JP6991665B2 - 作業車両の蓋開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータの駆動力によってダンプトラックの荷台の天蓋等を開閉する作業車両の蓋開閉装置に関する。
ダンプトラックの荷台には、土砂等の積み荷が飛散しないように、開閉可能な天蓋が設けられているものがある。さらに、その天蓋をモータの駆動力によって自動的に開閉するための天蓋開閉装置が設けられることがある。
このように、モータを用いて天蓋を開閉する場合、天蓋が完全に開いて(もしくは完全に閉じて)、それ以上移動できない状態でモータを作動させ続けると、モータに過剰な負荷が生じる。また、天蓋が何らかの障害物に接触して、天蓋の移動が阻害されている状態でモータを作動させ続ける場合も同様である。
このように、天蓋がそれ以上移動できない状態となった場合、モータは速やかに停止させることが好ましい。特許文献1には、車両のバックドア挟み込み検出処理として、バックドアを駆動するモータの作動電流を閾値と比較し、作動電流が閾値を越えた場合にモータを停止させることが開示されている。
特許第3987976号公報
天蓋の開閉には、天蓋の上昇動作と下降動作とが含まれる。天蓋の上昇時にはモータの負荷が大きくなるため、モータの作動電流も大きくなる。天蓋の下降時にはモータの負荷が小さくなるため、モータの作動電流も小さくなる。このため、天蓋上昇時を基準に閾値を設定すると開閉終了位置(停止位置)での天蓋やモータへの負荷が過大になり、一方で、天蓋下降時を基準に閾値を設定すると天蓋上昇作動が困難になるという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、蓋停止位置でのモータ等の負荷を抑えつつ、蓋を確実に上昇作動させることが可能な作業車両の蓋開閉装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、上昇および下降動作によって開閉する蓋を開閉制御する作業車両の蓋開閉装置であって、モータの出力を前記蓋に伝達することで前記蓋を開閉する駆動装置と、前記蓋の動作状態を推定する動作状態推定手段と、前記動作状態推定手段の推定結果に応じて前記モータ停止判定閾値を設定する停止判定閾値設定手段と、前記モータの駆動を制御すると共に、前記モータの作動電流を前記停止判定閾値設定手段によって設定された停止判定閾値と比較し、前記作動電流が前記停止判定閾値を越えた場合に前記モータを停止させる制御手段とを備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、前記動作状態推定手段の推定結果に応じて停止判定閾値を切り替えることができ、蓋の動作状態に応じた適切な自動停止制御が行える。このため、蓋が荷箱の側壁や他の障害物等に接触した場合に、これに伴ってモータを速やかに自動停止させることが可能となり、蓋やモータへの負荷が過大になることを抑制できる。
また、上記作業車両の蓋開閉装置では、前記動作状態推定手段は、前記モータの駆動開始から前記作動電流が蓋上昇下降判定閾値を下回るまでは前記蓋が上昇中であると推定し、前記作動電流が前記蓋上昇下降判定閾値を下回った後は前記蓋が下降中であると推定し、前記停止判定閾値設定手段は、前記動作状態推定手段によって前記蓋が上昇中であると推定される場合は、前記停止判定閾値を第1停止判定閾値に設定し、前記動作状態推定手段によって前記蓋が下降中であると推定される場合は、前記停止判定閾値を前記第1停止判定閾値よりも小さい第2停止判定閾値に設定する構成とすることができる。
上記の構成によれば、モータの作動電流と蓋上昇下降判定閾値との比較により、大略的に蓋の上昇中と下降中とで停止判定閾値を切り替えることができ、上昇中の第1停止判定閾値の方が下降中の第2停止判定閾値よりも大きい値に設定される。このため、下降中の蓋が障害物等に接触した場合に、モータが停止するまでの負荷が増大することを抑制できる。
また、停止判定閾値の切り替えは、モータの作動電流を蓋上昇下降判定閾値と比較することで行われるため、蓋の位置検出を行うためのセンサ等は必要なく、停止判定閾値の切り替えに掛かる構成を簡素化することができる。
また、上記作業車両の蓋開閉装置では、前記制御部は、前記モータの駆動を開始した直後の所定期間は、PWM(パルス幅変調)制御によってモータを駆動する構成とすることができる。
上記の構成によれば、モータをPWM制御しながら始動させることで突入電流の発生を抑え、モータの始動直後に突入電流が停止判定閾値を越えてモータが停止することを防止できる。
また、上記作業車両の蓋開閉装置では、前記作業車両はダンプトラックであり、前記蓋は、荷箱の積載物の飛散を防止するための天蓋である構成とすることができる。
また、上記作業車両の蓋開閉装置では、前記作業車両はミキサー車であり、前記蓋は、ホッパーカバーである構成とすることができる。
また、上記作業車両の蓋開閉装置では、前記作業車両はコンテナ脱着車両であり、前記蓋は、コンテナの積載物の飛散を防止するための天蓋である構成とすることができる。
本発明の作業車両の蓋開閉装置は、動作状態推定手段の推定結果に応じて停止判定閾値を切り替えることができ、蓋の動作状態に応じた適切な自動停止制御が行える。このため、蓋が荷箱の側壁や他の障害物等に接触した場合に、これに伴ってモータを速やかに自動停止させることが可能となり、蓋やモータへの負荷が過大になることを抑制できるといった効果を奏する。
本発明の一実施形態を示す図であり、天蓋開閉装置を適用したダンプトラックを側方から見た図である。 本発明の一実施形態を示す図であり、天蓋開閉装置を適用したダンプトラックを上方から見た図である。 天蓋の回動範囲を示す図であり、ダンプトラックを後方から見た図である。 (a)はアクチュエータの外観を示す斜視図であり、(b)はアクチュエータの内部構成を示す斜視図である。 ダンプトラックの荷箱に取り付けられた状態のアクチュエータを示す斜視図である。 天蓋開閉装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。 天蓋の開動作時におけるモータの作動電流波形と閾値との関係を示す図である。 天蓋の閉動作時におけるモータの作動電流波形と閾値との関係を示す図である。 天蓋開閉装置における天蓋の自動停止制御を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、ダンプトラックの天蓋の開閉を行う天蓋開閉装置を例示し、図面を参照して詳細に説明する。
図1および図2は、本実施の形態に係る天蓋開閉装置を適用したダンプトラックの外観を示す図であり、図1はダンプトラックを側方から見た図、図2はダンプトラックを上方から見た図である。図1および図2に示されるように、ダンプトラックの荷箱には、土砂等の積載物の飛散を防止するための天蓋10が設けられており、天蓋10は回転軸11の周りに回動することで開閉するようになっている。尚、図1は天蓋10が完全に開いて荷箱の外側で回転軸11から下方に垂れ下がっている状態を示しており、図2は天蓋10が回転軸11より外側に水平に位置している状態を示している。
また、図3は、天蓋10の回動範囲を示す図であり、ダンプトラックを後方から見た図である。天蓋10は、水平方向に沿って配置される回転軸11の周りに回動することで開閉するものであるため、天蓋10の開閉動作は上昇動作および下降動作を含むものとなる。例えば、図3に示される矢印は天蓋10の開動作時の移動方向を示しているが、矢印Aの範囲では天蓋10の移動は上昇動作、矢印B~Dの範囲では天蓋10の移動は下降動作となる。
本実施の形態に係る天蓋開閉装置は、ダンプトラックの運転席に設けられるコントロールボックス(図6参照)20と、荷箱の前方付近に配置されるアクチュエータ(駆動装置)30とから構成されるものであり、アクチュエータ30は左右の天蓋10のそれぞれに対して備えられている。また、コントロールボックス20は、左右の天蓋10のそれぞれを独立して開閉操作できるようになっている。具体的には、コントロールボックス20には、作動スイッチ21と、右開閉スイッチ22Rおよび左開閉スイッチ22Lが設けられている(図6参照)。
右開閉スイッチ22Rおよび左開閉スイッチ22Lは、例えばトグルスイッチであり、右開閉スイッチ22Rまたは左開閉スイッチ22Lを上または下に倒した状態で作動スイッチ21を押す(ONにする)と天蓋10が開閉を開始し、作動スイッチ21を再度押す(OFFにする)と天蓋10が停止する。尚、左右の天蓋10の開閉操作を独立して行う場合、操作者が天蓋10の開閉状態を視認しながら操作することができる。このため、天蓋10に人が近づいた場合等に、危険を察知した操作者が速やかに停止操作を行うことができる。無論、天蓋10の開閉操作は、片側ずつの操作に限られるものではなく、左右の天蓋10を同時に開閉操作することも可能である。この場合は、右開閉スイッチ22Rおよび左開閉スイッチ22Lの両方を上または下に倒した状態で、作動スイッチ21を操作すればよい。
図4(a)はアクチュエータ30の外観を示す斜視図であり、図4(b)はアクチュエータ30の内部構成を示す斜視図である。図5は、ダンプトラックの荷箱に取り付けられた状態のアクチュエータ30を示す斜視図である。
アクチュエータ30は、図4(b)に示すように、モータ31と、複数のギアからなる減速機32とを有している。そして、減速機32の最終ギアのギア軸321に天蓋10の回転軸11が接続される(図5参照)。また、減速機32は、少なくとも、ウォーム33Aとウォームホイール33Bとからなるウォームギア33を有している。ウォームギア33では、ウォーム33Aが駆動入力側(モータ側)に、ウォームホイール33Bが駆動出力側に配置される。尚、実際のアクチュエータ30は、図4(a)に示すように、減速機32がケーシング34内に潤滑油と共に納められている。
このように、アクチュエータ30にウォームギア33を備えることにより、モータ31への給電を遮断してモータ31を停止させたときには、ウォームギア33のセルフロックにより天蓋10を停止させることができる。すなわち、ウォームギア33は、ウォーム33Aからウォームホイール33Bへの駆動力は容易に伝達するが、ウォームホイール33Bからウォーム33Aへの駆動力は伝達しにくいといった特性がある。このため、アクチュエータ30による天蓋10の移動中にモータ31を停止すれば、天蓋10側から減速機32に回転力が作用しても、ウォームギア33においてその回転は伝達せず、天蓋10は停止する。
本実施の形態に係る天蓋開閉装置の制御系の概略構成を、図6のブロック図を参照して説明する。
天蓋開閉装置のコントロールボックス20は、上述したスイッチ類(すなわち、作動スイッチ21、右開閉スイッチ22Rおよび左開閉スイッチ22L)以外に、マイクロコンピュータ(以下、マイコン)23、右モータ駆動回路24Rおよび左モータ駆動回路24L、右電流検知回路25Rおよび左電流検知回路25Lを有している。尚、以下の説明では、右開閉スイッチ22Rおよび左開閉スイッチ22Lを区別する必要のない場合は単に開閉スイッチ22と称する場合もある。同様に、右モータ駆動回路24Rおよび左モータ駆動回路24Lを区別する必要のない場合は単にモータ駆動回路24と称し、右電流検知回路25Rおよび左電流検知回路25Lを区別する必要のない場合は単に電流検知回路(電流検知部)25と称する場合もある。さらに、右モータ31Rおよび左モータ31Lを区別する必要のない場合は単にモータ31と称する場合もある。
尚、ブザー26は、吹鳴により操作者に作動状況(開閉作動中かエラー発生か)を伝える。
マイコン(動作状態推定手段、停止判定閾値設定手段、制御手段)23は、右開閉スイッチ22RのON時に作動スイッチ21による操作がなされると、その操作内容に応じて、右モータ駆動回路24Rを介して右モータ31R(右側の天蓋10を駆動するアクチュエータ30に備えられるモータ31)を制御する。同様に、左開閉スイッチ22LのON時に作動スイッチ21による操作がなされると、マイコン23は、左モータ駆動回路24Lを介して左モータ31L(左側の天蓋10を駆動するアクチュエータ30に備えられるモータ31)を制御する。右電流検知回路25Rおよび左電流検知回路25Lは、モータ31Rおよび31Lの作動電流(モータ駆動回路24からモータ31へ供給される電流)を検知する回路であり、検知した電流値をマイコン23へ入力する。尚、電流検知回路25が出力する作動電流値は、AD変換した瞬間値をそのまま使用するのではなく、数ステップ間に検知された値を平均化したものとすることが好ましい。これにより、ノイズ等による影響を抑えて、後述する作動電流と閾値(第1閾値Th1~第3閾値Th3)との比較判定において、より正確な判定を可能とする。
続いて、本実施の形態に係る天蓋開閉装置におけるモータ31の自動停止制御について説明する。
本実施の形態に係る天蓋開閉装置は、モータ31の作動電流を停止判定閾値と比較し、作動電流が停止判定閾値を越えた場合に、天蓋10が障害物(または荷箱)に接触したと判定し、モータ31を自動停止するものである。また、停止判定閾値は、天蓋10が上昇から下降に切り替わる付近のタイミングで切り替えられるものである。まずは、この閾値切替の基本概念を図7および図8を参照して説明する。
図7は、天蓋10の開動作時におけるモータ31の作動電流波形と各閾値との関係を示す図である。尚、図7の作動電流波形は、天蓋10が完全に閉じた状態から完全に開いた状態まで移動した場合を示している。
図7に示す期間T11は、天蓋10が上昇動作となる範囲を示している。期間T11での作動電流は全体的に大きくなっているが、作動開始直後が最も大きく、徐々に減少している。また、図7に示す期間T12は、天蓋10が下降動作となる範囲を示している。期間T12での作動電流は全体的に小さくなっており、ほぼ一定の値で推移している。
図7から明らかなように、開動作時におけるモータ31の作動電流は、天蓋10が下降動作を行っている間はほぼ一定の小さい電流値で推移し、天蓋10が上昇動作を行っている間は電流値に変動はあるものの下降動作を行っている間よりも大きい電流値となっている。したがって、モータ31の作動電流を蓋上昇下降判定閾値である第3閾値Th3と比較することで、天蓋10が上昇動作を行っているか下降動作を行っているかの判定(推定)が可能となる。すなわち、大略的には、作動電流が第3閾値Th3よりも大きければ天蓋10は上昇中、作動電流が第3閾値Th3よりも小さければ天蓋10は下降中であると判定することができる。
天蓋10が上昇中と判定される場合、天蓋10の移動停止を判定するための停止判定閾値が第1閾値(第1停止判定閾値)Th1に設定される。すなわち、天蓋10の上昇中は、モータ31の作動電流が第1閾値Th1を越えた場合に、天蓋10が何らかの障害物に接触していると判断され、モータ31が停止させられる。
天蓋10が下降中と判定される場合、停止判定閾値が第2閾値(第2停止判定閾値)Th2(<第1閾値Th1)に設定される。すなわち、天蓋10の下降中は、モータ31の作動電流が第2閾値Th2を越えた場合に、天蓋10が完全に開き切ったか、天蓋10が何らかの障害物に接触していると判断され、モータ31が停止させられる。
図8は、天蓋10の閉動作時におけるモータ31の作動電流波形と各閾値との関係を示す図である。また、図8の作動電流波形は、天蓋10が完全に開いた状態から完全に閉じた状態まで移動した場合を示している。
図8に示す期間T21は、天蓋10が上昇動作となる範囲を示している。期間T21での作動電流は全体的に大きくなっているが、作動開始直後は比較的小さく、徐々に増加した後に再び減少している。また、図8に示す期間T22は、天蓋10が下降動作となる範囲を示している。期間T22での作動電流は全体的に小さくなっており、ほぼ一定の値で推移している。
図8から明らかなように、閉動作時におけるモータ31の作動電流は、天蓋10が下降動作を行っている間はほぼ一定の小さい電流値で推移し、天蓋10が上昇動作を行っている間は電流値に変動はあるものの下降動作を行っている間よりも大きい電流値となっている。したがって、モータ31の作動電流を第3閾値Th3と比較することで、天蓋10が上昇動作を行っているか下降動作を行っているかの判定が可能となる。すなわち、大略的には、作動電流が第3閾値Th3よりも大きければ天蓋10は上昇中、作動電流が第3閾値Th3よりも小さければ天蓋10は下降中であると判定することができる。
その結果、天蓋10の閉動作時においても開動作時と同様に、天蓋10が上昇中と判定される場合は停止判定閾値が第1閾値Th1に設定され、天蓋10が下降中と判定される場合は停止判定閾値が第2閾値Th2に設定される。
さらに、本実施の形態に係る天蓋開閉装置における天蓋10の自動停止制御を図9のフローチャートを用いてさらに詳細に説明する。尚、この自動停止制御は、作動スイッチ21がONされることによって開始されるものであり、右側及び左側の天蓋10に対してそれぞれ独立して実行可能である。すなわち、図9に示される自動停止制御は、右開閉スイッチ22RがONとなっている場合に右側の天蓋10に対して実施され、左開閉スイッチ22LがONとなっている場合に左側の天蓋10に対して実施されるものである。無論、右開閉スイッチ22Rおよび左開閉スイッチ22Lが両方ともONとなっていれば、両側の天蓋10に対して並行して同時に自動停止制御が実施される。
まず、作動スイッチ21がONされた直後は、停止判定閾値が第1閾値Th1に設定される(S1)。これは、図7および図8から明らかなように、天蓋10の開動作時および閉動作時の何れであっても、天蓋10の動作は上昇動作から下降動作に切り替わるものであって、下降動作から上昇動作に切り替わることは無いためである。すなわち、図9のフローでは、天蓋10の動作が上昇動作から下降動作に切り替わることで停止判定閾値が第1閾値Th1から第2閾値Th2に切り替わることはあるが、停止判定閾値が第2閾値Th2から第1閾値Th1に切り替わることのない制御となっている。
続いて、モータ31の作動電流が第3閾値Th3と比較され(S2)、作動電流が第3閾値Th3以下の状態が一定時間(例えば1~2秒)継続すれば(S2でYes)、天蓋10は上昇から下降に切り替わったと判断できるため、処理はS6に移行する。一方、S2の判定がNoである場合は、天蓋10は上昇中であると判断できるため、停止判定閾値は第1閾値Th1のままで切り替わることなく、処理はS3に移行する。尚、比較される作動電流は、電流検知回路25によって検知されるものであり、実際の作動電流がAD変換されてマイコン23へ入力される。ここで、作動電流が第3閾値Th3以下の状態が一定時間継続していることをもって天蓋10の下降動作への切り替わりと判定するのは、誤検知を無くして検出精度を上げるためである。
S3では、モータ31の作動電流が第1閾値Th1と比較され、作動電流が第1閾値Th1を越えれば(S3でYes)、天蓋10は障害物(または荷箱)に接触していると判断されるため、モータ31が停止されて(S4)処理は終了する。作動電流が第1閾値Th1を越えていなければ(S3でNo)、作動スイッチ21および開閉スイッチ22の何れかが操作変更されてOFFされたか否かが判定され(S5)、作動スイッチ21および開閉スイッチ22の何れかがOFFされていれば(S5でYes)モータ31が停止されて(S4)処理は終了し、作動スイッチ21および開閉スイッチ22の何れもOFFされていなければ(S5でNo)処理はS2へ戻る。尚、S3およびS5の何れの判定でもYesとならない場合でも、天蓋10が上昇し続けることは無いため、必ずどこかのタイミングでS2の判定がYesとなる。
S2の判定がYesであれば、停止判定閾値が第2閾値Th2に切り替えられ(S6)、その後、処理はS7に移行する。
S7では、モータ31の作動電流が第2閾値Th2と比較され、作動電流が第2閾値Th2以上であれば(S7でYes)、天蓋10は障害物(または荷箱)に接触していると判断されるため、モータ31が停止されて(S8)処理は終了する。作動電流が第2閾値Th2未満であれば(S7でNo)、作動スイッチ21および開閉スイッチ22の何れかが操作変更されてOFFされたか否かが判定され(S9)、作動スイッチ21および開閉スイッチ22の何れかがOFFされていれば(S9でYes)モータ31が停止されて(S8)処理は終了し、作動スイッチ21および開閉スイッチ22の何れもOFFされていなければ(S9でNo)処理はS7へ戻る。尚、S9の判定でYesとならない場合でも、天蓋10が停止せずに移動し続けることは無いため、必ずどこかのタイミングでS7の判定がYesとなる。
このように、本実施の形態における天蓋10の自動停止制御では、天蓋10の上昇中と下降中とで停止判定閾値が切り替えられ、上昇中の停止判定閾値(第1閾値)の方が下降中の停止判定閾値(第2閾値)よりも大きい値に設定される。このため、下降中の天蓋10が荷箱の側壁や他の障害物等に接触した場合に、これに伴ってモータ31を速やかに自動停止させることが可能となり、天蓋10やモータ31への負荷が過大になることを抑制できる。また、天蓋10の上昇中は停止判定閾値に第1閾値が用いられることで、天蓋10を確実に上昇作動させることも可能である。
また、停止判定閾値の切り替えは、モータ31の作動電流を第3閾値と比較することで行われるため、天蓋10の位置検出を行うためのセンサ等は必要なく、停止判定閾値の切り替えに掛かる構成を簡素化することができる。
尚、本実施の形態に係る天蓋開閉装置において、モータ31には、その作動時に負荷に応じた作動電流が流れるようになっている。但し、モータ31の始動時には、一般に、突入電流といった大電流が発生することが知られている。このような突入電流が発生した場合、この突入電流が停止判定閾値を越えてしまい、モータ31の始動直後(すなわち、天蓋10の開閉開始直後)にモータ31が停止することが起こり得る。
このような突入電流によるモータ31の停止を防止する方法としては、例えば図7に示すように、モータ31の始動直後の一定時間をPWM(パルス幅変調)制御期間T10として設定することが考えられる。PWM制御期間T10では、モータ31をPWM制御しながら始動させることで突入電流の発生を抑え、モータ31が始動直後に停止することを防止できる。PWM制御期間T10の作動電流は、モータ31作動時の定常電流よりも小さくなると考えられるため、図7に示すように、PWM制御期間T10における停止判定閾値を、第1閾値Th1よりも小さいPWM制御期間用停止判定閾値Th0とすることもできる。無論、PWM制御期間用停止判定閾値Th0を用いることは必須ではなく、PWM制御期間T10における停止判定閾値を第1閾値Th1としてもよい。
尚、本発明において、突入電流によるモータ31の停止を防止する方法はこれに限定されるものではない。例えば、モータ31の始動直後の一定時間は、作動電流と停止判定閾値との比較を行わないようにすることもできる。但し、この方法では、モータ31の始動直後の一定時間は天蓋10の自動停止制御が行われないといったデメリットがあるため、モータ31をPWM制御しながら始動させることで突入電流の発生を抑える方法が好ましいと言える。
すなわち、上記説明では、モータ31の始動直後の所定時間においてPWM制御を行う構成を例示したが、この制御に代えて、例えば他のタイミングでPWM制御を行ったり、全制御領域でPWM制御を行ったりしてもよく、あるいは全制御領域でPWM制御を行わない構成としてもよい。
また、図7および図8にも示されているように、モータ31の始動直後はモータ31の作動電流に大きな変動が生じ、天蓋10が上昇中であっても作動電流が一時的に第3閾値Th3よりも小さくなることが起こり得る。すなわち、天蓋10が上昇動作から下降動作に切り替わっていないにも関わらず、停止判定閾値が第1閾値Th1から第2閾値Th2に切り替わることが起こり得る。これを防止するためには、作動電流が第3閾値Th3以下となる状態が一定時間以上続いた場合に作動電流が第3閾値Th3を下回ったと判定され、第1閾値Th1から第2閾値Th2に切り替わる制御とすることが好ましい。
尚、上記説明では、天蓋10が上昇中か下降中かに応じて停止判定閾値を切り替えるものとしているが、厳密に言えば、天蓋10の上昇/下降を正確に判定するものでなくてもよく、天蓋10の上昇/下降を推定するものであってもよい。例えば、モータ31の作動電流を第3閾値と比較する上記の上昇/下降判定方法では、第3閾値は、実際には、天蓋10の下降中のモータ31の作動電流よりもある程度大きい値に設定されることが好ましい。この場合、天蓋10が上昇中であっても、天蓋10が垂直位置(図3において矢印Aの範囲と矢印Bの範囲との境界位置)に近づいた段階で、停止判定閾値が1閾値Th1から第2閾値Th2に切り替えられる。すなわち、厳密に言えば、停止判定閾値が1閾値Th1から第2閾値Th2に切り替わるのは、天蓋10の移動が上昇から下降に切り替わる付近である。
また、上記説明では、蓋上昇下降判定閾値として1つの閾値(すなわち第3閾値)を用いているため、停止判定閾値は2つの閾値(すなわち第1閾値および第2閾値)での切り替えとなっている。しかしながら、本発明に閾値の数はこれに限定されるものではなく、例えば、蓋上昇下降判定閾値として2つの閾値を用いれば、停止判定閾値は3つの閾値で切り替えを行うことも可能となる。
本実施の形態では、ダンプトラックの天蓋の開閉を行う天蓋開閉装置に本発明を適用した場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の作業車両にも本発明は適用可能である。例えば、コンテナ脱着車両のコンテナの天蓋開閉装置や、ミキサー車のホッパーカバーの開閉装置等にも、本発明は適用可能である。
今回開示した実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
10 天蓋
11 回転軸
20 コントロールボックス
21 作動スイッチ
22 開閉スイッチ
23 マイコン(動作状態推定手段、停止判定閾値設定手段、制御手段)
24 モータ駆動回路
25 電流検知回路
30 アクチュエータ(駆動装置)
31 モータ
32 減速機
Th0 PWM制御期間用停止判定閾値
Th1 第1閾値(第1停止判定閾値)
Th2 第2閾値(第2停止判定閾値)
Th3 第3閾値(蓋上昇下降判定閾値)

Claims (6)

  1. 上昇および下降動作によって開閉する蓋を開閉制御する作業車両の蓋開閉装置であって、
    モータの出力を前記蓋に伝達することで前記蓋を開閉する駆動装置と、
    前記蓋の動作状態を推定する動作状態推定手段と、
    前記動作状態推定手段の推定結果に応じて前記モータ停止判定閾値を設定する停止判定閾値設定手段と、
    前記モータの駆動を制御すると共に、前記モータの作動電流を前記停止判定閾値設定手段によって設定された停止判定閾値と比較し、前記作動電流が前記停止判定閾値を越えた場合に前記モータを停止させる制御手段とを備えており、
    前記動作状態推定手段は、前記モータの駆動開始から前記作動電流が徐々に減少または増加を開始するまでの期間を除いたタイミングにおいて、前記作動電流が蓋上昇下降判定閾値を下回るまでは前記蓋が上昇中であると推定し、前記作動電流が前記蓋上昇下降判定閾値を下回った後は前記蓋が下降中であると推定し、
    前記停止判定閾値設定手段は、前記動作状態推定手段によって前記蓋が上昇中であると推定される場合は、前記停止判定閾値を第1停止判定閾値に設定し、前記動作状態推定手段によって前記蓋が下降中であると推定される場合は、前記停止判定閾値を前記第1停止判定閾値よりも小さい第2停止判定閾値に設定することを特徴とする作業車両の蓋開閉装置。
  2. 上昇および下降動作によって開閉する蓋を開閉制御する作業車両の蓋開閉装置であって、
    モータの出力を前記蓋に伝達することで前記蓋を開閉する駆動装置と、
    前記蓋の動作状態を推定する動作状態推定手段と、
    前記動作状態推定手段の推定結果に応じて前記モータ停止判定閾値を設定する停止判定閾値設定手段と、
    前記モータの駆動を制御すると共に、前記モータの作動電流を前記停止判定閾値設定手段によって設定された停止判定閾値と比較し、前記作動電流が前記停止判定閾値を越えた場合に前記モータを停止させる制御手段とを備えており、
    前記動作状態推定手段は、前記モータの駆動開始から前記作動電流が蓋上昇下降判定閾値を下回るまでは前記蓋が上昇中であると推定し、前記作動電流が前記蓋上昇下降判定閾値を下回った後は前記蓋が下降中であると推定し、かつ、前記作動電流が前記蓋上昇下降判定閾値以下となる状態が一定時間以上続いた場合に前記作動電流が前記蓋上昇下降判定閾値を下回ったと判定するものであり、
    前記停止判定閾値設定手段は、前記動作状態推定手段によって前記蓋が上昇中であると推定される場合は、前記停止判定閾値を第1停止判定閾値に設定し、前記動作状態推定手段によって前記蓋が下降中であると推定される場合は、前記停止判定閾値を前記第1停止判定閾値よりも小さい第2停止判定閾値に設定することを特徴とする作業車両の蓋開閉装置。
  3. 請求項1または2に記載の作業車両の蓋開閉装置であって、
    前記制御手段は、前記モータの駆動を開始した直後の所定期間は、パルス幅変調制御によって前記モータを駆動することを特徴とする作業車両の蓋開閉装置。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載の作業車両の蓋開閉装置であって、
    前記作業車両はダンプトラックであり、
    前記蓋は、荷箱の積載物の飛散を防止するための天蓋であることを特徴とする作業車両の蓋開閉装置。
  5. 請求項1から3の何れか1項に記載の作業車両の蓋開閉装置であって、
    前記作業車両はミキサー車であり、
    前記蓋は、ホッパーカバーであることを特徴とする作業車両の蓋開閉装置。
  6. 請求項1から3の何れか1項に記載の作業車両の蓋開閉装置であって、
    前記作業車両はコンテナ脱着車両であり、
    前記蓋は、コンテナの積載物の飛散を防止するための天蓋であることを特徴とする作業車両の蓋開閉装置。
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