JP6987172B2 - エッチング方法およびエッチング装置 - Google Patents

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Description

本発明の種々の側面及び実施形態は、エッチング方法およびエッチング装置に関するものである。
従来から、処理容器内に配置された基板に、保護膜を形成する堆積性のガスと、エッチングを促進するエッチングガスを交互に供給してエッチングを行うエッチング方法が提案されている。
特開2017−27995号公報
しかしながら、従来のエッチング方法は、堆積性のガスにより基板上に堆積される保護膜の構造を制御していない。このため、従来のエッチング方法は、基板を薄く均一にエッチングできない場合がある。
開示するエッチング方法は、1つの実施態様において、エッチングの対象となる基板に、CFを含む直鎖型の分子を蒸着させて自己組織化単分子膜を成膜する。エッチング方法は、自己組織化単分子膜が成膜された基板に対して、CFを活性化する活性化ガスを照射する。
開示するエッチング方法の1つの態様によれば、基板を薄く均一にエッチングできるという効果を奏する。
図1は、本実施形態に係るエッチング装置の構成を示す一部断面図である。 図2は、図1に示すエッチング装置が備える基板保持部に保持された基板を、基板のエッチング対象面側から平面視したときの平面図である。 図3は、本実施形態に係るエッチング方法を説明する図である。 図4は、基板上に成膜した分子の状態を模式的に示した図である。 図5は、従来の堆積性のガスにより基板上に膜を堆積させた状態を模式的に示した図である。 図6は、本実施形態に係るエッチング方法のエッチングを実施するエッチングプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本願の開示するエッチング方法およびエッチング装置の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を付すこととする。また、本実施形態により開示する発明が限定されるものではない。各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
図1は、本実施形態に係るエッチング装置の構成を示す一部断面図である。図2は、図1に示すエッチング装置が備える基板保持部に保持された基板を、基板のエッチング対象面側から平面視したときの平面図である。なお、図1における基板保持部の断面は、図2におけるA−A線断面に相当する。
本実施形態に係るエッチング装置10は、基板Sを薄く均一にエッチングする、所謂、原子層エッチング(ALE:Atomic Layer Etching)を行う装置である。
基板Sは、2つの面を有する。基板Sが有する2つの面のうち、一方の面は、エッチングの対象となるエッチング対象面S1である。基板Sが有する2つの面のうち、他方の面は、エッチングの対象ではないエッチング非対象面S2である。基板Sを構成する材料は、特に限定されず、例えば、SiO(ガラス)、Si、アルミナ、セラミック、サファイア等の無機材料、プラスチック、フィルム等の有機材料等が挙げられる。基板Sは、プラズマ処理(プラズマエッチング)、WET洗浄処理、成膜処理等の表面処理が施された基板であってもよい。基板Sのエッチング対象面S1には、エッチングの対象とするエッチング対象領域と、エッチングの対象ではないエッチング非対象領域とのパターンが形成されている。例えば、基板Sのエッチング対象面S1には、メタル層と、絶縁膜による配線パターンが形成されている。絶縁膜は、エッチング対象領域である。メタル層は、エッチング非対象領域である。
エッチング装置10は、基板Sを収容するチャンバ2と、チャンバ2内に基板Sを保持する基板保持部3と、基板Sに成膜する原料ガスGをチャンバ2内に供給する原料ガス供給部4と、基板保持部3に保持された基板Sを加熱する基板加熱部51と、チャンバ2内の雰囲気を排出する排気部6とを備える。
図1に示すように、チャンバ2は、底壁部21と、底壁部21の周縁部から起立する周壁部22と、周壁部22の上方開口部を封止する上壁部23とを有する。
基板保持部3は、枠部31とチャック部32とを有する。図1及び図2に示すように、枠部31は、基板Sのエッチング対象面S1をチャンバ2の底壁部21の内壁面210に向かって露出させる開口部30を有する。枠部31は、基板Sのエッチング対象面S1の周縁部を支持し、開口部30を通じて、基板Sのエッチング対象面S1をチャンバ2の底壁部21の内壁面210に向かって露出させる。図2に示すように、枠部31の外周線及び内周線の平面視形状は、矩形状であるが、その他の形状(例えば、円形状等)に適宜変更可能である。開口部30のサイズは、例えば、100mm×50mmである。チャック部32は、枠部31側の端部を軸として回動可能とされている。チャック部32は、基板Sが枠部31に載置される際には、枠部31の径方向外側に向けて回動し、枠部31に載置される基板Sと干渉しないポジション(待機ポジション)に位置する。一方、チャック部32は、基板Sが枠部31に載置された後には、枠部31の径方向内側に向けて回動し、枠部31に支持された基板Sの外縁部を保持するポジション(保持ポジション)に位置する。こうして、チャック部32は、枠部31に支持された基板Sの外縁部を保持する。
図1に示すように、チャンバ2には、チャンバ2内の空間を、基板保持部3に保持された基板Sのエッチング対象面S1が露出する第1の空間V1と、基板保持部3に保持された基板Sのエッチング非対象面S2が露出する第2の空間V2とに仕切る隔壁部24が設けられている。隔壁部24は、枠部31からチャンバ2のチャンバ2の上壁部23まで延在している。隔壁部24には、搬入出口(不図示)が設けられている。第1の空間V1と第2の空間V2とは、搬入出口を通じて連続している。基板Sは、搬入出口を介して、基板保持部3へ基板Sを搬入、及び、基板保持部3から基板Sを搬出される。基板保持部3に基板Sが保持されていない時、第1の空間V1と第2の空間V2とは、枠部31の開口部30を通じて連続している。基板保持部3に基板Sが保持されると、基板保持部3に保持された基板Sによって枠部31の開口部30が塞がれる。これにより、基板保持部3に保持された基板Sのエッチング非対象面S2におけるSAMの形成が防止される。
図1に示すように、原料ガス供給部4は、ガス生成容器41と、ガス生成容器41内に設けられた有機化合物収容容器42と、ガス生成容器41と連通し、ガス生成容器41内で生成された原料ガスGをチャンバ2内に供給する原料ガス供給管44とを有する。
有機化合物収容容器42には、所定の成膜材料Lが収容されている。この成膜材料Lには、CFを含む直鎖型の分子による有機化合物が含まれている。このCFは、xを任意の整数とし、例えば、CF、CFなどのフロロカーボンが挙げられる。このような有機化合物は、基板に蒸着させることで、自己組織化単分子膜(以下「SAM」という場合がある。)を形成する。自己組織化単分子膜とは、分子の自己組織化によって形成される単分子膜であり、分子の配向性がそろっているため、均一性がよい。
例えば、CFを含む直鎖型の分子による有機化合物としては、以下の式(1)のような構造を例示できる。
CF−(CF−CF−CF−O−)−CH−CH−Si−(OCH)
(m=10〜20) ・・・(1)
有機化合物収容容器42には、上述のように、SAMを形成可能な成膜材料Lが収容されている。本実施形態では、成膜材料Lは、液状である。例えば、上述の式(1)に示した直鎖型の分子は、m=10〜20である場合、液状である。
また、CFを含む直鎖型の分子による有機化合物としては、例えば、国際公開第2016/190047号に記載されている分子のうち、主鎖に(CF)2〜5程度の直鎖状のチェーンを有し、官能基に(アルコール、エーテル)を含み、かつ、蒸発温度(あるいは分子量)が式(1)に示した分子と同程度のものを使用できる。
有機化合物収容容器42には、ヒーター43が設けられており、成膜の際に、ヒーター43により成膜材料Lを加熱することにより、成膜材料Lを気化させる。例えば、成膜材料Lに含まれるCFを含む直鎖型の分子の蒸発を開始する開始温度が、200℃程度である場合、有機化合物収容容器42には、ヒーター43により成膜材料Lを200〜400℃に加熱して、成膜材料Lを気化させる。例えば、有機化合物収容容器42には、ヒーター43により成膜材料Lを400℃に加熱して、成膜材料Lを気化させる。
成膜材料Lの気化によって生成された原料ガスGは、原料ガス供給管44に搬送される。原料ガス供給管44のチャンバ2側の端部には、シャッター80が設けられている。シャッター80は、一端を軸として回転可能とされおり、原料ガス供給管44のチャンバ2側の端部を閉塞した閉塞状態と、原料ガス供給管44のチャンバ2側の端部を開放した開放状態に切り替え可能とされている。原料ガス供給管44のチャンバ2側の端部が開放状態である場合、原料ガス供給管44に搬送された原料ガスGは、チャンバ2内に供給される。原料ガスGは、基板保持部3に保持された基板Sのエッチング対象面S1とチャンバ2の底壁部21の内壁面210との間、すなわち、第1の空間V1に供給される。
原料ガスGは、チャンバ2の底壁部21を貫通してチャンバ2内に延びる原料ガス供給管44の先端から基板Sのエッチング対象面S1に向けて吐出される。すなわち、原料ガスGは、チャンバ2の底壁部21の内壁面210から基板保持部3に保持された基板Sのエッチング対象面S1へ向かう方向に供給される。これにより、基板保持部3に保持された基板Sのエッチング対象面S1に原料ガスG中の成膜材料Lが付着しやすくなり、基板Sのエッチング対象面S1におけるSAMの形成効率が向上する。
基板加熱部51は、抵抗加熱ヒーター、ランプヒーター(例えばLEDランプヒーター)等のヒーターを有する。本実施形態において、基板加熱部51は、基板保持部3に保持された基板Sのエッチング非対象面S2側(すなわち、基板Sのエッチング非対象面S2が露出する第2の空間V2内)に設けられている。したがって、基板加熱部51は、基板Sのエッチング非対象面S2側から基板Sを加熱する。
基板加熱部51は、基板保持部3に保持された基板Sを、CFを含む直鎖型の分子が蒸発を開始する開始温度から所定範囲の温度に加熱する。例えば、基板加熱部51は、設定温度が、CFを含む直鎖型の分子が蒸発を開始する開始温度以上かつ有機化合物収容容器42の設定温度以下に設定され、設定された温度に基板Sを加熱する。例えば、CFを含む直鎖型の分子の蒸発を開始する開始温度が、200℃程度である場合、基板加熱部51は、基板Sを、200〜300℃、より好ましくは、200〜250℃、さらに好ましくは、200〜230℃に加熱する。これにより、基板Sには、直鎖型の分子が均一性よく成膜される。
エッチング装置10は、基板Sに成膜された直鎖型の分子のCFを活性化する活性化ガスを照射する照射部90をさらに備える。例えば、エッチング装置10は、照射部90として、活性化ガスを供給するガスソース91と、活性化ガスの流量をコントロールするマスフローコントローラ92と、チャンバ2内に活性化ガスを供給するガス供給管93とを備えている。
ガスソース91から供給された活性化ガスは、マスフローコントローラ92を介して、ガス供給管93の一端に供給される。マスフローコントローラ92は、ガス供給管93の一端に供給される活性化ガスの流量をコントロールする。ガス供給管93の他端は、チャンバ2内の基板保持部3の下部に配置されている。また、ガス供給管93には、イオン銃が設けられている。ガス供給管93の一端に供給された活性化ガスは、イオン銃によって所定のエネルギーでイオン化されてガス供給管93の他端から放出される。
活性化ガスは、エッチングが可能な程度の重みがあり、かつ、直鎖型の分子のCFを活性化できるガスであればよい。活性化ガスとしては、例えば、Ar(アルゴン)ガスなどの希ガスが挙げられる。
照射部90は、ガス供給管93の他端から活性化ガスを放出して、活性化ガスを基板Sに照射する。活性化ガスは、エッチングに直進性を持たせるため、少なくともエッチングに直進性が得られる程度のエネルギーでイオン化する。
基板Sに照射された活性化ガスは、基板Sに成膜された直鎖型の分子のCFを活性化する。また、活性化ガスは、基板Sに成膜された直鎖型の分子のCFの膜に衝突してエッチングする。
ここで、本実施形態に係るエッチング方法を説明する。本実施形態に係るエッチング装置10では、本実施形態に係るエッチング方法により、基板を薄く均一にエッチングする原子層エッチングを行う。図3は、本実施形態に係るエッチング方法を説明する図である。図3(A)から(C)には、本実施形態に係るエッチング方法のエッチングの流れが示されている。
基板Sは、エッチング対象面S1に、メタル層P1と、絶縁膜P2によるパターンが形成されている。図3の例では、メタル層P1は、Cuにより形成されている。絶縁膜P2は、SiOにより形成されている。
本実施形態に係るエッチング方法では、CFを含む直鎖型の分子が蒸発を開始する開始温度から所定範囲の温度に基板Sを加熱し、原料ガス供給部4からの成膜により、CFを含む直鎖型の分子を基板Sに蒸着させる。これにより、基板S上には、図3(B)に示すように、CFを含む直鎖型の分子が1分子ずつ並んだ分子層L1が成膜される。本実施形態に係る直鎖型の分子は、C(炭素)、F(フッ素)、O(酸素)を主に多く含むため、図3の例では、分子層L1の元素構成を「CxFyOz」として示している。
この分子層L1が成膜された基板SにArイオンが照射されると、Arイオンにより分子層L1が活性化されてCFが発生される。また、基板SにArイオンが照射されると、Arイオンの衝突による物理エッチングが行われる。
絶縁膜P2は、分子層L1に発生したCFと反応して表面が化学エッチングされる。例えば、絶縁膜P2では、以下の式(2)に示すような反応が発生してエッチングされる。
Si0 + CF → SiF↑ + CO↑ ・・・(2)
一方、メタル層P1は、CFとは反応せず、化学エッチングが行われない。
すなわち、絶縁膜P2は、化学エッチングおよび物理エッチングが行われる。一方、メタル層P1は、物理エッチングが行われる。これにより、絶縁膜P2とメタル層P1との間でエッチングレートの差が生じる。例えば、1keVのArイオンが照射した場合、物理エッチングのみでは、22Å/minのエッチングレートでエッチングされる。一方、物理エッチングおよび化学エッチングでは、30Å/minのエッチングレートでエッチングされる。この絶縁膜P2とメタル層P1との間でエッチングレートの差により、絶縁膜P2は、メタル層P1よりも単位時間あたり多くエッチングされる。これにより、図3(C)に示すように、絶縁膜P2がメタル層P1よりも多くエッチングされた状態となる。
分子層L1も、Arイオンの衝突により物理エッチングされる。分子層L1が無くなると、メタル層P1および絶縁膜P2は、物理エッチングのみが発生し、エッチングレートの差がほとんど無くなる。このため、基板Sには、分子層L1が全て消費される程度の所定期間、Arイオンを照射する。この所定期間は、予め実験等により求めておく。例えば、照射部90は、Arガスを500〜1000eVのエネルギーでイオン化し、Arイオンをイオン電流が100〜500[uA]程度で1分間照射する。なお、照射部90は、エッチングの制御性を上げるため、イオン電流を少なくし、照射時間を延ばしてもよい。
本実施形態に係るエッチング方法は、CFを含む直鎖型の分子を蒸着させることにより、基板S上に分子層L1を均一性よく薄く成膜できる。本実施形態に係るエッチング方法は、このように均一性よく薄く成膜された成膜分子層L1を活性化させることにより、基板Sを薄く均一にエッチングできる。例えば、本実施形態に係るエッチング方法は、メタル層P1に対して絶縁膜P2を、例えば、1〜2nm単位エッチングすることができる。
また、本実施形態に係るエッチング方法は、図3(B)に示した基板S上への分子層L1の成膜と、図3(C)に示した基板Sに対するArイオンが照射を繰り返すことにより、必要なエッチング量を得ることができる。
また、本実施形態に係るエッチング方法は、CFを含む直鎖型の分子が蒸発を開始する開始温度から所定範囲の温度に基板Sを温調した状態で、直鎖型の分子を基板Sに蒸着させる。基板Sに蒸着した分子のうち、基板Sと接触していない分子は、不安定となって蒸発する。この結果、基板S上には、SAMを構成する分子が1分子ずつ並んだ膜(分子層L1)が成膜される。図4は、基板上に成膜した分子の状態を模式的に示した図である。図4に示すように、基板S上には、SAMを構成する分子が1分子ずつ並んだ膜が成膜される。SAMは、分子の配向性がそろった単分子膜であるため、薄く、均一性がよい状態で成膜される。これにより、本実施形態に係るエッチング方法では、基板Sを薄く均一にエッチングできる。
ここで、例えば、従来のエッチング方法のように堆積性のガスにより基板上に堆積させた場合、基板に堆積させた一部が厚く、均一性の悪い状態で成膜される場合がある。図5は、従来の堆積性のガスにより基板上に膜を堆積させた状態を模式的に示した図である。図5の例は、堆積性のガスにより基板S上にCFの分子の膜を堆積させた状態を示している。図5に示すように、CFの分子は、基板S上に重なって堆積されている。このように、従来のエッチング方法では、CFの分子を均一性よく薄く成膜できない。この結果、従来のエッチング方法では、基板を薄く均一にエッチングできない。
図1に戻る。排気部6は、チャンバ2の壁部(本実施形態では周壁部22)に設けられた1又は複数の排気口61と、排気管62を介して排気口61に接続された圧力調整バルブ63と、排気管62を介して圧力調整バルブ63に接続された真空ポンプ64とを有する。真空ポンプ64が排気口61及び排気管62を介してチャンバ2内の雰囲気を吸引することにより、チャンバ2内の雰囲気が排出され、チャンバ2内が減圧される。
図1に示すように、チャンバ2の壁部(本実施形態では周壁部22)には、基板Sを搬入出するための搬入出口71が設けられており、搬入出口71は、ゲートバルブ等の気密シャッター72により開閉可能となっている。
搬入出口71は、気密シャッター72を介して不図示のロードロック室に接続されている。基板Sは、ロードロック室内に設けられた搬送アームによって、基板保持部3の枠部31に載置される。
上記のように構成されたエッチング装置10は、制御部100によって、その動作が統括的に制御される。この制御部100は、例えば、コンピュータであり、エッチング装置10の各部を制御する。エッチング装置10は、制御部100によって、その動作が統括的に制御される。
制御部100は、例えば、CPU、MPU、RAM、ROM等を備えたコンピュータで構成され、RAM、ROM等の記憶部には、エッチング装置10によって実行される各種処理を制御するプログラムが格納される。例えば、記憶部には、後述するエッチング方法のエッチングを実施するエッチングプログラムが記録される。CPU、MPU等の主制御部は、RAM、ROM等の記憶部に記憶されたプログラムを読み出して実行することによってエッチング装置10の動作を制御する。なお、プログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されたものであってもよいし、その記憶媒体から制御部100の記憶部にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、例えば、ハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカード等が挙げられる。
以下、エッチング装置10が基板Sをエッチングする流れについて説明する。
基板Sは、ロードロック室内に設けられた搬送アームによって、基板保持部3の枠部31に載置される。エッチング装置10は、基板Sが基板保持部3の枠部31に載置されると、気密シャッター72を閉じ、排気部6によってチャンバ2内を減圧する。チャンバ2内の雰囲気圧力は、排気部6によって、例えば10〜10−9Pa、好ましくは10−3〜10−6Paの減圧状態に維持される。
エッチング装置10は、本実施形態に係るエッチング方法のエッチングを基板Sに対して実施する。図6は、本実施形態に係るエッチング方法のエッチングを実施するエッチングプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
エッチング装置10は、基板Sに、CFを含む直鎖型の分子を成膜する(ステップS10)。例えば、制御部100は、基板加熱部51を制御して、基板保持部3に保持された基板Sを、CFを含む直鎖型の分子が蒸発を開始する開始温度から所定範囲の温度に加熱する。例えば、CFxを含む直鎖型の分子の蒸発を開始する開始温度が、200℃程度である場合、基板加熱部51は、基板Sを、200〜300℃に加熱する。また、制御部100は、ガス生成容器41のヒーター43をオンし、ヒーター43により成膜材料Lを加熱して成膜材料Lを気化させ、シャッター80を回転させて原料ガス供給管44のチャンバ2側の端部を開放状態として原料ガス供給管44から成膜材料Lの原料ガスGを供給させて基板Sに、CFを含む直鎖型の分子を成膜する。制御部100は、成膜の必要な所定時間の成膜を実施すると、シャッター80を回転させて原料ガス供給管44のチャンバ2側の端部を閉塞状態として原料ガスGの供給を停止させる。
これにより、基板S上には、図3(B)に示すように、CFを含む直鎖型の分子が1分子ずつ並んだ分子層L1が成膜される。
エッチング装置10は、成膜された基板Sに対して、CFを活性化する活性化ガスを照射してエッチングを行う(ステップS11)。例えば、制御部100は、照射部90を制御して、分子層L1が全て消費される程度の所定期間、活性化ガスを基板Sに照射する。活性化ガスを放出して、活性化ガスを基板Sに照射する。
これにより、基板Sは、図3(C)に示すように、薄く均一にエッチングされる。これにより、図3(C)に示すように、絶縁膜P2がメタル層P1よりも多くエッチングされる。
エッチング装置10は、必要なエッチング量のエッチングが完了したか判定する(ステップS12)。例えば、制御部100は、必要なエッチング量を得られる所定回、エッチングを実施したかを判定する。所定回、処理を実施していない場合(ステップS12:No)、制御部100は、ステップS10へ戻り、再度エッチングを実施する。制御部100は、所定回、処理を実施した場合(ステップS12:Yes)、制御部100は、処理を終了する。
このように、本実施形態に係るエッチング装置10は、エッチングの対象となる基板Sに、CFを含む直鎖型の分子を成膜する。エッチング装置10は、分子が成膜された基板Sに対して、CFを活性化する活性化ガスを照射する。これにより、エッチング装置10は、基板Sを薄く均一にエッチングできる。
また、本実施形態に係るエッチング装置10では、CFを含む直鎖型の分子が、CF−(CF−CF−CF−O−)−CH−CH−Si−(OCH) (m=10〜20)である。この直鎖型の分子は、蒸着させることにより、均一性よく薄く基板Sに成膜できる。
また、本実施形態に係るエッチング装置10では、活性化ガスが、Arガスである。Arガスは、直鎖型の分子に含まれるCFを効率よく活性化できる。
また、本実施形態に係るエッチング装置10は、CFを含む直鎖型の分子が蒸発を開始する開始温度から所定範囲の温度に基板Sを温調した状態で、分子を基板に蒸着させる。これにより、エッチング装置10は、直鎖型の分子を均一性よく薄く基板Sに成膜できる。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
例えば、上記の実施形態では、基板Sのエッチング対象面S1を下向きとして、エッチング対象面S1にCFを含む直鎖型の分子を成膜し、活性化ガスを基板Sの下側から照射する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。基板Sのエッチング対象面S1を上向きとして、エッチング対象面S1にCFを含む直鎖型の分子を成膜し、活性化ガスを基板Sの上側から照射してもよい。
2 チャンバ
3 基板保持部
4 原料ガス供給部
6 排気部
10 エッチング装置
41 ガス生成容器
42 有機化合物収容容器
44 原料ガス供給管
51 基板加熱部
90 照射部
91 ガスソース
92 マスフローコントローラ
93 ガス供給管
100 制御部
L 成膜材料
L1 分子層
P1 メタル層
P2 絶縁膜
S 基板

Claims (3)

  1. エッチングの対象となる基板に、CFを含む直鎖型の分子を蒸着させて自己組織化単分子膜を成膜する工程と
    前記自己組織化単分子膜が成膜された基板に対して、CFを活性化する活性化ガスを
    照射する工程と、を有し、
    前記分子は、CF −(CF −CF −CF −O−) −CH −CH −Si−(OCH ) (m=10〜20)である
    ことを特徴とするエッチング方法。
  2. 前記活性化ガスは、Arガスである
    ことを特徴とする請求項1に記載のエッチング方法。
  3. 処理容器と、
    前記処理容器内に設けられ、エッチングの対象となる基板を保持する基板保持部と、
    請求項1または2に記載のエッチング方法を実行する制御部と、
    を有することを特徴とするエッチング装置。
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