JP6990842B2 - 携帯容器 - Google Patents

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Description

本発明は、マスクの収納に用いる携帯容器に関する。
近年、花粉症やインフルエンザ等の感染症の予防目的だけに留まらず、防臭、ファッション等様々な目的のためにマスク着用の習慣が普及してきている。しかし、未使用の場合には個別包装されているものも存在するが、大量販売しているものや使用中・使用後のもの等は、保管容器に保管するか、各自工夫して保管する必要がある。
保管容器には、様々なタイプが存在するが、従来の保管容器では主にマスクの抗菌や除菌等を行う機能を設けている。
特許文献1には、図14に示すように、ケース1、マスクホルダー4、UVランプ7と、から構成されるマスク用除菌器が提案されている。このマスク用除菌器は、マスクホルダー4に折り畳んだマスクを保管して除菌する技術が開示されている。
特許文献2には、図15に示すように、プラスチックシート1と、マジックテープ(登録商標)2とから構成されるマスクの携帯ケースが提案されている。このマスクの携帯ケースには、プラスチックシート1に、殺菌、芳香性のあるアロマオイルを染み込ませたコットンをマスクに挟むことにより衛生的に保管する技術が開示されている。更には、プラスチックシート1の外側面に銅箔を貼ることにより雑菌の繁殖を軽減する技術が開示されている。
特許文献3には、図16に示すように、ケース本体1、蓋2、マスク保持部材4、インナーカバー5と、から構成されるマスク保管用ケースが提案されている。このマスク保管用ケースは、図16→図17→図18に示すようにマスク収容空間S側に閉じた際にマスクを折り畳んだ状態に保持する技術が開示されている。
更には、図19に示す装着部10には、二酸化塩素などの薬剤を充填したアンプルを取り替え自在に装着することで、アンプルから揮発した薬剤を充満させることが開示されている。
特開2011-78678 特開2012-61288 特開2013-48715
しかし、特許文献1では、UVランプの使用を前提としているため、UVランプの使用中にUVが外へ漏れないような材質でケース1を形成する必要があり、使用可能な材質が限定される。
また、特許文献2では、プラスチックシート1の外側面に銅箔を貼っているため、マスクの皮膚への非接触面が銅箔側に接触し、雑菌が最も繁殖する接触面の殺菌効果に課題が残る。
更に、特許文献3では、マスクを折り畳んだ状態に保持し、アンプルによって薬剤を充満させることについては記載しているが、マスクの種類によっては、図16に示す通り四つ折りに折り畳んだ形状に維持されるため、四つ折りの形状を記憶して、使用する際にマスクの形状を再現できない可能性がある。
そこで、本発明は、折り畳んだマスク本体の収納姿勢を保持しつつ、転香成分をマスクに揮散させることができるマスクの携帯容器を提供することを目的とする。更に、本発明は、厚紙や薄い金属板、もしくは樹脂板を山折り、谷折りを組み合わせて加工し、折り畳んで成型できるようにすることで、製造及び加工が容易で、且つ、低コストでコンパクトな携帯容器を提供することを目的とする。
本発明は、マスクを収納する携帯容器であって、携帯容器は、マスクと、面状体と、蓋部と、を有する、展開可能なマスク容器本体であり、マスクは、フィルター機能を有する折り畳み可能なマスク本体と、マスク本体の両端部に設けられた対をなす耳掛け部と、を有し、面状体は、展開したマスク容器本体を山折りして形成するものであり、二つ折りに折り畳んだマスク本体間に差し込んで折り畳んだマスク本体の収納姿勢を保持して転香成分を揮散し、蓋部は、展開したマスク容器本体を山折りと谷折りを組み合わせて、前記面状体を覆う部位に形成し、面状体の両端からマスク本体を覆うものであることを特徴とする。
本発明に係る携帯容器の面状体は、転香成分を有する薄板を収容可能なポケットを有し、薄板から転香成分を揮散するための1以上の貫通孔を有することを特徴とする。
本発明に係る携帯容器の面状体は、折り畳んだマスク本体の形状に沿うように形成されることを特徴とする。
本発明に係る携帯容器の蓋部は、マスク本体に転香成分を揮散するものであることを特徴とする。
本発明に係る携帯容器の蓋部は、転香成分を有する薄板を収容可能なポケットを有し、薄板から転香成分を揮散するための1以上の貫通孔を有することを特徴とする。
本発明に係る携帯容器の面状体のポケットは、山折りして形成した面状体間に形成するものであることを特徴とする。
本発明に係る携帯容器の蓋部は、展開したマスク容器本体を山折りと谷折りを組み合わせて折り畳んだ部位に転香成分を有する薄板を収容可能なポケットを形成するものであることを特徴とする。
本発明によれば、二つ折りにしたマスクに面状体を差し込む動作のみでマスクの収納を行えるため、ワンステップでの収納が可能である。しかも、マスクの使用状態に近い姿勢を維持して収納するため、マスクの形状を損なわずに保管することが可能である。更には、使用した際に崩れた形状も本発明の携帯容器に収納することで、再形成を促すことが可能である。
本発明によれば、二つ折りにしたマスクに面状体を差し込むことで、マスクの皮膚への接触面の谷折り線を起点とした左右の両面は面状体の左右の両面へ接触するため、マスク本体内側の左右同士が直接接触することがなく、衛生的に収納し保管することが可能である。そして、差し込まれた面状体から転香成分が揮散するため、マスクの皮膚への接触面が効果的に転香成分を得ることが可能となる。
本発明によれば、面状体が転香成分を有する薄板を収容可能なポケットを有することで、薄板が交換可能となる。薄板を交換することで多様な転香成分を得ることが可能となり、ユーザ自身が効能や芳香の種類によって、転香成分を適宜選択することも可能である。更には、面状体に薄板から転香成分を揮散するための1以上の貫通孔を有するため、マスクの皮膚への接触面が効果的に転香成分を得ることが可能となる。
本発明によれば、面状体が折り畳んだマスク本体の形状に沿うように形成されることで、マスク本体がより面状体及び蓋部と密着することが可能となる。密着することで、マスクの形状の再形成を促すことが可能であり、更には、面状体及び蓋部から揮散される転香成分を効果的にマスクへ付加することが可能となる。
本発明によれば、蓋部がマスク本体に転香成分を揮散するものであるため、マスクの外気への接触面も効果的に転香成分を得ることが可能となる。面状体と蓋部の両面から転香成分を揮散することで、マスクの表裏の両面へ効果的に転香成分を付加することが可能となる。
本発明によれば、蓋部が転香成分を有する薄板を収容可能なポケットを有することで、薄板が交換可能となる。薄板を交換することで多様な転香成分を得ることが可能となり、ユーザ自身が効能や芳香の種類によって、転香成分を適宜選択することも可能となる。更には、蓋部に薄板から転香成分を揮散するための1以上の貫通孔を有するため、マスクの外気への接触面が効果的に転香成分を得ることが可能となる。
本発明によれば、携帯容器は展開可能なマスク容器本体であり、面状体は展開したマスク容器本体を山折りして形成し、蓋部は展開したマスク容器本体を山折りと谷折りを組み合わせて面状体を覆う部位に形成することで、山折りと谷折りの組み合わせによって携帯容器を形成することが可能となる。従って、本発明によれば、山折りと谷折りを組み合わせることにより、コンパクトで薄い収納容器を形成することが可能となり、製造・加工も容易となり、低コストで量産化することが可能となる。
本発明によれば、面状体のポケットは、山折りして形成した面状体間に形成するものであり、コンパクトで薄い携帯容器を形成することが可能となる。携帯容器がコンパクトで薄くなることで、面状体とマスクとの密着がより密になり、効果的に転香成分をマスクへ付加させることが可能となる。
本発明によれば、蓋部は展開したマスク容器本体を山折りと谷折りを組み合わせて折り畳んだ部位に転香成分を有する薄板の収容可能なポケットを形成するため、コンパクトで薄い携帯容器を形成することが可能となる。
本発明の基本構成に係る携帯容器の展開図である。 本発明基本構成に係る携帯容器の図1の展開図に基づいて形成する過程を示す図である。 本発明の基本構成に係る携帯容器を図1及び図2に基づいて形成し、マスクを装着した状態を示す図である。 本発明の実施形態1に係る携帯容器の面状体を図1及び図2に基づいて形成し、転香成分を有する薄板を収容可能にするポケットを作り、そのポケットが薄板からの転香成分を揮散するための1以上の貫通孔を有することを示す図である。 本発明の実施形態1に係る携帯容器の図1に2面追加した6面を有する場合の形成過程を示す図である。 本発明の実施形態1に係る携帯容器の面状体及び蓋部を、図5に基づいて形成し、転香成分を有する薄板を収容する面状体及び両蓋部のポケットが、転香成分を揮散するための1以上の貫通孔を有することを示す図である。 本発明の実施形態2に係る携帯容器の面状体が、折り畳んだマスク本体の形状に沿うように形成される一例を示す図であり、(A)は面状体の先端がオメガ形状に形成された場合を示す図であり、(B)は面状体の先端が四角形状に形成され、更に、マスクのズレ防止用のツメが先端の両端に装着されている図であり、(C)は面状体の先端が緩やかな凹状を描くカーブに形成されていることを示す図である。 本発明の実施形態2に係る携帯容器の図7(A)の面状体を形成するための展開図の一例を示す図である。 本発明の実施形態2に係る携帯容器の図7(B)の面状体を形成するための展開図の一例を示す図である。 本発明の実施形態3に係る携帯容器を密閉可能に形成するための図であり、(A)は携帯容器の展開図であり、(B)は(A)に基づいて携帯容器を形成する過程を示す図であり、(C)は(A)及び(B)に基づいて形成した携帯容器1の開閉状態を示す図である。 本発明の実施形態4に係る携帯容器の面状体に香料シートを貼りつける一例を示す図である。 本発明の実施形態4に係る携帯容器に留め部を設ける一例を示す図であり、(A)はその展開図、(B)は(A)に基づいて形成した携帯容器を閉じた際の正面図である。 本発明の実施形態4に係る携帯容器を田の字状の展開図から形成する一例を示す図であり、(A)はその展開図、(B)は(A)に基づいて形成する過程を示す図である。 従来技術に係るマスク用除菌器の平面図である。 従来技術に係るマスクの携帯ケースの使用状態を示した斜視図である。 従来技術に係るマスク保管用ケースの展開状態を示す斜視図である。 従来技術に係るマスク保管用ケースの折り畳み途中の状態を示す斜視図である。 従来技術に係るマスク保管用ケースの折り畳み途中の状態を示す斜視図である。 従来技術に係るマスク保管用ケースの分解斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明による携帯容器を実施するための形態について説明する。
[基本構成]
本発明の基本構成を、図1、図2及び図3を参照して説明する。基本構成は、携帯容器1が、マスク2と、面状体3と、蓋部4を有する構成である。図1は、携帯容器1を形成するための展開図の一例であり、携帯容器1を展開すると矩形となる構成を基本構成として説明する。
図1では、長方形の矩形を長手方向に四分割し、左から蓋部4L、面状体3L、面状体3R、蓋部4Rに分割する図を示している。蓋部4Lと面状体3Lは谷折り線7Lを分割線、面状体3L及び面状体3Rは山折り線6を分割線、面状体3Rと蓋部4Rは谷折り線7Rを分割線としている。
長方形の矩形を長手方向に四分割しているため、短手方向の長さは、蓋部4L、面状体3L、面状体3R、蓋部4R、何れも同一である。長手方向の長さは、面状体3L及び面状体3Rはマスク本体を支持するのに必要な長さを設定し、蓋部4L及び蓋部4Rは面状体3を覆うのに必要な長さを設定する。また、図1では、蓋部4L及び蓋部4Rの長手方向の長さは、面状体3L及び面状体3Rよりも長く設定している。
図2では、図1の展開図に基づいて、携帯容器1を形成する過程を示している。山折り線6を起点として山折りし、谷折り線7L及び谷折り線7Rを起点として谷折りし、山折り線6を左右の谷折り線7L及び谷折り線7Rから支えて隆起させて面状体3を形成する。
図3は、図1及び図2に基づいて形成された携帯容器1に、マスク2を装着した状態を示している。マスク2は、マスク本体21及び耳掛け部22から構成される。マスク本体21は、フィルター機能を有する折り畳み可能なものであり、耳掛け部22は、マスク本体21の両端部に設けられた対をなすものであればよく、口用マスク、アイマスク等、いずれのものでもよい。また、未使用、使用中、使用済など、使用状態についても限定しないものとする。更に、マスクの形状はいずれのものでもよく、例えば、オメガ形状、四角形状、オメガ形状プリーツを有する四角形状等が挙げられる。
図3に示す通り、二つ折りに折り畳んだマスク本体21間に、山折り線6を左右の谷折り線7L及び谷折り線7Rから支えて隆起させ、谷折り線7L及び谷折り線7Rを結合し形成された面状体3を差し込んで、マスク本体21の収納姿勢を保持して転香成分を揮散する。
更に、図3では、図1及び図2の構成に加えて耳掛け部留め43L及び耳掛け部留め43Rを蓋部4L及び蓋部4R上に有する構成とする。二つ折りに折り畳んだマスク本体21の内側に面状体3を差し込んで、耳掛け部22を左右それぞれ耳掛け部留め43L及び耳掛け部留め43Rへ引掛ける例を図示している。
なお、明細書中における転香成分とは、抗菌、除菌、殺菌、消臭、芳香成分などの揮散可能な成分のことを指す。
明細書中における面状体とは、山折りと谷折りを組み合わせて形成される、マスクを被せることが可能な面のことを指す。
明細書中における蓋部とは、山折りと谷折りを組み合わせて形成される、マスクを携帯容器1に収納したときに覆う部分のことを指す。
明細書中における山折りとは、鋭角形状、凸型形状等、隆起させて山を形成するものであれば、いずれの形状でもよく、谷折りとは、鋭角形状、凹型形状等、沈降させて谷を形成するものであれば、いずれの形状でもよい。
なお、基本構成では、長方形の矩形を長手方向に四分割する一例を示したが、本発明は四分割に限定せず、長方形の矩形の長手方向の長さを更に伸ばして、六分割や七分割等増やしてもよい。また、長方形の矩形を長手方向に分割することに限定せず、山折りと谷折りを組み合わせて構成される展開図から折り畳んで携帯容器を形成できればよいので、分割数や分割位置を増減させて、構成を自由に調整できるようにしてもよい。この場合、本発明の実施者は、本携帯容器の製造が容易で且つ低コストでできるよう山折り線、谷折り線を設けて、簡単に組み立てできるようにしている。
基本構成によれば、二つ折りに折り畳んだマスク本体21の内側に面状体3を差し込むことで、収納姿勢を保持することが可能となる。更には、マスクを使用後に型崩れした形状も本発明の携帯容器1に収納することで、再形成を促すことが可能となり、マスクの携帯容器1への収納は、二つ折りしたマスク2の内側に面状体3を差し込む動作のみで行えるため、ワンステップでの容易な収納が可能となる。
基本構成によれば、二つ折りにしたマスク2の内側に面状体3を差し込むことになるため、マスク2の内側、即ちマスクの口や鼻に接触する部分が面状体の両面に接触し、面状体に開けられた貫通孔を通じて、面状体内側ポケットに収納された薄板から、揮散される転香成分を得るため、マスク2の内側を滅菌、消臭するなどして衛生的に保つことが可能となる。
基本構成によれば、平面素材を山折りと谷折りを組み合わせるなどして携帯容器1を形成することが可能であるため、加工が容易であり、低コストで量産化することが可能となる。また、折り紙のように携帯容器1を形成するため、携帯容器1を薄く形成することが可能になり、結果として、携帯容器1が軽量となるだけでなく、面状体3とマスク2との密着性をより高め、転香成分のマスクへの転香を促進することが可能となる。
[実施形態1]
図4、図5及び図6を参照して、本発明による携帯容器の実施形態1を説明する。基本構成では、携帯容器1が、マスク2と、面状体3と、蓋部4を有する構成を説明したが、実施形態1では、面状体3及び蓋部4が転香成分を有する薄板5を収容可能なポケットを有し、薄板5から前記転香成分を揮散するための1以上の貫通孔を有する構成を説明する。この薄板5から揮散する転香成分は、マスクに付着させるものである。実施形態1では、面状体3自体は転香成分を有さず、二層で構成される面状体3が内側(ポケット)に収容する薄板5が転香成分を有する構成を説明する。
図4は、基本構成で説明した図3の構成に加えて、面状体3の3辺、即ち、山折り線6の辺と、谷折り線7L及び谷折り線7Rを突き合わせた辺と、前述の2辺に対して垂直な2辺のうち、いずれか1辺とから構成される3辺に囲まれた空間をポケット31となるよう形成し、転香成分を有する薄板5を収容可能な携帯容器1を示す図である。更に、面状体3L及び面状体3Rに1以上の貫通孔32を有する構成とする。薄板5の転香成分が減少または劣化し、或いはユーザが異なる転香成分を得ようとする場合には、ポケット31の出し入れ口から薄板5の交換を行うことになる。
明細書中における薄板とは、転香成分を有する薄い板状のものを指し、素材は転香成分を有することが可能なものであればいずれのものでもよく、例えば、板状に加工したコットン、木板、セラミック、布、紙、樹脂、チタンなど転香成分を含浸可能な多孔質物質や、香料や精油、薬効成分をジェル状等に固形化したものが挙げられる。また、転香成分を有するものを薄い板等に貼りつけたものを薄板として取り扱ってもよい。
明細書中における、貫通孔とは薄板5の転香成分を揮散させるための通り道のことを示す。従って、転香成分を効果的に揮散させることができれば、形状は問わず、円形状、四角形状、網目形状等いずれのものでもよく、またサイズや数も限定しない。
図5は、6面の展開図から形成される携帯容器1を示す。6面の展開図(図示せず)は、長方形の矩形を長手方向に六分割し、左から蓋部4LL、蓋部4LR、面状体3L、面状体3R、蓋部4RL、蓋部4RRから構成される。蓋部4LLと蓋部4LRは山折り線6Lを分割線、蓋部4LRと面状体3Lは谷折り線7Lを分割線、面状体3Lと面状体3Rは山折り線6Cを分割線、面状体3Rと蓋部4RLは谷折り線7Rを分割線、蓋部4RLと蓋部4RRは山折り線6Rを分割線としている。
長方形の矩形を長手方向に六分割しているため、短手方向の長さは、蓋部4LL、蓋部4LR、面状体3L、面状体3R、蓋部4RL、蓋部4RR、何れも同一である。面状体3を構成する面状体3Lと面状体3Rは、マスク本体を支持するのに必要な長さを設定し、蓋部4を構成する蓋部4LL及び蓋部4LR、蓋部4RL及び蓋部4RRは面状体3を覆うのに必要な長さを設定する。
図5は、6面の展開図(図示せず)から図6に示す携帯容器1を形成する過程を示している。山折り線6Lを起点に山折り、谷折り線7Lを起点に谷折り、山折り線6Cを起点に山折り、谷折り線7Rを起点に谷折り、山折り線6Rを起点に山折りにし、山折りと谷折りを交互に繰り返して図5に示す形状を形成する。6面の展開図(図示せず)の左端11Lと谷折り線7Lを突き合わせて、蓋部4LLと蓋部4LRを折り合わせて蓋部4Lを形成し、谷折り線7Lと谷折り線7Rを突き合わせて、面状体3Lと面状体3Rを折り合わせて面状体3を形成し、谷折り線7Rと6面の展開図(図示せず)の右端11Rを突き合わせ、蓋部4RLと蓋部4RRを折り合わせて蓋部4Rを形成して携帯容器1を形成した図が図6である。
図6に示す通り、蓋部4Lの3辺、即ち、山折り線6Lの辺と、6面の展開図(図示せず)の左端11L及び谷折り線7Lを突き合わせた辺と、前述の2辺に対して垂直な2辺のうち、いずれか1辺とから構成される3辺に囲まれた空間をポケット41Lとなるよう形成する。蓋部4Rの3辺、即ち、山折り線6Rの辺と、6面の展開図(図示せず)の右端11R及び谷折り線7Rを突き合わせた辺と、前述の2辺に対して垂直な2辺のうち、いずれか1辺とから構成される3辺に囲まれた空間をポケット41Rとなるよう形成する。ポケット41L及びポケット41Rは、転香成分を有する薄板5を収容可能とする。
更に、蓋部4LR及び蓋部4RLに、1以上の貫通孔42を有する構成とする。薄板5の転香成分が減少や劣化し、又はユーザが異なる転香成分を得ようとする場合には、ポケット41L及びポケット41Rの出し入れ口から薄板5の交換を行う。また、図6に示す通り、耳掛け部留め43L及び耳掛け部留め43Rを蓋部4L及び蓋部4R上に有する構成としてもよい。
なお、図6に示す耳掛け部留め43L及び耳掛け部留め43Rは、耳掛け部22を上下から引掛ける引掛け部と、引掛け部を支えるために蓋部4L及び蓋部4Rに接着する接着部から構成される。図6では、マスク左側の耳掛け部22を耳掛け部留め43Lの上下引掛け部で2点、マスク右側の耳掛け部22を耳掛け部留め43Rの上下引掛け部で2点支える構成としているが、耳掛け部留めの位置や数はこれに限定されるものではない。図6では、携帯容器1を上下方向に起立した構造を示しているが、水平方向へ向けてもよい。
実施形態1における携帯容器1の素材は、6面の展開図から形成可能なものであればいずれのものでもよく、例えば、紙、布、板金、樹脂、ビニール、アルミ、木などが挙げられる。
実施形態1によれば、ポケット31、ポケット41L、ポケット41Rの出し入れ口から、転香成分を有する薄板5を出し入れ可能にすることで、薄板5の転香成分が減少や劣化した際や、又は異なる転香成分に変更しようとする際の薄板5の交換を容易にすることができる。
更に、貫通孔32によって、マスクの内側即ち口や鼻に接触する面が効果的に転香成分を得ることを可能にし、また、貫通孔42によって、マスクの外側即ち外気に接触する面も効果的に転香成分を得ることが可能となる。即ち、マスクの表裏両面に効果的に転香成分を付加することが可能となる。
例えば、感染症の流行時期に、蓋部4のポケット41L及びポケット41Rに抗菌・滅菌成分を含む転香成分を有する薄板5を収容しておけば、マスクの外側が常に抗菌・滅菌されることになり、外からの感染源の増殖を防ぐことが可能となり、面状体3のポケット31にミントなどの芳香成分を含む転香成分を有する薄板5を収容しておけば、マスクの内側即ち口や鼻が接触する面の消臭や着香が可能となる。
なお、実施形態1では、蓋部4L、蓋部4R、面状体3にポケットを有する構成としたが、面状体3のみポケットを有する構成や面状体3及び蓋部4L或いは4Rのみにポケットを有する構成など、ポケットを有する位置は限定されない。
また、実施形態1では、長方形の矩形を、山折り線と谷折り線を分割線として六分割する一例を説明したが、線ではなく、厚み(マチ)を持たせた山折りと谷折りにし、ポケットに膨らみをもたせる構成としてもよい。薄板5の厚みや形状に合わせて、ポケットの厚みや形状を決定することも可能である。
[実施形態2]
図7、図8及び図9を参照して、本発明による携帯容器の実施形態2を説明する。基本構成では、携帯容器1が、マスク2と、面状体3と、蓋部4を有する構成を説明したが、実施形態2では、面状体3が折り畳んだマスク本体21の形状に沿うように形成される構成を説明する。
図7は、面状体3が折り畳んだマスク本体の形状に沿うように形成される一例を示す図であり、(A)は面状体の先端がオメガ形状に形成されることを示す図であり、(B)は面状体の先端が四角形状に形成され、更に、マスクのズレ防止用のツメが両端に装着されていることを示す図であり、(C)は面状体の先端が緩やかな凹状カーブに形成されていることを示す図である。
図7に示す面状体3には、いずれのマスクを装着してもよいが、図7(A)にはオメガ形状、又はオメガ形状プリーツを有する四角形状のマスクを装着することが好ましい。図7(B)には、四角形状のマスクを装着することが好ましい。
図8は、図7(A)の面状体を形成するための展開図、図9は、図7(B)の面状体を形成するための展開図であり、いずれも携帯容器1の展開図の一例である。例えば、市販されるマスクの様々な形状に対応できるように、図1に示す展開図の山折り線6上に、図8又は図9に示すような様々な破線や切込み線を設けて、図1から図8又は図9、或いはその他の形状に成形可能な形態としてもよい。
また、図7、図8及び図9に示す構成に加えて、実施形態1と同様に、面状体3及び/又は蓋部4に出し入れ口を設けて、ポケット31、ポケット41L、ポケット41Rを有する構成とし、薄板5を出し入れ可能にしてもよい。更には、薄板5から転香成分を揮散するための1以上の貫通孔32及び/又は貫通孔42を設けてもよい。
実施形態2によれば、折り畳んだマスク本体21の形状に沿うように面状体3が形成されることで、マスクを面状体3の形に沿わせて収納することが可能となり、マスク本体を面状体3及び蓋部4により密着させることが可能となる。マスク使用後に型崩れしたマスクの形状も、マスク本体21を二つ折りにして本発明の携帯容器1の面状体3に沿うように収納することで、マスク本体21の形状が整えられ、更にマスク本体を面状体3及び蓋部4で押さえ付けることによりアイロンをかけたような効果が得られ、マスク本体21の形状を購入時の形状へと促すことが可能である。また、マスクが面状体と蓋に常に接触していることで、マスクに面状体3及び蓋部4から揮散される転香成分を効果的に付加することが可能となる。
更に、図7(B)及び(C)に示す通り、ズレ防止用のツメや緩やかな凹状のカーブがマスクのズレを防止し、マスク収納位置を定めることを可能にする。図7(C)においては、面状体の先端が緩やかな凹状のカーブであるために、マスク本体21を滑らせて面状体3に装着することが可能となり、装着のズレも防ぐことが可能となる。
実施形態2によれば、予め決定された立体形状へと組み立てる構成としてもよく、また、携帯容器を使用するユーザが自由に組み立てる構成としてもよく、必要に応じて自由に選択すれば良い。
[実施形態3]
図10を参照して、本発明による携帯容器の実施形態3を説明する。基本構成、実施形態1及び実施形態2では、長方形の矩形から形成する携帯容器1の説明をしたが、実施形態3では、山折りと谷折りを組み合わせて密閉可能な携帯容器1の構成を説明する。
平面構造として構成されている図1に示す携帯容器1の蓋部4に対して、図10に示す実施形態3の携帯容器1は、密閉可能に形成するために、蓋部4の面状体3Lと3Rに繋がる辺を除く3辺に垂直に立つ低い縁取りを設け、両面の蓋4が面状体を挟んで合わさった際に、噛み合わさる構造になるように構成されている。
実施形態3では、展開可能なマスク容器本体と、展開可能なマスク容器本体の中心部を山折りして形成した面状体3と、展開したマスク容器本体を山折りと谷折りを組み合わせて形成した、面状体3を覆う蓋部4から構成される携帯容器1の構成を説明する。
図10では、本発明に係る携帯容器1の両面の蓋を相互に噛み合わせられるようにし、且つ携帯容器を密閉可能に形成するための図であり、(A)は携帯容器の展開図であり、(B)は(A)に基づいて携帯容器を形成する過程を示す図であり、(C)は(A)及び(B)に基づいて携帯容器を開閉する過程を示す図である。
図10(A)に示す通り、携帯容器1は蓋部4及び面状体3より構成され、蓋部4は左側の蓋となる蓋部4L及び右側の蓋となる蓋部4Rから構成される。
蓋部4Lは、蓋平面部4LPと、蓋平面部4LPの上部に延設される蓋側面部4LS1と、蓋平面部4LPの左部に延設される蓋側面部4LS2と、蓋平面部4LPの下部に延設される蓋側面部4LS3と、蓋平面部4LPの右部に延設される蓋側面部4LS4とから構成される。蓋平面部4LPと蓋側面部4LS1の境界に谷折り線7L1、蓋平面部4LPと蓋側面部4LS2の境界に谷折り線7L2、蓋平面部4LPと蓋側面部4LS3の境界に谷折り線7L3、蓋平面部4LPと蓋側面部4LS4の境界に谷折り線7L4が構成される。
面状体3は、蓋側面部4LS4の右部に延設される面状体3Lと、面状体3Lの右部に延設される面状体3Rとから構成される。更に、面状体3Rは、蓋側面部4RS4に延設される。蓋側面部4LS4と面状体3Lの境界に谷折り線7L5、面状体3L上に山折り線6L、面状体3Lと面状体3Rの境界に山折り線6C、面状体3R上に山折り線6R、面状体3Rと蓋側面部4RS4の境界に谷折り線7R5が構成される。
蓋部4Rは、蓋平面部4RPと、蓋平面部4RPの上部に延設される蓋側面部4RS1と、蓋平面部4RPの右部に延設される蓋側面部4RS2と、蓋平面部4RPの下部に延設される蓋側面部4RS3と、蓋平面部4RPの左部に延設される蓋側面部4RS4と、から構成される。蓋平面部4RPと蓋側面部4RS1の境界に谷折り線7R1、蓋平面部4RPと蓋側面部4RS2の境界に谷折り線7R2、蓋平面部4RPと蓋側面部4RS3の境界に谷折り線7R3、蓋平面部4RPと蓋側面部4RS4の境界に谷折り線7R4、が構成される。
図10(B)は、上述の図10(A)の展開図に基づいて携帯容器1を形成する過程を示す図であり、谷折り線7L1乃至谷折り線7L3、谷折り線7R1乃至谷折り線7R3を谷折りして蓋部4を形成する過程を示している。
上述の構成には、面及び線のみ記載しているが、携帯容器1を形成する素材に応じて、適宜のりしろや、縫い代等を設けて、図10(A)における蓋側面部4LS1の左端と蓋側面部4LS2の上端、蓋側面部4LS2の下端と蓋側面部4LS3の左端が固着可能に形成する必要がある。
更に、山折り線6Cを山折りして、谷折り線7L4乃至谷折り線7L5、谷折り線7R4乃至谷折り線7R5、を谷折りし、谷折り線7L5と谷折り線7R5を結合させることで、山折り線6Cを起点とした山折りを、左右の谷折り線7L5及び谷折り線7R5を起点とした谷折りから支えて隆起させることで、面状体3が形成される。
図10(C)は、図10(A)及び(B)に基づいて形成した携帯容器1の開閉状態を示す図である。携帯容器1を開く時には、蓋部4L及び蓋部4Rが左右に開いて、面状体3が表出する。携帯容器1を閉じる時には、蓋部4L及び蓋部Rが閉じて、蓋側面部4LS1乃至蓋側面部4LS3が蓋側面部4RS1乃至蓋側面部4RS3を覆うことで、密閉状態を作り出す。
また、山折り線6L及び山折り線6Rを設け、この二つの山折り線を山折りすることで、面状体3が有するポケット31に厚みができ、薄板5が厚みを有するものであっても出し入れしやすくなり、収容が可能になる。
なお、上述の説明は、折り畳み可能な素材を用いて、図10(A)の展開図から形成する一例を記載したが、折り畳み可能な素材でなくとも、山折り線及び谷折り線を、例えば肉厚を薄くして折り曲げ可能に形成して折り畳みが可能になれば、実施形態3に記載する携帯容器1を実現することが可能となる。
更に、展開可能なマスク容器本体と、展開したマスク容器本体の中心部を山折りして形成した面状体3と、特例として周辺部を立体構造にし、蓋部4を面状体3を覆うように形成した携帯容器1の構成を説明する。
例えば、樹脂等の素材で、凸部(隆起させて山を形成する山折り)と、凹部(沈降させて谷を形成する谷折り)とから成る金型等を用いて、図10(A)の工程を経ることなく、一工程で図10(B)に示す携帯容器1を一体成型することが可能である。樹脂を用いて形成する一例として、熱可塑性樹脂から射出成形の工程で製造する方法が挙げられる。
上述の通り、明細書中における山折りとは、鋭角形状、凸型形状等、隆起させて山を形成するものであれば、いずれの形状でもよく、谷折りとは、鋭角形状、凹型形状等、沈降させて谷を形成するものであれば、いずれの形状でもよい。
従って、図10(B)に示すように、凹凸を有する谷折りと山折りを組み合わせた金型に対して、樹脂を射出して、山折りを形成する面状体と、山折りと谷折りを組み合わせた面状体を覆う部位に形成された蓋部とを一体成型可能な携帯容器1を形成することも可能となる。
更に、実施形態3の特例として、蓋部4を二つの薄い容器の内側部分が接合するように、それぞれの一辺をヒンジで連結して、丁度二枚貝のように開閉可能な容器を形成してもよい。携帯容器1の内側に山折りと谷折りを組み合わせた面状体3を有する構成も可能である。そして、携帯容器1内の面状体3を挟む二つの蓋部4のヒンジ寄りの内側には、マスク本体21の両端部に付いている対をなす耳掛け部22を差し込み保持するための耳掛け部留め43L及び43Rを有する構成としてもよい。この携帯容器1へのマスク2の収納は、マスク2を二つに折り畳み、その内側に面状体3を差し込み、マスク2の耳掛け部22を二枚貝状の携帯容器1の内側にある耳掛け部留め43L及び43Rに挿し込んで固定し、二枚貝状の蓋部4を合わせ閉じることで完結する。
実施形態3によれば、山折りと谷折りを組み合わせることにより密閉された携帯容器1を形成することが可能である。折り畳み可能な素材を用いて、山折り線及び谷折り線を折り畳み、図10(A)に示す展開図のように携帯容器1を形成することが可能であるが、金型等を用いて樹脂素材等で形成することも可能であり、様々な素材を用いて携帯容器1を形成することが可能となる。これにより、素材の特性に応じた携帯容器1を形成することも可能であるばかりでなく、製造時の容易性やユーザの好みに応じた携帯容器1を形成することが可能となる。
また、図10では面状体3のみポケット31を有する構成としたが、蓋部4L及び蓋部4Rに其々、ポケット41L及びポケット41Rを有する構成とすることも可能である。そして、図10(A)に示す山折り線6L及び山折り線6Rによって、ポケット31に厚みを有することも可能な構成としたが、ポケット41L、ポケット41Rを形成する場合も同様に、山折り線等を設けて山折りして厚みを有する構成としてもよい。
このように、折りたたみ可能な展開図方式や金型等を用いることにより、製造加工が容易となり、かつ、低コストで量産化することが可能となる。更に、実施形態3を採用すれば、密閉された携帯容器1を作ることが可能となり、揮散された転香成分が容器内に充満し、マスク2に有効成分を効果的に付加することが可能となる。
[実施形態4]
図11乃至図13を参照して、本発明による携帯容器1の実施形態4を説明する。実施形態3では、山折りと谷折りを組み合わせて密閉可能な携帯容器1の構成を説明したが、実施形態4では、別な山折りと谷折りの組み合わせを応用して形成する携帯容器1の構成を説明する。
図11は、図1の展開図の面状体3L及び面状体3R上に香料シートを糊着させたことを示す図である。実施形態1でポケット31を設ける構成を説明したが、ポケット31を設けず、転香成分を有する薄板5もしくは転香シートを面状体3L及び3Rに糊着させることで、マスクへ転香成分を付加することが可能となる。
図12(A)は、長手方向に六分割された長方形の矩形に加えて、矩形の右端に延設される留め部9を有する。長方形の矩形は、左から蓋部4LL、蓋部4LR、面状体3L、面状体3R、蓋部4RL、蓋部4RRに分割されている。
蓋部4LL及び蓋部4LRは山折り線6Lを分割線、蓋部4LR及び面状体3Lは谷折り線7Lを分割線、面状体3L及び面状体3Rは山折り線6を分割線、面状体3R及び蓋部4RLは谷折り線7Rを分割線、蓋部4RL及び蓋部4RRは山折り線6Rを分割線、蓋部4RR及び留め部9は山折り線6Oを分割線としている。そして、留め部9上に山折り線6L、山折り線6、山折り線6Rを覆うための山折り線6Cを有する。
山折り線6L、山折り線6、山折り線6R、山折り線6O及び山折り線6Cを起点として山折りし、谷折り線7L、谷折り線7Rを起点として谷折りし、山折り線6Lを矩形の左端及び谷折り線7Lから支えて隆起させて蓋部4LL及び蓋部4LRを折り合わせて蓋部4Lを形成し、山折り線6を谷折り線7L及び谷折り線7Rから支えて隆起させて面状体3L及び面状体3Rを折り合わせて面状体3を形成し、山折り線6Rを谷折り線7R及び山折り線6Oから支えて隆起させて蓋部4RL及び蓋部4RRを折り合わせて蓋部4Rを形成する。そして、面状体3Lを蓋部4LRが覆い、面状体3Rを蓋部4RLが覆い、留め部9が蓋部4LLを覆い、山折り線6Cが山折り線6L、山折り線6及び山折り線6Rを覆い、蓋部4RRに引掛けることで、図12(B)に示すような携帯容器1を全て閉じた状態が形成される。
図13(A)は、矩形を田の字状に四分割し、左上を面状体3L、右上を面状体3R、左下を蓋部4L、蓋部4Rとして構成する。面状体3Lと面状体3Rは山折り線6を分割線、面状体3Lと蓋部4Lは谷折り線7Lを分割線、面状体3Rと蓋部4Rは谷折り線7Rを分割線、蓋部4Lと蓋部4Rは切込み線8を分割線としている。
図13(B)は、山折り線6を起点として山折りし、谷折り線7L、谷折り線7Rを起点として谷折りし、切込み線8を起点として切込みし、山折り線6を左右の谷折り線7L及び谷折り線7Rから支えて隆起させて面状体3を形成する過程を示す図である。
実施形態4で示す携帯容器1において、面状体3L及び面状体3Rが合わさるポケット31に薄板5を入れる構成、または、面状体3L及び3Rに転香成分を有する転香シートを糊着する構成等、いずれの構成としてもよい。更には、面状体3だけでなく、蓋部4にも同様の機能を設けてもよいものとする。
実施形態4で示す携帯容器1は、本携帯容器製造時に組み立てる構成としてもよく、また、携帯容器を使用するユーザが本携帯容器入手(購入)後に自由に組み立てる構成としても良い。
山折り線、谷折り線の位置は、各図で示す山折り線、谷折り線の位置に限定されず、本携帯容器の展開方法を横長の矩形や田の字型の矩形にするなどして、面状体3及び蓋部4の位置を自由に変更することが可能となる。このように、一つの展開図に対して一様な完成図があるのではなく、多様な携帯容器を得ることが可能となり、ユーザに好適な携帯容器を提供することができる。
また、実施形態4では6面を有する構成を説明したが、更に面を増設し、製造者やユーザが分割数や分割位置を自由に調整できるようにしてもよく、ユーザに適した携帯容器を提供することが可能になる。
更に、製造時に予め定めた立体形状に組み立ててしまってもよく、また、携帯容器を使用するユーザが購入後に自分で組み立てる構成としてもよい。
この発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
1 携帯容器
2 マスク
21 マスク本体
22 耳掛け部
3、3L、3R 面状体3
31 ポケット
32 貫通孔
4、4L、4R 蓋部
4LP、4RP 蓋平面部
4LS1、4LS2、4LS3、4LS4、4RS1、4RS2、4RS3、4RS4 蓋側面部
41L、41R ポケット
42 貫通孔
43L、43R 耳掛け部留め
5 薄板
6、6L、6C、6R、6O 山折り線
7、7L、7R、7L1、7L2、7L3、7L4、7L5、7R1、7R2、7R3、7R4、7R5 谷折り線
8 切り取り線
9 留め部

Claims (7)

  1. マスクを収納する携帯容器であって、
    前記携帯容器は、前記マスクと、面状体と、蓋部と、を有する、展開可能なマスク容器本体であり、
    前記マスクは、フィルター機能を有する折り畳み可能なマスク本体と、マスク本体の両端部に設けられた対をなす耳掛け部と、を有し、
    前記面状体は、展開したマスク容器本体を山折りして形成するものであり、二つ折りに折り畳んだ前記マスク本体間に差し込んで前記折り畳んだ前記マスク本体の収納姿勢を保持して転香成分を揮散し、
    前記蓋部は、展開したマスク容器本体を山折りと谷折りを組み合わせて、前記面状体を覆う部位に形成し、前記面状体の両端から前記マスク本体を覆うものであることを特徴とする携帯容器。
  2. 前記面状体は、前記転香成分を有する薄板を収容可能なポケットを有し、前記薄板から前記転香成分を揮散するための1以上の貫通孔を有することを特徴とする請求項1に記載の携帯容器。
  3. 前記面状体は、前記折り畳んだ前記マスク本体の形状に沿うように形成されることを特徴とする請求項1に記載の携帯容器。
  4. 前記蓋部は、前記マスク本体に転香成分を揮散するものであることを特徴とする請求項3に記載の携帯容器。
  5. 前記蓋部は、前記転香成分を有する薄板を収容可能なポケットを有し、前記薄板から前記転香成分を揮散するための1以上の貫通孔を有することを特徴とする請求項4に記載の携帯容器。
  6. 前記面状体の前記ポケットは、山折りして形成した前記面状体間に形成するものであることを特徴とする請求項2に記載の携帯容器。
  7. 前記蓋部は展開したマスク容器本体を山折りと谷折りを組み合わせて折り畳んだ部位に転香成分を有する薄板を収容可能なポケットを形成するものであることを特徴とする請求項に記載の携帯容器。
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