JP2018157785A - 発酵乳の製造方法 - Google Patents
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例えば、特許文献1に、乳糖を含有する乳を乳酸菌あるいは酵母により発酵させる発酵乳の製造方法において、活性の至適pHが中性領域であり且つ酸性領域で失活するラクターゼを用いて、該発酵の前および/または途中において乳糖の分解を行い、発酵の進行に伴うpH降下でラクターゼを失活させることを特徴とする、乳糖含有量の少ない発酵乳の製造方法が、記載されている。この製造方法によれば、ラクターゼの添加時期及び添加量の調整で乳糖分解率の設定を容易にコントロールすることができ、乳糖不耐症体質者における、乳糖に起因する腹痛、下痢などの症状の発生の軽減を期待することができる。
例えば、特許文献2に、総固形分が15〜35%である濃厚タイプヨーグルトの製造方法であって、(1)ヨーグルトミックスを調製する工程、(2)調製したヨーグルトミックスをpH4.7未満まで発酵する工程、(3)発酵後のヨーグルトのホエイを除去する工程、および(4)オーバーランが105〜200%となるまで攪拌する工程、を含み、ここで、(3)と(4)の工程はいずれが先であってもよい、前記濃厚タイプヨーグルトの製造方法が記載されている。この製造方法によれば、濃厚感があるにもかかわらず、口どけ・後味の切れに優れた濃厚タイプヨーグルトを製造することができる。
[1] タンパク質の含有率が5.6重量%以上である濃縮発酵乳の製造方法であって、殺菌済の発酵乳ミックスにスターターおよびラクターゼを加えて発酵させ、カードを得る発酵工程、を含むことを特徴とする濃縮発酵乳の製造方法。
[2] 上記発酵工程の前に、発酵乳ミックスを110〜145℃で0.1〜30秒間、または70〜110℃で30秒間〜10分間加熱殺菌して、上記殺菌済の発酵乳ミックスを得る加熱殺菌工程、を含む上記[1]に記載の濃縮発酵乳の製造方法。
[3] 上記加熱殺菌工程の前に、タンパク質の含有率が5.6重量%以上になるように、上記発酵乳ミックスの材料組成を調整して、上記発酵乳ミックスを得る材料調整工程、を含む上記[2]に記載の濃縮発酵乳の製造方法。
[4] 上記発酵工程の後に、上記カードを破砕して、発酵乳を得る破砕工程、を含む上記[3]に記載の濃縮発酵乳の製造方法。
[5] 上記発酵工程の後に、上記カードを破砕して、発酵乳を得る破砕工程、および、上記発酵乳を濃縮して、上記濃縮発酵乳を得る濃縮工程、を含む上記[1]または[2]に記載の濃縮発酵乳の製造方法。
[6] 上記濃縮発酵乳の食感を滑らかにするためのスムージング工程を含まない上記[1]〜[5]のいずれかに記載の濃縮発酵乳の製造方法。
本発明の濃縮発酵乳は、タンパク質の含有率が5.6重量%以上のものである。
コーデックス規格では、タンパク質の含有率が5.6重量%以上の発酵乳を、濃縮発酵乳と定義している。このため、本発明においても、タンパク質の含有率が5.6重量%以上の発酵乳を対象としている。
本発明の濃縮発酵乳中のタンパク質の含有率は、本発明の効果(特に、濃厚な食感および風味)をより高める観点から、好ましくは7重量%以上、より好ましくは8重量%以上、特に好ましくは9重量%以上である。
該含有率の上限値は、特に限定されないが、通常、20重量%である。
本発明の濃縮発酵乳の製造方法の一例(第一の実施形態例)は、(A)タンパク質の含有率が5.6重量%以上になるように、発酵乳ミックスの材料組成を調整して、発酵乳ミックスを得る材料調整工程、(B)工程(A)で得た発酵乳ミックスを、高温で所定の時間(例えば、110〜145℃で0.1〜30秒間、または、70〜110℃で30秒間〜10分間)加熱殺菌して、殺菌済の発酵乳ミックスを得る加熱殺菌工程、および、(C)工程(B)で得た殺菌済の発酵乳ミックスにスターターおよびラクターゼを加えて発酵させ、カード(タンパク質の含有率が5.6重量%以上のもの)を得る発酵工程、を含む。
該製造方法の一例は、工程(C)(発酵工程)の後に、(D)工程(C)で得たカードを破砕して、ソフトタイプの濃縮発酵乳を得る破砕工程、を含むことができる。
このように材料組成を調整する方法としては、発酵乳ミックスの構成材料中、原料乳の配合割合を大きくし、かつ、水の配合割合を小さくすることなどが挙げられる。
本明細書中、発酵乳とは、発酵乳ミックス(原料乳を含む、発酵乳の原料)を発酵させてなるものをいう。
本明細書中、「発酵乳」の語は、乳等省令で定義される「発酵乳」(狭義)および「乳酸菌飲料」、さらにその「発酵乳」(狭義)からホエイを除去したものを包含するものである。乳等省令において、「発酵乳」は、「乳又はこれと同等以上の無脂乳固形分を含む乳等を乳酸菌又は酵母で発酵させ、糊状又は液状にしたもの又はこれらを凍結したもの」と定義されている。また、「乳酸菌飲料」は、「乳等を乳酸菌又は酵母で発酵させたものを加工し、又は主要原料とした飲料(発酵乳を除く。)」と定義されている。
一般に、セットタイプの発酵乳は、容器に発酵乳ミックスを充填させ、その後、発酵させることによって製造される。ソフトタイプの発酵乳は、発酵乳ミックスを発酵させて、カードを得た後、このカードを破砕し、次いで、容器に充填することによって製造される。
第一の実施形態例は、これら2つの製造方法の中で、前者(セットタイプの発酵乳の製造方法)または後者(ソフトタイプの発酵乳の製造方法)の製造方法によって製造される。また、後述の第二の実施形態例は、これら2つの製造方法の中で、後者の製造方法(ソフトタイプの発酵乳の製造方法)によって製造される。
発酵乳ミックスの原料の一つである原料乳の例としては、牛乳等の獣乳や、その加工品(例えば、脱脂乳、脱脂粉乳、脱脂濃縮乳、乳のろ過濃縮物又は透過物、れん乳、乳清(ホエイ)、乳タンパク質濃縮物(MPC)、ホエイタンパク質濃縮物(WPC)、バターミルク、生クリーム等)や、大豆由来の豆乳等の植物性乳等が挙げられる。
この場合、加熱温度は、110〜145℃、より好ましくは120〜140℃、特に好ましくは130℃である。該温度が145℃を超えると、得られる発酵乳の濃厚感が損なわれる。
この場合、加熱時間は、0.1〜30秒間、好ましくは1〜20秒間、特に好ましくは2〜15秒間である。
工程(B)(加熱殺菌工程)の他の例としては、発酵乳ミックスを70〜110℃で30秒間〜10分間加熱殺菌して、殺菌済の発酵乳ミックスを得る工程が挙げられる。
この場合、加熱温度は、70〜110℃、より好ましくは80〜100℃、特に好ましくは85〜98℃である。
この場合、加熱時間は、1〜10分間、好ましくは3〜8分間、特に好ましくは5〜6分間である。
スターターとしては、ラクトバチルス・ブルガリカス(Lactobacillus bulgaricus)、ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)、ラクトバチルス・ガッセリ(Lactobacillus gasseri)、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)等の乳酸桿菌や、ストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus)等の乳酸球菌や、酵母等の中から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
酵母に由来するラクターゼの例としては、クロイベロマイセス・ラクチス(Kluyveromyces lactis)に由来するラクターゼ、クロイベロマイセス・フラジリス(Kluyveromyces fragilis)に由来するラクターゼが挙げられる。
カビに由来するラクターゼとしては、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)等が挙げられる。
発酵温度は、製造の効率性等の観点から、30〜48℃、好ましくは35〜48℃、より好ましくは37〜45℃、さらに好ましくは38〜43℃である。
工程(C)(発酵工程)において、発酵乳ミックスは、発酵の進行によって凝固して、カード(固形状のもの)になる。
発酵の終了後、発酵乳の物性の調整のために、例えば、カードの温度を、加温して上昇させ、その後に冷却して元の温度まで戻しても良い。あるいは、カードの温度を、冷却して低下させ、その後に加温して元の温度に戻しても良い。また、加温や冷却をせずに、発酵の終了時の温度を維持したまま、次の工程を実施しても良い。
図1中、発酵乳ミックス中のタンパク質の含有率が5.6重量%以上になるように、発酵乳ミックスを構成する各原料を計量(図1中の「原料の計量」)した後、これら原料を混合する(図1中の「混合」)。次いで、得られた発酵乳ミックス(混合物)を加熱殺菌(図1中の「殺菌」)し、その後、発酵温度まで冷却する(図1中の「冷却」)。
冷却後の発酵乳ミックスにスターターおよびラクターゼを接種および添加(図1中の「菌接種」)する。次いで、以下の2つのいずれかの操作を行う。
一方の操作は、以下の手順を行うものである。まず、発酵乳ミックスを容器に充填(図1中の左側のフローにおける「充填」)し、次いで、発酵温度を維持しつつ発酵(図1中の「発酵」)させ、カードを得る。このカードを、容器内に収容したまま冷却(図1中の「冷却」)して、セットタイプの濃縮発酵乳(図1中の「濃縮発酵乳(セットタイプ)」)を得る。
他方の操作は、以下の手順を行うものである。まず、発酵温度を維持しつつ、発酵乳ミックスを発酵(図1中の右側のフローにおける「発酵」)させて、カードを得る。このカードを破砕(図1中の「カード破砕」)した後、冷蔵温度(10℃以下)に冷却(図1中の「冷却」)して、ソフトタイプの濃縮発酵乳(図1中の「濃縮発酵乳(ソフトタイプ)」)を得る。
なお、スターターの接種およびラクターゼの添加は、これら2つのいずれを先に接種または添加してもよく、また、これら2つを同時に接種および添加してもよい。
また、得られた発酵乳に対し、果実、穀類、クリーム、ソース(フルーツソースなど)、糖類、油脂原料、安定剤などを添加してもよい。
本発明の濃縮発酵乳の製造方法の他の例(第二の実施形態例)は、(E)発酵乳ミックスを、高温で所定の時間(例えば、110〜145℃で0.1〜30秒間、または、70〜100℃で1〜10分間)加熱殺菌して、上記殺菌済の発酵乳ミックスを得る加熱殺菌工程、(F)殺菌済の発酵乳ミックスにスターターおよびラクターゼを加えて発酵させ、カードを得る発酵工程、(G)上記カードを破砕して、発酵乳(ソフトタイプのもの)を得る破砕工程、および、(H)上記発酵乳を濃縮して、上記濃縮発酵乳を得る濃縮工程、を含む。
工程(E)(加熱殺菌工程)で用いる発酵乳ミックスは、上述の第一の実施形態例の工程(A)で得られる発酵乳ミックスと異なり、タンパク質の含有率が5.6重量%以上になるように材料組成を調整したもの(濃縮されたもの)ではなく、濃縮されていないものである。
工程(E)の加熱殺菌条件(加熱温度、加熱時間)、および工程(F)(発酵工程)の詳細は、各々、上述の第一の実施形態例で説明した工程(B)(加熱殺菌工程)、工程(C)(発酵工程)と同じである。
濃縮は、例えば、セパレータ(遠心分離機)を用いた遠心分離によって、発酵乳に含まれている水分を排出することで行うことができる。
セパレータとしては、例えば、ノズルセパレーター(例えば、GEAウエストファリアセパレーター社製の「KNA−3型」)を用いることができる。
遠心分離以外の濃縮の方法としては、ろ過、圧搾、沈殿(デカンテーション)等が挙げられる。
ろ過は、例えば、限外ろ過膜で行うことができる。
圧搾は、例えば、発酵乳をフィルタープレスまたはモールドに充填して圧搾する方法で行うことができる。
図2中、発酵乳ミックスを構成する各原料を計量(図2中の「原料の計量」)した後、これら原料を混合する(図2中の「混合」)。次いで、得られた発酵乳ミックス(混合物)を加熱殺菌(図2中の「殺菌」)し、その後、発酵温度まで冷却する(図2中の「冷却」)。
冷却後の発酵乳ミックスにスターターおよびラクターゼを接種および添加(図2中の「菌接種」)し、次いで、発酵温度を維持しつつ発酵(図2中の「発酵」)させて、カードを得る。このカードを破砕(図2中の「カード破砕」)し、次いで、セパレータ等の濃縮手段を用いて濃縮(図2中の「濃縮」)する。濃縮して得られた発酵乳を、冷蔵温度(10℃以下)に冷却(図2中の「冷却」)して、ソフトタイプの濃縮発酵乳を得る(図2中の「濃縮発酵乳」)。
なお、スターターの接種およびラクターゼの添加は、これら2つのいずれを先に接種または添加してもよく、また、これら2つを同時に接種および添加してもよい。
以下の実施例および比較例において、「%」は、特に断らない限り、重量基準である。
発酵乳ミックスの材料として、脱脂濃縮乳および乳タンパク質濃縮物(MPC)(共にフォンテラ社製)を用いて、全固形分18.6%、脂肪分0.3%、たんぱく質9.6%の調合液(発酵乳ミックス)を調製し、130℃、2秒で連続殺菌した。殺菌後の調合液を発酵温度である43℃に冷却し、次いで、スターター(乳酸菌であるラクトバチルス・ブルガリカスおよびストレプトコッカス・サーモフィラス)およびラクターゼ(商品名「GODO−YNL」(登録商標)、合同酒精社製)を、各々、2%、0.05%の量で添加した。その後、この調合液を容器に70g充填し、pHが4.5になるまで発酵させた。次いで、この調合液を冷蔵庫(温度:5℃)で冷却し、セットタイプの濃縮発酵乳を得た。
[比較例1]
ラクターゼを用いない以外は実施例1と同様にして、セットタイプの濃縮発酵乳を得た。
実施例1および比較例1で得たセットタイプの濃縮発酵乳について、以下の官能評価を行なった。
19人のパネラーに、得られた濃縮発酵乳を試食させ、1〜5の5段階(5が最も程度が高いことを示す。)で、「滑らかさ」、「乳風味」、「甘味」、「酸味」、「塩味」、「えぐ味」、「不快な臭い」の各評価項目を評価した。
結果を表1に示す。
表1から、比較例1に比べて実施例1のほうが、「滑らかさ」および「甘味」に優れていること、および、「滑らかさ」および「甘味」以外の評価項目については、ほぼ同等であることがわかる。
発酵乳ミックスの材料として、脱脂濃縮乳および乳タンパク質濃縮物(MPC)(共にフォンテラ社製)を用いて、全固形分11.1%、脂肪分0.1%、たんぱく質4.8%の調合液(発酵乳ミックス)を調製し、130℃、2秒で連続殺菌した。殺菌後の調合液を発酵温度である43℃に冷却し、次いで、スターター(乳酸菌であるラクトバチルス・ブルガリカスおよびストレプトコッカス・サーモフィラス)およびラクターゼ(商品名「GODO−YNL」(登録商標)、合同酒精社製)を、各々、2%、0.05%の量で添加し、pHが4.5になるまで発酵させた。次いで、得られたカードを、タンクに備えられている撹拌機を用いて破砕した。その後、破砕して得たもの(発酵乳)から、セパレーター(商品名:ノズル・セパレーターKNA−3、製造元:GEAウエストファリアセパレーター社)を用いて、ホエイを分離し、約2.3倍に濃縮することによって、ソフトタイプの濃縮発酵乳(全固形分15.1%、たんぱく質9.4%)を得た。
[比較例2]
ラクターゼを用いない以外は実施例2と同様にして、ソフトタイプの濃縮発酵乳を得た。
実施例2および比較例2で得た濃縮発酵乳について、レーザー回折式粒度分布計(商品名:SALD2200、島津製作所社製)を用いて、中位径(50%体積累積粒子径)を測定した。
その結果、実施例2の濃縮発酵乳の中位径は、5.9μmであり、比較例2の濃縮発酵乳の中位径は、14.6μmであった。
比較例2よりも実施例2のほうが中位径が小さいことから、比較例2に比べて実施例2のほうが、濃縮発酵乳を食するときの「ざらつきの程度」や「粉っぽい舌触りの程度」が小さいことを期待することができる。
実施例2および比較例2で得た濃縮発酵乳について、以下の官能評価を行なった。
30人のパネラーに、得られたソフトタイプの濃縮発酵乳を試食させ、1〜5の5段階(5が最も程度が高いことを示す。)で、「ざらつき」、「粉っぽい舌触り」、「組織の緻密さ」、「濃厚感」、「脂肪感」、「甘み」、「酸味」、「ヨーグルトらしい香り」、「口溶けの速さ」、「口の中にくっつく感じ」、「収れん味」、「雑味」の各評価項目を評価した。
これら各評価項目において、比較例2における点数を3(基準)とした。
「ざらつき」、「粉っぽい舌触り」、「口の中にくっつく感じ」、「収れん味」、および「雑味」については、点数が高いほど不良(逆に言えば、1が最良)である。
「組織の緻密さ」、「濃厚感」、「脂肪感」、「ヨーグルトらしい香り」、および「口溶けの速さ」については、点数が高いほど良好(5が最良)である。
「甘み」、「酸味」については、これら2つの官能評価のバランスにもよるが、一般に、「甘み」が強いほど良好であり、「酸味」が弱いほど良好であるという傾向がある。
結果を表2〜表3に示す。
表2〜表3から、比較例2に比べて実施例2のほうが、「ざらつき」、「粉っぽい舌触り」、「組織の緻密さ」、「脂肪感」、および「収れん味」について、優れた結果が得られていることがわかる。なお、これらの評価項目については、危険率1%で有意差が認められた。
Claims (6)
- タンパク質の含有率が5.6重量%以上である濃縮発酵乳の製造方法であって、
殺菌済の発酵乳ミックスにスターターおよびラクターゼを加えて発酵させ、カードを得る発酵工程、
を含むことを特徴とする濃縮発酵乳の製造方法。 - 上記発酵工程の前に、発酵乳ミックスを110〜145℃で0.1〜30秒間、または70〜110℃で30秒間〜10分間加熱殺菌して、上記殺菌済の発酵乳ミックスを得る加熱殺菌工程、を含む請求項1に記載の濃縮発酵乳の製造方法。
- 上記加熱殺菌工程の前に、タンパク質の含有率が5.6重量%以上になるように、上記発酵乳ミックスの材料組成を調整して、上記発酵乳ミックスを得る材料調整工程、を含む請求項2に記載の濃縮発酵乳の製造方法。
- 上記発酵工程の後に、上記カードを破砕して、発酵乳を得る破砕工程、を含む請求項3に記載の濃縮発酵乳の製造方法。
- 上記発酵工程の後に、上記カードを破砕して、発酵乳を得る破砕工程、および、上記発酵乳を濃縮して、上記濃縮発酵乳を得る濃縮工程、を含む請求項1又は2に記載の濃縮発酵乳の製造方法。
- 上記濃縮発酵乳の食感を滑らかにするためのスムージング工程を含まない請求項1〜5のいずれか1項に記載の濃縮発酵乳の製造方法。
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