JP2014226729A - フィルム切断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】位置決め時におけるシート表面の傷つきを防止しながら、切断時におけるヒゲや切粉の発生を低減できるフィルム切断装置を提供する。【解決手段】被切断シートを支持する支持面と当該支持面に開口された前記被切断シートを横断するように延びる細長開口部とを有するステージと、前記被切断シートの上方に前記細長開口部に対応するように配置された押さえ板と、前記押さえ板を前記被切断シートの上面に当接させ、当該押さえ板と前記ステージの支持面との間に前記被切断シートを挟んで固定する押さえ板駆動部と、前記細長開口部の下方に配置された刃物と、前記刃物の刃先を前記細長開口部から出没する方向に移動させる第1刃物駆動部と、前記刃物を前記細長開口部の長手方向に移動させる第2刃物駆動部と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、フィルム切断装置に係り、特に連続する樹脂フィルムシートを幅方向に切断するフィルム切断装置に関する。
従来、連続する被切断シートを所望の大きさに切断する方法として、ハサミ等の2枚の刃物の間に被切断シートを挟み込み、当該2枚の刃物を互いにすれ違うように移動させることにより、被切断シートの被切断部分に剪断力を作用させて切断する方法が知られている。この方法では、刃物の刃先が鈍くなると、切断されるまでの被切断部分の伸び変形が大きくなって、「ヒゲ」と呼ばれる乱雑な端面形状が発生し、更にヒゲが分離することにより様々な形状及び大きさの切粉が発生する。切粉は異物となって、被切断シートの特性(例えば光学特性)を大幅に低下させてしまう。
このような問題を解決するために、特許文献1では、回転可能な上円形刃物と下円形刃物との間に被切断シートを挟み込んで切断するフィルム切断装置であって、上円形刃物の刃先と下円形刃物の刃先とが一点で接するように所定の角度に傾けて設けられたフィルム切断装置が記載されている。
確かに、特許文献1記載の装置では、被切断シートが光学フィルムシートに良く用いられれるPC(ポリカーボネート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の比較的硬質で伸びにくい材料からなる場合には、良好な切断結果を得ることができる。しかしながら、被切断シートがPP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)等の比較的軟質で伸び易い材料からなる場合には、切断されるまでの被切断部分の伸び変形が大きくなり、ヒゲや切粉が発生してしまうという問題がある。
ところで、連続する被切断シートを所望の大きさに切断する場合には、切断前に被切断シートをフィルム切断装置のステージ上の所定位置に位置決めしておく必要があるが、位置決め時におけるステージ上での摺動によってシート表面に傷が付くおそれがある。そのため、位置決め前に傷つき防止の目的でPEフィルム等の比較的軟質で伸び易い材料からなる保護層をシート本体の片面または両面に貼っておき、切断時にはシート本体と保護層とを一緒に切断する方法が提案されている。この場合、特許文献1記載の装置では、保護層を良好に切断することができずに、ヒゲや切粉を発生させてしまう。
特許第4662357号公報
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、位置決め時におけるシート表面の傷つきを防止しながら、切断時におけるヒゲや切粉の発生を低減できるフィルム切断装置を提供することである。
本発明は、被切断シートを支持する支持面と当該支持面に開口された前記被切断シートを横断するように延びる細長開口部とを有するステージと、前記被切断シートの上方に前記細長開口部に対応するように配置された押さえ板と、前記押さえ板を前記被切断シートの上面に当接させ、当該押さえ板と前記ステージの支持面との間に前記被切断シートを挟んで固定する押さえ板駆動部と、前記細長開口部の下方に配置された刃物と、前記刃物の刃先を前記細長開口部から出没する方向に移動させる第1刃物駆動部と、前記刃物を前記細長開口部の長手方向に移動させる第2刃物駆動部と、を備えたことを特徴とするフィルム切断装置である。
本発明によれば、被切断シートがステージの支持面上に位置決めされた後、細長開口部に対応するように配置された押さえ板が被切断シートの上面に当接されて、当該押さえ板とステージの支持面との間に被切断シートが挟んで固定される。そして、第1刃物駆動部によって細長開口部から刃物の刃先が突出され、第2刃物駆動部によって当該刃物が細長開口部の長手方向に移動されることにより、刃物の刃先と押さえ板との間に被切断シートが挟み込まれて切断されていく。例えば比較的硬質なシート本体の下面に傷つき防止の目的で比較的軟質な保護層が貼られている場合には、切断時に比較的軟質な保護層の下面側から刃物の刃先が押し込まれるが、保護層の上面が比較的硬質なシート本体によって支持されているため、切断されるまでの保護層の伸び変形が比較的小さくなり、ヒゲや切粉の発生が顕著に低減される。また、例えばシート本体の下面に傷つき防止の目的で保護層が貼られている場合には、位置決め時におけるシート本体の傷つきが防止される。
好ましくは、前記押さえ板は、前記被切断シートの上方に前記細長開口部をまたぐように配置されている。このような態様によれば、押さえ板は細長開口部をまたぐような位置関係で被切断シートの上面に当接されることにより、押さえ板と前記ステージの支持面との間に被切断シートを確実に挟んで固定することができる。
また、好ましくは、前記ステージの支持面と前記被切断シートの下面との間にエアを供給するエア供給部を更に備えている。このような態様によれば、エア供給部から供給されるエアによって被切断シートをステージの支持面から浮上させることができる。これにより、シート本体の下面に保護層が貼られていない場合であっても、ステージ上での摺動によるシート本体の傷つきを防止できる。この場合、位置決め前にシート本体に保護層を貼る手間と切断後にシート本体から保護層を剥離する手間とが不要となり、保護層の材料コストも不要となる。
具体的には、例えば、エア供給部は、前記ステージの支持面に露出された多孔質体を有している。このような態様によれば、多孔質体に含まれる細孔から吹き出されるエアがステージの支持面と被切断シートの下面との間に供給されることにより、被切断シートは支持面から安定的に浮上され得る。
あるいは、エア供給部は、前記ステージの支持面に穿孔された複数のエア吹出孔を有していてもよい。このような態様によれば、複数のエア吹出孔から吹き出されるエアがステージの支持面と被切断シートの下面との間に供給されることにより、被切断シートは支持面から安定的に浮上され得る。
また、好ましくは、前記押さえ板駆動部は、先端部に前記押さえ板が固定されたアーム部と、当該アーム部の基端部において当該アーム部を回動可能に軸支する軸受と、当該軸受の軸線回りに当該アーム部を回動させる回動駆動部と、を有する。このような態様によれば、アーム部が軸受の軸線回りに回動されることにより、被切断シートの上面に当接された押さえ板は細長開口部に対応する位置から斜め上方に遠ざけられる。これにより、被切断シートの上方から細長開口部の位置を確認することが容易になり、被切断シートを細長開口部に対して位置決めすることが容易になる。
また、好ましくは、前記細長開口部からの前記刃物の刃先の突出量を調整する刃先突出量調整部を更に備える。このような態様によれば、刃物の刃先の突出量を容易に調整することができ、これにより、被切断シートをより良好に切断することができる。
また、好ましくは、前記刃物は、円形状を有する回転式刃物である。このような態様によれば、回転式刃物を細長開口部の長手方向に移動させる際に、回転式刃物は回転しながら被切断シートを切断していく。これにより、より良好な切断結果を得ることができる。
具体的には、例えば、前記押さえ板の材質は、樹脂である。このような態様によれば、刃物の刃先が押さえ板に当接される際における刃先の損傷を防止できる。
本発明によれば、被切断シートがステージの支持面上に位置決めされた後、細長開口部に対応するように配置された押さえ板が被切断シートの上面に当接されて、当該押さえ板とステージの支持面との間に被切断シートが挟んで固定される。そして、第1刃物駆動部によって細長開口部から刃物の刃先が突出され、第2刃物駆動部によって当該刃物が細長開口部の長手方向に移動されることにより、刃物の刃先と押さえ板との間に被切断シートが挟み込まれて切断されていく。例えば比較的硬質なシート本体の下面に傷つき防止の目的で比較的軟質な保護層が貼られている場合には、切断時に比較的軟質な保護層の下面側から刃物の刃先が押し込まれるが、保護層の上面が比較的硬質なシート本体によって支持されているため、切断されるまでの保護層の伸び変形が比較的小さくなり、ヒゲや切粉の発生が顕著に低減される。また、例えばシート本体の下面に傷つき防止の目的で保護層が貼られている場合には、位置決め時におけるシート本体の傷つきが防止される。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるフィルム切断装置を示す概略内部正面図である。 図2は、図1のフィルム切断装置を示す概略内部側面図である。 図3は、図1のフィルム切断装置を示す概略平面図である。 図4は、図1のフィルム切断装置における第1刃物駆動部と刃先突出量調整部とを拡大して示す概略正面図である。 図5は、本発明の第2の実施の形態によるフィルム切断装置を示す概略内部正面図である。 図6は、図5のフィルム切断装置を示す概略内部側面図である。 図7は、図5のフィルム切断装置におけるエア供給部の別例を説明するための概略内部正面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるフィルム切断装置を示す概略内部正面図であり、図2は、当該フィルム切断装置を示す概略内部側面図であり、図3は、当該フィルム切断装置を示す概略平面図である。
図1乃至図3に示すように、本実施の形態によるフィルム切断装置10は、被切断シート20を支持する支持面11aと当該支持面11aに開口された被切断シート20を横断するように延びる細長開口部11bとを有するステージ11と、被切断シート20の上方に細長開口部11bに対応するように配置された押さえ板12と、押さえ板12を被切断シート20の上面に当接させ、押さえ板12とステージ11の支持面11aとの間に被切断シート20を挟んで固定する押さえ板駆動部13と、細長開口部11bの下方に配置された刃物15と、刃物15の刃先を細長開口部11bから出没する方向に移動させる第1刃物駆動部16と、刃物15を細長開口部11bの長手方向に移動させる第2刃物駆動部17と、を備えている。なお、図3では、押さえ板駆動部13及び第1、第2刃物駆動部16、17の図示が省略されている。
本実施の形態では、被切断シート20は、連続する透明な光学フィルムシートであり、比較的硬質の樹脂からなるシート本体と、当該シート本体の片面に貼られた比較的軟質の樹脂からなる保護層と、を有している。シート本体の材質は、例えばPCまたはPETであり、保護層の材質は、例えばPPまたはPEである。被切断シート20の寸法は、例えば、厚み180μm〜200μm、幅700mmである。
図2に示すように、被切断シート20はロール状に巻かれた状態で、ステージ11の左側に配置された給送軸21に回転可能に支持されており、当該ロールの外周から引き出された被切断シート20の端部が、保護層側がステージ11の支持面11aと対向するような向きで、支持面11a上に載置されて支持されている。図3に示すように、支持面11aに開口された細長開口部11bは、被切断シート20の幅方向と平行に延びている。
図2及び図3に示すように、本実施の形態では、押さえ板12は、被切断シート20の上方において細長開口部11bをその幅方向にまたぐように配置されている。押さえ板12の寸法は、例えば幅10mm〜20mm、厚み5mmである。図3に示すように、押さえ板12の長手方向の長さは、被切断シート20の幅よりも長くなっており、押さえ板12は被切断シート20の全幅に亘って当接されるようになっている。
本実施の形態では、押さえ板12の材質は樹脂であり、具体的には6ナイロンであるが、これに限定されず、ポリアセタールなど、刃物15の刃先にダメージを与えず、かつ繰り返しの切り込みにある程度耐えられる材料であればよい。
図1及び図2に示すように、押さえ板駆動部13は、先端部に押さえ板12が固定されたアーム部13aと、当該アーム部13aの基端部において当該アーム部13aを回動可能に軸支する軸受13bと、当該軸受13bの軸線回りに当該アーム部13aを回動させる回動駆動部13cと、を有している。
図2に示すように、アーム部13aは、側面視L字形状を有しており、その屈折部(基端部)には、紙面に対して垂直な向きに突き出すように回動軸13dが突設されている。軸受13bは、アーム部13aに突設された回動軸13dを回動可能に軸支している。
回動駆動部13cは、具体的にはエアシリンダであり、直線出力部13fを有している。回動駆動部13cは補助軸受13eによって回動可能に軸支されており、直線出力部13fは水平な補助回動軸13gを介してアーム部13aの上端部に回動可能に接続されている。回動駆動部13cが直線出力部13fを直線移動させることにより、図2において点線で図示されているように、アーム部13aは軸受13bの軸線回りに回動されるようになっている。
押さえ板12は、アーム部13aの図2における右端部(先端部)の下面に固定されている。アーム部13aが図2における右回りに回動されることにより、押さえ板12は被切断シート20の上面に平行に当接されるようになっている。また、アーム部13aが図2における左回り回動されることにより、被切断シート20の上面に当接された押さえ板12は細長開口部11bに対応する位置から斜め上方(図2における左上方向)に遠ざけられるようになっている。
図1及び図2に示すように、第2刃物駆動部17は、具体的にはエアシリンダ(ロッドレスシリンダ)であり、第2直線出力部17aを有している。第2刃物駆動部17は、ステージ11内の底部において、細長開口部11bの長手方向と平行に延びるように設置されており、第2刃物駆動部17を細長開口部11bの長手方向に直線移動させるようになっている。
第1刃物駆動部16は、具体的にはエアシリンダであり、第1直線出力部16aを有している。第1刃物駆動部16は、後述の刃先突出量調整部18を介して第2直線出力部17aに鉛直な姿勢で取付けられており、第1直線出力部16aを鉛直方向に直線移動させるようになっている。
本実施の形態では、刃物15は、円形状を有する回転式刃物であり、その回転軸線が細長開口部11bの長手方向に対して垂直かつ水平な向きに向けられた姿勢で、第1直線出力部16aに支持されている。刃物15の材質は、具体的には超硬合金であるが、これに限定されず、高速度鋼、ダイス鋼等であってもよい。
第1刃物駆動部16によって第1直線出力部16aが直線移動されることにより、刃物15の刃先が細長開口部11bから出没されるようになっている。また、第2刃物駆動部17によって第2直線出力部17aが直線移動されることにより、刃物15は第1直線出力部16a及び後述の刃先突出量調整部18と共に細長開口部11bの長手方向に直線移動されるようになっている。
図4は、第1刃物駆動部16と刃先突出量調整部18とを拡大して示す概略正面図である。図2及び図4に示すように、刃先突出量調整部18は、第1直線出力部17a上に鉛直に設けられたネジ軸18aと、当該ネジ軸18aに螺合されたナット18bとを有している。ネジ軸18aが回転されることにより、ナット18bの高さ位置が調整されるようになっている。
第1刃物駆動部16は刃先突出量調整部18のナット18bに固定されている。これにより、刃先突出量調整部18の動作によって、第1刃物駆動部16が刃物15と一緒に上下移動され、細長開口部11bからの刃物15の刃先の突出量が調整されるようになっている。刃物15の刃先の突出量を調整することにより、被切断シート20をより良好に切断することができる。
次に、以上のような本実施の形態の作用について説明する。
図2において点線で図示されるように、回動駆動部13cによってアーム部13aが左回りに回動され、押さえ板12は細長開口部11bに対応する位置から斜め上方(図2における左上方向)に遠ざけられる。
給送軸21に回転可能に支持されたロールから被切断シート20の端部が引き出され、保護層側がステージ11の支持面11aと対向するような向きで、支持面11aと押さえ板12との間の空間を通されて、支持面11a上に載置される。
そして、被切断シート20が支持面11a上で摺動されながら、被切断シート20の被切断位置が細長開口部11bに対して位置決めされる。例えば、被切断シート20の被切断位置に設けられた位置決めマークが細長開口部11bの縁部に対応するように位置決めされる。本実施の形態では、押さえ板12が細長開口部11bに対応する位置から斜め上方(図2における左上方向)に遠ざけられているため、被切断シート20の上方から細長開口部11bの位置を確認することが容易であり、被切断シート20を細長開口部11bに対して位置決めすることが容易である。
また、本実施の形態では、被切断シート20のシート本体の下面に保護層が貼られているため、支持面11上での摺動によってシート本体に傷が付くことが防止される。
次に、図2において実線で図示されるように、回動駆動部13cによってアーム部13aが右回りに回動され、押さえ板12は細長開口部11bをまたぐような位置関係で被切断シート20の上面に当接される。押さえ板12とステージ11の支持面11aとの間に被切断シート20が挟まれて固定される。
図1に示すように、第1刃物駆動部16が動作されて、刃物15の刃先が細長開口部11bから突出され、押さえ板12に当接される。ここで、刃物15の刃先は、刃先突出量調整部18によって予め設定された突出量だけ突出され、刃先の一部が押さえ板12に没入される。次に、第2刃物駆動部17が動作されて、刃物15が細長開口部11bの長手方向に直線移動される。この時、刃物15の刃先と押さえ板12との間に被切断シート20が挟み込まれて切断されていく。本実施の形態では、刃物15は円形状を有する回転式刃物であるため、刃物15は回転しながら被切断シート20を切断していく。切断時に比較的軟質な保護層の下面側から刃物15の刃先が押し込まれるが、保護層の上面が比較的硬質なシート本体によって支持されているため、伸びてヒゲを発生させる前に保護層は切断される。すなわち、切断されるまでの保護層の伸び変形が比較的小さくなり、ヒゲや切粉の発生が顕著に低減される。
第2刃物駆動部17の動作によって刃物15が被切断シート20上を幅方向に横断されることにより、被切断シート20は幅方向に切断される。
その後、第1刃物駆動部16が動作されて、刃物15の刃先が細長開口部11bから下方に没入される。回動駆動部13cによってアーム部13aが図2における左回りに回動され、押さえ板12と支持面11aとの間から被切断シート20が解放される。そして、切断されたシートが支持面11aから取り出される。
以上のように、本実施の形態によれば、被切断シート20がステージ11の支持面11a上に位置決めされた後、細長開口部11bに対応するように配置された押さえ板12が被切断シート20の上面に当接されて、当該押さえ板12とステージ11の支持面11aとの間に被切断シート20が挟んで固定される。そして、第1刃物駆動部16によって細長開口部11bから刃物15の刃先が突出され、第2刃物駆動部17によって当該刃物15が細長開口部11bの長手方向に移動されることにより、刃物15の刃先と押さえ板12との間に被切断シート20が挟み込まれて切断されていく。本実施の形態のように、比較的硬質なシート本体の下面に傷つき防止の目的で比較的軟質な保護層が貼られている場合には、切断時に比較的軟質な保護層の下面側から刃物15の刃先が押し込まれるが、保護層の上面が比較的硬質なシート本体によって支持されているため、切断されるまでの保護層の伸び変形が比較的小さくなり、ヒゲや切粉の発生が顕著に低減される。また、本実施の形態のように、シート本体の下面に傷つき防止の目的で保護層が貼られている場合には、位置決め時におけるシート本体の傷つきが防止される。
なお、本実施の形態では、回動駆動部13c、第1刃物駆動部16及び第2刃物駆動部17は全てエアシリンダであったが、これに限定されず、電動モータ、油圧シリンダ等であってもよい。
次に、図5及び図6を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図5は、本発明の第2の実施の形態によるフィルム切断装置を示す概略内部正面図であり、図6は、当該フィルム切断装置を示す概略内部側面図である。
図5及び図6に示すように、第2の実施の形態によるフィルム切断装置10’は、ステージ11の支持面11aと被切断シート20’の下面との間にエアを供給するエア供給部
19を更に備えている。また、被切断シート20’からは比較的軟質の樹脂からなる保護層が省略されている。
その他の構成は図1乃至図4に示す第1の実施の形態と略同様である。図5及び図6において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、図5及び図6に示すように、エア供給部19は、ステージ11の支持面11aに露出された多孔質体19bを有している。多孔質体19bの下面には中空のエア供給室19aが気密に接続されており、エア供給室19aの底部にはエア導入孔19cが設けられている。エア導入孔19cには不図示の送風機が接続されている。
送風機から送られるエアは、エア導入孔19cを通ってエア供給室19a内に供給され、エア供給室19a内に充満した後、多孔質体19bに含まれる細孔を通ってステージ11の支持面11aと被切断シート20’の下面との間に吹き出されるようになっている。
次に、以上のような本実施の形態の作用について説明する。
図6において点線で図示されるように、回動駆動部13cによってアーム部13aが左回りに回動され、押さえ板12は細長開口部11bに対応する位置から斜め上方(図6における左上方向)に遠ざけられる。
不図示の送風機からエア導入孔19cを介してエア供給室19a内にエアが供給され、ステージ11の支持面11aに露出する多孔質体19bの細孔から外側にエアが吹き出される。
給送軸21に回転可能に支持されたロールから被切断シート20の端部が引き出され、支持面11aと押さえ板12との間の空間を通されて、支持面11aの上方に配置される。ここで、多孔質体19bの細孔から吹き出されるエアがステージ11の支持面11aと被切断シート20’の下面との間に供給されることにより、被切断シート20’は支持面11aから安定的に浮上される。
被切断シート20’が支持面11aから浮上された状態が維持されながら、被切断シート20’の被切断位置が細長開口部11bに対して位置決めされる。例えば、被切断シート20の被切断位置に設けられた位置決めマークが細長開口部11bの縁部に対応するように位置決めされる。本実施の形態では、押さえ板12が細長開口部11bに対応する位置から斜め上方(図6における左上方向)に遠ざけられているため、被切断シート20’の上方から細長開口部11bの位置を確認することが容易であり、被切断シート20’を細長開口部11bに対して位置決めすることが容易である。
また、本実施の形態では、被切断シート20’が支持面11aから浮上されているため、被切断シート20’の下面が支持面11上で摺動されることはなく、シート本体の下面に保護層が貼られていなくても、シート本体に傷が付くことが防止される。
次に、図6において実線で図示されるように、回動駆動部13cによってアーム部13aが右回りに回動され、押さえ板12は細長開口部11bをまたぐような位置関係で被切断シート20’の上面に当接される。押さえ板12とステージ11の支持面11aとの間に被切断シート20’が挟まれて固定される。
図5に示すように、第1刃物駆動部16が動作されて、刃物15の刃先が細長開口部11bから突出され、押さえ板12に当接される。ここで、刃物15の刃先は、刃先突出量調整部18によって予め設定された突出量だけ突出され、刃先の一部が押さえ板12に没入される。次に、第2刃物駆動部17が動作されて、刃物15が細長開口部11bの長手方向に直線移動される。刃物15の刃先と押さえ板12との間に被切断シート20’が挟み込まれて切断されていく。本実施の形態では、刃物15は円形状を有する回転式刃物であるため、刃物15は回転しながら被切断シート20’を切断していく。被切断シート20’からは比較的軟質の樹脂からなる保護層が省略されているため、切断時にヒゲや切粉は発生しない。
第2刃物駆動部17の動作によって刃物15が被切断シート20’上を幅方向に横断されることにより、被切断シート20’は幅方向に切断される。
その後、第1刃物駆動部16が動作されて、刃物15の刃先が細長開口部11bから下方に没入される。回動駆動部13cによってアーム部13aが図6における左回りに回動され、押さえ板12と支持面11aとの間から被切断シート20’が解放される。そして、切断されたシートが支持面11aから取り出される。
以上のような第二の実施の形態によれば、第一の実施の形態と同様の作用効果が得られる他、エア供給部19から供給されるエアによって被切断シート20’をステージ11の支持面11aから浮上させることができるため、本実施の形態のように被切断シート20’のシート本体の下面に保護層が貼られていなくても、ステージ11上での摺動によるシート本体の傷つきを防止できる。この場合、位置決め前にシート本体に保護層を貼る手間と切断後にシート本体から保護層を剥離する手間とが不要となり、保護層の材料コストも不要となる。
なお、本実施の形態では、エア供給部19は、ステージ11の支持面11aに露出された多孔質体19bを有しているが、これに限定されず、図7に示すように、エア供給部19は、ステージ11の支持面11aに穿孔された複数のエア吹出孔19dを有していてもよい。この場合、複数のエア吹出孔19dから吹き出されるエアがステージ11の支持面11aと被切断シート20’の下面との間に供給されることにより、被切断シート20’は支持面11aから安定的に浮上される。
10 フィルム切断装置
10’ フィルム切断装置
11 ステージ
11a 支持面
11b 細長開口部
12 押さえ板
13 押さえ板駆動部
13a アーム部
13b 支持軸
13c 回動駆動部
13e 補助軸受
13f 直線出力部
13g 補助回動軸
15 刃物
16 第1刃物駆動部
16a 第1直線出力部
17 第2刃物駆動部
17a 第2直線出力部
18 刃先突出量調整部
19 エア供給部
19a エア供給室
19b 多孔質体
19c エア導入孔
19d エア吹出孔
20 被切断シート
20’ 被切断シート
21 供送軸

Claims (9)

  1. 被切断シートを支持する支持面と当該支持面に開口された前記被切断シートを横断するように延びる細長開口部とを有するステージと、
    前記被切断シートの上方に前記細長開口部に対応するように配置された押さえ板と、
    前記押さえ板を前記被切断シートの上面に当接させ、当該押さえ板と前記ステージの支持面との間に前記被切断シートを挟んで固定する押さえ板駆動部と、
    前記細長開口部の下方に配置された刃物と、
    前記刃物の刃先を前記細長開口部から出没する方向に移動させる第1刃物駆動部と、
    前記刃物を前記細長開口部の長手方向に移動させる第2刃物駆動部と、
    を備えたことを特徴とするフィルム切断装置。
  2. 前記押さえ板は、前記被切断シートの上方に前記細長開口部をまたぐように配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のフィルム切断装置。
  3. 前記ステージの支持面と前記被切断シートの下面との間にエアを供給するエア供給部
    を更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のフィルム切断装置。
  4. 前記エア供給部は、前記ステージの支持面に露出された多孔質体を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載のフィルム切断装置。
  5. 前記エア供給部は、前記ステージの支持面に穿孔された複数のエア吹出孔を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載のフィルム切断装置。
  6. 前記押さえ板駆動部は、先端部に前記押さえ板が固定されたアーム部と、当該アーム部の基端部において当該アーム部を回動可能に軸支する軸受と、当該軸受の軸線回りに当該アーム部を回動させる回動駆動部と、を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のフィルム切断装置。
  7. 前記細長開口部からの前記刃物の刃先の突出量を調整する刃先突出量調整部
    を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のフィルム切断装置。
  8. 前記刃物は、円形状を有する回転式刃物である
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のフィルム切断装置。
  9. 前記押さえ板の材質は、樹脂である
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のフィルム切断装置。
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