JP6989253B2 - 濃厚な発酵乳およびその製造方法 - Google Patents

濃厚な発酵乳およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6989253B2
JP6989253B2 JP2016217295A JP2016217295A JP6989253B2 JP 6989253 B2 JP6989253 B2 JP 6989253B2 JP 2016217295 A JP2016217295 A JP 2016217295A JP 2016217295 A JP2016217295 A JP 2016217295A JP 6989253 B2 JP6989253 B2 JP 6989253B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
milk
weight
raw
fermented
fermented milk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016217295A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018074913A (ja
Inventor
成子 金子
浩 越膳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiji Co Ltd
Original Assignee
Meiji Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=62148576&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP6989253(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Meiji Co Ltd filed Critical Meiji Co Ltd
Priority to JP2016217295A priority Critical patent/JP6989253B2/ja
Publication of JP2018074913A publication Critical patent/JP2018074913A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6989253B2 publication Critical patent/JP6989253B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、濃厚な発酵乳、特に低脂肪または無脂肪であるにもかかわらず、滑らかな食感を有する濃厚な発酵乳、およびこれらの製造方法に関する。
発酵乳は広く一般的に食される健康食品であり、需要者の嗜好の多様化に伴い、多様な発酵乳の需要が存在する。近年、濃厚な発酵乳への需要が高く、原料乳への増粘剤などの添加により、発酵乳に粘性を付与する方法(特許文献1)や、遠心分離法、水切り法などにより、通常の濃度の発酵乳から水分などを除去して、発酵乳を濃縮する方法(特許文献2)が知られている。
一方、濃厚な味わいを付与した発酵乳を製造する方法として、ナノろ過処理によって濃縮した所定の成分のMPCを含む原料乳を用いて発酵させる方法が開示されている(特許文献3)。
特開2004−215563号公報 特開2005−318855号公報 特表2010−502182号公報
しかしながら、原料乳に増粘剤などを添加する方法では、発酵乳の風味を損なう恐れがあり、また、増粘剤などの添加物を含まない食品への需要が高まっており、必ずしも好ましいとは言えない。また、遠心分離法、水切り法などにより、発酵乳を濃縮する方法では、ホエイが排出されるため、その処理が課題となる。また、ナノろ過処理により、発酵乳を濃縮する方法では、風味・食感に優れた無脂肪・低脂肪の発酵乳を提供するものではない。したがって、低脂肪または無脂肪であって、濃厚な風味・食感の発酵乳を効率的に製造する十分な方法は見出されていないと言える。
本発明は、低脂肪・無脂肪、高タンパク質でありながら、滑らかな食感を有する濃厚な発酵乳を合理的に製造することを課題とし、かかる発酵乳では従来、パサつきの問題があり、十分に満足できる風味や食感が得られていなかった。
本発明者らは、上記の課題を解決するため、鋭意研究を重ねる中で、低脂肪、高タンパク質の原料乳に、ブドウ糖および/またはショ糖を含有せしめることで、滑らかな食感を有する発酵乳が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、以下に関する。
[1] 7.5〜20重量%のタンパク質、
0〜3.0重量%の脂質、
3〜18重量%の乳糖、
1〜12重量%のブドウ糖および/またはショ糖
を含む原料乳を発酵させることを含む、発酵乳の製造方法。
[2] 原料乳がカゼイン:ホエイタンパク質を9:1〜7:3で含む、前記[1]に記載の発酵乳の製造方法。
[3] 粉末状の乳タンパク質を用いない、前記[1]または[2]に記載の発酵乳の製造方法。
[4] 安定化剤を用いない、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の発酵乳の製造方法。
[5] 原料乳が0.15〜2重量%の灰分を含む、前記[1]〜[4]のいずれかに記載の発酵乳の製造方法。
[6] 原料乳が0.05〜0.7重量%のカルシウムを含む、前記[1]〜[5]のいずれかに記載の発酵乳の製造方法。
[7] 原料乳がブドウ糖を含む、前記[1]〜[6]のいずれかに記載の発酵乳の製造方法。
[8] 原料乳がショ糖を含む、前記[1]〜[6]のいずれかに記載の発酵乳の製造方法。
[9] 前記[1]〜[8]のいずれかに記載の発酵乳の製造方法で製造された発酵乳。
[10] セットタイプである、前記[9]に記載の発酵乳。
本発明は、低脂肪・無脂肪、高タンパク質の原料乳に、乳糖を含有せしめることで、滑らかな食感を有する発酵乳を提供することができる。
ブドウ糖を添加して発酵させたハードタイプ発酵乳(発明品)と、糖無添加のハードタイプ発酵乳(対照品)の官能試験の比較を示す図である。 ブドウ糖を添加して発酵させたソフトタイプ発酵乳(発明品)と、糖無添加のソフトタイプ発酵乳(対照品)の官能試験の比較を示す図である。 ショ糖を添加して発酵させたハードタイプ発酵乳(発明品)と、糖無添加のハードタイプ発酵乳(対照品)の官能試験の比較を示す図である。 ショ糖を添加して発酵させたソフトタイプ発酵乳(発明品)と、糖無添加のソフトタイプ発酵乳(対照品)の官能試験の比較を示す図である。 ブドウ糖を添加して発酵させたハードタイプ発酵乳(発明品)と、乳糖を添加して発酵させたハードタイプ発酵乳(対照品)の官能試験の比較を示す図である。 ブドウ糖を添加して発酵させたソフトタイプ発酵乳(発明品)と、乳糖を添加して発酵させたソフトタイプ発酵乳(対照品)の官能試験の比較を示す図である。 ショ糖を添加して発酵させたハードタイプ発酵乳(発明品)と、乳糖を添加して発酵させたハードタイプ発酵乳(対照品)の官能試験の比較を示す図である。 ショ糖を添加して発酵させたソフトタイプ発酵乳(発明品)と、乳糖を添加して発酵させたソフトタイプ発酵乳(対照品)の官能試験の比較を示す図である。
本発明において「発酵乳」とは、乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)で定義される「発酵乳」を包含する。例えば、本発明において、発酵乳は、生乳、牛乳、特別牛乳、生山羊乳、殺菌山羊乳、生めん羊乳、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳および加工乳などの乳または、これと同等以上の無脂乳固形分を含む乳等を乳酸菌または酵母で発酵させ、糊状または液状にしたもの、または、これらを凍結したものをいう。これらは多様なヨーグルトを包含し、例えば、セットタイプヨーグルト(ハードヨーグルト)、ソフトヨーグルト、ドリンクヨーグルト、フローズンヨーグルトである。
一般的に、プレーンヨーグルトなどのセットタイプヨーグルトは、原料乳を容器に充填し、その後に発酵すること(後発酵)により製造される。一方、ソフトヨーグルトやドリンクヨーグルトは、原料乳をタンク内等で発酵し、その後に微粒化処理や均質化処理してから容器に充填すること(前発酵)により製造される。
本発明において、原料乳を高濃度(高タンパク質)で配合し、これを発酵させて濃厚な発酵乳を製造するため、遠心分離法、水切り法のような従来法では提供できない、セットタイプヨーグルト(後発酵のヨーグルト)を提供することもできる。
本発明において「原料乳」とは、発酵乳の原料の混合物であって、所定の構成比となるように、一般的な原料を適宜使用して調製することができる。本発明において、原料乳とは、殺菌前のものでも、殺菌後のものでもよい。本発明において、原料乳には、具体的な原料(素材)として、例えば、生乳(全脂乳)、全脂濃縮乳、全脂粉乳、殺菌処理した乳、脱脂乳、脱脂濃縮乳、脱脂粉乳、乳タンパク質濃縮物(MPC、TMP)、ホエイタンパク質濃縮物(WPC)、ホエイタンパク質単離物(WPI)、α-ラクトアルブミン、β-ラクトグロブリン、バター、クリーム、水、乳糖、香味成分、香料、色素、ミネラル(塩類)、ビタミン、甘味料、安定化剤、および、その他の食品用の添加物などを含んでもよい。本発明の一態様において、原料乳には、乳由来の原料のみを主成分として含み、ブドウ糖および/またはショ糖をさらに含み、必要に応じて、水を含む。本発明の一態様において、原料乳は、乳タンパク質濃縮物、ブドウ糖および/またはショ糖を主成分として含み、必要に応じて、水を含む。本発明の一態様において、風味や食感が自然な発酵乳を製造する観点から、原料乳は、安定化剤、添加物を含まない。
本発明の一態様において、原料乳には、乳タンパク質の原料として、例えば、脱脂粉乳、MPC、WPC、WPI、α-ラクトアルブミン、β-ラクトグロブリンなどを使用することで、高タンパク質の原料乳を調製することができる。本発明の一態様において、原料乳には、これらの原料を主成分として使用することで、低脂肪・無脂肪の原料乳を調製することができる。本発明の一態様において、原料乳には、非加熱的な方法で、生乳、殺菌処理した乳、脱脂乳などを濃縮して、高タンパク質の液状の濃縮乳を調製し、この濃縮乳を主成分として使用することで、高タンパク質の原料乳を調製することができる。非加熱的な方法で、生乳、殺菌処理した乳、脱脂乳などを濃縮することで、加熱臭などの問題を抑制することができる。非加熱的な方法は、具体的には、膜分離処理を使用することができ、高タンパク質の濃縮乳を効率的に調製できる観点から、限外ろ過(UF)処理を使用することが好ましい。本発明の一態様において、原料乳には、非加熱的な方法で、低脂肪乳、脱脂乳などを濃縮して、低脂肪・無脂肪の液状の濃縮乳を調製し、この濃縮乳を主成分として使用することで、低脂肪・無脂肪の原料乳を調製することができる。
本発明において「タンパク質」とは、あらゆるタンパク質を意味し、植物性タンパク質であっても、動物性タンパク質であってもよいが、好ましくは、動物性タンパク質であり、より好ましくは、乳タンパク質である。本発明の一態様において、乳タンパク質におけるカゼインとホエイタンパク質の重量比は、一般的な乳における重量比と同程度(およそ8:2)である。したがって、本発明の一態様において、乳タンパク質におけるカゼインとホエイタンパク質の重量比は、好ましくは9:1〜7:3、より好ましくは8:2である。本発明において、遠心分離法、水切り法のような従来法とは異なり、ホエイが排出(除去)されず、ホエイタンパク質が豊富に含まれることから、タンパク質の吸収が速くなり、栄養価が高い発酵乳を提供することができる。
本発明の一態様において、濃厚な風味を有する発酵乳を提供する観点から、原料乳におけるタンパク質の濃度は、7.5重量%以上、好ましくは8重量%以上、より好ましくは8.5重量%以上、さらに好ましくは9重量%以上、さらに好ましくは9.5重量%以上である。本発明の一態様において、商業的に許容可能な発酵時間で制御(管理)する観点から、原料乳におけるタンパク質の濃度は、20重量%以下、好ましくは18重量%以下、より好ましくは16重量%以下、さらに好ましくは15重量%以下、さらに好ましくは14重量%以下である。本発明の一態様において、滑らかな食感を有する発酵乳を提供する観点から、原料乳におけるタンパク質の濃度は、16重量%以下、好ましくは15重量%以下、より好ましくは14重量%以下であり、さらに好ましくは13重量%以下、さらに好ましくは12重量%である。本発明の一態様において、栄養価が高い発酵乳を提供する観点から、原料乳におけるホエイタンパク質の濃度は、0.8重量%以上、好ましくは1重量%以上、より好ましくは1.2重量%以上、さらに好ましくは1.4重量%以上、さらに好ましくは1.6重量%以上である。本発明の一態様において、滑らかな食感を有する発酵乳を製造する観点から、原料乳におけるホエイタンパク質の濃度は、6重量%以下、好ましくは5.5重量%以下、より好ましくは5重量%以下、さらに好ましくは4.5重量%以下、さらに好ましくは4重量%以下である。
本発明の一態様において、濃厚な風味と滑らかな食感を有する発酵乳を提供する観点から、原料乳におけるタンパク質の濃度は、7.5〜16重量%、好ましくは8〜15重量%、より好ましくは8.5〜14重量%、さらに好ましくは9〜13重量%、さらに好ましくは9.5〜12重量%である。本発明の一態様において、十分な強度の固形状の発酵乳を提供する観点から、原料乳における無脂乳固形分に対するタンパク質の割合は、60〜80重量%、より好ましくは60〜75重量%、さらに好ましくは65〜75重量%、さらに好ましくは65〜70重量%である。
本発明において「脂質」とは、あらゆる脂質を意味し、植物性脂肪であっても、動物性脂肪であってもよいが、好ましくは、動物性脂肪であり、より好ましくは、乳脂肪である。本発明の一態様において、原料乳における脂質の濃度は、好ましくは低く、より好ましくは実質的に0(無)である。本発明の一態様において、健康志向の発酵乳を提供する観点から、原料乳における脂質の濃度は、3重量%以下(すなわち、0〜3重量%)、好ましくは2重量%以下(すなわち、0〜2重量%)、より好ましくは1重量%以下(すなわち、0〜1重量%)、さらに好ましくは実質的に0重量%である(脂質の濃度の分析値が0.5重量%以下であり、原料乳に脂質を配合しない)。本発明の一態様において、原料乳における脂肪の濃度を前記の数値に設定することで、低脂肪・無脂肪の発酵乳を提供することができる。
本発明において「乳糖」とは、あらゆる形態の乳糖を意味し、原料乳を構成する生乳、殺菌処理した乳、脱脂乳、乳タンパク質濃縮物などの乳原料などに含まれる乳糖、および精製された乳糖の両方を含む。したがって、本発明において、原料乳における乳糖の濃度は、原料乳を構成する乳原料などに含まれる乳糖、および原料乳に配合(添加)される乳糖の両方を含む場合には、それらの合計の濃度を意味する。
本発明の一態様において、商業的に許容可能な発酵時間で制御する観点から、原料乳における乳糖の濃度は、3重量%以上、好ましくは3.2重量%以上、より好ましくは3.4重量%以上、さらに好ましくは3.6重量%以上、さらに好ましくは3.8重量%以上である。本発明の一態様において、商業的に許容可能な発酵時間で制御する観点から、原料乳における乳糖の濃度は、18重量%以下、好ましくは16重量%以下、より好ましくは14重量%以下、さらに好ましくは12重量%以下、さらに好ましくは10重量%以下、さらに好ましくは8重量%以下、さらに好ましくは6重量%以下、さらに好ましくは5重量%以下、さらに好ましくは4.8重量%以下である。
本発明において「ブドウ糖」および/または「ショ糖」とは、あらゆる形態のブドウ糖および/またはショ糖を意味し、コーンシロップ、ハチミツ、メイプルシロップ、メイプルシュガーなどの甘味料などに含まれるブドウ糖および/またはショ糖、ならびに精製されたブドウ糖および/またはショ糖の両方を含む。
本発明の一態様において、滑らかな食感を有する発酵乳を提供する観点から、原料乳におけるブドウ糖および/またはショ糖の配合濃度は、1重量%以上、好ましくは1.5重量%以上、より好ましくは2重量%以上、さらに好ましくは2.5重量%以上、さらに好ましくは3重量%以上である。本発明の一態様において、商業的に許容可能な発酵時間で制御する観点および適度な酸味・甘味を有する発酵乳を提供する観点から、原料乳におけるブドウ糖および/またはショ糖の配合濃度は、12重量%以下、好ましくは10重量%以下、より好ましくは8重量%以下、さらに好ましくは6重量%以下、さらに好ましくは4重量%以下である。
本発明において「灰分」とは、乳由来の塩類および試薬の塩類などを意味し、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、リン、塩素などを主成分として含む。本発明の一態様において、発酵乳の過剰な塩味や、えぐ味を低減する観点から、原料乳における灰分の濃度は、適切な範囲に調整(低減)され、特に、カルシウムの濃度は、適切な範囲に調整される。したがって、本発明の一態様において、発酵乳の過剰な塩味や、えぐ味を低減する観点、および発酵乳の適度なコク味を付与する観点から、原料乳における灰分の濃度は、0.15〜2重量%、好ましくは0.2〜1.8重量%、より好ましくは0.25〜1.6重量%、さらに好ましくは0.3〜1.4重量%である。本発明の一態様において、発酵乳の過剰な塩味や、えぐ味を低減する観点、および発酵乳の適度なコク味を付与する観点から、原料乳におけるカルシウムの濃度は、0.05〜0.7重量%、好ましくは0.05〜0.6重量%、より好ましくは0.1〜0.5重量%。さらに好ましくは0.1〜0.4重量%である。
本発明の一態様において、生乳、殺菌処理した乳、脱脂乳などを濃縮する前に、生乳、殺菌処理した乳、脱脂乳などを酸性化処理し、MPCから苦味の原因のカルシウム(Ca)を効率的に低減する(除去する)工程を含む。すなわち、本発明では、MPCからCaを低減するため、生乳、殺菌処理した乳、脱脂乳などを濃縮する前に、生乳、殺菌処理した乳、脱脂乳などのCaを可溶化させる酸性化処理を含むことができる。かかる酸性化処理は、Caを効率的に可溶化する観点および乳タンパク質を安定化する観点から、生乳、殺菌処理した乳、脱脂乳などのpHを、例えば5.5〜6.5、好ましくは5.5〜6.2、より好ましくは5.5〜6.0、さらに好ましくは5.5〜5.8に調整し、例えば0.5時間以上、好ましくは1時間以上、より好ましくは1.5時間以上、さらに好ましくは2時間以上で保持する。かかる酸性化処理は、生乳、殺菌処理した乳、脱脂乳などのpHを調整できれば、とくに限定されないが、例えば、塩酸、リン酸、クエン酸などを原料乳に添加する。
本発明の一態様において、高タンパク質の液状の濃縮乳に水を添加して、限外ろ過処理し、高タンパク質の液状の濃縮乳から灰分および乳糖を効率的に低減する工程を含む。すなわち、本発明では、高タンパク質の液状の濃縮乳から灰分および乳糖を低減するため、高タンパク質の液状の濃縮乳に加水する限外ろ過処理である透析ろ過(DF)処理を含むことができる。かかる透析ろ過処理は、高タンパク質の液状の濃縮乳から灰分および乳糖を効率的に低減(除去)できる観点およびタンパク質を効率的に濃縮できる観点から、複数回であってもよい。
本発明において、食品に通常で用いられる乳酸菌を原料乳に添加(配合)して、原料乳を発酵させることができる。本発明において、食品に通常で用いられる乳酸菌は、好ましくは、ブルガリア菌(Lactobacillus bulgaricus)、サーモフィラス菌(Streptococcus thermophiles)、ガセリ菌(Lactobacillus gasseri)からなる群から選択される1または2以上の乳酸菌、より好ましくは、ブルガリア菌およびサーモフィラス菌の組み合わせである。すなわち、本発明において、コーデックス規格でヨーグルトスターターとして規格化されているブルガリア菌およびサーモフィラス菌の混合スターターを好適に用いることができる。本発明において、この混合スターター(ヨーグルトスターター)を用いて、発酵条件(発酵温度、発酵時間など)を勘案した上で、さらに、食品に通常で用いられるビフィズス菌、プロピオン酸菌、酵母などの有用な微生物を原料乳に添加してもよい。 また、本発明において、食品に通常で用いられるビフィズス菌、プロピオン酸菌、酵母などの有用な微生物を原料乳に添加してもよい。
本発明において、原料乳の発酵では、通常の発酵乳の製造と同様の条件を設定することができる。本発明において、原料乳の発酵温度を適宜設定すればよく、好ましくは30〜45℃、より好ましくは35〜44℃、さらに好ましくは37〜43℃に設定することができる。本発明において、原料乳の発酵時間を適宜設定すればよく、好ましくは1〜36時間、より好ましくは2〜24時間、さらに好ましくは3〜12時間、さらに好ましくは4〜8時間に設定することができる。
本発明において、原料乳の加熱殺菌処理では、通常の発酵乳の製造と同様の条件を設定することができる。本発明において、原料乳の加熱殺菌温度と加熱殺菌時間の組合せを適宜設定すればよく、例えば、規格化または汎用されている加熱殺菌条件として、75℃・達温、95℃・達温、75℃〜95℃・15〜60秒間、110℃〜150℃・1〜5秒間に設定することができる。本発明の一態様において、滑らかな食感を有する発酵乳を製造する観点から、調合乳の加熱殺菌温度と加熱殺菌時間の組合せを、好ましくは110℃〜130℃・2〜4秒間に設定することができる。
以下に、本発明に係る方法を実施例に基づき、さらに詳しく説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
[実施例1]
(a1)液状のMPCの調製
生乳(原料乳)を遠心分離処理(50℃)して、脱脂乳を調製し、この脱脂乳を冷却(5℃)した後に、リン酸を用いて、この脱脂乳のpHを5.7に調整して2時間で保持(酸性化処理)してから、限外ろ過(UF)処理(スパイラル型膜、Koch社 HpHT 3838−K131−NYV、分画分子量:10,000Da、膜面積:6.1m×並列2本)し、濃縮倍率で4倍に濃縮して、濃縮液を調製した。そして、この濃縮液のpHを6.7に中和して調整し、液状のミルクタンパク質濃縮物(MPC)を調製した。この液状のMPCでは、全固形分の濃度が19.9重量%、タンパク質の濃度が12.9重量%、脂質の濃度が0.5重量%、灰分の濃度が1.3重量%、乳糖の濃度が5.2重量%であった。なお、乳タンパク質におけるカゼインとホエイタンパク質の重量比は、8:2程度であった。
(b1)ブドウ糖を配合した高タンパク質の発酵乳(ハードタイプ、ソフトタイプ)の製造
発明品1として、(a1)で調製した液状のMPCに水を添加し、全固形分の濃度が15重量%、タンパク質の濃度が9重量%となるように調整し、これにブドウ糖を4重量%で配合して、原料乳を調製した。そして、プレート式熱交換機(Power point International 社)を用いて、この原料乳を130℃、2秒間で連続式に加熱した後に、この原料乳を冷却(43℃)し、乳酸菌スターター(明治ブルガリアヨーグルトから分離した)を2重量%で添加してから、pHが4.6になるように発酵(43℃、340分間)させて、ハードタイプおよびソフトタイプの発酵乳を製造した。このとき、ソフトタイプの発酵乳は、ハードタイプの発酵乳をスリーワンモーターで攪拌してから、フィルター(孔径:250μm)を通過させて製造した。
[実施例2]
(a2)液状のMPCの調製
実施例1の(a1)と同様にして、液状のMPCを調製した。
(b2)ショ糖を配合した高タンパク質の発酵乳(ハードタイプ、ソフトタイプ)の製造
発明品2として、(a1)で調製した液状のMPCに水を添加し、全固形分の濃度が15重量%、タンパク質の濃度が9重量%となるように調整し、これにショ糖を3重量%で配合して、原料乳を調製した。そして、プレート式熱交換機(Power point International 社)を用いて、この原料乳を130℃、2秒間で連続式に加熱した後に、この原料乳を冷却(43℃)し、乳酸菌スターター(明治ブルガリアヨーグルトから分離した)を2重量%で添加してから、pHが4.6になるように発酵(43℃、340分間)させて、ハードタイプおよびソフトタイプの発酵乳を製造した。このとき、ソフトタイプの発酵乳は、ハードタイプの発酵乳をスリーワンモーターで攪拌してから、フィルター(孔径:250μm)を通過させて製造した。
[比較例1]
(a3)液状のMPCの調製
実施例1の(a1)と同様にして、液状のMPCを調製した。
(b3)糖無添加の高タンパク質の発酵乳(ハードタイプ、ソフトタイプ)の製造
対照(比較対照)品1として、(a1)で調製した液状のMPCに水を添加し、全固形分の濃度が15重量%、タンパク質の濃度が9重量%となるように調整し、調合乳を調製した。そして、プレート式熱交換器を用いて、この調合乳を130℃、2秒間で連続式に加熱した後に、この調合乳を冷却(43℃)し、乳酸菌スターター(明治ブルガリアヨーグルトから分離した)を2重量%で添加してから、pHが4.6になるように発酵(43℃、340分間)させて、対照品のハードタイプおよびソフトタイプの発酵乳を製造した。このとき、ソフトタイプの発酵乳は、ハードタイプの発酵乳をスリーワンモーターで攪拌してから、フィルター(孔径:250μm)を通過させて製造した。
[比較例2]
(a4)液状のMPCの調製
実施例1の(a1)と同様にして、液状のMPCを調製した。
(b4)乳糖を配合した高タンパク質の発酵乳(ハードタイプ、ソフトタイプ)の製造
発明品として、(a1)で調製した液状のMPCに水を添加し、全固形分の濃度が15重量%、タンパク質の濃度が9重量%となるように調整し、これに乳糖(無水)を3重量%で配合して、原料乳を調製した。そして、プレート式熱交換機(Power point International 社)を用いて、この原料乳を130℃、2秒間で連続式に加熱した後に、この原料乳を冷却(43℃)し、乳酸菌スターター(明治ブルガリアヨーグルトから分離した)を2重量%で添加してから、pHが4.6になるように発酵(43℃、340分間)させて、ハードタイプおよびソフトタイプの発酵乳を製造した。このとき、ソフトタイプの発酵乳は、ハードタイプの発酵乳をスリーワンモーターで攪拌してから、フィルター(孔径:250μm)を通過させて製造した。
[試験例1]
(c1)ハードタイプおよびソフトタイプの発酵乳の官能検査
発明品1、発明品2と対照品1の発酵乳について、風味と食感を官能検査(専門パネル:10名、評価:5段階)した。ブドウ糖を配合したハードタイプおよびソフトタイプの発酵乳の官能検査の結果と、糖無添加のハードタイプおよびソフトタイプの発酵乳の官能検査の結果の比較図を、それぞれ図1および図2に示す。ショ糖を配合したハードタイプおよびソフトタイプの発酵乳の官能検査の結果と、糖無添加のハードタイプおよびソフトタイプの発酵乳の官能検査の結果の比較図を、それぞれ図3および図4に示す。ブドウ糖を配合した発酵乳では、糖無添加の発酵乳に比べて、食感の滑らかさと甘味が向上され、えぐ味が低減された。ショ糖を配合した発酵乳では、糖無添加の発酵乳に比べて、食感の滑らかさと甘味が向上され、酸味とえぐ味が低減された。
[試験例2]
(c2)ハードタイプおよびソフトタイプの発酵乳の官能検査
発明品1、発明品2と対照品2の発酵乳について、風味と食感を官能検査(専門パネル:10名、評価:5段階)した。ブドウ糖を配合したハードタイプおよびソフトタイプの発酵乳の官能検査の結果と、乳糖を配合したハードタイプおよびソフトタイプの発酵乳の官能検査の結果の比較図を、それぞれ図5および図6に示す。ショ糖を配合したハードタイプおよびソフトタイプの発酵乳の官能検査の結果と、乳糖を配合したハードタイプおよびソフトタイプの発酵乳の官能検査の結果の比較図を、それぞれ図7および図8に示す。ブドウ糖を配合した発酵乳では、乳糖を配合した発酵乳に比べて、食感の滑らかさと甘味と酸味が向上された。ショ糖を配合した発酵乳では、乳糖を配合した発酵乳に比べて、食感の滑らかさと甘味が向上され、酸味と えぐ味が低減された。
[試験例3]
(d)低カルシウムのMPCの調製
生乳(原乳)を遠心分離処理(50℃)して、脱脂乳を調製し、この脱脂乳を冷却(5℃)した後に、この脱脂乳のpHを未調整にするか(pHは6.7である)、塩酸を用いて、この脱脂乳のpHを6.1および5.7に調整して2時間で保持(酸性化処理)した。そして、この脱脂乳を、それぞれ限外ろ過(UF)処理(スパイラル型膜、Koch社 HpHT 3838−K131−NYV、分画分子量:10,000Da、膜面積:6.1m×並列2本)し、濃縮倍率で4倍に濃縮して、濃縮液を調製した。そして、この濃縮液のpHを6.7に中和して調整し、液状のMPCを調製した。これらの液状のMPCの組成を表1に示す。
Figure 0006989253
原料乳(脱脂乳)を酸性化処理して、原料乳のpHを変化させることにより、所望のCaの濃度を有するMPCを調製することができる。そして、このMPCを主原料として、発酵乳を製造することができる。
本発明は、低脂肪・無脂肪、高タンパク質でありながら、滑らかな食感を有する濃厚な発酵乳を合理的に製造する方法、および、そのようにして製造された発酵乳を提供する。

Claims (18)

  1. 限外ろ過(UF)処理で濃縮した液状の濃縮乳を主成分とし、
    7.5〜20重量%のタンパク質、
    0〜3.0重量%の脂質、
    3〜18重量%の乳糖、
    1〜12重量%のブドウ糖および/またはショ糖
    を含む原料乳。
  2. 粉末状の乳タンパク質を含まない、請求項1記載の原料乳。
  3. 安定化剤を含まない、請求項1または2に記載の原料乳。
  4. 0.15〜2重量%の灰分を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の原料乳。
  5. 0.05〜0.7重量%のカルシウムを含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の原料乳。
  6. ブドウ糖を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の原料乳。
  7. ショ糖を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の原料乳。
  8. 75℃・達温、95℃・達温、75℃〜95℃・15〜60秒間、110℃〜150℃・1〜5秒間のいずれかの条件で加熱殺菌処理する、請求項1〜のいずれか一項に記載の原料乳。
  9. 主成分の濃縮乳が、濃縮前に、生乳、殺菌処理した乳および/または脱脂乳のpHを5.5〜6.5に調整し、0.5時間以上保持する酸性化処理されて調製された濃縮乳である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の原料乳。
  10. 4.6重量%の乳糖を含むものではない、請求項1〜のいずれか一項に記載の原料乳。
  11. 請求項1〜1のいずれか一項に記載の原料乳を発酵させることを含む、発酵乳の製造方法。
  12. 原料乳を容器に充填し、その後に発酵させる、請求項11に記載の製造方法。
  13. 請求項11または12に記載の製造方法で製造された発酵乳。
  14. 7.5〜20重量%のタンパク質、
    0〜3.0重量%の脂質、
    3〜18重量%の乳糖、
    1〜12重量%のブドウ糖および/またはショ糖
    を含む限外ろ過(UF)処理で濃縮した液状の濃縮乳を主成分とする原料乳を発酵させることを含む、発酵乳の食感を滑らかにする方法。
  15. 原料乳が、4.6重量%の乳糖を含むものではない、請求項14に記載の方法。
  16. 7.5〜20重量%のタンパク質、
    0〜3.0重量%の脂質、
    3〜18重量%の乳糖、
    1〜12重量%のブドウ糖および/またはショ糖
    0.15〜2重量%の灰分
    を含む限外ろ過(UF)処理で濃縮した液状の濃縮乳を主成分とする原料乳を発酵させることを含む、発酵乳の食感を滑らかにし、かつ、発酵乳の塩味またはえぐ味を低減、もしくは発酵乳にコク味を付与する方法。
  17. 7.5〜20重量%のタンパク質、
    0〜3.0重量%の脂質、
    3〜18重量%の乳糖、
    1〜12重量%のブドウ糖および/またはショ糖
    0.05〜0.7重量%のカルシウム
    を含む限外ろ過(UF)処理で濃縮した液状の濃縮乳を主成分とする原料乳を発酵させることを含む、発酵乳の食感を滑らかにし、かつ、発酵乳の塩味またはえぐ味を低減、もしくは発酵乳にコク味を付与する方法。
  18. 発酵乳がセットタイプヨーグルトである、請求項14〜17のいずれか一項に記載の方法。
JP2016217295A 2016-11-07 2016-11-07 濃厚な発酵乳およびその製造方法 Active JP6989253B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016217295A JP6989253B2 (ja) 2016-11-07 2016-11-07 濃厚な発酵乳およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016217295A JP6989253B2 (ja) 2016-11-07 2016-11-07 濃厚な発酵乳およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018074913A JP2018074913A (ja) 2018-05-17
JP6989253B2 true JP6989253B2 (ja) 2022-01-05

Family

ID=62148576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016217295A Active JP6989253B2 (ja) 2016-11-07 2016-11-07 濃厚な発酵乳およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6989253B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020085518A1 (ja) * 2018-10-26 2020-04-30 株式会社明治 高タンパク質の乳原料の製造方法
JP7398202B2 (ja) 2019-03-29 2023-12-14 株式会社ヤクルト本社 乳飲食品及びその苦味低減方法
WO2024058230A1 (ja) * 2022-09-14 2024-03-21 株式会社明治 殺菌発酵乳及びその製造方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2683491B2 (ja) * 1993-09-30 1997-11-26 雪印乳業株式会社 ホエー蛋白質発酵乳およびその製造方法
JP3755855B2 (ja) * 1997-05-13 2006-03-15 日本ミルクコミュニティ株式会社 発酵乳及びその製造法
JPH1169942A (ja) * 1997-08-28 1999-03-16 Snow Brand Milk Prod Co Ltd フレッシュチーズ及びその製造方法
JP2006101799A (ja) * 2004-10-07 2006-04-20 Kubiki Rakunyu:Kk ヨーグルトの製造方法
FR2887121B1 (fr) * 2005-06-17 2014-03-21 Gervais Danone Sa Produits laitiers frais a pouvoir satietogene a base de fibres hydrosolubles et procedes de preparation
CN105767445B (zh) * 2009-12-25 2020-08-28 株式会社明治 冰淇淋类冷饮
JP2012010626A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Koiwai Nyugyo Kk 酸味が抑制されたヨーグルト及びその製造方法
US20150342208A1 (en) * 2012-12-21 2015-12-03 Nestec S.A. High protein yogurts
US11653660B2 (en) * 2013-04-11 2023-05-23 Leprino Foods Company Protein fortified yogurts and methods of making
JP6279843B2 (ja) * 2013-06-14 2018-02-14 雪印メグミルク株式会社 発酵乳及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018074913A (ja) 2018-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6656191B2 (ja) 風味が改善された発酵乳およびその製造方法
US9775366B2 (en) Process for producing cream cheese
JP7058936B2 (ja) 乳タンパク質濃縮物を主原料とした発酵乳およびその製造方法
RU2689723C2 (ru) Концентрат белка молочной сыворотки, кисломолочный продукт, содержащий концентрат, и способы
US11464237B2 (en) Product and process for its preparation
JP6989253B2 (ja) 濃厚な発酵乳およびその製造方法
Evdokimov et al. Functional fermented milk desserts based on acid whey
JP7102094B2 (ja) 濃厚な発酵乳およびその製造方法
JP5993182B2 (ja) 発酵乳およびその製造方法
JP2013074830A (ja) 低糖発酵乳の製造方法
JP6773898B2 (ja) クリームチーズの製造方法
JPWO2012147906A1 (ja) ホエイを利用した乳加工食品およびその製造方法
JP6047638B2 (ja) クリームチーズの製造方法
Banerjee et al. Insights into the technological and nutritional aspects of lactic milk drinks: buttermilk
JP2018157785A (ja) 発酵乳の製造方法
JP2018157784A (ja) 発酵乳の製造方法
EP4280885A1 (en) Milk powder composition
EP4280883A1 (en) Low sugar acidified product
CN114007432A (zh) 咸酸奶或似酸奶产品和方法
NZ753146B2 (en) Method for the manufacture of a cream cheese

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191028

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200925

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6989253

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150