JP6991558B2 - ゲル状芳香剤組成物 - Google Patents
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Description
〔1〕 脂肪酸塩及び前記脂肪酸塩の溶剤としてヘキシルアセテートを含んでなることを特徴とする自然揮散型ゲル状芳香剤組成物。
〔2〕前記脂肪酸塩が高級脂肪酸塩であることを特徴とする〔1〕に記載の自然揮散型ゲル状芳香剤組成物。
〔3〕前記高級脂肪酸塩がステアリン酸ナトリウムであることを特徴とする〔2〕に記載の自然揮散型ゲル状芳香剤組成物。
〔4〕前記ヘキシルアセテートと共に、香料を含んでなることを特徴とする〔1〕から〔3〕のいずれかに記載の自然揮散型ゲル状芳香剤組成物。
〔5〕〔1〕から〔4〕のいずれかに記載の自然揮散型ゲル状芳香剤組成物を容器に収容してなる自然揮散型ゲル状芳香剤。
ステアリン酸ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル及び溶剤を混合し、90℃まで加熱後、常温の水(イオン交換水)を加え、80~90℃でステアリン酸ナトリウムが完全に溶解するまで攪拌した。香料を添加する場合には、ここで香料を加え、良く攪拌した。その後、容器に充填し、ゲル化を試みた。
また、溶剤をD-リモネンとしたものを比較例1とし、比較例1にアップル香料を加えたものを比較例3とし、比較例1にレモン香料を加えたものを比較例5とした。
また、溶剤をイソパラフィンとしたものを比較例2とし、比較例2にアップル香料を加えたものを比較例4とし、比較例2にレモン香料を加えたものを比較例6とした。
さらに、溶剤をテルピノレンとしたものを比較例7、溶剤をα-ピネンとしたものを比較例8、溶剤をジヒドロミルセノールとしてものを比較例9、溶剤をリナロールとしたものを比較例10、溶剤をベンジルアルコールとしたものを比較例11、溶剤をベンジルアセテートとしたものを比較例12、溶剤をシトラールとしたものを比較例13、溶剤を2-tert-ブチルシクロヘキシルアセテート(以下、VERDOXという)としたものを比較例14、溶剤を4-tert-ブチル-1-シクロヘキシルアセテート(以下、P-T-BCHAという)としたものを比較例15、溶剤をプロピレングリコールジアセテートとしたものを比較例16とした。
なお、各実施例及び比較例における含有成分をその含有量と共に表1に示す。また、ゲル化の結果について、ゲル化したものは〇とし、ゲル化しなかったものは×として示した。
ヘキシルアセテートを溶剤として用いた実施例1、2及び3については、離液がなく弾性を有する良好なゲル状体が得られた。比較例1~11についても、良好なゲル状体が得られた。
実施例1~3及び比較例1~6について、8名のパネラーによって、下記スコア基準を設けたうえで、香りの強度と嗜好性について官能評価をおこなった。その際、比較例1を3点とし、他のサンプルと比較するためのブランクとした。
香りの強度の官能評価基準については、以下の通りスコアを設定し評価した。
1点:非常に弱い。
2点:弱い。
3点:普通。
4点:強い。
5点:非常に強い。
1点:非常に不快。
2点:不快。
3点:違和感がない。
4点:好ましい。
5点:非常に好ましい。
表3から、リモネンを溶剤として用いた比較例1のブランクと比較し、リモネンにレモン香料を添加した比較例5は、香りの強度と香りの嗜好性ともにスコアがブランクと同じであったが、リモネンにアップル香料を添加した比較例3は、香りの強度がブランクよりも0.9点下回り、香りの嗜好性は1.1点下回った。これにより、リモネンには相性の悪い香料があり、香料との組み合わせを考える必要があることが分かった。
つまり、ヘキシルアセテートを溶剤として用いた実施例1、2及び3は、香りの強度のスコアがブランクよりも1~1.5点も高く、香りの嗜好性のスコアが0.8~1.4点も高いことが分かる。よって、ヘキシルアセテートは香料との相性が良く、ヘキシルアセテートを溶剤として用いた実施例1、2及び3は、香りの強度及び嗜好性のどちらも、ブランクよりスコアが高いことが分かった。
ヘキシルアセテートを溶剤として用いた実施例1、リモネンを溶剤として用いた比較例1については、ほぼ同様に、一定の揮散量及び揮散速度を示し、安定した揮散傾向を示した。どちらも8週間経過時において約40gの揮散量を示し、これは混合した溶剤の重量とほぼ同程度であった。揮散試験終了時の芳香剤の状態は、試験開始時に比べて体積が収縮し、固く固化した状態であった。
Claims (5)
- 脂肪酸塩及び前記脂肪酸塩の溶剤としてヘキシルアセテートを含んでなることを特徴とする自然揮散型ゲル状芳香剤組成物。
- 前記脂肪酸塩が高級脂肪酸塩であることを特徴とする請求項1に記載の自然揮散型ゲル状芳香剤組成物。
- 前記高級脂肪酸塩がステアリン酸ナトリウムであることを特徴とする請求項2に記載の自然揮散型ゲル状芳香剤組成物。
- 前記ヘキシルアセテートと共に、香料を含んでなることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の自然揮散型ゲル状芳香剤組成物。
- 前記請求項1から4のいずれかに記載の自然揮散型ゲル状芳香剤組成物を容器に収容してなる自然揮散型ゲル状芳香剤。
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