JP6994954B2 - 膜天井構造 - Google Patents

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Description

本発明は、膜天井構造に関する。
従来、例えば学校、病院、生産施設、体育館、プール、空港ターミナルビル、オフィスビル、劇場、シネコン等の建物の天井として、吊り天井が多用されている。また、吊り天井には、野縁と野縁受けからなる格子状の天井下地を吊りボルトで吊り下げ支持し、天井下地に、天井面(天井部)を形成する石膏ボードなどの天井パネルを一体にビス留めして構成したものがある。
一方、大規模地震時には天井部に横揺れが発生し、天井パネル、吊り天井が破損、落下するおそれがあるため、地震時の吊り天井の破損、崩落等を防ぐための研究・開発が行われ、その対策手法が数多く提案、実用化されている。
また、落下時の安全性等を考慮することに伴い、より軽量な材料により天井面を形成する技術も研究され、例えば矩形のフレームなどの天井下地や上部構造に上端部を接続した吊り部材の下端部などに膜材(内装膜素材、幕材、シート材)を固定して張り渡し、膜材で天井面を形成する膜天井構造が提案、実用化されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。
このような軽量柔軟な膜天井は、大規模空間の地震時天井落下などによる人的物的被害を低減する手段として非常に注目されている。
特開2003-20752号公報 特開2015-212478号公報 特開2001-323594号公報 特開平02-49838号公報
しかしながら、膜天井構造では、膜材の取付け等の作業が複雑で、施工性ひいては経済性の向上を図ることが望まれていた。特に、メンテナンス等を念頭にした膜材の固定手法の開発が強く求められている。
また、懸垂式で膜材を支持すると、膜材端部が反り上がり、方形などの所定の膜形状を保てない現象が起き、見栄えが悪くなってしまうケースがあった。
本発明は、上記事情に鑑み、施工性、経済性、メンテナンス性に優れた膜天井構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の膜天井構造は、上端部を固着して垂設された吊り部材に膜材を固定して支持させて天井部を形成する懸垂膜式の膜天井構造であって、前記吊り部材に前記膜材を固定して支持させるための膜材固定手段を備えており、前記膜材固定手段は、吊り部材側接続具と、前記吊り部材側接続具に前記膜材の端部を接続して固定するための膜材側接続具とを備え、前記吊り部材側接続具は、前記吊り部材に固着される固定接続部と、前記固定接続部を前記吊り部材に接続した状態で、開口部を下方に向けて配設される断面コ字状の膜材取付部とを備えるとともに、前記膜材取付部が、上端部に内面から外面に貫通するボルト挿通孔を備え、且つ該ボルト挿通孔と雌ネジ孔を連通させてナットを一体に備えて構成され、前記膜材側接続具は、前記膜材の端部に接続してこれを保持する連結保持部材と、前記膜材取付部の開口部から内部に挿入するように配設された前記連結保持部材に、前記開口部側の外側から重ねるように配設されて前記連結保持部材を支持するための押え部材と、前記押え部材及び前記連結保持部材に貫通形成されたボルト挿通孔に、前記開口部側の外側から挿通するとともに、前記膜材取付部の上端部に形成された前記ボルト挿通孔に挿通し前記ナットに螺合して配設されるボルトとを備えて構成されていることを特徴とする。
また、本発明の膜天井構造においては、前記膜材を前記吊り部材に支持させて設置した状態での自由端となる前記膜材の端部に補強材が一体に重ねて取り付けられていることが望ましい。
本発明の膜天井構造においては、施工性、経済性、メンテナンス性に優れた膜天井構造を提供することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る膜天井構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係る膜天井構造の膜材固定手段を示す図である。 本発明の一実施形態に係る膜材を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る膜材の自由端部を示す図である。 本発明の一実施形態に係る膜材の固定端部を示す図である。
以下、図1から図5を参照し、本発明の一実施形態に係る膜天井構造について説明する。
本実施形態の膜天井構造Aは、例えば、図1及び図2に示すように、建物などの構造物の上部構造1の所定位置に上端部を固着して垂設/斜設された複数の吊り部材(懸垂支持部材)2や斜材3に、方形等の所定形状の膜材4を膜材固定手段5で固定して支持させ、懸垂膜で内装天井面(天井部16)を形成するように構成されている。
膜材4としては、特に限定を必要としないが、例えばフッ素系、塩ビ系膜素材や塩素系アクリル共重合樹脂(プリクトマー樹脂)膜材などが挙げられる。
また、本実施形態の膜材4は、図3、図4、図5に示すように、自由端となる端部4aに溶着などによって補強布(補強材)6が一体に重ねて取り付けられている。これにより、自由端となる端部4aの反り上がり(跳ね上がりや撚れ)等の発生を抑止できるように形成されている。
なお、本実施形態では、膜材4が方形状に形成され、短辺の両端部4bが膜材固定手段5によって固定される固定端、長辺の両端部4aが自由端となる。また、膜材固定手段5に固定する短辺の両端部4bは、ケダー(嵌合体)7を取り付けるなどして断面略円形状に膨出形成されている。
一方、複数の膜材4を所定位置に配置しつつ、複数の吊り部材2の下端部に固定して吊り下げ支持するための本実施形態の膜材固定手段5は、図1及び図2に示すように、吊り部材側接続具8と、吊り部材側接続具8に膜材4の端部4aを接続して固定するための膜材側接続具9とを備えて構成されている。
吊り部材側接続具8は、吊り部材2の下端部にビス留めなどして固着する固定接続部10と、固定接続部10を吊り部材2の下端部に接続した状態で、開口部11aを下方に向けて水平に延設される断面略コ字状の膜材取付部11とを備えている。
膜材取付部11は、所定位置の上端部に内面から外面に貫通するボルト挿通孔11bを備え、且つこのボルト挿通孔11bと雌ネジ孔を連通させてナット12を溶接などして一体に取り付けて構成されている。なお、ボルト挿通孔11b及びナット12は膜材取付部11の延設方向に所定の間隔をあけて複数設けられている。また、本実施形態の膜材取付部11は、開口部11aを形成する両側壁部の下端に幅方向に沿う横方向(略横方向を含む)外側に突出するフランジ部11cを備えて形成されている。
膜材側接続具9は、膜材4の端部4aに接続してこれを保持する連結保持部材13と、膜材取付部11の開口部11aから内部に挿入するように配設された連結保持部材13に、開口部11a側の外側から重ねるように配設されて連結保持部材13を支持/保持するための押え部材14と、押え部材14及び連結保持部材13に貫通形成されたボルト挿通孔13a、14aに開口部11a側の外側から挿通し、膜材取付部11の上端部に形成されたボルト挿通孔11bに挿通するとともにナット12に螺合して、連結保持部材13(及び押え部材14)を吊り部材側接続具8に接続固定するためのボルト15とを備えて構成されている。
連結保持部材13は、略平板状に形成され、その幅方向中央に下面から上面に貫通するボルト挿通孔13aが設けられたボルト挿通部13bと、ボルト挿通部13bの両側部にそれぞれ設けられ、隣り合う膜材4のそれぞれの端部4aを嵌合接続して膜材4の端部4aを保持するとともに、隣り合う膜材4同士を、連結保持部材13を介して連結するための膜材端部接続部13cとを備えている。なお、連結保持部材13は1枚の膜材4を膜材端部接続部13cに連結するように用いてもよい(構成してもよい)。
また、本実施形態では、膜材端部接続部13cが断面C字状に形成されており、吊り部材側接続具8の延設方向に沿って延び、その内部に膜材4の断面略円形状に膨出形成された端部(ケダー7)を挿入/嵌合して保持するように構成されている。
押え部材14は、平板状に形成され、その幅方向中央に下面から上面に貫通するボルト挿通孔14aが設けられている。
上記構成からなる本実施形態の膜天井構造Aで膜材4を設置する際には、上部構造1に接続して垂設した吊り部材2(斜材3)に固定接続部10をビス止めするなどして吊り部材側接続具8を取り付ける。
次に、膜材端部接続部13cに嵌合接続して膜材4の端部4aに連結保持部材13を取り付けるとともに、連結保持部材13と押え部材14を吊り部材側接続具8の膜材取付部11の内部に配置する。そして、押え部材14、連結保持部材13、膜材取付部11の互いに連通するボルト挿通孔11b、13a、14aにボルト15を挿通し、膜材取付部11に一体に設けられたナット12に螺合する。
本実施形態の膜天井構造Aにおいては、このようにボルト15をナット12に螺合するとともに連結保持部材13に取り付けた膜材4を容易に固定/設置することができ、さらに、ボルト15の螺入量を調節することで膜材4の張り具合を容易に調節することができる。すなわち、膜材4を固定した後、ボルト15の螺入量を調節するだけで、膜面の曲率を容易に調整することが可能になる。
また、ボルト15の螺合操作だけで容易に膜材4を着脱できる。さらに、連結保持部材13の一対の膜材端部接続部13cに隣り合う膜材4の固定端部4aを接続することで、隣り合う膜材4を同一の連結保持部材13(金物)にて同時に定着することが可能になる。これにより、取付時、メンテナンス時等における取扱性/施工性、経済性を大幅に向上させることが可能になる。
さらに、本実施形態の膜天井構造Aは、吊り部材側接続具8と膜材側接続具9からなる膜材固定手段5を用い、膜材4を懸垂式で設置するようにした場合であっても、膜材4の自由端部4bに補強布6が設けられていることにより、膜材4の端部4bが反り上がったり、方形などの所定の膜形状を保てない現象が起きることがなく、容易に膜材4を自然な懸垂形状で見栄えよく取り付けることが可能になる。
よって、本実施形態の膜天井構造Aによれば、施工性、経済性、メンテナンス性に優れ、且つ、容易で見栄えよく好適に膜材4を設置することが可能にある。
以上、本発明に係る膜天井構造の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 上部構造
2 吊り部材(懸垂支持部材)
3 斜材
4 膜材
4a 端部(固定端部)
4b 端部(自由端部)
5 膜材固定手段
6 補強布(補強材)
7 ケダー(嵌合体)
8 吊り部材側接続具
9 膜材側接続具
10 固定接続部
11 膜材取付部
11a 開口部
11b ボルト挿通孔
11c フランジ部
12 ナット
13 連結保持部材
13a ボルト挿通孔
14 押え部材
14a ボルト挿通孔
15 ボルト
16 天井部
A 膜天井構造

Claims (2)

  1. 上端部を固着して垂設された吊り部材に膜材を固定して支持させて天井部を形成する懸垂膜式の膜天井構造であって、
    前記吊り部材に前記膜材を固定して支持させるための膜材固定手段を備えており、
    前記膜材固定手段は、吊り部材側接続具と、前記吊り部材側接続具に前記膜材の端部を接続して固定するための膜材側接続具とを備え、
    前記吊り部材側接続具は、前記吊り部材に固着される固定接続部と、前記固定接続部を前記吊り部材に接続した状態で、開口部を下方に向けて配設される断面コ字状の膜材取付部とを備えるとともに、前記膜材取付部が、上端部に内面から外面に貫通するボルト挿通孔を備え、且つ該ボルト挿通孔と雌ネジ孔を連通させてナットを一体に備えて構成され、
    前記膜材側接続具は、前記膜材の端部に接続してこれを保持する連結保持部材と、前記膜材取付部の開口部から内部に挿入するように配設された前記連結保持部材に、前記開口部側の外側から重ねるように配設されて前記連結保持部材を支持するための押え部材と、前記押え部材及び前記連結保持部材に貫通形成されたボルト挿通孔に、前記開口部側の外側から挿通するとともに、前記膜材取付部の上端部に形成された前記ボルト挿通孔に挿通し前記ナットに螺合して配設されるボルトとを備えて構成されていることを特徴とする膜天井構造。
  2. 請求項1記載の膜天井構造において、
    前記膜材を前記吊り部材に支持させて設置した状態での自由端となる前記膜材の端部に補強材が一体に重ねて取り付けられていることを特徴とする膜天井構造。
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