JP6992487B2 - 運転支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、運転支援装置に関する。
少子高齢化社会では、高齢者が、いわゆるシニアカー等の小型電動車両を運転し、一般道を走行する機会が増えていることが予測されている。一方、今後、自動四輪車の自動運転が普及することも予測されている。
自動運転車両の普及は、交通量が圧倒的に多い都市部よりも、農村部又は離島のような交通量が比較的少ない地域で先行することが予測されている。
交通量が比較的少ない地域では、小型電動車両を運転する高齢者が都市部に比べて多いので、自動運転車両が小型電動車両と共に道路を走行する場合も多くなることが予測される。
シニアカー等の小型電動車両を運転する高齢者は、一般的に、衰えから、周囲状況認知能力及び運動能力が低い傾向が高い。このため、前方への注意を払っていると、後方の確認が疎かになってしまうことが懸念される。
特に、小型電動車両が交差点に差し掛かり右左折する場合、小型電動車両にウインカー等の方向指示器が装備されている。しかしながら、高齢者が方向指示器を出し忘れ、小型電動車両が急に右左折を行ったり、交差点に進入する前に一時停止したものの十分な後方確認をしないで発信したり、といった後方の他車両の運転手にとって予測困難な行動を行いやすい。
このような行動は、他車両の運転手や他車両の自動運転制御により前兆現象が捉えにくく、予測が難しい。特に、シニアカーは、車両が小型であるだけでなく、タイヤが小径で、且つ、ボディが低いため、行動予測がより難しい。
高齢者に交通安全教育を実施し、自助努力を期待しても衰えを避けることができず、限界がある。このため、小型電動車両において、運転者(高齢者)に対して何らかの運転支援を行い、予防安全を図ることが重要になる。
障害物との衝突を防止することができる走行支援装置を備えた小型電動車両が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、進行方向前方に存在する障害物との距離が目標停止距離以下になった場合は、強制的にアクセル開度を0とし、アクセル0解除条件が成立するまで電動モータの駆動を強制的に停止し、小型電動車両を強制的に停止状態にすることが記載されている。
特開2006-110209号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、小型電動車両の進行方向前方の障害物への衝突を回避できるが、小型電動車両が交差点に差し掛かり左右いずれかに曲がる場合、進行方向後方の他車両が、小型電動車両を追越そうとして接触する可能性を回避することについては言及がない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、交差点付近において小型電動車両が後続の他車両と接触するのを未然に回避し、予防安全を向上できる運転支援装置を提供することを目的の一つとする。
本発明の運転支援装置の一態様は、小型電動車両である自車両の前方及び後方を撮像する撮像手段と、前記自車両の進行方向を検知する進行方向検知手段と、前記撮像手段が撮像した前記前方の画像に基づいて、前方に交差点を認識する交差点認識手段と、前記撮像手段が撮像した前記前方又は後方の画像に基づいて、前記自車両が走行する道路内での位置を判定する自車両位置判定手段と、前記後方の画像に基づいて、他車両が前記自車両から所定の距離内に存在するか否かを判断する車間距離判定手段と、前記交差点認識手段が前記交差点を認識したときに前記自車両を強制的に一時停止させ、前記一時停止後、前記進行方向検知手段及び前記自車両位置判定手段からの出力に基づいて、前記自車両が前記道路の幅方向端部近傍から中央に向って走行しようとするとき、前記車間距離判定手段からの出力に基づいて、前記他車両が存在すると判断した場合、前記一時停止を継続する運転制御手段と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、交差点付近において小型電動車両が後続の他車両と接触するのを未然に回避し、予防安全を向上できる。
本実施の形態に係るシニアカーの一例を示す側面図である。 本実施の形態に係るシニアカーの一例を示す正面図である。 本実施の形態に係るシニアカーの一例を示す背面図である。 交差点における自車両と後続の他車両との関係を示す模式図である。 本実施の形態に係る運転支援装置の概略構成図である。 本実施の形態に係る運転支援装置の制御フローを示す図である。 本実施の形態に係る運転支援装置の制御フローを示す図である。 本実施の形態における自車両の後方状況と後方画像との関係を示す模式図である。 本実施の形態における自車両の後方状況と後方画像との関係を示す模式図である。 本実施の形態において自車両の後方状況と後方画像との関係を示す模式図である。
<概要>
本発明者は、交差点近傍で小型電動車両が後続の他車両と接触するのを防止する手段として、小型電動車両の一旦停止、及び、一旦停止後の後方確認が重要であることに着目した。
また、本発明者は、小型電動車両は、高齢者が運転する場合であっても道路中央を走行する可能性は低く、道路の左右どちらかの路肩寄りを走行することが想定され、さらに、交差点で右折又は左折するときは、路肩寄りから道路中央に向って走行していくため、この際に後続の他車両と接触する危険性が高まることに着目した。
本発明者は、これらの着目点に基づいて鋭意検討した結果、撮像手段が撮像した小型電動車両の前方及び後方の画像の画像解析処理を利用し、小型電動車両が交差点に差し掛かったときに強制的に一時停止させ、その後小型電動車両が道路の左右いずれかの路肩寄りから道路の中央に向って走行しようとしているときに、他車両が所定の距離内に存在すると判断した場合、強制的な一時停止を継続することが、他車両との接触を未然に防止するのに有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、自動四輪車を他車両とした例について説明するが、他車両はこれに限定されることなく変更可能である。例えば、他のタイプの車両(例えば、自動二輪車、自動三輪車等の鞍乗型車両)が他車両であってもよい。
<小型電動車両>
本実施の形態では、(a)車輪が3つ以上であること、及び、(b)単座又は二人乗り用として前後方向に座席を並べた座席配置がされている車両を、小型電動車両と定義する。
この小型電動車両には、シニアカーが含まれる。シニアカーは、ハンドル型電動車いす又は電動カートとも呼ばれ、三輪又は四輪の一人乗りの電動車両であり、日本の道路交通法では、原動機を用いる身体障害者用の車いすに分類され、歩行者として取り扱われる。
シニアカーは、最高速度が低く、例えば、時速6kmであるが、特に限定されない。
シニアカーの車両サイズは、例えば、全長1190mm、幅650mm、全高1080mmであるが、特に限定されない。
シニアカー以外の小型電動車両は、日本の道路交通法で、身体障害者用の車いすに該当せず、自動車又は原動機付自転車として取り扱われてもよい。
上記定義において(b)の条件には、例えば、単座式(ワンシーター)車両、すなわち、人ひとりが着座可能な座席が一つのみである場合が該当する。
また、(b)の条件には、また、前後にそれぞれ人ひとりが着座可能な座席を備えた二人乗り(ツーシーター)車両も該当する。
また、小型電動車両は、風防(キャノピー等)を備えていてもよい。
以下、本実施の形態に係る運転支援装置をシニアカーに適用する場合を例に挙げて説明する。
<シニアカーの構成>
図1~図3を参照して、小型電動車両の一例であるシニアカーの具体例について説明する。図1は、本実施の形態に係るシニアカーの一例を示す側面図である。図2は、本実施の形態に係るシニアカーの一例を示す正面図である。図3は、本実施の形態に係るシニアカーの一例を示す背面図である。
図1~図3に示すシニアカー1は、小型電動車両として必要な構成、例えば、駆動系(電動モータ等)、伝達系(ギア等)、操舵系(ハンドル等)、制動系(ブレーキ等)、照明系(ヘッドライト等)を備えていることは当業者であれば容易に理解できるであろう。以下の説明では、本発明を理解するために必要な構成についてだけ説明する。
シニアカー1は、ボディ(車体)2の前後に、車輪の一例であるタイヤ3a~3dを2ずつ備えた四輪車である。シニアカー1は、ボディ2の後方寄りに、座席の一例であるシートユニット4が配置されている。シートユニット4は、ボディ2の後部であってフェンダー2a、2bの位置よりも上方の位置に取り付けられている。
シートユニット4は、運転者Aが着座するためのシートクッション(座面)4aと、シートクッション4aの後端部に設けられたシートバック(背もたれ)4bと、シートバック4bの両側面部に設けられた一対のアームレスト(肘掛)4c、4dで構成されている。
アームレスト4c、4dは、シートバック4bからボディ2の前方へ略水平に伸びるようにして配置されている。
また、シニアカー1のハンドルユニット5の中央には、前方カメラ110(後述)が設けられ、シニアカー1のシートバック4bの背面側であって上方中央には、後方カメラ111(後述)が設けられている。前方カメラ110及び後方カメラ111の位置は任意であり、ここでの例に限定されない。
また、シニアカー1のボディ2の後方には、一対のウインカー6a、6bが備えられている。
<交差点でのシニアカーの行動>
次に、図4を参照して、本実施の形態に係る運転支援装置が適用されるシニアカーの交差点での課題について説明する。図4は、交差点における自車両(シニアカー)と後続の他車両との関係を示す模式図である。図4に示すように、交差点Xは、上下二車線(片側一車線)の主道路R1に、道幅が狭い従道路R2が交差する。
図4に示すシニアカー1は、本実施の形態に係る運転支援装置を搭載する。
従道路R2を走行するシニアカー1の後方に四輪自動車である他車両10が存在する場合を例に挙げて説明する。シニアカー1は、交差点Xに差し掛かり、従道路R2から右折又は左折し、主道路R1に合流しようとしている。
この際、シニアカー1は、図4に示すように、従道路R2の右肩寄り又は左肩寄りを走行していることが想定される。この状態から、以下の行動が考えられる。
(1)右肩寄りを走行するシニアカー1が、そのまま直進し、交差点Xに進入した後に右折する(図4中、矢印Aで示す)。
(2)右肩寄りを走行するシニアカー1が、従道路R2の中央に向って進み、交差点Xに進入し左折する(図4中、矢印Bで示す)。
(3)左肩寄りを走行するシニアカー1が、従道路R2の中央に向って進み、交差点Xに進入し右折する(図4中、矢印Cで示す)。
(4)左肩寄りを走行するシニアカー1が、そのまま直進し、交差点Xに進入した後に交差点Xで左折する(図4中、矢印Dで示す)。
上記(1)~(4)の行動のうち、(2)、(3)は、シニアカー1が従道路R2の中央に向って進むため、後続の他車両10がシニアカー1を追越そうとしたときに接触が発生する可能性が高くなることが懸念される。
特に、シニアカー1を高齢者が運転しているときに一時停止することなく、且つ、後方確認を十分に行わず、しかもウインカー6a、6bを出し忘れ、シニアカー1の方向を転換し、従道路R2の中央に向って進み始める可能性があり、他車両10との接触の可能性がより一層高くなることが懸念される。本実施の形態の運転支援装置は、(2)、(3)のようなシニアカー1の行動に対する予防安全を向上することを一つの目的としている。
<運転支援装置>
以下、本実施の形態に係る運転支援装置100の構成について説明する。図5は、本実施の形態に係る運転支援装置の概略構成図である。なお、運転支援装置100が適用されるシニアカー1において、小型電動車両が通常備えている構成(バッテリ等)は備えているものとし、説明は省略する。
本実施の形態に係る運転支援装置100は、処理部の一例であるECU(Electronic Control Unit)101を備えている。ECU101は、例えば、各種処理を実行するプロセッサにより構成される。
ECU101は、処理部としてプログラムを実行することにより、交差点認識手段102と、追越し判定手段103と、自車両位置判定手段104と、車間距離判定手段105と、進行方向検知手段106と、運転制御手段107と、を実現可能に構成されている。
また、運転支援装置100は、シニアカー1の前方及び後方を撮影する撮像手段の一例として、前方カメラ110及び後方カメラ111を備え、その出力がECU101に入力されるように電気的に接続されている。
交差点認識手段102は、前方カメラ110が撮像したシニアカー1の前方の画像(以下、前方画像と記載する)に基づいて、シニアカー1の進行方向前方に交差点を認識するように構成されている。交差点の認識は、例えば、前方画像の画像解析処理に行うことができる。より具体的には、交差点を含む画像の特徴(信号機、横断歩道等)を記憶部(不図示)に記憶しておき、パターンマッチング(テンプレートマッチング)により、交差点が前方画像に含まれるか否かで交差点の認識を行うことができる。
追越し判定手段103は、後方カメラ111が撮像したシニアカー1の後方の画像(以下、後方画像と記載する)に基づいて、後続の他車両10がシニアカー1を追越しできるかどうか判定するように構成されている。
より具体的には、追越し判定手段103は、まず、後方画像の画像解析処理により、シニアカー1が走行する従道路R2の道幅W(図4参照)を測定する。そして、記憶部(不図示)に記憶された基準道幅と比較し、基準道幅よりも道幅Wが狭いときは追越しできないと判定することができる。
基準道幅は、例えば、シニアカー1の車幅(65cm)、最も車幅が狭い他車両と想定される小型スクーターの車幅(62cm)、両路肩幅(30cm×2)、及び、すれ違い時の最小安全車間距離(30cm)の合計(217cm)に基づいて、2mと設定することができるが、特に限定されるものではない。
自車両位置判定手段104は、前方画像又は後方画像に基づいて、シニアカー1が走行する従道路R2内での位置を判定するように構成されている。本実施の形態では、後述するように、後方画像の画像解析処理により、シニアカー1が従道路R2の道幅方向他端部
の近傍、すなわち、左右いずれかの路肩寄りを走行しているかを判定する。
車間距離判定手段105は、後述するように、後方画像に基づいてシニアカー1と後続の他車両10(図4参照)との距離が所定の距離内であるか否か判定を行うように構成されている。
進行方向検知手段106は、シニアカー1の進行方向を検知するように構成されている。本実施の形態では、進行方向検知手段106は、シニアカー1の操舵系に取り付けられたステアリングセンサ112から出力されるステアリングの操舵角に基づいてシニアカー1の進行方向を検知する。
運転制御手段107は、交差点認識手段102が交差点を認識したときに、車両停止制御手段113を制御し、シニアカー1を強制的に一時停止させ、一時停止後、自車両位置判定手段104及び進行方向検知手段106からの出力に基づいて、シニアカー1が、図4中の矢印B、Cに示すように、従道路R2の左右いずれかの路肩の近傍から従道路R2の中央に向って進もうとしているとき、車間距離判定手段105からの出力に基づいて、他車両10(図4参照)が存在すると判断した場合、強制的な一時停止を継続するように構成されている。
車両停止制御手段113は、電動モータ114を強制的に一時停止することができるように構成されている。例えば、車両停止制御手段113は、電動モータ114のアクセル開度を強制的に0とし、電動モータ114の駆動を強制的に停止し、シニアカー1を強制的に一時停止状態にする。
また、運転制御手段107は、一時停止を継続した状態において、車間距離判定手段105からの出力に基づいて、他車両10(図4参照)が所定の距離内に存在しなくなった場合、又は、他車両10が停止している場合、車両停止制御手段113を制御し、一時停止を解除するようにしてもよい。
この場合、車両停止制御手段113は、電動モータ114の強制的な一時停止を解除することができるように構成することができる。
シニアカー1は、本発明の実施のためには、撮像手段(前方カメラ110及び後方カメラ111)を備えていれば足りるが、この他にレーダ等を備えていてもよい。例えば、車間距離判定手段105は、レーダを用いて車間距離を測定してもよい。
次に、本実施の形態に係る運転支援装置100の制御フローについて説明する。図6及び図7は、本実施の形態に係る運転支援装置100の制御フローを示す図である。
<交差点認識処理>
まず、交差点認識手段102が、前方カメラ110が撮像した前方画像に基づいて、シニアカー1の前方に交差点が存在することを認識できるか否かを判定する(ST101)。
ST101において、判定がYESであれば、交差点認識手段102は、その旨を示す信号を運転制御手段107に出力する。ST101において、判定がNOであれば、ST101に戻る。
<強制一時停止>
運転制御手段107は、交差点認識手段102の出力に基づいて、車両停止制御手段113に電動モータ114の駆動を強制停止させ、シニアカー1を強制的に一時停止させる(ST102)。
<追越し判定処理>
シニアカー1が一時停止した後、追越し判定手段103は、後方カメラ111が撮像した後方画像に基づいて、従道路R2の道幅Wを測定し、道幅Wと基準道幅との比較により、他車両10による追越しが可能かどうか判定する(ST103、ST104)。
ST104において、判定がYESであれば、ST106以降の運転支援を実施する。しかし、ST104において、判定がNOであれば、後続の他車両10による追越しの可能性は低いので、運転支援は実施せず、運転制御手段107は、車両停止制御手段113による電動モータ114の駆動の強制停止を解除させ、シニアカー1の強制的な一時停止を解除し(ST105)、ST101に戻る。
<進行方向検知処理>
運転支援のための処理では、まず、進行方向検知手段106が、ステアリングセンサ112から出力されるステアリングの操舵角に基づいて、進行方向がシニアカー1の右方向か左方向かを判定する(ST106)。
<自車両位置判定処理>
次に、自車両位置判定手段104は、後方画像を画像解析処理し、シニアカー1の従道路R2内での位置が、右路肩寄り又は左路肩寄りのいずれであるかを判定する(ST107)。
図8及び図9は、本実施の形態におけるシニアカー1の後方状況と後方画像との関係を示す模式図である。自車両位置判定は、後方画像201内において、従道路R2の幅方向端部、すなわち路肩R2a、R2bにより規定される路肩仮想線I、IIIが、後方画像201内に定めた基準線としての垂線II、IVに対してなす角度θ、θを比較することにより行う。図8に示すように、角度θ<θであれば、シニアカー1(図4参照)は、従道路R2の右肩寄りを位置し、図9に示すように、角度θ>θであれば、シニアカー1(図4参照)は、従道路R2の左肩寄りを位置するとそれぞれ判断する。
ST108において、運転制御手段107は、進行方向判定処理(ST106)及び車両位置判定処理(ST107)の結果を、自車両位置判定手段104及び進行方向検知手段106からの出力から取得し、シニアカー1が、上述の(1)~(4)のいずれの行動のうち、(2)右路肩寄りから左折(図4中、矢印Bで示す)か、又は、(3)左路肩寄りから右折(図4中、矢印Cで示す)のいずれかであるか、それら以外の、(1)右路肩寄りから右折(図4中、矢印Aで示す)又は(4)左路肩寄りから左折(図4中、矢印Dで示す)のいずれかであるかを判定する。
ST108において、判定がNOであれば、運転制御手段107は、車両停止制御手段113による電動モータ114の駆動の強制停止を解除させ、シニアカー1の強制的な一時停止を解除し(ST105)、ST101に戻る。
一方、判定がYESであれば、運転制御手段107は、シニアカー1の強制的な一時停止を維持し、ST109以降の後方監視のための処理に移る。
<車間距離判定処理>
次に、強制的な一時停止を継続した状態で、車間距離判定手段105(図5参照)は、シニアカー1の後方の所定の距離内に他車両10が未だ存在するか否か判定する(ST110)。
図10は、本実施の形態においてシニアカー1の後方状況と後方画像との関係を示す模式図である。図10に示すように、シニアカー1(図4参照)の後方を走行する他車両10が、後方カメラ111によって撮影される後方画像201の範囲内に入ってくる。車間距離判定手段105(図5参照)は、後方画像201の左下隅を原点Oとする座標系を設定する。そして、当該座標系におけるy方向(図10の上下方向)の値とシニアカー1の前端からの距離の実測値に基づいて、所定の距離に対応するy方向の値Yを決定し、値Yを通り、x方向(図10中の左右方向)に平行な判定ラインAを設定する。そして、車間距離判定手段105は、他車両10の最下端を通る仮想線B(図10中、破線で示す)のy方向の値yが、判定ラインAのy方向の値Yよりも小さい場合、言い換えれば、仮想線Bが判定ラインAよりも原点Oに近い場合、シニアカー1と他車両10との車間距離が所定の距離未満であると判定する。
ここで、所定の距離については、他車両10が安全に停止できる距離が一応の目安である。アスファルト及び路面が乾燥している条件下では、他車両10の速度が時速40kmであれば17m、時速60kmであれば32mが確保できれば他車両10が安全に停止できることを考慮すれば、一例として、所定の距離を40mとすることができる。
ST109において、判定がYESであれば、ST110に進む。ST109において、判定がNOであれば、運転制御手段107は、ST105と同様に、シニアカー1の強制的な一時停止を解除し(ST111)、処理を終了する。
ST110では、運転制御手段107は、例えば、上述の通り、車間距離判定手段105からの出力から仮想線Bのy方向の値yを取得し、値yが一定時間変化しないことに基づいて他車両10が停止しているか否かを判定する。ST110において、判定がYESであれば、運転制御手段107は、シニアカー1の強制的な一時停止を解除し(ST111)、処理を終了する。ST110において、判定がNOであれば、ST109に戻る。
以上説明した運転支援装置100における制御フローに示した各処理の順番は一例であり、当業者であれば変更が可能であることは容易に理解できるであろう。
以上説明したように、本実施の形態に係る運転支援装置100によれば、画像解析処理を用い、小型電動車両の一例であるシニアカー(自車両)1が交差点Xに差し掛かったとき、まず強制的に一時停止をさせると共に、その後に行う可能性が高い行動(1)~(4)のうち、後続の他車両10と接触する危険性高い行動(2)、(3)に対し、後方確認を支援し、安全が確保できる場合に強制的な一時停止を解除することができる。シニアカー1は、高齢者が運転している蓋然性が高く、且つ、ボディが小さいため、後続の他車両10の運転者やその運転支援装置にとって行動予測が困難であるが、シニアカー1を運転する高齢者の自助努力だけに頼らず、シニアカー1の安全運転を実現できる。この結果、交差点X付近においてシニアカー1が後続の他車両10と接触するのを未然に回避し、予防安全を向上でき、さらに他車両10の運転者の運転負担を軽減することができる。
特に、交通量が比較的少ない地域では、高齢者の交通法規遵守の意識がより低い傾向になることが懸念される。さらに、交通量が比較的少ない地域では、都市計画による計画道路でない、昔からの車幅が狭い道路が多く存在し、都市部以上に予防安全が重要である。したがって、本実施の形態に係る運転支援装置100により、高齢者が運転するシニアカー1に対する予防安全を向上できることは特に有益である。
また、本実施の形態に係る運転支援装置100は、撮像手段(前方カメラ110及び後方カメラ111)及び画像解析処理を利用するので簡易に且つ安価に実現できる。
また、本実施の形態に係る運転支援装置100は、追越し判定処理(図6に示すST103、ST104)において、後続の他車両10がシニアカー1を追越しできないと判断したときは、運転支援を行わないので強制的な一時停止を解除するため、必要以上に強制的な一時停止を維持しないで済み、シニアカー1の運転者が運転支援を煩わしく感じるのを抑えることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、小型電動車両としてシニアカー1(図1~図3参照)を対象としている。しかし、小型電動車両はシニアカー1に限定されず、例えば、単座式又は二人乗りの小型電動車両と類似構造を採用するシニアカー1以外の小型電動車両を対象としてもよい。
また、上記実施の形態においては、自車両位置判定手段104は、後方画像を利用しているが、前方カメラ110が撮像した前方画像を利用してもよい。
また、上記実施の形態において、進行方向検知手段106は、ステアリングセンサ112から出力されるステアリングの操舵角に基づいて、シニアカー1の進行方向を検知しているが、これに限定されず、例えば、ウインカー(6a、6b)の点灯の有無に基づいて検知してもよい。
以上説明したように、本発明は、交差点付近において小型電動車両が後続の他車両と接触するのを未然に回避し、予防安全を向上できるという効果を有し、特に、シニアカーの運転支援装置に有用である。
1 シニアカー(他車両、小型電動車両)
2 ボディ
3a~3d タイヤ
4 シートユニット(座席)
4a シートクッション
4b シートバック
4c、4d アームレスト
5 ハンドルユニット
6a、6b ウインカー
10 他車両
100 運転支援装置
101 ECU
102 交差点認識手段
103 追越し判定手段
104 自車両位置判定手段
105 車間距離判定手段
106 進行方向検知手段
107 運転制御手段
110 前方カメラ(撮像手段)
111 後方カメラ(撮像手段)
112 ステアリングセンサ
113 車両停止制御手段
114 電動モータ

Claims (7)

  1. 小型電動車両である自車両の前方及び後方を撮像する撮像手段と、
    前記自車両の進行方向を検知する進行方向検知手段と、
    前記撮像手段が撮像した前記前方の画像に基づいて、前方に交差点を認識する交差点認識手段と、
    前記撮像手段が撮像した前記前方又は後方の画像に基づいて、前記自車両が走行する道路内での位置を判定する自車両位置判定手段と、
    前記後方の画像に基づいて、他車両が前記自車両から所定の距離内に存在するか否かを判断する車間距離判定手段と、
    前記交差点認識手段が前記交差点を認識したときに前記自車両を強制的に一時停止させ、前記一時停止後、前記進行方向検知手段及び前記自車両位置判定手段からの出力に基づいて、前記自車両が前記道路の幅方向端部近傍から中央に向って走行しようとするとき、前記車間距離判定手段からの出力に基づいて、前記他車両が存在すると判断した場合、前記一時停止を継続する運転制御手段と、
    を具備することを特徴とする運転支援装置。
  2. 前記運転制御手段は、前記一時停止を継続した状態において、前記車間距離判定手段からの出力に基づいて、前記他車両が前記所定の距離内に存在しなくなった場合、前記一時停止を解除することを特徴とする請求項1に記載の運転支援装置。
  3. 前記運転制御手段は、前記一時停止を継続した状態において、前記車間距離判定手段からの出力に基づいて、前記他車両が停止している場合、前記一時停止を解除することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の運転支援装置。
  4. 前記進行方向検知手段は、ステアリングの操舵角により前記進行方向を検知することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の運転支援装置。
  5. 前記道路の幅に基づいて、前記他車両が前記自車両の追越しができるか否かを判定する追越し判定手段をさらに具備し、前記運転制御手段は、前記自車両が前記一時停止した後、前記追越し判定手段からの出力に基づいて、前記他車両が前記追越しできないと判断した場合、前記一時停止を解除することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の運転支援装置。
  6. 前記自車両位置判定手段は、前記撮像手段が撮像した前記前方又は前記後方の画像内において、前記幅方向端部により規定される路肩仮想線が基準線に対してなす角度に基づいて、前記幅方向端部のいずれの近傍であるかを判定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の運転支援装置。
  7. 前記所定の距離は、前記車両が安全に停止できる距離であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の運転支援装置。
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