JP6995411B2 - 新規ビフィドバクテリウム属細菌及びそれを含む組成物 - Google Patents

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Description

NPMD NITE BP-03095
本発明は、新規ビフィドバクテリウム属細菌及びこのビフィドバクテリウム属細菌を含む組成物、より詳細には、アスリートの腸内から単離された、ソルビトール資化能を有する新規ビフィドバクテリウム属細菌及びこの新規ビフィドバクテリウム属細菌を含有する飲食品、プロバイオティクス組成物等に関する。
従来から、腸内環境を整えることにより、健康状態を改善又は向上できることが知られている。また、近年、糞便検体を分子生物学的手法で解析することにより、多数の腸内細菌から構成される腸内フローラについて把握することができるようになった。そこで、腸内フローラの構成と健康状態との関連性を解明するべく、様々な観点からの研究が進められている。
このうち、アスリートの腸内フローラに関する研究が着目されている。アスリートは身体能力に優れると共に日常的に高度な身体運動を行っていることから、エネルギーの吸収・消費、免疫等に係る機能が、一般の人とは異なっている可能性を有する。そこで、これらの機能改善や健康状態の向上に有用な知見を得るため、アスリートを対象に、エネルギー吸収及び腸管免疫系の場である腸内の腸内細菌叢を解析することが行われている。例えば、非特許文献1では、女子マラソン選手13名を対象として腸内細菌叢の解析を行った結果、Prevotella属の腸内細菌を保有する選手が一定割合(13名中6名)存在したこと等が報告されている。
他方、我々が経口摂取する食品や飲料には様々な糖類が含まれている。糖類には、ブドウ糖やショ糖などのいわゆる糖のほか、ソルビトールやキシリトール等の糖アルコール、アスパルテーム等の合成甘味料が存在する。このうち、糖アルコールは、主に植物由来の天然化合物であるため安全性が高く、消化吸収され難いためカロリーも低いことから、甘味料や食品添加物等として広く使用されている。
松生香里、外7名、「マラソン選手における腸内細菌叢の特徴とBMIの関連」、川崎医療福祉学会誌、Vol.29、No.1、2019年, p.99-105
このような背景技術下において、腸内環境を整えて健康状態を改善等するために使用され得る、新たな微生物が求められている。特に、アスリートの腸内フローラを構成している微生物から、新たなプロバイオティクスとして使用され得る、特別な機能を有する乳酸菌が単離されることが期待されている。しかしながら、上述した非特許文献1によれば、アスリートの腸内細菌叢を解析した結果、どのような属の微生物がどの程度の割合で存在しているかについての知見が得られているのみであり、アスリートの腸内フローラを構成する個々の微生物についての検討や単離はなされていない。
他方、上述した糖類のうち、オリゴ糖やポリデキストロースは、消化管で分解・吸収され難く、健康状態の向上に有益な腸内細菌の選択的な栄養源となって増殖を促進することから、プレバイオティクスとして用いられている。そこで、飲食品の構成成分として広く使用されている糖アルコールがプレバイオティクスとして活用されることが期待されている。
したがって、本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、その目的は、アスリートの腸内フローラから、有益な機能を有する新たな乳酸菌を単離し、提供することにある。
また、本発明の他の目的としては、ソルビトール等の糖アルコールを利用して生育することができる糖アルコール資化能を有し、糖アルコールをプレバイオティクスとして用いることができる、新たな乳酸菌を提供することにある。
また、本発明の他の目的としては、上述した新たな乳酸菌を含有する飲食品やプロバイオティクス組成物等の組成物を提供することにある。
本発明者らは、アスリート500名以上から1000検体以上を取得し、アスリートの腸内フローラを解析すると共に、新たなプロバイオティクスとして有用な新規乳酸菌を単離することを目的として鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。
上記課題を解決する、本発明の新規乳酸菌は、ビフィズス菌(ビフィドバクテリウム属細菌)のビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)AuB-001株(NITE BP-03095)である。
本発明に係るビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)AuB-001株(NITE BP-03095)は、ソルビトール資化能を有する新規ビフィドバクテリウム属細菌である。この新規ビフィドバクテリウム属細菌はロンガム種であることから、プロバイオティクスとして使用され得る。また、この新規ビフィドバクテリウム属細菌はソルビトールの資化能を有することから、様々な食品や飲料に配合されているソルビトールや、果実等にも天然に含まれているソルビトールを、プレバイオティクスとして有効活用することができる。さらに、この新規ビフィドバクテリウム属細菌は、基準株(Bifidobacterium longum ATCC15707株)と比べて耐酸性にも優れた性質を有する。
また、本発明の新規ビフィドバクテリウム属細菌を含む組成物は、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)AuB-001株(NITE BP-03095)を含有する組成物である。
また、本発明の組成物は、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)AuB-001株(NITE BP-03095)及びソルビトールを含有することも好ましい。これにより、有益な微生物とその栄養源、すなわち、プロバイオティクスとプレバイオティクスが配合された組成物が得られる。
また、本発明の組成物は、飲食品であることも好ましい。これにより、好適な組成物の態様が選択される。なお、本発明における飲食品には、サプリメント、健康食品、機能性食品、栄養補助食品及び特定保健用食品等も当然に含まれる。
また、本発明の組成物は、プロバイオティクス組成物であることも好ましい。これにより、好適な組成物の一態様が選択される。
本発明によれば、以下のような優れた効果を有する新規ビフィドバクテリウム属細菌及び新規ビフィドバクテリウム属細菌を含む組成物を提供することができる。
(1)プロバイオティクスとして使用され得る新たなビフィドバクテリウム属細菌であり、食品や飲料、医薬品等の組成物に配合して使用することができる。
(2)様々な食品や飲料に広く配合され、天然果実等にも多く含まれるソルビトールの資化能を有するビフィドバクテリウム属細菌であるため、ソルビトールをプレバイオティクスとして有効活用することができる。
(3)基準株(Bifidobacterium longum ATCC15707株)と比べて耐酸性に優れるため、経口摂取した場合でも生きた状態で腸内に到達され易い。
実施例5における本発明の新規ビフィドバクテリウム属細菌を培養した培養液A(ソルビトール無)中の有機酸濃度を示すグラフである。 実施例5における本発明の新規ビフィドバクテリウム属細菌を培養した培養液B(ソルビトール含)中の有機酸濃度を示すグラフである。 実施例6における本発明の新規ビフィドバクテリウム属細菌を培養した「PY培地+0.5%ソルビトール」培養液中の有機酸濃度を示すグラフである。 実施例6における本発明の新規ビフィドバクテリウム属細菌を培養した「PY培地+0.5%グルコース」培養液中の有機酸濃度を示すグラフである。
本発明の新規乳酸菌は、ソルビトールの資化能を有するビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)AuB-001株(NITE BP-03095)である。ソルビトール資化能を有するビフィドバクテリウム属細菌は、B.adolescentis、B.breve及びB.catenulatumの一部の菌以外には、これまでほとんど確認されておらず、ビフィドバクテリウム・ロンガム種においては、今回、発明者らによって初めて確認され、単離されたものである。
この本発明の新規ビフィドバクテリウム属細菌は、アスリート(男性、競技種目:陸上競技、元五輪日本代表)の腸内フローラから単離されたものである。この新規ビフィドバクテリウム属細菌、すなわち、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)AuB-001株は、以下のとおり特許微生物の寄託機関に国際寄託がなされている。
(1)受託番号:NITE BP-03095
(2)原寄託日:2019年12月25日
(3)寄託機関:独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センター(〒292-0818 千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 122号室)
アスリートの腸内フローラから単離されたビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)AuB-001株の菌学的性質を、以下表1及び表2に示す。以下表1に示す各試験は、光学顕微鏡(オリンパス株式会社製品、型番:BX50F4)による形態観察及びBarrow & Felthamらの方法(Cowan and Steel’s Manual for the Identification of Medical Bacteria, 3rd edition, Cambridge: University Press, 1993)に基づき、行われたものである。また、表2に示す各基質に対する反応試験は、嫌気性菌生化学的同定キット(アピケンキ(API20A)、ビオメリュー・ジャパン株式会社製品)を用いて行われたものである。
Figure 0006995411000001
Figure 0006995411000002
ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)AuB-001株は、培養により増殖させることができる。AuB-001株の培養温度は20℃~40℃が好ましく、25℃~40℃がより好ましく、30℃~40℃が特に好ましい。また、ビフィドバクテリウム属細菌は偏性嫌気性細菌であるので、嫌気環境下で培養を行うことが好ましく、例えば、炭酸ガスや窒素ガスを通気しながら培養することが好ましい。また、培地としては、ビフィドバクテリウム属細菌の培養に一般的に用いられる培地を用いることができ、特に限定されないが、GAMブイヨン「ニッスイ」(日水製薬株式会社)やTOSプロピオン酸寒天培地(ヤクルト薬品工業株式会社)などが挙げられる。また、この培地中には、AuB-001株が資化能を有するソルビトール等の糖類を配合させてもよい。
ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)AuB-001株は、培養液の状態、培養液を濃縮又は希釈した状態、及び培養液等から回収した菌体の状態で用いることが可能である。また、本発明の効果を失わない範囲において、培養液及び回収菌体に対し、洗浄処理、凍結乾燥やL-乾燥、スプレードライ等の乾燥処理又は加熱処理等の種々の追加処理を施すことも可能である。なお、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)AuB-001株は、生菌として用いることが好ましいが、死菌であってもよく、生菌と死菌とが混合された状態のものを用いてもよい。
本発明に係るビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)AuB-001株は、有益な新規ビフィズス菌として菌単独でも用いることができるが、他成分と組み合わせて得られる種々の組成物として用いることができる。本発明のビフィドバクテリウム・ロンガム AuB-001株を含有する組成物としては、経口摂取される飲食品、プロバイオティクス組成物、整腸用組成物、医薬部外品又は医薬品等が好適に挙げられる。また、飲食品には、サプリメント、健康食品、機能性食品、栄養補助食品及び特定保健用食品等が含まれる。組成物中のAuB-001株の含有量としては、組成物の用途や使用態様等によって異なるが、一例として、1×10~1×1012cells/gであることが好ましく、1×10~1×1011cells/gであることがより好ましい。
本発明のビフィドバクテリウム・ロンガム AuB-001株を含有する組成物には、ソルビトールを含有させることができる。AuB-001株はソルビトール資化能を有するため、組成物中の構成成分であるソルビトールがAuB-001株の選択的な栄養源となり、AuB-001株の増殖及び活動を活性化させることができる。組成物中のソルビトールの配合割合としては、特に限定されないが、一例として、0.01~20重量%が好ましく、0.1~10重量%がより好ましく、0.5~5重量%が特に好ましい。
本発明に係る組成物の用途としては、飲食品が好適である。この場合、錠剤やカプセル剤、粉末剤、顆粒剤、ゲル状剤などのサプリメント形態、発酵乳や乳酸菌飲料、清涼飲料水、スポーツ飲料などの飲料、ヨーグルトやアイスクリーム等の乳製品、アメやガム、チョコレート等の菓子、パン、粥、シリアル、麺類、ゼリー、スープ、調味料等のあらゆる態様の飲食品組成物として用いることができる。また、この組成物には、飲食品組成物を構成する原料の他に、他の機能性成分、他の微生物、糖類、ビタミン、ミネラル、アミノ酸若しくはタンパク質等の栄養素等を種々組み合わせることも可能である。
これらの飲食品組成物は、飲食品の原料に、例えば、粉末形態又は懸濁液形態のビフィドバクテリウム・ロンガム AuB-001株を添加し、混合等することにより製造することができる。その一方で、牛乳等の発酵原料に、ビフィドバクテリウム・ロンガム AuB-001株を添加し、培養又は発酵させて、発酵食品として製造することも可能である。
また、本発明に係る組成物の用途としては、腸内環境を整えるためのプロバイオティクス組成物とすることも好ましい。プロバイオティクス組成物の形態としては、上述した飲食品と同様の形態を取ることができる。また、プロバイオティクス組成物とした場合、AuB-001株の増殖及び活性化を促すプレバイオティクス成分を組み合わせた組成物とすることが好ましい。プレバイオティクス成分としては、上述したソルビトールの他、特に限定されないが、ガラクトオリゴ糖やフラクトオリゴ糖等のオリゴ糖、ポリデキストロースやイヌリン等の食物繊維を挙げることができ、1種又は2種以上の成分を選択して組成物中に配合することができる。さらに、AuB-001株以外のビフィドバクテリウム・ロンガム株、ビフィズス菌株又はラクトバチルス属株等のプロバイオティクスを1種又は2種以上を選択して組成物中に配合することも可能である。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に特に限定されるものではない。
[実施例1]
1.乳酸菌の単離
多数のアスリートから糞便サンプルを採集し、乳酸菌の単離を行った。具体的には、次の方法にて行った。糞便サンプルを滅菌したPBSに懸濁し、この懸濁液をさらにPBSで希釈して系列希釈液を調製し、TOSプロピオン酸寒天培地(ヤクルト薬品工業株式会社製品)に塗布した。この平板培地を嫌気ジャー内で脱酸素・炭酸ガス発生剤(三菱ガス化学株式会社製品、アネロパック(登録商標)・ケンキ)を用いて37℃で2~3日間嫌気培養した。平板培地上でコロニー形成した細菌分離株を釣菌し、以下表3に示す培地組成の液体培地(GAMブイヨン「ニッスイ」、日水製薬株式会社製品)に接種し、嫌気性条件下で37℃にて培養した。そして、以下実施例2で詳述するように、各培養液から分離株のDNAをそれぞれ抽出し、抽出されたDNAについてリボソームRNA遺伝子(rDNA)塩基配列解析を行い、分離株の菌種を推定した。ビフィドバクテリウム属と推定された分離株の培養液は、純粋培養のためにTOSプロピオン酸寒天培地を用いて単一集落分離した後、表3に示すGAMブイヨン「ニッスイ」液体培地において嫌気性条件下で37℃にて培養し、20%グリセロールストックにして-80℃で保管した。
Figure 0006995411000003
[実施例2]
2.分離株の同定(1)
実施例1において、コロニー形成した細菌分離株の菌種を推定するために、16SリボソームRNA遺伝子(rDNA)塩基配列解析を行った。まず、培養液から分離株のDNAを抽出し、抽出されたDNAについて、PCRにて16S rRNA遺伝子を増幅した。PCRに用いたプライマーセットの配列は、「27F:5’-AGAGTTTGATCCTGGCTCAG-3’(配列番号1)」及び「1492R:5’-GGTTACCTTGTTACGACTT-3’(配列番号2)」とした。各PCR産物の塩基配列決定を行い、各分離株の16S rRNA遺伝子領域の塩基配列を得た。この16SrRNA遺伝子領域の配列について、NCBIの国際塩基配列データベース(Genbank)上で、BLASTプログラム(https://blast.ncbi.nlm.nih.gov/Blast.cgi)による相同性検索を行った。
この結果、ある男性アスリート(競技種目:陸上競技、元五輪日本代表)の糞便サンプルから単離された細菌分離株の16S rRNA遺伝子領域の塩基配列が、「Bifidobacterium longum subsp. suillum strain Su 851 16S ribosomal RNA, partial sequence」と99.3%もの高い相同性を示すことが見出された。それゆえ、この分離株の菌種を、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)と推定し、AuB-001株と名付けた。この分離株(AuB-001株)の塩基配列決定された16SrRNA遺伝子領域の塩基配列(配列番号3)を以下表4に示す。
Figure 0006995411000004
[実施例3]
3.分離株の同定(2)
実施例2において、ビフィドバクテリウム・ロンガムと推定されたAuB-001株について、ANI(Average nucleotide identity)解析を行った。ANI解析とは、調査対象株及び既存株の全ゲノム配列をコンピュータ上で約1000塩基程度の断片に分け、両者のゲノム配列の各断片の類似度を配列検索アルゴリズムで計算することにより行われるものであり、DNA-DNAハイブリッド形成試験における70%の一致度は、ANI値では95%に相当するとされている。それゆえ、ANI値が95%以上であれば同種と判定され、ANI値が95%未満であれば別種と判定される。AuB-001株の全ゲノム配列をシーケンサーにより決定し、2,548,718bpの塩基配列を得た。ANI解析はANItools Online(http://ani.mypathogen.cn/)ウェブサイトのプログラムにより行った。結果を以下表5に示す。
Figure 0006995411000005
表5に示す通り、AuB-001株は、ビフィドバクテリウム・ロンガム種の複数の株に対し、95%以上のANI値を示した。したがって、本発明のAuB-001株の菌種を、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)と同定した。また、近縁株とのANI値が100%未満であることから、AuB-001株はビフィドバクテリウム・ロンガムの新規菌株であることが明らかとなった。このビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)AuB-001株は、特許微生物寄託センターにNITE BP-03095として寄託された。
[実施例4]
4.糖資化能の検討
ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)種に同定されたAuB-001株の糖資化能を調べるため、各糖類を基質とした反応試験を行った。試験は嫌気性菌生化学的同定キット(アピケンキ(API20A)、ビオメリュー・ジャパン株式会社製品)を用いて行い、比較対照として、ビフィドバクテリウム・ロンガムの基準株であるBifidobacterium longum ATCC15707株についても同様の試験を行った。結果を以下表6に示す。
Figure 0006995411000006
この結果によれば、本発明に係るAuB-001株は、基準株であるB.longum ATCC15707株とは異なり、糖アルコールであるソルビトールの資化能を有することが明らかとなった。ソルビトール資化能を有するビフィドバクテリウム属細菌は、B.adolescentis、B.breve及びB.catenulatumの一部の菌以外には、これまでほとんど確認されておらず、今回、本発明者らによって、B.longum種におけるソルビトール資化能が確認された。このように、今回、アスリートの腸内フローラからソルビトール資化能を備えるビフィドバクテリウム・ロンガムが発見されたことは、アスリートの腸内フローラの多様性・機能性を裏付けるものである。
[実施例5]
5.有機酸産生量の分析
有機酸は腸管内を酸性に保ち、腸の蠕動運動や腸管からの水の分泌を促進するほか、感染防御、腐敗産物の生産抑制、便性・便通の改善効果を有する作用を有する。そのため、有機酸を産生する菌を腸内に保有することにより、腸内環境が整い、健康に寄与することが知られている。そこで、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)AuB-001株の有機酸産生能を調べるため、培養液中における有機酸産生量を分析した。なお、培養液として、(1)ソルビトールを含まない培養液A、(2)ソルビトールを含有する培養液B、の2種類の培養液を用い、各培養液中における有機酸産生量を測定した。(1)ソルビトールを含まない培養液Aとしては、上記表3に示したGAMブイヨン「ニッスイ」液体培地を用い、(2)ソルビトールを含有する培養液Bとしては、下記表7に示すGAMブイヨン「ニッスイ」液体培地にソルビトールを0.5%となるように配合したものを使用した。試験は次のようにして行った。TOSプロピオン酸寒天培地(ヤクルト薬品工業株式会社)で37℃、72時間、嫌気培養により生育させたAuB-001株のコロニーを取り、滅菌生理食塩水に懸濁してマックファーランド濁度No.0.5に調製した。この菌液0.1mLを各培養液5mLにそれぞれ接種し、37℃で20時間、脱酸素・炭酸ガス発生剤(三菱ガス化学株式会社製品、アネロパウチ(登録商標)・ケンキ)を用いて嫌気培養した。各培養液を孔径0.20μmのメンブレンフィルターでろ過し、ろ液を試料液として、高速液体クロマトグラフ装置(株式会社島津製作所製品、有機酸分析システム)にて、各有機酸の濃度を測定した。詳細な測定条件は次の通りである。
・カラム:Shim-pack SCR-102(H)、300mm×8mm ID、2本直列で使用
・ガードカラム:Shim-pack SCR-102(H)、50mm×6mm ID
・溶離液:5mmol/L p-トルエンスルホン酸
・反応液:5mmol/L p-トルエンスルホン酸、100μmol/L EDTA、20mmol/L Bis-Tris
・流速:0.8mL/min
・オーブン温度:45℃
・検出器:電気伝導度検出器 CDD-10A
Figure 0006995411000007
さらに、比較対照として、AuB-001株に替えて、基準株であるBifidobacterium longum ATCC15707株を用い、TOSプロピオン酸寒天培地で37℃、72時間、嫌気培養により生育させたATCC15707株のコロニーを滅菌生理食塩水で懸濁し、マックファーランド濁度No.0.5に調製した。この基準株の菌液0.1mLを各培養液5mLに接種し、37℃で20時間嫌気培養した培養液(B.longum ATCC15707株)、及び菌を接種していない培養液(Blank)についても、上述と同様に試験を行い、有機酸の濃度を測定した。結果を以下表8、9及び図1、2に示す。
なお、培養液A(表3)を用いた嫌気培養後のAuB-001株の培養液A中における全細菌数は1.5×1010(cells/mL)、ATCC15707株の培養液A中における全細菌数は8.9×10(cells/mL)であった。また、培養液B(表7)を用いた嫌気培養後のAuB-001株の培養液B中における全細菌数は1.2×1010(cells/mL)であり、ATCC15707株の培養液B中における全細菌数は4.9×10(cells/mL)であった。
Figure 0006995411000008
Figure 0006995411000009
これらの結果によれば、培養液A(ソルビトール添加なし)においては、AuB-001株は基準株であるATCC15707株と同様の有機酸産生能を有しており、いずれも乳酸、酢酸及びギ酸を多量に産生することが認められた。そして、ソルビトールが添加された培養液Bにおいても、AuB-001株は乳酸、ギ酸及び酢酸の高い産生能を有することが分かった。このことから、AuB-001株は、ソルビトール存在下において活発に増殖し、有機酸を産生できることが明らかとなった。
[実施例6]
6.糖資化能及び有機酸産生量の分析
次に、実施例5で用いたグルコースを含有する培養液に替えて、炭水化物を含有しないPY培地にグルコース又はソルビトールを炭水化物源としてそれぞれ添加した培養液を用い、AuB-001株及び基準株(Bifidobacterium longum ATCC15707株)の各培養液中における糖資化能、すなわち、増殖能と有機酸産生量を分析した。
本実施例で用いたPY培地の組成を以下表10及び表11に示す。PY培地は表10に示す溶液1を加温溶解後、溶液2を添加し、121℃、15分間オートクレーブ処理して得た。これを急冷後、D(-)-ソルビトールを0.5重量%濃度になるように添加した培養液を「PY培地+0.5%ソルビトール」とし、D(+)-グルコースを0.5重量%濃度になるように添加した培養液を「PY培地+0.5%グルコース」とした。なお、表10中のレサズリン液(※1)は25mgを100mLの蒸留水で溶解させたものを用い、塩類溶液(※2)は表11に示す成分により調製した溶液を用い、ヘミン液(※3)は50mgのヘミンを1NのNaOHで溶解し、蒸留水で100mLにメスアップしたものを用い、ビタミンK1液(※4)は0.15mLのビタミンK1を30mLの95%エタノールで溶解させたものを用いた。
Figure 0006995411000010
Figure 0006995411000011
試験は次のようにして行った。TOSプロピオン酸寒天培地(ヤクルト薬品工業株式会社)で37℃、72時間、嫌気培養により生育させたAuB-001株のコロニーを取り、滅菌生理食塩水に懸濁してマックファーランド濁度No.0.5に調製した。このAuB-001株の菌液0.1mLを「PY培地+0.5%ソルビトール」及び「PY培地+0.5%グルコース」の各培養液10mLにそれぞれ接種し、37℃で20時間、滅菌加圧試験管を用いて嫌気培養した。培養後、各培養液から培養液を一部取り、原液~10倍に段階希釈し、血球計算盤を用いて細菌数を計数して各培養液1mL当たりの全細菌数を求めた。また、残りの各培養液を孔径0.20μmのメンブレンフィルターでそれぞれろ過し、ろ液を試料液として、上述した実施例5と同様の測定方法及び条件にて各有機酸の濃度を測定した。
また、AuB-001株に替えて、基準株であるBifidobacterium longum ATCC15707株を用い、TOSプロピオン酸寒天培地で37℃、72時間、嫌気培養により生育させたATCC15707株のコロニーを滅菌生理食塩水で懸濁し、マックファーランド濁度No.0.5に調製した。この基準株の菌液0.1mLを各培養液10mLにそれぞれ接種し、37℃で20時間嫌気培養した培養液(B.longum ATCC15707株)、及び菌を接種していない培養液(Blank)についても、同様に試験を行い、各培養液1mL当たりの全細菌数と各有機酸の濃度を測定した。結果を以下表12、13及び図3、4に示す。
Figure 0006995411000012
Figure 0006995411000013
これらの結果によれば、炭水化物源としてグルコースを含有する「PY培地+0.5%グルコース」培養液においては、AuB-001株および基準株であるATCC15707株のいずれも、10cells/mLのオーダーにまで増殖し、乳酸及び酢酸を大量に産生することがわかった。他方、炭水化物源としてソルビトールを含有する「PY培地+0.5%ソルビトール」培養液においては、AuB-001株は4.8×10cells/mLにまで活発に増殖し、乳酸及び酢酸を大量に産生したのに対し、基準株であるATCC15707株は、全細菌数が5.6×10cells/mLと増殖せず、乳酸及び酢酸をほとんど産生しないことが示された。
これらのことから、AuB-001株はビフィドバクテリウム・ロンガム種でありながらソルビトールを利用して増殖し、最終代謝産物として乳酸及び酢酸を産生できることが明らかとなった。
[実施例7]
7.耐酸性の検討
一般的にビフィドバクテリウム属細菌は低いpH環境に弱いため、経口摂取した場合には胃液の影響を受けて死滅しやすく、生きたまま腸に到達し難いという問題がある。そこで、胃液を模したpH2.0に調整した試験液を用い、本発明に係るビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)AuB-001株の耐酸性について調べた。
まず、AuB-001株を、TOSプロピオン酸寒天培地(ヤクルト薬品工業株式会社)と脱酸素・炭酸ガス発生剤(三菱ガス化学株式会社製品、アネロパウチ(登録商標)・ケンキ)を用いて37℃で24時間、嫌気培養した。この新鮮培養菌株を滅菌生理食塩水で懸濁し、1mL当たりの菌数が10cells/mLとなるように菌液を調製した。この菌液0.1mLを、滅菌中型試験管に収容した10mLの人工胃液又は10mLの滅菌生理食塩水(コントロール)に添加し、37℃で所定時間(人工胃液:10分・20分・30分・40分・50分・60分、滅菌生理食塩水:0分・60分)反応させた。なお、人工胃液の組成を以下表14に示す。人工胃液はpH2.0に調整し、0.45μmのフィルターでろ過滅菌したものを使用した。また、人工胃液を構成する成分のうち、ペプシンは、「ペプシン 1:10000、ブタ胃粘膜由来」(富士フイルム和光純薬株式会社製品)を用いた。
Figure 0006995411000014
各反応時間経過後、菌液が添加された人工胃液又は滅菌生理食塩水を1mL取り、これを原液として希釈平板法により、菌数を測定した。各希釈率につき、3枚の寒天平板培地に原液又は希釈液を0.1mL塗抹して培養を行った。なお、寒天平板培地はTOSプロピオン酸寒天培地を用い、培養は脱酸素・炭酸ガス発生剤を用いて37℃で72時間、嫌気培養することにより行った。結果を下記表15に示す。
また、AuB-001株に替えて、基準株であるBifidobacterium longum ATCC15707株についても、上述と同様の試験を行った。結果を下記表16に示す。
Figure 0006995411000015
Figure 0006995411000016
これらの結果によれば、AuB-001株は基準株であるATCC15707株よりも耐酸性に優れていることがわかった。具体的には、pH2.0の人工胃液に30分接触させた際において、AuB-001株は2.3×10CFU/mL生残したが、ATCC15707株の生残菌数は3.3CFU/mLであった。
これらのことから、本発明に係るビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)AuB-001株は、ソルビトールを利用して活発に増殖し、最終代謝産物として乳酸及び酢酸を産生できるソルビトール資化能を有すると共に、耐酸性にも優れていることがわかった。それゆえ、AuB-001株は、基準株をはじめとした公知のビフィドバクテリウム・ロンガム種とは異なる性質を有していることが示された。
本発明は、上記の実施形態又は実施例に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨を逸脱しない範囲内での種々、設計変更した形態も技術的範囲に含まれるものである。
本発明の新規ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)AuB-001株(NITE BP-03095)及びそれを含む組成物は、新たなプロバイオティクスとして有用なビフィズス菌であり、腸内環境の改善等に有効に利用され、食品(サプリメント、健康食品、機能性食品、特定保健用食品等も含む)や医療の分野において幅広く役立つものである。
受託番号:NITE BP-03095、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)AuB-001株、原寄託日:2019年12月25日、寄託機関:独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センター(〒292-0818 千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 122号室)
配列番号1:16SrRNA遺伝子領域のPCR増幅のためのフォワードプライマー
配列番号2:16SrRNA遺伝子領域のPCR増幅のためのリバースプライマー
配列番号3:新規ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)AuB-001株の16SrRNA遺伝子領域の塩基配列

Claims (5)

  1. ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)AuB-001株(NITE BP-03095)。
  2. ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)AuB-001株(NITE BP-03095)を含有することを特徴とする組成物。
  3. ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)AuB-001株(NITE BP-03095)及びソルビトールを含有することを特徴とする組成物。
  4. 前記組成物は飲食品であることを特徴とする請求項2又は3に記載の組成物。
  5. 前記組成物がプロバイオティクス組成物であることを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載の組成物。
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