JP6987672B2 - セパレータシート切断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電池積層体において正極シートと負極シートとに挟まれ両シートを絶縁するセパレータシートの切断装置に関する。
リチウムイオン二次電池等の電極構造として、シート状の正極(正極シート)と負極(負極シート)との間に絶縁体のセパレータシートを挟んで複数層に亘って積層させる積層構造が知られている。このような積層構造の電池を製造するに当たり、従来から、葛折式、ワインディング式、袋詰式、枚葉積層式等の複数の製造方法が知られている。
枚葉積層式では、例えば特許文献1に示されているように、負極シート、セパレータシート、正極シート、セパレータシート、負極シート・・・負極シートと順に各シートを積層させていく積層プロセスを採る。このような積層方法は、上記した前三者の製造方法と比較して、各シートの平面サイズの変更に柔軟に対応できるというメリットがある。
セパレータシートは、長尺のセパレータシートが捲回されたセパレータシートロールから引き出されて適切な長さに切断される。例えば図9の一点鎖線で例示するように、セパレータシート100の長手方向に直交するようにして、セパレータシート100を切断する。
セパレータシート100には、イオンを正極−負極間で流通させるための複数のスリット102が切られている。このスリット102はセパレータシート100の長手方向に切られた長孔形状となっている。したがって、スリット102は切断方向に対して直角方向に切られている。
特許第5588579号公報
ところで、セパレータシート100の切断の際、当該セパレータシート100に過大な負荷が入力されると、スリット102を起点にセパレータシート100に亀裂が入る場合がある。例えばセパレータシート100の長手方向に隣接するスリット102,102間を繋ぐような亀裂が入ってしまう。
そこで、切断時のセパレータシート100への負荷を軽減するために、円形刃を回転させてセパレータシート100を切断することが考えられる。回転式の円形刃を用いることで、例えば非回転の刃をセパレータシート100に押し当ててこれを切断する場合と比較して、セパレータシート100に入力される負荷が軽減される。
ここで、例えば図10に例示するように、円形刃104をセパレータシート100に当てる際に、セパレータシート100の先端が円形刃104の上にわずかに乗り上げるおそれがある。
このとき、例えば図11に例示するように、円形刃104の回転軸106がセパレータシート100に対して非平行とならずに、円形刃104がセパレータシート100に対する垂直軸L1から傾いている場合、円形刃104に当接するセパレータシート100の高さ位置の違いに起因して、切断後のセパレータシート100A,100Bの寸法にばらつきが生じるおそれがある。
そこで本発明は、セパレータシートの切断時において、当該セパレータシートの、円形刃上への乗り上げを抑制可能な、セパレータシートの切断装置を提供することを目的とする。
本発明は、セパレータシートロールから引き出されたセパレータシートを切断する、セパレータシート切断装置に関する。当該切断装置は、円形刃、回転機構、直動機構、一対のステージ、及び一対のホルダを備える。回転機構は円形刃を回転させる。直動機構は、円形刃の回転軸に対して垂直に、円形刃を直線移動させる。一対のステージは、回転軸よりも円形刃の径方向外側であって、回転軸方向に沿って円形刃を挟んで設けられセパレータシートロールから引き出されたセパレータシートが載置される載置面が、円形刃の直線移動方向に亘って形成される。一対のホルダは、一対のステージよりも更に円形刃の径方向外側であって、一対のステージの載置面と対向するとともに当該載置面に載置されたセパレータシートを押圧する押圧面を備える。一対のホルダの押圧面の、回転軸方向の間隔は、一対のステージの載置面の、回転軸方向の間隔よりも狭く構成される。
上記発明によれば、円形刃の径方向外側、つまり、セパレートシートが円形刃に乗り上げられる側に設けられる一対のホルダの、押圧面同士の間隔を、一対のステージの載置面同士の間隔よりも狭くして、セパレートシートの浮き上がりを抑制させている。これにより、セパレータシートの、円形刃上への乗り上げを抑制可能となる。
また上記発明において、円形刃の、セパレータシートとの当接部が、当該円形刃の直線移動方向前方に送られるように、回転機構が円形刃を回転させてもよい。
上記発明によれば、円形刃が、セパレータシートを、乗り上げ方向とは逆方向に付勢するように回転するため、セパレータシートの、円形刃上への乗り上げが抑制可能となる。
本発明によれば、セパレータシートの切断時において、当該セパレータシートの、円形刃上への乗り上げを抑制可能となる。
本実施形態に係るセパレータシート切断装置を例示する斜視図である。 本実施形態に係るセパレータシート切断装置の概要を例示する側面図である。 ステージとホルダのそれぞれのクリアランスの違いを説明する図である。 円形刃の回転方向について説明する図である。 本実施形態に係るセパレータシート切断装置による、セパレータシート切断プロセスを説明する図(1/4)である。 本実施形態に係るセパレータシート切断装置による、セパレータシート切断プロセスを説明する図(2/4)である。 本実施形態に係るセパレータシート切断装置による、セパレータシート切断プロセスを説明する図(3/4)である。 本実施形態に係るセパレータシート切断装置による、セパレータシート切断プロセスを説明する図(4/4)である。 セパレータシートの切断方法について説明する図である。 セパレータシートの、円形刃への乗り上げについて説明する図である。 セパレータシートの、円形刃への当接位置の違いに起因する、切断後の寸法変動について説明する図である。
<セパレータシート切断装置の全体構成>
図1には、本実施形態に係るセパレータシート切断装置の斜視図が例示される。さらに図2には、本実施形態に係るセパレータシート切断装置の概要を示す側面図(X軸視側面図)が示されている。なお、図1〜図8において、円形刃10の直動方向に沿った軸をX軸とする。また水平面上においてX軸と直交する軸をY軸とする。さらにX軸及びY軸に直交する鉛直軸をZ軸とする。
本実施形態に係るセパレータシート切断装置は、セパレータシートロール15(図2参照)からセパレータシート16を引き出して、適切な幅で切断する。切断されたセパレータシート16は、正極シート及び負極シートとともに積層され、電池積層体が製造される。電池積層体は、例えば角型電池やラミネート電池であってよい。さらに電池積層体は、リチウムイオン二次電池や全固体電池など、積層構造を有する電池の積層体であってよい。
セパレータシート切断装置は、切断機構20、切断ステージ30、引出ホルダ40、及び搬送ホルダ50を備える。
図2には、円形刃10の回転シャフト11を貫通するようにその回転軸L2が示される。切断ステージ30A,30B,30Cは、いずれも回転軸L2よりも円形刃10の径方向外側に設けられる。
例えば回転シャフト11より上方に、切断ステージ30A,30B,30Cが設けられる。切断ステージ30A,30B,30Cの上面は、セパレータシートロール15から引き出されたセパレータシート16が載置される載置面31A,31B,31Cが形成される。
載置面31A,31B,31Cは、例えば図3を参照して、円形刃10A,10Bの正面断面図(回転軸L2を含むY−Z断面図)において、円形刃10A,10Bの上側頂点から下方に1mm以上7mm以下の範囲の任意の位置に設置される(1mm≦H1≦7mm)。
この載置面31A,31B,31Cは、円形刃10の回転軸L2に沿って当該円形刃10を挟む様にして配置される。具体的には、一対の載置面31A,31Bは、円形刃10Aを挟んで(跨いで)配置される。一対の載置面31B,31Cは、円形刃10Bを挟んで(跨いで)配置される。このように、円形刃10Aを挟むように一対の切断ステージ30A,30Bが設けられ、円形刃10Bを挟むようにして一対の切断ステージ30B,30Cが設けられる。
また図1に例示されるように、切断ステージ30A,30B,30Cの載置面31A,31B,31Cは、円形刃10A,10Bの直動方向に亘って形成される。例えばセパレータシート16のX軸方向幅を超過するような幅(X軸方向幅)に、載置面31A,31B,31Cが形成される。
引出ホルダ40は、セパレータシートロール15からセパレータシート16を引き出す。引出ホルダ40は、円形刃10の直動方向(X軸方向)とは直交する搬送方向(Y軸方向)に沿って直動可能となっている。例えば引出ホルダ40の、X軸方向両端は一対のリニアガイド41,41に連結される。リニアガイド41,41は搬送方向に沿って平行に延設される。さらに引出ホルダ40には図示しないリニア駆動機構が設けられ、リニアガイド41,41に沿って直動可能となっている。例えば引出ホルダ40は、切断ステージ30Aから切断ステージ30Cまで往復移動可能となっている。
また図2を参照して、引出ホルダ40は押圧プレート42を備える。引出ホルダ40は図示しないエアシリンダ機構等を備えており、押圧プレート42を鉛直方向に沿って上下動可能となっている。
押圧プレート42の下面には押圧面43が形成される。押圧面43は切断ステージ30Aの載置面31A及び切断ステージ30Cの載置面31Cと対向するように(平行となるように)配置される。後述するように、円形刃10によりセパレータシート16を切断する際には、押圧プレート42が下降してその押圧面43によりセパレータシート16上面を押圧保持する。
押圧プレート42は、図示しない真空源と接続されており、押圧面43と当接したセパレータシート16を吸着可能となっている。後述するように、切断ステージ30Aの載置面31Aに載置されたセパレータシート16を押圧プレート42が吸着し、その後上昇して切断ステージ30Cの載置面31Cまでセパレータシート16を搬送する。
搬送ホルダ50は、セパレータシート切断時の押さえ、及び、切断後のセパレータシートの搬送を行う。搬送ホルダ50は、円形刃10の直動方向(X軸方向)とは直交する搬送方向(Y軸方向)に沿って直動可能となっている。例えば搬送ホルダ50の、X軸方向の一端はリニアガイド51に連結される。リニアガイド51は搬送方向(Y軸方向)に沿って延設される。さらに搬送ホルダ50には図示しないリニア駆動機構が設けられ、リニアガイド51に沿って直動可能となっている。例えば搬送ホルダ50は、切断ステージ30B,30Cから図示しない搬送テーブルまで往復移動可能となっている。
搬送ホルダ50は、押圧プレート52A,52B、ベースプレート54、及びエアシリンダ機構55を備える。
ベースプレート54には押圧プレート52A,52Bが固定される。ベースプレート54はエアシリンダ機構55が接続され、ベースプレート54及び押圧プレート52A,52Bが鉛直方向に沿って上下動可能となっている。
押圧プレート52A,52Bの下面には押圧面53A,53Bが形成される。押圧面53A,53Bは切断ステージ30B,30Cの載置面31B,31Cと対向するように(平行となるように)配置される。後述するように、円形刃10によりセパレータシート16を切断する際には、押圧プレート52A,52Bが下降してその押圧面53A,53Bによりセパレータシート16上面を押圧保持する。
押圧プレート52A,52Bは、図示しない真空源と接続されており、押圧面53A,53Bと当接したセパレータシート16を吸着可能となっている。後述するように、円形刃10A,10Bによる切断後、切断ステージ30B,30Cの載置面31B,31Cに載置されたセパレータシート16を押圧プレート52A,52Bが吸着し、その後上昇して図示しない搬送テーブルまでセパレータシート16を搬送する。
図2を参照して、引出ホルダ40の押圧プレート42、搬送ホルダ50の押圧プレート52A、及び押圧プレート52Bは、いずれも切断ステージ30A,30B,30Cよりもさらに、円形刃10Aの径方向外側に設けられる。例えば切断ステージ30A,30B,30Cの上方に引出ホルダ40の押圧プレート42及び搬送ホルダ50の押圧プレート52A,52Bが設けられる。
図3を参照して、切断ステージ30A,30B,30Cと同様にして、押圧プレート42,52A,52Bは、円形刃10A,10Bの回転軸L2に沿って、当該円形刃10A,10Bを挟むように配置される。
具体的には、一対の押圧プレート42,52Aの押圧面43,53Aは、円形刃10Aを挟んで(跨いで)配置され、一対の押圧プレート52A,52Bの押圧面53A,53Bは、円形刃10Bを挟んで(跨いで)配置される。
ここで図3を参照して、押圧プレート42,52A間(押圧面43,53A)の回転軸L2方向の間隔C2は、切断ステージ30A,30B間(載置面31A,31B)の、回転軸L2方向の間隔C1より狭く構成される。同様にして、押圧プレート52A,52B間(押圧面53A,53B)の回転軸L2方向の間隔C2は、切断ステージ30B,30C間(載置面31B,31C)の、回転軸L2方向の間隔C1より狭く構成される。
後述するように、セパレータシート16を円形刃10A,10Bにて切断する際に、円形刃10A,10Bにセパレータシート16が乗り上がるおそれがある。そこで本実施形態に係るセパレータシート切断装置では、セパレータシート16が乗り上げられる側に配置された、押圧面43,53A及び押圧面53A,53Bの間隔C2を、載置面31A,31B及び載置面31B,31Cの間隔C1より狭くし、切断時のセパレータシート16の浮き上がり及び乗り上げを抑制している。
例えば間隔C1,C2は、C1 > C2の関係を維持しつつ、いずれも0.5mm以上5mm以下の範囲に定められる。
図1、図2を参照し、切断機構20は、円形刃10A,10B、回転シャフト11、ベアリングユニット12、ピニオン13、ラック14、及び単軸ロボット17を備える。円形刃10A,10Bは両刃、つまり、刃先の断面の左右両側に刃面が形成される。セパレータシート16への引っ掛かりを抑制するため、円形刃10A,10Bの刃先は鋸目が設けられずに、周方向に沿って均一径となっている。例えば円形刃10A,10Bの直径は45mmとなるように構成される。
円形刃10A,10Bの間に、回転シャフト11が設けられる。回転シャフト11はベアリングユニット12及びピニオン13に接続される。ベアリングユニット12は単軸ロボット17のスライダ17Bに固定される。
単軸ロボット17は円形刃10A,10Bを、その回転軸L2に対して垂直に直線移動させる直動機構である。単軸ロボット17は、ベース17A及びスライダ17Bを備える。ベース17AはX軸方向に延設される。例えばベース17Aはセパレータシート16のX軸方向幅を超過するような長さに延設される。
ベース17Aには図示しないサーボモータ及びボールねじが設けられる。サーボモータはベース17Aの長手方向(X軸方向)の一端に設けられる。ボールねじはサーボモータからベース17Aの長手方向に延設され、ベース17Aの他端にて終端する。サーボモータは正逆回転可能となっており、当該サーボモータの回転に伴ってボールねじが回転させられる。ボールねじの回転に応じて、スライダ17Bが、ベース17A上をX軸方向に直線移動可能となる。なお、サーボモータの代わりに、パルスモータ、ステッピングモータを使用してもよい。
ピニオン13及びラック14は、円形刃10A,10Bを回転させる回転機構として機能する。ピニオン13は回転シャフト11に連結(嵌着)される。ラック14は単軸ロボット17のベース17Aと平行に延設される。ラック14の延設方向長さ(X軸方向長さ)は、ベース17Aの延設方向長さと同一であってよい。つまりラック14のX軸方向両端は、切断ステージ30A,30B,30Cに載置されたセパレータシート16のX軸方向両端を超過するように形成される。
単軸ロボット17のスライダ17Bの直線移動に伴い、スライダに固定されたベアリングユニット12も直線移動される。さらにベアリングユニット12に挿入された回転シャフト11も直線移動する。このとき、回転シャフト11に連結されたピニオン13がラック14と噛み合いながら直線移動することで、ピニオン13が回転させられる。ピニオン13の回転に伴い、これに連結された回転シャフト11は、回転しながら直線移動させられる。その結果、回転シャフト11に連結された円形刃10A,10Bが回転しながら、回転軸L2とは直交するX軸方向に直動移動させられる。
図4に例示するように、円形刃10A,10Bの回転方向は、直動方向に応じて切り替え可能となっている。例えばピニオン13がラック14の一端に到達すると、単軸ロボット17のサーボモータ(図示せず)が逆回転し、回転シャフト11及び円形刃10A,10Bが逆回転しながらラック14の他端に向かって直動移動する。
このとき、図4を参照して、円形刃10A,10Bの、セパレータシート16との当接部が、当該円形刃10A,10Bの直線移動方向前方に送られるように、ピニオン13及びラック14が円形刃10A,10Bを回転させる。
例えば図4上段に示されるように、セパレータシート16は回転シャフト11より上方に配置される。円形刃10A,10Bが紙面左側に直線移動するとき、円形刃10A,10Bの回転方向は反時計回りとなる。また図4下段に示されるように、円形刃10A,10Bが紙面右側に直線移動するとき、円形刃10A,10Bの回転方向は時計回りとなる。
このように、セパレータシート16を押し下げるように、円形刃10A,10Bの回転方向を定めることで、円形刃10A,10B上へのセパレータシート16の乗り上げが抑制される。また、セパレータシート16を、回転シャフト11と同一の高さに配置すると、円形刃10A,10Bの上方に乗り上げるのか、それとも下方に乗り上げるのか、その乗り上げ方が変動するおそれがある。そこで本実施形態では、セパレータシート16を、回転シャフト11とは高さ方向で異なる配置とし、乗り上げの態様を確定させている。
図4を参照して、円形刃10A,10Bの、セパレータシート16への当接角度θ、つまり、鉛直軸(Z軸)を基準として回転正方向に開いた角度は、15°以上50°以下であることが好適であり、30°以上45以下であるとさらに好適である。
<セパレータシートの切断プロセス>
図5〜図8を参照して、本実施形態に係るセパレータシート切断装置による、セパレータシート16の切断プロセスについて説明する。なお、図5〜図8において、円形刃10A,10Bは、ラック14の両端、つまり、セパレータシート16とは接触しない待機位置にて待機している。したがって、図5〜図8において、図面上では(X軸視では)円形刃10A,10Bとセパレータシート16とが交差しているが、まだこの段階では円形刃10A,10Bはセパレータシート16には触れていない。
図5には切断プロセス初期の状態が例示されている。セパレータシートロール15からセパレータシート16が引き出され、その先端は切断ステージ30Aの載置面31A上に置かれる。
図6に示すように、引出ホルダ40の押圧プレート42が下降して、その押圧面43を切断ステージ30Aの載置面31A上のセパレータシート16に当接させる。さらに図示しない真空源から負圧を発生させ、または静電吸着により、押圧プレート42にセパレータシート16を吸着させる。
セパレータシート16を押圧プレート42に吸着させると、押圧プレート42が上昇し、その後切断ステージ30Cまで直線移動する。なおこのとき、搬送ホルダ50も引出ホルダ40とともに図示しない搬送テーブルまで直線移動してもよい。
押圧プレート42が切断ステージ30Cの載置面31C上に到達すると、図7に示すように押圧プレート42が下降して、切断ステージ30Cの載置面31C上にセパレータシート16を載置する。
その後、押圧プレート42が上昇し、さらに切断ステージ30Aまで直線移動する。なおこのとき、搬送ホルダ50の押圧プレート52A,52Bも切断ステージ30B,30Cまで直線移動する。
さらに図8に示すように、引出ホルダ40の押圧プレート42及び搬送ホルダ50の押圧プレート52A,52Bが降下する。これにより押圧プレート42,52A,52Bの押圧面43,53A,53Bが、それぞれ、切断ステージ30A,30B,30Cの載置面31A,31B,31C上のセパレータシート16に接触、押圧する。
その後、単軸ロボット17のサーボモータが駆動し、円形刃10A,10Bが回転しながらラック14の他端まで直線移動する。この過程でセパレータシート16が切断される。上述したように本実施形態では、セパレータシート16が円形刃10A,10B上に乗り上げる乗り上げ側に配置された、押圧面43,53A及び押圧面53A,53Bの間隔C2(図3参照)を、載置面31A,31B及び載置面31B,31Cの間隔C1より狭くしている。これにより切断時のセパレータシート16の浮き上がり及び乗り上げが抑制される(乗り上げ量を低減できる)。
円形刃10A,10Bがラック14の他端に到達すると、押圧プレート42,52A,52Bの押圧面43,53A,53Bに、図示しない真空源により負圧を発生させて、切断済みのセパレータシート16をそれぞれ吸着させる。さらに押圧プレート42,52A,52Bが上昇し、引出ホルダ40の押圧プレート42は切断ステージ30Cまで直線移動する。また搬送ホルダ50の押圧プレート52A,52Bは、図示しない搬送テーブルに、切断済みの一組のセパレータシート16,16を搬送する。以降は図7、図8の動作が繰り返される。
なお上述の実施形態では、ピニオン13、ラック14を回転機構としていたが、この形態に限らない。例えばピニオン13、ラック14の設置スペースの確保が困難な場合は、ピニオン13、ラック14を省略するとともに、ベアリングユニット12の代わりにこれをモータとしてもよい。このとき、スライダ17Bの直線移動と同期させて当該モータを回転させるようにしてもよい。
10 円形刃、11 回転シャフト、12 ベアリングユニット、13 ピニオン(回転機構)、14 ラック(回転機構)、15 セパレータシートロール、16 セパレータシート、17 単軸ロボット(直動機構)、20 切断機構、30 切断ステージ、31 載置面、40 引出ホルダ、41,51 リニアガイド、42,52A,52B 押圧プレート、43,53A,53B 押圧面、50 搬送ホルダ。

Claims (2)

  1. セパレータシートロールから引き出されたセパレータシートを切断する、セパレータシート切断装置であって、
    円形刃と、
    前記円形刃を回転させる回転機構と、
    前記円形刃の回転軸に対して垂直に、前記円形刃を直線移動させる直動機構と、
    前記回転軸よりも前記円形刃の径方向外側であって、前記回転軸方向に沿って前記円形刃を挟んで設けられセパレータシートロールから引き出されたセパレータシートが載置される載置面が、前記円形刃の直線移動方向に亘って形成される、一対のステージと、
    一対の前記ステージよりも更に前記円形刃の径方向外側であって、一対の前記ステージの前記載置面と対向するとともに当該載置面に載置されたセパレータシートを押圧する押圧面を備える、一対のホルダと、
    を備え、
    一対の前記ホルダの前記押圧面の、前記回転軸方向の間隔は、一対の前記ステージの前記載置面の、前記回転軸方向の間隔よりも狭い、
    セパレータシート切断装置。
  2. 請求項1に記載の、セパレータシート切断装置であって、
    前記円形刃の、セパレータシートとの当接部が、当該円形刃の直線移動方向前方に送られるように、前記回転機構が前記円形刃を回転させる、
    セパレータシート切断装置。
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