写チャージャ14、用紙
P上に転写されたトナー像を熱により定着させる定着ロ
ーラ21、その定着ローラ21を用紙Pが通過したこと
を検知する定着紙検知スイッチ(図示省略)、排紙ロー
ラ36前で転写紙が通過したことを検知する排紙検知ス
イッチ(図示省略)、用紙Pを排出するための前記排紙
ローラ36が、配置されている。
【0033】(印字部2;インクジェット方式)CCD
7によって読み取られた原稿中のカラー画像データは、
画像処理が施され、半月状ローラ18によって1枚の用
紙Pが搬送される。用紙Pは前記アイドルローラ20、
転写チャージャ14、定着ローラ21を介してインクジ
ェット方式の印字部2に搬送される。用紙Pは搬送ロー
ラ34で−旦停止した後に、画像情報の先端と用紙先端
を調整した用紙搬送が行われ印字部2に到達する。
【0034】印字部2は、インクヘッドを搭載したイン
クキャリッジ24と、その走査を円滑にするために配置
されたインクキャリッジ保持シャフト(図示省略)によ
って構成され、画像情報に対応してインクヘッドより必
要なインクが用紙Pに吐出され画像情報が記録される。
この時、用紙Pは一旦停止し、インクキャリッジ24が
1ライン(1方向)の走査が終了した時点で、インクヘ
ッドが有する複数のインクノズル分に相当する記録用紙
の搬送がなされる。
【0035】このように、印字部2において、画像情報
に対応して上記処理が継続して実施されることにより用
紙P上にインクによる画像情報が書き込まれる。印字さ
れた用紙Pは排紙ローラ36を経て排紙トレイ(図示省
略)に排出されて印字物としてユーザに提供される。な
お、26は副搬送路、27は手差しトレイである。
【0036】次いで、印字処理工程等について、図3な
いし図5により説明する。
【0037】まず、図2により、複合機における印字部
1,2の構成を詳細に説明する。同図に示すように、図
示しない給紙カセット等の給紙部から搬送された用紙は
図示しないアイドルローラによって画像先端と用紙先端
のタイミングを合わせた状態で印字部に搬入される。
【0038】本実施形態における印字部は、電子写真方
式の印字部1と、インクジェット方式の印字部2とを併
有し、その両印字部1,2間は用紙搬送路31を介して
連結されており、そのインクジェット方式の印字部2
が、電子写真方式の定着部21に近接した位置に配設さ
れている。そして、用紙搬送路31には反転用の切り替
え爪32が設けられ、用紙の反転(インクジェット方式
の印字の時に使用、両面印字の時に使用)をおこない、
副搬送路26を使用するが、その詳細動作については後
述する。
【0039】電子写真方式の加熱側ローラ211と加圧
側ローラ212とからなる定着部21から排紙トレイ3
3に至るまでの搬送路に配置される各搬送ローラ34,
35,36は、駆動ローラ341─と従動ローラ342
─とで構成され、その従動ローラ342,352,36
2はスターローラからなる。従動ローラ342─とし
て、用紙に対して接触面積の少ないスターローラを用い
るのは、インクジェット方式でプラテン37上で印字を
した用紙の印字面のニジミを少なくするためである。
【0040】また、定着部21の加熱ローラー211を
覆っている定着カバー213を用紙搬送路ガイド板31
1に近接または密着させるか、あるいは、定着カバー2
13でガイド板を兼用する等の構成をとることにより、
定着部21の輻射熱を有効に利用し、印字したインクジ
ェット方式のインクの乾燥を促進したり、印字前の用紙
を事前乾燥してインクの吸紙性の向上と乾燥性の向上を
図ることもできる。
【0041】さらに、その定着カバー213、または、
その近傍位置に温度センサー38を配設して定着部21
の温度を検出できるようにすると共に、図3に示す制御
部41により、予め設定記憶された制御プログラムに従
って、検出した定着部21の温度に応じて、用紙搬送路
31に設けた空冷ファン39を作動させ、その定着部2
1(及び、それに近接した用紙搬送路31)の温度制御
をおこなえるようにしている。これにより、後述するよ
うに、用紙のプレ乾燥やインクの乾燥が可能な適切なタ
イミングでインク印字を開始でき、かつ、用紙の過乾燥
を防止することもでき、併せて印字品位の格段の向上を
図ることができる。
【0042】図3は装置の制御系統を示し、各種演算を
おこなうCPU(中央演算処理ユニット)と、記憶機能
を具備したRAM,ROMからなる制御部41の入力側
には、電源入力キーをはじめとする各種キーおよびディ
スプレイを具備した操作パネル42および温度センサー
38が接続され、出力側には、電子写真制御系43、イ
ンクジェット制御系44および用紙搬送系45と、ヒー
タ駆動回路46を介した定着用ヒータ47およびファン
駆動回路48を介した空冷ファン39が接続され、予め
設定記憶された制御プログラムに従い、以下に述べるよ
うな各種制御をおこなう。なお、RAMには、各種画像
情報蓄積用のメモリM1,M2が設定されている。
【0043】次に、図4および図5のフローチャートに
より、原稿読み取り工程と印字工程の概略について説明
するが、原稿固定方式での原稿読み取り工程について
は、上記装置の構成と動作の説明を参照のこと。
【0044】まず印字要求(STEP301)がなされ
ると、装置は、要求された原稿が片面原稿(STEP3
02)か、両面原稿(STEP303)かの判定を行な
う。この時、片面原稿であると判定されると装置の原稿
読み取り部は原稿を読み取り(STEP304)、読み
取った画像情報を図示しない装置の制御部にある画像情
報蓄積用のメモリM1に入力する(STEP305)。
入力された画像情報は制御部において画像処理がなされ
る(STEP306)。
【0045】また、STEP303において両面原稿で
あると判定された原稿は片面原稿と同様に装置の読み取
り部で読み取られた後に(STEP307)、表面画像
情報は図示しない装置の制御部の画像情報蓄積用のメモ
リM1に、裏面画像情報は画像情報蓄積用のメモリM2
に入力される(STEP308)。入力された表裏の画
像情報は、片面原稿と同様に制御部において画像処理が
なされる(STEP309)。
【0046】この様に、印字用画像処理が施された画像
情報は、印字に移行するが、このような処理中に、入力
された画像情報がモノクロ原稿か(STEP310)、
カラー原稿か(STEP311)、モノクロクカラーの
混在原稿か(STEP312)の判定がなされて、その
判定に準じた印字処理(STEP313、STEP31
4、STEP315)が各々施され印字物がユーザに提
供される。
【0047】ところで、本実施形態の画像形成装置で
は、:画像情報がモノクロ原稿の場合、:画像情報
がカラー原稿の場合、:画像情報がモノクロとカラー
の混在原稿の場合の3通りの場合があるが、本実施形態
では、の場合について詳細に説明する。すなわち、上
述の印刷工程の説明における(図4の)STEP315
の画像情報がモノクロ/カラー混在原稿である場合の印
字工程を図6〜図10のフローチャートに基づいて説明
する。
【0048】まず、モノクロ/カラー混在原稿であると
判定されると、装置は電子写真方式とインクジェット方
式の両印字部1,2が動作を行なう。最初に装置(制御
部41)は印字を片面印字を行なうか(STEP60
1)、両面印字を行なうかの判定(STEP602)を
する。
【0049】この判定で、片面印字をおこなう旨の判定
がなされると、制御部41のメモリM1に記憶されてい
る画像情報のモノクロ部分の画像情報を呼び出し、感光
体12上に静電潜像として書き込んだ後に現像槽内の現
像剤を用いて顕像化し、転写チャージャ14によって感
光体12上の顕像化された現像剤を用紙P上に転写する
(STEP603、STEP604、STEP60
5)。
【0050】転写された用紙上の未定着現像剤は定着工
程の熱および圧力によって用紙に固着し(STEP60
6)、その後は(用紙搬送路31を通過し排紙ローラ3
6で用紙を排紙トレイ33に排出するのではなく)、用
紙の後端部がチャックされ(STEP608)、用紙を
スイッチバックする動作(逆方向への搬送)を行なう
(STEP610)。
【0051】この時、前記反転切り替え爪32を図2の
B方向とすること(STEP610)によって、用紙は
装置の副搬送路26にスムーズに導入される。導入され
た用紙は、アイドルローラ20、転写チャージャー1
4、定着部21を介して排紙ローラ36まで搬送され
(STEP610〜STEP611)、用紙後端部がチ
ャックされた状態で停止する(STEP611)。これ
により用紙の反転が完了する。
【0052】その後、用紙はスイッチバックされ、用紙
の先端部が図2の搬送ローラ34(341+342)に
チャックされた状態で停止する。この時、反転用の切り
替え爪32はA方向からB方向に切り替えられることに
よって、用紙の後端部が定着部21に入ることを防止す
る(STEP612)。
【0053】次に、定着カバー213に接触または近傍
に設置した温度センサー38(STEP613)の温度
を測定し、設定温度範囲であればインク印字に移行する
(設定温度範囲以上であれば設定温度範囲内になるまで
空冷ファン(STEP614)を駆動する)。そして、
セッテイングされた用紙とインクヘッドの送信されたカ
ラー画像情報は用紙先端と画像先端を合わせるタイミン
グで用紙の搬送、ならびに印字が行われる(STEP6
15)。
【0054】この時、インクジェット方式のインクヘッ
ドは用紙幅に対し操作するシリアルインクヘッドを用い
た時には用紙の搬送が所定範囲(インクヘッドのノズル
数)によって分割搬送されるため、画像情報の全てが印
字されたか否かの判定が必要となる(STEP61
6)。この様にして片面の画像情報を全て印字した後に
用紙は排紙部に排出される(STEP617)。
【0055】この様に、片面印字の時に通常の搬送路以
外に副搬送路26を用いることによって、搬送される1
つの面(片面)にモノクロ、カラーの混在情報が印字可
能となる。
【0056】次に、STEP602で両面印字が選択さ
れると、制御部41のメモリM2に記憶されている裏面
画像情報のモノクロ部分の画像情報が呼び出し、感光体
12上に静電潜像として書き込んだ後に現像槽内の現像
剤を用いて顕像化し、転写チャージャ14によって感光
体12上の顕像化された現像剤を用紙上に転写する(S
TEP618、STEP619、STEP620)。
【0057】転写された用紙上の未定着現像剤は定着工
程の熱、および圧力によって用紙に固着し(STEP6
21)、その後は(用紙搬送路31を通過し排紙ローラ
36で用紙を排紙トレイ33に排出するのではなく)、
用紙の後端部がチャックされる(STEP623)。こ
の動作で裏面のモノクロ画像の印字が完了する。
【0058】次に、表面のカラー画像の処理を行なう。
すなわち、STEP623が完了すると、制御部41の
メモリM1に記憶されている表面画像情報のカラー部分
の画像情報が呼び出され、インクヘッドに送信される
(STEP624)。用紙はその後端部を搬送ローラ3
5までスイッチバックし(STEP625)、定着カバ
ー213に接触または近傍に設置した温度検知器38
(STEP626)の温度を測定し、設定温度範囲内に
調整した後、セッティングされた用紙の先端と、インク
ヘッドの送信されたカラー画像情報の画像先端とを一致
させるタイミングで用紙の搬送と印字が行われる(ST
EP628)。
【0059】この時、インクジェット方式のインクヘッ
ドは用紙幅に対し操作するシリアルインクヘッドを用い
た時には用紙の搬送が所定範囲(インクヘッドのノズル
数)によって分割搬送されるため、画像情報の全てが印
字されたか否かの判定が必要となる(STEP62
9)。この様にして、表面カラー画像情報を全て印字し
た後に用紙は副搬送路26を介してアイドルローラ20
に導かれる(STEP630)。
【0060】用紙がアイドルローラ20に到達すると、
制御部41のメモリM1に記憶されている表面画像情報
のモノクロ部分の画像情報を呼び出し、感光体12上に
静電潜像として書き込んだ後に現像槽内の現像剤を用い
て顕像化し、転写チャージャ14によって感光体12上
の顕像化された現像剤を用紙上に転写する(STEP6
31、STEP632、STEP633)。
【0061】転写された用紙上の未定着現像剤は定着工
程の熱および圧力によって用紙に固着し(STEP63
4)、その後は(用紙搬送路31を通過し排紙ローラ3
6で用紙を排紙トレイ33に排出するのではなく)、用
紙の後端部がチャックされる(STEP636)。この
動作で表面のモノクロ画像の印字が完了する。
【0062】次に、裏面のカラー画像の処理を行なう。
すなわち、STEP636が完了すると、制御部41の
メモリM2から記憶されている裏画像情報のカラー部分
の画像情報が呼び出されインクヘッドに送信される(S
TEP637)。
【0063】用紙はその先端部を搬送ローラ34までス
イッチバックした後に(STEP63B)、定着カバー
213に接触または近傍に設置した温度センサー38
(STEP639)の温度を測定し、設定温度範囲内に
調整した後、セッティングされた用紙の先端と、インク
ヘッドの送信されたカラー画像情報の画像先端とを一致
させるタイミングで用紙の搬送と印字が行われる(ST
EP641)。
【0064】この時、インクジェット方式のインクヘツ
ドは用紙幅に対し操作するシリアルインクヘツドを用い
た時には用紙の搬送が所定範囲(インクヘッドのノズル
数)によって分割搬送されるため、画像情報の全てが印
字されたか否かの判定が必要となる(STEP64
2)。この様にして表面カラー画像情報を全て印字した
後に用紙は排紙トレイ33に排出される(STEP61
7)。
【0065】上述のように、画像情報を印字処理するこ
とによって、画像情報のモノクロ/カラー/混在原稿の
印字が完了する。
【0066】この様な装置を提供することによって、装
置のコンパクト化、印字の高速化を図ることができる
が、電子写真方式とインクジェット方式を併有する装置
においては電子写真方式の定着部21とインクジェット
方式の印字部2との間の距離に対して充分な考慮を払っ
た設計が必要とされる。
【0067】すなわち、インクジェット方式での印字中
に用紙の後端部が電子写真方式の定着部21に達してい
るような設計をおこなうと、インクジェット方式の印字
中に用紙が定着部21で過剰定着となり、現像剤の高温
オフセットや用紙の変色を来すこととなるので、このよ
うな事態の発生を回避しなければならない。
【0068】したがって、本実施形態のように、インク
ジェット等式で印字を行なう時には、必ず一旦排紙ロー
ラ36まで用紙を搬送した後にスイッチバック機能を用
いて用紙を副搬送路26に導いた後にインクジェット方
式での印字を行なう方法をとることで、定着部21での
不具合の発生が解消すると共に、装置のコンパクト化を
図ることができる。
【0069】そして、定着カバー213、または、その
近傍位置に配設した温度センサー38によって定着部2
1の温度を検出することにより、その温度が、設定温度
範囲内になって後、インク印字を開始させることによ
り、用紙を適切にプレ乾燥することができ、かつ、イン
クの乾燥を可能とする乾燥条件を整えた後、適切なタイ
ミングでインク印字を開始できる。
【0070】また、温度センサー38によって検出され
た温度が設定温度範囲を超過している場合には、空冷フ
ァン39を作動させて用紙搬送路31および定着部21
を冷却し、その温度を設定温度範囲内に移行させてか
ら、インク印字をおこなうことにより、過乾燥による用
紙のカール、変色、印字色相の変化等の発生を未然に防
止することができ、併せて、印字品位を顕著に向上させ
ることができる。
【0071】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、以下のような効果を奏する。
【0072】請求項1によれば、インクジェット方式で
の印字に先立ち用紙のプレ乾燥または印刷後のインクの
乾燥を行う役目も有する電子写真方式の定着部の温度を
検出し、乾燥条件が整っていることを確認した後に印字
を実行することで、用紙を適切に乾燥させた状態で印字
し、印字品位を安定に向上させることができる。
【0073】また、電子写真方式の定着部に近接させて
インクジェット方式の印字部を設け、カラー印字をおこ
なうインクジェット方式の印字に際して、電子写真方式
の定着部で用紙の乾燥をおこなうので、画像情報がモノ
クロ/カラー/混在のいずれであっても略均一速度で高
品位な両面印字が可能となる。
【0074】請求項2によれば、温度センサーを用紙搬
送路を兼用する定着ローラ保護カバーに設けたので、イ
ンクジェット方式で用紙のプレ乾燥または印刷後のイン
クの乾燥をおこなうために必要な温度を的確に検出する
ことができ、インクジェット方式での印字開始の判断を
適切におこなうことができる。
【0075】請求項3によれば、用紙の搬送に支障のな
い位置で、用紙のプレ乾燥または印刷後のインクの乾燥
をおこなう用紙搬送側の温度を精度よく検出することが
でき、インクジェット方式での印字開始の判断を適切に
おこなうことができる。
【0076】請求項4によれば、前記定着部(または定
着ローラ保護カバー)の温度が設定値以下の時は、イン
クジェット方式の印字を停止し、その温度の上昇を待つ
ことにより、用紙を適切に乾燥させた状態で印字を開始
することができ、印字品位の安定向上を図ることができ
る。
【0077】請求項5によれば、前記定着ローラ保護カ
バーの温度が設定値以上の時は、インクジェット方式の
印字を停止し、定着部または定着ローラ保護カバー温度
の降下を待つことにより、印字された用紙が過乾燥とな
り用紙のカール、変色、印字色相の変化等の発生を未然
に防止することができ、印字品位の安定向上を図ること
ができる。
【0078】請求項6によれば、冷却が不要な時には、
空冷ファンを停止状態とするので、定着ローラ(のヒー
タ)の温度の損失を極減することができ、かつ、インク
ジェット方式の印字スタート時間の短縮を図ることもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構
成図である。
【図2】同要部構成図である。
【図3】同制御系統図である。
【図4】同原稿読み取り工程と印字工程を説明するため
のフローチャートの一部である。
【図5】同フローチャートの残部である。
【図6】同画像情報がモノクロ/カラー混在原稿である
場合の印字工程を説明するためのフローチャートの一部
である。
【図7】同フローチャートの別の一部である。
【図8】同フローチャートのさらに別の一部である。
【図9】同フローチャートの異なる一部である。
【図10】同フローチャートの残部である。
【符号の説明】
21−定着部 31−用紙搬送路 38−温度センサー 39−空冷ファン 41−制御部 213−定着ローラ保護カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森元 賢一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 国川 憲英 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 村上 哲 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C055 KK00 KK02 KK05 KK06 2C056 EA11 EA30 EB14 EB30 EC14 EC29 EC67 HA41 HA46 2H027 DA12 EA12 EE05 JA11 JB16 JB23 ZA07 ZA10 2H033 AA45 BA32 BB00 CA02 CA07 CA37 CA53

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真方式とインクジェット方式を併
    設し、モノクロ印字並びにカラー印字が可能であると共
    に、片面印字並びに両面印字も可能である画像形成装置
    において、 前記電子写真方式の定着部に近接させて前記インクジェ
    ット方式の印字部を配設し、 かつ、前記インクジェット方式による印字に際して、印
    字用紙のプレ乾燥または印字後のインク乾燥を行う前記
    電子写真方式の定着部の温度を検出する温度センサーを
    設けると共に、 前記温度センサーからの温度検出信号を受け、前記イン
    クジェット方式の印字を開始するか否かを判定する制御
    部を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記定着部の温度を検出する温度センサ
    ーを、用紙搬送路を兼用する定着ローラ保護カバーに設
    けたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記温度センサーは、用紙搬送に支障の
    ない用紙搬送側の位置に配設されていることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記温度センサーによって検出された温
    度が、インクジェット方式の乾燥設定温度より低い時に
    は、前記制御部からの指令により、搬送される用紙を、
    前記インクジェット方式の印字工程の直前で待機させる
    と共に、前記電子写真方式の定着温度コントロールを継
    続させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記温度センサーによって検出された温
    度が、インクジェット方式の前記乾燥設定温度より高い
    時には、前記制御部からの指令により、搬送される用紙
    を、前記インクジェット方式の印字工程の直前で待機さ
    せると共に、前記定着部または定着ローラ保護カバーを
    冷却する空冷ファンを回転させることを特徴とする1な
    いし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記空冷フアンは、前記画像形成装置の
    非通電時、または、前記画像形成装置が通電時において
    も非動作時、および動作時であってもインクジェット方
    式による印字が不必要な時には、前記制御部からの指令
    により、停止状態とされることを特徴とする請求項5に
    記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006201545A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US7697859B2 (en) * 2005-09-05 2010-04-13 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus for controlling the capability of cooling sheets

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