JP5703498B2 - 固形透明芳香化粧料 - Google Patents

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本発明は透明であり、経時の安定性が良好な固形透明芳香化粧料を提供する。
従来の芳香化粧料はサラシミツロウとホホバ油などの組成物に、香料を加えたものであり、これらは不透明で、離しょうしたりする問題があった。
透明性があり、使用性に優れた化粧料を提供する技術としては、デキストリン脂肪酸エステルと重質流動イソパラフィンを配合する技術や(例えば特許文献1参照)αオレフィンオリゴマーとデキストリン脂肪酸エステル及び/又は12−ヒドロキシステアリン酸を配合する技術
(例えば特許文献2参照)がある。また、成形性と透明性及び使用性に優れた化粧料を提供する技術としては、12−ヒドロキシステアリン酸とデキストリン脂肪酸エステルを配合した技術や(例えば特許文献3参照)、デキストリン脂肪酸エステルとポリオキシエチレンミツロウと液状油成分を配合することを特徴とする技術(例えば特許文献4参照)、N−2−エチルヘキサノイル−L−グルタミン酸ジブチルアミドなどのN−アシル−L−酸性アミノ酸ジアルキルアミドの少なくとも1種と3−メトキシ−3−メチルブタノールなどの1価の低級アルコールの少なくとも1種を含有する油性基材のゲル化剤を使って固形化する技術がある(例えば特許文献5参照)。
デキストリン脂肪酸エステルを配合した固形透明芳香化粧料としては、特願2009-049069(特許文献6参照)がある。
特開平9−235210号公報 特開2001−279040号公報 特開2001−39817号公報 特開2002−308731号公報 WO2003/102104 特願2009−049069
しかしながら、特許文献1では、透明な化粧料は得られるものの、油性基材のゲル化剤であるデキストリン脂肪酸エステルが、液状油である重質流動イソパラフィンに分散、溶解しにくく作業性が悪いうえ、溶解しても高粘性のため泡抜けが悪く、仕上がった化粧品には泡が含有し、外観が悪くなるといった問題があった。特許文献2でも、特許文献1と同様に選択するαオレフィンオリゴマーによっては粘度が高くなり、油性基材のゲル化剤であるデキストリン脂肪酸エステルが分散しにくいといった問題と、デキストリン脂肪酸エステルとαオレフィンオリゴマー組合せでは得られた化粧料が透明性に劣るといった問題があった。特許文献3の技術では、透明で成形性に優れた化粧品は得られるものの、化粧料を塗布した際に均一な塗布膜を得られず、使用感も悪いといった問題があった。一方、特許文献4の技術では、透明性、成形性、使用感に優れているものの、配合成分としてポリオキシエチレンミツロウを使用しているため、十分な透明性が得られなかった。特許文献5の技術では、透明性、成形性、香りの持続性に優れた化粧品は得られるものの、油性ゲル化基材の溶解温度は95℃以上、配合成分の選択によっては120℃まで加熱が必要とされ、作業性が悪く調製方法が容易ではないといった問題があった。また、グリセリン、エタノール、エチレングリコール又は水が含まれた香料と界面活性剤を配合すると、均一に分散しない場合や乳化粒子が均一に分散しても白濁して化粧品全体が透明にならないといった問題があった。特許文献6の技術では、デキストリン脂肪酸エステル、液状油、界面活性剤を組み合わせることにより透明で安定な芳香化粧料が得られるが、界面活性剤の使用が不可欠であり、使用する香料と界面活性剤の種類によっては透明で安定なものが得られないといった問題があった。そこで、調製方法が容易で、又様々な香気成分と幅広いHLBをもつ溶媒を含有する香料が配合可能であり、得られた化粧料は透明性、安定性、使用感、香りの持続性に優れた固形透明芳香化粧料が望まれていた。
かかる実情において本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、デキストリン脂肪酸エステル、高級アルコール及び香料を配合することにより、上記課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明とは、デキストリン脂肪酸エステル5〜40重量%と高級アルコール20〜70重量%と香料10〜20重量%とを含有し界面活性剤を含有しない固形透明芳香化粧料であって、前記デキストリン脂肪酸エステルはミリスチン酸デキストリンであり、前記高級アルコールはオクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、ヘキシルデカノールから選択される1種又は2種以上であることを特徴とする固形透明芳香化粧料である(請求項1)。
本発明により、高いHLB値をもつ香気成分及び溶媒を含有する香料も配合可能であり、得られた化粧料は透明性、安定性、香りの持続性に優れた固形透明芳香化粧料が提供できる。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる成分デキストリン脂肪酸エステルは、油溶性のもので炭素数8〜24(好ましくは14〜18)の直鎖の飽和または不飽和脂肪酸とデキストリンとのエステル化合物である。具体的にはミリスチン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン等が挙げられる。これらを必要に応じて一種または二種以上用いることが出来る。市販品としてレオパールMKL2、レオパールKL2、レオパールTL2(何れも、千葉製粉社製)等を用いることができる。
本発明に用いる成分デキストリン脂肪酸エステルの配合量は特に限定されるものではないが、全成分の総量に対して5〜40%が好ましい。配合量がこの範囲より少ないと固形透明芳香化粧品が軟らかくなりすぎ、より多いと硬すぎて使用性が劣る。
本発明に用いられる成分高級アルコールは、室温で液状であるオクチルドデカノール、イソステアリルアルコール及びヘキシルデカノールである。本発明に用いる高級アルコールの配合量は限定されるものではないが、全成分の総量に対して20〜93%が好ましい。
本発明に用いられる成分香料は、高いHLB値をもつ香気成分及び溶媒を含有する天然精油及び合成香料も含む。本発明に用いられる香料の配合量は特に限定されないが、全成分の総量に対して1〜35%が好ましい。配合量がこの範囲より少ないと香りは弱く持続性も劣り、多いと2相分離等が発生する場合がある。
本発明の固形透明芳香化粧料には、前記成分の他に、高級脂肪酸、各種アルコール類、各種樹脂類、着色色材、色素、疎水化処理剤、顔料、増粘剤、保湿剤、抗酸化剤、防腐剤、消泡剤、その他の薬剤(但し界面活性剤を除く)などを本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
本発明の固形透明芳香化粧料には、練り香水、毛髪用コロン及び歯用バーム等が挙げられる。特に練り香水に用いれば透明で、塗布時に滑らかな使用性をもち、塗布膜は均一でツヤがある香りの持続性に優れた効果が得られる。
以下に本発明の実施例を示し、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。なお、配合量などは特に指定がない限り重量%で示す。
実施例1
香料1(ブルガリアンローズ系香料)10%、ミリスチン酸デキストリン20%、オクチルドデカノール70%を混合、加温溶解し、容器に充填する。充填されたものは、透明で、40℃で2週間保存してとき、香りの変化及び離しょうは認められなかった。
比較例1
香料1(ブルガリアンローズ系香料)10%、ミリスチン酸デキストリン20%、ミネラルオイル60%、ポリオキシエチレンヒマシ油10%を混合、加温溶解し、容器に充填する。充填されたものは、不透明で、40℃で2週間保存したとき、離しょうが認められた。
実施例2
香料2(フィンローズ系香料)10%、ミリスチン酸デキストリン20%、イソステアリルアルコール70%を混合、加温溶解し、容器に充填する。充填されたものは、透明で、40℃で2週間保存したとき、香りの変化及び離しょうは認められなかった。
比較例2
香料2(フィンローズ系香料)10%、ミリスチン酸デキストリン20%、ミネラルオイル60%、ポリオキシエチレンヒマシ油10%を混合、加温溶解し、容器に充填する。充填されたものは、不透明で、40℃で2週間保存したとき、離しょうが認められた。
参考例1
香料2(フィンローズ系香料)10%、パルミチン酸デキストリン20%、イソステアリルアルコール40%、ヘキシルデカノール30%を混合、加温溶解し、容器に充填する。充填されたものは、透明で、40℃で2週間保存したとき、香りの変化及び離しょうは認められなかった。
実施例4
香料3(姫ローズ系香料)15%、ミリスチン酸デキストリン20%、ヘキシルデカノール65%を混合、加温溶解し、容器に充填する。充填されたものは、透明で、40℃で2週間保存したとき、香りの変化及び離しょうは認められなかった。
実施例5
香料1(ブルガリアンローズ系香料)20%、ミリスチン酸デキストリン20%、イソステアリルアルコール60%を混合、加温溶解し、容器に充填する。充填されたものは、透明で、40℃で2週間保存したとき、香りの変化及び離しょうは認められなかった。

Claims (1)

  1. キストリン脂肪酸エステル5〜40重量%と高級アルコール20〜70重量%と香料10〜20重量%とを含有し界面活性剤を含有しない固形透明芳香化粧料であって、前記デキストリン脂肪酸エステルはミリスチン酸デキストリンであり、前記高級アルコールはオクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、ヘキシルデカノールから選択される1種又は2種以上であることを特徴とする固形透明芳香化粧料。
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