JP2019196344A - 入浴剤組成物および香料の揮散持続方法 - Google Patents

入浴剤組成物および香料の揮散持続方法 Download PDF

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Abstract

【課題】香料成分の揮散を持続させることができ、これにより長時間に渡って、揮散初期と同様の優れた香質を維持することのできる入浴剤組成物および香料の揮散持続方法を提供する。【解決手段】沸点が240℃未満である香料成分と、香料成分を持続的に揮散させることで揮散した香料成分の香りを持続させるためのスクワランとを含む、入浴剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、入浴剤組成物および香料の揮散持続方法に関する。より詳細には、本発明は、沸点が240℃未満である香料成分の揮散を持続させることができ、これにより長時間に渡って香質を維持することのできる入浴剤組成物および香料の揮散持続方法に関する。
従来、香料中に含まれる各種の香料成分を揮発させて、浴室等に香りを付与するための入浴剤が開発されている。特許文献1には、香料成分中のテルペン香料の香り立ちを改善するための入浴剤が開示されている。特許文献2には、界面活性剤、水溶性高分子等を特定の配合比で配合することにより、香料成分の香り立ちを改善するための浴用剤組成物が開示されている。
特開2017−66103号公報 特開2012−12346号公報
しかしながら、特許文献1〜2の組成物は、いずれも香り立ちを改善することを目的としており、揮散性の異なる種々の香料成分を含む入浴剤において、それらを揮散初期から長時間に渡ってバランスよく揮散させるための技術ではない。そのため、これらの組成物は、特に低沸点の香料成分が先に揮散して消失することにより、経時的に香質が変化し、重い香調となったり、香りの強度が低下する場合がある。
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであり、沸点が240℃未満である香料成分の揮散を持続させることができ、これにより長時間に渡って、揮散初期と同様の優れた香質を維持することのできる入浴剤組成物および香料の揮散持続方法を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討した結果、スクワランを配合することにより、沸点が240℃未満の香料成分を、長時間にわたって揮散させることができ、かつ、揮散した香料成分が空間中(たとえば浴室等の半密閉空間)において保持されやすく、これにより長時間に渡って、揮散初期と同様の優れた香質を維持し得ることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、上記課題を解決する本発明の入浴剤組成物および香料の揮散持続方法には、以下の構成が主に含まれる。
(1)沸点が240℃未満である香料成分と、前記香料成分を持続的に揮散させることで前記香料成分の香りを持続させるためのスクワランとを含む、入浴剤組成物。
(2)前記香料成分は、モノテルペンを含む、(1)記載の入浴剤組成物。
(3)1質量部の前記香料成分に対する前記スクワランの割合は、0.1〜5.0質量部である、(1)または(2)記載の入浴剤組成物。
(4)沸点が240℃未満である香料成分を含む入浴剤組成物に対して、さらにスクワランを配合することにより、前記入浴剤組成物を湯中に添加した際に、前記香料成分を持続的に揮散させ、前記香料成分の香りを持続させる、香料の揮散持続方法。
本発明によれば、沸点が240℃未満である香料成分の揮散を持続させることができ、これにより長時間に渡って、揮散初期と同様の優れた香質を維持することのできる入浴剤組成物および香料の揮散持続方法を提供することができる。
図1は、本発明の実施例20および比較例16の香り強度の評価値を示すグラフである。
<入浴剤組成物>
本発明の一実施形態の入浴剤組成物は、沸点が240℃未満である香料成分と、香料成分を持続的に揮散させることで香料成分の香りを持続させるためのスクワランとを含む。以下、それぞれについて説明する。
(香料成分)
本実施形態の入浴剤組成物は、沸点が240℃未満である香料成分を含む。香料成分は特に限定されない。一例を挙げると、香料成分は、リモネン、ネロール、シトラール、リナロール、ボルネオール、ユーカリプトール、ゲラニオール、シトロネロール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、デカナール、カンファー等のモノテルペン、酢酸ヘキシル等である。これらの中でも、香料成分は、モノテルペンを含んでいることが好ましく、リモネンを含むことがより好ましい。香料成分は、併用されてもよい。
一般に、沸点が240℃未満である香料成分は、沸点が240℃以上である香料成分よりも、揮発しやすい。そのため、従来の入浴剤組成物は、たとえば湯中に添加された場合に、高沸点の香料成分よりも、沸点が240℃未満の香料成分が優先して揮発しやすく、湯中や浴室等の半密閉空間から消失されやすかった。その結果、時間の経過により香質が変化してしまい、揮散初期の優れた香質が失われやすかった。しかしながら、本実施形態の入浴剤組成物は、スクワランを含んでいることにより、これら沸点が240℃未満の香料成分を持続的に揮散させることで、これら香料成分を長時間に渡って空間中に維持することができ、香りを持続させることができる。その結果、本実施形態の入浴剤組成物によれば、時間が経過しても香質が変化しにくく、揮散初期の優れた香質を維持することができる。本実施形態の入浴剤組成物は、モノテルペンである香料成分を特に維持しやすい。なお、本実施形態において、「香りを持続的に揮散させる」とは、たとえば30gの入浴剤組成物を、約40℃の湯200Lの添加する場合において、2時間経過後における香料成分の揮散量が、スクワランを含有しない入浴剤組成物と比較して多いことをいう。
沸点が240℃未満である香料成分の含有量は特に限定されない。沸点が240℃未満である香料成分の含有量は、所望の香質が得られるよう適宜調整され得る。一例を挙げると、沸点が240℃未満である香料成分の含有量は、入浴剤組成物中、0.01質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上であることがより好ましい。また、沸点が240℃未満である香料成分の含有量は、入浴剤組成物中、5.0質量%以下であることが好ましく、3.0質量%以下であることがより好ましい。沸点が240℃未満である香料成分の含有量が上記範囲内であることにより、入浴剤組成物は、所望の香質となるよう調整されやすく、かつ、後述するスクワランによって、揮散性が調整されやすい。
なお、本実施形態の入浴剤組成物は、上記沸点が240℃未満である香料成分のほかに、沸点が240℃以上である他の香料成分が配合されてもよい。これにより、入浴剤組成物は、種々の優れた香質を示し得る。
沸点が240℃以上である他の香料成分は特に限定されない。一例を挙げると、他の香料成分は、オイゲノール、シダーウッド、ガラクソリド等である。他の香料成分は、併用されてもよい。
(スクワラン)
スクワランは、スクアレンに水素添加を施した硬化油である。スクワランは、潤滑性が優れていることから、主にクリームなど化粧品の油剤や皮膚の保湿剤、軟膏、座薬の製造等に好適に使用されている。本実施形態の入浴剤組成物は、このようなスクワランを含むことにより、沸点が240℃未満である香料成分の揮散性を調整することができるとの新規かつ予期せぬ効果を利用している。
スクワランの含有量は特に限定されない。スクワランの含有量は、沸点が240℃未満である上記香料成分の種類や含有量等に基づいて適宜調整され得る。一例を挙げると、スクワランの含有量は、入浴剤組成物中、0.1質量%以上であることが好ましい。また、スクワランの含有量は、入浴剤組成物中、5.0質量%以下であることが好ましい。スクワランの含有量が上記範囲内であることにより、入浴剤組成物は、香料成分の揮散性を調整しやすく、これにより、長時間に渡って優れた香質が維持されやすい。なお、スクワランの含有量が0.1質量%未満である場合、入浴剤組成物は、沸点が240℃未満である香料成分の揮散性を調整する効果が得られにくい。一方、スクワランの含有量が5.0質量%を超える場合、入浴剤組成物は、生産適正が劣りやすい。
また、スクワランは、1質量部の上記沸点が240℃未満である香料成分に対して、0.1質量部以上となるよう配合されることが好ましい。また、スクワランは、1質量部の上記沸点が240℃未満である香料成分に対して、10質量部以下となるよう配合されることが好ましく、5質量部以下となるよう配合されることがより好ましい。沸点が240℃未満である香料成分に対するスクワランの含有量が上記範囲内であることにより、入浴剤組成物は、香料成分の揮散性を調整しやすく、これにより、長時間にわたって優れた香質が維持されやすい。
(任意成分)
本実施形態の入浴剤組成物は、上記沸点が240℃未満である香料成分およびスクワランの他、入浴剤組成物として通常用いられる各種任意成分が配合されてもよい。任意成分は特に限定されない。一例を挙げると、任意成分は、酵素類、顔料・鉱物類、色素類、海藻抽出物類、ビタミン類およびその誘導体、冷感物質類、保湿成分類、溶剤、界面活性剤、退色防止剤、pH調整剤、殺菌剤等である。
酵素類は、トリプシン、α−キモトリプシン、ブロメライン、パパイン、プロテアーゼ、プロクターゼ、セラチオペプチダーゼ、リゾチーム、ペプシン等である。
顔料・鉱物類は、酸化チタン、タルク、クレー、カオリン、ベンガラ、黄酸化鉄、マイカ、雲母、チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ベントナイト、ゼオライト、無水ケイ酸、メタケイ酸、中性白土等、これらの被覆粒(顆粒)等である。これらは、製剤助剤として含有されてもよい。
色素類は、青色1号、青色2号、赤色102号、赤色106号、赤色227号、赤色230号の(1)、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、緑色3号、緑色201号、緑色204号、橙色205号、等の法定色素、クロロフィル、リボフラビン、アンナット、アントシアニン等の天然色素等である。
ビタミン類およびその誘導体は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンH、パントテン酸、ニコチン酸又はその誘導体、ビタミンEニコチン酸エステル、酢酸トコフェロール、アスコルビン酸ナトリウム等である。これらは、保湿成分として含有されてもよい。
海藻抽出物類は、アナアオサ、ミル、ウスバアオノリ、ヒトエグサ、スジアオノリ、カサノリ、ヘライワヅタ、ハネモ、ナガミル等の緑藻植物、ウミウチワ、アミジグサ、モズク、イロロ、マツモ、イワヒゲ、ハバノリ、ウルシグサ、カジメ、マコンブ、ワカメ、トロロコンブ、ヒジキ、アラメ、ホンダワラ、ウミトラノオ、スギモリ、オオバモリ等の褐藻植物、マルバアマノリ、アサクサノリ、スサビノリ、ウミゾウメン、ヒラクサ、マクサ、トリアシ、ハナフノリ、フクロフノリ、ヒカデノリ、トサカノリ、トゲキリンサイ、アカバギンナンソウ、コトジツノマタ、ツノマタ、アヤニシキ、マクリ、エゴノリ、オゴノリ、イバラノリ等の紅藻植物等から得られる抽出物等である。これらは、保湿成分として含有されてもよい。
冷感物質類は、メントール、チモール等のメントール誘導体、単環式化合物、二環式アルコール、三環式アルコール、三環式アミド、ハッカ油等である。
保湿成分類は、セラミド、セラミド誘導体、セラミド類似物質などのセラミド類等;乳酸ナトリウム、酒石酸二ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、グルタミン酸二ナトリウム等の有機酸塩類;イソプレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、キシロース、キシリトール、ソルビトール等の多価アルコール類;ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子;コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸等のムコ多糖類、コラーゲンやその誘導体、蛋白質、ケラチン、フィブロイン及びその加水分解物;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル等の脂肪酸エステル、シア脂、スクワラン、プラセンタ、アルブチン、カゼイン、シルク、はちみつ、トウガラシエキス、ショウキョウエキス、ユズエキス、ゴボウエキス、ニンジンエキス、ニンニク抽出物、チョウジエキス、ローズマリーエキス、タイムエキス、カッコンエキス、カミツレエキス、モモの葉エキス、ヘチマエキス等である。
溶剤は、精製水、イオン交換水、エタノール、プロパノール、ベンジルアルコール等のアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブタンジオール等の多価アルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコール−tert−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、フェニルカルビトール、フェニルセロソルブ、ベンジルカルビトール等のグリコールエーテル類、流動パラフィン、n−パラフィン等のパラフィン類、ジエチルフタレート、ベンジルベンゾエート、トリエチルシトレート、ミリスチン酸イソプロピル等のエステル類、その他3−メチル−4−メトキシブタノール、N−メチルピロリドン、炭酸プロピレン等である。これらの溶剤は、上記香料成分とともに混合し、香料組成物として使用されてもよい。
界面活性剤は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン系活性剤;石けん用素地などの脂肪酸エステル、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム等の陰イオン系活性剤;アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等の両性界面活性剤;アルキルアミン塩、第四級アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤等である。
退色防止剤は、グリシン、アラニン、グルタミン酸などのアミノ酸;サリチル酸およびその塩等である。
pH調整剤は、リン酸水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、クエン酸水素二ナトリウム、クエン酸三ナトリウム等である。
殺菌剤は、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ジクロロイソシアヌル酸、銀ゼオライト、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼントニウム、塩化クロルヘキシジン、ヒノキチオール、フェノール、グリチルリチン酸塩およびその誘導体等である。
他にも、フィトコラージュ、イソフラボン、パラオキシ安息香酸エステル、海洋深層水等が配合されてもよい。
これらの任意成分は、併用されてもよい。また、任意成分の含有量は、所望する効能効果が得られるよう適宜調整され得る。
本実施形態の入浴剤組成物の剤型は液剤であってもよく、固形剤であってもよい。入浴剤組成物は、剤型が固形剤であっても、香りを維持する効果が優れる。更に製造方法も特に限定されない。一例を挙げると、入浴剤組成物は、固形剤である場合、上記各原料を、粉末混合することにより製造することができる。ほかにも、本実施形態の入浴剤組成物は、上記各原料を、適宜溶剤に添加し、混練した後に必要に応じて造粒等することにより粉末化して製造することができる。また、入浴剤組成物は、液剤である場合、上記各原料を適宜の溶剤に添加することにより調整することができる。
以上、本実施形態の入浴剤組成物は、沸点が240℃未満の香料成分と、スクワランとを含む。入浴剤組成物は、スクワランが配合されていることにより、沸点が240℃未満である香料成分を持続的に揮散させることができ、香りを持続させることができる。その結果、入浴剤組成物は、長時間に渡って、揮散初期と同様の優れた香質を維持することができる。
<香料の揮散持続方法>
本発明の一実施形態の香料の揮散持続方法は、沸点が240℃未満である香料成分を含む入浴剤組成物に対して、さらにスクワランを配合することにより、入浴剤組成物を湯中に添加した際に、香料成分を持続的に揮散させ、揮散する香料成分の香りを持続させることを特徴とする。
沸点が240℃未満である香料成分およびスクワランは、入浴剤組成物に関連して上記したものと同様である。また、入浴剤組成物は、入浴剤組成物に関連して上記した任意成分を含んでもよい。
本実施形態の香料の揮散持続方法によれば、スクワランが配合されていることにより、入浴剤組成物が湯中に添加された場合において、入浴剤組成物から、上記沸点が240℃未満である香料成分を長時間に渡って持続的に揮散させることができ、かつ、揮散した香料成分を適用空間中(たとえば浴室等の半密閉空間)において保持することができる。その結果、香料の揮散持続方法は、長時間に渡って、適用空間内に、揮散初期と同様の優れた香質の香りを維持することができる。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明する。本発明は、これら実施例に何ら限定されない。なお、特に制限のない限り、「%」は「質量%」を意味し、「部」は「質量部」を意味する。
<単品の各香料成分に対する香り保持効果の確認(その1)>
以下の表1および表2に示される処方となるようスクワランを含む粉末状の入浴剤組成物(実施例1〜12)と、スクワランを含まない粉末状の入浴剤組成物(比較例1〜12)と、沸点が240℃以上である香料成分を用いた粉末状の入浴剤組成物(参考例1〜6)とを作製し、スクワランの有無によって、各香料成分の香りが保持されるかを確認した。
(試験方法)
300mLの三角フラスコに100mLのお湯(40℃)を入れ、各香料成分を含む入浴剤組成物を1.00g投入後よく攪拌し、その後、上記三角フラスコをウォーターバスに入れて40℃に保温しながら静置した。30分後に以下の評価方法によって香り強度を確認し、スクワランの有無による香り強度の差を確認した。
(評価方法)
以下の評価基準にしたがって、香り強度を5段階評価し、スコア化した。試験は5名の試験者によって行い、平均スコアを算出した。得られた平均スコアを、以下の評価基準にしたがって評価した。結果を表2に示す。
・5段階評価基準
5:香りが強かった。
4:香りがやや強かった。
3:香りが強くもなく弱くもなかった。
2:香りがやや弱かった。
1:香りが弱かった。
表2に示されるように、実施例1〜12の入浴剤組成物は、スクワランを含んでいることにより、沸点が240℃未満である香料成分に対して、香りを保持する効果を奏することが確認された。また、実施例1〜12の入浴剤組成物は、多くのモノテルペンである香料成分に対して香りを保持する効果が優れており、リモネンに対して特に香りを保持する効果が優れていた。一方、比較例1〜12の入浴剤組成物は、スクワランを含んでいなかったため、沸点が240℃未満である香料成分に対して、香りを保持する効果を奏しないか、香りを弱めた。または、参考例1〜6の入浴剤組成物は、スクワランの有無によらず、沸点が240℃以上である香料成分に対して、香りを保持する効果を奏しなかった。
<単品の各香料成分に対する香り保持効果の確認(その2)>
以下の表3に示される処方の粉末状の入浴剤組成物を使用し、スクワランの含有量の違いによって、香料成分の香りが保持されるかを確認した。結果を表3に示す。
(試験方法)
300mLの三角フラスコに100mLのお湯(40℃)を入れ、各香料成分を含む入浴剤組成物を1.50g投入後よく攪拌し、その後、上記三角フラスコをウォーターバスに入れて40℃に保温しながら静置した。30分後に以下の評価方法によって香り強度を確認し、スクワランの有無による香り強度の差を確認した。
(評価方法)
以下の評価基準にしたがって、香り強度を5段階評価し、スコア化した。試験は5名の試験者によって行い、平均スコアを算出した。得られた平均スコアを、以下の評価基準にしたがって評価した。結果を表3に示す。
・5段階評価基準
5:香りが強かった。
4:香りがやや強かった。
3:香りが強くもなく弱くもなかった。
2:香りがやや弱かった。
1:香りが弱かった。
表3に示されるように、1質量部のシトラール(沸点240℃未満の香料成分)に対して、スクワランを0.1質量部以上含有している実施例13〜18の入浴剤組成物は、シトラール(沸点240℃未満の香料成分)の香りを保持する効果を奏することが確認された。
<単品の各香料成分に対する香り保持効果の確認(その3)>
(比較例13〜14)
スクワランの代わりにミリスチン酸イソプロピルまたはホホバオイルを使用した以外は上記実施例1および比較例1と同様の方法により粉末状の入浴剤組成物を作製し、ミリスチン酸イソプロピルまたはホホバオイルの有無によって、各香料成分の香りが保持されるかを確認した。結果を表4または表5に示す。
表4に示されるように、スクワランの代わりにミリスチン酸イソプロピルを用いた場合は、ミリスチン酸イソプロピルを添加した場合よりも、ミリスチン酸イソプロピルを添加しなかった場合の方が香りを強く感じられた。このことから、ミリスチン酸イソプロピルをスクワランの代わりに用いた場合には、香料成分の香りを持続させる効果が得られないことが分かった。
表5に示されるように、スクワランの代わりにホホバオイルを用いた場合は、ホホバオイルを添加した場合よりも、ホホバオイルを添加しなかった場合の方が香りを強く感じられた。このことから、ホホバオイルをスクワランの代わりに用いた場合には、香料成分の香りを持続させる効果が得られないことが分かった。
<複数の香料成分に対する香り保持効果の確認(その1)>
次に、沸点の異なる複数の香料成分を含む入浴剤組成物に対してスクワランを含む検体と、スクワランを含まない検体とを作製し、スクワランの有無によって、各香料成分の香りが保持されるかを、以下の試験方法にしたがって確認した。
1.試料溶液の調製方法
以下の処方のサンプルA〜Bをそれぞれ0.1gをとり、アセトンに溶かし、正確に10mLとし、試料溶液AおよびBとした。
サンプルA(実施例19):香料およびスクワランの混合液(香料:スクワラン=10:3(重量比))。なお、香料は、揮散性(沸点)の順に「トップ」、「ミドル」、「ラスト」としてそれぞれの香料成分「トップ:リモネン(沸点176℃)」、「ミドル:リナロール(沸点198℃)」、「ラスト:ガラクソリド(沸点:304℃)」の3成分を含むフローラル調の香料を用いた。
サンプルB(比較例15):香料(上記と同じフローラル調の香料)のみ。
2.捕集方法
1Lの水を入れたビーカーを40℃に設定したウォーターバスに入れ温度が安定した後、上記試料溶液A(1%アセトン溶液)0.195mL、試料溶液B(1%アセトン溶液)0.15mLおよびブランクとしてアセトン0.15mLを、加えてよく攪拌した。その後、ビーカー天面をアルミホイルで密閉し、アルミホイルの中心に約10mmの孔を開け、上記ビーカー内の液面から50mmの位置にくるように捕集装置(製品名:MonoTrap DCS18、ジーエルサイエンス(株)製)を吊るして香気を20分間捕集した。2時間後も同様に香気を20分間捕集した。捕集したそれぞれの香気を、以下の試験条件でガスクロマトグラフィーにより試験を行い、リモネン(m/z=68,GC保持時間=3.72)、リナロール(m/z=71,GC保持時間=6.35)およびガラクソリド(m/z=258,GC保持時間=11.04)のピークをGC/MSを用いて、繰り返し各3回実施し、そのピーク面積値を算出した。
(試験条件)
カラム:BC−WAX Fast(ジーエルサイエンス(株)製)
20m×0.18mm I.D.,0.18μm df
カラム温度:45℃,(0分)→150℃,15℃/分→230℃,20℃/分
キャリヤーガス:ヘリウム
流量:1mL/分
調製(40℃の湯中に試料溶液を添加して撹拌)直後、および、調製2時間後における上記3種の香料成分のシングルイオンクロマトグラムのピーク面積値(平均値)を算出した。結果を表6に示す。なお、ガラクソリドは、異性体による2つのピークが標準溶液および試料溶液にも見られたため、最初に出てくるピーク(11.04分)を用いて算出した。
表6に示されるように、実施例19の入浴剤組成物は、比較例15の入浴剤組成物と比較して、すべての香料成分が、2時間後においても多く捕集されたことから、香料成分の揮散性を保持する効果が優れることが証明された。また、調整直後と2時間後の差として面積比が示すとおり、実施例19は比較例15と比較して調整直後と2時間後のピーク面積値の変化が少なく、香料成分の香りを保持する効果を奏することが確認された。特に、実施例19の入浴剤組成物は、調製直後における香料成分のピーク面積が、比較例15の調製直後のピーク面積よりも大きくなったことから、これらに関しては揮散初期におけるこれら香料成分の香気の立ち上がりも改善できたことが示された。
<複数の香料成分に対する香り保持効果の確認(その2)>
上記複数の香料成分に対する香り保持効果の確認(その1)と同様に、複数の香料成分を含む入浴剤組成物に対してスクワランを含む検体と、スクワランを含まない検体とを作製し、スクワランの有無によって、各香料成分の香りが保持されるかを、以下の試験方法にしたがって確認した。
1.入浴剤の調製方法
サンプルC(実施例20)およびサンプルD(比較例16)の入浴剤組成物は以下の表7に示される処方に従って、各々原料を秤量し、それらを均一となるよう混合することで調製した。なお、香料は、上記した「複数の香料成分に対する香り保持効果の確認(その1)」において使用した香料と同じ香料を使用した。なお、表7に記載の処方の実施例20(サンプルC)は、30g中に香料0.30g(1質量%)と、スクワラン0.09g(0.3質量%)が含まれる。また、比較例16(サンプルD)は、29.91g中に香料0.30g(1質量%)が含まれる。なお、浴湯200Lに対してサンプルCを30g使用する場合、香料の濃度は1.5×10-6(g/mL)であり、スクワランの濃度は4.5×10-7(g/mL)である。また、同様にサンプルDを29.91g使用する場合、香料の濃度は1.5×10-6(g/mL)である。
2.試験方法
1200mm×1600mm(0.75坪)サイズの浴室試験室の中に設置された浴槽(約1100mm×600mm、深さ500mm)に、約40℃のお湯200Lを張り、上記サンプルCを30gまたはサンプルDを29.91g投入し、良く混ぜた後、静置した。120分後、浴室内の香り強度を、被験者(24名(男15名、女9名、20〜40歳代))が、以下の評価基準に基づき5段階で評価した。試験は、ブラインド評価で浴室試験室を入れ替えて2回繰り返し行った。繰り返し試験を行った各入浴剤組成物を用いた浴室内の香り強度の平均値を各被験者の評価値とし、この評価値を使用してF検定を行い、等分散である事を確認した。等分散である2標本によるt検定を行い、有意な差が認められるか確認した。
・5段階評価基準
5:香りが強かった。
4:香りがやや強かった。
3:香りが強くもなく弱くもなかった。
2:香りがやや弱かった。
1:香りが弱かった。
図1は、実施例20および比較例16の香り強度の評価値を示すグラフである。図1に示されるように、実施例20の評価結果は、5段階評価の3を超え、香りが強く感じられやすいことが分かった。一方、比較例16の評価結果は、5段階評価の2程度であり、香りが弱いと感じられやすいことが分かった。実施例20は比較例16と比べ、香り強度が有意に強いことが確認された。

Claims (4)

  1. 沸点が240℃未満である香料成分と、前記香料成分を持続的に揮散させることで前記香料成分の香りを持続させるためのスクワランとを含む、入浴剤組成物。
  2. 前記香料成分は、モノテルペンを含む、請求項1記載の入浴剤組成物。
  3. 1質量部の前記香料成分に対する前記スクワランの割合は、0.1〜5.0質量部である、請求項1または2記載の入浴剤組成物。
  4. 沸点が240℃未満である香料成分を含む入浴剤組成物に対して、さらにスクワランを配合することにより、前記入浴剤組成物を湯中に添加した際に、前記香料成分を持続的に揮散させ、前記香料成分の香りを持続させる、香料の揮散持続方法。
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