JPH1094591A - ゲル状芳香消臭剤組成物 - Google Patents

ゲル状芳香消臭剤組成物

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JPH1094591A
JPH1094591A JP8251253A JP25125396A JPH1094591A JP H1094591 A JPH1094591 A JP H1094591A JP 8251253 A JP8251253 A JP 8251253A JP 25125396 A JP25125396 A JP 25125396A JP H1094591 A JPH1094591 A JP H1094591A
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JP
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gel
composition
oil
fragrant
surfactant
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JP8251253A
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Masaru Ishigaki
勝 石垣
Koji Hashimoto
宏治 橋本
Yasuyuki Tsumamoto
康幸 裙本
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Nippon Fine Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nippon Fine Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のゲル状芳香消臭剤に比し、揮散持続期間
が延長され、より軽量な改善されたゲル状芳香消臭剤組
成物を提供する。 【解決手段】O/W乳化香料粒子を含むゲル状芳香消臭
剤組成物において、該粒子が更に常温固体の高級アルコ
ール、界面活性剤及び水を含む分子構造体により囲まれ
たO/W二次粒子エマルジョン形態を有しており且つ平
均直径1000μm未満の微細気泡が発泡前のゲル容積
の10〜100%含有されていることを特徴とするゲル
状芳香消臭剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、持続性、取扱い
性、装飾性等において改良されたゲル状芳香消臭剤組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ゲル化剤に芳香成分乃至消臭
成分、水等を加えて冷却固化して得られるゲル状芳香剤
(水性)組成物は、油性のそれに比べて、溶剤を使用せ
ず、安全性が高いことから種々研究開発されている。
【0003】しかしながら、之等のゲル状芳香剤組成物
は、総じて、持続時間が比較的短く、これを長くしよう
とすれば、多量の水を含ませる必要があり、重くなりす
ぎて壁掛けタイプ等としては不適であり、取り扱い性が
低下し、また高所に置いて利用される場合に、誤って落
下させると衝撃が大きく、収容容器が破損しやすい等の
欠点があった。更に、香気の強さや香質が経時的に変化
する欠点もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、従来のこの種ゲル状芳香消臭剤組成物に比し、より
軽量でしかも揮散持続時間を延長でき、また香気や香質
の変化を殆ど伴わない改良されたこの種組成物を提供す
る点にある。
【0005】本発明者らは、上記目的より、まず最初に
水の蒸散を抑える手段として、ゲルに加える香料を通常
使用されているポリオキシエチレン(20モル)ノニル
フェニルエーテル等の非イオン界面活性剤を用いて乳化
し、得られるW/O乳化物にセチルアルコール等の高級
脂肪族アルコールをその融点以上で添加分散させ、これ
を別個に調製したカラギーナンを主体としたゲルに徐々
に添加して相転移させて、O/W乳化分散体を調製し
た。その結果、最初の乳化香料(O/W)の周囲をセタ
ノール/界面活性剤/水からなる層が何層も取り囲んだ
団粒子(O/W二次粒子)が形成され、これが水と香料
の蒸散を同時に抑制する事実を発見した。
【0006】また、軽量化のためにゲル量を少なくする
場合、見掛けの大きさが小さく見え、これが商品イメー
ジを損なう欠点は、ゲルに気泡を入れることによって解
決できることを見出した。
【0007】更に、このゲル組成物への気泡の混入の
際、弗素系界面活性剤の利用によれば、気泡性、泡安定
性のいずれも非常に優れたものとなる事実をも発見し
た。
【0008】本発明は之等の新しい知見に基づいて完成
されたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明によれば、
O/W乳化香料粒子を含むゲル状芳香消臭剤組成物にお
いて、該粒子が更に常温固体の高級アルコール、界面活
性剤及び水を含む分子構造体により囲まれたO/W二次
粒子エマルジョン形態を有しており且つ平均直径100
0μm未満の微細気泡が発泡前のゲル容積の10〜10
0%含有されていることを特徴とするゲル状芳香消臭剤
組成物が提供される。
【0010】また、本発明によれば、より好ましくは弗
素系界面活性剤を0.01〜10%含む上記ゲル状芳香
消臭剤組成物が提供される。
【0011】本発明のゲル状芳香消臭剤組成物は、上記
の通り、香料粒子を特定のO/W二次粒子エマルジョン
形態としたことに基づいて、持続時間を延長でき、充分
な香気力価を持続発現でき、香気や香質の変化を抑制で
きる。また、気泡を混入させたことに基づいて、軽量化
が図り得、取り扱い性等の面でも有利である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明ゲル状芳香剤組成物
につき詳述すれば、該組成物は、O/W乳化香料粒子
(二次粒子)の調製を除いて、基本的には、従来のこの
種ゲル状芳香消臭剤組成物におけるそれと同様にして調
製することができる。
【0013】上記二次粒子の調製において用いられる高
級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール、ミ
リスチルアルコール、ステアリルアルコール、エイコサ
ノール、ベへニルアルコール等を例示できる。
【0014】最も基本的には、該組成物は、ゲル化剤
に、水、香料等の芳香成分、必要に応じてその他の添加
剤、例えば芳香成分の保留剤、揮散調整剤、ゲル改質
剤、色材、界面活性剤等を加えて、冷却固化させること
により調製することができる。
【0015】ここで、用いられるゲル化剤としては、主
として、水系ゲルに使用される、例えば、寒天、カラギ
ーナン、ローカストビーンガム、グアーガム、アラビア
ガム、ゼラチン、ペクチン、デンプン類、カルボキシメ
チルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース等のヒドロキシセルロース類、
ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリアク
リル酸及びそのアミン塩乃至アルカリ塩等の水系ゲル化
剤の他、油系ゲルに使用される、例えば、ステアリン
酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、12−
ヒドロキシステアリン酸等の高級脂肪酸の金属石鹸、硬
化ヒマシ油、ベンジリデンソルビトール、トリベンジリ
デンソルビトール、ワックス類等の油系ゲル化剤を使用
できる。之等のゲル化剤は、水系ゲル及び油系ゲルのそ
れぞれの群の中で、その一種を単独で用いることもで
き、また2種以上を併用することもできる。之等ゲル化
剤の配合量は、その種類等に応じて適宜決定され特に限
定されるものではないが、通常水系ゲル化剤の場合は、
組成物重量の約0.1〜8重量%、好ましくは約1〜3
重量%の範囲、油系ゲル化剤の場合は、同組成物重量の
約0.2〜20重量%、好ましくは約2〜10重量%の
範囲から選択されるのがよい。
【0016】芳香成分としては、通常用いられている揮
発性の天然物及び合成物のいずれでもよく、代表的に
は、植物の葉、花、果実、根、木材等から得られるエッ
センス油、動物起源のエッセンス油、樹脂エキスエッセ
ンス油等の天然物や、炭化水素、アルコール、エステ
ル、アルデヒド、ケトン等の芳香性合成化合物等及び之
等の混合物を例示できる。上記芳香成分には、より具体
的には、例えばローズ油、ラベンダー油、ジャスミン
油、パーチュリー油、カーネーション油、レモン油、オ
レンジ油、レモングラス油、ベルガモット油、ベチュバ
油、チョウジ油、セダー油、ビャクダン油、ユーカリ
油、カッシヤ油、ショウノウ油、イランイラン油、シト
ロネラー油、ゼラニウム油等の精油;ジャコウ、シベッ
ト油、ウミダヌキ油、アンバーグリス油等の動物性香
料;バニリン、サリチル酸メチル、シンナミルアルデヒ
ド、β−フェニルエチルアルコール、ゲラニオール、オ
キシシトロネラール、フェニルアセトアルデヒド、ピペ
ロナール等の合成香料;之等の2種以上を調合した調合
香料等が包含される。
【0017】之等の芳香成分は、そのままで又はアルコ
ール類等の適当な展剤乃至溶媒に希釈して、本発明組成
物中に配合できる。また、かかる芳香成分及びその希釈
液自体、既に種々市販されており、本発明ではかかる市
販品を用いることもできる。その本発明組成物中への配
合量は、一般に、全重量の約1〜15重量%、好ましく
は約2〜8重量%の範囲とされるのが適当である。
【0018】また、本発明組成物には、1種又は2種以
上の機能を強化するための添加剤を配合することができ
る。その例としては例えばBHT等の酸化防止剤、安息
香酸、サリチル酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸エ
チル等の防腐剤等を例示できる。更に、香料の保留剤、
希釈剤、ゲルの湿潤剤、揮散調整剤、凍結防止剤等の機
能を単独で又は複数でもつものとして、例えばエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール等の多価アルコール類、
動植物油脂、パラフィン等の鉱物油、エチレンジグリコ
ールエーテル類、メチルセルローズ、エチルセルロー
ズ、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルローズ等のセルローズ誘導体等を例示する
ことができる。之等添加剤の添加配合量は、この種ゲル
状組成物に添加配合され得る通常の範囲から任意に選択
することができ、特に限定はない。
【0019】更に、本発明組成物に任意に配合すること
ができる界面活性剤は、ノニオン性、アニオン性、カチ
オン性及び両性のいずれの界面活性剤でもよい。それら
の具体例としては、例えばポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ソルビタンエステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ンエステル等のノニオン性界面活性剤;高級脂肪酸石
鹸、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
硫酸等のアニオン性界面活性剤;アルキルベタインアミ
ンオキサイド等;パーフルオロアルキルカルボン酸塩、
パーフルオロアルキル第四級アンモニウム塩、パーフル
オロアルキルベタイン、パーフルオロアルキルエチレン
オキサイド付加物、パーフルオロアルキルオリゴマー等
の弗素系界面活性剤;ポリエーテル変性シリコーンオイ
ル、アミン変性シリコーンオイル等のシリコーン系界面
活性剤等を例示することができる。
【0020】本発明組成物は、水系ゲル化剤及び油系ゲ
ル化剤のいずれを用いる場合も、例えば上記各成分(芳
香成分を除く)の所定量を混合して、約80℃前後もし
くはそれ以下の温度、通常約70〜80℃程度の温度
で、各成分を均一に溶解させた後、これに芳香成分を添
加混合し、次いで冷却することにより容易に調製でき
る。かくして、所望の組成物を得ることができる。
【0021】また、本発明ゲル状芳香消臭剤組成物に添
加配合される消臭成分は、従来公知の各種のもののいず
れでもよく、その具体例としては、例えばクエン酸、リ
ンゴ酸、シュウ酸等の有機酸、パルミチン酸、ステアリ
ン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸、植物精油、非イオン
界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、ベ
タイン系化合物、硫酸第1鉄等を例示できる。之等消臭
成分の配合量は、得られる組成物重量の約0.1〜10
重量%、好ましくは約0.1〜5重量%の範囲から選択
されるのが適当である。
【0022】また、本発明組成物は、更にこれに微細気
泡を形成、保持させることが必須である。これは、例え
ば所望ゲルの形成に当って、前述した界面活性剤を組成
物重量の約0.1〜15重量%、より好ましくは約0.
1〜5重量%配合して、混合物をゲル化させ、そのゲル
化中に気泡が均一に分布されるようにガスを吹込むか又
は適宜攪拌して均一な微細気泡を形成させることにより
行なうことができる。
【0023】より詳しくは、上記混合物を剪断下に熱水
中に混合してゾルを作り、これをそのガラス転移点より
低い温度に冷却してゲル化を開始させ、該ゲル化中にガ
スを導入して発泡させることにより、所望の発泡性半流
動体ゲルを得ることができる。
【0024】また、通常の攪拌能力の高い羽付き混合機
や高粘度用攪拌機等を用いて、所定量の温水を攪拌しな
がら、これにゲル化剤、界面活性剤で水に分散した調合
香料を加え、攪拌混合溶解、分散をさせて均一にし、次
いで発泡用界面活性剤を所定量加えて、更に攪拌混合す
ることによっても、所望の微細気泡を均一に形成、保持
させた組成物を得ることができる。
【0025】尚、上記において、用いられる界面活性剤
としては、特にパーフルオロアルキルカルボン酸塩、パ
ーフルオロアルキル第四級アンモニウム塩、パーフルオ
ロアルキルベタイン、パーフルオロアルキルエチレンオ
キサイド付加物、パーフルオロアルキルオリゴマー等の
弗素系界面活性剤が好適である。即ち、之等の利用によ
れば、より少量(例えば組成物重量の約0.01〜10
重量%、より好ましくは0.01〜2重量%)を使用し
て、微細気泡を安定して形成、保持できる利点がある。
【0026】かくして得られる組成物におけるゲル内気
泡は、発泡前の組成物容積の10〜100%、より好ま
しくは10〜50%の容積を占めるものとするのが適当
である。
【0027】尚、本発明組成物を構成するゲルには、必
要に応じて適当な色材を配合して色彩を施すことができ
る。ここで、色材としては、前述した各種の染料、顔料
等をいずれも使用することができる。微細気泡を形成、
保持させた本発明組成物中への上記色材の配合によれ
ば、特に、組成物が上記の通り微細気泡を形成されてい
ることに基づいて、色材自体の色がそのまま発現される
のではなく、これが上記気泡によってソフトな乳系の中
間色として表現され、装飾的効果に優れる利点がある。
【0028】また、上記色材は、予め少なくとも2種の
ゲル状層を形成させ、之等のそれぞれに、異なる色彩の
色材を配合することもでき、かくして、一層綺麗な視覚
的効果を発現させることもできる。かかる複数層は、そ
れらをそれぞれ別個に調製して、適当な容器に充填し
て、本発明のゲル状芳香洗浄剤組成物製品とすることが
できる。該製品の製造は、通常公知の各種方法により実
施することができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため、実
施例を挙げる。尚、例中、「部」とあるは重量部を示
す。
【0030】
【実施例1】カラギーナン2.5部、ローカストビーン
ガム0.5部及び水85.0部を混合して90℃に加熱
し、カラギーナンを混合物中に均一に溶解させた。
【0031】上記混合物を65℃まで冷却し、これに、
キンモクセイ系調合香料6.3部(比重0.92)、ポ
リオキシエチレン(20モル)ノニルフェニルエーテル
0.8部、プロピレングリコール2.0部を約60℃で
混合してW/O乳化した香料乳化物を攪拌しながらゆっ
くりと加えて、O/Wに相転移させた後、10分間攪拌
した。その後、セチルアルコール(花王株式会社製「カ
ルコール6870」)2.0部を加えて更に15分間攪
拌後、48℃まで冷却し、次いでクエン酸0.3部及び
パーフルオロアルキルカルボン酸カリウム(住友スリー
エム社製、「FC−129」)0.3部を加え、家庭用
電動式ハンドミキサー(株式会社仲佐製:HM−85)
にて2分間激しく攪拌して、目的とするO/W二次粒子
エマルジョン形態の二次乳化香料を含み、平均粒径10
00μm以下の径の気泡を20%(対発泡前ゲル容積)
含むゲル組成物を調製した。
【0032】これを、円筒型成型容器に流し込み、冷却
して、重量117g/個の円筒状ゲルを調製した。以
下、これを「本発明ゲル1」という。
【0033】
【比較例1】カラギーナン2.5部、ローカストビーン
ガム0.5部及び水86.3部を混合して90℃に加熱
し、カラギーナンを混合物中に均一に溶解させた。
【0034】上記混合物を65℃まで冷却し、これに、
キンモクセイ系調合香料5.3部(比重0.92)、ポ
リオキシエチレン(20モル)ノニルフェニルエーテル
0.8部、プロピレングリコール2.0部及びセチルア
ルコール(花王株式会社製、「カルコール6870」)
2.0部を約60℃で混合してW/O乳化した香料乳化
物を攪拌しながらゆっくりと加えて、O/Wに相転移さ
せた後、更に10分間攪拌した。その後、クエン酸0.
3部を加えて、55℃まで冷却して、目的とするO/W
二次粒子エマルジョン形態の二次乳化香料を含むゲル組
成物を調製した。
【0035】これを、実施例1と同容積の円筒型成型容
器に流し込み、冷却して、重量140g/個の円筒状ゲ
ルを調製した。以下、これを「比較ゲル1」という。
【0036】
【比較例2】比較例1において、セチルアルコールを添
加することなく、水を88.9部使用して、同様にして
比較ゲルを調製した。これを「比較ゲル2」という。
【0037】
【比較例3】実施例1において、セチルアルコールを添
加することなく、水を88.4部使用して、同様にして
比較ゲルを調製した。これを「比較ゲル3」という。
【0038】
【実施例2〜7及び比較例4〜17】実施例1におい
て、パーフルオロアルキルカルボン酸カリウム(住友ス
リーエム社製、「FC−129」)0.3部に代えて、
パーフルオロアルキルスルホン酸アンモニウム(住友ス
リーエム社製、「FC−93」)0.5部(実施例
2)、パーフルオロアルキルスルホン酸カリウム(住友
スリーエム社製、「FC−95」)0.5部(実施例
3)及びパーフルオロアルキルポリオキシエチレンエタ
ノール(住友スリーエム社製、「FC−170C」)
0.5部(実施例4)を用いて同様にして、また、同パ
ーフルオロアルキルカルボン酸カリウム(住友スリーエ
ム社製、「FC−129」)の使用量を0.1部(実施
例5)、0.5部(実施例6)及び1.0部(実施例
7)に代える以外は同様にして、それぞれ本発明ゲルを
得た。之等をそれぞれ「本発明ゲル2」〜「本発明ゲル
7」とする。
【0039】また、同実施例2において、パーフルオロ
アルキルカルボン酸カリウム(住友スリーエム社製、
「FC−129」)0.3部に代えて、下記各界面活性
剤の所定量を用いて同様にして、比較ゲルを得た。之等
を「比較ゲル4」〜「比較ゲル17」とする。
【0040】比較ゲル4…アニオン系界面活性剤(直鎖
アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ライオン社
製、「ライポンLT−250」)、0.5部 比較ゲル5…アニオン系界面活性剤(直鎖アルキルベン
ゼンスルホン酸TEA塩、ライオン社製、「ライポンL
T−270」)、0.5部 比較ゲル6…アニオン系界面活性剤(ラウリル硫酸エス
テルナトリウム、ライオン社製、「サンノールLM−1
130」)、0.5部 比較ゲル7…アニオン系界面活性剤(牛脂アミド系スル
ホコハク酸塩、ライオン社製、「リパールNTD」)、
0.5部 比較ゲル8…アニオン系界面活性剤(ジオクチル系スル
ホコハク酸塩、ライオン社製、「リパール87O
P」)、0.5部 比較ゲル9…ノニオン系界面活性剤(グリセリンモノア
ルキルエステル、太陽化学社製、「サンソフトQ12−
S」)、0.5部 比較ゲル10…ノニオン系界面活性剤(ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油、日光ケミカルズ社製、「HCO−1
0」)、0.5部 比較ゲル11…ノニオン系界面活性剤(ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油、日光ケミカルズ社製、「HCO−4
0」)、0.5部 比較ゲル12…ノニオン系界面活性剤(ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル、ライオン社製、「リポノ
ックスNC−100」)、0.5部 比較ゲル13…ノニオン系界面活性剤(ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル、ライオン社製、「リポノ
ックスNC−300」)、0.5部 比較ゲル14…ノニオン系界面活性剤(アルキルアミン
オキサイド、ライオン社製、「アロモックスDMC−
W」)、0.5部 比較ゲル15…両性系界面活性剤(イミダゾリウムベタ
イン系、ライオン社製、「エナジコールC−40
H」)、0.5部 比較ゲル16…ノニオン系界面活性剤(ポリエーテル変
性シリコン油、東芝シリコーン社製、「TSF444
0」)、0.5部 比較ゲル17…ノニオン系界面活性剤(ポリエーテル変
性シリコン油、東芝シリコーン社製、「TSF445
2」)、0.5部
【0041】
【試験例1】実施例1及び比較例1〜3で得られた各ゲ
ルについて、之等各ゲルの揮散経時における残存ゲル量
(残存率%)を表1に、ゲルの揮散経時における官能評
価(香気の力価及び香質)結果を表2に、ゲルの経時揮
散における揮散香気中のトップ香料成分比率の変化を表
3に、それぞれ示す。
【0042】尚、各試験の揮散条件は次の通りとした。
【0043】室温:30±2℃、20m2の強制対流風
なしの部屋に放置した。円筒ゲルの外側に空間をもたせ
てカバーし、下部1cm開口、外径5cm、高さ6cm
の円筒ゲルを内径7cm、高さ8cmの下方向のみ開口
した円筒状カバーで覆い、下部1cm開口して、30±
2℃の部屋に一定期間放置し、香気力価及び香質を無臭
室(2m2)にて、以下の基準に従って、10名の男女
による専門評価メンバーにて官能評価した。
【0044】 力価:5点…強い 4点…やや強い 3点…どちらでもない 2点…やや弱い 1点…弱い 香質:5点…好ましい 4点…やや好ましい 3点…どちらでもない 2点…ややきらい 1点…きらい また、揮散香気中のトップ香料成分比率の変化は、下記
条件下でのヘッドスペースガスクロマトグラフ(島津社
製、HSGC、島津GC−14B使用)分析にて測定
し、下式により算出した。
【0045】条件: 使用カラム:J&W Scientific社製、DB−WAX処
理キャピラリーカラム(長さ30m、内径0.25m) トップ香料成分比=(7分未満のHSGCピーク面積)
/(全体香料のピーク面積)×100
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】表1、2及び3より、本発明ゲル1は、比
較ゲル1〜3に比べて、4週間後のゲル残存率が高く、
ゲル中の水の揮散抑制効果があり、力価は変わらず、香
質はやや高いことが明らかである。また、HSGC分析
結果でも、本発明ゲル1は、4週間に至るまでの途中
で、トップ成分の持続性が認められ、香気変化が少ない
ことが判る。
【0050】以上のことから、殊に本発明に従うO/W
エマルジョンとセタノールの利用による二次粒子の形成
及び気泡の導入によれば、水の揮散が通常ゲルに比して
顕著に抑制され、泡ゲル全体の重量減による揮散期間の
減少をこの二次粒子形成によって有利に延長できること
が明らかである。
【0051】
【試験例2】実施例2〜7及び比較例4〜17で得た各
ゲルについて、之等の気泡含有倍率及び含有気泡の平均
粒径を求めた。
【0052】結果を下記表4に示す。尚、表中、「発泡
せず」とは、発泡倍率が1.1倍に満たないことを示
す。
【0053】
【表4】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 O/W乳化香料粒子を含むゲル状芳香消
    臭剤組成物において、該粒子が更に常温固体の高級アル
    コール、界面活性剤及び水を含む分子構造体により囲ま
    れたO/W二次粒子エマルジョン形態を有しており且つ
    平均直径1000μm未満の微細気泡が発泡前のゲル容
    積の10〜100%含有されていることを特徴とするゲ
    ル状芳香消臭剤組成物。
  2. 【請求項2】 弗素系界面活性剤を0.01〜10%含
    む請求項1に記載のゲル状芳香消臭剤組成物。
JP8251253A 1996-09-24 1996-09-24 ゲル状芳香消臭剤組成物 Pending JPH1094591A (ja)

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