JP2016003491A - 吊りボルト補強用部材 - Google Patents

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正博 萱場
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幸伸 横手
陽一 芳賀
Yoichi Haga
陽一 芳賀
俊広 原
Toshihiro Hara
俊広 原
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栗原  隆
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Abstract

【課題】設備機器などの吊り下げ対象物を吊り下げ支持する吊りボルトを容易に補強することを可能にする吊りボルト補強用部材を提供する。【解決手段】上端を上部構造3に接続し、下端側を吊り下げ対象物11に接続して吊り下げ対象物11を吊り下げ支持する吊りボルト12を補強するための吊りボルト補強用部材15であって、上端側を上部構造3に当接させ、吊りボルト12に沿って上下方向T3に配設される補剛部材16と、吊りボルト12に螺着し、螺入させつつ補剛部材16の下端を上方に押圧して補剛部材16を保持する保持ナット17とを備えて構成する。【選択図】図3

Description

本発明は、例えばエアコンなどの設備機器(吊り下げ対象物)を吊り下げ支持するための吊りボルトを補強するための吊りボルト補強用部材に関する。
従来、学校、病院、生産施設、体育館、プール、空港ターミナルビル、オフィスビル、劇場、シネコン等の建物の天井として、吊り天井が多用されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。そして、吊り天井Aには、図1に示すように、水平の一方向T1に所定の間隔をあけて並設される複数の野縁1と、野縁1に直交し、水平の他方向T2に所定の間隔をあけて並設され、複数の野縁1に一体に接続して設けられる複数の野縁受け2と、下端を野縁受け2に接続し、上端を上階の床材等の上部構造3に固着して配設される複数の吊りボルト(天井下地用の吊りボルト)4と、野縁1と野縁受け2からなる格子状の天井下地7にビス留めして一体に取り付けられ、天井面(天井部5)を形成する石膏ボードなどの天井パネル6とを備えて構成したものがある。
また、図2に示すように、水平の一方向T1に所定の間隔をあけて並設され、一方向T1に直交する他方向T2に延びる複数のTバー(断面逆T型の支持部)8と、上端を上部構造に固着し、下端側をTバー8に接続して配設された複数の吊りボルト(天井下地用の吊りボルト)4と、Tバー8などからなる天井下地7にビス留めして一体に取り付けられて天井面(天井部5)を形成する天井パネル6とを備えて構成したものもある。
さらに、この種の吊り天井Aには、一般に、例えば照明、エアコン、クリーンルームのファンフィルターユニットなどの設備機器が設置されている。このような設備機器を設置する際には、開口部を天井部5に形成し、上端を上部構造に接続した複数の吊りボルト(設備機器用の吊りボルト)の下端側を設備機器に接続し、この吊りボルトで設備機器を吊り下げ支持して天井部の開口部の所定位置に配設するようにしている。
一方、この種の吊り天井Aは、その構造上、地震時に作用する水平力によって横揺れしやすい。また、照明、エアコン、クリーンルームのファンフィルターユニットなどの吊り下げ型の設備機器が取り付けられていることでさらに横揺れしやすくなるケースもあり、この地震時に横揺れによって天井部5の端部5aが壁や柱、梁などの建物構成部材9に衝突し、天井パネル6に破損が生じたり、脱落が生じるおそれがある。
これに対し、従来、上部構造3などに上端側を接続し、下端側を吊りボルト4や、野縁1、野縁受け2、Tバー8などの天井下地7に接続して天井裏空間H内に補強ブレース10を設け、天井下地7及び天井パネル6からなる天井部5の地震時の横揺れを抑えるようにしている(図2参照)。
特開2008−121371号公報 特開2005−350950号公報 特開2007−291761号公報
ここで、大地震に伴い、吊り下げ型の設備機器が吊りボルト(設備機器用の吊りボルト)の疲労破断によって落下する被害も報告されており、特に0.6m程度の短い吊りボルトでの破断被害が多いことが確認されている。
そして、このような設備機器の落下は人災に繋がるため、対策を講じることが急務とされているが、吊りボルトの長さが短い(例えば1m以下)場合、すなわち天井懐が小さい場合、障害物がある場合など、天井裏作業によって補強ブレースを設置することができず、対策を講じられないケースが多々ある。このような場合には天井を解体する大掛かりな作業が必要になってしまう。
本発明は、上記事情に鑑み、設備機器などの吊り下げ対象物を吊り下げ支持する吊りボルトを容易に補強することを可能にする吊りボルト補強用部材を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の吊りボルト補強用部材は、上端を上部構造に接続し、下端側を吊り下げ対象物に接続して前記吊り下げ対象物を吊り下げ支持する吊りボルトを補強するための吊りボルト補強用部材であって、上端側を前記上部構造に当接させ、前記吊りボルトに沿って上下方向に配設される補剛部材と、前記吊りボルトに螺着し、螺入させつつ前記補剛部材の下端を上方に押圧して前記補剛部材を保持する保持ナットとを備えて構成されていることを特徴とする。
また、本発明の吊りボルト補強用部材において、前記補剛部材は、前記上部構造に当接する固定板部及び前記固定板部から下方に突出する係合凸部を備えた上部固定部と、前記係合凸部に上端部側を係合させて接続するとともに前記吊りボルトに沿って上下方向に配設される補剛本体部と、前記保持ナットと前記補剛本体部の間に配設され、前記保持ナットを螺入させるとともに前記補剛本体部の下端に当接し、前記保持ナットとともに前記補剛本体部を保持する保持板部とを備えて構成されていることが望ましい。
本発明の吊りボルト補強用部材においては、上端側を上部構造に当接させて補剛部材を配設し、吊りボルトに保持ナットを螺着し、この保持ナットを回転させて補剛部材の下端を上方に押圧するまで螺入することにより、補剛部材を吊りボルトに沿わせて設置することができる。
これにより、地震などによって吊りボルトに作用する力を補剛部材(補強用部材)で負担することができ、容易に吊りボルトを補強することが可能になる。
また、補剛部材が着脱可能(分割可能)な上部固定部と、補剛本体部と、保持板部とで構成されていると、施工時に補剛本体部に上部固定部を取り付けて容易に吊りボルトを補強することが可能になるとともに、補剛部材(補剛本体部、上部固定部)を容易に製作することができる。さらに補剛本体部の長さを調整するだけで、吊りボルトの長さに容易に対応することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る吊り天井を示す下方側からの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る吊り天井の他の構成を示す上方側からの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る吊り天井の設備機器(吊り下げ対象物)、設備機器用の吊りボルト、吊りボルト補強用部材を示す図である。 本発明の一実施形態に係る吊りボルト補強用部材を示す図であり、吊りボルトに設置した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る吊りボルト補強用部材を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る吊りボルト補強用部材の上部固定部(補剛部材)を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る吊りボルト補強用部材の上部固定部(補剛部材)を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る吊りボルト補強用部材の補剛本体部(補剛部材)を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る吊りボルト補強用部材の保持板部(補剛部材)を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る吊りボルト補強用部材の保持ナットを示す平面図である。
以下、図1から図10を参照し、本発明の一実施形態に係る吊りボルト補強用部材について説明する。ここで、本実施形態では、吊り天井に設置されるエアコンなどの設備機器を吊り下げ支持する吊りボルトの補強対策(吊り天井の振れ止め対策)に、本発明に係る吊りボルト補強用部材を用いるものとして説明を行う。
はじめに、本実施形態の吊り天井Aは、図1(や図2)に示すように、野縁1と野縁受け2と吊りボルト(天井下地用の吊りボルト)4と天井パネル6とを備えて構成されている。
野縁1は、例えば断面コ字状に形成された溝形鋼であり、水平に延設され、且つ水平の一方向の横方向T1に所定の間隔をあけ、平行に複数配設されている。
野縁受け2は、例えば断面コ字状に形成された溝形鋼であり、水平に延設され、且つ水平の他方向の横方向T2に所定の間隔をあけ、平行に複数配設されている。また、野縁受け2は、野縁1と交差するように配設されるとともに、複数の野縁1上に載置した状態で配設されている。そして、各野縁受け2は、野縁1と交差する部分で、クリップを使用することにより野縁1に接続されている。
吊りボルト4は、円柱棒状に形成されるとともに外周面に雄ネジの螺刻を備えて形成されており、上端を上階の床材等の上部構造3(建物躯体)に固着、または鋼製の根太等に緊結して垂下され、下端側を、ハンガーを用いることにより野縁受け2に接続して複数配設されている。また、これらの吊り部材4は、所定の間隔をあけて分散配置されている。
天井パネル6は、例えば2枚のボードを貼り付けて一体に積層形成したものであり、例えば設備機器等の重量と併せて、1mあたり20kg程度の重量で形成されている。そして、この天井パネル6は、複数の野縁1の下面にビス留めなどして設置されている。なお、天井パネル6は、1枚又は3枚以上のボードで構成されている場合もある。
そして、この吊り天井Aでは、吊りボルト4を介して建物の上部構造3に、野縁1と野縁受け2と天井材6とが吊り下げ支持されている。また、野縁1と野縁受け2によって天井下地7が形成され、この天井下地7と天井下地7に取り付けた天井材6によって天井部5、この天井部5によって下階の天井面がそれぞれ形成されている。
また、本実施形態の吊り天井Aには、図3に示すように、エアコンなどの設備機器(吊り下げ対象物)11が設置されている。さらに、上端側を上階の床材等の上部構造3に直接的または間接的に固着して設備機器用の吊りボルト12が複数垂下されている。そして、この設備機器用の吊りボルト12の下端側を設備機器11の側面側に取付金具13を介して接続することにより、設備機器11が複数の設備機器用の吊りボルト12で吊り下げ支持され、所定位置に配設されている。また、設備機器用の吊りボルト12は、円柱棒状に形成されるとともに外周面に雄ネジの螺刻を施して形成されている。
一方、本実施形態の吊り天井Aにおいては、図3及び図4に示すように、例えば50kg以下の設備機器11を吊り下げ支持する設備機器用の吊りボルト12に取り付け、この吊りボルト12ひいては吊り天井Aを補強し、耐震性能を向上させるための吊りボルト補強用部材15が具備されている。図3では吊りボルト補強用部材15を一つの吊りボルト12に設置するように図示したが、吊りボルト補強用部材15は全ての吊りボルト12にそれぞれ設置するようにしても、選択的に一部の吊りボルト12に設置するようにしてもよい。
本実施形態の吊りボルト補強用部材15は、補強用の金物であり、上端側を上部構造3に固着し、吊りボルト12に沿って上下方向T3に配設される補剛部材16と、吊りボルト12に螺着し、螺入させつつ補剛部材16の下端を上方に押圧して補剛部材16を保持する保持ナット17とを備えて構成されている。
さらに、図3から図5、図6から図10に示すように、本実施形態における補剛部材16は、上部構造3に接する固定板部18及び固定板部18から下方に突出する係合凸部19を備えた上部固定部20と、係合凸部19を上端部側に係合させて上部固定部20に接続し、吊りボルト12に沿って上下方向T3に配設される補剛本体部21と、保持ナット17と補剛本体部21の間に配設され、保持ナット17を螺入させるとともに補剛本体部21の下端に当接し、保持ナット17とともに補剛本体部21を保持する保持板部22とを備えて構成されている。
上部固定部20は、固定板部18が上部構造3の下方を向く面に上面側が当接するように略平板状に形成されている。また、本実施形態では、この固定板部18の上部構造3に当接する側の面に、例えば粘着性を有するシート状の滑り止め部材が貼設され、滑り止め部材によって上部構造3に当接する当接面が形成されており、この滑り部材が上部構造3に当接することによって上部固定部20の位置ずれを防止するように構成されている。さらに、係合凸部19は、略断面コ字状に形成され、固定板部18の下面の中央に上端を接続して下方に突設されている。また、この上部固定部20の固定板部18は、一側端から中央まで達し、設備機器用の吊りボルト12を挿入するための切り欠き部18aを備えて平面視略コ字状に形成されている。
補剛本体部21は、一側面に上下方向T3に延びる開口部21aを備えて断面略コ字状の略棒状に形成されるとともに、上下方向T3に所定の長さを備えて形成されている。また、本実施形態では、この補剛部本体部21の保持板部22に当接する下端に、樹脂製などのズレ防止キャップが下端を被覆するように取り付けられている。
保持板部22は、略平板状に形成されるとともに、一側端から中心に達する切り欠き部22aを備えて平面視略コ字状に形成されている。
保持ナット17は、設備機器用の吊りボルト12の外周面に形成された雄ネジに螺合する雌ネジ孔17aを備え、且つ上端面から下端面まで達するとともに側面から雌ネジ孔17aに達する開口部17bを備えて平面視略C字状に形成されている。
そして、上記構成からなる本実施形態の吊りボルト補強用部材15を用いて設備機器用の吊りボルト12を補強、ひいては吊り天井Aの耐震改修を行う際には、まず、係合凸部19を補剛本体部21の上端部側に係合させ、補剛本体部21と上部固定部20を接続する。
次に、天井部5に形成された点検口を利用するなどし、補剛本体部21と上部固定部20を天井裏空間Hに挿入する。そして、上部固定部20の固定板部18の切り欠き部18a、補剛本体部21の開口部21aから、設備機器用の吊りボルト12を内部に挿入しつつ、補剛本体部21(及び上部固定部20の係合凸部19)と、内部に収めた吊りボルト12の互いの中心軸線が略同軸上に配されるように、補剛本体部21を吊りボルト12に沿って設置する。
このとき、上部固定部20の固定板部18の上面を形成する滑り止め部材が上部構造3に接するように補剛本体部21を配設する。また、図3に示すように、所定位置に配設した補剛本体部21及び上部固定部20(補剛部材16)が取り付け作業中にずれて吊りボルト12から外れてしまわないように、補剛本体部21に結束バンド23を巻き回して取り付ける。
次に、開口部17bから吊りボルト12を挿入し、雌ネジ孔17aに吊りボルト12の雄ネジを螺合させて保持ナット17を取り付ける。また、切り欠き部22aから吊りボルト12を挿入し、互いの中心軸線が略同軸上に配されるように、保持ナット17と補剛本体部21の間に保持板部22を設置する。
この状態で、補剛本体部21の下端に保持板部22が当接し、補剛本体部21の下端(ズレ防止キャップ)を上方に押圧するまで保持ナット17を上方に向けて螺入する。
このように、本実施形態の吊りボルト補強用部材15においては、上端側を上部構造3に固着して補剛部材16を配設し、吊りボルト12に保持ナット17を螺着し、この保持ナット17を回転させて補剛部材16の下端を上方に押圧するまで螺入することにより、上部固定部20が上部構造3に押圧され、上部固定部20とともに補剛本体部21の上端側が上部構造3に固定され、補剛本体部21の下端側が保持ナット18及びワッシャーとして機能する保持板部22で保持され、補剛部材16を吊りボルト12に沿わせた状態で強固に保持して設置することができる。
これにより、地震などによって吊りボルト12に作用する力を補剛部材16(吊りボルト補強用部材15)で負担することができ、容易に吊りボルト12を補強することが可能になる。
また、本実施形態のように、補剛部材16が着脱可能(分割可能)な上部固定部20と、補剛本体部21と、保持板部22とで構成されていることにより、特に上部固定部20と補剛本体部21が着脱可能に形成されていることにより、施工時に補剛本体部21に上部固定部20を取り付けて容易に吊りボルト12を補強することが可能になるとともに、補剛部材16(補剛本体部21、上部固定部20)を容易に製作することができる。さらに補剛本体部21の長さを調整するだけで、吊りボルト12の長さに容易に対応することが可能になる。
なお、本実施形態の吊りボルト補強用部材15は長さが70cm程度以下の吊りボルト12の補強に用いることが好ましい。
よって、本実施形態の吊りボルト補強用部材15においては、例えば、天井点検口から取り付けるなど、天井下から補強作業を行うことができ、アンカー打ちができない場所や、狭くて施工が困難な場所、高所での作業、短時間の施工への対応が可能になり、従来の補強ブレース10では対応できないケースにおいても補強工事を行うことが可能になる。
また、設備機器11に触れることなく(例えば設備機器11を移動したり、別途部材を取り付けることなく)、設備機器11を吊り下げ支持する吊りボルト12を補強するだけで、吊り天井A(設備機器11)に耐震補強を施すことが可能になる。
これにより、例えば、吊り下げ対象物の吊り下げ型設備機器1台に対して、取付時間が10分/1台/2人で済み、耐震補強作業の短期化、効率化を図り、施工性、経済性を大きく向上させることが可能になる。
さらに、設備機器11を吊り下げ支持する吊りボルト12に沿わせて補剛部材16(吊りボルト補強用部材15)をセットし、この補剛部材16のツッパリ力で吊りボルト12への加振力を補剛部材16に分散させることできるため、吊りボルト12の破断防止とともに、天井部5の揺れを防ぎ、天井部5の破損も防止することができる。また、補剛部材16(吊りボルト補強用部材15)を製品化することで、容易に品質のバラツキをなくすことができる。よって、信頼性の高い耐震補強を実現することが可能になる。
以上、本発明に係る吊りボルト補強用部材の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本発明に係る吊りボルト補強用部材は、本実施形態のように吊り天井に設置される設備機器の吊りボルトを補強するために限定して用いる必要はない。すなわち、本発明に係る吊りボルト補強用部材は、上部の構造から垂設されて吊り下げ対象物を吊り下げ支持するあらゆる吊りボルトの補強に適用可能であり、この場合においても本実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
1 野縁
2 野縁受け
3 上部構造
4 吊りボルト(天井下地用の吊りボルト)
5 天井部
5a 端部
6 天井パネル
7 天井下地
8 Tバー
9 建物構成部材
10 補強ブレース
11 設備機器(吊り下げ対象物)
12 吊りボルト(設備機器用の吊りボルト)
15 吊りボルト補強用部材
16 補剛部材
17 保持ナット
17a 雌ネジ孔
17b 開口部
18 固定板部
18a 切り欠き部
19 係合凸部
20 上部固定部
21 補剛本体部
21a 開口部
22 保持板部
22a 切り欠き部
23 結束バンド
A 吊り天井
H 天井裏空間
T1 一方向(横方向)
T2 他方向(横方向)
T3 上下方向

Claims (2)

  1. 上端を上部構造に接続し、下端側を吊り下げ対象物に接続して前記吊り下げ対象物を吊り下げ支持する吊りボルトを補強するための吊りボルト補強用部材であって、
    上端側を前記上部構造に当接させ、前記吊りボルトに沿って上下方向に配設される補剛部材と、
    前記吊りボルトに螺着し、螺入させつつ前記補剛部材の下端を上方に押圧して前記補剛部材を保持する保持ナットとを備えて構成されていることを特徴とする吊りボルト補強用部材。
  2. 請求項1記載の吊りボルト補強用部材において、
    前記補剛部材は、前記上部構造に当接する固定板部及び前記固定板部から下方に突出する係合凸部を備えた上部固定部と、
    前記係合凸部に上端部側を係合させて接続するとともに前記吊りボルトに沿って上下方向に配設される補剛本体部と、
    前記保持ナットと前記補剛本体部の間に配設され、前記保持ナットを螺入させるとともに前記補剛本体部の下端に当接し、前記保持ナットとともに前記補剛本体部を保持する保持板部とを備えて構成されていることを特徴とする吊りボルト補強用部材。
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