JP2013136552A - 水溶性固形芳香化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】精油及び合成香料の配合が可能で、調製方法も容易であり、得られた化粧料は均一性、使用感、香りの持続性、安定性に優れた水溶性固形芳香化粧料を提供すること。
【解決手段】香料を多孔性粒剤に含浸させたもの、又は香料そのままに、水溶性高分子及び界面活性剤の内1つ又は両者を配合する。
【選択図】なし
【解決手段】香料を多孔性粒剤に含浸させたもの、又は香料そのままに、水溶性高分子及び界面活性剤の内1つ又は両者を配合する。
【選択図】なし
Description
本発明は水溶性であり、離しょう性がなく、経時の安定性が良好な水溶性固形芳香化粧料を提供する。
従来の芳香化粧料はサラシミツロウとホホバ油などの組成物に、香料を加えたものであり、これらは油性で、水に溶けず、べとつき、又洗浄時には洗剤などの使用の必要性があった。
水溶性があり、使用性に優れた固形芳香化粧料を提供する技術は現在知られていない。
一方、油性の固形芳香化粧料を提供する技術としては、デキストリン脂肪酸エステルと高級アルコールに香料を配合する技術(例えば特許文献1参照)、デキストリン脂肪酸エステルと液状油とミツロウに香料を配合する技術(例えば特許文献2参照)、デキストリン脂肪酸エステルとポリオキシエチレンミツロウと液状油を配合することを特徴とする技術(例えば特許文献3参照)、12−ヒドロキシステアリン酸とデキストリン脂肪酸エステルを配合した技術や(例えば特許文献4参照)、αオレフィンオリゴマーとデキストリン脂肪酸エステル及び/又は12−ヒドロキシステアリン酸を配合する技術(例えば特許文献5参照)、デキストリン脂肪酸エステルと重質流動イソパラフィンを配合する技術(例えば特許文献6参照)がある。
特許文献1〜6では、固形芳香化粧料は得られるものの、基材のデキストリン脂肪酸エステル、液状油、ミツロウ、高級アルコール及びパラフィン類が油性であるため、皮膚に塗布したとき、べとつき感は避けられず、又、除去する時は洗剤などを必要とする問題があった。
そこで、基材が水溶性で、得られた固形芳香化粧料が使用感、安定性及び香りの持続性に優れており、更に水のみで容易に除去できる水溶性固形芳香化粧料が望まれていた。
そこで、基材が水溶性で、得られた固形芳香化粧料が使用感、安定性及び香りの持続性に優れており、更に水のみで容易に除去できる水溶性固形芳香化粧料が望まれていた。
かかる実情において本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、水溶性高分子、界面活性剤及び多孔性粒剤などに香料を配合することにより、上記課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明により、使用感が良く、安定性があり、香りの持続性に優れ、更に水のみで容易に除去できる水溶性固形芳香化粧料が提供できる。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる水溶性高分子の主たるものは、ポリエチレングリコールであり、その他のものはポリプロピレングリコール及びポリビニルアルコールである。これらの配合比率は、求められる固形芳香化粧料の硬度に適合させて調整する。
本発明に用いられる水溶性高分子の主たるものは、ポリエチレングリコールであり、その他のものはポリプロピレングリコール及びポリビニルアルコールである。これらの配合比率は、求められる固形芳香化粧料の硬度に適合させて調整する。
界面活性剤はポリオキシエチレンアルキルエーテル及びポリエチレングリコール脂肪酸エステルである。これらの成分は固形芳香化粧料の水溶性を高めるときに配合する。
香料を含浸させる多孔性粒剤の素材は、無機物質としてケイ酸及びケイ酸金属であり、有機物質としてはセルロース及びオリゴ糖である。これらの香料含浸剤は香りの持続性を高め、使用感を良くする。
香料は精油及び合成香料である。
本発明の水溶性固形芳香化粧料には、前記成分の他に、各種アルコール類、各種樹脂類、着色色材、色素、顔料、増粘剤、保湿剤、抗酸化剤、防腐剤、抗菌剤、消泡剤、その他の薬剤などを本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
本発明の水溶性固形芳香化粧料には、練り香水及び毛髪用コロン等が挙げられる。特に練り香水に用いれば、塗布時に滑らかな使用感があり、塗布膜は均一で香りの持続性に優れた効果が得られる。更に、皮膚及び毛髪等に塗布されたものを除去するときは、水で容易に洗浄される。
以下に本発明の実施例を示し、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。なお、配合量などは特に指定がない限り重量%で示す。
実施例1
シトラス香料(合成香料)10%をケイ酸20%に含浸させ、これをポリエチレングリコール70%に加えて、加温溶解させ、容器に充填する。充填されたものは、使用感が良く、香りの持続性に優れ、更に水のみで容易に除去でき、40℃で1ヵ月保存したとき、香りの変化及び離しょうは認められなかった。
シトラス香料(合成香料)10%をケイ酸20%に含浸させ、これをポリエチレングリコール70%に加えて、加温溶解させ、容器に充填する。充填されたものは、使用感が良く、香りの持続性に優れ、更に水のみで容易に除去でき、40℃で1ヵ月保存したとき、香りの変化及び離しょうは認められなかった。
比較例1
シトラス香料10%、ミリスチン酸デキストリン20%、流動パラフィン50%、ポリオキシエチレンヒマシ油20%を混合、加温溶解し、容器に充填する。充填されたものは、不透明で、40℃で1週間で離しょうが認められた。
シトラス香料10%、ミリスチン酸デキストリン20%、流動パラフィン50%、ポリオキシエチレンヒマシ油20%を混合、加温溶解し、容器に充填する。充填されたものは、不透明で、40℃で1週間で離しょうが認められた。
実施例2
ローズ香料(合成香料)5%をケイ酸カルシウム25%に含浸させ、これをポリエチレングリコール65%とポリプロピレングリコール5%の混合したものに加えて、加温溶解させ、容器に充填する。充填されたものは、使用感が良く、香りの持続性に優れ、更に水のみで容易に除去でき、40℃で1ヵ月保存したとき、香りの変化及び離しょうは認められなかった。
ローズ香料(合成香料)5%をケイ酸カルシウム25%に含浸させ、これをポリエチレングリコール65%とポリプロピレングリコール5%の混合したものに加えて、加温溶解させ、容器に充填する。充填されたものは、使用感が良く、香りの持続性に優れ、更に水のみで容易に除去でき、40℃で1ヵ月保存したとき、香りの変化及び離しょうは認められなかった。
比較例2
ローズ香料10%、ミリスチン酸デキストリン20%、流動パラフィン50%、ポリオキシエチレンヒマシ油20%を混合、加温溶解し、容器に充填する。充填されたものは、不透明で、40℃で1週間で離しょうが認められた。
ローズ香料10%、ミリスチン酸デキストリン20%、流動パラフィン50%、ポリオキシエチレンヒマシ油20%を混合、加温溶解し、容器に充填する。充填されたものは、不透明で、40℃で1週間で離しょうが認められた。
実施例3
ミント香料(合成香料)8%をケイ酸22%に含浸させ、これをポリエチレングリコール68%とポリビニルアルコール2%の混合したものに加えて、加温溶解させ、容器に充填する。充填されたものは、使用感が良く、香りの持続性に優れ、更に水のみで容易に除去でき、40℃で1ヵ月保存したとき、香りの変化及び離しょうは認められなかった。
ミント香料(合成香料)8%をケイ酸22%に含浸させ、これをポリエチレングリコール68%とポリビニルアルコール2%の混合したものに加えて、加温溶解させ、容器に充填する。充填されたものは、使用感が良く、香りの持続性に優れ、更に水のみで容易に除去でき、40℃で1ヵ月保存したとき、香りの変化及び離しょうは認められなかった。
実施例4
ハッカ精油5%をセルロース(市販品セオラス)25%に含浸させ、これをポリエチレングリコール70%に加えて、加温溶解させ、容器に充填する。充填されたものは、使用感が良く、香りの持続性に優れ、更に水のみで容易に除去でき、40℃で1ヵ月保存したとき、香りの変化及び離しょうは認められなかった。
ハッカ精油5%をセルロース(市販品セオラス)25%に含浸させ、これをポリエチレングリコール70%に加えて、加温溶解させ、容器に充填する。充填されたものは、使用感が良く、香りの持続性に優れ、更に水のみで容易に除去でき、40℃で1ヵ月保存したとき、香りの変化及び離しょうは認められなかった。
実施例5
ユーカリ精油5%をオリゴ糖(市販品シクロデキストリン)25%に含浸させ、これをポリエチレングリコール69%とポリビニルアルコール1%の混合したものに加えて、加温溶解させ、容器に充填する。充填されたものは、使用感が良く、香りの持続性に優れ、更に水のみで容易に除去でき、40℃で1ヵ月保存したとき、香りの変化及び離しょうは認められなかった。
ユーカリ精油5%をオリゴ糖(市販品シクロデキストリン)25%に含浸させ、これをポリエチレングリコール69%とポリビニルアルコール1%の混合したものに加えて、加温溶解させ、容器に充填する。充填されたものは、使用感が良く、香りの持続性に優れ、更に水のみで容易に除去でき、40℃で1ヵ月保存したとき、香りの変化及び離しょうは認められなかった。
実施例6
ローズ香料3%を、ポリエチレングリコール85%、ポリプロピレングリコール6%とポリオキシエチレンアルキルエーテル6%の混合したものに加えて、加温溶解させ、容器に充填する。充填されたものは、使用感が良く、香りの持続性に優れ、更に水のみで容易に除去でき、40℃で1ヵ月保存したとき、香りの変化及び離しょうは認められなかった。
ローズ香料3%を、ポリエチレングリコール85%、ポリプロピレングリコール6%とポリオキシエチレンアルキルエーテル6%の混合したものに加えて、加温溶解させ、容器に充填する。充填されたものは、使用感が良く、香りの持続性に優れ、更に水のみで容易に除去でき、40℃で1ヵ月保存したとき、香りの変化及び離しょうは認められなかった。
Claims (6)
- 香料を、水溶性高分子、界面活性剤及び多孔性粒剤の内1つ又は複数に配合することを特徴とする水溶性固形芳香化粧料。
- 水溶性高分子はポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール又はポリビニルアルコールであることを特徴とする請求項1記載の水溶性固形芳香化粧料。
- 界面活性剤はポリオキシエチレンアルキルエーテル又はポリエチレングリコール脂肪酸エステルあることを特徴とする請求項1記載の水溶性固形芳香化粧料。
- 多孔性粒剤はケイ酸又はケイ酸金属の無機物質であることを特徴とする請求項1記載の水溶性固形芳香化粧料。
- 多孔性粒剤はセルロース又はオリゴ糖の有機物質であることを特徴とする請求項1記載の水溶性固形芳香化粧料。
- 香料は精油又は合成香料であることを特徴とする請求項1記載の水溶性固形芳香化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011290721A JP2013136552A (ja) | 2011-12-27 | 2011-12-27 | 水溶性固形芳香化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011290721A JP2013136552A (ja) | 2011-12-27 | 2011-12-27 | 水溶性固形芳香化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013136552A true JP2013136552A (ja) | 2013-07-11 |
Family
ID=48912634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011290721A Pending JP2013136552A (ja) | 2011-12-27 | 2011-12-27 | 水溶性固形芳香化粧料 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2013136552A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016108330A (ja) * | 2014-12-01 | 2016-06-20 | 関西酵素株式会社 | 入浴剤 |
JP2018500087A (ja) * | 2014-12-17 | 2018-01-11 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 空気をフレッシュニングする方法 |
-
2011
- 2011-12-27 JP JP2011290721A patent/JP2013136552A/ja active Pending
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